JP5239274B2 - 車両用ニーエアバッグ装置 - Google Patents

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本発明は、衝突時にニーエアバッグを膨張展開させて乗員の膝を拘束する車両用ニーエアバッグ装置に関する。
近年、衝突時の乗員保護性能を向上させる観点から、衝突時にニーエアバッグを膨張展開させて乗員の膝を拘束する車両用ニーエアバッグ装置が搭載されつつある。下記特許文献1、2にはこの種の車両用ニーエアバッグ装置の一例が開示されている。簡単に説明すると、これらの特許文献に開示された先行技術では、インストルメントパネルに設けられたグラブボックスのグラブドアにニーエアバッグ装置を内蔵させている。
DE4209604号公報 US6276713号公報
ここで、グラブドアには操作ノブが設けられているが、操作ノブの下側から指を入れて操作ノブを手前に引いてドアロック解除を行うタイプの操作ノブの場合、ニーエアバッグがグラブドア内から展開した際に、その一部が操作ノブに指を入れるための溝に入り込むことが考えられる。この場合、ニーエアバッグが所定時間内に初期形状に展開せず、乗員の膝に対する拘束性が低下することも考えられるので、予め防止策を講じておくことが望ましい。
本発明は上記事実を考慮し、グラブドア内からニーエアバッグが膨張展開した際にニーエアバッグの一部がグラブドアの操作ノブの溝に入り込むのを防止又は抑制して、ニーエアバッグによる乗員の膝の拘束性能を良好に維持することができる車両用ニーエアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1の発明は、非衝突時には折り畳み状態とされかつ衝突時には乗員の膝側へ膨張展開されるニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、
インストルメントパネルの所定位置に設けられたグラブボックス本体を開閉すると共に前記エアバッグモジュールを内部に収容し、更に車室内側に配置され所定のバッグ膨張圧が作用することにより破断部より破断して展開するエアバッグドアを備えたグラブドアアウタを含んで構成されたグラブドアと、前記グラブドアアウタの意匠面側に設けられると共にドアロック解除用に設けられた操作ノブの背面側の溝内に、ニーエアバッグの一部が入り込むことを防止又は抑制する規制手段と、を有し、前記操作ノブは、前記グラブドアの上縁側に配置されると共に下端部側にて支軸回りに揺動可能に支持され更にノブ上方側から指を前記溝内へ挿入して操作するタイプのノブ構造とされており、かつ前記ニーエアバッグは当該操作ノブの下方側から上方側へ向けて展開する上側エアバッグドアを有し、更に当該上側エアバッグドアの展開時のドア上下方向の長さは、展開した際に上端部が前記操作ノブの配設位置にはかからない長さに設定されており、さらに、当該ノブ構造が前記規制手段をも構成している、ことを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、インストルメントパネルの所定位置にはグラブボックス本体が設けられており、当該グラブボックス本体はグラブドアによって開閉可能とされている。
非衝突時にはニーエアバッグはグラブドア内に折り畳み状態で格納されているが、衝突時になると乗員の膝側へ膨張展開される。具体的には、折り畳み状態のニーエアバッグが膨張し所定のバッグ膨張圧がグラブドアアウタに作用すると、グラブドアアウタに設けられた破断部に沿ってグラブドアアウタが破断していき、エアバッグドアが展開される。これにより、ニーエアバッグが乗員の膝側へ膨張展開される。
ところで、グラブドアアウタの意匠面側にドアロック解除用の操作ノブが設けられており、グラブドアを開放させる際には、操作ノブの背面側の溝内に指を入れて操作ノブを引く等すればよい。
ここで、本発明では、規制手段を設けたので、エアバッグドアが展開してニーエアバッグが膨張展開した初期に当該ニーエアバッグの一部が操作ノブの背面側の溝へ入り込むことが防止又は抑制される。従って、ニーエアバッグの展開形状が予定通りとなり、ニーエアバッグのバッグ膨張圧も狙い通りになる。
また、本発明によれば、操作ノブは、グラブドアの意匠面の上縁側に配置されると共にノブ上方側から指を溝内へ挿入して操作するタイプのノブ構造とされている。また、ニーエアバッグは、当該操作ノブの下方側から上方側へ向けて展開する部分を有している。従って、エアバッグドアからグラブドア上方側へ展開していくニーエアバッグの一部と溝とは、対向しない位置関係にある。よって、ニーエアバッグの一部が溝に入り込むことがそもそも生じない。つまり、本発明では、操作ノブの向きを上下逆向きにすることで規制手段を成立させている。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、グラブドア内からニーエアバッグが膨張展開した際にニーエアバッグの一部がグラブドアの操作ノブの溝に入り込むのを防止又は抑制して、ニーエアバッグによる乗員の膝の拘束性能を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
また、請求項1記載の本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置は、特別な追加部品を使うことなく、エアバッグドア展開時にニーエアバッグの一部が溝に入り込むのを防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図4を用いて、両用ニーエアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、この第1実施形態は、参考例とする。また、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図3に示されるように、インストルメントパネル10の助手席側で乗員の膝と対向する位置(より正確には、インストルメントパネル10の下部を構成するインストルメントパネルロア12の上部)には、小物を入れるためのグラブボックス14が配設されている。図1に示されるように、グラブボックス14は、ボックス状に形成された樹脂製のグラブボックス本体16と、このグラブボックス本体16の開口部18を開閉するグラブドア20と、によって構成されている。グラブボックス本体16は、車両後方側(車室内側)に開口部18が臨むように配置されている。
図1及び図2に示されるように、上述したグラブボックス本体16の開口部18を閉塞するグラブドア20は、車室内側に配置されて意匠面を形成する樹脂製のグラブドアアウタ24と、このグラブドアアウタ24の車両前方側に配置されてグラブドアアウタ24に一体化される樹脂製のグラブドアインナ26と、によってその外郭が構成されている。
図1に示されるように、グラブドアアウタ24は、略矩形のトレイ状に形成されており、意匠面を構成する略矩形平板状のグラブドアアウタ一般部24Aと、このグラブドアアウタ一般部24Aの外周四辺から立ち上げられたグラブドアアウタ周壁部24Bと、を備えている。
一方、グラブドアインナ26も、グラブドアアウタ24に被嵌可能な大きさのトレイ状に形成されている。従って、グラブドアインナ26も、グラブドアアウタ24と同様に、グラブドアアウタ一般部24Aに対して略平行に配置された略矩形平板状のグラブドアインナ一般部(図示省略)と、このグラブドアインナ一般部の外周四辺から立ち上げられたグラブドアインナ周壁部26Bと、を備えている。なお、グラブドアインナ26の方がグラブドアアウタ24よりも底が深く形成されている。
上述したグラブドアインナ26の内部には、グラブドアインナ26と一体に形成された図示しない複数の縦リブ及び横リブが形成されている。縦リブ及び横リブはいずれも樹脂製とされており、これらの縦リブ及び横リブの先端部がグラブドアアウタ24の車両前方側の面に熱溶着されることにより、グラブドアアウタ24とグラブドアインナ26とが一体化されている。なお、グラブドアアウタ24とグラブドアインナ26とは、グラブドアアウタ周壁部24Bとグラブドアインナ周壁部26Bとでも熱溶着されている。但し、溶着の仕方は、これに限らず、振動溶着、超音波溶着等でもよい。
上述したグラブドア20内には、グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40のエアバッグモジュール42が収容されている。なお、グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40は、後述するエアバッグドア52とエアバッグモジュール42とによって構成されている。
エアバッグモジュール42は、箱形に形成された樹脂製のエアバッグケース(図示省略)と、このエアバッグケース内に折り畳み状態で格納されたニーエアバッグ46と、エアバッグケースの略中央に配置された円柱形状のインフレータ48と、を主要部として構成されている。なお、ニーエアバッグ46は、ロール折りによって折り畳んでもよいし、蛇腹折りで折り畳んでもよいし、両者を組み合わせて折り畳んでもよい。また、このグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40では、広義にはガス発生手段として把握される要素であるインフレータ48をエアバッグケース内の略中央に配置しているが、これに限らず、インフレータをエアバッグケース内の上端側や下端側に片寄せて配置してもよいし、更にはインフレータをグラブドアの外部に設置してチューブ等で当該インフレータとニーエアバッグ46とを連通するようにしてもよい。
なお、エアバッグケースは、その周壁部の開放側の端部がグラブドアアウタ24の車両前方側の面に熱溶着されている。但し、溶着の仕方は、これに限らず、振動溶着、超音波溶着等でもよい。
ここで、上述したグラブドアアウタ24におけるグラブドアアウタ一般部24Aの裏面側(グラブドアインナ26と対向する車両前方側の面)には、薄肉部として構成された所定形状(本実施形態では、正面視でH形状)の破断部(ティアライン)50が形成されている。破断部50は、車両幅方向に沿って延在する直線状の横方向破断部50Aと、この横方向破断部50Aの長手方向の端部を通る左右一対の直線状の縦方向破断部50B、50Cと、によって構成されている。
これにより、破断部50に作用するバッグ展開圧が所定値に達すると、グラブドアアウタ一般部24Aが破断部50に沿って破断し、2枚のエアバッグドア52(上側エアバッグドア52A及び下側エアバッグドア52B)が互いに離反する方向(グラブドア上下方向)へ展開されるようになっている。
上記上側エアバッグドア52Aがグラブドア上方側へ展開したときに、上側エアバッグドア52Aと重なる位置(本実施形態では、グラブドアアウタ24の上縁側)には、操作ノブ54が配設されている。図2にも示されるように、操作ノブ54は、側面視で上下逆向きの略L字状に形成されており、グラブドアアウタ一般部24Aの上隅部に形成された凹部56に収容されている。
凹部56は操作ノブ54を収容可能な深さを有しており、底壁部56Aと、上壁部56Bと、左右一対の側壁部56Cと、で構成されている。底壁部56Aは、グラブドアアウタ一般部24Aと平行に配置された平面部56A1と、この平面部56A1の下端側から連続的に延設された円弧面状の曲面部56A2と、によって構成されている。
操作ノブ54は、上部側の短辺位置に配置された揺動部54Aと、下部側の長辺位置に配置されて揺動部54Aから屈曲垂下された引っ掛け部54Bと、を備えている。操作ノブ54は揺動部54Aと引っ掛け部54Bとが交差する位置に配置された支軸58回りに揺動可能に保持されている。なお、支軸58の両端部は凹部56の左右一対の側壁部56Cに支持されている。また、支軸58には、付勢手段に相当する図示しない捩じりコイルスプリングが巻装されている。捩じりコイルスプリングの一端部は凹部56の側壁部56Cに係止されており、他端部は操作ノブ54の揺動部54A又は引っ掛け部54Bに係止されている。従って、捩じりコイルスプリングは、操作ノブ54を支軸58回りに時計方向(図2の矢印A方向であり、ロック方向でもある。)に回転付勢されている。なお、操作ノブ54をロック方向に付勢する付勢手段として、捩じりコイルスプリング以外の他の付勢手段(板ばね等)を用いてもよい。
一方、上記の捩じりコイルスプリングとは別に、グラブドア20の下端側にも、グラブドア20を開放方向へ付勢する付勢手段が配設されている。図1には、グラブドア20の回転中心Pが図示されているが、グラブドア20は回転中心P上に設けられた回転中心軸回りに捩じりコイルスプリング等によって開放方向(図1の矢印B方向)へ常時回転付勢されている。
図2に示されるように、上述した凹部56の底壁部56Aの曲面部56A2のグラブドア意匠面側の端部と操作ノブ54の引っ掛け部54Bの先端部との間には、指を掛けることができる程度の隙間60が形成されている。この隙間60に隣接して凹部56の底壁部56Aと操作ノブ54との間には、底壁部56Aの全長に亘って溝62が形成されている。この溝62は隙間60と連通されており、又操作ノブ54の揺動部54Aの揺動軌跡を確保する役目を果たしている。その意味では、隙間60は溝62の溝入口部ともいえ、本発明における「溝」の一部を構成するものである。
そして、上側エアバッグドア52の展開時の状態では、溝62及び隙間60が上側エアバッグドア52Aの上端部によって塞がれている。なお、前述した「上記上側エアバッグドア52Aがグラブドア上方側へ展開したときに、上側エアバッグドア52Aと重なる位置」とは、少なくとも上側エアバッグドア52Aが展開したときに、溝62及び隙間60が上側エアバッグドア52Aによって閉塞される程度に重なっていればよい、という意味であり、必ずしも操作ノブ54のすべてを覆う必要はない。逆に、上側エアバッグドア52Aの展開時のドア上下方向長さが、凹部56全体を覆う位置関係にあっても差し支えない。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
グラブボックス14は、使用しない場合にはグラブドア20が閉止された状態に保持さされている。この状態からグラブドア20を開放させる際には、操作ノブ54の下縁側に設けられた隙間60から溝62内へ指を挿入し、引っ掛け部54Bに指を引っ掛けて、手前に引けばよい。これにより、操作ノブ54は、捩じりコイルスプリングの付勢力に抗して図2の矢印A方向と反対方向へ揺動され、ロック状態が解除される。ロック状態が解除されると、グラブドア20は、その下端部側に設けられた付勢手段の付勢力によって回転中心Pを中心として図1の矢印B方向へ回動される。これにより、グラブボックス14が開放され、グラブボックス本体16内に収納されたオーナーズマニュアル等の小物を取り出すことができる。なお、グラブドア20を閉止する場合には、そのままグラブドア20を閉止位置まで手で押せば、再びロック状態となる。
ここで、上記構成のグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40を搭載した車両が前面衝突すると、図示しない衝突検知手段によってその状態が検知され、検知信号がエアバッグECUへ出力される。エアバッグECUでエアバッグ作動と判定されると、運転席側の各種エアバッグ装置が作動する他、助手席側のグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40も作動する。すなわち、グラブドア20に内蔵されたエアバッグモジュール42のインフレータ48のスクイブに所定電流が通電されてインフレータ48が作動される。これにより、インフレータ48からガスが発生し、当該ガスは折り畳み状態でグラブドア20内に格納されているニーエアバッグ46内へ供給され、これを膨張させる。
エアバッグケースの周壁部の開放側の端部はグラブドアアウタ24の車両前方側の面に熱溶着されているため、ニーエアバッグ46の膨張圧はグラブドアアウタ24にロスなく作用し、グラブドアアウタ一般部24Aは正面視でH形の破断部50に沿って迅速に破断される。これにより、図1に示されるように、エアバッグドア52が上下に展開され、インストルメントパネル10と乗員の両膝との間にニーエアバッグ46が膨張展開され、ニーエアバッグ46によって乗員の両膝が拘束されて保護される。
このとき、仮に図4に示される上側エアバッグドア64のように、上下方向寸法が短く設定されていた場合(或いは、上側エアバッグドア52Aを用いた上で、操作ノブ54の配設位置が上側エアバッグドア52Aと重ならない程度に上方側に設定されていた場合)、操作ノブ54の隙間60及び溝62よりも下方側に上側エアバッグドア64の上端部64Aが位置することになる。この場合、隙間60及び溝62は上側エアバッグドア54によって塞がれないため、ニーエアバッグ46の膨張し始めたときにその一部(より具体的には、操作ノブ54の下方側から上方側へ向けて展開する部分であるバッグ上部46Bの車両前方側の一部)46Aが隙間60から溝62内へ入り込むことが考えられる。
しかし、本実施形態では、上側エアバッグドア52が展開すると、上側エアバッグドア52の上端部によって隙間60及び溝62が塞がれるので、ニーエアバッグ46の一部が隙間60から溝62内へ侵入するということはない。従って、ニーエアバッグ46の展開形状が予定通りとなり、ニーエアバッグ46のバッグ膨張圧も狙い通りになる。その結果、本実施形態によれば、グラブドア20内からニーエアバッグ46が膨張展開した際にニーエアバッグ46の一部46Aがグラブドア20の操作ノブ54の隙間60及び溝62に入り込むのを防止又は抑制して、ニーエアバッグ46による乗員の膝の拘束性能を良好に維持することができる。
また、展開する上側エアバッグドア52を利用して操作ノブ54の下縁側の隙間60及び溝62を塞ぐ構成を採ったので、何ら特別な追加部品を使うということもない。従って、部品点数が増加せず、上記の効果が得られるという意味で、コスト削減に資することができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5及び図6を用いて、本発明に係る車両用ニーエアバッグ装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
これらの図に示されるように、この第2実施形態では、エアバッグドア70を構成する上側エアバッグドア70A及び下側エアバッグドア70Bのドア上下方向寸法が前述した第1実施形態より短めに設定されている。操作ノブ72の配設位置自体は、前述した第1実施形態の場合よりもやや外側に配置されている。このように第2実施形態では、上側エアバッグドア70の展開時のドア上下方向の長さが短いため、エアバッグドア70が展開した際に上側エアバッグドア70Aの上端部が操作ノブ72の配設位置にはかからない位置関係になっている。
そのため、この第2実施形態では、操作ノブ72の形状自体は変更せずに配置を変更している。すなわち、揺動部72Aと引っ掛け部72Bとを備えた側面視でL字形の操作ノブ72は、その下端部側にて凹部56の左右の側壁部56Cに支軸58回りに揺動可能に支持されている。そして、引っ掛け部72Bの上縁側に隙間74が設定されている。従って、隙間74と連通する溝76は、凹部56の底壁部56Aの平面部56A1近傍から上部壁56Bにかけて形成されている。なお、操作ノブ72の回転付勢方向は、第1実施形態とは反対方向となり、図6の矢印C方向である。
(作用・効果)
上記構成によれば、グラブドア20を開放させる際には、操作ノブ72の上縁側に設けられた隙間74から溝76内へ指を挿入し、引っ掛け部72Bに指を引っ掛けて、手前に引けばよい。これにより、操作ノブ72は、捩じりコイルスプリングの付勢力に抗して図6の矢印C方向と反対方向へ揺動され、ロック状態が解除される。これにより、グラブドア20を開放させることができる。なお、その後の操作は、前述した第1実施形態の場合と同様である。
ここで、上記構成のグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40を搭載した車両が前面衝突し、インフレータ48が作動すると、エアバッグドア70にバッグ膨張圧が作用し、エアバッグドア70が上下に展開される。
このとき、本実施形態のエアバッグドア70の上側エアバッグドア70Aは第1実施形態の上側エアバッグドア52Aよりもグラブドア上下方向に短いので、エアバッグドア70が展開しても、上側エアバッグドア70Aによって凹部56が覆われることはない。
しかし、操作ノブ72が上下逆向きに配置されて引っ掛け部72Bの上縁側に隙間74及び溝76が設けられているので、ニーエアバッグ46の一部46Aが隙間74から溝76内へ入り込むことは全く又は殆どない。つまり、ニーエアバッグ46は展開したエアバッグドア70から膨出し、バッグ上部46Bはグラブドア上方側へ展開していくので、操作ノブ72の引っ掛け部72Bの上縁側に隙間74及び溝76が存在する分には、その一部46Aが入り込むことは考え難い。従って、上記構成を採ることにより、本実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様に、グラブドア20内からニーエアバッグ46が膨張展開した際にニーエアバッグ46の一部46Aがグラブドア20の操作ノブ72の隙間74及び溝76に入り込むのを防止又は抑制して、ニーエアバッグ46による乗員の膝の拘束性能を良好に維持することができる。
また、操作ノブ72の配置を上下逆向きにして引っ掛け部72Bに指を上から引っ掛けるようにした構成を採ったので、何ら特別な追加部品を使うということもない。従って、部品点数が増加せず、上記の効果が得られるという意味で、コスト削減に資することができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
(1) 上述した第1及び第2実施形態では、前面衝突時にグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40が作動するものとして説明したが、これに限らず、プリクラッシュセンサ等の衝突予知手段を車両に搭載させて、衝突予知手段によって衝突することが予知された場合にはグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置を作動させるようにしてもよい。つまり、請求項1記載の「衝突時」には、実際の衝突時が含まれる他、衝突予知時も含まれるものとする。
(2) 第1及び第2実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置40といった場合の「内蔵」の語について補足すると、ニーエアバッグ装置の主要な構成要素のすべてがグラブドア20の内部に配設されている必要はなく、少なくともニーエアバッグがグラブドアの内部に配設されていれば「内蔵」に含まれる。従って、前述したようにインフレータとニーエアバッグとをホース等の連通手段で連通した上で、インフレータをグラブボックス本体16側に設けたり、インストルメントパネル10側に設けたり、インパネリインフォースメント等のボディーに設けたり、エアコンユニット等の設備機器に設けたりしてもよい。
(3) 第1及び第2実施形態では、エアバッグドア52、70が上下二分割構造とされていたが、少なくとも上側エアバッグドアが存在すれば本発明は適用可能であり、グラブドア上方側へ片開きするエアバッグドアでもよい。また、エアバッグドアを四分割や六分割構造にして上下左右にエアバッグドアが展開するようにしてもよい。
(4)第1及び第2実施形態では、操作ノブ54、72をグラブドア20の右上隅部に設定しており、又このように操作ノブをグラブドアの上縁側に設定するのが一般的でもあるが、これに限らず、グラブドアの外周近傍でかつインストルメントパネル側に操作ノブを設定してもよい。このような場合でも、第1実施形態を例にすれば、正面視でニーエアバッグと操作ノブの溝が重なる限り、本発明は適用可能である。
第1実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置においてニーエアバッグが展開した状態の斜視図である。 図1に示されるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置の要部の構造を拡大した縦断面図(図1の2−2線断面図)である。 グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置が搭載されたインストルメントパネルの外観正面図である。 第1実施形態の効果を説明するための説明図に係り、第1実施形態の構成を備えていない対比例の場合のニーエアバッグの展開状態の一例を示す図2に対応する縦断面図である。 第2実施形態に係るグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置においてニーエアバッグが展開した状態の斜視図である。 図5に示されるグラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置の要部の構造を拡大した縦断面図(図5の6−6線断面図)である。である。
符号の説明
10 インストルメントパネル
14 グラブボックス
16 グラブボックス本体
20 グラブドア
24 グラブドアアウタ
40 グラブドア内蔵型のニーエアバッグ装置(車両用ニーエアバッグ装置)
42 エアバッグモジュー
50 破断
58 支軸
70 上側エアバッグドア
72 操作ノブ(規制手段)
74 隙間(溝)
76 溝

Claims (1)

  1. 非衝突時には折り畳み状態とされかつ衝突時には乗員の膝側へ膨張展開されるニーエアバッグを含んで構成されたエアバッグモジュールと、
    インストルメントパネルの所定位置に設けられたグラブボックス本体を開閉すると共に前記エアバッグモジュールを内部に収容し、更に車室内側に配置され所定のバッグ膨張圧が作用することにより破断部より破断して展開するエアバッグドアを備えたグラブドアアウタを含んで構成されたグラブドアと、
    前記グラブドアアウタの意匠面側に設けられると共にドアロック解除用に設けられた操作ノブの背面側の溝内に、ニーエアバッグの一部が入り込むことを防止又は抑制する規制手段と、
    を有し、
    前記操作ノブは、前記グラブドアの上縁側に配置されると共に下端部側にて支軸回りに揺動可能に支持され更にノブ上方側から指を前記溝内へ挿入して操作するタイプのノブ構造とされており、
    かつ前記ニーエアバッグは当該操作ノブの下方側から上方側へ向けて展開する上側エアバッグドアを有し、更に当該上側エアバッグドアの展開時のドア上下方向の長さは、展開した際に上端部が前記操作ノブの配設位置にはかからない長さに設定されており、
    さらに、当該ノブ構造が前記規制手段をも構成している、
    ことを特徴とする車両用ニーエアバッグ装置。
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