JP5238574B2 - 木質複合板の製造方法 - Google Patents

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本発明は、耐傷性、耐クラック性に優れた木質床材の基材として用いる木質複合板の製造に関するものである。
従来より、合板基材の表面に突板を接着した床材が用いられているが、キャスター等による傷が問題となっていた。これを防止するため合板表面に硬い木質繊維板(特に中比重繊維板(MDF))を接着した基材を用いた床材が使用されるようになっている。
これらの製造方法(合板基材と木質繊維板の貼り合せ)としては、最近はシックハウスの問題が大きく取上げられ、接着剤として溶剤系ではなく水系接着剤が用いられるようになっている。接着剤を塗布後貼り合せのためプレスで圧締するが、プレス方法としては、冷圧(コールドプレス)と熱圧(ホットプレス)の2種類の方法が設備状況に応じて用いられる。冷圧時においては接着剤の水分を合板と木質繊維板とが吸収した際に、木質繊維板の吸水膨張率が合板よりも大きいため、表面側が伸びて凸反りが発生する。一方、熱圧時には木質繊維板表面から強制加熱によって多量の水分が急速に蒸発し表面側への大きな凹反り(裏面側へ凸反り)が発生する。
特開2006−224626公報
これを解決するために、冷圧の場合は冷圧後の養生時に複合板の上から錘を載せて反りを矯正する必要がある。また熱圧の場合は、例えば、特許文献1のように最裏面と最表面の含水率を特定した単板を積層した合板表面に繊維板を接着し繊維板と最表面板の厚さ合計を複合板全体厚の50%未満になるよう熱圧一体化することで、反りのない複合板の製造方法が提供されている。
しかし、冷圧の場合は錘を載せたままの養生が約1週間は必要となり、さらに、広い場所を占めたり、状態放置のため季節による温湿度要因によって養生の品質が安定しないという問題が生じ生産性が低下する。熱圧の場合は、最裏面と最表面の単板の含水率を事前に調整する必要があり、熱圧処理で特定の厚みに限定しなければならない等、製造条件を調整する必要があり面倒である。また、高含水率の板材に強制的に熱をかけて高圧で圧締するため板内の水分が徐々に蒸発できずパンク現象が発生する虞がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、生産性を低下させることなく、板材に含水率調整等の前処理を施すことなく、反りが問題とならない合板と繊維板との複合板の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、請求項1に係る木質複合板の製造方法の発明は、合板と木質繊維板とをその間に水性接着剤を介して冷圧接着して得られる木質複合板の木質繊維板側を、該木質繊維板に熱盤を圧締圧力が3kg/cm 以下で接触させる熱圧によって乾燥させたことを特徴とする
請求項1に係る発明によれば、合板と木質繊維板とをその間に水性接着剤を介して冷圧接着しているので、溶剤系接着剤のようにシックハウス等の発生を心配する必要がない。また、接着した木質複合板の木質繊維板側を熱盤を用いて乾燥させたので、水分の吸収により膨張率の異なる合板と木質繊維板に水系接着剤の水分が吸収されることで、接着一体化された木質複合板において、膨張率の大きな木質繊維板が伸びて表面側への凸反りが発生しても、木質繊維板を乾燥させることで逆に膨張率を下げ、一体化した木質複合板が反らないかあるいは表面側に凹反りさせた状態で養生させるので、最終的に反りを矯正することができる。また、冷圧のみでその後木質複合板に錘を載置した矯正養生と比較して養生時間を短縮できる。
また、請求項に係る発明によれば、木質繊維板に熱盤を接触させる熱圧によって乾燥させるので、木質繊維板のみを乾燥させることができ、上記で説明したように木質複合板の反りを簡単に矯正できる。
さらに、請求項に係る発明によれば、熱圧の圧締圧力が3kg/cm以下と低圧であるので、圧締時に木質繊維板が内包する水分が急激に蒸発することによるパンク現象の発生、木質繊維板の圧縮べり(厚み減少)、プレスの熱盤表面の細かな凹凸が刻印されることによる木質繊維板表面のプレスマークが防止できる。
本発明に係る木質複合板の断面図。 本発明に係る木質複合板の熱処理方法を示す断面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を説明する。もちろん本発明は本実施形態の記載内容に限られるものではない。
図1は本発明に係る木質複合板Aの断面図であって、合板1に接着剤3を介して木質繊維板2を接着一体化したものである。
合板1は、樹種、プライ数、厚み等特に限定されるものではないが、資源の枯渇や自然保護による伐採禁止の動きにより、上質の木材が得られ難くなっているので、植林木の積極的利用が行われている。例えば、ファルカタ、カメレレ、ユーカリ、ゴム、エリマ、ターミナリア、キャンプノス、ペルマ、アカシアマンギューム、ラジアータパイン、メルクシパイン、グメリナ、ポプラ等が挙げられる。その他従来から使用されているラワン、メランティ、セラヤ、アピトン、カポール等の南洋材、スギ、ヒノキ、マツ等の国産材を使用しても良いことはもちろんである。
木質繊維板2は、例えばMDF、インシュレーションボード、ハードボード等が使用される。これらは、そのまま使用されるだけではなく、樹脂を含浸したり塗布したりして強化された木質繊維板2も使用される。樹脂としては、例えば不飽和ポリエステルやイソシアネート等が使用される。
合板1と木質繊維板2とを接着一体化するための接着剤3は、シックハウス等の問題から水性接着剤が好ましい。例えば、ビニルウレタン系、酢酸ビニル系、オレフィン系等が用いられる。
合板1に接着剤3を塗布し木質繊維板2を冷圧で接着した木質複合板Aを、図2に示すように上側の熱盤を加熱して木質繊維板2の側(上面)を乾燥させて、表面側への凸反りをしている木質複合板Aを裏面側に反らせるようにして、水平から若干表面凹反り状態に矯正する。なお、このように冷圧後に反りを矯正するために熱圧する方法では、最初から熱圧のみで行う方法と比較して、低温、短時間、低圧で行えるので、前記説明したように、パンク現象、木質繊維板の圧縮べり、プレスマークが防止できる。
植林木からなる寸法945mm×1840mmに調整した厚さ9mmの合板1に水性ビニルウレタン系樹脂3を1平方尺当り17g塗布し、その上に同寸法に調整した厚さ2.7mmのMDF(木質繊維板)2を載置し、7kg/cmで40分間冷圧を行い複合板Aを得た。
その後、(1)放置養生(そのままの状態で養生)(2)矯正養生(表面側に錘を載置したまま養生)(3)熱圧養生(木質繊維板の側をホットプレスで短時間熱圧した後そのまま養生)の3水準の実験を行い、反りの状況を測定した。ホットプレスの条件は以下の通りである。(温度:105℃、時間:2分、圧力:1kg/cm
反りの状況は以下の通りである。(1)放置養生の場合は7日間の養生で表面側に凸反り(長さ方向への反り)が5〜10mm程度発生。(2)矯正養生の場合は7日間の養生で表面側に凹反り(長さ方向への反り)が3〜10mm程度発生。(3)熱圧養生の場合は3日間の養生で表面側に凹反り(長さ方向への反り)が5〜10mm程度発生。
矯正養生と熱圧養生では表面側への凹反りが発生した。表面側の凸反りは加工や塗装時の精度が上がらないが、表面側の凹反りは実質的に反りのあまりないフラットな状態と同様である。熱圧養生したものは、矯正養生と同様の効果が半分以下の日数で得られた。したがって、矯正養生に比較して生産性が大幅に向上し、錘を木質複合板Aに載せたり降ろしたりする手間が省ける。
水分の吸収によって膨張率の異なる合板と木質繊維板とを接着一体化した場合に、反りの発生を防止でき従来よりも生産性に優れた木質複合板の製造方法を提供できる。
1 合板
2 木質繊維板
3 接着剤
4 熱盤
A 木質複合板

Claims (1)

  1. 合板と木質繊維板とをその間に水性接着剤を介して冷圧接着して得られる木質複合板の木質繊維板側を、該木質繊維板に熱盤を圧締圧力が3kg/cm 以下で接触させる熱圧によって乾燥させたことを特徴とする木質複合板の製造方法。
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