JP5233235B2 - 半導体発光素子の制御 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体発光素子を制御する技術に関する。
プロジェクタは、通常、光源装置として高圧水銀ランプを備えている。近年、プロジェクタの光源装置として、半導体レーザを用いることが試みられている。
特開2000−294871号公報 USP6243407号公報
半導体レーザが用いられる場合には、発熱に起因して、入力値が変化しないにも関わらず、半導体レーザから射出される光の強度(発光量)が変化し得る。この場合には、プロジェクタによって表示される画像が、原画像データによって表される原画像と異なり得る。この現象は、例えば、熱レンズ効果を利用する半導体レーザが用いられる場合に、顕著となる。
なお、上記の問題は、半導体レーザに限らず、発光ダイオードなどの他の半導体発光素子が利用される場合にも共通する。また、上記の問題は、プロジェクタに限らず、半導体発光素子を含む光源装置に共通する。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、半導体発光素子に、入力値に応じた強度の光を正確に射出させることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の光源装置は、
半導体レーザと、
入力値に応じて前記半導体レーザを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記入力値と、前記半導体レーザの閾値電流の推定値と、に基づいて、駆動電流を前記半導体レーザに供給する供給部と、
前記駆動電流の値と、前記半導体レーザから射出される光の量に関する検出値と、を用いて、前記供給部で用いられる前記閾値電流の推定値を求める推定部と、
を備え、
前記推定部は、
前記駆動電流の値と、前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体レーザから射出される光の量に関する推定値を求め、
前記光の量に関する検出値と前記光の量に関する推定値との差分を、前記推定部の入力側にフィードバックし、
前記制御部は、
前記半導体レーザの発光が停止されると、前記差分の前記フィードバックを停止する停止部を備える。
半導体レーザの温度が変化すると、半導体レーザの閾値電流が変化し得る。しかしながら、この装置では、閾値電流の推定値が求められ、入力値と該閾値電流の推定値とに基づいて、駆動電流が半導体レーザに供給されるため、温度変化に起因して閾値電流が変化する場合にも、半導体レーザに、入力値に応じた強度の光を正確に射出させることができる。また、この装置によれば、半導体レーザの発光が停止された後であっても、オープンループで閾値電流の推定値を求めることができる。
[適用例1] 光源装置であって、
半導体発光素子と、
入力値に応じて前記半導体発光素子を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記入力値と、前記半導体発光素子の閾値電流の推定値と、に基づいて、駆動電流を前記半導体発光素子に供給する供給部と、
前記駆動電流の値と、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する検出値と、を用いて、前記供給部で用いられる前記閾値電流の推定値を求める推定部と、
を備える、光源装置。
半導体発光素子の温度が変化すると、半導体発光素子の閾値電流が変化し得る。しかしながら、この装置では、閾値電流の推定値が求められ、入力値と該閾値電流の推定値とに基づいて、駆動電流が半導体発光素子に供給されるため、温度変化に起因して閾値電流が変化する場合にも、半導体発光素子に、入力値に応じた強度の光を正確に射出させることができる。
[適用例2] 適用例1記載の光源装置であって、
前記供給部は、さらに、
前記閾値電流の推定値を用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を発生させるための第1の回路と、
前記入力値を用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を超える電流を発生させるための第2の回路と、
を備える、光源装置。
こうすれば、閾値電流と閾値電流を超える電流とを含む駆動電流を、半導体発光素子に容易に供給することができる。
[適用例3] 適用例1または2記載の光源装置であって、
前記推定部は、オブザーバであり、
前記推定部は、第1の状態変数の推定値として、前記閾値電流の推定値を求める、光源装置。
[適用例4] 適用例3記載の光源装置であって、
前記推定部は、さらに、第2の状態変数の推定値として、他の推定値を求める、光源装置。
このように、2つの状態変数を利用すれば、第1の状態変数である閾値電流を正確に推定することができる。
[適用例5] 適用例1ないし4のいずれかに記載の光源装置であって、
前記推定部は、
前記駆動電流の値と、前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する推定値を求め、
前記光量に関する検出値と前記光量に関する推定値との差分を、前記閾値電流の推定値を求めるために、前記推定部の入力側にフィードバックし、
前記制御部は、
前記半導体発光素子の発光が停止されると、前記差分の前記フィードバックを禁止する禁止部を備える、光源装置。
こうすれば、半導体発光素子の発光が停止された後に、オープンループで閾値電流の推定値を求めることができる。
[適用例6] 適用例1ないし5のいずれかに記載の光源装置であって、
前記制御部は、さらに、前記半導体発光素子に有意な発光を開始させる直前に、前記半導体発光素子を予備的に発光させる、光源装置。
こうすれば、半導体発光素子が有意な発光を開始した直後に、閾値電流の推定値を正確に求めることができる。
[適用例7] 適用例1ないし6のいずれかに記載の光源装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を測定する測定部を備える、光源装置。
[適用例8] 適用例1ないし6のいずれかに記載の光源装置であって、
前記制御部は、さらに、
前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を算出する算出部を備える、光源装置。
このように、推定部で用いられる駆動電流の値は、測定によって求められてもよいし、算出によって求められてもよい。
[請求項9] 画像表示装置であって、
適用例1ないし8のいずれかに記載の光源装置を備え、
前記入力値は、画像データに含まれる各画素データである、画像表示装置。
[他の適用例1] 適用例4記載の光源装置であって、
前記推定部は、
前記閾値電流の推定値の導関数を積分して、前記閾値電流の推定値を求める第1の積分器と、
前記第2の状態変数の推定値の導関数を積分して、前記第2の状態変数の推定値を求める第2の積分器と、
を備え、
前記推定部は、
前記駆動電流の値と、前記第1の積分器から出力される前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体発光素子から射出される光の量に関する推定値を求め、
前記光量に関する検出値と前記光量に関する推定値との差分を用いて、前記第2の積分器に与えられる前記第2の状態変数の推定値の導関数を求め、
前記駆動電流の値と、前記差分と、前記第1の積分器から出力される前記閾値電流の推定値と、前記第2の積分器から出力される前記第2の状態変数の推定値と、を用いて、前記第1の積分器に与えられる前記閾値電流の推定値の導関数を求める、光源装置。
[他の適用例2] 適用例4記載の光源装置であって、
前記推定部は、
時刻k+1での前記閾値電流の推定値を遅延させて、時刻kでの前記閾値電流の推定値を求める第1の遅延器と、
時刻k+1での前記第2の状態変数の推定値を遅延させて、時刻kでの前記第2の状態変数の推定値を求める第2の遅延器と、
を備え、
前記推定部は、
時刻kでの前記駆動電流の値と、前記第1の遅延器から出力される時刻kでの前記閾値電流の推定値と、を用いて、時刻kでの前記半導体発光素子から射出される光の量に関する推定値を求め、
時刻kでの前記光量に関する検出値と時刻kでの前記光量に関する推定値との差分と、前記第2の遅延器から出力される時刻kでの前記第2の状態変数の推定値と、を用いて、前記第2の遅延器に与えられる時刻k+1での前記第2の状態変数の推定値を求め、
時刻kでの前記駆動電流の値と、時刻kでの前記差分と、前記第1の遅延器から出力される時刻kでの前記閾値電流の推定値と、前記第2の遅延器から出力される時刻kでの前記第2の状態変数の推定値と、を用いて、前記第1の遅延器に与えられる時刻k+1での前記閾値電流の推定値を求める、光源装置。
なお、この発明は、半導体発光素子を含む光源装置、半導体発光素子のための制御装置および方法、光源装置を備える画像表示装置、該画像表示装置のための制御装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種々の態様で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
A−2.比較例:
A−3.光源装置の構成:
A−4.光源装置の動作:
A−5.閾値電流推定器:
B.第2実施例:
A.第1実施例:
A−1.プロジェクタの構成:
図1は、プロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。このプロジェクタPJは、いわゆるラスタスキャン方式のリアプロジェクタである。プロジェクタPJは、光源装置50と、ポリゴンミラー62と、ミラー駆動部64と、スクリーン70と、を備えている。
光源装置50は、半導体レーザを備えており、レーザ光を射出する。具体的には、光源装置50は、画像データを構成する各画素データ(画素値)に応じた強度の光を射出する。ポリゴンミラー62は、複数のミラー面を含んでおり、各ミラー面は、光源装置50から射出された光をスクリーン70に向けて反射する。ミラー駆動部64は、ポリゴンミラー62を、中心軸Cを中心に回転させる。このため、スクリーン70に形成される光のスポットは、スクリーン70上でx方向に沿って走査する。また、ミラー駆動部64は、ポリゴンミラー62を、図中、x方向と平行な軸を中心に回動させる。このため、光のスポットの走査ラインは、y方向に沿って、次第に移動する。スクリーン70は、拡散板であり、入射する光を拡散させる。この結果、スクリーン70上に画像データによって表される画像が表示される。なお、観察者は、残像現象を利用して、画像を観察する。
図2は、プロジェクタPJの動作を模式的に示す説明図である。図2(A)は、ポリゴンミラー62の回転角度を示しており、図2(B)は、光源装置50から射出される光の強度(発光量)を示している。
図2(A)のポリゴンミラー62の回転角度は、光源装置50から射出された光が入射する対象ミラー面の回転角度を示している。図中、基準期間Taは、光源装置50から光が継続して射出されると仮定したときに、対象ミラー面にレーザ光が入射する期間を示す。基準期間Taの始期は、対象ミラー面の回転開度の最小値(min)に対応し、基準期間Taの終期は、対象ミラー面の回転角度の最大値(max)に対応する。本実施例では、図2(B)に示すように、光源装置50は、基準期間Taのうちの一部の有効期間Tbのみで、光を射出する。すなわち、有効期間Tbにおける対象ミラー面の回転角度の増大に伴って、1走査ライン分の部分画像(ライン画像)が描画される。なお、図2(B)に示す期間T0については、後述する。
ところで、上記のようなラスタスキャン方式のプロジェクタPJでは、光源装置50から射出される光の強度は、画素データ(画素値)に対応する強度であることが望ましい。しかしながら、前述したように、半導体レーザから射出される光の強度は、半導体レーザ52の温度に依存して変化し得る。このため、光源装置50から射出される光の強度は、画素データ(画素値)に対応しない強度になり得る。
A−2.比較例:
図3は、比較例における光源装置の動作を示すタイミングチャートである。図3(A)は、光源装置に与えられる画素データを示す。図3(B)は、半導体レーザに供給される駆動電流を示す。図3(C)は、半導体レーザの温度を示す。図3(D)は、半導体レーザの閾値電流を示す。図3(E)は、半導体レーザから射出される光の強度(発光量)を示す。
図3(A)に示すように、画素データ(画素値)は、期間T1では、ゼロであり、期間T2では、比較的大きな値であり、期間T3では、比較的小さな値である。比較例では、半導体レーザの駆動電流は、図3(B)に示すように、画素データ(画素値)に対応する値に設定される。具体的には、半導体レーザの駆動電流は、期間T1では、ゼロに設定され、期間T2では、比較的大きな値に設定され、期間T3では、比較的小さな値に設定される。
駆動電流の変化に伴って、半導体レーザの温度は、例えば、図3(C)に示すように、変化する。具体的には、半導体レーザの温度は、駆動電流が有意な値に設定された後の期間T2において次第に上昇し、駆動電流が低減された後の期間T3において次第に下降する。そして、半導体レーザの温度の変化に伴って、半導体レーザの閾値電流は、図3(D)に示すように、変化する。具体的には、半導体レーザの閾値電流は、期間T2では、温度の上昇に伴って減少し、期間T3では、温度の下降に伴って増大する。この結果、図3(E)に示すように、半導体レーザの発光量は、期間T2では、急峻に増大した後に緩やかに増大し、期間T3では、急峻に減少した後に緩やかに減少する。
半導体レーザの発光量(図3(E))のプロファイルは、画素データ(図3(A))のプロファイルと同等(相似)であることが望ましい。しかしながら、図3(A),(E)を比較して分かるように、2つのプロファイルは、大きく異なっている。これは、図3(D)に示すように、半導体レーザの温度に応じて、閾値電流が大きく変化するためである。
比較例の光源装置が利用される場合には、スクリーン上にベタ画像(輝度が均一な画像)が表示されるべき場合にも、画像内に輝度の分布が発生し得る。具体的には、ベタ画像の第1の側から第2の側に向かって、各ライン画像が描かれると仮定する。各ライン画像の第1の側が描画される際には、半導体レーザの温度が比較的低く、閾値電流は比較的高いため、発光量は、比較的小さくなる。逆に、各ライン画像の第2の側が描画される際には、半導体レーザの温度が比較的高く、閾値電流は比較的低いため、発光量は、比較的大きくなる。この結果、スクリーン上に表示されるべきベタ画像の第1の側の輝度は、第2の側の輝度よりも低くなってしまう。
そこで、本実施例では、発光量のプロファイルが画素データのプロファイルと同等(相似)になるように、光源装置50の構成を工夫している。
なお、図3に示す問題は、熱レンズ効果を利用する半導体レーザが用いられる場合に、顕著となる。具体的には、駆動電流に応じて、半導体レーザの温度が高くなると、閾値電流が小さくなり、半導体レーザの発光量が増大する。逆に、駆動電流に応じて、半導体レーザの温度が低くなると、閾値電流が大きくなり、半導体レーザの発光量が減少する。ここで、熱レンズ効果は、レーザ光の照射によって局所的に温度が上昇して屈折率分布が生じる現象を意味している。
A−3.光源装置の構成:
図4は、光源装置50(図1)の概略構成を示す説明図である。図示するように、光源装置50は、半導体レーザ(LD)52と、半導体レーザ52の動作を制御する制御回路54と、を備えている。半導体レーザ52は、熱レンズ効果を利用する。制御回路54は、電流ドライバ110と、受光素子(PD)130と、電流−電圧(I/V)変換器140と、閾値電流推定器150と、を備えている。
電流ドライバ110は、3つの信号Dapc1,Dapc2,Dに応じた駆動電流Iを、半導体レーザ52に供給する。なお、3つの信号Dapc1,Dapc2,Dについては後述する。
半導体レーザ52は、電流ドライバ110から供給された駆動電流Iに応じて、レーザ光を射出する。
受光素子130は、半導体レーザ52から射出された光の強度(発光量)に応じた電流を出力する。
I/V変換器140は、受光素子130から受け取った電流に応じた電圧を出力する。I/V変換器140から出力される電圧は、半導体レーザ52から射出される光の強度(発光量)に依存する。このため、以下では、I/V変換器140から出力される電圧を、単に「発光量L」とも呼ぶ。
閾値電流推定器150は、I/V変換器140から出力される電圧(すなわち、発光量L)と、電流ドライバ110から半導体レーザ52に供給される駆動電流Iと、を用いて、半導体レーザ52の閾値電流Ithを推定する。推定された閾値電流Ithは、信号Dapc1としてリアルタイムで電流ドライバ110にフィードバックされる。
なお、本実施例における制御回路54が本発明における制御部に相当する。そして、電流ドライバ110が本発明における供給部に相当し、閾値電流推定器150が本発明における推定部に相当する。
図5は、電流ドライバ110(図4)の内部構成を示す説明図である。なお、図5では、半導体レーザ52も示されている。電流ドライバ110は、駆動電流決定部110aと、閾値電流決定部110bと、発光電流決定部110cと、を備えている。
周知のように、半導体レーザ52は、駆動電流Iが閾値電流Ithを超える場合に、発光する。すなわち、半導体レーザ52の発光量Lは、駆動電流Iと閾値電流Ithの差に依存する。このため、本実施例では、駆動電流Iと閾値電流Ithの差分を、「発光電流」Idと呼ぶ。
駆動電流決定部110aは、2つのpMOSトランジスタTm1,Tm2を含むカレントミラー回路を備えている。第1のトランジスタTm1のドレイン端子は、半導体レーザ52に接続されており、第2のトランジスタTm2のドレイン端子は、閾値電流決定部110bと発光電流決定部110cとに接続されている。
閾値電流決定部110bは、定電流源S1を備えている。定電流源S1には、信号Dapc1が与えられ、定電流源S1は、信号Dapc1に応じた電流SIthを流す。なお、電流SIthは、閾値電流Ithに対応する。
発光電流決定部110cは、直列に接続された定電流源S2とnMOSトランジスタTiとを備えている。定電流源S2には、信号Dapc2が与えられ、定電流源S2は、信号Dapc2に応じた電流SIgを流す。なお、本実施例では、信号Dapc2は一定の値であるため、電流SIgは一定の値である。
また、発光電流決定部110cは、並列に接続された4組のスイッチSw1〜Sw4およびnMOSトランジスタTd1〜Td4を備えている。なお、各組のスイッチ(例えばSw1)およびトランジスタ(例えばTd1)は、直列に接続されている。4組のスイッチSw1〜Sw4およびトランジスタTd1〜Td4は、閾値電流決定部110bと並列に設けられている。また、4つのトランジスタTd1〜Td4のゲート端子は、共に、トランジスタTiのゲート端子に接続されている。
4つのスイッチSw1〜Sw4には、4ビットで構成される画素データDが与えられる。なお、図5では、画素データDは4ビットで構成されているが、より少数のビットで構成されていてもよいし、より多数のビットで構成されていてもよい。この場合には、画素データDのビット数に対応する組数のスイッチおよびトランジスタが設けられていればよい。
画素データDに従って、各スイッチSw1〜Sw4がオン状態に設定されると、対応する各トランジスタTd1〜Td4に電流が流れる。画素データDの第1のビット(最上位ビット)に従って第1のスイッチSw1がオン状態に設定されると、第1のトランジスタTd1には、電流1/2・SIgが流れる。同様に、画素データDの第2のビットに従って第2のスイッチSw2がオン状態に設定されると、第2のトランジスタTd2には、電流1/4・SIgが流れる。画素データDの第3のビットに従って第3のスイッチSw3がオン状態に設定されると、第3のトランジスタTd3には、電流1/8・SIgが流れる。画素データDの第4のビット(最下位ビット)に従って第4のスイッチSw4がオン状態に設定されると、第4のトランジスタTd4には、電流1/16・SIgが流れる。
4つのトランジスタTd1〜Td4を流れる電流の和である電流SIdは、すべてのスイッチSw1〜Sw4がオン状態に設定される場合に最大(15/16・SIg)となる。なお、電流SIdは、発光電流Idに対応する。
駆動電流決定部110aの第2のトランジスタTm2には、閾値電流決定部110bに供給される電流SIthと、発光電流決定部110cに供給される電流SIdと、の和である電流SIが流れる。本実施例では、2つのトランジスタTm1,Tm2のサイズ(L(チャネル長)/W(チャネル幅))は同じであるため、第1のトランジスタTm1には、電流SIの値と同じ値を有する駆動電流Iが流れる。そして、この駆動電流Iが、半導体レーザ52に供給される。なお、2つのトランジスタTm1,Tm2のサイズ(L/W)は異なっていてもよい。
上記のように、駆動電流Iは、閾値電流Ithに対応する電流SIthと、発光電流Idに対応する電流SIdと、を用いて、決定されている。閾値電流Ithに対応する電流SIthは、信号Dapc1に応じて決定されている。発光電流Idに対応する電流SIdは、2つの信号Dapc2,Dに応じて決定されている。なお、本実施例では、信号Dapc2は、一定の値であるため、発光電流Idに対応する電流SIdは、信号Dに応じて決定されていると言える。
図5の構成を採用すれば、電流ドライバ110は、閾値電流Ithと、閾値電流Ithを超える発光電流Idと、を含む駆動電流Iを、半導体レーザ52に容易に供給することができる。
なお、本実施例における閾値電流決定部110bが本発明における第1の回路に相当し、発光電流決定部110cが本発明における第2の回路に相当する。
図4,図5で説明したように、光源装置50は、駆動電流Iと発光量Lとを用いて、閾値電流Ithを推定し、推定された閾値電流Ithをリアルタイムで電流ドライバ110にフィードバックしている。そして、電流ドライバ110は、画素データDと推定された閾値電流Ithとに基づいて、駆動電流Iを決定している。この構成により、半導体レーザ52は、発光電流Idに対応する発光量Lでレーザ光を射出することができる。
なお、閾値電流推定器150の動作帯域は、半導体レーザ52の温度応答よりも速ければよい。例えば、半導体レーザ52の温度応答の速度が数十μ秒である場合には、閾値電流推定器150の動作帯域は、数μ秒(数百kHz)であればよい。
A−4.光源装置の動作:
図6は、光源装置50の動作を示すタイミングチャートである。図6(A)は、電流ドライバ110に与えられる画素データDを示す。図6(B)は、発光電流決定部110cによって決定される画素データDに応じた発光電流Idを示す。図6(C)は、閾値電流推定器150によって推定される半導体レーザ52の閾値電流Ithを示す。図6(D)は、電流ドライバ110から半導体レーザ52に供給される駆動電流Iを示す。なお、図6(D)には、破線で図6(C)の閾値電流Ithが示されている。図6(E)は、半導体レーザ52の発光量Lを示す。
図6(A)に示すように、画素データDが変化すると、図6(B)に示すように、画素データDに応じて発光電流Idが変化する。前述したように、半導体レーザ52の閾値電流Ithは、半導体レーザの温度に応じて、変化し得る。閾値電流Ithは、例えば、図6(C)に示すように、変化する。駆動電流Iは、閾値電流Ith(図6(C))と発光電流Id(図6(B))との和で表されるため、半導体レーザ52には、図6(D)に示す駆動電流Iが供給される。この結果、半導体レーザ52は、図6(E)に示す発光量Lで光を射出する。
上記のように、本実施例では、閾値電流Ithと、画素データDに応じた発光電流Idと、の和である駆動電流Iが半導体レーザ52に供給されるため、画素データD(図6(A))のプロファイルと、発光量Lのプロファイル(図6(E))と、を同等(相似)にすることができる。
A−5.閾値電流推定器:
閾値電流推定器150を構築するために、まず、半導体レーザ52の動作モデルを考慮する。
半導体レーザのレート方程式は、次の式(1),式(2)で表される。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
ここで、Iは、発光領域(活性領域)に注入される電流(すなわち駆動電流)を示し、eは、電荷を示し、Vは、発光領域の体積を示す。Nは、注入されたキャリア密度を示し、Ncは、光の増幅が始まるキャリア密度を示す。τcは、キャリアの緩和時間(すなわち、キャリア密度が失われる時定数)を示す。Pは、レーザ光のエネルギー密度(光子数密度)を示す。τpは、光子の緩和時間(すなわち、光子数密度が失われる時定数)を示す。Aは、誘導放出に関する係数である。
式(1)は、キャリア数の時間変化が、注入された電流に応じたキャリア数から、緩和によって消滅するキャリア数と、有効な誘導放出に寄与するキャリア数と、を減算したものであることを示す。式(2)は、光子数の時間変化が、有効な誘導放出によって発生した光子数から、緩和によって消滅する光子数を減算したものであることを示す。
定常状態における光子数密度Pは、式(1),式(2)を用いて、以下の式(3)で表される。
Figure 0005233235
次に、半導体レーザの熱レンズ効果を考慮する。熱レンズの効果に起因して、発光領域内の光子数密度が増加すると考えると、レート方程式は、次の式(4),式(5)で表される。なお、式(4),式(5)は、式(1),式(2)の誘導放出に関する係数Aを、係数A・Fで置換したものである。ここで、係数Fは、熱レンズの効果に関する係数である。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
また、定常状態における光子数密度Pは、次の式(6)で表される。なお、式(6)は、式(3)の係数Aを係数A・Fで置換したものである。
Figure 0005233235
係数Fは、熱レンズの効果に関する係数であるため、駆動電流Iの増大に伴って熱レンズ効果が大きくなると、係数Fの値は大きくなり、閾値電流Ithは小さくなる。逆に、駆動電流Iの減少に伴って熱レンズ効果が小さくなると、係数Fの値は小さくなり、閾値電流Ithは大きくなる。
ところで、発光領域から射出される光の割合と、受光素子130およびI/V変換器140の感度と、を考慮すると、半導体レーザの発光量Lは、係数Mを用いて、次の式(7)で表される。
Figure 0005233235
駆動電流Iに応じた発光領域の温度の応答は、発熱量Qが駆動電流Iに比例すると仮定すると、次の式(8)で表される。
Figure 0005233235
ここで、aは、係数である。また、θは、発光領域の温度を示し、Cは、発光領域の熱容量を示し、kは、熱伝導係数を示す。
τ=C/kとすると、式(8)から次の式(9)が得られる。
Figure 0005233235
閾値電流Ithは、熱レンズ効果(係数F)に依存し(式(6)参照)、熱レンズ効果は、発光領域の温度に依存する。したがって、閾値電流Ithは、発光領域の温度に依存する。閾値電流Ithが発光領域の温度θの一次関数であると考えると、次の式(10)が成り立つ。なお、m,nは定数である。
Figure 0005233235
式(10)を式(9)に代入すると、式(11)が得られる。なお、α,βは定数である。
Figure 0005233235
α,βは、電流−発光量の測定によって求められる。具体的には、直流で半導体レーザ52を発光させる場合には、式(11)の右辺がゼロに等しい。このため、Ith=α−β・Iが成り立つ。したがって、直流で半導体レーザ52を発光させる場合には、式(12)が成り立つ(式(7)参照)。また、交流で半導体レーザ52を発光させる場合には、より具体的には、半導体レーザ52の温度応答よりも短い周期で半導体レーザを発光(点滅)させる場合には、式(13)が成り立つ(式(7)参照)。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
直流および交流での電流−発光量の測定を行えば、式(12)と式(13)とを利用して、定数α,βの値が求められる。
本実施例では、閾値電流推定器150は、現代制御のオブザーバを利用して構成される。数値計算による検討結果から、上記のパラメータαの精度が、閾値電流Ithの推定精度に大きく影響することが分かっている。このため、本実施例では、オブザーバは、以下のように構成される。
状態変数として、閾値電流Ithと、パラメータαと、が選択される。また、以下では、閾値電流Ithの推定値を電流ドライバ110へ直接的にフィードバックできるように、スケーリングされた状態変数が用いられる。
電流ドライバ110の出力電流(駆動電流)Iは、定数H1,H2を用いて、式(14)で表される(図5参照)。スケーリングされた電流値をu=I/H1,x=Ith/H1とする。このとき、式(14)から式(15)が得られる。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
また、式(7)から式(16)が得られ、式(11)から式(17)が得られる。なお、M1=M・H1であり、α1=α/H1である。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
状態変数を[x,α1]Tとすると、プラントの状態方程式は、式(16),式(17)を用いて、式(18)で表される。なお、プラントには、図4に示す半導体レーザ52と、受光素子130と、I/V変換器140と、が含まれる。
Figure 0005233235
式(18)の状態方程式を利用してオブザーバ、すなわち、閾値電流推定器150を構成すれば、閾値電流Ithを補正することができる。具体的には、閾値電流推定器150は、式(19)で表される。
Figure 0005233235
なお、式中「^」は、推定値を示す。f/τ,f0/τは、フィードバック係数である。
図7は、光源装置50の具体的な構成を示す説明図である。なお、図7は、式(15)と式(19)とを用いて、図4を書き直したものである。具体的には、電流ドライバ110は式(15)で表され、閾値電流推定器150は式(19)で表される。
電流ドライバ110は、乗算器111と、2つの増幅器112,113と、加算器114と、を含んでいる。乗算器111は、2つの信号Dapc2,Dを乗じて、信号Dapc2・Dを出力する。第1の増幅器112は、該信号Dapc2・Dを、H2/H1倍に増幅して、信号H2/H1・Dapc2・Dを出力する。第2の増幅器113は、信号Dapc1を1倍に増幅する。加算器114は、2つの増幅器112,113から出力される2つの信号H2/H1・Dapc2・D,Dapc1を加算する。この結果、加算器114からは、式(15)で表される信号uが出力される。
なお、本実施例では、第2の増幅器113が設けられているが、省略可能である。
閾値電流推定器150は、5つの増幅器151〜155と、3つの演算器156〜158と、積分器159と、抽出器150aと、を含んでいる。
積分器159は、信号d(w^)/dtを積分して、信号w^を出力する。
第1の増幅器151は、信号w^をA倍に増幅して、信号A・w^を出力する。第2の増幅器152は、信号uをB倍に増幅して、信号B・uを出力する。第3の増幅器153は、信号w^をC倍に増幅して、信号C・w^を出力する。第4の増幅器154は、信号uをD倍に増幅して信号D・uを出力する。第5の増幅器155は、信号(y−y^)をF倍に増幅して、信号F・(y−y^)を出力する。
第1の演算器156は、信号A・w^と信号B・uとを加算すると共に、信号F・(y−y^)を減算することによって、式(19)で表される信号d(w^)/dtを出力する。第2の演算器157は、信号C・w^と信号D・uとを加算して、式(19)で表される信号y^を出力する。第3の演算器158は、信号yから信号y^を減算し、信号(y−y^)を出力する。なお、信号yは、発光量Lの測定値を示し、信号y^は、発光量Lの推定値を示す(式(16)参照)。
抽出器150aは、信号w^から信号x^を抽出し、信号x^を信号Dapc1として、電流ドライバ110にフィードバックする。
式(19)に係数A〜D,Fを代入すると、式(20)が得られる。そして、式(20)を展開すると、式(21)が得られる。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
図8は、光源装置50の回路図を示す説明図である。なお、図8は、式(21)を用いて、図4を書き直したものである。
図示するように、光源装置50は、半導体レーザ52に供給される駆動電流I(信号u)を測定する駆動電流測定部160を備えている。駆動電流測定部160は、差動増幅器161と、増幅器162と、を備えている。差動増幅器161の2つの端子は、半導体レーザ52のアノードに接続された抵抗器Rsの両端に接続されている。差動増幅器161は、抵抗器Rsの両端の電圧を受け取り、該両端の電圧の差を出力する。なお、電圧の差は、I・Rsで表される。増幅器162は、該電圧の差を1/(Rs・H1)倍する。この結果、増幅器162は、信号I/H1すなわち信号uを出力する。
閾値電流推定器150は、5つの差動増幅器201〜205と、5つの増幅器211〜215と、2つの積分器221〜222と、を含んでいる。
第1の積分器221は、信号d(x^)/dtを積分して、信号x^を出力する。第2の積分器222は、信号d(α1^)/dtを積分して、信号α1^を出力する。
第1の差動増幅器201は、信号α1^から信号x^を減算して、信号(α1^−x^)を出力する。第1の増幅器211は、信号(α1^−x^)を1/τ倍に増幅して、信号1/τ・(α1^−x^)を出力する。第2の増幅器212は、信号uをβ/τ倍に増幅して、信号β/τ・uを出力する。第2の差動増幅器202は、信号1/τ・(α1^−x^)から信号β/τ・uを減算して、信号[1/τ・(α1^−x^)−β/τ・u]を出力する。第3の増幅器213は、信号(y−y^)をf/τ倍に増幅して、信号f/τ・(y−y^)を出力する。第3の差動増幅器203は、信号[1/τ・(α1^−x^)−β/τ・u]から信号f/τ・(y−y^)を減算して、式(21)で表される信号d(x^)/dtを出力する。
第4の増幅器214は、信号(y−y^)を−f0/τ倍に増幅して、式(21)で表される信号d(α1^)/dtを出力する。
第4の差動増幅器204は、信号uから信号x^を減算して、信号(u−x^)を出力する。第5の増幅器215は、信号(u−x^)をM1倍に増幅して、式(21)で表される信号y^を出力する。
第5の差動増幅器205は、信号yから信号y^を減算して、信号(y−y^)を出力する。
上記のように、閾値電流推定器150は、2つの状態変数x,α1を利用しているため、信号x^の導関数である信号d(x^)/dtを積分して信号x^を求める第1の積分器221と、信号α1^の導関数である信号d(α1^)/dtを積分して信号α1^を求める第2の積分器222と、を備えている。閾値電流推定器150は、信号uと第1の積分器221から出力される信号x^とを用いて、信号y^を求める。そして、閾値電流推定器150は、信号(y−y^)を用いて、第2の積分器222に与えられる信号d(α1^)/dtを求める。また、閾値電流推定器150は、信号uと、信号(y−y^)と、第1の積分器221から出力される信号x^と、第2の積分器222から出力される信号α1^と、を用いて、第1の積分器221に与えられる信号d(x^)/dtを求める。
このように、2つの状態変数x,α1を利用すれば、閾値電流の推定値x^を正確に求めることができる。
光源装置50は、さらに、比較器171とスイッチ172とを含んでいる。比較器171は、信号y(発光量L)と、ゼロと、を比較する。比較器171は、信号yがゼロ以上である場合には、スイッチ172をオン状態に設定する。このとき、スイッチ172は、差動増幅器205の出力、すなわち、信号(y−y^)を通過させる。一方、比較器171は、信号yがゼロ未満である場合には、スイッチ172をオフ状態に設定する。このとき、スイッチ172は、差動増幅器205の出力(信号(y−y^))を通過させず、値ゼロを出力する。
半導体レーザ52の非発光期間では、信号(y−y^)は正確でないため、信号(y−y^)を閾値電流推定器150の2つの積分器221,222にフィードバックすることは好ましくない。このため、非発光期間では、比較器171とスイッチ172を利用して、フィードバックループの切断が行われている。この結果、非発光期間では、閾値電流推定器150には、駆動電流Iの測定値(u)のみが入力される。そして、閾値電流推定器150は、オープンループで、閾値電流Ithの推定値x^を求める。
このように、本実施例では、非発光期間において、閾値電流推定器150の入力側への信号(y−y^)のフィードバックが禁止されるため、閾値電流推定器150は、オープンループで閾値電流の推定値x^を求めることができる。
なお、本実施例における比較器171とスイッチ172とが、本発明における禁止部に相当する。
ところで、非発光期間が長い場合には、閾値電流の推定値(x^)の誤差は、より具体的には、閾値電流の実際の値(x)と推定値(x^)の差分は、次第に大きくなる。しかしながら、半導体レーザ52が再び発光を開始すれば、閾値電流推定器150は、正しい推定値(x^)を出力することができる。ただし、閾値電流推定器150が正しい推定値(x^)を出力するまでには、時間(復帰時間)を要する。この復帰時間を考慮して、本実施例では、図2に示すように、有効期間Tbの直前に、予備期間T0が設けられている。なお、予備期間T0は、復帰時間以上の長さである。本実施例では、制御回路54は、この予備期間T0において、電流ドライバ110に予備的に駆動電流Iを供給させることによって、半導体レーザ52を予備的に発光させる。これにより、有効期間Tbの始期を含むすべての期間において、閾値電流推定器150は、正しい推定値(x^)を出力することができる。なお、予備期間T0において半導体レーザ52から射出された光は、スクリーン70に導かれないように、マスクされればよい。
このように、半導体レーザ52に有意な発光を開始させる直前に、半導体レーザ52を予備的に発光させれば、半導体レーザ52が有意な発光を開始した直後に、閾値電流の推定値x^を正確に求めることができる。
以上説明したように、本実施例では、閾値電流の推定値x^が求められ、画素データDと、該閾値電流の推定値x^と、を用いて決定される駆動電流uが半導体レーザ52に供給されるため、温度変化に起因して実際の閾値電流が変化する場合にも、半導体レーザ52に、画素データDに応じた強度(発光量)の光を正確に射出させることができる。
B.第2実施例:
第2実施例では、閾値電流推定器150Bがデジタル回路で構成される。式(19)に関し、台形近似を利用してサンプリング間隔Tsで離散時間化すると、式(20)に対応する式(22)が得られる。そして、式(22)を展開すると、式(21)に対応する式(23)が得られる。
Figure 0005233235
Figure 0005233235
図9は、第2実施例における光源装置50Bの回路図を示す説明図である。なお、図9は、式(23)を用いて、図4を書き直したものに相当する。
図示するように、光源装置50Bは、半導体レーザ52に供給される駆動電流I(信号Uk)を算出する駆動電流算出部180を備えている。駆動電流算出部180は、乗算器181と増幅器182と加算器183とを備えている。乗算器181は、信号Dと信号Dapc2とを乗算して、信号Dapc2・Dを出力する。増幅器182は、信号Dapc2・DをH2/H1倍に増幅して、信号H2/H1・Dapc2・Dを出力する。加算器183は、信号H2/H1・Dapc2・Dと信号Dapc1とを加算して、信号(Dapc1+H2/H1・Dapc2・D)すなわち信号Ukを出力する(式(15)参照)。なお、信号Ukは、第1実施例の信号uに対応する。
上記の説明から分かるように、第1実施例(図8)では、閾値電流推定器150は、駆動電流測定部160によって得られる駆動電流Iの測定値(u)を利用して、閾値電流Ithを推定している。一方、本実施例では、閾値電流推定器150Bは、駆動電流算出部180によって得られる駆動電流Iの演算値(Uk)を利用して、閾値電流Ithを推定している。
光源装置50Bは、さらに、D/A変換器119と、A/D変換器149と、を備えている。D/A変換器119は、信号Xk^をD/A(デジタル−アナログ)変換して、信号Dapc1を出力する。A/D変換器149は、I/V変換器140から出力される信号LをA/D(アナログ−デジタル)変換して、信号Ykを出力する。なお、前述したように、半導体レーザの温度応答の速度は数十μ秒であるため、D/A変換器119とA/D変換器149と後述する遅延器281,282とのサンプリングクロックは、1MHz程度に設定されればよい。
閾値電流推定器150Bは、5つの増幅器261〜265と、5つの演算器271〜275と、2つの遅延器281〜282と、を含んでいる。
第1の遅延器281は、信号Xk+1^を遅延させて、信号Xk^を出力する。第2の遅延器282は、信号X0k+1^を遅延させて、信号X0k^を出力する。なお、信号Xk^,Xk+1^は、第1実施例の信号x^に対応し、信号X0k^,X0k+1^は、第1実施例の信号α1^に対応する(図8参照)。
第1の増幅器261は、信号Ukをβ倍に増幅して、信号β・Ukを出力する。第1の演算器271は、信号X0k^ から信号Xk^および信号β・Uk を減算して、信号(X0k^−Xk^−β・Uk )を出力する。第2の増幅器262は、該信号(X0k^−Xk^−β・Uk )をTs/τobs倍に増幅して、信号Ts/τobs ・(X0k^−Xk^−β・Uk )を出力する。
第3の増幅器263は、信号(Yk−Yk^)をf・Ts/τobs倍に増幅して、信号f・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を出力する。第2の演算器272は、信号Xk^と信号Ts/τobs ・(X0k^ −Xk^ −β・Uk )とを加算すると共に、信号f・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を減算する。この結果、第2の演算器272は、式(23)で表される信号Xk+1^を出力する。
第4の増幅器264は、信号(Yk−Yk^)をf0・Ts/τobs倍に増幅して、信号f0・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を出力する。第3の演算器273は、信号X0k^から信号f0・Ts/τobs・(Yk−Yk^)を減算する。この結果、第3の演算器273は、式(23)で表される信号X0k+1^を出力する。
第4の演算器274は、信号Ukから信号Xkを減算して、信号(Uk−Xk)を出力する。第5の増幅器265は、信号(Uk−Xk)をM1倍して、式(23)で表される信号Yk^を出力する。
第5の演算器275は、信号Ykから信号Yk^を減算して、信号(Yk−Yk^)を出力する。
上記のように、閾値電流推定器150Bは、2つの状態変数X,X0を利用しているため、時刻k+1での信号Xk+1^を遅延させて時刻kでの信号Xk^を求める第1の遅延器281と、時刻k+1での信号X0k+1^を遅延させて時刻kでの信号X0k^を求める第2の遅延器282と、を備えている。閾値電流推定器150Bは、信号Ukと信号Xk^とを用いて、信号Yk^を求める。そして、閾値電流推定器150Bは、信号(Yk−Yk^)と第2の遅延器282から出力される信号X0k^とを用いて、第2の遅延器282に与えられる信号X0k+1^を求める。また、閾値電流推定器150Bは、信号Ukと、信号(Yk−Yk^)と、第1の遅延器281から出力される信号Xk^と、第2の遅延器282から出力される信号X0k^と、を用いて、第1の遅延器281に与えられる信号Xk+1^を求める。
このように、2つの状態変数X,X0を利用すれば、閾値電流の推定値Xk^を正確に求めることができる。
光源装置50Bは、さらに、比較器191とセレクタ192とを含んでいる。比較器191は、信号Yk^と、ゼロと、を比較する。比較器191は、信号Yk^がゼロ以上である場合には、セレクタ192に信号(Yk−Yk^)を選択させる。一方、比較器191は、信号Yk^がゼロ未満である場合には、セレクタ192に値ゼロを選択させる。
上記のように、本実施例では、第1実施例(図8)の比較器171およびスイッチ172に代えて、比較器191およびセレクタ192が用いられている。本実施例でも、比較器191およびセレクタ192を用いることによって、第1実施例と同様に、非発光期間において、閾値電流推定器150の入力側への信号(Yk−Yk^)のフィードバックが禁止されるため、閾値電流推定器150は、オープンループで閾値電流の推定値Xk^を求めることができる。
なお、本実施例における比較器191とセレクタ192とが、本発明における禁止部に相当する。
また、第1実施例で説明したように、非発光期間が長い場合には、閾値電流の推定値(Xk^)の誤差は、次第に大きくなる。しかしながら、半導体レーザ52が再び発光を開始すれば、閾値電流推定器150Bは、正しい推定値(Xk^)を出力することができる。ただし、閾値電流推定器150Bが正しい推定値(Xk^)を出力するまでには、復帰時間を要する。この復帰時間を考慮して、本実施例でも、図2に示すように、有効期間Tbの直前の予備期間T0において、半導体レーザ52を予備的に発光させる。このように、半導体レーザ52に有意な発光を開始させる直前に、半導体レーザ52を予備的に発光させれば、半導体レーザ52が有意な発光を開始した直後に、閾値電流の推定値x^を正確に求めることができる。
図10は、第2実施例における光源装置50Bの動作のシミュレーション結果を示す説明図である。図10(A−1)〜(A−3)は、比較例における光源装置の動作のシミュレーション結果を示す。図10(A−1)は、画素データDを示し、図10(A−2)は、駆動電流Iを示し、図10(A−3)は、発光量Lを示す。一方、図10(B−1)〜(B−3)は、本実施例における光源装置50Bの動作のシミュレーション結果を示す。図10(B−1)〜(B−3)は、図10(A−1)〜(A−3)に対応する。なお、図10(B−1)は、図10(A−1)と同じである。
比較例では、閾値電流Ithは推定されていない。このため、図10(A−2)に示す駆動電流Iは、図10(A−1)に示す画素データDとほぼ同様に変化しているが、図10(A−3)に示す発光量Lは、図10(A−1)に示す画素データDと同様に変化していない。
一方、本実施例では、閾値電流Ithは推定されている。このため、図10(B−2)に示す駆動電流Iは、図10(B−1)に示す画素データDと同様に変化しないが、図10(B−3)に示す発光量Lは、図10(B−1)に示す画素データDとほぼ同様に変化する。すなわち、本実施例では、発光量(図10(B−2))のプロファイルを、画素データD(図10(B−1))のプロファイルと同等(相似)にすることができる。
以上説明したように、本実施例でも、第1実施例と同様に、閾値電流の推定値Xk^が求められ、画素データDと、該閾値電流の推定値Xk^と、を用いて決定される駆動電流Ukが半導体レーザ52に供給されるため、温度変化に起因して実際の閾値電流が変化する場合にも、半導体レーザ52に、画素データDに応じた強度(発光量)の光を正確に射出させることができる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、説明の便宜上、プロジェクタPJ(図1)が1つの光源装置50,50Bを備える場合について説明した。しかしながら、実際には、プロジェクタは、例えば、3種類の色光を射出する3つの光源装置と、3種類の色光を合成する合成光学系と、を備えている。そして、合成された光が、ポリゴンミラー62に導かれる。この結果、スクリーン70上にカラー画像が表示される。
(2)上記実施例では、プロジェクタPJは、ポリゴンミラー62を備えており、スクリーン70上に表示される画像に含まれる各ライン画像は、常に、1方向に描かれる。しかしながら、これに代えて、スクリーン70上に表示される画像に含まれる隣接するライン画像が、逆方向に描かれてもよい。なお、このようなプロジェクタは、例えば、特開2006−227144号公報に開示されている。この場合にも、各ライン画像が描画される直前に、予備的な発光が行われる予備期間が設けられることが好ましい。
(3)上記実施例では、いわゆるラスタスキャン方式のプロジェクタに本発明の光源装置が適用されているが、これに代えて、液晶パネルやDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス:TI社の商標)などの光変調デバイスを備えるプロジェクタにも、本発明の光源装置を適用可能である。この場合には、例えば、信号Dとして、一定の値が与えられればよい。
また、上記実施例では、投写型の画像表示装置に本発明が適用されているが、これに代えて、直視型の画像表示装置に本発明が適用されてもよい。
(4)上記実施例では、光源装置50,50Bは、プロジェクタPJに適用されているが、これに代えて、加工装置などの他の光学装置に適用されてもよい。
(5)上記実施例では、光源装置50,50Bは、半導体レーザを備えているが、これに代えて、発光ダイオード(LED)などの他の固体光源(半導体発光素子)を備えていてもよい。
(6)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
プロジェクタPJの概略構成を示す説明図である。 プロジェクタPJの動作を模式的に示す説明図である。 比較例における光源装置の動作を示すタイミングチャートである。 光源装置50(図1)の概略構成を示す説明図である。 電流ドライバ110(図4)の内部構成を示す説明図である。 光源装置50の動作を示すタイミングチャートである。 光源装置50の具体的な構成を示す説明図である。 光源装置50の回路図を示す説明図である。 第2実施例における光源装置50Bの回路図を示す説明図である。 第2実施例における光源装置50Bの動作のシミュレーション結果を示す説明図である。
符号の説明
50,50B…光源装置
52…半導体レーザ
54…制御回路
62…ポリゴンミラー
64…ミラー駆動部
70…スクリーン
110…電流ドライバ
110a…駆動電流決定部
110b…閾値電流決定部
110c…発光電流決定部
111…乗算器
112,113…増幅器
114…加算器
119…D/A変換器
130…受光素子
140…I/V変換器
149…A/D変換器
150,150B…閾値電流推定器
150a…抽出器
151〜155…増幅器
156〜158…演算器
159…積分器
160…駆動電流測定部
161…差動増幅器
162…増幅器
171…比較器
172…スイッチ
180…駆動電流算出部
181…乗算器
182…増幅器
183…加算器
191…比較器
192…セレクタ
201〜205…差動増幅器
211〜215…増幅器
221〜222…積分器
261〜265…増幅器
271〜275…演算器
281〜282…遅延器
PJ…プロジェクタ
Rs…抵抗器
S1,S2…定電流源
Sw1〜Sw4…スイッチ
Td1〜Td4…トランジスタ
Ti…トランジスタ
Tm1〜Tm2…トランジスタ

Claims (7)

  1. 光源装置であって、
    半導体レーザと、
    入力値に応じて前記半導体レーザを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記入力値と、前記半導体レーザの閾値電流の推定値と、に基づいて、駆動電流を前記半導体レーザに供給する供給部と、
    前記駆動電流の値と、前記半導体レーザから射出される光の量に関する検出値と、を用いて、前記供給部で用いられる前記閾値電流の推定値を求める推定部と、
    を備え
    前記推定部は、
    前記駆動電流の値と、前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体レーザから射出される光の量に関する推定値を求め、
    前記光の量に関する検出値と前記光の量に関する推定値との差分を、前記推定部の入力側にフィードバックし、
    前記制御部は、
    前記半導体レーザの発光が停止されると、前記差分の前記フィードバックを停止する停止部を備える、
    光源装置。
  2. 請求項1記載の光源装置であって、
    前記供給部は、さらに、
    前記閾値電流の推定値を用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を発生させるための第1の回路と、
    前記入力値を用いて、前記駆動電流のうちの前記閾値電流を超える電流を発生させるための第2の回路と、
    を備える、光源装置。
  3. 請求項1または2に記載の光源装置であって、
    前記制御部は、さらに、前記半導体レーザに有意な発光を開始させる前に、前記半導体レーザを予備的に発光させる、光源装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記制御部は、さらに、
    前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を測定する測定部を備える、光源装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記制御部は、さらに、
    前記推定部で用いられる前記駆動電流の値を算出する算出部を備える、光源装置。
  6. 画像表示装置であって、
    請求項1から5までのいずれか一項に記載の光源装置を備え、
    前記入力値は、画像データに含まれる各画素データである、画像表示装置。
  7. 入力値に応じて半導体レーザを制御する方法であって、
    前記入力値と、前記半導体レーザの閾値電流の推定値と、に基づいて、駆動電流を前記半導体レーザに供給する工程と、
    前記駆動電流の値と、前記半導体レーザから射出される光の量に関する検出値と、を用いて、前記供給する工程で用いられる前記閾値電流の推定値を求める工程と、
    を備え
    前記閾値電流の推定値を求める工程は、
    前記駆動電流の値と、前記閾値電流の推定値と、を用いて、前記半導体レーザから射出される光の量に関する推定値を求める工程と、
    前記光の量に関する検出値と前記光の量に関する推定値との差分とを、前記閾値電流の推定値を求める工程にフィードバックさせる工程と、を備え、
    更に、前記半導体レーザの発光が停止されると、前記差分の前記フィードバックを停止する工程、を備える
    方法。
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