JP5229172B2 - アース端子の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明はアース端子の固定構造に関し、詳しくは、自動車に配索するワイヤハーネスに接続するアース端子とワイヤハーネス保護用のプロテクタ等の成型品とを車体パネルにボルトで共締め固定する構造において、ワンタッチで成型品の所定位置にアース端子を正確に位置決めしてボルト穴を一致させることができるようにするものである。
従来、自動車用ワイヤハーネスの配索姿勢を整えて保持するためにワイヤハーネスを成型プロテクタ内に挿通する場合、図9(A)(B)に示すように、ワイヤハーネスに使用するアース線2の端末に接続したアース端子3を、プロテクタ1を車体に固定するためのプロテクタ固定用座部5に重ね、該座部5に設けたボルト穴6とアース端子3のボルト穴4にボルト(図示せず)を通し、該ボルトでプロテクタ1とアース端子3とを車体パネルに共締め固定することがある(実開平6−5322(特許文献1)参照)。
このように、座部5にアース端子3を重ねてボルトで共締めする場合、座部5のボルト穴6とアース端子3のボルト穴4を一致させる必要がある。
これに関して、前記プロテクタ1の座部5は、該座部5の両側に立設した係止板5aの内側に一対の弾性係止片5bを対向させて下向きに突設しており、該弾性係止片5bを弾性撓させてアース端子3を押し入れることにより、該弾性係止片5bの先端(下端)に設けた段差係止爪5cをアース端子3の両側部に係合させ、かつ、座部5に設けた案内突起5dをアース端子3のバレル3aの中間に入れて、アース端子3と座部5との重合姿勢を固定する構造としている。
しかしながら、この固定構造は、アース端子3が上方に浮き上がったり、回ったり、左右方向に位置ずれすることは規制できるが、前後方向に位置ずれすることは有効に規制できず、アース端子3のボルト穴4と座部5のボルト穴6とがズレやすく、ボルトによる共締め作業性が悪いという点に課題があった。
また、前記固定構造では、アース端子を1枚しか座部に固定できないため、多くのアース端子が使用される自動車用ワイヤハーネスにおいては、アース端子を車体パネルに固定するためのボルトの個数およびボルト締め作業工数が増える課題もあった。
一方、本出願人は、他の先の出願に係る特開平7−263043号(特許文献2)において、2枚のアース端子を重ねた状態でワンタッチで成型品に位置合わせしてボルトで共締めできる構造を提案している。
詳しくは、図10および図11に示すように、電気接続箱のブラケット部100の上面に、アース端子106の位置合わせ用の凹部101、前凸部102、後凸部103、上凸部104、ブリッジ部105を形成しており、2枚重ねたアース端子106、106をブリッジ部105の後方から凹部101へスライド挿入すると、該凹部101によりアース端子106、106は回り止めされ、前記前凸部102で前部が位置決めされ、弾性復帰した前記後凸部103で後部が位置決めされ、前記上凸部104で上部が位置決めされ、さらに前記ブリッジ部105でアース端子106、106の浮き上がりを規制して、スライド挿入作業のみでアース端子106、106のボルト穴106a、106aとブラケット部100のボルト穴107とを正確に位置合わせできる構造としている。
しかしながら、同一方向から引き込んだ2本のアース線の端末に接続した2枚のアース端子を前記固定構造で正確に位置合わせするには、前記アース端子106のように、アース端子106、106を2枚重ねたときに電線圧着部106b、106bが上下に重ならず、図11に示すように、その間に前記後凸部103が入り込む隙間Aができる形状のものに限られる。よって、図12(A)に示すアース端子108のように、電線圧着部108bの軸線線上にボルト穴108aがある形状の端子や、図12(B)に示すアース端子109のように、ボルト穴109cを設けた電気接触部109aと、電線を圧着接続する電線圧着部109bとの連続部を傾斜させて段差Bを設けている端子では、2枚重ねたときに前記後凸部103が入り込めない、または、うまく係合できず、アース端子の後部の位置決めができない。
また、前記固定構造は、前記ブリッジ部105があることにより成型品の金型加工に時間がかかるうえ、コスト高となる点にも課題がある。
実開平6−5322号公報 特開平7−263043号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、プロテクタ等の成型品とアース端子とをボルトで車体パネルに共締めする際の、アース端子のボルト穴と成型品のボルト穴との位置合わせの作業性を高めると共に、特殊な形状のアース端子を用いなくてもアース端子を2枚重ねて共締めできる低コストのアース端子固定構造の提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、ボルト穴を設けた固定台に第1アース端子と第2アース端子の2枚のアース端子を配置し、前記ボルト穴にボルトを通して前記固定台を車体パネルに固定すると同時に前記2枚のアース端子を前記車体パネルにアース接続するアース端子固定構造であって、
前記固定台には、電線圧着部を下向きにした前記第1アース端子を内嵌する端子収容凹部を窪ませて設け、該端子収容凹部に前記第1アース端子の電線圧着部を下向きとして収容した状態で該第1アース端子のボルト穴が前記固定台のボルト穴と連通すると共に該第1アース端子の上面が前記固定台の表面と同一高さあるいは前記固定台の表面より高くなる状態とし、かつ、
前記固定台上に、前記第2アース端子の電気接触部を位置決め保持する電気接触部ガイド突起および該第2アース端子の電線圧着部を位置決め保持する電線圧着部ガイド突起とを突設し、
前記第2アース端子の電線圧着部を上向きにすると共に、前記電気接触部ガイド突起で挟んで第2アース端子を前記固定台上に搭載すると、該第2アース端子と前記第1アース端子との全面または一部が重なると共に、該第2アース端子と第1アース端子の前記電気接触部に設けたボルト穴と固定台に設けた前記ボルト穴とが連通する状態となることを特徴とするアース端子固定構造を提供している。
このように、固定台に第1アース端子を内嵌する端子収容凹部を形成することにより、該端子収容凹部に第1アース端子を嵌めこむだけで固定台に該第1アース端子を容易に位置決め搭載することができ、かつ、該固定台上に第2アース端子用の電気接触部ガイド突起を形成し、該ガイド突起に第2アース端子の電気接触部の周縁部を当接させることにより、固定台上に第2アース端子をワンタッチで容易に位置決め搭載することができる。
よって、固定台に第1アース端子と第2アース端子を順次嵌めこむ作業のみで、2枚のアース端子を固定台上に容易に位置決め搭載できると同時に、第1アース端子のボルト穴と第2アース端子のボルト穴と固定台のボルト穴とを位置ずれなく連通させることができるため、ボルト穴の位置合わせ作業が不要となり、共締め作業性を高めることができる。また、2枚のアース端子と固定台とを1個のボルトで車体パネルに締め付け固定できるため、部品点数およびボルト締め工数を減らすことができる。
さらに、前記端子収容凹部に嵌めこまれた第1アース端子の上面が前記固定台の表面と同一高さあるいは前記固定台の表面より高くなる状態とすることにより、第1アース端子の電気接触部と、その上に重ねられる第2アース端子の電気接触部とを強く面接触させて確実にアースすることができる。
また、前記固定台の端子収容凹部には、第1アース端子の電線圧着部を下向きにして収容できるため、2枚のアース端子の電線圧着部同士の重なりを避ける必要がなく、第1アース端子は電線圧着部を下向きに、第2アース端子は電線圧着部を上向きにして重ねて固定台に搭載することができる。よって、2枚のアース端子に接続したアース線を同一方向から引き込みたい場合でも、従来のように電線圧着部同士が上下に重ならない特殊な形状のアース端子を使用する必要がなく、電線圧着部の軸線上にボルト穴を設けた一般的な形状のアース端子を用いて2枚重ねてボルトで共締めすることが可能となる。
前記固定台には、前記第1アース端子と圧着したアース線部分を収容する電線収容凹部を前記端子収容凹部に連続して設け、該アース線を固定台の上面から前記電線収容凹部内へと引き込んでもよい。
この場合、第1アース端子に接続したアース線の引き込み方向と、第2アース端子に接続したアース線の引き込み方向を同一方向とする場合は、第2アース端子用の前記電気接触部ガイド突起を第1アース端子用の前記端子収容凹部の周囲に配置し、かつ、第2アース端子用の前記電線圧着部ガイド突起を、第1アース端子用の前記電線収容凹部を挟む両側位置に一対突設することが好ましい。
一方、第1アース端子に接続したアース線の引き込み方向と第2アース端子に接続したアース線の引き込み方向が異なる場合は、第1アース端子と第2アース端子がボルト穴を中心に回転方向にずれて位置決めされるように、第1アース端子用の前記各収容凹部および第2アース端子用の前記各ガイド突起を配置設計することで対応できる。
なお、この場合、第1アース端子用の端子収容凹部の後端側、あるいは、該端子収容凹部に連続する電線収容凹部の後端側を固定台の側方に開口させ、第1アース端子に接続したアース線をこの固定台の側方開口部から端子収容凹部内に引き込む構成としてもよい。
前記固定台は、自動車に配索するワイヤハーネスを貫通するプロテクタに設けたプロテクタ固定用座部からなり、該プロテクタを車体パネルにボルト締め固定するときに前記プロテクタ内に貫通するワイヤハーネス中のアース線を車体パネルにアース接続するものである。
前記第1アース端子および第2アース端子の前記電気接触部は矩形状または楕円形状であり、前記電気接触部ガイド突起は、前記第2アース端子の先端側の両隅外側面に当接する第1電気接触部ガイド突起と、該第2アース端子の電気接触部の後端側の両隅外側面に当接する第2電気接触部ガイド突起と、弾性変形後に復帰して該第2アース端子の電気接触部の上面に両側から被さる第3電気接触部ガイド突起とからなることが好ましい。
これにより、第2アース端子の先端は前記第1電気接触部ガイド突起で位置決めされ、後端は前記第2電気接触部ガイド突起で位置決めされ、左右両側と上面は前記第3電気接触部ガイド突起で位置決めされるため、第2アース端子を確実に固定台に位置決め搭載することができる。さらに、前記固定台は、これら第1〜第3電気接触部ガイド突起で電気接触部を保持することによって第2アース端子を位置決め固定するため、電気接触部と電線圧着部との連続部が傾斜または屈曲した形状のアース端子であっても、確実に固定台に位置決め固定することができる。
また、前記固定台には、第2アース端子に対するブリッジ状の押さえ構造を設けていないため、固定台の金型加工を低コストで短時間に行うことができるうえ、第1、第2アース端子を固定台に搭載する際に、これらアース端子をスライド挿入する必要がなく、上面から単純に押し込んで搭載することができる。
なお、前記第2アース端子が、電気接触部と電線圧着部との連続部を屈曲または傾斜させて段差を設けているものである場合、固定台上に設ける前記電線圧着部ガイド突起は電線圧着部を底上げ保持できる形状とすることが好ましい。これにより、第2アース端子の電気接触部を第1アース端子の電気接触部に対して平行に保持することができ、第2アース端子の電気接触部が第1アース端子の電気接触部から浮き上がって接触不良が生じることを防止できる。
上述したように、本発明のアース端子固定構造は、固定台の前記端子収容凹部に第1アース端子を嵌め込み、かつ、前記電気接触部ガイド突起に沿って第2アース端子の電気接触部を押し込むことによって、第1アース端子と第2アース端子をそれぞれワンタッチで固定台に位置決め搭載することができる。よって、第1アース端子と第2アース端子のボルト穴と固定台のボルト穴との位置合わせ作業が不要となり、共締め作業性を向上させることができる。また、2枚のアース端子と固定台とを1つのボルトで車体パネルに締め付け固定できるため、ボルト個数およびボルト締め工数を減らすことができる。
さらに、第1アース端子は電線圧着部を下向きにし、第2アース端子の電線圧着部は上向きにして固定台に搭載するため、電線圧着部の位置を上下に重ねても2枚のアース端子の電気接触部を面接触させることができる。よって、2枚のアース端子に接続したアース線を同一方向から引き込む場合でも、電線圧着部が上下に重ならない特殊な形状のアース端子を使用する必要がなく、電線圧着部の軸線上にボルト穴を設けた一般的な形状のアース端子を用い、該アース端子を2枚重ねて前記固定台に搭載することによって共締めすることが可能となる。
また、前記固定台には、アース端子の位置決め保持構造としてブリッジ状の押さえ構造を設けないため、固定台の金型加工を短時間かつ低コストで行うことが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るアース端子固定構造の分解斜視図である。 図1に示すアース端子の拡大側面図である。 図1のIII−III線断面図である。 (A)〜(C)は、アース端子と固定台との共締め作業工程を示す斜視図である。 (A)は図4(C)の平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図、(D)は(A)のD−D線断面図である。 図5(B)の要部拡大図である。 本発明の第二実施形態に係るアース端子固定構造の分解斜視図である。 図7に示す固定台に2枚のアース端子を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。 従来例を示す図である。 他の従来例を示す分解斜視図である。 図10に示す固定構造の平面図である。 (A)(B)は異なる形状の他のアース端子の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
いずれの実施形態も、自動車に配索するワイヤハーネス(図示せず)を貫通させる樹脂成型品からなるプロテクタ10の側方に一体に突設され、該プロテクタ10を車体パネル(図示せず)に締め付け固定するボルト30を貫通するボルト穴12を有するプロテクタ固定用座部(固定台)11に、前記ワイヤハーネス中の2本のアース線21、22の端末にそれぞれ接続した第1アース端子23と第2アース端子24を固定し、前記ボルト30を介して車体パネルに共締めしてアース接続する構造に本発明を適用している。
前記第1アース端子23と第2アース端子24の電気接触部23a、24aは、いずれも矩形状で、電線圧着部23b、24bの軸線上の中央にボルト穴23c、24cを設けている点では同じであるが、第2アース端子24の電気接触部24aの大きさは、第1アース端子23の電気接触部23aよりも長さおよび幅ともに大寸としている。また、第2アース端子24の電線圧着部24bの長さおよび幅も、第1アース端子23の電線圧着部23bより大寸としている。
図2に示すように、前記第1、第2アース端子23、24の電気接触部23a、24aの底面と、該電気接触部23a、24aに連続する電線圧着部23b、24bの底面との境界部にはいずれも段差Sが存在し、電線圧着部23b、24bを上向きとした場合に該電線圧着部23b、24bの底面の方が電気接触部23a、24aの底面よりも該段差Sの分だけ高くなっている。
図1乃至図6に、本発明の第1実施形態に係るアース端子固定構造を示す。
本実施形態では、プロテクタ10の前記固定台11に臨む側方開口19から引き出された2本のアース線21、22の端末に接続された第1アース端子23と第2アース端子24を固定台11に重ねて固定している。
前記プロテクタ10の固定台11の上面11aに、図1および図3に示すように、第1アース端子23を内嵌する端子収容凹部13と、第1アース端子23の電線圧着部23bに圧着したアース線21を収容する電線収容凹部14とを連続して凹設している。端子収容凹部13は、第1アース端子23の電気接触部23aを収容する浅くて広幅の電気接触部収容凹部13aと、電線圧着部23bを収容する深くて細幅の電線圧着部収容凹部13bとからなる。
前記端子収容凹部13の形成位置および向きは、該端子収容凹部13に収容された第1アース端子23のボルト穴23cが固定台11の前記ボルト穴12と一致して連通する位置で、かつ、該端子収容凹部13の電線圧着部収容凹部13bと前記電線収容凹部14とが固定台11の幅方向の略中心線に沿ってプロテクタ10の側方開口19寄りの位置に凹設されるように設定している。
また、端子収容凹部13のうち前記電気接触部収容凹部13aの深さhは、第1アース端子23の電気接触部23aの板厚tよりも小寸に設定している。
前記固定台11の上面11aには、第1アース端子23の上に重ねて搭載される第2アース端子24のボルト穴24cが固定台11のボルト穴12および第1アース端子23のボルト穴23cと一致して連通するように、該第2アース端子24の電気接触部24aを位置決め保持する第1〜第3電気接触部ガイド突起15、16、17を突設している。
詳しくは、第1アース端子23を収容する前記端子収容凹部13の先端側両隅の所要寸法外側に一対の第1電気接触部ガイド突起15を突設し、端子収容凹部13のうちの電線圧着部収容凹部13bを挟む所要寸法外側の両側に一対の第2電気接触部ガイド突起16を突設し、該第2電気接触部ガイド突起16よりもやや先端寄りの両側位置には一対の第3電気接触部ガイド突起17を対向突設している。
前記一対の第1電気接触部ガイド突起15は、平面視L形状よりなり、第2アース端子24の電気接触部24aの先端側の両隅外側面に当接する。
前記一対の第2電気接触部ガイド突起16は、第2アース端子24の電気接触部24aの後端側の両側外側面に当接する。該第2電気接触部ガイド突起16は、上面を傾斜させてテーパー部16aを設けている。
前記一対の第3電気接触部ガイド突起17は弾性撓可能に形成され、第2アース端子24の電気接触部24aの両側面に当接すると共に、上端より突設した係止爪17aの下面が第2アース端子24の電気接触部24aの上面に当接する。該第3電気接触部ガイド突起17は、上面を傾斜させてテーパー部17bを設けている。
前記固定台11の上面11aには、前記電線収容凹部14を挟む両側位置に、第2アース端子24の電線圧着部24bを位置決めおよび底上げ保持する一対の電線圧着部ガイド突起18を突設している。
前記固定台11に第1、第2アース端子23、24を固定してボルト30で共締めする際は、まず、図4(A)に示すように、前記端子収容凹部13に第1アース端子23をその電線圧着部23bを下向きにして嵌合収容する。
次に、図4(B)に示すように、前記第2アース端子24の電線圧着部24bを上向きにして、該第2アース端子24の電気接触部24aを前記第3電気接触部ガイド突起17を弾性変形させて押し広げながら前記第1〜第3電気接触部ガイド突起15〜17の内側に上から押し込み、前記第1アース端子23上に重ねる。
最後に、図4(C)および図5(A)(B)に示すように、連通した固定台11のボルト穴12と第1アース端子23のボルト穴23cと第2アース端子24のボルト穴24cに1本のボルト30を通し、車体パネル(図示せず)に共締め固定する。
このように、本実施形態のアース端子固定構造によれば、第1アース端子23は、前記端子収容凹部13に嵌め込むだけで、図4(A)に示すように、前後、左右、上下、回転方向に位置決め保持される。また、第2アース端子24は、第1〜第3電気接触部ガイド突起15〜17の内側に電気接触部24aを押し込むだけで、図4(B)に示すように、該電気接触部24aの先端が前記第1電気接触部ガイド突起15に位置決めされ、後端が第2電気接触部ガイド突起16に位置決めされ、左右両側が第3電気接触部ガイド突起17で位置決めされる。また、上面が、図5(C)にも示すように、弾性復帰した第3電気接触部ガイド突起17の係止爪17aで押さえられて位置決めされるため、前後、左右、上下、回転方向に位置決め保持される。よって、第1アース端子23と第2アース端子24を順次固定台11に嵌め込むだけのワンタッチ作業で、該第1アース端子23と第2アース端子24を容易かつ正確に固定台11に位置決めでき、各ボルト穴23c、24cを固定台11のボルト穴12に正確に連通させることができるため、従来のようなボルト穴の位置合わせ作業が不要となり、共締め作業性を向上させることができる。
また、1本のボルト30で2枚のアース端子23、24とプロテクタ10とを車体パネルに共締め固定することができるため、ボルト個数を削減できると共に、ボルト締め作業工数も減らすことができ、コスト低減を図ることができる。
さらに、第1アース端子23は電線圧着部23bを下向きに、第2アース端子24は電線圧着部24bを上向きにして固定台11に固定するため、電線圧着部23b、24b同士の重なりを避ける必要がない。従って、第1アース端子23に接続したアース線21と第2アース端子24に接続したアース線22の引き込み方向が同じ場合でも、特殊な形状のアース端子ではなく、電線圧着部23b、24bの軸線上にボルト穴23c、24cを設けた一般的な形状のアース端子23、24を用いて、これら2枚のアース端子23、24を重ねて共締めすることが可能となる。
さらにまた、前記端子収容凹部13の電気接触部収容凹部13aの深さhを、第1アース端子23の電気接触部23aの板厚tよりも小寸としていることにより、図6に示すように、第1アース端子23を端子収容凹部13に嵌合したときに、電気接触部23aの表面を固定台11の上面11aよりも少し突出させることができる。また、図5(B)(D)に示すように、固定台11に突設した電線圧着部ガイド突起18で第2アース端子24の電線圧着部24bを底上げ保持することができ、該電線圧着部24bの底面と電気接触部24aの底面の前記段差Sを埋めて電気接触部24aの浮き上がりを防止することができる。これらにより、第1アース端子23の電気接触部23aと第2アース端子24の電気接触部24aとを強固に面接触させることができ、アース接続の信頼性を高めることができる。
さらに、前記固定台11に設けた端子位置決め構造は、単純な凹部13や、単純な凸状あるいは爪状の突起15〜17からなり、複雑な金型加工を必要とするブリッジ状の突起を設けていないため、固定台11の金型加工を短時間かつ低コストに行うことができる。
図7および図8に、本発明の第2実施形態を示す。
本実施形態では、図8に示すように、プロテクタ10の前記固定台11に臨む側方開口19から引き出されたアース線22の端末に接続された第2アース端子24と、プロテクタ10の他の側方開口(図示せず)から引き出されたアース線21の端末に接続された第1アース端子23とを、固定台11に重ねて固定している。
図7に示すように、本実施形態に係る固定台11の上面11aにも、前記第1実施形態と同様に、第1アース端子23用の端子収容凹部13を凹設すると共に第2アース端子24用の電気接触部ガイド突起15〜17を突設し、端子収容凹部13に収容された第1アース端子23のボルト穴23cと、電気接触部ガイド突起15〜17内に嵌め込まれた第2アース端子24のボルト穴24cとが固定台11のボルト穴12に連通するように、第1、第2アース端子23、24を位置決め保持できる構成としている。
但し、前記端子収容凹部13は、前記電線圧着部収容凹部13bの後端が固定台11の一側方に開口20するように凹設して、第1アース端子23に接続したアース線21をこの側方開口20から固定台11に引き込む構成としている点、および、該固定台11に電線収容凹部14を形成していない点で、前記第1実施形態と相違している。
一方、第2アース端子24を位置決め保持する前記電気接触部ガイド突起15〜17および電線圧着部ガイド突起18の形成位置は、前記第1実施形態と同様としている。即ち、電線圧着部ガイド突起18を第2電気接触部ガイド突起16よりもプロテクタ10の側方開口19側に配置している。
本実施形態における電線圧着部ガイド突起18は、第2アース端子24の電気接触部24aと電線圧着部24bの段差Sを埋めるための底上げ突起18aを固定台11の上面11aより突設すると共に、該底上げ突起18aの両側から一対の左右位置決め突起18bを突設した断面コ字形状よりなり、該電線圧着部ガイド突起18で、第2アース端子24の電線圧着部24bを底上げ保持すると共に両側から挟持して位置決めする。
本実施形態のように、第1アース端子23に接続したアース線21と、第2アース端子24に接続したアース線22の引き込み方向が異なる場合でも、固定台11のボルト穴12を中心に2枚のアース端子23、24の取り付け向きを回転方向にずらし、第1アース端子23は固定台11の側方開口20から、第2アース端子24はプロテクタ10の側方開口19から固定台11上に引き込める構成とすることにより、異なる方向から引き込んだ2枚のアース端子23、24のボルト穴23c、24cを固定台11のボルト穴12にワンタッチで位置合わせして、容易に共締め固定することができる。
10 プロテクタ
11 固定台(プロテクタ固定用座部)
12 ボルト穴
13 端子収容凹部
15 第1電気接触部ガイド突起
16 第2電気接触部ガイド突起
17 第3電気接触部ガイド突起
18 電線圧着部ガイド突起
21、22 アース線
23 第1アース端子
23a 電気接触部
23b 電線圧着部
23c ボルト穴
24 第2アース端子
24a 電気接触部
24b 電線圧着部
24c ボルト穴
30 ボルト

Claims (4)

  1. ボルト穴を設けた固定台に第1アース端子と第2アース端子の2枚のアース端子を配置し、前記ボルト穴にボルトを通して前記固定台を車体パネルに固定すると同時に前記2枚のアース端子を前記車体パネルにアース接続するアース端子固定構造であって、
    前記固定台には、電線圧着部を下向きにした前記第1アース端子を内嵌する端子収容凹部を窪ませて設け、該端子収容凹部に前記第1アース端子の電線圧着部を下向きとして収容した状態で該第1アース端子のボルト穴が前記固定台のボルト穴と連通すると共に該第1アース端子の上面が前記固定台の表面と同一高さあるいは前記固定台の表面より高くなる状態とし、かつ、
    前記固定台上に、前記第2アース端子の電気接触部を位置決め保持する電気接触部ガイド突起および該第2アース端子の電線圧着部を位置決め保持する電線圧着部ガイド突起とを突設し、
    前記第2アース端子の電線圧着部を上向きにすると共に、前記電気接触部ガイド突起で挟んで第2アース端子を前記固定台上に搭載すると、該第2アース端子と前記第1アース端子との全面または一部が重なると共に、該第2アース端子と第1アース端子の前記電気接触部に設けたボルト穴と固定台に設けた前記ボルト穴とが連通する状態となることを特徴とするアース端子固定構造。
  2. 前記固定台には、前記第1アース端子と圧着したアース線部分を収容する電線収容凹部を前記端子収容凹部に連続して設け、該アース線を固定台の上面から前記電線収容凹部内へと引き込んでいる請求項1に記載のアース端子固定構造。
  3. 前記固定台は、自動車に配索するワイヤハーネスを貫通するプロテクタに設けたプロテクタ固定用座部からなり、該プロテクタを車体パネルにボルト締め固定するときに前記プロテクタ内に貫通するワイヤハーネス中のアース線を車体パネルにアース接続するものである請求項1または請求項2に記載のアース端子固定構造。
  4. 前記第1アース端子および第2アース端子の前記電気接触部は矩形状または楕円形状であり、前記電気接触部ガイド突起は、前記第2アース端子の先端側の両隅外側面に当接する第1電気接触部ガイド突起と、該第2アース端子の電気接触部の後端側の両隅外側面に当接する第2電気接触部ガイド突起と、弾性変形後に復帰して該第2アース端子の電気接触部の上面に両側から被さる第3電気接触部ガイド突起とからなる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアース端子固定構造。
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