JP2008203471A - ズームレンズ、光学機器、および結像方法 - Google Patents

ズームレンズ、光学機器、および結像方法 Download PDF

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JP2008203471A JP2007038715A JP2007038715A JP2008203471A JP 2008203471 A JP2008203471 A JP 2008203471A JP 2007038715 A JP2007038715 A JP 2007038715A JP 2007038715 A JP2007038715 A JP 2007038715A JP 2008203471 A JP2008203471 A JP 2008203471A
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大作 荒井
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Abstract

【課題】コンパクトな構成で高い結像性能を得ることができるズームレンズを提供する。
【解決手段】本発明に係るズームレンズZLは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備え、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、および第5レンズ群G5は、広角端から望遠端へのズーミングの際に固定され、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4は、広角端から望遠端へのズーミングの際に光軸に沿って移動し、第2レンズ群G2は、第3レンズL21および第4レンズL22を含む接合レンズL2を有し、第3レンズL21と第4レンズL22との間に空気層を介さないようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ等の光学機器に用いられるズームレンズに関する。
近年、デジタルスチルカメラ等の光学機器において携帯性が重視されるようになり、カメラ本体の小型化、薄型化、軽量化のため、撮影レンズであるズームレンズの小型化および軽量化が図られている。その中で、レンズ系の一部に光路を略90度折り曲げることが可能な光学素子を備えたズームレンズが考案されている。このようなズームレンズを搭載することで、格納状態から使用状態へ移行する際に、カメラ本体より突出することがなく、使用状態においても携帯性に優れている。また、カメラの小型化、薄型化に大きく寄与している。
光路を折り曲げ可能な従来のズームレンズには、物体側より順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを備えた4群タイプのズームレンズがある(例えば、特許文献1を参照)。このようなズームレンズでは、第2レンズ群、第3レンズ群、および第4レンズ群の空気間隔を効果的に変化させてズーミングを行うことにより、ズームレンズの小型化を図っている。
特開2004−184627号公報
しかしながら、第2レンズ群、第3レンズ群、および第4レンズ群の空気間隔を変化させるため、可動させるレンズ群が多くなり、レンズの可動機構が複雑になっていた。また、第1レンズ群にプリズムを使用せずレンズ系を構成していたため、収差補正上不利となる場合があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトな構成で高い結像性能を得ることができるズームレンズ、光学機器、および結像方法を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係るズームレンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを備え、前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、および前記第5レンズ群は、広角端から望遠端へのズーミングの際に固定され、前記第2レンズ群および前記第4レンズ群は、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に光軸に沿って移動し、前記第2レンズ群は、複数の光学部材を有し、前記複数の光学部材の間に空気層を介さないことを特徴とする。
また、上述の発明において、前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に、負の屈折力を有する第1の単レンズと正の屈折力を有する第2の単レンズとを含む接合レンズのみから構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、第1の単レンズの焦点距離をf21とし、前記第2の単レンズの焦点距離をf22としたとき、次式
1.0<f22/(−f21)<5.0
の条件を満足することが好ましい。
また、上述の発明において、前記第2レンズ群は、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に物体側から像面側へ移動し、前記第4レンズ群は、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に像面側から物体側へ移動することが好ましい。
また、上述の発明において、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
0.1<(−f2)/f4<1.0
の条件を満足することが好ましい。
また、上述の発明において、前記第1レンズ群は、光路を折り曲げる光学素子を有して構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1のレンズ成分と、光路を折り曲げる光学素子と、正の屈折力を有する第2のレンズ成分とを有して構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
0.1<(−f2)/f1<1.0
の条件を満足することが好ましい。
また、上述の発明において、前記第4レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第3のレンズ成分と、正の屈折力を有する第3の単レンズおよび負の屈折力を有する第4の単レンズを含む第2の接合レンズとを有して構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、前記第3レンズ群は、1つのレンズ成分から構成されることことが好ましい。
また、上述の発明において、前記第5レンズ群は、1つのレンズ成分から構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、前記第1レンズ群は、非球面のレンズ成分を有して構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、前記第2レンズ群は、非球面のレンズ成分を有して構成されることが好ましい。
また、上述の発明において、前記第3レンズ群の近傍に開口絞りが設けられていることことが好ましい。
また、上述の発明において、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、および前記第5レンズ群の光軸上の長さの合計をGTとし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、次式
2.5<GT/fw<4.5
の条件を満足することが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の面上に結像させるズームレンズを備えた光学機器において、前記ズームレンズが本発明に係るズームレンズであることを特徴とする。
また、本発明に係る結像方法は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを備えたズームレンズを用いて、前記物体の像を所定の面上に結像させる結像方法であって、前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、および前記第5レンズ群を、広角端から望遠端へのズーミングの際に固定し、前記第2レンズ群および前記第4レンズ群を、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に光軸に沿って移動させ、前記第2レンズ群として、光軸に沿って物体側から順に、負の屈折力を有する第1の単レンズと正の屈折力を有する第2の単レンズとを含む接合レンズのみを用いることを特徴とする。
また、第2の本発明に係る結像方法は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを備えたズームレンズを用いて、前記物体からの光束を所定の面上に結像させる結像方法であって、前記物体からの光束が前記第1レンズ群を透過する工程と、前記第1レンズ群を透過した光束が前記第2レンズ群の複数のレンズ成分を空気層を介さずに透過する工程と、前記第2レンズ群を透過した光束が前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、および前記第5レンズ群を順に透過する工程と、前記第2レンズ群および前記第4レンズ群が光軸に沿って移動し広角端から望遠端へのズーミングを行う工程とを有している。
本発明によれば、コンパクトな構成で高い結像性能を得ることができる。
以下、本願の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願発明に係る結像方法が適用されるズームレンズZLを備えたデジタルスチルカメラCAMが図21に示されている。このデジタルスチルカメラCAMは、カメラ本体Bに内蔵された、被写体(物体)の像を像面I上に結像させるズームレンズZLと、像面Iに配設された撮像素子(図示せず)とを備えて構成される。なお、ズームレンズZLと像面Iとの間には、撮像素子における限界解像以上の空間周波数をカットするローパスフィルタLPSが配設される。
ズームレンズZLは、図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備えて構成される。また、広角端から望遠端へのズーミングの際、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4が光軸に沿って移動し、第1レンズ群G1、第3レンズ群G3、および第5レンズ群G5は像面Iに対して固定されている。なお、本実施形態のズームレンズZLは、図21に示すように、光路を90度折り曲げる構成であるが、図1ではこれを展開して示している。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズL11と、光路を90度折り曲げるための直角プリズムPと、正の屈折力を有する第2レンズL12とを有して構成される。第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に、第3レンズL21と第4レンズL22とを接合させた第1接合レンズL2のみから構成される。なお、第3レンズL21は負の屈折力を有する単レンズであり、第4レンズL22は正の屈折力を有する単レンズである。第3レンズ群G3は、単レンズである第5レンズL31から構成される。
第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第6レンズL41と、光軸に沿って物体側から順に、第7レンズL42および第8レンズL43を接合させた第2接合レンズL4とを有して構成される。なお、第7レンズL42は正の屈折力を有する単レンズであり、第8レンズL43は不の屈折力を有する単レンズである。第5レンズ群G5は、単レンズである第9レンズL51から構成される。
このように構成されるズームレンズZLにおいて、被写体(物体)からの光束が第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、および第5レンズ群G5を順に透過して像面Iに達する。このとき、第2レンズ群G2では、第1レンズ群G1を透過した光束が第1接合レンズL2の第3レンズL21と第4レンズL22とを空気層を介さずに透過する。
前述したように、最も物体側の第1レンズ群G1は、広角端から望遠端へのズーミングおよびフォーカシングに際して常に固定されており、これにより、ズームレンズZLの中で一番大きなレンズ群を稼動させる必要がなくなり、構造を簡素なものにすることができる。また、一番大きなレンズ群である第1レンズ群G1以外のレンズ群(すなわち、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4)を動かしてズーミングすることにより、今まで使用していた駆動系より小さなものを使用することも可能となる。
また、第2レンズ群G2が、光軸に沿って物体側から順に、第3レンズL21と第4レンズL22とを含む第1接合レンズL2のみから構成されることで、第2レンズ群G2の群厚を小さくすることができ、第2レンズ群G2の移動量を多く取ることによりズーミングによる非点収差およびコマ収差の変動を少なくすることが可能となる。なお、第3レンズL21と第4レンズL22との間に空気層を介さないことで、第2レンズ群G2における屈折率の変化を小さくすることができ、各収差の変動を少なくするのに寄与する。
このように、広角端から望遠端へのズーミングの際に第1レンズ群G1を固定し、第2レンズ群G2を上述のような(第3レンズL21と第4レンズL22との間に空気層を介さない)第1接合レンズL2のみで構成することにより、コンパクトな構成で、高い結像性能を有するズームレンズ(結像方法)を得ることができる。特に、CCD等の固体撮像素子を備えたデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の光学機器で、2.5倍程度のズーム比を有するものにおいて、高い効果を得ることができる。
なお、第2レンズ群G2において、第3レンズL21の焦点距離をf21とし、第4レンズL22の焦点距離をf22としたとき、次の条件式(1)で表される条件を満足することが好ましい。
1.0<f22/(−f21)<5.0 …(1)
条件式(1)は、負の屈折力を有した単レンズである第3レンズL21の焦点距離と、正の屈折力を有した単レンズである第4レンズL22の焦点距離との比率を規定している。条件式(1)の下限値を下回る条件である場合、コマ収差を良好にすることが困難となる。一方、条件式(1)の上限値を上回る条件である場合、非点収差を良好にすることが困難となる。なお、条件式(1)の下限値を2.0にすることがより好ましい。また、条件式(1)の上限値を4.5にすることがより好ましい。
また、第2レンズ群G2は、広角端から望遠端へのズーミングの際に物体側から像面側へ移動し、第4レンズ群G4は、広角端から望遠端へのズーミングの際に像面側から物体側へ移動することが好ましい。このようにすれば、ズーミングによる収差の変動を小さくすることが可能になる。なお、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、第4レンズ群G4の焦点距離をf4としたとき、次の条件式(2)で表される条件を満足することが好ましい。
0.1<(−f2)/f4<1.0 …(2)
条件式(2)は、第2レンズ群G2の焦点距離と、第4レンズ群G4の焦点距離との比率を規定している。条件式(2)の下限値を下回る条件である場合、第4レンズ群G4が大型化し、全長が大きくなり好ましくない。また、倍率色収差を良好にすることが困難となる。一方、条件式(2)の上限値を上回る条件である場合、第2レンズ群G2の移動量が大きくなり好ましくない。また、非点収差を良好にすることが困難となる。なお、条件式(2)の下限値を0.3にすることがより好ましい。また、条件式(2)の上限値を0.85にすることがより好ましい。
また、前述したように、第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1レンズL11と、光路を90度折り曲げる直角プリズムPと、正の屈折力を有する第2レンズL12とを有して構成されることが好ましい。このように、ズーミングの際に固定される第1レンズ群G1に直角プリズムPを配置することで、装置全体の厚みを薄くすることが可能になる。なお、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、第2レンズ群G2の焦点距離をf2としたとき、次の条件式(3)で表される条件を満足することが好ましい。
0.1<(−f2)/f1<1.0 …(3)
条件式(3)は、第1レンズ群G1の焦点距離と、第2レンズ群G2の焦点距離との比率を規定している。条件式(3)の下限値を下回る条件である場合、第1レンズ群G1が大型化し、光路を折り曲げることを目的とした光学素子(すなわち、直角プリズムP)の大型化を招くため好ましくない。また、倍率色収差を良好にすることが困難となる。一方、条件式(2)の上限値を上回る条件である場合、第2レンズ群G2の移動量が大きくなり、好ましくない。また、非点収差を良好にすることが困難となる。なお、条件式(3)の下限値を0.3にすることがより好ましい。また、条件式(2)の上限値を0.85にすることがより好ましい。
また、前述したように、第4レンズ群G4は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第6レンズL41と、正の屈折力を有する第7レンズL42および負の屈折力を有する第8レンズL43を含む第2接合レンズL4とを有して構成されることが好ましい。このようにすれば、ズーミングによる倍率色収差の変動を小さくすることが可能になる。
また、前述したように、第3レンズ群G3は、1枚のレンズ(第5レンズL31)から構成されることが好ましく、このようにすれば、第2レンズ群G2および第4レンズ群G4の移動量を大きくすることが可能になる。また、ズーミング中の球面収差の変動を小さくすることが可能になる。また、第5レンズ群G5は、1枚のレンズ(第9レンズL51)から構成されることが好ましく、このようにすれば、全長を長くすることなく、ズーミング中のコマ収差の変動を小さくすることが可能になる。
なお、第1レンズ群G1は、非球面のレンズ成分を有して構成されることが好ましく、特に、正の屈折力を有する第2レンズL12が非球面レンズであることが好ましい。このようにすれば、第1レンズ群G1で発生する軸上色収差、倍率色収差、歪曲収差を良好に補正することが可能になる。また、第2レンズ群G2も、非球面のレンズ成分を有して構成されることが好ましく、このようにすれば、第2レンズ群G2で発生する軸上色収差、倍率色収差、歪曲収差を良好に補正することが可能になる。
また、第3レンズ群G3の近傍に、開口絞りSが設けられることが好ましい。このようにすれば、広角端から望遠端へのズーミングの際、第3レンズ群G3は固定されているため、開口絞りSを適切に配置することが可能になる。
また、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、および第5レンズ群G5の光軸上の長さの合計をGTとし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、次の条件式(4)で表される条件を満足することが好ましい。
2.5<GT/fw<4.5 …(4)
条件式(4)の下限値を下回る条件である場合、各レンズ群の光軸上の長さが小さくなることにより、ズーミングによる倍率色収差、非点収差、およびディストーションを補正することが困難となる。一方、条件式(4)の上限値を上回る条件である場合、各レンズ群の光軸上の長さが増大し、光学系全体の全長が長くなってしまい好ましくない。
また、第1レンズ群G1から正の屈折力を有している複数のレンズ群において、任意の面を回折面としてもよい。また、第1レンズ群G1から正の屈折力を有している複数のレンズ群において、任意のレンズを、屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしてもよい。
(第1実施例)
以下、本願発明の第1実施例について図1〜図4および表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。第1実施例に係るズームレンズZLは、前述したように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備えて構成される。
なお、第1レンズ群G1において、第1レンズL11は物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズであり、第2レンズL12は両凸形状の正レンズである。第2レンズ群G2において、第1接合レンズL2の第3レンズL21は両凹形状の負レンズであるとともに、第4レンズL22は物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。第3レンズ群G3の第5レンズL31は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。第4レンズ群G4において、第6レンズL41は両凸形状の正レンズであり、第2接合レンズL4の第7レンズL42は両凸形状の正レンズであるとともに、第8レンズL43は両凹形状の負レンズである。そして、第5レンズ群G5の第9レンズL51は、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズである。
開口絞りSは、第3レンズ群G3における最も物体側のレンズ(すなわち、第5レンズL31)の近傍に配設され、広角端から望遠端へのズーミングに際して常に固定である。また、第5レンズ群G5と像面Iとの間に、前述のローパスフィルタLPSが配設される。
以下の表1に、第1実施例における数値実施例を示す。表1において、[全体諸元]中、fは焦点距離、Bfはバックフォーカス、FNoはFナンバー、ωは半画角をそれぞれ表わしている。また、[レンズ諸元]中、面番号は物体側からのレンズ面の番号、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面間隔、νはアッベ数、nはd線(λ=587.56nm)に対する屈折率をそれぞれ表わしている。なお、「∞」は平面または開口を示し、空気の屈折率である「1.000000」の記載は省略している。また、表1における面番号1〜23は、図1における面1〜23と対応している。
さらに、[非球面データ]には、次式で非球面を表現した場合の非球面係数を示している。ここで、X(y)は非球面の頂点における接平面から高さyにおける非球面上の位置までの光軸方向に沿った距離、rは基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)、Κは円錐定数、そしてCnはn次(n=4,6,8,10)の非球面係数をそれぞれ示している。
X(y)=y/[r×{1+(1−Κ×y/r1/2}]
+C4×y+C6×y+C8×y+C10×y10
また、[ズーミングデータ]には、広角端、中間焦点距離、望遠端の各状態における焦点距離、可変間隔の値を示す。なお、以下の全ての諸元値において、掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他の長さ等は、特記の無い場合一般に「mm」が使われるが、光学系は比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。すなわち、単位は「mm」に限定されることなく他の適当な単位を用いることもできる。なお、第2〜第5実施例では、本実施例と同様の符号を用い説明を省略する。
(表1)
[全体諸元]
f=6.45808〜9.99999〜18.27538
Bf=0.59981
FNo=3.44892〜3.94011〜4.94753
ω=31.63045〜20.39881〜11.35399
[レンズ諸元]
面番号 r d ν n
1 132.9290 0.7000 25.46 2.000694
2 9.8649 1.8500
3 ∞ 6.9000 46.57 1.804000
4 ∞ 0.2000
5 17.3041 2.4710 53.20 1.693500
6 −12.2754 D1 (非球面)
7 −11.4938 0.7500 63.86 1.618810 (非球面)
8 5.9796 1.3300 25.46 2.000694
9 7.9027 D2
10 ∞ 0.2000 (開口絞り)
11 6.9319 1.4479 49.32 1.743300 (非球面)
12 10.5154 D3
13 9.6378 2.8476 64.07 1.516330
14 −12.3703 0.2000 (非球面)
15 9.3379 2.7691 49.62 1.772500
16 −5.5153 0.7500 31.31 1.903658
17 6.0514 D4
18 8.8434 1.5389 70.44 1.487489
19 20.0528 1.8273
20 ∞ 0.5000 70.51 1.544370
21 ∞ 0.5000
22 ∞ 0.5000 64.14 1.516330
23 ∞ Bf
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8 C10
6 −1.9481 -6.06760×10-5 -3.46100×10-8 2.09120×10-8 -2.38810×10-10
7 2.6949 5.80350×10-4 -1.24010×10-5 1.03920×10-6 -3.02210×10-8
11 −0.3372 1.69730×10-4 -6.87740×10-6 6.29110×10-7 0.00000
14 8.5345 8.09730×10-4 1.12280×10-5 -1.14400×10-7 8.60220×10-8
[ズーミングデータ]
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 6.45808 9.99999 18.27538
D0 ∞ ∞ ∞
D1 1.10000 4.10299 7.46057
D2 7.56184 4.55878 1.20000
D3 6.56126 4.39623 1.00000
D4 5.39504 7.56001 10.95636
[条件式]
条件式(1) f22/(−f21)=2.91730
条件式(2) (−f2)/f4=0.55125
条件式(3) (−f2)/f1=0.49843
条件式(4) GT/fw=3.678250
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図2、図3、および図4はそれぞれ、第1実施例において、広角端の無限遠撮影状態での諸収差図、中間焦点距離の無限遠撮影状態での諸収差図、および望遠端の無限遠撮影状態での諸収差図である。なお、各収差図において、FNOはFナンバー、Aは半画角、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.6nm)、CはC線(λ=656.3nm)、FはF線(λ=486.1nm)を示す。また、非点収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示している。以上、収差図の説明は他の実施例においても同様であり、第2〜第5実施例においては説明を省略する。そして、各収差図で示されるように、第1実施例に係るズームレンズZLは、諸収差が良好に補正され、且つ像ブレ補正後も優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
以下、本発明の第2実施例について図5〜図8および表2を用いて説明する。図5は、第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。なお、第2実施例のズームレンズは、第1実施例のズームレンズと同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
下の表2に、第2実施例における各レンズの諸元を示す。なお、表2における面番号1〜23は、図5における面1〜23と対応している。
(表2)
[全体諸元]
f=6.45809〜9.99999〜18.27538
Bf=0.59981
FNo=3.38453〜3.88651〜5.00957
ω=31.63018〜20.39871〜11.35165
[レンズ諸元]
面番号 r d ν n
1 28.9322 0.7000 25.46 2.000694
2 7.8000 1.8500
3 ∞ 6.9000 46.57 1.804000
4 ∞ 0.2000
5 17.9288 2.4152 53.20 1.693500
6 −12.1425 D1 (非球面)
7 −10.7417 0.7500 63.86 1.618810 (非球面)
8 7.1026 1.2443 25.46 2.000694
9 9.3319 D2
10 ∞ 0.2000 (開口絞り)
11 8.4691 1.3922 24.73 1.804860 (非球面)
12 11.7289 D3
13 11.1488 2.0441 64.07 1.516330
14 −11.3242 0.2000 (非球面)
15 7.0468 2.2023 50.21 1.771681
16 −46.5332 0.7500 25.46 2.000694
17 5.4311 D4
18 9.3876 1.5229 70.44 1.487489
19 20.0000 1.7412
20 ∞ 0.5000 70.51 1.544370
21 ∞ 0.5000
22 ∞ 0.5000 64.14 1.516330
23 ∞ Bf
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8 C10
6 1.1095 9.54060×10-5 -4.51240×10-7 1.35020×10-8 0.00000
7 5.4097 9.40430×10-4 -1.27440×10-5 1.76280×10-6 0.00000
11 −0.0027 -5.31750×10-5 5.97160×10-6 -2.34360×10-7 0.00000
14 4.6954 6.53600×10-4 6.52160×10-6 3.14270×10-7 0.00000
[ズーミングデータ]
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 6.45809 9.99999 18.27538
D0 ∞ ∞ ∞
D1 1.10000 4.15397 7.41352
D2 7.51557 4.46153 1.20000
D3 6.48958 4.44024 1.00000
D4 7.18269 9.23198 12.67233
[条件式]
条件式(1) f22/(−f21)=3.41574
条件式(2) (−f2)/f4=0.65054
条件式(3) (−f2)/f1=0.50621
条件式(4) GT/fw=3.433061
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図6、図7、および図8はそれぞれ、第2実施例において、広角端の無限遠撮影状態での諸収差図、中間焦点距離の無限遠撮影状態での諸収差図、および望遠端の無限遠撮影状態での諸収差図である。そして、各収差図で示されるように、第2実施例に係るズームレンズZLは、諸収差が良好に補正され、且つ像ブレ補正後も優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
以下、本発明の第3実施例について図9〜図12および表3を用いて説明する。図9は、第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。なお、第3実施例のズームレンズは、第1実施例のズームレンズと同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
下の表3に、第3実施例における各レンズの諸元を示す。なお、表3における面番号1〜23は、図9における面1〜23と対応している。
(表3)
[全体諸元]
f=6.45809〜9.99999〜18.27538
Bf=0.59998
FNo=3.31048〜3.91128〜4.78516
ω=31.61126〜20.42869〜11.35747
[レンズ諸元]
面番号 r d ν n
1 80.2341 0.7000 25.46 2.000694
2 9.6144 1.8500
3 ∞ 6.9000 46.57 1.804000
4 ∞ 0.2000
5 17.7599 2.4415 53.20 1.693500
6 −11.5578 D1 (非球面)
7 −10.3963 0.7500 63.86 1.618810 (非球面)
8 7.7034 1.1989 25.46 2.000694
9 9.7149 D2
10 ∞ 0.2000 (開口絞り)
11 5.6866 1.4052 24.73 1.804860 (非球面)
12 6.5096 D3
13 8.9207 2.8243 64.07 1.516330
14 −10.9317 0.2000 (非球面)
15 6.7144 2.5553 47.20 1.670028
16 −10.5328 0.7500 25.46 2.000694
17 5.3300 D4
18 8.2162 2.7993 44.36 1.613100
19 26.7725 1.7000
20 ∞ 0.5000 70.51 1.544370
21 ∞ 0.5000
22 ∞ 0.5000 64.14 1.516330
23 ∞ Bf
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8 C10
6 0.3031 9.34870×10-5 -5.30180×10-7 1.00100×10-8 0.00000
7 4.5192 9.27520×10-4 -4.14660×10-6 9.85280×10-7 0.00000
11 0.1208 1.54880×10-4 5.36740×10-6 5.11750×10-8 0.00000
14 0.6668 2.71620×10-4 1.64590×10-7 9.81770×10-11 0.00000
[ズーミングデータ]
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 6.45809 9.99999 18.27538
D0 ∞ ∞ ∞
D1 1.10000 3.71754 7.30003
D2 7.40005 4.78254 1.20000
D3 6.09117 3.74724 1.00000
D4 5.33435 7.67827 10.42554
[条件式]
条件式(1) f22/(−f21)=4.06890
条件式(2) (−f2)/f4=0.61339
条件式(3) (−f2)/f1=0.54995
条件式(4) GT/fw=3.805227
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図10、図11、および図12はそれぞれ、第3実施例において、広角端の無限遠撮影状態での諸収差図、中間焦点距離の無限遠撮影状態での諸収差図、および望遠端の無限遠撮影状態での諸収差図である。そして、各収差図で示されるように、第3実施例に係るズームレンズZLは、諸収差が良好に補正され、且つ像ブレ補正後も優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
以下、本発明の第4実施例について図13〜図16および表4を用いて説明する。図13は、第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。なお、第4実施例のズームレンズは、第1実施例のズームレンズと同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
下の表4に、第4実施例における各レンズの諸元を示す。なお、表4における面番号1〜23は、図13における面1〜23と対応している。
(表4)
[全体諸元]
f=6.45810〜9.99999〜18.27539
Bf=0.60000
FNo=3.38796〜3.88934〜5.00663
ω=31.63045〜20.39847〜11.35141
[レンズ諸元]
面番号 r d ν n
1 29.0086 0.7000 25.46 2.000694
2 7.8000 1.8500
3 ∞ 6.9000 46.57 1.804000
4 ∞ 0.2000
5 17.8847 2.4174 53.20 1.693500
6 −12.1495 D1 (非球面)
7 −10.7726 0.7500 63.86 1.618810 (非球面)
8 7.0805 1.2461 25.46 2.000694
9 9.2943 D2
10 ∞ 0.2000 (開口絞り)
11 8.4595 1.3940 24.73 1.804860 (非球面)
12 11.7430 D3
13 11.0264 2.0496 64.07 1.516330
14 −11.3857 0.2000 (非球面)
15 7.0794 2.1984 49.62 1.772500
16 −43.3120 0.7500 25.46 2.000694
17 5.4421 D4
18 9.3641 1.5097 70.44 1.487489
19 20.0000 1.7863
20 ∞ 0.5000 70.51 1.544370
21 ∞ 0.5000
22 ∞ 0.5000 64.14 1.516330
23 ∞ Bf
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8 C10
6 1.9423 1.49700×10-4 7.17800×10-7 -2.00720×10-8 1.06150×10-9
7 4.9802 8.57190×10-4 -9.23500×10-6 1.37510×10-6 -4.74950×10-9
11 0.0870 -3.25740×10-5 -1.47340×10-6 2.74550×10-7 0.00000
14 6.1166 8.08210×10-4 4.21680×10-6 1.04910×10-6 0.00000
[ズーミングデータ]
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 6.45810 9.99999 18.27539
D0 ∞ ∞ ∞
D1 1.10000 4.15253 7.41717
D2 7.51935 4.46672 1.20000
D3 6.49229 4.43839 1.00000
D4 7.13691 9.19076 12.62927
[条件式]
条件式(1) f22/(−f21)=3.41123
条件式(2) (−f2)/f4=0.64803
条件式(3) (−f2)/f1=0.50631
条件式(4) GT/fw=3.432162
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図14、図15、および図16はそれぞれ、第4実施例において、広角端の無限遠撮影状態での諸収差図、中間焦点距離の無限遠撮影状態での諸収差図、および望遠端の無限遠撮影状態での諸収差図である。そして、各収差図で示されるように、第4実施例に係るズームレンズZLは、諸収差が良好に補正され、且つ像ブレ補正後も優れた結像性能を有していることがわかる。
(第5実施例)
以下、本発明の第5実施例について図17〜図20および表5を用いて説明する。図17は、第5実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。なお、第5実施例のズームレンズは、第1実施例のズームレンズと同様の構成であり、各部に第1実施例の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
下の表5に、第5実施例における各レンズの諸元を示す。なお、表5における面番号1〜23は、図17における面1〜23と対応している。
(表5)
[全体諸元]
f=6.45810〜10.00000〜18.27540
Bf=0.59999
FNo=3.38697〜3.87497〜4.87526
ω=31.62870〜20.39983〜11.35347
[レンズ諸元]
面番号 r d ν n
1 150.1180 0.7000 25.46 2.000694
2 9.8475 1.8500
3 ∞ 6.9000 46.57 1.804000
4 ∞ 0.2000
5 17.6396 2.4747 53.20 1.693500
6 −12.2589 D1 (非球面)
7 −11.8313 0.7500 63.86 1.618810 (非球面)
8 6.0163 1.3382 25.46 2.000694
9 8.0264 D2
10 ∞ 0.2000 (開口絞り)
11 7.0007 1.4448 52.19 1.755972 (非球面)
12 10.5237 D3
13 9.3338 2.9583 64.06 1.516330
14 −12.2992 0.2000 (非球面)
15 8.4436 2.6761 52.77 1.745913
16 −6.0131 0.7500 31.67 1.935687
17 5.9521 D4
18 8.5291 1.5672 70.44 1.487489
19 20.0000 1.7332
20 ∞ 0.5000 70.51 1.544370
21 ∞ 0.5000
22 ∞ 0.5000 64.14 1.516330
23 ∞ Bf
[非球面データ]
面番号 Κ C4 C6 C8 C10
6 −2.7805 -1.22359×10-4 6.87007×10-7 2.08433×10-8 -4.15116×10-10
7 2.6211 5.35859×10-4 -1.34326×10-5 1.09903×10-6 -3.22280×10-8
11 −0.1612 1.04031×10-4 -6.10486×10-6 5.60761×10-7 0.00000
14 8.6216 7.90113×10-4 8.99511×10-6 2.10434×10-7 8.26108×10-8
[ズーミングデータ]
広角端 中間焦点距離 望遠端
f 6.45810 10.00000 18.27540
D0 ∞ ∞ ∞
D1 1.10000 4.17453 7.61196
D2 7.71317 4.63858 1.20000
D3 6.60000 4.42941 1.00000
D4 5.24431 7.41484 10.84437
[条件式]
条件式(1) f22/(−f21)=2.83918
条件式(2) (−f2)/f4=0.55639
条件式(3) (−f2)/f1=0.50103
条件式(4) GT/fw=3.686737
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(4)が全て満たされていることが分かる。
図18、図19、および図20はそれぞれ、第5実施例において、広角端の無限遠撮影状態での諸収差図、中間焦点距離の無限遠撮影状態での諸収差図、および望遠端の無限遠撮影状態での諸収差図である。そして、各収差図で示されるように、第5実施例に係るズームレンズZLは、諸収差が良好に補正され、且つ像ブレ補正後も優れた結像性能を有していることがわかる。
なお、上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
上述の各実施例において、ズームレンズとして5群構成を示したが、別途フィルター群等を有していてもよい。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としてもよい。この合焦レンズ群は、オートフォーカスにも適用することができ、オートフォーカス用の(超音波モーター等による)モーター駆動にも適している。特に、第2または第4レンズ群を合焦レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向に振動させて、手ブレによって生じる像ブレを補正する防振レンズ群としてもよい。防振レンズ群としては特に限定されないが、第2または第4レンズ群を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、各レンズ面を非球面としても構わない。このとき、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。
また、開口絞りは、第3レンズ群近傍に配設されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
また、各レンズ面には、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜が施され、フレアやゴーストを軽減し高コントラストである高い光学性能を達成できる。
また、第2レンズ群は、レンズ成分として接合レンズのみを有することとしたが、空気層を介さずに複数の光学部材を有していればよく、接合レンズを構成するレンズ成分の数も特に制限されない。また、開口絞り等のレンズ成分以外のものを有していてもよい。
なお、本発明を分かりやすく説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。
第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 第1実施例における広角端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第1実施例における中間焦点距離での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第1実施例における望遠端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 第2実施例における広角端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第2実施例における中間焦点距離での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第2実施例における望遠端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 第3実施例における広角端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第3実施例における中間焦点距離での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第3実施例における望遠端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 第4実施例における広角端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第4実施例における中間焦点距離での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第4実施例における望遠端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第5実施例に係るズームレンズのレンズ構成図である。 第5実施例における広角端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第5実施例における中間焦点距離での撮影距離無限遠の諸収差図である。 第5実施例における望遠端での撮影距離無限遠の諸収差図である。 デジタルスチルカメラの概略構成図である。
符号の説明
CAM デジタルスチルカメラ(光学機器)
P 直角プリズム(光学素子) S 開口絞り
ZL ズームレンズ
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
L2 第1接合レンズ L4 第2接合レンズ
L11 第1レンズ L12 第2レンズ
L21 第3レンズ(第1の単レンズ) L22 第4レンズ(第2の単レンズ)
L31 第5レンズ
L41 第6レンズ
L42 第7レンズ(第3の単レンズ) L43 第8レンズ(第4の単レンズ)
L51 第9レンズ

Claims (18)

  1. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを備え、
    前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、および前記第5レンズ群は、広角端から望遠端へのズーミングの際に固定され、
    前記第2レンズ群および前記第4レンズ群は、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に光軸に沿って移動し、
    前記第2レンズ群は、複数の光学部材を有し、前記複数の光学部材の間に空気層を介さないことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に、負の屈折力を有する第1の単レンズと正の屈折力を有する第2の単レンズとを含む接合レンズのみから構成されることを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第1の単レンズの焦点距離をf21とし、前記第2の単レンズの焦点距離をf22としたとき、次式
    1.0<f22/(−f21)<5.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第2レンズ群は、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に物体側から像面側へ移動し、
    前記第4レンズ群は、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に像面側から物体側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
    0.1<(−f2)/f4<1.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1レンズ群は、光路を折り曲げる光学素子を有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負の屈折力を有する第1のレンズ成分と、光路を折り曲げる光学素子と、正の屈折力を有する第2のレンズ成分とを有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2としたとき、次式
    0.1<(−f2)/f1<1.0
    の条件を満足することを特徴とする請求項7に記載のズームレンズ。
  9. 前記第4レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第3のレンズ成分と、正の屈折力を有する第3の単レンズおよび負の屈折力を有する第4の単レンズを含む第2の接合レンズとを有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第3レンズ群は、1つのレンズ成分から構成されることを特徴とする請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  11. 前記第5レンズ群は、1つのレンズ成分から構成されることを特徴とする請求項1から請求項10のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第1レンズ群は、非球面のレンズ成分を有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項11のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  13. 前記第2レンズ群は、非球面のレンズ成分を有して構成されることを特徴とする請求項1から請求項12のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  14. 前記第3レンズ群の近傍に開口絞りが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項13のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  15. 前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、および前記第5レンズ群の光軸上の長さの合計をGTとし、広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき、次式
    2.5<GT/fw<4.5
    の条件を満足することを特徴とする請求項1から請求項14のうちいずれか一項に記載のズームレンズ。
  16. 物体の像を所定の面上に結像させるズームレンズを備えた光学機器において、
    前記ズームレンズが請求項1から請求項15のうちいずれか一項に記載のズームレンズであることを特徴とする光学機器。
  17. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを備えたズームレンズを用いて、前記物体の像を所定の面上に結像させる結像方法であって、
    前記第1レンズ群、前記第3レンズ群、および前記第5レンズ群を、広角端から望遠端へのズーミングの際に固定し、
    前記第2レンズ群および前記第4レンズ群を、前記広角端から望遠端へのズーミングの際に光軸に沿って移動させ、
    前記第2レンズ群として、光軸に沿って物体側から順に、負の屈折力を有する第1の単レンズと正の屈折力を有する第2の単レンズとを含む接合レンズのみを用いることを特徴とする結像方法。
  18. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを備えたズームレンズを用いて、前記物体からの光束を所定の面上に結像させる結像方法であって、
    前記物体からの光束が前記第1レンズ群を透過する工程と、
    前記第1レンズ群を透過した光束が前記第2レンズ群の複数のレンズ成分を空気層を介さずに透過する工程と、
    前記第2レンズ群を透過した光束が前記第3レンズ群、前記第4レンズ群、および前記第5レンズ群を順に透過する工程と、
    前記第2レンズ群および前記第4レンズ群が光軸に沿って移動し広角端から望遠端へのズーミングを行う工程とを有することを特徴とする結像方法。
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