JP5222796B2 - 光学素子の偏芯調整組立方法および偏芯調整組立装置 - Google Patents

光学素子の偏芯調整組立方法および偏芯調整組立装置 Download PDF

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Description

本発明は、組レンズ等の光学素子の被検面に対し、測定光を照射して形成される指標像の座標データに基づき、被検光学素子の偏芯量を測定し、該偏芯を調整しつつ被検光学素子組体を組み立てる、光学素子の偏芯調整組立方法および偏芯調整組立装置に関する。
従来より、レンズを用いた装置を製造する工程においては、各レンズの偏芯量を測定し、この測定値に基づき偏芯を軽減するようにしてレンズをレンズ枠(レンズ鏡筒)内に保持せしめる手法が知られている。そのうち、レンズの偏芯量を測定する方法としては、オートコリメーション法と称される測定手法を適用したものが知られている(下記特許文献1〜3参照)。
これらの偏芯量測定方法では、被検光学素子を所定の軸回りに回転させながら、所定形状の指標パターンを投影する測定光を被検面に照射し、被検面からの反射光または透過光により形成される指標像を撮像面上に結像させる。この指標像は、被検面の回転位置毎に撮像されて、その像中心点の座標が回転位置毎に求められる。この回転位置毎に撮像された指標像の各像中心点は、被検面が偏芯していると、撮像面に対し設定された座標系において1つの円に沿うように分布するので、その分布状況から被検面の偏芯量を求めることができる。
具体的には、各像中心点にフィッティングする円(以下「近似円」と称する)を求めてその中心を測定基準点として設定し、この測定基準点から任意の像中心点までの距離や近似円の半径を、被検面の偏芯量として求めることができる。
また、被検レンズの偏芯量は、その表裏各面について求めた上記円の中心点同士の距離に基づいて算出される。
このような手法を用いて被検レンズの偏芯量を測定し、この測定値に基づき、偏芯量が0となるように、被検レンズの位置を調整する処理がなされることになる。
特開2005−55202号公報 特開2007−17431号公報 特開2007−327771号公報
ところで、上記手法では、被検レンズが単レンズとされた場合について説明したものであるが、種々のレンズ系においては、複数枚のレンズを共軸に配置した、組レンズタイプのものも知られている。しかし、これらの組レンズにおいて、各レンズ毎に、レンズの偏芯量の測定、偏芯の調整およびレンズの組立てをどのように進めていけば、高精度かつ効率的であるか、という点については、明確な手法が確立されていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、被検光学素子が、複数枚の光学素子を共軸に配置したものである場合に、光学素子の偏芯量の測定、偏芯の調整および光学素子の組立てを、系全体として、高精度かつ効率的に行なうことができる光学素子の偏芯調整組立方法および偏芯調整組立装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光学素子の偏芯調整組立方法は、
複数個の光学素子が鏡筒内で共軸上に配列されてなる被検光学素子組体において、該光学素子各々の偏芯量を測定し、この偏芯量を調整しつつ該被検光学素子組体の組立てを行なう光学素子の偏芯調整組立方法であって、
まず、前記被検光学素子組体を構成すべき各光学素子のうち、配列方向のいずれか一方の端部に配されるべき第1の光学素子のみを、前記共軸上に配置し、この第1の光学素子における偏芯量を測定し、この測定値に基づいて該第1の光学素子における偏芯量が小さくなるように、協働する組をなす複数個のピエゾ素子により該第1の光学素子の側面を微小量だけ押圧して設定位置を調整し、この調整された位置で、該第1の光学素子を鏡筒に保持せしめ、
続いて、該第1の光学素子に対し、前記測定光の入射側とは反対側に隣接して配されるべき第2の光学素子を前記共軸上に配置し、この第2の光学素子における偏芯量を測定し、前記複数個のピエゾ素子を、該光学素子の各々に対応した位置に移動せしめるPZT移動手段により該第2の光学素子に対応した位置に移動し、偏芯量の測定値に基づいてこの第2の光学素子における偏芯量が小さくなるように前記複数個のピエゾ素子により該第2の光学素子の設定位置を調整し、この調整された位置で、該第2の光学素子を鏡筒に保持せしめ、
以後、同様にして、前記測定光の入射側とは反対側に隣接して配されるべき光学素子に対し、順次、前記偏芯量を測定し、前記複数個のピエゾ素子を各光学素子に対応した位置に移動するとともに前記設定位置を調整して鏡筒に保持せしめることを特徴とするものである。
また、前記偏芯量の測定は、所定の指標パターンを投影する測定光を被検面に照射し、該被検面からの反射光または透過光により撮像面上に形成される指標像を、前記被検面を所定の軸回りに回転させながら、相異なる少なくとも3つの回転位置毎または互いに180度離れた2つの回転位置毎に撮像し、該回転位置毎に撮像された各指標像の像中心点の座標を、前記撮像面に対し設定された座標系においてそれぞれ特定し、この特定された各像中心点の座標データに基づき、前記被検面の偏芯量を測定することにより行われることが好ましい。
また、前記光学素子の偏芯量の測定は、前記光学素子の表裏面の各々について、前記所定の各回転角毎の前記指標の像を通る円を特定し、特定された該円の中心点の座標を求め、
この後、求められた、前記光学素子の表裏面の各々についての前記円の中心点の座標の差を算出し、この算出された値を前記光学素子の偏芯量とすることが好ましい。
一方、本発明に係る光学素子の偏芯調整組立装置は、
複数個の光学素子が鏡筒内で共軸上に配列されてなる被検光学素子組体において、該光学素子各々の偏芯量を測定し、この偏芯量を調整しつつ該被検光学素子組体の組立てを行なう光学素子の偏芯調整組立装置であって、
前記被検光学素子組体を構成すべき各光学素子を、前記測定光の入射側から順次、前記共軸上に配置する光学素子配置手段と、
前記共軸上に前記光学素子が配置される度に、当該配置された前記光学素子の偏芯量を前記測定光を用いて測定する偏芯量測定手段と、
前記光学素子の周囲に配され、協働する組をなす複数個のピエゾ素子を有し、前記偏芯量測定手段の測定結果に応じて、当該光学素子における偏芯量が小さくなるように、前記複数個のピエゾ素子により当該光学素子の側面を微小量だけ押圧して設定位置を調整する設定位置調整手段と、
この調整された位置で、当該光学素子を鏡筒に保持せしめる光学素子保持手段と、
前記複数個の光学素子の各々について、順次、偏芯量を調整し得るように、前記複数個のピエゾ素子を該光学素子の各々に対応した位置に移動せしめるPZT移動手段と、
を備え
前記PZT移動手段は、前記複数個のピエゾ素子を前記光学素子の配列方向に移動させるPZT上下方向移動手段、および前記複数個のピエゾ素子を前記光学素子の径方向に出し入れする操作を行うPZT水平方向移動手段を備えていることを特徴とするものである。
また、前記光学素子配置手段は、前記光学素子の各々を搬送する光学素子吸着手段を備えていることが好ましい。
本発明に係る光学素子の偏芯調整組立方法においては、被検光学素子組体を構成すべき各光学素子のうち、光学素子配列方向のいずれか一方の端部に配されるべき第1の光学素子のみを、前記共軸上に配置し、この第1の光学素子における偏芯量を測定し、この測定値に基づいてこの第1の光学素子における偏芯量が小さくなるように該第1の光学素子の設定位置を調整し、この調整された位置で、該第1の光学素子を鏡筒に保持せしめ、続いて、該第1の光学素子に対し、前記測定光の入射側とは反対側に隣接して配されるべき第2の光学素子を前記共軸上に配置し、この第2の光学素子における偏芯量を測定し、この測定値に基づいてこの第2の光学素子における偏芯量が小さくなるように該第2の光学素子の設定位置を調整し、この調整された位置で、該第2の光学素子を鏡筒に保持せしめ、以後、同様にして、前記測定光の入射側とは反対側に隣接して配されるべき光学素子に対し、順次、前記偏芯量を測定するとともに前記設定位置を調整して鏡筒に保持せしめるようにしている。
したがって、各光学素子は、測定光の入射側から順に偏芯量を調整されつつ鏡筒に保持されていくことになるため、例えば、第2の光学素子における偏芯量を測定する際には、既に保持されている第1の光学素子の偏芯量を考慮せずとも良く、このときに測定された偏芯量は、第2の光学素子に起因するものとして扱うことができる。同様に、この後、偏芯量が測定される光学素子は、それまでに調整、保持された光学素子の偏芯量の影響を何ら考慮することなく、当該光学素子のみの偏芯量とすることができる。
したがって、組立対象が、複数枚の光学素子を共軸に配置した被検光学素子組体である場合に、光学素子の偏芯量の測定、偏芯の調整および光学素子の組立てを、系全体として、高精度かつ効率的に行なうことができる。
また、本発明に係る光学素子の偏芯調整組立装置においては、被検光学素子組体を構成すべき各光学素子を、測定光の入射側から順次共軸上に配置する光学素子配置手段と、前記共軸上に前記光学素子が配置される度に、当該配置された前記光学素子の偏芯量を前記測定光を用いて測定する偏芯量測定手段と、この測定の結果に応じて、当該光学素子における偏芯量が小さくなるように当該光学素子の設定位置を調整する設定位置調整手段と、この調整された位置で、当該光学素子を鏡筒に保持せしめる光学素子保持手段と、を備えている。したがって、組立対象が、複数枚の光学素子を共軸に配置した被検光学素子組体である場合に、光学素子の偏芯量の測定、偏芯の調整および光学素子の組立てを、系全体として、高精度かつ効率的に行なうことができる。
本発明の一実施形態に係る光学素子の偏芯調整組立方法の手順を示すフローチャートである。 図1に示す偏芯調整組立方法に用いられる偏芯調整組立装置を説明するための概略図である。 図1に示す実施形態方法において偏芯調整操作を行うための手法を説明するための概略図((A)は2点調整法、(B)は3点調整法)である。 図1に示す実施形態方法の要部を説明するための概略図(下方からの測定)である。 図1に示す実施形態方法の要部を説明するための概略図(上方からの測定)である。 本実施形態装置のPZT移動手段を説明するための概念図である。 上方からの測定を行う、偏芯調整組立装置を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る光学素子の偏芯調整組立方法に用いる装置の概略構成図である。
すなわち、この偏芯調整組立装置1は、被検レンズ組体5の各被検レンズの偏芯量を測定し、その測定された偏芯量が略0となるように調整し、この状態で測定ヘッド10と、被検レンズ組体5を回転可能に保持する基台20と、偏芯量を算出するための各種演算等を行う解析演算部30と、測定ヘッド10を図中上下方向に移動可能に保持するZ軸ステージ40とを備えてなる。
上記測定ヘッド10は、上記被検レンズ組体5に照射される光束を出力する光源11と、光源11から出力された光束を通過させる、例えば十字形状のスリット(以下「レチクル」と称する)を有するレチクル板12と、レチクル板12からの光束を図中上方に向けて反射するビームスプリッタ13と、入射された光束を平行光束とするコリメータレンズ14と、平行光束を光収束点Fに収束せしめる対物レンズ15と、CCDやCMOS等の撮像素子16を搭載した撮像カメラ17とを備えている。
一方、上記被検レンズ組体5は、2枚のレンズ51,52を鏡筒53内に保持してなり(本実施形態においては、説明の便宜のため、組体5が2枚のレンズからなる場合について説明するが、組体5が3枚以上のレンズからなる場合についても同様に処理可能である)、該レンズ51,52の各レンズ面51a,51b,52a,52bのうち、レンズ52の図中下側のレンズ面52aの焦点面(レンズ面52aの焦点(近軸の曲率中心)Cが位置する面;図示略)が、レンズ51の図中下側のレンズ面51aよりも図中下方に位置するように構成されている。
上記基台20は、上記被検レンズ組体5が載置される載置部材21と、この載置部材21を支持するXY軸ステージ22および回転ステージ23とを備えてなる。XY軸ステージ22は、載置部材21に載置された被検レンズ組体5と測定ヘッド10との位置調整を行う際に用いられるものであり、載置部材21に載置された被検レンズ組体5を、該被検レンズ組体5の光軸Lと垂直な方向に移動し得るように構成されている。また、回転ステージ23は、載置部材21に載置された被検レンズ組体5を、図示した回転軸Eを中心として回転させ得るように構成されている。また、XY軸ステージ22および回転ステージ23の各中央部には載置部材21に続く貫通孔が穿設されており、この貫通孔により測定ヘッド10と被検レンズ51、52との間の光束の入出射が可能とされている。
また、上記解析演算部30は、測定の際に撮像された各画像の解析等を行う、コンピュータ等からなる解析装置31と、解析結果や各画像等を表示する画像表示装置32と、解析装置31に対する各種入力を行うための入力装置33とを備えてなる。
また、被検レンズ組体5を構成する各被検レンズ51、52は、鏡胴53内で、順次共軸上に配されるが、この各被検レンズ51、52の搬送および設置は自動装置によって行なわれるように構成することが好ましい。このような場合において、自動装置が、例えばフレキシブルな吸盤によってレンズ表面を真空吸着し得る、レンズ吸着手段を備えていることが好ましい。また、レンズ吸着手段を保持して移動させる移動アーム手段等を備えていることが好ましい。
また、被検レンズ組体5は、図3(A)や図3(B)に示す偏芯量調整手段により、上記測定された偏芯量が0に近づくように(望ましくは0となるように)、偏芯調整が行なわれる。
すなわち、図3(A)は、2つのPZTを用いて偏芯調整を行なう2点調整法を実施するための態様を示すものであり、各レンズ51、52を所定位置に保持してなるレンズ鏡筒61の外周面に沿って、可撓性を有する円筒状の調整治具65が配される。レンズ鏡筒61の各レンズ配設位置に対応して、その周方向90度毎に壁部を貫通する孔部66が設けられており、調整治具65には、これら孔部66と嵌合して、レンズ51、52に当接する凸部67が設けられている。なお、これら凸部67のうち隣接する2つの凸部67を押圧し得るように、押圧先端部62Aa、Baを有するPZT62A、Bが設けられている。
また、図3(B)は、3つのPZTを用いて偏芯調整を行なう3点調整法を実施するための態様を示すものであり、各レンズ51、52を所定位置に保持してなるレンズ鏡筒61Aの周方向120度毎に壁部を貫通する孔部66Aが設けられており、これら孔部66Aの各々と嵌合して、レンズ51の側面に当接するPZT62C、D、Eの押圧先端部62Ca、Da、Eaが設けられている。
また、図3(A)および図3(B)に示すいずれの態様においても、PZT62A、B、C、D、Eは、被検レンズ組体5を構成する各被検レンズ51、52毎に各々設けるようにしてもよいし、PZT62A、B、C、D、Eを1つの被検レンズ51、52に対応する分だけ設けるとともに、これをレンズ配列方向に移動させるPZT上下方向移動手段を備えるようにしてもよい。また、これらのPZT62A、B、C、D、Eの移動、駆動等の制御は、上記解析装置31に併設された制御部に格納されたプログラムにしたがって行なわれるようにすればよい。また、上述したように、PZT62A、B、C、D、Eをレンズ配列方向に移動させるPZT上下方向移動手段を設ける場合には、一旦、PZT62A、B、C、D、Eをレンズの径方向に出し入れする操作をPZT水平方向移動手段によって行うことが必要となるから、このようなPZT62A、B、C、D、Eの出し入れ操作に係る制御も、上記解析装置31に併設された制御部に格納されたプログラムにしたがって行なわれるように構成することが好ましい。
以下、本実施形態に係る光学素子の偏芯調整組立方法を、図1のフローチャートを用いて説明する。
この光学素子の偏芯調整組立方法は、まず、最も測定光入射側に位置する第1のレンズのみをセットする(S1)。
次に、図2に示す偏芯調整組立装置1を用いてこの第1のレンズの偏芯量を測定する(S2)。
次に、上記ステップ2(S2)において測定された偏芯量に基づき、後述する式(A)、(B)等を用いて、第1のレンズの位置調整量を算出する(S3)。
次に、図3(A)、(B)等に示す偏芯調整手段等を用いて、この偏芯量が0に近づくように、第1のレンズの偏芯を調整する(S4)。
次に、上記ステップ2(S2)における偏芯量の測定と同様にして、再び、第1のレンズの偏芯量を測定する(S5)。
次に、上記ステップ5(S5)において測定された偏芯量が、所定のしきい値以下となっているか否か、すなわち、例えば、無視し得る程度に小さい値とされているかを判断する(S6)。
次に、上記ステップ6(S6)における判断の結果、所定のしきい値以下と判断されればステップ7(S7)にすすみ、所定のしきい値より大きいと判断されればステップ3(S3)に戻り、上記ステップ3(S3)における位置調整量の算出と同様にして、測定された偏芯量に基づき、第1のレンズの位置調整量を算出する(S3)ようにする。
一方、上記ステップ6(S6)における判断の結果、所定のしきい値以下と判断され、ステップ7(S7)にすすむと、このステップ7(S7)においては、図4に示すようにして、第1のレンズを位置調整された状態で、レンズ鏡筒61の内部に接着保持する。
この後、セットすべき次のレンズの有無を判断し、この判断の結果、次のレンズが無ければこのルーチンを終了し、一方、次のレンズがまだあれば、そのレンズについてのステップ1〜7(S1〜7)の処理を行なうようにする。
この結果、被検レンズ組体5を構成する全てのレンズについて、順次、偏芯調整および鏡筒61内への接着保持がなされ、組立てが終了する。
以下、図4を用いて、各レンズ51A、B、Cの調整手順について説明する。
なお、この例においては、3枚のレンズにより、被検レンズ組体5が構成されている。
この図4の概念図に示すように、下方に配された測定ヘッド10の対物レンズ15からの測定光は、レンズ51A、レンズ51B、レンズ51Cの配設位置順に進行することになる。
本実施形態の方法においては、測定光が入射する順に、レンズ51A、B、Cの偏芯量測定、偏芯調整、およびレンズ51A、B、Cの鏡筒61内での接着保持という一連の処理が行われる(図4において、(A)、(B)、(C)の順)。なお、各レンズ間の処理切替はZ軸ステージ40を図中上下方向に駆動して、各レンズの測定基準となる位置に合わせ直すことによりなされる。すなわち、例えば、測定すべきレンズ面の焦点位置(例えばC)に、対物レンズ15の焦点位置Fを合わせることによりなされる。
このような順番で、レンズを組み立てていくと、レンズ51Aの偏芯調整がなされた後にレンズ51Bの偏芯量測定が行われるので、このとき測定された偏芯量にはレンズ51Aの偏芯量は略含まれておらず、この測定値に基づいてレンズ51Bの偏芯調整のみを行えばよい。また、次に、レンズ51Cの偏芯量測定が行われることになるが、このとき測定された偏芯量にはレンズ51Aやレンズ51Bの偏芯量は略含まれておらず、このときの測定値に基づいてレンズ51Cの偏芯調整のみを行えばよい。なお、このように、測定ヘッド10を下方に配した場合には、図5に示すような、間隔保持用の間隔リング63を設けずともよい。
また、上記とは反対に、測定光が入射する順序とは逆の順序で、レンズ51A、B、Cの偏芯量測定、偏芯調整、およびレンズ51A、B、Cの鏡筒61内での接着保持を行なうようにすると、一旦偏芯調整したレンズであっても、その次のレンズの偏芯量測定の際に、偏芯を有するように測定されてしまうことになり、組レンズを構成する各レンズの偏芯調整やレンズ組立てが極めて煩雑になるので好ましくない。
また、上記レンズ51A、B、Cの鏡筒61A内での接着保持は、紫外線硬化型接着剤等を用いるのが好ましく、この場合には、鏡胴61の近傍に紫外線照射光源を配設し、接着固定を要するタイミングでのみ、光源が駆動されるように制御することが好ましい。なお、この場合の制御も、上記解析装置31に併設された制御部に格納されたプログラムにしたがって行なわれるように構成することが好ましい。
本実施形態方法によれば、レンズの偏芯量の測定、偏芯の調整およびレンズの接着保持という一連の処理が行なわれるレンズの順序を測定光の入射側からとしたことにより、簡易かつ効率的に被検レンズの偏芯調整および接着保持を行なうことができる。
なお、本発明方法は、図4に示すように測定ヘッド10を下方に配した場合に限られるものではなく、例えば図5に示すように測定ヘッド10を上方に配し、この測定ヘッド10の対物レンズ15から出射された測定光を用いても行なうことができ、略同様の作用効果を奏することができる。なお、この場合には、各レンズ51A、B、Cの間に、間隔保持用の周知の間隔リングを配置することが肝要である。
また、上記の場合には、測定光が入射する順、すなわち、レンズ51A、レンズ51B、レンズ51Cというように、図中上方側から順に、偏芯量測定、偏芯調整、およびレンズ51の鏡筒61内での接着保持の各処理が行われる(図5において、(A)、(B)、(C)の順)。
また、図6に示すように、本実施形態装置は、PZT移動手段として、PZT62A、B、C、D、Eをレンズ配列方向に移動させるPZT上下方向移動手段41BおよびPZT62A、B、C、D、Eをレンズの径方向に出し入れする操作を行うPZT水平方向移動手段41Aとを備えている。図6はこれらの手段における具体的な動作態様を説明するための概略図である。なお、実際には、レンズ51A、B、Cの周囲の3方向から、図3(B)に示すようにPZT62C、D、Eを各レンズ51A、B、Cに対して作用させるものであるが、図6では説明の便宜のため、主としてPZT62Cの操作に着目して説明する。
すなわち、図6(A)に示すように、レンズ鏡筒61Aの最下段に位置するレンズ51Aの側面に対向するPZT62Cの押圧先端部(ヘッド)62Caが、レンズ鏡筒61Aの孔部66Aに挿入され、この押圧先端部62Caのレンズ51Aに対する押圧位置調整操作は、このレンズ51Aが正規の位置に高精度に設定されるように、上述した解析装置31に併設された制御部に格納されたプログラムにしたがって押圧先端部62Caを微小量だけ操作せしめることにより行われる。なお、PZT62D、E(図3(B)を参照)の押圧先端部(ヘッド)62Da、Eaについても押圧先端部62Caと同様の操作がなされることになるので、結局、押圧先端部62Ca、62Da、Eaを用いてレンズ51Aをその周囲の3方向から位置調整することになる。
このようにしてレンズ51Aの押圧位置調整操作が終了すると、続いてレンズ51B、レンズ51Cにおける同様の押圧位置調整操作が順次行なわれる。図6(B)は、レンズ51Bの押圧位置調整操作が行われる際の様子を示すものであり、この押圧位置調整操作自体は上記レンズ51Aの押圧位置調整操作と同様に行なわれるが、図6(A)の状態から図6(B)の状態へのPZT62Cの移動操作において、PZT62Cを水平方向(例えばX方向)へ移動させることなくそのままの状態で上方向(図面Z方向)に移動させることはできないことから、PZT62Cを水平方向に移動させるPZT水平方向移動手段41Aを備えている。すなわち、図6(A)に示す状態から、PZT水平方向移動手段41AがPZT62Cを水平方向(図中左方向)へ移動させることにより、PZT62Cの押圧先端部62Caが、レンズ鏡筒61Aの孔部66Aから抜去される。この状態で、PZT上下方向移動手段41BがPZT62Cを上方向(Z方向)へ、予め定められた所定距離だけ移動させることにより、PZT62Cの押圧先端部62Caがレンズ51Bに対応する孔部66Aに対向する位置まで移動する。続いて、PZT水平方向移動手段41AがPZT62Cをレンズ51Bに近づく方向へ移動させることにより、PZT62Cの押圧先端部62Caが、レンズ51Bに対応する孔部66Aに挿入され、図6(B)の状態に設定されることになる。
このように、本実施形態装置においては、PZT62C、D、Eをレンズの径方向に出し入れする操作を行うPZT水平方向移動手段41Aと、PZT62C、D、Eをレンズ配列方向に移動させるPZT上下方向移動手段41Bとを備えているので、1つのレンズ位置調整手段によって、複数枚のレンズの調整を簡易かつスムーズに行なうことができる。
なお、この後、レンズ51Cの位置調整を行なう位置までPZT62Cを移動させることになるが、この場合のレンズ位置調整手段の移動操作も上記操作と同様にして行なうことができる。また、図3(A)に示す態様においても、各PZT62A、B(各押圧先端部62Aa、Ba)についてPZT水平方向移動手段41Aと、PZT上下方向移動手段41Bとにより移動させることにより、同様に移動操作を行うことができる。また、図3(A)に示す態様の如く、各レンズ51A、B、Cに当接する凸部67が設けられているような場合、あるいは、上述した押圧先端部62Ca、Da、Eaの一部に相当する棒状ヘッド部材が独立して、各レンズ51A、B、Cに対応した孔部66内に各々既に挿入されているような場合は、上記凸部67や上記棒状ヘッド部材の外方端部をPZT62A、B、C、D、Eにより外方から押圧してやればよいので、そのような場合には、上述したPZT水平方向移動手段41Aは必ずしも必要とされず、PZTA、B、C、D、Eのストロークによっては、PZT上下方向移動手段41BのみによってPZT移動手段を構成することも可能である。
なお、図6に示す実施形態においては、レンズの調整を下方のレンズから順次行うようにしているが、レンズの調整を上方のレンズから順次行うようにすることも勿論可能である。
また、図7は、図5に示すような、上方側から測定光を照射する測定ヘッド210を備えた偏芯調整組立装置201を示すものである。なお、図2に示す部材に対応する部材には、図2に示す符号に200を加えた符号にて表すものとし、それら個々の部材についての詳細な説明は省略する。
ここで、図2に示す装置1を用いて行なわれる各レンズの偏芯量の測定について、一例を挙げて補足説明をしておく。
また、以下では、上記被検レンズ組体5の各レンズ面51a,51b,52a,52bのうち、レンズ面52aを被検面としてその偏芯量を測定する場合を例にとって説明する。この場合、測定準備として、測定ヘッド10の光収束点Fがレンズ面52aの焦点面に位置するように、Z軸ステージ40を用いて測定ヘッド10の高さ調整が行われる。この調整完了後の被検レンズ組体5の位置を初期位置とする。
〈1〉まず、測定点数N(Nは3以上の任意の整数。例えばN=18)を設定する。
〈2〉次に、測定ヘッド10から被検レンズ組体5に対し、所定の指標パターン(レチクルによる十字形状のパターン)を投影する測定光束を照射して最初の画像を撮像し、撮像後に、回転ステージ23を用いて、被検レンズ組体5(レンズ面52a)を回転軸Eの回りに360/N度(N=18の場合は20度)だけ回転させる。
〈3〉次いで、撮像された指標像の像中心点の座標を、撮像素子16の撮像面に対し設定された座標系(直交座標系や極座標系など適宜に設定可能)において求める。この像中心点の座標の求め方(十字線の中心点の座標の特定方法)は、例えば、前述の特許文献3に記載されたものと同様とすればよい。
〈4〉被検面(レンズ面52a)が、初期位置から回転軸Eの回りに計360度回転したか否かを判定し、否と判定されれば、上記手順〈1〉〜〈3〉を繰り返し、回転位置毎に撮像された指標像の像中心点の座標を求める。なお、各像中心点の座標を求めるために必要となる画像処理や演算処理は解析装置31において行われ、求められた各像中心点の座標は解析装置31の記憶部に順次記憶される。
この後、各像中心点にフィッティングする近似円を求めてその中心を測定基準点として設定し、この測定基準点から任意の像中心点までの距離や近似円の半径を、被検面の偏芯量として求める。なお、この場合の演算処理も解析装置31において行われる。
次に、前述した図3(A)、(B)を用いて、偏芯を調整する場合の、各々の計算手法について補足説明を加える。
すなわち、図3(A)に示すように、2本のPZT(ピエゾ素子)を用いた調整治具で、X方向およびY方向の偏芯を調整することができるが、この場合の偏芯調整量は数式を用いて算出される。
すなわち、偏芯測定値を(ex, ey)とすると、互いに90度の角度で設置した2つのPZT62A、Bの偏芯調整量LP1、LP2は、例えば、以下の式(A)によって算出される(P1はY方向に一致する方向を表し、P2はX方向に一致する方向を表す)。
Figure 0005222796
また、図3(B)に示すように、3本のPZTを用い、X方向およびY方向の偏芯を調整することができるが、この場合の偏芯調整量も数式を用いて算出される。
すなわち、偏芯測定値を(ex, ey)とすると、互いに120度の角度で設置した3つのPZT62A、B、Cの偏芯調整量LP1、LP2、LP3は、例えば、以下の式(B)によって算出される(P1はY方向に一致する方向を表し、P2はY方向から反時計回りに120度回転した方向を表し、P3はY方向から反時計回りに240度回転した方向を表す)。
Figure 0005222796
以上、本発明の光学素子の偏芯調整組立方法の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態のものに態様が限られるものではなく、種々の態様のものを実施形態とすることが可能である。例えば、上記実施形態のものでは、被検面からの反射光により撮像面上に形成される指標像を、前記被検面を所定の軸回りに回転させながら、相異なる少なくとも3つの回転位置毎(例えば120度離れた回転位置毎)に撮像し、該回転位置毎に撮像された各指標像の像中心点の座標に基づいて測定基準点(各像中心点が作る近似円の中心点)を求めるようにしているが、本発明方法においては、これに替えて、被検面からの反射光により撮像面上に形成される指標像を、互いに180度離れた2つの回転位置毎に撮像し、撮像された各指標像の像中心点の座標の平均を求めることにより上記測定基準点を求めるようにしてもよい。
また、1つのレンズを調整するピエゾ素子を4つ以上設けるようにしてもよい。
また、上記載置部材21としては、その上方端面縁部において被検レンズ組体5を支持する円筒形状のものを用いてもよいが、前述した特許文献3の図3に示すような、Vブロックと回転円板よりなるチャック機構を用いてもよい。
また、上記実施形態のものでは、被検光学素子として被検レンズをあげているが、複数枚が共軸上に配列される種々の光学素子(例えば、フィルタやプリズム等)の組体に対して適用可能である。
また、上記実施形態においては、指標パターンを投影するために十字形状のレチクルを用いているが、これに替えて、ピンホール等の他の形状のものを、指標パターンを投影するために用いることも可能である。
また、上記実施形態で使用する偏芯量を測定する装置は、被検面からの反射光により形成される指標像を観察する光反射タイプのものであるが、被検面からの透過光により形成される指標像を観察する光透過タイプのものを使用して偏芯量を測定する場合にも、本発明を適用することが可能である。
1、201 偏芯調整組立装置
5、5A、5B、205 被検レンズ組体
10、210 測定ヘッド
11、211 光源
12、212 レチクル板
13、213 ビームスプリッタ
14、214 コリメータレンズ
15、215 対物レンズ
16、216 撮像素子
17、217 撮像カメラ
20、220 基台
21、221 載置部材
22、222 XY軸ステージ
23、223 回転ステージ
30、230 解析演算部
31、231 解析装置
32、232 画像表示装置
33、233 入力装置
40、240 Z軸ステージ
41、241 支持部
41A 水平方向移動手段
41B 上下方向移動手段
42、242 ガイド部
43、243 可動部
51,51A〜C、52、251、252 レンズ
51a,51b,52a,52b、251a,251b,252a,252b
レンズ面
53、61A、61B、253 レンズ鏡筒(レンズ枠)
62A〜E PZT(ピエゾ素子)
62Aa〜Ea 押圧先端部
63 間隔リング
F 光収束点
Z,L 光軸
E 回転軸

Claims (5)

  1. 複数個の光学素子が鏡筒内で共軸上に配列されてなる被検光学素子組体において、該光学素子各々の偏芯量を測定し、この偏芯量を調整しつつ該被検光学素子組体の組立てを行なう光学素子の偏芯調整組立方法であって、
    まず、前記被検光学素子組体を構成すべき各光学素子のうち、配列方向のいずれか一方の端部に配されるべき第1の光学素子のみを、前記共軸上に配置し、この第1の光学素子における偏芯量を測定し、この測定値に基づいて該第1の光学素子における偏芯量が小さくなるように、協働する組をなす複数個のピエゾ素子により該第1の光学素子の側面を微小量だけ押圧して設定位置を調整し、この調整された位置で、該第1の光学素子を鏡筒に保持せしめ、
    続いて、該第1の光学素子に対し、前記測定光の入射側とは反対側に隣接して配されるべき第2の光学素子を前記共軸上に配置し、この第2の光学素子における偏芯量を測定し、前記複数個のピエゾ素子を、該光学素子の各々に対応した位置に移動せしめるPZT移動手段により該第2の光学素子に対応した位置に移動し、偏芯量の測定値に基づいてこの第2の光学素子における偏芯量が小さくなるように前記複数個のピエゾ素子により該第2の光学素子の設定位置を調整し、この調整された位置で、該第2の光学素子を鏡筒に保持せしめ、
    以後、同様にして、前記測定光の入射側とは反対側に隣接して配されるべき光学素子に対し、順次、前記偏芯量を測定し、前記複数個のピエゾ素子を各光学素子に対応した位置に移動するとともに前記設定位置を調整して鏡筒に保持せしめることを特徴とする光学素子の偏芯調整組立方法。
  2. 前記偏芯量の測定は、所定の指標パターンを投影する測定光を被検面に照射し、該被検面からの反射光または透過光により撮像面上に形成される指標像を、前記被検面を所定の軸回りに回転させながら、相異なる少なくとも3つの回転位置毎または互いに180度離れた2つの回転位置毎に撮像し、該回転位置毎に撮像された各指標像の像中心点の座標を、前記撮像面に対し設定された座標系においてそれぞれ特定し、この特定された各像中心点の座標データに基づき、前記被検面の偏芯量を測定することにより行われることを特徴とする請求項1記載の光学素子の偏芯調整組立方法。
  3. 前記光学素子の偏芯量の測定は、前記光学素子の表裏面の各々について、前記所定の各回転角毎の前記指標の像を通る円を特定し、特定された該円の中心点の座標を求め、
    この後、求められた、前記光学素子の表裏面の各々についての前記円の中心点の座標の差を算出し、この算出された値を前記光学素子の偏芯量とすることを特徴とする請求項1または2記載の光学素子の偏芯調整組立方法。
  4. 複数個の光学素子が鏡筒内で共軸上に配列されてなる被検光学素子組体において、該光学素子各々の偏芯量を測定し、この偏芯量を調整しつつ該被検光学素子組体の組立てを行なう光学素子の偏芯調整組立装置であって、
    前記被検光学素子組体を構成すべき各光学素子を、前記測定光の入射側から順次、前記共軸上に配置する光学素子配置手段と、
    前記共軸上に前記光学素子が配置される度に、当該配置された前記光学素子の偏芯量を前記測定光を用いて測定する偏芯量測定手段と、
    前記光学素子の周囲に配され、協働する組をなす複数個のピエゾ素子を有し、前記偏芯量測定手段の測定結果に応じて、当該光学素子における偏芯量が小さくなるように、前記複数個のピエゾ素子により当該光学素子の側面を微小量だけ押圧して設定位置を調整する設定位置調整手段と、
    この調整された位置で、当該光学素子を鏡筒に保持せしめる光学素子保持手段と、
    前記複数個の光学素子の各々について、順次、偏芯量を調整し得るように、前記複数個のピエゾ素子を該光学素子の各々に対応した位置に移動せしめるPZT移動手段と、
    を備え
    前記PZT移動手段は、前記複数個のピエゾ素子を前記光学素子の配列方向に移動させるPZT上下方向移動手段、および前記複数個のピエゾ素子を前記光学素子の径方向に出し入れする操作を行うPZT水平方向移動手段を備えていることを特徴とする光学素子の偏芯調整組立装置。
  5. 前記光学素子配置手段は、前記光学素子の各々を搬送する光学素子吸着手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の光学素子の偏芯調整組立装置。
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