JP5218929B1 - ロータリ燃焼機関、ハイブリッドロータリ燃焼機関及びこれらを具備した機械装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複雑なクランク機構を用いることなく、簡単な構造で、部品点数も少なく、しかも、高性能で低コスト生産が可能であり、且つ、信頼性が高いロータリ燃焼機関、ハイブリッドロータリ燃焼機関及びこれらを具備した機械装置を提供するものである。
【解決手段】 超臨界流体生成部兼燃焼器500で高温燃焼ガスと超臨界流体とを生成し、ロータリ膨張機100で高温燃焼ガスと超臨界流体とを膨張させて動力を出力軸に発生させ、ロータリ膨張機から排出された低温低圧蒸気を冷却器12で冷却液化して低温低圧作動流体を生成し、低温低圧作動流体をロータリポンプで加圧して超臨界流体生成部兼燃焼器500の超臨界流体生成部550に圧送することにより高温高圧の超臨界流体を生成することで、ロータリ燃焼機関、ハイブリッドロータリ燃焼機関及びこれらを具備した機械装置の構造簡略化と小型高性能化を図っている。
【選択図】図1A
【解決手段】 超臨界流体生成部兼燃焼器500で高温燃焼ガスと超臨界流体とを生成し、ロータリ膨張機100で高温燃焼ガスと超臨界流体とを膨張させて動力を出力軸に発生させ、ロータリ膨張機から排出された低温低圧蒸気を冷却器12で冷却液化して低温低圧作動流体を生成し、低温低圧作動流体をロータリポンプで加圧して超臨界流体生成部兼燃焼器500の超臨界流体生成部550に圧送することにより高温高圧の超臨界流体を生成することで、ロータリ燃焼機関、ハイブリッドロータリ燃焼機関及びこれらを具備した機械装置の構造簡略化と小型高性能化を図っている。
【選択図】図1A
Description
本発明は熱機関及び熱機関駆動機械装置に関し、特に、ロータリ燃焼機関、ハイブリッドロータリ燃焼機関及びこれらを具備した機械装置に関する。
近年、地球温暖化対策として、燃焼熱エネルギーと熱機関の排熱エネルギーを回収して生成した水蒸気とを膨張させてエンジン効率を向上させるようにしたハイブリッドエンジンが提案されている。
同一発明者に発明の特許文献1には、ロータリー燃焼機関とロータリ膨張機とをタンデム状に連結して、ロータリー燃焼機関の排熱エネルギーを回収して生成した水蒸気でロータリ膨張機を作動させるようにしたハイブリッドロータリエンジンとこれを具備したハイブリッド車両が提案されている。
特許文献2には、レシプロ型内燃機関の内部に燃焼熱エネルギー及び水蒸気で作動する複合型ピストンを内蔵させ、内燃機関の排熱エネルギーを回収して生成した水蒸気で複合型ピストンを作動させて出力トルクをアシストしたハイブリッドエンジンが提案されている。
ところで、特許文献1で開示されたハイブリッドロータリエンジンでは、ロータリー燃焼機関及びロータリ膨張機のための複数のハウジングや複数の作動室並びにそれぞれの作動室に配置されたロータリピストン、タイミングロータ等、多数の摺動箇所が存在していたため、機密シールを効率よく行うことが困難なため作動ガスの漏洩が大きく、小型高性能のハイブリッドロータリエンジンを実用化することが困難であった。
特許文献2で開示されたハイブリッドエンジンでは、内燃機関の排気側に配置した排熱回収熱交換器により排熱エネルギーを回収して得た水蒸気を複合型ピストンで膨張させる構成となっている。このエンジンを、例えば、乗用車やトラック・バス等の自動車に採用した場合、市街地走行で運転される際には、頻繁に低速走行が行われてエンジン出力が低い運転状態となる。そのため、市街地走行では、排気温度が連続して高温に維持されることが少なく、水蒸気の生成が不十分となる。したがって、構造が簡単で、小型高性能のハイブリッドエンジンを実用化することが困難であった
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、構造が簡単で部品点数も少なく、しかも、低コストの生産が可能なロータリ燃焼機関、ハイブリッドロータリ燃焼機関及びこれらを具備した機械装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ロータリ熱機関が、作動媒体を加圧して高圧作動媒体を生成するロータリポンプと、吸入空気を圧縮して圧縮空気を生成するロータリコンプレッサと、前記ロータリポンプと前記ロータリコンプレッサとに駆動連結されていて、前記圧縮空気と燃料との混合気を燃焼させて高温高圧燃焼ガスを生成するとともに前記高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの一部で前記高圧作動媒体から超臨界流体を生成する超臨界流体生成部兼燃焼器と、前記高温高圧燃焼ガスと前記超臨界流体とを膨張させて動力を発生させるロータリ膨張機とを備えたロータリ燃焼機関であって、前記ロータリ膨張機が、第1及び第2スリーブ部締結用クラッチをそれぞれ具備した第1及び第2端面壁部を有するエンジンハウジングと、前記エンジンハウジングに形成されている環状作動室と、前記環状作動室の軸方向中間部に配置されたクラッチ係合部を備えた出力軸と、前記環状作動室に回転可能に収納されるとともに第1及び第2ボス部と、前記第1及び第2ボス部から軸方向外側に伸びていて前記第1及び第2スリーブ部締結用クラッチにより第1及び第2回転方向との間で前記第1及び端面壁部に対してロック状態とアンロック状態とに切り替えられる第1及び第2スリーブ部とを有する第1及び第2ロータリピストンと、前記クラッチ係合部と前記第1及び第2ボス部との間で前記第1及び第2ボス部それぞれを前記第2回転方向と前記第1回転方向との間で前記クラッチ係合部に対してロック状態とアンロック状態とに切り替える第1及び第2ボス部締結用クラッチと、を備えることを要旨とする。
請求項2に記載された発明によれば、請求項1記載の構成に加えて、前記超臨界流体生成部兼燃焼器が、前記ロータリポンプと前記ロータリコンプレッサとに同心的に配置された燃焼器ケーシングと、前記燃焼器ケーシング内に形成された燃焼室と、前記燃焼室に沿って配置されていて前記高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの一部を受熱して前記高圧作動媒体を加熱することにより前記超臨界流体を生成する超臨界流体生成部とを備えることを要旨とする。
請求項3に記載された発明によれば、請求項2記載の構成に加えて、前記ロータリコンプレッサが、前記吸入空気を導入するインレットと前記燃焼器と連通するアウトレットとを有するロータ作動室と、前記ロータ作動室に回転可能に収納されていて前記出力軸に駆動連結されたチャージロータと、前記ロータ作動室の内周面上を回転移動しながら前記吸入空気を吸引すると共に吸引後の前記吸入空気を加圧しながら前記燃焼器に吐出する少なくとも1つのローブと、前記ローブの径方向内側領域において前記ローブの周方向後縁部に形成された曲面摺動凹部と、前記インレットに隣接して前記チャージロータに対して移動可能な可動弁と、前記可動弁と前記曲面摺動凹部との間に形成されていて前記吸入空気を加圧下で前記燃焼器に吐出するチャージチャンバとを備えることを要旨とする。
請求項4に記載された発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加えて、前記ロータリ膨張機が、前記高温高圧燃焼ガスを膨張させて一次動力を発生させる第1回転機械部と、前記超臨界流体を膨張させて二次動力を発生させる第2回転機械部とを備え、さらに前記第2回転機械部から排出された低温低圧膨張ガスを冷却して前記ロータリポンプに供給する冷却器とを備えることを要旨とする。
請求項5に記載された発明によれば、機械装置が、請求項1ないし3のいずれかに記載のロータリ燃焼機関を含むことを要旨とする。
請求項1記載の構成では、ロータリ燃焼機関が、超臨界流体生成部兼燃焼器を備えていて、圧縮空気と燃料との混合気を燃焼させて高温高圧燃焼ガスを生成するとともに高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの一部を利用して高圧作動媒体から超臨界流体を生成する。燃料として天然ガスを使用した場合、燃焼室において高温高圧燃焼ガスは1200℃〜1500℃に達し、超臨界流体生成部はこの高温ガスの熱エネルギーの一部を利用する。作動媒体が水の場合は、600℃〜800℃で350bar前後の超臨界水が生成し、超臨界水がロータリ膨張機で爆発的に膨張する。このとき発生する爆発圧力はロータリピストンの回転方向において10平方cm当り1000Kg前後に達する。このため、高性能のハイブリッドロータリ燃焼機関の実用化が可能となる。超臨界水の生成における高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの利用配分は適切に設定することができる。なお、作動媒体は、水のほかに、炭酸ガス、水と炭酸ガスの混合流体、水とアセトン(混合率:50%:50%)の混合流体やその他の作動流体を用いても良い。ロータリ膨張機では、ハウジングの一部や出力軸の一部をクラッチ手段の一部として構成したため、独立した別個の構成部品を使うことなく、部品点数を大幅に削減したシンプルな構造のロータリ燃焼機関を低コストで生産することができる。
請求項2記載の構成では、超臨界流体生成部兼燃焼器が、燃焼器ケーシングに形成された燃焼室に沿って配置されている超臨界流体生成部を備えているため、高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの一部を効率的に受熱して前記高圧作動媒体から前記超臨界流体を生成することができる。
請求項3記載の構成では、ロータリコンプレッサが、少なくとも1つのローブを有するチャージロータにおいて、前記ローブの径方向内側領域において曲面摺動凹部を形成してこれに可動弁を協同させながらチャージチャンバから吸入空気を加圧下で燃焼器に吐出するようにしたため、部品点数が少なく、しかも、シンプルな構造にて高圧力比のロータリコンプレッサを採用することができる。
請求項4に記載された発明によれば、ロータリ膨張機が、高温高圧燃焼ガスを膨張させて一次動力を発生させる第1回転機械部と、超臨界流体を膨張させて二次動力を発生させる第2回転機械部とを備えていて、1つのロータリ膨張機で一次動力と二次動力とを同時に出力軸に発生させることが可能となる。その結果、シンプルな構造で小型高性能のハイブリッドロータリ燃焼機関の実用化が可能となる。また、ロータリ膨張機は、さらに、前記第2回転機械部から排出された低温低圧膨張ガスを冷却して前記ロータリポンプに供給する冷却器とを備えるため、作動媒体を繰り返し利用することができ、ランニングコストを著しく下げることも可能となる。
請求項5に記載された発明によれば、機械装置が、請求項1ないし4のいずれかに記載のロータリ燃焼機関を含むことにより、小型高性能の機械装置の実用化が可能となる。例えば、この機械装置を発電装置に応用した場合は、極めてエネルギー効率の高い発電が可能となる。また、この機械装置を乗用車、トラック・バス等の車両、機関車や船舶に応用した場合は、構造が簡単で、生産コストも安く、また、燃費効率の高い機械装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の第実施例によるハイブリッドロータリ燃焼機関を採用した機械装置について図面に基づき詳細に説明する。以下の説明において、機械装置10はハイブリッドロータリ燃焼機関50により駆動される負荷に適用したものとして説明するが、本発明の機械装置10は、例えば、トラック、バス、自動2輪車、自動3輪車等の車両、蒸気機関車、ディーゼル機関車、船舶、航空機、宇宙往還機、戦車等の特装車両等の車両に限らず、農業機械、建設機械、静止型/可動型発電装置等様々な機械装置を含む。
機械装置10は、減速機、トランスミッション、クラッチ等の動力伝達装置(図示せず)を介して推進装置、発電機等の負荷Lに駆動連結されたロータリ膨張機100を備える。ハイブリッドロータリ燃焼機関50は、さらに、エアーフィルタ(図示せず)を含む吸気系Aiの吸入空気を加圧して圧縮空気CAを生成するロータリコンプレッサ350と、作動媒体を加圧して高圧作動媒体WFを生成するロータリポンプ350Aと、超臨界流体生成部兼燃焼器500とを備える。作動媒体としては、水、炭酸ガス、水と炭酸ガスの混合流体、水とアセトンの混合流体、又はその他の作動媒体から選択される。後述するように、ロータリ膨張機100は高温高圧燃焼ガスを膨張させて一次動力を出力軸132に発生させる第1回転機械部と超臨界流体を膨張させ二次動力を出力軸132に発生させる第2回転機械部とを備える。
高圧作動媒体WFは、逆止弁CV1を介して超臨界流体生成部兼燃焼器500の作動媒体供給ノズル552に供給される。圧縮空気CAは吸気供給ポート56に供給される。吸気供給ポート56には燃料噴射ノズル60が連結されており、燃料タンクFTから燃料ポンプFP及び燃料制御弁FVを介して天然ガス、シェールガス、シェールオイル、灯油、重油等の化石燃料か廃植物油等からなるバイオマス燃料から選択された燃料Fが供給される。超臨界流体生成部兼燃焼器500は、圧縮空気CAと燃料Fとの予混合気を燃焼させて高温高圧燃焼ガスHTGを生成して吐出ポート44からロータリ膨張機100の第1インレット124に供給すると共に高温高圧燃焼ガスHTGの熱エネルギーの一部を利用して高圧作動媒体を加熱して超臨界流体SCFを生成して開閉制御弁COVを介してロータリ膨張機100の第2インレット126に供給する。この際、ロータリ膨張機100の第1回転機械部からは第1アウトレット128を介して排ガスが排気され、第2回転機械部からは低温低圧膨張ガスが第2アウトレット130から吐出される。
低温低圧膨張ガスは冷却器(凝縮器)12で冷却液化され、作動媒体が水の場合は、作動水LWFとして回収され、作動水LWFはロータリポンプ35Aで加圧されて高圧作動媒体WFとなり、以後のサイクルにおいて循環利用される。
超臨界流体生成部兼燃焼器500は超臨界生成部の内部圧力を検出して圧力信号PSを出力する圧力センサ4と、作動温度を検出して温度信号を出力する温度センサ16とを備える。出力軸132に近接して回転数センサ18が装着され、これら検出信号S1,S2S3はコントローラ20に出力される。入力装置22は燃料制御弁FVの開度及び開閉制御弁COの開閉タイミングをそれぞれの作動パターンで制御するための各種制御プログラムやカレンダー信号並びに運転パラメータ等の入力信号を設定する。コントローラ20は検出信号S1,S2S3に応答して開閉制御弁COVを所定周期、例えば、数Hzから数100Hzで開閉し、超臨界流体の圧力を所定圧力、例えば最大300〜450barの圧力値となるように制御する。
図1Cに示すように、超臨界流体生成部兼燃焼器500は、燃焼用圧縮空気CAと燃料Fとの予混合気を生成する予混合気生成部40を備える。予混合気生成部40は燃料制御弁FV及び燃料ポンプFPを介して燃料タンクFTから燃料Fが供給される。燃料としては、重油、軽油、灯油等の化石燃料或いは廃食用油等のバイオマス液体燃料等の炭素質燃料が使用される。なお、近年、注目度が高いシェールガスやシェールオイルが好適に利用される。燃料Fは、圧縮空気CAと予混合され、この予混合気は着火部42により着火されて高温高圧燃焼ガスHTGが生成される。高温高圧燃焼ガスHTGがロータリ膨張機100の第1インレット124に供給されて第1回転機械部で膨張し、出力軸132に一次動力を発生する。排ガスは第1アウトレット128から外部に排気される。
図2において、超臨界流体生成部兼燃焼器500は、吐出ポート44から吐出された高温高圧燃焼ガスHTGをロータリ膨張機100の第1インレット124に供給するためのガス流路(図示せず)が内部に形成されたスペーサ30を介してロータリ膨張機100に連結された円筒状燃焼器ケーシング36を備える。燃焼器ケーシング36は、Ni基超高温耐熱合金やセラミック等の高温耐熱材料から形成されるが、高温耐熱材料から形成されたライナーで内周部分を形成しても良い。燃焼器ケーシング36の径方向内側にスパイラル壁部37が形成され、スパイラル壁部37は外周側から中心部方向にスパイラル状に延びていて、ロータリー燃焼機関100の出力軸132の外形よりも大きな内径の内周壁37aを有するインナースリーブ37Sを備える。燃焼器ケーシング36とスパイラル壁部37との空間には、出力軸132の中心軸に対して垂直な平面領域においてスパイラル状にインナースリーブ37Sまで延びるようにスパイラル燃焼室38が形成される。スパイラル燃焼室38は燃料と空気との接触時間と滞留時間を延長させることにより予混合気の完全燃焼を促進するとともに高温高圧燃焼ガスHTGの熱エネルギーの一部を効果的に超臨界流体生成部に伝達する効果がある。
スパイラル燃焼室38の上流側において、予混合気生成部40に近接して点火プラグ又はセラミックヒータ等から成る着火部42が配置される。予混合気生成部40は燃焼器ケーシング36の接線方向に支持された円筒状アウターチューブからなる空気供給部50と、燃料供給ノズル60とを備える。円筒状アウターチューブ50の内部にはこれと同心的に延びる円筒状インナーチューブ52が配置されている。空気供給部50は、圧縮空気CAの高速旋回流を発生させながら、燃料Fと混合して予混合気を生成する旋回流衝突部54とを備える。空気供給部50は、圧縮空気流通路として機能する環状圧縮空気噴流チャンバ55と、環状圧縮空気噴流チャンバ55内に圧縮空気CAを案内するための圧縮空気導入ポート56と、環状圧縮空気噴流チャンバ55の先端部に形成された円錐状の高速流発生部58とを備える。環状圧縮空気噴流チャンバ55の高速流発生部58には圧縮空気の旋回流を発生させる複数の旋回流発生ブレード62が形成され、これら旋回流発生ブレード62によって旋回流発生部59が形成される。
円筒状インナーチューブ52の後端部は、燃料供給ノズル60に接続される。円筒状インナーチューブ52の先端部は燃料噴射ノズル52aを備え、燃料噴射ノズル52aは複数の旋回流発生ブレード62にそれぞれ隣接して円錐状高速流発生部58に開口する第1燃料噴射口64と、旋回流衝突部54に開口する第2燃料噴射口65と、円筒状インナーチューブ52の中間部に配置されていて燃料に対して旋回流Vsを発生させる旋回流発生部材66とを備える。旋回流発生ブレード62により生じた圧縮空気CAの旋回流に対して第1燃料噴射口64及び第2燃料噴射口65から燃料が噴射されると、圧縮空気CAの旋回流との衝突によって圧縮空気CAと燃料とは均一に混合されて予混合気AFMが生成される。予混合気では、燃料と空気が均一に混合され、火炎の内部に局所的な高温部が発生しないため、NOxの発生量を大幅に抑制することができる。
スパイラル燃焼室38には、旋回流衝突部54から所定間隔で離れた位置に配置された乱流発生バッフル部材67が配置され、乱流発生バッフル部材67と予混合気生成部40とのスペースには高温燃焼部540が形成される。乱流発生バッフル部材67は燃焼ガス噴出開口部67aが形成された中央部を有する。高温高圧燃焼ガスHTGの一部は乱流発生バッフル部材67の壁面に衝突して、旋回流衝突部54側に反転して反転流RFとなり、旋回流衝突部54から噴出する予混合気と接触混合して燃焼促進が行われる。
圧力センサ
ロータリポンプ350Aから供給された高圧作動媒体WFは、逆止弁CV1を介して高圧作動媒体供給ノズル552に供給される。超臨界流体生成部550は燃焼器ケーシング36において、スパイラル燃焼室38に沿って周方向に円弧状に延びていて、飽和蒸気生成部550Aと、過熱蒸気生成部550Bと、超臨界生成部550Cとを備えていて、燃焼器ケーシング36を冷却しながら、高温高圧燃焼ガスHTGの熱エネルギーの一部を利用して高圧作動媒体WFから超臨界流体SCFを生成してから制御弁COVを介してロータリ膨張機100の第2インレット126に供給する(図1A参照)。
ロータリポンプ350Aから供給された高圧作動媒体WFは、逆止弁CV1を介して高圧作動媒体供給ノズル552に供給される。超臨界流体生成部550は燃焼器ケーシング36において、スパイラル燃焼室38に沿って周方向に円弧状に延びていて、飽和蒸気生成部550Aと、過熱蒸気生成部550Bと、超臨界生成部550Cとを備えていて、燃焼器ケーシング36を冷却しながら、高温高圧燃焼ガスHTGの熱エネルギーの一部を利用して高圧作動媒体WFから超臨界流体SCFを生成してから制御弁COVを介してロータリ膨張機100の第2インレット126に供給する(図1A参照)。
図1Cにおいて、超臨界流体生成部550は、円筒状燃焼器ケーシング36の径方向内側においてスパイラル燃焼室38の燃焼ゾーン38aに沿って配置されていて円筒状燃焼器ケーシング36に溶接その他の固定手段で固定支持された円弧状伝熱部材570を備える。円弧状伝熱部材570はNi基超高温耐熱合金やセラミック等の高温耐熱材料から製造されていて、乱流発生バッフル部材67に隣接した位置において燃焼器ケーシング36と円弧状伝熱部材570との間に形成されていて、高圧作動媒体供給ノズル552から高圧作動媒体WFが噴射される高圧作動媒体導入部572と、高圧作動媒体導入部572の下流側において形成されていて複数の開口部574aを有するラジアル仕切壁574と、超臨界流体生成室576と、超臨界流体生成室576に充填された市販の直径6mm〜25mmのステンレスボール、タングステンボール又はセラミックボール等からなる複数の伝熱球体578と、複数の乱流発生経路578aと、超臨界流体出口ポート564に隣接した位置において超臨界流体生成部550の後縁側端部に形成されたラジアル仕切壁598とを有する。
図1B及び図1Dに示すように、ロータリコンプレッサ350は超臨界流体生成部兼燃焼器500の燃焼器ケーシング36に支持されたロータハウジング352と、サイドプレート354とを備える。ロータハウジング352は、給気系Aiに接続された一対のインレット356と、126吸気ポートに連通する一対のアウトレット358と、インレット356及びアウトレット358が開口するロータ作動室360と、駆動軸132に圧入その他の連結手段で駆動連結されていてロータ作動室360に回転可能に収納されたチャージロータ362とを備える。チャージロータ362は、メイン潤滑油供給通路132Lから径方向外側に延びる潤滑油通路362aと、潤滑油供給ポート362bと、潤滑油供給ポート362bからローブ364の外周端部に微量の潤滑油を供給可能な多孔質プラグ362cとを備える。メイン潤滑油供給通路132Lは、本特許出願の発明者と同一の発明者による特願2011−290720号「回転式流体機械」(日本特許第○○○○○号)に記載された潤滑油ポンプ等により潤滑油が供給される。
ロータ作動室360の内周面上を回転移動しながらインレット356から吸気を吸引すると共に吸引後の吸気を圧縮しながらアウトレット358から吸気ポート126に吐出するローブ364と、ローブ364の径方向内側領域において周方向後縁部に形成された曲面摺動凹部366と、インレット356に隣接してチャージロータ362に対して移動可能な可動弁368と、可動弁368と曲面摺動凹部366との間に形成されたチャージチャンバ370とを備える。可動弁368は、ロータハウジング352内に形成されたバルブ膨張室372に収納されて、ピボット軸374を介して回動するバルブエレメント376を備える。バルブエレメント376の先端部にはローブ364と曲面摺動凹部366とに接触しながら摺動する曲面シール部376aと連通開口部376bとを備える。ロータハウジング352に形成されたバネ収納部378には押圧バネ380がバルブエレメント376をチャージロータ362側に押圧している。駆動軸132にはプーリーやタイミングベルト等の動力伝達手段(図示せず)を介してスタータモータ若しくはモータ電動機が駆動連結される。したがって、エンジン起動時に駆動軸132が図1Dにおいて、例えば、時計方向に回転駆動されると、ロータリコンプレッサ350において、チャージチャンバ370にはインレット356から吸気系の空気が吸引され、チャージチャンバ370の吸気が加圧下でアウトレット358から吸気ポート126に吐出される。このように、ロータリコンプレッサ350はエンジン始動時にはエンジン始動手段の一部として機能し、エンジン起動後は、ロータリコンプレッサとして機能する。
図1Aに示したロータリポンプ350Aは、ロータリコンプレッサ350と全く同一の構造を有するため、詳細な説明を省略する。
次に、図1E〜図7を参照して、ロータリ膨張機100について説明する。図1E及び図2において、ロータリ膨張機100は、軸方向に間隔を置いて配置された端面壁部102,104と、前記端面壁部の間に形成された環状作動室106を有するセンターハウジング108とからなるハウジング110を備える。端面壁部102,104とセンターハウジング108とはボルトその他の固定手段(図示せず)によって所定位置にて固定支持される。なお、ハウジング110は薄肉ケースからなるものとして示されているが、ハウジング110の外周又は内部に冷却フィン又はクーラント通路等の冷却手段を必要に応じて形成しても良い。
なお、センターハウジング108の内周部にはシリンダーライナ(図示せず)を配置し、端面壁部102,104にはそれぞれ軸方向内側に面するように環状溝(図示せず)を形成し、これら環状溝にサイドライナ(図示せず)を嵌着して、シリンダーライナとサイドライナとの間に環状作動室106を形成しても良い。この場合、シリンダーライナの外周に複数の環状溝により形成された冷却水通路を形成し、これら冷却水通路にそれぞれ斜向溝を形成して順次一端の冷却水通路から他端部の冷却水通路まで連通させて冷却水を循環させても良い。同様に、サイドライナの各々には、端面壁部102,104に対面するように複数の径の異なる環状溝を形成し、これら環状溝により形成された冷却水通路を形成し、これら冷却水通路にそれぞれ斜向溝を形成して順次一端の冷却水通路から他端部の冷却水通路まで連通させて冷却水を循環させても良い。
図1E及び図2並びに図4A及び図4Bより明らかなように、センターハウジング108は、環状作動室106に開口する第1、第2インレット124,126と、第1、第2アウトレット128,130と、第1インレット124に連通する第1膨張室116と、第1アウトレット128に連通する排気室120と、第2アウトレット130に連通する排出室122とを備え、第1インレット124を介して第1膨張室116には高温高圧燃焼ガスHTGが導入され、第2インレット124を介して第2膨張室118には超臨界流体SCFが導入される。
図1E、図2及び図4A,4B より明らかなように、出力軸132が環状作動室106の軸心方向に延びていて、端面壁部102,104に支持されたローラベアリング136(片側のベアリングのみ図示)により回転可能に支持される。ローラベアリング136はボルトその他の固定手段(図示せず)で端面壁部に固定されたオイルシール137を保持したベアリング押さえ部材135により所定位置に保持される。
図1Eに示すように、出力軸132は環状作動室106の中央部に配置された、比較的に径大のクラッチ係合部132a,132bと、クラッチ係合部132a,132bよりも径小のピストン回転支持部132c,132dとを備える。出力軸132のピストン回転支持部132c,132dにはニードルベアリング142,144を介してロータリーピストン部200が回動可能に支持されていて、ロータリーピストン部200により、環状作動室106を第1、第2膨張室116,118、排気室120、排出室122とに区画する。ニードルベアリング142,144はそれぞれ、リテーナ142R,144Rを介してピストン回転支持部132c,132dの周囲で転動する。
図1E、図2より明らかなように、ロータリーピストン部200は、径方向で対称的に配置された一対のピストンをそれぞれ有する第1及び第2ロータピストン150p、152pからなる第1及び第2ロータリーピストン本体150,152を備える。第1及び第2ロータリーピストン本体150,152は、第1及び第2ロータピストン150p、152pをそれぞれ支持する第1及び第2ボス部154、156と、第1及び第2ボス部154、156からそれぞれ軸方向外側に延びる第1及び第2スリーブ部158,160を有する。
ハウジング110の端面壁部102,104と第1、第2ロータリーピストン本体150,152との間にはそれぞれ第1、第2スリーブ部締結用クラッチ170,172が配置される。図1E及び図3Aに示すように、第1スリーブ部締結用クラッチ170は、端面壁部102と一体的なスリーブ部締結用アウターレース部170aと、第1ロータリーピストン本体150の第1スリーブ部158と一体的なスリーブ部締結用インナーレース部170bとを備える。スリーブ部締結用アウターレース部170aは、六角形状のカム面170cを有する。スリーブ部締結用アウターレース部170aとスリーブ部締結用インナーレース部170bとの間には周方向に間隔をおいて複数のスリーブ部締結用楔状カム空間部174が形成され、スリーブ部締結用楔状カム空間部174には複数のカムエレメントとしてのスリーブ部締結用カムローラ176が収納される。
スリーブ部締結用アウターレース部170aとスリーブ部締結用インナーレース部170bとの間には環状リテーナ178が収納される。図1、図3A及び図5に示すように、環状リテーナ178はスリーブ部締結用カムローラ176を収納するために周方向に間隔をおいて形成された複数の開口部178aを有するリテーナ本体178bを備える。リテーナ本体178bの内周部178cの直径はスリーブ部158の外周よりわずかに大きめに設定されて後述の潤滑油導入空間を形成している。第1、第2スリーブ部締結用クラッチ170,172は、それぞれ、アンチバックラッシュ機構180,182を備える。
図3Aに示されるように、アンチバックラッシュ機構180は、端面壁部102の中央部において径方向に対向する位置に形成されたアンチバックラッシュ抑制シール収納部180aと、リテーナ178の外周から径方向外側に突出するように延びていて、アンチバックラッシュ抑制シール収納部180aに収納された作動突起部178dとを備える。S−字状バネ部材184(図6参照)が作動突起部178dをアンチバックラッシュ抑制シール収納部182aにおいてアンチバックラッシュ位置に付勢してスリーブ部締結用カムローラ176のバックラッシュ(遊び)を最小化する。そのため、ピストン150pのスリーブ部158が、図3Aにおいて、反時計方向の作用を受けたときにインナーレース部170aを介して端面壁部102に迅速にロック状態とされ、スリーブ部締結用カムローラ176の遊びが少ない分、機械変換効率が向上する。
一方、図3Bに示すように、第2スリーブ部締結用クラッチ172は、端面壁部104と一体的なスリーブ部締結用アウターレース部172aと、第2ロータリーピストン本体152のスリーブ部160と一体的なスリーブ部締結用インターレース部172bとを備える。スリーブ部締結用アウターレース部172aは、六角形状のカム面172cを有する。スリーブ部締結用アウターレース部172aとインターレース部172bとの間には周方向に間隔をおいて複数のスリーブ部締結用楔状カム空間部174Aが形成され、スリーブ部締結用楔状カム空間部174Aには複数のカムエレメントとしてのスリーブ部締結用カムローラ176Aが収納される。
さらに、スリーブ部締結用アウターレース部172aとスリーブ部締結用インターレース部172bとの間には環状リテーナ178Aが収納される。環状リテーナ178Aはスリーブ部締結用カムローラ176Aを収納するために周方向に間隔をおいて形成された複数の開口部178aを有するリテーナ本体178bを備え、リテーナ本体178bの内周部178cの直径はスリーブ部158の外周よりわずかに大きめに設定される。第2スリーブ部締結用クラッチ172はアンチバックラッシュ機構182を備える。
図3Bに示されるように、アンチバックラッシュ機構182は、端面壁部104において、径方向に対向する位置に形成されたアンチバックラッシュ抑制シール収納部182aと、リテーナ178Aの外周から径方向外側に突出するように延びていて、アンチバックラッシュ抑制シール収納部182aに収納された作動突起部178dとを備える。S−字状バネ部材184(図6参照)が作動突起部178dをアンチバックラッシュ抑制シール収納部182aにおいてアンチバックラッシュ位置に付勢し、スリーブ部締結用カムローラ176Aのバックラッシュ(遊び)を最小化する。そのため、ピストン152pのスリーブ部160が、図3Bにおいて、反時計方向の作用を受けたときに端面壁部104に迅速にロック状態とされる。リテーナ178Aはリテーナ178と同様な構造を有するため、図示が省略されている。
図1E、図2及び図4A、図4Bにおいて、出力軸132のクラッチ係合部132a、132bと第1、第2ロータリーピストン本体150,152との間にはそれぞれ、第1、第2ボス部締結用クラッチ186,188が配置される。第1、第2ボス部締結用クラッチ186,188は、第1及び第2ボス部154、156とそれぞれ一体的なボス部締結用アウタレース部186a,188aと、出力軸132のクラッチ係合部132a、132bとそれぞれ一体的なボス部締結用インナーレース部186b、188bとを備える。
図4Aに示されるように、ボス部締結用アウタレース部186aは六角形状のカム面186cを有する。ボス部締結用アウタレース部186aと出力軸132のクラッチ係合部132bとの間には周方向に間隔をおいてボス部締結用楔状カム空間部186dが形成され、ボス部締結用楔状カム空間部186dには複数のカムエレメントとしてのボス部締結用カムローラ186eが収納される。ボス部154と出力軸132のクラッチ係合部132aとの間には環状リテーナ186fが収納され、環状リテーナ186fの周方向に分離した位置には複数の開口部186gが形成され、これら開口部186gにボス部締結用カムローラ186eがそれぞれ収納されて複数のボス部締結用楔状カム空間部186dにそれぞれ保持される。
図1E及び図4Bにおいて、第2ボス部締結用クラッチ188は、第2ロータリーピストン本体152のボス部156と一体的なボス部締結用アウタレース部188aと、出力軸132のクラッチ係合部132bと一体的なボス部締結用インナーレース部188bとを備える。ボス部156と出力軸132のクラッチ係合部132bとの間には周方向に間隔をおいて複数のボス部締結用楔状カム空間部188dが形成され、ボス部締結用楔状カム空間部188dには複数のカムエレメントとしてのボス部締結用カムローラ188eが収納される。ボス部156と出力軸132のクラッチ係合部132bとの間には環状リテーナ188fが収納され、環状リテーナ188fの周方向に分離した位置には複数の開口部188gが形成され、これら開口部188gにボス部締結用カムローラ188eがそれぞれ収納されて複数のボス部締結用楔状カム空間部188dにそれぞれ保持される。
図4A,図4Bに示されるように、ボス部締結用ワンウエイクラッチ186,188は、それぞれ、アンチバックラッシュ機構190,192を備える。図4Aにおいて、アンチバックラッシュ機構190は、ボス部154の環状内壁部154aにおいて径方向に対向するように形成されたアンチバックラッシュ抑制シール収納部190aと、環状リテーナ186fの外周に設けられていてアンチバックラッシュ抑制シール収納部190aに収納された作動部材186hとを備える。環状リテーナ186fは図5のリテーナ178と類似構造を有する。S−字状バネ部材194が作動部材186hをアンチバックラッシュ抑制シール収納部190aにおいてアンチバックラッシュ位置に付勢する。S−字状バネ部材194は図6のものと類似構造を有する。図4Bにおいて、アンチバックラッシュ機構192は、ボス部156の環状内壁部156aにおいて径方向に対向するように形成されたアンチバックラッシュ抑制シール収納部192aと、リテーナ188fの外周に設けられていてアンチバックラッシュ抑制シール収納部192aに収納された作動部材188hとを備える。リテーナ188fは図5のリテーナ178と類似構造を有する。S−字状バネ部材194が作動部材188hをアンチバックラッシュ抑制シール収納部192aにおいてアンチバックラッシュ位置に付勢する。S−字状バネ部材194は図6のものと類似構造を有する。
図1E、図2及び図7に示すように、第1及び第2ロータリーピストン本体150,152は、第1及び第2ロータピストン150p,152pの軸方向に形成された断面C−形状のシール収納部210と、シール収納部210に収納されていて環状作動室106の内周璧106aと側壁106b並びに第1及び第2ボス部154,156に対してそれぞれ移動可能な分割シール部材220と、シール収納部210と分割シール部材220との間に配置されていて、分割シール部材220を内周璧106aと側壁106bと前記第1及び第2ボス部の外周に対して押圧する複数のバネ部材230とを備える。
図7より明らかなように、分割シール部材220は、断面L−形状の第1、第2コーナーシール240,242と、第1、第2サイドシール250,252とを備える。第1、第2コーナーシール240,242は、リーフバネからなるバネ部材230の先端部と係合するバネ収納シール収納部240a,240b、242a,242bを有する。バネ収納シール収納部240a、242aにはバネ部材230が収容され、バネ部材230の径方向外側に作用する押圧力によって、第1、第2コーナーシール240,242は傾斜面244を介して常時、接触状態に保持されるとともに、環状作動室106の内周璧106aと側壁106bに対してそれぞれ密着するように係合する。同様に、第1、第2サイドシール250,252は、第1、第2コーナーシール240,242のバネ収納シール収納部240b、242bと径方向に整列したバネ収納シール収納部250a,252aを有する。バネ収納シール収納部240b,250aとバネ収納シール収納部242b,252aにそれぞれ収納されたバネ部材230の径方向外側に作用する押圧力によって、第1、第2サイドシール250,252は傾斜面254、256を介して常時、接触状態に保持される。このとき、第1サイドシール250は、環状作動室106の側壁106b上を摺動する。第2サイドシール252のラジアル壁部は環状作動室106の側壁106bと第2ボス部156に対して密着するように係合しながら摺動する。第2サイドシール252のアキシャルシール壁部252bはボス部156の外周と密着するように摺動する。このため、第1、第2ロータリーピストン本体150,152とハウジング110との間の作動媒体の漏れが最小となり、その分、エンジンの効率が向上してハイパワー出力が得られる。
図1E及び図7において、出力軸132の中心軸に沿ってメイン潤滑油供給路132Lと、メイン潤滑油供給路132Lから径方向に延びるように複数のラジアル潤滑油供給路132L1、132L2及び132L3が形成され、メイン潤滑油供給路132Lには潤滑油貯蔵タンク260から潤滑油ポンプ162及び潤滑油供給ライン264を介して潤滑油が供給される。ラジアル潤滑油供給路から第1及び第2ボス部締結用クラッチ186,188及び第1、第2ニードルベアリング142,144並びに第1及び第2スリーブ部締結用クラッチ170,172に潤滑油が供給される。図1C及び図7より明らかなように、中央のラジアル潤滑油供給路132L1は、さらに、ロータリーピストン本体150の内部に形成されたシール潤滑通路300、302,304,306と連通する。シール潤滑通路302,304,306はスリット状溝部210まで延びていて、スリット状溝部210を介して分割シール部材220に潤滑油を供給する。シール潤滑通路302,306の両端部にはそれぞれ多孔質プラグ308,310が装着され、シール潤滑通路304の先端部には多孔質プラグ312が装着され、これら多孔質プラグを介してスリット状溝部210から割シール部材220に潤滑油が徐々に供給され、シール部材220とハウジングの内壁及び側壁とボス部156の外周との潤滑が円滑に行われる。燃焼機関の運転中に環状作動室106に導入された高温高圧燃焼ガス及び超臨界流体によって、潤滑後の潤滑油は端面壁部の内径部領域に形成した環状潤滑油回収チャンバ322で回収され、回収された高温の潤滑油は潤滑油リターンライン(図示せず)を介して潤滑油サンプ(図示せず)に戻される。
次に、図1Aに基づいて、本実施例による機械装置10の作用について説明する。図1Aにおいて、ハイブリッドロータリ燃焼機関50の始動時にキースイッチ(図示せず)を閉じると、スタータモータ(図示せず)が起動されて出力軸132がクランキングされてロータリコンプレッサ350及びロータリポンプ350Aが起動する。この時、ロータリコンプレッサ350は吸気系Aiから吸入空気を吸入して加圧して圧縮空気CAを生成する。圧縮空気CAは超臨界流体生成部兼燃焼器500に供給される。これに同期して、コントローラ20から指令信号が出力され、燃料制御弁FVが開弁して燃料Fが超臨界流体生成部兼燃焼器500に供給される。超臨界流体生成部兼燃焼器500では、圧縮空気CAと燃料Fとの予混合気が着火手段42により着火されて燃焼し、1500℃〜1700℃の高温高圧燃焼ガスHTGが生成され、スパイラル燃焼室38を上流側から下流側に進行し、吐出ポート44から吐出してスペーサ30の内部ガス流路を経由してロータリ膨張機100の第1インレット124に導入される。一方、1500℃〜1700℃の高温高圧燃焼ガスHTGがスパイラル燃焼室38をスパイラル状の軌跡を通過する工程において、高温高圧燃焼ガスHTGの熱エネルギーの一部が超臨界流体生成部550の複数の伝熱球体578に伝達されて伝熱球体578は高温状態となる。この時、ロータリポンプ350Aから高圧作動媒体が高圧作動媒体供給ノズル552から高圧作動媒体導入部572に噴射される。その結果、高圧作動媒体が、例えば、水である場合には、水が伝熱球体578に接触して飽和蒸気製西部550Aで飽和蒸気となり、飽和蒸気は過熱蒸気生成部550Bで過熱蒸気となり、超臨界生成部550Cで超臨界水SCFが発生する。超臨界水SCFの温度及び圧力が所定値に達すると、検出信号S1,S2に応答してコントローラ20から指令信号が出力されて開閉制御弁COVが開弁されて、超臨界水SCFはロータリ膨張機100の第2インレット126に供給される。このように、ロータリ膨張機100の第1回転機械部A(図4A,4B参照)では高温高圧燃焼ガスHTGが膨張して出力軸132に一次動力が発生し、第2回転機械部Bでは超臨界水SCFが膨張して出力軸132に二次動力が発生する。第1回転機械部Aの排気は第1アウトレット128から待機に放出され、第2回転機械部Bの低温低圧膨張蒸気LTFは冷却器12で冷却液化されて作動水LWFとなり、作動水LWFは上述のロータリポンプ350Aに吸引されて加圧され、以後のサイクルに循環される。
ロータリー燃焼機関100の作用は、本発明の発明者と同一発明者の平成24年8月20日特許出願による特願2011−○○○○○○「回転式流体機械及びこれを利用したロータリーエンジン」(日本国特許第○○○○○号)に開示されたものと同一であるため、詳細な説明は省略する。
以上、本発明の各実施例を図面に基づいて説明したが、これ等はあくまでも一実施形態を示すものであり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することが出来る。
例えば、図1Aに示した第1実施例における車両おいて、第1、第2ロータリ膨張機は共通の出力軸を介してタンデム状に連結した構造が示されているが、これらロータリ膨張機を並列に配置してそれぞれクラッチを介して出力装置に接続しても良い。同様に、図8に示した第2実施例による車両おいて、ロータリー燃焼機関とロータリ膨張機は共通の出力軸を介してタンデム状に連結した構造が示されているが、これらロータリー燃焼機関とロータリ膨張機とを並列に配置してそれぞれクラッチを介して出力装置に接続し、車両の運転パラメータに応じて電子制御装置(ECU)により、それぞれの駆動状態を切り替えたり、或いは、加速時等の大負荷時に同時に駆動するように制御しても良い。
10...機械装置;12...冷却器;20...コントローラ;22...入力装置;100...ロータリ膨張機;106...環状作動室;110...ハウジング;132...出力軸;132a,132b...クラッチ係合部;142,144...ニードルベアリング;150,152...第1、第2ロータリーピストン本体;170,172...第1、第2スリーブ部締結用クラッチ;186,188...第1、第2ボス部締結用クラッチ;190,192...アンチバックラッシュ機構;264...潤滑油供給ライン;324...潤滑油リターンライン;350...ロータリコンプレッサ;350A...ロータリポンプ;500...超臨界流体生成部兼燃焼器
Claims (5)
- 作動媒体を加圧して高圧作動媒体を生成するロータリポンプと、
吸入空気を圧縮して圧縮空気を生成するロータリコンプレッサと、
前記ロータリポンプと前記ロータリコンプレッサとに駆動連結されていて、前記圧縮空気と燃料との混合気を燃焼させて高温高圧燃焼ガスを生成するとともに前記高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの一部で前記高圧作動媒体から超臨界流体を生成する超臨界流体生成部兼燃焼器と、
前記高温高圧燃焼ガスと前記超臨界流体とを膨張させて動力を発生させるロータリ膨張機とを備えたロータリ燃焼機関であって、
前記ロータリ膨張機が、第1及び第2スリーブ部締結用クラッチをそれぞれ具備した第1及び第2端面壁部を有するエンジンハウジングと、
前記エンジンハウジングに形成されている環状作動室と、
前記環状作動室の軸方向中間部に配置されたクラッチ係合部を備えた出力軸と、
前記環状作動室に回転可能に収納されるとともに第1及び第2ボス部と、前記第1及び第2ボス部から軸方向外側に伸びていて前記第1及び第2スリーブ部締結用クラッチにより第1及び第2回転方向との間で前記第1及び端面壁部に対してロック状態とアンロック状態とに切り替えられる第1及び第2スリーブ部とを有する第1及び第2ロータリピストンと、
前記クラッチ係合部と前記第1及び第2ボス部との間で前記第1及び第2ボス部それぞれを前記第2回転方向と前記第1回転方向との間で前記クラッチ係合部に対してロック状態とアンロック状態とに切り替える第1及び第2ボス部締結用クラッチと、
を備えることを特徴とするロータリ燃焼機関。 - 前記超臨界流体生成部兼燃焼器が、前記ロータリポンプと前記ロータリコンプレッサとに同心的に配置された燃焼器ケーシングと、前記燃焼器ケーシング内に形成された燃焼室と、前記燃焼室に沿って配置されていて前記高温高圧燃焼ガスの熱エネルギーの一部を受熱して前記高圧作動媒体を加熱することにより前記超臨界流体を生成する超臨界流体生成部とを備えることを特徴とする請求項1記載のロータリ燃焼機関。
- 前記ロータリコンプレッサが、前記吸入空気を導入するインレットと前記燃焼器と連通するアウトレットとを有するロータ作動室と、前記ロータ作動室に回転可能に収納されていて前記出力軸に駆動連結されたチャージロータと、前記ロータ作動室の内周面上を回転移動しながら前記吸入空気を吸引すると共に吸引後の前記吸入空気を加圧しながら前記燃焼器に吐出する少なくとも1つのローブと、前記ローブの径方向内側領域において前記ローブの周方向後縁部に形成された曲面摺動凹部と、前記インレットに隣接して前記チャージロータに対して移動可能な可動弁と、前記可動弁と前記曲面摺動凹部との間に形成されていて前記吸入空気を加圧下で前記燃焼器に吐出するチャージチャンバとを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のロータリ燃焼機関。
- 前記ロータリ膨張機が、前記高温高圧燃焼ガスを膨張させて一次動力を発生させる第1回転機械部と、前記超臨界流体を膨張させて二次動力を発生させる第2回転機械部とを備え、さらに前記第2回転機械部から排出された低温低圧膨張ガスを冷却して前記ロータリポンプに供給する冷却器とを備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロータリ燃焼機関。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のロータリ燃焼機関に記載のロータリ燃焼機関を含む機械装置。
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