JP5218823B2 - コンデンサ漏れ電流測定方法およびコンデンサ漏れ電流測定装置 - Google Patents

コンデンサ漏れ電流測定方法およびコンデンサ漏れ電流測定装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンデンサの漏れ電流測定を行うコンデンサ漏れ電流測定方法およびコンデンサ漏れ電流測定装置に関する。
コンデンサの漏れ電流測定方法は、日本工業規格であるJIS C 5101-1の4.9項の規定に従うのが一般的である。この規定は、「コンデンサに直流電圧を印加し、ほぼその電圧に到達したときから最大5分後に測定する。規定の漏れ電流値に短時間で達した場合は、5分間印加する必要はない」、というものである。
図7は漏れ電流測定に関わる一般的なコンデンサC0の等価回路図である。図7に示すようにコンデンサC0は等価的に、主容量Cと、絶縁抵抗R1と、誘電吸収因子Dとを並列接続して構成される。誘電吸収因子Dは、コンデンサC0に電圧を印加したときに内部に発生する電界により形成される誘電分極を、直列接続された内部抵抗と容量(以下、誘電分極容量)とで表したものである。誘電分極は、非特許文献1に記載されているように、コンデンサC0の充電を開始してから一定時間経過後に安定するが、安定するまでの間は内部抵抗を介して誘電分極容量への充電が行われる。以下では、誘電分極容量への充電を誘電吸収因子Dへの充電と呼ぶ。
誘電吸収因子Dは、図7に示すように直列接続された内部抵抗と誘電分極容量の一組だけで等価的に表されるとは限らず、直列接続された内部抵抗と誘電分極容量の組を複数組並列に接続した等価回路で表される場合もありうる。このような場合でも、コンデンサC0の充電時にコンデンサC0に流れる電流の時間変化は誘電吸収因子Dの内部構成に依存しないため、図7では、簡略化のために、内部抵抗と誘電分極容量の一組だけで誘電吸収因子Dを等価的に表している。
誘電分極が安定した後にコンデンサC0に流れる電流は、実際には絶縁抵抗R1を流れる漏れ電流である。したがって、コンデンサC0の漏れ電流を精度よく測定するには、誘電分極が安定した後に漏れ電流を測定する必要があり、この漏れ電流を測定することにより、絶縁抵抗R1も求めることができる。
図8はコンデンサC0に規定電圧を印加して充電を行った場合のコンデンサC0に流れる電流の時間変化を示す図であり、横軸は時間、縦軸はコンデンサC0に流れる電流である。図8の領域Xは充電電流領域であり、主として主容量Cが充電される。領域Yは誘電吸収領域であり、誘電吸収因子Dが充電される。領域Zは誘電吸収因子Dが十分に充電された後の漏れ電流領域であり、この領域で漏れ電流が測定される。
誘電吸収領域Yにおいて誘電吸収因子Dを充電するのにはある程度長い時間を要するため、コンデンサC0に規定電圧を印加してから、漏れ電流領域Zに到達するまでの時間も長くなってしまう。上述したJIS C 5101-1の「コンデンサに直流電圧を印加し、ほぼその電圧に到達したときから最大5分後に測定する」、という規定は、上記の誘電吸収因子Dを充電して、漏れ電流領域に達した後に漏れ電流を測定しないと、正確な電流値を測定できないことを意味する。
しかしながら、これでは、個々のコンデンサC0を充電するのに時間がかかるため、この規定の後半の「規定の漏れ電流値に短時間で達した場合は、5分間印加する必要はない」、に着目し、これに対応するために、漏れ電流領域に短時間で到達する方法がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1は、複数回に分けて充電を行うことにより、1回当たりの充電期間を短縮し、かつ充電期間ごとに充電電圧を制御して、可能な範囲内で高い電圧をコンデンサに印加して急速充電を実現している。
電気工学ハンドブック(第6版)110頁、181頁 特開平10−115651号公報
しかしながら、特許文献1の手法には以下の問題がある。
図9は従来の漏れ電流測定装置の平面図である。被測定対象コンデンサC0からなるワークはリニアフィーダ1にて分離供給部2に搬送される。分離供給部2は、個々のワークを、円形の搬送テーブル3の周囲に等間隔で配置された複数のワーク収納孔4に一つずつ収納する。搬送テーブル3は、その中心軸5の周りを例えば図示のA方向に間欠的に回転可能とされ、搬送テーブル3の周縁部に沿って、複数の充電ステージ6と測定ステージ7とが互いに間隔を隔てて配置されている。
複数の充電ステージ6の底面には2つのプローブ(図9では不図示)がワークの両端に設けた電極に対し上下に移動可能に設けられている。搬送テーブル3の移動に伴って、ワーク収納孔4が充電ステージ6の位置に来ると、2つのプローブがワークの両端電極に当接してワークを初期充電する。
複数の充電ステージ6間、または充電ステージ6と測定ステージ7間をワークが移動している最中は、プローブがワークの両端電極に当接しておらず、ワークに蓄積された電荷は自然放電される。この放電期間には、図7の等価回路からわかるように、主容量Cに蓄えられた電荷が誘電吸収因子Dの充電に使われるとともに、絶縁抵抗R1に流れる電流となって消費される。
測定ステージ7では、測定用のプローブをワークの端子に接触させて、規定の直流電圧を印加しつつ漏れ電流を測定する。測定ステージ7とその手前の充電ステージ6とは距離を隔てて配置されており、ワークが測定ステージ7に到達するまでの間にワークの主容量Cの電荷の一部が放電される。このため、漏れ電流を測定する直前に主容量Cをフル充電して、誘電吸収因子Dに流れる電流を無視できる状態にしてから漏れ電流を測定する必要がある。したがって、漏れ電流を測定するのに要する真の測定時間と主容量Cをフル充電するのに要する時間との和が見かけ上の測定時間になり、漏れ電流の測定が完了するまでにかなりの時間(一般的には1分以上)がかかってしまう。
このように、従来の漏れ電流測定装置では、測定時間が長くなり、測定の処理効率がよくないという問題があった。処理効率を向上するには、主容量Cをフル充電する際に流す電流を大きくして充電時間を短縮することが考えられ、耐電圧の公称値以上の電圧を印加する方法もあるが、漏れ電流測定時に使用される精密な電流計には電流制限用の抵抗が直列接続されるのが一般的であり、主容量Cに流す電流は制限されてしまい、結果として主容量Cの充電時間を大幅に短縮することはできない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、短い測定時間で、精度よく漏れ電流を測定可能なコンデンサC0漏れ電流測定方法および測定装置を提供するものである。
本発明の一態様によれば、被測定対象であるコンデンサに直流電圧を印加して漏れ電流を測定する漏れ電流測定方法において、
前記コンデンサ内部の誘電吸収因子を含めて、前記コンデンサを充電するステップと、
前記コンデンサの充電後の両端電位差が漏れ電流測定時の前記コンデンサの両端電位差に等しくなるまでの所定期間、前記コンデンサ内部の絶縁抵抗を介して、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電させるステップと、
前記所定期間後に前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定するステップと、を備え、
前記コンデンサを充電するステップで使用される第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスは、前記コンデンサの漏れ電流測定時に使用される第2の電流制限回路のインピーダンスよりも小さく設定されることを特徴とするコンデンサ漏れ電流測定方法が提供される。
また、本発明の一態様によれば、被測定対象であるコンデンサに直流電圧を印加して漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置において、
前記コンデンサ内部の誘電吸収因子を含めて、前記コンデンサを充電する充電手段と、
前記コンデンサの充電後の両端電位差が漏れ電流測定時の前記コンデンサの両端電位差に等しくなるまでの所定期間、前記コンデンサ内部の絶縁抵抗を介して、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電させる放電手段と、
前記所定期間後に前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定する漏れ電流測定手段と、を備え、
前記充電手段は、前記コンデンサに直列接続される第1の電流制限回路を有し、
前記測定手段は、前記コンデンサに直列接続される第2の電流制限回路を有し、
前記第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスは、前記第2の電流制限回路のインピーダンスよりも小さく設定されることを特徴とするコンデンサ漏れ電流測定装置が提供される。
本発明によれば、短い測定時間で、精度よく漏れ電流を測定することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態は、コンデンサC0をフル充電してから漏れ電流測定までのコンデンサC0の放電期間を最適化して、短時間で精度よく漏れ電流を測定することに特徴がある。以下、本実施形態を詳細に説明する前に、本実施形態の原理について説明する。
図7に示したように、コンデンサC0には等価的に誘電吸収因子Dが存在し、この誘電吸収因子Dを十分に充電して誘電吸収因子Dを充電するための誘電吸収電流が約ゼロになった後でないと、コンデンサC0の漏れ電流を精度よく測定できない。
図1はコンデンサC0の充電時間と誘電吸収電流との関係を示す図である。図8に示したように、コンデンサC0を充電すると、充電電流領域Xから誘電吸収領域Yに移行し、最終的に漏れ電流領域Zに到達する。すなわち、誘電吸収領域Yでは、誘電吸収因子Dへの充電が行われ、漏れ電流領域Zに近づくと、主容量Cと誘電吸収因子Dにはほとんど電流が流れなくなる。この状態では、時間Δt=t2−t1だけ変化した場合の誘電吸収電流の変化量ΔI=I2−I1は、図1からわかるように、わずかな値になる。したがって、時間Δtが小さい場合には、誘電吸収電流の変化量ΔIを無視することができる。
本実施形態では、後述するように、測定前に少なくとも一つの充電ステージ6を用いて、コンデンサC0を初期充電して、誘電吸収電流の変化量ΔIがほぼ無視できる程度までコンデンサC0を充電することと、その後、コンデンサC0が充電ステージ6間を移動する間に充電を中断することとを少なくとも1回行い、さらにその後、測定ステージ7に近接した位置に設けられる測定前充電ステージにてコンデンサC0の主容量Cをフル充電する。測定前充電ステージでの充電が完了すると(図1における時間t1)、予め最適化された放電期間だけコンデンサC0の放電を行った後に、測定ステージ7での漏れ電流測定を行う。この放電期間を最適化する点に本実施形態の特徴がある。
また、最適化した放電期間は極めて小さいため、上記のように放電期間Δtの間の誘電吸収電流の変化量ΔIは無視できる。
従来技術においては、誘電吸収領域Yを通過して漏れ電流領域Zに到達してから漏れ電流を測定していたのに対して、本実施形態においては、漏れ電流領域Zに到達する前に、誘電吸収領域Yの中の漏れ電流領域Zに近い領域において上記Δtを最適化すれば、漏れ電流を精度よく測定できることに着目している。これは、漏れ電流測定開始までの時間短縮に他ならない。
図2(a)は誘電吸収因子Dに誘電吸収電流が流れない状態での測定前充電ステージの充電動作を示す等価回路図、図2(b)は測定前充電ステージから測定ステージ7までコンデンサC0が搬送される間の放電動作を示す等価回路図、図2(c)は測定ステージ7での測定動作を示す等価回路図をそれぞれ示している。
図2(a)〜図2(c)では、誘電吸収因子Dに誘電吸収電流が流れないことを前提としており、誘電吸収因子Dを省略することが可能である。したがって、コンデンサC0は等価的に、並列接続された主容量Cと絶縁抵抗R1とで表される。
図2(a)の等価回路は、並列接続された主容量Cおよび絶縁抵抗R1と、この並列回路に直列接続される電流制限回路(第1の電流制限回路)8とを有する。電流制限回路8は、抵抗により構成されるか、または電子部品を利用して抵抗と同等の電流制限機能を実現したかのいずれかであり、この電流制限回路8のインピーダンスはR2である。このインピーダンスR2は、誘電吸収因子Dに誘電吸収電流が流れない場合(すなわち、誘電吸収因子Dに十分に充電を行った場合)の値である。
図2(b)の等価回路は、並列接続された主容量Cと絶縁抵抗R1とを有し、電源電圧Eとは切り離されている。この回路では、主容量Cからの放電電流が絶縁抵抗R1に流れる。
図2(c)の等価回路は、並列接続された主容量Cおよび絶縁抵抗R1と、この並列回路に直列接続される電流制限回路(第2の電流制限回路)9とを有する。この電流制限回路9のインピーダンスはR3である。
測定前充電ステージでは、短時間で主容量Cへの充電が行えるように、電流制限回路8のインピーダンスR2を小さくしている。一方、電流制限回路9のインピーダンスR3は、不図示の電流計の内部抵抗であり、高精度に電流を測定できるように比較的大きな値にしている。すなわち、R2<R3の関係にある。これに対して、絶縁抵抗R1は、R3よりも大きな値であり、通常はメガオーム台の高インピーダンスである。
ここで、図2(a)と図2(c)の電源電圧Eが等しいとし、図2(a)の場合のコンデンサC0の両端電位差をV2、図2(b)の場合のコンデンサC0の両端電位差をV3とすると、R2<R3の関係が成り立つことから、V2>V3となる。これは、測定前充電が終わった後、放電期間内にコンデンサC0の両端電位差が徐々に低下し、漏れ電流測定時にV3になることを示している。言い方を変えると、放電期間終了後のコンデンサC0の両端電位差がV3になるように放電期間を設定すれば、漏れ電流測定時にコンデンサC0にプローブを接続したときに、コンデンサC0に充放電電流が流れなくなり、即座に漏れ電流の測定を行うことができる。
このように、漏れ電流測定時に、コンデンサC0の両端電位差をできるだけ短時間でV3に設定することが、漏れ電流を短時間で精度よく測定するための必須要件である。
漏れ電流の測定時に、コンデンサC0に充放電電流が流れないようにするには、放電期間tを精度よく設定する必要がある。この放電期間tの最適値は、コンデンサC0の容量をCとすると、t=C(R3−R2)で表される。この式の導入過程については後述する。
すなわち、測定前充電により、測定時より少し高い電圧V2で主容量Cを充電しておき、次に測定時にV2より少し低い電圧V3を印加して測定する。この測定前充電の完了から測定開始までの時間をtとすると、測定前充電の電圧V2が測定開始までの時間tの間に内部放電により低下し、測定開始時には主容量Cの両端電位差が測定時の印加電圧V3になっていることから、測定開始時には印加電圧V3により絶縁抵抗R1に漏れ電流のみが流れることになる。
なお、ここでは、誘電吸収因子Dへの電流の変化量を無視したが、以下に一例としてtを求めて、その可否を検討する。
例えば、C=100μF、R2=100Ω、R3=1kΩとすると、
t=100×10-6(1000−100)
=9×10-3
≒1/10[秒]
となる。
本実施形態によれば、充電ステージ6により初期充電を行い、図7における誘電吸収領域Yの中の漏れ電流領域Zに近い領域までコンデンサを充電しておき、その状態で測定前充電によりコンデンサの両端電位差がV2になるまで充電し、その後、t=1/10[秒]=1/600[分]という極めて短い時間だけ放電することになり、すなわち図1のΔtが上記のt=C(R3−R2)となり、漏れ電流領域に近い誘電吸収領域におけるΔtではΔIはほぼゼロとみなせる。以上より、主容量Cと誘電吸収因子Dの双方に電流が流れ込まなくなり、放電期間tの経過後すぐに漏れ電流を測定できる。
このように、本実施形態によれば、時間を要する初期充電は充電ステージ6の数を予め任意に調整して行い、漏れ電流測定の処理速度に影響する測定前充電から測定までは、測定前充電ステージでの充電を行った後、放電期間t=C(R3−R2)またはそれに近い時間だけ放電を行い、その後すぐに漏れ電流を測定できるため、漏れ電流の測定が完了するまでの時間を大幅に短縮できる。また、コンデンサC0を充電し、コンデンサC0の両端電位差を測定電圧に一致させてから漏れ電流の測定を行うため、漏れ電流の測定を精度よく行える。
以下、本実施形態について具体的に説明する。以下では、漏れ電流を測定するための被測定対象コンデンサC0をワークと呼ぶ。
図3は本発明の一実施形態に係るコンデンサC0漏れ電流測定装置の平面図である。図3の装置は、図9に示す従来の装置と同様に、リニアフィーダ1と、分離供給部2と、複数のワーク収納孔4が等間隔で形成された円形の搬送テーブル3と、複数の(初期)充電ステージ6と、測定ステージ7とを備えている。この他、図3の装置は、図9にはなかった構成として、充電ステージ6に近接して配置される測定前充電ステージ10を備えている。この測定前充電ステージ10は、被測定対象コンデンサC0であるワークの漏れ電流を測定する直前にワークをフル充電する目的で設けられている。
測定前充電ステージ10は、測定ステージ7からワーク収納孔4の1間隔分だけ離れて配置されている。したがって、測定前充電ステージ10に到達したワークは、同ステージにて充電され、その後、搬送テーブル3が1間隔だけ回転すると、測定ステージ7に到達する。
複数の充電ステージ6、測定前充電ステージ10および測定ステージ7のそれぞれは、底面から上下に移動可能な2つのプローブを備えており、各ステージにワークが搬送されてきたときに、ワークの両端電極に2つのプローブを当接させてワークの充電または漏れ電流測定を行う。
図4は複数の充電ステージ6のそれぞれでワークを充電する場合の等価回路図である。図4では、ワークに対応する被測定対象コンデンサC0を、並列接続された主容量C、絶縁抵抗R1および誘電吸収因子Dで表している。この並列回路には、電流制限回路8とスイッチSW1が直列接続されている。このスイッチSW1は、充電ステージ6のプローブをワークの両端電極に当接させたか否かの状態を等価的に表しており、当接させるとスイッチSW1がオンして、コンデンサC0への充電が行われる。プローブを当接させないとスイッチSW1がオフするため、主容量Cに蓄積された電荷は絶縁抵抗R1を介して放電する。主容量Cから放電した電荷は、誘電吸収因子Dを充電するために用いられる。このように、ワークを複数の充電ステージ6に順送りする間には、ワークの充電と充電の中断とが交互に行われ、充電の中断中に誘電吸収因子Dの充電が行われる。
図5は測定前充電ステージ10と測定ステージ7での充電および漏れ電流測定の等価回路である。図5(a)は測定前充電ステージ10でワークの充電を行う場合の等価回路図、図5(b)は測定前充電ステージ10から測定ステージ7にワークが搬送される間の放電動作を示す等価回路図、図5(c)は測定ステージ7でワークの漏れ電流を測定する場合の等価回路図である。
図5(a)〜図5(c)の等価回路は、測定前充電ステージ10で充電用に用いられる電流制限回路8と、測定ステージ7で漏れ電流測定用に用いられる電流制限回路9および電流計11と、電流制限回路9をワークの一端に接続するか否かを切り替えるスイッチSW2とを有する。測定前充電ステージ10での充電と測定ステージ7での漏れ電流測定では、同じ電圧レベルの電源12を用いるものとする。
スイッチSW2は、測定前充電ステージ10または測定ステージ7に搬送されたワークの両端電極にプローブを当接するか否かを等価的に表したものである。
図5(a)の場合、プローブがワークの両端電極に当接したときにスイッチSW2が切り替わって、電流制限回路8がワークの一端に接続される。これにより、電源12からの電流は、電流制限回路8を通ってワーク内の主容量Cに流れて(図5(a)の矢印)、主容量Cが充電される。
主容量Cの充電動作が終了して、ワークが測定前充電ステージ10から測定ステージ7まで搬送される間は、放電期間であり、図5(b)のような等価回路になる。この場合は、ワークの主容量Cに蓄積された過剰電荷が絶縁抵抗R1を通って放電される(図5(b)の矢印)。
ワークが測定ステージ7に到達して、ワークの両端電極にプローブが当接されると、図5(c)の等価回路が形成されて、電源12からの電流は、電流制限回路9と、電流計11と、絶縁抵抗R1とを通過して流れ、電流計11により漏れ電流が測定される。なお、電流制限回路9は、電流計11の内部抵抗である。この内部抵抗は、雑音対策上、ある程度大きなインピーダンス(例えば1kΩ)に設定せざるを得ない。このため、図5(a)の等価回路から図5(c)の等価回路に直接切り替えると、図5(a)で主容量Cに蓄積された過剰電荷により、絶縁抵抗R1に流れる電流が急増して漏れ電流の測定に支障が生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、測定前充電と漏れ電流測定との間に放電期間を設けて、主容量Cの過剰な電荷を予め放電させている。放電方法にも種々考えられるが、ワークを搬送中に主容量Cの蓄積電荷が絶縁抵抗を介して自然放電するため、本実施形態では、この自然放電を利用して主容量Cの過剰な電荷を放電させている。
図6は測定前充電ステージ10と測定ステージ7での充電および漏れ電流測定のタイミング図である。搬送テーブル3はワーク収納孔4の1間隔分ずつ間欠的に回転動作を行う。時刻t1でワークが測定前充電ステージ10に到達すると、同ステージのプローブが上昇してワークの両端電極に当接し(時刻t2)、ワークの主容量Cが充電される(時刻t2〜t3)。
ワークの充電が終了すると、プローブが下降して主容量Cの放電動作が始まる。その後、ワークの搬送が行われる(時刻t4〜t5)。
時刻t5になると、ワークは測定ステージ7に到達して、同ステージのプローブが上昇してワークの両端電極に当接して、漏れ電流測定が行われる(時刻t6〜t7)。
上述した図2(a)〜図2(c)は、図5(a)〜図5(c)からスイッチSW2、電流計11および誘電吸収因子Dを省略した回路になっている。スイッチSW2と電流計11は回路の動作に影響しないため、省略している。また、誘電吸収因子Dを省略した理由は、測定前充電ステージ10で充電を行う時点では、すでに誘電吸収因子Dは十分に充電されており、誘電吸収因子Dに流れる電流を無視できるためである。
図2(a)の等価回路から以下の(1)式が成り立つ。
V2=E{R1/(R1+R2)} …(1)
図2(c)の等価回路から以下の(2)式が成り立つ。
V3=E{R1/(R1+R3)} …(2)
図2(b)において、放電時間をtとすると、以下の(3)式が成り立つ。
V=V2e−t/CR1 …(3)
V=V3が成り立つとすると、以下の(4)式が成り立つ。
E{R1/(R1+R3)}=E{R1/(R1+R2)}e−t/CR1 …(4)
上記(4)式より、放電時間tは、以下の(5)式のようになる。
t=−CR1・ln{(R1+R2)/(R1+R3)}
=CR1・ln{(R1+R3)/(R1+R2)}
=CR1{ln(R1+R3)−ln(R1+R2)}
=C{R1・ln(R1+R3)−R1・ln(R1+R2)}
=C{R1・lnR1(1+R3/R1)−R1・lnR1(1+R2/R1)}
=C[R1{lnR1+ln(1+R3/R1)}
−R1{lnR1+ln(1+R2/R1)}] …(5)
ここで、以下の(6)式が成り立つことが知られている。
Figure 0005218823
(6)式において、X<<1であれば、X以降の項を無視できることから、(7)式が成り立つ。
ln(1+X)≒X …(7)
(5)式において、コンデンサC0の絶縁抵抗R1は、電流制限回路8,8のインピーダンスR2,R3と比べて遙かに大きく、R3/R1<<1、R2/R1<<1であることから、(7)式を用いて(5)式を近似させることが可能であり、以下の(8)式が得られる。
t≒C[R1{lnR1+R3/R1}−R1{lnR1+R2/R1}]
=C{R1・lnR1+R3−R1・lnR1−R2}
=C(R3−R2) …(8)
(8)式で求められる放電期間tは、放電時間の最適値であり、必ずしも、このtと同じ値に設定しなければならないというわけではない。測定前充電ステージ10と測定ステージ7との間の放電期間は、(8)式の放電期間tにできるだけ近づくように設定される。実際には、測定前充電ステージ10や測定ステージ7でワークの両端電極にプローブを当接するタイミングを調整したり、搬送ステージの回転速度を制御することなどにより、放電期間tが(8)式に近づくような制御を行うことができる。より具体的には、放電期間tの制御は、簡易なソフトウェア制御により実現可能である。
従来は、コンデンサC0の充電を行ってから漏れ電流を測定するまでに、コンデンサC0の容量CとR3との時定数CR3の2〜5倍の時間待機してからでないと精度よく漏れ電流を測定できなかったが、本実施形態では、(8)式よりCR3よりも短い時間だけ待機すればよくなり、従来よりもかなり短い時間で漏れ電流の測定を開始することができる。
このように、本実施形態では、まず複数の充電ステージ6に順次ワークを搬送して、ワーク内の誘電吸収因子Dを十分に充電する。その後、測定ステージ7に近接した測定前充電ステージ10にワークを搬送して、ワーク内の主容量Cをフル充電する。その後、測定ステージ7までワークを搬送する間に、主容量Cに過剰に充電した電荷を絶縁抵抗R1を介して放電する。その後、測定ステージ7にワークが到達すると漏れ電流測定を行う。測定前充電ステージ10と測定ステージ7との間の放電期間を最適化することにより、ワークに充電を開始してから漏れ電流測定を行うまでの時間を短縮でき、漏れ電流測定の効率向上が図れる。また、ワーク内に誘電吸収電流が流れなくなった状態で漏れ電流測定を行うため、漏れ電流の測定精度がよくなる。
上述した実施形態では、複数の充電ステージ6とは別個に、測定ステージ7に近接して測定前充電ステージ10を設ける例を説明したが、測定前充電ステージ10を別個に設ける代わりに、複数の充電ステージ6のうち一つを測定テーブルに近接配置してもよい。この場合は、測定テーブルに近接配置される充電ステージ6と測定テーブルとの間の放電期間が上述した(8)式で示す時間になるようにプローブの当接タイミングや搬送テーブル3の回転速度などを調節すればよい。
上述した実施形態では、充電ステージ6を複数設置した例を説明したが、充電ステージ6が一つだけであっても、測定前充電ステージ10で充電を行う時点で誘電吸収因子Dが十分に充電されているのであれば、充電ステージ6は一つだけでよい。
上述した実施形態では、搬送テーブル3の主面を水平方向に設置する例について説明したが、搬送テーブル3の主面を鉛直方向に設置したり、斜め方向に設置する場合にも本発明は適用可能である。
また、上述した実施形態では、ワークの両端に計2個の電極が設けられる例を説明したが、本発明は、3個以上の電極を持つワークにも適用可能である。この場合、電極の数に応じたプローブを各ステージに設置すればよい。
さらに、上述した実施形態では、各ステージの底面から上下方向にプローブを移動させる例を説明したが、プローブの設置場所や移動方向は任意に設定可能であり、例えば、上方と下方からプローブを移動させてワークに当接させてもよいし、搬送テーブル3の外側方向から水平または斜め方向に移動させてプローブをワークに当接させてもよい。
上述した実施形態では、各充電ステージにてプローブを上下に移動させてワークに当接させるか否かを切り替える例を説明したが、プローブを上下に移動させるのには時間がかかるため、ワークの容量が小さい場合には、放電期間が短いことから、プローブがワークに当接するまでに放電期間が経過してしまい、最適な放電期間を設定できないおそれがある。そこで、例えば測定前ステージ10を設けずに測定ステージ7において、プローブの位置を固定にして、プローブとワークとの間に高速のスイッチ(例えば、FET)からなる通電装置を設置して、このスイッチをオン/オフさせて、プローブとワークの導通/遮断を切り替えてもよい。スイッチをオン/オフするタイミングを調整することで、放電期間tを最適化できる。このような通電装置は初期充電ステージ6に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、搬送テーブル3を用いてワークを搬送させる例を説明したが、無端ベルトを用いてワークを搬送してもよい。
コンデンサC0の充電時間と誘電吸収電流との関係を示す図。 (a)は誘電吸収因子Dに誘電吸収電流が流れない状態での測定前充電ステージの充電動作を示す等価回路図、(b)は測定前充電ステージから測定ステージ7までコンデンサC0が搬送される間の放電動作を示す等価回路図、c)は測定ステージ7での測定動作を示す等価回路図。 本発明の一実施形態に係るコンデンサC0漏れ電流測定装置の平面図。 複数の充電ステージ6のそれぞれでワークを充電する場合の等価回路図。 (a)は測定前充電ステージ10でワークの充電を行う場合の等価回路図、(b)は測定前充電ステージ10から測定ステージ7にワークが搬送される間の放電動作を示す等価回路図、(c)は測定ステージ7でワークの漏れ電流を測定する場合の等価回路図。 測定前充電ステージ10と測定ステージ7での充電および漏れ電流測定のタイミング図。 漏れ電流測定に関わる一般的なコンデンサC0の等価回路図。 コンデンサC0に規定電圧を印加して充電を行った場合のコンデンサC0に流れる電流の時間変化を示す図。 従来の漏れ電流測定装置の平面図。
符号の説明
1 リニアフィーダ
2 分離供給部
3 搬送テーブル
4 ワーク収納孔
5 中心軸
6 充電ステージ
7 測定ステージ
8,9 電流制限回路
10 測定前充電ステージ
11 電流計

Claims (14)

  1. 被測定対象であるコンデンサに直流電圧を印加して漏れ電流を測定する漏れ電流測定方法において、
    前記コンデンサ内部の誘電吸収因子を含めて、前記コンデンサを充電するステップと、
    前記コンデンサの充電後の両端電位差が漏れ電流測定時の前記コンデンサの両端電位差に等しくなるまでの所定期間、前記コンデンサ内部の絶縁抵抗を介して、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電させるステップと、
    前記所定期間後に前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定するステップと、を備え、
    前記コンデンサを充電するステップで使用される第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスは、前記コンデンサの漏れ電流測定時に使用される第2の電流制限回路のインピーダンスよりも小さく設定され
    前記漏れ電流測定時の前記コンデンサの両端電位差は、前記コンデンサに漏れ電流測定用のプローブを接続したときに前記コンデンサに充電電流が流れない電圧であることを特徴とするコンデンサ漏れ電流測定方法。
  2. 前記所定期間は、前記コンデンサの容量と、前記第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスと、漏れ電流測定時の前記第2の電流制限回路のインピーダンスとに基づいて最適化されることを特徴する請求項1に記載のコンデンサ漏れ電流測定方法。
  3. 前記所定期間をt、前記コンデンサの主容量をC、前記第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスをR2、前記第2の電流制限回路のインピーダンスをR3とすると、t=C(R3−R2)が成り立つように前記所定期間を最適化することを特徴とする請求項2に記載のコンデンサ漏れ電流測定方法。
  4. 前記コンデンサを充電するステップは、前記コンデンサの誘電吸収因子に誘電吸収電流が流れなくなるまで、前記コンデンサへの充電と充電中断とを交互に少なくとも一回ずつ行うステップを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコンデンサ漏れ電流測定方法。
  5. 前記コンデンサを充電するステップは、前記コンデンサを前記所定期間放電させる直前に、前記コンデンサの主容量を充電するステップをさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のコンデンサ漏れ電流測定方法。
  6. 前記コンデンサを搬送する搬送手段の搬送経路に沿って、少なくとも一つの初期充電ステージと、測定前充電ステージと、測定ステージとがそれぞれ間隔を隔てて順に配置され、
    前記コンデンサへの充電と充電中断とを交互に少なくとも一回ずつ行うステップは、前記初期充電ステージを用いて行われ、
    前記コンデンサを前記所定期間放電させる直前に前記コンデンサの主容量を充電するステップは、前記測定前充電ステージを用いて行われ、
    前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定するステップは、前記測定ステージを用いて行われ、
    前記測定前充電ステージと前記測定ステージとの間の放電期間が前記所定期間に設定されることを特徴とする請求項5に記載のコンデンサ漏れ電流測定方法。
  7. 前記コンデンサを搬送する搬送手段の搬送経路に沿って、少なくとも一つの初期充電ステージと測定ステージとがそれぞれ間隔を隔てて順に配置され、
    前記コンデンサへの充電と充電中断とを交互に少なくとも一回ずつ行うステップは、前記初期充電ステージを用いて行われ、
    前記コンデンサを前記所定期間放電させる直前に前記コンデンサの主容量を充電するステップと前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定するステップとは、前記測定ステージを用いて行われ、
    前記測定ステージにおいて、前記コンデンサの主容量を充電してから前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定するまでの放電期間が前記所定期間に設定され、
    少なくとも前記測定ステージには、前記コンデンサへの通電および通電遮断を切替可能な通電手段が設けられ、
    前記測定ステージでは、前記通電手段にて前記コンデンサの電極に通電した状態で前記コンデンサへの充電を行い、前記通電手段にて前記コンデンサの電極への通電を遮断するタイミングを調整することにより前記所定期間を調整し、前記所定期間の経過後に前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定することを特徴とする請求項5に記載のコンデンサ漏れ電流測定方法。
  8. 被測定対象であるコンデンサに直流電圧を印加して漏れ電流を測定する漏れ電流測定装置において、
    前記コンデンサ内部の誘電吸収因子を含めて、前記コンデンサを充電する充電手段と、
    前記コンデンサの充電後の両端電位差が漏れ電流測定時の前記コンデンサの両端電位差に等しくなるまでの所定期間、前記コンデンサ内部の絶縁抵抗を介して、前記コンデンサに蓄積された電荷を放電させる放電手段と、
    前記所定期間後に前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定する漏れ電流測定手段と、を備え、
    前記充電手段は、前記コンデンサに直列接続される第1の電流制限回路を有し、
    前記測定手段は、前記コンデンサに直列接続される第2の電流制限回路を有し、
    前記第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスは、前記第2の電流制限回路のインピーダンスよりも小さく設定され
    前記漏れ電流測定時の前記コンデンサの両端電位差は、前記コンデンサに漏れ電流測定用のプローブを接続したときに前記コンデンサに充電電流が流れない電圧であることを特徴とするコンデンサ漏れ電流測定装置。
  9. 前記所定期間は、前記コンデンサの容量と、前記第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスと、漏れ電流測定時の前記第2の電流制限回路のインピーダンスとに基づいて最適化されることを特徴する請求項8に記載のコンデンサ漏れ電流測定装置。
  10. 前記所定期間をt、前記コンデンサの主容量をC、前記第1の電流制限回路の充電完了時のインピーダンスをR2、前記第2の電流制限回路のインピーダンスをR3とすると、t=C(R3−R2)が成り立つように前記所定期間を最適化することを特徴とする請求項9に記載のコンデンサ漏れ電流測定装置。
  11. 前記充電手段は、前記コンデンサの誘電吸収因子に誘電吸収電流が流れなくなるまで、前記コンデンサへの充電と充電中断とを交互に少なくとも一回ずつ行う初期充電手段を有することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のコンデンサ漏れ電流測定装置。
  12. 前記充電手段は、前記コンデンサを前記所定期間放電させる直前に、前記コンデンサの主容量を充電する測定前充電手段を有することを特徴とする請求項11に記載のコンデンサ漏れ電流測定装置。
  13. 前記コンデンサを搬送する搬送手段の搬送経路に沿って、少なくとも一つの初期充電ステージと、測定前充電ステージと、測定ステージとがそれぞれ間隔を隔てて順に配置され、
    前記初期充電手段は、前記初期充電ステージを用いて前記コンデンサへの充電と充電中断とを交互に少なくとも一回ずつ行い、
    前記測定前充電手段は、前記測定前充電ステージを用いて前記コンデンサを前記所定期間放電させる直前に前記コンデンサの主容量を充電し、
    前記漏れ電流測定手段は、前記測定ステージを用いて前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定し、
    前記測定前充電ステージと前記測定ステージとの間の放電期間が前記所定期間に設定されることを特徴とする請求項12に記載のコンデンサ漏れ電流測定装置。
  14. 前記コンデンサを搬送する搬送手段の搬送経路に沿って、少なくとも一つの初期充電ステージと測定ステージとがそれぞれ間隔を隔てて順に配置され、
    前記初期充電手段は、前記初期充電ステージを用いて前記コンデンサへの充電と充電中断とを交互に少なくとも一回ずつ行い、
    前記測定前充電手段は、前記測定ステージを用いて前記コンデンサの主容量を充電し、 前記漏れ電流測定手段は、前記測定ステージを用いて前記コンデンサを前記所定期間放電させた後に前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定し、
    前記測定ステージにおいて、前記コンデンサの主容量を充電してから前記絶縁抵抗に流れる漏れ電流を測定するまでの放電期間が前記所定期間に設定され、
    少なくとも前記測定ステージは、前記コンデンサへの通電および通電遮断を切替可能な通電手段をさらに備え、
    前記測定ステージでは、前記通電手段にて前記コンデンサの電極に通電した状態で前記コンデンサへの充電を行い、前記通電手段にて前記コンデンサの電極への通電を遮断するタイミングを調整することにより前記所定期間を調整し、前記所定期間の経過後に前記絶縁抵抗を流れる漏れ電流を測定することを特徴とする請求項12に記載のコンデンサ漏れ電流測定装置。
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