JP5212830B2 - クランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンの変位作用下に所定角度回動するクランプアームを介してワークをクランプすることが可能なクランプ装置に関する。
従来から、例えば、自動車等の構成部品を溶接する際、その構成部品をクランプするためにクランプ装置が用いられる。
このクランプ装置は、本体部と、該本体部内に設けられたリンク機構を介して所定角度回動するクランプアームと、ワークの位置決め孔が挿通されるロケートピンとを有する。そして、ワークに設けられた位置決め孔をロケートピンに挿通させて位置決めを行った後、本体部内に配設されたロッドを軸線方向に沿って変位させることにより、前記ロッドに接続されたリンク機構を介してクランプアームが所定角度で回動し、その回動方向に応じてワークを把持したクランプ状態としている。
しかしながら、このようなクランプ装置でクランプされるワークは、その種類や用途によって異なる孔径の位置決め孔が設定されていることがある。この場合には、その都度、位置決め孔の孔径に対応したロケートピンを備えたクランプ装置を準備する必要が生じるため、単一のクランプ装置によって様々な孔径の位置決め孔径を備えたワークをクランプすることが望まれていた。
このような要望に対応するために、位置決め孔径の異なる複数種のワークに対応可能なクランプ装置が知られている。
このクランプ装置は、筒状の第1ボディの内部に、筒体が変位自在に設けられ、該筒体の上端部にロケートピンが連結されると共に、前記筒体の他端部には、圧力流体の供給作用下に軸線方向に変位する第1ピストンが連結される。このロケートピンは、先端部に設けられる小径部と、該小径部に対して拡径して前記筒体に連結される大径部とから段付状に形成される。また、筒体の内部には、ピストンロッドが変位自在に挿通され、その上端部には、クランプアームが回動自在に保持され、他端部には、圧力流体の供給作用下に軸線方向に変位する第2ピストンが連結される。
そして、ワークの位置決め孔の孔径に応じて、第1ピストンを圧力流体によって押圧して上下方向へと変位させ、ロケートピンを進退動作させることにより、位置決め孔に対応させた大径部又は小径部によってワークの位置決めがなされ、その後、第2ピストンを前記圧力流体の供給作用下に変位させることにより、クランプアームを回動させ、前記ワークをクランプしている。
特開平9−192968号公報
しかしながら、特許文献1に係る従来技術においては、ロケートピンを上下方向に進退動作させるための駆動手段と、クランプアームを回動させてワークをクランプするための駆動手段とをそれぞれ別個の構成としているため、その構造が複雑になると共に、クランプ装置の大型化を招くという問題がある。
また、ロケートピン自体が上方へと移動するため、位置決めされるワークの断面形状に制約が生じることが懸念される。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、簡素な構成で、孔径の異なる位置決め孔を有した複数のワークに対して効率的に位置決めを行うことが可能なクランプ装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、駆動部から出力された直線運動を回動運動へと変換してクランプアームを介してワークをクランプするクランプ装置において、
前記ワークの載置される載置部を有した本体部と、
前記本体部に対して回動自在に支持されるクランプアームと、
前記載置部に対して突出し、該ワークに形成された位置決め孔の挿通される第1ロケート部と、
前記本体部の内部で軸線方向に沿って変位自在に設けられ、該載置部の端面において前記第1ロケート部の外周側に突出する第2ロケート部と、
前記本体部に設けられ、圧力流体の供給作用下に軸線方向に沿って変位自在で前記クランプアームと接続された第1変位体と、前記第2ロケート部に連結された第2変位体とを有する駆動部と、
を備え、
前記第1変位体と前記第2変位体とが、相対変位自在に設けられることを特徴とする。
本発明によれば、ワークの位置決め孔を第1ロケート部に挿通させ、該ワークを載置部に載置した後、本体部に対して圧力流体を供給し、第1変位体を変位させることにより、クランプアームを前記本体部に対して回動させ、第1ロケート部に位置決めされたワークをクランプする。一方、前記ワークとは位置決め孔の孔径の異なった別のワークをクランプする場合には、前記圧力流体を利用して第2変位体を変位させ、第2ロケート部を前記第1ロケート部の外周側で前記載置部から突出させることにより、前記第1ロケート部より大径な第2ロケート部によって孔径の異なる別のワークの位置決めを行うことができる。
従って、単一の駆動部によってクランプアームの回動動作と、第2ロケート部の変位動作とを共に行うことができるため、従来のクランプ装置と比較し、構成の簡素化を図ることができ、それに伴って、クランプ装置の小型化を図ることができる。また、単一のクランプ装置で複数種のワークをクランプすることができるため、前記ワーク毎にクランプ装置を交換する必要がなく、効率的に作業を行うことが可能となる。
さらに、第2ロケート部の軸線方向に沿った変位を規制する変位規制手段を備え、前記変位規制手段が、前記圧力流体の供給作用下に前記第2ロケート部の変位可能な状態と、該第2ロケート部の変位が規制された状態とを切り換えるようにするとよい。
さらにまた、第1変位体を、圧力流体によって押圧されるピストンと、前記ピストンに連結されると共に、前記クランプアームの端部を回動自在に支持するピストンロッドとから構成し、第2変位体を、前記ピストンの内装されたシリンダチューブと、前記シリンダチューブの一端部を閉塞するヘッドカバーと、前記シリンダチューブの他端部を閉塞するロッドカバーとから構成するとよい。
また、第2ロケート部は、第2変位体の中心に対して同一円上に設けられた複数のピンからなり、前記複数のピンの外接円を、ワークの位置決め孔の孔径に対応した直径で設定するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、単一の駆動部によってクランプアームの回動動作と、第2ロケート部の変位動作とを共に行うことができるため、従来のクランプ装置と比較し、構成の簡素化を図ることができ、クランプ装置の小型化を図ることができる。
本実施の形態に係るクランプ装置の外観斜視図である。 図1に示すクランプ装置の分解斜視図である。 図1に示すクランプ装置の平面図である。 図1のクランプ装置のアンクランプ状態を示す全体縦断面図である。 図5Aは、図4のVA−VA線に沿った断面図であり、図5Bは、図4のVB−VB線に沿った断面図である。 図4におけるキャップ近傍を示す拡大斜視図である。 図3のVII−VII線に沿った断面図である。 図4のクランプ装置がクランプアームを介してワークを把持したクランプ状態を示す全体縦断面図である。 図9Aは、図8のIXA−IXA線に沿った断面図であり、図9Bは、図8のIXB−IXB線に沿った断面図である。 図7のクランプ装置からワークが取り出された後、切換ポートに供給された圧力流体によってロック用シャフトの変位規制状態が解除された状態を示す全体縦断面図である。 図11Aは、図10のXIA−XIA線に沿った断面図であり、図11Bは、図10のXIB−XIB線に沿った断面図である。 図11のクランプ装置において、サブロケートピンが上方に突出し、該サブロケートピンによってワークの位置決めされたアンクランプ状態を示す全体縦断面図である。 図13Aは、図12のXIIIA−XIIIA線に沿った断面図であり、図13Bは、図12のXIIIB−XIIIB線に沿った断面図である。 図12におけるキャップ近傍を示す拡大斜視図である。 図7に示すサブロケートピンがキャップに収容された状態から、該サブロケートピンが突出した状態を示す拡大断面図である。 図12のクランプ装置がクランプアームを介してワークを把持したクランプ状態を示す全体縦断面図である。 図17Aは、図16のXVIIA−XVIIA線に沿った断面図であり、図17Bは、図16のXVIIB−XVIIB線に沿った断面図である。
本発明に係るクランプ装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るクランプ装置を示す。
このクランプ装置10は、図1〜図4に示されるように、中空筒状のボディ(本体部)12と、該ボディ12の内部に設けられ、圧力流体(例えば、圧縮エア)の供給作用下に変位するピストン14を有したシリンダ部16と、前記ボディ12の上部に設けられてワークW1(図4参照)を保持可能なクランプ部18と、前記ボディ12の下部に設けられ、前記シリンダ部16を構成するヘッドカバー20及びロッドカバー22の変位を規制可能なロック切換機構(変位規制手段)24とを含む。
なお、このクランプ装置10で保持されるワークW1は、例えば、板材からなる自動車用パネルであり、該自動車用パネルを保持して溶接作業が行われる製造ラインに前記クランプ装置10が用いられる。
ボディ12は、断面円形状で軸線方向に沿って貫通した第1孔部26を内部に有し、その側面には、圧力流体が供給・排出される一組の第1及び第2流体ポート28、30が形成される。この第1及び第2流体ポート28、30は、それぞれ第1孔部26に連通すると共に、例えば、図示しないチューブ及び切換弁を介して圧力流体供給源(図示せず)に接続される。なお、第1流体ポート28がボディ12における下方側(矢印A方向)、第2流体ポート30が、前記ボディ12における上方側(矢印B方向)に設けられる。
すなわち、第1及び第2流体ポート28、30を介して圧力流体が第1孔部26内に導入されると共に、該第1孔部26内に導入された圧力流体が前記第1及び第2流体ポート28、30から外部へと排出されることとなる。なお、第1孔部26は、ボディ12の軸線方向(矢印A、B方向)に沿って貫通している。
シリンダ部16は、ボディ12の第1孔部26内に収容され、円筒状のシリンダチューブ(第2変位体)32と、該シリンダチューブ32の下端部に連結されるヘッドカバー(第2変位体)20と、前記シリンダチューブ32の上端部に連結されるロッドカバー(第2変位体)22と、前記シリンダチューブ32の内部に変位自在に設けられるピストン(第1変位体)14と、該ピストン14に連結されて前記ロッドカバー22に支持されるピストンロッド(第1変位体)34とを含む。
シリンダチューブ32は、例えば、一定厚さの管材からなり、ボディ12の第1孔部26に対して小径で形成されると共に、前記第1孔部26と同軸上に配置される。そして、シリンダチューブ32は、第1孔部26の内周面に対して所定間隔離間し、その外周面と前記第1孔部26の内周面との間に圧力流体の供給される供給室36が形成される。この供給室36は、第2流体ポート30と連通可能に形成されている。
ヘッドカバー20及びロッドカバー22は、断面円形状のブロック体からなり、その間に設けられたシリンダチューブ32がそれぞれ嵌合されることによって互いに一直線上に連結されると共に、ボディ12の第1孔部26に沿って軸線方向(矢印A、B方向)に変位自在に設けられる。
このヘッドカバー20には、その外周面から半径内方向に延在した後、シリンダチューブ32側(矢印B方向)に向かって直角に折曲して延在する第1連通路38が形成される。第1連通路38は、断面L字状に形成され、ヘッドカバー20の外周面と端部とを互いに連通している。
また、ヘッドカバー20の外周面には、第1連通路38の開口部に臨み、半径内方向に窪んだ凹部が環状に形成され、その凹部の端部には、一対の第1シール部材40が設けられて第1孔部26の内周面に摺接している。そして、一対の第1シール部材40は、ボディ12の第1孔部26と第1連通路38との間を通じた圧力流体の流通を遮断している。
また、ヘッドカバー20の下端部には、後述するロック切換機構24のロック用シャフト100が連結されている。
一方、ロッドカバー22は、中心部にピストンロッド34の挿通されるロッド孔42が貫通し、内部に設けられた環状のロッドパッキン44が前記ピストンロッド34の外周面に摺接している。このロッドカバー22には、その外周面から半径内方向に延在した後、シリンダチューブ32側(矢印A方向)に向かって直角に折曲して延在する第2連通路46が形成される。また、ロッドカバー22の外周面は、第2連通路46の開口部に臨む部位が半径内方向に切り欠かれ、該第2連通路46と供給室36とが連通するように形成されている。
換言すれば、ロッドカバー22の外周面には、第2連通路46の開口部とシリンダチューブ32との間にシール部材が設けられておらず、供給室36に供給された圧力流体が常に第2連通路46へと導入可能であり、同時に、前記第2連通路46に供給された圧力流体も前記供給室36へと導入されることとなる。
ロッドカバー22の外周面には、第2連通路46の開口部に対して上方に環状の第2シール部材48が設けられ、ボディ12における第1孔部26の内周面に摺接することによって前記第2連通路46より上方(矢印B方向)側への圧力流体の漏出を防止している。
また、ロッドカバー22の上端面には、シリンダチューブ32から離間する方向(矢印B方向)に向かって延在する複数(例えば、4本)の連結ロッド50が連結される。この連結ロッド50は、ロッドカバー22の中心に対して半径外方向に設けられた同一円上に設けられ、前記連結ロッド50の端部には、前記ロッドカバー22の端面と略平行且つ所定間隔離間して円盤状のプレート52が連結される。
プレート52には、中央部に後述するクランプアーム66の挿通される断面長方形状のアーム孔54が形成されると共に、その上面には複数(例えば、4本)のサブロケートピン(第2ロケート部)56が上方(矢印B方向)に向かって突出するように設けられている。このサブロケートピン56は、プレート52に対して同一高さで形成されると共に、その先端部が、半球状に形成されている。また、サブロケートピン56は、プレート52において同一円周上で互いに等間隔離間するように配設されている。
ピストン14は、円盤状に形成され、その外周面に装着された環状のピストンパッキン58がシリンダチューブ32の内周面に摺接するように設けられると共に、その中央に貫通した孔にはピストンロッド34の一端部が挿通され、一体的に加締められている。これにより、ピストン14が、ピストンロッド34の一端部に連結される。そして、シリンダチューブ32の内部には、ピストン14を境としてヘッドカバー20との間に第1シリンダ室60が形成されると共に、ロッドカバー22との間に第2シリンダ室62が形成される。
ピストンロッド34は、ロッドカバー22のロッド孔42に挿通され、クランプ部18を構成するサブボディ64の内部に挿通される。また、ピストンロッド34の他端部には、二股状に分岐し、クランプアーム66を回動自在に保持可能なアーム保持部68が形成される。アーム保持部68には、クランプアーム66を回動自在に支持するための支持ピン70が挿通されるピン孔72(図2参照)が前記ピストンロッド34の軸線と直交方向に貫通している。そして、このピストンロッド34の他端部は、ロッドカバー22の端部より突出して連結ロッド50に取り囲まれるように配設される(図2参照)。
すなわち、上述したシリンダ部16は、ピストン14及びピストンロッド34を含むヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32が、ボディ12の内部に沿って変位自在に設けられると共に、前記ピストン14及びピストンロッド34が、前記シリンダチューブ32、ヘッドカバー20及びロッドカバー22に対して相対変位自在に設けられている。
クランプ部18は、ボディ12の上部に連結されるサブボディ64と、該サブボディ64の上部に装着されるキャップ74と、前記サブボディ64及びキャップ74の内部に設けられ、ピストン14の変位作用下に回動動作するクランプアーム66とを含む。そして、クランプ部18は、キャップ74に挿通された複数のボルト76aがサブボディ64に螺合されることによって互いに連結されている。
サブボディ64は、中央部に第2孔部78を有した筒状に形成され、ボディ12の上部に同軸上に連結される。そして、第2孔部78は、ボディ12の第1孔部26と連通し、その内部にはピストンロッド34の他端部が挿通されると共に、該ピストンロッド34に連結されるクランプアーム66が挿通される。
キャップ74は、サブボディ64の上部を閉塞するように設けられ、その中央部には、上方に向かって円柱状に突出した本体部80と、前記本体部80に対してさらに所定高さで突出したロケート部(第1ロケート部)82とからなり、前記ロケート部82の側面には、クランプアーム66の一部が外部に露呈可能なスリット孔84が設けられる。スリット孔84は、キャップ74の軸線方向(矢印A、B方向)に沿って本体部80の端面から所定高さで形成される。
本体部80には、ロケート部82を中心とし、該ロケート部82の外周径に対して若干だけ大きな同一円周上に複数(例えば、4個)のロケートピン孔86が形成される(図3参照)。このロケートピン孔86は、ロケート部82を中心として互いに等間隔離間するように形成され、キャップ74の内部まで貫通すると共に、前記ロケート部82は、ロケートピン孔86の上方に臨む部位が上方に向かって切り欠かれている。
また、ロケートピン孔86は、シリンダ部16を構成するプレート52に設けられたサブロケートピン56と同一円周上に形成され、該サブロケートピン56が挿入可能に形成される。
ロケート部82は、本体部80から離間する方向(矢印B方向)に向かって徐々に縮径するように形成され、その先端部が球面状に形成されている。このロケート部82は、例えば、自動車用パネル等のワークW1を保持する際、そのワークW1に設けられた位置決め孔C1が挿入されることにより前記ワークW1の位置決めがなされる。
クランプアーム66は、長手方向に沿って所定長さを有し、その一端部が、サブボディ64の内部においてピストンロッド34のアーム保持部68に挿通され、サブボディ64及びピストンロッド34のピン孔72に挿通された支持ピン70が挿入されることにより回動自在に支持される。一方、クランプアーム66の他端部には、該クランプアーム66の長手方向に対して直角に折曲した爪部88が設けられ、該クランプアーム66の回動作用下に前記爪部88がスリット孔84から外部へと突出し、本体部80との間でワークW1を保持可能としている。
また、クランプアーム66の長手方向に沿った略中央部には、該クランプアーム66の長手方向と略平行な第1溝部と、該第1溝部の下部に接合され所定角度で折曲した第2溝部とからなるリンク溝94が形成される。そして、このリンク溝94には、クランプアーム66がサブボディ64の内部に配設された状態でリンクピン96が挿通される。
ロック切換機構24は、ボディ12の下端部に連結されるハウジング98と、前記ハウジング98の内部に設けられ、シリンダ部16と共に軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位自在なロック用シャフト100と、前記ロック用シャフト100の変位を規制可能な第1及び第2チャック102、104と、前記第1及び第2チャック102、104による前記ロック用シャフト100の変位規制状態を切換可能な切換ピストン106とを含む。
ハウジング98は、圧力流体の供給される切換ポート124を有した第1ハウジング108と、前記第1ハウジング108の上部に連結される第2ハウジング110と、前記第2ハウジング110の上部に設けられ、ボディ12の下端部に連結される接続プレート112とを含む。
そして、第1ハウジング108の下方から挿通される複数のボルト76b(図2参照)が、第2ハウジング110、接続プレート112及びボディ12を通じてクランプ部18におけるサブボディ64に螺合されることにより、前記ハウジング98及びボディ12がクランプ部18の下部に連結される。
第1ハウジング108、第2ハウジング110及び接続プレート112の中心部には、ロック用シャフト100の挿通されるシャフト孔114が軸線方向(矢印A、B方向)に沿って形成され、該シャフト孔114から後述する切換ポート124側へと所定間隔離間した位置には、切換ピストン106の挿通されるピストン孔116が軸線方向(矢印A、B方向)に沿って形成される。シャフト孔114とピストン孔116とは、略平行に設けられると共に、前記シャフト孔114が前記ピストン孔116に対して大径で形成される。シャフト孔114及びピストン孔116は、接続プレート112、第1ハウジング108及び第2ハウジング110を貫通するように形成される。
また、ピストン孔116からさらに切換ポート124側となる位置には、一対の支軸118の挿入される一対の軸孔120が形成される。この軸孔120は、接続プレート112から第1ハウジング108を経て第2ハウジング110まで一直線上に貫通すると共に、シャフト孔114及びピストン孔116の中心を結ぶ線分に対して直交方向に所定間隔離間して設けられる。そして、軸孔120に挿通される支軸118は、後述する第1及び第2チャック102、104を開閉自在に支持し、軸孔120を介して接続プレート112、第1ハウジング108及び第2ハウジング110を貫通している。
第1ハウジング108は、上方に向かって開口した収容室122を有するブロック体からなり、該収容室122は、その上部に設けられる第2ハウジング110によって閉塞されると共に、前記収容室122の内部には、一対の第1チャック102が略水平方向に配設される。
また、第1ハウジング108の側面には、圧力流体の供給される切換ポート124が開口し、前記切換ポート124はピストン孔116に連通している。そして、圧力流体源から供給された圧力流体が切換ポート124を経てピストン孔116の内部へと供給される。
第1チャック102は、断面長方形状の板状に形成され、収容室122の内部に並列に配置される。この第1チャック102の長手方向に沿った一端部には、孔を介して支軸118がそれぞれ挿通され、該支軸118を支点として所定角度だけ回動自在に設けられる。また、第1チャック102において長手方向に沿った一側面には、切換ピストン106の当接する第1把持部126と、ロック用シャフト100の当接する第2把持部128とが形成される。なお、一対の第1チャック102は、互いに第1及び第2把持部126、128が向かい合うように配設される。
第1把持部126は、第1チャック102の一端部側に形成され、該第1チャック102の一側面に対して若干だけ窪み、該一側面と平行な平面状に形成される。
また、第2把持部128は、第1把持部126に対して第1ハウジング108の他端部側に所定間隔離間して設けられ、該第1把持部126に対してさらに窪んだ断面半円状に形成される。そして、収容室122内において、一対の第1チャック102の間となるように切換ピストン106、ロック用シャフト100が配置され、該切換ピストン106が、一対の第1把持部126によって保持されると共に、ロック用シャフト100の外周面が、一対の第2把持部128によって保持される(図5B参照)。
換言すれば、第1把持部126は、第1ハウジング108に設けられた切換ピストン106に臨む位置に形成され、一方、第2把持部128は、前記第1ハウジング108に挿通されるロック用シャフト100に臨む位置に形成されている。
一方、第1チャック102における長手方向に沿った他側面には、第1把持部126側に向かって若干だけ窪んだスプリング受け部130が形成され、該スプリング受け部130と収容室122の内壁面との間にスプリング132がそれぞれ介装される。このスプリング132は、例えば、コイルスプリングからなり、収容室122の内壁面に直交するように配設されると共に、第1チャック102の一方と他方とを、支軸118に支持された一端部側を支点として互いに接近させる方向へと付勢している。
第2ハウジング110には、第1ハウジング108と同様に、断面略矩形状に形成され上方に向かって開口した収容室134が形成され、該収容室134は、その上部に設けられる接続プレート112によって閉塞される。また、収容室134の内部には、一対の第2チャック104が略水平方向に配設される。
第2チャック104は、第1チャック102と略同一形状で形成され、該第1チャック102と同様に、断面長方形状の板状に形成され、収容室134の内部に略平行に配置される。
この第2チャック104の長手方向に沿った一端部には、孔を介して支軸118がそれぞれ挿通され、該支軸118を支点として所定角度だけ回動自在に設けられる。また、第2チャック104の長手方向に沿った一側面には、切換ピストン106の当接する第1把持部136と、ロック用シャフト100の当接する第2把持部138とが形成される。なお、第2チャック104の一方と他方とは、互いに第1及び第2把持部136、138が向かい合うように配設される。
第1把持部136は、第2ハウジング110の一側面に対して若干だけ窪み、該一側面と平行な平面状に形成される。また、第2把持部138は、第1把持部136に対して第2ハウジング110の他端部側に所定間隔離間して設けられ、該第1把持部136に対してさらに窪んだ断面半円状に形成される。すなわち、一対の第2チャック104の間となるように切換ピストン106、ロック用シャフト100が配置され、該切換ピストン106が、一対の第1把持部136によって保持されると共に、ロック用シャフト100の外周面が、一対の第2把持部138によって保持される(図5A参照)。
換言すれば、第1把持部136は、第1及び第2ハウジング108、110に設けられた切換ピストン106に臨む位置に形成され、一方、第2把持部138は、前記第1及び第2ハウジング108、110に挿通されるロック用シャフト100に臨む位置に形成されている。
一方、第2チャック104における長手方向に沿った他側面には、第1把持部136側に向かって若干だけ窪んだスプリング受け部140がそれぞれ形成され、該スプリング受け部140と収容室134の内壁面との間に一対のスプリング142が介装される。このスプリング142は、例えば、コイルスプリングからなり、収容室134の内壁面に直交するように配設されると共に、第2チャック104の一方と他方とを、支軸118に支持された一端部側を支点として互いに接近させる方向へと付勢している。
切換ピストン106は、同一直径で形成された軸体からなり、ピストン孔116を介して第1及び第2ハウジング108、110、接続プレート112に跨るように設けられ、前記ピストン孔116に沿って変位自在に設けられると共に、第1及び第2チャック102、104における第1把持部126、136に挟持されるように挿入される。
切換ピストン106の下端部は、第1ハウジング108の内部に設けられ、その外周面に環状のシール部材144が装着される。このシール部材144が、ピストン孔116の内周面に摺接することにより、切換ポート124からピストン孔116へと供給される圧力流体の漏出が防止される。すなわち、ピストン孔116内において圧力流体が、第2ハウジング110及び接続プレート112側(矢印B方向)に流通することが回避される。
そして、切換ポート124に導入された圧力流体によって切換ピストン106が上方へと押圧されて変位する。
また、切換ピストン106の外周面には、該切換ピストン106の軸線を中心として対称となる位置に、略矩形状で一定深さに窪んだ第1及び第2凹部146、148が形成される。第1凹部146が、切換ピストン106の下端部側(矢印A方向)に形成され、第2凹部148は、第1凹部146に対して上方(矢印B方向)に所定間隔離間した位置に形成される。この第1及び第2凹部146、148の下部には、下方(矢印A方向)に向かって徐々に深さが浅くなり、外周面に接合されるようにテーパ部150a、150bがそれぞれ形成される。
すなわち、切換ピストン106は、第1及び第2凹部146、148の形成された部位が、該第1及び第2凹部146、148を有していない部位に対して幅狭状となるように形成されている。
そして、切換ピストン106は、第1及び第2凹部146、148がそれぞれ収容室122、134内に設けられたスプリング132、142に対峙するように配置される(図5A、図5B参照)。詳細には、第1凹部146は、第1チャック102における第1把持部126に臨むように配置され、第2凹部148は、第2チャック104における第1把持部136に臨むように配置されている。
ロック用シャフト100は、ヘッドカバー20の下端面の中心部に螺合され、該下端面に対して所定長さで下方に突出し、接続プレート112、第1及び第2ハウジング108、110のシャフト孔114に挿通される。なお、ロック用シャフト100は、ピストン14及びピストンロッド34と同軸上に設けられる。
このロック用シャフト100は、大径部152と、該大径部152に対して半径内方向に縮径した一組の小径部154とを有し、前記小径部154が前記ロック用シャフト100の軸線方向に沿って所定間隔離間し、該小径部154に隣接するように大径部152が形成される。すなわち、ロック用シャフト100は、小径部154と大径部152とが軸線方向(矢印A、B方向)に沿って交互に配設されるように形成されている。詳細には、ロック用シャフト100の下端部には、大径部152が形成され、上方に向かって小径部154、大径部152、小径部154及び大径部152の順番で形成されている。
そして、ロック用シャフト100は、シャフト孔114に挿通された際、第1及び第2チャック102、104の第2把持部128、138に対峙するように設けられる。
本発明の実施の形態に係るクランプ装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図示しない固定手段を介してクランプ装置10を所定位置に固定すると共に、圧力流体供給源に接続された図示しない配管等を第1及び第2流体ポート28、30、切換ポート124に対してそれぞれ接続する。なお、図4は、アンクランプ状態のクランプ装置10を示し、図8は、アンクランプ状態のクランプ装置10を示すものであり、以下、上述したアンクランプ状態を初期状態として説明する。
この初期状態では、図4に示されるように、第1流体ポート28から第1シリンダ室60内に圧力流体が供給されており、且つ、第2流体ポート30及び切換ポート124は大気開放状態にあるため、ピストン14が前記圧力流体による押圧作用下に上方(矢印B方向)へと変位し、ロッドカバー22の端面に当接した状態であり、しかも、ロック用シャフト100は、ヘッドカバー20と共に下降してその小径部154が第2チャック104によって把持され(図5A参照)、大径部152が第1チャック102によって把持され(図5B参照)、該ロック用シャフト100を含むヘッドカバー20、シリンダチューブ32及びロッドカバー22が下降した状態で変位規制された状態にある。
図4に示される初期状態のクランプ装置10において、図示しない搬送装置等によってワークW1が搬送され、該ワークW1の位置決め孔がロケート部82に挿入されるように前記ワークW1がキャップ74における本体部80の上面に載置される(図4及び図6中、2点鎖線形状参照)。この場合、サブロケートピン56は、ヘッドカバー20、シリンダチューブ32及びロッドカバー22と共に下降しているため、キャップ74の本体部80から外部に突出することがなく、該キャップ74の内部に収容された状態にある(図7参照)。
このワークW1の載置が確認された後、図示しない切換弁の切換作用下に圧力流体供給源から第1流体ポート28へと供給されていた圧力流体を第2流体ポート30へと供給すると共に、前記第1流体ポート28を大気開放状態とする。なお、この場合も、切換ポート124は大気開放状態にある。
図8に示されるように、この第2流体ポート30に供給された圧力流体が、供給室36に供給されると共に、ロッドカバー22の第2連通路46を通じて第2シリンダ室62の内部に供給されることにより、ピストン14が前記圧力流体によって下方(矢印A方向)へと押圧される。これにより、ピストンロッド34に連結されたクランプアーム66が下方へと引張され、該クランプアーム66は、そのリンク溝94にリンクピン96が挿通されているため、該リンクピン96に沿うように第2溝部から第1溝部へと移動する。その結果、クランプアーム66が、支持ピン70に軸支された部位を支点として反時計回りに所定角度だけ回動し、クランプアーム66の爪部88がスリット孔84を通じて外部に突出して本体部80との間でワークW1が把持されたクランプ状態となる。
この場合、ロック切換機構24には、切換ポート124に圧力流体が供給されていないため、図9A及び図9Bに示されるように、第1及び第2チャック102、104によるロック用シャフト100の保持状態が変化することなく、該ロック用シャフト100の変位が規制された状態であるため、ヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32がボディ12の内部に沿って変位することがなく、サブロケートピン56は、キャップ74の内部に収容されたままの状態にある。
そして、このクランプ装置10によってワークW1が位置決めされ、且つ、クランプされた状態で、例えば、前記ワークW1である自動車用パネルの溶接作業が行われる。
次に、上述したクランプ状態からクランプアーム66を再び回動させ、ワークW1のクランプ状態が解除されたアンクランプ状態へと切り換える場合には、図示しない切換弁の切換作用下に第2流体ポート30に供給されていた圧力流体を第1流体ポート28へと供給すると共に、前記第2流体ポート30を大気開放状態とする。
これにより、第1シリンダ室60に供給された圧力流体によってピストン14及びピストンロッド34が上昇し、それに伴って、クランプアーム66が支持ピン70に支持された一端部を支点として時計回りに回動する。これにより、クランプアーム66の爪部88がワークW1から離間し、該爪部88と本体部80との間に把持されていたワークW1の把持状態が解除されたアンクランプ状態となる(図4参照)。この爪部88は、クランプアーム66の回動作用下にロケート部82のスリット孔84を通じてキャップ74の内部に収容されるため、図示しない搬送装置によってワークW1を上方へと取り出す際に支障となることがない。
次に、上述したワークW1と比較し、大径な位置決め孔C2を有した別のワークW2をクランプ装置10でクランプする場合について説明する。なお、この場合も、図4に示されるアンクランプ状態を初期状態として説明する。
この初期状態において、図10に示されるように、先ず、圧力流体を切換ポート124に対して供給することにより、切換ピストン106が上昇し、一対の第2チャック104には、その第1把持部136の間に第2凹部148が挿入された状態(図9A参照)から、該第2凹部148に対して徐々に幅広状となるテーパ部150a、150bが挿入された状態となる(図11A参照)。これにより、第2チャック104は、その支軸118を支点として他端部側がスプリング132、142の弾発力に抗して互いに離間するように回動し、前記第2チャック104によるロック用シャフト100の把持状態が解除された開状態となる。その結果、第2チャック104によるヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32が、圧力流体による押圧力によってボディ12の内部に沿って変位自在な状態となる。換言すれば、ロック切換機構24によるヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32に対する変位規制状態が解除される。
その後、図示しない圧力流体供給源から第2流体ポート30へと圧力流体を供給し、その圧力流体が第2シリンダ室62内へと導入されることにより、ピストン14が前記圧力流体による押圧作用下に下方(矢印A方向)へと変位し、クランプアーム66がリンク溝94のリンク作用下に支持ピン70を支点として反時計回りに回動し、爪部88がスリット孔84から突出したクランプ状態となる。
そして、ピストン14は、クランプアーム66がクランプ状態となっているためさらなる下方への変位が規制された状態にあり、この状態で第2シリンダ室62に圧力流体を供給し続けることにより、該圧力流体によってロッドカバー22が上方(矢印B方向)へと押圧されることとなり、前記ヘッドカバー20、シリンダチューブ32及びロッドカバー22が一体的に上昇する。これにより、サブロケートピン56が上昇し、該サブロケートピン56の先端が、キャップ74のロケートピン孔86を通じて本体部80の上面より所定高さで突出する(図12、図14及び図15参照)。
このサブロケートピン56が本体部80から突出した状態において、切換ポート124に供給されていた圧力流体の供給を停止する。これにより、切換ピストン106に付勢されていた上方への押圧力が滅勢されるため、第1及び第2チャック102、104がスプリング132、142の弾発作用下に支軸118を支点として互いに接近する方向へと回動し、それに伴って、第2把持部128、138によって前記切換ピストン106がテーパ部150a、150bを介して押し下げられる。
そして、第1チャック102の第2把持部128によってロック用シャフト100の小径部154が把持され、該ロック用シャフト100の軸線方向に沿った変位が規制される(図11B参照)。そのため、サブロケートピン56が本体部80から突出した状態で保持されることとなる。この際、第2チャック104は、第2把持部138によってロック用シャフト100の大径部152を把持している(図11A参照)。
そして、上述したようにサブロケートピン56がロケート部82の外周側に突出した状態で、図12に示されるように、第2流体ポート30に供給されていた圧力流体を、第1流体ポート28へと供給すると共に、前記第2流体ポート30を大気開放状態とすることにより、ピストン14を上昇させてクランプアーム66が時計回りに回動させたアンクランプ状態とする。すなわち、大径の位置決め孔C2を有した別のワークW2をキャップ74に対して載置可能な準備状態となる。
次に、この準備状態において、図示しない搬送装置等によって別のワークW2が搬送され、該別のワークW2の位置決め孔C2がロケート部82及び該ロケート部82の半径外側に配設されたサブロケートピン56に挿入されるように前記ワークW2を下降させ、キャップ74における本体部80の上面に載置する(図12、図14及び図15中、2点鎖線形状参照)。
このワークW2は、図14及び図15に示されるように、位置決め孔C2の直径が、複数のサブロケートピン56で構成される外接円D(図3参照)と略同一径となるように設定されているため、前記ワークW2の位置決め孔C2が、前記サブロケートピン56によって位置決めされる。
そして、図16に示されるように、ワークW2の位置決め及び載置が確認された後、図示しない切換弁の切換作用下に圧力流体供給源から第1流体ポート28へと供給されていた圧力流体を第2流体ポート30へと供給すると共に、前記第1流体ポート28を大気開放状態とする。なお、この場合も、切換ポート124は大気開放状態とする。
この第2流体ポート30に供給された圧力流体が、第2シリンダ室62の内部に供給され、ピストン14が前記圧力流体によって下方(矢印A方向)へと押圧されることにより、ピストンロッド34に連結されたクランプアーム66が下方へと引張され、リンクピン96の挿通されたリンク溝94を介してクランプアーム66が反時計回りに所定角度だけ回動して爪部88と本体部80との間において別のワークW2が把持される。
この場合、ロック切換機構24には、切換ポート124に圧力流体が供給されていないため、図17A及び図17Bに示されるように、第1及び第2チャック102、104によるロック用シャフト100の保持状態が変化することなく、該ロック用シャフト100の変位が規制された状態であるため、ヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32がボディ12の内部に沿って変位することがなく、サブロケートピン56は、キャップ74の内部に収容されたままの状態にある。
最後に、上述したクランプ状態からクランプアーム66を再び回動させ、別のワークW2のクランプを解除したアンクランプ状態とする場合には、第2流体ポート30に供給されていた圧力流体を第1流体ポート28へと供給すると共に、前記第2流体ポート30を大気開放状態とする。
これにより、第1シリンダ室60に供給された圧力流体によってピストン14及びピストンロッド34が上昇し、それに伴って、クランプアーム66が支持ピン70に支持された一端部を支点として時計回りに回動する。これにより、クランプアーム66の爪部88がワークW2から離間し、該爪部88と本体部80との間に把持されていたワークW2の把持状態が解除されたアンクランプ状態となり、図示しない搬送装置等によって別のワークW2が上方へと取り出されて搬送される。
また、サブロケートピン56を再び下降させ、キャップ74に設けられたロケート部82のみで小径な位置決め孔C1を有したワークW1のクランプを行う場合には、切換ポート124に圧力流体を供給して切換ピストン106を上昇させることによって第1及び第2チャック102、104をスプリング132、142の弾発力に抗して開状態とし、ロック切換機構24によるロック用シャフト100の変位規制状態を解除する。
そして、その後、第1流体ポート28に圧力流体を供給することにより、ピストン14はクランプアーム66がアンクランプ状態にあって変位することがないため、第1シリンダ室60に導入された圧力流体によってヘッドカバー20がシリンダチューブ32及びロッドカバー22と共に下方へと押圧されて変位する。これにより、サブロケートピン56が、ロケートピン孔86を通じてキャップ74の内部に収容されると共に、ヘッドカバー20と共に下降したロック用シャフト100が、切換ポート124への圧力流体の供給を停止することによって小径部154に臨んだ第2チャック104がスプリング142の弾発作用下に閉動作し、その第2把持部138でロック用シャフト100の小径部154を把持することとなる。
これにより、ロック切換機構24を構成する第2チャック104によってロック用シャフト100の軸線方向に沿った変位が規制され、サブロケートピン56が下降してキャップ74の内部に収容された状態で保持される。
以上のように、本実施の形態では、第1及び第2流体ポート28、30に圧力流体を供給することにより、ピストン14をシリンダチューブ32の内部に沿って変位させ、ピストンロッド34に保持されたクランプアーム66を回動させてワークW1、W2のクランプ・アンクランプ状態を切換可能とすると共に、前記圧力流体を利用してシリンダ部16を構成するヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32をボディ12の内部に沿って変位させ、その上部に設けられたサブロケートピン56をキャップ74に対して突出・収容することにより、ロケート部82と共にサブロケートピン56によって位置決めされるワークW1、W2の位置決め孔径に対応させることができる。
すなわち、簡素な構成で、シリンダ部16に供給される圧力流体によってクランプアーム66の回動動作を行うと共に、サブロケートピン56の昇降動作を行い、異なる孔径の位置決め孔C1、C2を有した複数種のワークW1、W2をクランプ可能とし、クランプ装置10の小型化を図ることができる。
また、孔径の異なるワークW1、W2に対応させ、その都度クランプ装置10を交換するという煩雑な作業が不要となり、前記ワークW1、W2を効率的にクランプして溶接等の作業を行うことができる。
また、キャップ74に設けられたロケート部82を昇降させることがないため、様々な形状のワークW1、W2でも位置決めを行ってクランプすることができる。
さらに、ロック切換機構24を備えているため、切換ポート124に圧力流体が供給されていない場合でも、ヘッドカバー20、ロッドカバー22及びシリンダチューブ32が誤って変位してしまうことを防止することができるため、ワークW1、W2の位置決め孔径に応じて昇降させたサブロケートピン56を固定し、該サブロケートピン56が誤って昇降してしまうことを阻止できる。
なお、本発明に係るクランプ装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…クランプ装置 12…ボディ
14…ピストン 16…シリンダ部
18…クランプ部 20…ヘッドカバー
22…ロッドカバー 24…ロック切換機構
26…第1孔部 28…第1流体ポート
30…第2流体ポート 32…シリンダチューブ
34…ピストンロッド 36…供給室
56…サブロケートピン 60…第1シリンダ室
62…第2シリンダ室 64…サブボディ
66…クランプアーム 74…キャップ
80…本体部 82…ロケート部
98…ハウジング 100…ロック用シャフト
102…第1チャック 104…第2チャック
106…切換ピストン 124…切換ポート
126、136…第1把持部 128、138…第2把持部
132、142…スプリング 146…第1凹部
148…第2凹部 150a、150b…テーパ部
152…大径部 154…小径部

Claims (3)

  1. 駆動部から出力された直線運動を回動運動へと変換してクランプアームを介してワークをクランプするクランプ装置において、
    前記ワークの載置される載置部を有した本体部と、
    前記本体部に対して回動自在に支持されるクランプアームと、
    前記載置部に対して突出し、該ワークに形成された位置決め孔の挿通される第1ロケート部と、
    前記本体部の内部で軸線方向に沿って変位自在に設けられ、該載置部の端面において前記第1ロケート部の外周側に突出する第2ロケート部と、
    前記本体部に設けられ、圧力流体の供給作用下に軸線方向に沿って変位自在で前記クランプアームと接続された第1変位体と、前記第2ロケート部に連結された第2変位体とを有する駆動部と、
    を備え、
    前記第1変位体は、前記圧力流体によって押圧されるピストンと、前記ピストンに連結されると共に、前記クランプアームの端部を回動自在に支持するピストンロッドとからなり、前記第2変位体は、前記ピストンの内装されたシリンダチューブと、前記シリンダチューブの一端部を閉塞するヘッドカバーと、前記シリンダチューブの他端部を閉塞するロッドカバーとからなり、前記第1変位体と前記第2変位体とが、相対変位自在に設けられることを特徴とするクランプ装置。
  2. 請求項1記載のクランプ装置において、
    前記第2ロケート部の軸線方向に沿った変位を規制する変位規制手段を備え、前記変位規制手段が、前記圧力流体の供給作用下に前記第2ロケート部の変位可能な状態と、該第2ロケート部の変位が規制された状態とを切り換えることを特徴とするクランプ装置。
  3. 請求項1又は2記載のクランプ装置において、
    前記第2ロケート部は、前記第2変位体の中心に対して同一円上に設けられた複数のピンからなり、前記複数のピンの外接円が、前記ワークの位置決め孔の孔径に対応した直径で設定されることを特徴とするクランプ装置。
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