JP5212317B2 - アナログ電子時計 - Google Patents

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Description

この発明は、独立に駆動される複数の指針を有したアナログ電子時計に関する。
指針をモータにより駆動して時刻を表示するアナログ電子時計においては、例えばアラームの設定時刻を指針により表示したり外国の時刻を指針により表示したりする場合に、複数の指針を現在位置から別の目的位置まで早送り移動させるといった機能を有するものがある。
従来、例えば、秒針、分針および時針を独立的に駆動して現在位置から別の目的位置まで早送り移動させる場合、複数の指針を1本ずつ順番に目的位置まで早送り移動させるようにしたり、或いは、複数の指針をほぼ同時に移動開始させ、その後、各指針をそれぞれ独立的に早送り移動させて、目的の位置に到達したら各指針をそれぞれ個別に停止させるように制御するのが一般的であった。
また、複数の指針を同時に早送り駆動して電力不足に陥ることを回避するため、早送り駆動のスピードを2段階設け、低い方の駆動スピードで複数の指針を早送り駆動させる技術についての提案もなされている(例えば特許文献1)。
特開昭60−162980号公報
しかしながら、複数の指針を現在位置から目的位置まで早送り移動させるのに、指針を一本ずつ順番に移動させる場合、ユーザは或る指針の移動が完了した後、次に別の指針が動き出すかどうかを見極めないと、複数の指針の早送り移動が終了したのか否かを確認できないという課題がある。また、早送り移動に費やされる全体的な時間が長くなるという課題もある。
また、複数の指針を同時に移動開始させて、それぞれ独立的に目的位置まで早送り移動させる方式では、複数の指針が目的位置に到達するタイミングがバラバラになるため、例えばユーザが片手間に指針の早送り移動先を確認するような状況において、目立つ指針が停止したときに、未だ他の指針が早送り移動中であるのに、他の指針についても早送り移動が完了したものと誤って認識してしまうことがあるという課題があった。
この発明の目的は、独立に駆動される複数の指針を有したアナログ電子時計において、複数の指針を現在位置から別の目的位置まで早送り移動させる場合に、早送り移動の完了をユーザがはっきりと認識できるようにすることにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
第1のモータと、
前記第1のモータにより回転され、時刻の第1の単位を表示する第1の指針と、
第2のモータと、
前記第2のモータにより回転され、時刻の第2の単位を表示する第2の指針と、
前記第1および前記第2のモータを予め定められた各々の周期で駆動することで前記第1の指針および前記第2の指針により時刻の前記第1および前記第2の単位を表示させる第1駆動制御手段と、
前記第1および前記第2の指針を現在位置から特定位置に移動する際に、前記第1および前記第2の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達するための前記第1および前記第2のモータの各駆動タイミングを前記現在位置と前記特定位置との関係から決定する駆動タイミング決定手段と、
前記駆動タイミング決定手段により決定された各駆動タイミングで前記第1および前記第2のモータをそれぞれ駆動して前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ早送りする第2駆動制御手段と、
を備えることを特徴とするアナログ電子時計である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のアナログ電子時計において、
前記第2駆動制御手段は、
前記第1駆動制御手段の駆動周期よりも高速に設定された各々の周期で前記第1および前記第2のモータを駆動して前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ早送りさせる構成であり、
前記駆動タイミング決定手段は、
前記高速に設定された各々の周期で前記第1および前記第2のモータを駆動した場合に、前記第1および前記第2の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達する前記第1および前記第2のモータの各駆動開始タイミングを決定することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載のアナログ電子時計において、
前記第2駆動制御手段は、
前記第1および前記第2のモータをほぼ同時に駆動開始させて前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ早送りさせる構成であり、
前記駆動タイミング決定手段は、
前記第1および前記第2のモータをほぼ同時に駆動開始させた場合に、前記第1および前記第2の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達する前記第1のモータの駆動周期および前記第2のモータの駆動周期をそれぞれ決定することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載のアナログ電子時計において、
前記第1および前記第2の指針を含む複数の指針と、
前記第1および前記第2のモータを含むとともに前記複数の指針をそれぞれ独立して駆動する複数のモータと、
を備え、
前記駆動タイミング決定手段は、
前記複数の指針を現在位置から特定位置に移動する際に、前記複数の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達するための前記複数のモータの各駆動タイミングを前記現在位置と前記特定位置との関係から決定し、
前記第2駆動制御手段は、
前記駆動タイミング決定手段により決定された各駆動タイミングで前記複数のモータを駆動して前記複数の指針を前記特定位置へ早送りすることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のアナログ電子時計において、
前記複数の指針には、時針、分針、秒針が含まれることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載のアナログ電子時計において、
前記特定位置は時の経過に伴って変化する位置であり、
前記駆動タイミング決定手段は、
前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ移動させるのにかかる時間を加味して前記第1および前記第2のモータの駆動タイミングを決定することを特徴としている。
本発明に従うと、第1および第2の指針を現在位置から特定位置へ早送り移動させる際に、第1および第2の指針をほぼ同時に特定位置へ到達させることができる。従って、ユーザに第1および第2指針の早送り移動が完了したことをはっきりと認識させることができる。
本発明の実施形態のアナログ電子時計の全体構成を示すブロック図である。 アナログ電子時計の各指針の動作仕様を表わした図表である。 図1のCPUにより実行される第1実施形態の指針移動処理の制御手順を示すフローチャートである。 第1実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の一例を示す図表である。 図4のパラメータ値で実行される早送り動作を表わしたタイムチャートである。 図1のCPUにより実行される第2実施形態の指針移動処理の制御手順を示すフローチャートである。 第2実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の一例を示す図表である。 図7のパラメータ値で実行される早送り動作を表わしたタイムチャートである。 図1のCPUにより実行される第3実施形態の指針移動処理の制御手順を示すフローチャートである。 第3実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の一例を示す図表である。 図10のパラメータ値で実行される早送り動作を表わしたタイムチャートである。 図1のCPUにより実行される第4実施形態の指針移動処理の制御手順を示すフローチャートである。 第4実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の一例を示す図表である。 図13のパラメータ値で実行される早送り動作を表わしたタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態のアナログ電子時計の全体構成を示すブロック図である。
このアナログ電子時計は、時刻の秒桁、分桁および時桁の値を回転位置により指し示して表示する秒針41b、分針42bおよび時針43bと、時計の全体的な制御を行う第1駆動制御手段および第2駆動制御手段としてのCPU(中央演算処理装置)45と、CPU45により実行される制御プログラムや制御データが格納されるROM(Read Only Memory)46と、CPU45に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)47と、秒針41b、分針42bおよび時針43bを独立的に回転させる秒針駆動部41、分針駆動部42および時針駆動部43と、秒針駆動部41、分針駆動部42および時針駆動部43の駆動運動を秒針41b、分針42bおよび時針43bに伝達する輪列機構41a,42a,43aと、所定の周波数で発振する発振回路48と、発振回路48の発振信号を分周して時刻をカウントするための1秒信号或いはその他の動作に用いる様々な周期信号を生成する分周回路49と、分周回路49から1秒信号を入力して時刻をカウントする計時回路44と、CPU45に電力を供給する電源部50と、動作モードの切り替えや各種の設定を行わせる操作信号を入力するための操作部51とを備えている。以下、秒針41b、分針42b、時針43bをまとめて呼ぶときに指針41b,42b,43bと記す。
秒針駆動部41は、パルス状の電流が入力されることでロータを所定角度(例えば180°)ずつ回転させるステッピングモータと、CPU45から駆動パルスを受けてパルス状の電流に変換してステッピングモータに出力する駆動回路とを備え、CPU45から極性が交互に異なる駆動パルスが入力されることで、ステッピングモータのロータを1ステップ(半回転)ずつ回転させるようになっている。このロータの回転運動が輪列機構41aにより伝達されて秒針41bが1ステップ回転する。
分針駆動部42と時針駆動部43とは、秒針駆動部41と同様の構成である。CPU45から分針駆動部42に駆動パルスが出力されることで、分針42bが1ステップ回転し、CPU45から時針駆動部43へ駆動パルスが出力されることで、時針43bが1ステップ回転する。
ROM46には、CPU45が実行する制御プログラムとして、計時回路44の計時動作と同期させて3本の指針41b,42b,43bを駆動して時刻を表示させる時刻表示処理プログラム、操作部51を介した操作入力に基づき時計の動作モードを切り替えたり設定入力を行ったりする操作入力処理プログラム、動作モードの切り替えに基づいて3本の指針41b,42b,43bの位置を早送りで変更する指針移動処理プログラムなどが格納されている。これらの制御プログラムは、所定の条件でCPU45から呼び出されて実行される。
分周回路49は、CPU45からの指令によって分周比を様々に変更することが可能に構成され、分周比を変化させることで発振回路48の発振周波数以下の様々な周期数のパルス信号をCPU45へ供給することが可能になっている。
図2は、3本の指針41b,42b,43bの動作仕様を表わした図表である。
上記の秒針駆動部41および輪列機構41aの構成により、秒針41bは文字板上を一周するのに6度間隔で60ステップの指針位置をとることが可能になっている。そして、通常の時刻表示中は、1秒ごとに1ステップ移動するように制御される。また、早送り動作の際には、最大で64pps(pulse per second、1秒あたりの移動可能ステップ数)の移動速度で正転方向へ(時計周りに)移動することが可能になっている。また、CPU45から秒針駆動部41へ出力する駆動パルスの出力周期を変化させることで、64ppsよりも低い移動速度で秒針41bを早送り制御することも可能になっている。
また、上記の分針駆動部42、時針駆動部43および輪列機構42a,43aの構成により、分針42bと時針43bとは何れも文字板上を一周するのに1度間隔で360ステップの指針位置をとることが可能になっている。そして、時刻表示中は、分針42bについては10秒ごとに1ステップの移動、時針43bについては2分ごとに1ステップ移動を行うように制御される。また、早送り動作中には分針42bと時針43bは何れも最大で64ppsの移動速度で正転方向へ(時計周りに)移動させることが可能になっている。また、CPU45から分針駆動部42や時針駆動部43へ出力する駆動パルスの出力周期を変化させることで、64ppsよりも低い移動速度で分針42bや時針43bを早送り制御することも可能になっている。
以下、3本の指針41b,42b,43bを、初期時刻Aの位置から別の目的時刻Bの位置(特定位置)まで、早送り動作によって移動させる4パターン(第1実施形態〜第4実施形態)の指針移動処理について説明する。
第1および第2実施形態の指針移動処理は、目的時刻Bの位置が時間の経過に伴って変化しない場合に適用可能なものであり、例えば、時計の動作モードが時刻表示モードからアラーム設定時刻の表示モードに切り換えられた場合、すなわち、各指針41b,42b,43b(41a,42a,43a)が現在時刻を指し示している状態から、分針42bと時針43bがアラーム設定時刻を指し示し、秒針41bが文字板上のアラームマークの位置を指し示す状態まで、3本の指針41b,42b,43bを高速に移動させる場合などに適用される。
また、第3および第4実施形態の指針移動処理は、目的時刻Bの位置が時間の経過に伴って変化する場合に適用可能なものであり、例えば、時計の動作モードがアラーム設定時刻の表示モードから時刻表示モードに切り換えられた場合、或いは、時計の動作モードが日本の時刻表示モードから世界の時刻表示モードに切り換えた場合などに適用されるものである。
[第1実施形態]
図3には、CPU45により実行される第1実施形態の指針移動処理のフローチャートを示す。
この第1実施形態の指針移動処理は、3本の指針41b,42b,43bを各々の最大早送り速度SSmax,SMmax,SHmaxで早送り駆動するとともに、各指針41b,42b,43bの早送り駆動の開始タイミングをそれぞれずらすことで、各指針41b,42b,43bを同時に目的位置へ到達させる方式のものである。
この指針移動処理が開始されると、先ず、CPU45は、各指針41b,42b,43bについて早送りが開始される初期位置から早送りが終了となる目的位置までの移動ステップ数をそれぞれ計算する(ステップS1a)。ここでは、12時位置をステップ値“0”、時計周りに各指針41b,42b,43bが1ステップ進むごとにステップ値が“1”ずつ増加するといった表現で、各指針41b,42b,43bの位置を表わす。すると、時針43bの初期位置PHaは、初期時刻Aの時桁×30+分桁/2の端数を切り捨てたステップ値となり、時針43bの目的位置PHbは、目的時刻Bの時桁×30+分桁/2の端数を切り捨てたステップ値となる。従って、時針43bの移動ステップ数PDHは、目的位置PHbから初期位置PHaを減算した値となる。時針43bが初期位置PHaから目的位置PHbへ正転で移動する間に12時の位置を跨ぐ場合には、移動ステップ数PDHは負の値となるので一周分のステップ数“360”を加算することで、本来の移動ステップ数PDHを求める。
同様に、分針42bの初期位置PMaは、初期時刻Aの分桁×6+初期時刻Aの10秒桁の値であり、また、分針42bの目的位置PMbは、目的時刻Bの分桁×6+目的時刻Bの10秒桁の値であるので、上記の目的位置PMbから初期位置PMaを減算して分針42bの移動ステップ数PDMを求める。分針42bが早送り動作の間に0分を跨いで負の値になる場合は一周分のステップ数“360”を加算して本来の移動ステップ数PDMを求める。
また、秒針41bの初期位置PSaは初期時刻Aの秒桁の値であり、秒針の目的位置PSbはアラームマークのある目的時刻Bの秒桁の値であるので、上記の目的位置PSbから初期位置PSaを減算して秒針41bの移動ステップ数PDSを求める。秒針41bの目的位置PSbが秒針41bの初期位置PSaよりも小さい場合には、上記で求められた秒針41bの移動ステップ数PDSに一周分のステップ数“60”を加算して本来の移動ステップ数PDSを求める。
次に、ステップS2aへ移行し、CPU45は、秒針41bの早送り時間TDS、分針42bの早送り時間TDM、および、時針43bの早送り時間TDHを計算する。早送り時間TDS,TDM,TDHとは、各指針41b,42b,43bを最大早送り速度で運針した場合に、初期位置をスタートして目的位置に到達するまでの時間である。従って、各指針41b,42b,43bの移動ステップ数PDS,PDM,PDHをそれぞれ各指針41b,42b,43bの最大早送り速度SSmax,SMmax,SHmaxで割ることにより、それぞれ秒針41bの早送り時間TDS、分針42bの早送り時間TDM、時針43bの早送り時間TDHが算出される。さらに、CPU45は、求めた早送り時間TDS,TDM,TDHの中から最大の値を最大早送り時間TMにセットする。
続いて、CPU45は、各指針41b,42b,43bがほぼ同時に目的時刻Bの位置に到達するように各指針41b,42b,43bの早送り開始時刻を計算する(ステップS5a)。先ず、早送り動作を開始する時刻(初期時刻A)を早送り開始基準時刻T0に設定する。続いて、各指針41b,42b,43bの早送り動作にかかる時間(TDH,TDM,TDS)の時間差を各指針41b,42b,43bの早送り動作の開始時刻の時間差とすればよいので、時針43bについての早送り開始時刻STHは、最大早送り時間TMから時針43bの早送り時間TDHを減算した時間を、早送り開始基準時刻T0に加算して求める。同様に、分針42bの早送り開始時刻STMと、秒針41bの早送り開始時刻STSについても求める。
上述したステップS1a,S2a,S5aの計算処理等によって駆動タイミング決定手段が構成される。
上述したステップS1a,S2a,S5aの計算処理で、各指針41b,42b,43bの早送り開始時刻STS,STM,STHを求めたら、次に、ステップS6aへ移行して、CPU45は、実際に指針41b,42b,43bを早送り移動させる制御を行う。すなわち、秒針41bについては早送り開始時刻STSから早送り時間TDSの間を通して最大早送り速度SSmaxで移動させ、分針42bについては早送り開始時刻STMから早送り時間TDMの間を通して最大早送り速度SMmaxで移動させ、時針43bについては早送り開始時刻STHから早送り時間TDHの間を通して最大早送り速度SHmaxで移動させる。
そして、早送り開始基準時刻T0から最大早送り時間TMの経過後に各指針41b,42b,43bの早送り動作を停止させ、CPU45は、この指針移動処理を終了する。
図4には、第1実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の具体的な一例を表わした図表を、図5には、図4のパラメータ値により実行される早送り動作を説明するタイムチャートを示す。
図4の例は、初期時刻Aを“02:13:56”、目的時刻Bを“11:26:12”とした条件で早送り制御の各パラメータ値を計算したものである。この条件で上記指針移動処理のステップS1a,S2aの計算を行うことで、図4の2〜4行目に示すように各指針41b,42b,43bの初期位置、目的位置、移動ステップ数、早送り時間が求められる。さらに、早送り時間からステップS5aの計算を行うことで、図4の5行目に示すように各指針41b,42b,43bの早送り開始時刻が求められる。
そして、このように求められたパラメータ値で各指針41b,42b,43bの早送り駆動を行うことで、図5に示すように、時針43bは早送り開始基準時刻T0で早送り駆動が開始され、分針42bは早送り開始基準時刻T0から3.172秒後に早送り駆動が開始され、秒針41bは早送り開始基準時刻T0から4.078秒後に早送り駆動が開始される。さらに、早送り開始基準時刻T0から最大早送り時間TM後、すなわち、4.328秒後に、各指針41b,42b,43bが同時に目的位置に到達して、早送り動作が完了される。
以上のように、第1実施形態の指針移動処理によれば、各指針41b,42b,43bの移動ステップ数および最大早送り速度から、各指針41b,42b,43bの早送り時間を計算し、求められた各指針41b,42b,43bの早送り時間の差分だけ早送り動作の開始時刻をずらすことによって、各指針41b,42b,43bを各々の最大早送り速度で早送り動作させつつ3本の指針41b,42b,43bを同時に目的位置に到達させることができるようになっている。
従って、複数の指針41b,42b,43bの早送り動作が完了したことをユーザにはっきりと認識させることができる。さらに、複数の指針41b,42b,43bが同時に早送り動作を終了することで、ユーザに指針の移動を美しく見せることができる。
[第2実施形態]
図6には、CPU45により実行される第2実施形態の指針移動処理のフローチャートを示す。
この第2実施形態の指針移動処理は、3本の指針41b,42b,43bの早送り駆動を同時に開始させるととともに、各指針41b,42b,43bの移動ステップ数に応じて早送り移動のスピードを異ならせることで、各指針41b,42b,43bを同時に目的位置へ到達させるものである。
この指針移動処理が開始されると、先ず、CPU45は、各指針41b,42b,43bの移動ステップ数PDH,PDM,PDSの計算(ステップS1a)と、各指針41b,42b,43bの早送り時間TDS,TDM,TDHおよび最大早送り時間TMの計算(ステップS2a)とを行う。これらの処理は第1実施形態の処理(図3のステップS1a,S2a)と同一であり、詳細は省略する。
第2実施形態の指針移動処理では、上記の計算を行った後、最大早送り時間TMで各指針41b,42b,43bを対応する移動ステップ数だけ移動させるための早送り速度を求める(ステップS5b)。すなわち、時針43bの早送り速度SHは、時針43bの移動ステップ数PDHを最大早送り時間TMで除算することで求められる。分針42bの早送り速度SMと、秒針41bの早送り速度SSについても同様に求められる。
上述したステップS1a,S2a,S5bの計算処理等によって駆動タイミング決定手段が構成される。
上述したステップS1a,S2a,S5bの計算処理で、各指針41b,42b,43bの早送り速度SH,SM,SSを求めたら、次にステップS6bへ移行して、CPU45は、実際に各指針41b,42b,43bの早送り制御を実行する。具体的には、早送り開始基準時刻T0(=初期時刻A)に各指針41b,42b,43bの早送り動作を同時に開始させ、各指針41b,42b,43bの早送り速度SS,SM,SHで最大早送り時間TMの間を通して移動を継続させる。そして、早送り開始基準時刻T0から最大早送り時間TMの経過後に各指針41b,42b,43bの早送り動作を停止させて、この指針移動処理を終了する。
図7には、第2実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の具体的な一例を表わした図表を、図8には、図7のパラメータ値により実行される早送り動作を説明するタイムチャートを示す。
図7の例は、初期時刻Aを“02:13:56”、目的時刻Bを“11:26:12”とした条件で各パラメータ値を計算したものである。この条件で上記指針移動処理のステップS1a,S2aの計算を行うことで、図7の2〜4行目に示すように各指針41b,42b,43bの初期位置、目的位置、移動ステップ数、早送り時間が求められる。また、各早送り時間からステップS5bの計算を行うことで、図7の5行目に示すように、各指針41b,42b,43bの早送り速度が求められる。
なお、上記の計算例では、分針42bと秒針41bの早送り速度SM,SSの計算において小数点以下を四捨五入しているが、このような端数処理を行わずに、より正確な値を用いて早送り速度SM,SSを設定して早送り駆動させることも可能である。
そして、このように求められたパラメータ値で各指針41b,42b,43bの早送り制御を実行することで、図8に示すように、3本の指針41b,42b,43bの早送り駆動が同時に開始されるとともに、各指針41b,42b,43bが移動ステップ数に応じた早送り速度“約4pps、約17pps、64pps”で移動することにより、各指針41b,42b,43bがほぼ同時に目的位置へ到達するようになっている。
以上のように、この第2実施形態の指針移動処理によれば、各指針41b,42b,43bの早送り速度が移動ステップ数に応じて適宜調整されることにより、3本の指針41b,42b,43bの早送り駆動が同時に開始され、且つ、3本の指針41b,42b,43bが同時に目的の位置に到達するようになっている。
従って、3本の指針41b,42b,43bが早送り動作中であること、また、3本の指針41b,42b,43bの早送り動作が完了したことをユーザにはっきりと認識させることができる。さらに、早送り動作の間は3本の指針が同時に移動するので、指針の移動状態を美しく見せることができる。
[第3実施形態]
図9には、CPU45により実行される第3実施形態の指針移動処理のフローチャートを示す。
第3実施形態の指針移動処理は、指針41b,42b,43bの早送り動作の目的位置が時間の経過に伴って変化していく場合に対応したものである。
この指針移動処理が開始されると、最初に、CPU45は、初期値の設定を行う(ステップS1c)。先ず、目的時刻Bに、早送り動作に掛かる時間(最大早送り時間TM)を考慮しない、早送り開始時点における目的時刻である当初目的時刻B0を設定する。次いで、最大早送り時間TMによる目的時刻Bの変化を考慮した移動ステップ数および早送り時間を循環的に計算する際に必要な変数に“0”の値をセットする。この変数には、循環的な計算で前回の移動ステップ数の計算結果を記憶する時針43bについての前回移動ステップ数PDHp、分針42bについての前回移動ステップ数PDMp、秒針41bについての前回移動ステップ数PDSp、並びに、前回の最大早送り時間が記憶される前回最大早送り時間TMpの各変数が含まれる。
また、この初期値の設定処理(ステップS1c)では、CPU45は、初期時刻Aにおける各指針41b,42b,43bの位置PHa,PMa,PSaについても第1実施形態と同様に求める。
次いで、ステップS2cへ移行して、CPU45は、初期時刻Aと目的時刻Bとから各指針41b,42b,43bの移動ステップ数PDS,PDM,PDHと最大早送り時間TMとを求める。これらの計算方法は第1実施形態のものとほぼ同様であるが、この計算はステップS2c〜S4cのループ処理により、目的時刻Bの値を少しずつ変化させながら循環的に繰り返し行う。
また、この繰り返しの計算過程において、現在求められた移動ステップ数PDH,PDM,PDSと、前回求められた移動ステップ数PDHp、PDMp、PDSpとの比較が行われ、前者よりも後者の方が大きい場合には、現在求められた移動ステップ数PDH,PDM,PDSに対象となる指針の一周分のステップ数(360や60)を加算する処理を行う。これは、移動ステップ数PDH,PDM,PDSを計算する際に、第1実施形態で説明したが、計算結果が対象の指針が一周以上移動するステップ数となったときに、一周分のステップ数を減算する処理を行なっているため、循環的に繰り返し計算される途中で、この減算処理が行われる可能性もあり、その場合に、この減算処理を取り消すために行われるものである。一周分のステップ数とは、秒針41bについては“60”、分針42bと時針43bについては“360”である。
また、ステップS2cでは、上記の移動ステップ数PDS,PDM,PDHと各指針41b,42b,43bの最大早送り速度SSmax,SMmax,SHmaxに基づいて各指針41b,42b,43bの早送り時間TDS,TDM,TDHと、これらの早送り時間の最大値である最大早送り時間TMとを求める。
次に、ステップS3cへ移行すると、CPU45は、最大早送り時間TMが前回最大早送り時間TMpと比較して1秒以上長いか否かを判別する。前回計算した最大早送り時間TMpと比較して今回の最大早送り時間TMが更に1秒以上長くなる場合は、繰り返しの計算を続けるために、ステップS4cへ移行する。
ステップS4cでは、新たな目的時刻Bとして当初目的時刻B0に早送り時間TMを加えた値(端数は切り捨て)を設定するとともに、ステップS2cの計算で求められた移動ステップ数PDH,PDM,PDSと最大早送り時間TMとを、それぞれ前回移動ステップ数PDHp,PDMp,PDSpと前回最大早送り時間TMpにセットする。そして、ステップS2cへ戻る。
つまり、上記のステップS2c〜S4cの処理を繰り返すことで、目的時刻Bには当初目的時刻B0に前回計算された最大早送り時間TMpが付加された値となって、実際の早送り時間(最大早送り時間TM)が付加された正確な目的時刻に次第に近づいていくようになっている。そして、最大早送り時間TMと前回最大早送り時間TMpとの差が1秒以内となったら、1秒以内の精度でほぼ正確な目的時刻Bが得られたと判断できることから、ステップS3cの判別処理で“NO”と判別されて、ステップS2c〜S4cのループ処理を抜けるようになっている。
ステップS3cの判別処理からステップS5aへ移行すると、CPU45は、直前のステップS2cで計算された移動ステップ数PDS,PDM,PDHと早送り時間TDS,TDM,TDHに基づいて、第1実施形態と同様に、各指針41b,42b,43bの早送り開始時刻STS,STM,STHを計算する。上述したステップS1c〜S4c,S5aの計算処理等によって駆動タイミング決定手段が構成される。そして、ステップS6aへ移行して、CPUは、求められたパラメータに基づき、各指針41b,42b,43bの早送り制御を実行する。
さらに、この実施形態の指針移動処理では、各指針41b,42b,43bの早送り動作が完了した後、CPU45は、指針位置の誤差補正の処理を実行する(ステップS7c)。この実施形態の指針移動処理では、ステップS2c〜S4cのループ処理によって目的時刻Bを漸近的に求めていることから、目的時刻Bに誤差が生じることがあり得る。そのため、ここで、誤差がある場合にそれを補正する処理を行っている。具体的には、各指針41b,42b,43bの早送り後の位置と、現在表示すべき時刻(例えば世界時間)とにズレがあるか判別し、このズレを微修正する。そして、この指針移動処理を終了する。指針移動処理が終了したら、3本の指針41b,42b,43bの運針速度が時刻表示のものに変更されて、そのまま時刻が表示されることになる。
図10には、第3実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の具体的な一例を表わした図表を、図11には、図10のパラメータ値により実行される早送り動作を説明するタイムチャートを示す。
図10の例は、初期時刻A=“02:13:56”、当初目的時刻B0=“11:26:50”の条件で早送り制御の各パラメータ値を計算したものである。この条件で上記指針移動処理のステップS1cの計算が行われることで、図10の1行目に示すように、各指針41b,42b,43bの初期位置が求められ、さらに、ステップS2cの1回目(ループ処理の初回目)の計算が行われることで、図10の2〜5行目に示すように、各指針41b,42b,43bの1回目の目的位置、1回目の移動ステップ数、1回目の早送り時間が求められる。さらに、1回目に計算された最大早送り時間“4.32秒”に基づき目的時刻Bが“11:26:54”に更新されて、2回目のループ処理のステップS2cの計算が行われることで、図10の6〜8行目に示すように、各指針41b,42b,43bの2回目の目的位置、2回目の移動ステップ数、2回目の早送り時間が求められる。そして、1回目の最大早送り時間“4.32秒”と2回目の最大早送り時間“4.32秒”とが1秒以上の差がないため、2回目の最大早送り時間“4.32秒”がほぼ正確な値であると判断されている。続いてステップS5aの計算が行われることで、図10の最終行に示すように、各指針41b,42b,43bの早送り開始時刻が求められている。
そして、このように求められたパラメータ値で各指針41b,42b,43bの早送り駆動を行うことで、図11に示すように、時針43bは早送り開始基準時刻T0(このとき各指針41b,42b,43bは初期時刻Aの位置にある。)で早送り駆動が開始され、分針42bは早送り開始基準時刻T0から3.109秒後に早送り駆動が開始され、秒針41bは早送り開始時刻T0から3.421秒後に早送り駆動が開始される。さらに、早送り開始基準時刻T0から最大早送り時間TM後、すなわち、4.328秒後に、3本の指針41b,42b,43bが同時に目的位置に到達して、早送り動作が完了される。このとき、目的時刻Bは、当初目的時刻B0に最大早送り時間TMが加算された時刻にほぼ合致するようになっている。
以上のように、この第3実施形態の指針移動処理によれば、時の経過に伴って目的時刻Bが変化する場合でも、3本の指針41b,42b,43bの早送り時間に伴う目的時刻Bの変化分も含めて計算が行われ、それにより、各指針41b,42b,43bをほぼ同時に目的時刻Bに到達させることが可能になっている。3本の指針41b,42b,43bがほぼ同時に目的時刻Bに到達することにより、別の時刻表示へ切り替わったことをユーザにはっきりと認識させることができる。
[第4実施形態]
図12には、CPU45により実行される第4実施形態の指針移動処理のフローチャートを示す。
第4実施形態の指針移動処理は、第2実施形態で示した各指針41b,42b,43bの早送り速度を異ならせて各指針41b,42b,43bを同時に目的時刻Bの位置まで移動させる方式と、第3実施形態で示した早送り動作中の時間経過による目的時刻Bの変化を考慮した計算処理とを組み合わせたものである。従って、同一の部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この指針移動処理が開始されると、第3実施形態と同様に、先ず、CPU45は、ステップS1cの初期設定の処理、並びに、ステップS2c〜S4cのループ処理によって、早送り動作時間による目的時刻Bの変化を考慮した各指針41b,42b,43bの移動ステップ数PDS,PDM,PDHと最大早送り時間TMとを求める。
次いで、第2実施形態と同様に、CPU45は、各指針41b,42b,43bの早送り速度SS,SM,SHを求める(ステップS5b)。上述したステップS1c〜S4c,S5bの計算処理等によって駆動タイミング決定手段が構成される。そして、早送り開始基準時刻T0から各指針41b,42b,43bをそれぞれ早送り速度SS,SM,SHで最大早送り時間TMの間を通して早送り動作させる(ステップS6b)。さらに、早送り動作の終了タイミングには、第3実施形態と同様に、指針位置の誤差補正を行って(ステップS7c)、この指針移動処理を終了する。指針移動処理が終了したら、3本の指針41b,42b,43bの運針速度が時刻表示のものに変更されて、そのまま時刻が表示されることになる。
図13には、第4実施形態の指針移動処理で計算される各パラメータ値の具体的な一例を表わした図表を、図14には、図13のパラメータ値により実行される早送り動作を説明するタイムチャートを示す。
図13の例は、初期時刻A=“02:13:56”、当初目的時刻B0=“11:26:50”の条件で早送り制御の各パラメータ値を計算したものである。この条件で上記指針移動処理のステップS1cの計算が行われることで、図13の1行目に示すように、各指針41b,42b,43bの初期位置が求められ、さらに、ステップS2cの1回目(ループ処理の初回目)の計算が行われることで、図13の2〜5行目に示すように、各指針41b,42b,43bの1回目の目的位置、1回目の移動ステップ数、1回目の早送り時間が求められる。さらに、1回目に計算された最大早送り時間“4.32秒”に基づき目的時刻Bが“11:26:54”に更新されて、2回目のループ処理のステップS2cの計算が行われることで、図13の6〜8行目に示すように、各指針41b,42b,43bの2回目の目的位置、2回目の移動ステップ数、2回目の早送り時間が求められる。そして、1回目の最大早送り時間“4.32秒”と2回目の最大早送り時間“4.32秒”とが1秒以上の差がないため、2回目の早送り時間がほぼ正確な値であると判断される。続いてステップS5aの計算が行われることで、図13の最終行に示すように、各指針41b,42b,43bの早送り速度が求められている。
なお、上記の計算例では、例えば秒針41bの早送り速度を四捨五入により端数を切り下げているため、秒針41bを目的位置へ移動させる最後の駆動パルスの出力タイミングが、最大早送り時間TMを僅かに過ぎたタイミングになっている。各指針41b,42b,43bを最大早送り時間TMを経過する前に目的位置へ移動させた方が良い場合には、例えば、早送り速度の計算で端数を全て切り上げるようにしても良い。
そして、このように求められたパラメータ値で各指針41b,42b,43bの早送り駆動を行うことで、図14に示すように、3本の指針41b,42b,43bが早送り開始基準時刻T0(このとき各指針41b,42b,43bは初期時刻Aの位置にある。)から、各指針41b,42b,43bに設定された早送り速度“13pps,18pps,64pps”で早送り動作を開始し、早送り開始基準時刻T0から最大早送り時間TM後、すなわち、4.328秒後に、3本の指針41b,42b,43bが同時に目的位置に到達して、早送り動作が完了する。このとき、目的時刻Bは、当初目的時刻B0に最大早送り時間TMが加算された時刻にほぼ合致するようになっている。
以上のように、この第4実施形態の指針移動処理によれば、早送り動作中の経過時間を考慮して各指針41b,42b,43bの早送り速度が計算されるので、各指針41b,42b,43bの早送り移動を経て時刻表示状態に移行する場合にも、各指針41b,42b,43bの早送りを同時に開始して同時に目的位置に到達させることができる。それにより、ユーザに分かりやすく早送り動作中であることや、早送り動作が完了して時刻表示に移行したことを認識させることができる。
なお、本発明は、上記第1〜第4の実施形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、早送り駆動する複数の指針は、時針43b、分針42b、秒針41bに限られず、機能針や文字板中の小窓に用いられる小針などを含めても良い。また、時針43bと分針42b、或いは、分針42bと秒針41bなどを早送り駆動の対象とするようにしても良い。
また、上記実施形態では、早送り動作において各指針41b,42b,43bが同時に目的位置に到達すると説明しているが、厳密に同時であるということはなく、多少の誤差が含まれるものである。例えば、ユーザが目視により目的位置への到達タイミングのズレを見分けられない程度の誤差であれば同時であると見なせるし、各指針41b,42b,43bが1ステップや2ステップ分ずれて目的位置へ到達する程度であれば、ほぼ同時と見なすことができる。
また、早送り駆動のパラメータ値の計算方法も、上記第1〜第4の実施形態のものに限られず、例えば、各指針41b,42b,43bの早送り開始時刻を異ならせる方式と、各指針41b,42b,43bの早送り速度を異ならせる方式の両方を用いて、各指針41b,42b,43bが同時に目的位置に到達させることもできる。また、図5に示した例では、早送り動作の開始から計算された期間、分針42bと秒針41bは停止した状態にされているが、停止させるのではなく、この期間に分針42bと秒針41bに通常の時刻表示の移動を行わせたままとするようにしても良い。この場合、通常の時刻表示の移動分を考慮した早送り開始時刻の計算を行うようにすれば良い。また、図3および図9に示したフローチャートでは、早送り速度として各指針41b,42b,43bの最大の早送り速度を用い、また、図6および図12に示したフローチャートでは、各指針を最大早送り速度で早送り動作した場合の早送り時間の中で最大の早送り時間を基準に用いて早送り速度の設定を行ったが、早送り動作は必ずしも最大早送り速度に限られず、状況に応じて様々な早送り速度を設定することが可能である。
その他、各指針41b,42b,43bの動作仕様、早送り動作を指針の正転のみで行う構成、早送り動作の計算手法および計算値など、実施形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
41b 秒針
42b 分針
43b 時針
44 計時回路
45 CPU
46 ROM
47 RAM
48 発振回路
49 分周回路
A 初期時刻
B 目的時刻
B0 当初目的時刻
PDH,PDM,PDS 移動ステップ数
PHa,PMa,PSa 初期位置
PHb,PMb,PSb 目的位置
SH,SM,SS 早送り速度
SHmax,SMmax,SSmax 最大早送り速度
STH,STM,STS 早送り開始時刻
T0 早送り開始基準時刻
TDH,TDM,TDS 早送り時間
TM 最大早送り時間

Claims (6)

  1. 第1のモータと、
    前記第1のモータにより回転され、時刻の第1の単位を表示する第1の指針と、
    第2のモータと、
    前記第2のモータにより回転され、時刻の第2の単位を表示する第2の指針と、
    前記第1および前記第2のモータを予め定められた各々の周期で駆動することで前記第1の指針および前記第2の指針により時刻の前記第1および前記第2の単位を表示させる第1駆動制御手段と、
    前記第1および前記第2の指針を現在位置から特定位置に移動する際に、前記第1および前記第2の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達するための前記第1および前記第2のモータの各駆動タイミングを前記現在位置と前記特定位置との関係から決定する駆動タイミング決定手段と、
    前記駆動タイミング決定手段により決定された各駆動タイミングで前記第1および前記第2のモータをそれぞれ駆動して前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ早送りする第2駆動制御手段と、
    を備えることを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 前記第2駆動制御手段は、
    前記第1駆動制御手段の駆動周期よりも高速に設定された各々の周期で前記第1および前記第2のモータを駆動して前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ早送りさせる構成であり、
    前記駆動タイミング決定手段は、
    前記高速に設定された各々の周期で前記第1および前記第2のモータを駆動した場合に、前記第1および前記第2の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達する前記第1および前記第2のモータの各駆動開始タイミングを決定することを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
  3. 前記第2駆動制御手段は、
    前記第1および前記第2のモータをほぼ同時に駆動開始させて前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ早送りさせる構成であり、
    前記駆動タイミング決定手段は、
    前記第1および前記第2のモータをほぼ同時に駆動開始させた場合に、前記第1および前記第2の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達する前記第1のモータの駆動周期および前記第2のモータの駆動周期をそれぞれ決定することを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
  4. 前記第1および前記第2の指針を含む複数の指針と、
    前記第1および前記第2のモータを含むとともに前記複数の指針をそれぞれ独立して駆動する複数のモータと、
    を備え、
    前記駆動タイミング決定手段は、
    前記複数の指針を現在位置から特定位置に移動する際に、前記複数の指針が前記特定位置にほぼ同時に到達するための前記複数のモータの各駆動タイミングを前記現在位置と前記特定位置との関係から決定し、
    前記第2駆動制御手段は、
    前記駆動タイミング決定手段により決定された各駆動タイミングで前記複数のモータを駆動して前記複数の指針を前記特定位置へ早送りすることを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
  5. 前記複数の指針には、時針、分針、秒針が含まれることを特徴とする請求項4記載のアナログ電子時計。
  6. 前記特定位置は時の経過に伴って変化する位置であり、
    前記駆動タイミング決定手段は、
    前記第1および前記第2の指針を前記特定位置へ移動させるのにかかる時間を加味して前記第1および前記第2のモータの駆動タイミングを決定することを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
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