JP5210510B2 - マルチ空調システムの冷媒封入量判定方法および冷媒漏洩検知方法 - Google Patents

マルチ空調システムの冷媒封入量判定方法および冷媒漏洩検知方法 Download PDF

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本発明は、マルチタイプの空調システムに適正量の冷媒が封入されているか否かを判定するマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法および該システムからの冷媒漏洩の有無を検知する冷媒漏洩検知方法に関するものである。
1台の室外機に対して、複数台の室内機を並列に接続して構成されるマルチタイプの空調システムの場合、室外機に一定量の冷媒を封入した状態で工場出荷し、現地において室内機と室外機間を冷媒配管により接続して据え付け施工される。この場合、室内機を接続する冷媒配管長は、個々のマルチ空調システム毎に様々であり、また、接続される室内機の機種、容量等も様々である。このため、現地で据え付け後に冷媒配管長、接続される室内機の機種、容量等に見合った量の冷媒を追加封入している。
この結果、マルチ空調システム内の総冷媒量は、工場出荷時の封入量に現地で追加封入された冷媒量を加えたものとなるが、これが適正な冷媒量となっているか否かを判定する技術は、未だ十分に確立されていないのが実情である。このため、規定通りに空調性能が発揮されなかったり、圧力の異常上昇等の異常運転の要因となったりする等、冷媒量の過不足によるトラブルが多々に発生している。特に、現地で追加封入される冷媒は、室内機と室外機間の冷媒配管長および配管サイズ等より計算で封入量を求め、計量チャージする手順とされているが、これが守られなかったり、あるいは配管仕様が不明確で正確な計算ができなかったりすることから、それがトラブルの主な原因となっている。
そこで、冷房運転時における必要冷媒量が暖房運転時における必要冷媒量よりも大きいことを前提として、全ての利用ユニットを冷房運転するとともに、利用側膨張弁による過熱度制御および圧縮機による蒸発圧力制御を行う冷媒量判定運転モードにより、熱源側熱交換器の出口における冷媒の過冷却度を検出し、これにより冷媒回路内に充填される冷媒量の適否を判定するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−23072号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、熱交換器のボリュームが必要冷媒量に及ぼす影響が考慮されていない。マルチ空調システムでは、上記したように冷媒配管長だけではなく、接続される室内機の機種、容量等も様々であるため、冷房または暖房の何れの場合が必要とする冷媒量が大となるかは、冷媒配管長/室内外機の組み合わせ如何によって異なる。従って、上記の判定方法の結果だけでは、必ずしも冷媒が適正量封入されているとは断定できない面がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、冷媒封入量のガスローおよび/またはオーバーチャージを的確に判断し、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入できるようにするマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法および冷媒漏洩検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法および冷媒漏洩検知方法は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒循環方向を切り換える四方切換弁と、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、冷媒を膨張させる暖房用の室外膨張弁と、冷媒を貯留するレシーバと、冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器に導かれるバイパス冷媒を膨張させる過冷却用膨張弁と、を順次冷媒配管により接続して構成される室外側冷媒回路を備え、該室外側冷媒回路からガス側配管および液側配管が導出される室外機と、冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器と、冷媒を膨張させる冷房用の室内膨張弁と、を備え、前記ガス側配管および液側配管より分岐される複数組の室内側分岐ガス配管および室内側分岐液配管間に、互いに並列に接続される複数台の室内機と、から構成されるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法であって、前記四方切換弁を冷房サイクルに切り換え、該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を1台冷房運転し、この状態で前記室外熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定することを特徴とする。
マルチ空調システムにおいて、四方切換弁を冷房サイクルに切り換えて室内機を1台運転すると、他の室内機には冷媒がホールドされないため、該サイクルの必要冷媒量が最も少ない状態とされる。本発明では、マルチ空調システム据え付け後の試運転時、この状態でサイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として冷房運転を行い、室外熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定するようにしている。つまり、この運転により、適正量の冷媒が封入されている場合は、室外熱交換器から室内膨張弁に至る液配管が液冷媒で満たされるうえに、室外熱交換器内に適正量の冷媒がホールドされることになるため、室外熱交換器出口の冷媒過冷却度は所定過冷却度に維持される。しかし、冷媒封入量がオーバーチャージ状態の場合は、室外熱交換器内に余剰の冷媒が溜まり込んで行き、室外熱交換器出口の冷媒過冷却度が徐々に大きくなり、やがて室外膨張弁の開度が全開となってしまうため、室外熱交換器出口の冷媒過冷却度を所定過冷却度に維持することができなくなる。従って、室外熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上となる場合は、冷媒封入量が過剰のオーバーチャージ状態であると判断でき、冷媒を回収して冷媒封入量を是正する。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
さらに、本発明のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、上記のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法において、前記冷房サイクルでの前記オーバーチャージ判定の後、またはその前に、冷房サイクルで該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を全台冷房運転し、この状態で前記室内膨張弁および/または前記過冷却用膨張弁の開度が所定値以上のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定することを特徴とする。
マルチ空調システムにおいて、四方切換弁を冷房サイクルに切り換えて室内機を全台運転すると、全室内機に一定量の冷媒がホールドされるため、該サイクルの必要冷媒量が最も多い状態とされる。本発明では、マルチ空調システム据え付け後の試運転時、上述のオーバーチャージ判定を行った後、またはその前に、室内機を全台運転した状態でサイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として冷房運転を行い、室内膨張弁および/または過冷却用膨張弁の開度が所定値以上のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定するようにしている。つまり、この運転により、サイクル内に適正量の冷媒が封入されている場合は、各室内熱交換器に適正量の冷媒がホールドされ、各室内膨張弁は、開度が所定範囲内で制御されて室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定に制御することができる。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、室内熱交換器内の冷媒ホールド量が減少して行き、それに伴い室内膨張弁の開度が徐々に大きくなり、やがて全開となって室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定に制御することができなくなる。この場合、室内熱交換器出口の冷媒過熱度が大きくなり、冷房能力が低下する。従って、全室内機のうち、1台でも室内膨張弁の開度が所定値以上のときは、冷媒封入量が不足するガスロー状態であると判断することができ、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正する。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。なお、この場合、室内膨張弁の開度から直接ガスロー状態を判断できるが、室内機と室外機間の通信が必要なため、ガスローの認識に若干の時間遅れが生じることとなる。
同様に、過冷却用膨張弁は、適正量の冷媒が封入されている場合は、開度が所定範囲内で制御され、過冷却熱交換器出口の液側配管内における液冷媒の過冷却度を所定値に制御することができる。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、液側配管内の冷媒にガス相が混ざるようになり、それに伴い過冷却用膨張弁の開度が徐々に大きくなって行き、やがて全開となって液側配管内における液冷媒の過冷却度を所定値に維持することができなくなる。この場合も、室内膨張弁を通過する冷媒量が減少することとなるので、冷房能力が低下する。従って、過冷却用膨張弁の開度が所定値以上のときも、ガスロー状態であると判断することができ、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正する。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。なお、過冷却用膨張弁は、室外機に設けられているため、室外機コントローラで直ちにガスロー状態を認識することができる。
さらに、本発明にかかるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒循環方向を切り換える四方切換弁と、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、冷媒を膨張させる暖房用の室外膨張弁と、冷媒を貯留するレシーバと、冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器に導かれるバイパス冷媒を膨張させる過冷却用膨張弁と、を順次冷媒配管により接続して構成される室外側冷媒回路を備え、該室外側冷媒回路からガス側配管および液側配管が導出される室外機と、冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器と、冷媒を膨張させる冷房用の室内膨張弁と、を備え、前記ガス側配管および液側配管より分岐される複数組の室内側分岐ガス配管および室内側分岐液配管間に、互いに並列に接続される複数台の室内機と、から構成されるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法であって、前記四方切換弁を暖房サイクルに切り換え、該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を1台暖房運転し、この状態で前記室外膨張弁の開度が所定値以上または前記室内膨張弁の開度が所定値以下のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定することを特徴とする。
マルチ空調システムにおいて、四方切換弁を暖房サイクルに切り換えて室内機を1台運転すると、他の室内機は全て冷媒で液封されるため、該サイクルの必要冷媒量が最も多い状態とされる。本発明では、マルチ空調システム据え付け後の試運転時、この状態でサイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として暖房運転を行い、室外膨張弁の開度が所定値以上または室内膨張弁の開度が所定値以下のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定するようにしている。つまり、この運転により、適正量の冷媒が封入されている場合は、室外熱交換器内に適正量の冷媒がホールドされ、室外膨張弁は、開度が所定範囲内で制御されて室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定に制御することができる。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、室外熱交換器内の冷媒ホールド量が減少して行き、室外熱交換器出口の冷媒過熱度が大きくなり、それに伴って室外膨張弁の開度が徐々に大きくなり、やがて全開となって室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定に制御することができなくなる。従って、室外膨張弁の開度が所定値以上のときは、冷媒封入量が不足するガスロー状態であると判断でき、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正する。これにより、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
同様に、室内膨張弁は、適正量の冷媒が封入されている場合は、室内熱交換器内に所定量の冷媒がホールドされるため、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定過冷却度に保持される。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、室内熱交換器内の冷媒ホールド量が減少して行き、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が小さくなり、それに伴って室内膨張弁の開度が徐々小さくなり、やがて全閉となって室内熱交換器出口の冷媒過冷却度を所定過冷却度に制御することができなくなる。従って、室内膨張弁の開度が所定値以下となる場合は、冷媒封入量が不足するガスロー状態であると判断でき、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正する。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
さらに、本発明のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、上記のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法において、前記暖房サイクルでの前記ガスロー判定の後、またはその前に、暖房サイクルで該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を全台暖房運転し、この状態で前記室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定することを特徴とする。
マルチ空調システムにおいて、四方切換弁を暖房サイクルに切り換えて室内機を全台運転すると、全ての室内機に一定量の冷媒がホールドされるため、サイクルの必要冷媒量が最も少ない状態とされる。本発明では、マルチ空調システム据え付け後の試運転時、上述のガスロー判定を行った後、またはその前に、室内機を全台運転した状態でサイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として暖房運転を行い、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定するようにしている。つまり、この運転により、適正量の冷媒が封入されている場合は、室内熱交換器内に適正量の冷媒がホールドされるため、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度は所定過冷却度に維持される。しかし、冷媒封入量がオーバーチャージ状態の場合は、室内熱交換器内に余剰冷媒が溜まり込んで行き、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が徐々に大きくなり、やがて室内膨張弁の開度が全開となってしまうため、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度は所定過冷却度に維持することができなくなる。従って、室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上となる場合は、冷媒封入量が過剰のオーバーチャージ状態であると判断でき、冷媒を回収して冷媒封入量を是正する。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
さらに、本発明にかかるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒循環方向を切り換える四方切換弁と、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、冷媒を膨張させる暖房用の室外膨張弁と、冷媒を貯留するレシーバと、冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器に導かれるバイパス冷媒を膨張させる過冷却用膨張弁と、を順次冷媒配管により接続して構成される室外側冷媒回路を備え、該室外側冷媒回路からガス側配管および液側配管が導出される室外機と、冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器と、冷媒を膨張させる冷房用の室内膨張弁と、を備え、前記ガス側配管および液側配管より分岐される複数組の室内側分岐ガス配管および室内側分岐液配管間に、互いに並列に接続される複数台の室内機と、から構成されるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法であって、上述のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法における冷房サイクルでのオーバーチャージ判定と、冷房サイクルでのガスロー判定と、暖房サイクルでのガスロー判定と、暖房サイクルでのオーバーチャージ判定と、を一括して適宜の順序で行うことを特徴とする。
マルチ空調システムでは、冷媒配管長、接続される室内機の機種、容量等が様々であるため、冷房または暖房の何れの場合が必要とする冷媒量が大となるかは、冷媒配管長/室内外機の組み合わせ如何により異なる。本発明では、冷房、暖房の両方で運転し、それぞれにおいてガスロー判定およびオーバーチャージ判定を行うことによって、冷媒封入量の確認および是正をすることができるため、個々のマルチ空調システムに対して各々過不足なく冷媒を封入することができる。従って、室外機に接続される室内機の冷媒配管長、機種、容量、台数等を加味して適正量の冷媒を封入することが可能となる。その結果、冷媒量の過不足によるトラブルを解消し、製品の信頼性を向上させることができる。
さらに、本発明のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、上記のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法において、夏季には、冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を、暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定に優先して行い、冬季には、暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を、冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定に優先して行うことを特徴とする。
本発明によれば、夏季には、冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を優先的に行い、冬季には、暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を優先的に行うようにしているので、冷媒封入量判定のための冷房サイクルでの運転および暖房サイクルでの運転をそれぞれ高負荷運転により行うことができる。このため、圧縮機を高Hz運転とし、迅速に冷媒封入量判定を行うことができる。特に、冷媒回路がアキュームレータを有する場合は、アキュームレータに溜まっている冷媒を追い出す必要があるが、圧縮機の高Hz運転によりアキュームレータから速やかに冷媒を追い出すことができるため、冷媒封入量の判定を可及的速やかに実施することができる。
さらに、本発明にかかるマルチ空調システムの冷媒漏洩検知方法は、マルチ空調システム据え付け後の試運転時に、上記の冷媒封入量判定方法により冷媒封入量の判定を行い、その結果を初期運転データとして記憶し、その後の適宜時期に同様の冷媒封入量判定を行って、その運転データを前記初期運転データと比較することにより、冷媒漏洩の有無を検知することを特徴とする。
本発明によれば、マルチ空調システム据え付け後の試運転時に、冷媒封入量の判定を行い、その結果を初期運転データとして記憶し、その後の適宜時期に同様の冷媒封入量判定を行って、その運転データを前記初期運転データと比較することにより、冷媒漏洩の有無を簡便に検知することができる。従って、冷媒が漏洩しておれば、速やかに必要な措置を講ずることができ、ガスローによるトラブル防止や環境保護に繋げることができる。
本発明にかかるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法によると、個々のマルチ空調システムにマッチした方法で、簡便にかつ適正に冷媒封入量を判定することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することが可能となる。特に、熱交換器のボリューム、冷媒配管長、接続される室内機の機種、容量等を加味して冷媒封入量を判定することができるので、その結果、適正量の冷媒を封入することができる。
また、本発明にかかるマルチ空調システムの冷媒漏洩検知方法によると、試運転時に取得した冷媒封入量判定の初期運転データと、その後の適宜時期に同様の冷媒封入量判定を行って取得した運転データとを比較することによって、冷媒漏洩の有無を簡便に検知することができるため、ガスローによるトラブル防止や環境保護に繋げることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。
(マルチ空調システムの構成)
図1には、本実施形態に係るマルチ空調システム1の冷房サイクル図が示されている。
マルチ空調システム1は、1台の室外機2と、室外機2から導出されるガス側配管4および液側配管5と、このガス側配管4および液側配管5間に分岐器6を介して並列に接続される複数台の室内機7A,7Bと、から構成される。
室外機2は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機21と、冷媒ガス中から潤滑油を分離するオイルセパレータ22と、冷媒の循環方向を切り換える四方切換弁23と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器24と、暖房用の室外電子膨張弁(EEVH)25と、液冷媒を貯留するレシーバ26と、冷房時に液冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器27と、過冷却熱交換器27に分流される冷媒量を制御する過冷却用電子膨張弁(EEVSC)28と、圧縮機21に吸入される冷媒ガス中から液分を分離するアキュームレータ29と、ガス側操作弁30と、液側操作弁31と、を備え、これらが公知の如く吐出配管32A、ガス配管32B、液配管32C、ガス配管32D、吸入配管32E、および過冷却用パイバス配管32F等の冷媒配管を介して接続され、室外側冷媒回路33を構成している。また、室外機2には、室外熱交換器24に外気を送風する室外ファン34が設けられる。なお、室外機2の冷媒回路33内には、所定量の冷媒が封入され、その状態で工場出荷されるのが通常である。
ガス側配管4および液側配管5は、室外機2のガス側操作弁30および液側操作弁31に接続される冷媒配管であり、現場での据え付け施工時に、室外機2とそれに接続される室内機7A,7Bとの間の距離によりその長さが適宜決定される。ガス側配管4および液側配管5の途中には、適宜数の分岐器6が設けられ、この分岐器6を介してそれぞれ適宜台数の室内機7A,7Bが接続される。
室内機7A,7Bは、冷媒と室内空気とを熱交換させて室内空調に供する室内熱交換器71と、冷房用の室内電子膨張弁(EEVC)72と、室内熱交換器71を通して室内空気を循環させる室内ファン73と、を備えており、室内側分岐ガス配管4Aおよび室内側分岐液配管5Aを介して分岐器6に接続される。なお、本実施形態では、室内機7A,7Bが2台接続された例が図示されているが、接続される室内機の数は、3台以上であってもよいことはもちろんである。
上記のマルチ空調システム1は、室外機2と、室内機7A,7Bと、ガス側配管4、液側配管5、分岐ガス配管4A,4B、分岐液配管5A,5B、分岐器6等の配管類と、が別個に据え付け現場に搬入され、当該現場において室外機2と室内機7A,7Bとが冷媒配管を介して接続施工される。一般に、室外機2は屋上や建屋周辺の室外に設置され、室内機7A,7Bは、各空調ゾーンあるいは各室に各々配設される。このため、室外機2と室内機7A,7B間を接続するガス側配管4、液側配管5、分岐ガス配管4A,4B、分岐液配管5A,5B等の配管長は、据え付け環境によって大きく異なる。また、室内機7A,7Bに関しても、形式(機種)や容量の異なる室内機が混在して接続されることが往々にしてある。こうした事情から、マルチ空調システム1では、据え付け後に、冷媒配管長や室内機の形式(機種)、容量の違いに見合った量の冷媒を現地で追加チャージし、システム内に適正量の冷媒が封入されるようにしている。
(冷房サイクル運転)
上記のマルチ空調システム1において、冷房サイクル運転は、以下により行われる。
なお、冷房サイクル運転時、冷媒は、図1に示す実線矢印方向に循環される。また、図3に、冷房サイクル運転時のモリエル線図が示されており、モリエル線図上のAないしF点は、図1に示す冷媒回路上のAないしF位置に相当する。
圧縮機21により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管32Aに吐出され、オイルセパレータ22で冷媒中に含まれる潤滑油が分離された後、四方切換弁23によりガス配管32B側に循環され、室外熱交換器24で室外ファン34により送風される外気と熱交換されて凝縮液化される。この液冷媒は、液配管32Cを介して室外電子膨張弁25を通過し、レシーバ26にいったん貯留され、循環量が調整される。レシーバ26を経た液冷媒は、過冷却熱交換器27を通過する過程で、バイパス配管32Fに一部分流され、過冷却用電子膨張弁28で断熱膨張された冷媒と熱交換されて冷却され、所定の過冷却度が付与(図3に示すモリエル線図上のB点からC点に、例えば20degの過冷却が付与される)された後、液側操作弁31を経て室外機2から液側配管5へと導出される。液側配管5に導出された液冷媒は、分岐器6により各室内機7A,7Bの分岐液配管5A,5Bへと分流される。
分岐液配管5A,5Bに分流された液冷媒は、各室内機7A,7Bに流入し、冷房用の室内電子膨張弁72により断熱膨張され、気液二相流となって室内熱交換器71に流入される。室内熱交換器71では、室内ファン73により循環される室内空気と冷媒とが熱交換され、室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。一方、冷媒は蒸発ガス化され、分岐ガス配管4A,4Bを経て分岐器6に至り、他の室内機からの冷媒ガスとガス側配管4で合流される。ガス側配管4で合流された冷媒ガスは、再び室外機2に戻り、ガス側操作弁30、ガス配管32D、四方切換弁23を経て吸入配管32Eに至り、バイパス配管32Fからの冷媒ガスと合流された後、アキュームレータ29に導入される。アキュームレータ29では、冷媒ガス中に含まれている液分を分離し、ガス分のみを圧縮機21へと吸入させ、この冷媒が圧縮機21において再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって、冷房運転が行われる。
(冷房サイクルでのガスロー判定)
冷房サイクルでのガスロー判定は、マルチ空調システム1が据え付けられた後に、マルチ空調システム1の冷凍サイクル内に適正量の冷媒が封入されているか否かを判断するために行われる。
ガスローの判定を行うため、四方切換弁23を冷房サイクルに切り換え、冷房サイクルで室内機7A,7Bを全台運転する。これは、室内機7A,7Bを全台運転すると、図1に示されるように、各室内機7A,7Bにそれぞれ一定量の冷媒がホールドされた状態となる。これが冷房サイクルで必要冷媒量が最も多い状態であり、この状態でガスロー判定を行うためである。
この室内機7A,7Bの全台運転状態において、冷房サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定に制御するとともに、室内熱交換器71出口の冷媒過熱度(SH)を一定に制御して運転を安定化させる。なお、低圧圧力の一定化制御は、例えば圧縮機21の能力制御(回転数制御)により、また、高圧圧力の一定化制御は、例えば室外ファン34の回転数制御により、さらに、室内熱交換器71出口の冷媒過熱度一定化制御は、室内電子膨張弁(EEVC)72の開度制御により制御することができる。
そして、この運伝状態で室内電子膨張弁(EEVC)72および/または過冷却用電子膨張弁(EEVSC)28の開度が所定値以上(全開)のときに、冷媒封入量がガスロー状態である判定する。
つまり、上記の運転により、マルチ空調システム1内に適正量の冷媒が封入されている場合は、図1に示すように、各室内熱交換器71に適正量の冷媒がホールドされ、各室内電子膨張弁72は、開度が所定範囲内で制御され、室内熱交換器71の出口、すなわち図1に示す冷媒回路上のF位置(図3のモリエル線図上のF点)の冷媒過熱度(SH)を一定に制御することができる。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、室内熱交換器71内の冷媒ホールド量が減少して行き、それに伴い室内電子膨張弁72の開度が上記の冷媒過熱度(SH)を一定とするために徐々に大きくなり、やがて全開となって室内熱交換器71出口の冷媒過熱度を一定に制御することができなくなる。この場合、室内熱交換器71出口の冷媒過熱度(SH)が大きくなり、冷房能力が低下することとなる。
このように、全室内機7A,7Bのうち、1台でも室内電子膨張弁72の開度が所定値以上になるのは、冷媒封入量が不足している場合であり、ガスロー状態であると判断することができる。従って、この場合には、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正することができる。これにより、個々のマルチ空調システム1にマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
なお、この場合は、室内電子膨張弁72の開度から直接ガスロー状態を判断することができるが、室内機7A,7Bと室外機2間の通信により、それを室外機2側で確認する必要があるため、ガスローの認識に若干の時間遅れが生じることとなる。
また、上記と同様に、過冷却用電子膨張弁28は、マルチ空調システム1内に適正量の冷媒が封入されている場合は、その開度が所定範囲内で制御され、過冷却熱交換器27出口の液側配管32C、すなわち、図1に示す冷媒回路上のC位置(図3のモリエル線図上のC点)における液冷媒の過冷却度を所定値に制御することができる。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、液側配管32C内の冷媒にガス相が混ざるようになり、それに伴って過冷却度を所定値に制御するため、過冷却用電子膨張弁28の開度が徐々に大きくなって行き、やがて全開となって液側配管32C、すなわち、図1に示す冷媒回路上のC位置における液冷媒の過冷却度を所定値に維持することができなくなる。なお、この場合も、室内電子膨張弁72を通過する冷媒量が減少することとなるので、冷房能力が低下する。
従って、上記のように、過冷却用電子膨張弁28の開度が所定値以上のときも、ガスロー状態であると判断することができ、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正することができる。これにより、個々のマルチ空調システム1にマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
なお、過冷却用電子膨張弁28は、室外機2に設けられているため、室外機2側のコントローラで直ちにガスロー状態を認識することができる。
(冷房サイクルでのオーバーチャージ判定)
冷房サイクルでのオーバーチャージ判定は、上述のガスロー判定と同様、マルチ空調システム1が据え付けられた後に、マルチ空調システム1の冷凍サイクル内に適正量の冷媒が封入されているか否かを判断するために行われる。
オーバーチャージの判定を行うため、四方切換弁23を冷房サイクルに切り換え、冷房サイクルで室内機7A,7Bを1台だけ冷房運転する。これは、室内機7A,7Bを1台だけ冷房運転すると、図2に示すように、運転される室内機7Aには、一定量の冷媒がホールドされる。しかし、他の室内機7Bは、室内電子膨張弁72が全閉とされるために冷媒が供給されなくなり空状態となる。これが冷房サイクルで必要冷媒量が最も少ない状態であり、この状態でオーバーチャージ判定を行うためである。
この室内機7Aの1台運転状態において、冷房サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定に制御するとともに、室内熱交換器71出口の冷媒過熱度(SH)を一定に制御して運転を安定化させる。この低圧圧力および高圧圧力ならびに冷媒過熱度(SH)の一定化制御は、上述のガスロー判定の場合と同様、圧縮機21の能力制御(回転数制御)、室外ファン34の回転数制御、および室内電子膨張弁(EEVC)72の開度制御により制御することができる。
そして、この運転状態において、室外熱交換器71出口の冷媒過冷却度(SC)が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態であると判定する。
つまり、上記の運転により、適正量の冷媒が封入されている場合は、室外熱交換器24から室内電子膨張弁(EEVC)72に至るまでの間の液配管32C、液側配管5、および室内側分岐液配管5Aが液冷媒で満たされるうえに、室外熱交換器24内に適正量の冷媒がホールドされることになるため、室外熱交換器24の出口、すなわち、図2に示す冷媒回路上のB位置(図3のモリエル線図上のB点)における冷媒過冷却度(SC)は所定過冷却度に維持される。しかし、冷媒封入量がオーバーチャージ状態の場合は、室外熱交換器24内に余剰の冷媒が溜まり込んで行き、室外熱交換器24出口の冷媒過冷却度が徐々に大きくなり、やがて室外電子膨張弁(EEVH)25の開度が全開となってしまうため、室外熱交換器24出口の冷媒過冷却度(SC)を所定過冷却度に維持することができなくなる。
このように、室外熱交換器24出口の冷媒過冷却度が所定値以上となるのは、冷媒封入量が過剰の場合であり、オーバーチャージ状態であると判断することができる。この場合は、冷媒を回収して冷媒封入量を是正することができる。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
(暖房サイクル運転)
上記のマルチ空調システム1において、暖房サイクル運転は、以下により行われる。
なお、暖房サイクル運転時、冷媒は、図4に示す実線矢印方向に循環される。また、図6に、暖房サイクル運転時のモリエル線図が示されており、モリエル線図上のaないしeは、図1に示す冷媒回路上のaないしe位置に相当する。
圧縮機21により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管32Aに吐出され、オイルセパレータ22で冷媒中に含まれる潤滑油が分離された後、四方切換弁23によりガス配管32D側に循環される。この冷媒は、ガス側操作弁30、ガス側配管4を経て室外機2から導出され、更に、分岐器6、室内側分岐ガス配管4A,4Bを経て室内機7A,7Bに導入される。室内機7A,7Bに導入された高温高圧の冷媒ガスは、室内熱交換器71で室内ファン73により循環される室内空気と熱交換され、室内空気は加熱されて室内の暖房に供される。一方、凝縮液化された液冷媒は、室内電子膨張弁(EEVC)72を通過し、室内側分岐液配管5A,5Bを経て分岐器6に至り、ここで合流された後、液側配管5を経て室外機2に戻る。
室外機2に戻った冷媒は、液側操作弁31、過冷却熱交換器27を通過してレシーバ26に至り、レシーバ26でいったん貯留され、循環量が調整される。この液冷媒は、液配管32Cを経て暖房用の室外電子膨張弁(EEVH)25で断熱膨張され、気液二相冷媒となって室外熱交換器24に流入される。室外熱交換器24では、室外ファン34により送風される外気と冷媒とが熱交換され、冷媒は外気から吸熱して蒸発ガス化される。この冷媒は、室外熱交換器24からガス配管32B、四方切換弁23、吸入配管32Eを経てアキュームレータ29に導入される。アキュームレータ29では、冷媒ガス中に含まれる液分が分離されてガス分のみが圧縮機21へと吸入され、この冷媒は圧縮機21で再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって、暖房運転が行われる。
(暖房サイクルでのガスロー判定)
暖房サイクルでのガスロー判定は、上述の冷房サイクルでのガスローおよびオーバーチャージ判定と同様、マルチ空調システム1が据え付けられた後に、マルチ空調システム1の冷凍サイクル内に適正量の冷媒が封入されているか否かを判断するために行われる。
ガスローの判定を行うため、四方切換弁23を暖房サイクルに切り換え、暖房サイクルで室内機7A,7Bを1台だけ運転する。こうすると、図4に示すように、運転される室内機7Aには、一定量の冷媒がホールドされ、他の室内機7Bは、全て室内膨張弁72が全閉(微開)とされるために液冷媒で液封された状態となる。これが暖房サイクルで必要冷媒量が最も多い状態であり、この状態でガスロー判定を行うためである。
この室内機7Aの1台運転状態において、暖房サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定に制御するとともに、室外熱交換器24出口の冷媒過熱度(SH)を一定に制御して運転を安定化させる。なお、低圧圧力の一定化制御は、例えば室外ファン35の回転数制御により、また、高圧圧力の一定化制御は、例えば圧縮機21の能力制御(回転数制御)により、さらに、室外熱交換器24出口の冷媒過熱度一定化制御は、例えば室外電子膨張弁(EEVH)25の開度制御により制御することができる。
そして、この運転状態で室外電子膨張弁(EEVH)25の開度が所定値以上または室内電子膨張弁72の開度が所定値以下のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定することができる。
つまり、上記の運転により、適正量の冷媒が封入されている場合は、室外熱交換器24内に適正量の冷媒がホールドされ、室外電子膨張弁(EEVH)25は、開度が所定範囲内で制御されて室外熱交換器24の出口、すなわち、図4に示す冷媒回路上のe位置(図6に示すモリエル線図上のe点)の冷媒過熱度(SH)を一定に制御することができる。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、室外熱交換器24内の冷媒ホールド量が減少して行き、室外熱交換器24出口の冷媒過熱度(SH)が大きくなり、それに伴って室外電子膨張弁(EEVH)25の開度が徐々に大きくなり、やがて全開となって室外熱交換器24出口(上記e位置およびe点)の冷媒過熱度(SH)を一定に制御することができなくなる。
このように、室外電子膨張弁25の開度が所定値以上となるのは、冷媒封入量が不足している場合であり、ガスロー状態であると判断することができる。この場合は、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正することができる。これによって、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
また、上記と同様に、室内電子膨張弁(EEVC)72は、適正量の冷媒が封入されている場合、室内熱交換器71内に所定量の冷媒がホールドされるため、室内熱交換器71の出口、すなわち、図4に示す冷媒回路上のb位置(図6に示すモリエル線図上のb点)の冷媒過冷却度(SC)が所定過冷却度に保持される。しかし、冷媒封入量がガスロー状態の場合は、室内熱交換器71内の冷媒ホールド量が減少して行き、室内熱交換器71出口(上記のb位置およびb点)の冷媒過冷却度(SC)が小さくなり、それに伴って室内電子膨張弁(EEVC)72の開度が徐々小さくなり、やがて全閉となって室内熱交換器71出口(上記のb位置およびb点)の冷媒過冷却度(SC)を所定過冷却度に制御することができなくなる。従って、室内電子膨張弁(EEVC)72の開度が所定値以下となる場合も、冷媒封入量が不足するガスロー状態であると判断することができる。この場合は、冷媒を追加充填して冷媒封入量を是正することができる。これにより、個々のマルチ空調システムにマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
(暖房サイクルでのオーバーチャージ判定)
暖房サイクルでのオーバーチャージ判定は、上述の暖房サイクルでのガスロー判定と同様、マルチ空調システム1が据え付けられた後に、マルチ空調システム1の冷凍サイクル内に適正量の冷媒が封入されているか否かを判断するために行われる。
オーバーチャージの判定を行うため、四方切換弁23を暖房サイクルに切り換え、暖房サイクルで室内機7A,7Bを全台運転する。こうすると、図5に示すように、室内機7A,7Bには、それぞれ一定量の冷媒がホールドされることになる。これが暖房サイクルで必要冷媒量が最も少ない状態であり、この状態でガスロー判定を行うためである。
この室内機7A,7Bの全台運転状態において、暖房サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定に制御するとともに、室外熱交換器24出口の冷媒過熱度(SH)を一定に制御して運転を安定化させる。この低圧圧力および高圧圧力ならびに冷媒過熱度の一定化制御は、上述のガスロー判定の場合と同様、室外ファン34の回転数制御、圧縮機21の能力制御(回転数制御)、および室外電子膨張弁(EEVH)25の開度制御により制御することができる。
そして、この運転状態において、室内熱交換器71出口の冷媒過冷却度(SC)が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定することができる。
つまり、この運転により、適正量の冷媒が封入されている場合は、室内熱交換器71内に適正量の冷媒がホールドされるため、室内熱交換器71の出口、すなわち、図5に示す冷媒回路上のb位置(図6に示すモリエル線図上のb点)の冷媒過冷却度(SC)は所定過冷却度に維持される。しかし、冷媒封入量がオーバーチャージ状態の場合は、室内熱交換器71内に余剰冷媒が溜まり込んで行き、室内熱交換器71出口((上記のb位置およびb点)の冷媒過冷却度(SC)が徐々に大きくなり、やがて室内電子膨張弁(EEVC)72の開度が全開となってしまい、室内熱交換器71出口(上記のb位置およびb点)の冷媒過冷却度(SC)は所定過冷却度に維持することができなくなる。
このように、室内熱交換器71出口の冷媒過冷却度(SC)が所定値以上となるのは、冷媒封入量が過剰の場合であり、オーバーチャージ状態であると判断することができる。この場合は、冷媒を回収して冷媒封入量を是正することができる。これによって、個々のマルチ空調システム1にマッチした適正量の冷媒を封入することができ、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができる。
以上に説明の通り、本実施形態によると、冷房サイクル運転および暖房サイクル運転のそれぞれにおいて、各々ガスローか否か、オーバーチャージか否かを的確に判定することができる。そして、この判定を基に、冷媒配管長、接続される室内機の機種、容量等が様々異なるマルチ空調システム1において、それぞれ適正量の冷媒を封入することが可能となる。従って、冷媒量の過不足によるトラブルを未然に防止することができ、製品の信頼性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、説明する。
上記第1実施形態では、冷房サイクルでのガスロー判定、冷房サイクルでのオーバーチャージ判定、暖房サイクルでのガスロー判定、および暖房サイクルでのオーバーチャージ判定をそれぞれ個別に行う場合について説明した。これに対して、本実施形態は、これら4つの判定を一括して適宜の順序で、あるいは特定の順序で実行するものである。
第1の方法は、上述した4つの判定、すなわち、冷房サイクルでのガスロー判定、冷房サイクルでのオーバーチャージ判定、暖房サイクルでのガスロー判定、および暖房サイクルでのオーバーチャージ判定を、上述した方法と同様の方法により、適宜の順序で一括して実行し、その結果によって、冷媒封入量がガスローか否か、オーバーチャージか否かを判定するものである。マルチ空調システム1では、冷媒配管長、接続される室内機7A,7Bの機種、容量等が様々であることは既述の通りであり、冷房または暖房の何れの場合が必要とする冷媒量が大となるかは、冷媒配管長/室内外機の組み合わせ如何により異なる。本実施形態においては、冷房サイクルおよび暖房サイクルの両方で運転し、それぞれにおいてガスロー判定およびオーバーチャージ判定を行い、ガスローか否か、オーバーチャージか否かを判定するよいにしている。
以上のように、4つの判定で冷媒封入量の適否を確認することにより、必要冷媒量が冷房、暖房の何れが大の場合でも的確に冷媒封入量の適否を判定することができ、ガスローまたはオーバーチャージの場合には、それを是正をすることができる。このため、個々のマルチ空調システム1に対して各々過不足なく冷媒を封入することができる。
従って、室外機2に接続される室内機7A,7Bの冷媒配管長、機種、容量、台数等を加味して適正量の冷媒を封入することが可能となる。その結果、冷媒量の過不足によるトラブルを解消することができ、製品の信頼性を向上させることができる。
なお、上記4つの判定を、特に、順序を決めずに適宜一括して行う方法は、春、秋等の中間期において有効である。
第2の方法は、上記4つの判定を特定の順序で実行するものである。すなわち、夏季には、上述した冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を、上述した暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定に優先して行い、冬季には、上述した暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を、上述した冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定に優先して行うものである。
このように、夏季には、冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を優先的に行い、冬季には、暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を優先的に行うことによって、冷媒封入量判定のための冷房サイクルでの運転および暖房サイクルでの運転をそれぞれ高負荷運転とすることができる。この高負荷運転により圧縮機21が高Hz運転となり、冷媒循環量が増大されるため、迅速に冷媒封入量判定を行うことができる。特に、冷媒回路がアキュームレータ29を有する場合、アキュームレータ29に溜まっている冷媒を追い出す必要があるが、圧縮機21の高Hz運転によりアキュームレータ29から速やかに冷媒を追い出すことができ、冷媒封入量の判定を迅速に実施することが可能となる。
従って、冷媒封入量判定に要する時間を可及的に短くすることができ、作業効率を高めることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、説明する。
上記第1実施形態および第2実施形態は、マルチ空調システム1の冷媒封入量がガスローか否か、オーバーチャージか否かを判定する冷媒封入量判定方法に係るものであるのに対して、本実施形態は、その冷媒封入量判定方法を利用して冷媒の漏洩を検知するものである点が異なっている。
マルチ空調システム1の冷凍サイクル内に封入されている冷媒は、使用中に何らかの理由により漏洩する場合がある。この場合、規定通りの空調性能が得られなくなるのみならず、環境にも影響を及ぼすこととなる。従って、冷凍サイクル内に封入されている冷媒の漏洩を簡便に検知できることは非常に有益なことである。
上述したマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法は、マルチ空調システム1の据え付け後の試運転時に実行し、冷媒封入量の適否を判定するものである。本実施形態は、この冷媒封入量の判定結果を利用して冷媒漏洩を検知するものである。つまり、マルチ空調システム1の据え付け後の試運転時における冷媒封入量の適否判定結果を初期運転データとして、コントローラの記憶部に記憶する。そして、その後の適宜時期、例えば定期点検時等に同様の冷媒封入量判定を行って、同様の運転データを取得し、上記記憶部に記憶されている試運転時に取得した初期運転データと比較することによって、冷媒漏洩の有無を検知することができる。
このように、マルチ空調システム据え付け後の試運転時に、冷媒封入量の適否判定を行い、その結果を初期運転データとして記憶し、その後の適宜時期に同様の冷媒封入量判定を行い、その運転データを前記初期運転データと比較することによって、冷媒漏洩の有無を簡便に検知することができる。このため、冷媒漏洩が検知されれば、速やかに必要な措置を講ずることができ、ガスローによるトラブル防止や環境保護に繋げることができる。
なお、上記した実施形態においては、冷房サイクルでのオーバーチャージ判定を、室内機7A,7Bを1台だけ運転することによって実施しているが、室内機7A,7Bを全台運転して行ってもよい。この場合、オーバーチャージか否かを判定するための室外熱交換器71出口における冷媒過冷却度の閾値を、1台運転の場合と異なる値に設定する必要がある。
本発明の第1実施形態に係るマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法の冷房サイクルでのガスロー判定時の運転状態図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法の冷房サイクルでのオーバーチャージ判定時の運転状態図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法の冷房サイクルにおけるモリエル線図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法の暖房サイクルでのガスロー判定時の運転状態図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法の暖房サイクルでのオーバーチャージ判定時の運転状態図である。 本発明の第1実施形態に係るマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法の暖房サイクルにおけるモリエル線図である。
符号の説明
1 マルチ空調システム
2 室外機
4 ガス側配管
4A,4B 室内側分岐ガス配管
5 液側配管
5A,5B 室内側分岐液配管
7A,7B 室内機
21 圧縮機
23 四方切換弁
24 室外熱交換器
25 室外電子膨張弁(EEVH)
26 レシーバ
27 過冷却熱交換器
28 過冷却用電子膨張弁(EEVSC)
32A,32B,32C,32D,32E,32F 冷媒配管
33 室外側冷媒回路
71 室内熱交換器
72 室内電子膨張弁(EEVC)

Claims (7)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒循環方向を切り換える四方切換弁と、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、冷媒を膨張させる暖房用の室外膨張弁と、冷媒を貯留するレシーバと、冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器に導かれるバイパス冷媒を膨張させる過冷却用膨張弁と、を順次冷媒配管により接続して構成される室外側冷媒回路を備え、該室外側冷媒回路からガス側配管および液側配管が導出される室外機と、
    冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器と、冷媒を膨張させる冷房用の室内膨張弁と、を備え、前記ガス側配管および液側配管より分岐される複数組の室内側分岐ガス配管および室内側分岐液配管間に、互いに並列に接続される複数台の室内機と、から構成されるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法であって、
    前記四方切換弁を冷房サイクルに切り換え、該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を1台冷房運転し、
    この状態で前記室外熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定することを特徴とするマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法。
  2. 前記冷房サイクルでの前記オーバーチャージ判定の後、またはその前に、冷房サイクルで該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室内熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を全台冷房運転し、
    この状態で前記室内膨張弁および/または前記過冷却用膨張弁の開度が所定値以上のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定することを特徴とする請求項1に記載のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法。
  3. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒循環方向を切り換える四方切換弁と、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、冷媒を膨張させる暖房用の室外膨張弁と、冷媒を貯留するレシーバと、冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器に導かれるバイパス冷媒を膨張させる過冷却用膨張弁と、を順次冷媒配管により接続して構成される室外側冷媒回路を備え、該室外側冷媒回路からガス側配管および液側配管が導出される室外機と、
    冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器と、冷媒を膨張させる冷房用の室内膨張弁と、を備え、前記ガス側配管および液側配管より分岐される複数組の室内側分岐ガス配管および室内側分岐液配管間に、互いに並列に接続される複数台の室内機と、から構成されるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法であって、
    前記四方切換弁を暖房サイクルに切り換え、該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を1台暖房運転し、
    この状態で前記室外膨張弁の開度が所定値以上または前記室内膨張弁の開度が所定値以下のときに、冷媒封入量がガスロー状態と判定することを特徴とするマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法。
  4. 前記暖房サイクルでの前記ガスロー判定の後、またはその前に、暖房サイクルで該サイクル内の低圧圧力および高圧圧力を一定とするとともに、前記室外熱交換器出口の冷媒過熱度を一定として前記室内機を全台暖房運転し、
    この状態で前記室内熱交換器出口の冷媒過冷却度が所定値以上のときに、冷媒封入量がオーバーチャージ状態と判定することを特徴とする請求項3に記載のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法。
  5. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒循環方向を切り換える四方切換弁と、冷媒と外気とを熱交換する室外熱交換器と、冷媒を膨張させる暖房用の室外膨張弁と、冷媒を貯留するレシーバと、冷媒に過冷却を付与する過冷却熱交換器と、過冷却熱交換器に導かれるバイパス冷媒を膨張させる過冷却用膨張弁と、を順次冷媒配管により接続して構成される室外側冷媒回路を備え、該室外側冷媒回路からガス側配管および液側配管が導出される室外機と、
    冷媒と室内空気とを熱交換する室内熱交換器と、冷媒を膨張させる冷房用の室内膨張弁と、を備え、前記ガス側配管および液側配管より分岐される複数組の室内側分岐ガス配管および室内側分岐液配管間に、互いに並列に接続される複数台の室内機と、から構成されるマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法であって、
    請求項1に記載の冷房サイクルでのオーバーチャージ判定と、請求項2に記載の冷房サイクルでのガスロー判定と、請求項3に記載の暖房サイクルでのガスロー判定と、請求項4に記載の暖房サイクルでのオーバーチャージ判定と、を一括して適宜の順序で行うことを特徴とするマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法。
  6. 夏季には、冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を、暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定に優先して行い、冬季には、暖房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定を、冷房サイクルでのガスロー判定およびオーバーチャージ判定に優先して行うことを特徴とする請求項5に記載のマルチ空調システムの冷媒封入量判定方法。
  7. マルチ空調システム据え付け後の試運転時に、請求項1ないし6のいずれかに記載の冷媒封入量判定方法により冷媒封入量の判定を行い、その結果を初期運転データとして記憶し、その後の適宜時期に同様の冷媒封入量判定を行って、その運転データを前記初期運転データと比較することにより、冷媒漏洩の有無を検知することを特徴とするマルチ空調システムの冷媒漏洩検知方法。
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