JP5209200B2 - 荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画方法及びローディング効果に伴う寸法変動量リサイズ方法に関する。特に、電子線描画において線幅均一性を向上させるための電子ビームの照射量を求める手法に関する。また、ローディング効果に伴う寸法変動を描画装置にデータを入力前に予め補正するリサイズ方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図19は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線描画装置(EB(Electron beam)描画装置)では、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向される。そして、可変成形開口421の一部を通過して、ステージ上に搭載された試料340に照射される。ステージは、描画中、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動する。すなわち、開口411と可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。開口411と可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
ここで、近年、電子ビーム露光に多く用いられているレジストの1つとして化学増幅型レジストがある。化学増幅型レジストは、露光前後の放置によって最適露光量が変化するという問題を抱えている。これを解決する手法として、レジスト感度の変化を補正露光パターンの膜厚等を測定することで決定する。そして、ビーム径を20μm程度にぼかしたビームにより、再度照射をおこなうとする技術が文献に開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−267259号公報
上述したように、化学増幅型レジストは、露光前後の放置によって最適露光量が変化するという問題を抱えている。つまり、化学増幅型レジストをマスク製造に用いた場合、試料となるマスクの描画後の線幅寸法(CD)に変動が起こる(PED)。上述した特許文献1に記載の技術では、パターンカテゴリごとのドーズ誤差を生じるために高精度の補正を行うことはできないといった問題があった。また、補正露光量を決定するためのパターンと、露光装置本体に加えて、膜圧測定器や露光補助室等とが必要となってしまうといった問題があった。さらには、再度照射をおこなうといった工程が必要となってしまうといった問題があった。
ここで、上述したマスクの描画後の線幅寸法(CD)変動(PED)は、描画により生成した酸の拡散によるものと考えられる。酸の拡散は、数十nmの領域で起こり、1.0nm/h程度の割合である。一方、電子ビーム描画では、レジスト膜が塗布されたマスク等の試料に電子ビームを照射する場合に、かぶりといったレジストパターンの寸法を変動させる要因が存在する。かぶりは近接効果による後方散乱電子が、レジストを飛び出し電子鏡筒の下面で再度散乱し、再度マスクを照射するといった多重散乱によるレジスト照射現象である。そして、広範囲(数mm〜数cm)に及ぶ。その他に、形成されたレジストパターンをマスクとして下層の遮光膜等をエッチングする場合に、エッチングされる遮光膜等が寸法変動を引き起こすローディング効果といった現象も存在する。これらかぶりやローディング効果に伴う寸法変動量についてもマスクの描画後の放置による影響を受けてしまう。
本発明は、かかる問題点を克服し、マスクの描画後の放置時間に伴う線幅寸法(CD)変動を補正する手法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
描画領域を描画するためのパターンデータを入力する入力工程と、
上述したパターンデータに基づいて、パターンデータを描画するための総描画時間を予測する予測工程と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間と基準照射量との第1の相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後での基準照射量を取得する基準照射量取得工程と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間とかぶり効果補正係数との第2の相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのかぶり効果補正係数を取得するかぶり効果補正係数取得工程と、
任意時間後での基準照射量とかぶり効果補正係数とを用いて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後での照射量を計算する照射量計算工程と、
照射量に合わせて、荷電粒子ビームを用いて描画領域の任意位置を描画する描画工程と、
を備えたことを特徴とする。
第1の相関関係を用いることで、描画領域の任意位置における基準照射量を得ることができる。そして、第2の相関関係を用いることで、描画領域の任意位置におけるかぶり効果補正係数を得ることができる。その結果、任意位置における寸法変動量を補正するための照射量を計算することができる。
また、第1の相関関係は、描画後からの放置時間と放置により変化するパターン線幅を補正する基準照射量との関係から得られる第1の係数パラメータと、パターン線幅と基準照射量との関係に基づいて求められると好適である。
そして、第2の相関関係は、描画後からの放置時間と放置により変化するパターン線幅を補正するかぶり効果補正係数との関係から得られる第2の係数パラメータと、パターン線幅とかぶり効果補正係数との関係に基づいて求められると好適である。
上述した本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにより構成する場合には、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間と基準照射量との第1の相関情報と、描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間とかぶり効果補正係数との第2の相関情報とを記憶装置に記憶する記憶処理と、
描画領域を描画するためのパターンデータを入力する入力処理と、
パターンデータに基づいて、パターンデータを描画するための総描画時間を計算する時間計算処理と、
記憶装置から第1の相関情報を読み出し、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後での基準照射量を取得する基準照射量取得処理と、
記憶装置から第2の相関情報を読み出し、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのかぶり効果補正係数を取得するかぶり効果補正係数取得処理と、
任意時間後での基準照射量とかぶり効果補正係数とを用いて、任意時間後での照射量を計算し、出力する照射量計算処理と、
を備えればよい。
また、上述した本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法を具現化する荷電粒子ビーム描画装置は、
描画領域を描画するためのパターンデータに基づいて、荷電粒子ビームを用いて前記パターンデータを描画するための総描画時間を予測する描画時間予測部と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間と基準照射量との第1の相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後での基準照射量を取得する基準照射量取得部と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間と近接効果補正係数との第2の相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのかぶり効果補正係数を取得するかぶり効果補正係数取得部と、
任意時間後での基準照射量とかぶり効果補正係数とを用いて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後での照射量を計算する照射量計算部と、
計算された照射量に基づいて、描画領域の各位置における荷電粒子ビームの照射時間を計算する照射時間計算部と、
照射時間に合わせて、荷電粒子ビームを偏向する偏向器と、
偏向器により偏向された荷電粒子ビームを遮蔽するアパーチャと、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
描画領域を描画するためのパターンデータに基づいて、パターンデータを描画するための総描画時間を予測する予測工程と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間とローディング効果補正係数との相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数を取得するローディング効果補正係数取得工程と、
任意時間後でのローディング効果補正係数を用いて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果に伴う寸法変動量を計算する寸法変動量計算工程と、
寸法変動量に基づいて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後での照射量を取得する照射量取得工程と、
前記照射量に合わせて、荷電粒子ビームを用いて前記描画領域の任意位置を描画する描画工程と、
を備えたことを特徴とする。
描画開始時刻からの時間とローディング効果補正係数との相関関係を用いることで、描画後から描画領域の任意位置における描画を開始するまでの時間から寸法変動量を補正するためのローディング効果補正係数を得ることができる。その結果、任意位置における寸法変動量を補正するための照射量を計算することができる。
上述した本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画方法をコンピュータに実行させるためのプログラムにより構成する場合には、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間とローディング効果補正係数との相関情報を記憶装置に記憶する記憶処理と、
描画領域を描画するためのパターンデータを入力する入力処理と、
パターンデータに基づいて、パターンデータを描画するための総描画時間を計算する時間計算処理と、
記憶装置から相関情報を読み出し、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数を取得するローディング効果補正係数取得処理と、
任意時間後でのローディング効果補正係数を用いて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果に伴う寸法変動量を計算する寸法変動量計算処理と、
寸法変動量に基づいて、任意時間後での照射量を取得し、出力する照射量計算処理と、
を備えればよい。
また、上述した本発明の他の態様の荷電粒子ビーム描画方法を具現化する荷電粒子ビーム描画装置は、
描画領域を描画するためのパターンデータに基づいて、荷電粒子ビームを用いて前記パターンデータを描画するための総描画時間を予測する描画時間予測部と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間とローディング効果補正係数との相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数を取得するローディング効果補正係数取得部と、
任意時間後でのローディング効果補正係数を用いて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果に伴う寸法変動量を計算する寸法変動量計算工程と、
寸法変動量に基づいて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後での照射量を計算する照射量計算部と、
計算された照射量に基づいて、描画領域の各位置における荷電粒子ビームの照射時間を取得する照射時間取得部と、
照射時間に合わせて、荷電粒子ビームを偏向する偏向器と、
偏向器により偏向された荷電粒子ビームを遮蔽するアパーチャと、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様のローディング効果に伴う寸法変動量リサイズ方法は、
描画領域を描画するためのパターンデータに基づいて、前記パターンデータを描画するための総描画時間を予測する予測工程と、
描画開始時刻からの時間と予測された総描画時間とローディング効果補正係数との相関関係を用いて、パターンデータを描画する場合における総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数を取得するローディング効果補正係数取得工程と、
任意時間後でのローディング効果補正係数を用いて、総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果に伴う寸法変動量を計算する寸法変動量計算工程と、
寸法変動量に基づいて、予定される描画開始からの時間に沿って前記パターンデータをリサイズするリサイズ工程と、
リサイズされたパターンデータを出力する出力工程と、
を備えたことを特徴とする。
相関関係に基づいて、パターンデータを描画する場合における描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数を取得することができる。そのローディング効果補正係数を使って、その時間の寸法変動量を計算することができる。よって、時間ごとに異なるリサイズ量でリサイズすることができる。
本発明の一態様によれば、描画開始からの任意時間後におけるマスクの描画後のかぶり或いはローディング効果に伴う線幅寸法(CD)変動を補正する照射量を求めることができる。そして、かかる照射量で描画することで描画後の放置によるかぶり或いはローディング効果に伴う線幅寸法(CD)変動を補正することができる。また、本発明の他の態様によれば、描画後の放置時間ごとに異なるリサイズ量でリサイズすることができる。よって、描画装置入力前にパターンデータ自体を予め補正することができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。
実施の形態1.
実施の形態1では、かぶりに起因した寸法変動量を照射量で補正する構成について説明する。
図1は、実施の形態1における電子ビーム描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。
図1において、電子ビーム描画方法は、パターンデータ入力工程(S102)と、描画時間の予測工程(S104)と、基準照射量D(t)、かぶり効果補正係数θ(t)取得工程(S108)と、照射量計算工程(S110)と、照射時間計算工程(S112)と、描画工程(S114)という一連の工程を実施する。
図2は、実施の形態1におけるEB描画装置の要部構成の一例を示す概念図である。
図2において、荷電粒子線描画装置の一例となるEB描画装置100は、描画部と制御部を備えている。描画部では、電子鏡筒102と描画室103を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、ブランキング偏向器205、ブランキングアパーチャ206を有している。描画室103内には、XYステージ105を有している。XYステージ105上には、描画対象となるマスク等の試料101が載置されている。制御部では、制御計算機110と、記憶装置の一例となるメモリ130、記憶装置の一例となる磁気ディスク装置146、偏向制御回路140を備えている。制御計算機110内では、基準照射量取得部112、かぶり効果補正係数取得部114、照射量計算部116、照射時間計算部118、描画データ処理部120といった各機能を有している。制御計算機110には、パターンデータ150が入力される。また、磁気ディスク装置146には、基準照射量DとCDとの相関情報142と、かぶり効果補正係数θとCDとの相関情報144と、係数パラメータ145とが格納されている。図2では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。EB描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。また、図2では、コンピュータの一例となる制御計算機110で、基準照射量取得部112、かぶり効果補正係数取得部114、照射量計算部116、照射時間計算部118、描画データ処理部120といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではない。電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
電子銃201から出た電子ビーム200は、XYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。電子ビーム200は、所定の電流密度Jに制御される。また、電子ビーム200は、荷電粒子ビームの一例となる。XYステージ105は、移動可能に配置される。そして、描画中、XYステージ105は連続移動する。ここで、試料101上の電子ビーム200が、所望する照射量を試料101に入射させる照射時間に達した場合、電子ビーム200が試料101面上に到達しないようにする。これは、試料101上に必要以上に電子ビーム200が照射されないようにするためである。そして、手法として、例えば静電型のブランキング偏向器205で電子ビーム200を偏向すると共にブランキングアパーチャ206で電子ビーム200をカットする。これにより、電子ビーム200が試料101面上に到達しないようにする。ブランキング偏向器205の偏向電圧は、偏向制御回路140及び図示していないアンプによって制御される。
ビームON(ブランキングOFF)の場合、電子銃201から出た電子ビーム200は、図1における実線で示す軌道を進むことになる。一方、ビームOFF(ブランキングON)の場合、電子銃201から出た電子ビーム200は、図1における点線で示す軌道を進むことになる。また、電子鏡筒102内およびXYステージ105が配置された描画室103内は、図示していない真空ポンプにより真空引きされ、大気圧よりも低い圧力となる真空雰囲気となっている。
図2では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略しているが、EB描画装置100は、上述した構成の他に、以下の構成を備えていても構わない。すなわち、電子鏡筒102内に、照明レンズ、第1のアパーチャ、投影レンズ、成形偏向器、第2のアパーチャ、対物レンズ、対物偏向器等を備えていても構わない。ビームON(ブランキングOFF)の場合、かかる構成では、電子銃201から出た電子ビーム200が、照明レンズにより矩形、例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形、例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャを通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズにより第2のアパーチャ上に投影される。かかる第2のアパーチャ上での第1のアパーチャ像の位置は、成形偏向器によって制御される。そして、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャを通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズにより焦点を合わせる。そして、対物偏向器により偏向されて、移動可能に配置されたXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。かかる構成にすることにより可変成形型EB描画装置とすることができる。
ここで、電子ビーム200の照射量でかぶりを補正した照射量D(x,y)は、以下の式(1)で示すことができる。
Figure 0005209200
式(1)で示すように、照射量D(x,y)は、基準照射量Dにかぶり補正照射量D(x,y)を乗じることでかぶりに起因する寸法変動を補正することができる。ここで、かぶり補正照射量D(x,y)は、規格化した補正量である。そして、かぶり補正照射量D(x,y)は、例えば、かぶり効果補正係数θを用いて以下の式(2)により近似解を得ることができる。
Figure 0005209200
近接効果の影響範囲(数十μm)に比べて、かぶりの影響範囲(数mm〜数cm)は非常に広い。そこで、まず、マスクパターンとして示す描画領域について、グローバルな領域として、μm〜mmオーダー、例えば、0.5〜1mmの寸法でメッシュ状に分割されたかぶり効果補正用の単位領域(メッシュ領域)を定義する。そして、かぶり効果補正単位領域毎に、かぶりを補正するかぶり補正照射量D(x,y)を計算すればよい。また、かぶり効果補正係数θは、かぶりの量をあらわす目安となる。そして、試料101上に塗布されるレジストによって、0.04〜0.1等の値が用いられることが多い。また、かぶり効果の分布関数U(x,y)は、以下の式(3)に示すように、かぶり効果影響範囲(散乱半径)σのガウス分布で近似できる。
Figure 0005209200
ここで積分は照射するパターンについて行う。あるいは場所x=(x,y)でのパターン密度をρ(x,y)として、以下の式(4)で近似できる。
Figure 0005209200
ここで、単にかぶり補正を行なっても描画後の放置による寸法変動が生じる。
図3は、実施の形態1における事前実験用の基板の一例を示す図である。
図3において、EB描画装置100を用いて、1μmのライン&スペースパターン10を基板300に描画する。その際、パターン10の周辺のパターン面積密度が0%になるようにしたチップ15、50%になるようにしたチップ20、及び100%になるようにしたチップ30の3種類のチップ群を描画する。各チップはいずれも同じ大きさで、例えば、4cm角の大きさにする。このチップ群を複数段描画する。描画方法としては、各チップ群をEB描画装置100が描画開始時刻をずらして描画する。図3では、まず、上段のチップ群から下方に向かって1→2→3の順で描画する。例えば、同じ面積密度のチップが1時間ごとに描画されるように描画していく。例えば、1段目のチップ30が描画された後、1時間後に2段目のチップ30が描画されるようにする。そして、2段目のチップ30が描画された後、1時間後に3段目のチップ30が描画されるようにする。同様に、1段目のチップ20が描画された後、1時間後に2段目のチップ20が描画されるようにする。そして、2段目のチップ20が描画された後、1時間後に3段目のチップ20が描画されるようにする。同様に、1段目のチップ15が描画された後、1時間後に2段目のチップ15が描画されるようにする。そして、2段目のチップ15が描画された後、1時間後に3段目のチップ15が描画されるようにする。これらを描画するにあたって、基板300には、例えば石英等の透明ガラス基板に遮光層となるクロム(Cr)膜を形成し、Cr膜上に化学増幅型レジスト膜を形成したものを用意する。そして、測定点を多くとるために、同様の基板300を複数枚用意しておく。そして、前の基板300の最終段のチップが描画された後、1時間後に次の基板300の1段目のチップが描画されるようにすると好適である。
図4は、実施の形態1における描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係グラフの一例を示す図である。
図4に示すように、電子ビーム描画後の放置時間Tによってパターン面積密度が0%、50%、100%共に所定の傾きをもってCDが変動していることがわかる。ここでは、一例として、パターン線幅寸法CDは、チップの放置時間Tに1次比例しているグラフを示している。レジスト特性により最適な関係を選べばよい。ここで、以下、各チップを描画している時間は、十分短く無視できるものとして説明する。よって、あるチップの描画後の放置時間は、当該チップの描画開始時刻からの時間として説明する。そして、ここでは、一例として、各パターン面積密度のチップでも10時間後にCDが7nm小さくなっている。CDは、パターン10の線幅を測定する。ここでは、かぶり補正等を行なっていないため、パターン面積密度の違いによってCDが変動している。
図5は、実施の形態1におけるかぶり補正をおこなった場合の描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係グラフの一例を示す図である。
式(1)〜(3)に従って電子ビーム200の照射量を補正することによってパターン面積密度の違いによるCD変動は補正される。しかしながら、図5に示すように、描画後の放置時間Tによって所定の傾きをもってCDが変動していることがわかる。ここでも、一例として、一次比例で近似することができる。そして、ここでも、一例として、10時間後にCDが7nm小さくなっている。
次に、異なる実験によりパターン線幅寸法CDと基準照射量Dとの相関関係、およびパターン線幅寸法CDとかぶり効果補正係数θとの相関関係を求める。
図6は、実施の形態1におけるパターン線幅寸法CDと基準照射量Dとの相関関係、およびパターン線幅寸法CDとかぶり効果補正係数θとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。
図6に示すように基準照射量Dは、パターン線幅寸法CDを変数とした関数D(CD)で定義することができる。ここでは、一例として、基準照射量Dがパターン線幅寸法CDに比例しているグラフを示している。この相関情報F(CD)142を磁気ディスク装置146に格納しておく。同様に、かぶり効果補正係数θは、パターン線幅寸法CDを変数とした関数θ(CD)で定義することができる。ここでは、一例として、かぶり効果補正係数θがパターン線幅寸法CDに比例しているグラフを示している。そして、この相関情報G(CD)144を磁気ディスク装置146に格納しておく。
図7は、実施の形態1における補正するための基準照射量Dと描画後の放置時間Tとの相関関係、および補正するためのかぶり効果補正係数θと描画後の放置時間Tとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。
描画開始時刻からの時間をtとする。そして、描画開始時刻からすべてのチップ群を描画し終わるまでの時間(描画時間)をtとする。このとき放置時間Tは、描画時間tから時間tを差し引いた差分値(T=t―t)となる。そして、描画後の放置時間の経過と共にCDが減少していく現象を補正するためには、それに見合っただけ描画時にCDの寸法が大きくなるように変えてやればよい。例えば、図5の例では、10時間後にCDが7nm減少するので、描画後の放置時間が10時間となるチップを描画する際にはCDが最終的に所望する大きさより7nm大きくなるように描画時に照射量を補正すればよい。そこで、D(t)=D{CD(t)}で定義し、θ(t)=θ{CD(t)}で定義した場合、図7に示すような相関関係のグラフを得ることができる。放置時間による寸法変動を補正するための基準照射量Dの時間変化D(t)は、以下の式(5)で近似することができる。
Figure 0005209200
(t=w)は、放置時間が無い場合の値を示している。式(5)により比例係数αを得ることができる。この比例係数αがD(t)の係数パラメータ145の1つとなる。この比例係数αを磁気ディスク装置146に格納しておく。また、放置時間による寸法変動を補正するためのかぶり効果補正係数θの時間変化θ(t)は、以下の式(6)で近似することができる。θ(t=w)は、放置時間が無い場合の値を示している。
Figure 0005209200
式(6)により比例係数βを得ることができる。この比例係数βがθ(t)の係数パラメータ145の1つとなる。この比例係数βを磁気ディスク装置146に格納しておく。
以上のように、描画開始時刻からの時間tと描画時間tと基準照射量Dとの相関関係D(t)は、描画後からの放置時間Tと放置により変化するパターン線幅CDを補正するための基準照射量Dとの関係から得られる第1の係数パラメータ(係数α)と、パターン線幅CDと基準照射量Dとの関係とに基づいて求めることができる。そして、描画開始時刻からの時間tと描画時間tとかぶり効果補正係数θとの相関関係θ(t)は、描画後からの放置時間Tと放置により変化するパターン線幅CDを補正するためのかぶり効果補正係数θとの関係から得られる第2の係数パラメータ(係数β)と、パターン線幅CDとかぶり効果補正係数θとの関係とに基づいて求めることができる。
以上の説明を前提に本実施の形態における電子ビームの描画方法について、以下に説明する。
ステップ(S)102において、パターンデータ入力工程として、制御計算機110は、描画領域を描画するためのパターンデータ150を入力する。入力されたパターンデータ150は、メモリ130或いは磁気ディスク装置146に格納される。
S104において、描画時間の予測工程として、時間計算部の一例となる描画データ処理部120は、パターンデータ150に基づいて、ショットデータを作成する。そして、ショットデータに基づいてパターンデータ150を描画するための総描画時間tを計算する。言い換えれば、パターンを描画する場合の総描画時間tを予測する。総描画時間が既知の場合は、それを入力しても構わない。
S108において、基準照射量取得工程として、描画開始時刻からの時間tと予測された描画時間tと基準照射量Dとの相関関係を用いて、パターンデータ150を描画する場合における描画時間内の描画開始からの任意時間後での基準照射量Dを取得する。同様に、かぶり効果補正係数取得工程として、描画開始時刻からの時間tと予測された描画時間tとかぶり効果補正係数θとの相関関係を用いて、パターンデータ150を描画する場合における描画時間内の描画開始からの任意時間後でのかぶり効果補正係数θを取得する。まず、基準照射量取得部112は、磁気ディスク装置146から相関情報142を読み出す。そして、放置時間が無い場合の所望するCDに対応する基準照射量D(t=w)を求める。次に、磁気ディスク装置146から係数パラメータ145を読み出す。そして、D(t=w)と係数αを用いて、式(5)から描画開始時刻からの任意時間後での基準照射量D(t)を求める。相関情報142と係数パラメータ145を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。
続いて、かぶり効果補正係数取得部114も、磁気ディスク装置146から相関情報144を読み出す。そして、放置時間が無い場合の所望するCDに対応するかぶり効果補正係数θ(t=w)を求める。次に、磁気ディスク装置146から係数パラメータ145を読み出す。そして、かぶり効果補正係数θ(t=w)と係数βを用いて、式(6)から描画開始時刻からの任意時間後でのかぶり効果補正係数θ(t)を求める。相関情報144と係数パラメータ145を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。
S110において、照射量計算工程として、照射量計算部116は、描画開始からの任意時間後での基準照射量D(t)とかぶり効果補正係数θ(t)とを用いて、任意時間後での照射量D(x,y)を計算する。計算方法は、上述した式(1)〜(3)を用いればよい。そのとき式に代入する基準照射量Dとかぶり効果補正係数θを任意時間後での基準照射量D(t)とかぶり効果補正係数θ(t)とを用いればよい。
S112において、照射時間計算工程として、照射時間計算部118は、描画領域の描画開始からの任意時間後の位置における電子ビーム200の照射時間Tdを計算する。照射量D(x,y)は、照射時間Tdと電流密度Jとの積で定義することができる。よって、照射時間Tdは、照射量D(x,y)を電流密度Jで除することで求めることができる。
S114において、描画工程として、制御計算機110は、求めた照射時間Tdで試料へのビーム照射がOFFになるように偏向制御回路140に信号を出力する。そして、偏向制御回路140では、かかる信号に沿って、求めた照射時間Tdに合わせて、電子ビーム200を偏向するようにブランキング偏向器205を制御する。そして、所望する照射量D(x,y)を試料101に照射した後、ブランキング偏向器205により偏向された電子ビーム200は、試料101に到達しないようにブランキングアパーチャ206によって遮蔽される。
図8は、実施の形態1における補正後のパターン線幅寸法CDと放置時間Tとの相関関係グラフの一例を示す図である。
基準照射量D(t)とかぶり効果補正係数θ(t)を時間により変化させることで図8に示すように線幅均一性を向上させることができた。このように、かぶりに起因した寸法変動について放置時間を考慮した補正を行なうことができる。
以上のように、基準照射量D(t)とかぶり効果補正係数θ(t)を時間により変化させることでパターンカテゴリ間の誤差を低減することができる。また、膜厚測定や再照射などによるスループットの劣化を生じさせないようにすることができる。また、本実施の形態では、特許文献1のような補正露光量を決定するためのパターンが無くても任意時間後におけるマスクの描画後の線幅寸法(CD)変動を補正する照射量を求めることができる。さらに、露光装置本体以外の膜圧測定器や露光補助室等が無くても任意時間後におけるマスクの描画後の線幅寸法(CD)変動を補正する照射量を求めることができる。
ここで、上述した例では、式(5)と式(6)とを用いて、基準照射量D(t)とかぶり効果補正係数θ(t)を求めているが、これに限るものではない。例えば、次のように求めても好適である。まず、係数パラメータ145の代わりに、図5に示すような放置時間TとCDとの相関情報CD(T)を磁気ディスク装置146に記憶させておく。そして、基準照射量取得部112は、磁気ディスク装置146から相関情報CD(T)を読み出す。そして、描画開始時刻からの任意時間後での所望するCDについて、T=t−tより、放置時間Tを求める。そして、Tだけ放置した後の寸法変動したCD’を相関情報CD(T)から求める。次に、磁気ディスク装置146から相関情報142を読み出す。そして、放置時間T後におけるCD’に対応する基準照射量Dを求める。この求めた基準照射量Dが描画開始時刻からの任意時間後での基準照射量D(t)となる。相関情報142と相関情報CD(T)を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。
続いて、かぶり効果補正係数取得部114も、磁気ディスク装置146から相関情報CD(T)を読み出す。そして、描画開始時刻からの任意時間後での所望するCDについて、T=t−tより、放置時間Tを求める。そして、Tだけ放置した後の寸法変動したCD’を相関情報CD(T)から求める。次に、磁気ディスク装置146から相関情報144を読み出す。そして、放置時間T後におけるCD’に対応するかぶり効果補正係数θを求める。この求めたかぶり効果補正係数θが描画開始時刻からの任意時間後でのかぶり効果補正係数θ(t)となる。相関情報144と相関情報CD(T)を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。さらに、放置時間TやCD’は、基準照射量取得部112とかぶり効果補正係数取得部114の一方が求めた値を他方が流用するとさらに効率的であり好適である。相関情報CD(T)と相関情報F(CD)142と相関情報G(CD)144は、近似式或いはテーブル等で構成されると好適である。
実施の形態2.
実施の形態2では、ローディング効果に起因した寸法変動量を照射量で補正する構成について説明する。
図9は、実施の形態2における電子ビーム描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。
図9において、電子ビーム描画方法は、パターンデータ入力工程(S202)と、描画時間の予測工程(S204)と、ローディング効果補正係数θ(t)取得工程(S206)と、ローディング効果に伴う寸法変動量Δl(x,y)計算工程(S208)と、照射量取得工程(S210)と、照射時間計算工程(S212)と、描画工程(S214)という一連の工程を実施する。
図10は、実施の形態2におけるEB描画装置の要部構成の一例を示す概念図である。
図10において、EB描画装置100は、磁気ディスク装置146の代わりに磁気ディスク装置246を備えている。そして、制御計算機110内に備えた機能が異なっている。これら以外の構成は、実施の形態1と同様である。図10において、制御計算機110内では、ローディング効果補正係数取得部214、寸法変動量Δl(x,y)計算部215、照射量取得部216、照射時間計算部118、描画データ処理部120といった各機能を有している。また、磁気ディスク装置246には、CDと照射量Dとの相関情報242と、ローディング効果補正係数θとCDとの相関情報244と、係数パラメータ245とが格納されている。図10では、本実施の形態2を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。EB描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。また、図10では、コンピュータの一例となる制御計算機110で、ローディング効果補正係数取得部214、寸法変動量Δl(x,y)計算部215、照射量取得部216、照射時間計算部118、描画データ処理部120といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではない。電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
図10では、本実施の形態2を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。しかし、EB描画装置100は、上述した構成の他に、以下の構成を備えていても構わない点は実施の形態1と同様である。すなわち、電子鏡筒102内に、照明レンズ、第1のアパーチャ、投影レンズ、成形偏向器、第2のアパーチャ、対物レンズ、対物偏向器等を備えていても構わない。
ここで、ローディング効果に起因したパターン線幅の寸法変動量Δl(x,y)は、ローディング効果補正係数θ、ローディング効果影響範囲(散乱半径)σ等を用いて以下の式(7)に示すように、ガウス分布で近似できる。
Figure 0005209200
ここで積分は照射するパターンについて行う。あるいは場所x=(x,y)でのパターン密度をρ(x,y)として、以下の式(8)で近似できる。
Figure 0005209200
ここで、式(7)における第1項は、パターン面積密度に依存するローディング効果による寸法変動量である。そして、第2項のf(x,y)は、位置に依存するローディング効果による寸法変動量である。よって、これらの寸法変動量Δl(x,y)を描画する段階で逆に増減させることで所望する寸法になるように補正することができることになる。
近接効果の影響範囲(数十μm)に比べて、ローディング効果の影響範囲(数mm〜数cm)は非常に広い。そこで、まず、マスクパターンとして示す描画領域について、グローバルな領域として、μm〜mmオーダー、例えば、0.5〜1mmの寸法でメッシュ状に分割されたローディング効果補正用の単位領域(メッシュ領域)を定義する。そして、ローディング効果補正単位領域毎に、ローディング効果を補正するための寸法変動量Δl(x,y)を計算すればよい。また、ローディング効果補正係数θは、パターン面積密度に依存するローディング効果による寸法変動の最大値の量をあらわす目安となる。
ここで、かぶり補正の場合と同様、単にローディング効果補正を行なっても描画後の放置による寸法変動が生じる。以下、実施の形態2においても事前実験用の基板は、図3と同様の基板を用いる。そして、同様に描画する。その結果、図4に示したように、実施の形態1と同様の描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係を得ることになる。ここでは、ローディング効果補正等を行なっていないため、パターン面積密度の違いによってCDが変動している。
図11は、実施の形態2におけるローディング効果補正をおこなった場合の描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係グラフの一例を示す図である。
式(7)に従って、寸法変動量Δl(x,y)を予める。そして、その分をリサイズすることで補正するか、或いはその分を描画時の照射量によって補正するかによってパターン面積密度の違いによるCD変動は補正される。しかしながら、図11に示すように、描画後の放置時間Tによって所定の傾きをもってCDが変動していることがわかる。ここでも、一例として、一次比例で近似することができる。
次に、異なる実験によりパターン線幅寸法CDとローディング効果補正係数θとの相関関係を求める。
図12は、実施の形態2におけるパターン線幅寸法CDとローディング効果補正係数θとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。
図12に示すように、ローディング効果補正係数θは、パターン線幅寸法CDを変数とした関数θ(CD)で定義することができる。ここでは、一例として、ローディング効果補正係数θがパターン線幅寸法CDに比例しているグラフを示している。そして、この相関情報G(CD)244を磁気ディスク装置246に格納しておく。
図13は、実施の形態2における補正するためのローディング効果補正係数θと描画後の放置時間Tとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。
描画開始時刻からの時間をtとする。このとき放置時間Tは、実施の形態1と同様、総描画時間tから時間tを差し引いた差分値(T=t―t)となる。そして、例えば、描画後の放置時間の経過と共にCDが減少していく現象を補正するためには、それに見合っただけ描画時にCDの寸法が大きくなるように変えてやればよい。そこで、θ(t)=θ{CD(t)}で定義した場合、図13に示すような相関関係のグラフを得ることができる。放置時間による寸法変動を補正するためのローディング効果補正係数θの時間変化θ(t)は、以下の式(9)で近似することができる。θ(t=w)は、放置時間が無い場合の値を示している。
Figure 0005209200
式(9)により比例係数γを得ることができる。この比例係数γがθ(t)の係数パラメータ245となる。この比例係数γを磁気ディスク装置246に格納しておく。
以上のように、描画開始時刻からの時間tと総描画時間tとローディング効果補正係数θとの相関関係θ(t)は、描画後からの放置時間Tと放置により変化するパターン線幅CDを補正するためのローディング効果補正係数θとの関係から得られる係数パラメータ(係数γ)と、パターン線幅CDとローディング効果補正係数θとの関係とに基づいて求めることができる。
図14は、実施の形態2におけるCDと照射量Dとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。
補正すべき寸法変動量Δl(x,y)が得られれば、所望するCDに寸法変動量Δl(x,y)を加算することで、補正後の描画すべきCDの値を得ることができる。そして、図14に示すように、照射量Dは、パターン線幅寸法CDを変数とした関数D(CD)で定義することができる。ここでは、一例として、照射量Dがパターン線幅寸法CDに比例しているグラフを示している。そして、この相関情報D(CD)242を磁気ディスク装置246に格納しておく。
以上の説明を前提に本実施の形態における電子ビームの描画方法について、以下に説明する。
S202において、パターンデータ入力工程として、制御計算機110は、描画領域を描画するためのパターンデータ150を入力する。入力されたパターンデータ150は、メモリ130或いは磁気ディスク装置246に格納される。
S204において、描画時間の予測工程として、時間計算部の一例となる描画データ処理部120は、パターンデータ150に基づいて、ショットデータを作成する。そして、ショットデータに基づいてパターンデータ150を描画するための総描画時間tを計算する。言い換えれば、パターンを描画する場合の総描画時間tを予測する。描画時間が既知の場合は、それを入力しても構わない。
S206において、ローディング効果補正係数取得工程として、描画開始時刻からの時間tと予測された総描画時間tとローディング効果補正係数θとの相関関係を用いて、パターンデータ150を描画する場合における描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数θを取得する。ローディング効果補正係数取得部214は、磁気ディスク装置246から相関情報244を読み出す。そして、放置時間が無い場合の所望するCDに対応するローディング効果補正係数θ(t=w)を求める。次に、磁気ディスク装置246から係数パラメータ245を読み出す。そして、ローディング効果補正係数θ(t=w)と係数γを用いて、式(9)から描画開始時刻からの任意時間後でのローディング効果補正係数θ(t)を求める。相関情報244と係数パラメータ245を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。
S208において、寸法変動量計算工程として、寸法変動量計算部215は、求めたローディング効果補正係数θ(t)を用いて、任意時間後での寸法変動量Δl(x,y)を計算する。計算方法は、上述した式(7)を用いればよい。そのとき式に代入するローディング効果補正係数θの代わりに任意時間後でのローディング効果補正係数θ(t)を用いればよい。
S210において、照射量計算工程として、照射量計算部116は、求めた寸法変動量Δl(x,y)に基づいて、描画時間内の描画開始からの任意時間後での照射量Dを取得する。照射量計算部116は、磁気ディスク装置246から相関情報D(CD)242を読み出す。そして、補正すべき寸法変動量Δl(x,y)を所望するCDに加算する。その結果、補正後の描画すべきCD”の値を得ることができる。そして、相関情報D(CD)242からCD”に対応する照射量Dを取得する。
以下、照射時間計算工程(S212)以降の工程は、実施の形態1における照射時間計算工程(S112)以降の工程と同様である。
図15は、実施の形態2における補正後のパターン線幅寸法CDと放置時間Tとの相関関係グラフの一例を示す図である。
ローディング効果補正係数θ(t)を時間により変化させることで図15に示すように線幅均一性を向上させることができた。このように、ローディング効果に起因した寸法変動について放置時間を考慮した補正を行なうことができる。
以上のように、ローディング効果補正係数θ(t)を時間により変化させることでパターンカテゴリ間の誤差を低減することができる。また、膜厚測定や再照射などによるスループットの劣化を生じさせないようにすることができる。また、実施の形態2では、実施の形態1と同様、特許文献1のような補正露光量を決定するためのパターンが無くても補正のための照射量を求めることができる。さらに、露光装置本体以外の膜圧測定器や露光補助室等が無くても任意時間後におけるマスクの描画後の線幅寸法(CD)変動を補正する照射量を求めることができる。
ここで、上述した例では、式(9)を用いて、ローディング効果補正係数θ(t)を求めているが、これに限るものではない。例えば、次のように求めても好適である。まず、係数パラメータ245の代わりに、図5に示すような放置時間TとCDとの相関情報CD(T)を磁気ディスク装置246に記憶させておく。そして、ローディング効果補正係数取得部214は、磁気ディスク装置246から相関情報CD(T)を読み出す。そして、描画開始時刻からの任意時間後での所望するCDについて、T=t−tより、放置時間Tを求める。そして、Tだけ放置した後の寸法変動したCD’を相関情報CD(T)から求める。次に、磁気ディスク装置246から相関情報244を読み出す。そして、放置時間T後におけるCD’に対応するローディング効果補正係数θを求める。この求めたローディング効果補正係数θが描画開始時刻からの任意時間後でのローディング効果補正係数θ(t)となる。相関情報244と相関情報CD(T)を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。相関情報CD(T)と相関情報G(CD)244は、近似式或いはテーブル等で構成されると好適である。また、相関情報D(CD)242も近似式或いはテーブル等で構成されると好適である。
実施の形態3.
実施の形態2では、EB描画装置100で描画する際の照射量D(x,y)を補正することでローディング効果による寸法変動を補正する場合について説明した。実施の形態3では、EB描画装置100に入力する前のパターンデータを予め補正する場合について説明する。
図16は、実施の形態3におけるローディング効果に伴う寸法変動量リサイズ方法の要部工程を示すフローチャート図である。
図16において、リサイズ方法は、パターンデータ入力工程(S302)と、描画時間の予測工程(S304)と、ローディング効果補正係数θ(t)取得工程(S306)と、ローディング効果に伴う寸法変動量Δl(x,y)計算工程(S308)と、リサイズ工程(S310)と、パターンデータ出力工程(S312)という一連の工程を実施する。
図17は、実施の形態3におけるデータ変換装置の要部構成の一例を示す概念図である。
図17において、データ変換装置500は、制御計算機550とメモリ520と磁気ディスク装置510を備えている。データ変換装置500は、リサイズ装置の一例となる。また、メモリ520と磁気ディスク装置510は、記憶装置の一例となる。そして、制御計算機550内では、描画時間予測演算部502、ローディング効果補正係数取得部504、寸法変動量計算部506、リサイズ処理部508といった各機能を有している。また、磁気ディスク装置510には、実施の形態2で説明したCDと照射量Dとの相関情報242と、ローディング効果補正係数θとCDとの相関情報244と、係数パラメータ245とが格納されている。制御計算機550に入力或いは出力される情報及び内部で演算された結果は、メモリ520或いは磁気ディスク装置510に記憶される。図17では、本実施の形態3を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。データ変換装置500にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。また、図17では、コンピュータの一例となる制御計算機550で、描画時間予測演算部502、ローディング効果補正係数取得部504、寸法変動量計算部506、リサイズ処理部508といった各機能の処理を実行するように記載しているがこれに限るものではない。電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
S302において、パターンデータ入力工程として、制御計算機550は、描画領域を描画するためのパターンデータ12を入力する。入力されたパターンデータ12は、メモリ520或いは磁気ディスク装置510に格納される。
S304において、描画時間の予測工程として、描画時間予測演算部502は、パターンデータ12に基づいて、パターンデータ12を描画するための総描画時間tを計算する。言い換えれば、パターンを描画する場合の総描画時間tを予測する。描画時間が既知の場合は、それを入力しても構わない。
S306において、ローディング効果補正係数取得工程として、描画開始時刻からの時間tと予測された総描画時間tとローディング効果補正係数θとの相関関係を用いて、パターンデータ12を描画する場合における描画時間内の描画開始からの任意時間後でのローディング効果補正係数θを取得する。ローディング効果補正係数取得部504は、磁気ディスク装置510から相関情報244を読み出す。そして、放置時間が無い場合の所望するCDに対応するローディング効果補正係数θ(t=w)を求める。次に、磁気ディスク装置510から係数パラメータ245を読み出す。そして、ローディング効果補正係数θ(t=w)と係数γを用いて、式(9)から描画開始時刻からの任意時間後でのローディング効果補正係数θ(t)を求める。相関情報244と係数パラメータ245を読み出す順序はどちらが先でも構わない。また、同時でも構わない。
ここで、ローディング効果補正係数θ(t)は、実施の形態2と同様、相関情報CD(T)と相関情報G(CD)244から求めてもよい。その場合には、まず、係数パラメータ245の代わりに、図5に示すような放置時間TとCDとの相関情報CD(T)を磁気ディスク装置510に記憶させておく。そして、ローディング効果補正係数取得部504は、磁気ディスク装置510から相関情報CD(T)を読み出す。そして、描画開始時刻からの任意時間後での所望するCDについて、T=t−tより、放置時間Tを求める。そして、Tだけ放置した後の寸法変動したCD’を相関情報CD(T)から求める。次に、磁気ディスク装置510から相関情報244を読み出す。そして、放置時間T後におけるCD’に対応するローディング効果補正係数θを求める。この求めたローディング効果補正係数θが描画開始時刻からの任意時間後でのローディング効果補正係数θ(t)となる。
S308において、寸法変動量計算工程として、寸法変動量計算部506は、求めたローディング効果補正係数θ(t)を用いて、任意時間後での寸法変動量Δl(x,y)を計算する。計算方法は、上述した式(7)を用いればよい。そのとき式に代入するローディング効果補正係数θの代わりに任意時間後でのローディング効果補正係数θ(t)を用いればよい。
S310において、リサイズ工程として、リサイズ処理部508は、求めた任意時間後での寸法変動量Δl(x,y)に基づいて、予定される描画開始からの時間に沿ってパターンデータ12をリサイズする。具体的には、寸法変動量Δl(x,y)分を元のパターンデータ12の寸法に加減する。
S312において、出力工程として、制御計算機550は、リサイズされたパターンデータ14を磁気ディスク装置510に記憶させるために出力する。或いは、描画装置100に出力しても良い。
以上のように、描画装置への入力前に予めパターンデータ自体を補正しても好適である。ここで、上述した各実施の形態では、D(t)やθ(t)やθ(t)を時間tの1次関数として説明したが、これに限るものではなく、レジストの特性に応じて適宜その他の関数を用いてもよい。例えば、D(t)=a・t+b・t+c、θ(t)=a’・t+b’・t+c’、θ(t)=a”・t+b”・t+c”のように、2次関数として定義してもよい。或いは、D=d+f・exp(−t/T)、θ(t)=d’+f’・exp(−t/T’)、θ(t)=d”+f”・exp(−t/T”)のように、指数関数として定義してもよい。a、b、c、a’、b’、c’、d、f、T、d’、f’、T’等の係数は、レジストの特性によって変わる定数となる。これらの定義は、上述した各実施の形態において説明した予め調べるCDの時間特性の実験結果から最適化すればよい。描画装置には、このようにして最適化された係数(パラメータ)の値と式をプログラム等の形で例えばハードディスクに記憶しておく。そして、描画にあたっては、式にこのパラメータ値を入れることによってD(t)やθ(t)やθ(t)を算出すればよい。
また、上述した各実施の形態では、関係式として近似式でD(t)やθ(t)やθ(t)を求めているが、これらの近似式を使用せずに、ある時間での最適なD(t)やθ(t)やθ(t)の値を実験により求めておき、この実験データを表等にして例えばハードディスクに記憶しておく。そして、描画にあたっては、表を参照のうえ、表から引用して値を求めてもよい。また、必要に応じて内挿して値を求めてもよい。
図18は、内挿して値を求める場合を説明するための図である。
図18では、時間tと時間tとの間の時間tにおけるD(t)を内挿により求める場合について記載している。かかる場合には、時間tとその時のD(t)となるD、時間tとその時のD(t)となるDを使って求めればよい。具体的には、求めるD(t)=(t−t)/(t−t)・(D−D)+Dで求める。図18では、D(t)について記載したが、θ(t)やθ(t)を求める場合も同様に行なうことができる。
以上の説明において、「〜部」或いは「〜工程」と記載したものの処理内容或いは動作内容は、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、磁気ディスク装置146に記録される。
また、図2或いは図10において、コンピュータとなる制御計算機110は、さらに、図示していないバスを介して、記憶装置の一例となるRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM、磁気ディスク(HD)装置、入力手段の一例となるキーボード(K/B)、マウス、出力手段の一例となるモニタ、プリンタ、或いは、入力出力手段の一例となる外部インターフェース(I/F)、FD、DVD、CD等に接続されていても構わない。また、図17におけるコンピュータとなる制御計算機550も同様である。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、実施の形態2或いは実施の形態3の構成は、ローディング効果として、エッチングにより生じる場合以外にも適用することができる。例えば、化学機械研磨(CMP)処理時により生じる場合にも適用することができる。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、EB描画装置100を制御する制御部構成については、詳細な記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画方法及びローディング効果に伴う寸法変動量リサイズ方法、およびそれらをコンピュータに実行させるプログラム及びそれらの方法を具現化する装置は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における電子ビーム描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1におけるEB描画装置の要部構成の一例を示す概念図である。 実施の形態1における事前実験用の基板の一例を示す図である。 実施の形態1における描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係グラフの一例を示す図である。 実施の形態1におけるかぶり補正をおこなった場合の描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係グラフの一例を示す図である。 実施の形態1におけるパターン線幅寸法CDと基準照射量Dとの相関関係、およびパターン線幅寸法CDとかぶり効果補正係数θとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。 実施の形態1における補正するための基準照射量Dと描画後の放置時間Tとの相関関係、および補正するためのかぶり効果補正係数θと描画後の放置時間Tとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。 実施の形態1における補正後のパターン線幅寸法CDと放置時間Tとの相関関係グラフの一例を示す図である。 実施の形態2における電子ビーム描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態2におけるEB描画装置の要部構成の一例を示す概念図である。 実施の形態2におけるローディング効果補正をおこなった場合の描画後の放置時間とパターン線幅寸法CDとの相関関係グラフの一例を示す図である。 実施の形態2におけるパターン線幅寸法CDとローディング効果補正係数θとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。 実施の形態2における補正するためのローディング効果補正係数θと描画後の放置時間Tとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。 実施の形態2におけるCDと照射量Dとの相関関係を示すグラフの一例を示す図である。 実施の形態2における補正後のパターン線幅寸法CDと放置時間Tとの相関関係グラフの一例を示す図である。 実施の形態3におけるローディング効果に伴う寸法変動量リサイズ方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態3におけるデータ変換装置の要部構成の一例を示す概念図である。 内挿して値を求める場合を説明するための図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
符号の説明
10 パターン
12,14,150 パターンデータ
15,20,30 チップ
100 EB描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 基準照射量取得部
114 かぶり効果補正係数取得部
116 照射量計算部
118 照射時間計算部
120 描画データ処理部
130,520 メモリ
140 偏向制御回路
142,144,242,244 相関情報
145,245 係数パラメータ
146,246,510 磁気ディスク装置
200 電子ビーム
201 電子銃
205 ブランキング偏向器
206 ブランキングアパーチャ
214,504 ローディング効果補正係数取得部
215,506 寸法変動量計算部
216 照射量取得部
300 基板
330 電子線
410 第1のアパーチャ
411 開口
420 第2のアパーチャ
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース
502 描画時間予測演算部
508 リサイズ処理部

Claims (3)

  1. 描画領域を描画するためのパターンデータを入力する入力工程と、
    前記パターンデータに基づいて、前記パターンデータを描画するための総描画時間を予測する予測工程と、
    描画開始時刻からの時間と予測された前記総描画時間と基準照射量との第1の相関関係を用いて、前記パターンデータを描画する場合における前記総描画時間内の描画開始からの任意時間後での基準照射量を取得する基準照射量取得工程と、
    描画開始時刻からの時間と予測された前記総描画時間とかぶり効果補正係数との第2の相関関係を用いて、前記パターンデータを描画する場合における前記総描画時間内の描画開始からの任意時間後でのかぶり効果補正係数を取得するかぶり効果補正係数取得工程と、
    前記任意時間後での基準照射量とかぶり効果補正係数とを用いて、前記総描画時間内の描画開始からの任意時間後での照射量を計算する照射量計算工程と、
    前記照射量に合わせて、荷電粒子ビームを用いて前記描画領域の任意位置を描画する描画工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  2. 前記第1の相関関係は、描画後からの放置時間と放置により変化するパターン線幅を補正する基準照射量との関係から得られる第1の係数パラメータと、パターン線幅と基準照射量との関係に基づいて求められることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 前記第2の相関関係は、描画後からの放置時間と放置により変化するパターン線幅を補正するかぶり効果補正係数との関係から得られる第2の係数パラメータと、パターン線幅とかぶり効果補正係数との関係に基づいて求められることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画方法。
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