JP5209063B2 - 基板および基板を備えた表示パネル - Google Patents

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Description

本発明は、基板および基板を備えた表示パネルに関する。
液晶表示パネルなどの表示パネルでは、表面における外光の反射が問題となっている。表面における外光の反射率が大きいと、観察者自身や、周囲に置かれている物、照明器具等が映り込み、表示が見にくい。特に明るい環境下では、映り込みが顕著に生じる。そこで、表示パネルの表面に、低反射構造を設けて、外光の反射を抑制することが行われている。
表示パネルの表面の反射を抑制する低反射構造として、いわゆるモスアイ(Moth eye、蛾の目)構造を利用した反射防止技術が提案されている(特許文献1)。表示パネルの表面に、モスアイ構造を有する低反射膜を設けることによって、表示パネルの表面における外光の反射率は1%程度以下にまで低減される。しかしながら、表示パネルの表面における反射率が低減されても、表示パネルの内部で反射された光によって、映り込みが生じる、あるいは表示のコントラスト比が低下することがある。従って、表示パネルの内部の反射率を低下させる必要がある。
表示パネルの内部反射について、液晶表示パネルを例に説明する。液晶表示パネルは、一対の基板と、これらの間に設けられた液晶層とを有する。一対の基板の内の一方は、例えばマトリクス状に形成された画素電極、TFTやバスラインを有している(以下、TFT基板と称する)。他方の基板は、対向電極、カラーフィルタや遮光層(ブラックマトリクス)を有している(以下、対向基板と称する)。典型的には、対向基板が液晶層の観察者側に配置される。以下では、対向基板が液晶層の観察者側に配置された液晶表示パネルを例に説明する。
液晶表示パネルに入射した外光の一部は、液晶表示パネルが空気と接している表面(最表面)で反射される。すなわち、液晶表示パネルに入射した外光は、対向基板と空気との界面において反射される。一般に、対向基板の観察者側には偏光板が設けられているので、偏光板の表面と空気との界面において反射されることになる。本明細書において、液晶表示パネルが空気と接している表面(以下では、単純に、液晶表示パネルの表面という。)における反射を「表面反射」ということにする。また、このときの反射率を「表面反射率」ということがある。液晶表示パネルの表面を透過した光の一部は、対向基板やTFT基板によって反射される。本明細書において、表面反射以外の反射を「内部反射」といい、またその反射率を「内部反射率」ということにする。
液晶表示パネルの内部反射の内で強度が大きいのは、対向基板による内部反射である。その中でも、対向基板を構成する透明基板と遮光層との界面における内部反射が大きな割合を占める。例えば、遮光層としてクロム膜を用いると、透明基板と遮光層との界面の反射率は約50%である。また、カーボンブラックを混合した樹脂で形成された遮光層を用いると、透明基板と遮光層との界面の反射率を1.5%程度にできる。
しかしながら、上述したように、モスアイ構造を有する低反射膜を設けることによって表面反射率を1.0%程度以下にすると、内部反射をさらに抑制する必要がある。
遮光層による内部反射を抑制する技術として、例えば、特許文献2〜5に開示されているものが知られている。
特許文献2に記載の技術は、遮光層の観察者側に反射防止層を設けることによって遮光層による内部反射を抑制するものである。遮光層の材料としてクロムを用い、反射防止層の材料として酸化クロムを用いると、遮光層における反射率を50%から1%に低下させることができると記載されている。
特許文献3には、光低反射層、光吸収層および遮光層をこの順に積層することによって反射率を低下させることができると記載されている。特許文献3によると、各層にチタン酸化物を主成分とする層を用いて、光低反射層、光吸収層および遮光層の順にチタン酸化物濃度が小さくなるように積層すると、内部反射率を8%に低下させることができると記載されている。
特許文献4および特許文献5には、透明基板と遮光層との間に低反射層を設けることによって、遮光膜における内部反射を抑制する技術が記載されている。特許文献4には、遮光層としてニッケルとチタンを主成分とする金属で形成された層を好適に用いることができること、低反射層としてニッケルとチタンを主成分とする金属の酸化物、その窒化物、その炭化物又はその酸窒化物で形成された層を好適に用いることができることが記載されている。また、特許文献5には、特許文献4におけるニッケルとチタンに替えてニッケルとタンタルを用いて各層を形成することができると記載されている。
特開2005−156695号公報 特開平6−148621号公報 特開2000−303163号公報 特開2000−121825号公報 特開2000−206314号公報
特許文献2および特許文献3に記載の技術によって、遮光層による内部反射を抑制することができる。しかしながら、これらに記載の構成を採用しても、遮光層における内部反射率は数%である。従って、低反射膜を設けることによって表面反射率を数%以下まで低下させた表示パネルに特許文献2および特許文献3に記載の技術を適用すると、表面反射を抑制した効果が十分に得られないことになる。
例えば、特許文献2に記載のようにクロムで形成された遮光層の上に酸化クロムで形成された反射防止層を形成した基板の反射率のシミュレーション結果について、図11を参照して説明する。図11は、シミュレーションに用いた基板80の構成を模式的に示す断面図である。基板80は、ガラス基板81、クロム(屈折率3.47)で形成された厚さ120nmの遮光層82、および酸化クロム(屈折率2.50)で形成された厚さ30nmの反射防止層84を有し、遮光層82とガラス基板81との間に反射防止層84が設けられている。シミュレーションプログラムとして、OPTAS−FILM Version3.40(OPTO Inc.製)を用いた。ガラス基板81の表面から垂直に光を入射させたときの反射率をシミュレーションした。光源としてC光源を用い、視感度補正をして反射率を計算した。反射率は17.9%であった。ここで、視感度補正をした反射率はCIE(国際照明委員会)が1931年に採択したXYZ表色系における、反射による物体の三刺激値X、YおよびZのうちのY値である。なお、X、YおよびZは下記の式から求められる。
Figure 0005209063
一方、特許文献4および特許文献5には、低反射層の光学的特性について、遮光層より透過率が高いことが好ましい、ということ以外に具体的な言及はない。従って、低反射層を、どのような光学特性を有するものとすれば、反射率を低下させることができるか不明である。また、特許文献4および特許文献5に記載の技術は、特許文献2に記載の技術と同様に、金属で形成された遮光層に金属の酸化物等で形成された低反射層を積層するものであり、遮光層における内部反射率は高いと考えられる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、遮光層による内部反射を抑制した表示パネル用の基板を提供することを目的とする。
本発明の表示パネル用の基板は、透明基板と、互いに光学濃度が異なる2つの層を有する遮光層とを備え、前記光学濃度が異なる2つの層のうち光学濃度が低い層である低光学濃度層は、前記光学濃度が異なる2つの層のうち光学濃度が高い層である高光学濃度層と前記透明基板との間に設けられており、前記低光学濃度層の光学濃度と前記高光学濃度層の光学濃度の和は3.0以上であることを特徴とする。
ある実施形態において、前記高光学濃度層の屈折率が3.00未満であり、前記低光学濃度層の光学濃度が0.5以上である。
ある実施形態において、前記高光学濃度層の屈折率が1.50以上2.00以下であり、前記低光学濃度層の光学濃度が0.4以上2.0以下である。
ある実施形態において、前記高光学濃度層の屈折率が2.00より大きく3.00以下であり、前記低光学濃度層の光学濃度が1.0以上2.0以下である。
ある実施形態において、前記高光学濃度層の屈折率が1.50以上2.00以下であり、前記低光学濃度層の光学濃度が0.5以上1.8以下である。
ある実施形態において、前記高光学濃度層の屈折率が2.00より大きく3.00以下であり、前記低光学濃度層の光学濃度が1.0以上1.8以下である。
ある実施形態において、複素屈折率をn+k*iと表すと、前記高光学濃度層の消光係数kは、0.25以上である。
ある実施形態において、前記高光学濃度層はカーボンブラックと感光性樹脂とを含む。
ある実施形態において、前記高光学濃度層は紫外線を透過する。
ある実施形態において、前記高光学濃度層はチタンブラックと感光性樹脂とを含む。
ある実施形態において、前記高光学濃度層はクロム膜で形成されている。
ある実施形態において、前記低光学濃度層はカラーフィルタと同じ材料から形成されている。
ある実施形態において、前記低光学濃度層は青色顔料を含む。
ある実施形態において、前記低光学濃度層は赤色顔料を含む。
本発明による表示パネルは、上記の構成を有する基板と、反射防止膜とを備える。
ある実施形態において、前記反射防止膜はモスアイ構造を有する。
ある実施形態において、前記モスアイ構造は、平均高さが10nm以上500nm以下である複数の円錐状の突起を有し、隣り合う突起の間隔は30nm以上600nm以下である。
本発明によると、遮光層による内部反射が抑制された表示パネル用の基板が提供される。
液晶表示パネル100を模式的に示す断面図である。 (a)および(b)は、カラーフィルタ基板10を模式的に示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は断面図である。 カラーフィルタ基板10の模式的な断面図である。 (a)および(b)は、遮光層における反射率R12のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は高光学濃度層の屈折率が1.50、(b)は高光学濃度層の屈折率が2.00である場合を、低光学濃度層のOD値別に示す。 (a)および(b)は、遮光層における反射率R12のシミュレーション結果を示す図であり、(a)は高光学濃度層の屈折率が2.50、(b)は高光学濃度層の屈折率が3.00である場合を、低光学濃度層のOD値別に示す。 高光学濃度層12bの屈折率を1.50とし、低光学濃度層12aの屈折率を1.55としたときのシミュレーション結果を示すグラフである。 (a)および(b)は、反射率の測定方法を示す模式的な断面図であり、(a)は透明基板側から反射率を測定する場合を示し、(b)は低光学濃度層側から反射率を測定する場合を示す。 (a)〜(d)は、カラーフィルタ基板10の製造工程を模式的に示す工程断面図である。 (a)〜(g)は、カラーフィルタ基板10の製造工程を模式的に示す工程断面図である。 カラーフィルタ基板10の模式的な上面図である。 従来のカラーフィルタ基板80の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下では、液晶表示パネルおよびそれに用いられる基板を例に本発明による実施形態を説明するが、本発明の実施形態はこれに限られず、例えば、PDP用表示パネルや有機EL表示パネルに用いることもできる。
まず、図1を参照して、本実施形態による表示パネル用の基板10およびそれを備える液晶表示パネル100の構造を説明する。
図1は、液晶表示パネル100を模式的に示す断面図である。液晶表示パネル100は、TFT基板20と、TFT基板20に対向するカラーフィルタ基板10と、TFT基板20とカラーフィルタ基板10との間に設けられた液晶層30とを有している。カラーフィルタ基板10は液晶層30の観察者側に配置され、TFT基板20が液晶層30の観察者側と反対側に配置されている。
TFT基板20の液晶層30側と反対側には、下側偏光層52が配置され、カラーフィルタ基板10の液晶層30側と反対側には、上側偏光層51が配置されている。上側偏光層51の観察者側(図1において上側)には、低反射膜60が配置されている。低反射膜60として、例えば、モスアイ構造を有する膜が用いられる。モスアイ構造については後に詳述する。液晶表示パネル100の観察者側と反対側(図1において下側)に、バックライト装置が設けられていてもよい(バックライト装置については不図示)。
カラーフィルタ基板10は、透明基板11と、遮光層12と、カラーフィルタ層13とを有する。透明基板11の液晶層30側には、遮光層12およびカラーフィルタ層13が設けられている。カラーフィルタ層13は、互いに異なる色光を透過する第1のカラーフィルタ13a、第2のカラーフィルタ13bおよび第3のカラーフィルタ13cを有している。第1のカラーフィルタ13a、第2のカラーフィルタ13bおよび第3のカラーフィルタ13cは、例えば、赤(R)、緑(G)、および青(B)のカラーフィルタである。
TFT基板20は、透明基板(例えばガラス基板)21と、透明基板21の液晶層30側に設けられた配線22を有する。TFT基板20として、公知のTFT基板を用いることができるので、ここではその構造の説明を省略する。
次に、図2を参照して、カラーフィルタ基板10の構成を説明する。図2(a)は、カラーフィルタ基板10の模式的な上面図(観察者側から見た図)であり、図2(b)は、カラーフィルタ基板10の模式的な断面図である。
遮光層12は互いに光学濃度が異なる2つの層12aおよび12bを有している。互いに光学濃度が異なる2つの層12aおよび12bのうち光学濃度が低い層(以下、「低光学濃度層」という。)12aは、光学濃度が高い層(以下、「高光学濃度層」という。)12bと透明基板11との間に設けられている。遮光層12は全体として3.0以上の光学濃度を有し、従来の遮光層と同等の遮光性を有している。ここでは、遮光層12は、低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bのみから形成されており、低光学濃度層12aの光学濃度と高光学濃度層12bの光学濃度の和は3.0以上である。ただし、遮光層12はこれに限られず、透明基板11と高光学濃度層12bとの間に、複数の低光学濃度層を有してもよい。このとき、複数の低光学濃度層の光学濃度が、透明基板11側に設けられたものほど小さくなるようにすることが好ましい。
以下、カラーフィルタ基板10の遮光層12における内部反射が抑制される理由を図3を参照して説明する。
図3は、カラーフィルタ基板10の模式的な断面図である。透明基板11側(図3において上側)からカラーフィルタ基板10に入射する光を考える。
透明基板11と空気との界面S0の反射率をR0、透明基板11と低光学濃度層12aとの界面S1の反射率をR1、低光学濃度層12aと高光学濃度層12bとの界面S2の反射率をR2、高光学濃度層12bと液晶層30(不図示)との界面S3の反射率をR3とする。カラーフィルタ基板10に入射する光の強度をI0、界面S0で反射された光の強度をIr0、界面S0を通過して透明基板11に入射する光の強度をI01、界面S1で反射された光の強度をIr1、界面S1を通過して低光学濃度層12aに入射する光の強度をI02、界面S2で反射された光の強度をIr2、界面S2を通過して高光学濃度層12bに入射する光の強度をI03、界面S3で反射された光の強度をIr3とする。
ここで、高光学濃度層12bの光吸収係数をα3とし、高光学濃度層12bの厚さをx3とすると、界面S3で反射された光の強度Ir3は、Ir3=R3 *I 03 *(exp(−α3*x3))2と表すことができる(*は乗算を表す。)。高光学濃度層12bのα3は大きく、反射光の強度Ir3は非常に小さいので、Ir3を無視する。良く知られているように、ある界面Sに入射する光の強度をI0、界面Sで反射された光の強度をIrとすると、界面Sにおける反射率R(%)は、下記式(1)で表される。
R(%)=(Ir/I0)*100 (1)
従って、上記の反射率R0、R1およびR2はそれぞれ以下のように表される。
0(%)=(Ir0/I0)*100 (2)
1(%)=(Ir1/I01)*100 (3)
2(%)=(Ir2/I02)*100 (4)
ここでは、表示パネルの表面に低反射膜が設けられているので、界面S0における反射光の強度Ir0は小さい。従って、I01≒I0とする。遮光層12に入射して観察者側(図3において上側)に帰ってくる光の強度Irは、Ir1+Ir2である。透明基板11の光吸収係数をα1とし、透明基板11の厚さをx1とすると、界面S1で反射された光の強度Ir1は、Ir1=R1*I01*(exp(−α1*x1))2と表すことができる。透明基板11のα1はほぼ0であることと、I01≒I0とから、Ir1=R1*I0と表すことができる。また、低光学濃度層12aの光吸収係数をα2とし、低光学濃度層12aの厚さをx2とすると、界面S2で反射された光の強度Ir2は、Ir2=R2*I02*(exp(−α2*x2))2と表すことができる。従って、Irは、α2、x2、R1、R2、I0、およびI02を用いて、下記式(5)で表すことができる。
r=R1*I0+R2*I02*(exp(−α2*x2))2 (5)
式(5)で表されるIrが遮光層12による反射光の強度である。また、遮光層12における反射率R12は、下記式(6)で表すことができる。
12(%)=(Ir/I0)*100 (6)
ここでは、カラーフィルタ基板10の表面反射率として、上記式(2)で表されるR0を考え、遮光層12における反射率(R12)が、カラーフィルタ基板10の表面反射率R0よりも小さくなる条件を求める。
ある界面における反射率は、その界面を構成する2つの媒質の屈折率を用いて表すことができる。
ある媒質1(屈折率n1)からある媒質2(屈折率n2)に入射する光の、媒質1と媒質2との界面の反射率は、下記の式(7)で表される。
R(%)=((n1−n22/(n1+n22)*100 (7)
媒質に入射する光について、その媒質による吸収を考慮する必要がある場合には、式(7)の各屈折率に代えて、複素屈折率を用いる。複素屈折率Nは、屈折率n、消光係数をkとして、下記の式(8)で表される。
N=n+i*k (8)
従って、媒質1および媒質2が入射光の一部を吸収する場合には、媒質1(屈折率n1、消光係数k1)の複素屈折率N1をN1=n1+i*k1、媒質2(屈折率n2、消光係数k2)の複素屈折率N2をN2=n2+i*k2として、媒質1と媒質2との界面の反射率Rは、下記の式(9)で表される。
R(%)=(((n1−n2)2+(k1−k2)2)/((n1+n2)2+(k1+k2)2))*100 (9)
カラーフィルタ基板10において、透明基板11の複素屈折率N11=n11+i*k11、低光学濃度層12aの複素屈折率N12a=n12a+i*k12a、高光学濃度層12bの複素屈折率N12b=n12b+i*k12bとする。ここで、透明基板11では光の吸収は無いとして、透明基板11の消光係数k11を無視する。また、空気の屈折率をn0とする。図3において、界面S0の反射率R0、界面S1の反射率R1、および界面S2の反射率R2は、式(9)を用いて、下記式(10)、(11)および(12)で表される。
R0(%)=((n0-n11)2/(n0+n11)2)*100 (10)
R1(%)=(((n11-n12a)2+(0-k12a)2)/((n11+n12a)2+(0+k12a)2))*100 (11)
R2(%)=(((n12a-n12b)2+(k12a-k12b)2)/((n12a+n12b)2+(k12a+k12b)2))*100 (12)
遮光層12における反射率R12を低下させる、すなわち遮光層12による反射光の強度Irを低下させるためには、式(5)より、反射率R1、R2を低下させればよい。遮光層12は入射光の一部を吸収するので、反射率R12は複素屈折率で表され(式(11)および(12))、屈折率および消光係数を調整することによって反射率R1、R2を低下させることができる。
ここで、一般に、遮光層の遮光特性を表す指標として用いられている光学濃度(OD:Optical Density)と消光係数kの関係について説明する。なお、現在、液晶表示パネルに用いられる遮光層は、3.0以上の光学濃度が必要とされている(例えば、特許文献3参照)。
入射光強度をI0、透過光強度をIとして、光学濃度(OD)は、以下の式(13)で表される。
OD≡Log(I0/I) (13)
一方、消光係数k、層厚xの媒質に入射する光(波長λ)の透過光強度Iは、以下の式(14)で表される。
I=I0*exp(−4πk*x/λ) (14)
式(13)および式(14)から、ODは以下の式(15)のように書き換えることができる。
OD=(4πk/λ)*(x/2.3) (15)
ここで、loge10≒2.3とした。
λ=550nm、x=1μmとした場合、ODとkの関係は、下記式(16)で表すことができる。
OD≒10k (16)
このようにODは消光係数に依存するので、ODの値を調整することによって、遮光層12における反射率R12を低下させることができる。
なお、式(15)からわかるように光学濃度ODは消光係数kだけでなく層厚xにも依存する。従って、同じ物質で厚さが異なる2つの層を形成した場合、これら2つの層の光学濃度ODは互いに異なるが、消光係数kは互いに等しいので、式(11)で表される反射率R1および式(12)で表される反射率R2を低下させる効果はない。従って、低光学濃度層と高光学濃度層とは消光係数kが互いに異なる材料で形成されている必要がある。
従来は、遮光層の遮光特性、すなわち遮光層のOD値を3.0以上とすることに専ら注意が向けられており、遮光層による内部反射を抑制するという観点から、遮光層の光学特性を調整することは考えられていなかった。本発明は、上述したように、内部反射を抑制するための、遮光層の光学特性(複素屈折率)を詳細に検討することによって得られたものである。
次に、図4、5および6に示すシミュレーション結果を参照して、低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bの屈折率およびOD値と、遮光層12における反射率R12(上記式(5))との関係を説明する。シミュレーションでは、透明基板11の屈折率n11は1.50とし、透明基板11の消光係数k11は0.00とした。また、低光学濃度層12aの厚さおよび高光学濃度層12bの厚さはいずれも1.0μmとした。すなわち低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bのOD値は、それぞれの消光係数kの約10倍の値である。
図4〜図5は、Δn(=|n12b−n12a|:低光学濃度層12aの屈折率n12aと高光学濃度層12bの屈折率n12bとの差の絶対値)と反射率R12との関係を示すグラフであり、図4(a)は高光学濃度層12bの屈折率n12b=1.50の場合、図4(b)は高光学濃度層12bの屈折率n12b=2.00の場合、図5(a)は高光学濃度層12bの屈折率n12b=2.50の場合、図5(b)は高光学濃度層12bの屈折率n12b=3.00の場合をそれぞれ示しており、それぞれに、低光学濃度層12aが異なる値の光学濃度OD12aを有する場合の結果を併せて示している。図6は、Δn=0.05のときの低光学濃度層12aの光学濃度OD12aと反射率R12との関係を示すグラフであり、図4(a)と同様に高光学濃度層12bの屈折率n12b=1.50の場合を示している(低光学濃度層12aの屈折率n12a=1.55)。
まず、図4(a)を参照する。図4(a)は、高光学濃度層12bの屈折率n12b=1.50とし、高光学濃度層12bの屈折率n12bと低光学濃度層12aの屈折率n12aとの屈折率差の絶対値Δnが0≦Δn≦0.20の範囲内にあるときの、Δnと反射率R12との関係を示すグラフである。図4(a)には、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aが0.5、1.0、1.5、1.8、および2.0の場合の結果を併せて示している。ここで、高光学濃度層12bの光学濃度OD12bは、低光学濃度層12aの光学濃度OD12a(OD12a<OD12b)との和(OD12a+OD12b)が3.0以上となるように、選択した。
図4(a)に示すように、OD12aの値がいずれの場合も、反射率R12はΔnが小さい方が小さい。また、OD12a=0.5およびOD12a=1.0のときの反射率R12は図4(a)に示すΔnの範囲内(0≦Δn≦0.20)で大差はなく、OD12a=1.5、1.8、および2.0のときの反射率R12よりも小さい。図4(a)に示すΔnの範囲では、OD12a=1.5、1.8、2.0の順で反射率R12は増大する。
ここで、図6に示す、高光学濃度層12bの屈折率n12bを1.50とし、低光学濃度層12aの屈折率n12aを1.55とした場合(図4(a)中のΔn=0.05の場合に対応する)の、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aと反射率R12との関係を示すグラフを参照する。
図6に示すように、反射率R12はOD12aが約0.8のときに極小値をとり、そのときの反射率R12は約0.1%である。OD12aが0.0のとき、反射率R12は1%を超え、OD12aが3.0のとき、反射率R12は約0.8%となる。
図6には、Δn=0.05のときの、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aと反射率R12との関係を示したが、Δnが他の値のときも同様に、反射率R12はOD12aがある値のときに極小値をとる。図4(a)に示した結果から、0≦Δn≦0.20の範囲においては、OD12aが0.5≦OD12a≦1.0の範囲内またはその近傍において、反射率R12が極小値をとることがわかる。
従って、反射率R12をある値以下にするためのOD12aの条件は、反射率R12が極小値をとるOD12aの近傍の範囲(反射率R12が極小値をとるOD12aを含む範囲)として規定できる。以下に、反射率R12を0.3%以下にするための条件を説明する。
屈折率n12b=1.50のときは、図4(a)からわかるように、OD12aが0.5以上1.8以下のとき、Δnを0.15以下の適切な値に設定することによって、反射率R12を0.3%以下にできる。例えば、OD12aを0.5≦OD12a≦1.0の範囲内に設定すれば、Δnが0以上0.15以下の全範囲にわたって反射率R12が0.3%以下となり、OD12aが1.5のときは、Δnを約0.11以下とすれば反射率R12を0.3%以下にできる。
次に、図4(b)を参照する。図4(b)は、高光学濃度層12bの屈折率n12b=2.00とし、高光学濃度層12bの屈折率n12bと低光学濃度層12aの屈折率n12aとの屈折率差の絶対値Δnが0≦Δn≦0.20の範囲内にあるときの、Δnと反射率R12との関係を示すグラフである。図4(b)には、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aが0.4、0.5、1.0、1.5、1.8、および2.0の場合の結果を併せて示している。ここでも、高光学濃度層12bの光学濃度OD12bは、低光学濃度層12aの光学濃度OD12a(OD12a<OD12b)との和(OD12a+OD12b)が3.0以上となるように選択した。
図4(b)に示すように、OD12aが1.0以上のとき、反射率R12はΔnが小さい方が小さい。OD12aが0.5のときには、Δnが0.05のときに反射率R12が最低値をとり、OD12aが0.4のときには、Δnが0.10のときに反射率R12が最低値をとる。また、反射率R12は、OD12aが1.0のときに最も低い値をとる。従って、図6を参照して説明したように、光学濃度OD12aと反射率R12との関係においては、反射率R12はOD12aが約1.0のときに極小値をとる。
屈折率n12b=2.00のときは、図4(b)からわかるように、OD12aが0.5以上1.8以下のとき、Δnを約0.16以下の適切な値に設定することによって、反射率R12を0.3%以下にできる。例えば、OD12aが1.0のときには、Δnが0以上で約0.16以下の全範囲にわたって反射率R12が0.3%以下となり、OD12aが1.5のときは、Δnを約0.11以下にすれば反射率R12を0.3%以下にできる。また、OD12aが0.5のときは、Δnを約0.13以下にすれば反射率R12を0.3%以下にできる。
上述したように、n12b=1.50(図4(a))のとき及びn12b=2.00(図4(b))のときは、いずれも、OD12aが0.5以上1.8以下のとき、Δnを適切な値に設定すれば、反射率R12を0.3%以下にできる。従って、n12bが1.50以上2.00以下のとき、OD12aが0.5以上1.8以下であれば、Δnを適切な値に設定することによって、反射率R12を0.3%以下にできる。
次に、図5(a)を参照する。図5(a)は、高光学濃度層12bの屈折率n12b=2.50とし、高光学濃度層12bの屈折率n12bと低光学濃度層12aの屈折率n12aとの屈折率差の絶対値Δnが0≦Δn≦0.20の範囲内にあるときの、Δnと反射率R12との関係を示すグラフである。図5(a)には、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aが0.5、1.0、1.5、1.8、および2.0の場合の結果を併せて示している。ここでも、高光学濃度層12bの光学濃度OD12bは、低光学濃度層12aの光学濃度OD12a(OD12a<OD12b)との和(OD12a+OD12b)が3.0以上となるように選択した。
図5(a)に示すように、OD12aの値がいずれの場合も、反射率R12はΔnが小さい方が小さい。図5(a)に示したΔnの範囲では、OD12a=1.0のときの反射率R12が最も小さく、OD12a=0.5のときの反射率R12が最も大きい。また、図5(a)に示すΔnの範囲では、OD12a=1.5、1.8、2.0の順で反射率R12は増大する。反射率R12はOD12aが1.0のときに最も低い値をとるので、図6を参照して説明したように、光学濃度OD12aと反射率R12との関係において、反射率R12はOD12aが約1.0のときに極小値をとる。
屈折率n12b=2.50のときは、図5(a)からわかるように、OD12aが1.0以上1.8以下のとき、Δnを約0.13以下の適切な値に設定することによって、反射率R12を0.3%以下にできる。例えば、OD12aが1.0のときには、Δnが0以上で約0.13以下の全範囲にわたって反射率R12が0.3%以下となり、OD12aが1.5のときは、Δnを約0.11以下にすれば反射率R12を0.3%以下にできる。
さらに、図5(b)を参照する。図5(b)は、高光学濃度層12bの屈折率n12b=3.00とし、高光学濃度層12bの屈折率n12bと低光学濃度層12aの屈折率n12aとの屈折率差の絶対値Δnが0≦Δn≦0.20の範囲内にあるときの、Δnと反射率R12との関係を示すグラフである。図5(b)には、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aが0.5、1.0、1.8、および2.0の場合の結果を併せて示している。ここでも、高光学濃度層12bの光学濃度OD12bは、低光学濃度層12aの光学濃度OD12a(OD12a<OD12b)との和(OD12a+OD12b)が3.0以上となるように選択した。
図5(b)に示すように、OD12aが1.0以上のとき、反射率R12はΔnが小さい方が小さい。OD12aが0.5のとき、Δnが0.10のときに反射率R12は最低値をとるが、図5(b)に示す全範囲にわたって1.0%を超える。図5(b)に示したΔnの範囲では、OD12a=1.0のときの反射率R12が最も小さく、OD12a=0.5のときの反射率R12が最も大きく、OD12a=1.8、2.0の順で反射率R12は増大する。反射率R12はOD12aが1.0のときに最も低い値をとるので、図6を参照して説明したように、光学濃度OD12aと反射率R12との関係において、反射率R12はOD12aが約1.0のときに極小値をとる。
屈折率n12b=3.00のときは、図5(b)からわかるように、OD12aが1.0以上1.8以下のとき、Δnを約0.12以下の適切な値に設定することによって、反射率R12を0.3%以下にできる。例えば、OD12aが1.0のときには、Δnが0以上で約0.12以下の全範囲にわたって反射率R12が0.3%以下となる。
上述したように、n12b=2.50(図5(a))のとき及びn12b=3.00のときは、いずれも、OD12aが1.0以上1.8以下のとき、Δnを適切な値に設定すれば、反射率R12を0.3%以下にできる。一方、n12b=2.00(図4(b))のときは、OD12aが0.5以上1.8以下のとき、Δnを適切な値に設定すれば、R12を0.3%以下にできる。すなわち、n12b=2.00のときに、反射率R12を0.3%以下にできるOD12aの範囲の下限値(0.5)は、n12b=2.50のときの下限値(1.0)よりも小さい。従って、n12bが2.00超3.00以下のとき、OD12aが1.0以上1.8以下であれば、Δnを適切な値に設定することによって反射率R12を0.3%以下にできる。
なお、高光学濃度層12bの光学濃度OD12bは、低光学濃度層12aの光学濃度OD12aとの和(OD12a+OD12b)が3.0以上となる値であればよい。但し、OD12bは4.6以下、および/またはOD12aとの差が3.4以下であることが好ましく、OD12aとの差が3.1以下であることがさらに好ましい(表1参照)。OD12bが大きすぎると、すなわちk12bが大きすぎると、反射率R2(式(12))が大きくなってしまうからである。なお、OD12b>OD12aなので、OD12bは1.5よりも大きい。
上述のように、図4および図5に示したシミュレーション結果に基づいて低光学濃度層12aの光学濃度の値を設定すれば、遮光層12における反射率をカラーフィルタ基板10の表面反射率(R0)と同程度以下にできる。表示パネルのカラーフィルタ基板として用いる場合に、遮光層12における反射率(R12)が、低反射膜60が設けられた表示パネルの表面の反射率と同程度以下となるように、低光学濃度層12aの光学濃度を設定すれば、内部反射を表面反射と同程度以下に抑制することができる。
液晶表示パネル100のように、モスアイ構造を有する低反射膜60によって、表面反射率を0.3%程度以下まで低下させた表示パネルにおいて、上記条件を満たす低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bを有する遮光層12を備えるカラーフィルタ基板10を用いれば、内部反射率を表面反射率と同程度以下に低下させることができる。その結果、液晶表示パネル100からの反射が全体として低減され、表示品位が改善される。
もちろん、本実施形態のカラーフィルタ基板は、上記の例に限られない。例えば、表面反射率が1.0%程度以下、あるいは0.5%程度以下である低反射膜を備える表示パネルに、図4および図5に基づいて、反射率が1.0%程度以下あるいは0.5%程度以下となる条件を満たすカラーフィルタ基板を用いれば、表示パネルからの反射が全体として抑制され、表示品位を改善させることができる。
反射率R12を1.0%以下または0.5%以下にするための条件は、反射率R12を0.3%以下にする条件について上述したのと同様に、図4および図5に示したシミュレーション結果から、以下のように見積もることができる。
図4(a)、図4(b)、図5(a)からわかるように、n12b=1.50、2.00、2.50で、OD12aが0.5以上2.0以下の全ての場合において、Δnが0以上で0.2以下の全範囲にわたって、反射率R12を1.0%以下にできる。また、図5(b)からわかるように、n12b=3.00のとき、OD12aが0.5の場合においてのみ、反射率R12が1.0%を僅かに超える。従って、屈折率n12bを3.00未満にし、OD12aを0.5以上にすれば、Δnが0以上で0.20以下の全範囲にわたって反射率R12をほぼ1.0%以下にできる。
また、図4(a)からわかるように、n12b=1.50のときは、OD12aが0.5以上2.0以下の全ての場合において、Δnを適切な値に設定すれば、反射率R12を0.5%以下にできる。また、図4(b)からわかるように、n12b=2.00のときは、OD12aが0.4以上2.0以下の全ての場合において、Δnを適切な値に設定すれば、反射率R12を0.5%以下にできる。すなわち、n12bが1.50以上2.00以下の場合において、OD12aを0.4以上2.0以下にし、Δnを適切な値に設定すれば、反射率R12を0.5%以下にできる。
また、図5(a)からわかるように、n12b=2.50のときは、OD12aが1.0以上2.0以下の全ての場合において、Δnを適切な値に設定すれば、反射率R12を0.5%以下にできる。また、図5(b)からわかるように、n12b=3.00のときも、OD12aが1.0以上2.0以下の全ての場合において、Δnを適切な値に設定すれば、R12を0.5%以下にすることができる。
このように、n12b=2.00のときに反射率R12を0.5%以下にできるOD12aの範囲の下限値(0.4)は、n12b=2.50のときの下限値(1.0)よりも小さい。従って、n12bが2.00超3.00以下のとき、OD12aが1.0以上2.0以下であれば、Δnを適切な値に設定することによって反射率R12を0.5%以下にできる。
ここでは、透明基板11の屈折率n11として、一般的なガラス基板の屈折率である1.50を採用した。上記の式(11)から分かるように、低光学濃度層12aと透明基板11との屈折率差が大きいと、低光学濃度層12aと透明基板11との界面S1における反射率R1が大きくなるので、遮光層12における反射率R12が大きくなってしまう。したがって、低光学濃度層12aと基板11との屈折率差は小さいことが好ましい。例えば、0.17以下であることが好ましい。ガラス基板11と低光学濃度層12aとの屈折率差が0.17超を超えると、低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bに拘らず、反射率を0.3%以下にすることが困難である。
式(15)に示したように、光学濃度は層の厚さxに依存する。上述したシミュレーションは、低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bの厚さを、いずれも1.0μmとしたものであるが、実施例を示して後述するように、各層の厚さが1.0μmでない場合であっても、消光係数kを調整し光学濃度を適宜設定することにより、反射率R12を低下させることができる。
次に、高光学濃度層12bの消光係数k12bの好ましい範囲について説明する。高光学濃度層12bの厚さは、生産性の観点から、1.0μm程度とすることが好ましい。一方、十分な遮光性を得るには、OD12bは2.5以上であることが好ましい。上記のように、高光学濃度層12bの厚さが1.0μmであるとき、OD12b≒10k12bである(式(16))。従って、k12bは0.25以上であることが好ましい。
上述したように、透明基板11と高光学濃度層12bとの間に設けた低光学濃度層12aの光学濃度(消光係数)および屈折率を調整することによって、遮光層12による内部反射を低減できる。もちろん、本発明による実施形態の基板は、表面反射率が0.3%程度以下に低下させられた表示パネルにおいて特にその効果を発揮するが、これに限られない。透明基板11と高光学濃度層12bとの間に低光学濃度層12aを設ければ、透明基板11に直接高光学濃度層12bが形成されている場合(後述の比較例)に比べて、遮光層12による内部反射を抑制することができる。このことは、上記反射率R12と、高光学濃度層12bを透明基板11上に直接設けた場合の遮光層における反射率(式(11)においてn12aをn12bに置き換え、k12aをk12bに置き換えて得られるR1)とを比較することによって容易に理解される。
次に、高光学濃度層12bの好ましい材料について説明する。高光学濃度層12bの材料として、カーボンブラックと樹脂とを含む樹脂組成物、特に感光性樹脂を含むものを用いることが好ましい。このようなカーボンブラックを含む樹脂組成物は、現在、ブラックマトリクスの材料として広く用いられている。感光性樹脂としては、例えば、紫外線硬化型のアクリル樹脂を用いることができる。カーボンブラックを含む樹脂組成物を用いると、1μm程度の厚さで、OD=3.0〜4.0の層を得ることができる。また、カーボンブラックを含む樹脂組成物の屈折率は1.50程度であるので、低光学濃度層12aの屈折率と整合させ易い。したがって、内部反射率を低減するのに好適に用いることができる。低光学濃度層12aの材料としては、後述するように、顔料と樹脂とを含む樹脂組成物、特に感光性を有するものが好ましい。
高光学濃度層12bおよび低光学濃度層12aの材料として、感光性を有する樹脂組成物を用いると、フォトリソグラフィプロセスを用いて、高光学濃度層12bおよび低光学濃度層12aを形成できるという利点が得られる。特に、高光学濃度層12bが紫外線を十分に透過することができる場合には、低光学濃度層12aと高光学濃度層12bとを同時にパターニングすることができ、工程を簡略化することができるという利点が得られる。具体的には、高光学濃度層12bの紫外線感度が、低光学濃度層12aの紫外線感度の20%以上であると、低光学濃度層12aと高光学濃度層12bとを同時にパターニングすることができる。特に、高光学濃度層12bの材料が、上記フォトリソグラフィプロセスで用いられる紫外線を十分に透過することが好ましい。そうすれば、低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bを同時にパターニングすることができるので、製造プロセスを簡単にできるという利点が得られる。
紫外線を透過することができる材料として、チタンブラックと感光性樹脂とを含む樹脂組成物を好適に用いることができる。チタンブラックを含む樹脂組成物は1μmの厚さでOD=4.0〜4.6を得ることができる。また、チタンブラックを含む樹脂組成物の紫外線透過率は高いので、高光学濃度層12bを低光学濃度層12aと同時にパターニングすることができる。紫外線の透過率の観点からは、カーボンブラックよりもチタンブラックの方が好ましい。
低光学濃度層12aの材料としては、顔料と樹脂とを含む樹脂組成物が好ましい。特に、低光学濃度層12aの材料としてカラーフィルタ層13と同じ材料を用いると、低光学濃度層12aをカラーフィルタ層13と同時に形成することができるので、製造工程を簡略化することができるという利点が得られる。低光学濃度層12aの材料として、例えば、アクリル樹脂に顔料を分散させた樹脂組成物を用いることができる。
カラーフィルタの材料として用いられる顔料の屈折率を示す。赤色顔料には、例えばカドミウムレッドや硫化水銀がある。カドミウムレッドの屈折率は2.60、硫化水銀の屈折率は2.95である。従って、赤色顔料の屈折率は3.00に近い。緑色顔料には、例えばコバルト緑やエメラルドがある。コバルト緑の屈折率は1.97、エメラルドの屈折率は1.97である。従って、緑色顔料の屈折率は2.00に近い。青色顔料には、例えばコバルト群青やラピスラズリがある。コバルト群青の屈折率は1.52、ラピスラズリの屈折率は1.50である。従って、青色顔料の屈折率は1.50に近い。青色顔料としては、上記の他、銅フタロシアニン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料およびジオキサジニン系顔料を用いることもできる。
カラーフィルタの材料として、有機顔料を用いることもできる。このときの赤色顔料は、例えば、C.I.Pigment(カラーインデックス番号) Red 7、14、41、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、81:4、146、168、177、178、179、184、185、187、200、202、208、210、246、254、255、264、270、272、および279である。
また、黄色顔料を併用することもできる。このときの黄色顔料は、例えば、C.I.Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、および214である。
また、青色顔料は、例えば、C.I.Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、および64である。紫色顔料を併用することもできる。紫色顔料は、例えば、C.I.Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、および50である。
上記式(11)からわかるように、低光学濃度層12aの屈折率が透明基板11の屈折率に近いほど反射率R1が低い。従って、低光学濃度層12aの屈折率は透明基板11の屈折率に近いことが好ましい。従って、透明基板11としてガラス基板(屈折率が約1.5)を用いる場合には、低光学濃度層12aの材料として青色顔料を用いることが好ましい。なお、最近開発が進められているプラスチック基板の屈折率も、約1.5〜約1.6程度であるので、透明基板11としてプラスチック基板を用いる場合にも、低光学濃度層12aの材料としては青色顔料が好ましい。
次に、図1に示したカラーフィルタ基板10の製造方法の例を説明する。ここでは、透明基板11としてガラス基板を用い、低光学濃度層12aの材料として青のカラーフィルタ材料を用い、高光学濃度層12bの材料としてカーボンブラックを含む感光性樹脂組成物を用いる。
まず、ガラス基板11を用意する。ガラス基板11上に赤(R)および緑(G)のカラーレジストを用いて、フォトリソグラフィプロセスで、カラーフィルタ13aおよび13bを形成する。その後、カラーフィルタ13aおよび13bを覆うように青(B)のカラーレジスト層を形成した後、RおよびGのカラーフィルタ13aおよび13bに対応する部分の青のカラーレジスト層を除去することによって、Bのカラーフィルタ13cと低光学濃度層12aとが得られる。次に、これらを覆うようにカーボンブラックを含むレジスト層を形成する。その後、R、GおよびBのカラーフィルタ13a、13bおよび13cに対応する部分のカーボンブラックを含むレジスト層を除去することによって、高光学濃度層12bが得られる。このようにして、青のカラーフィルタと同じ材料で形成された低光学濃度層12aと、カーボンブラックを含む高光学濃度層12bを有する遮光層12を備えるカラーフィルタ基板が得られる。
低光学濃度層12aや高光学濃度層12bの屈折率n、消光係数kは、反射率を測定し、反射率から計算によって求めることができる。
図7(a)および(b)を参照して、透明基板11と低光学濃度層12aの界面S1の反射率(R1)の測定方法および低光学濃度層12aの屈折率nと消光係数kの求め方を説明する。
まず、透明基板11上に低光学濃度層12aを形成した基板を用意する。図7(a)に示すように、透明基板11側から光を入射させ、透明基板11と低光学濃度層12aとの界面S1における反射率Raを測定する。顕微鏡反射率測定器(オリンパス社製のOSP−2000)を用いて、焦点を界面S1に合わせることによって、反射率Raを測定する。
次に、図7(b)に示すように、低光学濃度層12a側から光を入射させて、低光学濃度層12aの表面における反射率Rbを測定する。上記と同様に、顕微鏡反射率測定器(オリンパス社製のOSP−2000)を用いて、焦点を低光学濃度層12aの表面に合わせることによって、反射率Rbを測定する。
測定した反射率RaおよびRbから、低光学濃度層12aの屈折率nと消光係数kとを以下のように求めることができる。ここで、透明基板11はガラス基板(屈折率1.50、消光係数k=0.00)とする。
透明基板11と低光学濃度層12aとの界面S1における反射率Raは、式(11)を用いて下記式(17)で表される。
a(%)=((1.50-n12a)2+(0-k12a)2)/((1.50+n12a)2+(0+k12a)2)*100 (17)
低光学濃度層12aの表面における反射率Rbは、式(9)を用いて、以下の式(18)で表される。
b(%)=((1.00-n12a)2+(0-k12a)2)/((1.00+n12a)2+(0+k12a)2)*100 (18)
ここで、空気の屈折率を1.00とした。
測定した反射率Ra、Rbと、上記式(17)、(18)とから、n12aおよびk12aを求めることができる。このことにより、低光学濃度層12aの複素屈折率N12a=n12a+i*k12aを求めることができる。また、得られたk12aから低光学濃度層12aの光学濃度OD12aを求めることができる(式(15)参照)。
高光学濃度層12bについても同様に、測定により求めた反射率から、複素屈折率および光学濃度を求めることができる。
以下に、実施例および比較例により本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
実施例1の基板は、図1に示したカラーフィルタ基板10におけるカラーフィルタ13a、13bおよび13cを省略したものである。低光学濃度層12aの材料として、青色顔料(フタロシアン青)と感光性樹脂(アクリル樹脂)とを含む樹脂組成物を用い、高光学濃度層12bの材料としてカーボンブラックと感光性樹脂(アクリル樹脂)とを含む樹脂組成物を用いた。
厚さが0.7mmのガラス基板11に青色顔料を含む樹脂組成物をスピンコータで塗布した。このとき、焼成後に得られる低光学濃度層12aのOD12aが1.49となるように、厚さを調整した。
次いでフォトマスクを介して、超高圧水銀灯で露光した後、現像液で露光部を除去し、低光学濃度層12aを形成した。
続いて、カーボンブラックと感光性樹脂とを含む樹脂組成物をスピンコータで低光学濃度層12a上に塗布した。このとき、焼成後のOD12bが4.3となるように、厚さを調整した。
上記のフォトマスクと同じフォトマスクを上記と同じ位置に合わせて、超高圧水銀灯で露光した後、現像液で、露光部を除去し、乾燥して高光学濃度層12bを形成した。
顕微鏡反射率測定器(OSP−2000:オリンパス社製)を用いて遮光層における反射率を測定したところ、0.24%であった。遮光層における反射率は、顕微鏡反射率測定器を用いて、測定対象物の反射スペクトル、および反射率が既知のミラー(反射率が90%のミラーを用いた。)の反射スペクトルを測定し、測定対象物の反射スペクトルをミラーの反射スペクトルで割り算し、視感度補正をして求めた。以下の実施例および比較例においても同様の方法により反射率を求めた。なお、低光学濃度層12aの厚さは2μmであり、高光学濃度層12bの厚さは1μmであった。
実施例1〜4および比較例の光学特性を下記の表1に示す。
(実施例2)
実施例2の基板は、図1に示したカラーフィルタ基板10と同じ構造を有している。低光学濃度層12aの材料として、青色顔料(フタロシアン青)と感光性樹脂とを含む樹脂組成物を用い、高光学濃度層12bの材料としてチタンブラック(株式会社JEMCO製)と感光性樹脂とを含む樹脂組成物を用いた。感光性樹脂としてアクリル樹脂を用いた。
図8〜図10を参照して実施例2の基板の製造工程を説明する。
図8(a)〜(d)は、遮光層12を形成する製造工程を説明するための断面図である。
まず、厚さが0.7mmのガラス基板11を用意する(図8(a))。
次に、青色顔料を含む樹脂組成物をスピンコータでガラス基板11上に塗布し、第1層12a’を形成する。続いて、チタンブラックを含む樹脂組成物をスピンコータで第1層12a’上に塗布し、第2層12b’を形成する(図8(b))。
次に、フォトマスク40を介して、超高圧水銀灯で紫外線を照射する(図8(c))。
その後、現像液で未露光部を除去し、熱硬化して、低光学濃度層12aと高光学濃度層12bを有する遮光層12を得る(図8(d))。
次に、カラーフィルタ層13を形成する。図9(a)〜(g)は、カラーフィルタ層13を形成する製造工程を説明するための断面図である。
赤レジスト13a’をスピンコータでガラス基板11上に塗布し、フォトマスク40aを介して、紫外線を露光した後、未露光部を現像液で除去し、赤のカラーフィルタ13aを得る(図9(a)、(b)、および(c))。
次いで、緑レジスト13b’をスピンコータでガラス基板11上に塗布し、フォトマスク40bを介して、紫外線を露光した後、未露光部を現像液で除去して緑のカラーフィルタ13bを得る(図9(d)、および(e))。
続いて、青レジスト13c’をスピンコータでガラス基板11上に塗布し、フォトマスク40cを介して紫外線を露光した後、未露光部を現像液で除去し、青のカラーフィルタ13cを得る(図9(f)および(g))。
このようにして、カラーフィルタ層13を有するカラーフィルタ基板10を得ることができる。図10に得られたカラーフィルタ基板10の模式的な上面図を示す。
顕微鏡反射率測定器(OSP−2000:オリンパス社製)を用いて、遮光層12における反射率を測定したところ、0.24%であった。なお、低光学濃度層12aの厚さは2μm、高光学濃度層12bの厚さは1μmであった。
(実施例3)
実施例3の基板は、図1に示したカラーフィルタ基板10におけるカラーフィルタ13a、13bおよび13cを省略したものである。低光学濃度層12aの材料として、青色顔料(C.I.Pigment Blue 15:6)と感光性樹脂とを含む樹脂組成物を用い、高光学濃度層12bがクロム膜で形成されている。感光性樹脂としてアクリル樹脂を用いた。
ガラス基板11を用意し、ガラス基板11上に青色顔料を含む樹脂組成物をスピンコータで塗布した。このとき、焼成後に得られる低光学濃度層12aのOD12aが1.49となるように厚さを調整した。
次いでフォトマスクを介して、超高圧水銀灯で露光した後、現像液で露光部を除去し、低光学濃度層12aを得る。
続いて、低光学濃度層12aの上に厚さ100nmのクロム膜をスパッタで形成し高光学濃度層12bを得る。このとき、クロム膜のOD12bは4.4となった。
顕微鏡反射率測定器(OSP−2000:オリンパス社製)を用いて、遮光層における反射率を測定したところ、0.20%であった。なお、低光学濃度層12aの厚さは2μmであった。
(実施例4)
実施例4の基板は、図1に示したカラーフィルタ基板10におけるカラーフィルタ13a、13bおよび13cを省略したものである。低光学濃度層12aの材料として、赤色顔料(C.I.Pigment Red 254)と感光性樹脂とを含む樹脂組成物を用い、高光学濃度層12bの材料としてカーボンブラックと感光性樹脂とを含む樹脂組成物を用いた。感光性樹脂としてアクリル樹脂を用いた。
上記と同様の製造工程によって、ガラス基板11上に低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bを形成し、基板10を得る。
顕微鏡反射率測定器(OSP−2000:オリンパス社製)を用いて、遮光層12における反射率を測定したところ、0.48%であった。なお、低光学濃度層12aの厚さは2μm、高光学濃度層12bの厚さは1μmであった。
(比較例)
次に、比較例の基板10’を説明する。比較例の基板10’は、透明基板11’と遮光層12’を有する。遮光層12’の材料としてカーボンブラックと感光性樹脂とを含む樹脂組成物を用いた。比較例の基板10’は、厚さが0.7mmのガラス基板11’上にカーボンブラックと感光性樹脂とを含む樹脂組成物をスピンコータで塗布し、フォトマスクを介して超高圧水銀灯で露光した後、現像液で、露光部を除去し、熱硬化して遮光層12’を形成して得られる。
顕微鏡反射率測定器(OSP−2000:オリンパス社製)を用いて、遮光層12’における反射率を測定したところ、2.03%であった。なお、遮光層12’の厚さは1μmであった。
実施例1〜4の基板10および比較例の基板10’を比較した表を表1に示す。表1では、低光学濃度層12aの屈折率(n12a)、消光係数(k12a)および光学濃度(OD12a)、高光学濃度層12bの屈折率(n12b)、消光係数(k12b)および光学濃度(OD12b)と、実施例1〜4および比較例の遮光層における反射率を示す。比較例10’の遮光層12’の屈折率、消光係数および光学濃度は、それぞれ、n12b、k12bおよびOD12bの欄に示す。
Figure 0005209063
表1に示すように、実施例1〜4は、いずれも、OD12a<OD12bであり、OD12a+OD12b≧3.0であり、この2つの条件を満たせば遮光層における反射率R12を低減できることが確認できる。実施例1および実施例2は、いずれも1.50≦n12b≦2.00であり、0.5≦OD12a≦1.8であり、上述した反射率R12が0.3%以下となる条件を満たしていることが確認される。一方、実施例4の低光学濃度層12aの光学濃度OD12aは、上述した反射率R12が0.3%以下となる条件(0.5≦OD12a≦1.8)を満たしているが、遮光層における反射率は0.3%以上であった。このことは、実施例4の基板の低光学濃度層12aとガラス基板11との屈折率差が大きく(0.20)、ガラス基板11と低光学濃度層12aとの界面における反射光の強度が大きかったことに起因すると考えられる。なお、実施例4は1.50≦n12b≦2.00であり、0.4≦OD12a≦2.0であり、上述した反射率R12が0.5%以下となる条件を満たしていた。
実施例1、2および4の低光学濃度層12aの厚さはいずれも2μmであった。上述のシミュレーションは低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bの厚さを、いずれも1μmとしたものであるが、低光学濃度層12aの厚さを2μmとした実施例1、2および4の結果から、各層の厚さが1μmでない場合でも、シミュレーション結果(図4および図5)を参照して説明した反射率を低減するための条件を適用できることが確認できた。すなわち、各層の厚さが1μmでない場合であっても、光学濃度を適宜設定することにより、反射率R12を低下させることができることが確認できた。
また、上述のシミュレーションは、樹脂にカーボンブラックやチタンブラックを分散させた高光学濃度層12bを用いた構成(n12b≦3.00)について示したが、実施例3のように、n12bが3.00超であっても、反射率を0.3%以下にできる。上述のシミュレーション(n12b=1.50、2.00、2.50および3.00)以外に、n12b=3.50とし、OD12aを1.0、1.5、2.0および3.0として同様のシミュレーションを行ったところ、OD12aが1.5であり、Δnが1.96以上2.00以下のときに、遮光層における反射率R12が0.3%以下となることがわかった。実施例3の基板のn12a、OD12aおよびn12bの値(表1)は、n12b=3.50としたシミュレーション結果における、反射率R12が0.3%以下となるn12a、OD12aおよびn12bの値に近いものであった。n12bが3.00超であっても、シミュレーション結果に基づく条件を満たせば、反射率を0.3%以下とできることを確認できた。
以上、遮光層12は、低光学濃度層12aおよび高光学濃度層12bのみから形成されている場合を例に説明したが、遮光層はこれに限られず、透明基板と高光学濃度層との間に、複数の低光学濃度層が設けられていてもよい。遮光層が、低光学濃度層および高光学濃度層のみから構成されている場合と同様の原理により、遮光層における反射率を低減することができる。
次に、カラーフィルタ基板10を備える液晶表示パネル100を説明する。ここで説明する液晶表示パネル100は、図1を参照して説明した液晶表示パネル100と同様の構成を有する。
液晶表示パネル100は、カラーフィルタ基板10と反射防止膜60と、を備える。液晶表示パネル100において、カラーフィルタ基板10として本実施形態による基板10が用いられている。液晶表示パネル100は、反射防止膜60を備えているので、表面反射率を低下させることができる。また、液晶表示パネル100は、表示パネルの内部反射率を表面反射率と同程度以下に低下させることができる。その結果、液晶表示パネル100からの反射が全体として抑制され、表示品位が改善される。
表示パネルの低反射構造として用いられるモスアイ構造について説明する。モスアイ構造として、平均高さが10nm以上500nm以下である複数の円錐状の突起を有し、隣り合う突起の間隔が30nm以上600nm以下であるものが用いられる。表示パネルの観察者側に上記複数の円錐状の突起が並んでいると、表面における屈折率は空気層から表示パネル内部に向かって連続的に変化する。従って、光学的な界面が形成されにくい。また、突起が光の波長より小さな構造であるので、光は屈折率の平均を感じて進行する。従って、入射する光は界面が存在しないように振舞い、表面反射が抑制される。その結果、表面反射率を0.3%程度以下に低下させることができる。
なお、複数の円錐状の突起の平均高さが10nm以上200nm以下であるとさらに好ましい。平均高さが200nmを超えると、突起表面側から入射した光が反射散乱して白っぽく見える。また、反射率が上がってしまうことがある。平均高さが10nm以上200nm以下である複数の円錐状の突起を用いると、散乱が非常に少なくなり、反射率が抑えられる。
上述したように、本発明によると、表示パネル用の基板の遮光層における反射率を低下させることができる。表面に低反射膜を有する表示パネルのカラーフィルタ基板として本発明による基板を用いることにより、表示パネルの内部反射率を表面反射率と同程度以下に低下させることができる。その結果、表示パネルからの反射が全体として抑制され、表示品位が改善される。
本発明による基板は、種々の表示パネルに用いることができる。
10、20、80 基板
11、21、81 透明基板
12、82 遮光層
12a 低光学濃度層
12b 高光学濃度層
13 カラーフィルタ層
13a、13b、13c カラーフィルタ
13a’、13b’、13c’ カラーレジスト
22 配線
30 液晶層
40、40a、40b、40c フォトマスク
51、52 偏光層
60 低反射膜
84 反射防止層
100 液晶表示パネル

Claims (9)

  1. 透明基板と、互いに光学濃度が異なる2つの層を有する遮光層とを備え、
    前記光学濃度が異なる2つの層のうち光学濃度が低い層である低光学濃度層は、前記光学濃度が異なる2つの層のうち光学濃度が高い層である高光学濃度層と前記透明基板との間に設けられており、
    前記低光学濃度層の光学濃度と前記高光学濃度層の光学濃度の和3.0以上であり、
    前記高光学濃度層の屈折率が3.00未満であり、前記低光学濃度層の光学濃度が0.5以上である、表示パネル用の基板。
  2. 複素屈折率をn+k*iと表すと、前記高光学濃度層の消光係数kは、0.25以上である、請求項1に記載の基板。
  3. 前記高光学濃度層はカーボンブラックと感光性樹脂とを含む、請求項1または2に記載の基板。
  4. 前記高光学濃度層はチタンブラックと感光性樹脂とを含む、請求項1または2に記載の基板。
  5. 前記低光学濃度層はカラーフィルタと同じ材料から形成されている、請求項1からのいずれかに記載の基板。
  6. 前記低光学濃度層は青色顔料を含む、請求項に記載の基板。
  7. 前記低光学濃度層は赤色顔料を含む、請求項に記載の基板。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の基板と、反射防止膜とを備える表示パネル。
  9. 前記反射防止膜はモスアイ構造を有する、請求項に記載の表示パネル。
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