JP5205420B2 - 電動機システム,電力変換装置および電力変換装置の制御方法 - Google Patents

電動機システム,電力変換装置および電力変換装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動機システム,電力変換装置、および電力変換装置の制御方法に係り、特に、インバータ内の直流電圧の変動抑制に好適な、電動機システム,電力変換装置、および電力変換装置の制御方法に関する。
電力変換装置を用いた電動機駆動においては、商用電源から供給される交流電源を電力変換装置内部のダイオードで整流し、平滑コンデンサで平滑することにより直流電圧に変換する。変換された直流電圧をさらに、インバータで任意の交流電圧へ変換して、電動機に出力することで電動機を可変速制御をする。
この直流電圧は、商用電源の状況及びインバータの運転状況に影響を受け、商用電源が変動等すると、インバータ出力に係るトルク不足や過電流異常などの問題が生じるので、例えば、特開平6−311787号公報には、直流電圧を検出するための電圧検出器を設けて、定格のV/F比率となるように出力周波数を制御する技術が知られている。
特開平6−311787号公報
一方、電動機が減速運転をする場合に電動機に蓄えられた機械的なエネルギーがインバータに回生される。この回生運転時において、回生運転が続くと電動機からインバータへ過大な回生パワーが流入し、平滑コンデンサが充電されて直流電圧が過大となりインバータ回路へ影響を与える。
上記特開平6−311787号公報に記載の従来技術では、直流電圧を直接検出している。そのために、上記の従来技術の延長線上で過大な直流電圧を抑えようとすると、検出回路の設置や、設置後のメンテナンスが必要となる。加えて、部品点数の増加により装置が複雑化し、装置の信頼性が低下する。特に、多重型の電力変換装置においては、検出回路の個数が増大し、より一層装置が複雑化する。
そもそも、上記の従来技術では、回生運転時における電動機からインバータへ回生パワーが流入することが意識されておらず、また、平滑コンデンサが充電されることに起因する過大な直流電圧がインバータ回路へ影響を与えることについても、意識されていない。
本発明の目的は、直流電圧の検出手段を省いて、回生運転時において直流電圧の過電圧を抑制することが可能な電力変換システム,電力変換装置、及び電力変換装置の制御方法を提供することである。また、電動機からインバータへ回生パワーが流入することによるインバータ回路へ影響を抑えることを可能とすることである。
上記目的を達成するために、本発明では、電力変換器を制御するための指令値を演算し、電力変換器の出力電圧を検出し、検出した出力電圧値と出力電圧指令値を用いて直流電圧の値もしくは変動値を推定し、推定値に応じて減速運転時において直流電圧の上昇を抑制するように構成した。
或いは、電力変換器の速度を指令する速度指令を演算し、速度指令に基づいて電力変換器の出力する出力電圧の指令である出力電圧指令値を演算し、直流電圧を検出、あるいは、直流電圧或いは変動値を推定し、減速運転時において検出値或いは推定値が所定値より大きくなったときに直流電圧の上昇を抑制するように速度指令値を補正するように構成した。
より具体的な構成としては、検出した出力電圧値と出力電圧指令値の比から直流電圧値もしくは変動値を推定し、直流電圧値もしくは変動値が所定値以上であれば速度指令値を補正する構成とした。
本発明によれば、例えば、電動機の駆動時において、直流電圧が急峻且つ大きく変動した場合においても、インバータ内の平滑コンデンサ直流過電圧を、安価に且つ精度よく抑制できるとの効果が得られる。
実施例1の電力変換装置の構成図である。 実施例1の制御器の構成を説明する図である。 実施例1に係る速度指令補正を説明するフローチャート図である。 実施例1に係る速度指令補正の動作の概略図である。 本発明の効果を示すシミュレーション波形である。 実施例2に係る速度指令補正の動作の概略図である。 実施例3に係る速度指令補正の動作の概略図である。 実施例4の制御器の構成を説明する図である。 実施例5の動作の構成を説明する構成図である。 実施例6の電力変換装置の構成図である。 実施例7に係る速度指令補正を説明するフローチャート図である。
本発明を実施するための形態を以下に図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施例を図1に示す。図1において、三相交流電源101から供給される交流電圧を、整流ダイオード(ダイオード部)102にて整流し、平滑コンデンサ103で平滑化し直流電圧を得る。以下、例えば整流ダイオードの代わりにIGBTを用いたコンバータ等を用いても良い。インバータ(インバータ部)104によって該直流電圧を任意の周波数、位相の交流へ変換し、交流電動機105へ供給し、該交流電動機を可変速制御する。出力電流検出器106では、前記交流電動機105におけるU相,V相、およびW相の出力電流を検出し、出力電流検出値座標変換108により、トルク電流検出値Iq FBを算出する。出力電圧検出器107では、前記交流電動機105におけるU相,V相、およびW相の出力電圧を検出し、出力電圧検出値座標変換109により、d軸出力電圧検出値Vd FB、およびq軸出力電圧検出値Vq FBを算出する。
図2は、図1内の出力電圧指令値演算手段111,ゲートパルス生成部112,出力電圧指令値補正手段113,直流電圧変動推定手段114,速度指令補正手段115の構成を具体的に示す図である。これら出力電圧指令値演算手段111,ゲートパルス生成部112,出力電圧指令値補正手段113,直流電圧変動推定手段114及び速度指令補正手段115は、機能的に記載しているが、全体を1つ或いは複数の計算機で構成し、各機能をソフトウエアで実現しても良いし、また、各機能を専用の制御ロジックで実現しても良い。速度指令生成部116による速度指令補正値ωr *に対して速度指令補正手段115により速度指令値ωr *を速度指令補正値Δωr *で補正した速度指令値(補正後)ωr1 **(ωr1 **=ωr *+Δωr *)が演算されるが、出力電圧指令値演算手段111は、この演算された速度指令値(補正後)ωr1 **,トルク電流検出値Iq FB,励磁電流指令生成部110による励磁電流指令値Id *、および交流電動機105の一次抵抗r1,二次抵抗r2,一次自己インダクタンスL1,二次自己インダクタンスL2,一次換算漏れインダクタンスLσ,励磁インダクタンスM,二次時定数T2、およびd軸磁束指令Φ2d *に基づいて、d軸出力電圧指令値Vd *、およびq軸出力電圧指令値Vq *を、以下に示す(1)式および(2)式にて算出し、出力する。また、(1)式、および(2)式内における一次換算漏れインダクタンスLσ,前記二次時定数T2,前記d軸磁束指令Φ2d *については、(3)式,(4)式、および(5)式にて算出し、出力する。
Figure 0005205420
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出力電圧指令値補正手段113では、d軸出力電圧指令値Vd *、およびq軸出力電圧指令値Vq *、並びにd軸出力電圧検出値Vd FB、およびq軸出力電圧検出値Vq FBを入力とし、直流電圧変動推定手段114における直流電圧値あるいは変動の推定結果αより、d軸出力電圧指令値Vd *、およびq軸出力電圧指令値Vq *に対し、d軸除算器118、およびq軸除算器119において、以下に示す(6)式および(7)式により、d軸出力電圧指令値(補正後)Vd **、およびq軸出力電圧指令値(補正後)Vq **を算出する。
Figure 0005205420
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直流電圧変動推定手段114では、出力電圧指令補正値大きさ演算手段120において、d軸出力電圧指令値(補正後)Vd **、およびq軸出力電圧指令値(補正後)Vq **から、以下に示す(8)式により算出した出力電圧値(補正後)の大きさV**と、出力電圧検出値大きさ演算手段121において、d軸出力電圧検出値Vd FB、およびq軸出力電圧検出値Vq FBから、以下に示す(9)式により算出した大きさVFBを用いて、直流電圧変動推定演算部122において以下に示す(10)式により直流電圧値あるいは変動の推定結果αを算出し、直流電圧値もしくは変動値を推定する。
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次に前記出力電圧指令値補正手段113において、d軸出力電圧指令値(補正後)Vd **、およびq軸出力電圧指令値(補正後)Vq **を出力電圧指令補正値座標変換117により、U相出力電圧指令値(補正後)VU **,V相出力電圧指令値(補正後)VV **、およびW相出力電圧指令値(補正後)VW **に変換する。更に前記ゲートパルス生成部112では、例えばU相出力電圧指令値(補正後)VU **,V相出力電圧指令値(補正後)VV **、およびW相出力電圧指令値(補正後)VW **とキャリア波形を比較することでPWM変調されたゲートパルスを発生させ、インバータ(インバータ部)104のスイッチング素子のオンオフを制御する。
速度指令補正手段115では、速度指令補正値演算手段123により、速度指令補正値Δωr *を出力し、速度指令値補正を実施する。速度指令補正手段115の具体的な処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。図3のフローに各動作として示されるステップにおいて、ステップ200で処理を開始し、次にステップ201にて、時刻tにおける速度指令値ωr *(t)を設定し、通常の減速レートにて運転する。例えば、図4におけるt1相当で設定されるωr *からt3相当で設定されるωr *まで直線的に減速するように設定される。次に、ステップ202にて推定された直流電圧値もしくは変動値αを算出する。次に、ステップ203にて推定された直流電圧値もしくは変動値αと限界値α1の大小を判定する。該α1とは、平滑コンデンサの特性で決める直流電圧最大許容値に相当する値である。αがα1を上回る場合には、ステップ204にて速度指令補正値Δωr *を0として出力する。一方でステップ203にてαがα1を下回る場合には、ステップ205にて速度指令補正値Δωr *を算出する。ここで速度指令補正値Δωr *は、予め決められた所定の値でも良いし、或いは、変動値αが大きくなればそれに応じて大きくなるように設定しても良い。変動値αに応じて、速度指令値(補正後)ωr1 **が一定速度,加速運転の切替え、減速であるかレートを変化させるかのいずれかを選択するようにしても良い。次に、ステップ206にて速度指令値(補正後)ωr *と速度指令補正値Δωr *を加算し、補正後の速度指令値(補正後)ωr1 **(ωr1 **=ωr *+Δωr *)を新たに設定する。次に、ステップ207にて、サンプリング時間Δt秒だけ進んだ時刻t+Δt秒が設定される。このステップ207で設定されたサンプリング時刻t+Δt秒により、フローがステップ201に戻り、サンプリング時間Δt秒だけ進んだ時刻t+Δt秒後における速度指令値ωr *(t)を設定する。これにより、前記直流電圧の上昇を抑制した速度パターンに自動的に補正される。
次に図4の動作波形図を用いて、前述のフローチャートにより前記直流電圧値が抑制される様子を説明する。速度指令値補正を実施しているt1〜t2間においては、速度指令値(補正後)ωr1 *を一定速度に保持している(t1〜t2間の速度指令値ωr *の減少分と、t1〜t2間の速度指令補正値Δωr *の積算分が同じ値となるように設定されている)が、交流電動機105の機械角周波数ωr1は、速度指令値の変更と同時に追従することはできず、t1〜ta間においても、推定された直流電圧値もしくは変動値α≦限界値α1の判定であり速度指令補正値Δωr *を出力しているが、減速運動を継続するため、交流電動機105からインバータ(インバータ部)104へ回生パワーが流入し、直流電圧値は数%程度上昇する。その後ta〜t2間においては、機械角周波数ωr1は加速運転になり、直流電圧値は低下する。その後t2〜tb間においては、直流電圧値が限界値α1を下回ると速度指令値は通常の減速レートにて減速運転を再開するようになる(t2〜tb間では速度指令補正値Δωr *=0に設定される)が、機械角周波数ωr1は、速度指令値の変更と同時に追従することはできず、t2〜tb間においても加速運動あるいは一定速度運転を継続するため、直流電圧値は数%程度低下する。その後tb〜t3間においては、機械角周波数ωr1は減速運転になり、直流電圧値は上昇する。t3以降は同様の動作を繰り返す。
図5に本発明の効果を示すため、回生運転時における直流電圧値の変動について、シミュレーションを行った結果を示す。速度指令補正手段を実施しない場合(図5(i))と比較し、本発明の実施例(図5(ii))を用いることにより、直流電圧値を一定値以下に保持できる。
以上の構成により、前記直流電圧値が所定値を超えた際には前記速度指令値に補正を行い、平滑コンデンサ103の直流電圧の上昇を、検出回路を用いることなく、精度よく抑制することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例について、第1の実施例と異なる点について説明する。すなわち、他の部分の第1の実施例と同様である。第1の実施例においては、推定された直流電圧値もしくは変動値が限界値を超えた場合、速度指令値を一定速度に設定し、直流電圧値の上昇を抑制したが、図6の動作波形図に示すように、直流電圧変動推定手段114による推定された直流電圧値もしくは変動値が限界値を超えた場合、速度指令値を一旦加速運転に設定し、直流電圧値の上昇を抑制してもよい。本実施例では、第1の実施例と比較し、目標到達速度指令値ωr * goalへの到達に時間を要するが、直流電圧値の抑制に関しては同等の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施例について、第1の実施例と異なる点について説明する。第3の実施例では、図7の動作波形図に示すように、直流電圧変動推定手段114による推定された直流電圧値もしくは変動値が限界値を超えた場合、速度指令値の減速レートを通常の値よりも小さくすることにより、直流電圧値の上昇を抑制する。速度指令値がt1〜t2、t3〜t4間のように中速度回転運転時においては、実施例1、および2と同様に、変更直後では直流電圧は数%上昇した後低下する。t5〜t6間のように低速回転運転時においては、減速レートを小さくした状態で減速運転を継続するため、直流電圧は限界値より上昇する。本実施例では、第1,第2の実施例と比較し、直流電圧値は数%大きくなってしまうが、目標到達速度指令値ωr * goalに最も早く到達することが可能である。
次に、本発明の第4の実施例について、第1の実施例と異なる点について説明する。本実施例は、第1の実施例の速度指令補正手段115を、図8内の速度指令補正組合せ手段124Aに置き換えることで実現できる。第1の実施例では、推定された直流電圧値もしくは変動値が限界値を超えた場合、速度指令補正値演算手段123により速度指令補正値Δωr *を算出し、直流電圧値の上昇を抑制したが、図8に示すように、速度指令補正値演算手段123により速度指令補正値Δωr * Vdcを算出することに加え、前記トルク電流検出値Iq FBが所定の値を下回った場合に、速度指令補正値演算手段125により速度指令補正値Δωr * IqFBを算出し、速度指令補正組合せ手段124Aにて、Δωr * VdcとΔωr * IqFBを加算した速度指令補正値Δωr2 *を用いて、速度指令補正値ωr2 **を算出することにより、直流電圧値をより精度よく、抑制することが可能である。
次に、本発明の第5の実施例について、第4の実施例と異なる点について説明する。本実施例は第4の実施例の速度指令補正組合せ手段124Aを、図9の速度指令補正比率変更組合せ手段124Bに変更することで実現できる。第4の実施例では、推定された直流電圧値もしくは変動値が限界値を超えた場合に加え、トルク電流検出値Iq FBが所定の値を下回った場合に、速度指令値補正を実施することにより、直流電圧値の上昇を抑制したが、図9に示すように、速度指令補正比率変更組合せ手段124Bにおいて、各々の速度指令補正値にゲインK1,K2(K1>0,K2>0)を乗じ、各々の値を変化させることにより、直流電圧値の上昇を抑制する。K1,K2を任意の値に変更することにより、直流電圧値およびトルク電流検出値の振動を抑制し、直流電圧値の上昇を抑制することが可能である。
次に、本発明の第6の実施例について、第1の実施例と異なる点について説明する。図10は、第1の実施例で示した本発明を、直列多重方式の電力変換装置に対して適用した例である。127U,128V,129Wはそれぞれ、U相,V相,W相の変換器である。130U〜132UはU相変換器内のインバータユニットの一部であり、同様のインバータユニットが複数接続されている。133V〜134Vは前記V相変換器内のインバータユニット、135W〜136Wは前記W相変換器内のインバータユニットになり、U相変換器内のインバータユニット130U〜132Uの接続構成と同様に、複数のインバータユニットが接続されている。インバータユニット130U〜136Wの各々に対して、制御器137と同様の構成の複数の制御器各々からPWM変調されたゲートパルス信号が出力され、インバータユニット各々の単相インバータのスイッチング素子のオンオフを制御する。
本構成においても、実施例1と同様に、回生運転時において、前記推定された直流電圧値もしくは変動値に応じて、前記速度指令値を補正し、各々の前記インバータユニット内の平滑コンデンサの直流電圧の上昇を抑制することが可能である。このように実施例1では三相出力の2レベルインバータにおける構成にて本発明の効果を示していたが、本実施例のように、直列多重型電力変換装置でも、実施例1と同様の効果を得ることが可能である。
これ以外にも、平滑コンデンサを用いたインバータであれば、同様の効果を得ることが可能である。
次に、本発明の第7の実施例について、第1の実施例と異なる点について説明する。本実施例は、図11に示すように、ステップ208において(11)式に示すΔωr3 *が0より大きい一定速度運転あるいは力行運転の場合に、ステップ204にて前記速度指令補正値Δωr *を0として出力する。一方で、Δωr3 *が0より小さくなる減速運転の場合は、直流電圧値あるいは変動推定値αを算出し、αがα1を上回る場合には、ステップ204にて速度指令補正値Δωr *を0として出力する。一方でステップ203にてαがα1を下回る場合には、ステップ205にて速度指令補正値Δωr *を算出する。次に、ステップ206にて速度指令値ωr *と速度指令補正値Δωr *を加算し、補正後の速度指令値ωr1 **を新たに設定する。次に、ステップ207にてサンプリング時間Δt秒だけ進んだ時刻t+Δt秒後における速度指令値ωr *(t)を設定する。これにより、減速運転時においてのみ、速度指令補正手段が実施され、加速運転時あるいは一定速度運転時において、系統電源電圧上昇による直流電圧値上昇により、過電圧と判定し前記速度指令補正手段が実施されることを防ぐ効果を得ることができる。
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101 三相交流電源
102 整流ダイオード
103 平滑コンデンサ
104 インバータ(インバータ部)
105 交流電動機
106 出力電流検出器
107 出力電圧検出器
108 出力電流検出値座標変換
109 出力電圧検出値座標変換
110 励磁電流指令生成部
111 出力電圧指令値演算手段
112 ゲートパルス生成部
113 出力電圧指令値補正手段
114 直流電圧変動推定手段
115 速度指令補正手段
116 速度指令生成部
117 出力電圧指令補正値座標変換
118 d軸除算器
119 q軸除算器
120 出力電圧指令補正値大きさ演算手段
121 出力電圧検出値大きさ演算手段
122 直流電圧変動推定演算部
123 直流電圧値もしくは変動値の推定結果による速度指令補正値演算手段
123A 直流電圧値もしくは変動値の推定結果による速度指令補正値演算手段の具体的な算出方法
124A 速度指令補正組合せ手段
124B 速度指令補正比率変更組合せ手段
125 トルク電流値による速度指令補正値演算手段
125A トルク電流値による速度指令補正演算手段の具体的な算出方法
126 多重巻線トランス
127U〜129W U相〜W相変換器
130U〜132U U相インバータユニット
133V〜134V V相インバータユニット
135W〜136W W相インバータユニット
137 制御器
200 速度指令値補正処理開始
201 通常減速レート運転
202 直流電圧変動推定演算部
203 直流過電圧判定手段
204 速度指令補正値出力部
205 速度指令補正値演算部
206 速度指令補正値加算器
207 計算時間算出部
208 減速運転判定部
q FB トルク電流検出値
d FB d軸出力電圧検出値
q FB q軸出力電圧検出値
ωr * 速度指令値
ωr1 ** 速度指令値(補正後)
d * 励磁電流指令値
1 一次抵抗
2 二次抵抗
1 一次自己インダクタンス
2 二次自己インダクタンス
σ 一次換算漏れインダクタンス
M 励磁インダクタンス
2 二次時定数
Φ2d d軸磁束
d * d軸出力電圧指令値
q * q軸出力電圧指令値
d ** d軸出力電圧指令値(補正後)
q ** q軸出力電圧指令値(補正後)
** 出力電圧指令値(補正後)大きさ
FB 出力電圧検出値大きさ
α 直流電圧値あるいは変動推定結果
U ** U相出力電圧指令値(補正後)
V ** V相出力電圧指令値(補正後)
W ** W相出力電圧指令値(補正後)
Δωr * 速度指令補正値
ωr * goal 目標到達速度指令値
ωr1 機械角周波数
Δωr * Vdc,Δωr * IqFB 速度指令補正値
Δωr2 * Δωr * VdcとΔωr * IqFBを加算した速度指令補正値
ωr2 ** 実施例4内の速度指令補正組合せ手段124Aにより補正された速度指令値
ωr *(t) 時刻tにおける速度指令値
Δt サンプリング時間
Δωr3 * Δt間における速度指令値の変化量

Claims (6)

  1. 商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換し、該直流電圧を任意の周波数に変換する電力変換器と、前記電力変換器により駆動される電動機と、前記電力変換器を制御する制御装置を備え、指令値を演算する指令演算部を有し、前記制御装置は前記電力変換器が前記指令値に応じて動作するように前記電力変換器を制御するものであって、前記指令値には、前記電力変換器の出力する出力電圧の指令である出力電圧指令値と、速度指令値を含み、減速運転時において前記直流電圧の上昇を抑制するように少なくとも前記速度指令値を速度補正値Δω r2 ** s で補正するものであって、前記電動機の出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記電力変換器の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、該検出した出力電圧値と前記出力電圧指令値を用いて前記直流電圧の値もしくは変動値を推定する直流電圧推定部を設け、該推定値に応じて速度指令補正値Δω r * Vdc を出力する推定値利用型速度指令補正値演算手段と、前記出力電流に関係して速度指令補正値Δω r * IqFB を出力する電流利用型速度指令補正値演算手段を有し、前記速度補正値Δω r2 ** s は、前記速度指令補正値Δω r * Vdc と前記速度指令補正値Δω r * IqFB を加算した補正値であることを特徴とする電動機システム。
  2. 請求項1において、前記電流利用型速度指令補正値演算手段は、前記検出した出力電流値が所定値以下になった場合に前記速度指令補正値Δω r * IqFB を出力することを特徴とする電動機システム。
  3. 請求項1において、前記推定値利用型速度指令補正値演算手段は、前記推定された直流電圧値もしくは直流電圧変動値が所定値以上になった場合に前記速度指令補正値Δω r * Vdc を出力し、前記電流利用型速度指令補正値演算手段は、前記検出した出力電流値が所定値以下になった場合に前記速度指令補正値Δω r * IqFB を出力することを特徴とする電動機システム。
  4. 請求項2又は3において、前記推定された直流電圧値もしくは変動値もしくは前記検出した出力電流値に応じて、前記速度指令補正値Δωr * Vdcと、前記速度指令補正値Δωr * IqFBの値をそれぞれ変化させることを特徴とする電動機システム。
  5. 商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換し、該直流電圧を任意の周波数に変換する電力変換器と、前記電力変換器を制御する制御装置を備え、指令値を演算する指令演算部を有し、前記制御装置は前記電力変換器が前記指令値に応じて動作するように前記電力変換器を制御するものであって、前記指令値には、前記電力変換器の出力する出力電圧の指令である出力電圧指令値と、速度指令値を含み、減速運転時において前記直流電圧の上昇を抑制するように少なくとも前記速度指令値を速度補正値Δω r2 ** s で補正するものであって、前記電動機の出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記電力変換器の出力電圧を検出する出力電圧検出手段と、該検出した出力電圧値と前記出力電圧指令値を用いて前記直流電圧の値もしくは変動値を推定する直流電圧推定部を設け、該推定値に応じて速度指令補正値Δω r * Vdc を出力する推定値利用型速度指令補正値演算手段と、前記出力電流に関係して速度指令補正値Δω r * IqFB を出力する電流利用型速度指令補正値演算手段を有し、前記速度補正値Δω r2 ** s は、前記速度指令補正値Δω r * Vdc と前記速度指令補正値Δω r * IqFB を加算した補正値であることを特徴とする電力変換装置。
  6. 商用電源から供給される交流電圧を直流電圧に変換して該直流電圧を任意の周波数に変換する電力変換器を制御する電力変換装置の制御方法であって、前記電力変換器を制御するための指令値を演算し、前記指令値には、前記電力変換器の出力する出力電圧の指令である出力電圧指令値と、速度指令値を含み、減速運転時において前記直流電圧の上昇を抑制するように少なくとも前記速度指令値を速度補正値Δω r2 ** s で補正するものであって、前記電動機の出力電流を検出し、前記電力変換器の出力電圧を検出し、該検出した出力電圧値と前記出力電圧指令値を用いて前記直流電圧の値もしくは変動値を直流電圧推定として推定し、該推定値に応じて速度指令補正値Δω r * Vdc を推定値利用型速度指令補正値演算として演算し、前記出力電流に関係して速度指令補正値Δω r * IqFB を電流利用型速度指令補正値演算として演算し、前記速度補正値Δω r2 ** s は、前記速度指令補正値Δω r * Vdc と前記速度指令補正値Δω r * IqFB を加算した補正値である電力変換装置の制御方法。
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