JP5205013B2 - 燃料電池用アノードおよびそれを用いた燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池用アノード、およびそれを用いた燃料電池に関するものである。
固体高分子型燃料電池、特にメタノール水溶液を燃料とした固体高分子型燃料電池は、低温で動作が可能で、かつ小型軽量化が可能なため、最近ではモバイル機器などの電源として盛んに研究されている。しかし、従来の燃料電池の性能は、幅広い普及が可能な水準にはまだ達していない。燃料電池は電極の触媒反応によって化学エネルギーを電力に変換するため、高性能な燃料電池の開発には高活性な触媒が不可欠である。
燃料電池のアノード触媒としてはPtRuが一般的に使われている。電極の触媒反応により得られる理論電圧1.21Vに対し、PtRu触媒による電圧ロスが約0.3Vあるため、PtRuを超える高活性(メタノール酸化活性)のアノード触媒が求められている。メタノール酸化活性を向上させるため、PtRuに他の元素を加えるなど、昔からいろいろ検討され報告されてきた。
例えば、1966年に出願された特許文献1にはタングステン、タンタル、ニオブなど10種類金属の添加効果が言及されている。しかし、触媒反応の反応場はナノサイズの触媒微粒子の表面にあり、触媒表面の数原子の厚さの層は触媒活性に大きく影響するため、同じ触媒組成でも合成プロセスによって触媒表面状態が変わる可能性がある。
例えば、特許文献2は、浸漬法によってPt、Ruに周期表の4〜6族金属を添加することによりアノード触媒を製造する方法に関するものである。特許文献2には、浸漬の順番によってメタノール活性が大きく変化することが報告されている。なお、PtとRuと4〜6族金属との配合比については、重量比でPt:Ru:添加金属=317.7:82.3:100にすることが記載されているのみである。
合成プロセスを制御し、これまでにないナノ構造を持つ触媒微粒子を合成し、PtRuを超える高活性触媒を見出す可能性はいまでも十分あると思われる。これまで触媒合成には浸漬法などの溶液法が一般的に使われている。しかし、溶液法には、還元されにくい元素、合金化しにくい元素については触媒の構造制御、表面制御をし難いという課題がある。本発明者はPtRuに少量なSnを添加し、メタノール酸化活性の向上を見出したが(特許文献3)、プロセスの改善による更なる向上が望まれている。
スパッタ法、または蒸着法による触媒合成は材料制御の面においては有利であるが、元素種類、触媒組成、基板材料、基板温度などプロセスの影響に関する検討はまだ少ない。特許文献3にはスパッタ法によって金箔またSiからなる基盤上に触媒を形成した際の、PtRu合金へのSn、またはWの添加効果が報告されている。しかしながら、メタノール酸化活性の観点からはまだ改良の余地がある。なお、特許文献3にはSnまたはW以外の他の元素の添加効果に関する記載はない。Snを添加した際の効果については、触媒層中のSn量が25%の場合の効果のみ報告されている。
上記のように、PtRuに他の元素を添加して活性向上を目指す研究がさかんに行われているが、酸性条件下では添加した金属が溶出する問題がある。電極触媒層にはパーフルオロスルホン酸ポリマー(例えば、デュポン社製、商品名:ナフィオン)がプロトン伝導性有機高分子バインダーとして一般に使用されている。パーフルオロスルホン酸ポリマーが触媒と接触することにより、PtRuに添加した金属が溶出し活性が低下する。この結果、長期に安定した発電が困難となる。触媒からの金属の溶出を少なくするには、触媒層に使用されるパーフルオロスルホン酸ポリマーの量を減らす必要がある。しかし、使用量を減らすとプロトン伝導性が低下し、高い出力を得ることができないという問題がある。
また、本発明者らは、特許文献4にあるように、Ti等の酸化物担体と、W等の酸化物の粒子と、これらを結着させるバインダーを具備する燃料電池用電極等を提案した。TiやW等の酸化物(酸化物超強酸)、PtRu触媒、バインダーを複合化した電極触媒層は、酸化物超強酸同士の連続性やPtRu触媒担持材同士の連続性がバインダーによって阻害されると考えられる。また、バインダーが酸化物超強酸や酸化還元触媒の表面に付着することで、プロトンの発生に必要な水分が酸化物超強酸へ十分に供給されなかったり、燃料が酸化還元触媒へ十分に供給されなかったりすると予想される。結果として、電極反応が起こる三相界面が不足すると考えられる。
米国特許公報3,506,494 特開2005−259557号公報 特開2004−281177号公報 特開2006−32287号公報
本発明は、電極触媒層が他の元素を添加したPtRu触媒、プロトン伝導性無機酸化物であるTiやW等の酸化物からなる酸化物超強酸、プロトン伝導性有機高分子バインダーであるパーフルオロスルホン酸ポリマーからなり、従来よりも少ない量のプロトン伝導性有機高分子バインダーを使用することにより、触媒層のプロトン伝導性を損なうことなく、触媒劣化を低減できる。
本発明は、長期にわたって安定した出力を得ることが可能な燃料電池用電極、膜電極複合体及び燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池用アノードは、
導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、
プロトン伝導性無機酸化物と、
プロトン伝導性有機高分子バインダーと
を含んでなる電極触媒層を具備してなる燃料電池用アノードであって、
前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)は、0.06〜0.38であり、
前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)は、0.125〜0.5である
ことを特徴とするものである。
本発明に係る膜電極複合体は、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備する膜電極複合体であって、
前記燃料極の触媒層が、
導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、
プロトン伝導性無機酸化物と、
プロトン伝導性有機高分子バインダーと
を含んでなり、
前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5である
ことを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池は、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備するものであって、
前記燃料極の触媒層が、
導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、
プロトン伝導性無機酸化物と、
プロトン伝導性有機高分子バインダーと
を含んでなり、
前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5である
ことを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池用担持触媒の製造方法は、400℃以下に保持された導電性担体上に、スパッタ法または蒸着法によって触媒微粒子を形成させることを特徴とするものである。
本発明によれば、長期にわたって安定した出力を得ることが可能な燃料電池用電極、膜電極複合体及び燃料電池を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記した目的を達成するために触媒の長期安定性とプロトン伝導体の関係について鋭意研究を重ねてきた。その結果、プロトン伝導性無機酸化物と従来よりも少ない量のプロトン伝導性有機高分子バインダーを併用することにより、触媒層のプロトン伝導性を損なうことなく、他の元素を添加したPtRu触媒の劣化を低減できることを見出した。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
まず、本発明に係わる燃料電池用アノード触媒について説明する。
本発明に係る燃料電池用アノード触媒は、導電性担持体と、その導電性担持体に担持された触媒微粒子からなる担持触媒を含んでなる。この触媒微粒子は、任意の燃料電池用アノード触媒から選択することができる。しかしながら、下記の一般式(1)または(2)で示されるものが好ましい。
触媒微粒子の好ましい組成の一つは、下記一般式(1)で示されるものである。
PtRu (1)
ここでT元素はV、Nb及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%で、yは20〜50at.%で、zは5〜50at.%である。
一般式(1)で示される触媒微粒子において、PtおよびRuは主要触媒元素である。Ptは水素の酸化、有機燃料の脱水素反応、RuはCO被毒抑制に極めて有効である。Ruの量が過度に少ないと、活性が不足することがある。よって、xおよびyは上記の範囲内であることが望ましい。
T元素は助触媒である。本発明はPtおよびRuにV、Nb及びHfから選ばれる1種類以上を添加し、高活性を達成することができることを見出したものである。高活性が達成される理由はまだはっきりわからないが、各元素の特定な混合状態が起因した触媒の表面構造、または電子状態が主因と考えられる。特に、T元素とPtまたはRuとの金属結合の存在が重要と思われる。溶液法により触媒微粒子を合成すると、V、Nb、またはHfなどの還元反応が生じ難く、これらの元素とPt、Ruとの合金化が進行し難いため、得られた触媒微粒子の大部分は、PtRu微粒子とT元素の酸化物微粒子との混合物である。溶液法により合成された触媒微粒子をX線光電子分光法(XPS)によって表面分析を行うと、T元素の殆どは、他の元素と酸素結合により結合されている。それに対し、本発明において用いられる触媒微粒子は、後述するスパッタ法や蒸着法などにより製造されたものが好ましい。このような方法による触媒微粒子には、金属結合状態を持つT元素が存在しており、XPSスペクトルにおけるT元素の金属結合によるピークの面積はT元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上である。XPS測定により検出できる光電子(信号)は試料表面近傍数nm程度の深さまでのものに限定されるため、本発明の触媒微粒子の表面から数nm以内の領域において金属状態としてのT元素が存在していると考えられる。更に、T元素単独からなる金属ナノ粒子は大気中に安定に存在できないため、本発明の触媒微粒子にはT元素とPt、Ruとの合金粒子が存在していると考えられる。なお、XPS測定が検出した全信号強度のうちに表面に近い部分が占める割合は極めて大きいため、触媒微粒子の表面に酸化層が形成された場合は、XPSスペクトルにおけるT元素の酸化結合によるピーク面積(信号)は金属結合によるピーク面積より高い可能性は大きい。本発明において用いられる触媒微粒子の中のT元素の金属結合の存在はX線吸収微細構造測定(EXAFS)によっても確認できる。EXAFSは触媒全体を透過するため、XRD(X線回折分析)と同様に触媒微粒子全体の結合情報を読み取れる。EXAFSによって測定した各T元素の動径構造分布にはT元素の金属結合によるピーク(結合距離:2〜3Å)が認められた。それに対し、溶液法により合成された触媒微粒子ではT元素の酸素結合によるピーク(結合距離:<2Å)が強く、金属結合によるピークは殆どない。XRD(X線回折分析)によって本発明で用いる触媒微粒子のXRDスペクトルを分析した結果、メインピークの位置がPtRu合金の場合と異なっており、T元素の添加によって合金構造が変化したことが推測できる。なお、本発明で用いる触媒微粒子のメインピークの結晶面の面間距離は2.16〜2.25Åであることが好ましい。高活性を齎したPt、RuとT元素との特定な混合状態を得るため、触媒の組成とプロセスが重要である。
触媒微粒子中のT元素量zは5〜50at.%であるのが好ましい。5at.%未満では、T元素の助触媒作用が低いと考えられる。また、50at.%を超える多量のT元素を含有させると、PtおよびRu原子が構成する主要活性サイトの数が減り、触媒活性が低下すると考えられる。T元素量zのより好ましい範囲は、10〜30at.%である。
また、PtRuの一部を他の金属に置換することによって活性が向上する場合がある。このような他の金属を用いる場合には、貴金属が化学安定性に特に優れているため、Rh、Os、またはIrなどが望ましい。さらに、前述した(1)式で表される触媒微粒子にはほかの金属元素、特にW、Ni、Mo、Ta、Ti、Zr、Cr、およびCoからなる群から選ばれる少なくとも一種の金属元素を添加することによって活性向上する場合がある。添加量については、5〜30at.%が望ましい。
もう一つの触媒微粒子の好ましい組成は下記一般式(2)で示されるものである。
PtRuSn (2)
ここで、M元素はV、Nb、Hf及びWよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%で、yは20〜50at.%で、zは5〜50at.%で、uは0.5〜12at.%である
本発明では、PtRuへSnとM元素(V、Nb、Hf及びWから選択される1種類以上)とを添加することによって、メタノール酸化活性を更に向上させた。前述した(2)式で表される触媒微粒子中のSn含有率、すなわちuが0.5〜12at.%であるのが好ましい。0.5at.%未満または12at.%を超えるSnを含有すると、Snの助触媒作用を十分に得られないことがある。Sn量のより好ましい範囲は、1〜10at.%である。
本発明において、SnとM元素を使用する触媒微粒子には、金属結合状態を持つM元素が存在しており、XPSスペクトルにおけるM元素の金属結合によるピークの面積はM元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上である。また、触媒微粒子の表面から数nm以内の領域においてM元素は金属状態として存在していると考えられる。更に、M元素単独からなる金属ナノ粒子は大気中に安定に存在できないため、本発明の担持触媒にはM元素とPtおよびRuとの合金粒子が存在していると考えられる。XRD(X線回折分析)によって触媒微粒子のXRDスペクトルを分析した結果、メインピークの位置がPtRu合金の場合と異なっており、M元素の添加によって合金構造が変化したことが推測できる。なお、触媒微粒子のメインピークの結晶面の面間距離は2.16〜2.25Åであることが好ましい。高活性を齎したPt、RuとM元素との特定な混合状態を得るため、触媒の組成とプロセスが重要である。
前述した(2)式で表される触媒微粒子には、Rh、Os、Ir及びNiよりなる群から選ばれる少なくとも一種の貴金属元素を含有させても良い。触媒活性を改善する効果が得られる貴金属元素の含有率tは、25at.%以下であることが好ましい。
また、前述した(2)式で表される触媒微粒子にはほかの金属元素、特にMo、Ta、Ti、Zr、Cr、およびCoからなる群から選ばれる少なくとも一種の金属を添加することによって活性向上する場合がある。このような金属を用いる場合には、その添加量は、5〜30at.%であることが望ましい。
なお、本発明で用いる担持触媒は酸素の含有を許容する。合成プロセス中や担持触媒を保存する際の担持触媒表面への酸素吸着、また、酸洗いなど表面酸化処理によって担持触媒表面の酸化があるためである。表面に少量の酸化がある場合は出力、安定性が向上する場合がある。担持触媒の酸素含有量は25at.%以下であるのが望ましい。25at.%を超えると触媒活性が著しく低下する場合がある。
本発明で用いる触媒微粒子がナノ微粒子であると、最も高い活性が得られる。触媒微粒子の平均粒径は10nm以下であることが望ましい。これは、10nmを超えると、触媒の活性効率が著しく低下する恐れがあるからである。さらに好ましい範囲は、0.5〜10nmである。0.5nm未満にすると、触媒合成プロセスの制御が困難で、触媒合成コストが高くなるからである。なお、触媒微粒子には、平均粒径が10nm以下の微粒子を単独で使用しても良いが、この微粒子からなる一次粒子の凝集体(二次粒子)を使用しても良い。ここで、触媒微粒子の平均粒径は、XRD測定によるピーク半値幅から算出されたものをいう。
導電性担体については、例えばカーボンブラックを挙げることができるが、これに限定されるものではなく、担体として十分な導電性と安定性とを有するものであれば任意のものを使用することができる。最近、ナノカーボン材料、例えば、ファイバー状、チューブ状、コイル状などが開発されている。それらの表面状態が異なり、本発明で用いる触媒微粒子をこれらものに担持させることによって、活性がさらに向上する可能性があると思われる。カーボン材料以外には、導電性を持つセラミックス材料を担体として使用しても良い。セラミックス担体と触媒微粒子との更なる相乗効果が期待できる。
次に、本発明に係わる担持触媒の製造方法について説明する。本発明に係わる担持触媒は、例えば、スパッタ法、蒸着法によって作製される。これら方法によれば含浸法、沈殿法、コロイド法などの溶液法に比して、金属結合を有する特定な混合状態を持つ触媒を作製しやすい。公知の溶液法では本発明の担持触媒を作製するのは困難である。金属結合を持つPtまたはRuとT元素との多核錯体を作製し、担持体に含浸させ、還元する方法によると、多核錯体の合成が困難であるため、本発明の担持触媒を得ることが困難である。さらには、製造コストが高くなることも予想される。また、電析法また電気泳動法によっても本発明に用いられる担持触媒を作製することは可能であるが、ナノ粒子への制御が困難であり、また、製造コストも高くなることが予想される。
スパッタ法によって触媒微粒子を導電性担体に付着させる方法を説明する。まず、粒子状または繊維状の導電性担体を十分に分散させる。次に、分散した担体をスパッタ装置のチャンパーにあるホルダに入れ攪拌しながら、スパッタリングによって触媒の構成金属を担体に付着させる。ターゲット材には、合金ターゲットを用いても良いし、2元以上の同時スパッタ法による手法を用いてもよい。スパッタリング中の担体温度を400℃以下にすることが望ましい。それより高い温度では、触媒微粒子において相分離が生じて触媒活性が不安定になる場合がある。また、担体の冷却に必要なコストを低減するため、担体温度の下限値は10℃にすることが望ましい。なお、担体温度は熱電対によって測定することができる。また、均一な触媒付着を実現するには攪拌が重要である。攪拌しない場合は触媒の分布にムラが発生しやすく、結果的に燃料電池特性が低くなることが多い。
なお、本発明の担持触媒は導電性カーボン繊維を含む多孔質ペーパー、電極拡散層または電解質膜に直接スパッタすることにより作製しても良い。この場合は、プロセスの調整によって触媒をナノ微粒子の状態で形成させることが必要である。また、上記と同様に多孔質ペーパーなどの温度を400℃以下にすることが望ましい。スパッタ法もしくは蒸着法によって触媒微粒子を形成させた後、酸洗い処理または熱処理を施すことによって活性が更に向上する場合もある。触媒構造または表面構造が酸洗い処理または熱処理によって更に適切化されるからであると考えられる。酸洗い処理については酸の水溶液であれば任意の酸水溶液を用いることができるが、硫酸水溶液がひとつの好ましい例である。後熱処理については、10〜400℃以下、酸素分圧が5%未満の雰囲気中で処理するのが望ましい。また、微粒子が形成されやすくなるため、カーボンなど他の材料と構成金属元素とを同時にスパッタまたは蒸着しても良い。なお、本発明では、溶解性の良い金属、例えば、CuまたはZnなどと構成金属元素とを同時にスパッタまたは蒸着し、その後酸洗いなどによってCuまたはZnなどを取り除くことも可能である。
次に、本発明に係わるプロトン伝導性無機酸化物について説明する。
プロトン伝導性無機酸化物は、Ti、Zr、Si、Al、Sn、Hf、Ge、Ga、In、Ce、およびNbよりなる群から選択される少なくとも一種類からなる元素Yを含有する酸化物担体と、前記酸化物担体の表面に担持され、W、Mo、Cr、B及びVよりなる群から選択される少なくとも一種類からなる元素Xを含有する酸化物粒子とを含有する(以下、元素XおよびY含有のプロトン伝導性無機酸化物と称す)。
元素XおよびY含有のプロトン伝導性無機酸化物における正確なプロトン伝導機構はまだ解明されていないが、元素Yを含有する酸化物担体(以下、酸化物担体Bと称す)の表面に元素Xを含有する酸化物粒子(以下、酸化物粒子Aと称す)が担持されることで、酸化物粒子Bの構造内にルイス酸点が生成し、このルイス酸点が水和することでブレンステッド酸点になり、プロトンの伝導場が形成されると考えられる。また、プロトン伝導性無機酸化物は非晶質構造を有した場合、このこともルイス酸点生成の促進に寄与しているものと推測される。
ルイス酸点によるプロトン生成反応に加えて、プロトン伝達に必要な同伴水の分子数を少なくすることができるため、プロトン伝導性無機酸化物の表面に存在する少量の水分子で高いプロトン伝導性を得ることが可能になり、発電時の厳格な水管理を行わずに大きな発電量を得ることができる。
従って、このプロトン伝導性無機酸化物を、燃料極、酸化剤極及び電解質膜の少なくともいずれかに含有させることで、セル抵抗を低くすることができ、燃料電池の最大発電量を増加させることができる。
ところで、酸化物粒子Aは、元素やpHの環境によってその溶解度が変動するものの、水溶性を有している場合がある。この酸化物粒子Aを水溶性の低い酸化物担体Bに担持させているため、酸化物粒子Aの水への溶解を抑えることができ、プロトン伝導性無機酸化物の水及び液体燃料に対する安定性を高くすることができる。また、溶出した酸化物粒子Aのイオンによる他の燃料電池材料や装置の汚染も回避することができる。従って、本発明によれば、燃料電池において高い長期信頼性を得ることができる。さらに、安価な酸化物担体Bを母材とすることで電池の製造コストを抑えることも可能である。
酸化物担体Bに酸化物粒子Aが担持されていることの確認は、例えば、X線回折(XRD)、X線光電子分光法(XPS)などの機器分析により行うことが可能である。
酸化物担体Bは上記元素Yを含むガスを分解して酸化物を作る気相法、あるいは上記元素Yを含む金属アルコキシドを原料としてゾル―ゲル法などから合成することができるが、合成方法は限定されるものではない。具体的には、TiO、ZrO、SiO、Al、SnO、HfO、GeO、Ga、In、CeO、Nb、などが挙げられる。また、複数種類の金属元素を含む複合酸化物であっても良い。これらのうち、プロトン伝導性を十分に高くするためには、SnOを使用することが望ましい。また、製造コストを抑えつつ高いプロトン伝導性を得るには、TiOを使用することが望ましい。ところで、酸化物担体Bの形状は粒子状、繊維状、平板状、層状、多孔性などの形状が挙げられるが限定されるものではない。
酸化物担体Bの表面に酸化物粒子Aを担持させる方法は、元素Xを含む物質を溶解した溶液、例えば塩化物、硝酸塩、水素酸、オキソ酸塩などの水溶液、あるいは金属アルコキシドのアルコール溶液に酸化物担体Bを分散し、溶媒を除去することで担持させた後、熱処理する方法が望ましいが、担持方法はこれに限定されるものではなく、複数の元素を含む複合酸化物の状態で担持されていてもよい。また、酸化物粒子Aは、酸化物担体Bの表面の少なくとも一部に担持されていれば良く、例えば、酸化物担体Bの表面に点在していたり、あるいは酸化物担体Bの表面を覆うような層状物である場合が挙げられる。また、酸化物粒子Aが酸化物担体Bの表面に担持されていれば良く、酸化物粒子Aまたは酸化物担体Bの結晶性は限定されるものではない。しかし、ルイス酸点生成の促進、酸性度の向上に寄与する可能性、製造コストの低下、製造プロセスの容易さを考慮すれば酸化物粒子Aおよび酸化物担体Bはいずれも非晶質であることが望ましい。さらに、酸化物粒子Aは非晶質、酸化物担体Bは結晶であることがより望ましい。ただし、上記とは逆に、酸化物粒子Aと酸化物担体Bのいずれも結晶で使用する場合、あるいは酸化物粒子Aが結晶、酸化物担体Bが非晶質で使用する場合も可能である。
上述したようにプロトン伝導性無機酸化物の表面がプロトンの伝導場になるため、プロトン伝導性無機酸化物の比表面積は可能な限り大きいことが好ましいが、2000m/gを超えると取り扱いや均一な合成の制御が難しく、比表面積が10m/g未満のときは、十分なプロトン伝導性が得られない恐れがあるため、10〜2000m/gの範囲の比表面積を有することが好ましい。
酸化物担体Bに担持される酸化物粒子Aは、酸化物担体Bの元素Yと酸化物粒子Aの元素Xとの元素比(X/Y)が0.0001未満になると担持量が少なく、プロトンの伝導場が少ないためにプロトン伝導度が低くなる恐れがある。一方、元素比(X/Y)が5を超えると担持量が多く、プロトンの伝導場を元素Xを含む酸化物粒子Aが覆い隠してしまうためにプロトン伝導度が低くなる可能性がある。したがって、酸化物担体Bの元素Yと酸化物粒子Aの元素Xとの元素比(X/Y)は0.0001〜5の範囲であることが好ましく、0.01〜1の範囲であることがより望ましい。
本発明で用いるプロトン伝導性無機酸化物は、例えば、酸化物担体Bに酸化物粒子A前駆体を担持した後、例えば大気中のような酸化雰囲気で熱処理することにより得られる。処理温度が200℃より低いと、酸化物担体Bと酸化物粒子Aの間に十分な化学結合が形成されず、得られる酸化物のプロトン伝導性が低くなる可能性がある。一方、処理温度が1000℃を超える高温では、粒子同士の融合が生じて比表面積が小さくなるため、高いプロトン伝導性を得られない恐れがある。熱処理温度は200〜1000℃とすることが好ましいが、400〜800℃で熱処理することがより望ましい。また、200℃では温度が低いため酸化物担体Bと酸化物粒子Aの間に結合が形成しにくく長時間の熱処理を要するが、1000℃付近の高温になると結合が形成しやすいため、短時間での熱処理で合成される。
プロトン伝導性無機酸化物は、固体超強酸性を示すことが望ましい。プロトンの解離度を酸強度として表現でき、固体酸の酸強度はHammettの酸度関数Hとして表わされ、硫酸の場合Hは−11.93である。プロトン伝導性無機酸化物は、H<−11.93となる固体超強酸性を示すことがより好ましい。また、本発明における酸化物超強酸は合成法を最適化することによって、H=−20.00まで酸性度を高めることが可能である。したがって、酸化物超強酸の酸強度は−20.00<H<−11.93の範囲のものを使用することが望ましい。固体超強酸の酸性度は指示薬による呈色反応により評価することができる。測定は、m−ニトロトルエン(pKa=−11.99)、p−ニトロフルオロベンゼン(pKa=−12.40)、p−ニトロクロロベンゼン(pKa=−12.70)、m−ニトロクロロベンゼン(pKa=−13.16)、2、4−ジニトロトルエン(pKa=−13.75)、2、4−ジニトロフルオロベンゼン(pKa=−14.52)1,3,5−トリニトロベンゼン(pKa=−16.04)などの酸性指示薬を使用し、固体超強酸表面に吸着反応した指示薬の変色を観察する方法である。また、SnOのように酸化物超強酸が着色している場合、酸性指示薬の変色から固体酸性を評価することは難しい。そのような場合、固体超強酸性はアンモニア昇温脱理法(TPD)法を用いても測定が可能である。これは固体酸試料にアンモニアガスを吸着させ、試料を昇温することで脱離するアンモニアの脱離量と脱離温度を検出し、解析するものである。
次に、本発明に係わるプロトン伝導性有機高分子バインダーについて説明する。
プロトン伝導性有機高分子バインダーとしては、プロトン伝導性の高さからスルホン酸基を有する有機高分子材料が好ましい。例えば、ナフィオン(商品名:デュポン社製)、フレミオン(商品名:旭化成株式会社製)、アシブレック(商品名:旭硝子株式会社製)などのスルホン酸基を持つフッ素樹脂などが挙げられるが、スルホン酸基を有する有機高分子材料であれば限定されるものではない。
本発明による燃料電池用アノードは、一実施形態において、前記の導電性担持体と、前記導電性担持体に担持された触媒微粒子とからなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、プロトン伝導性有機高分子バインダーとを含んでなる電極触媒層を具備してなる。そして、本発明において、前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)は、0.06〜0.38であり、前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)は、0.125〜0.5であることが必要である。WSA/Wが0.06よりも小さいとプロトン伝導性が低下し、出力が低くなる。また、WSA/Wが0.38よりも大きいと電子伝導性が低下し、出力が低くなる。一方、W/WSAが0.125よりも小さいとプロトン伝導性が低下し、出力が低くなる。また、W/WSAが0.5よりも大きいと触媒劣化が大きくなる。このように担持触媒、プロトン伝導性無機酸化物、およびプロトン伝導性有機高分子バインダーの重量比を最適化することにより燃料電池の特性が著しく改良されることは従来知られていなかった。
本発明の実施形態に係る膜電極複合体は、アノード、カソード、および、前記アノードと前記カソードとの間に配置されるプロトン伝導性膜を具備する。また、本発明の実施形態に係る燃料電池は、この膜電極複合体を備えるものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池を模式的に示す側面図である。
図1に示す膜電極複合体(以下、MEAということがある)12は、アノード2と、カソード3と、プロトン伝導性膜1とを具備する。アノード2は、拡散層4と、その上に積層されたアノード触媒層5とを含む。カソード3は、拡散層6と、その上に積層されたカソード触媒層7とを含む。アノード2とカソード3は、プロトン伝導性膜1を介して、アノード触媒層とカソード触媒層とが対向するように積層される。
MEAは酸化剤ガス供給溝8付きのカソードホルダー9と、燃料供給溝10付きのアノードホルダー11との内部に組み込んで、図1に示すような構成を有する単電池を作製し発電を行う。
アノード触媒層5には、前述した担持触媒、プロトン伝導性無機酸化物、プロトン伝導性有機高分子バインダーが含有される。前記担持触媒は触媒と導電性担持材からなる。
アノード触媒層5には、担持触媒、プロトン伝導性無機酸化物を結着するためにプロトン伝導性有機高分子バインダーが含有されるが、触媒の劣化防止のためには前述した範囲での含有量が望ましい。しかし、プロトン伝導性有機高分子バインダーのみで担持触媒やプロトン伝導性酸化物を結着するには不十分であり、触媒層の形成が困難な場合がありえる。この場合、プロトン伝導性有機高分子バインダーを増量すると触媒の劣化が促進される可能性がある。したがって、触媒の劣化を防ぎながら、触媒層を形成するために非プロトン伝導性バインダーを添加してもよい。非プロトン伝導性バインダーは電子伝導性やプロトン伝導性を持たないため、添加することはセル抵抗の上昇や反応物質の拡散抵抗となり、出力の低下を招く恐れがある。したがって、触媒層全重量のうち、非プロトン伝導性バインダーの含有重量は0〜10%が好ましく、0〜5%がより望ましい。非プロトン伝導性バインダーとしてはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)や四ふっ化エチレン−六ふっ化プロピレン共重合樹脂(FEP)、四ふっ化エチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)などが挙げられる。
カソード触媒層10には、カソード触媒、およびプロトン伝導性バインダーが含有される。カソード触媒は、例えば、Ptを使用することができる。触媒は担体に担持させても良いが、無担持のまま使用しても良い。
拡散層7および9には、導電性多孔質シートを使用することができる。導電性多孔質シートには、例えば、カーボンクロス、カーボンペーパーなどの通気性あるいは通液性を有する材料から形成されたシートを使用することができる。
アノードおよびカソードの作製は公知の手法で作ることができる。例えば、前述した構成材料を水やアルコールなどの有機溶媒に混合、分散して触媒スラリーとし、このスラリーを前記導電性多孔質シートに塗布、乾燥、必要に応じて焼成し触媒層を形成する。分散方法は特に限定されるものではなく、ディソルバー、ボールミルなどが挙げられる。
電解質膜と電極との接合は、加熱、および/または加圧できる装置を用いて実施される。一般的にはホットプレス機により行われる。その際のプレス温度は電極、電解質膜に結着剤として使用する親水性高分子のガラス転移温度以上であれば良く、一般には100〜400℃である。プレス圧は使用する電極の硬さに依存するが、通常、5〜200kg/cmである。
本発明の実施形態に係る燃料電池は、前述したMEAと、アノードに燃料を供給する手段と、カソードに酸化剤を供給する手段とを含む。使用するMEAの数は1つでもよいが、複数でもよい。複数使用することにより、より高い起電力を得ることができる。燃料としては、メタノール、エタノール、蟻酸、あるいはこれらから選ばれる1種類以上を含む水溶液等を使用することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
まず、担持触媒の合成を行なった。カーボンブラック担体(VulcanXC72、商品名、キャボットコーポレーション社製、比表面積:約230m/g)を十分に分散させた。次に分散させた担体をイオンビームスパッタ装置のチャンバーにあるホルダに入れ、真空度が3×10−6Torr以下になってからArガスを流した。担体温度は50℃に保持した状態で担体を攪拌しつつ、表1に示す各種組成となるようにターゲットとして金属もしくは合金を用い、スパッタリングを行い、平均粒径3nmの触媒微粒子を担体に付着させた。得られたものを硫酸水溶液(硫酸100g、水200g)により酸洗い処理を実施し、その後水洗いを行い、乾燥させた。
次に、プロトン伝導性酸化物の合成を行なった。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液を調製した。蒸留水300mlに6.5gの酸化ケイ素SiOを分散させ、先に調製したバナジウムを含む溶液を混合した。混合溶液を常に撹拌しながら80℃まで加熱し、100ml/時の蒸発速度で水を除去した。この後さらに100℃の乾燥器内で12時間保持して粉末を得た。この粉末をメノウ乳鉢で粉砕した後、アルミナ坩堝内において昇温速度100℃/時で500℃まで加熱し、さらに500℃を4時間保持することにより、酸化バナジウムのバナジウム元素(X)と酸化ケイ素のシリコン元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が50m/cmである酸化バナジウム担持酸化ケイ素を得た。プロトン伝導性無機材料粉末の元素比(X/Y)は誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−AES)により、比表面積はBET法により測定した。この酸化バナジウム担持酸化ケイ素についてX線回折測定を行ったところ、回折ピークはすべて酸化ケイ素に帰属されるものしか観測されず、酸化バナジウムは非晶質構造を有していることを確認することができた。酸性指示薬もしくはアンモニア昇温脱理(TPD)法による酸性度の測定を行なった。得られた結果は表1に示す通りであった。
次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用してアノードを作製した。担持触媒5gと、プロトン伝導性酸化物1g、20%ナフィオン溶液1.25g、54%四ふっ化エチレン−六ふっ化プロピレン共重合樹脂(FEP)溶液0.2g、水10g、2−エトキシエタノール10gをよく攪拌し、分散させて、スラリーを作製した。撥水処理されたカーボンペーパー(350μm、東レ株式会社製)に上記のスラリーをコントロールコータで塗布し、乾燥させ、貴金属触媒のローディング密度が1mg/cmのアノード電極を作製した。担持触媒(C)とプロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)と、プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)は表1に示すとおりであった。
(実施例2)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、0.7gのホウ酸HBOを100mLの水に溶解した水溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから15gの酸化ニオブNbに変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化ホウ素のホウ素元素(X)と酸化ニオブのニオブ元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が51m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化ホウ素担持酸化ニオブを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例3)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、2.5gの酸化タングステンWOをアンモニア水100mLに溶解した溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから9gの酸化チタンTiOに変更し、焼成温度を500℃から700℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化タングステンのタングステン元素(X)と酸化チタンのチタン元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が55m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化タングステン担持酸化チタンを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例4)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、0.7gのホウ酸HBOを100mLの水に溶解した水溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから19gの酸化セリウムCeOに変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化ホウ素のホウ素元素(X)と酸化セリウムのセリウム元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が52m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化ホウ素担持酸化セリウムを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例5)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、2.5gの酸化タングステンWOをアンモニア水100mLに溶解した溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから13gの酸化ジルコニウムZrOに変更し、焼成温度を500℃から700℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化タングステンのタングステン元素(X)と酸化ジルコニウムのジルコニウム元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が53m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化タングステン担持酸化チタンを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例6)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、3gの塩化クロム6水和物CrCl・6HOを水100mLに溶解した溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから15gの酸化インジウムInに変更し、焼成温度を500℃から700℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化クロムのクロム元素(X)と酸化インジウムのインジウム元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が49m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化クロム担持酸化インジウムを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例7)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、2gのモリブデン酸アンモニウム(NHMo24・4HOを水100mLに溶解した溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから13gの酸化ジルコニウムZrOに変更し、焼成温度を500℃から700℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化モリブデンのモリブデン元素(X)と酸化ジルコニウムのジルコニウム元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が54m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化モリブデン担持酸化ジルコニウムを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例8)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。6.5gの酸化ケイ素SiOから23gの酸化ハフニウムHfOに変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化バナジウムのバナジウム元素(X)と酸化ハフニウムのハフニウム元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が51m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化バナジウム担持酸化ハフニウムを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例9)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、2gのモリブデン酸アンモニウム(NHMo24・4HOを水100mLに溶解した溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから9gの酸化チタンTiOに変更し、焼成温度を500℃から700℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化モリブデンのモリブデン元素(X)と酸化チタンのチタン元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が49m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化モリブデン担持酸化チタンを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例10)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。1gの酸化バナジウムVをアンモニア水100mLに溶解した溶液から、3gの塩化クロム6水和物CrCl・6HOを水100mLに溶解した溶液に変更し、6.5gの酸化ケイ素SiOから17gの酸化スズSnOに変更し、焼成温度を500℃から700℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化クロムのクロム元素(X)と酸化スズのスズ元素(Y)との元素比X/Yが0.1で、比表面積が50m/cmであるプロトン伝導性酸化物の酸化クロム担持酸化スズを得た。次に、得られた担持触媒とプロトン伝導性酸化物を使用して実施例1と同様にアノードを作製した。
(実施例11)
実施例3と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。プロトン伝導性酸化物を1gから0.5gに、20%ナフィオン溶液を1.25gから、0.63gに変更した以外は実施例3と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(実施例12)
実施例3と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。プロトン伝導性酸化物を1gから1.5gに、20%ナフィオン溶液を1.25gから、1.88gに変更した以外は実施例3と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(実施例13)
実施例5と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。20%ナフィオン溶液を1.25gから、2.0gに変更した以外は実施例5と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(比較例1)
実施例1と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。20%ナフィオン溶液を1.25gから、0.33gに変更した以外は実施例1と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(比較例2)
実施例1と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。20%ナフィオン溶液を1.25gから、10gに変更した以外は実施例1と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(比較例3)
実施例1と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。プロトン伝導性酸化物を1gから0.2gに、20%ナフィオン溶液を1.25gから、0.25gに変更した以外は実施例1と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(比較例4)
実施例1と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。プロトン伝導性酸化物を1gから2.5gに、20%ナフィオン溶液を1.25gから、3.13gに変更した以外は実施例1と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
(比較例5)
実施例1と同様に担持触媒を合成した。担持触媒3gと、純水8gと、20%ナフィオン溶液15gと、2−エトキシエタノール30gとを良く攪拌し、分散した後、スラリーを作製した。撥水処理したカーボンペーパー(350μm、東レ株式会社製)に上記のスラリーをコントロールコータで塗布し、乾燥させ、貴金属触媒のローディング密度が1mg/cmのアノード電極を作製した。
(比較例6)
実施例5と同様に担持触媒、プロトン伝導性酸化物を合成した。20%ナフィオン溶液を1.25gから、0.5gに変更した以外は実施例5と同様の触媒スラリーを調整し、アノードを作製した。
上記各種触媒についてQuantum−2000(商品名、アルバック・ファイ株式会社製)を用いてXPS測定を行った。中和銃(電子銃、アルゴン銃)によるチャージアップ補償と帯電補正(C1s:C−C=284.6eV)を行った。実施例1〜4、11〜14、比較例1のXPSスペクトル上の各主要T元素の金属結合によるピークの面積はT元素の酸素結合によるピークの面積の半分以上20%以上であることを確認した。また、実施例5〜10のXPSスペクトル上の各主要M元素の金属結合によるピークの面積はM元素の酸素結合によるピークの面積の半分以上20%以上であることを確認した。なお、主要T元素とは、触媒微粒子中に含有されているT元素の種類が複数の場合に、最も含有量が多いT元素のことをいう。また、主要M元素とは、触媒微粒子中に含有されているM元素の種類が複数の場合に、最も含有量が多いM元素のことをいう。例えば、実施例4の触媒微粒子の場合、主要M元素はVである。具体的に、V元素についてはV2pスペクトルを用いて、結合エネルギーが512〜514eVと516〜518eVにあるピークからそれぞれ金属結合成分と酸化結合成分を分離した。Hf元素についてはHf4fスペクトルを用いて、結合エネルギーが13〜16eVと16〜17eVにあるピークからそれぞれ金属結合成分と酸化結合成分を分離した。Nb元素についてはNb3dスペクトルを用いて、結合エネルギーが202〜205eVと203〜209eVにあるピークからそれぞれ金属結合成分と酸化結合成分を分離した。W元素についてはW4fスペクトルを用いて、結合エネルギーが30〜33eVと33〜36eVにあるピークからそれぞれ金属結合成分と酸化結合成分を分離した。酸素結合によるピーク面積を100%とした際の金属結合によるピーク面積は下記表1に示す通りであった。
実施例1〜10、比較例1の担持触媒をXRD(X線回折分析)により測定したところ、回折パターンのメインピークの結晶面の面間隔は2.16〜2.25Åの範囲内にあった。
各担持触媒の触媒微粒子の平均粒径については、任意の異なる5視野についてTEM観察を用いて行い、各視野において20粒子の直径を測定し、合計100粒子の直径を平均したものを平均粒径とした。各担持触媒の平均粒径は3nmだった。
各例のアノードに対するカソードには、標準カソード(カーボンブラック担持のPt触媒、田中貴金属工業株式会社製)を使用した。燃料電池電極、膜電極複合体、および単セルを以下に示す方法で作製し、評価を行なった。
<カソード>
まず、Pt触媒を2gを秤量した。このPt触媒と、純水5gと、20%ナフィオン溶液5gと、2−エトキシエタノール20gとを良く攪拌し、分散させた後、スラリーを作製した。撥水処理したカーボンペーパー(350μm、東レ株式会社製)に上記のスラリーをコントロールコータで塗布し、乾燥させ、貴金属触媒のローディング密度が2mg/cmのカソードを作製した。
<膜電極複合体の作製>
アノード、カソードそれぞれを電極面積が10cmになるよう、3.2×3.2cmの正方形に切り取り、カソードとアノードの間にプロトン伝導性有機高分子膜としてナフィオン117(デュポン社製)を挟んで、125℃、10分、30kg/cmの圧力で熱圧着して、膜電極複合体を作製した。
この膜電極複合体と流路板とを用いて燃料直接供給型固体高分子電解質型燃料電池の単セルを作製した。この単セルに燃料としての1Mメタノール水溶液、流量0.6mL/min.でアノードに供給すると共に、カソードに空気を200mL/分の流量で供給し、セルを65℃に維持した状態で150mA/cm電流密度を発電させ、30分後のセル電圧を測定し、その結果は下記表1に示す通りであった。
また、触媒の長期安定性について各MEAの1000時間発電後の電圧を測定し、以下に示すようにして定義した劣化率を算出した。得られた結果は表1に示す通りであった。
劣化率=(初期電圧−1000時間後の電圧)×100/初期電圧
Figure 0005205013
表1の結果に示されるように、実施例1と比較例5を比較すると、担持触媒とプロトン伝導性有機高分子バインダーからなるアノードを含むMEA(比較例5)は1000時間後の劣化率が3%であるのに対して、プロトン伝導性酸化物をさらに含有したアノードを含むMEA(実施例1)はセル電圧を低下させることなく、1000時間後の劣化率が0.50%と低く抑えられていることがわかる。また、実施例1〜14では、いずれの担持触媒を使用した場合でも、プロトン伝導性酸化物とプロトン伝導性有機高分子バインダーを含有したアノードを含むMEAは1000時間後の劣化率が0.48〜0.52%と低く抑えられていることがわかる。
実施例1と比較例1、および2とを比較すると、プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5の範囲外である比較例1、または2よりも実施例1のセル電圧もしくは1000時間後の劣化率が良好であることがわかる。
実施例1と比較例3、および4とを比較すると、担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38の範囲外である比較例3、または4よりも実施例1のセル電圧が優れていることがわかる。
以上説明したように、本発明により、触媒劣化の抑制が可能で、長期に安定な燃料電池を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係る燃料電池を模式的に示す側面図。
符号の説明
1 プロトン伝導性膜
2 アノード
3 カソード
4 拡散層
5 アノード触媒層
6 拡散層
7 カソード触媒層
8 酸化剤供給溝
9 カソードホルダー
10 燃料供給溝
11 アノードホルダー
12 膜電極複合体

Claims (17)

  1. 導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、
    プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなる電極触媒層を具備してなる燃料電池用アノードであって、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    前記触媒微粒子が下記(1)式で表される組成を有し、X線光電子分光法によるスペクトルにおけるT元素の金属結合によるピークの面積がT元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上であることを特徴とする燃料電池用アノード:
    PtRu (1)
    ここで、T元素はV、Nb及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%、yは20〜50at.%、zは5〜50at.%である。
  2. 前記触媒微粒子が、Rh、Os、およびIrからなる群から選ばれる少なくとも一種の貴金属元素をさらに含んでなる、請求項1に記載の燃料電池用アノード。
  3. 前記触媒微粒子が、W、Ni、Mo、Ta、Ti、Zr、Cr、およびCoからなる群から選ばれる少なくとも一種の金属元素をさらに含んでなる、請求項1または2に記載の燃料電池用アノード。
  4. 導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、
    プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなる電極触媒層を具備してなる燃料電池用アノードであって、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    前記触媒微粒子が下記(2)式で表される組成を有し、X線光電子分光法によるスペクトルにおけるM元素の金属結合によるピークの面積がM元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上であることを特徴とする燃料電池用アノード:
    PtRuSn (2)
    ここで、M元素はV、Nb、Hf及びWよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%で、yは20〜50at.%で、zは5〜50at.%で、uは0.5〜12at.%である。
  5. 前記触媒微粒子が、Rh、Os、およびIrからなる群から選ばれる少なくとも一種の貴金属元素をさらに含んでなる、請求項4に記載の燃料電池用アノード。
  6. 前記触媒微粒子が、Mo、Ta、Ti、Zr、Cr、およびCoからなる群から選ばれる少なくとも一種の金属元素をさらに含んでなる、請求項4または5に記載の燃料電池用アノード。
  7. 導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、
    プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなる電極触媒層を具備してなる燃料電池用アノードであって、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    X線回折パターンにおいてメインピークを示す結晶面の面間隔が2.16〜2.25Åであることを特徴とする燃料電池用アノード。
  8. 前記プロトン伝導性有機高分子バインダーが、スルホン酸基を含むものである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用アノード。
  9. 前記プロトン伝導性無機酸化物が、Ti、Zr、Si、Al、Sn、Hf、Ge、Ga、In、Ce、およびNbよりなる群から選択される少なくとも一種類の元素Yを含有する酸化物担体と、前記酸化物担体の表面に担持された、W、Mo、Cr、B及びVよりなる群から選択される少なくとも一種類の元素Xを含有する酸化物粒子とを含有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池用アノード。
  10. 前記プロトン伝導性無機酸化物のHammettの酸度関数Hが、
    −20.00<H<−11.93
    を満たすものである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の燃料電池用アノード。
  11. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備する膜電極複合体であって、
    前記燃料極の触媒層が、
    導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなり、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    前記触媒微粒子が下記(1)式で表される組成を有し、X線光電子分光法によるスペクトルにおけるT元素の金属結合によるピークの面積がT元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上であることを特徴とする膜電極複合体:
    PtRu (1)
    ここで、T元素はV、Nb及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%、yは20〜50at.%、zは5〜50at.%である。
  12. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備する膜電極複合体であって、
    前記燃料極の触媒層が、
    導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなり、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    前記触媒微粒子が下記(2)式で表される組成を有し、X線光電子分光法によるスペクトルにおけるM元素の金属結合によるピークの面積がM元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上であることを特徴とする膜電極複合体:
    PtRuSn (2)
    ここで、M元素はV、Nb、Hf及びWよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%で、yは20〜50at.%で、zは5〜50at.%で、uは0.5〜12at.%である。
  13. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備する膜電極複合体であって、
    前記燃料極の触媒層が、
    導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなり、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    X線回折パターンにおいてメインピークを示す結晶面の面間隔が2.16〜2.25Åであることを特徴とする膜電極複合体。
  14. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備してなる燃料電池であって、
    前記燃料極の触媒層が、
    導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなり、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    前記触媒微粒子が下記(1)式で表される組成を有し、X線光電子分光法によるスペクトルにおけるT元素の金属結合によるピークの面積がT元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上であることを特徴とする燃料電池:
    PtRu (1)
    ここで、T元素はV、Nb及びHfよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%、yは20〜50at.%、zは5〜50at.%である。
  15. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備してなる燃料電池であって、
    前記燃料極の触媒層が、
    導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなり、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    前記触媒微粒子が下記(2)式で表される組成を有し、X線光電子分光法によるスペクトルにおけるM元素の金属結合によるピークの面積がM元素の酸素結合によるピークの面積の20%以上であることを特徴とする燃料電池:
    PtRuSn (2)
    ここで、M元素はV、Nb、Hf及びWよりなる群から選ばれる少なくとも一種の元素であり、xは30〜60at.%で、yは20〜50at.%で、zは5〜50at.%で、uは0.5〜12at.%である。
  16. 燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極及び前記酸化剤極の間に配置された電解質膜とを具備してなる燃料電池であって、
    前記燃料極の触媒層が、
    導電性担持材と、前記導電性担持材に担持された触媒微粒子とを含んでなる担持触媒と、プロトン伝導性無機酸化物と、
    プロトン伝導性有機高分子バインダーと
    を含んでなり、
    前記担持触媒(C)と前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)の重量比(WSA/W)が0.06〜0.38であり、
    前記プロトン伝導性無機酸化物(SA)と前記プロトン伝導性有機高分子バインダー(P)の重量比(W/WSA)が0.125〜0.5であり、
    X線回折パターンにおいてメインピークを示す結晶面の面間隔が2.16〜2.25Åであることを特徴とする燃料電池。
  17. 400℃以下に保持された導電性担体上に、スパッタ法または蒸着法によって触媒微粒子を形成させることを特徴とする、請求項14〜16のいずれか1項に記載の燃料電池に用いられる担持触媒の製造方法。
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