JP5200472B2 - 車椅子固定装置の張力付与装置 - Google Patents
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Description
この車椅子固定装置の張力付与装置100は、図6(A)に示すように、ウインチ装置102に引っ張られてスロープ101上を車室内の所定位置(図6(A)の実線位置)まで前進した車椅子Sを後下方に引っ張ってその位置に固定する張力付与装置である。張力付与装置100は、フック100fを先端に備える左右一対のベルト100bと、フック100fに対して斜め後方に張力が加わるように、各々の前記ベルト100bの途中部分が掛けられるベルト支持部100kと、各々の前記ベルト100bを所定張力で巻き取り可能に構成された装置本体100mとから構成されている。そして、両フック100fが車椅子Sの後部左右に掛けられた状態で、装置本体100mが所定張力でベルト100bを巻き取ることで、前部がウインチ装置102に掛けられた車椅子Sは張力付与装置100により斜め後方から引っ張られその位置に固定される。
特許文献2に示す張力付与装置は、図6(B)に示すように、ベルト100bの代わりにワイヤ100wを使用しており、さらに前記ワイヤ100wを巻き取るためのリール(図示省略)は車室床面に平行に回転させる方式である。このため、特許文献2の張力付与装置では、装置本体の高さ寸法を小さくできる。
請求項1の発明は、先端が車椅子に連結可能な複数本の縛り部材と、車室床面に平行な状態で回転可能で、この回転により各々の前記縛り部材を巻き取り、繰り出し可能な複数のリールと、前記リールを巻き取り方向に回転させて前記縛り部材に所定張力を付与可能、かつ前記リールを繰り出し方向に回転可能なリール回転機構と、車両床部の規定位置に固定されて、対応する前記縛り部材が掛けられる構成であり、前記縛り部材の向きが掛けられた位置で変わることにより、前記縛り部材が前記車椅子に対して前記規定位置方向の張力を加えられるように働く複数の張力方向設定部材とを有し、前記リール回転機構を作動させて前記リールを巻き取り方向に回転させることにより、前記縛り部材を介して前記車椅子に前記規定位置方向への張力を付与する張力付与装置が車両床部に設置される車椅子固定装置の張力付与装置であって、前記縛り部材は、表裏に折り曲げ自在に構成されて前記張力方向設定部材に掛けられる帯状部と、その帯状部よりも幅狭に構成されて前記リールに巻き取られる断面略円形の被巻き取り部とからなり、前記張力方向設定部材は、前記車室床面に形成された凹陥部内に収納されて固定されており、前記縛り部材の帯状部が通される開口部を備え、該開口部の一方側に前記縛り部材の帯状部が掛けられる掛り部が形成されているとともに、前記開口部の前記掛り部とは反対方向には板状の固定部が延設されており、該板状の固定部が前記凹陥部の底面の面方向に配設されて前記凹陥部の底面に固定されて前記掛り部が前記車室床面と平行に位置決めされており、前記車室床面の下方側に配設された前記縛り部材が前記凹陥部に貫通し、該凹陥部内で前記張力方向設定部材の掛り部に掛けられて前記車室床面の上方側に向きが変えられる構成とされていることを特徴とする。
また、縛り部材の帯状部は表裏に折り曲げ自在に構成されており、その帯状部が掛けられる張力方向設定部材の部位は車室床面と平行に位置決めされている。このため、張力方向設定部材により縛り部材の帯状部を車室床面に沿って折り曲げることが可能になる。したがって、例えば、ワイヤ等を滑車等に掛けて曲げるよりも、張力方向設定部材に縛り部材の帯状部を掛けて曲げる方が、前記曲げ部分の高さ寸法を大幅に小さくできる。
このように、張力付与装置の高さ寸法が全体的に小さくなるため、車室内の床部に前記張力付与装置を設置する場合の装置カバー等の高さ寸法を小さくできる。
また、車室床面に大きな突起部分が形成されず、且つ縛り部材を車室床面上に出すための開口は、縛り部材を張力方向設定部材に下側から案内する凹陥部内の下方位置に設けられることとなるため、その開口が車室内からは見えにくく車室床面の見栄えが損なわれにくい。
以下、図1〜図3に基づいて、本発明の実施形態1に係る車椅子固定装置の張力付与装置の説明を行う。本実施形態に係る車椅子固定装置の張力付与装置は、車椅子用のスロープとウインチ装置を備える車両に装着される装置であり、図1にその張力付与装置の使用状態を表す側面図、及び平面図が示されている。図2は張力付与装置の詳細平面図、図3は車両に対する張力付与装置の設置状態を表す斜視図等である。
なお、図中の前後左右、及び上下は車両の前後左右、及び上下に対応している。
本実施形態に係る張力付与装置10の説明を行う前に、図3(A)に基づいて、この張力付与装置10が設置される車両1について簡単に説明する。
車両1は、後部扉1dが上方に跳ね上がることで後部開口1kが開放されるワンボックスタイプの車両であり、前記後部開口1kの前方に、後方に向かって下るように傾斜するフロア面1fが形成されている。また、車両1の後部開口1kの下端位置には、前記フロア面1fと連続するように構成された車椅子用スロープ2が上下回動可能な状態で連結されている。車椅子用スロープ2は、車両1のフロア面1fと連続する展開位置と、二つ折り状態で起立して車両1の室内に格納される格納位置との間を移動できるように構成されている。なお、格納状態の車椅子用スロープ2が展開する際には、車両1の後部が一定高さだけ下降し、車椅子用スロープ2の傾斜角度が所定角度となるように調整される。
また、助手席3の後側には、車室外の車椅子Sを車椅子用スロープ2及びフロア面1fに沿って第2列シートの位置まで引き上げるウインチ装置5と、そのウインチ装置5に引き上げられた車椅子Sを第2列シートの位置で固定する車椅子固定装置の張力付与装置10とが設置されている。
張力付与装置10は、図1(A)に示すように、ウインチ装置5により前輪ストッパFsの位置まで引き上げられた車椅子Sの左右端を斜め後方の車室床面Fに引き止めることで、その車椅子Sを第2列シートの位置に固定する装置である。
張力付与装置10は、車椅子Sを引き止めるための左右一対の縛り部材20と、それらの縛り部材20を巻き取り、繰り出し可能に構成された装置本体30と、車室床面Fを構成する装置カバー40とを備えている。なお、この装置カバー40と車体フロアFmとで車両床部7が構成されている。
ここで、図1(B)、図2は、張力付与装置10の平面図であり、装置カバー40を省略した状態を表している。
縛り部材20は、表裏に折り曲げ自在な布製のベルト22と、鋼線を撚り合わせて断面略円形に形成されたワイヤ24とを途中で連結することにより構成されている。ベルト22の長さ方向両端部は、図2に示すように、一定幅で折り返されており、その折り返されたベルト22の端縁がそのベルト22の側面に縫い合わされて筒状部分22tが形成されている。そして、ベルト22の先端側の筒状部分22tにフック21の基端鉤部21cが通されて連結されている。前記フック21は、先端側のフック本体21mが車椅子SのフレームSfに掛けられるように構成されている。
また、ベルト22の基端部側の筒状部分22tには、ワイヤ24の先端部分を覆う弾力性のあるチューブ25が通されている。そして、前記チューブ25から突出したワイヤ24の突出端がスリーブ24sによってワイヤ24の側面に圧着されている。即ち、ワイヤ24の先端部分はチューブ25に覆われた部位が輪になっており、その輪の部分がベルト22の筒状部分22tに通されている。これにより、ベルト22が損傷しないように、そのベルト22とワイヤ24とが連結される。
即ち、ワイヤ24のチューブ25、スリーブ24s及びベルト22の筒状部分22tが本発明の連結部材に相当する。
装置本体30は、図2等に示すように、車体フロアFm(図1(B)参照)上で水平に固定されたベース31と、前記ベース31上でそのベース31と平行な状態で回転可能に構成された左右一対のリール34とを備えている。リール34は、リング状のリール本体部34yと、そのリール本体部34yの上面に同軸に形成された歯車部34wとから構成されている。そして、前記リール本体部34yの外周面に縛り部材20のワイヤ24が巻き取られるワイヤ溝(図示省略)が形成されている。
右側のリール34の歯車部34wには水平な右側中間歯車35が噛合しており、左側のリール34の歯車部34wには同じく水平な左側中間歯車36が噛合している。左右の中間歯車35,36は、等しい径寸法、かつ等しい歯数で形成されており、それらの中間歯車35,36が相互に噛合している。
また、右側中間歯車35には、水平な第2駆動歯車37bが噛合しており、その第2駆動歯車37bにモータ38により回転させられる第1駆動歯車37aが噛合している。
上記構成より、モータ38が正転して、図2の矢印に示すように、第1駆動歯車37aが右回転、第2駆動歯車37bが左回転すると、その第2駆動歯車37bと噛合する右側中間歯車35が右回転する。これにより、右側中間歯車35と噛合する右側のリール34の歯車部34wと左側中間歯車36とが左回転する。そして、左側中間歯車36が左回転することにより、この歯車36と噛合する左側のリール34の歯車部34wが右回転する。即ち、モータ38の正転により右側のリール34が左回転、左側のリール34が右回転して、縛り部材20のワイヤ24が巻き取られる。また、モータ38の逆転により右側のリール34が右回転、左側のリール34が左回転して、縛り部材20のワイヤ24が繰り出される。
即ち、装置本体30のモータ38、第1、第2駆動歯車37a,37b、中間歯車35,36及びリール34の歯車部34w等が本発明のリール回転機構に相当する。
装置カバー40は、図1(A)、図3(B)に示すように、装置本体30と縛り部材20の水平部分を覆えるように構成されたカバーであり、車室床面Fを構成できるように上面が平坦に形成されている。装置カバー40の上面前部には、車椅子Sの前輪Srが当接可能に構成された前輪ストッパFsが形成されている。さらに、装置カバー40には、左右の縛り部材20のベルト22及びフック21を車室床面F上に出すための開口(図示省略)が形成されており、その開口の位置に張力方向設定部材45(図2、図3(B)参照)が裏側から固定されている。
張力方向設定部材45は、車椅子Sに対して縛り部材20から加わる張力の方向を決めるための部材であり、図2に示すように、縛り部材20のベルト22が通される幅広の開口部45hを備えている。張力方向設定部材45には、開口部45hの前側に縛り部材20のベルト22が掛けられる掛り部45kが形成されており、その開口部45hの後側に張力方向設定部材45を装置カバー40に固定するための固定部45bが設けられている。張力方向設定部材45は、掛り部45kが車室床面Fと平行に位置決めされた状態で装置カバー40(車室床面F)に固定されている。
左右の張力方向設定部材45は、前輪ストッパFsの位置まで前進した車椅子Sの左右の後輪Sbに挟まれる位置で、かつ車椅子Sの後部真下位置(規定位置)に固定されている。このため、縛り部材20のフック21が車椅子SのフレームSfに掛けられて、ベルト22に張力が加えられた状態で、車椅子Sは張力方向設定部材45の方向(規定位置の方向)にベルト22の張力を受けるようになる。
次に、張力付与装置10の動作について説明する。
車椅子Sの乗車時には、先ず、車両1の後部扉1dが開けられた状態で車椅子用スロープ2が展開される。さらに、車椅子用スロープ2の傾斜を緩やかにするために、車両1の後部が一定高さ下降させられる。この状態で、車椅子Sが車椅子用スロープ2の位置まで導かれる。次に、介助者がウインチ装置5のフック5fを車椅子SのフレームSfの前部に掛け、その車椅子Sをウインチ装置5により車室の前輪ストッパFsの位置まで引き上げる。この状態で、車椅子Sは、図1(B)に示すように、張力付与装置10の左右の張力方向設定部材45を左右の後輪Sbで跨ぐように位置決めされる。
次に、介助者が張力付与装置10の左右の縛り部材20のフック21を車椅子SのフレームSfの後部左右にそれぞれ掛けた状態で装置本体30を動作させる。これより、左右の縛り部材20に所定張力が加わって、車椅子SのフレームSfが縛り部材20のベルト22によって張力方向設定部材45の方向の張力を受けるようになる。即ち、車椅子Sはウインチ装置5により前方への張力を受け、張力付与装置10により後下方向の張力を受けることでその位置に固定される。
車椅子Sを降車させる場合には、介助者が装置本体30を動作させて縛り部材20の張力を解除した後、フック21を車椅子SのフレームSfから外し、ウインチ装置5により車椅子Sを車椅子用スロープ2等に沿って後退させる。
本実施形態に係る張力付与装置10では、リール34は、車室床面Fに平行な状態で回転可能に構成されているため、起立させて回転させる場合よりも高さ寸法を小さくできる。また、縛り部材20はリール34に巻き取られる被巻き取り部がワイヤ24であり、帯状部のベルト22よりも十分幅狭に形成されている。このため、例えば、縛り部材20のベルト22をリール34に巻き取る場合と比較して、リール34の幅寸法を小さくできる。したがって、前記リール34の幅寸法の減少分だけ、張力付与装置10の高さ寸法を小さくできる。
また、縛り部材20のベルト22は表裏に折り曲げ自在に構成されており、そのベルト22が掛けられる張力方向設定部材45の掛り部45kは車室床面Fと平行に位置決めされている。このため、張力方向設定部材45により縛り部材20のベルト22を車室床面Fに沿って折り曲げることが可能になる。したがって、例えば、ワイヤ等を滑車等に掛けて曲げるよりも、張力方向設定部材45に縛り部材20のベルト22を掛けて曲げる方が、前記曲げ部分の高さ寸法を大幅に小さくできる。
このように、張力付与装置10の高さ寸法が全体的に小さくなるため、車室内の床部に張力付与装置10を設置する場合の装置カバー40等の高さ寸法を小さくできる。このため、車室床面Fに大きな突起部分が形成されることがない。
以下、図4に基づいて、本発明の実施形態2に係る車椅子固定装置の張力付与装置の説明を行う。本実施形態は、上記実施形態1において張力方向設定部材の固定されている部分(図1中II)が変更された実施形態であり、図4(A)には、張力方向設定部材の固定されている部分を示す斜視図が示されており、図4(B)にはその(4)−(4)線断面図が示されている。上記実施形態1と変更を要しない部分については図中に同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。
張力方向設定部材50が車室床面Fに形成された凹陥部64内で固定されており、縛り部材20を車室床面F上に出すための開口は凹陥部64内の前方下方位置にベルト挿通孔64bとして設けられているため、その開口は張力方向設定部材50により隠れた位置となり車室内からは見えにくく車室床面Fの見栄えが損なわれにくい。
また、張力方向設定部材50が凹陥部64に収納されたような構成となっているため、見かけ上車室床面Fに突出しないように配慮することでより見栄えをより向上することができる。
また、張力方向設定部材50の固定部55にカラー部材56を配設して張力方向設定部材50を底上げすることにより、張力方向設定部材50とリテーナ70との間にカーペット62を挟む構成とされている。それにより、カーペット62(凹陥部64)の貫通孔64aの端面が露出せず、見栄えが損なわれることがない。
以下、図5に基づいて、本発明の実施形態3に係る車椅子固定装置の張力付与装置の説明を行う。実施形態3は、上記実施形態2において張力方向設定部材の固定されている部分に変更を加えた実施形態である。図5(A),(B)には、図4(A),(B)に対応して張力方向設定部材の固定されている部分が示されている。すなわち、図5(A)は張力方向設定部材の固定されている部分斜視図であり、図5(B)はその(5)−(5)断面図(B)である。上記実施形態1,2と変更を要しない部分については図中に同じ符号で示し、詳細な説明を省略する。
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ウインチ装置5を有する車両1に使用される車椅子固定装置の張力付与装置10を例示したが、ウインチ装置5を有しない車両に前記張力付与装置10を使用することも可能である。この場合、車椅子Sの前部を前下方に引っ張るための張力付与装置10と、その車椅子Sの後部を後下方に引っ張るための張力付与装置10を設置する必要がある。
また、上記実施形態1では、装置カバー40に張力方向設定部材45を固定する例を示したが、張力方向設定部材45を装置カバー40に覆われる車体フロアFmに固定することも可能である。
また、ワイヤ24の先端部分を覆うチューブ25を弾力性のある部材で形成する例を示したが、例えば、円弧状に成形した樹脂チューブ等を使用することも可能である。
F・・・・車室床面
7・・・・車両床部
9・・・・車両床部
20・・・縛り部材
21・・・フック
22・・・ベルト(帯状部)
22t・・筒状部分(連結部材)
24・・・ワイヤ(被巻き取り部)
25・・・チューブ(連結部材)
30・・・装置本体
34・・・リール
34w・・歯車部(リール回転機構)
35・・・右側中間歯車(リール回転機構)
36・・・左側中間歯車(リール回転機構)
37a・・第1駆動歯車(リール回転機構)
37b・・第2駆動歯車(リール回転機構)
38・・・モータ(リール回転機構)
40・・・装置カバー
45・・・張力方向設定部材
50・・・張力方向設定部材
64・・・凹陥部
Claims (2)
- 先端が車椅子に連結可能な複数本の縛り部材と、
車室床面に平行な状態で回転可能で、この回転により各々の前記縛り部材を巻き取り、繰り出し可能な複数のリールと、
前記リールを巻き取り方向に回転させて前記縛り部材に所定張力を付与可能、かつ前記リールを繰り出し方向に回転可能なリール回転機構と、
車両床部の規定位置に固定されて、対応する前記縛り部材が掛けられる構成であり、前記縛り部材の向きが掛けられた位置で変わることにより、前記縛り部材が前記車椅子に対して前記規定位置方向の張力を加えられるように働く複数の張力方向設定部材とを有し、
前記リール回転機構を作動させて前記リールを巻き取り方向に回転させることにより、前記縛り部材を介して前記車椅子に前記規定位置方向への張力を付与する張力付与装置が車両床部に設置される車椅子固定装置の張力付与装置であって、
前記縛り部材は、表裏に折り曲げ自在に構成されて前記張力方向設定部材に掛けられる帯状部と、その帯状部よりも幅狭に構成されて前記リールに巻き取られる断面略円形の被巻き取り部とからなり、
前記張力方向設定部材は、前記車室床面に形成された凹陥部内に収納されて固定されており、前記縛り部材の帯状部が通される開口部を備え、該開口部の一方側に前記縛り部材の帯状部が掛けられる掛り部が形成されているとともに、前記開口部の前記掛り部とは反対方向には板状の固定部が延設されており、該板状の固定部が前記凹陥部の底面の面方向に配設されて前記凹陥部の底面に固定されて前記掛り部が前記車室床面と平行に位置決めされており、前記車室床面の下方側に配設された前記縛り部材が前記凹陥部に貫通し、該凹陥部内で前記張力方向設定部材の掛り部に掛けられて前記車室床面の上方側へ向きが変えられる構成とされていることを特徴とする車椅子固定装置の張力付与装置。 - 請求項1に記載された車椅子固定装置の張力付与装置であって、
前記縛り部材の帯状部はベルトであり、被巻き取り部はワイヤであり、前記ベルトとワイヤとが連結部材により連結されていることを特徴とする車椅子固定装置の張力付与装置。
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