JP5196478B2 - Pod型推進装置および船舶 - Google Patents
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Description
そして、プロペラによってその後方に形成された流体の流れ(以下、「プロペラ後流」と称す)は、ポッドにまとわりつくように螺旋状を呈するとの認識の元に、推進性能の向上を図ろうとする発明が開示されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
ところが、実際は、ポッドの周囲には、船体が発生する縦渦(左右略対称)とプロペラ旋回流とが合わさった左右非対称な旋回流が生じている。このため、一方の側面で旋回流の回収に好適な形状にしても、他方の側面ではかえって翼自体の抵抗になり、所望のエネルギ回収ができないという問題があった。
また、翼形状のフィンは製作が困難であるため、製造コストが上昇するという問題があった。
該ストラットに固定されたポッドと、
該ポッドの先端側に回転自在に設置されたプロペラと、
該プロペラを回転させる回転手段または回転伝達手段と、
前記船体が形成する船体縦渦の方向と前記プロペラが形成するプロペラ旋回流の方向とが略同じになる前記ポッドの側面に設置された大型翼と、
前記船体が形成する船体縦渦の方向と前記プロペラが形成するプロペラ旋回流の方向とが略反対になる前記ポッドの側面に設置された、前記大型翼よりも小さな小型翼と、
を有することを特徴とする。
該船体に設置された前記(1)または(2)記載のPOD型推進装置と、
を有することを特徴とする。
(i)非対称な旋回流に直目して、船体縦渦とプロペラ旋回流とが合わさった大きな旋回流(下降流、場合によっては上昇流)の側には大型翼を配置して、大きな揚力を得ることによって推力を大きくし、反対に、船体縦渦とプロペラ旋回流とが打ち消しあった小さな旋回流(上昇流、場合によっては下降流)の側には小型翼を配置して、翼自体の摩擦抵抗や形状抵抗を小さくしているから、船体が形状抵抗として失ったエネルギもプロペラ後流の旋回エネルギと同時に回収することが可能になる。よって、大きなエネルギを回収することができるから、推進効率が向上する。
(ii)前記大型翼および前記小型翼が、略矩形状の板材(通常の鋼板を切り出したもの)によって形成されるから、製造コストが格段に安価になる。
図1は、本発明の実施形態1に係るPOD型推進装置を説明するものであって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図である。なお、各図において、それぞれの部材は模式的に示されているため、その寸法等は図示されたものに限定されるものではない。
図1において、POD型推進装置10は、船舶の船体1に設置されるものであって、プロペラ4と、プロペラ4を具備するポッド本体3と、ポッド本体3を船体1に設置するためのストラット2と、を有している。
ポッド本体3は、船首側に紡錘状のハブ(ポッド後端部)3aと、船尾側に紡錘状のコーン(ポッド後端部)3cと、円筒状または樽状のポッド中央部3bと、を具備している。そして、プロペラ4によってポッド本体3に向かう水流が形成されるもの、すなわち、プロペラ4によってポッド本体3が牽引されるものである。
なお、本発明はプロペラ4を回転する機構を限定するものではなく、ポッド本体3内に回転駆動手段が配置されたものでも、船体1に設置された回転駆動手段からの回転をストラット2を経由して伝達するものであってもよい。
ポッド本体3の側面にはポッド本体の軸方向に平行で、ポッド本体の側面の法線方向に位置するように、略矩形板からなる大型翼5aおよび小型翼5bが固定されている。大型翼5aと小型翼5bとは、プロペラ4の中心(ポッド本体3の中心に同じ)を挟んで互いに対称の位置に(水平に相当する)配置されている。
なお、本発明は、大型翼5aおよび小型翼5bが水平であるものに限定するものではなく、流れに対して所定の仰角を設けて配置されたものであってもよい。
図2および図3は、本発明の実施形態1に係るPOD型推進装置の周囲の流れを説明するためのものであって、図2の(a)は船尾縦渦を模式的に示す背面図、図2の(b)はプロペラ旋回流を模式的に示す背面図、図2の(c)は船尾縦渦とプロペラ旋回流が合わさった合計旋回流を模式的に示す背面図、図3は合計旋回流の計測結果を示す背面図である。
図2の(a)において、船体1の船尾には、船体中央に向かって巻き込むような船尾縦渦Sa、Sbが形成される。船尾縦渦Saと船尾縦渦Sbとは左右略対称であって、ポッド本体3の両側では下降流が形成されている。
図2の(b)において、プロペラ4が時計回りに回っているため、プロペラ旋回流Pも又、時計回りの流れに形成されている。すなわち、ポッド本体3の右側(右舷側に同じ)では下降流が、ポッド本体3の左側(左舷側に同じ)では上昇流が、それぞれ形成されている。
図2の(c)および図3において、船尾縦渦Sa、Sbがプロペラ旋回流Pによって捩られ、大小2つの合計旋回流Ca、Cbになっている。すなわち、ポッド本体3の右側では強い下方向の合計旋回流Caが形成され、一方、ポッド本体3の左側では緩やかな略一様な上方向の合計旋回流Cbがそれぞれ形成されている。
図4は、本発明の実施形態1に係るPOD型推進装置の作用を説明するためのものであって、(a)は背面図、(b)は側面図である。
図4において、ポッド本体3の右舷側には、大型翼5aが設置されているから、前記強い下方向の合計旋回流Caによって、大きな揚力Faが生じる。よって、揚力Faの水平方向成分として大きな推力Daが得られる。
一方、ポッド本体3の左舷側には、小型翼5bが設置されているから、前記緩やかな上方向の合計旋回流Cbによって、小さな揚力Fbが生じる。よって、揚力Fbの水平方向成分として小さな推力Dbが得られる。このとき、小型翼5bにかかる荷重度は小さく、剥離のおそれも小さい。また、翼自体の摩擦抵抗や形状抵抗が小さく抑えられるため、全体として推力Dbは小さいものの、推進効率を高めている。
なお、以上は、大型翼5aおよび小型翼5bをそれぞれ1枚のみ有する場合を示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、一方または両方が複数枚であってもよい。
なお、何れの側を大型翼5a(小型翼5b)にするのかを決定するには、プロペラが船尾から見て時計回りの場合、以下の式1によって定義される循環「ΓPDO 」の正負による。
すなわち、「ΓPDO ≧0」のとき、左舷側を小型翼5bに、右舷側を大型翼5aにする。一方、「ΓPDO <0」のとき、左舷側を大型翼5aに、右舷側を小型翼5bにする。
なお、式1において循環を示すΓportおよびΓhullについては、船尾から見て時計回りの循環を正とし、反時計回りを負とする。
図5は、本発明の実施形態2に係るPOD型推進装置を説明する背面図である。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。また、それぞれの部材は模式的に示されているため、その寸法等は図示されたものに限定されるものではない。
図5において、POD型推進装置20は、左弦寄りに配置されたPOD型推進装置10PORTと、右弦寄りに配置されたPOD型推進装置10STBとから形成されている。POD型推進装置10PORTおよびPOD型推進装置10STB は、POD型推進装置10(実施の形態1)に同じであるから、共通する内容については説明を省略する。
すなわち、船体6には、左舷寄りには時計回りに回転するプロペラ(図示しない)と、右舷寄りには反時計回りに回転するプロペラ(図示しない)と、が設置されている。
一方、右舷寄りのPOD型推進装置10STBの回りには、反時計回りのプロペラ旋回流PSTBと、反時計回りの船尾縦渦SSTBと、が形成され、船体6の幅方向の中央側で強い下降流が生じ、左舷側で緩やかな上昇流が生じている。このため、船体6の幅方向の中央側には大型翼5aが、左舷側には小型翼5bが、それぞれ設置されている。
すなわち、左舷寄りのPOD型推進装置10PORTにおいて、「ΓPDO_PORT ≧0」のとき、左舷側を小型翼5bに、船体中央側を大型翼5aにする。一方、「ΓPDO_PORT <0」のとき、左舷側を大型翼5aに、船体中央側を小型翼5bにする。
また、右舷寄りのPOD型推進装置10STBにおいて、「ΓPDO_STB ≧0」のとき、船体中央側を大型翼5aに、右舷側を小型翼5bにする。一方、「ΓPDO_STB <0」のとき、船体中央側を小型翼5bに、右舷側を大型翼5aにする。
なお、式2において循環を示すΓportおよびΓhullについては、左舷側は船尾から見て時計回りの循環を正とし、反時計回りを負とし、一方、右舷側は船尾から見て時計回りを負とし、反時計回りを正とする。
2 ストラット
3 ポッド本体
4 プロペラ
5a 大型翼
5b 小型翼
6 船体(実施の形態2)
10 POD型推進装置(実施の形態1)
20 POD型推進装置(実施の形態2)
10PORT POD型推進装置(左舷寄り)
10STB POD型推進装置(右弦寄り)
Claims (3)
- 船体に設置されたストラットと、
該ストラットに固定されたポッドと、
該ポッドの先端側に回転自在に設置されたプロペラと、
該プロペラを回転させる回転手段または回転伝達手段と、
前記船体が形成する船体縦渦の方向と前記プロペラが形成するプロペラ旋回流の方向とが略同じになる前記ポッドの側面に設置された大型翼と、
前記船体が形成する船体縦渦の方向と前記プロペラが形成するプロペラ旋回流の方向とが略反対になる前記ポッドの側面に設置された、前記大型翼よりも小さな小型翼と、
を有することを特徴とするPOD型推進装置。 - 前記大型翼および前記小型翼が、平面視において略矩形状の断面矩形の板材によって形成されてなることを特徴とする請求項1記載のPOD型推進装置。
- 船体と、
該船体に設置された請求項1または2記載のPOD型推進装置と、
を有することを特徴とする船舶。
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JP2008164242A JP5196478B2 (ja) | 2008-06-24 | 2008-06-24 | Pod型推進装置および船舶 |
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JP5196478B2 true JP5196478B2 (ja) | 2013-05-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008164242A Active JP5196478B2 (ja) | 2008-06-24 | 2008-06-24 | Pod型推進装置および船舶 |
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JPS62238194A (ja) * | 1986-04-07 | 1987-10-19 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 非対称フイン |
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