JP5196170B2 - 溶接加工装置及び溶接加工方法 - Google Patents

溶接加工装置及び溶接加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5196170B2
JP5196170B2 JP2008319461A JP2008319461A JP5196170B2 JP 5196170 B2 JP5196170 B2 JP 5196170B2 JP 2008319461 A JP2008319461 A JP 2008319461A JP 2008319461 A JP2008319461 A JP 2008319461A JP 5196170 B2 JP5196170 B2 JP 5196170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blank material
station
welding
blank
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008319461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010142816A (ja
Inventor
潤 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008319461A priority Critical patent/JP5196170B2/ja
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to RU2011129642/02A priority patent/RU2481934C2/ru
Priority to PCT/JP2009/070834 priority patent/WO2010071109A1/ja
Priority to US13/139,139 priority patent/US20110240612A1/en
Priority to EP09833412A priority patent/EP2377642A4/en
Priority to CN2009801563453A priority patent/CN102307702A/zh
Priority to KR1020117013660A priority patent/KR20110084327A/ko
Publication of JP2010142816A publication Critical patent/JP2010142816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5196170B2 publication Critical patent/JP5196170B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、複数のブランク材を互いに溶接する溶接加工装置及び溶接加工方法に関する。
本願出願人は、特許文献1に示されるよう加工装置において、第1ブランク材に対して第2ブランク材の突き合せ溶接を行い、次いで第1ブランク材及び/または第2ブランク材に対して第3ブランク材の突き合せ溶接を行うものを開発中である。
特開平8−290282号公報
上述のような突き合せ溶接において、第1ブランク材または第2ブランク材の寸法誤差や第2ブランク材の第1ブランク材に対する位置決め誤差により、第3ブランク材が第2ブランク材に対して所望の突き合せ状態を得られない場合があり、その場合には十分な溶接品質を得られないという問題が生じる。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、上述したような第1、第2及び第3ブランク材の突き合せ溶接を行う場合でも、ブランク材間の良好な突き合せ状態を得て、溶接品質を向上することができる溶接加工装置を提供することにある。
本発明の請求項1の溶接加工装置は、第1ブランク材と第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで第2ブランク材と第3ブランク材との突き合せ溶接を行うものであって、テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第1位置決めステーションと、前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接する第1溶接ステーションと、前記第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断する切断ステーションと、前記テーブル上において前記第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第2位置決めステーションと、前記テーブルに固定された前記第2ブランク材と第3ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接する第2溶接ステーションとを備え、前記第1位置決めステーション、前記第1溶接ステーション、前記切断ステーション、前記第2位置決めステーション、及び前記第2溶接ステーションの順番で各ステーションが並べられ、前記テーブルがこれらのステーションのすべてに配置されると共に、各ステーションで並行してプロセスが実行され、そして各ステーションでのプロセスが完了すると、すべてのテーブルが次のステーションに移動するように構成され、各テーブルには、位置決め用ストッパと、前記ワークが前記位置決め用ストッパに当接するように同ワークを押圧する押圧部材と、位置決めされたワークをテーブルに固定する固定装置とをそれぞれ備え、前記第1,2位置決めステーションには、該位置決めステーションに位置する前記テーブルの押圧部材に係合して同押圧部材を駆動するアクチュエータを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2の溶接加工装置は、第1ブランク材と少なくとも1つの第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで前記第1ブランク材及び前記第2ブランク材と前記第3ブランク材との突き合せ溶接を行うものであって、テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第1位置決めステーションと、前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材を両者の突き合せ部で互いに溶接する第1溶接ステーションと、前記第1ブランク材及び第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断する切断ステーションと、前記テーブル上において前記第1及び第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第2位置決めステーションと、前記テーブルに固定された前記第1及び第2ブランク材と第3ブランク材との突き合せ溶接を行う第2溶接ステーションとを備え、前記第1位置決めステーション、前記第1溶接ステーション、前記切断ステーション、前記第2位置決めステーション、及び前記第2溶接ステーションの順番で各ステーションが並べられ、前記テーブルがこれらのステーションのすべてに配置されると共に、各ステーションで並行してプロセスが実行され、そして各ステーションでのプロセスが完了すると、すべてのテーブルが次のステーションに移動するように構成され、各テーブルには、位置決め用ストッパと、前記ワークが前記位置決め用ストッパに当接するように同ワークを押圧する押圧部材と、位置決めされたワークをテーブルに固定する固定装置とをそれぞれ備え、前記第1,2位置決めステーションには、該位置決めステーションに位置する前記テーブルの押圧部材に係合して同押圧部材を駆動するアクチュエータを備えたことを特徴とする。
請求項の溶接加工装置は、請求項1又は2において、前記第2溶接ステーションでプロセスを完了したテーブルは、完成品としての前記溶接された第1乃至第3ブランク材が同テーブルから搬出された後に、再び前記第1位置決めステーションに戻されるように構成されたことを特徴とする。
請求項の溶接加工装置は、請求項において、前記完成品としての前記溶接された第1乃至第3ブランク材の搬出を行うための搬出ステーションが、前記第2溶接ステーションの次に設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項の溶接加工方法は、第1ブランク材と第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで第2ブランク材と第3ブランク材との突き合せ溶接を行う請求項1に記載の溶接加工装置によるものであって、テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接するステップと、前記第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断するステップと、前記テーブル上において前記第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、前記テーブルに固定された前記第2ブランク材と第3ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接するステップとを備えていることを特徴とする。
本発明の請求項の溶接加工方法は、第1ブランク材と少なくとも1つの第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで前記第1ブランク材及び前記第2ブランク材と前記第3ブランク材との突き合せ溶接を行う請求項2に記載の溶接加工装置によるものであって、テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材を両者の突き合せ部で互いに溶接するステップと、前記第1ブランク材及び第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断するステップと、前記テーブル上において前記第1及び第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、前記テーブルに固定された前記第1及び第2ブランク材と第3ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接するステップとを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項1の溶接加工装置において、前記第1位置決めステーションにおいて前記第1ブランク材及び第2ブランク材がテーブル上の所定位置に固定され、次いで前記第1溶接ステーションにおいて、前記第1及び第2ブランク材が互いに溶接され、さらに前記切断ステーションにおいて第2ブランク材における前記第3ブランク材に対する突き合せ縁が所期の形状に切断される。したがって、これら第1及び第2ブランク材の寸法誤差あるいは同第1及び第2ブランク材の突き合せ溶接により生じた誤差にかかわらず、前記第2位置決めステーションにおいて第2ブランク材と第3ブランク材との間の精度の高い突き合せ状態を得ることができる。これにより次の第2溶接ステーションにおいて、第2ブランク材と第3ブランク材との間の良好な突き合せ溶接を行うことが可能となり、その溶接の品質も向上することができる。
本発明の請求項2の溶接加工装置において、前記第1位置決めステーションにおいて前記第1ブランク材及び第2ブランク材がテーブル上の所定位置に固定され、次いで前記第1溶接ステーションにおいて、前記第1及び第2ブランク材が互いに溶接され、さらに前記切断ステーションにおいて第1及び第2ブランク材における前記第3ブランク材に対する突き合せ縁が所期の形状に切断される。したがって、これら第1及び第2ブランク材の寸法誤差あるいは同第1及び第2ブランク材の突き合せ溶接により生じた誤差にかかわらず、前記第2位置決めステーションにおいて第1ブランク材及び第2ブランク材と第3ブランク材との間の精度の高い突き合せ状態を得ることができる。これにより次の第2溶接ステーションにおいて、第1及び第2ブランク材と第3ブランク材との間の良好な突き合せ溶接を行うことが可能となり、その溶接の品質も向上することができる。
そして、請求項1,2のいずれの溶接加工装置において、上述の各ステーション順番に並べられ、前記テーブルがこれらのステーションのすべてに配置されると共に、各ステーションで並行してプロセスが実行され、そして各ステーションでのプロセスが完了すると、すべてのテーブルが次のステーションに移動するように構成されている。したがって、ワークを加工するサイクル時間を短縮することができる。
請求項の溶接加工装置において、前記完成品が搬出されたテーブルが、再び前記第1位置決めステーションに戻されるように構成されているので、各テーブルが各ステーションを循環することになり、必要なテーブル数を最小限に抑えることができる。
請求項の溶接加工装置において、前記完成品の搬出を行うための搬出ステーションが、前記第2溶接ステーションの次に設けられているので、この搬出ステーションは搬出プロセス専用となり、完成品の搬出に十分に時間をかけることができる。
本発明の請求項の溶接加工方法において、前記第1位置決めステーションにおいて前記第1ブランク材及び第2ブランク材がテーブル上の所定位置に固定され、次いで前記第1溶接ステーションにおいて、前記第1及び第2ブランク材が互いに溶接され、さらに前記切断ステーションにおいて第2ブランク材における前記第3ブランク材に対する突き合せ縁が所期の形状に切断される。したがって、これら第1及び第2ブランク材の寸法誤差あるいは同第1及び第2ブランク材の突き合せ溶接により生じた誤差にかかわらず、前記第2位置決めステーションにおいて第2ブランク材と第3ブランク材との間の精度の高い突き合せ状態を得ることができる。これにより次の第2溶接ステーションにおいて、第2ブランク材と第3ブランク材との間の良好な突き合せ溶接を行うことが可能となり、その溶接の品質も向上することができる。
本発明の請求項の溶接加工方法において、前記第1位置決めステーションにおいて前記第1ブランク材及び第2ブランク材がテーブル上の所定位置に固定され、次いで前記第1溶接ステーションにおいて、前記第1及び第2ブランク材が互いに溶接され、さらに前記切断ステーションにおいて第1及び第2ブランク材における前記第3ブランク材に対する突き合せ縁が所期の形状に切断される。したがって、これら第1及び第2ブランク材の寸法誤差あるいは同第1及び第2ブランク材の突き合せ溶接により生じた誤差にかかわらず、前記第2位置決めステーションにおいて第1ブランク材及び第2ブランク材と第3ブランク材との間の精度の高い突き合せ状態を得ることができる。これにより次の第2溶接ステーションにおいて、第1及び第2ブランク材と第3ブランク材との間の良好な突き合せ溶接を行うことが可能となり、その溶接の品質も向上することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
まず、本発明の一実施形態を図1〜図9に従って説明する。図1は同実施形態の溶接加工装置全体を示す平面図、図2は同溶接加工装置の縦断面図、図3は図1のテーブルを示す平面図、図4は図1の第1位置決めステーションの断面図、図5は第1位置決めステーションの作動を示す断面図、図6は図1の第1溶接加工ステーションを示す断面図、図7は図1の切断加工ステーションを示す断面図、図8は図1の第2位置決めステーションを示す断面図、図9は図1の第2溶接加工ステーションを示す断面図である。
本溶接加工装置は、図1に示されるように、第1位置決めステーション2と、第1溶接加工ステーション4と、切断加工ステーション6と、第2位置決めステーション8と、第2溶接加工ステーション10と、搬出ステーション12を備え、これらの6つのステーション2乃至12は円周上に等ピッチで配置されている。これらステーションの上方には、基台14上にベアリング16を介して回転可能に支持された回転台18が設けられている。
回転台18上には、上述のステーションの数に等しい6つのテーブル20が、前記ピッチと等しいピッチで配置されている。この回転台18は、図示しない駆動装置により前記1ピッチずつ矢印22に沿って回転できるように構成されており、これにより、各テーブル20が各ステーションで順に停止することができる。また回転台18は中心部が中空のドーナッツ形を有している。
テーブル20は、板金パネルからなる第1ブランク材B1と2つの第2ブランク材B2の突き合せ溶接、及びこれら第2ブランク材B2と第3ブランク材B3の突き合せ溶接に適するように設計されている。より詳細には、図3に示されるように、テーブル20は、第1ブランク材B1の突き合せ縁B1aに当接可能な位置決め用ストッパ24と、第1ブランク材B1の突き合せ縁B1aがストッパ24に当接するように同第1ブランク材B1を押圧する第1押圧部材26と、第1ブランク材B1の幅方向の位置決め、すなわち第1押圧部材26による押圧方向とは直角方向の位置決めを行う第1ガイド部材27と、第1ブランク材B1をテーブルに固定する第1の固定装置としてのマグネットクランプ28を有している。
またテーブル20は、第2ブランク材B2の突き合せ縁B2aが、同テーブル8に固定された第1ブランク材B1の突き合せ縁B1aに当接するように、同第2ブランク材B2を押圧する第2押圧部材30と、第2ブランク材B2の幅方向の位置決め、すなわち第2押圧部材30による押圧方向とは直角方向の位置決めを行う第2ガイド部材31と、第2ブランク材B2をテーブル20に固定する第2の固定装置としてのマグネットクランプ32を有している。
さらにテーブル20は、第3ブランク材B3の突き合せ縁B3aが、同テーブル20に固定された第2ブランク材B2の突き合せ縁B2bに当接するように、同第3ブランク材B3を押圧する第3押圧部材34と、第3ブランク材B3の幅方向の位置決め、すなわち第3押圧部材34による押圧方向とは直角方向の位置決めを行う第3ガイド部材35と、第3ブランク材B3をテーブル20に固定する第3の固定装置としてのマグネットクランプ36を有している。
位置決め用ストッパ24は、図5に示される、テーブル20の上面から突出してブランク材B1に当接可能な使用位置と、図4、図6〜図9に示される、テーブル20の上面から下降した格納位置とに移動できるように、テーブル20に設けられたガイド38に支持されている。なお、同ストッパ24は、通常は図4に示されるように、自重により、または図示しないスプリングにより、前記格納位置に位置するように構成されている。
第1押圧部材26は、テーブル20上の第1ブランク材B1を押圧できるように、テーブル20に設けられたガイド40に支持されると共に、テーブル20の下方に突出する係合部26Aを有している。
第2押圧部材30は、テーブル20上のブランク材B2を押圧できるようにガイド42に支持されると共に、テーブル20の下方に突出する係合部30Aを有している。さらに、この第2押圧部材30は、図5に示されるように、テーブル20上に突出する使用位置と、図4に示されるような、テーブル20の上面よりも下方に下降した格納位置とに移動できるように、ガイド42に支持された上下方向ガイド44に支持されている。なお、同押圧部材30は、通常は自重により、または図示しないスプリングにより、前記格納位置に位置するように構成されている。
第3押圧部材34は、テーブル20上のブランク材B3を押圧できるようにガイド46に支持されると共に、テーブル20の下方に突出する係合部30Aを有している。なお、第1押圧部材26、第2押圧部材30及び第3押圧部材34は、それぞれテーブル20との間に設けられた図示しないスプリングにより、それぞれガイド40、42及び46の所定位置に戻るように付勢されている。
第1、第2及び第3ガイド部材27、31及び35は、それぞれ第1、第2及び第3ブランク材B1、B2及びB3に当接する使用位置と、同使用位置から後退した非使用位置に移動可能である。これらガイド部材27、31及び35の移動は、押圧部材26、30及び34と同じように、第1位置決めステーション2及び第2位置決めステーション8に適宜設けられた図示しないアクチュエータにより移動されるように構成される。
マグネットクランプ28、32及び36は、それぞれテーブル20の上面に設けられ、第1ブランク材B1、第2ブランク材B2及び第3ブランク材B3の下面を磁力により吸着してテーブル20に固定するものである。これらマグネットクランプ28、32及び36は、通常の永久磁石と、極性が反転可能な磁石と、同磁石の極性を反転するための電磁コイルとを備え、同電磁コイルへの通電により、表面上に磁力を発生する状態と、表面上から磁力を消失させる状態とに切換えることができるタイプのものが採用されている。そして、第1位置決めステーション2、第2位置決めステーション8及び搬出ステーション12において、これらマグネットクランプ28、32及び36の切換えのために、その電磁コイルに通電する必要がある。このため、図示しないが、各ステーション2、8及び12には、テーブル20にマグネットクランプ28、32及び36の制御電流を供給する非接触型のパワーサプライ装置が設けられている。
なお、各テーブル20は、回転台18に設けられた位置決めピン50により同回転台18上の正確な位置に固定されている。
第1位置決めステーション2には、図4及び図5に示されるように、昇降用アクチュエータ52により昇降可能な位置決めステーションベース54が設けられている。同ベース54には、位置決め用ストッパ24をその使用位置に押し上げるストッパ用アクチュエータ56、第1押圧部材26を駆動する第1押圧用アクチュエータ58、及び第2押圧部材30を駆動する第2押圧用アクチュエータ60が設けられている。
この位置決めステーション2において、図4に示されるように、ベース54が下降したときに、ストッパ用アクチュエータ56、第1及び第2押圧用アクチュエータ58及び60は、テーブル20が回転台18と共に移動しても何も干渉する部分がない。また位置決めステーション2において、図5に示されるようにベース54が上昇したときには、ストッパ用アクチュエータ56を駆動することによって、同アクチュエータ56の駆動部分56Aが位置決め用ストッパ24をその使用位置に移動することができ、またアクチュエータ58及び60の各駆動部分58A及び60Aが、押圧部材26及び30の係合部26A及び30Aに係合して押圧可能な状態となる。なお、アクチュエータ60は、ベース54の上昇により、その駆動部分60Aの上面が第2押圧部材30を押し上げて図示のようにテーブル20上に突出させる。
第1溶接加工ステーション4には、レーザ溶接装置62が設けられている。レーザ溶接装置62は、加工ステーション4における回転台18の外側に設けられた外側柱64と、同回転台18の内側の中空部に設けられた内側柱66と、これら外側柱64と内側柱66との間に橋設されたレール状の案内部材68と、同案内部材68に沿って移動可能なスライダ70と、同スライダ70に支持されたレーザを照射するレーザヘッド72を備えている。同レーザヘッド72は、上下方向に移動できるように、またスライダ70の移動方向に対して直角方向に移動できるように、スライダ70に支持されている。そして、スライダ70の案内部材68に対する位置と、レーザヘッド72のスライダ70に対する位置は、図示しないコントローラにより、ブランク材の溶接位置に応じて制御される。
切断加工ステーション6には、レーザ切断装置74が設けられている。レーザ切断装置74は、上述したレーザ溶接装置62と類似しており、切断加工ステーション6における回転台18の外側に設けられた外側柱76と、同回転台18の内側の中空部に設けられた内側柱78と、これら外側柱76と内側柱78との間に橋設されたレール状の案内部材80と、同案内部材80に沿って移動可能なスライダ82と、同スライダ82に支持されたレーザを照射するレーザヘッド84を備えている。同レーザヘッド84は、上下方向に移動できるように、またスライダ82の移動方向に対して直角方向に移動できるように、スライダ82に支持されている。そして、スライダ82の案内部材80に対する位置と、レーザヘッド84のスライダ82に対する位置は、図示しないコントローラにより、ワークの切断位置に応じて制御される。
なお、この切断加工ステーション6における切断加工の目的は、第1溶接加工ステーション4において第1ブランク材B1に溶接された第2ブランク材B2の突き合せ縁B2bを修正することにある。すなわち、第1及び第2ブランク材B1及びB2の製作誤差あるいは、了ブランク材B1及びB2間の溶接時に生じた誤差により、第1ブランク材B1に溶接された第2ブランク材B2の突き合せ縁B2bが、所期の設計に対して誤差が生じる可能性がある。このため、第2及び第3ブランク材B2及びB3間の突き合せ精度を向上するために、このような切断を行うのである。なお、第1ブランク材B1に溶接された第2ブランク材B2の突き合せ縁B2bに誤差がなければ、この切断加工ステーション6において、レーザヘッド84によりレーザは照射されるが、実質切断は行われない。
第2位置決めステーション8には、図8に示されるように、昇降用アクチュエータ88により昇降可能な位置決めステーションベース90が設けられている。同ベース90には、第3押圧部材34を駆動する第3押圧用アクチュエータ92が設けられている。
この位置決めステーション8において、図8に示されるように、ベース90が下降したときに、第3押圧用アクチュエータ92は、テーブル20が回転台18と共に移動しても何も干渉する部分がない。また位置決めステーション8において、ベース90が上昇したときには、アクチュエータ92の駆動部分92Aが、押圧部材34の係合部34Aに係合して押圧可能な状態となる。
第2溶接加工ステーション10には、レーザ溶接装置94が設けられている。レーザ溶接装置62は、実質的に上述のレーザ溶接装置62と同じ構成を有しており、加工ステーション10における回転台18の外側に設けられた外側柱96と、同回転台18の内側の中空部に設けられた内側柱98と、これら外側柱96と内側柱98との間に橋設されたレール状の案内部材100と、同案内部材100に沿って移動可能なスライダ102と、同スライダ102に支持されたレーザを照射するレーザヘッド104を備えている。同レーザヘッド104は、上下方向に移動できるように、またスライダ102の移動方向に対して直角方向に移動できるように、スライダ102に支持されている。そして、スライダ102の案内部材100に対する位置と、レーザヘッド104のスライダ102に対する位置は、図示しないコントローラにより、ワークの溶接位置に応じて制御される。
なお、この実施形態において、基台14が中空でない場合には、溶接装置62の内側柱66、切断装置74の内側柱78及び溶接装置94の内側柱98を、基台18に取り付けることも可能である。
ところで、位置決めステーション2の近傍には、加工前のブランク材B1,B2及びB3がストックされているストックヤード110及び搬入用ロボット112が設けられている。ロボット112は、アームの先端に吸着部114を有しており、ストックヤード110上のブランク材B1,B2及びB3を吸着し、位置決めステーション2に位置するテーブル20上の所定位置に搬入することができる。他方、加工を終えたブランク材B1,B2及びB3から成る完成品Cがストックされるストックヤード116及び搬出用ロボット118が設けられている。ロボット118は、アームの先端に吸着部120を有しており、搬出ステーション12に位置するテーブル20上の完成品Cを吸着し、ストックヤード116位置決めステーション2にあるテーブル20上の所定位置に搬入することができる。
次に、本溶接加工装置の作動について説明する。まず、図1に示されるように、搬入用ロボット112がストックヤード110にあるブランク材B1、B2及びB3を吸着して、第1位置決めステーション2に位置するテーブル20上の所定位置に搬入する。この搬入位置はそれほど厳密な位置は要求されないが、各ブランク材B1,B2及びB3の位置決めに際して、位置決め用ストッパ24、各押圧部材26,30及び40、あるいはガイド部材27,31及び35が、各ブランク材B1、B2及びB3に当接可能なことが要求される。
第1位置決めステーション2では、図5に示されるように、昇降用アクチュエータ52によりベース54を上昇させ、次いでストッパ用アクチュエータ46により位置決め用ストッパ24をテーブル20から突出した使用位置に移動させる。なお、あらかじめこの状態にしておいてから、各ブランク材B1、B2及びB3をテーブル20上に搬入するように構成しても構わない。次に、第1ブランク材B1の突き合せ縁B1Aが位置決め用ストッパ24に当接するように、第1押圧用アクチュエータ58により駆動される第1押圧部材26によって同ブランク材B1を押圧すると共に、図示しないアクチュエータにより駆動される第1ガイド部材27により第1ブランク材B1の幅方向の位置決めを行い、これにより、ブランク材B1の位置決めが完了する。そして、マグネットクランプ28により同ブランク材B1がテーブル20に固定される。
次いで、図5に示される状態から、アクチュエータ56により位置決め用ストッパ24をテーブル20の上面から後退させる。そして、第2ブランク材B2の突き合せ縁B2aが第1ブランク材B1の突き合せ縁B1aに当接するように、第2押圧用アクチュエータ60により駆動される第2押圧部材30によって同ブランク材B2を押圧すると共に、図示しないアクチュエータにより駆動される第2ガイド部材31により第2ブランク材B2の幅方向の位置決めを行い、これによりブランク材B2の位置決めが完了する。そして、マグネットクランプ32により同ブランク材B2がテーブル20に固定される。
第1位置決めステーション2においてこのプロセスが完了すると、回転台18を前記1ピッチ分回転させ、第1溶接加工ステーション4においてプロセスが実行される。第1溶接加工ステーション4においては、図6に示されるように、レーザヘッド72によりテーブル20に固定された第1ブランク材B1と第2ブランク材B2との突き合せ部にレーザが照射され、両ブランク材B1及びB2が互いに溶接される。
第1溶接加工ステーション4においてこのプロセスが完了すると、回転台18を前記1ピッチ分回転させ、切断加工ステーション6においてプロセスが実行される。切断加工ステーション6においては、図7に示されるように、第1ブランク材B1に溶接された第2ブランク材B2の突き合せ縁B2Bに沿ってレーザヘッド84によりレーザが照射され、同突き合せ縁B2Bが所期の形状に修正される。
切断加工ステーション6においてこのプロセスが完了すると、回転台18を前記1ピッチ分回転させ、第2位置決めステーション8においてプロセスが実行される。第2位置決めステーション8においては、図8に示されるように、昇降用アクチュエータ88によりベース90を上昇させ、次いで第3ブランク材B3の突き合せ縁B3aが第2ブランク材B2の突き合せ縁B2bに当接するように、第3押圧用アクチュエータ92により駆動される第3押圧部材34によって同ブランク材B3を押圧すると共に、図示しないアクチュエータにより駆動される第3ガイド部材35により第3ブランク材B3の幅方向の位置決めを行い、これによりブランク材B3の位置決めが完了する。そして、マグネットクランプ36により同ブランク材B3がテーブル20に固定される。
第2位置決めステーション8においてこのプロセスが完了すると、回転台18を前記1ピッチ分回転させ、第2溶接加工ステーション10においてプロセスが実行される。第2溶接加工ステーション10においては、図9に示されるように、レーザヘッド104により第2ブランク材B2と第3ブランク材B3との突き合せ部にレーザが照射され、両ブランク材B2及びB3が互いに溶接される。これにより、ブランク材B1、B2及びB3の突き合せ溶接が完了する。
第2溶接加工ステーション10においてこのプロセスが完了すると、回転台18を前記1ピッチ分回転させ、搬出ステーション12においてプロセスが実行される。搬出ステーション12においては、各マグネットクランプ28,32及び36による各ブランク材B1,B2及びB3の固定が解除されると共に、図1に示されるように、搬出用ロボット118が、突き合せ溶接を完了した完成品Cを吸着し、完成品ストックヤード116に移動する。
なお、上述したように、本溶接加工装置においては、ステーションの数に等しい6つのテーブル20を備えており、搬入ステーション2には順次新しいブランク材B1,B2及びB3が搬入されると共に搬出ステーション12からは順次完成品Cが搬出され、各ステーション2,4,6,8,10及び12において、それぞれのプロセスが同じタイミングで実行されるように構成されている。
次に本溶接加工装置の効果について説明する。上述したように、本溶接加工装置においては、第1位置決めステーション2において第1ブランク材B1及び第2ブランク材B2がテーブル20上の所定位置に固定され、次いで第1溶接ステーション4において、第1及び第2ブランク材B1及びB2が互いに溶接され、さらに切断加工ステーション6において第2ブランク材B2における第3ブランク材B3に対する突き合せ縁B3aが所期の形状に切断される。したがって、これら第1及び第2ブランク材B1及びB2の寸法誤差あるいは同第1及び第2ブランク材B1及びB2の突き合せ溶接により生じた誤差にかかわらず、第2位置決めステーション8において第2ブランク材B2と第3ブランク材B3との間の精度の高い突き合せ状態を得ることができる。これにより次の第2溶接ステーション10において、第2ブランク材B2と第3ブランク材B3との間の良好な突き合せ溶接を行うことが可能となり、その溶接の品質も向上することができる。
また、各ステーション2,4,6,8,10及び12が順番に並べられ、テーブル20がこれらのステーションのすべてに配置されると共に、各ステーションで並行してプロセスが実行され、そして各ステーションでのプロセスが完了すると、すべてのテーブル20が次のステーションに移動するように構成されている。したがって、ワーク、すなわちブランク材を加工するサイクル時間を短縮することができる。さらに、搬出ステーション12で完成品が搬出されたテーブル20が、再び第1位置決めステーション2に戻されるように構成されているので、各テーブル20が各ステーションを循環することになり、必要なテーブル数を最小限に抑えることができる。
さらに、本溶接加工装置においては、6つのステーション2,4,6,8,10及び12においてそれぞれのプロセスが同じタイミングで実行されるように構成されているので、加工のサイクルを短縮することができる。しかも、各ステーションが円周上に配置されているので、最後のステーション12でプロセスを終えたテーブル20を最初のステーション2に戻すための長い戻りラインを不要とすることができる。また各テーブル20が回転台18上に各ステーションのピッチと等しいピッチで配置され、各ステーションでのプロセスが完了した後、回転台18を前記ピッチ分回転させることにより、各テーブル20が次のステーションへ移動する。これにより、各テーブル20の移動のための装置がその制御も含めて極めてシンプルにすることができる
また回転台18がドーナッツ形を有し、ブランク材の溶接あるいは切断加工のためにテーブル20上を横断可能となるようにレーザヘッド72,84または104を支持する案内部材68,80または104が、それぞれ外側柱64,76または96と内側柱66,78または98とにより両端を支持されている。このような両端支持により、案内部材68,80または104が強固に支持されることが可能となり、これに移動可能に支持されるレーザヘッド72,84または104がふらつくことなく、所望の軌跡に沿って正確に移動するこができる。しかも、3つのステーション4,6及び10において溶接装置62,94または切断装置74が設けられているが、案内部材68,80または104同士が互いに干渉することもないので、これら溶接装置または切断装置の設置の自由度が格段に向上する。この設置の自由度について補足すると、仮に回転台18がドーナッツ形でなく、中空部を有していないただの円形である場合、各溶接装置または切断装置の案内部材を回転台18全体を横断するように設ければ、十分な強度が得られる。しかし、その場合、各案内部材同士が干渉する問題が生じてしまうことになるのである。
本溶接加工装置において6つのテーブル20を必要としているが、各テーブル20には、各ブランク材B1,B2及びB3の位置決めに必要な位置決め用ストッパ24、各押圧部材26,30及び34、またはガイド部材27,31及び35が設けられるだけで、これらを駆動するアクチュエータ56,58,60または92等は、第1位置決めステーション2のベース54または第2位置決めステーション8のベース90に設けられている。このように、各テーブル20に、これらのアクチュエータを設ける必要がないので、各テーブル20の大型化を避けることができるし、アクチュエータの数も最小限に止めることができ、全体としてもコストを低減することができる。
第1位置決めステーション2においては、ベース54の上昇により、ストッパ用アクチュエータ56の駆動部分56Aが位置決め用ストッパ24に係合して上昇させることが可能になり、また押圧用アクチュエータ58の駆動部分58Aも第1押圧部材26の係合部26Aに係合して同押圧部材26を押圧可能となり、さらにストッパ用アクチュエータ60の駆動部分60Aは、第2押圧部材30をテーブル20上に突出させると共に係合部30Aに係合して同押圧部材30を押圧可能となる。また逆に、第1位置決めステーション2においてプロセスを終了した後は、ベース54を下降するのみで、ストッパ用アクチュエータ56とストッパ24との係合、並びに押圧用アクチュエータ58及び60と押圧部材26及び30との係合が、自動的に解除される。このように各アクチュエータの係合及び解除が容易に行われる。
同様に、第2位置決めステーション8においては、ベース90の上昇により、押圧用アクチュエータ92の駆動部分92Aも第3押圧部材34の係合部34Aに係合して同押圧部材34を押圧可能となる。また、ベース90を下降するのみで、押圧用アクチュエータ90と押圧部材34との係合が、自動的に解除される。このように各アクチュエータの係合及び解除が容易に行われる。
各ブランク材B1,B2及びB3は、その下面をマグネットクランプ28,32及び36によりテーブル20に固定されるので、各ブランク材B1,B2及びB3が固定された状態においても、テーブル20上に各ブランク材を固定するための固定装置が突出することがない。したがって、そのような固定装置が、溶接加工の妨げになることや、テーブル20の移動の妨げになることを防止できる。
第1ブランク材B1と第2ブランク材B2との位置決めに関しては、まず使用位置にある位置決め用ストッパ24に第1ブランク材B1の突き合せ縁B1aを当接させて位置決めし、第1ブランク材B1の固定が完了した後で同ストッパ16をその格納位置に移動させ、次いで第2ブランク材B2の突き合せ縁B2aを第1ブランク材B1の突き合せ縁B1aに当接させて位置決めする。したがって、両ブランク材B1及びB2の溶接を施す突き合せ縁B1a及びB2aをテーブル20に対して正確に位置決めすることができ、かつ当該突き合せ縁B1及びB2の溶接の際に同ストッパ16が溶接を妨害することを防止できる。
以上で、本発明の一実施形態の説明を終えるが、例えば上述した実施形態において、第1位置決めステーション2と搬出ステーション12とを1つのステーションにまとめて、全体として5つのステーションとすることができる。その場合、その1つのステーションにおいて、完成品Cをテーブル20から搬出した後に、ブランク材B1,B2及びB3を同テーブル上に搬入することになる。
次に、本発明の他の実施形態を図10に従って説明する。なお、図10において、図1〜9に示される実施形態のものと実質的に同一な部分には、前記で用いたものと同一符号を付して詳細な説明は省略する。この実施形態は、テーブル20に代えて、逆L字形の第1ブランク材B1と第2ブランク材B2とを溶接し、次いで第1ブランク材B1及び第2ブランク材B2と第3ブランク材B3とを溶接することができるように適合されたテーブル20Aが採用されたものである。より詳細には、図10に示されるテーブル20Aにおいて、L字形の第ブランク材B1は、位置決め用ストッパ24、第1押圧部材26及びガイド部材27により位置決めがなされ、第1マグネットクランプ28により固定される。第2ブランク材B2は、第2押圧部材30及びガイド部材31により第1ブランク材B1に対する位置決めがなされ、第2マグネットクランプ32により固定される。第3ブランク材B3は、互いに溶接された第1ブランク材B1及び第2ブランク材B2に対し、第3押圧部材34及びガイド部材35により位置決めがなされ、第3マグネットクランプ36により固定される。
このように図10に示される実施形態は、図1〜図9に示される実施形態と比べて、第3ブランク材B3が第1ブランク材B1にも溶接される点が異なる。このため、第1溶接ステーション4では、第1ブランク材B1に対して第2ブランク材B2が溶接される。切断ステーション6においては、第2ブランク材B2の突き合せ縁B2bと共に、第1ブランク材B1における第3ブランク材B3の突き合せ縁B3aに対する突き合せ縁B1bも、切断装置74により所期の形状に切断される。第2位置決めステーション8においては、第3ブランク材B3が、第1及び第2ブランク材B1及びB2に対して位置決めされる。第2溶接ステーション10においては、第3ブランク材B3が、第1及び第2ブランク材B1及びB2に対して溶接される。
これにより、上述の図1〜図9に示される実施形態と実質的に同様の効果を得ることができる。
図11は、本発明のさらに別の実施形態を示す。図11において、図1〜9または図10に示される実施形態のものと実質的に同一な部分には、前記で用いたものと同一符号を付して詳細な説明は省略する。この実施形態においては、図1〜9または図10に示される実施形態における各ステーション2,4,6,8,10及び12が直線状に配置されたものである。詳細には、図11に示されるように、各ステーションに亘って各テーブルが移動可能なレール122が設けられ、テーブル20Bがこれらステーション2,4,6,8,10及び12の順に移動することができる。なお、各テーブル20Bは、テーブル20と基本的に同じ構造を有しているが、レール122上を移動できるように図示しない車輪が設けられている。
第1位置決めステーション2の近傍には、ストックヤード100及び搬入ロボット112が設けられ、搬出ステーション12の近傍には、完成品ストックヤード116及びロボット118が設けられている。他方、搬出ステーション12の側方から第1位置決めステーション2の側方にかけてレール124が設けられている。搬出ステーション12で完成品の搬出を終えたテーブル20Bは、図示しないコンベヤ等により搬出ステーション12側方のレール124上に移動され、さらに位置決めステーション2の側方の待機位置126まで同レール12に沿って移動される。待機位置にあるテーブル20Bは、図示しないコンベヤ等により第1位置決めステーション2に再び移動される。
これにより、上述の図1〜図9に示される実施形態と実質的に同様の効果を得ることができる。ただし、各テーブル20Bを次のステーションへ移動するための移動装置、及びその制御装置は、それぞれのテーブル20B毎に設ける必要がある。また、直線状に並んだ各ステーションの側方に、テーブル20Bを搬出ステーション12から第1位置決めステーション2に戻すための長いレール124と、その設置のためのスペースを必要とする。
この実施形態において、テーブル20Bを1つ余分に設け、各ステーションでプロセスが実行されているときに、テーブル20Bの1つが待機位置126に待機するように構成することも可能である。
以上で、本発明の実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
本発明の一実施形態に係る溶接加工装置全体を示す平面図である。 図1の加工装置をII−II線に沿って見た矢視断面図である。 図1のテーブル20を示す平面図である。 図1の第1位置決めステーション2をIV−IV線に沿って見た矢視断面図である。 第1位置決めステーション2の作動を説明する断面図である。 図1の第1溶接加工ステーション4のVI−VI線に沿う矢視断面図である。 図1の切断加工ステーション6のVII−VII線に沿う矢視断面図である。 図1の第2位置決めステーション8のVIII−VIII線に沿う矢視断面図である。 図1の第2溶接加工ステーション10のIX−IX線に沿う矢視断面図である。 本発明の別の実施形態に係るテーブルを示す平面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る溶接加工装置全体を示す平面図である。
符号の説明
2 第1位置決めステーション
4 第1溶接加工ステーション
6 切断加工ステーション
8 第2位置決めステーション
10 第2溶接加工ステーション
12 搬出ステーション
18 回転台
20,20A,20B テーブル
24 位置決め用ストッパ
26,30,34 押圧部材
28,32,36 マグネットクランプ
56 ストッパ用アクチュエータ
58,60、92 押圧用アクチュエータ
62,94 溶接装置
72 切断装置
B1,B2,B3 ブランク材

Claims (6)

  1. 第1ブランク材と第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで第2ブランク材と第3ブランク材との突き合せ溶接を行う溶接加工装置であって、
    テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第1位置決めステーションと、
    前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接する第1溶接ステーションと、
    前記第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断する切断ステーションと、
    前記テーブル上において前記第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第2位置決めステーションと、
    前記テーブルに固定された前記第2ブランク材と第3ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接する第2溶接ステーションとを備え
    前記第1位置決めステーション、前記第1溶接ステーション、前記切断ステーション、前記第2位置決めステーション、及び前記第2溶接ステーションの順番で各ステーションが並べられ、
    前記テーブルがこれらのステーションのすべてに配置されると共に、各ステーションで並行してプロセスが実行され、そして各ステーションでのプロセスが完了すると、すべてのテーブルが次のステーションに移動するように構成され、
    各テーブルには、位置決め用ストッパと、前記ワークが前記位置決め用ストッパに当接するように同ワークを押圧する押圧部材と、位置決めされたワークをテーブルに固定する固定装置とをそれぞれ備え、
    前記第1,2位置決めステーションには、該位置決めステーションに位置する前記テーブルの押圧部材に係合して同押圧部材を駆動するアクチュエータを備えたことを特徴とする溶接加工装置。
  2. 第1ブランク材と少なくとも1つの第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで前記第1ブランク材及び前記第2ブランク材と前記第3ブランク材との突き合せ溶接を行う溶接加工装置であって、
    テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第1位置決めステーションと、
    前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材を両者の突き合せ部で互いに溶接する第1溶接ステーションと、
    前記第1ブランク材及び第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断する切断ステーションと、
    前記テーブル上において前記第1及び第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定する第2位置決めステーションと、
    前記テーブルに固定された前記第1及び第2ブランク材と第3ブランク材との突き合せ溶接を行う第2溶接ステーションとを備え
    前記第1位置決めステーション、前記第1溶接ステーション、前記切断ステーション、前記第2位置決めステーション、及び前記第2溶接ステーションの順番で各ステーションが並べられ、
    前記テーブルがこれらのステーションのすべてに配置されると共に、各ステーションで並行してプロセスが実行され、そして各ステーションでのプロセスが完了すると、すべてのテーブルが次のステーションに移動するように構成され、
    各テーブルには、位置決め用ストッパと、前記ワークが前記位置決め用ストッパに当接するように同ワークを押圧する押圧部材と、位置決めされたワークをテーブルに固定する固定装置とをそれぞれ備え、
    前記第1,2位置決めステーションには、該位置決めステーションに位置する前記テーブルの押圧部材に係合して同押圧部材を駆動するアクチュエータを備えたことを特徴とする溶接加工装置。
  3. 前記第2溶接ステーションでプロセスを完了したテーブルは、完成品としての前記溶接された第1乃至第3ブランク材が同テーブルから搬出された後に、再び前記第1位置決めステーションに戻されるように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の溶接加工装置。
  4. 前記完成品としての前記溶接された第1乃至第3ブランク材の搬出を行うための搬出ステーションが、前記第2溶接ステーションの次に設けられたことを特徴とする請求項記載の溶接加工装置。
  5. 第1ブランク材と第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで第2ブランク材と第3ブランク材との突き合せ溶接を行う請求項1に記載の溶接加工装置による溶接加工方法であって、
    テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、
    前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接するステップと、
    前記第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断するステップと、
    前記テーブル上において前記第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、
    前記テーブルに固定された前記第2ブランク材と第3ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接するステップとを備えたことを特徴とする溶接加工方法。
  6. 第1ブランク材と少なくとも1つの第2ブランク材との突き合せ溶接を行い、次いで前記第1ブランク材及び前記第2ブランク材と前記第3ブランク材との突き合せ溶接を行う請求項2に記載の溶接加工装置による溶接加工方法であって、
    テーブル上に前記第1ブランク材を位置決めして固定し、その固定された第1ブランク材に前記第2ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、
    前記テーブルに固定された前記第1ブランク材と前記第2ブランク材を両者の突き合せ部で互いに溶接するステップと、
    前記第1ブランク材及び第2ブランク材における前記第3ブランク材との突き合せ縁を、設定された形状に修正するように切断するステップと、
    前記テーブル上において前記第1及び第2ブランク材に前記第3ブランク材を突き合せることにより位置決めして同テーブルに固定するステップと、
    前記テーブルに固定された前記第1及び第2ブランク材と第3ブランク材とを両者の突き合せ部で互いに溶接するステップとを備えたことを特徴とする溶接加工方法。
JP2008319461A 2008-12-16 2008-12-16 溶接加工装置及び溶接加工方法 Expired - Fee Related JP5196170B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319461A JP5196170B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 溶接加工装置及び溶接加工方法
PCT/JP2009/070834 WO2010071109A1 (ja) 2008-12-16 2009-12-14 溶接加工装置及びこれを用いた溶接加工方法
US13/139,139 US20110240612A1 (en) 2008-12-16 2009-12-14 Welding apparatus and welding method
EP09833412A EP2377642A4 (en) 2008-12-16 2009-12-14 WELDING DEVICE AND DEVICE USING WELDING PROCESS
RU2011129642/02A RU2481934C2 (ru) 2008-12-16 2009-12-14 Сварочная установка и способ сварки
CN2009801563453A CN102307702A (zh) 2008-12-16 2009-12-14 焊接加工装置及使用其的焊接加工方法
KR1020117013660A KR20110084327A (ko) 2008-12-16 2009-12-14 용접가공장치 및 이를 이용한 용접가공방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008319461A JP5196170B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 溶接加工装置及び溶接加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010142816A JP2010142816A (ja) 2010-07-01
JP5196170B2 true JP5196170B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=42563791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008319461A Expired - Fee Related JP5196170B2 (ja) 2008-12-16 2008-12-16 溶接加工装置及び溶接加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5196170B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103231195A (zh) * 2013-05-27 2013-08-07 上海晓奥享荣汽车工业装备有限公司 汽车焊装夹具
CN106346140A (zh) * 2015-07-23 2017-01-25 昆山市和博电子科技有限公司 片式电阻四工位检测与切割装置
DE102016124742A1 (de) * 2016-12-19 2018-06-21 GFH GmbH Vorrichtung und Verfahren zur Bearbeitung eines Werkstückes mittels Laserstrahlung
MX2020012250A (es) 2018-05-15 2021-04-28 Autotech Eng Sl Sistemas y procedimientos de corte por laser.
CN114102015B (zh) * 2021-11-25 2023-06-16 阜阳常阳汽车部件有限公司 一种汽车零部件焊接用焊接台装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57199576A (en) * 1981-06-03 1982-12-07 Nippon Kokan Kk <Nkk> Producing installation for liner plate
JPH04111989A (ja) * 1990-08-31 1992-04-13 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置
JPH08290282A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Sanyo Mach Works Ltd レーザ溶接装置
JP3699199B2 (ja) * 1996-05-10 2005-09-28 株式会社アマダワシノ レーザ加工機
JP3488944B2 (ja) * 1996-10-31 2004-01-19 日産自動車株式会社 ブランク材の突き合わせ位置決め装置及びブランク材の突き合わせ位置決め方法
JPH11198004A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Ckd Corp ワークの加工方法及び加工装置
JPH11320157A (ja) * 1998-05-15 1999-11-24 Shibuya Kogyo Co Ltd レーザ加工装置
JP4786401B2 (ja) * 2006-04-14 2011-10-05 新日本製鐵株式会社 突合せ溶接金属板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010142816A (ja) 2010-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5196169B2 (ja) ワークの加工装置
WO2010071109A1 (ja) 溶接加工装置及びこれを用いた溶接加工方法
US6355906B1 (en) Production system using combination jigs and jig replacement method and apparatus therefor
JP5196170B2 (ja) 溶接加工装置及び溶接加工方法
JP5212632B2 (ja) 溶接加工装置
JP5077576B2 (ja) 加工装置
KR101221591B1 (ko) 테일러 웰디드 블랭크 용접 시스템
JP4992298B2 (ja) ワーク位置決め装置
JP4506632B2 (ja) 突合せ溶接方法およびその装置
US20050230374A1 (en) Multi-architecture flexible assembly structure and method
JP3558988B2 (ja) 溶接方法及び溶接システム
JP5196173B2 (ja) 溶接加工装置
JP5207731B2 (ja) ワーク突合わせ装置
JP4945374B2 (ja) サブパレット反転装置及びサブパレットの反転を伴うワークの加工・組付け方法
KR102156830B1 (ko) 스테이터 코어용 레이저 용접장치 및 이를 이용한 레이저 용접방법
JP3810701B2 (ja) レーザー溶接装置及びその溶接方法
JP5778792B2 (ja) 加工システム及び制御方法
JP4458013B2 (ja) ワーク位置決め方法および装置
JP4412961B2 (ja) 溶接システム及び溶接方法
JP3791036B2 (ja) パレットの搬送装置とパレットの搬送方法
JP6582632B2 (ja) 板材加工システム、及び板材加工方法
CN108581111A (zh) 一种电路板加工装置
JPH03234395A (ja) 溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121010

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees