JP5195005B2 - カラー画像形成方法 - Google Patents
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Description
このような静電荷像現像用トナーを用いた電子写真方式の画像形成方法においては、静電荷像現像用トナーとして、イエロートナー、マゼンタトナーおよびシアントナーなどのカラートナーを用い、一のカラートナーよりなるトナー像により、あるいは異なる色のトナーよりなるトナー像を重ね合わせることによって所望の色調のカラー画像が形成される。
而して、複数のカラートナーを用いてカラー画像を形成する場合には、カラートナーの各々によって環境条件による水分含有量の変化量が異なるため、現像工程においては、各カラートナーごとに微調整をすることが可能であることから、得られるトナー像(現像トナー像)の安定化を図ることができるものの、転写工程においては、特に一括転写法によっては、転写すべき異なる色の複数のトナー像をすべて同一条件で転写する必要があることから、各トナー像を均一に転写することができず、その結果、高画質のカラー画像を安定に得ることができない。ことに、多価金属元素を多く含むトナー、具体的には多価金属化合物を触媒とするポリエステルトナー、製造工程において多価金属塩を凝集剤として用いる乳化会合型トナーにおいてはことさらであった。
静電荷像現像用トナーとして、結着樹脂と共に下記一般式(1)で表される化合物よりなる着色剤を含有するシアントナーと、結着樹脂と共に下記一般式(2)で表される化合物よりなる着色剤を含有するマゼンタトナーとを用いることを特徴とする。
また、マゼンタトナーが、水系媒体中において、結着樹脂よりなる樹脂粒子と、上記一般式(2)で表される着色剤よりなる着色剤粒子とを凝集させる凝集工程を経ることによって製造されてなるものであり、当該凝集工程において用いた凝集剤に由来の多価金属元素を、250〜20000ppm含有するものであることが好ましい。
この本発明のカラー画像形成方法においては、特定シアントナーおよび特定マゼンタトナーと共に、結着樹脂と着色剤とを含有するトナー粒子よりなるイエロートナーを用いることにより、フルカラー画像を形成することができる。
アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基などが挙げられる。
スルホンアミド基としては、例えば−SO2 (NH2 )基、−SO2 NHCH3 基、−SO2 NHC2 H5 基などが挙げられる。
これらのうちでは、式( 1−3)で表される化合物が好ましい。
また、一般式(4)において、R9 は、炭素数1〜20のアルキル基を示し、Z2 およびZ3 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基または−SO3 - 基を示す。そして、Z2 およびZ3 のいずれか1つは、−SO3 - 基とされる。
また、一般式(5)において、R10は、炭素数1〜20のアルキル基を示し、Z4 〜Z7 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基または−SO3 - 基を示す。そして、Z4 〜Z7 のうちの少なくとも1つは、−SO3 - 基とされる。
これらのうちでは、式(2−4)で表される化合物および式(2−6)で表される化合物が好ましい。
静電荷像現像用トナーを構成する結着樹脂の代表的なものとして、重合性単量体としてビニル系単量体が用いられてなるビニル系重合体が挙げられる。
イオン性解離基を有する重合性単量体の具体例としては、カルボキシル基を有するものとして、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマル酸、マレイン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステルなどが挙げられる。またスルフォン酸基を有するものとして、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸などが挙げられ、リン酸基を有するものとして、アシドホスホオキシエチルメタクリレートなどが挙げられる。
多官能性ビニル類の具体例としては、例えばジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート等が挙げられる。
離型剤の具体例としては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等のポリオレフィン系ワックス;パラフィンワックス、サゾールワックス等の長鎖炭化水素系ワックス;ジステアリルケトン等のジアルキルケトン系ワックス;カルナウバワックス、モンタンワックス、トリメチロールプロパントリベヘネート、ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールテトラベヘネート、ペンタエリスリトールジアセテートジベヘネート、グリセリントリベヘネート、1,18−オクタデカンジオールジステアレート、トリメリット酸トリステアリル、ジステアリルマレエート等のエステル系ワックス;エチレンジアミンジベヘニルアミド、トリメリット酸トリステアリルアミド等のアミド系ワックスなどが挙げられる。
離型剤として上記の範囲の融点を有するものを用いることにより、本発明に係る静電荷像現像用トナーの耐熱保存性が確保されると共に、低温定着を行なう場合であってもコールドオフセットが発生するなどの弊害を伴わずに安定した画像形成を行なうことができる。
また、本発明に係る静電荷像現像用トナーにおける離型剤の含有割合は、トナー全体において1〜30質量%であることが好ましく、更に5〜20質量%であることが好ましい。
体積基準メディアン径を上記の範囲とすることにより、例えば1200dpi(1インチ(2.54cm)当たりのドット数)レベルの非常に微小なドット画像を忠実に再現することが可能となる。その結果、写真画像として、印刷インクによって形成された画像と同等あるいはそれ以上の高精細性を有するものを形成することができ、従って可視画像として写真画像を形成した場合にもその画像に高い色再現性を得ることができる。而して、特に軽印刷分野においては、高精細写真画像を含むカラー画像を、数百部〜数千部レベルの少量であっても容易に形成することができる。
具体的には、トナー0.02gを、界面活性剤溶液20mL(静電荷像現像用トナーの分散を目的として、例えば界面活性剤成分を含む中性洗剤を純水で10倍希釈した界面活性剤溶液)に添加して馴染ませた後、超音波分散を1分間行い、静電荷像現像用トナー分散液を調製し、この静電荷像現像用トナー分散液を、サンプルスタンド内の「ISOTONII」(ベックマン・コールター社製)の入ったビーカーに、測定装置の表示濃度が8%になるまでピペットにて注入する。ここで、この濃度範囲にすることにより、再現性のある測定値を得ることができる。そして、測定装置において、測定粒子カウント数を25000個、アパーチャ径を50μmにし、測定範囲である1〜30μmの範囲を256分割しての頻度値を算出し、体積積算分率の大きい方から50%の粒子径が体積基準のメディアン径とされる。
体積基準の粒度分布における変動係数は、トナー粒子(着色粒子)の粒度分布における分散度を体積基準によって示したものであり、下記数式(1)によって算出される。
このCV値は、その値が小さい程、粒度分布がシャープであることを示し、従ってトナー粒子の大きさが揃っていることを意味する。
軟化点温度を上記の範囲とすることにより、定着時に加えられる熱によって生じる弊害を低減させることができ、その結果、着色剤に大きな負担をかけることなく画像を形成することができるため、形成される可視画像に、より広く安定した色再現性を得ることができる。
また、定着温度が低温の低温定着を弊害を伴うことなく行なうことができるため、電力消費の低減を実現した環境に優しい画像形成を行なうことが可能となる。
すなわち、混練工程、粉砕工程および分級工程をこの順に経る粉砕法、重合性単量体を重合させ、その重合工程において形状や大きさを制御しながら粒子形成を行う、いわゆる重合法(具体的には、例えば乳化重合法、懸濁重合法、ポリエステル伸長法等)などを用いることができる。
この結着樹脂粒子としては、組成の異なる結着樹脂よりなる2層以上の構成とすることもでき、この場合、常法に従った乳化重合処理(第1段重合)により調製した第1樹脂粒子の分散液に、重合開始剤と重合性単量体とを添加し、この系を重合処理(第2段重合)する方法を採用することができる。
また、「水系媒体」とは、水50〜100質量%と、水溶性の有機溶媒0〜50質量%とからなる媒体をいう。水溶性の有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフランを例示することができ、得られる樹脂を溶解しないアルコール系有機溶媒が好ましい。
具体的には、例えば蛍光X線分析装置「システム3270型」(理学電気工業(株)製)を用い、予め、凝集剤として用いられる金属塩(以下、「凝集剤金属塩」ともいう。)の含有量が既知のトナー(以下、「検量線用トナー」ともいう。)を複数用意し、各トナー5gをペレット化し、凝集剤金属塩の含有量(質量ppm)と、当該金属塩の金属種(例えば、塩化カルシウムにおいては、当該塩化カルシウムに由来するカルシウム)からの蛍光X線強度(ピーク強度)との関係(検量線)を測定しておく。そして、多価金属元素の含有量を測定すべき測定対象としてのトナーを検量線用トナーと同様にしてペレット化し、当該測定対象としてのトナーに含有されている凝集剤金属塩の金属種からの蛍光X線強度を測定し、この得られた測定値に基づいて求めることができる。
外添剤を添加することにより、流動性および帯電性などが改良されると共に、クリーニング性および転写性が向上されることとなる。
チタニア微粒子の具体例としては、例えば日本アエロジル社製の「T−805」、「T−604」;テイカ社製の「MT−600S」、「MT−100B」、「MT−500BS」、「MT−600」、「MT−600SS」、「JA−1」;富士チタン社製の「TA−300SI」、「TA−500」、「TAF−130」、「TAF−510」、「TAF−510T」;出光興産社製の「IT−S」、「IT−OA」、「IT−OB」、「IT−OC」などが挙げられる。
アルミナ微粒子の具体例としては、例えば日本エアロジル社製の「RFY−C」、「C−604」、石原産業社製の「TTO−55」などが挙げられる。
図1は、本発明のカラー画像形成方法に用いられる画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この画像形成装置40は、タンデム型カラー画像形成装置であって、ベルト状の中間転写体46に沿って設けられた複数の画像形成ユニット50Y,50M,50C,50Kと、給紙カセット42と、定着装置49とを備えているものである。図1において、41は操作部であり、47Y,47M,47C,47Kは、各色のトナーカートリッジである。
ここで、画像形成ユニット50Yによれば黄色のトナー像が形成され、画像形成ユニット50Mによればマゼンタ色のトナー像が形成され、画像形成ユニット50Cによればシアン色のトナー像が形成され、画像形成ユニット50Kによれば黒色のトナー像が形成される。
一方、給紙カセット42内に収容された画像支持体Pが、給紙ローラ43により一枚ずつ給紙され、レジストローラ44によって2次転写手段57Aに搬送され、当該画像支持体P上にカラートナー像が2次転写される。
次いで、画像支持体Pが定着装置49に搬送されて定着処理が行われ、その後、排紙ローラ45に挟持されて機外の排紙トレイ48上に排出される。
従って、このカラー画像形成方法においては、特に、主としてマセントナーおよびシアントナーによって形成される色、具体的には、ブルーの画像に、極めて高い安定して高画質が得られることとなる。
不飽和ポリエステル樹脂100質量部と、着色剤として下記式(2−1A)で表される化合物4質量部と、サリチル酸クロム錯体化合物2質量部とを、熱ロールミルで溶融混練し、冷却した後、ハンマーミルによって粗粉砕し、更にエアージェット方式による微粉砕機を用いて微粉砕処理した。得られた微粉末を分級処理することによって粒径5〜25μmの粒子を選別することにより、トナー粒子よりなるトナー(以下、「マゼンタトナー(1)」ともいう。)を得た。
マゼンタトナーの製造例1において、着色剤として下記式(2−2A)で表される化合物を用いたこと以外は当該マゼンタトナーの製造例1と同様にしてトナー(以下、「マゼンタトナー(2)」ともいう。)を得た。
(1)着色剤粒子分散液の調製例1
界面活性剤としてn−ドレシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に撹拌溶解することによって界面活性剤水溶液を調製した。この界面活性剤水溶液に、着色剤として下記式(2−3A)で表される化合物25質量部を徐々に添加し、次いで、「クレアミックスWモーションCLM−0.8」(エムテクニック社製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子が分散された着色剤粒子分散液(以下、「着色剤粒子分散液(M1)」とする。)を調製した。
この着色剤粒子分散液(M1)における着色剤粒子の粒子径について、体積基準のメディアン径を測定したところ、126nmであった。
なお、体積基準のメディアン径は、「MICROTRAC UPA 150」(HONEYWELL社製)を用い、サンプル屈折率1.59、サンプル比重1.05(球状粒子換算)、溶媒屈折率1.33、溶媒粘度0.797(30℃)および1.002(20℃)の測定条件により、測定セルにイオン交換水を投入することによって0点調整を行なうことによって測定した。
(A)コア部用樹脂粒子の調製
(a)第1段重合(核粒子の形成)
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた容積5Lの反応容器に、ドデシル硫酸ナトリウム(C10H21(OCH2 CH2 )2 SO3 Na)よりなるアニオン系界面活性剤4質量部をイオン交換水3040質量部に溶解させた界面活性剤水溶液を仕込み、窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しながら内温を80℃に上昇させた。
この界面活性剤水溶液に、過硫酸カリウム(KPS)よりなる重合開始剤10質量部をイオン交換水400質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、液温を75℃に昇温させた後、スチレン532質量部、n−ブチルアクリレート200質量部、メタクリル酸68質量部およびn−オクチルメルカプタン16.4質量部よりなる重合性単量体溶液を1時間かけて滴下後、75℃にて2時間加熱、撹拌することにより重合(第1段重合)を行い、樹脂粒子(1h)を含有する樹脂粒子分散液(1H)を調製した。
なお、得られた樹脂粒子(1h)の重量平均分子量は16500であった。
撹拌装置を取り付けたフラスコ内に、スチレン101.1質量部、n−ブチルアクリレート62.2質量部、メタクリル酸12.3質量部およびn−オクチルメルカプタン1.75質量部からなる重合性単量体溶液を仕込み、その後パラフィンワックス「HNP−57」(日本製蝋社製)93.8質量部を添加し、内温を80℃に加温して溶解させることによって単量体溶液を調製した。
一方、第1段重合において用いたアニオン系界面活性剤3質量部をイオン交換水1560質量部に溶解させた界面活性剤水溶液を仕込み、内温が80℃となるよう加熱した。この界面活性剤水溶液に、第1段重合において得られた樹脂粒子(1h)32.8質量部(固形分換算)を添加し、更に、パラフィンワックスを含有する単量体溶液を添加した後、循環経路を有する機械式分散機「クレアミックス」(エムテクニック社製)を用い、8時間かけて混合分散することにより、分散粒子径340nmの乳化粒子(油滴)を含有する乳化粒子分散液を調製した。
次いで、この分散液に、過硫酸カリウム(KPS)よりなる重合開始剤6質量部をイオン交換水200質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、この系を80℃にて3時間にわたって加熱撹拌することにより重合(第2段重合)を行い、樹脂粒子(1hm)を含有する樹脂粒子分散液(1HM)を調製した。
なお、得られた樹脂粒子(1hm)の重量平均分子量は23000であった。
第2段重合において得られた樹脂粒子分散液(1HM)に、過硫酸カリウム(KPS)よりなる重合開始剤5.45質量部をイオン交換水220質量部に溶解させた重合開始剤溶液を添加し、80℃の温度条件下に、スチレン293.8質量部、n−ブチルアクリレート154.1質量部およびn−オクチルメルカプタン7.08質量部からなる重合性単量体溶液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたって加熱撹拌することにより重合(第3段重合)を行った後、28℃まで冷却しコア部用樹脂粒子(1)を含有する樹脂粒子分散液を得た。
得られたコア部用樹脂粒子(1)の重量平均分子量は26800であり、またガラス転移点温度(Tg)は28.1℃であった。また、コア部用樹脂粒子(1)の質量平均粒子径は125nmであった。
前記の第1段重合において、重合性単量体として、スチレン624質量部、n−ブチルアクリレート120質量部、メタクリル酸56質量部およびn−オクチルメルカプタン16.4質量部を用いたこと以外は当該第1段重合と同様の手法により、重合を行い、これにより、シェル用樹脂粒子(1)を得た。
(a)コア部の形成
撹拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、コア部用樹脂粒子(1)420.7質量部(固形分換算)、イオン交換水900質量部および着色剤粒子分散液(M1)200質量部を仕込んで撹拌し、内温が30℃となるよう調整した後、濃度5モル/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を添加することによってpHを8〜11に調整した。
次いで、凝集剤として塩化マグネシウム6水和物140.0質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を、撹拌下、30℃にて10分間かけて添加した。3分間放置した後に昇温を開始し、この系を60分間かけて65℃まで昇温した。その状態で、「コールターカウンターTA−II」(ベックマン・コールター社製)にて会合粒子の平均粒径を測定し、体積基準のメディアン径が5.5μmになった時点で、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させ、更に、液温度70℃にて1時間にわたって加熱、撹拌することにより融着を継続させることにより、コア部(1)を含有するコア部含有液(1)を得た。
得られたコア部(1)について、「FPIA2000」(シスメックス社製)を用い、平均円形度を測定したところ、0.912であった。
コア部含有液(1)を65℃に調整した後、シェル用樹脂粒子(1)96質量部を添加し、更に、塩化マグネシウム6水和物2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を10分間かけて添加し、70℃(シェル化温度)にまで昇温して1時間にわたって撹拌することにより、コア部(1)の表面にシェル用樹脂粒子(1)を融着させた後、液温度75℃にて20分間にわたって熟成処理を行なうことにより、シェルを形成した。 その後、塩化ナトリウム40.2質量部をイオン交換水1000質量部に溶解した水溶液を添加することによって熟成処理(シェル形成)を停止させた後、6℃/分の条件で30℃にまで冷却し、生成した粒子を濾過し、更に45℃のイオン交換水による洗浄を繰り返し、40℃の温風で乾燥することにより、コア部表面にシェルが形成されてなる構成のトナー粒子(以下、「マゼンタトナー(3)」ともいう。)を得た。
マゼンタトナーの製造例3において、下記表1に示す一般式(2)で表される化合物(下記式(2−4A)〜(2−6A)で表される化合物)を用いたこと以外は着色剤粒子分散液の調製例1と同様にして着色剤粒子分散液を得、この得られた着色剤粒子分散液を用い、凝集剤として表1に示す化合物を用いたこと以外はトナー粒子の調製例1と同様にしてトナー粒子よりなるトナー(以下、各々、「マゼンタトナー(4)〜(6)」とする。)を得た。
マゼンタトナーの製造例3において、着色剤として下記式(A)で表される化合物を用いたこと以外は着色剤粒子分散液の調製例1と同様にして着色剤粒子分散液を得、この得られた着色剤粒子分散液を用い、凝集剤を用いなかったこと以外はトナー粒子の調製例1と同様にしてトナー(以下、「マゼンタトナー(7)」とする。)を得た。
マゼンタトナーの製造例1において、着色剤としてC.I.Pigment Red 81:4(下記式(B)で表される化合物と、P2 O5 、xWO3 (但し、23.9<x<24)およびyMoO3 (但し、0<y<0.1)とよりなる金属塩)を用い、凝集剤として表1に示す化合物を用いたこと以外は当該マゼンタトナーの製造例1と同様にしてトナー(以下、「マゼンタトナー(8)」ともいう。)を得た。
得られたマゼンタトナー(3)〜(8)の各々について、下記の手法により、トナー中に含有されている凝集剤由来の多価金属元素の種類およびその含有量を確認した。結果を表1に示す。
マゼンタトナーの製造例1において、着色剤として下記表2に示す一般式(1)で表される化合物(下記式(1−1A)または式(1−2A)で表される化合物)3質量部を用いたこと以外は当該マゼンタトナーの製造例1と同様にしてトナー(以下、各々、「シアントナー(1)および(2)」ともいう。)を得た。
マゼンタトナーの製造例3において、着色剤として下記表2に示す一般式(1)で表される化合物(下記式(1−3A)〜式(1−6A)で表される化合物)を用いたこと以外は着色剤粒子分散液の調製例1と同様にして着色剤粒子分散液を得、この得られた着色剤粒子分散液を用いたこと以外はトナー粒子の調製例1と同様にしてトナー(以下、各々、「シアントナー(3)〜(6)」とする。)を得た。
シアントナーの製造例3において、着色剤として一般式(1)で表される化合物を用いず、下記式(C)で表される化合物を用いたこと以外は当該シアントナーの製造例3と同様にしてトナー(以下、「シアントナー(7)」とする。)を得た。
シアントナーの製造例1において、着色剤として一般式(1)で表される化合物を用いず、下記式(D)で表される化合物を用いたこと以外は当該シアントナーの製造例1と同様にしてトナー(以下、「シアントナー(8)」ともいう。)を得た。
マゼンタトナー(1)〜(8)、シアントナー(1)〜(8)の各々に、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径50μmのフェライトキャリアを、前記静電荷像現像用トナーの濃度が6質量%となるよう混合することにより、現像剤(M1)〜(C8)を得た。
ここに、現像剤(M1)〜(M8)は、各々、マゼンタトナー(1)〜(8)により構成されてなるものであり、現像剤(C1)〜(C8)は、各々、シアントナー(1)〜(8)により構成されてなるものである。
画像形成装置を用い、現像剤として、表3に示す2種類を用いることによってブルー色再現性の評価および中間調画像の画質評価を行なった。
ホームページ上に掲載されている会社のロゴマークのうちの、ライトブルー色のロゴマーク50個を、コンピュータのディスプレイ上に表示し、低湿度(20%RH)環境下において、転写紙「和紙コピー大王」(小津産業社製)にプリントした。
このロゴマークのプリントは、画像形成装置として、電子写真方式のカラー複合機「Sitios9331」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製)の現像ローラを外径9mmのものに変更した改造機を用い、定着線速280mm/min(約50枚/分)の設定条件によって行なった。
この転写紙上にプリントされたロゴマークと、ディスプレイに表示されているロゴマークとを比較し、転写紙上に違和感なくロゴマークの色が再現されているか否かを、10〜70代のパネラー100人に確認してもらい、「再現されている」と確認したパネラーの人数が、90人以上である場合を優良として「◎」、80人以上であって90人未満である場合を良好として「○」、60人以上であって80人未満である場合を実用可能として「△」、60人未満である場合を不良として「×」と評価した。
・「iMac」(アップルコンピュータ株式会社)
・24インチワイドスクリーンLCD
・解像度1920×1200ピクセル
電子写真式カラー電子写真画像形成装置「bizhub C500」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社製)を用い、温度32℃、湿度85RH%の環境下において、画素率が30%である画素率の小さい画像を形成した後に、中間調画像を形成し、この画像上におけるチリの有無を20倍のルーペによって観察すると共に、画質がしっとり感を有するか否かを目視によって確認した。
チリの有無に関しては、画像のドット間にトナー粒子が観察されない場合を「◎」、ドット間に1〜3個のトナー粒子が規則性なく存在する場合を「○」、ドット間に多数のトナー粒子が散在する場合を「×」と評価した。
また、画質のしっとり感の有無に関しては、粒状性を全く感じない場合を「◎」、注視することによってかすかな粒状性が感じられる場合を「○」、ガサツキ感がある、または粒状性を感じる場合を「×」と評価した。
そして、これらのチリの有無の評価および画質のしっとり感の有無の評価に基づいて、いずれかの評価のうちの低い方のランクの評価を総合評価とした。
41 操作部
42 給紙カセット
43 給紙ローラ
44 レジストローラ
45 排紙ローラ
46 中間転写体
46A、46B、46C 支持ローラ
46D クリーニング装置
47Y,47M,47C,47K トナーカートリッジ
48 排紙トレイ
49 定着装置
50Y,50M,50C,50K 画像形成ユニット
51Y 感光体
52Y 帯電手段
53Y 露光手段
54Y 現像装置
57Y 1次転写手段
58Y クリーニング手段
57A 2次転写手段
P 画像支持体
Claims (3)
- 静電荷像現像用トナーを用いてカラー画像を形成するカラー画像形成方法において、
静電荷像現像用トナーとして、結着樹脂と共に下記一般式(1)で表される化合物よりなる着色剤を含有するシアントナーと、結着樹脂と共に下記一般式(2)で表される化合物よりなる着色剤を含有するマゼンタトナーとを用いることを特徴とするカラー画像形成方法。
〔式中、Mは、銅原子またはコバルト原子を示し、X1 〜X8 は、それぞれ独立に、水素原子、−SO3 - 基または無置換または置換基を有するスルホンアミド基を示す。但し、X1 〜X8 のうちの少なくとも1つは−SO3 - 基あるいは無置換または置換基を有するスルホンアミド基である。〕
〔式中、R1 〜R4 は、それぞれ独立に水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示し、R5 およびR6 は、それぞれ独立に炭素数1〜6のアルキル基を示し、R7 は、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示し、Aは、下記一般式(3)〜一般式(5)で表される原子団を示す。mは1〜4である。〕
〔一般式(3)中、R8 は、炭素数1〜20のアルキル基を示し、Z1 は、−SO3 - 基を示す。一般式(4)中、R9 は、炭素数1〜20のアルキル基を示し、Z2 およびZ3 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基または−SO3 - 基を示す。但し、Z2 およびZ3 のいずれか1つは−SO3 - 基である。一般式(5)中、R10は、炭素数1〜20のアルキル基を示し、Z4 〜Z7 は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基または−SO3 - 基を示す。但し、Z4 〜Z7 のうちの少なくとも1つは−SO3 - 基である。〕 - マゼンタトナーが、多価金属元素を質量基準で250〜20000ppm含有することを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成方法。
- マゼンタトナーが、水系媒体中において、結着樹脂よりなる樹脂粒子と、上記一般式(2)で表される着色剤よりなる着色剤粒子とを凝集させる凝集工程を経ることによって製造されてなるものであり、当該凝集工程において用いた凝集剤に由来の多価金属元素を、質量基準で250〜20000ppm含有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカラー画像形成方法。
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