JP5194773B2 - ステアリング装置 - Google Patents
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Description
このうちのステアリングコラムは、車体に支持される円筒状のインナーコラムと、このインナーコラムの後端側部分にその前端側部分を軸方向の変位を可能に外嵌した円筒状のアウターコラムと、このアウターコラムの前端側部分に、このアウターコラムの前端縁に開口する状態で形成された、軸方向に長い切り割りとを備える。
又、上記ステアリングシャフトは、その後端部にステアリングホイールを固定可能なもので、上記ステアリングコラムの内径側に回転可能に支持されている。
又、上記クランプ装置は、上記アウターコラムの前端側部分の外周面に締付力を付与する事により、このアウターコラムの前端側部分の内周面と上記インナーコラムの後端側部分の外周面との間の摩擦力を増加させる事で、このインナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を阻止する状態と、上記締付力の付与を解除する事により、上記摩擦力を減少させる事で、上記インナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を可能にする状態とを、切り換え可能なものである。
又、上記ステアリングロック装置は、上記アウターコラムの一部で上記切り割りから外れた部分に形成された通孔と、上記アウターコラムの外周面のうちで上記切り割りから外れた部分であって且つ上記通孔の近傍部分に一体に形成された保持部と、上記ステアリングシャフトの一部で軸方向に関して上記通孔と整合する位置に直接又は他の部材を介して形成された、キーロック孔、キーロック溝等のキーロック凹部と、上記保持部に保持された状態で結合手段により上記アウターコラムに結合されたキーセットとを備える。そして、このキーセットは、上記通孔の内側を径方向に変位可能なロックピンを有し、このロックピンを上記キーロック凹部に係合させる事により、上記ステアリングコラムに対する上記ステアリングシャフトの回転を阻止する状態と、同じく係合させない事により、当該回転を可能にする状態とを、切り換え可能なものである。
この様な特徴を有する本発明のステアリング装置を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、上記切り割りを上記アウターコラムの下面に形成すると共に、上記通孔及び上記保持部を、上記アウターコラムの下面のうちで上記切り割りよりも後端側に形成する。これと共に、上記保持部が、少なくとも、上記アウターコラムの下面のうちで上記切り割りと上記通孔との間部分を前後方向に仕切る状態で形成された前板部を備えた構造を採用する。
又、この様な請求項3に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、結合手段として、保持部を構成する各部位のうちで被保持部を車体の幅方向両側から挟む位置に存在する1対の側板部とこの被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
或いは、例えば請求項6に記載した発明の様に、保持部の1乃至複数個所に、この保持部の下端縁に開口するスリットを形成する事に基づいて、1対の側板部のうちの少なくとも何れか一方の側板部を他方の側板部に対して遠近動する方向に弾性変形し易くし、且つ、ボルトの頭部とナットとにより、上記1対の側板部と被保持部とを挟持した状態で、このナットを締め付ける事により、上記1対の側板部の内側面をそれぞれ上記被保持部の両側面に当接させる構造を採用できる。
又、この様な請求項7に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項8に記載した発明の様に、結合手段として、保持部を構成する側板部と被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
或いは、例えば請求項9に記載した発明の様に、結合手段として、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により保持部を構成する側板部と被保持部とを車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら側板部と被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
又、この様な請求項10に記載した構造を採用する場合には、例えば請求項11に記載した発明の様に、結合手段として、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により被保持部を車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものを採用できる。
図1〜3は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、ステアリングコラム3cを構成するアウターコラム10aの後端寄り部分に設けるステアリングロック装置の構造にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図21〜22に示した従来構造の場合と同様である。この為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
図4〜5は、請求項1〜4に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、ボルト35aの頭部37aを、円筒状の外周面を有し、且つ、基端面に六角孔39を有するものとしている。又、この頭部37aと、保持部23を構成する一方(図4の左方)の側板部27aとの間に、ワッシャ40を設けている。又、ナット38を、上記保持部23を構成する他方(図4の右方)の側板部27bの外側面に突設した筒部41に内嵌する事で、六角形状の上記ナット38の外周面を、六角形状の上記筒部41の内周面に係合させている。これにより、このナット38が外部から回されるのを防止している。これと共に、上記ボルト35aの頭部37aの六角孔39に係合させた図示しない六角レンチにより、このボルト35aの杆部36の先端部を上記ナット38に螺合し、更に締め付ける際に、このナット38が上記ボルト35aと共に回転するのを防止できる様にしている。尚、このナット38を上記筒部41の内側に圧入(軽圧入を含む)したり、或いは鋳込んでおけば、この筒部41から上記ナット38が脱落するのを防止できる為、上述の様な螺合・締め付け作業の容易化を図れる。又、本例の場合には、アウターシャフト16の外周面とキーロックカラー19aの内周面との間に、摩擦スリーブ42を設けている。この摩擦スリーブ42は、アウターシャフト16に対し上記キーロックカラー19aが、大きなトルクで回転する事を許容する。従って本例の場合、ロックピンとキーロック溝47とが係合した状態では、ステアリングホイールを、運転が行えない程に大きなトルクで回転させられる様にする。そして、防犯性能を確保しつつ、上記ロックピン等の破損防止を図る。その他の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
図6は、請求項1〜5に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、保持部23を構成する一方(図6の左方)の側板部27aに形成した挿通孔28aの内側に、ボルト35aの頭部37aを挿通している。そして、このボルト35aの頭部37aと、このボルト35aの杆部36の先端部に螺合したナット38とにより、被保持部31と上記保持部23を構成する他方(図6の右方)の側板部27bとを挟持している。又、この状態で、上記ナット38を締め付ける事により、上記被保持部31と上記他方の側板部27bとの互いに対向する側面同士を当接させている。そして、この様な構成を採用する事に基づき、上記保持部23に対して上記被保持部31が左右方向にがたつく事を防止している。又、上記ボルト35aの頭部37aの外周面と上記挿通孔28aの内周面との間の隙間を、0.1mm程度から軽圧入までの範囲内の値とする事により、これら両周面同士間で径方向のがたつきが生じる事を有効に防止している。その他の構造及び作用は、上述した実施の形態の第1〜2例の場合と同様である。
図7〜9は、請求項1〜4、12に対応する、本発明の実施の形態の第4〜6例を示している。これら各例の場合には、ボルト35b、35c、35dの杆部36b、36c、36dの構造が、上述した実施の形態の第3例の場合と異なる。
先ず、図7に示した第4例の場合には、上記ボルト35bの杆部36bの基端寄り部分の外周面の全周に、この外周面から径方向に膨出する状態で、断面半円弧形の外周面を有する係合部42bを、一体に形成している。
又、図8に示した第5例の場合には、上記ボルト35cの杆部36cの基端部の外周面の全周に、この外周面から径方向に膨出する状態で、円筒状の外周面を有する係合部42cを、一体に形成している。
又、図9に示した第6例の場合には、上記ボルト35dの杆部36dの基端部の外周面の全周に、この外周面から径方向に膨出する状態で、基端側に向かう程外径が大きくなる方向に傾斜したテーパ状の外周面を有する係合部42dを、一体に形成している。
尚、上述した第4〜6例の場合には、ボルトの杆部に設ける係合部を、この杆部と一体に形成した。但し、この係合部は、樹脂、ゴム、軟らかい金属等により、別体の部材として構成しても良い。この場合に、この別体の部材は、全周が繋がった円環状のものとしても良いし、或いは円周方向の一部に不連続部を有する欠円環状(巻き形状)のものとしても良い。
図10は、請求項1〜4、6に対応する、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の場合には、保持部23を構成する一方の側板部27aの前後方向両端縁に、下端縁に開口する1対のスリット43、43を形成している点が、前述の図1〜3に示した実施の形態の第1例の場合と異なる。即ち、本例の場合には、上記1対のスリット43、43を形成する事により、上記一方の側板部27aを、他方の側板部27b(図3参照)に対して遠近動する方向に弾性変形し易くしている。これにより、各ボルト35、35の先端部に螺合した各ナット38、38(図10には図示省略、図2〜3参照)を締め付ける事により、上記一方の側板部27aを上記他方の側板部27bに向け弾性変形させて、これら両側板部27a、27bの内側面を被保持部31の両側面に、それぞれ(隙間を介さずに)当接させている。そして、この様な構成を採用する事により、上記保持部23に対して上記被保持部31が左右方向にがたつく事を防止している。その他の部分の構造及び作用は、前述の図1〜3に示した実施の形態の第1例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合には、上述した第7例の構造で、他方の側板部27bの弾性変形をし易くする為に、この他方の側板部27bの前後両端部にも、下端縁に開口するスリット43を設けても良い。
図11は、請求項1〜4、6に対応する、本発明の実施の形態の第8例を示している。本例の場合には、上述した実施の形態の第7例と同様の効果を得るべく、保持部23を構成する1対の側板部27a、27bをそれぞれ、互いに遠近動する方向に弾性変形し易くする構成を採用している。この為に、具体的には、上記保持部23を構成する前板部24及び図11には表れない後板部25(例えば図2参照)の幅方向一端部(図11の左端部)と他端寄り部(図11の右端寄り部)とに、それぞれ下端縁に開口するスリット43a、43bを形成している。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第7例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、保持部を構成する側板部の弾性変形をし易くする為に、この保持部を構成する各板部に形成するスリットの数及び形成位置は、必要に応じて変える事ができる。
図12〜14は、請求項1〜2、7〜8に対応する、本発明の実施の形態の第9例を示している。本例の場合には、保持部23aに、一方の側板部27a及び1対の連結板部26a、26b(図1〜3参照)を設けていない点が、前述の図1〜3に示した実施の形態の第1例の場合と異なる。又、これに伴って、本例の場合には、被保持部31aの左右方向寸法を小さくしている。これと共に、各ボルト35、35(図12には図示省略)の頭部37、37と、これら各ボルト35、35の杆部36、36の先端部に螺合したナット38、38とにより、上記被保持部31aと上記保持部23aを構成する(上記第1例に於ける他方の)側板部27bとを挟持している。又、この状態で、上記各ナット38、38を締め付ける事により、上記被保持部31aと上記側板部27bとの互いに対向する側面同士を(隙間を介さずに)当接させている。そして、この様な構成を採用する事により、上記保持部23aに対して上記被保持部31aが、左右方向にがたつく事を防止している。又、本例の場合には、上記保持部23aに、一方の側板部27a(図1〜3参照)が設けられていない分、この保持部23aの内側に上記被保持部31aを配置する作業を(挿入方向の自由度が向上するので)容易に行える。又、この際に予め、この被保持部31aに形成した1対の挿通孔34、34に、上記1対のボルト35、35の杆部36、36を挿通しておくと、上記保持部23aに対する上記被保持部31aの結合作業を、更に容易に行える。その他の部分の構造及び作用は、前述の図1〜3に示した従来構造の第1例の場合と同様である。
図15〜16は、請求項1〜2、7〜9に対応する、本発明の実施の形態の第10例を示している。本例の場合には、保持部23aに対して被保持部31aを結合する為の結合部材として、金属製の結合バンド44を追加使用している点が、上述した実施の形態の第9例の場合と異なる。即ち、本例の場合には、上記結合バンド44の中間部をアウターコラム10aの上半部に密に(周面同士を隙間なく当接させて)掛け渡した状態で、この結合バンド44の両端部により、上記保持部23aを構成する側板部27bと上記被保持部31aとを、左右方向両側から挟持している。これと共に、上記結合バンド44の両端部に形成した各挿通孔45、45に、各ボルト35、35(図15には図示省略)の杆部36、36を挿通した状態で、これら各杆部36、36の先端部に螺合したナット38、38を締め付けている。これにより、上記結合バンド44の一端部(図16の左側の端部)の内側面と上記保持部23aを構成する側板部27bの内側面とを、それぞれ上記被保持部31aの両側面に(隙間を介さずに)当接させている。この様に構成する本例の場合には、上記結合バンド44を設けた分だけ、上記保持部23aに対する上記被保持部31aの上下方向の結合強度を向上させる事ができる。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第9例の場合と同様である。
図17〜18は、請求項1〜2、10〜11に対応する、本発明の実施の形態の第11例を示している。本例の場合には、保持部23bに、側板部27b(図16参照)を設けていない点が、上述の図15〜16に示した実施の形態の第10例の場合と異なる。この為、本例の場合には、結合バンド44aの両端部を、それぞれ被保持部31aの両側面に当接させている。又、本例の場合、上記結合ハンド44aの中間部に、矩形孔状の除肉部46を設けている。これにより、この結合バンド44aの軽量化を図ると共に、この結合バンド44aの中間部の曲げ性を良くして、この中間部をアウターコラム10aの上半部外周面に密接させ易くしている。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第10例の場合と同様である。
図19は、請求項1〜2、10〜11に対応する、本発明の実施の形態の第12例を示している。本例の場合には、保持部23cを構成する前板部24a及び後板部25aを、それぞれアウターコラム10aの外周面の全周に亙り形成している。これにより、これらアウターコラム10a及び前板部24a及び後板部25aの強度を向上させている。又、上記アウターコラム10aの下面の後端寄り部分で、上記前板部24aと上記後板部25aとの間に形成した通孔20bの大きさ(上記アウターコラム10aの軸方向に関する寸法、及び、周方向に関する寸法)を、上述した各実施の形態の場合に比べて小さくしている。その他の部分の構造及び作用は、上述した実施の形態の第11例の場合と同様である。
尚、本発明を実施する場合、アウターコラムの下面に設ける通孔の大きさを、ロックピンを円滑に差し込む事ができる、必要最低限の大きさにすれば、この通孔の内周縁により、ステアリングロック時に於ける上記ロックピンの周方向への倒れ防止を図れる。
2、2a、2b ステアリングシャフト
3、3a、3b、3c ステアリングコラム
4 自在継手
5 中間シャフト
6 自在継手
7 ステアリングギヤユニット
8 タイロッド
9 操舵輪
10、10a アウターコラム
11 インナーコラム
12 横軸
13 切り割り
14 クランプ装置
15 レバー
16 アウターシャフト
17 インナーシャフト
18 ロックピン
19、19a キーロックカラー
20、20a、20b 通孔
21 キーロック孔
22a、22b 取付部
23、23a、23b、23c 保持部
24、24a 前板部
25、25a 後板部
26a、26b 連結板部
27a、27b 側板部
28、28a 挿通孔
29 キーセット
30 円柱部
31、31a 被保持部
32 凹面部
33 シリンダ孔
34 挿通孔
35、35a〜35d ボルト
36、36b〜36d 杆部
37、37a 頭部
38 ナット
39 六角孔
40 ワッシャ
41 筒部
42 摩擦スリーブ
42b〜42d 係合部
43、43a、43b スリット
44、44a 結合バンド
45 挿通孔
46 除肉部
47 キーロック溝
Claims (12)
- ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、クランプ装置と、ステアリングロック装置とを備え、
このうちのステアリングコラムは、車体に支持される円筒状のインナーコラムと、このインナーコラムの後端側部分にその前端側部分を軸方向の変位を可能に外嵌した円筒状のアウターコラムと、このアウターコラムの前端側部分に、このアウターコラムの前端縁に開口する状態で形成された、軸方向に長い切り割りとを備えたものであり、
上記ステアリングシャフトは、その後端部にステアリングホイールを固定可能なもので、上記ステアリングコラムの内径側に回転可能に支持されており、
上記クランプ装置は、上記アウターコラムの前端側部分の外周面に締付力を付与する事により、このアウターコラムの前端側部分の内周面と上記インナーコラムの後端側部分の外周面との間の摩擦力を増加させる事で、このインナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を阻止する状態と、上記締付力の付与を解除する事により、上記摩擦力を減少させる事で、上記インナーコラムに対する上記アウターコラムの軸方向変位を可能にする状態とを切り換え可能なものであり、
上記ステアリングロック装置は、上記アウターコラムの一部で上記切り割りから外れた部分に形成された通孔と、上記アウターコラムの外周面のうちで上記切り割りから外れた部分であって且つ上記通孔の近傍部分に一体に形成された保持部と、上記ステアリングシャフトの一部で軸方向に関して上記通孔と整合する位置に直接又は他の部材を介して形成されたキーロック凹部と、上記保持部に保持された状態で結合手段により上記アウターコラムに結合されたキーセットとを備え、このキーセットは、上記通孔の内側を径方向に変位可能なロックピンを有し、このロックピンを上記キーロック凹部に係合させる事により上記ステアリングコラムに対する上記ステアリングシャフトの回転を阻止する状態と、同じく係合させない事により当該回転を可能にする状態とを切り換え可能なものである
ステアリング装置に於いて、
上記通孔を上記アウターコラムの下面に形成すると共に、上記保持部をこのアウターコラムの下方に突出する状態で形成している事を特徴とするステアリング装置。 - 切り割りをアウターコラムの下面に形成すると共に、通孔及び保持部をこのアウターコラムの下面のうちで上記切り割りよりも後端側に形成しており、且つ、上記保持部が、少なくとも、上記アウターコラムの下面のうちで上記切り割りと上記通孔との間部分を前後方向に仕切る状態で形成された前板部を備えている、請求項1に記載したステアリング装置。
- 保持部が、通孔の周囲を囲み且つ下面を開口させた箱形の保持部であって、キーセットが、この保持部の内側に保持される被保持部を備えている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
- 結合手段が、保持部を構成する各部位のうちで被保持部を車体の幅方向両側から挟む位置に存在する1対の側板部とこの被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項3に記載したステアリング装置。
- 1対の側板部のうちの一方の側板部に形成した挿通孔の内側にボルトの頭部を配置すると共に、このボルトの頭部とナットとにより、被保持部と上記1対の側板部のうちの他方の側板部とを挟持した状態で、上記ナットを締め付ける事により、上記被保持部の側面と上記他方の側板部の内側面とを当接させている、請求項4に記載したステアリング装置。
- 保持部の1乃至複数個所に、この保持部の下端縁に開口するスリットを形成する事により、1対の側板部のうちの少なくとも何れか一方の側板部を他方の側板部に対して遠近動する方向に弾性変形し易くし、且つ、ボルトの頭部とナットとにより、上記1対の側板部と被保持部とを挟持した状態で、このナットを締め付ける事により、上記1対の側板部の内側面をそれぞれ上記被保持部の両側面に当接させている、請求項4に記載したステアリング装置。
- 保持部が、互いの側面を対向させた状態で通孔の前後両側に設けられた前板部及び後板部と、その側面を車両の幅方向に向けた状態で上記通孔の幅方向片側に設けられると共に、その前後両側縁をそれぞれ上記前板部及び後板部の幅方向片側縁に連結した側板部とを備えものであり、キーセットが、上記保持部を構成する上記前板部と上記後板部と上記側板部とにより三方を囲まれた部分の内側に保持される被保持部を備えている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
- 結合手段が、保持部を構成する側板部と被保持部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項7に記載したステアリング装置。
- 結合手段が、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により保持部を構成する側板部と被保持部とを車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら側板部と被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項7に記載したステアリング装置。
- 保持部が、互いの側面を対向させた状態で通孔の前後両側に設けられた前板部及び後板部を備えものであり、キーセットが、この保持部を構成する上記前板部と上記後板部との間に保持される被保持部を備えている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
- 結合手段が、その中間部をアウターコラムの上半部に掛け渡した状態で、その両端部により被保持部を車体の幅方向両側から挟持した結合バンドと、これら被保持部と結合バンドの両端部との互いに整合する部分にそれぞれ形成した挿通孔と、これら各挿通孔に挿通したボルトと、このボルトの先端部でこれら各挿通孔から突出した部分に螺合し、更に締め付けたナットとから成るものである、請求項10に記載したステアリング装置。
- ボルトの杆部の外周面の一部に、一体に又は別体の部材により構成した係合部を設けると共に、この係合部を被保持部に形成した挿通孔の内周面にがたつきなく係合させている、請求項4、5、6、8、9、11のうちの何れか1項に記載したステアリング装置。
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