JP5528868B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用のステアリング装置に関する。
従来、車両用のステアリング装置には、例えば車両が前面衝突し、慣性の作用により運転者がステアリングホイールに衝突(二次衝突)した場合に、その衝撃緩和等を目的として、ステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムが車両本体から離脱するようにしたものがある。通常、こうしたステアリング装置では、ステアリングコラムを支持する固定ブラケットが、該固定ブラケットに対して所定荷重以上の車両前方への荷重が作用したときに、車両本体から離脱する所謂ブレークアウェイブラケットとして構成されている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両用のステアリング装置には、ステアリングシャフトの軸線方向におけるステアリング位置の調整を可能とする所謂テレスコ調整機能を有するものがある(例えば特許文献2参照)。詳述すると、こうしたステアリング装置のステアリングシャフトはステアリングホイールが設けられるアッパシャフト及び該アッパシャフトに対して軸線方向に相対摺動可能且つ一体回転可能なロアシャフトからなるとともに、そのステアリングコラムはアウタチューブ及び該アウタチューブに対して軸線方向に相対摺動可能なインナチューブからなる。また、固定ブラケットは、車両本体に固定される車体側ブラケットと、軸線方向に長いテレスコ長孔を有するとともにアウタチューブが固定されるコラム側ブラケットと、これら各ブラケットを連結する支軸とを備えており、コラム側ブラケットが車体側ブラケットに対して上記テレスコ長孔の範囲内において移動可能に構成される。そして、インナチューブ及びロアシャフトに対してアウタチューブ及びアッパシャフトを相対移動させるとともに、車体側ブラケットに対してコラム側ブラケットを軸方向に相対移動させることにより、上記テレスコ長孔の範囲内においてステアリング位置を調整可能に構成されている。
特開2006−62434号公報 特開2009−51353号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなステアリング装置においては、固定ブラケットが車両本体から離脱した後は、同固定ブラケットによりステアリングコラムが車両本体に対して支持されなくなるため、ステアリングコラム(ステアリングホイール)が落下する虞がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、固定ブラケットの離脱後においても、ステアリングコラムが車両本体に対して支持された状態を維持することができるステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、締結部材により車両本体に固定され前記ステアリングコラムを支持する固定ブラケットとを備え、前記固定ブラケットは、所定荷重以上の車両前方への荷重が作用することにより、車両前方側に離脱するように構成されたステアリング装置において、前記固定ブラケットは、前記車両本体に固定される車体側ブラケットと、前記ステアリングコラムが固定されるコラム側ブラケットと、これら両ブラケットを連結する軸状部材とを有し、前記車体側ブラケットには、前記ステアリングシャフトの軸線方向に貫通する第1貫通孔が形成され、離脱した前記固定ブラケットを前記軸線方向に移動させるガイドレールを備え、前記ガイドレールは、前記車両本体に固定される固定部及び本体部を有し、該本体部は、板状に形成されるとともに、前記固定部から前記軸線方向における車両前方側に延びて前記第1貫通孔に挿通され、車両上下方向における上側の上端縁で前記車両本体から離脱した前記固定ブラケットを支持するものであり、前記本体部の前記上端縁における車両前方側端部には、該上端縁から車両上下方向の上側に突出してフック部が設けられ、該フック部は前記車両本体から離脱した前記固定ブラケットが係止可能に構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、車体側ブラケットの第1貫通孔には、車両本体に固定されたガイドレールの本体部が挿通されており、該本体部は固定部からステアリングコラムの軸線方向における車両前方側に延出されている。そのため、固定ブラケットに対して所定荷重以上の車両前方への荷重が作用して、該固定ブラケットが車両本体から離脱して車両前方側に移動しても、車体側ブラケットの第1貫通孔内には、ガイドレールの本体部が挿通された状態となり、固定ブラケットはガイドレールを介して車両本体に支持される。従って、固定ブラケットの離脱後においても、ステアリングコラムがガイドレールを介して車両本体に支持された状態を維持でき、ステアリングコラムが落下することを防止できる。
そして、例えば二次衝突による反動等でステアリングコラムがガイドレールの本体部に沿って車両後方側に移動しても、固定ブラケットが締結部材に当接することにより、ステアリングコラム(ステアリングホイール)の車両後方側への移動を止めることができる。また、本体部は固定部から車両前方側に向かって延出されているため、固定ブラケットが本体部における車両後方部分に位置する状態でステアリングコラムに外力が作用して該本体部に大きな負荷が作用しても、本体部は変形し難く、固定ブラケットは確実に締結部材に当接する。そのため、ステアリングコラム(ステアリングホイール)の車両後方側への移動を確実に止めることができる。
さらに、上記構成によれば、固定ブラケットは、離脱後にフック部に係止することで、それ以上車両前方側に移動することが規制される。そのため、固定ブラケットがガイドレールから脱落してしまうことを防止でき、確実にステアリングコラムが落下することを防止できる。また、ガイドレールに支持された状態の固定ブラケットが車両を構成する他の部材と接触することによりその移動が規制されるようになる範囲を超えて本体部を軸線方向に長く形成する場合に比べ、確実にステアリングコラムの落下を防止しつつ、該本体部の軸長を短くすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のステアリング装置において、前記第1貫通孔に設けられる第1保持部材を備え、前記第1保持部材は、弾性材料からなるとともに第1圧入孔を有し、該第1圧入孔は前記本体部が軽圧入されるように形成されたことを要旨とする。
ステアリング装置の製造後、車両本体に組み付けるまでの間に該ステアリング装置を移動(搬送)させる際に、該ステアリング装置に振動等が加わることで、ガイドレールの固定ブラケットに対する相対位置がずれることがある。そのため、車両本体に固定する前の固定ブラケットに対するガイドレールの相対位置を、これら固定ブラケット及びガイドレールが車両本体に固定可能な取付位置に調整して製造したとしても、ステアリング装置を車両本体に組み付けるときに、これらの相対位置を再び調整し直さなければならず、組み付け性が低下する虞がある。
この点、上記構成によれば、本体部が第1圧入孔に軽圧入されているため、ステアリング装置を移動させる際の振動等では、ガイドレールの固定ブラケットに対する相対位置がずれ難くなり、ステアリング装置の組み付け性の低下を抑制できる。また、第1保持部材は、弾性材料により構成されるため、本体部を第1圧入孔に圧入する際の荷重(圧入荷重)を小さくし易く、圧入荷重の調整が容易になる。さらに、本体部と第1貫通孔との間に弾性材料が介在されることになるため、車両走行時の振動などによって本体部が固定ブラケットに接触して異音が発生することを防止できる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載のステアリング装置において、前記ガイドレールには位置合わせ部が形成され、該位置合わせ部は車両後方側から前記車体側ブラケットに当接することにより、前記ガイドレールの前記固定ブラケットに対する相対位置を、該固定ブラケット及び該ガイドレールを前記車両本体に固定可能な取付位置とするものであることを要旨とする。
上記構成によれば、位置合わせ部を車両後方側から車体側ブラケットに当接させることにより、ガイドレールの固定ブラケットに対する相対位置が、これら固定ブラケット及びガイドレールを車両本体に固定可能な取付位置となるため、容易にガイドレールの固定ブラケットに対する位置合わせをすることができる。
本発明によれば、固定ブラケットの離脱後においても、ステアリングコラムが車両本体に対して支持された状態を維持可能であり、該ステアリングコラムの車両後方側への移動を止めることが可能なステアリング装置を提供することができる。
ステアリング装置におけるステアリングコラムの軸線方向に沿った断面図。 A−A断面図。 ステアリング装置の側面図。 車体側ブラケットの一部を破断したステアリング装置の平面図。 カプセル機構を示す拡大断面図。 カプセル機構の分解斜視図。 ガイドレール、保持ラバー及び車体側ブラケットを示す分解斜視図。 (a)ガイドレールの側面図、(b)ガイドレールの平面図。 B−B断面図。 保持ラバーの各圧入孔にガイドレールを挿入した状態を示す説明図。 (a)〜(c)アッパブラケットの離脱前後の状態を示す作用説明図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ステアリング装置1において、車両後方側の端部(図1における右側端部)にステアリングホイール2が固定されるステアリングシャフト3を構成するコラムシャフト4は、軸受5に軸支されることによりステアリングコラム6内において回転可能に収容されている。そして、コラムシャフト4における車両前方側の端部(図1における左側端部)は自在継手を介してインターミディエイトシャフト(図示略)に連結されることにより、そのステアリング操作に伴う回転及び操舵トルクが、ラック&ピニオン機構等の図示しない転舵輪の舵角を変更する転舵機構へと伝達されるようになっている。なお、ステアリングシャフト3は、車両前方側端部が鉛直方向下側に位置するように傾斜した状態で車両に搭載されている。
また、ステアリング装置1は、鉛直方向におけるステアリングホイール2の位置(ステアリング位置)の調整を可能とする所謂チルト調整機能、及びステアリングシャフト3の軸線方向におけるステアリング位置の調整を可能とする所謂テレスコ調整機能を有している。
詳述すると、本実施形態のコラムシャフト4は、ステアリングホイール2が固定される中空状のアッパシャフト11と、該アッパシャフト11に収容されるロアシャフト12とを備えている。アッパシャフト11の内周にはスプライン嵌合部11aが形成されるとともに、ロアシャフト12の外周にはスプライン嵌合部12aが形成されている。そして、アッパシャフト11とロアシャフト12とは、スプライン嵌合することにより互いに軸線方向へ相対摺動可能、且つ一体回転可能に構成されている。また、ステアリングコラム6は、軸受5を介してアッパシャフト11を収容支持するアウタチューブ13と、ロアシャフト12を収容するインナチューブ14とを備えている。このアウタチューブ13は、その内周にインナチューブ14が挿入されることにより同インナチューブ14に対して軸線方向に相対摺動可能に設けられている。すなわち、アウタチューブ13が外筒に相当し、インナチューブ14が内筒に相当する。
なお、本実施形態では、インナチューブ14の他端には、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与するEPSアクチュエータ(図示略)の出力軸16が収容されるハウジング17が設けられている。この出力軸16は、ロアシャフト12の他端に連結されるとともに、上記ハウジング17内に軸受19〜21を介して回転可能に支持されている。なお、出力軸16は、アッパシャフト11及びロアシャフト12とともにコラムシャフト4を構成している。そして、この出力軸16にはウォームホイール22が固定されており、該ウォームホイール22及び図示しないウォームギアにより構成される変速機構を介して、図示しないモータの回転を出力軸16に伝達することにより、操舵系に対してアシスト力を付与することが可能な構成となっている。
そして、ステアリングコラム6は、車両本体の一部を構成する取付ステー24の車両前方側に固定されたロアブラケット25によって、ハウジング17に設けられたチルト中心軸Oを中心として傾動可能に支持されている。また、ステアリングコラム6は、取付ステー24の車両後方側に固定されたアッパブラケット26によって、そのアウタチューブ13がチルト中心軸Oを中心として傾動可能、且つ軸線方向移動可能に支持されている。
図2及び図3に示すように、アッパブラケット26は、取付ステー24に固定される車体側ブラケット31と、ステアリングコラム6(アウタチューブ13)が固定されるコラム側ブラケット32と、これら車体側ブラケット31とコラム側ブラケット32とを連結する軸状部材としての支軸33とを備えている。
この車体側ブラケット31は、ステアリングシャフト3の軸線方向視で略コ字状に形成されるクランプ部35、及びクランプ部35の上端に固定される平板状のプレート部36とから構成されている。そして、クランプ部35に設けられた一対の側板37には、ステアリングコラム6の傾動方向に沿った略円弧状のチルト長孔38がそれぞれ形成されている。また、コラム側ブラケット32は、ステアリングシャフト3の軸線方向視で略コ字状に形成されるとともに、該コラム側ブラケット32に設けられた一対の側板41には、軸線方向に沿って長いテレスコ長孔42が形成されている。さらに、本実施形態の車体側ブラケット31には、その剛性を確保すべく、ステアリングシャフト3の軸線方向と直交する補強部43が側板41の左右方向(図2における左右方向)両側にそれぞれ形成されている。
支軸33は、軸状に形成されるとともに、その基端側(図2における左側)には径方向外側に延出される円板状の頭部45が形成されている。そして、支軸33は、コラム側ブラケット32が車体側ブラケット31の内側に配置された状態で、両ブラケット31,32にそれぞれ形成されたチルト長孔38及びテレスコ長孔42に挿通されることにより、車体側ブラケット31とコラム側ブラケット32とを連結している。なお、支軸33の先端側(図2における右側)には、ナット46が螺着されることにより、支軸33が両ブラケット31,32に対してその軸方向移動不能に固定されている。これにより、コラム側ブラケット32は、チルト長孔38の形成された範囲内で車体側ブラケット31に対してチルト中心軸Oを中心として傾動可能となるとともに、テレスコ長孔42の形成された範囲内で軸線方向に沿って移動可能となっている。つまり、アッパブラケット26は、上記範囲内でステアリングコラム6を傾動可能且つ軸方向移動可能に支持している。
また、ステアリング装置1には、鉛直方向及び軸線方向におけるステアリング位置を保持するためのロック機構51が設けられている。
詳述すると、このロック機構51は、支軸33を中心として該支軸33と一体で回動可能に設けられた操作レバー52と、支軸33の頭部45とクランプ部35の側板37との間に設けられ、操作レバー52(支軸33)の回動位置に応じて該側板37を支軸33の軸方向先端側(図3における右側)に押圧するカム機構53とを備えている。なお、このカム機構53は、支軸33と一体回転する第1カム部材54、及び該第1カム部材54と相対回転可能な第2カム部材55からなり、その相対回転位置に応じてこれら第1カム部材54と第2カム部材55とが接離する構成となっている。
また、ロック機構51は、操作レバー52の回動位置に応じてインナチューブ14を、ステアリングシャフト3の軸線方向及び車両幅方向と直交する上下方向における上側に押圧する略筒状の押圧部材56を備えている。なお、支軸33の外周にはスプライン嵌合部33aが形成されるとともに、押圧部材56の内周にはスプライン嵌合部56aが形成されており、押圧部材56はスプライン嵌合することにより、支軸33と一体回転するように構成されている。また、押圧部材56は、支軸33の中心に対して偏心した位置に配置される断面円弧状のカム部57を有しており、該カム部57はアウタチューブ13の下部に形成された開口13aを介してインナチューブ14に当接している。そして、支軸33の回動位置に応じて上記カム部57がインナチューブ14を押圧する構成となっている。
そして、操作レバー52を周方向一方側に回動させることで、カム機構53によって両ブラケット31,32の各側板37,41同士が摩擦係合するとともに、押圧部材56によってインナチューブ14の外周面とアウタチューブ13の内周面とが摩擦係合する。これにより、コラム側ブラケット32が車体側ブラケット31に対して相対移動できなくなり、ステアリング位置を変更不能なロック状態となる。一方、操作レバー52を周方向他方側に回動させることで、カム機構53による押圧力がなくなって両ブラケット31,32の側板37,41同士の摩擦係合が解除されるとともに、押圧部材56による押圧力がなくなり、該インナチューブ14とアウタチューブ13との摩擦係合が解除される。これにより、コラム側ブラケット32が車体側ブラケット31に対して相対移動可能になり、ステアリング位置を変更可能なアンロック状態となる。
このように構成されたステアリング装置1では、ロック機構51をアンロック状態とし、車体側ブラケット31に対してコラム側ブラケット32及びステアリングコラム6を傾動させることにより、チルト長孔38の範囲内で上下方向におけるステアリング位置を調整可能な構成となっている。また、インナチューブ14及びロアシャフト12に対してアウタチューブ13及びアッパシャフト11を相対移動させるとともに、車体側ブラケット31に対してコラム側ブラケット32を軸方向に相対移動させることにより、テレスコ長孔42の範囲内で軸線方向におけるステアリング位置を調整可能な構成となっている。
ここで、アッパブラケット26は、例えば二次衝突時にステアリングコラム6が車両本体の一部を構成する取付ステー24から離脱すべく、該アッパブラケット26に対して所定荷重以上の車両前方への荷重が作用したときに、取付ステー24から離脱する所謂ブレークアウェイブラケットとして構成されている。すなわち、本実施形態では、アッパブラケット26が固定ブラケットとして構成されている。
詳述すると、図4に示すように、車体側ブラケット31のプレート部36は、クランプ部35の車両幅方向(図4における上下方向)両側に延出する延出部61を有しており、これら各延出部61には、ステアリングシャフト3の軸線方向に沿って長く形成されるとともに車両後方側(図4における右側)に開口した締結孔62がそれぞれ形成されている。そして、図5に示すように、アッパブラケット26(車体側ブラケット31)は、各締結孔62にカプセル機構63を介して取付ステー24から突出するボルト64が挿通されるとともに、該ボルト64にナット65が締結されることで取付ステー24に固定されている。すなわち、ボルト64及びナット65によって締結部材が構成される。
図4及び図6に示すように、締結孔62は、略円形状の円形部71と、該円形部71に連続するとともにその直径よりも狭い幅に形成された等幅帯状のスリット部72とから構成されている。一方、図5及び図6に示すように、カプセル機構63は、アッパブラケット26(プレート部36)と取付ステー24との間に介在される平板状のカプセル73を備えている。このカプセル73には、締結孔62の円形部71に挿入される円筒状のボス部74が形成されている。このボス部74の外径は締結孔62の円形部71の内径と略等しく形成されており、スリット部72の幅よりも大きくなっている。また、カプセル機構63は、ボス部74の内周に嵌合するとともにボルト64が挿通される円筒状のカラー75と、カラー75に外嵌される円環状の皿ばね76と、同皿ばね76を収容する円環状のハウジング77とを備えている。カラー75の下端には径方向外側に延出した環状のフランジ部78が形成されており、皿ばね76の端部が当接するようになっている。そして、カプセル機構63は、ボルト64の先端側にナット65が螺着されることで、皿ばね76が弾性変形した状態で取付ステー24に固定されるようになっている。この皿ばね76の付勢力により、アッパブラケット26が離脱する際に、カプセル73とプレート部36及び取付ステー24との間に該付勢力に応じた摩擦力が作用するようになっている。
なお、ボス部74の内周面には径方向内側に突出する係合突部74aが形成されるとともに、カラー75の上端には係合突部74aが係合する係合溝75aが形成されている。そして、ボス部74の係合突部74aをカラー75の係合溝75aに係合させることで、車両への組み付け前の状態でカプセル機構63がアッパブラケット26に対して固定されるようになっている。これにより、車両への組み付け前の状態でステアリング装置1を移動させる際に、同カプセル機構63が脱落しないようになっている。
そして、アッパブラケット26に対して所定荷重以上の車両前方への荷重が作用すると、カプセル機構63を車両本体に残した状態で、ステアリングシャフトの軸線方向における車両前方側に離脱するようになっている。なお、所定荷重とは、カプセル73のボス部74が締結孔62のスリット部72を通過する際の抵抗及び、上記皿ばね76の付勢力に応じたアッパブラケット26とカプセル73との間の摩擦力に抗してアッパブラケット26を移動させるのに必要な荷重である。
ところで、アッパブラケット26が車両本体を構成する取付ステー24から離脱した後は、該アッパブラケット26によりステアリングコラム6が取付ステー24に対して支持されなくなる。
そこで、図2〜4及び図7に示すように、本実施形態のステアリング装置1には、アッパブラケット26が離脱した後においても、該アッパブラケット26が取付ステー24に支持された状態を維持すべく、ガイドレール81が設けられている。
詳述すると、図2及び図7に示すように、車体側ブラケット31の補強部43には、ステアリングシャフト3の軸線方向に貫通する第1貫通孔82及び第2貫通孔83が形成されている。この第1貫通孔82は、上下方向に長い長方形状に形成されており、第2貫通孔83は、略正方形状に形成されている。
図2、図3及び図8(a),(b)に示すように、ガイドレール81は、取付ステー24に固定される平板状の固定部85と、固定部85から軸線方向における車両前方側(図3における左側)に延びる本体部86とを備えている。本実施形態では、この固定部85には、ボルト64が挿通されるボルト孔87が形成されており、ボルト孔87が締結孔62の円形部71と同軸上に配置されることで、カプセル機構63と一体で取付ステー24に固定されている。一方、本体部86は、上下方向に平行な平板状に形成されるとともに、固定部85にボルト64が挿通された状態で第1貫通孔82に挿入可能に形成されている。また、この本体部86の車両前方側端部には、離脱したアッパブラケット26が係止するフック部88が設けられている。具体的には、本体部86は、その上下方向における上側の上端部89が車両前方側に向かって上下方向における下側に傾斜することにより、軸線方向における車両前方側に向かうにつれて上下方向の長さが短くなるように形成されている。そして、フック部88は、本体部86の車両前方側端部から上下方向の上側に突出して形成されている。
さらに、本実施形態のガイドレール81には、固定部85の前端部から軸線方向における車両前方側に延びる位置決め補助部91が形成されている。この位置決め補助部91は、固定部85から車両前方側に延びた後に上下方向下側に延びる位置合わせ部91a及び位置合わせ部91aの下端から車両前方側に延びる挿通部91bからなる。この位置合わせ部91aは、車両後方側から後述する保持ラバー93を介して車体側ブラケット31の補強部43に当接することで、固定部85のボルト孔87が締結孔62の円形部71と同軸上に配置されるように形成されている。また、挿通部91bは、本体部86と直交する細長の平板状に形成されており、固定部85にボルト64が挿通された状態で、第2貫通孔83に挿入されるように形成されている。
また、本実施形態では、アッパブラケット26の第1及び第2貫通孔82,83とガイドレール81との間には、合成ゴムや樹脂材料等の弾性材料からなる保持ラバー93が設けられている。そして、保持ラバー93は、取付ステー24に固定する前のアッパブラケット26に対するガイドレール81の相対位置を、これらアッパブラケット26及びガイドレール81が取付ステー24に固定可能な取付位置、すなわち固定部85のボルト孔87が締結孔62の円形部71と同軸上に配置される相対位置で保持するようになっている。
詳述すると、この保持ラバー93は、第1貫通孔82に挿入される第1保持部材としての第1保持部94と、第2貫通孔83に挿入される第2保持部材としての第2保持部95とが一体に形成されてなる。そして、第1保持部94には、ガイドレール81の本体部86が軽圧入される第1圧入孔96が形成されるとともに、第2保持部95には、ガイドレール81の挿通部91b(位置決め補助部91)が軽圧入される第2圧入孔97が形成されている。
具体的には、図9に示すように、第1保持部94の第1圧入孔96は、その車両後方側の幅(図9における左右方向の幅)が本体部86の厚みと略等しく形成されるとともに、車両前方側に向かうにつれてその幅が狭くなるように形成されている。また、同様に、第2保持部95の第2圧入孔97は、その車両後方側の幅が位置決め補助部91の厚みと略等しく形成されるとともに、車両前方側に向かうにつれてその幅が狭くなるように形成されている。このように、本体部86及び挿通部91bをそれぞれ第1及び第2圧入孔96,97に圧入することで、ガイドレール81に対するアッパブラケット26の相対位置が保持されるようになっている。なお、ガイドレール81の本体部86及び位置決め補助部91は、それぞれ軽圧入されているため、アッパブラケット26が取付ステー24から離脱する際に必要な荷重の大きさにはほとんど影響しない。
また、第1保持部94は、第1貫通孔82に対応した略直方体状に形成されるとともに、その下端部における車両前方側には、上下方向下側に突出する係止爪98が形成されている。一方、第2保持部95は、第2貫通孔83に対応した略立方体状に形成されるとともに、その上端部における車両前方側には、上下方向上側に突出する係止爪99が形成されている。そして、図10に示すように、保持ラバー93は、第1保持部94が第1貫通孔82に挿入されて係止爪98が補強部43に係止するとともに、第2保持部95が第2貫通孔83に挿入されて係止爪99が補強部43に係止することにより、車体側ブラケット31に対して固定されるようになっている。なお、第1及び第2圧入孔96,97の上下方向長さは、ガイドレール81の本体部86及び位置決め補助部91の上下方向長さよりも長く形成されている。これにより、ステアリング装置1を車両に組み付ける際に、ナット65をボルト64に螺着させることで皿ばね76が弾性変形(圧縮)する分、ガイドレール81が上下方向に移動可能になっている。
次に、本実施形態のステアリング装置1の作用について説明する。
図11(a)に示すように、アッパブラケット26の離脱前の状態においては、該アッパブラケット26はカプセル機構63を介して取付ステー24に固定されており、ステアリングコラム6(アウタチューブ13)はアッパブラケット26により取付ステー24に対して支持されている。ここで、上記のようにアッパブラケット26に対して所定荷重以上の車両前方への荷重が作用すると、図11(b)に示すように、アッパブラケット26が取付ステー24から離脱する。
このとき、車体側ブラケット31の第1貫通孔82には、取付ステー24に固定されたガイドレール81の本体部86が第1保持部94を介して挿通されているため、アッパブラケット26は本体部86の長手方向(軸線方向)に沿って移動する。そして、図11(c)に示すように、アッパブラケット26は、ガイドレール81のフック部88に当接することで、それ以上車両前方側(図11における左側)に移動することが規制される。このように、アッパブラケット26の第1貫通孔82に取付ステー24に固定されたガイドレール81の本体部86が挿通されているため、該アッパブラケット26はガイドレール81を介して取付ステー24に支持された状態となる。従って、アッパブラケット26の離脱後においても、ステアリングコラム6がガイドレール81を介して取付ステー24に支持された状態が維持され、ステアリングコラム6が落下しない。
そして、アッパブラケット26が離脱した後において、例えば二次衝突による反動等でステアリングコラム6がガイドレール81の本体部86に沿って車両後方側に移動しても、アッパブラケット26がカプセル機構63、ボルト64及びナット65に当接することにより、ステアリングコラム6(ステアリングホイール2)の車両後方側への移動が止められる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ステアリング装置1において、ステアリングコラム6を支持するアッパブラケット26をブレークアウェイブラケットとして構成し、軸線方向におけるステアリング位置を調整可能なテレスコ調整機能を有するようにした。そして、アッパブラケット26に、軸線方向に貫通する第1貫通孔82を形成し、取付ステー24に固定される固定部85、及び該固定部85から軸線方向における車両前方側に延びて第1貫通孔82に挿通される本体部86を有するガイドレール81を備えた。
上記構成によれば、アッパブラケット26が取付ステー24から車両前方側に離脱して車両前方側に移動しても、その第1貫通孔82内には、ガイドレール81の本体部86が挿通された状態となり、アッパブラケット26はガイドレール81を介して取付ステー24に支持される。従って、アッパブラケット26の離脱後においても、ステアリングコラム6がガイドレール81を介して取付ステー24に支持された状態を維持でき、ステアリングコラム6が落下することを防止できる。
そして、例えば二次衝突による反動等でステアリングコラム6がガイドレール81の本体部86に沿って車両後方側に移動しても、アッパブラケット26がカプセル機構63、ボルト64及びナット65に当接することにより、ステアリングコラム6(ステアリングホイール2)の車両後方側への移動を止めることができる。また、本体部86は固定部85から車両前方側に向かって延出されているため、アッパブラケット26が本体部86における車両後方部分に位置する状態でステアリングコラム6に外力が作用して該本体部86に大きな負荷が作用しても、本体部86は変形し難く、アッパブラケット26は確実にカプセル機構63、ボルト64及びナット65に当接する。そのため、ステアリングコラム6(ステアリングホイール2)の車両後方側への移動を確実に止めることができる。さらに、アッパブラケット26の離脱後においても、ステアリングコラム6はロアブラケット25及びガイドレール81により取付ステー24に対して、2カ所で支持される状態が維持されるため、安定してステアリングコラム6を支持できる。
(2)本体部86の車両前方側端部に、離脱したアッパブラケット26が係止するフック部88を設けたため、アッパブラケット26は、離脱後に車両前方側に移動し、フック部88に係止することで、それ以上車両前方側に移動することが規制される。そのため、アッパブラケット26がガイドレール81から脱落してしまうことを防止でき、確実にステアリングコラム6が落下することを防止できる。また、上記構成では、アッパブラケット26がフック部88に当接することで、ガイドレール81からの脱落が防止される。従って、例えばガイドレール81に支持された状態のアッパブラケット26が車両を構成する他の部材と接触することによりその移動が規制されるようになる範囲を超えて本体部86を軸線方向に長く形成する場合に比べ、確実にステアリングコラム6の落下を防止しつつ、該本体部86の軸長を短くすることができる。
(3)アッパブラケット26に、第1貫通孔82に加えて軸線方向に貫通した第2貫通孔83を形成し、ガイドレール81に軸線方向における車両前方側に延びて第2貫通孔83に挿通される位置決め補助部91(挿通部91b)を形成した。また、弾性材料からなり、第1貫通孔82に設けられる第1保持部94と、第2貫通孔83に設けられる第2保持部95とが一体に形成された保持ラバー93を備えた。そして、この第1保持部94に本体部86が軽圧入される第1圧入孔96を形成し、第2保持部95に位置決め補助部91(挿通部91b)が軽圧入される第2圧入孔97を形成した。
ここで、ステアリング装置1の製造後、車両本体に組み付けるまでの間に該ステアリング装置1を移動(搬送)させる際に、該ステアリング装置1に振動等が加わることで、アッパブラケット26に対するガイドレール81の相対位置がずれることがある。そのため、取付ステー24に固定する前のアッパブラケット26に対するガイドレール81の相対位置を取付位置に調整して製造したとしても、ステアリング装置1を車両本体に組み付けるときに、これらの相対位置を再び調整し直さなければならず、組み付け性が低下する虞がある。この点、上記構成によれば、本体部86が第1圧入孔96に軽圧入されるとともに位置決め補助部91が第2圧入孔97に軽圧入されるため、ガイドレール81がアッパブラケット26に対して2カ所で支持されることになる。そのため、ステアリング装置1を移動させる際の振動等では、ガイドレール81のアッパブラケット26に対する相対位置がずれ難くなり、ステアリング装置1の組み付け性の低下を抑制できる。また、第1及び第2保持部95は、弾性材料により構成されるため、本体部86を第1圧入孔96に圧入する際の荷重(圧入荷重)、及び位置決め補助部91の圧入荷重を小さくし易く、その調整が容易になる。さらに、本体部86と第1貫通孔82との間、及び位置決め補助部91と第2貫通孔83との間に弾性材料が介在されることになるため、車両走行時の振動などによって本体部86及び位置決め補助部91がアッパブラケット26に接触して異音が発生することを防止できる。そして、第1保持部94と第2保持部95とが一体形成されるため、部品点数の増加を抑制できる。
(4)ガイドレール81の本体部86を上下方向に平行な平板状に形成するとともに、位置決め補助部91を本体部86と直交する平板状に形成したため、ステアリング装置1を移動させる際の振動等では、ガイドレール81のアッパブラケット26に対する相対位置がよりずれ難くなり、ステアリング装置1の組み付け性の低下をより一層抑制できる。
(5)ガイドレール81は、車両後方側から車体側ブラケット31の補強部43に保持ラバー93を介して当接することにより、ガイドレール81のアッパブラケット26に対する相対位置が取付位置となるように形成された位置合わせ部91aを備えた。上記構成によれば、ガイドレール81のアッパブラケット26に対する相対位置を、容易に取付位置に位置合わせすることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態では、ガイドレール81を、アッパブラケット26を取付ステー24に固定するためのボルト64に固定したが、これに限らず、取付ステー24に別途ボルトを設け、該ボルトにガイドレール81を固定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、フック部88を本体部86の車両前方側端部から上下方向の上側に突出して形成したが、これに限らない。例えば、フック部を本体部86に対して着脱可能な構成とし、本体部86を第1貫通孔82に挿通した後、該本体部86の車両前方側端部に装着するようにしてもよい。
・上記実施形態において、位置決め補助部91の挿通部91b、及び第2保持部95の第2圧入孔97をなくし、該第2保持部95に位置決め補助部91の位置合わせ部91aが当接する構成としてもよい。
・上記実施形態では、第1保持部94と第2保持部95とを一体形成してなる保持ラバー93を用いたが、これに限らず、第1保持部94と第2保持部95とが別体とされた2つの保持ラバーを用いるようにしてもよい。
・上記実施形態では、ガイドレール81に位置決め補助部91を形成するとともに、車体側ブラケット31の補強部43に第2貫通孔83を形成したが、これに限らず、ガイドレール81に本体部86のみを形成し、車体側ブラケット31に第2貫通孔83を形成しない構成としてもよい。そして、この構成において、第1保持部94のみを有する保持ラバーを第1貫通孔82に設けてもよい。
・上記実施形態では、第1圧入孔96の車両後方側の幅を本体部86の厚みと略等しく形成するとともに、車両前方側に向かうにつれてその幅が狭くなるように形成することで、本体部86の軽圧入されるようにしたが、これに限らない。例えば、第1圧入孔96の内面に突起を設ける等、本体部86が軽圧入されれば、第1圧入孔96をどのような形状としてもよい。同様に、位置決め補助部91が軽圧入されれば、第2圧入孔97をどのような形状としてもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2保持部94,95の第1及び第2圧入孔96,97に本体部86及び位置決め補助部91をそれぞれ軽圧入するようにした。しかし、これに限らず、保持ラバー93を設けずに、本体部86及び位置決め補助部91が第1及び第2貫通孔82,83に対して遊挿されるようにしてもよい。
・上記実施形態では、本発明をチルト調整機能及びテレスコ調整機能を有するステアリング装置に適用したが、これに限らず、テレスコ調整機能のみ、あるいはチルト調整機能のみを有するステアリング装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、ステアリング装置1を、コラムシャフト4を構成する出力軸16にアシスト力を付与する所謂コラムアシスト式の電動パワーステアリング装置(EPS)として構成した。しかし、これに限らず、例えば所謂ラックアシスト式等、コラムアシスト以外のEPSや油圧式のパワーステアリング装置、或いはノンアシスト型のステアリング装置に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(ア)請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置において、前記車体側ブラケットには前記軸線方向に貫通した第2貫通孔が形成され、前記ガイドレールには位置決め補助部が形成され、該位置決め補助部は前記軸線方向における車両前方側に延びて前記第2貫通孔に挿通されるものであり、前記第2貫通孔に設けられる第2保持部材を備え、前記第2保持部材は、弾性材料からなるとともに第2圧入孔を有し、該第2圧入孔は前記位置決め補助部が軽圧入されるように形成されたことを特徴とするステアリング装置。
上記構成によれば、位置決め補助部が第2保持部材の第2圧入孔に軽圧入されているため、ステアリング装置を移動させる際の振動等では、ガイドレールの固定ブラケットに対する相対位置がずれ難くなり、ステアリング装置の組み付け性の低下を抑制できる。また、第2保持部材は、弾性材料により構成されるため、圧入荷重を小さくし易く、その調整が容易になる。さらに、位置決め補助部と第2貫通孔との間に弾性材料が介在されることになるため、車両走行時の振動などによって位置決め補助部が固定ブラケットに接触して異音が発生することを防止できる。
特に、請求項3のように、本体部が第1圧入孔に軽圧入される構成では、ガイドレールが固定ブラケットに対して2カ所で支持されることになるため、ガイドレールの固定ブラケットに対する相対位置がよりずれ難くなり、ステアリング装置の組み付け性の低下をより一層抑制できる。
(イ)上記(ア)に記載のステアリング装置において、前記車体側ブラケットには前記軸線方向に貫通した第2貫通孔が形成され、前記ガイドレールには位置決め補助部が形成され、該位置決め補助部は前記軸線方向における車両前方側に延びて前記第2貫通孔に挿通されるものであり、前記第2貫通孔に設けられる第2保持部材を備え、前記第2保持部材は、前記第1保持部材と一体形成され、弾性材料からなるとともに第2圧入孔を有し、該第2圧入孔は前記位置決め補助部が軽圧入されるように形成されたことを特徴とするステアリング装置。
上記構成によれば、ガイドレールが固定ブラケットに対して2カ所で支持されることになるため、ガイドレールの固定ブラケットに対する相対位置がよりずれ難くなり、ステアリング装置の組み付け性の低下をより一層抑制できる。また、第1及び第2保持部材は、弾性材料により構成されるため、圧入荷重を小さくし易く、その調整が容易になる。さらに、本体部と第1貫通孔、及び位置決め補助部と第2貫通孔との間に弾性材料が介在されるため、車両走行時の振動などによって位置決め補助部が固定ブラケットに接触して異音が発生することを防止できる。そして、第1保持部材と第2保持部材とが一体形成されるため、部品点数の増加を抑制できる。
1…ステアリング装置、2…ステアリングホイール、3…ステアリングシャフト、6…ステアリングコラム、11…アッパシャフト、12…ロアシャフト、13…アウタチューブ、14…インナチューブ、24…アッパブラケット、26…取付ステー、31…車体側ブラケット、32…コラム側ブラケット、33…支軸、35…クランプ部、36…プレート部、37,41…側板、42…テレスコ長孔、43…補強部、51…ロック機構、62…締結孔、63…カプセル機構、64…ボルト、65…ナット、71…円形部、72…スリット部、73…カプセル、74…ボス部、75…カラー、76…皿ばね、77…ハウジング、81…ガイドレール、82…第1貫通孔、83…第2貫通孔、85…固定部、86…本体部、88…フック部、91…位置決め補助部、91a…位置合わせ部、91b…挿通部、93…保持ラバー、94…第1保持部、95…第2保持部、96…第1圧入孔、97…第2圧入孔。

Claims (3)

  1. ステアリングホイールが連結されるステアリングシャフトを回転可能に支持するステアリングコラムと、締結部材により車両本体に固定され前記ステアリングコラムを支持する固定ブラケットとを備え、前記固定ブラケットは、所定荷重以上の車両前方への荷重が作用することにより、車両前方側に離脱するように構成されたステアリング装置において、
    前記固定ブラケットは、前記車両本体に固定される車体側ブラケットと、前記ステアリングコラムが固定されるコラム側ブラケットと、これら両ブラケットを連結する軸状部材とを有し、
    前記車体側ブラケットには、前記ステアリングシャフトの軸線方向に貫通する第1貫通孔が形成され、
    離脱した前記固定ブラケットを前記軸線方向に移動させるガイドレールを備え、
    前記ガイドレールは、前記車両本体に固定される固定部及び本体部を有し、該本体部は、板状に形成されるとともに、前記固定部から前記軸線方向における車両前方側に延びて前記第1貫通孔に挿通され、車両上下方向における上側の上端縁で前記車両本体から離脱した前記固定ブラケットを支持するものであり、
    前記本体部の前記上端縁における車両前方側端部には、該上端縁から車両上下方向の上側に突出してフック部が設けられ、該フック部は前記車両本体から離脱した前記固定ブラケットが係止可能に構成されたことを特徴とするステアリング装置。
  2. 請求項1に記載のステアリング装置において、
    前記第1貫通孔に設けられる第1保持部材を備え、
    前記第1保持部材は、弾性材料からなるとともに第1圧入孔を有し、該第1圧入孔は前記本体部が軽圧入されるように形成されたことを特徴とするステアリング装置。
  3. 請求項1又は2に記載のステアリング装置において、
    前記ガイドレールには位置合わせ部が形成され、該位置合わせ部は車両後方側から前記車体側ブラケットに当接することにより、前記ガイドレールの前記固定ブラケットに対する相対位置を、該固定ブラケット及び該ガイドレールを前記車両本体に固定可能な取付位置とするものであることを特徴とするステアリング装置。
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