JP5189958B2 - 半導体集積回路およびそれを内蔵した高周波モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナスイッチを含む半導体集積回路およびそれを内蔵した高周波モジュールに関し、特にアンテナスイッチの電圧生成回路へのRF送信信号の供給に際して、RF送信出力信号の高調波成分のレベルの増大を軽減するのに有益な技術に関する。
従来では、PINダイオードを用いたアンテナスイッチ装置が一般的であったが、近年では、FET(Field Effect Transistor)、特に低いオン抵抗を持つヘテロ接合構造のHEMT(High Electron Mobility Transistor)がアンテナスイッチ装置に使用されている。また、FETを使用することによって、アンテナスイッチ装置は、モノリシックマイクロ波集積回路(MMIC:Monolithic Microwave Integrated Circuit)として集積化することも可能である。
アンテナスイッチ装置にてHEMTデバイスのようなnチャンネルを有するディプレッション型FETを用いる場合には、オンとすべきFETのゲート・ソース間にしきい値電圧以上の高電位差を印加する一方、オフとすべきFETのゲート・ソース間にしきい値以下の低電位差を印加する。
下記特許文献1には、アンテナスイッチ装置の受信側スイッチ部のディプレッション型電界効果トランジスタのゲート電極に送信時に印加する低電圧の制御信号として接地電位よりも低い低電圧を供給することによって、スイッチの挿入損失特性とアイソレーション特性を改善することが記載されている。
図13は、下記特許文献1に記載されたアンテナスイッチと制御回路と負電圧発生回路とを示す図である。
図13(B)では、アンテナポート5に接続されたアンテナスイッチ4aは送信側スイッチ部4bと受信側スイッチ部4cを含み、受信側スイッチ部4cの受信側入力ポート63は受信側可変減衰器6に接続される。送信側スイッチ部4bの制御信号入力ポート64と受信側スイッチ部4cの制御信号入力ポート65と受信側可変減衰器6とに制御回路10aが接続され、制御回路10aに負電圧発生回路9が接続される。従って、送信時には負電圧発生回路9から生成される負電圧Vssが、制御回路10aの出力バッファ18bを介して、受信側スイッチ部4cのディプレッション型電界効果トランジスタ71のゲート電極に供給される。
図13(A)に示す負電圧発生回路9は、発振器または外部入力信号用バッファ21と、ドライブ回路22と、負電圧Vssを生成するチャージポンプ23とレベル制御回路24とを含んでいる。
また下記特許文献2には、アンテナスイッチ装置の受信側スイッチのディプレッション型電界効果トランジスタのゲートに負バイアス回路を接続することによって、アイソレーション特性を改善して、受信動作時および受信待機動作の消費電力を低減することが記載されている。更に下記特許文献2に記載の負バイアス回路は、発振器とチャージポンプ回路とを含んでいる。
一方、下記特許文献3には、アンテナスイッチ装置の送信スイッチの電界効果トランジスタ(FET)のゲートにDCブースト回路を接続して、DCブースト回路にDC制御電圧とRF信号を供給することが記載されている。それによって、DC制御電圧よりも大きなDC出力電圧をDCブースト回路から生成して、FETのゲートを駆動するものである。大きなDC出力電圧によって送信スイッチのFETのオン抵抗が低減されて、RF信号損失が低減される。一方、その他のスイッチの各FETのゲート・ソース間電圧は深い逆方向バイアスとなり、各FETのゲート容量の変化を小さくでき、アンテナスイッチの高調波歪を低減することができる。
図12は、下記特許文献3に記載されたアンテナスイッチとDCブースト回路とを示す図である。
下記特許文献3に記載のDCブースト回路は図12(B)に示すように構成され、以下のように動作する。RF入力端子101のRF入力信号RFinによって最初に接続点105が負の電圧振幅の時に、ダイオード108が順方向バイアスされて導通状態となる一方、ダイオード109が逆方向バイアスされて非導通状態となる。この時に、ダイオード108を介して容量素子106に電流が流れ込み、容量素子106の接続点105側が負に電圧に充電される一方、容量素子106のダイオード108、109側が正電圧に充電される。次に、接続点105が正の電圧振幅の時に、ダイオード108が逆方向バイアスされて非導通状態となる一方、ダイオード109が順方向バイアスされて導通状態となる。この時、容量素子106に充電されていた正電荷はダイオード109を介して容量素子110に流れ込み、ダイオード109のカソードに接続された容量素子110の一端は正電圧に充電される一方、DC制御電圧Vdcとダイオード108のアノードに接続された容量素子110の他端は負電圧に充電される。この動作が繰り返されることによって容量素子110が充電され、DC制御電圧供給端子103に印加されるDC制御電圧Vdcと容量素子110の両端間の充電電位との和に等しい昇圧出力電圧VoutがDCブースト回路の出力端子104より出力されて、アンテナスイッチのFETのオン・オフ制御に利用される。
すなわち、図12(A)に示すアンテナスイッチにおいて、第1RF送信信号Tx1の送信モードでは、第1送信スイッチ302の第1送信制御端子310に高レベルの第1送信DC制御電圧が供給される一方、第1送信端子306に第1RF送信信号Tx1が印加されて、第1RF送信信号Tx1の一部のエネルギーを使用して第1DCブースト回路330の容量素子335が充電される。第1DCブースト回路330の容量素子335から第1送信スイッチ302のFET320A〜320Dのゲートに正電圧が印加されて、FETのゲート・ソース間電圧が大きくなる。それによって、第1送信スイッチ302でオンに制御されるFET320A〜320Dのオン抵抗Ronが低減されて、送信モードでのRF信号損失が低減されることができる。この第1RF送信信号Tx1の送信モードでは、第2送信スイッチ303の第2送信制御端子311には低レベルの第2送信DC制御電圧が供給され、第1受信スイッチ304の第1受信制御端子312に低レベルの第1受信DC制御電圧が供給され、第2受信スイッチ305の第2受信制御端子313に低レベルの第2受信DC制御電圧が供給されている。従って、第2送信スイッチ303のFET340A〜340Dと第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dと第2受信スイッチ305のFET370A〜370Dとは、オフ状態となる。
第1送信スイッチ302の第1DCブースト回路330からの高レベルのDC昇圧出力電圧に応答して、アンテナスイッチの共通の入出力端子301の電圧も高レベルとなる。従って、低レベルのDC制御電圧がゲートに供給されたオフ状態の第2送信スイッチ303のFET340A〜340Dと第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dと第2受信スイッチ305のFET370A〜370Dの各FETのゲート・ソース間電圧は、深い逆方向バイアス電圧となる。その結果、これらのオフ状態のFETのゲート容量の変化を小さくでき、アンテナスイッチの高調波歪みを低減することができる。
特開平9−200021号 公報 特開2006−173754号 公報 国際公開番号WO 2008/056747号 明細書
上記特許文献3に記載のようにアンテナスイッチの送信スイッチのFETのゲートをDCブースト回路の昇圧出力信号によって駆動することによって、オンに制御される送信スイッチのFETのオン抵抗を低減する一方、オフに制御される受信スイッチのFETの高調波歪みを低減することができる。また、更に上記特許文献3に記載のように、DCブースト回路にDC制御電圧とRF信号を供給して、DC制御電圧よりも大きなDC出力電圧をDCブースト回路から生成できるので、上記特許文献1または上記特許文献2に記載のような負電圧発生回路もしくは負バイアス回路に含まれる発振器を省略することができる。
しかし、本発明者等が本発明に先立って、下記特許文献3に記載のアンテナスイッチを詳細に検討したところ、送信モードに切り換った直後に高調波歪みが異常に増大すると問題を見い出したものである。
本発明者が送信モードに切り換った直後の高調波歪みの異常な増大の問題が発生するメカニズムの解明を行うため、アンテナスイッチの回路解析を最初に行った。
図14は、本発明者等によって本発明に先立って高調波歪みの異常な増大の問題が発生するメカニズムの解明を行なわれたアンテナスイッチの構成を示す図である。
図14に示すアンテナスイッチ300の右側には、図12に示したアンテナスイッチ300の右上の第1送信スイッチ302と略同様な第1送信スイッチ302が配置されている。しかし、図12の第1送信スイッチ302と比較すると、図14の第1送信スイッチ302では第1送信端子306とFET320A〜320Dとの間に、容量31が挿入されている。容量31は、第1送信スイッチ302のFET320A〜320Dのソース・ドレインDC電位が第1送信端子306に接続される送信回路に印加されるのを防止するためのDCカット容量として機能する。更に、この容量31は、第1送信端子306に接続される送信回路からのRF送信信号を第1送信スイッチ302に供給するためのACカップリング容量として機能する。
また、図14に示すアンテナスイッチ300の左側には、図12に示したアンテナスイッチ300の右下の第1受信スイッチ304と略同様な第1受信スイッチ304が配置されている。しかし、図7の第1受信スイッチ304と比較すると、図14の第1受信スイッチ304では第1受信端子308とFET360A〜360Dとの間に、容量32が挿入されている。容量32は、第1受信スイッチ304のFET362A〜362Dのソース・ドレインDC電位が第1受信端子308に接続される受信回路に印加されるのを防止するためのDCカット容量として機能する。更に、この容量32は、アンテナANTによって受信されるRF受信信号が第1受信スイッチ304を介して第1受信端子308に接続される受信回路に供給されるためのACカップリング容量として機能する。
また、図14に示すアンテナスイッチ300の***に配置された共通の入出力端子301に、容量30が接続されている。この容量30は、第1送信スイッチ302と第1受信スイッチ304との共通接続ノードDC電位がアンテナANTに印加されるのを防止するためのDCカット容量として機能する。更に、この容量30は、アンテナANTと第1送信スイッチ302および第1受信スイッチ304との間のACカップリング容量として機能する。DCカット容量およびACカップリング容量として機能する各容量30、31、32の容量値は、50pFと大きな容量値に設定されている。
第1RF送信信号Tx1の送信モードの最初に、第1送信スイッチ302の第1送信制御端子310に高レベルの第1送信DC制御電圧VDCの供給が開始される。その後、第1送信スイッチ302の第1送信端子306に第1RF送信信号の供給が開始されて、第1DCブースト回路330でのDC昇圧動作が開始され、第1DCブースト回路330のDC昇圧出力電圧VBSの上昇が開始される。
しかし、送信モードの初期の第1DCブースト回路330のDC昇圧出力電圧VBSの上昇期間に、大きな容量値に設定された容量30、31、32がDC昇圧出力電圧VBSによって充電され、またその充電速度が遅いことが明らかとされた。
すなわち、この容量30、31、32の充電速度の時定数は、以下の(1)式で示される。
τ1=(C30+C31+C32+C360A+C360B+C360C
+C360D+C331+C335)×(R321A+R321B+R321C+R321D
+R322A+R322B+R322C+R322D+R363
+R361A+R361B+R361C+R361D+R332+R336)
=(50+50+50+0.2+0.2+0.2+0.2+0.5+0.5)
×(10+10+10+10+10+10+10+5+5)
≒152pF×80kΩ=12.2μs (1)式
すなわち、第1送信スイッチ302のFET320A〜320Dのゲートに第1DCブースト回路330からのDC昇圧出力電圧VBSが供給されるが、FET320A〜320Dのゲート・ショットキー障壁が順方向にバイアスされる。第1DCブースト回路330のDC昇圧出力電圧VBSが上昇する際に、容量30、31、32の容量値C30、C31、C32は上記(1)式に含まれる抵抗成分を介して第1送信スイッチ302のFET320A〜320Dのゲート・ショットキー障壁の順方向電流によって充電されるものである。その結果、容量30、31、32の容量値C30、C31、C32の充電速度が遅いものである。
図15は、送信モードに切り換った直後の図14に示すアンテナスイッチの動作を説明する図である。
図14に示すアンテナスイッチ300の第1送信スイッチ302と第1受信スイッチ304との共通接続ノードの電圧VCOMは、図15に示すように第1送信スイッチ302の第1送信制御端子310に高レベルの第1送信DC制御電圧VDCの供給が開始される時点SWonで比較的高速で略高レベルVDCに到達する。
その後の時点RFinで、第1送信スイッチ302の第1送信端子306に第1RF送信信号の供給が開始されて、第1DCブースト回路330でのDC昇圧動作が開始されて、第1DCブースト回路330のDC昇圧出力電圧VBSの上昇が開始される。従って、共通接続ノードの電圧VCOMは、第1送信制御端子310での第1送信DC制御電圧VDCのレベルから和電圧VDC+VBSのレベルまで上昇する。
その結果、アンテナスイッチ300の第1送信スイッチ302のFET320A〜Dのオン抵抗Ronが十分に低減されて、図15に示すように共通の入出力端子301に接続されたアンテナANTに供給されるRF送信出力信号Poutが増加を開始する。
図16は、図14に示すアンテナスイッチにて第1送信スイッチ302の第1送信制御端子310に第1送信DC制御電圧VDCの供給の状態で第1送信端子306に第1RF送信信号の供給が開始された直後での第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)の変化とゲート・ソース間容量Cgs(Rx)の変化を示す図である。
第1送信端子306に第1RF送信信号の供給が開始されて十分時間が経過して第1DCブースト回路330のDC昇圧出力電圧VBSが十分に上昇している場合は、第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)は略−4.5ボルトの深い逆方向バイアスとなっている。従って、第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dのゲート・ソース間容量Cgs(Rx)の容量値も十分小さな値となっており、アンテナスイッチの高調波歪みを低減することができる。
しかし、第1送信端子306に第1RF送信信号の供給が開始されて十分時間が経過しておらず第1DCブースト回路330のDC昇圧出力電圧VBSが十分に上昇していない場合には、第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)は略−2.5ボルトの浅い逆方向バイアスとなっている。この略−2.5ボルトの浅い逆方向バイアスに重畳された第1送信端子306に供給される第1RF送信信号の正のピーク値は、FET360A〜360Dのゲート・ソース間しきい値電圧−Vth以上に到達するものである。従って、FET360A〜360Dのゲート直下のチャンネル領域にキャリアである多数の電子が蓄積されるので、FET360A〜360Dのゲート・ソース間容量Cgs(Rx)の容量値は急激に増加する。この時には、FET360A〜360Dのゲート・ドレイン間容量Cgd(Rx)の容量値も、同様に、急激に増加している。その結果、第1送信端子306に供給される第1RF送信信号の一部の信号が、アンテナスイッチ300の第1受信スイッチ304のFET360A〜360Dの大きな容量値のゲート・ソース間容量Cgs(Rx)およびゲート・ドレイン間容量Cgd(Rx)を介して第1受信端子308に接続される受信回路に流入するものとなる。
図17は、図14に示すアンテナスイッチにて第1送信スイッチ302の第1送信制御端子310に第1送信DC制御電圧VDCの供給の状態で第1送信端子306への第1RF送信信号の供給が開始された直後でのアンテナANTに供給されるRF送信出力信号Poutの高調波成分RFoutの変化を示す図である。
図17に示すように、時点RFinで第1送信スイッチ302の第1送信端子306への第1RF送信信号の供給が開始された直後では、RF送信出力信号Poutの高調波成分RFoutのレベルが著しく増大している。高レベルの高調波成分は、他の無線システムの妨害となると言う問題を生じる。
本発明は、以上のような本発明に先立った本発明者等の検討の結果、なされたものである。
従って、本発明の目的とするところは、アンテナスイッチの電圧生成回路へのRF送信信号の供給に際して、RF送信出力信号の高調波成分のレベルの増大を軽減することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうちの代表的なものについて簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明の代表的な電圧生成回路(100)と送信スイッチ(101)と受信スイッチ(102)とを有するアンテナスイッチを少なくとも1個またはそれ以上の含む半導体集積回路(200)である。
送信端子(203)と入出力端子(201)との間に接続された前記送信スイッチ(101)の送信電界効果トランジスタ(211)のオン・オフは送信制御電圧(V_Txc)によって制御される。
前記入出力端子(201)と受信端子(205)との間に接続された前記受信スイッチ(102)の受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のオン・オフは受信制御電圧(V_Rxc)によって制御される。
前記電圧生成回路(100)の高周波信号入力端子(10)は送信端子(203)に接続され、DC出力端子(104)から生成される負電圧のDC出力電圧が前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のゲート制御端子に供給可能とされていることを特徴とする(図1、図2参照)。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、アンテナスイッチの電圧生成回路へのRF送信信号の供給に際して、RF送信出力信号の高調波成分のレベルの増大を軽減することができる。
《代表的な実施の形態》
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。代表的な実施の形態についての概要説明で括弧を付して参照する図面の参照符号はそれが付された構成要素の概念に含まれるものを例示するに過ぎない。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態は、電圧生成回路(100)と送信スイッチ(101)と受信スイッチ(102)とを有するアンテナスイッチを少なくとも1個またはそれ以上の含む半導体集積回路(200)である。
前記送信スイッチ(101)は送信端子(203)と入出力端子(201)との間に接続され、前記送信スイッチ(101)の送信電界効果トランジスタ(211)のオン・オフは送信制御端子(202)に供給される送信制御電圧(V_Txc)のレベルによって制御可能である。
前記受信スイッチ(102)は前記入出力端子(201)と受信端子(205)との間に接続され、前記受信スイッチ(102)の受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のオン・オフは受信制御端子(204)に供給される受信制御電圧(V_Rxc)のレベルによって制御可能である。
前記電圧生成回路(100)の高周波信号入力端子(10)は前記送信スイッチ(101)の前記送信端子(203)に接続され、前記電圧生成回路(100)のDC出力端子(104)から生成される負電圧のDC出力電圧が前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のゲート制御端子に供給可能とされていることを特徴とする(図1、図2参照)。
前記実施の形態によれば、送信端子(203)へのRF送信入力信号(Tx)の供給の開始に応答して電圧生成回路(100)のDC出力端子(104)から生成される負電圧のDC出力電圧が低下する際に、受信スイッチ(102)の受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のゲート制御端子に順方向電流が流れることはない。
好適な実施の形態では、前記送信スイッチ(101)の前記送信電界効果トランジスタ(211)と、前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)は、それぞれnチャンネルデバイスである。
前記送信制御端子(202)に高レベルの前記送信制御電圧(V_Txc)が供給されることに応答して、前記送信スイッチ(101)の前記送信電界効果トランジスタ(211)がオンに制御される。
前記受信制御端子(204)に高レベルの前記受信制御電圧(V_Rxc)が供給されることに応答して、前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)がオンに制御されることを特徴とする(図2参照)。
他の好適な実施の形態では、前記送信端子(203)へ供給されるRF送信入力信号(Tx)を前記入出力端子(201)に伝達する送信モードにおいて、前記送信制御端子(202)に高レベルの前記送信制御電圧(V_Txc)が供給され、前記受信制御端子(204)に低レベルの前記受信制御電圧(V_Rxc)が供給される。
前記送信モードにおいて、前記送信端子(203)へ供給される前記RF送信入力信号(Tx)に応答して前記電圧生成回路(100)の前記DC出力端子(104)から生成される負電圧の前記DC出力電圧が前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のゲート制御端子に供給されることを特徴とする(図1、図2参照)。
前記他の好適な実施の形態によれば、送信モードにおいて、電圧生成回路(100)のDC出力端子(104)から生成される負電圧のDC出力電圧によって受信スイッチ(102)の受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のゲート・ソース間に逆方向バイアスされるので、受信スイッチ(102)のアイソレーションを改善することができる。
更に他の好適な実施の形態では、前記電圧生成回路(100)のDC制御電圧供給端子(103)は、前記受信制御端子(204)に接続されている。
前記送信モードにおいて、前記受信制御端子(204)に供給される低レベルの前記受信制御電圧(V_Rxc)が前記電圧生成回路(100)の前記DC制御電圧供給端子(103)に供給されることを特徴とする(図1、図2参照)。
より好適な実施の形態では、前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタは、ドレイン・ソース経路が前記入出力端子(201)と前記受信端子(205)との間に直列接続された複数の電界効果トランジスタ(215a〜215d)で構成されていることを特徴とする(図2参照)。
更により好適な実施の形態では、前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)と前記送信スイッチ(101)の前記送信電界効果トランジスタ(211)とは、ヘテロ接合を有するHEMTであることを特徴とする(図2参照)。
具体的な一つの実施の形態では、前記アンテナスイッチは、第1周波数帯域(f1)の第1周波数信号の伝達を制御する第1アンテナスイッチ(281)と、第2周波数帯域(f2)の第2周波数信号の伝達を制御する第2アンテナスイッチ(282)とを含むものである。
前記第1アンテナスイッチ(281)の前記入出力端子(285)と前記第2アンテナスイッチ(282)の前記入出力端子(286)には、分波器(283)の第1ポートと第2ポートとがそれぞれ接続されている。
前記分波器(283)の共通入出力端子(284)には、アンテナ(ANT)が接続可能とされていることを特徴とする(図6参照)。
他の具体的な一つの実施の形態では、前記第1アンテナスイッチ(SPDT1)の前記送信スイッチ(705)は、前記第1アンテナスイッチ(SPDT1)の前記送信端子(709)と前記入出力端子(701)との間に接続された単一の第1送信電界効果トランジスタ(762)を含むものである。
前記第2アンテナスイッチ(SPDT2)の前記送信スイッチ(706)は、前記第2アンテナスイッチ(SPDT2)の前記送信端子(710)と前記入出力端子(702)との間に接続された単一の第2送信電界効果トランジスタ(772)を含むことを特徴とする(図7参照)。
最も具体的な一つの実施の形態では、前記第1アンテナスイッチ(SPDT1)の前記電圧生成回路(730)と前記第2アンテナスイッチ(SPDT2)の前記電圧生成回路(750)との各電圧生成回路(100)は、第1ダイオード(108)と第2ダイオード(109)と第1抵抗素子(107)と第2抵抗素子(111)と第1容量素子(106)と第2容量素子(107)とを含む。
前記各電圧生成回路(100)では、前記第1抵抗素子(107)と前記第1容量素子(106)との直列接続の一方の端子には前記高周波信号入力端子(10)に接続され、前記第1ダイオード(108)のアノードと前記第2ダイオード(109)のカソードとは前記直列接続の他方の端子に接続されている。
前記第1ダイオード(108)のカソードと前記第2容量素子(111)の一端とは前記DC制御電圧供給端子(103)に接続され、前記第2ダイオード(109)のアノードと前記第2容量素子(111)の他端とは前記第2抵抗素子(111)を介して前記DC出力端子(104)に接続されたことを特徴とする(図1、図2参照)。
〔2〕本発明の別の観点の代表的な実施の形態は、電力増幅器(PA_ML)と、アンテナスイッチ半導体集積回路(ANT_SW)とを含む高周波モジュール(RF_ML)である。
前記電力増幅器(PA_ML)は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路(RF_IC)から生成される高周波送信信号(HB_Tx、LB_Tx)を増幅する。
前記電力増幅器(PA_ML)の出力から生成される高周波送信出力信号(TX)は、前記アンテナスイッチ半導体集積回路(ANT_SW)を介してアンテナ(ANT)へ供給可能とされる。
前記アンテナ(ANT)によって受信される高周波受信信号(RX、HB_Rx、LB_Rx)は、前記アンテナスイッチ半導体集積回路(ANT_SW)を介して前記高周波アナログ信号処理半導体集積回路(RF_IC)へ供給可能とされる(図10参照)。
前記アンテナスイッチ半導体集積回路(ANT_SW)は、電圧生成回路(100)と送信スイッチ(101)と受信スイッチ(102)とを有するアンテナスイッチを少なくとも1個またはそれ以上の含むものである。
前記送信スイッチ(101)は送信端子(203)と入出力端子(201)との間に接続され、前記送信スイッチ(101)の送信電界効果トランジスタ(211)のオン・オフは送信制御端子(202)に供給される送信制御電圧(V_Txc)のレベルによって制御可能である。
前記受信スイッチ(102)は前記入出力端子(201)と受信端子(205)との間に接続され、前記受信スイッチ(102)の受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のオン・オフは受信制御端子(204)に供給される受信制御電圧(V_Rxc)のレベルによって制御可能である。
前記電圧生成回路(100)の高周波信号入力端子(10)は前記送信スイッチ(101)の前記送信端子(203)に接続され、前記電圧生成回路(100)のDC出力端子(104)から生成される負電圧のDC出力電圧が前記受信スイッチ(102)の前記受信電界効果トランジスタ(215a〜215d)のゲート制御端子に供給可能とされていることを特徴とする(図1、図2参照)。
《実施の形態の説明》
次に、実施の形態について更に詳述する。尚、発明を実施するための最良の形態を説明するための全図において、前記の図と同一の機能を有する部品には同一の符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
《負電圧出力のDCブースト回路》
図1は、本発明の1つの実施の形態による半導体集積回路に内蔵されたDCブースト回路100の構成を示す図である。
同図に示すように、DCブースト回路100は容量素子106、110と抵抗素子107、111とダイオード108、109とによって構成され、高周波信号入力端子10に供給される高周波入力信号RFinの一部を整流して、DC出力端子104に負電圧のDC出力電圧Voutを発生することを特徴とする。
図1に示したDCブースト回路100では、容量素子106と抵抗素子107の接続は図1の接続の順序でも良いし、順序を逆転させても良い。抵抗素子107の値はアンテナの入力インピーダンス50Ωに比べて十分に大きい値に設定されているので、DCブースト回路100の入力インピーダンスは50Ωに比べて十分に高い値となっている。従って、高周波信号入力端子10に入力された高周波入力信号RFinの大部分はアンテナスイッチのスイッチ素子であるFETに接続される高周波信号入力端子102へ流れて、わずかな一部の電力がDCブースト回路100に流入される。
DCブースト回路100の動作は、以下のように説明される。
最初に接続点105での高周波信号の電圧振幅が負の時を考えると、ダイオード108が逆方向にバイアスされて非導通状態となり、ダイオード109が順方向にバイアスされて導通状態となる。この時に、容量素子106に電流がダイオード109を介して流れ込み、接続点105に接続された容量素子106の一端が負電圧に充電され、ダイオード108、109に接続された容量素子106の他端が正電圧に充電される。次に、接続点105での高周波信号の電圧振幅が正になる時を考えると、ダイオード108が順方向にバイアスされて導通状態となり、ダイオード109が逆方向にバイアスされて非導通状態となる。この時、容量素子106の他端に充電されていた正電荷は、ダイオード108を介して容量素子110に流れ込む。ダイオード109及び抵抗素子111に接続された容量素子110の一端が負電圧に充電され、DC制御電圧供給端子103とダイオード108に接続された容量素子110の他端が正電圧に充電される。高周波信号の負電圧振幅に応答した容量素子106の充電の動作と高周波信号の正電圧振幅に応答した容量素子110の充電の動作とが繰り返され、容量素子110が充電される。DC制御電圧供給端子103に印加されるDC制御電圧Vdcと容量素子110の両端の電位差VBSの和の出力電圧VoutがDCブースト回路100の出力端子104より出力されて、アンテナスイッチのスイッチ素子であるFETの制御に使用される。送信モードでは、DC制御電圧供給端子103のDC制御電圧Vdcはゼロボルトであり、容量素子110の両端の電位差VBSは負電圧であるので、DCブースト回路100の出力端子104の出力電圧Voutは負電圧となる。送信モードで、この負電圧出力電圧Voutはアンテナスイッチの受信スイッチ素子であるFETのゲートに印加される。
《負電圧DCブースト回路により駆動される高周波スイッチ》
図2は、本発明の1つの実施の形態による半導体集積回路200に内蔵されたDCブースト回路100と送信スイッチ101と受信スイッチ102の構成を示す図である。半導体集積回路200は、アンテナスイッチを構成するモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)として構成されている。
図2の半導体集積回路200に内蔵されたDCブースト回路100は、図1に示したDCブースト回路100と本質的に同一である。図2の半導体集積回路200に内蔵されたDCブースト回路100でも、高周波信号入力端子10には、容量207を介して高周波信号外部入力端子203から高周波送信入力信号Txが供給される。図2の半導体集積回路200に内蔵されたDCブースト回路100のDC制御電圧供給端子103には、受信DC制御電圧外部供給端子204からの受信DC制御電圧V_RxcがDC制御電圧Vdcとして供給される。
図2の半導体集積回路200に内蔵されたDCブースト回路100のDC出力端子104から生成される負電圧のDC出力電圧Voutは、受信スイッチ102の複数のFET215a〜215dのゲートに抵抗214a〜214dを介して供給される。また、受信スイッチ102の複数のFET215a〜215dは、nチャンネルのディプレッション型HEMT(High Electron Mobility Transistor)の電界効果トランジスタ(FET)である。受信スイッチ102の複数のFET215a〜215dのドレイン・ソース間には、図2に示すように抵抗216a〜216dが接続されている。
受信スイッチ102の複数のFET215a〜215dのゲートは抵抗213を介して受信DC制御電圧外部供給端子204に接続され、受信スイッチ102の一端209は容量206を介してアンテナスイッチの共通の入出力端子201に接続され、受信スイッチ102の他端は容量208を介して受信端子205に接続されている。容量208は、DCブースト回路100からの負電圧のDC出力電圧Voutが受信端子205に接続される受信回路に印加されるのを防止するためのDCカット容量として機能する。更に、この容量208は、入出力端子201に接続されたアンテナANTにより受信されるRF受信信号が受信スイッチ102を介して受信端子205に接続される受信回路に供給されるためのACカップリング容量として機能する。
送信スイッチ101は、nチャンネルのディプレッション型HEMTで構成されたFET211を含んでいる。送信スイッチ101のFET211のゲートは抵抗210を介して送信DC制御電圧外部供給端子202に接続され、送信スイッチ101の一端209は容量206を介してアンテナスイッチの共通の入出力端子201に接続され、送信スイッチ101の他端は容量207を介して送信端子203に接続されている。容量207は、送信スイッチ101の送信DC制御電圧外部供給端子202に供給される高レベルの送信DC制御電圧V_Txcによって送信端子203に接続される送信回路に影響されるのを防止するためのDCカット容量として機能する。更にこの容量207は、送信端子203に接続される送信回路からのRF送信信号を送信スイッチ101に供給するためのACカップリング容量として機能する。
また、図2に示す半導体集積回路200の***に配置された共通の入出力端子201に、容量206が接続されている。この容量206は、送信スイッチ101の送信DC制御電圧外部供給端子202に供給される高レベルの送信DC制御電圧によってアンテナANTに影響されるのを防止するためのDCカット容量として機能する。更に、この容量206は、アンテナANTと送信スイッチ101および受信スイッチ102との間のACカップリング容量として機能する。DCカット容量およびACカップリング容量として機能する各容量206、207、208の容量値は、50pFと大きな容量値に設定されている。
尚、図2に示す半導体集積回路200は、シングルポールダブルスロー(SPDT)型のアンテナスイッチを構成するものである。
アンテナスイッチの分野では、アンテナが接続される共通の入出力端子はシングルポール(Single Pole)と呼ばれ、受信回路に接続される受信端子と送信回路に接続される送信端子とはスロー(Throw)と呼ばれる。従って、図2のアンテナスイッチでは、送受信端子は受信端子205と送信端子203との2個であるので、ダブルスローとなる。
また、図2の半導体集積回路200はGaAs等の化合物半導体チップで構成され、受信スイッチ102の複数のFET215a〜215dと送信スイッチ101のFET211とはHEMTトランジスタにより構成されたものである。尚、良く知られているように、HEMTトランジスタは、ゲート近傍のヘテロ接合界面に形成される2次元電子ガスをチャンネル層として使用する電界効果トランジスタである。また、図2の半導体集積回路200に含まれる多数の容量は、化合物半導体チップの表面のMIM(Metal- Insulator- Metal)キャパシタによって形成されることができる。更に、図2の半導体集積回路200に含まれる多数の抵抗は、化合物半導体チップの表面のメサ型抵抗によって形成されることができる。
≪SPDT型アンテナスイッチの受信モード≫
図2に示すSPDT型アンテナスイッチのモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)200の受信モードでの動作は、下記の通りとなる。
受信モードでは、送信スイッチ101の送信DC制御電圧外部供給端子202に供給される送信DC制御電圧V_Txcは低レベルのゼロボルトとされ、受信スイッチ102の受信DC制御電圧外部供給端子204に供給される受信DC制御電圧V_Rxcは高レベルの3ボルトとなる。従って、送信端子203と共通の入出力ノード209との間に接続された送信スイッチ101のFET211はオフに制御される一方、受信端子205と共通の入出力ノード209との間に接続された受信スイッチ102のFET215a~215dはオンに制御される。
受信スイッチ102でオンに制御されたFET215a~215dを介して、共通の入出力端子201に接続されるアンテナで受信されたRF受信信号が受信端子205に接続される受信回路に供給可能とされる。この時には送信スイッチ101のFET211はオフに制御されているので、送信端子203に接続される送信回路の出力のRF送信信号が共通の入出力端子201に接続されるアンテナに供給されることは不可能とされている。
また、受信スイッチ102のFET215a~215dが受信DC制御電圧外部供給端子204の3ボルトの高レベルの受信DC制御電圧V_Rxcによってオンされることによって、共通の入出力ノード209の電圧VCOMも高レベルとされる。例えば、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間のしきい値電圧Vthが−0.5ボルトであると、共通の入出力ノード209の電圧VCOMは2.5ボルトの高レベルとなる。この時に、送信スイッチ101のFET211のゲートには送信DC制御電圧外部供給端子202の低レベルのゼロボルトの送信DC制御電圧V_Txcが供給されているので、FET211は逆方向バイアスされ、送信スイッチ101のFET211のアイソレーション特性が改善される。
≪SPDT型アンテナスイッチの送信モード≫
図2に示すSPDT型アンテナスイッチのモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)200の送信モードでの動作は、下記の通りとなる。
送信モードでは、送信スイッチ101の送信DC制御電圧外部供給端子202に供給される送信DC制御電圧V_Txcは高レベルの3ボルトとされ、受信スイッチ102の受信DC制御電圧外部供給端子204に供給される受信DC制御電圧V_Rxcは低レベルのゼロボルトとなる。従って、送信端子203と共通の入出力ノード209との間に接続された送信スイッチ101のFET211はオンに制御される一方、受信端子205と共通の入出力ノード209との間に接続された受信スイッチ102のFET215a~215dはオフに制御される。
送信スイッチ101でオンに制御されたFET211を介して、送信端子203に接続される送信回路の出力のRF送信信号が共通の入出力端子201に接続されるアンテナに供給可能とされる。この時には受信スイッチ102のFET215a~215dはオフに制御されているので、共通の入出力端子201に接続されるアンテナで受信されたRF受信信号が受信端子205に接続される受信回路に供給されることは不可能とされている。
また、送信スイッチ101のFET211が送信DC制御電圧外部供給端子202の3ボルトの高レベルの送信DC制御電圧V_Txcによってオンされることによって、共通の入出力ノード209の電圧VCOMも高レベルとされる。例えば、送信スイッチ101のFET211のゲート・ソース間のしきい値電圧Vthが−0.5ボルトであると、共通の入出力ノード209の電圧VCOMは2.5ボルトの高レベルとなる。この時に、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲートには受信DC制御電圧外部供給端子204の低レベルのゼロボルトの受信DC制御電圧V_Rxcが供給されているので、FET215a~215dは逆方向バイアスされ、受信スイッチ102のFET215a~215dのアイソレーション特性が改善される。
更に、送信端子203に供給される送信回路の出力のRF送信入力信号Txに応答してDCブースト回路100の出力端子104から負電圧の出力電圧Voutが生成され、この負電圧出力電圧Voutが受信スイッチ102のFET215a~215dのゲートに供給される。受信スイッチ102のFET215a~215dの逆方向バイアスが更に増加されて、受信スイッチ102のFET215a~215dのアイソレーション特性が更に改善される。
また、送信端子203への送信回路のRF送信入力信号Txの供給開始に応答するDCブースト回路100の出力端子104から負電圧の出力電圧Voutの変化速度は、下記の理由によって比較的高速となる。
すなわち、DCブースト回路100の出力端子104の負電圧の出力電圧Voutが低下する際には、受信スイッチ102でnチャンネルのディプレッション型HEMTで構成されたFET215a~215dのゲート・ショットキー障壁は逆方向バイアスされた状態である。従って、図2のDCブースト回路100の出力端子104の負電圧の出力電圧Voutが低下する際には、FET215a~215dのゲート電圧も出力端子104の負電圧の出力電圧Voutの低下に追従して高速に低下するものとなる。
図3は、送信モードに切り換った際の図2に示すSPDT型アンテナスイッチのモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)200の動作を説明する図である。
図3に示すように、送信スイッチ101の送信DC制御電圧外部供給端子202の3ボルトの高レベルの送信DC制御電圧V_Txcの供給開始の時点SWonで、共通の入出力ノード209の電圧VCOMは制御電圧V_Txcのレベルに略近い2.5ボルトのレベルとなる。この時に、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲートには受信DC制御外部端子204の低レベルのゼロボルトの受信DC制御電圧V_Rxcが供給されている。従って、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)は、略−V_Txcの負電圧レベルによって逆方向バイアスされる。
その後の時点RFinで、送信端子203への送信回路のRF送信入力信号Txの供給の開始に応答して、DCブースト回路100の出力端子104から負電圧の出力電圧Voutが高速で低下する。従って、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)は、略−V_Txcの負電圧レベルから更に低い−V_Txc−Voutのレベルまで高速で低下する。この時には、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ショットキー障壁は逆方向バイアスされた状態であり、図14のアンテナスイッチ300のようにFETのゲート・ショットキー障壁の順方向電流による大きな容量の充電は行われない。
図2に示すSPDT型アンテナスイッチのMMIC200の送信モードでDCブースト回路100の出力端子104の負電圧出力電圧Voutが低下する際は、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート容量がゲート抵抗R214a~214dを介して負電圧に充電されるのみとなる。従って、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)の低下の時定数は、略0.12μsと、極めて小さな値となるものである。
図4は、図2に示すSPDT型アンテナスイッチのMMIC200で略0.12μsの時定数に相当する時間が経過した時点での受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)の変化とゲート・ソース間容量Cgs(Rx)の変化を示す図である。
略0.12μsの時定数に相当する時間が経過した時点で受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間電圧Vgs(Rx)は、略−2.5ボルトの浅い逆方向バイアスよりも更に低い略−4.5ボルトの深い逆方向バイアスとなっている。この略−4.5ボルトの深い逆方向バイアスに重畳された送信端子203に供給されるRF送信信号Txの正のピーク値は、受信スイッチ102のFET215a~215dのゲート・ソース間しきい値電圧−Vth以上に到達することはない。従って、FET215a~215dのゲート直下のチャンネル領域にはキャリアである多数の電子が蓄積されないので、FET215a~215dのゲート・ソース間容量Cgs(Rx)の容量値は急激に増加することはない。この時には、FET215a〜215dのゲート・ドレイン間容量Cgd(Rx)の容量値も、同様に急激に増加することはない。その結果、送信端子203に供給されるRF送信信号Txの一部の信号が、MMIC200の受信スイッチ102のFET215a~215dの大きな容量値のゲート・ソース間容量およびゲート・ドレイン間容量を介して受信端子205に接続される受信回路に流入することはない。
≪複数の周波数信号を処理する高周波スイッチ≫
図5は、本発明の他の実施の形態によって複数の周波数信号の処理が可能な半導体集積回路280に内蔵された第1SPDT型アンテナスイッチ281と第2SPDT型アンテナスイッチ282とダイプレクサ283との構成を示す図である。図5の半導体集積回路280も、アンテナスイッチを構成するモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)として構成されている。
図5に示す半導体集積回路280は複数の周波数信号の処理を可能とするために、アンテナANTに接続される共通の入出力端子284にはダイプレクサ(Diplexer)283が接続されている。ダイプレクサは分波器であり、複数の周波数信号にアンテナを共用する際に複数の周波数信号の一方の周波数信号と他方の周波数信号とを分離するための部品である。図5では、ダイプレクサ283は第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号と第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号との二つの周波数信号の一方と他方とを分離する。従って、分波器としてのダイプレクサは、アンテナに接続される共通の入出力端子と第1ポートとの間で第1周波数帯域を持つ第1フィルタとアンテナに接続される共通の入出力端子と第2ポートとの間で第2周波数帯域を持つ第2フィルタとを含んでいる。
ここで、送信/受信で複数の周波数信号を互いに分離する分波器であるデュプレクサ(Duplexer)と、本発明の実施の形態に適用されるダイプレクサ(Diplexer)とは互いに明確に区別されるものである。図5の本発明の他の実施の形態おいては、ダイプレクサ283で分波される第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号と第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号のそれぞれに送信信号も受信信号も含まれる必要があるため、ブロック283の分波器としては必然的にダイプレクサが使用される。従って、図5に示す半導体集積回路280のダイプレクサ283は、アンテナANTに接続される共通の入出力端子284と第1送受信端子285との間で低周波数帯域側の第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の双方向伝達を可能とするものである。更にこのダイプレクサ283は、アンテナANTに接続される共通の入出力端子284と第2送受信端子286との間で高周波数帯域側の第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の双方向伝達を可能とするものである。
ダイプレクサ283の第1ポートに接続されて第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の双方向伝達を制御する第1SPDT型アンテナスイッチ281は、図2に示すSPDT型スイッチと本質的に同一の構成となっている。すなわち、図5に示す第1SPDT型アンテナスイッチ281は、送信スイッチ291と受信スイッチ295とDCブースト回路293とを含んでいる。図5に示す第1SPDT型アンテナスイッチ281では、送信スイッチ291は図2の送信スイッチ101と同一の構成とされ、受信スイッチ295は図2の受信スイッチ102と同一の構成とされ、DCブースト回路293は図2のCブースト回路100と同一の負電圧出力の構成とされている。
第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の受信モードでは、送信スイッチ291の送信DC制御端子に供給される送信DC制御電圧は低レベルのゼロボルトとされて、受信スイッチ295の受信DC制御端子に供給される受信DC制御電圧は高レベルの3ボルトとされる。従って、送信端子287と第1送受信端子285との間の送信スイッチ291のFETはオフに制御される一方、受信端子289と第1送受信端子285との間の受信スイッチ295のFETはオンに制御される。
第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の送信モードでは、送信スイッチ291の送信DC制御端子に供給される送信DC制御電圧は高レベルの3ボルトとされて、受信スイッチ295の受信DC制御端子に供給される受信DC制御電圧は低レベルのゼロボルトとされる。従って、送信端子287と第1送受信端子285との間の送信スイッチ291のFETはオンに制御される一方、受信端子289と第1送受信端子285との間の受信スイッチ295のFETはオフに制御される。更に、送信端子287に供給される送信回路の出力のRF送信入力信号Tx1に応答してDCブースト回路293の出力端子から負電圧出力信号が生成され、この負電圧出力信号は受信スイッチ295のFETに供給される。その結果、受信スイッチ295のFETが逆方向にバイアスされ、受信スイッチ295のFETのアイソレーションが改善される。
また、ダイプレクサ283の第2ポートに接続されて第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の双方向伝達を制御する第2SPDT型アンテナスイッチ282も、図2に示すSPDT型スイッチと本質的に同一の構成となっている。すなわち、図5に示す第2SPDT型アンテナスイッチ282は、送信スイッチ292と受信スイッチ296とDCブースト回路294とを含んでいる。図5に示す第2SPDT型アンテナスイッチ282では、送信スイッチ292は図2の送信スイッチ101と同一の構成とされ、受信スイッチ296は図2の受信スイッチ102と同一の構成とされ、DCブースト回路294は図2のCブースト回路100と同一の負電圧出力の構成とされている。
第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の受信モードでは、送信スイッチ292の送信DC制御端子に供給される送信DC制御電圧は低レベルのゼロボルトとされて、受信スイッチ296の受信DC制御端子に供給される受信DC制御電圧は高レベルの3ボルトとされる。従って、送信端子288と第2送受信端子286との間の送信スイッチ292のFETはオフに制御される一方、受信端子290と第2送受信端子286との間の受信スイッチ296のFETはオンに制御される。
第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の送信モードでは、送信スイッチ292の送信DC制御端子に供給される送信DC制御電圧は高レベルの3ボルトとされて、受信スイッチ296の受信DC制御端子に供給される受信DC制御電圧は低レベルのゼロボルトとされる。従って、送信端子288と第2送受信端子286との間の送信スイッチ292のFETはオンに制御される一方、受信端子290と第2送受信端子286との間の受信スイッチ296のFETはオフに制御される。更に、送信端子288に供給される送信回路の出力のRF送信入力信号Tx2に応答してDCブースト回路294の出力端子から負電圧出力信号が生成され、この負電圧出力信号は受信スイッチ296のFETに供給される。その結果、受信スイッチ296のFETが逆方向にバイアスされ、受信スイッチ296のFETのアイソレーションが改善される。
第2SPDT型アンテナスイッチ282による第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の送信モードでは、送信端子288に供給されるRF送信入力信号Tx2は、送信スイッチ292のFETと第2送受信端子286とダイプレクサ283とを介して共通の入出力端子284に接続されたアンテナANTに供給される。しかし、この時にはダイプレクサ283の機能によって、第1SPDT型アンテナスイッチ281の第1送受信端子285に伝達される第2周波数帯域f2のRF送信信号Tx2の漏洩信号成分は無視できるレベルとなる。従って、第1SPDT型アンテナスイッチ281の送信スイッチ291が図2の送信スイッチ101に示すように1段のFET211のみの接続によって構成されていたとしても、図5の第1SPDT型アンテナスイッチ281の送信スイッチ291の漏洩信号成分は無視できるレベルとすることができる。
同様に、第1SPDT型アンテナスイッチ281による第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の送信モードでは、送信端子287に供給されるRF送信入力信号Tx1は、送信スイッチ291のFETと第1送受信端子285とダイプレクサ283を介して共通の入出力端子284に接続されたアンテナANTに供給される。しかし、この時にはダイプレクサ283の機能によって、第2SPDT型アンテナスイッチ282の第2送受信端子286に伝達される第1周波数帯域f1のRF送信信号Tx1の漏洩信号成分は無視できるレベルとなる。従って、第2SPDT型アンテナスイッチ282の送信スイッチ292が図2の送信スイッチ101に示すように1段のFET211のみの接続により構成されていたとしても、図5の第2SPDT型アンテナスイッチ282の送信スイッチ292の漏洩信号成分は無視できるレベルとすることができる。
図6は、本発明の他の実施の形態によって多数の周波数信号の処理が可能な半導体集積回路250に内蔵された第1SP3T型アンテナスイッチ251と第2SP3T型アンテナスイッチ252とダイプレクサ253との構成を示す図である。図6の半導体集積回路250も、アンテナスイッチを構成するモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)として構成されている。尚、SP3Tは、Single Pole Triple Throwの略である。
すなわち、図6に示す半導体集積回路250のダイプレクサ253は、図5に示す半導体集積回路280のダイプレクサ283と同様な機能を持っている。
また、図6に示す半導体集積回路250の第1SP3T型アンテナスイッチ251は、送信スイッチ263と共通受信スイッチ267とDCブースト回路265と第1受信スイッチ269と第2受信スイッチ270とを含んでいる。図6に示す第1SP3T型アンテナスイッチ251では、送信スイッチ263は図5の送信スイッチ281と同一の構成とされ、共通受信スイッチ267は図5の受信スイッチ295と同一の構成とされ、DCブースト回路265は図5のDCブースト回路293と同一の負電圧出力の構成とされている。更に、図6に示す第1SP3T型アンテナスイッチ251では、共通受信スイッチ267に接続された第1受信スイッチ269と第2受信スイッチ270とは、受信端子259、260のRF受信信号Rx11、Rx12がそれぞれ供給されるFETを含むものである。従って、図6に示す第1SP3T型アンテナスイッチ251は、第1送受信端子255をシングルポール(Single Pole)とし、第1送信端子257と第1受信端子259と第2受信端子260をトリプルスロー(Triple Throw)とするものである。送信端子257に供給されるRF送信入力信号Tx1の送信モードでは、RF送信入力信号Tx1に応答してDCブースト回路263の出力端子から負電圧出力信号が生成され、この負電圧出力信号は共通受信スイッチ267のFETに供給される。その結果、共通受信スイッチ267のFETが逆方向にバイアスされて、共通受信スイッチ267のFETのアイソレーションが改善される。
更に、図6に示す半導体集積回路250の第2SP3T型アンテナスイッチ252は、送信スイッチ264と共通受信スイッチ268とDCブースト回路266と第1受信スイッチ271と第2受信スイッチ272とを含んでいる。図6に示す第2SP3T型アンテナスイッチ252では、送信スイッチ264は図5の送信スイッチ282と同一の構成とされ、共通受信スイッチ268は図5の受信スイッチ296と同一の構成とされ、DCブースト回路266は図5のDCブースト回路294と同一の負電圧出力の構成とされている。更に、図6に示す第2SP3T型アンテナスイッチ252では、共通受信スイッチ268に接続された第1受信スイッチ271と第2受信スイッチ272とは、受信端子261、262のRF受信信号Rx21、Rx22がそれぞれ供給されるFETを含むものである。従って、図6に示す第2SP3T型アンテナスイッチ252は、第1送受信端子256をシングルポール(Single Pole)とし、第2送信端子258と第1受信端子261と第2受信端子262をトリプルスロー(Triple Throw)とするものである。送信端子258に供給されるRF送信入力信号Tx2の送信モードでは、RF送信入力信号Tx1に応答してDCブースト回路266の出力端子から負電圧出力信号が生成され、この負電圧出力信号は共通受信スイッチ268のFETに供給される。その結果、共通受信スイッチ268のFETが逆方向にバイアスされて、共通受信スイッチ268のFETのアイソレーションが改善される。
≪SPDT型アンテナスイッチを含むMMIC≫
図7は、本発明の他の実施の形態によって複数の周波数信号の処理が可能な第1SPDT型アンテナスイッチSPDT1と第2SPDT型アンテナスイッチSPDT2を内蔵したモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)700の構成を示す図である。
図7に示したMMIC700に内蔵された第1SPDT型アンテナスイッチSPDT1と第2SPDT型アンテナスイッチSPDT2は、図5に示した半導体集積回路280に内蔵された第1SPDT型アンテナスイッチ281と第2SPDT型アンテナスイッチ282とそれぞれ同一の機能を持つものである。また、第1SPDT型アンテナスイッチSPDT1の第1送受信端子701とダイプレクサ283の間で、低周波数帯域側の第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の双方向伝達が可能とされるものである。また更に、第2SPDT型アンテナスイッチSPDT2の第2送受信端子702とダイプレクサ283の間で、高周波数帯域側の第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の双方向伝達が可能とされるものである。
すなわち、図7の第1SPDT型アンテナスイッチSPDT1に含まれた送信スイッチ705(Tx_SW1)と受信スイッチ(Rx_SW1)703とDCブースト回路(NV−DC1)730は、図5の第1SPDT型アンテナスイッチ281に含まれた送信スイッチ291と受信スイッチ295とDCブースト回路293とそれぞれ同一の機能を持つものである。
また、図7の第2SPDT型アンテナスイッチSPDT2に含まれた送信スイッチ706(Tx_SW2)と受信スイッチ(Rx_SW2)704とDCブースト回路(NV−DC2)750は、図5の第2SPDT型アンテナスイッチ282に含まれた送信スイッチ292と受信スイッチ296とDCブースト回路294とそれぞれ同一の機能を持つものである。
≪SP3T型アンテナスイッチを含むMMIC≫
図8は、本発明の他の実施の形態によって多数の周波数信号の処理が可能な第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1と第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2を内蔵したモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)600の構成を示す図である。
図8に示したMMIC600に内蔵された第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1と第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2は、図6に示した半導体集積回路250に内蔵された第1SP3T型アンテナスイッチ251と第2SP3T型アンテナスイッチ252とそれぞれ同一の機能を持つものである。また、第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1の第1送受信端子601とダイプレクサ253の間で、低周波数帯域側の第1周波数帯域f1を持つ第1周波数信号の双方向伝達が可能とされるものである。また更に、第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2の第2送受信端子602とダイプレクサ253の間で、高周波数帯域側の第2周波数帯域f2を持つ第2周波数信号の双方向伝達が可能とされるものである。
すなわち、図8の第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1に含まれた送信スイッチ605(Tx_SW1)と共通受信スイッチ(CRx_SW1)603とDCブースト回路(NV−DC1)630と第1受信スイッチRx_SW11と第2受信スイッチRx_SW12とは、図6の第1SP3T型アンテナスイッチ251に含まれた送信スイッチ263と共通受信スイッチ267とDCブースト回路265と第1受信スイッチ269と第2受信スイッチ270とそれぞれ同一の機能を持つものである。また、図8の第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1では、第1受信スイッチRx_SW11はFET662aと抵抗661a、663aと容量664aとで構成され、第2受信スイッチRx_SW12はFET662bと抵抗661b、663bと容量664bとで構成されている。
また、図8の第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2に含まれた送信スイッチ606(Tx_SW2)と共通受信スイッチ(CRx_SW2)604とDCブースト回路(NV−DC2)650と第1受信スイッチRx_SW21と第2受信スイッチRx_SW22とは、図6の第2SP3T型アンテナスイッチ252に含まれた送信スイッチ264と共通受信スイッチ268とDCブースト回路266と第1受信スイッチ271と第2受信スイッチ272とそれぞれ同一の機能を持つものである。また、図8の第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2では、第1受信スイッチRx_SW21はFET672aと抵抗671a、673aと容量674aとで構成され、第2受信スイッチRx_SW22はFET672bと抵抗671b、673bと容量674bとで構成されている。
図9は、本発明の他の実施の形態によって多数の周波数信号の処理が可能な第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1と第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2を内蔵したモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)800の構成を示す図である。
図9に示したMMIC800の内部回路の参照番号は800番のオーダーで図8に示したMMIC600の内部回路の参照番号は600番のオーダーであるが、図9に示したMMIC800の基本的な構成と基本的な動作とは、上述した図8に示したMMIC600と同一のものである。
しかし、図8に示したMMIC600と比較すると、図9に示したMMIC800には第1シャントスイッチ回路900と第2シャントスイッチ回路910とが追加されている。
すなわち、図9のMMIC800の第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1では、共通受信スイッチ(CRx_SW1)803と第1および第2の受信スイッチRx_SW11、Rx_SW12との間に第1シャントスイッチ回路900が接続されている。第1シャントスイッチ回路900は、FET902と抵抗901、903、906と容量904を含んでいる。第1SP3T型アンテナスイッチSP3T1の第1送信端子809に供給されるRF送信信号Tx1を送信する送信モードでは、第1送信DC制御端子815に供給される高レベルの第1送信DC制御電圧に応答して、送信スイッチ805(Tx_SW1)のFET882がオンに制御される。それと同時に、第1送信DC制御端子815に供給される高レベルの第1送信DC制御電圧に応答して、第1シャントスイッチ回路900のFET902もオンに制御される。従って、第1と第2の受信スイッチRx_SW11、Rx_SW12の受信入力ノード907と接地電位905の間が低インピーダンスとされるので、RF送信信号Tx1の送信モードにおいて受信入力ノード907に伝達された漏洩信号成分を接地電位905に効果的にバイパスすることが可能となる。
また更に、図9のMMIC800の第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2では、共通受信スイッチ(CRx_SW2)804と第1および第2の受信スイッチRx_SW21、Rx_SW22との間に第2シャントスイッチ回路910が接続されている。第2シャントスイッチ回路910は、FET912と抵抗911、913、916と容量914を含んでいる。第2SP3T型アンテナスイッチSP3T2の第2送信端子810に供給されるRF送信信号Tx2を送信する送信モードでは、第2送信DC制御端子816に供給される高レベルの第2送信DC制御電圧に応答して、送信スイッチ806(Tx_SW2)のFET892がオンに制御される。それと同時に、第2送信DC制御端子816に供給される高レベルの第2送信DC制御電圧に応答して、第2シャントスイッチ回路910のFET912もオンに制御される。従って、第1と第2の受信スイッチRx_SW21、Rx_SW22の受信入力ノード917と接地電位915の間が低インピーダンスとされるので、RF送信信号Tx2の送信モードにおいて受信入力ノード917に伝達された漏洩信号成分を接地電位915に効果的にバイパスすることが可能となる。
≪高周波モジュール≫
図10は、本発明の他の実施の形態によって複数の周波数信号を処理可能なモノリシックマイクロ波集積回路に構成されたアンテナスイッチANT_SWを含む高周波モジュールRF_MLの構成を示す図である。
図10に示した高周波モジュールRF_MLは、高出力電力増幅器モジュールHPA_MLと高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICとを内蔵する一方、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICはベースバンド信号処理ユニットBB_LSIと接続されている。高出力電力増幅器モジュールHPA_MLは、電力増幅器PA_MLとアンテナスイッチANT_SWを含み、電力増幅器PA_MLは高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICと接続され、アンテナスイッチANT_SWは分波器(Diplexer)を介して携帯電話端末に搭載されるアンテナANTに接続されている。
電力増幅器PA_MLに含まれる制御ユニット(Control Unit)は、シリコン半導体集積回路のシリコンチップにCMOS製造プロセスで形成されている。また、電力増幅器PA_MLに含まれるローバンド側RF電力増幅器HPA1とハイバンド側RF電力増幅器HPA2は、制御ユニット(Control Unit)が形成されたシリコンチップ中にCMOS製造プロセスで形成されるLD(Laterally Diffused)構造のパワーMOSトランジスタを含むものである。
高出力電力増幅器モジュールHPA_MLのアンテナスイッチANT_SWは、図5または図7にて説明した本発明の実施の形態による2個のSPDT型アンテナスイッチを含むものである。従って、図10に示すアンテナスイッチANT_SWは、GaAs等の化合物半導体チップに構成され、高周波スイッチとして機能するHEMTトランジスタ、容量として機能するMIM(Metal-Insulator-Metal)キャパシタ、抵抗として機能するメサ型抵抗を含むものである。
尚、ベースバンド信号処理ユニットBB_LSIは、外部不揮発性メモリ(図示せず)とアプリケーションプロセッサ(図示せず)とに接続されている。アプリケーションプロセッサは、液晶表示装置(図示せず)とキー入力装置(図示せず)に接続され、汎用プログラムやゲームを含む種々のアプリケーションプログラムを実行することができる。携帯電話等のモバイル機器のブートプログラム(起動イニシャライズプログラム)、オペレーティングシステムプログラム(OS)、ベースバンド信号処理LSIの内部のディジタルシグナルプロセッサ(DSP)によるGSM(Global System for Mobile Communication)方式等の受信ベースバンド信号に関する位相復調と送信ベースバンド信号に関する位相変調のためのプログラム、種々のアプリケーションプログラムは、外部不揮発性メモリに格納されることができる。
携帯電話端末の受信モードでは、アンテナANTによって受信される基地局からのRF受信信号RXは、分波器(Diplexer)の共通の入出力端子に供給される。
RF受信信号RXが略1805MHz〜略1990MHzの高周波数帯域の場合には、高周波数帯域のRF受信信号RXはアンテナスイッチANT_SWのハイバンド側入出力端子I/O_HBとハイバンド側受信端子RX2とに供給される。ハイバンド側受信端子RX2からのハイバンド側RF受信信号は、ハイバンド側表面弾性波フィルタSAW2を介して高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICに供給される。ハイバンド側表面弾性波フィルタSAW2からのハイバンド側RF受信信号HB_Rxはハイバンド側低雑音増幅器LNA2によって増幅されて、ハイバンド側低雑音増幅器LNA2のRF受信信号は受信信号処理ユニットRx_SPUの周波数ダウンコンバージョンによって受信ベースバンド信号に変換される。受信ベースバンド信号は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるA/D変換器によってディジタル受信ベースバンド信号Rx_BBSに変換されベースバンド信号処理ユニットBB_LSIに供給される。
RF受信信号RXが略869MHz〜略950MHzの低周波数帯域の場合には、低周波数帯域のRF受信信号RXはアンテナスイッチANT_SWのローバンド側入出力端子I/O_LBとローバンド側受信端子RX1とに供給される。ローバンド側受信端子RX1からのローバンド側RF受信信号は、ローバンド側表面弾性波フィルタSAW1を介して高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICに供給される。ローバンド側表面弾性波フィルタSAW1からのローバンド側RF受信信号LB_Rxはローバンド側低雑音増幅器LNA1によって増幅されて、ローバンド側低雑音増幅器LNA1のRF受信信号は受信信号処理ユニットRx_SPUの周波数ダウンコンバージョンによって受信ベースバンド信号に変換される。受信ベースバンド信号は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるA/D変換器によってディジタル受信ベースバンド信号Rx_BBSに変換されベースバンド信号処理ユニットBB_LSIに供給される。
携帯電話端末の送信モードでは、ベースバンド信号処理ユニットBB_LSIから生成されるディジタル送信ベースバンド信号Tx_BBSは高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるD/A変換器によりアナログ送信ベースバンド信号に変換される。このアナログ送信ベースバンド信号は高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICの送信信号処理ユニットTx_SPUの周波数アップコンバージョンによってRF送信信号に変換される。
RF送信信号が略824MHz〜略915MHzの低周波数帯域の場合には、低周波数帯域のRF送信信号LB_Txは、電力増幅器PA_MLに含まれるローバンド側RF電力増幅器HPA1により増幅される。ローバンド側RF電力増幅器HPA1からのローバンド側RF送信出力信号は、ハイパスフィルタHPF1とローパスフィルタLPF1を介してアンテナスイッチANT_SWのローバンド側出力端子TX1とローバンド側入出力端子I/O_LBとに供給される。ローバンド側入出力端子I/O_LBに供給されるローバンド側RF送信出力信号はRF送信信号TXとして、分波器(Diplexer)とアンテナANTを介して基地局に送信される。
RF送信信号が略1710MHz〜略1910MHzの高周波数帯域の場合には、高周波数帯域のRF送信信号HB_Txは、電力増幅器PA_MLに含まれるハイバンド側RF電力増幅器HPA2によって増幅される。ハイバンド側RF電力増幅器HPA2からのハイバンド側RF送信出力信号は、ハイパスフィルタHPF2とローパスフィルタLPF2とを介してアンテナスイッチANT_SWのハイバンド側出力端子TX2とハイバンド側入出力端子I/O_HBとに供給される。ハイバンド側入出力端子I/O_HBに供給されるハイバンド側RF送信出力信号はRF送信信号TXとして、分波器(Diplexer)とアンテナANTを介して基地局に送信される。
一方、ベースバンド信号処理ユニットBB_LSIから生成される制御信号BB_Cntは、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICを介して高周波モジュールRF_MLの制御ユニット(Control Unit)に供給される。制御ユニット(Control Unit)からは、2本の点線で示すようにアンテナスイッチANT_SWに含まれた2個のSPDT型アンテナスイッチの送受信動作を切り換えるための送受信切換制御信号が生成される。
更に、ローパスフィルタLPF1の出力端子のローバンド側RF電力増幅器HPA1のローバンド側RF送信出力信号とハイパスフィルタLPF2の出力端子のハイバンド側RF電力増幅器HPA2のハイバンド側RF送信出力信号は、それぞれハイパスフィルタHPF3の入力端子とハイパスフィルタHPF4の入力端子に供給される。ハイパスフィルタHPF3の出力端子とハイパスフィルタHPF4の出力端子はパワー検出器DETの入力に供給されるので、パワー検出器DETの出力からローバンド側RF送信出力信号の信号レベルまたはハイバンド側RF送信出力信号の信号レベルが生成される。パワー検出器DETの出力端子のパワー信号レベルが制御ユニット(Control Unit)に供給され、制御ユニット(Control Unit)から生成されるバイアス電圧によってローバンド側RF電力増幅器HPA1およびハイバンド側RF電力増幅器HPA2の増幅利得が制御される。
図11は、本発明の更に他の実施の形態によって多数の周波数信号を処理可能なモノリシックマイクロ波集積回路に構成されたアンテナスイッチANT_SWを含む高周波モジュールRF_MLの構成を示す図である。
図11に示した高周波モジュールRF_MLは、図10に示した高周波モジュールRF_MLと同様に、高出力電力増幅器モジュールHPA_MLと高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICを内蔵する一方、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICはベースバンド信号処理ユニットBB_LSIと接続されている。高出力電力増幅器モジュールHPA_MLは、電力増幅器PA_MLとアンテナスイッチANT_SWを含み、電力増幅器PA_MLは高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICと接続され、アンテナスイッチANT_SWは分波器(Diplexer)を介して携帯電話端末に搭載されるアンテナANTに接続されている。
高出力電力増幅器モジュールHPA_MLのアンテナスイッチANT_SWは、図6、図8または図9にて説明した本発明の実施の形態による2個のSP3T型アンテナスイッチを含むものである。
電力増幅器PA_MLに含まれる制御ユニット(Control Unit)は、シリコン半導体集積回路のシリコンチップにCMOS製造プロセスで形成されている。また、電力増幅器PA_MLに含まれるローバンド側RF電力増幅器HPA1とハイバンド側RF電力増幅器HPA2は、制御ユニット(Control Unit)が形成されたシリコンチップ中にCMOS製造プロセスで形成されるLD構造のパワーMOSトランジスタを含むものである。
高出力電力増幅器モジュールHPA_MLのアンテナスイッチANT_SWは、図6、図8または図9にて説明した本発明の実施の形態による2個のSP3T型アンテナスイッチを含んでいる。従って、図11に示すアンテナスイッチANT_SWはGaAs等の化合物半導体チップに構成され、高周波スイッチとして機能するHEMTトランジスタ、容量として機能するMIMキャパシタ、抵抗として機能するメサ型抵抗を含むものである。
携帯電話端末の受信モードでは、アンテナANTによって受信される基地局からのRF受信信号RXは分波器(Diplexer)の共通の入出力端子に供給される。
RF受信信号RXが略1805MHz〜略1850MHzであるDCS(Digital Cellular System)の周波数帯域の場合には、DCS周波数帯域のRF受信信号RXはアンテナスイッチANT_SWのハイバンド側入出力端子I/O_HBとDCS受信端子RX3に供給される。DCS受信端子RX3からのDCSRF受信信号は、DCS表面弾性波フィルタSAW3を介して高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICに供給される。DCS表面弾性波フィルタSAW3からのDCSRF受信信号DCS1800_RxはDCS低雑音増幅器LNA3によって増幅され、DCS低雑音増幅器LNA3のRF受信信号は受信信号処理ユニットRx_SPUの周波数ダウンコンバージョンによって受信ベースバンド信号に変換される。DCS受信ベースバンド信号は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICのディジタルインタフェースに含まれるA/D変換器によってディジタル受信ベースバンド信号Rx_BBSに変換され、ベースバンド信号処理ユニットBB_LSIに供給される。
RF受信信号RXが略1850MHz〜略1910MHzであるPCS(Personal Communication System)の周波数帯域の場合には、PCS周波数帯域のRF受信信号RXはアンテナスイッチANT_SWのハイバンド側入出力端子I/O_HBとPCS受信端子RX4に供給される。PCS受信端子RX4からのPCSRF受信信号は、PCS表面弾性波フィルタSAW4を介して高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICに供給される。PCS表面弾性波フィルタSAW4からのPCSRF受信信号PCS1900_RxはPCS低雑音増幅器LNA4によって増幅されて、PCS低雑音増幅器LNA4のRF受信信号は受信信号処理ユニットRx_SPUの周波数ダウンコンバージョンによって受信ベースバンド信号に変換される。PCS受信ベースバンド信号は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるA/D変換器によってディジタル受信ベースバンド信号Rx_BBSに変換されて、ベースバンド信号処理ユニットBB_LSIに供給される。
RF受信信号RXが略869MHz〜略894MHzのGSM850周波数帯域の場合には、GSM850周波数帯域のRF受信信号RXはアンテナスイッチANT_SWのローバンド側入出力端子I/O_LBとGSM850受信端子RX1とに供給される。GSM850受信端子RX1からのGSM850RF受信信号は、GSM850表面弾性波フィルタSAW1を介して高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICに供給される。GSM850表面弾性波フィルタSAW1からのGSM850RF受信信号LB_RxはGSM850低雑音増幅器LNA1によって増幅され、GSM850低雑音増幅器LNA1のRF受信信号は受信信号処理ユニットRx_SPUの周波数ダウンコンバージョンによって受信ベースバンド信号に変換される。受信ベースバンド信号は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるA/D変換器によってディジタル受信ベースバンド信号Rx_BBSに変換されベースバンド信号処理ユニットBB_LSIに供給される。
RF受信信号RXが略925MHz〜略950MHzのGSM900周波数帯域の場合には、GSM900周波数帯域のRF受信信号RXはアンテナスイッチANT_SWのローバンド側入出力端子I/O_LBとGSM900受信端子RX2とに供給される。GSM900受信端子RX2からのGSM900RF受信信号は、GSM900表面弾性波フィルタSAW2を介して高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICに供給される。GSM900表面弾性波フィルタSAW2からのGSM900RF受信信号LB_RxはGSM900低雑音増幅器LNA2によって増幅され、GSM900低雑音増幅器LNA2のRF受信信号は受信信号処理ユニットRx_SPUの周波数ダウンコンバージョンによって受信ベースバンド信号に変換される。受信ベースバンド信号は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるA/D変換器によってディジタル受信ベースバンド信号Rx_BBSに変換されベースバンド信号処理ユニットBB_LSIに供給される。
携帯電話端末の送信モードでは、ベースバンド信号処理ユニットBB_LSIから生成されるディジタル送信ベースバンド信号Tx_BBSは高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_IC内部のディジタルインタフェースに含まれるD/A変換器によりアナログ送信ベースバンド信号に変換される。このアナログ送信ベースバンド信号は高周波アナログ信号処理半導体集積回路RF_ICの送信信号処理ユニットTx_SPUの周波数アップコンバージョンによってRF送信信号に変換される。
RF送信信号が略824MHz〜略849MHzのGSM850または略889MHz〜略915MHzのGSM900の低周波数帯域の場合には、低周波数帯域のGSM850RF送信信号GSM850_TxまたはGSM900RF送信信号GSM900_Txは、高周波モジュールRF_MLに含まれるローバンド側RF電力増幅器HPA1により増幅される。ローバンド側RF電力増幅器HPA1からのローバンド側RF送信出力信号は、ハイパスフィルタHPF1とローパスフィルタLPF1を介してアンテナスイッチANT_SWのローバンド側出力端子TX1とローバンド側入出力端子I/O_LBとに供給される。ローバンド側入出力端子I/O_LBに供給されるローバンド側RF送信出力信号はRF送信信号TXとして、分波器(Diplexer)とアンテナANTを介して基地局に送信される。
RF送信信号が略1710MHz〜略1785MHzのGSM850または略1850MHz〜略1910MHzのGSM900の高周波数帯域の場合には、高周波数帯域のGSM850RF送信信号GSM850_TxまたはGSM900RF送信信号GSM900_Txは、電力増幅器PA_MLLに含まれるハイバンド側RF電力増幅器HPA2によって増幅される。ハイバンド側RF電力増幅器HPA2からのハイバンド側RF送信出力信号は、ハイパスフィルタHPF2とローパスフィルタLPF2とを介してアンテナスイッチANT_SWのハイバンド側出力端子TX2とハイバンド側入出力端子I/O_HBとに供給される。ハイバンド側入出力端子I/O_HBに供給されるハイバンド側RF送信出力信号はRF送信信号TXとして、分波器(Diplexer)とアンテナANTを介して基地局に送信される。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、電力増幅器PA_MLに含まれるローバンド側RF電力増幅器HPA1とハイバンド側RF電力増幅器HPA2の最終段の電力トランジスタは、GaAs、InGaAs等のヘテロバイポーラトランジスタ(HBT:Hetero Bipolar Transistor)によって構成することができる。
アンテナスイッチANT_SWが形成されるGaAs等の化合物半導体チップ
また、上記の実施の形態では、ベースバンド信号処理ユニットとアプリケーションプロセッサはそれぞれ別の半導体チップで構成されていたが、別の実施の形態では、アプリケーションプロセッサがベースバンド信号処理ユニットの半導体チップに統合された統合ワンチップとすることもできる。
図1は、本発明の1つの実施の形態による半導体集積回路に内蔵されたDCブースト回路の構成を示す図である。 図2は、本発明の1つの実施の形態による半導体集積回路に内蔵されたDCブースト回路と送信スイッチと受信スイッチの構成を示す図である。 図3は、送信モードに切り換った際の図2に示すSPDT型アンテナスイッチのモノリシックマイクロ波集積回路の動作を説明する図である。 図4は、図2に示すSPDT型アンテナスイッチのMMIC200で略0.12μsの時定数に相当する時間が経過した時点での受信スイッチのFETのゲート・ソース間電圧の変化とゲート・ソース間容量の変化を示す図である。 図5は、本発明の他の実施の形態によって複数の周波数信号の処理が可能な半導体集積回路に内蔵された第1SPDT型アンテナスイッチと第2SPDT型アンテナスイッチとダイプレクサとの構成を示す図である。 図6は、本発明の他の実施の形態によって多数の周波数信号の処理が可能な半導体集積回路に内蔵された第1SP3T型アンテナスイッチと第2SP3T型アンテナスイッチとダイプレクサとの構成を示す図である。 図7は、本発明の他の実施の形態によって複数の周波数信号の処理が可能な第1SPDT型アンテナスイッチと第2SPDT型アンテナスイッチを内蔵したモノリシックマイクロ波集積回路の構成を示す図である。 図8は、本発明の他の実施の形態によって多数の周波数信号の処理が可能な第1SP3T型アンテナスイッチと第2SP3T型アンテナスイッチを内蔵したモノリシックマイクロ波集積回路の構成を示す図である。 図9は、本発明の他の実施の形態によって多数の周波数信号の処理が可能な第1SP3T型アンテナスイッチと第2SP3T型アンテナスイッチを内蔵したモノリシックマイクロ波集積回路の構成を示す図である。 図10は、本発明の他の実施の形態によって複数の周波数信号を処理可能なモノリシックマイクロ波集積回路に構成されたアンテナスイッチを含む高周波モジュールの構成を示す図である。 図11は、本発明の更に他の実施の形態によって多数の周波数信号を処理可能なモノリシックマイクロ波集積回路に構成されたアンテナスイッチを含む高周波モジュールの構成を示す図である。 図12は、特許文献3に記載されたアンテナスイッチとDCブースト回路とを示す図である。 図13は、特許文献1に記載されたアンテナスイッチと制御回路と負電圧発生回路とを示す図である。 図14は、本発明者等によって本発明に先立って高調波歪みの異常な増大の問題が発生するメカニズムの解明を行なわれたアンテナスイッチの構成を示す図である。
図15は、送信モードに切り換った直後の図14に示すアンテナスイッチの動作を説明する図である。 図16は、図14に示すアンテナスイッチにて第1送信スイッチの第1送信制御端子に第1送信DC制御電圧の供給の状態で第1送信端子に第1RF送信信号の供給が開始された直後での第1受信スイッチのFETのゲート・ソース間電圧の変化とゲート・ソース間容量の変化を示す図である。 図17は、図14に示すアンテナスイッチにて第1送信スイッチの第1送信制御端子に第1送信DC制御電圧の供給の状態で第1送信端子への第1RF送信信号の供給が開始された直後でのアンテナに供給されるRF送信出力信号の高調波成分の変化を示す図である。
符号の説明
10 高周波信号入力端子
100 DCブースト回路
102 高周波信号入力端子
103 DC制御電圧供給端子
104 DC出力端子
105 接続点
106 容量
107 抵抗
108 ダイオード
109 ダイオード
110 容量
111 抵抗
RFin 高周波入力信号
Vdc DC制御電圧
Vout 負電圧出力電圧
200 半導体集積回路
101 送信スイッチ
102 受信スイッチ
201 共通の入出力端子
202 送信DC制御電圧外部供給端子
203 送信端子
204 受信DC制御電圧外部供給端子
205 受信端子
206、207、208 容量
211、215a〜215d FET
Rx 受信信号
V_Rxc 受信DC制御電圧
ANT アンテナ
V_Txc 送信DC制御電圧
Tx 送信信号
280 半導体集積回路
281 第1SPDTアンテナスイッチ
282 第2SPDTアンテナスイッチ
283 ダイプレクサ
284 共通の入出力端子
285、286 送受信端子
287、288 送信端子
289、290 受信端子
291、292 送信スイッチ
293、294 受信スイッチ
295、296 DCブースト回路
Tx1、Tx2 RF送信入力信号
Rx1、Rx2 RF受信出力信号
250 半導体集積回路
251 第1SP3Tアンテナスイッチ
252 第2SP3Tアンテナスイッチ
253 ダイプレクサ
254 共通の入出力端子
255、256 送受信端子
257、258 送信端子
259、260、261、262 受信端子
264、265 送信スイッチ
265、266 DCブースト回路
267、268 共通受信スイッチ
269、270、271、272 受信スイッチ
Tx1、Tx2 RF送信入力信号
Rx11、Rx12、Rx21、Rx22 RF受信出力信号
700 モノリシックマイクロ波集積回路
SPDT1 第1SPDTアンテナスイッチ
SPDT2 第2SPDTアンテナスイッチ
701、702 送受信端子
703、704 受信スイッチ
705、706 送信スイッチ
707、708 受信端子
709、710 送信端子
711、712 受信DC制御電圧外部供給端子
713、714 送信DC制御電圧外部供給端子
730、750 DCブースト回路
600 モノリシックマイクロ波集積回路
SP3T1 第1SP3Tアンテナスイッチ
SP3T2 第2SP3Tアンテナスイッチ
601、602 送受信端子
603、604 共通受信スイッチ
Rx_SW11、RX_SW12、Rx_SW21、RX_SW22 受信スイッチ
605、606 送信スイッチ
607a、607b、608a、608b 受信端子
609、610 送信端子
611、612 共通受信DC制御電圧外部供給端子
613a、613b、614a、614b 受信DC制御電圧外部供給端子
615、616 送信DC制御電圧外部供給端子
630、650 DCブースト回路
800 モノリシックマイクロ波集積回路
SP3T1 第1SP3Tアンテナスイッチ
SP3T2 第2SP3Tアンテナスイッチ
801、802 送受信端子
803、804 共通受信スイッチ
Rx_SW11、RX_SW12、Rx_SW21、RX_SW22 受信スイッチ
805、806 送信スイッチ
807a、807b、808a、808b 受信端子
809、810 送信端子
811、812 共通受信DC制御電圧外部供給端子
813a、813b、814a、814b 受信DC制御電圧外部供給端子
815、816 送信DC制御電圧外部供給端子
830、850 DCブースト回路
900、910 シャントスイッチ回路
RF_ML 高周波モジュール
HPA_ML 高出力電力増幅器モジュール
ANT_SW アンテナスイッチ
PA_ML 電力増幅器
HPA2 ハイバンド側RF電力増幅器
HPA1 ローバンド側RF電力増幅器
Control Unit 制御ユニット
DET パワー検出器
RF_IC 高周波アナログ信号処理半導体集積回路
BB_LSI ベースバンド信号処理ユニット

Claims (18)

  1. 電圧生成回路と送信スイッチと受信スイッチとを有するアンテナスイッチを少なくとも1個またはそれ以上の含む半導体集積回路であって、
    前記送信スイッチは送信端子と入出力端子との間に接続され、前記送信スイッチの送信電界効果トランジスタのオン・オフは送信制御端子に供給される送信制御電圧のレベルによって制御可能であり、
    前記受信スイッチは前記入出力端子と受信端子との間に接続され、前記受信スイッチの受信電界効果トランジスタのオン・オフは受信制御端子に供給される受信制御電圧のレベルによって制御可能であり、
    前記電圧生成回路の高周波信号入力端子は前記送信スイッチの前記送信端子に接続され、前記電圧生成回路のDC出力端子から生成される負電圧のDC出力電圧が前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタのゲート制御端子に供給可能とされている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 請求項1において、
    前記送信スイッチの前記送信電界効果トランジスタと、前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタは、それぞれnチャンネルデバイスであり、
    前記送信制御端子に高レベルの前記送信制御電圧が供給されることに応答して、前記送信スイッチの前記送信電界効果トランジスタがオンに制御され、
    前記受信制御端子に高レベルの前記受信制御電圧が供給されることに応答して、前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタがオンに制御される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項2において、
    前記送信端子へ供給されるRF送信入力信号を前記入出力端子に伝達する送信モードにおいて、前記送信制御端子に高レベルの前記送信制御電圧が供給され、前記受信制御端子に低レベルの前記受信制御電圧が供給され、
    前記送信モードにおいて、前記送信端子へ供給される前記RF送信入力信号に応答して前記電圧生成回路の前記DC出力端子から生成される負電圧の前記DC出力電圧が前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタのゲート制御端子に供給される
    ことを特徴とする記載の半導体集積回路。
  4. 請求項3において、
    前記電圧生成回路のDC制御電圧供給端子は、前記受信制御端子に接続され、
    前記送信モードにおいて、前記受信制御端子に供給される低レベルの前記受信制御電圧が前記電圧生成回路の前記DC制御電圧供給端子に供給される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項4において、
    前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタは、ドレイン・ソース経路が前記入出力端子と前記受信端子との間に直列接続された複数の電界効果トランジスタで構成されている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 請求項4において、
    前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタと前記送信スイッチの前記送信電界効果トランジスタとは、ヘテロ接合を有するHEMTである
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項6において、
    前記アンテナスイッチは、第1周波数帯域の第1周波数信号の伝達を制御する第1アンテナスイッチと、第2周波数帯域の第2周波数信号の伝達を制御する第2アンテナスイッチとを含むものであり、
    前記第1アンテナスイッチの前記入出力端子と前記第2アンテナスイッチの前記入出力端子には、分波器の第1ポートと第2ポートとがそれぞれ接続され、
    前記分波器の共通入出力端子には、アンテナが接続可能とされている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項7において、
    前記第1アンテナスイッチの前記送信スイッチは、前記第1アンテナスイッチの前記送信端子と前記入出力端子との間に接続された単一の第1送信電界効果トランジスタを含むものであり、
    前記第2アンテナスイッチの前記送信スイッチは、前記第2アンテナスイッチの前記送信端子と前記入出力端子との間に接続された単一の第2送信電界効果トランジスタを含むものである
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 請求項7において、
    前記第1アンテナスイッチの前記電圧生成回路と前記第2アンテナスイッチの前記電圧生成回路との各電圧生成回路は、第1ダイオードと第2ダイオードと第1抵抗素子と第2抵抗素子と第1容量素子と第2容量素子とを含み、
    前記各電圧生成回路では、前記第1抵抗素子と前記第1容量素子との直列接続の一方の端子には前記高周波信号入力端子に接続され、前記第1ダイオードのアノードと前記第2ダイオードのカソードとは前記直列接続の他方の端子に接続され、
    前記第1ダイオードのカソードと前記第2容量素子の一端とは前記DC制御電圧供給端子に接続され、前記第2ダイオードのアノードと前記第2容量素子の他端とは前記第2抵抗素子を介して前記DC出力端子に接続される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 電力増幅器と、アンテナスイッチ半導体集積回路とを含む高周波モジュールであって、
    前記電力増幅器は、高周波アナログ信号処理半導体集積回路から生成される高周波送信信号を増幅して、
    前記電力増幅器の出力から生成される高周波送信出力信号は、前記アンテナスイッチ半導体集積回路を介してアンテナへ供給可能とされ、
    前記アンテナによって受信される高周波受信信号は、前記アンテナスイッチ半導体集積回路を介して前記高周波アナログ信号処理半導体集積回路へ供給可能とされ、
    前記アンテナスイッチ半導体集積回路は、電圧生成回路と送信スイッチと受信スイッチとを有するアンテナスイッチを少なくとも1個またはそれ以上の含むものであり、
    前記送信スイッチは送信端子と入出力端子との間に接続され、前記送信スイッチの送信電界効果トランジスタのオン・オフは送信制御端子に供給される送信制御電圧のレベルによって制御可能であり、
    前記受信スイッチは前記入出力端子と受信端子との間に接続され、前記受信スイッチの受信電界効果トランジスタのオン・オフは受信制御端子に供給される受信制御電圧のレベルによって制御可能であり、
    前記電圧生成回路の高周波信号入力端子は前記送信スイッチの前記送信端子に接続され、前記電圧生成回路のDC出力端子から生成される負電圧のDC出力電圧が前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタのゲート制御端子に供給可能とされている
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  11. 請求項10において、
    前記送信スイッチの前記送信電界効果トランジスタと、前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタは、それぞれnチャンネルデバイスであり、
    前記送信制御端子に高レベルの前記送信制御電圧が供給されることに応答して、前記送信スイッチの前記送信電界効果トランジスタがオンに制御され、
    前記受信制御端子に高レベルの前記受信制御電圧が供給されることに応答して、前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタがオンに制御される
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  12. 請求項11において、
    前記送信端子へ供給されるRF送信入力信号を前記入出力端子に伝達する送信モードにおいて、前記送信制御端子に高レベルの前記送信制御電圧が供給され、前記受信制御端子に低レベルの前記受信制御電圧が供給され、
    前記送信モードにおいて、前記送信端子へ供給される前記RF送信入力信号に応答して前記電圧生成回路の前記DC出力端子から生成される負電圧の前記DC出力電圧が前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタのゲート制御端子に供給される
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  13. 請求項12において、
    前記電圧生成回路のDC制御電圧供給端子は、前記受信制御端子に接続され、
    前記送信モードにおいて、前記受信制御端子に供給される低レベルの前記受信制御電圧が前記電圧生成回路の前記DC制御電圧供給端子に供給される
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  14. 請求項13において、
    前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタは、ドレイン・ソース経路が前記入出力端子と前記受信端子との間に直列接続された複数の電界効果トランジスタで構成されている
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  15. 請求項13において、
    前記受信スイッチの前記受信電界効果トランジスタと前記送信スイッチの前記送信電界効果トランジスタとは、ヘテロ接合を有するHEMTである
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  16. 請求項15において、
    前記アンテナスイッチは、第1周波数帯域の第1周波数信号の伝達を制御する第1アンテナスイッチと、第2周波数帯域の第2周波数信号の伝達を制御する第2アンテナスイッチとを含むものであり、
    前記第1アンテナスイッチの前記入出力端子と前記第2アンテナスイッチの前記入出力端子には、分波器の第1ポートと第2ポートとがそれぞれ接続され、
    前記分波器の共通入出力端子には、アンテナが接続可能とされている
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  17. 請求項16において、
    前記第1アンテナスイッチの前記送信スイッチは、前記第1アンテナスイッチの前記送信端子と前記入出力端子との間に接続された単一の第1送信電界効果トランジスタを含むものであり、
    前記第2アンテナスイッチの前記送信スイッチは、前記第2アンテナスイッチの前記送信端子と前記入出力端子との間に接続された単一の第2送信電界効果トランジスタを含むものである
    ことを特徴とする高周波モジュール。
  18. 請求項16において、
    前記第1アンテナスイッチの前記電圧生成回路と前記第2アンテナスイッチの前記電圧生成回路との各電圧生成回路は、第1ダイオードと第2ダイオードと第1抵抗素子と第2抵抗素子と第1容量素子と第2容量素子とを含み、
    前記各電圧生成回路では、前記第1抵抗素子と前記第1容量素子との直列接続の一方の端子には前記高周波信号入力端子に接続され、前記第1ダイオードのアノードと前記第2ダイオードのカソードとは前記直列接続の他方の端子に接続され、
    前記第1ダイオードのカソードと前記第2容量素子の一端とは前記DC制御電圧供給端子に接続され、前記第2ダイオードのアノードと前記第2容量素子の他端とは前記第2抵抗素子を介して前記DC出力端子に接続される
    ことを特徴とする高周波モジュール。
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