JP2006238058A - 高周波用スイッチ回路 - Google Patents

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大介 長濱
Taketo Kunihisa
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Abstract

【課題】オフ状態の半導体スイッチ部の高周波信号漏洩を低減させることができる高周波用スイッチ回路を提供することを目的とする。
【解決手段】 半導体スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧を直流電位伝達部13,14を介して高周波信号入出力端子2,3に与えることにより、オン側の半導体スイッチ部のVgsをプラス側に大きく、オフ側の半導体スイッチ部のVgsをマイナス側に大きくして高周波信号漏洩を低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯電話機、無線LAN等の高周波通信に用いられる高周波用スイッチ回路に関するものである。
図12は電界効果型トランジスタを用いた従来の技術による高周波用スイッチ回路の一例を示す。
図12において、61は共通端子、62は第1の高周波信号入出力端子、63は第2の高周波信号入出力端子、69,70は電界効果型トランジスタにより構成された半導体スイッチ部、64,65は半導体スイッチ部69,70の開閉を制御する電圧の印加を行う電圧制御端子である。
半導体スイッチ部69,70のドレインは互いに接続されてカップリングコンデンサ66を介して共通端子61に接続されている。半導体スイッチ部69,70のゲートは、それぞれ抵抗素子71,72を介して電圧制御端子64,65に接続されている。半導体スイッチ部69のソースはカップリングコンデンサ67を介して第1の高周波信号入出力端子62に接続されている。半導体スイッチ部70のソースはカップリングコンデンサ68を介して第2の高周波信号入出力端子63に接続されている。
73は半導体スイッチ部69のドレインとソースの間を接続して直流電位評価ポイントJの電位を直流電位評価ポイントKの電位と同等にするために配置された抵抗素子、74は半導体スイッチ部70のドレインとソースの間を接続して直流電位評価ポイントJの電位を直流電位評価ポイントLの電位と同等にするために配置された抵抗素子である。
電圧制御端子64,65には相反するレベルの電圧が入力され、電圧制御端子64に電圧制御端子65より高いレベルの電圧を印加した際には、半導体スイッチ部69がオン状態、半導体スイッチ部70のスイッチ部がオフ状態となり、共通端子61と第1の高周波信号出力端子62との間が導通状態となる。
逆に、電圧制御端子65に電圧制御端子64より高いレベルの電圧を印加した際には、半導体スイッチ部70がオン状態、半導体スイッチ部69がオフ状態となり、共通端子61と第2の高周波信号出力端子63の間が導通状態となる。
図13は図12の従来技術において、電圧制御端子64に3ボルト、電圧制御端子65に0ボルトを印加し、半導体スイッチ部69をオン、半導体スイッチ部70をオフとした際の直流電位評価ポイントJ〜Lの直流電位状態を示す。
以下、図12および図13を用いて従来技術における直流電位評価ポイントJ〜Lの直流電位状態について説明する。
図12において高周波信号入出力端子とスイッチ部との間には、直流電流の漏洩を防ぐためのカップリングコンデンサ66〜68がそれぞれ直列に配置されていることから、直流電流は制御端子間のみに流れることとなる。図13に示すように直流電位評価ポイントJの直流電位状態は、半導体スイッチ部69を構成する電界効果型トランジスタのゲートからドレインに流れる電流I69と、半導体スイッチ部70を構成する電界効果型トランジスタのドレインからゲートへのリーク電流I70とが等しくなり、かつ電圧制御端子64,65との電位差が3ボルトとなるように一義的に決定される。また、直流電位評価ポイントJと直流電位評価ポイントK,Lとは、抵抗素子73,74とを介して直流的に接続されているため、直流電位評価ポイントK,Lの直流電位は直流電位評価ポイントJとほぼ同等の値となる。
特開2000−277703公報 特開2002−232278公報
従来例に示すスイッチ回路の直流電位の状態は下記の通りである。直流電位評価ポイントJの電位は、半導体スイッチ部69,70を構成する電界効果型トランジスタのゲート・ドレイン間の電圧−電流特性Vgd−Igd特性、および電圧制御端子64,65に印加される電圧によって一義的に決定され、直流電位評価ポイントK,Lの電位は、半導体スイッチ部69,70を構成する電界効果型トランジスタのソース・ドレイン間の抵抗成分の抵抗値と抵抗素子73,74の抵抗値によって決定し、半導体スイッチ部69,70の開閉状態に依らずほぼ直流電位評価ポイントJの電位と同電位となる。
したがって、従来例のスイッチ回路においては、各々の半導体スイッチ部69,70を構成する電界効果型トランジスタのドレイン電位、ソース電位はゲートの直流電位状態、スイッチの開閉状態に因らず互いにほぼ同電位となる。
このため、オン側の電界効果型トランジスタにおいてゲート電位がソース電位と比較して十分大きくならず、十分に挿入損失を低減できない、またオフ側の電界効果型トランジスタにおいてソース電位がゲート電位と比較して十分大きくならず、高周波信号の漏洩を十分に防ぐことができないという課題がある。
本発明は、オフ状態のスイッチ部の高周波信号漏洩を低減させることができる高周波用スイッチ回路を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の高周波用スイッチ回路は、高周波信号の入出力を行う複数の高周波信号入出力端子と、これらの高周波信号入出力端子間を開閉する複数の半導体スイッチ部とを備えた高周波用スイッチ回路において、前記半導体スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧を入力端子側と出力端子側の少なくとも一方少なくとも何れかの前記半導体スイッチ部に印加する直流電位伝達部を設けたことを特徴とする。
ここで「スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧」とは、スイッチ部がオン状態となる制御電圧を印加する際には、スイッチ部がオフ状態となる電圧のことであり、スイッチ部がオフ状態となる制御電圧を印加する際には、スイッチ部がオン状態となる電圧のことである。
本発明の請求項2記載の高周波用スイッチ回路は、高周波信号の入出力を行う複数の高周波信号入出力端子と、これらの高周波信号入出力端子間を開閉する複数の半導体スイッチ部とを備えた高周波用スイッチ回路において、前記半導体スイッチ部は、前記高周波信号入出力端子にドレイン電極、ソース電極が接続されたFET、またはドレイン電極、ソース電極を直列につないだ複数のFETからなり、前記半導体スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧を少なくとも何れかの前記半導体スイッチ部に印加する直流電位伝達部を設けたことを特徴とする。
この構成によると、半導体スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧を直流電位伝達部を介して高周波信号入力側、出力側の少なくとも一方に印加しているので、オン状態の半導体スイッチ部のソース電位はゲート電位に対してより小さくなり、オフ状態の半導体スイッチ部のソース電位はゲート電位に対してより大きくなるため、オン状態の半導体スイッチ部の挿入損失を低減し、オフ状態の半導体スイッチ部の高周波信号漏洩を低減させることが可能となる。
本発明の請求項3記載の高周波用スイッチ回路は、請求項1において、直流電位伝達部を抵抗素子で構成したことを特徴とする。
本発明の請求項4記載の高周波用スイッチ回路は、請求項1において、直流電位伝達部を、ダイオード素子で構成したことを特徴とする。
本発明の請求項5記載の高周波用スイッチ回路は、請求項1において、直流電位伝達部を、ダイオード素子または抵抗素子とインダクタ素子の直列接続で構成したことを特徴とする。
本発明の請求項6記載の高周波用スイッチ回路は、高周波信号の入出力を行う共通端子と、高周波信号の入出力を行う第1,第2の高周波信号入出力端子と、前記共通端子と前記第1の高周波信号入出力端子との間を開閉する第1のFETと、前記共通端子と前記第2の高周波信号入出力端子との間を開閉する第2のFETと、前記第2のFETのゲート電極に与える電位を第1のFETのソース電極に伝達するための第1の直流電位伝達部と、前記第1のFETのゲート電極に与える電位を第2のFETのソース電極に伝達するための第2の直流電位伝達部とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項7記載の高周波用スイッチ回路は、請求項6において、第1,第2の直流電位伝達部を、抵抗素子で構成したことを特徴とする。
本発明の請求項8記載の高周波用スイッチ回路は、請求項6において、第1,第2の直流電位伝達部を、ダイオード素子で構成したことを特徴とする。
本発明の請求項9記載の高周波用スイッチ回路は、請求項6において、第1,第2の直流電位伝達部を、ダイオード素子または抵抗素子とインダクタ素子の直列接続で構成したことを特徴とする。
本発明は、オン側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位をより小さくし、オフ側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位をより大きくすることによって、低損失、高アイソレーションの高周波用スイッチ回路を提供することが可能となる。
本発明の各実施の形態を図1〜図11に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は(第1の実施形態)における高周波用スイッチ回路である。
図1において、1は共通端子、2は第1の高周波信号入出力端子、3は第2の高周波信号入出力端子、9,10は電界効果型トランジスタにより構成された半導体スイッチ部、4,5は半導体スイッチ部9,10の開閉を制御する電圧の印加を行う電圧制御端子である。
半導体スイッチ部9,10のドレインは互いに接続されてカップリングコンデンサ6を介して共通端子1に接続されている。半導体スイッチ部9,10のゲートは、それぞれ抵抗素子11,12を介して電圧制御端子4,5に接続されている。半導体スイッチ部9のソースはカップリングコンデンサ7を介して第1の高周波信号入出力端子2に接続されている。半導体スイッチ部10のソースはカップリングコンデンサ8を介して第2の高周波信号入出力端子3に接続されている。13,14は制御電圧と相補的な関係の電圧を印加するために配置された直流電位伝達部としての抵抗素子である。
電圧制御端子4,5には相反するレベルの電圧が入力され、電圧制御端子4に電圧制御端子5より高いレベルの電圧を印加した際には、半導体スイッチ部9がオン状態、半導体スイッチ部10のスイッチ部がオフ状態となり、共通端子1と第1の高周波信号出力端子2との間が導通状態となる。
逆に、電圧制御端子5に電圧制御端子4より高いレベルの電圧を印加した際には、半導体スイッチ部10がオン状態、半導体スイッチ部9がオフ状態となり、共通端子1と第2の高周波信号出力端子3の間が導通状態となる。
さらに、この(第1の実施形態)では、半導体スイッチ部9,10の開閉を行うためにそれぞれ電圧制御端子4,5に印加する制御電圧が、電界効果型トランジスタのソース側(直流電位評価ポイントC,B)にそれぞれ抵抗素子13,14を介して印加されている。例えば、電圧制御端子4に電圧制御端子5より大きな電圧を印加し、半導体スイッチ部9をオン、半導体スイッチ部10をオフとした場合、オン側の直流電位評価ポイントBは抵抗素子13がない場合と比較してより低くすることが可能となり、オフ側の直流電位評価ポイントCは抵抗素子14がない場合と比較してより高くすることが可能となる。
図2,図3は電圧制御端子4に3ボルト、電圧制御端子5に0ボルトを印加し、半導体スイッチ部9をオン、半導体スイッチ部10をオフとした際の直流電位評価ポイントA〜Cの直流電位状態を示す。以下、この図に基づき直流電位評価ポイントA〜Cの直流電位状態について説明する。
直流電位評価ポイントBの直流電位状態は、図2に示すようにスイッチ部9のゲートからドレインに流れる電流I9と抵抗素子13に流れる電流I13とが等しくなり、且つ電圧制御端子4と5との電位差が3ボルトとなるように決定される。また直流電位評価ポイントAの直流電位状態は、スイッチ部9がオンとなっており導通状態であることから直流電位評価ポイントBの直流電位とほぼ同等の値となる。
直流電位評価ポイントCの直流電位状態は、図3に示すようにスイッチ部10のソースからゲートへのリーク電流I10と抵抗素子14に流れる電流I14とが等しくなり、且つ電圧制御端子4と5との電位差が3ボルトとなるように決定される。
したがって、抵抗素子13,14の抵抗値を調節し、抵抗素子に流れる電流を調節することによって直流電位評価ポイントA〜Cの直流電位状態を所望の値とすることが可能となる。
より具体的には、電界効果型トランジスタのVgd−Igd特性が急峻な立ち上がりを見せる電圧Vgdよりも低い電圧の領域において、電界効果型トランジスタのVgd−Igd特性で決定される電流値よりも大きな電流を流すことのできる抵抗素子13,14を用いることにより、オン側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位をより小さくし、オフ側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位をより大きくすることが可能となる。
図6〜図11は、図1の高周波用スイッチ回路において半導体スイッチ部9,10をゲート幅2mmの電界効果型トランジスタの2段直列接続、抵抗素子11,12を80kΩとし、電圧制御端子4に3ボルト、電圧制御端子5に0ボルトをそれぞれ印加した際の直流電位評価ポイントA〜Cの電位状態、および挿入損失、アイソレーション、第2高調波実測値と、図12に示した従来技術において同様に、半導体スイッチ部69,70をゲート幅2mmの電界効果型トランジスタの2段直列接続とし、抵抗素子71,72を80kΩ、電圧制御端子64に3ボルト、電圧制御端子65に0ボルトをそれぞれ印加した際の直流電位評価ポイントJ〜Lの電位状態および、挿入損失、アイソレーション、高調波(2nd Harmonics)実測値との比較を示す。
測定周波数はf=1GHzとし、入力電力は挿入損失、アイソレーション評価時はPin=15dBm、高調波評価時はPin=26dBmとした。
図1の抵抗素子13,14の抵抗値としては510kΩ、910kΩの2種類を用い、図12の従来技術における抵抗素子73,74の抵抗値としては5kΩ、81kΩ、160kΩ、360kΩ、510kΩ、910kΩの6種を用いた。
図6〜図8に示すように、オン側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位は従来技術においては2.65ボルト程度であったのに対して、本実施例においては2.0〜2.5ボルトとより小さくなっており、オフ側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位に関しても従来技術においては2.4〜2.65ボルトであったのに対して本実施例においては2.7〜2.95ボルトとより大きくなることが確認された。
また図9〜図11に示すように、本発明の第1の実施形態により従来技術との比較において、低挿入損失化、高アイソレーション化、不要輻射である第2高調波のレベル低減が達成されている。
なお、上記の実施の形態では抵抗素子13,14を設けたが一方を省くこともできる。この場合には、省いた方の半導体スイッチ部のソース−ドレイン間を図12のように抵抗素子73,74で接続する。
(第2の実施形態)
図4は(第2の実施形態)の高周波用スイッチ回路を示す。
図1では電圧制御端子4と直流電位評価ポイントCの間が直流電位伝達部としての抵抗素子14で接続され、電圧制御端子5と直流電位評価ポイントBの間が直流電位伝達部としての抵抗素子13で接続されていたが、この図4では、電圧制御端子4と直流電位評価ポイントCの間が直流電位伝達部としてのダイオード素子34で接続され、電圧制御端子5と直流電位評価ポイントBの間が直流電位伝達部としてのダイオード素子33で接続されている点だけが図1とは異なっている。なお、ダイオード素子33は電圧制御端子5の側がアノード、ダイオード素子34は電圧制御端子4の側がアノードにして接続されている。ダイオード素子33,34としては、半導体スイッチ部9,10を構成する電界効果型トランジスタのVgd−Igd特性で決定される電流値よりも正負ともに大きな電流を流すことのできるダイオード素子を用いるものとする。
第2の実施形態における高周波用スイッチ回路においても、第1の実施形態と同様にダイオード素子を流れる電流値の調節によっての直流直流電位評価ポイントA〜Cの電位状態を所望の値とすることが可能となるため、オン側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位をより小さくし、オフ側のスイッチ部のゲート電位に対するソース電位をより大きくすることが可能となる。
なお、上記の実施の形態ではダイオード素子33,34を設けたが一方を省くこともできる。この場合には、省いた方の半導体スイッチ部のソース−ドレイン間を図12のように抵抗素子73,74で接続する。
(第3の実施形態)
図5は(第3の実施形態)の高周波用スイッチ回路を示す。
図1では電圧制御端子4と直流電位評価ポイントCの間が直流電位伝達部としての抵抗素子14で接続され、電圧制御端子5と直流電位評価ポイントBの間が直流電位伝達部としての抵抗素子13で接続されていたが、この図5では、電圧制御端子4と直流電位評価ポイントCの間が直流電位伝達部としての抵抗素子54とインダクタ素子56の直列回路で接続され、電圧制御端子5と直流電位評価ポイントBの間が直流電位伝達部としての抵抗素子53とインダクタ素子55の直列回路で接続されている点だけが図1とは異なっている。
特に、抵抗素子53,54は制御電圧と相補的な関係の電圧をソース電極側に印加するために配置されており、インダクタ素子55,56は第1の高周波信号入出力端子2および第2の高周波信号入出力端子3の高周波信号が電圧制御端子側に漏洩するのを防ぐように作用している。
第3の実施形態における高周波スイッチ回路においても、第1および第2の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記の実施の形態では抵抗素子53とインダクタ素子55の直列回路,抵抗素子54とインダクタ素子56の直列回路を設けたが一方を省くこともできる。この場合には、省いた方の半導体スイッチ部のソース−ドレイン間を図12のように抵抗素子73,74で接続する。
なお、図4においても高周波信号が電圧制御端子側に漏洩するのを防ぐことを目的としてダイオード素子33と直列に図5に見られたようなインダクタ素子55を接続し、ダイオード素子34と直列に図5に見られたようなインダクタ素子56を接続して構成することもできる。
また、(第1の実施形態)では2つの直流電位伝達部の何れもが抵抗素子13,14で構成され、(第2の実施形態)では2つの直流電位伝達部の何れもがダイオード素子33,34で構成され、(第3の実施形態)では2つの直流電位伝達部の何れもが抵抗素子53とインダクタ素子55の直列回路,抵抗素子54とインダクタ素子56の直列回路で構成されていたが、直流電位伝達部の一方と他方を各実施形態を組み合わせて構成することもできる。具体的には、(第1の実施形態)の抵抗素子14を(第2の実施形態)のダイオード素子34に置き換えたり、または(第3の実施形態)の抵抗素子54とインダクタ素子56の直列回路で置き換えて構成することもできる。また、(第2の実施形態)のダイオード素子33,34のうちのダイオード素子34を(第3の実施形態)の抵抗素子54とインダクタ素子56の直列回路で置き換えて構成することもできる。
なお、上記の各実施の形態では各半導体スイッチ部は、それぞれ1個の電界効果型トランジスタにより構成されていたが、複数個の電界効果トランジスタを直列接続して構成することもできる。
本発明は低挿入損失、高アイソレーションの高周波用スイッチの設計手法において有用である。
本発明の(第1の実施形態)における高周波用スイッチ回路の構成図 同実施形態のオン側の電界効果型トランジスタのソース電位状態図 同実施形態のオフ側の電界効果型トランジスタのソース電位状態図 本発明の(第2の実施形態)における高周波用スイッチ回路の構成図 本発明の(第3の実施形態)における高周波用スイッチ回路の構成図 本発明の(第1の実施形態)における電界効果型トランジスタのドレイン側直流電位状態の実測結果図 本発明の(第1の実施形態)におけるオン側の電界効果型トランジスタのソース側直流電位状態の実測結果図 本発明の(第1の実施形態)におけるオフ側の電界効果型トランジスタのソース側直流電位状態の実測結果図 本発明の(第1の実施形態)における挿入損失特性の実測結果図 本発明の(第1の実施形態)におけるアイソレーション特性の実測結果図 本発明の(第1の実施形態)における第2高調波輻射レベルの実測結果図 従来の高周波用スイッチ回路の構成図 同従来例の電界効果型トランジスタのソース電極、ドレイン電極の直流電位状態を示す図
符号の説明
1 共通端子
2 第1の高周波信号入出力端子
3 第2の高周波信号入出力端子
4,5 電圧制御端子
6,7,8 カップリングコンデンサ
9,10 半導体スイッチ部
11,12 抵抗素子
13,14 抵抗素子(直流電位伝達部)
33,34 ダイオード素子(直流電位伝達部)
53,55 直流電位伝達部を構成する抵抗素子とインダクタ素子
54,56 直流電位伝達部を構成する抵抗素子とインダクタ素子

Claims (9)

  1. 高周波信号の入出力を行う複数の高周波信号入出力端子と、これらの高周波信号入出力端子間を開閉する複数の半導体スイッチ部とを備えた高周波用スイッチ回路において、
    前記半導体スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧を少なくとも何れかの前記半導体スイッチ部に印加する直流電位伝達部を設けた
    高周波用スイッチ回路。
  2. 高周波信号の入出力を行う複数の高周波信号入出力端子と、これらの高周波信号入出力端子間を開閉する複数の半導体スイッチ部とを備えた高周波用スイッチ回路において、
    前記半導体スイッチ部は、
    前記高周波信号入出力端子にドレイン電極、ソース電極が接続されたFET、またはドレイン電極、ソース電極を直列につないだ複数のFETからなり、
    前記半導体スイッチ部の開閉を行うために印加する制御電圧と相補的な関係にある電圧を少なくとも何れかの前記半導体スイッチ部に印加する直流電位伝達部を設けた
    高周波用スイッチ回路。
  3. 直流電位伝達部を抵抗素子で構成した
    請求項1記載の高周波用スイッチ回路。
  4. 直流電位伝達部を、ダイオード素子で構成した
    請求項1記載の高周波用スイッチ回路。
  5. 直流電位伝達部を、ダイオード素子または抵抗素子とインダクタ素子の直列接続で構成した
    請求項1記載の高周波用スイッチ回路。
  6. 高周波信号の入出力を行う共通端子と、
    高周波信号の入出力を行う第1,第2の高周波信号入出力端子と、
    前記共通端子と前記第1の高周波信号入出力端子との間を開閉する第1のFETと、
    前記共通端子と前記第2の高周波信号入出力端子との間を開閉する第2のFETと、
    前記第2のFETのゲート電極に与える電位を第1のFETのソース電極に伝達するための第1の直流電位伝達部と、
    前記第1のFETのゲート電極に与える電位を第2のFETのソース電極に伝達するための第2の直流電位伝達部と
    を備えた
    高周波用スイッチ回路。
  7. 第1,第2の直流電位伝達部を、抵抗素子で構成した
    請求項6記載の高周波用スイッチ回路。
  8. 第1,第2の直流電位伝達部を、ダイオード素子で構成した
    請求項6記載の高周波用スイッチ回路。
  9. 第1,第2の直流電位伝達部を、ダイオード素子または抵抗素子とインダクタ素子の直列接続で構成した
    請求項6記載の高周波用スイッチ回路。
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