JP5186844B2 - 自立型袋 - Google Patents

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Description

本発明は、詰替え用の液体洗剤等の内容物を密封包装するために用いられる自立型包装袋に関し、詳しくは、自立性を有し、内容物を注ぎ易い注出口部が設けられた自立袋に関する。
従来、液体洗剤、台所洗剤、柔軟剤等の詰替え用液体内容物やタレ、醤油、ドレッシング、ジュース等の食品などの液体内容物を収納する包装容器として、店頭での陳列効果のある自立袋が広く使用されている。一方、廃棄物の増加に係わる環境問題への関心の高まりから、省資源や廃棄物の減量化を目的として、プラスチックフィルム積層シートを用いて該シートの周縁を熱接着し、液体洗剤、台所洗剤、柔軟剤等のトイレタリー物品を収納する容器とし、容器の上部に外方に向けて突出した注出口部を設け、使用に際し、突出した注出口部を鋏等で切断してその内容物を、例えばキャップ付のプラスチックボトルに容易に注ぎ、詰替え可能な注出口付詰替え容器として自立袋が広く使用されている。
このような注出口付自立袋には、内容物の注出がスムーズで容易にでき、最後まで安定した流れを保ちながら内容物の残存が少なくなるよう注出されるものが求められ、例えば、フィルム材料製の袋の角部分に深絞り成型により円筒状の凸部が形成され、該凸部に円筒状のプラスチック製小管を挿入して注出口部を設けた袋や、2枚の合成樹脂フィルムの周辺をシールし、その周辺の一部に突起状注出口部を設け、該注出部を構成する2枚の合成樹脂フィルムの間にプラスチック製のパイプを埋設した詰替え用液体収納容器が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかし、上記注出口部にはプラスチック製の成型部材を用いるために、部材の成型及び取付けのための工程が必要になり、コストアップになり、また、フィルム材料とのセットアップされるため在庫管理の手間がかかるなどの問題があった。
また、上記コストアップを解消するものとして、合成樹脂フィルム製の袋の角に注出口が設けられ、外側に凸状の線状エンボスを施した補強機構を備えた袋が開示されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、特許文献3に開示された袋は、成型部材がなくなったことにより在庫管理の手間がなくなり、部材コストも改善されたが、補強機構を形成するためのエンボス加工を施す必要があり、エンボス加工するための金型必要でありコスト高になるという問題があった。また、特許文献1〜3に開示された発明は袋材質自体に保型性がなく、ボトル等の容器に詰替えする場合には、袋を両手で持つ必要があり、ボトル等の容器を支えることができず、ボトル等を倒してしまう等の問題もある。
これらの問題点を解決するために、袋状の胴部と、胴部の上部に外方に向けて突出するように設けられた注出口とから成り、胴部が、板紙または剛性を有する合成樹脂シートから成る基材シートの片面に熱接着性樹脂層が積層された一方の側壁形成用シートと片面に熱接着性樹脂層を有する他方の側壁形成用シートを熱接着性樹脂層が内側となるように対向配置し、これらの対向する周辺部位を熱接着することによって形成され、注出口が、各側壁形成用シートの上部に外方に向けて突出するように形成された注出口形成片を互いに重ね合わせるとともにこれらの周辺部位を熱接着することによって形成されている自立型包装袋が開示されている(例えば、特許文献4参照)。特許文献4に開示された技術により、成型部材が不要となり、また、エンボス加工も不要となりコスト高や、管理面の煩雑さは解消されたが、一方の側壁形成用シートと他方の側壁形成用シートの材質が異なるために各々の側壁形成用シートにテンションがかかると伸びに差が発生し、製袋工程で各々の側壁形成用シートの見当合わせが難しいという問題がある。また、自立性は得られるものの、他方の側壁形成用シートには剛性がないために胴部にシワの発生等が生じ意匠性が劣るという問題がある。また、側壁形成用シートの保形性が十分でないために注出口に折曲がりくせがつく場合があり、注出時に該折曲がりくせを中心として注出口が閉塞し、内容物が注出できないという問題がある。また、内容量が減ってくると一方の側壁形成用シートの剛度では十分な保型性が得られず側壁形成用シートが変形しないように両手で支えて注ぐ必要がある。
特開平5−132069号公報 特開平9−240692号公報 特開平7−2260号公報 特開平11−310248号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、液体内容物を他の容器等へ詰替えする際に注出口部が閉塞することなく注ぐことができ、かつ片手で容易に注ぐことができる自立可能な自立型袋を提供することである。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された1枚の積層シートよりなり、胴部前面板と底板と胴部後面板とが横方向の谷折罫を介して折り曲げ可能に連接され、前記谷折罫の間に挟まれた前記底面板の略中央に横方向の山折罫を刻設し、前記谷折罫及び前記山折罫の両端と接する前記積層シートの左右側端部に一対の側端熱接着部を設け、上下端部に一対の上端熱接着部を設け、一対の前記谷折罫の上に一方の前記側端縁熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の両点と一方の側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との1交点とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも前記紙基材を切欠し一対の前記谷折罫の上に他方の前記側端縁熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の両点と他方の側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との1交点とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも前記紙基材を切欠して、左右対称の窓部を設け、前記積層シートの前記熱接着性樹脂層面を内側にしてW折り重合し、前記左右側端熱接着部及び対向する前記胴部前面板と前記胴部後面板の前記上端熱接着部を熱接着してなる自立型袋であって、前記胴部前面板及び前記胴部後面板の上下端部の一部を延設して外方に向けて突出する注出口部が形成されていることを特徴とする自立型袋である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の自立型袋において、前記注出口部に注出口形成用の罫線が施されていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1又は2に記載の自立型袋において、前記側端熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の位置に縦方向に伸びる一対の内側折罫を刻設したことを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項3記載の自立型袋において、一対の前記内側折罫が、前記谷折罫との交点より所定寸法の位置の前記胴部前面板及び前記胴部後面板に屈曲点を備え、該屈曲点より前記側端熱接着部と前記上端熱接着部との交点若しくはその近傍に向かって拡開するように刻設されていることを特徴とするものである。
また、請求項5記載の本発明は、請求項2〜4のいずれかに記載の自立型袋において、前記注出口形成用の罫線が、前記注出口部に該注出口の軸方向に伸びるように設けられたことを特徴とするものである。
また、請求項6記載の本発明は、請求項3〜5のいずれかに記載の自立型袋において、前記略三角形状部分において、一方の前記内側折罫と一対の前記谷折罫との両交点を結ぶ線が内側に凹状になっていることを特徴とするものである。
また、請求項7記載の本発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の自立型袋において、前記略三角形状部分において、前記側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との交点を前記山折罫の仮想延長線上で且つ前記側端熱接着部の外側縁側に寄せた位置に設けたことを特徴とするものである。
本発明の自立型袋は、胴部前面板、胴部後面板、底板及び注出口部が少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された積層シートとすることにより、紙基材の剛性により優れた保型性が得られ、熱接着性樹脂層により優れた密封性が得られ、ボトル等の容器に内容物を詰替える際に自立型袋を片手で持って、他方の手でボトル等の容器を支えることができるために、安全に内容物を詰替えることができる。さらに、紙基材の剛性により胴部等にシワが発生することがなく、優れた外観を有する高意匠性の高い自立型袋とすることができる。また、一対の前記谷折罫の上に一方の前記側端縁熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の両点と一方の側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との1交点とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも前記紙基材を切欠し一対の前記谷折罫の上に他方の前記側端縁熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の両点と他方の側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との1交点とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも前記紙基材を切欠して、左右対称の窓部を設ける構成とすることにより、底部を開きやすくすると共に底部の保型性が向上し自立性が向上する。
請求項2の自立型袋は、注出口部に注出口形成用の罫線を施すことによって注出口部が立体化しやすくなり、閉塞することがなく、スムーズに内容物を注ぐことができる。
請求項3の自立型袋は、側端熱接着部の内側縁より谷折罫と山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の位置に縦方向に伸びる一対の内側折罫を刻設することにより、自立型袋の胴部を水平断面角形の筒状に開くことを可能にすると共に、底部を開きやすくすることができる。
請求項4の自立型袋は、一対の前記内側折罫が、前記谷折罫との交点より所定寸法の位置の前記胴部前面板及び前記胴部後面板に屈曲点を備え、該屈曲点より前記側端熱接着部と前記上端熱接着部との交点若しくはその近傍に向かって拡開するように刻設される構成にすることにより、自立型袋がより立体化し、自立型袋を片手で持って内容物を注ぐ際に、安定した形状保型性が得られ注ぎやすくなるものである。
請求項5の自立型袋は、前記注出口形成用の罫線が、前記注出口部に該注出口の軸方向に伸びるように設けることにより、注出口形成用の罫線を山折りすると注出方向に注出口部が立体化して形成され、注出口部の閉塞が防止されると共に内容物が一層注ぎ易くなる。
請求項6の自立型袋は、略三角形状部分において、一方の前記内側折罫と一対の前記谷折罫との両交点を結ぶ線が内側に凹状になる構成とすることにより底部がより一層開きやすくなる。
請求項7の自立型袋は、略三角形状部分において、前記側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との交点を前記山折罫の仮想延長線上で且つ前記側端熱接着部の外側縁側に寄せた位置に設けることにより、底部が開きやすくなると共に、内容物を充填した自立型袋に例えば輸送時の振動や衝撃が加わっても略三角形状部分でのピンホール発生の防止効果がある。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に説明する。
図1は本発明にかかる自立型袋の一実施形態に用いられる積層シートの展開図、図2は図1のX−X線断面図、図3は本発明にかかる自立型袋を示す正面図及び底面図、図4は本発明にかかる自立型袋を示す斜視図、図5は図4のY−Y線断面図を示し、図中の符号1は積層シート、2は胴部前面板、3は底面板、4は胴部後面板、5は谷折罫、6は山折罫、7、7’は側端熱接着部、8は上端熱接着部、9、9’は内側折罫、10は注出口部、11は注出口形成用の罫線、12は凹状の曲線、13は注出口、21は熱接着性樹脂層、22は中間層、23は紙基材、Aは自立型袋、P1、P2、Q1、Q2は内側折罫と一対の谷折罫との交点、P3、Q3は側端熱接着部の内側縁と山折罫の仮想延長線との交点、Rは屈曲点、Vは切欠部、W、W’は窓部、aは谷折罫と山折罫の間の長さをそれぞれ示す。
図1は本発明の自立型袋に用いられる積層シートの展開図であり、図2は積層シートの構成及び底板の構成を示す断面図である。図1、図2に示すように本発明の自立型袋に用いられる積層シート1は1枚よりなり、内層に熱接着性樹脂層21、中間層22、紙基材23を順次積層して構成されている。積層シート1は、胴部前面板2と底板3と胴部後面板4とが横方向の谷折罫5を介して折り曲げ可能に連接され、谷折罫5、5の間に挟まれた底面板3の略中央に横方向の山折罫6を刻設し、谷折罫5及び山折罫6の両端と接する積層シートの左右側端部に一対の側端熱接着部7、7’を設け、上下端部には一対の上端熱接着部8が設けられている。側端熱接着部7、7’の内側縁より谷折罫5と山折罫6の間の長さaと略等しい長さだけ内側の位置に縦方向に伸びる一対の内側折罫9、9’を刻設し、一方の内側折罫9と一対の谷折罫5との両交点P1、P2と一方の側端熱接着部7の内側縁と山折罫6との1交点P3とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも紙基材23を切欠し他方の内側折罫9’と一対の谷折罫5との両交点Q1、Q2と他方の側端熱接着部7’の内側縁と山折罫6との1交点Q3とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも紙基材23を切欠して、左右対称の窓部W、W’が設けられている。また、略三角形状部分に設けられた一方の内側折罫9と一対の谷折罫5、5との両交点を結ぶ線が内側に凹状の曲線12となっている。さらに側端熱接着部7、7’の内側縁と山折罫6との交点P3、Q3を山折罫の仮想延長線6上で且つ前記側端熱接着部の外側縁側に寄せた位置に設けられている。凹状の曲線12、及び交点P3、Q3の位置は任意に設けることができるが、このような構成にすることにより底面板3がより一層開きやすくなり、安定した自立性が得られるものである。なお、凹状の曲線12は山折罫6との交点と交点P1及び交点P2を結ぶ直線並びに交点Q1及び交点Q2を結ぶ直線としてもよい。また、底面板3の両端部の側端熱接着部7、7’の外縁は積層シート1が切欠されて切欠部Vが設けられ、胴部前面板2、胴部後面板4の側端熱接着部7、7’より内側となっている。
さらに、胴部前面板2及び胴部後面板4の上端熱接着部8が設けられた上下端部には一部を延設して外方に向けて突出する注出口部10が形成され、該注出口部10には注出口形成用の罫線11が施されている。注出口形成用の罫線11は、注出口部10に注出口の軸方向に伸びるように設けられている。また、一対の内側折罫9、9’は、谷折罫5との交点より所定寸法の位置の胴部前面板2及び胴部後面板4に屈曲点Rを備え、該屈曲点Rより側端熱接着部7、7’と上端熱接着部8との交点若しくはその近傍に向かって拡開するように刻設されている。内側折罫9、9’の屈曲点Rの位置は交点P1、P2、Q1及びQ2と屈曲点Rと結ぶそれぞれの長さが少なくとも片手の親指を除く4本の指が入る程度の長さであればよく自立型袋の寸法により適宜決めればよい。通常谷折罫から上端熱接着部8に向かう長さは100mm以上にするのが好ましい。また、内側折罫9、9’は屈曲点Rまででもよいが、上記のように屈曲点Rよりさらに延設して上端熱接着部8に向かって拡開する構成にした方が自立型袋を片手で持って内容物を注ぐ際に、安定した形状保型性が得られ注ぎやすくなるものである。
つぎに、図3、図4を参照しながら積層シート1を用いた自立型袋について説明する。図3の(a)は正面図、(b)は底面図であり、図4は斜視図である。図3、4に示すように積層シート1の熱接着性樹脂層21面を内側にしてW折り重合し、左右側端熱接着部7、7’及び対向する胴部前面板2と胴部後面板4の上端熱接着部8を熱接着してなる自立型袋Aである。図3の(b)に示すように底面は自立型袋Aの内部に内圧が加えられると山折罫6で折り畳まれていた底面板3が開いて角形状となっている。また、底面板3には少なくとも紙基材23を切欠した窓部W、W’が設けられ、該窓部W、W’は柔軟性があるために内圧が加わると容易に開くために底部を開きやすくする効果を有すると共に開かれた底面板3の剛度により底部の保型性が得られ自立性が向上する。さらに、底面板3の両端に切欠部Vを設けることにより図示しないが胴部前面板2及び胴部後面板4の熱接着性樹脂層21同士が対向することとなり直接熱接着され、底部の強度がより増すものとなり自立型袋Aの自立性が向上し好ましいものである。該切欠部Vは後述するような紙基材の上に表面層を設ける構成とした積層シート1において該表面層が熱接着性のないフィルム層である場合にはより好ましい形態となる。
さらに、自立型袋Aの胴部は、図3の(a)、図4に示すように一対の内側折罫9、9’で胴部前面板2、胴部後面板4が折り曲げられ立体形状が得られ、紙基材23が積層された構成とすることにより、安定した保型性が得られ、紙基材の有する剛度により胴部等にシワが発生することがなく、優れた外観を有する意匠性の高い自立型袋Aとすることができる。また、内側折罫9、9’に屈曲点Rを備え、該屈曲点Rより側端熱接着部7、7’と上端熱接着部8との交点若しくはその近傍に向かって拡開するように刻設される構成にすることにより、胴部の上方も屋根型の立体形状となり、自立型袋Aを片手で持って内容物を注ぐ際に、安定した形状保型性が得られるものである。本発明の一実施形態では側端熱接着部7、7’と上端熱接着部8との交差する隅部は曲線状に、かつ屈曲点Rより上部は外方に広がる略瓢箪形としたが、これに限定されるものではない。また、注出口部10は上端熱接着部8の任意の位置に形成でき、胴部の上方の隅部に形成してもよい。
つぎに本発明の自立型袋Aに用いられる積層シート1の構成について説明する。積層シート1に用いられる紙基材23は、坪量80〜500g/m2 の板紙が用いられる。中間層22には、延伸ポリプロピレン(OPP)、延伸ナイロン(ON)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等から成る合成樹脂フィルム、これらのフィルムにアルミニウム等の金属や酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機物を蒸着したフィルム及びアルミニウム箔等のガスバリア材、又はこれらのフィルムやガスバリア材を積層したものを用いることができる。熱接着性樹脂層21としては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー等が使用される。また、紙基材23の上に表面層を積層してもよい。表面層には中間層22に用いられるフィルムが使用できる。また、表面層には熱接着性樹脂層21に用いられる樹脂からなるフィルムを積層したリ、若しくは該樹脂をエクストルージョン法によりラミネートしてもよい。
つぎに、積層シート1の製造方法について説明する。積層シート1は、まず紙基材23の外面に使用方法やデザイン等をグラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法等により印刷が施され、印刷工程とインラインあるいはオフラインで例えば所定の形状の切刃や押罫を備えたダイロール等により、紙基材23を切欠き所定位置に窓部を設けると共に所定位置に内側折罫、谷折罫、山折罫がを刻設される。その後、紙基材の印刷面と反対面に順次中間層、熱接着性樹脂層を周知のドライラミネーション法やエクストルージョン法により積層して製造される。なお、表面層を設ける場合には表面層に印刷して印刷面に紙基材を積層するか、又は紙基材に印刷して印刷面に表面層を積層して、その後、窓部と罫線を施せばよい。得られた積層シート1の巻取を所定の打抜き型を備えたガセット製袋機や自立袋製袋機を用いて製袋し、例えば側端熱接着部の一部に未接着部を設けて充填口を形成し自立型袋が製袋される。なお、内容物の充填機に製袋部を備えて、インラインで製袋から充填まで行うようにすることもできる。
次に図3、図4、図5を参照しながら自立型袋Aの使用方法について説明する。なお、図3、図4は、充填口部を図示していないが例えば側端熱接着部の一部に未接着部を設けて充填口を形成し該充填口より内容物を充填し、その後、該充填口を熱接着して密封包装して自立させた状態を示すものである。図3、図4に示すように内容物が充填された自立型袋Aは販売店の店頭で自立させて陳列される。この自立型袋Aを購入した消費者は、注出口部10の先端部をハサミ等で切取り開口させ、注出口部10の左右両端の上端熱接着部8を指で挟み内側に押し込むと注出口形成用の罫線11、11で注出口部10が設けられた胴部前面板2、胴部後面板4が外側に折れ曲がり図5に示すような角形状の注出口13が形成される。紙基材が積層されているために注出口13は保型性を有しており、胴部の内側折罫9、9’の屈曲点Rと底面との間を片手で持って、他方の片手でボトルを把持して注出口13の先端をボトルの注入口に挿入し、傾けるように持ち上げて内容物をボトルへ注入する。このように、紙基材積層シートに坪量80〜500g/m2 の板紙を積層した構成とすることにより胴部に剛性が得られ、自立型袋Aが変形することがなく、安全に片手で内容物を詰替えることができる。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
坪量157g/m2 の厚紙に硝化綿/ポリアミド系インキを使用してグラビア印刷し、印刷面にポリエチレンイミン系のアンカーコート剤をコートして低密度ポリエチレン(PE)をエクストルージョン法で熱溶融押出して厚さ20μmの表面層を積層した。その後、所定の形状の切刃と押罫を備えた打抜き型を用いて打抜き機で罫線と窓部を設けた。その後に厚紙の印刷面と反対面にコロナ放電処理を施し、片面に酸化珪素が蒸着された15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルム(VMON)の酸化珪素面とをエクストルージョン法で厚さ15μmのPEを熱溶融押出しながらサンドウィッチラミネーションし、さらにON面にウレタン系アンカーコート剤をコートして厚さ50μmのPEを熱溶融押出してPE15μm/印刷/厚紙300g/m2 /PE15μm/VMON15μm/PE50μmなる構成の積層シートを作製した。
上記積層シートを用いて所定の打抜き型を搭載した自立型袋製袋機にて外寸高さ295mm、幅164mm、底面板長さ(図1における谷折罫5、5間の寸法)60mmで注出口部高さ30mm、注出口部幅45mmの自立型袋Aを作製し、市販の液体洗剤を ml充填して密封した。なお、内側折罫は側端外縁より40mm、屈曲点は谷折罫と内側折罫との交点より190mm、切欠部は側端外縁より2mm内側とした。
上記実施例1の自立型袋Aの注出口部の先端をハサミで切取り注出口部を組み立てて注出口を形成し注出口の先端をボトルの注出口に挿入し液体洗剤を注入したところ、注出口が閉塞することもなく、また自立型袋が変形することもなく最後まで安定した流れを保ちながら片手で、スムーズに容易に詰替えすることができた。
本発明にかかる自立型袋の一実施形態に用いられる積層シートの展開図である。 図1のX−X線断面図である。 本発明にかかる自立型袋を示す正面図及び底面図である。 本発明にかかる自立型袋を示す斜視図である。 図4のY−Y線断面図である。
符号の説明
1 積層シート
2 胴部前面板
3 底面板
4 胴部後面板
5 谷折罫
6 山折罫
7、7’ 側端熱接着部
8 上端熱接着部
9、9’ 内側折罫
10 注出口部
11 注出口形成用の罫線
12 凹状の曲線
13 注出口
21 熱接着性樹脂層
22 中間層
23 紙基材
A 自立型袋
P1、P2、Q1、Q2 内側折罫と一対の谷折罫との交点
P3、Q3 側端熱接着部の内側縁と山折罫の仮想延長線との交点
R 屈曲点
V 切欠部
W、W’ 窓部
a 谷折罫と山折罫の間の長さ

Claims (7)

  1. 少なくとも紙基材と内層に熱接着性樹脂層が積層された1枚の積層シートよりなり、胴部前面板と底板と胴部後面板とが横方向の谷折罫を介して折り曲げ可能に連接され、前記谷折罫の間に挟まれた前記底面板の略中央に横方向の山折罫を刻設し、前記谷折罫及び前記山折罫の両端と接する前記積層シートの左右側端部に一対の側端熱接着部を設け、上下端部に一対の上端熱接着部を設け、一対の前記谷折罫の上に一方の前記側端縁熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の両点と一方の側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との1交点とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも前記紙基材を切欠し一対の前記谷折罫の上に他方の前記側端縁熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の両点と他方の側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との1交点とを結ぶ略三角形状部分の少なくとも前記紙基材を切欠して、左右対称の窓部を設け、前記積層シートの前記熱接着性樹脂層面を内側にしてW折り重合し、前記左右側端熱接着部及び対向する前記胴部前面板と前記胴部後面板の前記上端熱接着部を熱接着してなる自立型袋であって、前記胴部前面板及び前記胴部後面板の上下端部の一部を延設して外方に向けて突出する注出口部が形成されていることを特徴とする自立型袋。
  2. 前記注出口部に注出口形成用の罫線が施されていることを特徴とする請求項1に記載の自立型袋。
  3. 前記側端熱接着部の内側縁より前記谷折罫と前記山折罫の間の長さと略等しい長さだけ内側の位置に縦方向に伸びる一対の内側折罫を刻設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の自立型袋。
  4. 一対の前記内側折罫が、前記谷折罫との交点より所定寸法の位置の前記胴部前面板及び前記胴部後面板に屈曲点を備え、該屈曲点より前記側端熱接着部と前記上端熱接着部との交点若しくはその近傍に向かって拡開するように刻設されていることを特徴とする請求項3に記載の自立型袋。
  5. 前記注出口形成用の罫線が、前記注出口部に該注出口の軸方向に伸びるように設けられたことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の自立型袋。
  6. 前記略三角形状部分において、一方の前記内側折罫と一対の前記谷折罫との両交点を結ぶ線が内側に凹状になっていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の自立型袋。
  7. 前記略三角形状部分において、前記側端熱接着部の内側縁と前記山折罫との交点を前記山折罫の仮想延長線上で且つ前記側端熱接着部の外側縁側に寄せた位置に設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自立型袋。
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