JP5181656B2 - 空気通路開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気通路を開閉する空気通路開閉装置に関するものである。
空気通路を開閉する空気通路開閉装置には、空気通路を閉塞した際に、空気通路開閉ドアと空気通路を形成するケースとの隙間から空気を漏らさないシール性が求められる。そのため、一般的に、空気通路開閉ドアの外周縁部にゴム等の弾性材で形成されたシール部材を設け、空気通路を閉塞する際に、このシール部材をケースに形成されたシート面に弾性変形させながら密着させることでシール性を向上させる手段が採用されている。
例えば、特許文献1に開示された空気通路開閉装置のロータリドアでは、上述のシール部材を、ドア本体部の外周縁部のみならず回転軸周囲にも設けている。そして、空気通路を閉塞する際には、これらのシール部材をケースに設けられたシート面に密着させて、ロータリドアの外周縁部とケースとの隙間のみならず回転軸周囲とケースとの隙間からの空気漏れを防止してシール性を向上させている。
特開2000−225825号公報
ところで、空気通路を形成するケースとしては、空気通路内に空気通路開閉ドア等を収容するために、例えば、型抜き成形された複数の分割部材を一体に結合して構成する、いわゆる分割ケースが広く採用されている。この種の分割ケースでは、それぞれの分割部材に形成された分割シート面を結合させて、1つのシート面が形成されることがある。
しかし、分割部材を型抜き成形するためには、分割部材を型から抜くための抜き勾配を設ける必要があるので、それぞれの分割部材に形成された分割シート面の傾斜角度が互いに異なってしまう。そのため、複数の分割シート面を結合させて1つのシート面を形成すると、このシート面が完全な平面とならないことがある。
その結果、以下に説明するように、シート面に空気通路開閉ドアのシール部材を密着させようとしても、シール部材とシート面との間に隙間が生じ、空気通路を閉塞した際のシール性を確保できないという問題が生じる。
この問題について、図6〜10を用いて詳細に説明する。図6(a)は、従来技術の空気通路開閉装置10’の正面図であり、図6(b)は、図6(a)のX−X断面図である。なお、図6(a)では、図示の明確化のため、ケース11の一部を断面で図示し、残りの部分を省略している。また、図6(b)では、空気を矢印A方向に流す空気通路を閉塞し、矢印B方向から矢印C方向に流す空気通路を開いた状態を示している。
さらに、図6に示す空気通路開閉装置10’の基本的構成は、後述する実施形態で説明する内外気切替装置(空気通路開閉装置)10と同様である。従って、図6では、後述する実施形態と共通する構成については、同一の符号を用いて表記している。このことは、図7〜10においても同様である。
図6の空気通路開閉装置10’において、空気通路開閉ドア14は、図6(b)に示すように、いわゆるロータリードアにて構成されている。そして、湾曲面部14dおよび側板部14eによって形成されるドア本体部14bの回転方向両端側の外周縁部には、空気通路を閉塞する際に、ケース11に形成されたシート面11aに接触するシール部材14cが設けられている。
一方、ケース11は、図6(a)に示すように、第1、2分割部材12、13の2つの分割部材を一体に結合して形成されている。また、それぞれの分割部材12、13には、空気通路に向かって突出する第1、2突出部12b、13bが設けられ、これらの突出部12b、13bに形成された第1、2分割シート面12a、13aを結合させることで、空気通路開閉ドア12に対するシート面11aの一部が形成されている。
さらに、これらの分割部材12、13は、それぞれの突出部12b、13bが結合する結合部11b側から、空気通路開閉ドア14の回転軸14a方向に型抜き成形されたものである。従って、突出部12b、13bには、図6(a)に示すような抜き勾配αが設けられている。具体的には、突出部12b、13bの結合部11bにおける厚み寸法L1が、ケース側面側の厚み寸法L2よりも薄くなるように傾斜している。
そのため、シート面11aが、完全な平面とならなくなり、空気通路開閉ドア14が、空気を矢印A方向に流す空気通路を閉塞する際に、突出部12b、13bのケース側面側においては、図7に示すように、シール部材14cとシート面12a、13aが接触するものの、突出部12b、13bの結合部11b近傍においては、図8に示すように、シール部材14cとシート面12a、13aとの間に隙間が生じてしまう。
その結果、空気を矢印A方向に流す空気通路を閉塞する際のシール性を確保できなくなってしまう。なお、図7は、図6(a)のY−Y断面図であり、図8は、図6(a)のZ−Z断面図である。
このような問題を解決する手段の一例として、シール部材14cの形状を、図9に示すように、シート面12a、13aに適合させるように、シート面12a、13a側に向かって(すなわち、回転方向に向かって)突出させる手段が考えられる。具体的には、突出部12b、13bの結合部11b近傍におけるシール部材14cの厚み寸法W1を、ケース側面側の厚み寸法W2よりも厚くする。
これにより、図10に示すように、突出部12b、13bの結合部11b近傍においても、シール部材14cとシート面12a、13aとを良好に接触させることができる。なお、図9、10は、一例の空気通路開閉装置10’についての図6、8に対応する図面である。また、図10における破線は図9(a)のY−Y断面におけるシール部材14の位置に対応している。
しかしながら、この一例のように、シール部材14cの形状を回転方向に向かって突出させると、シール部材14cを底側として安定させた平置き状態(図9の状態で図中下方側のシール部材14c側を底面として置いた状態)で保管あるいは搬送を行うと、シール部材14cの突出した箇所が自重で押しつぶされて変形し、空気通路開閉装置10’に組み付けた際にシール性を向上させることができなくなってしまうおそれがある。
上記点に鑑み、本発明は、シート面が複数の分割シート面によって形成される空気通路開閉装置において、空気通路を閉塞した際のシール性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気通路を形成するケース(11)と、空気通路を開閉する空気通路開閉ドア(14)とを備える空気通路開閉装置であって、
空気通路開閉ドア(14)は、ケース(11)に回転可能に支持された回転軸(14a)、回転軸(14a)と一体となって回転するドア本体部(14b)、および、ドア本体部(14b)の外周縁部に設けられて、空気通路を閉塞する際に、ケース(11)に形成されたシート面(11a)に接触する弾性材で形成されたシール部材(14c)とを有し、
ドア本体部(14b)は、回転方向に沿って湾曲して延びる湾曲面部(14d)および湾曲面部(14d)の回転軸(14a)方向両側に配置される扇形状の側板部(14e)を有して構成され、
ケース(11)は、回転軸(14a)の軸方向中央部に位置する分割面にて分割された複数の分割部材(12、13)を一体に結合して構成され、
複数の分割部材(12、13)は樹脂により型抜き成形されたもので、それぞれ空気通路に向かって突出する突出部(12b、13b)を有しており
突出部(12b、13b)は、空気通路開閉ドア(14)の回転方向と直交する方向へ突出しており、
複数の分割部材(12、13)には、それぞれ、回転軸(14a)の軸方向へ型抜きするための抜き勾配(α)が設けられており、
複数の分割部材(12、13)の突出部(12b、13b)に、それぞれ、分割シート面(12a、13a)が形成され、
分割シート面(12a、13a)は、突出部(12b、13b)のうち空気通路開閉ドア(14)の回転方向と直交する面に形成され、
シート面(11a)は、複数の分割部材(12、13)にそれぞれ形成された分割シート面(12a、13a)を結合して形成されたものであり、
複数の分割部材(12、13)の分割シート面(12a、13a)には、それぞれ抜き勾配(α)によって傾斜角度が設けられ、この傾斜角度によって、分割シート面(12a、13a)における回転軸(14a)の軸方向中央部側の部位が、分割シート面(12a、13a)における回転軸(14a)の軸方向両側の部位よりもシール部材(14c)から遠ざかる側へ位置するようになっており、
さらに、シール部材(14c)は、空気通路を閉塞する際に分割シート面(12a、13a)に接触する接触端部のうち、回転軸(14a)の軸方向中央部側の部位が、回転軸(14a)の軸方向両側の部位よりも回転軸(14a)の軸方向と垂直な方向に一定量(β)だけ多く突出する形状に形成されていることを特徴とする。
これによれば、シール部材(14c)の接触端部のうち、回転軸(14a)の軸方向中央部側の部位が、回転軸(14a)の軸方向両側の部位よりも回転軸(14a)の軸方向と垂直な方向に一定量(β)だけ多く突出しているので、抜き勾配(α)による傾斜角度が設けられた複数の分割シート面(12a、13a)を結合することでシート面(11a)が形成されても、空気通路開閉ドア(14)が空気通路を閉塞した際のシール性を向上させることができる。
さらに、シール部材(14c)の接触端部のうち軸方向中央部側の部位が軸方向と垂直な方向に突出する形状であるから、前述の一例のようにシール部材(14c)がドア回転方向(図1、図4、図6、図9参照)に向かって突出した形状にならない。
従って、空気通路開閉ドア(14)を単体で、平置き状態で保管あるいは搬送を行っても、シール部材14cが変形しない。その結果、空気通路開閉装置に組み付けた際のシール性を向上できる。
なお、本請求項における分割シート面(12a、13a)は平面に限定されない。つまり、分割シート面(12a、13a)には、湾曲面も含まれる。また、シート面(11a)には、複数の分割シート面(12a、13a)の結合部(11b)が滑らかに結合したものも含まれる。
ところで、請求項1に記載の発明では、複数の分割部材(12、13)を型抜き成形によって形成しているので、複数の分割部材(12、13)に抜き勾配(α)を設けている。このため、それぞれの分割シート面(12a、13a)が異なる傾斜角度となりやすい。従って、分割シート面(12a、13a)が異なる傾斜角度で形成されたものであっても、シール部材(14c)の接触端部のうち軸方向中央部側の部位を軸方向と垂直な方向に突出させる形状とすることにより、空気通路開閉ドア(14)が空気通路を閉塞した際のシール性を向上させることができることは、極めて有効である。
また、請求項1に記載の発明では、複数の分割部材(12、13)は、それぞれ空気通路に向かって突出する突出部(12b、13b)を有し、この突出部(12b、13b)に分割シート面(12a、13a)を形成しているから、分割シート面(12a、13a)の傾斜角度、形状を調整しやすくなり、より一層、シール性を向上できる。
なお、本請求項における型抜き成形とは、樹脂材を溶かした状態で型に流し込んだものを固めた後に、型から抜く成形方法であって、射出成形等が含まれる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1〜4により、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態は、本発明の空気通路開閉装置を、車両用空調装置にて車室内送風空気の空気通路を開閉して通風路を切り替える通風路切替装置に適用したものである。より具体的には、車両用空調装置の空気流れ最上流部に配置されて、車室外空気(外気)を導入させる通風路と車室内空気(内気)を導入させる通風路とを切り替える内外気切替装置10に適用したものである。
図1(a)は、本実施形態の内外気切替装置10の正面図であり、図1(b)は、図1(a)のX−X断面図であり、図1(c)は、図1(a)の上面図である。つまり、図1(a)、(b)は、それぞれ前述の図6(a)、(b)に対応する図面である。また、図1(a)、(c)では、図6(a)と同様に、図示の明確化のため、ケース11の一部を断面で図示し、残りの部分を省略している。
内外気切替装置10は、内外機切替装置10の外殻を形成するとともに、その内部に車室内送風空気が流れる空気通路を形成するケース11を有している。このケース11は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて形成されている。
ケース11内部に形成される空気通路としては、具体的に、図示しない外気導入口から導入した外気を矢印A方向に流す空気通路、図示しない内気導入口から導入した内気を矢印B方向に流す空気通路、および、外気および内気を矢印C方向に流す空気通路が形成されている。なお、矢印C方向に流す空気通路の空気流れ下流側には、車室内に空気を送風する送風機の吸入口に接続されている。
さらに、ケース11は、後述する空気通路開閉ドア14の回転軸14aの軸方向略中央部に、回転軸14aに垂直方向の分割面を有しており、この分割面で2つの分割部材12、13に分割できる。そして、2つの分割部材12、13は、その内部に空気通路開閉ドア14を収容した状態で、クリップやネジなどの締結手段によって一体に結合されている。なお、上記分割面は後述する結合部11b(図1(a)、図1(c)参照)と同一部位に形成される。
また、2つの分割部材12、13は、それぞれ型抜き成形の一種である射出成形によって形成されており、その成形面には、分割面側から空気通路回転ドア14の回転軸14aの軸方向に型抜きできるように、図1(a)、(c)に示すような抜き勾配(傾斜)αが設けられている。なお、ケース11の内側(空気通路側)の詳細構成については後述する。
空気通路開閉ドア14は、回転軸14a、ドア本体部14bおよびシール部材14cを有して構成されている。ドア本体部14bは、樹脂材料(具体的には、ポリプロピレン)にて形成されており、回転方向に沿って湾曲して延びる湾曲面部14dおよび湾曲面部14dの回転軸14a方向両側に配置された扇形状の側板部14eを有している。従って、本実施形態の空気通路開閉ドア14は、いわゆるロータリドアである。
回転軸14aは、ドア本体部14bと同じ材質で形成され、ドア本体部14bの側板部14eに一体に形成されている。また、回転軸14aは、ケース11を構成する2つの分割部材12、13のそれぞれの側壁面に形成された軸受穴に回転可能に支持されている。さらに、ケース外部に突出した回転軸14aの一方の端部は、図示しないリンク機構を介して、駆動用サーボモータに連結されている。
シール部材14cは、ドア本体部14bの回転方向両端側の外周縁部に設けられている。このシール部材14cは、弾性材である熱可塑性エラストマによって形成されており、空気通路開閉ドア14が空気通路を閉塞した際に、弾性変形しながらケース11に設けられたシート面11aに接触する、いわゆるリップシールタイプのシール部材である。
なお、熱可塑性エラストマは、常温ではゴム弾性を示し、一方、高温加熱時には溶融して流動性を示し、熱可塑性樹脂と同様に射出成形できる材料である。
次に、ケース11の内部(空気通路側)の詳細構成について説明する。なお、以下の説明では、前述の2つの分割部材のうち、図1(a)の左側の分割部材を第1分割部材12と表記し、右側の分割部材を第2分割部材13と表記する。前述の如く、ケース11の内側(空気通路側)には、空気通路開閉ドア14が空気通路を閉塞した際に、シール部材14cが接触するシート面11aが形成されている。
このシート面11aは、空気通路開閉ドア14の回転方向両端側の2つのシール部材14cの表面および裏面に接触するため、図1(b)に示すように、4箇所に設けられている。さらに、各シート面11aは、第1、2分割部材12、13のそれぞれに形成された第1、2分割シート面12a、13aを結合することによって形成されている。
つまり、第1、2分割部材12、13をケース11として結合することによって、第1、2分割シート面12a、13aが結合して、各シート面11aが形成される。この際、前述の如く、第1、2分割部材12、13には、抜き勾配αが設けられているため、第1、2分割シート面12a、13aは、それぞれ傾斜角度が異なっている。そのため、各シート面11aは完全な平面になっていない。
また、第1、2分割部材12、13には、それぞれ空気通路に向かって突出する第1、2突出部12b、13bが設けられており、4つのシート面11aのうち、2つのシート面11aは、第1、2突出部12b、13bに形成された第1、2分割シート面12a、13aによって形成されている。なお、第1突出部12bと第2突出部13bの分割面が結合する部位を結合部11b(図(a)参照)とする。図(c)には、第1、2分割部材12、13自身の軸方向略中央部側の分割面を結合する結合部11bが示されている。
ここで、図2、3により、空気通路開閉ドア14が空気通路を閉塞する際の、シール部材14cとケース11のシート面11a(第1、第2シート面12a、13a)との接触状態について説明する。なお、図2は、図1(a)のY−Y断面図であり、図3は、図1(a)のZ−Z断面図である。つまり、図2、3は、それぞれ前述の図7、8に対応する図面である。
図2に示すように、空気通路開閉ドア14が、空気通路を閉塞する際に、シール部材14cが1つのシート面11aが接触する全ての接触線を含む面を仮想シール面Sとする。さらに、本実施形態では、この仮想シール面Sを単一の平面として形成している。
つまり、第1、2分割シート面12a、13aは、それぞれ仮想シール面Sと交わるように傾斜しており、さらに、シール部材14cのうち空気通路を閉塞する際にシート面11aに接触する接触端部が、ドア本体部14bからシート面11aと仮想シール面Sとの交線に至るまで、仮想シール面Sと平行な方向に延びている。これにより、仮想シール面Sが単一の平面となっている。
より具体的には、図1(c)に示すように、シール部材14cのうち、空気通路を閉塞する際に、結合部11b周辺に接触する接触端部が、仮想シール面Sと平行にβだけ突出する形状に形成されている。これにより、図3に示すように、仮想シール面Sを単一の平面とした状態で、シール部材14cをシート面11a(第1、第2シート面12a、13a)に接触させることができる。
次に、上記構成における本実施形態の作動について説明する。本実施形態の内外気切替装置10は、前述の駆動用サーボモータから駆動力を伝達されて回転変位する。なお、駆動用サーボモータは、図示しない空調制御装置の制御信号によって、その作動が制御される。
具体的には、車両用空調装置に内気を導入させる場合には、図1(b)に示すように、矢印A方向に流す空気通路を閉塞し、矢印B方向から矢印C方向に流す空気通路を開く。一方、車両用空調装置に外気を導入させる場合には、図4に示すように、矢印B方向に流す空気通路を閉塞し、矢印A方向から矢印C方向に流す空気通路を開く。
この際、本実施形態では、前述の如く、シール部材14cの接触端部が、シート面11aに確実に接触するので、ケース11が型抜き成形された分割部材12、13を結合して構成され、さらに、抜き勾配αによってシート面11aが傾斜角度の異なる複数の分割シート面12a、13aを結合して形成されたものであっても、空気通路開閉ドア14が空気通路を閉塞した際のシール性を向上させることができる。
さらに、シール部材14cの接触端部が、仮想シール面Sと平行に延びて、仮想シール面Sが単一の平面で形成されているので、シール部材14cが回転方向に向かって突出した形状にならない。従って、空気通路開閉ドア14を単体で、平置き状態で保管あるいは搬送を行っても、シール部材14cが変形しない。その結果、空気通路開閉装置に組み付けた際のシール性を向上できる。
また、本実施形態では、4つのシート面11aのうち、2つのシート面11aを、第1、2突出部12b、13bに形成しているので、これらの分割シート面12a、13aの傾斜角度、形状を調整しやすくなり、より一層、シール性を向上できる。
また、シール部材14cを弾性材である熱可塑性エラストマで形成しているので、空気通路開閉ドア14が空気通路を閉塞する際に、シール部材14cをシート面11aに密着させることができ、より一層、シール性を向上できる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、空気通路開閉ドア14としてロータリドアを採用した例を説明したが、本実施形態の空気通路開閉装置20では、図5の断面図に示すように、平板状のドア本体部24bの一端側に回転軸24aが設けられた、いわゆる片持ちドアの空気通路開閉ドア24を採用している。
空気通路開閉装置20は、矢印D方向に流れる空気を矢印E方向に流す通風路と矢印D方向に流れる空気を矢印F方向に流す通風路を切り替えるものである。なお、図5の実線位置は、空気を矢印E方向に流す空気通路を閉塞し、矢印D方向から矢印F方向に流す空気通路を開いた状態を示し、破線位置は、空気を矢印F方向に流す空気通路を閉塞し、矢印D方向から矢印E方向に流す空気通路を開いた状態を示している。
この空気通路開閉装置20は、第1実施形態と同様に、型抜き成形された分割部材を結合して構成したケース21を有し、それぞれの分割部材には、空気通路に向かって突出する突出部が設けられ、この突出部に形成された分割シート面を結合することによって、シート面21aが形成されている。さらに、空気通路開閉ドア24の外周縁部には、空気通路を閉塞したときにシート面21aに接触するシール部材24cが設けられている。
さらに、第1実施形態と同様に、空気通路開閉ドア24が、空気通路を閉塞する際に、シール部材24cが1つのシート面21aに接触する全ての接触線を含む面を仮想シール面Sとしたときに、それぞれの分割部材に形成された分割シート面は、仮想シール面Sと交わるように傾斜している。
また、シール部材24cのうち空気通路を閉塞する際にシート面21aに接触する接触端部が、ドア本体部24bからシート面21aと仮想シール面Sとの交線に至るまで、仮想シール面Sと平行な方向に延びている。これにより、仮想シール面Sを単一の平面とした状態で、シール部材24cをシート面21aに接触させることができる。
本実施形態のように、空気通路開閉ドア24として片持ちドアを採用する場合であっても、シール部材24cの接触端部が、シート面21aに確実に接触するので、第1実施形態と同様に、シート面21aが複数の分割シート面によって形成される空気通路開閉装置であっても、空気通路を閉塞した際のシール性を向上させることができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下のように種々変形可能である。
上述の第1実施形態では、本発明の空気通路開閉装置を車両用空調装置の内外気切替装置10に適用した例を説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。例えば、車両用空調装置において車室内吹出空気モードを切り替える、吹出モード切替装置に適用してもよい。さらに、車両用空調装置用の空気通路開閉装置に限定されることなく、種々の用途に適用できる。
上述の第2実施形態では、空気通路開閉ドアとして片持ちドアを採用した例を説明したが、平板状のドア本体部の略中央部に回転軸が設けられた、いわゆるバタフライドアを採用してもよい。
上述の実施形態では、シール部材14c、24cをドア本体部14a、24aの外周縁部に設けた例を説明したが、もちろん、回転軸14a、24aの周辺にもシール部材14c、24cを設けてもよい。
(a)は、第1実施形態の内外気切替装置の正面図であり、(b)は、(a)のX−X断面図であり、(c)は、(a)の上面図である。 図1(a)のY−Y断面図である。 図1(a)のZ−Z断面図である。 第1実施形態の内外気切替装置の作動を説明する説明図である。 第2実施形態の空気通路切替装置の断面図である。 (a)は、従来技術の空気通路開閉装置の正面図であり、(b)は、(a)のX−X断面図である。 図6(a)のY−Y断面図である。 図6(a)のZ−Z断面図である。 (a)は、従来技術に対する一例の空気通路開閉装置の正面図であり、(b)は、(a)のX−X断面図である。 図9(a)のZ−Z断面図である。
符号の説明
11、21 ケース
11a、21a シート面
11b 結合部
12、13 分割部材
12a、13a 分割シート面
12b、13b 突出部
14、24 空気通路開閉ドア
14a、24a 回転軸
14b、24b ドア本体部
14c、24c シール部材
14d 湾曲面部
14e 側板部

Claims (1)

  1. 空気通路を形成するケース(11)と、
    前記空気通路を開閉する空気通路開閉ドア(14)とを備える空気通路開閉装置であって、
    前記空気通路開閉ドア(14)は、前記ケース(11)に回転可能に支持された回転軸(14a)、前記回転軸(14a)と一体となって回転するドア本体部(14b)、および、前記ドア本体部(14b)の外周縁部に設けられて、前記空気通路を閉塞する際に、前記ケース(11)に形成されたシート面(11a)に接触する弾性材で形成されたシール部材(14c)とを有し、
    前記ドア本体部(14b)は、回転方向に沿って湾曲して延びる湾曲面部(14d)および前記湾曲面部(14d)の回転軸(14a)方向両側に配置される扇形状の側板部(14e)を有して構成され、
    前記ケース(11)は、前記回転軸(14a)の軸方向中央部に位置する分割面にて分割された複数の分割部材(12、13)を一体に結合して構成され、
    前記複数の分割部材(12、13)は樹脂により型抜き成形されたもので、それぞれ前記空気通路に向かって突出する突出部(12b、13b)を有しており
    前記突出部(12b、13b)は、前記空気通路開閉ドア(14)の回転方向と直交する方向へ突出しており、
    前記複数の分割部材(12、13)には、それぞれ、前記回転軸(14a)の軸方向へ型抜きするための抜き勾配(α)が設けられており、
    前記複数の分割部材(12、13)の前記突出部(12b、13b)に、それぞれ、分割シート面(12a、13a)が形成され、
    前記分割シート面(12a、13a)は、前記突出部(12b、13b)のうち前記空気通路開閉ドア(14)の回転方向と直交する面に形成され、
    前記シート面(11a)は、前記複数の分割部材(12、13)にそれぞれ形成された前記分割シート面(12a、13a)を結合して形成されたものであり、
    前記複数の分割部材(12、13)の前記分割シート面(12a、13a)には、それぞれ前記抜き勾配(α)によって傾斜角度が設けられ、前記傾斜角度によって、前記分割シート面(12a、13a)における前記回転軸(14a)の軸方向中央部側の部位が、前記分割シート面(12a、13a)における前記回転軸(14a)の軸方向両側の部位よりも前記シール部材(14c)から遠ざかる側へ位置するようになっており、
    さらに、前記シール部材(14c)は、前記空気通路を閉塞する際に前記分割シート面(12a、13a)に接触する接触端部のうち、前記回転軸(14a)の軸方向中央部側の部位が、前記回転軸(14a)の軸方向両側の部位よりも前記回転軸(14a)の軸方向と垂直な方向に一定量(β)だけ多く突出する形状に形成されていることを特徴とする空気通路開閉装置。
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