JP5181176B2 - 燃料ポンプのエア抜き装置 - Google Patents

燃料ポンプのエア抜き装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5181176B2
JP5181176B2 JP2007200729A JP2007200729A JP5181176B2 JP 5181176 B2 JP5181176 B2 JP 5181176B2 JP 2007200729 A JP2007200729 A JP 2007200729A JP 2007200729 A JP2007200729 A JP 2007200729A JP 5181176 B2 JP5181176 B2 JP 5181176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
air
supply pump
pipe
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007200729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009036078A (ja
Inventor
利光 仙波
孝信 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP2007200729A priority Critical patent/JP5181176B2/ja
Publication of JP2009036078A publication Critical patent/JP2009036078A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5181176B2 publication Critical patent/JP5181176B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

本発明は、燃料ポンプ内からエアを抜くための燃料ポンプのエア抜き装置に関し、特に、気動車の床下に、燃料ポンプが配置された場合に適用して好適なエア抜き装置に関するものである。
(従来の実施技術) 図4、図5は、気動車100の床下に配置された燃料ポンプであるサプライポンプ20と燃料フィルタ3の位置関係を示す。図4は、車体101の前面から見た図であり、図5は車体101の床から下方を見た図である。
気動車100は、ディーゼルエンジンを動力源として鉄道用レール上を走行する鉄道車両であり、ディーゼルエンジン本体1およびサプライポンプ20、燃料フィルタ3等の補機類は、床下、つまり台枠102の下に配置される。
また、気動車100の床下にディーゼルエンジンを配置する場合には、台枠102等との干渉を回避しつつ、車体側方から手を入れて部品交換等のメンテナンスが容易に行えるように、ディーゼルエンジン本体1およびサプライポンプ20、燃料フィルタ3等の補機類を配置しなければならない。このため、サプライポンプ20、燃料フィルタ3は、建設機械にディーゼルエンジンを搭載する場合とは異なるレイアウトで、気動車100に配置されることになる。
すなわち、図4に示すように、気動車100の台枠102の下には、サプライポンプ20が、オーバーフローバルブ4を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、燃料フィルタ3がサプライポンプ20よりも下方に位置するように配置される。
図4、図5において、燃料の流れを説明する。図4、図5における矢印(1)ないし(7)は燃料の流れを示す。
図示しない燃料タンク内の燃料は、プライミングポンプ5を介して、フィードポンプ6によって吸い込まれる(図5参照、矢印(1))。フィードポンプ6は、サプライポンプ20と一体に設けられている。フィードポンプ6によって昇圧された燃料は、燃料フィルタ3を介してサプライポンプ20に吸い込まれる(矢印(2)、(3))。サプライポンプ20は、燃料を更に高圧に昇圧して吐出する。サプライポンプ20によって昇圧された燃料は、コモンレール40、インジェクタ50を介してエンジン本体1のシリンダ内に供給される(図4参照、矢印(6)、(7))。エンジン本体1のシリンダには、高圧の燃料が噴射されて、エンジン本体1が稼動する。
サプライポンプ20で燃料がオーバーフローした場合には、オーバーフローした燃料がオーバーフローバルブ4、オーバーフロー用配管7を介して燃料タンクに排出される(矢印(4)、(5))。
いわゆる「ガス欠」時、つまりエンジン本体1の稼動中に、燃料タンク内の燃料が不足して、エンジン本体1に燃料が供給されない状態となったとき、あるいは燃料フィルタ3を交換したときなどには、燃料の通る経路にエア(空気)が混入することがある。エアが混入すると、エアが外部に抜け切るまでの長時間、燃圧が、適切な値まで上昇せず、エンジン本体1が不調になったり、エンジン始動そのものが困難となる。そこで、燃料フィルタ3の交換の度に定期的に、たとえばエンジン本体1が500時間稼動する毎に、あるいはガス欠時に、プライミングポンプ5を作動させて、エア抜きを行ない、しかる後にエンジン本体1を稼動させる措置がとられる。
(特許文献にみられる従来技術)
下記特許文献1には、燃料ポンプに、エア抜き口と、このエア抜き口と燃料タンクとを連通するエア抜き用パイプを増設して、燃料ポンプ内の燃料溜め室内のエアを、エア抜き口からエア抜き用パイプを経て燃料タンクに排出するという発明が記載されている。
特開2000−303931号公報
上述したレイアウトで気動車100にサプライポンプ20および燃料フィルタ3を配置すると、サプライポンプ20内にエアが溜まりやすいことがあることが実験の結果、明らかになった。
ただし、プライミングポンプ5を作動させると、燃料経路のエア抜きが行われ、サプライポンプ20からエアを排出させることができる。
本発明者が、かかるエア溜まりの原因について調査、検討を行ったところ、つぎのことがわかった。
図6は、サプライポンプ20の断面図であり、正常な燃料の流れを矢印にて示す。
同図6に示すように、燃料フィルタ3からサプライポンプ20のギャラリ室21に燃料が導入される。燃料は、ギャラリ室21から通路22、室23、部材124の孔124aを介してプランジャ室25に供給される。プランジャ室25では、プランジャ26により燃料が加圧される。加圧された燃料は、通路27、逆止弁28を介してコモンレール40に圧送される。サプライポンプ20には、ギャラリ室21に連通する取り付け孔(ねじ孔)29が形成されている。この取り付け孔29には、ジョイントボルト30がねじ込まれている。ジョイントボルト30には、オーバーフローバルブ4が内臓されている。オーバーフローバルブ4は、チェックバルブで構成されている。ジョイントボルト30には、オーバーフロー用配管7が接続されている。これによりオーバーフローバルブ4の入口4aがギャラリ21に連通するとともに、オーバーフローバルブ4の出口4bがオーバーフロー用配管7に連通する。
このためサプライポンプ20からコモンレール40に向かう燃料を除いた燃料のうちオーバーフローした燃料がオーバーフローバルブ4、オーバーフロー用配管7を介して燃料タンクに排出される。
しかしながら、上述したように、エンジン稼働後長時間放置した状態では、サプライポンプ20の内部でエア(気泡)が発生して、このエアがサプライポンプ20の上方の室、通路等、つまりギャラリ室21の上部、通路22、室23の上部、プランジャ室25、オーバーフローバルブ4の入口4aにエアが堆積されると推定される。本明細書では、上記ギャラリ室21の上部、通路22、室23の上部、プランジャ室25、オーバーフローバルブ4の入口4aといったサプライポンプ20内のエアが溜まるべき室、通路等のことを便宜上、「エア溜まり室」31と定義する。
サプライポンプ20内のエア溜まり室31にエアが溜まった状態でフィードポンプ6、サプライポンプ20を作動させても、燃料が高圧に昇圧せず、コモンレール40側に燃料を圧送することができない。また、通常、オーバーフローバルブ4のシール性はよく、オーバーフローバルブ4の入口4a側の燃圧が開弁圧まで高まらない限りは、エアをオーバーフローバルブ4の出口4bに排出させることができない。このようなエア溜まりの原因は、つぎのようなことであると推定される。
・エンジンの稼動が停止すると、燃料が体積収縮を起して負圧になって、サプライポンプ20内のシール性の悪い部位を経由してエアがエア溜まり室31内に吸い上げられる。エンジン停止後長時間経過すると、エア溜まり室31にエアが大量に堆積される。
・サプライポンプ20が、オーバーフローバルブ4を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、燃料フィルタ3がサプライポンプ20よりも下方に位置するように配置されたレイアウト(図4)であるため、エア溜まり室31内のエアが外部に排出されにくくなっている。
このため、対策として、サプライポンプ20のシール性を高めたり、フィードポンプ6の能力を高めたりして、燃料ポンプ自体を、エア溜まり室31内へのエアの吸い上げを抑制する構造にしたり、エアを外部に排出させやすい構造にすることが考えられる。しかしながら、これは、燃料ポンプの構造を大きく改変することにつながり、コスト上昇を招くため、この対策をとることはできない。
また、燃料フィルタ3をサプライポンプ20よりも高い位置に配置させて、エア溜まり室31内のエアを燃料フィルタ3側に排出させやすくすることが考えられる。しかしながら、メンテナンス性や気動車100の台枠102等との干渉を考慮すると、レイアウト変更による対策をとることはできない。
また、エンジン始動のたびに、プライミングポンプ5の作動を義務づけ燃料経路のエア抜きを行うことが考えられる。しかし、プライミングポンプ5の操作は、面倒であるため、これを義務づけることはできない。
しかも、気動車100の床下におけるメンテナンス性や台枠102等との干渉を考慮すると、レイアウトの自由度が極めて低いため、既存のレイアウトはそのまま維持しつつ既存の部品を利用して小変更のみで対処できるようにしなければならない。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、既存のレイアウトはそのままで、しかも燃料ポンプ自体の構造の変更なく、燃料ポンプ以外の既存の部品の小変更だけで、プライミングポンプを作動させることなく燃料ポンプのエア抜きを行えるようにすることを解決課題とするものである。
なお、特許文献1では、燃料ポンプに、エア抜き口を新たに設けるとともに、このエア抜き口と燃料タンクとを連通するエア抜き用パイプを新たに設ける必要がある。この発明を実施するには、燃料ポンプ自体の構造を変更したり、新たな部品を追加しなければならず、本願発明の解決課題を何ら示唆するものではない。
第1発明は、
燃料ポンプ内からエアを抜くための燃料ポンプのエア抜き装置であって、
前記燃料ポンプには、オーバーフローした燃料を燃料タンクに排出するための取り付け孔が形成され、
前記燃料ポンプが、前記取り付け孔を上方に位置させて傾斜して配置され、
前記燃料ポンプの取り付け孔に、燃料ポンプ内のエアを上方に向けて排出させる配管を取り付けるとともに、
この配管と燃料タンクとの間に、オーバーフローバルブを取り付けたこと
を特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
前記取り付け孔は、ジョイントボルトを取り付けるための孔であって、
この取り付け孔に、オーバーフローバルブが内臓されていないジョイントボルトを介して、前記配管が取り付けられ、
当該配管の出口に、オーバーフローバルブが内臓されたジョイントボルトが取り付けられること
を特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明において、
気動車の床下に、
前記燃料ポンプが、前記取り付け孔を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、
燃料フィルタが、前記取り付け孔よりも下方に位置するように、配置されること
を特徴とする。
第4発明は、第1発明または第2発明において、
配管は、エア溜まり室内のエアの容積に応じた容量を有していること
を特徴とする。
第1発明は、図1に示すように、燃料ポンプとしてのサプライポンプ20内からエアを抜くための装置である。
サプライポンプ20には、オーバーフローした燃料を燃料タンクに排出するための取り付け孔29が形成されている。
サプライポンプ20は、取り付け孔29を上方に位置させて傾斜して配置されている。ここで「傾斜」とは、取り付け孔29が上方に位置してさえいれば、完全に水平に傾斜(横向き配置)している場合も含むものとする。
サプライポンプ20の取り付け孔29には、サプライポンプ20内のエアを上方に向けて排出させる配管17が取り付けられている。
この配管17と燃料タンクとの間には、オーバーフローバルブ4が取り付けられている。
本第1発明によれば、エンジンの稼働を停止後、サプライポンプ20の内部でエア(気泡)が発生したとしても、このエアは、サプライポンプ20の上方の室、通路等、つまりギャラリ室21の上部、通路22、室23の上部、プランジャ室25、オーバーフローバルブ4の入口4aといったエア溜まり室31に堆積されることなく、取り付け孔29を介して、サプライポンプ20の外部の配管17に排出され、燃料タンクに導かれる。
このため、プライミングポンプ5を作動させることなくサプライポンプ20のエア抜きを行うことができる。
図1を図4に示す従来装置と対比する。
図1と図4を対比してわかるように、本第1発明によれば、既存のオーバーフロー用配管7を、サプライポンプ20内のエアを上方に向けて排出させる姿勢に変更して、配管17を構成するとともに、既存のオーバーフローバルブ4の取り付け位置を、取り付け孔29から、配管17の出口17b側に移して取り付けるといった小変更だけで、装置を構成することができる。このためサプライポンプ20の構造を変更することなく、サプライポンプ20以外の既存の部品の小変更だけでエア抜きを行うことができる。
また、前術の特許文献1と対比すると、特許文献1では、燃料ポンプに、エア抜き口を新たに設けてエア抜きを行う必要があるが、本発明によれば、既存の取り付け孔29を利用してエア抜きを行うことができる。また、特許文献1では、新たなエア抜き口と燃料タンクとを連通するエア抜き用パイプを新たに設ける必要があるが、本発明によれば、既存の取り付け孔29と燃料タンクの間にあった既存のオーバーフロー用配管7を小変更するだけで済む。
第2発明によれば、サプライポンプ20の取り付け孔29に、オーバーフローバルブ4が内臓されたジョイントボルト30を取り付ける(図4)代わりに、図1に示すように、オーバーフローバルブ4が内臓されていないジョイントボルト130を取り付け、配管17の出口17b側に、オーバーフローバルブ4が内臓されたジョイントボルト30を移して取り付けることで、装置を構成することができる。よって、本第2発明によれば、既存のジョイントボルト30、130をそのまま利用することができ、装着作業もねじ込みという簡易な作業であるため、極めて小変更で実施例装置を構成することができる。
第3発明によれば、気動車100の床下に、サプライポンプ20が、取り付け孔29を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、燃料フィルタ3が、取り付け孔29よりも下方に位置するように配置されたレイアウトは、従来装置と同じままで、サプライポンプ20のエア抜きを行うことができる。よって、本第3発明によれば、気動車100の床下におけるメンテナンス性や台枠102等との干渉を考慮したレイアウトを維持しながらも、サプライポンプ20のエア抜きを行うことができる。
第4発明では、配管17は、エア溜まり室31内のエアの容積に応じた容量を有しており、エア溜まり室31内のエアを配管17内に確実に排出させることができる。
以下、図面を参照して本発明に係る燃料ポンプのエア抜き装置の実施の形態について説明する。
図1、図2は、気動車100の床下に配置された燃料ポンプであるサプライポンプ20と燃料フィルタ3の位置関係を示すとともに、実施例の燃料ポンプのエア抜き装置の構成を示している。図1は、車体101の前面から見た図であり、サプライポンプ20の断面を示している。図2は車体101の床から下方を見た図である。
気動車100は、ディーゼルエンジンを動力源として鉄道用レール上を走行する鉄道車両であり、ディーゼルエンジン本体1およびサプライポンプ20、燃料フィルタ3等の補機類は、床下、つまり台枠102の下に配置される。
また、気動車100の床下にディーゼルエンジンを配置する場合には、台枠102等との干渉を回避しつつ、車体側方から手を入れて部品交換等のメンテナンスが容易に行えるように、ディーゼルエンジン本体1およびサプライポンプ20、燃料フィルタ3等の補機類を配置しなければならない。このため、サプライポンプ20、燃料フィルタ3は、建設機械にディーゼルエンジンを搭載する場合とは異なるレイアウトで、気動車100に配置されることになる。
すなわち、図1に示すように、気動車100の台枠102の下には、サプライポンプ20が、ジョイントボルト130の取り付け孔29を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、燃料フィルタ3が上記取り付け孔29よりも下方に位置するように配置される。なお、実施例では、サプライポンプ20を、斜めに傾け配置させているが、完全に水平になるまで傾け配置させてもよい。
図1、図2において、燃料の流れを説明する。図1、図2における矢印(1)ないし(7)は燃料の流れを示す。
図示しない燃料タンク内の燃料は、プライミングポンプ5を介して、フィードポンプ6によって吸い込まれる(図2参照、矢印(1))。フィードポンプ6は、サプライポンプ20と一体に設けられている。フィードポンプ6によって昇圧された燃料は、燃料フィルタ3を介してサプライポンプ20に吸い込まれる(矢印(2)、(3))。サプライポンプ20は、燃料を更に高圧に昇圧して吐出する。サプライポンプ20によって昇圧された燃料は、コモンレール40、インジェクタ50を介してエンジン本体1のシリンダ内に供給される(図1参照、矢印(6)、(7))。エンジン本体1のシリンダには、高圧の燃料が噴射されて、エンジン本体1が稼動する。
サプライポンプ20で燃料がオーバーフローした場合には、オーバーフローした燃料が取り付け孔29、ジョイントボルト130、配管17、オーバーフローバルブ4を介して燃料タンクに排出される(矢印(4)、(5))。
いわゆる「ガス欠」時、つまりエンジン本体1の稼動中に、燃料タンク内の燃料が不足して、エンジン本体1に燃料が供給されない状態となったとき、あるいは燃料フィルタ3を交換したときなどには、燃料の通る経路にエア(空気)が混入することがある。エアが混入すると、エアが外部に抜け切るまでの長時間、燃圧が、適切な値まで上昇せず、エンジン本体1が不調になったり、エンジン始動そのものが困難となる。そこで、燃料フィルタ3の交換の度に定期的に、たとえばエンジン本体1が500時間稼動する毎に、あるいはガス欠時に、プライミングポンプ5を作動させて、エア抜きを行ない、しかる後にエンジン本体1を稼動させる措置がとられる。
図3は、サプライポンプ20の部分断面図であり、図1に示すサプライポンプ20の燃料ギャラリを拡大して示すとともに、サプライポンプ20の燃料の流れを矢印にて示す。
以下、これら図1、図3を併せ参照して説明する。図1(a)と図3は対応する関係にあり、図3は、図1(a)に示すサプライポンプ20の上部を拡大して示している。図1(b)は、図1(a)に示すアダプタ18の矢視A図である。
図1に示すように、サプライポンプ20は、カムシャフト32、プランジャ26、吐出量制御弁33を含んで構成されている。カムシャフト32は、エンジン本体1のクランクシャフトに連結されており、クランクシャフトに連動して回動する。プランジャ26は、カムシャフト32の動きに応じてプランジャ室25を往復動するように構成されている。
つぎに図3に示すように、吐出量制御弁33は、電磁ソレノイド34と弁部材24とを含んで構成されている。図示しないコントローラから電磁ソレノイド34に開弁のための電気信号(電気信号がオフ)が与えられると、弁部材24が弁座24bから離間するように動いて、開弁し、弁通路24c、部材124の孔124aを介して燃料がプランジャ室25に吸入される。また、上記コントローラから電磁ソレノイド34に閉弁のための電気信号が与えられると、弁部材24が弁座24bに当接するように動いて弁部材24が閉弁し、弁通路24cが閉じられる。なお、電磁ソレノイド34が非通電時(電気信号オフ時)には、ばね34aのばね力によって弁部材24は開弁している。
サプライポンプ20のケーシングには、フィードポンプ6が内蔵されている。フィードポンプ6は、トロコイド歯車ポンプで構成され、カムシャフト32の動きに連動してロータが回動して、燃料を吸入するとともに燃料を吐出する。
カムシャフト32が回動すると、フィードポンプ6が作動して、フィードポンプ6から燃料フィルタ3を介してサプライポンプ20のギャラリ室21に燃料が導入される(図3の矢印(3)参照)。またカムシャフト32が回動すると、プランジャ26は、カムシャフト32の動きに応じてプランジャ室25を往復動する。また上記コントローラから電気信号が吐出量制御弁33の電磁ソレノイド34に加えられることにより、弁部材24が開閉作動する。
これにより弁部材24が開弁中であって、プランジャ26が吸入行程にあるときには、燃料は、ギャラリ室21から通路22、室23、弁通路24c、部材124の孔124aを介してプランジャ室25に吸入される。
また、弁部材24が閉弁中であって、プランジャ26が圧縮行程にあるときには、プランジャ室25内の燃料が加圧される。加圧された燃料は、通路27、逆止弁28を介してコモンレール40に圧送される(図3の矢印(6)参照)。図1に示すように、コモンレール40に圧送された高圧燃料は、コモンレール40にて蓄圧されて、エンジン本体1の各シリンダに対応する各インジェクタ50に分配される(矢印(7))。インジェクタ50は、最適な時期、最適な噴射量をもってエンジン本体1のシリンダ内に燃料を噴射、供給する。
サプライポンプ20には、ギャラリ室21に連通する取り付け孔としてのねじ孔29が形成されている。この取り付け孔29には、ジョイントボルト130がねじ込まれている。 なお、ジョイントボルト130は、ジョイントボルト30と異なり、オーバーフローバルブ4は内蔵されていない。
サプライポンプ20の取り付け孔29には、ジョイントボルト130を介して、サプライポンプ20内のエアを上方に向けて排出させる配管17が取り付けられている。ここで、配管17は、エア溜まり室31内のエアの容積に応じた容量を有していることが好ましい。
すなわち、図4、図5、図6に示す従来の装置構成で、エンジン稼動停止後、長期間放置したときに、エア溜まり室31に堆積されるエアを実験等により求め、この堆積されたエアが配管17内に余裕をもって排出されるように、配管17の容積が定められる。
ジョイントボルト130には、配管17の入口17aが接続されている。
一方、図1に示すように、配管17の出口17bには、アダプタ18を介してジョイントボルト30が取り付けられている。アダプタ18には、通路18b、通路18aが形成されている。アダプタ18には、ねじ孔18cが形成されている。通路18bには、通路18aが連通し、通路18aには、ねじ孔18cが連通している。配管17は、その出口17bが、アダプタ18の通路18bに連通するように、アダプタ18に取り付けられている。
このように配管17の入口17aと出口17bがそれぞれ、ジョイントボルト130、アダプタ18に取り付けられると、配管17は、入口17aから出口17bに向かって水平に対して約4度の傾きをもって斜め上方に傾斜した姿勢となる。すなわち、配管17は、サプライポンプ20内のエアを上方に向けて排出させる姿勢となる。
ジョイントボルト30には、オーバーフローバルブ4が内臓されている。オーバーフローバルブ4は、ボールタイプのチェックバルブで構成されている。オーバーフローバルブ4は、ばね4cのばね力に応じて開弁圧が定められている。オーバーフローバルブ4は、その入口4aから出口4bへの燃料の流れのみを許容する。オーバーフローバルブ4は、その入口4aがジョイントボルト30のねじ部30a側に位置し、その出口4bがジョイントボルト30の軸部30b側に位置するように、ジョイントボルト30内に配置されている。 ジョイントボルト30のねじ部30aが、アダプタ18のねじ孔18cにねじ込まれたことで、ジョイントボルト30がアダプタ18に取り付けられている。
また、ジョイントボルト30の軸部30bには、配管19が取り付けられている。配管19は、燃料タンクに連通している。
このためサプライポンプ20からコモンレール40に向かう燃料を除いた燃料のうちオーバーフローした燃料が、サプライポンプ20の取り付け孔29、ジョイントボルト130、配管17、アダプタ18内の通路18b、通路18a、ねじ孔18cを介して、ジョイントボルト30内のオーバーフローバルブ4の入口4aに流入する。燃料は、オーバーフローバルブ4の出口4bから流出し、配管19を介して燃料タンクに排出される。
つぎに本実施例装置の作用効果について説明する。
本実施例装置において、エンジン本体1の稼働を停止後、長期間放置させたとする。
この場合、図4、図5、図6に示す従来装置構成と同様に、サプライポンプ20の内部でエア(気泡)が発生する。このようにサプライポンプ20の内部でエアが発生したとしても、このエアは、サプライポンプ20の上方の室、通路等、つまりギャラリ室21の上部、通路22、室23の上部、プランジャ室25、オーバーフローバルブ4の入口4aといったエア溜まり室31に堆積されることなく、取り付け孔29を介して、サプライポンプ20の外部の配管17に排出される。すなわち、サプライポンプ20内部のエアは、サプライポンプ20の取り付け孔29、ジョイントボルト130を介して、配管17内を上方に向けて排出され、アダプタ18内へと排出される。なお、オーバーフローバルブ4が開弁した場合には、エアは、さらにジョイントボルト30内のオーバーフローバルブ4、配管19を介して、燃料タンク(大気)に排出される。
このため、本実施例装置によれば、プライミングポンプ5を作動させることなくサプライポンプ20のエア抜きを行うことができる。この結果、エンジン本体1の始動性が向上する。
つぎに図4に示す従来装置のレイアウトと図1とを対比して、本実施例装置の作用効果と従来装置の作用効果を比較する。なお、図4(a)、(b)はそれぞれ、図1(a)、(b)に対応しており、図4(b)は、図4(a)に示す従来装置のアダプタ8の矢視A図である。なお、図1(a)の破線は、図4の従来装置のオーバーフロー用配管7の姿勢を示しており、実施例装置の配管17と比較するために図示している。従来装置にあっては、図4に示すように、オーバーフロー用配管7の入口7aには、オーバーフローバルブ4を内蔵したジョイントボルト30が取り付けられている。
オーバーフロー用配管7の出口7bには、アダプタ8を介して、オーバーフローバルブ4が内蔵されていないジョイントボルト130が取り付けられている。アダプタ8には、通路18aが形成されている。アダプタ8には、ねじ孔18cが形成されている。通路18aは、ねじ孔18cに連通している。
オーバーフロー用配管7は、その出口7bが、アダプタ8の通路18aに連通するように、アダプタ8に取り付けられている。
このようにオーバーフロー用配管7の入口7aと出口7bがそれぞれ、ジョイントボルト30、アダプタ8に取り付けられると、オーバーフロー用配管7は、入口7aから出口7bに向かって水平に対して斜め下方に傾斜した姿勢となる。すなわち、オーバーフロー用配管7は、実施例装置の配管17と異なり、エアを上方に向けて排出させる姿勢には配置されていない。
ジョイントボルト130のねじ部130aが、アダプタ8のねじ孔18cにねじ込まれことで、ジョイントボルト130がアダプタ8に取り付けられている。
また、ジョイントボルト130の軸部130bには、配管19が取り付けられている。配管19は、燃料タンクに連通している。
以上のとおり、本実施例装置によれば、気動車100の床下に、サプライポンプ20が、取り付け孔29を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、燃料フィルタ3が、取り付け孔29よりも下方に位置するように配置されたレイアウトは、従来装置と同じままで、サプライポンプ20のエア抜きを行うことができる。よって、本実施例によれば、気動車100の床下におけるメンテナンス性や台枠102等との干渉を考慮したレイアウトを維持しながらも、サプライポンプ20のエア抜きを行うことができる。
また、図1と図4を対比してわかるように、本実施例によれば、既存のオーバーフロー用配管7を、エアが上方に向けて排出させる姿勢に変更することで配管17を構成するとともに、既存のオーバーフローバルブ4の取り付け位置を、取り付け孔29から配管17の出口17b側に移して取り付けるといった小変更だけで、装置を構成することができる。このためサプライポンプ20自体の構造を変更することなく、サプライポンプ20以外の既存の部品の小変更だけでエア抜きを行うことができる。なお、アダプタ18についても、既存のアダプタ8の高さを大きくし通路18bを追加するという既存のアダプタ8の小変更だけで対処できる。
さらに本実施例装置では、サプライポンプ20の取り付け孔29に、オーバーフローバルブ4が内臓されたジョイントボルト30を取り付ける(図4)代わりに、図1に示すように、オーバーフローバルブ4が内臓されていないジョイントボルト130を取り付け、配管17の出口17b側に、オーバーフローバルブ4が内臓されたジョイントボルト30を取り付け孔29から移して取り付けることで、装置を構成することができる。よって、本実施例によれば、既存のジョイントボルト30、130をそのまま利用することができ、装着作業もねじ込みという簡易な作業であるため、極めて小変更で実施例装置を構成することができる。
なお、上述した実施例では、サプライポンプ20の取り付け孔29に、ジョイントボルト130を介して、配管17を取り付けるようにしているが、ジョイントボルト130を介在させることなく、サプライポンプ20の取り付け孔29に直接、配管17を取り付ける実施も可能である。
同様に、実施例では、配管17の出口17bに、アダプタ18を介して、オーバーフローバルブ4が内臓されたジョイントボルト30を取り付けるようにしているが、配管17の出口17bに直接、ジョイントボルト30を取り付ける実施も可能である。さらに、ジョイントボルト30を介することなく、配管17の出口17bに直接、オーバーフローバルブ4を取り付ける実施も可能である。
図1は、実施例を示した図であって、気動車の床下に配置された燃料ポンプであるサプライポンプと燃料フィルタの位置関係を示した図であり、車体の前面から見た図である。 図2は、実施例を示した図であって、気動車の床下に配置された燃料ポンプであるサプライポンプと燃料フィルタの位置関係を示した図であり、車体の床から下方を見た図である。 図3は、サプライポンプの部分断面図であり、図1に示すサプライポンプの燃料ギャラリを拡大して示した図である。 図4は、従来装置を示した図であって、気動車の床下に配置された燃料ポンプであるサプライポンプと燃料フィルタの位置関係を示した図であり、車体の前面から見た図である。 図5は、従来装置を示した図であって、気動車の床下に配置された燃料ポンプであるサプライポンプと燃料フィルタの位置関係を示した図であり、車体の床から下方を見た図である。 図6は、サプライポンプの部分断面図であり、図4に示すサプライポンプの燃料ギャラリを拡大して示した図である。
符号の説明
20 燃料ポンプ(サプライポンプ)、31 エア溜まり室、4 オーバーフローバルブ、29 取り付け孔、17 配管、30、130 ジョイントボルト、100 気動車

Claims (3)

  1. 燃料ポンプ内からエアを抜くための燃料ポンプのエア抜き装置であって、
    前記燃料ポンプには、オーバーフローした燃料を燃料タンクに排出するための取り付け孔が形成され、
    前記取り付け孔は、前記燃料ポンプの内部で発生したエアが堆積されるエア溜まり室に連通され、
    前記燃料ポンプが、前記取り付け孔を上方に位置させて傾斜して配置され、
    前記燃料ポンプの取り付け孔に、当該燃料ポンプ内のエアを上方に向けて排出させる配管であって、前記エア溜まり室に堆積されるエアを当該配管内に排出させることができる容積を有している配管を取り付けるとともに、
    この配管と前記燃料タンクとの間に、前記オーバーフローバルブを取り付け、当該オーバーフローバルブの入口を前記配管に連通させ、当該オーバーフローバルブの出口を前記燃料タンクに連通させたこと
    を特徴とする燃料ポンプのエア抜き装置。
  2. 前記取り付け孔は、ジョイントボルトを取り付けるための孔であって、
    この取り付け孔に、オーバーフローバルブが内臓されていないジョイントボルトを介して、前記配管が取り付けられ、
    当該配管の出口に、オーバーフローバルブが内臓されたジョイントボルトが取り付けられること
    を特徴とする請求項1記載の燃料ポンプのエア抜き装置。
  3. 気動車の床下に、
    前記燃料ポンプが、前記取り付け孔を上方に位置させて傾斜して配置されるとともに、
    燃料フィルタが、前記取り付け孔よりも下方に位置するように、配置されること
    を特徴とする請求項1また2記載の燃料ポンプのエア抜き装置。
JP2007200729A 2007-08-01 2007-08-01 燃料ポンプのエア抜き装置 Expired - Fee Related JP5181176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007200729A JP5181176B2 (ja) 2007-08-01 2007-08-01 燃料ポンプのエア抜き装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007200729A JP5181176B2 (ja) 2007-08-01 2007-08-01 燃料ポンプのエア抜き装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009036078A JP2009036078A (ja) 2009-02-19
JP5181176B2 true JP5181176B2 (ja) 2013-04-10

Family

ID=40438219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007200729A Expired - Fee Related JP5181176B2 (ja) 2007-08-01 2007-08-01 燃料ポンプのエア抜き装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5181176B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59110374U (ja) * 1983-01-17 1984-07-25 株式会社クボタ 燃料噴射ポンプの環流式エア抜き装置
JP4157813B2 (ja) * 2003-08-07 2008-10-01 日野自動車株式会社 ディーゼルエンジン用自動エア抜き装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009036078A (ja) 2009-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1950235B (zh) 用于机动车的燃油供给装置
US9103307B2 (en) High-pressure pump arrangement
US9353716B2 (en) High-pressure fuel pump device
US20100242915A1 (en) Safety valve and high-pressure pump comprising said safety valve
CN101939532A (zh) 用于发动机的燃料输送***
JP5218681B2 (ja) 高圧ポンプの調量装置
JP2015148214A (ja) バルブ構造体及び燃料供給装置
US20160138537A1 (en) Fuel delivery system with partial pressure relief valve on the drive line of a suction jet pump
JP5181176B2 (ja) 燃料ポンプのエア抜き装置
KR20110005202A (ko) 내연 기관의 연료 공급 장치
JP5126097B2 (ja) 燃料供給装置
US7201153B2 (en) Fuel injection system for an internal combustion engine
JP5514564B2 (ja) 燃料供給装置
US20160201622A1 (en) Fuel supply system
JP2008267165A (ja) 燃料供給装置
KR20100028331A (ko) 고압 연료 공급회로
JPH1182237A (ja) 燃料供給装置
JP2006083747A (ja) エンジンの燃料供給装置
JP5984872B2 (ja) 燃料供給装置
JP2005127161A (ja) エンジンユニットケース
JP2002303226A (ja) 高圧燃料ポンプ
JP2016188601A (ja) 燃料供給装置
CN201362173Y (zh) 燃油供给装置以及具有该燃油供给装置的燃油供给***
JP4889780B2 (ja) 燃料供給装置
JP2009241640A (ja) キャブチルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110907

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120606

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120606

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5181176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees