JP5171626B2 - 水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法 - Google Patents

水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5171626B2
JP5171626B2 JP2008528886A JP2008528886A JP5171626B2 JP 5171626 B2 JP5171626 B2 JP 5171626B2 JP 2008528886 A JP2008528886 A JP 2008528886A JP 2008528886 A JP2008528886 A JP 2008528886A JP 5171626 B2 JP5171626 B2 JP 5171626B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poorly water
soluble drug
mass
drug
layering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008528886A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008018561A1 (ja
Inventor
義仁 柳沼
理加 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Chemicals Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Chemicals Corp filed Critical Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority to JP2008528886A priority Critical patent/JP5171626B2/ja
Publication of JPWO2008018561A1 publication Critical patent/JPWO2008018561A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171626B2 publication Critical patent/JP5171626B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/167Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction with an outer layer or coating comprising drug; with chemically bound drugs or non-active substances on their surface
    • A61K9/1676Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction with an outer layer or coating comprising drug; with chemically bound drugs or non-active substances on their surface having a drug-free core with discrete complete coating layer containing drug
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/165Amides, e.g. hydroxamic acids having aromatic rings, e.g. colchicine, atenolol, progabide
    • A61K31/166Amides, e.g. hydroxamic acids having aromatic rings, e.g. colchicine, atenolol, progabide having the carbon of a carboxamide group directly attached to the aromatic ring, e.g. procainamide, procarbazine, metoclopramide, labetalol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/16Agglomerates; Granulates; Microbeadlets ; Microspheres; Pellets; Solid products obtained by spray drying, spray freeze drying, spray congealing,(multiple) emulsion solvent evaporation or extraction
    • A61K9/1682Processes
    • A61K9/1694Processes resulting in granules or microspheres of the matrix type containing more than 5% of excipient
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/48Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/561,2-Diazoles; Hydrogenated 1,2-diazoles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles

Description

本発明は、水難溶性薬物を含有する球形素顆粒の製造方法に関する。
医薬品固形製剤は副作用の低減、服用回数の低減、薬物の効果向上、苦味の抑制、薬物の安定化、等を目的として、徐放性、腸溶性、苦味マスク、等のフィルムコーティングを施される場合がある。このような、フィルムコーティングに供されるのに適した剤形である薬物を含有する球形の顆粒を、球形素顆粒という。
球形素顆粒の製造方法としては、薬物と賦形剤を原料として押出造粒した後、球形化する方法(押出−マルメ法)や、球状核粒子の表面を薬物で被覆する方法(レイヤリング法)(例えば、特許文献1参照)などが知られている。
レイヤリング法は、球状核粒子に対して薬物や結合剤等を含有するレイヤリング液を噴霧するなどして、球状核粒子を被覆層で被覆して顆粒を製造する方法である。具体的には、薬物粉末と結合剤水溶液を同時に供給して被覆する方法、薬物粒子の懸濁液を供給して被覆する方法、薬物水溶液を供給して被覆する方法、などがある。
レイヤリング法は、真球度が高く、粒度分布の狭い球状核粒子を使用することによって、真球度が高く、粒度分布の狭い球形素顆粒を得ることができる。そのため、レイヤリング法はフィルムコーティングを施すための球形素顆粒を製造する方法として好適である。
しかしながら、レイヤリング液に含まれる薬物が水溶性の低い薬物(水難溶性薬物)の場合は、均一な懸濁液とするために剪断力の強い装置で分散する必要があり、そのためレイヤリング液を調製する際に激しく泡立ち、泡切り処理が必要となることがあった。また、実用的な薬物濃度のレイヤリング液では、経時的に薬物粒子が沈降する。そのため、レイヤリング液は常に撹拌・混合し、懸濁液を均一な状態に保たなければならない。それでも、レイヤリング液タンクからスプレーノズルまでの移動中に沈降・凝集を生じ、チューブやスプレーノズルが閉塞する危険性は残る。薬物粒子が大きい場合は特に、その危険性が増大し、かつ、球状核粒子への付着性が低減し、回収率の低下や転動阻害による凝集率の増加につながる。薬物粒子を小さくすれば、レイヤリング液の懸濁安定性と回収率は改善するが、薬物粒子の粉砕(あるいは摩砕)処理工程が必要となる。
レイヤリング液に、被覆薬物の剥離防止や、薬物の溶出速度調節や、あるいは安定化を目的に、種々の添加剤を配合することが知られている(例えば、特許文献2、3、4参照)。しかしながら、これらの従来技術では、水難溶性薬物の懸濁性改善は達成されておらず、特許文献2〜4には微細結晶セルロースと乳化剤を併用するということに関する記載はない。
また、特許文献5には、レイヤリング法によって水難溶性薬物と乳化剤等を球状核粒子に被覆する技術の開示があるが、具体的に開示されている技術は薬物粉末と結合剤水溶液を同時に供給して被覆するレイヤリング法であり、特許文献5には水難溶性薬物をレイヤリング液に添加する際の懸濁性改善に関する記載はない。
特開昭63−301816号公報 特開平9−165329号公報 特開平9−67247号公報 特表2005−536527号公報 国際公開2005/044240号パンフレット
本発明は、懸濁安定性が良好で、泡立ちの抑制された水難溶性薬物含有レイヤリング液を用いることにより、製造効率の改善された水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、前記課題を解決するため鋭意検討した結果、レイヤリング液に微細化した結晶セルロースと乳化剤を配合することによって、薬物の特別な粉砕処理を行うことなく、レイヤリング液の懸濁安定性が改善すると共に、泡立ちも抑制されることを見出し、本発明をなすに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
薬学的に不活性な球状核粒子にレイヤリング液を噴霧して薬物含有層で被覆する球形素顆粒の製造方法であって、
該レイヤリング液が、
(1)最大長径および最大短径が、それぞれ、球状核粒子の平均短径の30%以下および12%以下である水難溶性薬物粒子を0.01〜50質量%、
(2)微細化結晶セルロースを0.1〜2質量%、
(3)乳化剤を0.01〜1質量%
を含むことを特徴とする水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
本発明の製造方法によれば、高生産性で、しかも、安定的に水難溶性薬物含有球形素顆粒を製造することができる。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明で使用される球状核粒子は、薬学的に不活性である。すなわち、薬物を含まない。
ここで、「薬物」とは、人または動物の疾病の治療、予防、診断に使用されるものであって、器具・機械ではないものをいう。
球状核粒子は、一種類あるいは複数の医薬品添加物を含有することができる。このような医薬品添加物の例としては、例えば、乳糖、白糖、D−マンニトール、トウモロコシデンプン、粉末セルロース、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウムなどの賦形剤;低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースカルシウム、部分アルファー化デンプン、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、カルボキシメチルスターチなどの崩壊剤;ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン(ポリビニルピロリドン)、キサンタンガムなどの結合剤;ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、メタクリル酸コポリマーLD、エチルセルロース水分散液、などのコーティング剤;ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート60などの乳化剤;タルク、ステアリン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化チタン、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース・カルメロースナトリウムなどのその他の添加物等を挙げることができる。
好適な処方例は、白糖のみ、白糖70質量%とトウモロコシデンプン30質量%、結晶セルロース30質量%以上とその他の医薬品添加物、結晶セルロースのみ、マンニトールのみ等を挙げることができる。結晶セルロースを30質量%以上含む球状核粒子は強度が高く、しかも、保水性を有するので好ましい。より好ましくは結晶セルロースを70質量%以上含むものであり、さらに好ましくは結晶セルロースのみからなる球状核粒子である。また、最も好ましくは微結晶セルロースのみからなる球状核粒子である。
球状核粒子の「球状」とは、真球度(=短径/長径)が0.7以上であることを意味する。球状でなければ、フィルムコーティングの均一性が悪化するので好ましくない。好ましくは、真球度が0.9以上である。
また、球状核粒子の粒径は、平均50〜1000μm程度のものを使用することができる。粒度分布はシャープな方が好ましい。嵩密度はおおよそ0.5〜2.0g/cmであることが好ましい。結晶セルロースのみからなる球状核粒子の場合は、通常、0.5〜1.0g/cm程度である。機械的強度は高い方が好ましい。
次に、本発明のレイヤリング液について説明する。
まず、本発明のレイヤリング液に配合される水難溶性薬物粒子について説明する。
ここで、「水難溶性」とは、水に溶けにくいことを意味し、20℃における水1cmに対する溶解度が、0.001g以下であることをいう。
水難溶性薬物の例としては、アムシノニド、イブプロフェン、インドメタシン、エテンザミド、エリスロマイシン、塩酸セフォチアムヘキセチル、塩酸ニカルジピン、オメプラゾール、吉草酸酢酸プレドニゾロン、吉草酸ジフルコルトロン、吉草酸デキサメタゾン、吉草酸ベタメゾン、クラリスロマイシン、グリセオフルビン、クロマゼパム、クロラムフェニコール、合成ペプチド化合物類、酢酸コルチゾン、酢酸ジフロラゾン、酢酸デキサメタゾン、酢酸トリアムシノロン、酢酸パラメタゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸フルドロコルチゾン、酢酸メチルプレドニゾロン、ジアゼパム、ジギトキシン、ジゴキシン、ジフルプレドナート、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾン、スルピリド、スルファチアゾール、セフロキシアキセチル、デキサメタゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルパジピン、ノスカピン、ハルシノニド、ヒドロコルチゾン、ピバル酸フルメタゾン、フェナセチン、フェニトイン、ブデソニド、プラゼパム、フルオシノニド、フルオシノロンアセトニド、フルオロメトロン、フルドロキシコルチド、プレドニゾロン、プロピオン酸アルクロメロドン、プロピオン酸クロベタゾール、プロピオン酸デキサメタゾン、プロピオン酸デプロドン、ベタメタゾン、ミグレニン、メチルプレドニゾロン、ユビデカレノン、酪酸クロベタゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、酪酸リボフラビン、ランソプラゾール、リボフラビン等が挙げられる。
水難溶性薬物粒子は小さい方が好ましく、最大長径が球状核粒子の平均短径の30%以下であり、最大短径が球状核粒子の平均短径の12%以下である。それぞれの値が規定の数値よりも大きい場合は、薬物粒子が球形素顆粒から剥離しやすくなり、球形素顆粒の回収率が低下する。また、剥離した薬物粒子が球状核粒子の転動を阻害し、その結果、球形素顆粒の凝集が増加する。
より好ましい薬物粒子の大きさは、最大長径が球状核粒子の平均短径の20%以下であり、最大短径は10%以下である。
水難溶性薬物粒子は、レイヤリング液に0.01〜50質量%配合される。0.01質量%未満だと、必要量の薬物を担持するために、長時間のレイヤリングを行う必要が生じる。50質量%を越えると、レイヤリング液の粘度が高すぎて、噴霧に支障をきたす。好ましくは1〜30質量%であり、より好ましくは5〜20質量%である。
次に、本発明のレイヤリング液に配合される微細化結晶セルロースについて説明する。
本発明において、レイヤリング液に配合される微細化結晶セルロースとは、水中で測定される平均粒子径が12μm以下の結晶セルロースを意味する。より好ましくは9μm以下である。
ここで、「結晶セルロース」とは、第十四改正日本薬局方の「結晶セルロース」、第7版食品添加物公定書「微結晶セルロース」、医薬品添加物規格2003の「結晶セルロース・カルメロースナトリウム」のいずれかの規格に適合するものを意味する。
微細化結晶セルロースには、通常の結晶セルロースを乾式あるいは湿式粉砕したもの、および、結晶セルロース・カルメロースナトリウムを水中で分散したものを含む。結晶セルロース・カルメロースナトリウムは、これを添加したレイヤリング液の調製が容易で、しかも懸濁安定性が高く、これを用いて得られる球形素顆粒の強度が高いので、好ましい。
この微細化結晶セルロースは、レイヤリング液に0.1〜2質量%配合される。0.1質量%未満だと、充分な懸濁安定効果が得られない。2質量%を越えると、レイヤリング液の粘度が高すぎて、噴霧に支障をきたす。好ましくは0.2〜1質量%であり、より好ましくは0.3〜0.8質量%である。
レイヤリング液に微細化結晶セルロースを添加することにより、レイヤリング液中の水難溶性薬物粒子の懸濁安定性が向上し、チューブ内はもちろん、スプレーノズルの閉塞も解消される。さらに、水難溶性薬物粒子の球状核粒子への付着力が向上するため、回収率増加、凝集率低減の効果も得られる。
次に、本発明のレイヤリング液に配合される乳化剤について説明する。
本発明において、レイヤリング液に配合される乳化剤とは、医薬品製剤用として乳化機能を有する物質を意味する。

乳化剤の例としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリソルベート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、カルメロースナトリウム、キサンタンガムなどを挙げることができる。乳化剤は薬物粒子の物性に応じて適宜選択しなければならない。発泡抑制効果がより高いという点からポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60がより好ましい。ここで、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60とは、ヒマシ油に水素を添加して得た硬化油に、酸化エチレンを付加重合させて得た非イオン性界面活性剤であって、酸化エチレンの平均付加モル数が約60であるものをいい、そのCAS番号は61788−85−0である。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60における酸化エチレンの平均付加モル数は、52〜68であることが好ましく、より好ましくは55〜65である。
乳化剤は、レイヤリング液に0.01〜1質量%配合される。0.01質量%未満だと、薬物粒子の水との親和性が充分に向上しない。上限はないが、1質量%以上配合しても期待するほど効果は上がらない。より好ましくは0.05〜0.8質量%である。
レイヤリング液に乳化剤を添加することにより、薬物粒子の水との親和性が増すために、発泡が抑制される。また、乳化剤と微細化結晶セルロースとの相乗作用により、安定的に懸濁する。そのため、レイヤリング液の懸濁性を維持するための撹拌はきわめてわずかで充分であり、場合によっては撹拌の必要がなくなる。
従来、懸濁シロップ剤やドライシロップ剤等、ショ糖を20質量%程度又は5質量%程度以上の高濃度で配合する懸濁液において、懸濁安定性向上を目的として、結晶セルロース・カルメロースナトリウムとポリソルベートなどの乳化剤を併用して処方することがある。しかし、このような処方においてはショ糖を高濃度で配合するため、もともと発泡が問題となることはなかった。そのため、ショ糖を高濃度で配合しないレイヤリング液において、乳化剤と微細化結晶セルロースとを併用することにより、懸濁安定化のみならず優れた発泡抑制効果が奏されることは、当業者にとっても予想外のことである。
レイヤリング液には、必要に応じて、その他の医薬品添加物を配合しても良い。特に、結合剤の配合は、薬物層の強度向上をもたらすので特に好ましい。結合剤の例としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)等を挙げることができる。
次に、球状核粒子をレイヤリングにより水難溶性薬物含有層で被覆する工程について説明する。
球状核粒子を水難溶性薬物含有層で被覆するために、流動層コーティング装置が使用できる。流動層コーティング装置には、通常の流動層型のほかに、内部に案内管(ワースターカラム)を有する噴流層型や、底部に回転機構を備えた転動流動層型などが含まれる。
このような装置の例としては、フロイント産業社製「フローコーター」「スパイラフロー」、Glatt社製「WST/WSGシリーズ」「GPCGシリーズ」、不二パウダル社製「ニューマルメライザー」、パウレック社製「マルチプレックス」などを挙げることができる。
レイヤリング液の供給は、トップスプレー、ボトムスプレー、サイドスプレー、タンジェンシャルスプレー等の各装置に適した方法を選択することができ、連続的に、あるいは間欠的に、球状核粒子に噴霧される。噴霧終了後、球形素顆粒を乾燥する。このとき、サンプルを取り出すことなく、そのまま、あるいは風量および温度を適宜調節して、球形素顆粒を乾燥することもできる。
薬物層の被覆量は、一回の服用量や製剤の大きさなどの製剤設計から決まるものである。あえて例を示せば、球状核粒子に対して0.5〜200質量%程度である。
球形素顆粒の製造工程の一例を説明する。
(a)微細化結晶セルロースの調製;まず、結晶セルロースを水に分散し、マントン・ゴーリン型ホモジナイザーで微細化処理を行う。高圧で、必要回数処理するが、一例を挙げれば、50MPaで5パス処理する。微細な結晶セルロース(例えば、「セオラス」クリームFP−03、旭化成ケミカルズ(株)製、固形分10質量%、平均粒径約4μm)や、結晶セルロース・カルメロースナトリウム(例えば、「セオラス」RC−A591NF、旭化成ケミカルズ(株)製)を使用する場合は、この工程は必要ない。
(b)レイヤリング液の調製;水難溶性薬物と、微細化結晶セルロースと、乳化剤と、必要な医薬品添加物を水に添加し、充分に撹拌溶解/懸濁する。この時、微細化結晶セルロースを充分に小さくし、他の成分となじませるために、回転型の分散機を使うことが好ましい。分散機の例としては、特殊機化工業(株)製「T.K.ホモミクサー」、IKA社製「ウルトラタラックス」などを挙げることができる。プロペラ攪拌機のような、攪拌力が弱い攪拌機はあまり好ましくない。溶解あるいは分散を確認するために、配合成分を逐次、分散してもよい。
(c)球状核粒子および流動層コーティング装置の加温;次いで、流動層コーティング装置に球状核粒子を仕込み、排風温度が所定の温度に達するまで、温風を装置下部から供給し、核粒子を流動させる(流動層コーティング装置が転動流動層型である場合、同時に回転部を回転する)。
(d)薬物層の被覆;次に、レイヤリング液を所定の速度で連続的に、あるいは間欠的に、あるいは段階的に速度を上げて噴霧し、所定の被覆量に達したらレイヤリング液の供給を停止する。
(e)球形素顆粒の乾燥;必要に応じて、温風の量および温度(転動流動層型の場合は回転部の回転速度)を調節し、乾燥する。
(f)球形素顆粒の取り出し;最後に、球形素顆粒を取り出す。
本発明により得られた球形素顆粒は、必要に応じて整粒され、徐放性、腸溶性、苦味マスクなどのフィルムコーティングを施され、顆粒剤、カプセル剤、錠剤等として使用できる。
本発明を実施例に基づいて説明する。まず、物性の測定方法を以下にまとめて記す。
<球状核粒子の真球度[−]>
サンプルの形状を、デジタルマイクロスコープ(VH−7000、(株)キーエンス製)で撮影し(50倍または100倍レンズを使用)、画像解析装置(ImageHyper、(株)インタークエスト製)を用いて50個の粒子の短径(D)、長径(L)を測定する。ここで、短径と長径は、粒子の境界画素上に外接する面積が最小となる外接長方形の短辺を短径とし、長辺を長径とする。真球度は、短径と長径の比(D/L)の平均値とする。
<球状核粒子の平均短径[μm]>
平均短径は、真球度の測定方法と同様にして求めた短径(D)の積算50%における値とする。
<球状核粒子のタッピング嵩密度[g/cm]>
サンプル30gを100cmメスシリンダーに充填し、30回程度タッピングし、タッピング体積[cm]を求め、下式により算出する。この操作を3回繰り返し、その平均値を採用する。
タッピング見掛密度[g/cm]=30[g]/タッピング体積[cm
<レイヤリング液の分離状態[−]>
レイヤリング液30cmを直径40mm、高さ50mmのサンプル瓶に入れ、5分後の状態を観察する。
<薬物粒子の最大長径および短径[μm]>
レイヤリング液をスライドガラス上に滴下し、カバーガラスを乗せて試料を作成する。該試料を光学顕微鏡(40倍レンズ使用)で写真撮影し、写真から薬物粒子50個の長径と短径を計測し、最大長径[μm]、最大短径[μm]を求める。
<微細化結晶セルロースの粒径[μm]>
レイヤリング液の調製と同様にして、純水中に微細化結晶セルロースを分散し、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA−910型、(株)堀場製作所製)を用いて、比屈折率1.20に設定して、メジアン径[μm]を求める。この操作を2回繰り返し、その平均値を採用する。
<球形素顆粒の回収率[質量%]>
レイヤリング後の球形素顆粒の回収量[g]、用いた原料の総量[g]から、下式により算出する。
回収率[質量%]={回収量[g]/原料の総量[g]}×100
<球形素顆粒の凝集率[%]>
球形素顆粒を紙上に分散させ、目視で凝集顆粒を構成している粒子数(a[個])と、単一粒子数(b[個])を数え、下式により算出する。観察する粒子数は1000個(=a+b)とする。
凝集率[%]={a/(a+b)}×100
[実施例1]
(レイヤリング液の調製)
水74.4gを回転型分散機(T.K.ホモミクサーMark II f model、特殊機化工業(株)製)5000rpmで攪拌しながら、ポビドン(K−30、ISP Tec.Inc.製)15gを添加し、さらに完全に溶解するまで撹拌した。その後、乳化剤としてポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO−60日光ケミカルズ(株)製)0.1gを溶解するまで分散し、水難溶性薬物としてエテンザミド(タイプA、(株)エーピーアイコーポレーション製)10gを投入し、さらに微細化結晶セルロースとして結晶セルロース・カルメロースナトリウム(「セオラス」RC−A591NF、旭化成ケミカルズ(株)製、平均粒子径8.6μm)0.5gを投入して30分間分散し、レイヤリング液を調製した。
このレイヤリング液は、分散終了後の薬物の分離や泡立ちがなく、後述の比較例1と比較して、著しく液の懸濁安定性が高かった。
(レイヤリング)
ワースター型コーティング装置(「マルチプレックス」MP−01型、ワースターカラムを装着して使用、(株)パウレック製)に結晶セルロース100%からなる球状核粒子(「セルフィア」CP−203、旭化成ケミカルズ(株)製、真球度0.9、タッピング嵩密度0.98g/cm3、平均短径165μm)を0.3kg仕込み、スプレーエアー圧0.16MPa、スプレーエアー流量40L/min、給気温度65〜70℃、排気温度40℃、風量40m/h、レイヤリング液噴霧速度3g/minの条件で、球状核粒子に対して12.8質量%(薬物として5.0質量%)になるまでレイヤリングした。なお、レイヤリング液は、常時、150rpmでプロペラ攪拌した。レイヤリング液の噴霧を停止した後は、そのままの条件で、排気温度が42℃に上昇するまで乾燥し、次いで、給気の加熱ヒーターをオフにして、給気温度が40℃になるまで冷却した。
球状核粒子に付着していない粉化した薬物は少なく、ほぼ全量が回収された。また、凝集もきわめて少なかった。結果を表1に示す。
[実施例2]
(レイヤリング)
実施例1で調製したレイヤリング液を用いて、転動流動コーティング装置(「マルチプレックス」MP−01型、(株)パウレック製)に実施例1と同じ球状核粒子を0.6kg仕込み、タンジェンシャルボトムスプレーを使用し、スプレーエアー圧0.16MPa、スプレーエアー流量40L/min、給気温度75℃、排気温度41℃、風量35m/h、回転板回転数400rpm、レイヤリング液噴霧速度5.0g/minの条件で、球状核粒子に対して12.8質量%(薬物として5.0質量%)になるまでレイヤリングした。なお、レイヤリング液は、常時、150rpmでプロペラ攪拌した。レイヤリング液の噴霧を停止した後は、回転板回転数を200rpmとし、排気温度が42℃に上昇するまで乾燥し、次いで、給気の加熱ヒーターをオフにして、給気温度が40℃になるまで冷却した。
球状核粒子に付着していない粉化した薬物は少なく、回収率は94.6%、凝集率は1.2%であり、ともに良好な結果であった。結果を表1に示す。
[比較例1]
(レイヤリング液の調製)
水75.0gを回転型分散機(T.K.ホモミクサーMark II f model、特殊機化工業(株)製)5000rpmで攪拌しながら、ポビドン15gを添加し、さらに完全に溶解するまで撹拌した。その後、エテンザミド10gを投入し、30分間分散し、レイヤリング液を調製した。
このレイヤリング液は、泡立ちがひどく、時間がたってもなくならなかった。また、調製終了後5分後には薬物の沈降が生じ、懸濁安定性は非常に悪かった。
(レイヤリング)
給気温度70〜78℃とし、かつ、レイヤリング液のプロペラ撹拌を300rpmとした以外は、実施例1と同様の操作でレイヤリングを行った。
薬物は球状核粒子に付着せず、粉化した薬物が装置上部のバグフィルターに付着し、回収率が低下した。さらに、得られた球形素顆粒は凝集した粒子を多数含んでいた。結果を表1に示す。
微細化結晶セルロースと乳化剤を含むレイヤリング液を用いた実施例1、2では、球形素顆粒の凝集が少なく、回収率も高かった。
これに対し、微細化結晶セルロースと乳化剤を含まないレイヤリング液を用いた比較例1では、レイヤリング液の泡立ちに起因する球形素顆粒の凝集が生じ、また、球形素顆粒の回収率も低かった。
[参考例]
水89.4gを回転型分散機5000rpmで攪拌しながら、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.1gを投入し、さらに完全に溶解するまで撹拌した。エテンザミド10gを投入し、さらに実施例1と同じ結晶セルロース・カルメロースナトリウム0.5gを投入して30分間分散し、レイヤリング液を調製した。
得られたレイヤリング液は、泡立ちも、薬物粒子の沈降もない、均一で濃く白濁した懸濁液であった。外観を図1に示す。また、外観観察結果を表2に示す。
[参考比較例1]
水88.0gを回転型分散機5000rpmで攪拌しながら、ポビドン2gを投入し、さらに完全に溶解するまで撹拌した。さらにエテンザミド10gを投入し、30分間分散し、レイヤリング液を調製した。得られたレイヤリング液は、上部53%に泡状薬物が分離した不均一な状態を呈した。
外観を図2に示す。また、外観観察結果を表2に示す。
[参考比較例2]
ポビドンの添加量を15gとする以外は、参考比較例1と同様にしてレイヤリング液を調製し、分離の状態を観察した。参考比較例1より下層に存在する薬物量は増えたが、上部の泡状薬物層はほとんど変わらずに存在した。
外観を図3に示す。また、外観観察結果を表2に示す。
[参考比較例3]
水89.5gを回転型分散機5000rpmで攪拌しながら、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.1gを投入し、さらに完全に溶解するまで撹拌した。さらにエテンザミド10gを投入し、30分間分散し、レイヤリング液を調製した。
得られたレイヤリング液は、三層に分離し、上部23%に泡があり、下部23%には沈降した薬物の層が存在した。外観を図4に示す。また、外観観察結果を表2に示す。
[参考比較例4]
水89.7gにポリオキシエチレン硬化ヒマシ油0.3gを添加した以外は、参考比較例3と同様にしてレイヤリング液を調製した。
得られたレイヤリング液は、下部の薬物沈降層が11%となり、参考比較例3よりやや改善されたが、三層分離は改善されなかった。外観観察結果を表2に示す。
[参考比較例5]
水89.4gを回転型分散機5000rpmで攪拌しながら、結晶セルロース・カルメロースナトリウム0.5gを投入し、30分間分散した。さらにエテンザミド10gを投入して30分間分散し、レイヤリング液を調製した。
得られたレイヤリング液は、参考比較例1と同様に、上部52%に泡状薬物層が存在する不均一な状態を呈した。外観観察結果を表2に示す。
[参考比較例6]
水87.8gに実施例1と同じ結晶セルロース・カルメロースナトリウム2.2gを添加した以外は、参考比較例5と同様にしてレイヤリング液を調製した。
得られたレイヤリング液は分離のない均一な状態を呈したが、多量に結晶セルロース・カルメロースナトリウムを配合したためにゲル状になった。このゲル状物はチューブポンプによる液輸送が困難なほど粘稠だった。外観を図5に示す。また、外観観察結果を表2に示す。
微細化結晶セルロースと乳化剤を併用した参考例のレイヤリング液は、均一な懸濁液であった。
これに対し、微細化結晶セルロース、乳化剤を共に含まないレイヤリング液は二層に分離した(参考比較例1、2)。また、乳化剤のみを含むレイヤリング液は、泡立ちがひどく、三層に分離した(参考比較例3、4)。一方、微細化結晶セルロースのみを含むレイヤリング液は、泡立ちが解消され、分離も一部解消されるものの(参考比較例5)、分離を完全に解消するためには、ゲル化し、レイヤリング液として不適なものになるほど微細化結晶セルロース添加量を増やす必要があった(参考比較例6)。
これらの結果から、微細化結晶セルロースと乳化剤の併用により、水難溶性薬物含有レイヤリング液の懸濁安定性が改善されることが確認できた。
本発明の製造方法は、フィルムコーティングを施した医薬品顆粒製造の分野で好適に利用できる。
参考例で調製したレイヤリング液の外観。 参考比較例1で調製したレイヤリング液の外観。 参考比較例2で調製したレイヤリング液の外観。 参考比較例3で調製したレイヤリング液の外観。 参考比較例6で調製したレイヤリング液の外観。

Claims (11)

  1. 薬学的に不活性な球状核粒子にレイヤリング液を噴霧して薬物含有層で被覆する球形素顆粒の製造方法であって、
    該レイヤリング液が、
    (1)最大長径および最大短径が、それぞれ、球状核粒子の平均短径の30%以下および12%以下である水難溶性薬物粒子を0.01〜50質量%、
    (2)微細化結晶セルロースを0.1〜2質量%、
    (3)乳化剤を0.01〜1質量%
    を含むことを特徴とする難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  2. 前記水難溶性薬物粒子の最大長径および最大短径が、それぞれ、球状核粒子の平均短径の20%以下および10%以下であることを特徴とする請求項1に記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  3. 前記レイヤリング液中の前記水難溶性薬物粒子の含有量が、1〜30質量%であることを特徴とする請求項1または2記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  4. 前記レイヤリング液中の前記水難溶性薬物粒子の含有量が、5〜20質量%であることを特徴とする請求項1または2記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  5. 前記レイヤリング液中の前記微細化結晶セルロースの含有量が、0.2〜1質量%であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  6. 前記レイヤリング液中の前記微細化結晶セルロースの含有量が、0.3〜0.8質量%であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  7. 前記レイヤリング液中の前記乳化剤の含有量が、0.05〜0.8質量%であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  8. 前記乳化剤が、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60であることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  9. 前記微細化結晶セルロースの平均粒径が9μm以下であることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  10. 前記球状核粒子が、結晶セルロースを70質量%以上含有するものであることを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
  11. 前記球状核粒子の嵩密度が、0.5〜1.0g/cmであることを特徴とする請求項1〜10いずれか1項記載の水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法。
JP2008528886A 2006-08-11 2007-08-09 水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法 Active JP5171626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008528886A JP5171626B2 (ja) 2006-08-11 2007-08-09 水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006220247 2006-08-11
JP2006220247 2006-08-11
PCT/JP2007/065654 WO2008018561A1 (fr) 2006-08-11 2007-08-09 Procédé de production de granulé sphérique contenant une substance légèrement hydrosoluble
JP2008528886A JP5171626B2 (ja) 2006-08-11 2007-08-09 水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008018561A1 JPWO2008018561A1 (ja) 2010-01-07
JP5171626B2 true JP5171626B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=39033090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008528886A Active JP5171626B2 (ja) 2006-08-11 2007-08-09 水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9095512B2 (ja)
EP (1) EP2050439B1 (ja)
JP (1) JP5171626B2 (ja)
CN (1) CN101500541B (ja)
WO (1) WO2008018561A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015198304A1 (en) 2014-06-22 2015-12-30 Dexcel Pharma Technologies Ltd. Pharmaceutical compositions comprising ferric citrate and methods for the production thereof
CN105496970A (zh) * 2015-12-18 2016-04-20 北京华禧联合科技发展有限公司 含有利格列汀的组合物及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63301816A (ja) * 1987-01-29 1988-12-08 Takeda Chem Ind Ltd 有核顆粒およびその製造法
JPH0967247A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Taisho Pharmaceut Co Ltd 均一な微粒子製剤の製造方法
JPH09165329A (ja) * 1995-10-12 1997-06-24 Asahi Chem Ind Co Ltd フィルムコーティング顆粒およびその製造方法
JPH11171769A (ja) * 1997-12-05 1999-06-29 Nichiko Pharmaceutical Co Ltd 3−イソブチリル−2−イソプロピルピラゾロ〔1,5−a〕ピリジンの徐放性製剤及びその製法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4902792A (en) * 1985-04-19 1990-02-20 Kanebo Ltd. Fine cellulose particles and process for production thereof
US5026560A (en) * 1987-01-29 1991-06-25 Takeda Chemical Industries, Ltd. Spherical granules having core and their production
NZ230763A (en) * 1988-09-27 1991-10-25 Takeda Chemical Industries Ltd Production of granules having a core by spraying the cores with a dispersion of hydroxypropylcellulose, optionally incorporating an active ingredient
JPH0725765A (ja) * 1993-07-07 1995-01-27 Mitsubishi Chem Corp 眼疾患用薬剤
US6379688B2 (en) * 1997-02-28 2002-04-30 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. Preservative for emulsion and emulsion containing same
US6156771A (en) * 1997-08-28 2000-12-05 Rubin; Walter Method for alleviation of lower gastrointestinal disorders in a human patient
US6228400B1 (en) * 1999-09-28 2001-05-08 Carlsbad Technology, Inc. Orally administered pharmaceutical formulations of benzimidazole derivatives and the method of preparing the same
CA2359812C (en) * 2000-11-20 2004-02-10 The Procter & Gamble Company Pharmaceutical dosage form with multiple coatings for reduced impact of coating fractures
CA2494716A1 (en) 2002-08-02 2004-02-19 Ratiopharm Gmbh Pharmaceutical preparation containing a benzimidazole compound mixed with microcrystalline cellulose and a method for its preparation
JP2005044240A (ja) 2003-07-24 2005-02-17 Nec Engineering Ltd パソコンのユーザサポートシステム
US7737133B2 (en) * 2003-09-03 2010-06-15 Agi Therapeutics Ltd. Formulations and methods of treating inflammatory bowel disease
CA2543172A1 (en) 2003-10-31 2005-05-19 Dexcel Ltd. Stable lansoprazole formulation

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63301816A (ja) * 1987-01-29 1988-12-08 Takeda Chem Ind Ltd 有核顆粒およびその製造法
JPH0967247A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Taisho Pharmaceut Co Ltd 均一な微粒子製剤の製造方法
JPH09165329A (ja) * 1995-10-12 1997-06-24 Asahi Chem Ind Co Ltd フィルムコーティング顆粒およびその製造方法
JPH11171769A (ja) * 1997-12-05 1999-06-29 Nichiko Pharmaceutical Co Ltd 3−イソブチリル−2−イソプロピルピラゾロ〔1,5−a〕ピリジンの徐放性製剤及びその製法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101500541B (zh) 2011-06-15
EP2050439B1 (en) 2016-11-23
WO2008018561A1 (fr) 2008-02-14
CN101500541A (zh) 2009-08-05
US9095512B2 (en) 2015-08-04
US20090324802A1 (en) 2009-12-31
EP2050439A1 (en) 2009-04-22
EP2050439A4 (en) 2011-09-07
JPWO2008018561A1 (ja) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6460562B2 (ja) 医薬コアシェル複合粉末、及びそれを作成するための方法
US10500282B2 (en) Supersaturated stabilized nanoparticles for poorly soluble drugs
JP5461179B2 (ja) セルロース系微小核粒子及びその製造方法
CN105828806A (zh) 制剂
AU2021107168A4 (en) Vitamin d pediatric dosage forms, methods of making and using
JP5160423B2 (ja) 水易溶性薬物含有球状素顆粒の製造方法
JP5171626B2 (ja) 水難溶性薬物含有球形素顆粒の製造方法
JP3833314B2 (ja) 発泡性組成物およびその製造方法
EP2050438B1 (en) Spherical crude granule and method for production thereof
JP6924177B2 (ja) 医薬組成物粒子とそれを含む口腔内崩壊製剤
JP2011093882A (ja) 不快味マスキング粒子及びこれを含有する経口製剤
US8722083B2 (en) Fenofibrate formulation
JP5919173B2 (ja) 徐放性塩酸アンブロキソール口腔内崩壊錠
JP2008050284A (ja) 球状核粒子および球形素顆粒の製造方法
WO2014003706A1 (en) Fenofibrate formulation
WO2022072099A9 (en) Immediate release dosage forms, methods of making and using
WO2020025579A1 (en) Solid dosage form of quetiapine fumarate
JP2018044017A (ja) 粒子製剤
HU227115B1 (en) Pellets containing pyridazinone derivative

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5171626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350