JP2019191273A - 対物レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】共焦点顕微鏡を用いた蛍光観察に好適な対物レンズを提供する。【解決手段】対物レンズ1は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された第2レンズ群G2からなる。対物レンズ1は、以下の条件式を満たす。0≦|Δz1|/DOFe≦1.5 (1)0≦|Δz2|/DOFe≦1.5 (2)但し、Δz1は、h線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差である。Δz2は、800nmの波長の光に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差である。DOFeは、e線に対する焦点深度である。【選択図】図2

Description

本明細書の開示は、対物レンズに関する。
近年、生物顕微鏡分野では、蛍光観察において共焦点顕微鏡が注目されている。共焦点顕微鏡は、対物レンズの光軸と直交するXY方向および光軸と平行なZ方向に高い分解能を有している。さらに、共焦点顕微鏡は、ステージの3次元移動と画像取得との繰り返しにより得られる複数の画像を繋げ合わせて、大きい体積を持つ標本の3次元構造を解析する、といった用途にも使用される。
上記の用途に着目すると、共焦点顕微鏡に用いられる対物レンズには、励起波長と蛍光波長の両方に対して軸上色収差が十分に小さいことが望まれる。また、大きな標本の3次元構造を短時間で解析するためには、広視野を有し且つその広い範囲で良好な収差性能を有することが求められる。
広い波長域で色収差が良好に補正された従来の対物レンズは、例えば、特許文献1に記載されている。
米国特許出願公開第2007/0091454号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の対物レンズでは、短波長域において軸上色収差が十分に補正されない。このため、共焦点顕微鏡に用いた場合に、特に短波長域において、十分な分解能を有する共焦点観察を行うことが難しい。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、共焦点顕微鏡を用いた蛍光観察に好適な対物レンズを提供することである。
本発明の一態様に係る対物レンズは、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも前記像側に配置された第2レンズ群とからなる。前記対物レンズは、以下の条件式を満たす。
0≦|Δz1|/DOFe≦1.5 (1)
0≦|Δz2|/DOFe≦2 (2)
但し、Δz1は、h線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差である。Δz2は、800nmの波長の光に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置と前記e線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差である。DOFeは、前記e線に対する焦点深度である。
上記の態様によれば、共焦点顕微鏡を用いた蛍光観察に好適な対物レンズを提供することができる。
最大物体高Yresoを説明するための図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズ1の断面図である。 図2に示す対物レンズ1の収差図である。 本発明の実施例2に係る対物レンズ2の断面図である。 図4に示す対物レンズ2の収差図である。 本発明の実施例3に係る対物レンズ3の断面図である。 図6に示す対物レンズ3の収差図である。 本発明の実施例4に係る対物レンズ4の断面図である。 図8に示す対物レンズ4の収差図である。 本発明の実施例5に係る対物レンズ5の断面図である。 図10に示す対物レンズ5の収差図である。
本願の一実施形態に係る対物レンズについて説明する。本実施形態に係る対物レンズ(以降、単に対物レンズと記す)は、結像レンズと組み合わせて使用される無限遠補正型の顕微鏡対物レンズである。
この対物レンズは、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群と、第1レンズ群よりも像側に配置されたる第2レンズ群と、からなる。より詳細には、第1レンズ群の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分は、レンズ外径を光軸上の厚さで除した値が4以下という特徴を有している。なお、メニスカスレンズ成分が接合レンズである場合には、メニスカスレンズ成分の外径とは、メニスカスレンズ成分を構成する最も像側のレンズの外径をいうものとする。また、レンズ外径を光軸上の厚さで除した値が4以下であるメニスカスレンズ成分が複数存在する場合、第1レンズ群の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分は、それらのメニスカスレンズ成分のうちの最も像側にあるメニスカスレンズ成分のことをいう。第1レンズ群と第2レンズ群の境界は、上記の特徴によって特定することができる。
第1レンズ群は、物点からの発散光線束に第1レンズ群内で収斂作用を与える。そして、第1レンズ群は、第1レンズ群の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分の内部で、収斂光線束のマージナル光線高さを低くして、メニスカスレンズ成分の凹面から第2レンズ群へ向けて光線束を出射する。さらに、第2レンズ群は、第1レンズ群からの光線束を平行光線束に変換する。これにより、ペッツバール和を効果的に補正することが可能となり、その結果、広視野全体において像面湾曲を良好に補正することが可能となっている。
なお、本明細書において、光線束(pencil of light)とは、物体の一点(物点)から出射した光線の束のことである。また、レンズ成分とは、単レンズ、接合レンズを問わず、物点からの光線が通るレンズ面のうち物体側の面と像側の面の2つの面のみが空気(又は浸液)と接する一塊のレンズブロックのことである。
この対物レンズは、以下の条件式を満たしている。
0≦|Δz1|/DOFe≦1.5 (1)
0≦|Δz2|/DOFe≦2 (2)
但し、Δz1は、逆光線追跡におけるh線最小位置とe線最小位置の差、つまり、これらの位置間の距離である。DOFeは、e線に対する焦点深度である。なお、h線最小位置とは、逆光線追跡におけるh線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置のことであり、対物レンズの物体側の領域における軸上位置のことをいう。e線最小位置とは、逆光線追跡におけるe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置のことであり、対物レンズの物体側の領域における軸上位置のことをいう。Δz2は、逆光線追跡における800nmの波長の光に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線最小位置の差である。また、焦点深度DOFeの算出式は、対物レンズの物体側の開口数をNAob、e線の波長をλ、浸液の屈折率をnimとするとDOFe=nim×λ/(2×NAob )である。なお、乾燥系対物レンズの場合はnim=1である。
条件式(1)は、主に、軸上色収差を良好に補正するための条件式である。生物系の共焦点顕微鏡光学系では、励起波長と蛍光波長に対して色収差が発生すると、分解能が低下するだけではなく、信号の強度が極端に低下してしまう。このため、深さ方向(z方向)の構造解析が非常に困難になる。また、生物顕微鏡の分野では、h線付近の短波長の励起光を用いた蛍光観察が頻繁に行われている。このため、共焦点顕微鏡を用いて短波長域から可視域まで高い分解能で構造解析を行うためには、対物レンズのh線とe線の軸上色収差特性は重要である。
|Δz1|/DOFeが条件式(1)の上限値を上回ると、対物レンズで生じる軸上色収差が大きくなりすぎる。従って、結像レンズ、走査光学系などの共焦点顕微鏡の装置内の光学系で軸上色収差を大幅に補償しなければ、像面で大きな軸上色収差が生じてしまう。しかしながら、装置内の光学系で大きな軸上色収差の補償を行うことは実際には困難である。また、装置内の光学系で収差を補償するということは、その光学系自体に収差を持たせることを意味する。そのため、複数の対物レンズの間で切り替えて使用されることを考慮すると、軸上色収差を装置内の光学系に補償させることは好ましくない。条件式(1)を満たすことで、対物レンズ単体で軸上色収差を良好に補正することが可能であり、特に、励起光としてh線のような短波長の光が用いられた場合であっても軸上色収差を良好に補正することができる。
条件式(2)は、主に、近赤外域に対する軸上色収差を良好に補正するための条件式である。|Δz2|/DOFeが条件式(2)の上限値を上回ると、近赤外域に対する軸上色収差が大きくなりすぎてしまう。
条件式(1)に加えて条件式(2)を満たすことで、より広い波長域で軸上色収差を良好に補正することが可能となる。このため、短波長域と長波長域の両方に対して高い色収差特性を同時に実現することができる。従って、例えば、共焦点顕微鏡を用いて、短波長から長波長までの範囲内において多波長励起を行った場合であっても、良好な観察及び解析が可能である。
なお、対物レンズは、条件式(1)の代わりに条件式(1−1)又は条件式(1−2)を満たすことが望ましい。また、対物レンズは、条件式(2)の代わりに条件式(2−1)又は条件式(2−2)を満たすことが望ましい。
0≦|Δz1|/DOFe≦1.3 (1−1)
0≦|Δz1|/DOFe≦1 (1−2)
0≦|Δz2|/DOFe≦1.5 (2−1)
0≦|Δz2|/DOFe≦1 (2−2)
以上のように構成された対物レンズは、広い波長域且つ広い視野において良好に収差を補正することができる。このため、共焦点顕微鏡を用いた蛍光観察に好適である。
この対物レンズは、条件式(2)の代わりに以下の条件式を満たしてもよい。
9mm≦Yreso×|β|≦20mm (3)
但し、Yresoは、e線最小位置と交わる光軸と直交する平面上の領域であって、逆光線追跡におけるe線に対するRMS波面収差が0.2λe以下となる領域の最大物体高である。λeは、e線の波長である。βは、対物レンズの倍率である。なお、対物レンズの倍率は、180mmの焦点距離を有する結像レンズと組み合わせたときの倍率である。
最大物体高Yresoは、図1に示すように、所定の条件を満たす領域100の最大物体高のことである。なお、図1には、e線最小位置と交わる対物レンズの光軸と直交した断面(以降、e線最小断面と記す。) が示されている。最大物体高Yresoは次のようにして求められる。まず、e線最小断面の各点において、(e線に対するRMS波面収差)/λeを算出する。次に、e線最小断面のうちの、(e線に対するRMS波面収差)/λe≦0.2を満たす領域100を特定する。さらに、領域100のうち光軸AXから最も離れた点P1を特定する。最後に、その点P1と光軸AXの間の距離を最大物体高Yresoとして算出する。
対物レンズが回転対称である場合、領域100も回転対称(つまり、円形)となる。このため、領域100の物体高は方位によらず一定であり、最大物体高Yresoはその一定の物体高である。一方、対物レンズに製造誤差が生じた場合には、領域100は回転非対称となる。その結果、例えば図1に示すように、領域100の物体高は方位に依存することになる。この場合、最大物体高Yresoは、光軸から領域100の境界までの距離が最も長くなる方位における物体高である。
条件式(3)は、広い面積を持つ標本の構造解析を短時間で行うための条件式である。広い面積を持つ標本の構造解析を短時間で行うためには、1フレーム当たりで広範囲を撮像し、且つ、高分解能な画像取得をする必要がある。条件式(3)を満たすことで、対物レンズを用いた観察で良好な周辺分解能を得ることができるため、広視野かつ高分解能の画像取得が可能となる。
Yreso×|β|が条件式(3)の下限値を下回ると、対物レンズの軸外収差が過度に大きくなるため、結像レンズでの大幅な収差の補償が求められる。しかしながら、結像レンズで大きな軸外収差の補償を行うことは実際には困難である。また、結像レンズで収差を補償するということは、結像レンズ自体に収差を持たせることを意味するため、条件式(1)において上述した理由から好ましくない。一方、Yreso×|β|が条件式(3)の上限値を上回ると、一次結像位置において軸外収差が良好な範囲が広くなるが、そこまでの範囲の画像を取得しようとすると、撮像素子やそれを保持するユニットが大型になるため好ましくない。
なお、対物レンズは、条件式(3)の代わりに条件式(3−1)又は条件式(3−2)を満たすことが望ましい。
9.5mm≦Yreso×|β|≦17mm (3−1)
10mm≦Yreso×|β|≦15mm (3−2)
以上のように構成された対物レンズでは、第1レンズ群は、最も物体側に像側に凸面を向けた第1レンズ成分を含み、以下の条件式を満たすことが望ましい。
1.5≦n1≦1.85 (4)
但し、n1は、第1レンズ成分に含まれるレンズのe線に対する屈折率のうちの最も高い屈折率である。即ち、第1レンズ成分が単レンズの場合には、n1はその単レンズのe線に対する屈折率であり、第1レンズ成分が接合レンズの場合には、n1はその接合レンズを構成するレンズのうちのより屈折率が高いレンズのe線に対する屈折率である。
条件式(4)を満たすことで、さらに球面収差が良好に補正され、且つ、短波長での高分解能の蛍光観察が可能となる。一般的に屈折率が高い光学材料は、短波長に対する吸収率が高く及び自家蛍光が多く発生する。このため、短波長域の励起光を用いた蛍光観察において、SN比を大きくするためには、屈折率が高すぎない材料を用いることが好ましい。
n1が条件式(4)の上限値を上回らないことで、SN比が高い蛍光画像が得られ、高分解能の蛍光観察および構造解析が可能となる。また、n1が条件式(4)の下限値を下回らないことで、第1レンズ成分での球面収差の発生を小さく抑えながら、第1レンズ成分から出射する光線の発散を小さく抑えることができる。このため、対物レンズ全体で球面収差を良好に補正することが可能となる。
また、第2レンズ群は、複数のレンズ成分を含むことが望ましい。対物レンズでは、一般的に、像面に近いレンズ成分でコマ収差を大きく補正する。第2レンズ群が複数のレンズ成分を含むことで、それらのレンズ成分の間隔を調整することが可能となる。このため、レンズの厚さ、曲率半径などについての製造誤差によるコマ収差の変動分を、第2レンズ群のレンズ成分の間隔を調整することで適切に補償することが可能となる。
また、対物レンズは、3枚接合レンズを含み、以下の条件式を満たすことが望ましい。但し、NAobは、対物レンズの物体側の開口数である。
0.5≦NAob (5)
条件式(5)を満たす高い開口数を有する対物レンズの焦点深度は短い。このため、より精度の高い色収差補正が要求される。対物レンズが3枚接合レンズを含むことで、3枚接合レンズを色消しレンズ成分として機能させることができるため、対物レンズ内のスペースを有効に使いながら効果的に色収差補正をすることが可能となる。また、色消しレンズ成分はマージナル光線高さが高い領域に配置されることにより、十分に作用するが、そのような領域に配置した場合、必然的にレンズ径が大きくなってしまう。色消しレンズ成分が3枚接合レンズであることで、レンズ径が大きくなってもレンズ成分の剛性を強く保つことが可能となる。
上記の3枚接合レンズは、負レンズと、その負レンズの両側に1つずつ配置された2つの正レンズと、からなることが望ましい。即ち、3枚接合レンズは、物体側から順に配置された、正レンズ、負レンズ、正レンズからなることが望ましい。
3枚接合レンズを正負正の3枚接合レンズとすることで、負レンズの両側のレンズ面に色収差を補正する作用を持たせることが可能となる。このため、3枚接合レンズでより効果的に色収差を補正することができる。
また、対物レンズは、条件式(6)を満たす液浸系の対物レンズであってもよく、その場合、条件式(7)を満たすことが望ましい。但し、fobは、対物レンズのe線に対する焦点距離である。f1は、第1レンズ成分のe線に対する焦点距離である。
1≦NAob (6)
-0.2≦fob/f1≦0.43 (7)
条件式(6)を満たす高い開口数を有する液浸系の対物レンズでは、球面収差の発生を特に小さく抑えながら、光線の発散を抑える必要がある。条件式(7)を満たすことで、対物レンズは、ペッツバール和をより良好に補正しながら、球面収差及び軸上色収差を効果的に補正することが可能になる。
fob/f1が条件式(7)の下限値を下回らないことで、第1レンズ成分から出射する光線束の発散が大きくなりすぎることを防ぐことができる。これにより、第1レンズ成分よりも像側に配置された光学系(以降、第2レンズ成分以降の光学系と記す。)における軸上マージナル光線高さが高くなりすぎることがないため、球面収差と軸上色収差を良好に補正することが可能となる。また、fob/f1が条件式(7)の上限値を上回らないことで、第2レンズ成分以降の光学系において、軸上マージナル光線高さの高低差をつけやすくなる。このため、ペッツバール和を良好に補正することが可能となる。特に、液浸系の対物レンズでは、最も物体側のレンズ面が浸液と接するため屈折率差が小さくなり、その結果、ペッツバール和を第1レンズ成分で大きく補正することができない。このため、第2レンズ成分以降の光学系でペッツバール和を補正することが望ましい。
なお、対物レンズは、条件式(7)の代わりに条件式(7−1)又は条件式(7−2)を満たすことが望ましい。
-0.1≦fob/f1≦0.38 (7−1)
0≦fob/f1≦0.34 (7−2)
また、対物レンズは、条件式(8)を満たす乾燥系の対物レンズであってもよく、その場合、光軸に沿って移動可能な少なくとも1つのレンズ成分を含むことが望ましい。
0.85≦NAob<1 (8)
条件式(8)を満たす高い開口数を有する乾燥系の対物レンズでは、カバーガラスの厚さ及び屈折率のわずかな変化に対して球面収差が大きく変動してしまう。光軸に沿って移動可能な少なくとも1つのレンズ成分(以降、移動レンズ成分と記す)を含むことで、球面収差の変動を移動レンズ成分の移動によって補償することが可能となる。
以下、上述した対物レンズの実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
図2は、本実施例に係る対物レンズ1の断面図である。対物レンズ1は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された第2レンズ群G2と、からなる。なお、対物レンズ1は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、両凸レンズであるレンズL1と、接合レンズCL1と、を含んでいる。レンズL1は、対物レンズ1の第1レンズ成分である。接合レンズCL1は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL2と、両凹レンズであるレンズL3からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、接合レンズCL2と、接合レンズCL3と、両凸レンズであるレンズL8と、を含んでいる。接合レンズCL2は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凹レンズであるレンズL4と、両凸レンズであるレンズL5からなる。接合レンズCL3は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凹レンズであるレンズL6と、両凸レンズであるレンズL7からなる。
対物レンズ1の各種データは、以下のとおりである。ここで、fG1は、第1レンズ群のe線に対する焦点距離である。fG2は、第2レンズ群のe線に対する焦点距離である。Φ1は、第1レンズ群G1の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分である接合レンズCL1を構成する最も像側のレンズL3の外径である。
NAob=0.160, fob=45.000mm, |Δz1|=3.3μm, |Δz2|=6.6μm, DOFe=10.66μm, Yreso=3.2mm, |β|=4, n1=1.51825, f1=21.069mm, fG1=21.637mm, fG2=56.531mm, Φ1=9mm
対物レンズ1のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ1
s r d ne nh n800 νd
0 INF 0.170 1.52626 1.54042 1.51696 54.41
1 INF 13.244
2 20.4097 3.268 1.51825 1.52977 1.51032 64.14
3 -22.1977 8.021
4 9.8755 3.090 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
5 -10.1728 1.733 1.51825 1.52977 1.51032 64.14
6 7.3477 2.746
7 -5.7177 2.523 1.75844 1.77954 1.74454 52.32
8 36.266 2.977 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
9 -8.5226 0.471
10 -20.1257 1.561 1.48915 1.49898 1.48224 70.23
11 20.4365 3.897 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
12 -18.1858 0.301
13 185.9612 3.570 1.49846 1.5072 1.49253 81.54
14 -14.0427
ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、neはe線に対する屈折率を、nhはh線に対する屈折率を、n800は800nmの波長の光に対する屈折率を、νdはアッベ数を示す。これらの記号は、以降の実施例でも同様である。なお、面番号s0,s1が示す面は、それぞれ物体面(カバーガラスCGの物体側の面)、カバーガラスCGの像側の面である。面番号s2,s14が示す面は、それぞれ対物レンズ1の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。
対物レンズ1は、以下で示されるように、条件式(1)から条件式(4)を満たしている。
(1) |Δz1|/DOFe=0.31
(2) |Δz2|/DOFe=0.62
(3) Yreso×|β|=12.80mm
(4) n1=1.51825
(5)、(6)、(8) NAob =0.160
(7) fob/f1=2.136
図3は、図2に示す対物レンズ1の収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図3(a)は球面収差図であり、図3(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図3(c)は非点収差図であり、図3(d)は物体高比0.6(物体高1.99 mm)の位置におけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。
[実施例2]
図4は、本実施例に係る対物レンズ2の断面図である。対物レンズ2は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された第2レンズ群G2と、からなる。なお、対物レンズ2は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL2と、両凸レンズであるレンズL3と、接合レンズCL1と、接合レンズCL2と、を含んでいる。
レンズL1は、対物レンズ2の第1レンズ成分である。接合レンズCL1は、正負正の3枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL4と、両凹レンズであるレンズL5と、両凸レンズであるレンズL6からなる。接合レンズCL2は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL7と、両凹レンズであるレンズL8からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL9と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL10と、を含んでいる。
対物レンズ2の各種データは、以下のとおりである。Φ1は、第1レンズ群G1の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分である接合レンズCL2を構成する最も像側のレンズL8のの外径である。
NAob=0.800, fob=9.000mm, |Δz1|=0.02μm, |Δz2|=0.08μm, DOFe=0.43μm, Yreso=0.64mm, |β|=20, n1=1.77621, f1=36.36mm, fG1=5.805mm, fG2=109.708mm, Φ1=13mm
対物レンズ2のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ2
s r d ne nh n800 νd
0 INF 0.170 1.52626 1.54042 1.51696 54.41
1 INF 1.220
2 -4.0367 5.316 1.77621 1.79917 1.76131 49.60
3 -5.5638 0.278
4 -8.3753 3.921 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
5 -7.3726 0.296
6 30.0778 3.701 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
7 -18.1688 2.218
8 18.2379 7.051 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
9 -13.3079 1.500 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
10 12.5928 5.289 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
11 -15.1109 0.497
12 10.8229 4.943 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
13 -18.5 1.500 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
14 8.2723 5.000
15 -6.3912 2.646 1.74435 1.76491 1.73077 52.64
16 -10.7265 0.731
17 -20.9997 3.049 1.74341 1.77951 1.72245 32.26
18 -11.4968
対物レンズ2は、以下で示されるように、条件式(7)を除き、条件式(1)から条件式(8)を満たしている。
(1) |Δz1|/DOFe= 0.05
(2) |Δz2|/DOFe= 0.19
(3) Yreso×|β|=12.80mm
(4) n1= 1.77621
(5)、(6)、(8) NAob = 0.8
(7) fob/f1=0.248
図5は、図4に示す対物レンズ2の収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図5(a)は球面収差図であり、図5(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図5(c)は非点収差図であり、図5(d)は物体高比0.6(物体高0.40 mm)の位置におけるコマ収差図である。
[実施例3]
図6は、本実施例に係る対物レンズ3の断面図である。対物レンズ3は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された第2レンズ群G2と、からなる。なお、対物レンズ3は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL2と、接合レンズCL1と、接合レンズCL2と、接合レンズCL3と、接合レンズCL4と、を含んでいる。なお、接合レンズCL1は光軸に沿って移動可能な移動レンズ成分である。
レンズL1は、対物レンズ3の第1レンズ成分である。接合レンズCL1は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凹レンズであるレンズL3と、両凸レンズであるレンズL4からなる。接合レンズCL2は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL5と、両凸レンズであるレンズL6からなる。接合レンズCL3は、正負正の3枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL7と、両凹レンズであるレンズL8と、両凸レンズであるレンズL9からなる。接合レンズCL4は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL10と、両凹レンズであるレンズL11からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL12と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL13と、を含んでいる。
対物レンズ3の各種データは、以下のとおりである。Φ1は、第1レンズ群G1の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分である接合レンズCL4を構成する最も像側のレンズL11のの外径である。
NAob= 0.945, fob= 4.500mm, |Δz1|= 0.04μm, |Δz2|= 0.17μm, DOFe= 0.31μm, Yreso= 0.29mm, |β|= 40, n1= 1.77621, f1= 10.117mm, fG1= 2.688mm, fG2= 64.133mm, Φ1=7mm
対物レンズ3のレンズデータは、以下のとおりである。
対物レンズ3
s r d ne nh n800 νd
0 INF t 1.52626 1.54042 1.51696 54.41
1 INF d0
2 -3.0339 3.681 1.77621 1.79917 1.76131 49.60
3 -3.3487 0.200
4 -7.2937 2.241 1.57098 1.58258 1.56334 71.30
5 -5.5255 D1
6 -45.764 1.200 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
7 12.7782 3.875 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
8 -14.198 D2
9 71.1197 1.500 1.61664 1.63723 1.6035 44.49
10 15.0477 6.788 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
11 -10.4578 0.300
12 11.6236 6.847 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
13 -10.3782 1.550 1.48915 1.49898 1.48224 70.23
14 6.6859 4.219 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
15 -32.513 0.300
16 13.9497 4.787 1.49846 1.5072 1.49253 81.54
17 -6.1667 1.000 1.88815 1.92092 1.86792 40.76
18 7.744 3.857
19 -4.5391 1.541 1.51825 1.52977 1.51032 64.14
20 -9.3597 0.873
21 -12.8369 2.219 1.7434 1.77943 1.72248 32.33
22 -7.2219
面番号s0と面番号s1の間の面間隔tは、カバーガラスCGの厚さであり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s1と面番号s2の間の面間隔d0は、カバーガラスCGと対物レンズ3の間の空気間隔であり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s5と面番号s6の間の面間隔D1と面番号s8と面番号s9の間の面間隔D2は、それぞれ移動レンズ成分と移動レンズ成分に隣接するレンズ成分との間の空気間隔であり、移動レンズ成分の位置に応じて変化する可変量である。移動レンズ成分の位置は、例えばカバーガラスCGの厚さに応じて調整される。
これらの可変量の関係は以下のとおりである。
t(カバーガラス厚) 0.17 0.11 0.23
d0 0.411 0.441 0.382
D1 0.766 1.178 0.330
D2 0.742 0.330 1.178
対物レンズ3は、以下で示されるように、条件式(7)を除き、条件式(1)から条件式(8)を満たしている。
(1) |Δz1|/DOFe= 0.13
(2) |Δz2|/DOFe= 0.56
(3) Yreso×|β|= 11.60mm
(4) n1= 1.77621
(5)、(6)、(8) NAob = 0.945
(7) fob/f1= 0.445
図7は、図6に示す対物レンズ3の収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図7(a)は球面収差図であり、図7(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図7(c)は非点収差図であり、図7(d)は物体高比0.6(物体高0.20 mm)の位置におけるコマ収差図である。
[実施例4]
図8は、本実施例に係る対物レンズ4の断面図である。対物レンズ4は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された第2レンズ群G2と、からなる。なお、対物レンズ4は、液浸系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、接合レンズCL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL3と、両凸レンズであるレンズL4と、接合レンズCL2と、接合レンズCL3と、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL11と、接合レンズCL4と、を含んでいる。
接合レンズCL1は、対物レンズ4の第1レンズ成分である。接合レンズCL1は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、物体側に平面を向けた平凸レンズであるレンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL2からなる。接合レンズCL2は、正負正の3枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL5と、両凹レンズであるレンズL6と、両凸レンズであるレンズL7からなる。接合レンズCL3は、負正負の3枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL8と、両凸レンズであるレンズL9と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL10と、からなる。接合レンズCL4は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL12と、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL13と、からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズであるレンズL14と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL15と、を含んでいる。
対物レンズ4の各種データは、以下のとおりである。Φ1は、第1レンズ群G1の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分である接合レンズCL4を構成する最も像側のレンズL13のの外径である。
NAob= 1.410, fob= 2.999mm, |Δz1|= 0.02μm, |Δz2|= 0.22μm, DOFe= 0.21μm, Yreso= 0.18mm, |β|= 60, n1= 1.83945, f1= 9.544mm, fG1= 2.511mm, fG2= -27.949mm, Φ1=11.5mm
対物レンズ4のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号s1と面番号s2の間には、浸液が満たされている。
対物レンズ4
s r d ne nh n800 νd
0 INF 0.17 1.52626 1.54042 1.51696 54.41
1 INF 0.18 1.51793 1.53747 1.50657 41.00
2 INF 0.540 1.51825 1.52977 1.51032 64.14
3 -1.319 5.348 1.83945 1.86893 1.82109 42.73
4 -4.1166 0.150
5 -78.3319 1.963 1.57098 1.58258 1.56335 71.30
6 -14.9285 0.150
7 18.406 3.895 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
8 -25.3193 0.150
9 31.1937 5.046 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
10 -11.9163 0.500 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
11 16.5897 5.162 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
12 -12.8588 0.150
13 38.1374 0.500 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
14 8.9209 7.020 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
15 -7.4439 0.500 1.61664 1.63723 1.6035 44.49
16 -71.7589 0.150
17 11.8705 2.165 1.57098 1.58258 1.56335 71.30
18 96.6908 0.150
19 6.2225 3.339 1.57098 1.58258 1.56334 71.30
20 21.2446 3.016 1.83945 1.86893 1.82109 42.73
21 3.3871 2.7792
22 -4.4975 0.5 1.77621 1.79917 1.76131 49.60
23 15.9215 2.0396
24 -160.5239 4.056 1.74341 1.77951 1.72245 32.26
25 -7.7872
対物レンズ4は、以下で示されるように、条件式(1)から条件式(8)を満たしている。
(1) |Δz1|/DOFe= 0.10
(2) |Δz2|/DOFe= 1.06
(3) Yreso×|β|= 10.80mm
(4) n1= 1.83945
(5)、(6)、(8) NAob = 1.41
(7) fob/f1= 0.314
図9は、図8に示す対物レンズ4の収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図9(a)は球面収差図であり、図9(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図9(c)は非点収差図であり、図9(d)は物体高比0.6(物体高0.13 mm)の位置におけるコマ収差図である。
[実施例5]
図10は、本実施例に係る対物レンズ5の断面図である。対物レンズ5は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された第2レンズ群G2と、からなる。なお、対物レンズ5は、液浸系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、接合レンズCL1と、両凸レンズであるレンズL3と、両凸レンズであるレンズL4と、接合レンズCL2と、接合レンズCL3と、接合レンズCL4と、接合レンズCL5と、を含んでいる。
接合レンズCL1は、対物レンズ5の第1レンズ成分である。接合レンズCL1は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、物体側に平面を向けた平凸レンズであるレンズL1と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL2からなる。接合レンズCL2は、正負正の3枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL5と、両凹レンズであるレンズL6と、両凸レンズであるレンズL7からなる。接合レンズCL3は、負正負の3枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、像側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL8と、両凸レンズであるレンズL9と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL10と、からなる。接合レンズCL4は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL11と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL12と、からなる。接合レンズCL5は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、両凸レンズであるレンズL13と、両凹レンズであるレンズL14と、からなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、両凹レンズであるレンズL15と、接合レンズCL6と、を含んでいる。接合レンズCL6は、2枚接合レンズであり、物体側から順に配置された、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL16と、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズであるレンズL17と、からなる。
対物レンズ5の各種データは、以下のとおりである。Φ1は、第1レンズ群G1の最も像側に配置されたメニスカスレンズ成分である接合レンズCL5を構成する最も像側のレンズL14のの外径である。
NAob= 1.453, fob= 1.800mm, |Δz1|= 0.13μm, |Δz2|= 0.18μm, DOFe= 0.20μm, Yreso= 0.11mm, |β|= 100, n1= 1.80811, f1= 4.191mm, fG1= 2.048mm, fG2= -12.116mm, Φ1=7mm
対物レンズ5のレンズデータは、以下のとおりである。なお、面番号s1と面番号s2の間には、浸液が満たされている。
対物レンズ5
s r d ne nh n800 νd
0 INF 0.17 1.52626 1.54042 1.51696 54.41
1 INF 0.15 1.51793 1.53747 1.50657 41.00
2 INF 0.490 1.51825 1.52977 1.51032 64.14
3 -2.5256 3.245 1.80811 1.83385 1.79174 46.53
4 -2.758 0.150
5 57.0411 2.739 1.57098 1.58258 1.56335 71.30
6 -15.1633 0.150
7 26.7162 2.064 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
8 -34.6539 0.150
9 12.0693 5.530 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
10 -9.3615 1.300 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
11 12.289 4.960 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
12 -10.2507 0.150
13 38.3223 1.200 1.75844 1.77954 1.74454 52.32
14 12.9929 4.935 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
15 -6.7513 1.100 1.75844 1.77954 1.74454 52.32
16 -13.8019 0.150
17 12.8304 3.778 1.43986 1.44647 1.43532 94.66
18 -8.0374 1.000 1.75844 1.77954 1.74454 52.32
19 -28.8995 0.150
20 5.1902 5.3476 1.57098 1.58258 1.56335 71.30
21 -10.1104 1 1.64132 1.66385 1.62703 42.41
22 2.3315 1.7
23 -3.3075 1 1.75844 1.77954 1.74454 52.32
24 16.1481 1.1
25 -5.4713 1 1.51825 1.52977 1.51032 64.14
26 -22.079 4.3375 1.7434 1.77943 1.72248 32.33
27 -5.8878
対物レンズ5は、以下で示されるように、条件式(1)から条件式(8)を満たしている。
(1) |Δz1|/DOFe= 0.66
(2) |Δz2|/DOFe= 0.92
(3) Yreso×|β|= 11.00mm
(4) n1= 1.80811
(5)、(6)、(8) NAob = 1.453
(7) fob/f1= 0.429
図11は、図10に示す対物レンズ5の収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図11(a)は球面収差図であり、図11(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図11(c)は非点収差図であり、図11(d)は物体高比0.6(物体高0.08 mm)の位置におけるコマ収差図である。
1、2、3、4、5 対物レンズ
CL1、CL2、CL3、CL4、CL5、CL6 接合レンズ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8、L9、
L10、L11、L12、L13、L14、L15、L16、L17 レンズ

Claims (8)

  1. 対物レンズであって、
    物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも前記像側に配置された第2レンズ群とからなり、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする対物レンズ。
    0≦|Δz1|/DOFe≦1.5 (1)
    0≦|Δz2|/DOFe≦2 (2)
    但し、Δz1は、h線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差、Δz2は、800nmの波長の光に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差、DOFeは、e線に対する焦点深度である。
  2. 対物レンズであって、
    物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ成分を最も像側に配置した第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像側に配置された第2レンズ群とからなり、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする対物レンズ。
    0≦|Δz1|/DOFe≦1.5 (1)
    9mm≦Yreso×|β|≦20mm (3)
    但し、Δz1は、h線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差、DOFeは、e線に対する焦点深度、Yresoは、e線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置と交わる光軸と直交する平面上の領域であってe線に対するRMS波面収差が0.2λe以下となる領域の最大物体高、λeは、e線の波長、βは、前記対物レンズの倍率である。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の対物レンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、最も物体側に、像側に凸面を向けた第1レンズ成分を含み、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする対物レンズ。
    1.5≦n1≦1.85 (4)
    但し、n1は、前記第1レンズ成分に含まれるレンズのe線に対する屈折率のうちの最も高い屈折率である。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、複数のレンズ成分を含む
    ことを特徴とする対物レンズ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
    3枚接合レンズを含み、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする対物レンズ。
    0.5≦NAob (5)
    但し、NAobは、前記対物レンズの物体側の開口数である。
  6. 請求項5に記載の対物レンズにおいて、
    前記3枚接合レンズは、負レンズと、前記負レンズの両側に1つずつ配置された2つの正レンズと、からなる
    ことを特徴とする対物レンズ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
    前記対物レンズは、液浸系の対物レンズであり、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする対物レンズ。
    1≦NAob (6)
    -0.2≦fob/f1≦0.43 (7)
    但し、NAobは、前記対物レンズの物体側の開口数、fobは、前記対物レンズのe線に対する焦点距離、f1は、前記第1レンズ成分のe線に対する焦点距離である。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の対物レンズにおいて、
    前記対物レンズは、乾燥系の対物レンズであり、
    光軸に沿って移動可能な少なくとも1つのレンズ成分を含み、
    以下の条件式を満たすことを特徴とする対物レンズ。
    0.85≦NAob<1 (8)
    但し、NAobは、前記対物レンズの物体側の開口数である。
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