JP5162882B2

JP5162882B2 - 搬送装置

Info

Publication number: JP5162882B2
Application number: JP2006301387A
Authority: JP
Inventors: 和義野上; 茂生松下
Original assignee: Yaskawa Electric Corp
Current assignee: Yaskawa Electric Corp
Priority date: 2006-11-07
Filing date: 2006-11-07
Publication date: 2013-03-13
Anticipated expiration: 2026-11-07
Also published as: JP2008114995A

Description

本発明は、ボールネジ駆動の搬送装置に関する。

従来のボールネジ駆動による搬送装置は、１組のボールネジ機構でキャリアを移動させている（例えば、特許文献１参照）。
特開平４−１３６７０５号公報（第２頁、図１）

従来の搬送装置は、重量物を高速搬送する場合には、ボールネジおよび駆動モータが大型化することに伴い、システム全体が大型化していた。また、ボールネジ容量に限界があるため、高速搬送には適していなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、２つのボールネジを並列に配置し、高速かつ安全にすることができる搬送装置を提供することを目的とする。

上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
本発明は、ボールネジ機構を備えた搬送装置において、搬送物を載置するためのキャリアと、前記キャリアを取り付けるためのフランジと、前記フランジを取り付けるための第１および第２のナットと、前記第１および第２のナットをそれぞれ直動させるための第１および第２のボールネジと、前記第１および第２のボールネジをそれぞれ回転させるための第１および第２の回転駆動手段と、前記キャリアを案内するためのガイド手段と、前記ガイド手段が固定される固定ベースと、を備え、前記第１および第２のボールネジが互いに並列に配置されたことを特徴とするものである。
また、本発明は、前記固定ベース面に垂直な軸をａ１、ａ２、前記固定ベース面に平行で前記ａ１、ａ２に垂直な軸をｂ１、ｂ２、前記ａ１、ａ２と前記ｂ１、ｂ２に垂直な軸をｃ１、ｃ２、前記ａ１、ａ２に平行な軸をｅ１、ｅ２、前記ｂ１、ｂ２に平行な軸をｄ１、ｄ２としたとき、前記第１のモータおよび前記第１のボールネジは、前記ａ１周りに回転可能であり、前記第２のモータおよび前記第２のボールネジは、前記ａ２周りに回転可能であり、前記フランジは、前記第１および第２のナットにそれぞれ取り付けられた前記ｄ１周りに回転可能なハウジングを介して取り付けられるとともに、前記前記ｅ１、ｅ２に平行な軸ｆ周りに回転可能であることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記モータと前記ボールネジとを備えた直動駆動装置に代えて、エアシリンダ、油圧シリンダ、リニアモータ又はラックピニオンのいずれかを備えたことを特徴とするものである。

本願発明によると、ボールネジ１本当たりに作用する負荷を半減させ、高速搬送を可能とすることができる。

以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。

図１は本実施例である搬送装置の上面構成図、図２は側面図、図３は正面図である。
図１、図２、図３において、地面に固定された固定ベース１である。
２、３は、固定ベース１面に垂直な軸ａ１、ａ２に回転自由に連結された２対のハウジングであり、それぞれ固定ベース１面に平行で軸ａ１、ａ２に垂直な軸ｂ１、ｂ２に回転自由に連結されたハウジング４、５を備えている。
ハウジング４、５にはそれぞれ回転軸ａ１、ａ２と回転軸軸ｂ１、ｂ２に垂直な軸ｃ１、ｃ２上に、ベアリング６、７、８、９により回転自由に支持されたボールネジ１０、１１を有する。ボールネジ１０、１１はそれぞれカップリング１２、１３によりモータ１４、１５と連結され、モータ１４、１５はそれぞれハウジング４、５に固定され、モータ１４、１５によりボールネジ１０、１１を駆動する。
ボールネジ１０、１１に備え付けられたナット１６、１７は回転軸ｂ１、ｂ２に平行な回転軸ｄ１、ｄ２に回転自由に連結されたハウジング１８、１９を有し、ハウジング１８、１９は、回転軸ａ１、ａ２に平行な回転軸ｅ１、ｅ２に回転自由にフランジ２０に連結される。
フランジ２０は回転軸ｅ１、ｅ２に平行な軸ｆに回転自由にキャリア２１に連結され、キャリア２１はリニアガイド２２、２３によって固定ベース１に連結される。搬送物２４はキャリア２１に固定され、モータ１４、１５の駆動により固定ベース１上に設けられたリニアガイド２２、２３の長手方向軸ｇ上の移動を可能とする。

次に、その動作について説明する。
前記モータ１４、１５が同期して駆動する状態では、ナット１６、１７が同じ動作をするため、搬送物は軸ｇ上を移動する。
一方、モータ１５が止まっている状態で、モータ１４のみを駆動した場合には、図４に示すように、モータ１５とナット１７の距離ｒ１を保ったまま回転軸ａ２回りにθ１だけ回転する。フランジ２０は回転軸ｅ２回りにθ２回転することで、回転軸ｅ１、ｅ２の距離ｒ２を一定に保つため、ボールネジ１０は回転軸ａ１回りにθ３だけ回転するが、キャリア２１はリニアガイド２２、２３により軸ｇ上にしか可動できないためキャリア２１はＬ１だけ移動する。

また、図５に示すように、ハウジング３の組付けにＬ２の取り付け誤差が生じた場合でもボールネジとナット１７はそれぞれ回転軸ｂ２、ｄ２に回転自由に連結されているため、回転軸ｄ２回りにボールネジがθ４傾いて取り付けることが可能である。そのためボールネジ１０、１１の取り付けに誤差が生じた場合でも前記動作が可能である。

なお、前記モータと前記ボールネジとを備えた直動駆動装置に代えて、エアシリンダ、油圧シリンダ、リニアモータ又はラックピニオンを備えた直動駆動装置としても良い。

以上のように、２つのボールネジを並列に配置しているので、高速ボールネジ１本当たりに作用する負荷を半減させ、高速搬送することができる。
また、各ボールネジおよびキャリアは所定方向に回転することができるので、同期誤差や取り付け誤差が存在する場合、さらには、非常停止時の停止位置ズレが発生する場合であっても、搬送が可能である。

本発明の第１実施例を示す搬送装置の上面図本発明の第１実施例を示す搬送装置の側面図本発明の第１実施例を示す搬送装置の正面図本発明の第１実施例を示す搬送装置の動作上面図本発明の第１実施例を示す搬送装置の組付け図

符号の説明

１固定ベース
２、３、４、５、１８、１９ハウジング
６、７、８、９ベアリング
１０、１１ボールネジ
１２、１３カップリング
１４、１５モータ
１２、１３リスト
１６、１７ナット
２０フランジ
２１キャリア
２２、２３リニアガイド
２４搬送物

Claims

ボールネジ機構を備えた搬送装置において、
搬送物が載置されるキャリアと、前記キャリアが取り付けられるフランジと、
前記フランジが取り付けられる第１および第２のナットと、
互いに並列に配置されるとともに、前記第１および第２のナットをそれぞれ直動させる第１および第２のボールネジと、
前記第１および第２のボールネジをそれぞれ回転させる第１および第２の回転駆動手段と、
前記キャリアを案内するガイド手段と、
前記ガイド手段が固定される固定ベースと、を備え、
前記固定ベース面に垂直な軸をａ１、ａ２、前記固定ベース面に平行で前記ａ１、ａ２に垂直な軸をｂ１、ｂ２、前記ａ１、ａ２と前記ｂ１、ｂ２とに垂直な軸をｃ１、ｃ２、前記ａ１、ａ２に平行な軸をｅ１、ｅ２とした場合に、
前記第１の回転駆動手段および前記第１のボールネジは、前記ａ１周りに前記固定ベースに対して回転可能であり、
前記第２の回転駆動手段および前記第２のボールネジは、前記ａ２周りに前記固定ベースに対して回転可能であり、
前記フランジは、前記第１および第２のナットにそれぞれ取り付けられた第１および第２のハウジングを介して前記第１および第２のナットに取り付けられるとともに、前記ｅ１、ｅ２周りに前記第１および第２のハウジングに対してそれぞれ回転可能であり、
前記キャリアは、前記ｅ１、ｅ２に平行な軸ｆ周りに前記フランジに対して回転可能であることを特徴とする搬送装置。
前記ｂ１、ｂ２に平行な軸をｄ１、ｄ２とした場合に、
前記第１の回転駆動手段および前記第１のボールネジは、前記ｂ１周りに前記固定ベースに対して回転可能であり、
前記第２の回転駆動手段および前記第２のボールネジは、前記ｂ２周りに前記固定ベースに対して回転可能であり、
前記第１のハウジングは、前記ｄ１周りに前記第１のナットに対して回転可能であり、
前記第２のハウジングは、前記ｄ２周りに前記第２のナットに対して回転可能であることを特徴とする請求項１に記載の搬送装置。