JP3356526B2 - パレット移送装置 - Google Patents

パレット移送装置

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JP3356526B2
JP3356526B2 JP01980394A JP1980394A JP3356526B2 JP 3356526 B2 JP3356526 B2 JP 3356526B2 JP 01980394 A JP01980394 A JP 01980394A JP 1980394 A JP1980394 A JP 1980394A JP 3356526 B2 JP3356526 B2 JP 3356526B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のパレットを所
定位置、例えば加工機械における加工ステーションへ移
送するパレット移送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加工機械設備において、被加工物
をパレット上に設置して各加工ステーションへ移載する
パレット移送装置として、特公昭49-49157号公報に記載
の発明等が提案されている。
【0003】このパレット移送装置は、パレットがガイ
ドレールに係合され、円筒カムがその軸心をガイドレー
ルに沿って配設され、パレットに設置されたカムフォロ
アが円筒カムのカム溝に嵌合されて、この円筒カムの回
転駆動により、カムフォロア及びカム溝を介し、パレッ
トがガイドレールに沿い移送可能に設けられたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
パレット移送装置では、送り円筒カムの作用で、パレッ
トを送りガイドレールに沿って移送する送り側と、戻し
円筒カムの作用で、パレットを戻しガイドレールに沿っ
て移送する戻し側との間でパレットを移載させるのに、
「手動もしくは適当装置」により実施して、パレットを
循環移送させている。従って、パレットを確実に移送で
きず、従ってパレットの高速移送も実施できない。
【0005】この発明は、上述の事情を考慮してなされ
たものであり、複数のパレットを確実かつ高速に移送で
きるパレット移送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、送りガイド
レール、戻しガイドレールのそれぞれに送り円筒カム、
戻し円筒カムが平行に配置され、上記両ガイドレールに
パレットが係合され、このパレットのカムフォロアが上
記送り円筒カム及び戻し円筒カムのカム溝に嵌合し、こ
の送り円筒カム、戻し円筒カムの回転運動により上記パ
レットを上記送りガイドレールに沿って水平状態で送り
方向に、戻しガイドレールに沿って垂直状態で戻し方向
にそれぞれ移送可能とし、上記両ガイドレール及び上記
両円筒カムの両端部に移載装置が設置され、この移載装
置は、一方向に間欠回転されるインデックステーブル
複数個のアームが固着され、各アームは前記インデック
ステーブルの間欠回転により前記送りガイドレールの延
長上または前記戻しガイドレールの延長上に順次位置付
けられ、これにより上記両ガイドレール及び上記両円筒
カムの軸心に対する鉛直面内で上記パレットを回転させ
て、上記送りガイドレール及び送り円筒カムと上記戻し
ガイドレール及び上記戻し円筒カムとの間で上記パレッ
トを移載可能とし、上記送り円筒カム、上記戻し円筒カ
ム及び上記移載装置が同一の駆動源により駆動されたも
のである。
【0007】
【0008】
【0009】
【作用】この発明にかかるパレット移送装置によれば、
送りガイドレールに沿ってパレットを移送させる送り円
筒カムと、戻しガイドレールに沿ってパレットを移送さ
せる戻し円筒カムと、パレットを、送りガイドレール及
び送り円筒カムと戻しガイドレール及び戻し円筒カムと
の間で移載させる移載装置とが、同一駆動源にて駆動さ
れることから、送り円筒カム、戻し円筒カム及び移載装
置間でパレットを循環移送させる間に、パレットに移送
タイミングのずれが生じず、パレットを確実に移送でき
る。
【0010】また、上述のように、送り円筒カム、戻し
円筒カム及び移載装置間を循環移送されるパレット11
に移送タイミングのずれが生じないので、駆動源の回転
速度を上げてパレット11の移送速度を上昇させても、
パレット11に滞り等の不都合が生じず、パレット11
を高速移送させることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明に係るパレット移送装置の一
実施例を示す正面斜視図である。図2は、図1のパレッ
ト移送装置の背面斜視図である。図3は、図1及び図2
のパレット移送装置の駆動系を示す斜視図である。図4
は図1のIV-IV 線に沿う断面図である。図5は、図4の
V-V 線に沿う断面図である。図6は、図1及び図2の送
り円筒カムを示し、(A)がその正面図、(B)がその
カム展開図である。図7は、図2の戻し円筒カムを示
し、(A)がその正面図、(B)がそのカム展開図であ
る。
【0012】図1及び図2に示すように、パレット移送
装置10は、複数のパレット11の走行を案内する送り
ガイドレール12及び戻しガイドレール13と、送りガ
イドレール12、戻しガイドレール13間にパレット1
1を間欠的に移載する戻し移載装置14及び送り移載装
置15と、パレット11を走行させる送り円筒カム16
及び戻し円筒カム17と、送り円筒カム16及び戻し円
筒カム17を回転駆動させるカム駆動機構18と、を有
して構成される。
【0013】送りガイドレール12及び戻しガイドレー
ル13は、パレット11の移送方向に配置され、それぞ
れが図4に示すように、レールエレメント19をレール
枠20にボルト固定されたものとして構成される。これ
らの送りガイドレール12及び戻しガイドレール13
は、鉛直面内で約90度離れて配置され、図1及び図2に
示すように、レール枠20がレールスタンド21により
フレーム22に支持される。つまり、送りガイドレール
12は、パレット11を水平状態で移送可能とし、戻し
ガイドレール13はパレット11を垂直状態で移送可能
とする。
【0014】また、複数枚のパレット11のそれぞれ
は、図4に示すように、パレットプレート23にスライ
ダ24を固着し、カムフォロアとしてのカムローラ25
を設置して構成される。これらのスライダ24及びカム
ローラ25は、鉛直面内で約90度離れて配置され、スラ
イダ24が送りガイドレール12及び戻しガイドレール
13のレールエレメント19に係合可能に設けられる。
また、カムローラ25が、送り円筒カム16、戻し円筒
カム17のカム溝29、30(後述)に嵌合される。上
記パレットプレート23の表面11Aに、被加工物が設
置可能とされる。
【0015】上記戻し移載装置14、送り移載装置15
は、図1及び図2に示すように、送りガイドレール1
2、戻しガイドレール13、送り円筒カム16及び戻し
円筒カム17の両端部にそれぞれ配置される。これらの
戻し移載装置14及び送り移載装置15は、移載装置本
体26が、後述の駆動系50からの連結回転を間欠回転
に変換して、インデックステーブル26Aを間欠回転さ
せ、インデックステーブル26Aに複数本、例えば4本
のアーム27がほぼ放射状に固着されたものであり、ア
ーム27の先端部にレールエレメント28が固着され
る。レールエレメント28は、断面形状が送りガイドレ
ール12及び戻しガイドレール13のレールエレメント
19と同一形状であり、軸長が、パレット11の送りガ
イドレール12及び戻しガイドレール13方向長さより
若干長いものとして設定され、インデックステーブル2
6Aの間欠回転により、送りガイドレール12のレール
エレメント19の延長上位置、または戻しガイドレール
13のレールエレメント19の延長上位置に順次位置付
けられる。
【0016】戻し移載装置14は、送りガイドレール1
2からレールエレメント28に移送されたパレット11
を、鉛直面内で下方へ90度回転させて、戻しガイドレー
ル13に移載させる。また、送り移載装置15は、戻し
ガイドレール13からレールエレメント28に移載され
たパレット11を、鉛直方向上方へ約90度回転させて送
りガイドレール12に移載させる。
【0017】送り円筒カム16及び戻し円筒カム17
は、図1及び図2に示すように、その軸心が送りガイド
レール12及び戻しガイドレール13に沿って平行に配
設され、鉛直面内で約90度離れた位置に設置される(図
4)。送り円筒カム16、戻し円筒カム17には送りカ
ム溝29、戻しカム溝30がそれぞれ形成され、これら
の送りカム溝29及び戻しカム溝30に、パレット11
のカムローラ25が嵌合可能とされる。
【0018】図6に示すように、送り円筒カム16の送
りカム溝29は、送り円筒カム16の外周に、この送り
円筒カム16の軸線Xに沿って複数本(この実施例では
11本)のカム溝エレメント29A、29B、29C、
29D、29E、29F、29G、29H、29I、2
9J及び29Kが連続して刻設して構成されたものであ
る。尚、図6中の符号44は、後述のスラスト溝を示
す。これらのカム溝エレメント29A〜Kは、それぞれ
直線部aと傾斜部bとが一連に設けられたものである。
直線部aは、送り円筒カム16の軸線Xに対し直角に形
成され、傾斜部bは、送り円筒カム16の軸線Xに対し
傾斜して形成される。隣り合うカム溝エレメント29A
〜Kの傾斜部bと直線部aとが連続して構成される。
【0019】カム溝エレメント29B〜Jでは、直線部
aは、送り円筒カム16の側面の0°位置からθ1位置
まで延び、この位置から360 °位置まで傾斜部bが傾斜
して延びる。この傾斜部bが送り円筒カム16の軸線X
方向に延在する寸法は、カム溝エレメント29B、29
C及び29DでS2、カム溝エレメント29E、29F
及び29GでS3、カム溝エレメント29H、29I及
び29JでS4にそれぞれ設定される(S3<S2<S
4)。
【0020】また、カム溝エレメント29Aでは、直線
部aは、送り円筒カム16の側面のθ4位置から0 °位
置を越えてθ2位置まで延び、この位置から360 °位置
まで傾斜部bが傾斜して延びる。また、カム溝エレメン
ト29Kでは、傾斜部bが、送り円筒カム16の側面の
0 °位置からθ3位置まで傾斜して延び、この位置から
直線部aが、360 °位置を越えてθ2位置まで直線に延
びる。これらのカム溝エレメント29A及び29Kで
は、傾斜部bが送り円筒カム16の軸線X方向に延在す
る寸法は、S1(S3<S1<S2)に設定される。
【0021】送り円筒カム16の回転により、パレット
11のカムローラ25がカム溝エレメント29A〜Kの
直線部a内を移動するときに、パレット11は送り円筒
カム16の軸線X方向に停止し、パレット11のカムロ
ーラ25がカム溝エレメント29A〜Kの傾斜部b内を
移動するときに、パレット11は送り円筒カム16のX
方向に移動し、送りガイドレール12に沿ってA方向に
移送される。従って、送り円筒カム16の回転によっ
て、パレット11のカムローラ25がカム溝エレメント
29A〜Kからなる送りカム溝29内を移動することに
より、パレット11は、送りガイドレール12に沿って
間欠移送可能に構成される。
【0022】カム溝エレメント29A〜Kの傾斜部bに
おける送り円筒カム16の軸線X方向の寸法sは、カム
溝エレメント29A〜Kのそれぞれに嵌合する各パレッ
ト11のポジション間隔として設定される。また、この
ポジション間隔と送り円筒カム16の回転速度とから、
カム溝エレメント29A〜Kのそれぞれに嵌合する各パ
レット11の移送時間が決定される。更に、各カム溝エ
レメント29A〜Kにおける直線部aの長さと送り円筒
カム16の回転速度とから、カム溝エレメント29A〜
Kのそれぞれに嵌合する各パレット11の停止時間が決
定される。
【0023】これらのパレット11の移送時間及び停止
時間により定められる送り円筒カム16によるパレット
11の間欠移送時間は、前記戻し移載装置14及び送り
移載装置15によるパレット11の間欠回転時間と同一
に設定される。
【0024】一方、図7に示すように、樹脂材からなる
戻し円筒カム17の戻しカム溝30は、戻し円筒カム1
7の外周に、この戻し円筒カム17の軸線Yに沿って複
数本(この実施例では7本)のカム溝エレメント30
A、30B、30C、30D、30E、30F及び30
Gが連続して刻設して構成されたものである。この図7
の符号44も、後述のスラスト溝を示す。これらのカム
溝エレメント30A〜Gのうち、カム溝エレメント30
A及び30Gは、戻し円筒カム17の軸線Yに直角に延
びる直線部αと、戻し円筒カム17の軸線Yに傾斜して
延びる傾斜部βとが一連に設けられたものである。ま
た、カム溝エレメント30B〜Fは、傾斜部βのみにて
構成される。隣り合うカム溝エレメント30A〜Gの傾
斜部βが連続して設けられる。
【0025】カム溝エレメント30Aでは、直線部α
が、戻し円筒カム17の側面のθ6位置から0 °位置を
越えてθ5位置まで延び、この位置から360 °の位置ま
で傾斜部βが延びる。また、カム溝エレメント30Gで
は、直線部αが、戻し円筒カムの側面の0 °位置からθ
6位置まで延び、この位置から傾斜部βが360 °の全長
に渡り形成される。
【0026】これらのカム溝エレメント30A及び30
Gでは、傾斜部βにおける戻し円筒カム17の軸線Y方
向の寸法は、l1に設定される。また、カム溝エレメン
ト30B〜Fでは、傾斜部βにおける戻し円筒カム17
の軸線Y方向の寸法は、l2(>l1)に設定される。
従って、戻し円筒カム17の回転によってパレット11
のカムローラ25がカム溝エレメント30A〜Gの傾斜
部β内を移動することにより、パレット11は、戻し円
筒カム17の軸線Y方向に連続して移動し、戻しガイド
レール13に沿って矢印B方向に高速連続移送される。
【0027】尚、カム溝エレメント30A、30Gの直
線部αは、戻し移載装置14、送り移載装置15により
パレット11が鉛直回転される際に、パレット11のカ
ムローラ25が嵌合するための溝である。また、前記送
りカム溝29のカム溝エレメント29A及び29Kの直
線部aも、同様に、戻し移載装置14、送り移載装置1
5によりパレット11が鉛直回転される際に、このパレ
ット11のカムローラ25を嵌合させる機能を果たす。
【0028】上記送り円筒カム16及び戻し円筒カム1
7の回転が、カム駆動機構18により実施される。カム
駆動機構18は、特に図4及び図5に示すように、ドラ
イブギア31、回転駆動源としてのモータ(図示せ
ず)、送りドリブンギア32及び戻しドリブンギア33
を有して構成される。送りドリブンギア32、戻しドリ
ブンギア33は、送り円筒カム16、戻し円筒カム17
の軸方向任意の位置において、送り円筒カム16、戻し
円筒カム17のそれぞれの外周面に直接刻設される。ま
た、ドライブギア31は、送りドリブンギア32及び戻
しドリブンギア33に噛み合い、モータの駆動力が平ベ
ルト34を介して伝達されて、回転駆動される。
【0029】つまり、ドライブギア31はギアシャフト
35に回転一体に固着され、このギアシャフト35が軸
受36を介してギアハウジング37に回転自在に配設さ
れる。ギアハウジング37は、ギアスタンド38にボル
ト固着されて、フレーム22に支持される。ギアシャフ
ト35の一端にタイミングプーリ39が回転一体に固定
され、このタイミングプーリ39に平ベルト34が巻き
掛けられている。従って、後述のモータ55の回転によ
り、平ベルト34がタイミングプーリ39を介してドラ
イブギア31を回転させ、この回転駆動力が送りドリブ
ンギア32、戻しドリブンギア33を介して送り円筒カ
ム16、戻し円筒カム17にそれぞれ伝達される。
【0030】ところで、送り円筒カム16及び戻し円筒
カム17を回転駆動させる上記カム駆動機構18と、前
記戻し移載装置14及び送り移載装置15とは、図3に
示す動力系50によって駆動される。この動力系50は
フレーム22内に収納され、単一のモータ55、第1減
速機51、第2減速機52、第3減速機53及び第4減
速機54を有して構成される。
【0031】モータ55のシャフトに設置されたドライ
ブプーリ56と、第1減速機51のドリブンプーリ57
とが駆動ベルト58により連続されて、モータ55から
の回転駆動力が第1減速機51へ伝達され、ここで減速
される。第1減速機51にて減速された回転駆動力は、
ドライブシャフト59を経て第2減速機52、第3減速
機53及び第4減速機54へ伝達され、これらの第2減
速機52、第3減速機53及び第4減速機54にて再び
減速される。
【0032】第2減速機52からの回転駆動力は、タイ
ミングプーリ60、タイミングベルト34及びタイミン
グプーリ39を経て、カム駆動機構18のドライブギア
31ヘ伝達される。また、第3減速機53からの回転駆
動力は、ドライブプーリ61、駆動ベルト62及びドリ
ブンプーリ63を経て、戻し移載装置14の移載装置本
体26へ伝達される。更に、第4減速機54からの回転
駆動力は、ドライブプーリ64、駆動ベルト65及びド
リブンプーリ66を経て、送り移載装置15の移載装置
本体26へ伝達される。このように、単一のモータ55
の回転駆動力によって、カム駆動機構18のドライブギ
ア31、戻し移載装置14の移載装置本体26及び送り
移載装置15の移載装置本体26が回転駆動される。
【0033】尚、図1及び図2中の符号40はラジアル
ガイド装置であり、符号41はスラストガイド装置であ
る。このラジアルガイド装置40は、送り円筒カム1
6、戻し円筒カム17のそれぞれをラジアルローラ42
を用いて3点支持し、送り円筒カム16、戻し円筒カム
17をラジアル方向に支持する。このラジアルガイド装
置40は、送り円筒カム16及び戻し円筒カム17の軸
方向複数箇所(例えば3ヶ所)に設置される。
【0034】また、スラストガイド装置41は、先端に
スラストローラ43を備え、このスラストローラ43が
送り円筒カム16及び戻し円筒カム17に刻設されたス
ラスト溝44に噛み合うものである。スラスト溝44
は、送り円筒カム16及び戻し円筒カム17の軸心に直
交して形成される。スラストローラ43がスラスト溝4
4に嵌合することにより、送り円筒カム16及び戻し円
筒カム17の回転時に、この送り円筒カム16及び戻し
円筒カム17をスラスト方向に支持する。
【0035】次に、作用を説明する。駆動系50のモー
タ55が起動すると、カム駆動機構18のドライブギア
31が回転駆動されて、送り円筒カム16及び戻し円筒
カム17が同方向に回転し、同時に、戻し移載装置14
及び送り移載装置15の移載装置本体26がインデック
ステーブル26Aを間欠回転する。送り円筒カム16の
回転により、送りカム溝29及びカムローラ25を介し
て、パレット11が送りガイドレール12に沿い矢印A
方向に間欠移送される。この間欠移送されたパレット1
1は、戻し移載装置14におけるインデックステーブル
26Aの間欠回転により戻しガイドレール13側に移載
され、戻し円筒カム17の回転により、戻しカム溝30
及びカムローラ25を介して、戻しガイドレール13に
沿って矢印B方向に高速移送される。この高速移送され
たパレット11は、送り移載装置15におけるインデッ
クステーブル26Aの間欠回転により送りガイドレール
12側へ移載され、再び送り円筒カム16により送りガ
イドレール12上を間欠移送される。
【0036】例えば、パレット11が送りガイドレール
12上を間欠移送される間に、パレット11上に設置さ
れた被加工物が、パレット11の停止位置(加工ステー
ション)で加工機械により加工される。
【0037】上記実施例によれば、送りガイドレール1
2に沿ってパレット11を移送させる送り円筒カム16
と、戻しガイドレール13に沿ってパレット11を移送
させる戻し円筒カム17と、パレット11を送りガイド
レール12及び送り円筒カム16と戻しガイドレール1
3及び戻し円筒カム17との間で移載させる移載装置1
4及び15とが、駆動系50の単一のモータ55にて駆
動されることから、送り円筒カム16、戻し円筒カム1
7、戻し移載装置14及び送り移載装置15間でパレッ
ト11を循環移送させる間に、パレット11に移送タイ
ミングのずれが生じず、パレット11を確実に移送でき
る。
【0038】また、送り円筒カム16、戻し円筒カム1
7、戻し移載装置14及び送り移載装置15間で循環移
送されるパレット11に、上述のように移送タイミング
のずれが生じないので、単一のモータ55の回転数を上
げて、パレット11の移送速度を上昇させても、パレッ
ト11に滞り等の不都合が生じず、パレット11を高速
移送させることができる。
【0039】また、モータにより平ベルト34及びタイ
ミングプーリ39を介して回転駆動されるドライブギア
31に噛み合う送りドリブンギア32、戻しドリブンギ
ア33が、それぞれ送り円筒カム16、戻し円筒カム1
7の外周に直接刻設されたことから、カム駆動機構18
のギア数等の部品点数を低減でき、コストを下げること
ができる。
【0040】また、送りドリブンギア32、戻しドリブ
ンギア33を送り円筒カム16、戻し円筒カム17のそ
れぞれ任意の位置における外周に刻設したので、カム駆
動機構18のレイアウトの自由度が増し、このカム駆動
機構18の設置位置を調整すれば、パレット移送装置1
0を小型化できる。
【0041】更に、戻しガイドレール13がパレット1
1を垂直状態で戻し方向に移送させることから、戻し方
向に移送されるパレット11は、戻し円筒カム17の据
付面積内に収まる。この結果、パレット移送装置10の
設置面積を縮小でき、このパレット移送装置10を小型
化できる。
【0042】また、送り円筒カム16に形成された送り
カム溝29は、連続したカム溝エレメント29A〜Kか
ら構成され、各カム溝エレメント29A〜Kは、個別に
直線部aと傾斜部bが形成されている。従って、これら
のカム溝エレメント29A〜Kに嵌合するパレット11
のポジション間隔、移送時間及び停止時間を、カム溝エ
レメント29A〜Kの各位置毎に設定でき、これらの位
置においてパレット11を独立に移送させることができ
る。
【0043】更に、送り円筒カム16及び戻し円筒カム
17の両端部に位置するカム溝エレメント29A及び2
9Kには直線部aが形成され、またカム溝エレメント3
0A及び30Gには直線部αが形成されているので、パ
レット11のカムローラ25がこれらの直線部a、αに
嵌合することにより、パレット11を送り円筒カム16
及び戻し円筒カム17の軸方向に位置決めすることがで
きる。このため、パレット11用のストッパを設置する
必要がない。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るパレット
移送装置によれば、複数のパレットを確実かつ高速に移
送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明に係るパレット移送装置の一
実施例を示す正面斜視図である。
【図2】図2は、図1のパレット移送装置の背面斜視図
である。
【図3】図3は、図1及び図2のパレット移送装置の駆
動系を示す斜視図である。
【図4】図4は図1のIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図4のV-V 線に沿う断面図である。
【図6】図6は、図1及び図2の送り円筒カムを示し、
(A)がその正面図、(B)がそのカム展開図である。
【図7】図7は、図2の戻し円筒カムを示し、(A)が
その正面図、(B)がそのカム展開図である。
【符号の説明】
10 パレット移送装置 11 パレット 12 送りガイドレール 13 戻しガイドレール 14 戻し移載装置 15 送り移載装置 16 送り円筒カム 17 戻し円筒カム 18 カム駆動機構 25 カムローラ 26 移載装置本体 26A インデックステーブル 29 送りカム溝 30 戻しカム溝 31 ドライブギア 32 送りドリブンギア 33 戻しドリブンギア 50 駆動系 55 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 照井 眞 神奈川県海老名市東柏ヶ谷5丁目14番33 号 東芝精機株式会社内 (72)発明者 山崎 広夫 神奈川県海老名市東柏ヶ谷5丁目14番33 号 東芝精機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−102947(JP,A) 実開 昭63−59125(JP,U) 実開 平5−85724(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 7/00 B65G 35/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送りガイドレール、戻しガイドレールの
    それぞれに送り円筒カム、戻し円筒カムが平行に配置さ
    れ、上記両ガイドレールにパレットが係合され、このパ
    レットのカムフォロアが上記送り円筒カム及び戻し円筒
    カムのカム溝に嵌合し、この送り円筒カム、戻し円筒カ
    ムの回転運動により上記パレットを上記送りガイドレー
    ルに沿って水平状態で送り方向に、戻しガイドレールに
    沿って垂直状態で戻し方向にそれぞれ移送可能とし、 上記両ガイドレール及び上記両円筒カムの両端部に移載
    装置が設置され、この移載装置は、一方向に間欠回転さ
    れるインデックステーブルに複数個のアームが固着さ
    れ、各アームは前記インデックステーブルの間欠回転に
    より前記送りガイドレールの延長上または前記戻しガイ
    ドレールの延長上に順次位置付けられ、これにより上記
    両ガイドレール及び上記両円筒カムの軸心に対する鉛直
    面内で上記パレットを回転させて、上記送りガイドレー
    ル及び送り円筒カムと上記戻しガイドレール及び上記戻
    し円筒カムとの間で上記パレットを移載可能とし、 上記送り円筒カム、上記戻し円筒カム及び上記移載装置
    が同一の駆動源により駆動されたことを特徴とするパレ
    ット移送装置。
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