JP5162382B2 - 低降伏比高靭性厚鋼板 - Google Patents

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Description

本発明は、建築、海洋構造物、ラインパイプ、造船、土木、建設機械等の分野での使用に好適な、低降伏比高靭性鋼板に関するものである。
近年、各種溶接構造用鋼材においては、高強度、高靱性に加え、耐震性の観点から、降伏応力YSと引張強さTSの比で表される降伏比YR(YR=YS/TS)を低くすることも要求されている。一般に、鋼材の金属組織を、フェライトの様な軟質相の中に、ベイナイトやマルテンサイトなどの硬質相が適度に分散した組織にすることで、鋼材の低降伏比化が可能であることが知られている。
上記のような軟質相の中に硬質相が適度に分散した組織を得る製造方法として、例えば、特許文献1には、焼入れ(Q)と焼戻し(T)の中間に、フェライトとオーステナイトの二相域からの焼入れ(Q’)を施す熱処理方法が知られている。
また特許文献2には、製造工程が増加することがない方法として、Ar3変態点温度以上で圧延を終了した後、鋼材の温度がフェライトの生成するAr3変態点温度以下になるまで加速冷却の開始を遅らせる方法が開示されている。
一方、特許文献3には、特許文献1、特許文献2に開示されている様な複雑な熱処理を行わずに低降伏比を達成する技術として、フェライト、ベイナイトおよび島状マルテンサイトの三相組織とする方法が提案されている。
特開昭55−97425号公報 特開昭55−41927号公報 特開2005−23423号公報
しかしながら、これまで提案されている技術では、高加工度(D/t<10、D:鋼管直径mm、t:板厚)が要求される板厚:40mm以上の円形鋼管加工などにおいて、極低降伏比(YR<70%)と高靭性(vTrs<−20℃)を両立化することは困難であった。
本発明はこの様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、低降伏比でしかも高靭性な特性を発揮する厚鋼板を提供することにある。
上記課題を解決することのできた本発明に係る低降伏比高靭性厚鋼板とは、C:0.03〜0.15%(「質量%」の意味、化学成分については以下同じ)、Si:1.0%以下(0%を含まない)、Mn:1.0〜2.0%、P:0.015%以下(0%を含まない)、S:0.010%以下(0%を含まない)、Al:0.005〜0.060%、Ti:0.008〜0.030%、N:0.0020〜0.010%およびO:0.010%以下(0%を含まない)を夫々含有する鋼板であって、t/4(t:板厚)位置のミクロ組織において、フェライトおよびベイナイトの混合組織からなると共に、ベイナイト中に島状マルテンサイトが分散しており、且つフェライトの平均粒径が10〜50μmであると共に、ベイナイト中に存在する島状マルテンサイトの分率が全面積に対して1〜20面積%である点に要旨を有するものである。
本発明の厚鋼板には、必要に応じて更に他の元素として、(a)Cu:2%以下(0%を含まない)、Ni:2%以下(0%を含まない)およびCr:2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(b)Mo:0.5%以下(0%を含まない)、(c)Nb:0.050%以下(0%を含まない)、B:0.0030%以下(0%を含まない)およびV:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、(d)Mg:0.005%以下(0%を含まない)、(e)Ca:0.0035%以下(0%を含まない)、(f)Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%を含まない)、(g)Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含まない)、(h)希土類元素:0.010%以下(0を含まない)、等を含有させることも有用であり、含有される成分に応じて鋼板の特性が改善される。
本発明によれば、鋼材の化学成分組成を適切に調整すると共に、そのミクロ組織をフェライトおよびベイナイトの混合組織とし、ベイナイト中に島状マルテンサイトが分散したものとし、且つフェライトの平均粒径およびベイナイト中に存在する島状マルテンサイトの分率を適切な範囲に調整することによって、低降伏比でしかも高靭性な特性を発揮する厚鋼板が実現できた。こうした厚鋼板は、建築、海洋構造物、ラインパイプ、造船、土木、建設機械等の溶接構造物の素材として極めて有用である。
本発明者らは、低降伏比と母材靭性という相反する特性の両立化を目指して、最適な組織形態について鋭意研究を重ねた。その結果、低降伏比には硬質相と軟質相が必要であり、母材靭性の確保には軟質相のサイズと硬質相の硬さ・サイズを適度に制御することで達成できる事を知見した。
従来からのフェライト・マルテンサイト鋼では、硬質マルテンサイトが、靭性を劣化させる。一方、フェライト・ベイナイト鋼では、ベイナイトの硬さが不十分で低降伏比が得られない。最適な組織形態としては、フェライト、ベイナイトおよび島状マルテンサイト(MA)の三相組織である。また、従来技術のようにMAが鋼組織中にランダムに存在するのでは良好な降伏比-靭性バランスが実現できす、ベイナイト中にMAが分散して存在する方がより降伏比-靭性バランスに優れることを知見した。発明者らは、MAをベイナイト中に存在させるための成分と製造方法を鋭意検討した結果、本発明に至った。
本発明の鋼板は、t/4(t:板厚)位置のミクロ組織において、フェライトおよびベイナイトの混合組織であるが、この組織のフェライト分率は10〜90面積%程度であることが好ましい。フェライト分率が10面積%未満になると、降伏応力YSが高くなりすぎて、降伏比が大きくなり、90面積%を超えると、引張強さTS:490MPa以上を確保することができなくなる。
本発明の鋼板では、上記フェライトの平均粒径が10〜50μmであることも必要である。このフェライトの平均粒径が10μm未満では降伏応力YSが高くなり過ぎ、50μmを超えると母材靭性が劣化する。
本発明の厚鋼板では、ミクロ組織上の特徴として、ベイナイト中にMAが分散して存在するものであるが、ベイナイト中に存在するMAの分率が全面積に対して1〜20面積%であることも必要である。MAの分率が1面積%未満では降伏応力YSが高くなり過ぎ、20面積%を超えると母材靭性が劣化する。
本発明の厚鋼板では、その化学成分組成も適切に調整する必要があるが、各成分の範囲限定理由は以下の通りである。
[C:0.03〜0.15%]
Cは鋼板の強度を確保するために必要な元素であり、またMAを確保するためには0.03%以上含有させる必要がある。しかしながら、Cを過剰に含有させると靭性が却って低下することになる。こうしたことから、その上限は0.15%とする必要がある。尚、C含有量の好ましい下限は0.04%(より好ましくは0.05%)であり、好ましい上限は0.09%(より好ましくは0.08%)である。
[Si:1.0%以下(0%を含まない)]
Siは鋼板の強度を確保するために有効な元素であり、またMA生成に必要な元素である。しかしながら、Siを過剰に含有されると靭性が却って低下することになる。こうしたことから、その上限を1.0%とした。尚、Si含有量の好ましい下限は0.1%であり、好ましい上限は0.7%(より好ましくは0.5%)である。
[Mn:1.0〜2.0%]
Mnは焼入れ性を向上させて鋼板強度を確保する上で有効な元素であり、こうした効果を発揮させるためには、Mnは1.0%以上含有させる必要がある。しかしながら、Mnを過剰に含有させると、母材靭性が劣化するので上限を2.0%とする。尚、Mn含有量の好ましい下限は1.3%であり、好ましい上限は1.8%である。
[P:0.015%以下(0%を含まない)]
Pは可避的に混入してくる不純物であり、母材およびHAZの靭性に悪影響を及ぼすのでできるだけ少ない方が好ましい。こうした観点から、Pは0.015%以下に抑制するのが良い。P含有量の好ましい上限は0.01%である。
[S:0.010%以下(0%を含まない)]
Sは、鋼板中の合金元素と化合して種々の介在物を形成し、鋼板の延性や靭性に有害に作用する不純物であるので、できるだけ少ない方が好ましい。実用鋼の清浄度の程度を考慮してその上限を0.01%に抑制するのが良い。尚、Sは鋼に不可避的に含まれる不純物であり、その量を0%とすることは工業生産上困難である。
[Al:0.005〜0.060%]
Alは脱酸剤として有効な元素であると共に、鋼板のミクロ組織微細化による母材靭性向上効果も発揮する。こうした効果を発揮させるためには、Al含有量は0.005%以上とする必要がある。しかしながら、Alが過剰に含有されると母材靭性を劣化させる。こうしたことから、その上限を0.060%とした。尚、Al含有量の好ましい下限は0.01%であり(より好ましくは0.02%以上)、好ましい上限は0.04%である。
[Ti:0.008〜0.030%]
Tiは、鋼中にTiNを分散させて圧延前加熱時のオーステナイト粒(γ粒)の粗大化を防止する効果がある。こうした効果を発揮させるためには、Tiを0.008%以上含有させる必要がある。しかし、Ti含有量が過剰になると、母材およびHAZの靭性が劣化するため、0.030%以下とする。
[N:0.0020〜0.010%]
不純物として含有されるNは、Al,Ti,NbおよびB等と結合し、窒化物を形成して母材組織を微細化させる効果があるとともに、母材圧延前の加熱時および溶接時のγ粒の微細化等に寄与する。こうした効果を発揮させるには、Nは0.0020%以上含有させる必要がある。しかしながら、固溶Nは母材靭性を劣化させる原因となる。全窒素量の増加により、前述の窒化物は増加するが固溶Nも過剰となり、有害となるため、0.010%以下とする必要がある。
[O:0.010%以下(0を含まない)]
Oは、不可避的不純物として含有されるが、鋼中では酸化物として存在する。しかしながら、その含有量が0.010%を超えると粗大な酸化物が生成して母材靭性、HAZ靭性が劣化する。こうしたことから、O含有量の上限を0.010%とする。O含有量の好ましい上限は0.005%(より好ましくは0.003%)である。
本発明の鋼板において、上記成分の他は、鉄および不可避的不純物(例えば、Sb,Se,Te等)からなるものであるが、その特性を阻害しない程度の微量成分(許容成分)も含み得るものであり、こうした鋼板も本発明の範囲に含まれるものである。また必要によって、以下の元素を含有することも有効である。これらの成分を含有させるときの範囲限定理由は、次の通りである。
[Cu:2%以下(0%を含まない)、Ni:2%以下(0%を含まない)およびCr:2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上]
Cu、NiおよびCrは、いずれも焼入れ性を高めて鋼板の強度を向上させるのに有効な元素であり、必要によって含有される。しかしながら、これらの元素の含有量が過剰になると、母材靭性が却って低下するので、いずれも2%以下(より好ましくは1%以下)とするのがよい。上記効果を発揮させるための好ましい下限は、いずれも0.20%(より好ましくは0.40%)である。
[Mo:0.5%以下(0%を含まない)]
Moは焼入れ性を向上させ鋼板の強度確保に有効な元素であり、焼戻し脆性を防止するために適宜利用される。こうした効果はその含有量が増加するにつれて増大するが、Mo含有量が過剰になると母材およびHAZの靭性が劣化するので、0.5%以下とするのが好ましい。より好ましくは、0.30%以下とするのが良い。
[Nb:0.050%以下(0%を含まない)、B:0.0030%以下(0%を含まない)およびV:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上]
Nb、BおよびVは、焼入れ性を向上させて母材強度を向上させる効果を発揮するため必要に応じて添加される。またVは焼戻し軟化抵抗を高くする効果もある。しかしながら、Nbが多量に含有されると炭化物の生成が多くなり母材およびHAZの靭性が劣化するため、0.050%以下(より好ましくは0.04%以下、更に好ましくは0.03%以下)とするのが良い。またBが多量に含有されると母材靭性が劣化するため、0.0030%以下(より好ましくは0.020%以下、0.015%以下)とするのが良い。Vは上記効果を有効に発揮させるためには0.01%以上含有させることが好ましいが、多量に含有させると母材およびHAZの靭性が劣化するため、0.1%以下(より好ましくは0.05%以下)とするのが良い。
[Mg:0.005%以下(0%を含まない)]
Mgは、MgOを形成し、HAZにおけるオーステナイト粒の粗大化を抑制することによって、HAZ靭性を向上させる効果を有するため、必要によって含有される。しかしながら、Mgの含有量が過剰になると、介在物が粗大化してHAZ靭性が劣化するため、0.005%以下(より好ましくは0.0035%以下)にするのが良い。
[Ca:0.0035%以下(0%を含まない)]
Caは硫化物の形態を制御してHAZ靭性の向上に寄与する元素である。しかし、0.0035%を超えて過剰に含有させてもHAZ靭性が却って劣化する。尚、Ca含有量の好ましい上限は0.020%、より好ましくは0.0015%である。
[Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%
を含まない)]
ZrおよびHfは、Tiと同様、Nと窒化物を形成し、溶接時におけるHAZのオーステナイト粒を微細化し、HAZ靭性改善に有効な元素である。しかし、過剰に含有されるとHAZ靭性を却って低下させる。このため、これらの元素を含有するときには、Zrは0.1%以下、Hfは0.05%以下とする。
[Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含
まない)]
CoおよびWは、焼入れ性を向上させ母材強度を高める効果を有するので、必要により含有される。しかし、過剰に含有するとHAZ靭性が劣化するため、上限をいずれも2.5%とする。
[希土類元素(REM):0.010%以下(0を含まない)]
REMは、鋼材中に不可避的に混入してくる介在物(酸化物や硫化物等)の形状を微細化・球状化することによって、HAZの靭性向上に寄与する元素であり、必要によって含有される。こうした効果は、その含有量が増加するにつれて増大するが、REMの含有量が過剰になると、介在物が粗大化してHAZ靭性が劣化するため、0.010%以下に抑えることが好ましい。尚、本発明において、REMとは、ランタノイド元素(LaからLnまでの15元素)およびSc(スカンジウム)とY(イットリウム)を含む意味である。
本発明の厚鋼板を製造するに当たっては、上記化学成分量を満たす鋼を、通常の溶製法によって溶製し、この溶鋼を冷却してスラブとした後、例えば、950〜1300℃の範囲に加熱した後熱間圧延を行い、Ar3変態点+100℃〜Ar3変態点+150℃の温度範囲での圧下率を10%以上とし、仕上げ圧延温度を800〜700℃とした後、冷却開始を仕上げ圧延温度から−50℃以内で加速冷却を開始し、5〜50℃/秒の平均冷却速度で400℃〜150℃まで水冷した後、空冷するようにすればよい。この方法における各条件の範囲設定理由は次の通りである。
[加熱温度:950〜1300℃]
鋼板の組織を一旦全てオーステナイト化するという観点から950℃以上とする必要があるが、加熱温度が1300℃を超えると、オーステナイトが粗大化して後の工程で所定の組織を得ることは難しくなる。
[Ar3変態点+100℃〜Ar3変態点+150℃の温度範囲での圧下率:10%以上]
この温度範囲での圧下率を10%以上とすることによって、フェライトの粒径を微細化できる。この温度範囲を外れたり、圧下率が10%未満では、フェライトの粒径が粗大化するようになる。尚、本発明において「Ar3変態点」とは、下記(1)式で求められた値である。
Ar3=910−230×[C]+25×[Si]−74×[Mn]−56×[Cu]
−16×[Ni]−9×[Cr]−5×[Mo]−1620×[Nb]…(1)
但し、[C],[Si],[Mn],[Cu],[Ni],[Cr],[Mo]および[Nb]は、夫々C,Si,Mn,Cu,Ni,Cr,MoおよびNbの含有量(質量%)を示す。
[仕上げ圧延温度:800〜700℃]
仕上げ圧延温度が800℃を超えると、フェライト粒径が粗大化となり、700℃未満となると、フェライト粒径が10μm未満となって降伏応力YSが高くなりすぎる。
[冷却開始温度:仕上げ圧延温度から−50℃以内]
圧延後の冷却開始温度が仕上げ圧延温度よりも−50℃よりも低くなると、フェライトの粗大化を招く。
[5〜50℃/秒の平均冷却速度で400℃〜150℃まで加速冷却]
加速冷却時の平均冷却速度が5℃/秒未満では、フェライト粒の粗大化を招き、50℃/秒を超えるとフェライト量が不足する。また、冷却停止温度を400〜150℃とするのは、MAを所定量生成させるためである。
尚上記で示した温度は、鋼板表面の位置の温度で管理したものである。また、本発明の鋼板は、厚鋼板を想定したものであるが、このときの板厚は約40mm以上であり、上限については特に限定されないが、通常100mm以下である。
本発明では、上記のように化学成分組成および特定領域での組織を規定することによって、靭性(母材靭性)に優れた低降伏比厚鋼板が実現できるのであるが、こうした厚鋼板は、溶接熱影響部(以下、「HAZ」と示す)の靭性も基本的に良好なものである。即ち、本発明の厚鋼板は、建築、海洋構造物、ラインパイプ、造船、土木、建設機械等の分野の溶接構造物として適用されるものであり、溶接されたときのHAZの靭性が良好であることも要求されるが、こうしたHAZ靭性も良好なものとなる。
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
実験例1
下記表1〜3に化学成分組成を示す各種溶鋼を、通常の溶製法によって溶製し、この溶鋼を冷却してスラブとした後、下記表4、5に示した条件で熱間圧延および冷却を行い、各種鋼板(厚み:50mm)を得た。尚、下記表1、3において、REMはLaを50%程度とCeを25%程度含有するミッシュメタルの形態で添加した。尚、下記表1〜3中「−」は元素を添加していないことを示している。
得られた各鋼板について、母材組織(フェライト粒径、MA分率)、機械的特性(母材の引張特性、母材の衝撃特性)を下記の方法によって測定すると共に、HAZ靭性についても評価した。測定結果を、下記表6、7に示す。
[フェライト分率、フェライト粒径の測定]
各鋼板のt/4部(t:板厚)の位置から採取した2cm角の試験片を鏡面研磨し、ナイタール腐食液(2%硝酸―エタノール溶液)でエッチング後、光学顕微鏡によって組織を観察し(倍率100倍:n=10)、JIS G 0552規定の比較法の手法に基づきフェライト粒径(平均値)を測定した。
[MA分率の測定]
各鋼板のt/4部(t:板厚)の位置について、鏡面研磨した試験片をレペラー腐食し、光学顕微鏡によって組織を観察し、倍率1000倍、50μm角の領域をn=10で撮影し、画像解析装置(Media Cybernetics製:Image−Pro Plus)によってベイナイト組織中に存在するMAを特定し、その面積率(平均値)を測定した。
[母材の引張特性の評価]
各鋼板のt/4部(t:板厚)の位置からJIS4号試験片を採取し、JIS Z2241に従って引張試験を行うことによって、降伏応力YS(降伏点YP)および引張強さTSを測定し、降伏比YRを計算した。
[母材の衝撃特性(靭性)の評価]
母材の衝撃特性(靭性)は、Vノッチシャルピー試験を行い、遷移曲線によりvTrs(脆性破面遷移温度)を求めた。t/4部(t板厚)からJIS4号試験片を採取し、JIS Z2242に従って試験を実施した。このとき各温度(最低4温度以上)の測定につき、n=3で試験を実施し、3点中最も脆性破面率の高い点を通るように脆性破面遷移曲線を描き、脆性破面率50%の温度を脆性破面遷移温度vTrsとして算出した(vTrsが最も高温側となるように線を引く)。
[HAZ靭性試験]
サブマージアーク溶接(2kJ/mm)を行ったときの熱サイクルを模擬したHAZ靭性評価法として、加熱温度:1400℃で5秒保持、その後冷却が800〜500℃の冷却時間(Tc):25秒の熱サイクルで各供試鋼板を熱処理した後、温度−40℃におけるシャルピー吸収エネルギー(Vノッチ)を測定した。尚、試験片としては、板厚t/4部(t:板厚)の位置から採取したサイズ10mm×10mm×55mmの棒状で、中央部片面に深さ;2mmのVノッチを形成したものを使用した。このときVシャルピー衝撃値(vE−40)が50J以上を合格とした。
これらの結果から明らかなように、実験No.1〜22は、本発明で規定する要件を満足する例であり、母材、HAZともに靭性が良好な低降伏比厚鋼板が得られている。これに対して、実験No.23〜56では、本発明で規定するいずれかの要件を外れる例であり、いずれかの特性が得られていないことが分かる。尚、実験No.2で得られた鋼板のミクロ組織を図1(図面代用顕微鏡写真)に示す(白く見える部分がMAを示す)。
実験No.2で得られた鋼板のミクロ組織を示す図面代用顕微鏡写真である。

Claims (9)

  1. C:0.03〜0.15%(「質量%」の意味、化学成分については以下同じ)、Si:1.0%以下(0%を含まない)、Mn:1.0〜2.0%、P:0.015%以下(0%を含まない)、S:0.010%以下(0%を含まない)、Al:0.005〜0.060%、Ti:0.008〜0.030%、N:0.0020〜0.010%およびO:0.010%以下(0%を含まない)を夫々含有する鋼板であって、t/4(t:板厚)位置のミクロ組織において、フェライトおよびベイナイトの混合組織からなると共に、ベイナイト中に島状マルテンサイトが分散しており、且つフェライトの平均粒径が10〜50μmであると共に、ベイナイト中に存在する島状マルテンサイトの分率が全面積に対して1〜20面積%であることを特徴とする低降伏比高靭性厚鋼板。
  2. 更に、Cu:2%以下(0%を含まない)、Ni:2%以下(0%を含まない)およびCr:2%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1に記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  3. 更に、Mo:0.5%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1または2に記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  4. 更に、Nb:0.050%以下(0%を含まない)、B:0.0030%以下(0%を含まない)およびV:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  5. 更に、Mg:0.005%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  6. 更に、Ca:0.0035%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜5のいずれかに記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  7. 更に、Zr:0.1%以下(0%を含まない)および/またはHf:0.05%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜6のいずれかに記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  8. 更に、Co:2.5%以下(0%を含まない)および/またはW:2.5%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1〜7のいずれかに記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
  9. 更に、希土類元素:0.010%以下(0を含まない)を含有するものである請求項1〜8のいずれかに記載の低降伏比高靭性厚鋼板。
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