JP5157290B2 - 光走査装置、画像形成装置、光走査方装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置、光走査方装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、光走査装置、画像形成装置、光走査方装置の制御方法、制御プログラム、記録媒体及び製造方法に関し、特に複数の発光素子アレイによって構成された発光素子ヘッドにおける発光素子アレイの継ぎ目の処理に関する。
感光体に光を照射して潜像を形成する光書込装置には、レーザ光によるレーザダイオード(LD)走査方式を採用したものと、アレイ状に配されたLEDなどの発光素子による発光素子アレイ走査方式を採用したものとがある。この発光素子アレイ走査方式では、LD走査方式におけるポリゴンミラーのような可動部がないために信頼性が高い。また、A0判などの大判サイズのプリント出力を行う広幅機では、LEDアレイとセルフォックレンズ等の光学素子とを一体化したLEDヘッドを配置することによって発光素子アレイ走査方式を実現でき、主走査方向に光ビームを走査するための光学的空間が不要となるので、装置全体を小型化するためにLD走査方式から発光素子アレイ走査方式へと置き換わってきている。
また、大判サイズのプリント出力を行う広幅機において、画像書込幅(最大原稿幅)以上の長尺の発光素子アレイユニットを使用した場合は、使用するLED素子ドライバICが増加して生産の歩留まりが低下してしまう。更に、発光素子アレイユニットが長いので、書込ビームの配列精度を維持するためには、部品精度を高める必要があり、小型のプリンタ、複写機に比べて部品単価が高くなる。また、発光素子が1ドット分でも故障したときにはユニットを交換する必要があるが、発光素子アレイユニットが長いので、通常A3やA4サイズのLEDヘッドと比較して、歩留まりが悪くなってしまうため、これも部品単価が高くなる一因となっている。
そこで、従来の光書込装置は、低価格の小型プリンタあるいは複写機用の発光素子アレイユニットを主走査方向に複数配置し、広幅機における画像書込幅を満たしている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、感光体の軸線上に沿って2個または3個のLEDヘッドを配置し、分割露光している。なお、A0幅に対応するためには、A3幅用のLEDヘッドを主走査方向にいわゆる千鳥状に三つ並べればよいが、具体的な制御方法については記載されていない。
また、発光素子アレイユニットを主走査方向に複数配置して分割露光するときに、複数の発光素子アレイユニットごとに分割して画像データを転送し、主走査方向の分割位置(発光素子アレイユニットが重なる継ぎ目位置)で、ドット間隔が狭くあるいは広くなることで生じるスジ状の濃度むらを防ぐため、分割位置における発光素子の光量を調整しているものもある(例えば、特許文献2参照)。ここでは、1ドットの発光が5ビット(32値)と多値であるとき、32段階の光量階調を可変とすることにより、継ぎ目位置の発光素子の光量を制御している。このようなドットごとの階調制御により、継ぎ目位置での白筋、黒筋の光量むら、すなわち継ぎ目位置での組み付け精度に起因して発生する発光素子のピッチむらがなくなるよう、光量を調整できる。
また、上記の1画素32階調の画像形成装置のように階調制御が不能な、1画素が白/黒の2階調である画像形成装置において、発光素子の点灯DUTY比を調整することにより、上記の接ぎ目位置での調整を可能とすることも提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平10−86438号公報 特開2001−328292号公報 特開2004−122718号公報
しかしながら、特許文献2、特許文献3に開示されている方法を用いる場合であっても、継ぎ目位置の画素パターンによっては、光量むらの防止機能が好適に発揮されない場合がある。例えば、継ぎ目位置に1ドットの孤立点がある場合、点灯DUTY比が小さいとドット径が満足できない。他方、継ぎ目位置がハーフトーンである場合、周囲のドット径と等しくならない等の不具合が生じる。
本発明は、上述した実情を考慮してなされたもので、複数の発光素子アレイを連結して構成された発光素子ヘッドにおいて、発光素子アレイの継ぎ目に配置された発光素子の露光強度調整を好適に実施することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、画像情報に基づいて感光体を露光し、前記感光体上に静電潜像を形成する光走査装置であって、主走査方向に複数の発光素子が配設された複数の発光素子アレイと、入力された画像情報に基づいて前記発光素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、前記駆動信号に基づいて前記発光素子を駆動する発光素子駆動部とを有し、前記複数の発光素子アレイは、一の発光素子アレイの主走査方向の範囲よりも広い範囲を露光可能とするために主走査方向に互いに位置をずらして配設されると共に、主走査方向の端部が主走査方向において重複するように互いに副走査方向に互いに位置をずらして配設され、前記駆動信号生成部は、前記複数の発光素子アレイに含まれる一の発光素子アレイと他の発光素子アレイとの主走査方向の継ぎ目部に配置された発光素子に対応する画像情報に基づき、主走査方向及び副走査方向に複数の画素によって構成されるマトリクス画像を抽出し、前記マトリクス画像と同数の主走査方向及び副走査方向の画素によって構成される画像であって、複数の画素パターンが予め定められた複数の比較用マトリクス画像から、抽出した前記マトリクス画像に対応する比較用マトリクス画像を特定し、前記複数の発光素子アレイの継ぎ目部に配置された発光素子であって、一方の発光素子アレイに含まれる発光素子と他方の発光素子アレイに含まれる発光素子との主走査方向の重なり具合と、特定した前記比較用マトリクス画像とに基づいて前記継ぎ目部に配置された発光素子を駆動するための継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光走査装置において、前記駆動信号生成部は、前記継ぎ目部に配置された発光素子のうち、予め定められた注目画素に対応する発光素子の駆動信号を、前記重なり具合及び特定した前記比較用マトリクス画像に基づいて調整することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光走査装置において、前記重なり具合は、前記複数の発光素子アレイのうち、前記継ぎ目部に配置された発光素子であって第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲における主走査方向端に配置された第1の発光素子を第1の露光強度で駆動し、前記第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲において前記第1の発光素子に隣接して配置された第2の発光素子を前記第1の露光強度よりも高い露光強度で駆動し、前記第1の発光素子アレイに隣接する第2の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲の主走査方向において前記第1の発光素子アレイ側端に配置された第3の発光素子を前記第1の露光強度よりも高い露光強度で駆動し、前記第1、第2及び第3の発光素子によって形成された静電潜像出力において前記第1の発光素子に対応する出力に基づいて判断されたことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光走査装置において、前記重なり具合は、前記複数の発光素子アレイのうち前記継ぎ目部に対応する部分によってグレースケースを出力し、前記第1の発光素子に対応する出力に基づいて判断されたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれか1項に記載の光走査装置において、前記駆動信号生成部は、複数の主走査ラインに対応する画像情報に基づいて前記継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の光走査装置において、前記駆動信号生成部は、前記駆動信号生成対象である主走査ラインに対応する画像情報と、前記駆動信号生成対象である主走査ラインの前段及び後段の主走査ラインのうち少なくとも一方に対応する画像情報とに基づいて前記継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6いずれか1項に記載の光走査装置において、前記駆動信号生成部は、前記継ぎ目部に配置された発光素子の露光強度を調整することを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の光走査装置において、前記複数の発光素子アレイとして主走査方向に第1の発光素子アレイ、第2の発光素子アレイ、第3の発光素子アレイの順に配設され、前記駆動信号生成部は、前記第1の発光素子アレイと第2の発光素子アレイとの継ぎ目部及び第2の発光素子アレイと第3の発光素子アレイとの継ぎ目部における前記第2の発光素子アレイに含まれる発光素子の露光強度を調整することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の光走査装置において、前記駆動信号生成部は、前記継ぎ目部に配置された発光素子の点灯時間を調整することを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9いずれか1項に記載の光走査装置において、前記発光素子の継ぎ目部に配置された発光素子は、前記複数の発光素子アレイのうち、第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲における主走査方向端に配置された第1の発光素子と、前記第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲において前記第1の発光素子に隣接して配置された第2の発光素子と、前記第1の発光素子アレイに隣接する第2の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲の主走査方向において前記第1の発光素子アレイ側端に配置された第3の発光素子とを含むことを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の光走査装置において、前記駆動信号生成部は、前記第1の発光素子と前記第3の発光素子との距離に基づいて前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子のうち少なくとも一方を駆動する継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする。
また、請求項12に記載の発明は画像形成装置であって、請求項1乃至11いずれか1項に記載の光走査装置を備えることを特徴とする。
また、請求項13に記載の発明は、主走査方向に複数設けられた発光素子アレイであって、一の発光素子アレイの主走査方向の範囲よりも広い範囲を露光可能とするために主走査方向に互いに位置をずらして配設されると共に、主走査方向の端部が主走査方向において重複するように互いに副走査方向に互いに位置をずらして配設された発光素子アレイが感光体を露光し、前記感光体上に静電潜像を形成する光走査装置の制御方法であって、前記複数の発光素子アレイに含まれる一の発光素子アレイと他の発光素子アレイとの主走査方向の継ぎ目部に配置された発光素子に対応する画像情報に基づき、主走査方向及び副走査方向に複数の画素によって構成されるマトリクス画像を抽出し、前記マトリクス画像と同数の主走査方向及び副走査方向の画素によって構成される画像であって、複数の画素パターンが予め定められた複数の比較用マトリクス画像から、抽出した前記マトリクス画像に対応する比較用マトリクス画像を特定し、前記複数の発光素子アレイの継ぎ目部に配置された発光素子であって、一方の発光素子アレイに含まれる発光素子と他方の発光素子アレイに含まれる発光素子との主走査方向の重なり具合と、特定した前記比較用マトリクス画像とに基づいて前記継ぎ目部に配置された発光素子を駆動するための継ぎ目部駆動信号を生成し、前記継ぎ目部駆動信号に基づいて前記発光素子を駆動することを特徴とする。
また、請求項14に記載の発明は、制御プログラムであって、請求項13に記載の制御方法を光走査装置に実行させることを特徴とする。
また、請求項15に記載の発明は、記録媒体であって、請求項14に記載の制御プログラムを光走査装置が読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする。
本発明によれば、複数の発光素子アレイを連結して構成された発光素子ヘッドにおいて、発光素子アレイの継ぎ目に配置された発光素子の露光強度調整を好適に実施することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。本実施例に係る画像形成装置1は、原稿を読み取る読取手段としての原稿読取部100、読み取られた原稿情報を記憶する記憶手段としての画像情報記憶部300、記憶された情報を転写紙に複写するための書込部500、また一連のプロセスを実行制御するシステム制御装置302、このシステム制御装置にキー入力を行う操作手段としての操作部400を有する。操作部400は、操作制御回路401及び操作パネル402を有する。次に図1、図2を参照して原稿読取部100について更に説明する。図2は、本実施例に係る画像形成装置を模式的に示す側断面図である。オペレータが原稿を挿入口110から挿入すると、原稿は、ローラ1の回転に応じてセンサ101と白色ロ−ラ3との間を搬送される。
センサ101は、自身に設けられたLED(Light Emitting Diode)により搬送原稿に対して光を照射し、その反射光を読み取ることにより搬送原稿を光学的に走査する。センサ101上に結像した原稿画像は電気信号に変換され、このアナログ信号は、画像増幅回路102で増幅される。A/D変換回路103は、画像増幅回路102で増幅されたアナログ画像信号を画素毎の多値デジタル画像信号に変換する。変換されたデジタル画像信号は、同期制御回路106から出力されるクロックに同期して出力されシェーディング補正回路104により、光量ムラ、コンタクトガラスの汚れ、センサの感度ムラ等による歪を補正する。この補正されたデジタル画像情報は、画像処理回路105でデジタル記録画像情報に変換された後、画像メモリ部301に書き込まれる。
次に、システム制御装置302と書込部500の構成について説明する。システム制御装置302及び書込部500は、画像メモリ部301に書き込まれた画像信号に基づく画像を転写紙に形成するための一連のプロセスを制御している。システム制御装置302は、全体制御を行う機能があり、同期制御回路106、画像メモリ部301、LED書込制御回路502での画像デ−タ転送と駆動制御回路504によりスキャナ駆動装置107、プリンタ駆動装置505を介してモ−タ等を駆動させ読み取り原稿及び転写紙の搬送を制御している。書込部500では、画像メモリ部301より同期信号クロックにより転送された画像信号をLED書込制御回路502で1画素単位ビット変換し、発光素子アレイユニットであるLEDヘッド503で赤外光に変換出力される。即ち、書込部500は、光走査装置として機能する。
次に、図2を参照して記録紙にいたるまでのプロセスを説明する。スコロトロンチャージ4は帯電装置であり、感光体ドラム5を−1200(V)に一様に帯電させる。LEDヘッド503は、複数のLEDアレイ503a〜503cが主走査方向に互いに位置をずらして配設されてなる。換言すると、複数のLEDアレイ503a〜503cが図1のように千鳥状に配設されることにより、LEDヘッド503が構成される。LEDアレイ503a〜503cは、LEDを主走査方向にアレイ状に並べた構成を有する。LEDヘッド503から出力されたLED光は、SLA(セルフォック(登録商標)レンズアレイ)を介して感光体ドラム5に照射される。感光体ドラム5にデジタル画像情報に基づいたLED光が照射されると光導電現象で感光体ドラム5表面の電荷がドラムのアースに流れて消滅する。ここで原稿濃度の淡い部分は、LEDヘッドを発光させないようにし、原稿濃度の濃い部分は、LEDを発光させる。これにより感光体ドラム5に、画像の濃淡に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像を現像ユニット7によって現像する。
現像ユニット7に含まれるトナーは撹拌により負に帯電されており、バイアス電圧として−700(V)が印加されている。従って、LED光照射部分だけにトナーが付着する。一方転写紙は、3つの給紙台及び手差しから選択し、レジストローラ8で所定のタイミングで感光体ドラム5の下部を通過し、この時に転写チャージャ9によりトナー像を記録紙上に転写させる。記録紙は、分離チャージャ10によって感光体ドラム5から分離されて搬送タンク11により定着ユニット12に搬送され、そこでトナーが記録紙に定着される。トナーが定着された記録紙は排紙ローラ13及び14により機外の前後に搬送され、排紙される。
次に、図1の画像メモリ部301から書込部500への画像信号の流れを説明する。画像信号の流れは、画像メモリ部301から偶数画素(EVEN)、奇数画素(ODD)の2値画像データが同時に転送速度16MHzでLED書込制御回路502に送られてくる。2画素パラレルで送られてきた画像信号は、LED書込制御回路502内部で一旦、1主走査方向ライン分に合成された後、3分割され、LEDアレイ503a、503b、503cへ夫々4画素ずつ転送される。
次に、図3を参照してLED書込制御回路502の各ブロック説明を行う。まず、画像データ入力部512について説明する。偶数画素(EVEN)、奇数画素(ODD)の2値画像信号及びタイミング信号は、画像データメモリ部301において低電圧差動信号素子LVDSドライバ−によりパラレルからシリアルに変換され、LED書込制御回路502に16(MHz)で入力される。LED書込制御回路502に入力された2値画像信号は、画像データ入力部512のLVDSレシーバ512によってシリアル信号からパラレル信号に変換され、PKDE、PKDO、CLKA、LSYNC_N、LGATE_N、FGATE_N信号としてIC510に入力される。
ここで、PKDE、PKDO信号は夫々偶数画素(EVEN)、奇数画素(ODD)の2値画像信号である。CLKA信号はIC510の動作クロックを供給する信号である。LSYNC_N信号は1ライン毎の主走査同期信号である。LGATE_N信号は、主走査方向の画像信号の有効期間を示す信号である。FGATE_N信号は、副走査方向の画像信号の有効期間を示す信号である。IC510は、LED書込制御回路502において第1画像データRAM部550、第2画像データRAM部514、画像データ遅延部515及び光量補正RAM部516と連動して画像データ出力部519がLEDヘッド503を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部として機能する。
次に、第1画像データRAM部550について説明する。図3に示すように、第1画像データRAM部550は、SRAM550a〜SRAM550fを有する。IC510にPKDE、PKDOとしてパラレルで入力された画像信号は、DEOI信号として2画素単位でシリアル出力される。IC510から出力されたDEOI信号は、CLKA信号に同期しながら1ラインずつSRAM550aから順に格納される。そして、SRAM550a〜SRAM550cまで3ライン分のデ−タが格納され、4ライン目をSRAM550dに転送している間に、他のSRAM550e、550f、550a、550b、550cのデ−タをアドレス順に読み出しIC510へ転送する。転送された信号のうち、SRAM550aの1ライン目の信号に注目し、そのデ−タを取り巻く主走査方向、副走査方向のデ−タと比較し2値から4値へコ−ド化して次段へ転送する。
更に、2ライン目のデ−タ(SRAM550b)の処理は、5ライン目をSRAM550eに転送している間に、SRAM550f、550a、550b、550c、550dのデ−タを順に読み出し2ライン目の注目デ−タを主走査方向、副走査方向と比較し2値から4値へコ−ド化して次段へ転送する。このようにSRAM550a〜550fを順番にトグルさせて、1ライン分のデ−タを格納すると共に、格納していない他5個のSRAMのデータをアドレス順に同時に読み出し、注目ラインに対して主走査方向、副走査方向のマトリクスパタ−ンとして2値から4値へコ−ド化する。
このコ−ド化の時点で、レジスタ設定で記された継ぎ目部の画素を取り巻く主走査方向、副走査方向の画素とあらかじめ記憶してあるパタ−ンマトリクスを照合し、その照合結果に基づいてLEDヘッド503の駆動態様を調整することが本件の要旨となる。詳細については、後述する。尚、1ラインの入力画像データは、LEDアレイ503aから順に転送されるため、LEDアレイ503bの継ぎ目画素のパタ−ン識別位置は確定できる。尚、上記の説明においてはコ−ド化で2値から4値にしているが、別機能での処理であり、本項では制御してもしなくても問題はない。
次に、第2画像データRAM部514について説明する。図3に示すように、第2画像データRAM部514は、SRAM514a〜SRAM510fを有する。また、第2画像データRAM部514は、A群SRAM(SRAM514a〜SRAM514c)とB群SRAM(SRAM514d〜SRAM514f)とに分けられる。IC510において、4値にコ−ド化された偶数画素(EVEN)、奇数画素(ODD)の画像信号を、4画素単位にし、SRAMDI信号としてSRAMアドレス信号ADRA若しくはADRBにより、A群若しくはB群に転送速度8(MHz)で格納される。本実施例に係るLEDアレイ503a〜503cは、総ドット数23040ドット(A3幅7680dot×3)で画像信号転送が3分割方式である。このため、主走査1ライン分の画像信号として、A群のSRAM514aにLEDアレイ503aの画像信号を、SRAM514bにLEDアレイ503bの画像信号を、SRAM514cにLEDアレイ503cの画像信号を格納する。
8(MHz)でA群のSRAM514a〜514cに順次格納された画像信号は、次の2ライン目に16(MHz)でA群SRAM514a〜514cから同時に読み出され、再びIC510へ入力され、画像信号を4画素(2ビット×4画素=8ビット)から次のアドレスの4画素とラッチさせ8画素の中から、偶数画素4個分を取り出し、画像データ遅延部515のフィールドメモリ515a〜515cに転送速度8(MHz)で送られる。このとき、LEDアレイ503aは、副走査方向の基準となるため遅延動作しない。即ち、LEDアレイ503aの画像信号は、画像データ遅延部515において遅延されることなく、画像データ出力部519に送られる。LEDアレイ503bの画像信号はフィ−ルドメモリ515aへ、LEDアレイ503cの画像信号はフィ−ルドメモリ515cへ転送される。第2画像データRAM部のA群SRAM514a〜514cからの読み出しは、1ライン間の4回行い、偶数画素分、奇数画素分を2回繰り返しながら、4画素単位に制御させる。1ライン目のSRAMからの読出し制御を行っている間に、次のラインをB群SRAM514d〜514fの3個にA群と同様に画像信号を格納する。このリード、ライト動作をA群SRAM514a〜514c、B群SRAM514d〜514cをトグル動作させることによりライン間の繋ぎを行う。
次に、画像データ遅延部515について説明する。図3に示すように、画像データ遅延部515は、フィールドメモリ515a〜515cを有する。フィールドメモリ515a、515bは、LEDアレイ503bの画像信号遅延部として機能する。LEDヘッド503においては、A3幅の主走査方向幅を実現するため、LEDアレイ503a〜503cの3本を千鳥配置している。従って、LEDアレイ503bは、LEDアレイ503aを基準として、メカレイアウト上、副走査方向に17.5mmずれて取り付けられている。このため、第2画像データRAM部514から出力された画像信号を、LEDアレイ503aと同時にLEDアレイ503bへ転送すると、LEDアレイ503aに対してLEDアレイ503bは副走査方向に17.5mm(17.5mm/42.3μm(600dpiの1ドット)=416ライン)ずれて印字してしまう。
このLEDアレイ503bのメカ的なずれを補正するため、16(MHz)で第2画像データRAM部514から出力されたLEDアレイ503bの画像信号を4画素単位(2ビット×4画素=8ビット単位)としてフィールドメモリ515aに転送ライン順に8(MHz)で180ライン(固定)書き込む。次に書き込まれた順に8(MHz)でフィールドメモリ515aより画像信号を読み出すと同時に、カスケード接続されたフィールドメモリ515bに236ライン(可変)書き込む。次に書き込まれた順に8(MHz)でフィールドメモリ515bより画像信号を読み出し、L2DFMO信号として、再びIC510へ入力する。これによりLEDアレイ503bの画像信号は、416ライン遅延されることとなる。遅延させるライン数はLEDアレイ503bの部品制度、組付のバラツキにより個々に異なるため、1ライン(42.3μm)単位での制御が可能である。
フィールドメモリ515cは、LEDアレイ503cの画像信号遅延部として機能する。A3幅LEDアレイ503a〜503cの3本を千鳥配置している為、LEDアレイ503cはLEDアレイ503aを基準として、メカレイアウト上、副走査方向に0.5mmずれて取り付けられている。このため、第2画像データRAM部514から出力された画像信号を、LEDアレイ503a、と同時にLEDアレイ503cへ転送すると、LEDアレイ503aに対してLEDアレイ503cは副走査方向に0.5mm(0.5mm/42.3μm(600dpiの1ドット)=12ライン)ずれて印字してしまう。このメカ的なずれを補正するため、16(MHz)で第2画像データRAM部514から出力されたLEDアレイ503cの画像信号を4画素単位としてフィールドメモリ515cに転送ライン順に8(MHz)で12ライン書き込む。次に、書き込まれた順に2(MHz)でフィールドメモリ515cより画像信号を読み出し、L3DFMO信号として再びIC510へ入力する。これにより、LEDアレイ503cの画像信号は12ライン分遅延されることとなる。遅延させるライン数はLEDアレイ503cの部品制度、組付のバラツキにより個々に異なるため、1ライン(42.3μm)単位での制御が可能である。
次に、画像データ出力部519について説明する。第2画像デ−タRAM部514で処理されたLEDアレイ503aの4画素(2ビット×4画素=8ビット)と画像デ−タ遅延部515で処理されたLEDアレイ503b、503cの4画素(2ビット×4画素=8ビット)にコ−ド化された画像デ−タは、IC510内部の制御により、1画素1ビットに変換され、4画素4ビットとして、LEDヘッドを制御する制御信号と共に出力され、画像データ出力部519のドライバ519a〜519cに入力される。画像データ出力部519に含まれるドライバ519a〜519cは、各LEDアレイ503a〜503cに対して、IC510から受信した画像データを8(MHz)のスピードで転送される(L1CLK信号〜L3CLK信号は4(MHz)の立ち上がり、立下りエッジでデ−タ確定される)。即ち、画像データ出力部519は、IC510から受信した駆動信号に基づいてLEDヘッド503を駆動する発光素子駆動部として機能する。
ここで、コ−ド化された画素の1画素1ビットへの変換の方法は、第2画像デ−タRAM部514で偶数、奇数画素の順で2回分のデ−タを読み出し並びかえているコ−ド化された画素において、1回目の偶数画素では、継ぎ目画素以外の画素を変換転送し、継ぎ目画素は、0デ−タとして転送する。更に1回目の奇数画素群も偶数画素群と同様に、継ぎ目画素以外の画素を変換転送し、継ぎ目は0デ−タを転送する。更に、2回目の偶数画素デ−タでは、今度は、継ぎ目画素デ−タのみ転送し、他は全て0デ−タを転送する。その後の奇数画素デ−タ同様に継ぎ目画素デ−タのみ転送し、他は全て0デ−タを転送する。
次に、光量補正RAM部516について説明する。LEDアレイ503a〜503cには、個々のLED素子の光量誤差を補正するための補正データ及び夫々のLEDアレイチップごとの補正データが格納されている。電源投入時、IC510の制御により、まずLEDアレイ503aの光量補正デ−タが読出され、シリアル/パラレル変換されて8ビット単位の補正デ−タHOSEIDとして光量補正データSRAM516aに格納される。全ての補正デ−タを格納後、IC510は、光量補正データSRAM516aから光量補正データを読出し、再びLEDアレイ503aへ転送する。この動作をLEDアレイ503b、503cに対しても実行する。転送した光量補正データは、LEDアレイ503a〜503cの電源をOFFしない限り、LEDアレイ503a〜503c内部にて保持される構成となっている。
次に、システム制御装置302について説明する。LED書込制御回路502への書き込み条件設定は、システム制御装置302からの制御信号入力データバス信号であるLDATA信号、アドレスバス信号であるLADR信号、ラッチ信号であるVDBCS信号、Pセンサパタ−ン信号であるSGATE_N信号をIC510に入力することにより制御される。
このような画像形成装置において本実施例の要旨は、出力する画像のドットパターンに基づいて、LEDアレイ503aとLEDアレイ503b及びLEDアレイ503bとLEDアレイ503cとの継ぎ目に配置されたLED素子(継ぎ目画素)の点灯DUTY比を制御することにある。以下に、本実施例に係るLEDアレイ503a〜503c夫々の間における継ぎ目画素への転送制御と点灯DUTY比制御について説明する。本実施例に係る点灯DUTY比の決定は、IC510が、第1画像データRAM部550に1ラインごとに格納された画像データを参照することにより行う。図4は、本実施例に係る継ぎ目画素の点灯DUTY比決定動作を示すフローチャートである。
まず、IC510は、第1画像データRAM部550から画像データを取り出す(S401)。このとき、IC510は、点灯DUTY比の制御を行うラインの画像データ及びその前後のラインの画像データを読み出す。次に、IC510は、読み出した画像データからLEDアレイ503aとLEDアレイ503b及びLEDアレイ503bとLEDアレイ503cとの継ぎ目部に配置された画素に対応する画素データを参照し、主・副3×3で構成される画素マトリクスデータ(継ぎ目マトリクス)を構成する(S402)。図5(a)、(b)を参照して、継ぎ目マトリクスについて説明する。図5(a)は、LEDアレイ503aとLEDアレイ503b及びLEDアレイ503bとLEDアレイ503cとの継ぎ目P、Qにおける画素配置を示す図である。また、図5(b)は、継ぎ目P、Qにおける継ぎ目マトリクスを示す図である。ここで、継ぎ目部の画素は、LEDアレイ503bの決められた画素番号とLEDアレイ503a若しくは503cとのレジスタ設定された画素としている。
継ぎ目マトリクスを構成するための画素の抽出においては、継ぎ目P、Qの両側の画素及びその一方の画素に隣接する画素を抽出する。主走査方向1ラインの画像データにおける継ぎ目画素の位置は、IC510に予め登録されている。ここで、夫々のLEDアレイ503a〜503cにおける継ぎ目画素について更に詳細に説明する。図5(a)に示すように、LEDアレイ503aとLEDアレイ503b及びLEDアレイ503bとLEDアレイ503cは千鳥状に配置される。従って、LEDアレイ503a〜503cにおいて主走査方向端部に配置されたLED素子が継ぎ目部において副走査方向に重なって配置される。このように副走査方向にLED素子が重なって配置された主走査方向の範囲を継ぎ目部とすると、この継ぎ目部において継ぎ目P、Qが設定される。継ぎ目P、Qとは、夫々のLEDアレイ503a〜503cが、静電潜像を形成する範囲の境界線である。即ち、継ぎ目画素とは、継ぎ目部に配置されたLED素子のうち、夫々のLEDアレイ503a〜503cが静電潜像を形成する範囲における主走査方向端に配置されたLED素子に対応する画素である。
IC510は、予め登録された継ぎ目画素の位置情報を参照することにより、第1画像データRAM部550から読み出した1ラインの画像データから、抽出すべき画像データを判断することができる。図5(a)に示すように、LEDアレイ503aとLEDアレイ503bとの継ぎ目Pに対応する継ぎ目マトリクスを構成する際は、LEDアレイ503aの画素a2、b2及びLEDアレイ503bの画素c2を抽出する。また、LEDアレイ503bとLEDアレイ503cとの継ぎ目Qに対応する継ぎ目マトリクスを構成する際は、LEDアレイ503bの画素d2及びLEDアレイ503cの画素e2、f2を抽出する。以降の説明においては、継ぎ目Pに対応する画素a2、b2及びc2について説明するが、継ぎ目Qに対応する画素d2、e2及びf2についても同様である。
図5(a)に示す画素b2及びc2は、継ぎ目Pの両側に配置された画素である。換言すると、画素b2及びc2は、夫々LEDアレイ503a、503bにおいて主走査方向端部に対応する画素である。また、本実施例においては、LEDアレイ503bの画素c2の点灯DUTY比を調整するため、LEDアレイ503aにおいて画素b2に隣接する画素a2を継ぎ目マトリクスを構成するための画素として抽出する。尚、LEDアレイ503aの画素b2の点灯DUTY比を調整する場合は、LEDアレイ503bの画素c2に隣接する画素を抽出する。IC510は、点灯DUTY比を調整する主走査ライン及び前後の主走査ラインから同様に継ぎ目Pに対応する画素を抽出し、図5(b)に示すように継ぎ目マトリクスを構成する。図5(b)においては、画素a2、b2及びc2を含む主走査ラインが点灯DUTY比調整対象の主走査ラインである場合を例としている。
継ぎ目マトリクスを抽出した後、IC510は、継ぎ目マトリクスと予め定められた比較用マトリクスパターンとを比較しパターンマッチングを行う(S403)。図5(c)は、IC510に予め格納されている比較用マトリクスパターンを示す図である。図5(c)に示すように、比較用マトリクスパターンは、継ぎ目マトリクスと同様に、白若しくは黒の2値画素情報が3×3のマトリクス状に配置されることにより構成されている。また、図5(c)において斜線で示す画素は白/黒のどちらでも良いことを示す。また、図5(c)において“注”を記す画素は、DUTY比の調整を行う注目画素であり、図5(a)、(b)に示す画素c2に対応する。このようなパターンマッチングにおいて、図5(b)に示す継ぎ目マトリクスは、パターン1として認識される。IC510は、継ぎ目マトリクスのパターンマッチングを完了すると、次に、継ぎ目Pの画素の重なり度を参照する(S404)。
ここで、画素の重なり度について説明する。LEDアレイ503aとLEDアレイ503b及びLEDアレイ503bとLEDアレイ503cは、図5(a)に示すように、画素b2と画c2若しくは画素d2と画素e2とが重なることなく配置されることが理想である。しかしながら、LEDヘッド503の製造公差により、継ぎ目P及び継ぎ目Qにおいて主走査方向の画素の重なりが発生する。この画素の重なりを考慮し、継ぎ目P、QにおけるLED素子による感光体ドラム5の露光不具合を防ぐため、継ぎ目部の間隔を測定し、継ぎ目画素の点灯DUTYを制御する。継ぎ目P、Qにおける画素の重なり度の判定においては、画素の重なり度を判定するLEDヘッド503を用いてテストパタ−ンを出力させる。
ここで、図6、図7を参照して、テストパターン出力による重なり度の判定方法について説明する。テストパターンの出力においては、IC510が図6に示すようなグレイスケール濃度パターンを生成する。また、図7に示すように、LEDアレイ503bの継ぎ目画素(図5(b)に示す画素c1〜c3)及びLEDアレイ503aの継ぎ目画素に隣接する画素(図5(b)に示す画素a1〜a3)を黒、LEDアレイ503bの継ぎ目画素(図5(b)に示す画素b1〜b3)を白とする。そして、図6に示すように、LEDアレイ503bの点灯DUTY比を基準となる値から数パーセント単位に可変させ、テストパターン出力を行う。
このようなテストパターンを出力した場合、継ぎ目画素が重なっていなければ、LEDアレイ503aとLEDアレイ503bとの継ぎ目部には1画素分の白いライン(白筋)が現れるはずである。しかしながら、図6に示すように、継ぎ目画素の重なり度が0%から90%と高くなるに従い、両側の黒を出力する画素(画素a1〜a3、画素c1〜c3)の影響で白筋が消えてしまう。これに対し、注目画素(画素c2)のDUTY比を小さくすることにより、白筋が消えないようにすることができる。例えば、図7において、継ぎ目重なり度20%として示すように継ぎ目画素の重なりが発生している場合を考える。この場合において、図6に示すように基準となるDUTY比(チェックパターン1:15%)から徐々にDUTY比を小さくしてテストパターンを出力していくと、チェックパターン1の時点では消えていた白筋が、チェックパターン3で現れる。この白筋が現れたチェックパターンのDUTY比に基づいて継ぎ目画素の重なり度を判断することができる。この用に求められた重なり度は、操作部400を介してLED書込制御回路502に入力され、IC510内部に格納される。
図4に戻り、IC510による点灯DUTY比決定動作の説明を再開する。IC510は、このようにして決定され、IC510内部に格納された継ぎ目画素重なり度を参照し(S404)、S403において決定したパターンに基づいて点灯DUTY比を決定する(S405)。ここで、図5(c)に示す夫々の比較用マトリクスパターンと点灯DUTY比制御の関係について説明する。図5(c)に示すパターン0は、注目画素が白である場合若しくは注目画素が黒であって、画素b1〜b3(継ぎ目画素)及び画素a1〜a3(継ぎ目隣接画素)が白である場合のパターンである。この場合、画素の重なりが発生してもLED素子による感光体ドラム5の露光不具合は少なく、点灯DUTY比を調整する必要はない。
図5(c)に示すパターン1は、注目画素が黒、画素b2が白であって画素a1が黒である場合のパターンである。このような場合、画素の重なりが発生すると、画素a2と画素c2とに対応するLEDの露光が画素b2に影響し、画素b2が白として出力されなくなってしまう。従って、注目画素c2の点灯DUTY比を小さくすることにより、画素b2への影響を防ぐ。図5(c)に示すパターン2は、注目画素が黒、画素a2、b2が白であって、画素a1若しくは画素a3が黒である場合のパターンである。このような場合、画素の重なりが発生すると、画素a1若しくはa3と画素c2とに対応するLEDの露光が画素b2及びb1若しくはb3に影響し、画素b2及びb1若しくはb3が白として出力されなくなってしまう。従って、パターン2の場合においても、注目画素c2の点灯DUTY比を小さくすることにより、画素b2及びb1若しくはb3への影響を防ぐ。
図5(c)に示すパターン3は、注目画素が黒であって、DUTY比の調整が必要ない場合のパターンである。そのパターンは4パターンあり、注目画素c2に隣接する画素b2が黒である場合、注目画素c2が黒、画素a2、b2が白であって画素b1若しくはb3のうちいずれか一方若しくは両方が黒である場合である。このような場合、画素の重なりが発生しても、パターン1、2のように、黒で挟まれている白い画素がないため、DUTY比の調整は必要ない。
次に、図8(a)、(b)を参照して点灯DUTY比の決定方法について説明する。図8(a)は、継ぎ目画素重なり度が0%の場合を示している。図8(a)に示すように、継ぎ目画素重なり度が0%である場合、一画素のドット径をDとすると、注目画素c2と画素a2との間隔(横ドット間隔)Aは以下の式(1)で、注目画素c2と画素a1若しくはa3との間隔(斜めドット間隔)Bは以下の式(2)で夫々示される。
Figure 0005157290
図8(b)は、継ぎ目重なり度がN%の場合を示している。横ドットAN、斜めドット間隔BNは、夫々以下の式(3)、(4)で示される。
Figure 0005157290
点灯DUTY比Xの決定においては、基準値である15(%)と上記の画素間距離とに基づいて計算により求める。パターン値1の場合の点灯DUTY比X1は次に示す式(5)で示すことができる。
Figure 0005157290
また、パターン値2の場合の点灯DUTY比X2は次に示す式(6)で示すことができる。
Figure 0005157290
このような計算の結果、継ぎ目重なり度及び継ぎ目マトリクスのパターン別に求められた点灯DUTY比テーブルを図9に示す。このように計算されたDUTY比テーブルは、DUTY比決定テーブルとしてIC510内部に格納される。IC510は、S405において、継ぎ目マトリクスのパターン及び継ぎ目画素重なり度を参照して図9に示すDUTY比決定テーブルに基づいて点灯DUTY比を決定し、処理を終了する。このように、LEDアレイ503a〜503cの夫々の継ぎ目における点灯DUTY比の調整において、継ぎ目画素の重なり度に加え、出力する画像のドットパターンを参照することにより、より好適に点灯DUTY比の調整を行うことが可能となる。
次に、図10を参照して、画像データ出力部によるLEDヘッド503の駆動について説明する。図10においては、LEDアレイ503aとLEDアレイ503bとの継ぎ目画素重なり度が10%であり、LEDアレイ503bとLEDアレイ503cとの継ぎ目画素重なり度が20%であり、夫々の継ぎ目マトリクスが図5(c)に示すパターン1である場合を例として示す。IC510は、主走査1ラインにおいて、3回画像データの転送を行う。1回目のデータ転送は、DUTY比を調整する画素であるLEDアレイ503bの継ぎ目画素c及びd以外の偶数、奇数画素のデータ転送である。本実施例においては、主走査画素順番に転送する。1回目のデータ転送において転送される画素は、DUTY比調整対象外の画素であるため、点灯DUTY比は基準値である15%である。また、1回目のデータ転送においては、LEDアレイ503bの継ぎ目画素c、dは、“0”(白)データを転送する。
2回目のデータ転送において、IC510は、LEDアレイ503bにおけるLEDアレイ503aとの継ぎ目画素である画素cの画像データを転送する。このとき、図4のS405において決定されたDUTY比が適用される。図10の例においては、継ぎ目マトリクスがパターン1であり、継ぎ目画素重なり度が10%であるため、点灯DUTY比は14.3%となる。3回目のデータ転送において、IC510は、LEDアレイ503bにおけるLEDアレイ503cとの継ぎ目画素である画素dの画像データを転送する。ここでも同様に、図4のS405において決定されたDUTY比が適用される。図10の例においては、継ぎ目マトリクスがパターン1であり、継ぎ目画素重なり度が20%であるため、点灯DUTY比は13.5%となる。即ち、2回目及び3回目のデータ転送において、IC510は、継ぎ目部に対応するLED素子を駆動するための継ぎ目部駆動信号を転送する。
以上説明したように、本実施例に係る光走査方法により、LEDアレイ503a〜503cの継ぎ目に配置されたLED素子の露光強度調整を好適に実施することが可能となる。
尚、上記の説明においては、一の画素が白/黒である2値画像の画像形成装置を例として説明したが、一の画素が複数階調のグレイスケールを出力する画像形成装置に適用することも可能である。一の画素が複数階調を出力する画像形成装置の場合、上記説明したようにLED素子の点灯DUTY比を調整する他、階調を変化させて露光強度を調整することによっても、上記と同様の効果を得ることが可能である。また、上記の説明においては、図10に示すように画像データ出力を3回に分ける例を説明したが、夫々のLED素子毎に点灯DUTY比を調整可能であれば、1回のデータ転送で実行することも可能である。また、位置画素複数快調の画像形成装置に適用する場合であれば、階調制御により1回で実現することが可能である。
また、上記の説明においては、LED書込制御回路502としてハードウェアにより実現する例を説明したが、その全部若しくはIC510等の一部をソフトウェア若しくはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実現することも可能である。具体的には、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)並びに磁気ディスクや光学ディスク等の不揮発性記録媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU(Central Processing Unit)の制御に従って構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによって構成されても良い。
また、上記の説明においては、LEDアレイ503bに対応する画素c及び画素dの露光強度を調整する例を説明した。これにより、LEDアレイ503a及びLEDアレイ503cについては、画像データ及び重なり度に基づく露光強度調整を行う必要がなく、IC510における処理やドライバ519a、519cにおける処理を簡略化することが可能となる。他方、LEDアレイ503a及びLEDアレイ503cに対応する画素b及び画素eの露光強度を調整するようにしても良いし、画素c、d及び画素d、eの両方の露光強度を調整しても良い。また、上記説明した継ぎ目画素b、c、d、e以外の継ぎ目部に含まれる画素(画素a、f等)について露光強度を調整するようにしても良い。
また、上記の説明においては、図5(b)、(c)に示すように、継ぎ目マトリクスとして3×3の画素を参照する例を説明したが、更に多くの画素を参照してパターンマッチングを行っても良い。特に、LEDアレイ503bにおいて画素cに隣接する画素を参照することにより、画素cが孤立画素であるか否かを判断することができる。画素cが孤立画素である場合に、画素cのDUTY比を小さくするとドット径が小さくなる。従って、画素cが孤立画素である場合には、点灯DUTY比を基準値とする若しくは基準値よりも大きくする等の処理を行うことが可能となる。また、図5(b)に示すLEDアレイ503bにおいて画素c1〜3に隣接する画素が黒、画素c1〜3が白、画素b1〜3が黒の場合は、継ぎ目画素の重なりによって画素c1〜3の白画素が両側の黒画素に影響される可能性がある。このような場合は、LEDアレイ503bにおいて画素c1〜3に隣接する画素の点灯DUTY比を調整することにより、上記と同様に課題を解決することが可能となる。
他方、上記3×3の画素を参照する例に対して、例えば1主走査ライン3画素、即ち図5(b)に示す画素a2、b2及びc2のみを参照するようにしても良い。この場合においても、図5(c)に示すようなパターン1を認識することは可能であり、最も露光強度を下げるべきパターンを認識することは可能である。また、1主走査ライン3画素を参照する場合、図3に示す第1画像データRAM部550に含まれるSRAM550a〜550fの数の低減や、IC510による処理の簡略化を図ることができる。反面、図5(c)に示すパターン2等を認識することは出来なくなるため、上記説明した3×3の画素を参照する場合と適宜選択し適用することが好ましい。
また、2主走査ライン3画素のパターンマッチングを行うようにしても良い。2主走査ライン3画素のパターンマッチングを行う場合においては、図5(b)に示す駆動対象である主走査ライン(画素a2〜f2に対応するライン)に加え、その前段の主走査ライン(画素a1〜f1に対応するライン)若しくは後段の主走査ライン(画素a3〜f3に対応するライン)に基づいてパターンマッチングを行うことができる。このような場合においても、3×3の画素を参照する場合に比べて図3に示す第1画像データRAM部550に含まれるSRAM550a〜550fの数の低減や、IC510による処理の簡略化を図ることができる。
また、上記の説明においては、図5(c)に示すパターン0〜パターン3のような排他パターンを定義してパターンマッチングを行う例を説明した。この他、複数の比較パターンにマッチングの優先順位を設け、優先順位の高い比較パターンから順に該当するか否か判断することもできる。また、継ぎ目マトリクスが複数の条件に当てはまるように比較用マトリクスパターンを設定し、当てはまる比較用マトリクスパターンの数に応じて点灯DUTY比を調整するようにしても良い。
また、上記の説明においては、静電潜像の形成に際して、感光体ドラム5を露光することにより黒若しくは高濃度の画像を形成する例を説明した。しかしながら、感光体ドラム5が未露光の場合に黒若しくは高濃度の画像が形成され、露光することにより、白若しくは低濃度のような淡い画像が形成される場合であっても適用することが可能である。このような場合、上記図6、図7の例においては、LEDアレイ503bの継ぎ目画素c(図5(b)に示す画素c1〜c3)及びLEDアレイ503aの継ぎ目画素に隣接する画素a(図5(b)に示す画素a1〜a3)を白、LEDアレイ503bの継ぎ目画素b(図5(b)に示す画素b1〜b3)を黒として静電潜像を形成し、出力された画像において画素bに対応する黒筋を確認することにより、重なり度を判断する。
また、上記図6、図7の説明においては、LEDアレイ503bの継ぎ目画素c(図5(b)に示す画素c1〜c3)及びLEDアレイ503aの継ぎ目画素に隣接する画素a(図5(b)に示す画素a1〜a3)を黒、LEDアレイ503bの継ぎ目画素b(図5(b)に示す画素b1〜b3)を白として静電潜像を形成する例を説明した。これ以外であっても、画素a及び画素cを画素bよりも高い露光強度で駆動して静電潜像を形成し、その静電潜像出力を確認することにより判断することが可能である。また、上記の説明においては、感光体ドラム5上に形成された静電潜像を現像し、紙出力した画像を見て判断する例を説明したが、この他、感光体ドラム5上に形成された静電潜像の電荷に基づいて判断しても良い。
また、上記の説明においては、図5(a)に示すように、LEDアレイ503a〜503cが千鳥状に配設され、LEDヘッド503が構成される例を説明した。この他、LEDアレイ503a〜503cが主走査方向に一列に並べられる場合にも適用することが可能である。このような場合、LEDヘッド503の製造公差によっては、継ぎ目画素の間隔が基準値よりも広くなってしまう場合が考えられる。このような場合、継ぎ目画素の露光強度を基準値よりも高くすることにより、対応することが可能である。例えば、継ぎ目の両側の画素が共に黒である場合において、継ぎ目画素の間隔が基準値よりも広い場合、露光強度を基準値とすると、継ぎ目に白筋が現れる可能性がある。このような場合に、継ぎ目画素の露光強度を基準値よりも高くすることにより、白筋の発生を防ぐことができる。
本発明の実施例に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る画像形成装置を模式的に示す側断面図である。 本発明の実施例に係る画像形成装置のLED書込制御回路を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る露光強度調整動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る継ぎ目画素周辺を模式的に示す図である。 本発明の実施例に係る継ぎ目画素重なり度判定のテストパターン出力を示す図である。 本発明の実施例に係る継ぎ目画素重なりの態様を示す図である。 本発明の実施例に係る継ぎ目画素のドット間距離を模式的に示す図である。 本発明の実施例に係る露光強度調整値を示す表である。 本発明の実施例に係るLEDヘッドへの画像データ転送タイミング及びLED素子駆動態様を示す図である。
符号の説明
1 ローラ
3 白色ローラ
4 帯電装置
5 感光体ドラム
7 現像ユニット
8 レジストローラ
9 転写チャージャ
10 分離チャージャ
11 搬送タンク
12 定着ユニット
13、14 排紙ローラ
100 原稿読取部
101 センサ
102 画像増幅回路
103 AD変換回路
104 シェーディング補正回路
105 画像処理回路
106 同期制御回路
107 スキャナ駆動装置
110 挿入口
300 画像情報記憶部
301 画像メモリ部
302 システム制御装置
400 操作部
401 操作制御回路
402 操作パネル
500 書込部
502 LED書込制御回路
503 LEDヘッド
503a、503b、503c LEDアレイ
504 駆動制御回路
510 IC
512 画像データ入力部
512a LVDSレシーバ
514 第2画像データRAM
514a〜514f SRAM
515 画像データ遅延部
515a〜515c フィールドメモリ
516 光量補正RAM部
516a 光量補正データSRAM
519 画像データ出力部
519a〜519c ドライバ
550 第1画像データRAM部
550a〜550f SRAM

Claims (15)

  1. 画像情報に基づいて感光体を露光し、前記感光体上に静電潜像を形成する光走査装置であって、
    主走査方向に複数の発光素子が配設された複数の発光素子アレイと、
    入力された画像情報に基づいて前記発光素子を駆動するための駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
    前記駆動信号に基づいて前記発光素子を駆動する発光素子駆動部とを有し、
    前記複数の発光素子アレイは、一の発光素子アレイの主走査方向の範囲よりも広い範囲を露光可能とするために主走査方向に互いに位置をずらして配設されると共に、主走査方向の端部が主走査方向において重複するように互いに副走査方向に互いに位置をずらして配設され
    前記駆動信号生成部は、
    前記複数の発光素子アレイに含まれる一の発光素子アレイと他の発光素子アレイとの主走査方向の継ぎ目部に配置された発光素子に対応する画像情報に基づき、主走査方向及び副走査方向に複数の画素によって構成されるマトリクス画像を抽出し、
    前記マトリクス画像と同数の主走査方向及び副走査方向の画素によって構成される画像であって、複数の画素パターンが予め定められた複数の比較用マトリクス画像から、抽出した前記マトリクス画像に対応する比較用マトリクス画像を特定し、
    前記複数の発光素子アレイの継ぎ目部に配置された発光素子であって、一方の発光素子アレイに含まれる発光素子と他方の発光素子アレイに含まれる発光素子との主走査方向の重なり具合と、特定した前記比較用マトリクス画像とに基づいて前記継ぎ目部に配置された発光素子を駆動するための継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする、光走査装置。
  2. 前記駆動信号生成部は、前記継ぎ目部に配置された発光素子のうち、予め定められた注目画素に対応する発光素子の駆動信号を、前記重なり具合及び特定した前記比較用マトリクス画像に基づいて調整することを特徴とする、請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記重なり具合は、
    前記複数の発光素子アレイのうち、前記継ぎ目部に配置された発光素子であって第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲における主走査方向端に配置された第1の発光素子を第1の露光強度で駆動し、
    前記第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲において前記第1の発光素子に隣接して配置された第2の発光素子を前記第1の露光強度よりも高い露光強度で駆動し、
    前記第1の発光素子アレイに隣接する第2の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲の主走査方向において前記第1の発光素子アレイ側端に配置された第3の発光素子を前記第1の露光強度よりも高い露光強度で駆動し、
    前記第1、第2及び第3の発光素子によって形成された静電潜像出力において前記第1の発光素子に対応する出力に基づいて判断されたことを特徴とする、請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記重なり具合は、前記複数の発光素子アレイのうち前記継ぎ目部に対応する部分によってグレースケースを出力し、前記第1の発光素子に対応する出力に基づいて判断されたことを特徴とする、請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記駆動信号生成部は、複数の主走査ラインに対応する画像情報に基づいて前記継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする、請求項1乃至4いずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記駆動信号生成部は、前記駆動信号生成対象である主走査ラインに対応する画像情報と、前記駆動信号生成対象である主走査ラインの前段及び後段の主走査ラインのうち少なくとも一方に対応する画像情報とに基づいて前記継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする、請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記駆動信号生成部は、前記継ぎ目部に配置された発光素子の露光強度を調整することを特徴とする、請求項1乃至6いずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記複数の発光素子アレイとして主走査方向に第1の発光素子アレイ、第2の発光素子アレイ、第3の発光素子アレイの順に配設され、
    前記駆動信号生成部は、前記第1の発光素子アレイと第2の発光素子アレイとの継ぎ目部及び第2の発光素子アレイと第3の発光素子アレイとの継ぎ目部における前記第2の発光素子アレイに含まれる発光素子の露光強度を調整することを特徴とする、請求項7に記載の光走査装置。
  9. 前記駆動信号生成部は、前記継ぎ目部に配置された発光素子の点灯時間を調整することを特徴とする、請求項7または8に記載の光走査装置。
  10. 前記発光素子の継ぎ目部に配置された発光素子は、
    前記複数の発光素子アレイのうち、第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲における主走査方向端に配置された第1の発光素子と、
    前記第1の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲において前記第1の発光素子に隣接して配置された第2の発光素子と、
    前記第1の発光素子アレイに隣接する第2の発光素子アレイが静電潜像を形成する範囲の主走査方向において前記第1の発光素子アレイ側端に配置された第3の発光素子とを含むことを特徴とする、請求項1乃至9いずれか1項に記載の光走査装置。
  11. 前記駆動信号生成部は、前記第1の発光素子と前記第3の発光素子との距離に基づいて前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子のうち少なくとも一方を駆動する継ぎ目部駆動信号を生成することを特徴とする、請求項10に記載の光走査装置。
  12. 請求項1乃至11いずれか1項に記載の光走査装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
  13. 主走査方向に複数設けられた発光素子アレイであって、一の発光素子アレイの主走査方向の範囲よりも広い範囲を露光可能とするために主走査方向に互いに位置をずらして配設されると共に、主走査方向の端部が主走査方向において重複するように互いに副走査方向に互いに位置をずらして配設された発光素子アレイが感光体を露光し、前記感光体上に静電潜像を形成する光走査装置の制御方法であって、
    前記複数の発光素子アレイに含まれる一の発光素子アレイと他の発光素子アレイとの主走査方向の継ぎ目部に配置された発光素子に対応する画像情報に基づき、主走査方向及び副走査方向に複数の画素によって構成されるマトリクス画像を抽出し、
    前記マトリクス画像と同数の主走査方向及び副走査方向の画素によって構成される画像であって、複数の画素パターンが予め定められた複数の比較用マトリクス画像から、抽出した前記マトリクス画像に対応する比較用マトリクス画像を特定し、
    前記複数の発光素子アレイの継ぎ目部に配置された発光素子であって、一方の発光素子アレイに含まれる発光素子と他方の発光素子アレイに含まれる発光素子との主走査方向の重なり具合と、特定した前記比較用マトリクス画像とに基づいて前記継ぎ目部に配置された発光素子を駆動するための継ぎ目部駆動信号を生成し、
    前記継ぎ目部駆動信号に基づいて前記発光素子を駆動することを特徴とする、光走査装置の制御方法。
  14. 請求項13に記載の制御方法を光走査装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
  15. 請求項14に記載の制御プログラムを光走査装置が読み取り可能な形式で記録したことを特徴とする記録媒体。
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