JP4403744B2 - 補正データ生成装置、光プリントヘッドの光量補正方法 - Google Patents

補正データ生成装置、光プリントヘッドの光量補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、像担持体に光書き込みを行って潜像を形成する画像形成装置等に係り、より詳しくは、複数の発光素子を備えた記録ヘッド(プリントヘッド)による光書き込みに関する。
電子写真方式を採用した、プリンタや複写機、ファクシミリ等の画像形成装置では、一様に帯電された感光体上に、画像情報を光記録手段によって照射することにより静電潜像を得た後、この静電潜像にトナーを付加して可視化し、記録紙上に転写して定着することによって画像形成が行なわれる。かかる光記録手段として、レーザを用いて主走査方向にレーザ光を走査させて露光する光走査方式の他、近年では、装置の小型化の要請を受けてLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を主走査方向に多数、配列してなるLEDプリントヘッド(LPH:LED Print Head)を用いた光記録手段が採用されている。
LPHは、一般に、多数のLEDをライン状に配列したLEDチップが複数配置されたLEDアレイと、LEDから出力された光を感光体(感光体ドラム)表面に結像させるために多数のロッドレンズが配列されたセルフォックレンズとを含んで構成されている。画像形成装置では、入力される画像データに基づいてLPHの各LEDを駆動させ、感光体へ向けて光を出力し、セルフォックレンズによって感光体表面に光を結像させる。そして、感光体とLPHとを相対移動させることにより副走査方向に静電潜像を形成している。
このLPHでは、発光素子およびレンズが主走査方向に複数、並んだ構造であることから、各発光点のばらつきが画像品質に大きな影響を与える。特に、発光点の光量にばらつきがある場合やレンズの特性がばらついた場合には、副走査方向のスジや濃度ムラが生じてしまい、画質欠陥となり易い。そこで、従来技術として、LPHを用いて用紙上に形成、出力したテストパターンを読み取り手段にて読み取り、得られた読み取り結果に基づいてLPHにおける各LEDの光量補正を行う技術が存在する(特許文献1参照)。
特開2001−146038号公報(第5-7頁)
近年の画像形成装置ではカラー化が急速に進んでおり、カラー画像を高速且つ高画質に形成することを目的として、所謂フルカラーのタンデム機が実用化されてきている。この種のフルカラーのタンデム機としては、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の四つの画像形成ユニットを並列的に配置し、中間転写体あるいは記録用紙に各画像形成ユニットにて形成されたトナー像を順次転写して、フルカラーや白黒(モノクロ)の画像を形成するものが挙げられる。
しかしながら、特許文献1では、すべての画像形成ユニットに対して一律の光量補正を行っているため、一部の色については十分な光量補正が行われたとしても、他の色では光量補正が不十分となってしまうことがあった。なお、特許文献1では、所謂タンデム型の画像形成装置を例に説明が行われているが、この問題は、所謂4サイクル型の画像形成装置においても同様に生じ得る。ただし、タンデム型の画像形成装置の場合には、同じ補正分解能で補正した場合補正の収束が悪く(1回の補正で筋が消えない)、何度も補正を行う必要があった。また、各画像形成ユニットでは、色だけでなく階調に対しても補正が行われるのであるが、各階調に対して一律の光量補正を行っただけでは、一部の階調については十分な光量補正が行われたとしても、他の階調では光量補正が不十分となってしまうことがあった。
本発明は、以上の技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、色や階調に応じた光量補正を行うことにある。
また、本発明の他の目的は、濃度むら等の画像不良の発生を抑制することにある。
本発明の補正データ生成装置は、複数の発光素子からなる記録ヘッドにより印字されたテストパターンを読み取る読取部と、読取部により読み取られたテストパターンを各発光素子に対応する画素と出力値との関係である出力データに変換するデータ変換部と、色毎および/または階調毎に設定された補正用基礎データを格納する補正用基礎データ格納部と、データ変換部により変換された出力データと補正用基礎データ格納部より読み出された補正用基礎データとに基づいて、各発光素子における発光光量を補正するための補正データを演算する補正データ演算部と、補正データ演算部により演算された補正データを出力してメモリに書き込む出力部とを含んでいる。
ここで補正データ演算部は、テストパターンの色および/または階調に対応する補正用基礎データに基づいて補正データを演算することを特徴とすることができる。また、補正用基礎データ格納部には、発光素子の露光エネルギーと露光エネルギーの変化に対応して得られる画像の濃度との関係に基づいて決定される補正分解能データが補正用基礎データとして格納されることを特徴とすることができる。さらに、データ変換部は、出力データとして画素と画像濃度との関係である濃度データを生成することを特徴とすることができる。この場合において、データ変換部は、濃度データとして各画素の濃度を全画素の濃度の平均値で割った濃度比データを作成することを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明の画像形成装置は、複数の発光素子を備えたプリントヘッドと、プリントヘッドを駆動するドライバと、色毎および/または階調毎に補正用基礎データをもとに求められた補正データに基づいてドライバを制御する書込制御部とを含んでいる。
この画像形成装置では、プリントヘッドが複数設けられると共に、各プリントヘッドに対応してドライバが設けられることを特徴とすることができる。また、補正用基礎データが格納されたメモリをさらに備え、書込制御部は、メモリから読み出された各色および/または各階調の補正データに基づいてドライバを制御することを特徴とすることができる。この場合において、書込制御部は、メモリよりプリントヘッドの各発光素子に対応する画素と画素における補正値とを対応づけた補正データを読み出し、ドライバは、書込制御部からの補正データに基づいてプリントヘッドにおける各発光素子の書込動作量を補正することを特徴とすることができる。このとき、メモリには、色毎および/または階調毎に異なる補正データが格納されることを特徴とすることができる。
さらに、他の観点から捉えると、本発明は、画像形成装置により印字されたテストパターンを読み取ってテストパターンを形成する複数の発光素子による露光の光量を補正する光プリントヘッドの光量補正方法であって、テストパターンを読み取ってテストパターンを画像データとして取得するステップと、取得された画像データに基づいて各発光素子に対応する画素と画像濃度との関係である濃度データに変換するステップと、変換された濃度データと色毎および/または階調毎の補正用基礎データとに基づいて、各発光素子における発光光量を補正するための補正データを算出するステップとを含んでいる。
ここで、補正用基礎データは、発光素子の露光エネルギーと露光エネルギーの変化に対応して得られる画像の濃度との関係に基づいて決定される補正分解能データであることを特徴とすることができる。
本発明によれば、色や階調に応じた光量補正を行うことができる。
また、本発明によれば、濃度むら等の画像不良の発生を抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
―実施の形態1―
図1はLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図であり、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタを示している。図1に示す画像形成装置は、本体1に、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、画像プロセス系10を制御する画像出力制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置(IIT)3に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部(IPS:Image Processing System)40を備えている。
画像プロセス系10は、水平方向に一定の間隔を置いて並列的に配置される複数のエンジンからなる画像形成ユニット11を備えている。この画像形成ユニット11は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kから構成されており、夫々、静電潜像を形成してトナー像を担持させる像坦持体(感光体)である感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光するプリントヘッドであるLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた潜像を現像する現像器15を備えている。また、画像プロセス系10は、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12にて画像形成された各色のトナー像を記録用紙に多重転写させるために、この記録用紙を搬送する用紙搬送ベルト21、用紙搬送ベルト21を駆動させるロールである駆動ロール22、感光体ドラム12のトナー像を記録用紙に転写させる転写ロール23を備えている。
各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、現像器15に収納されたトナーを除き、ほぼ同様な構成を備えている。PC2やIIT3から入力された画像信号は、画像処理部40によって画像処理が施され、インタフェースを介して各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに供給される。画像プロセス系10は、画像出力制御部30から供給された同期信号等の制御信号に基づいて動作する。まず、イエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により帯電された感光体ドラム12の表面に、画像処理部40から得られた画像信号に基づき、LPH14によって静電潜像を形成する。その静電潜像に対して現像器15によってイエローのトナー像を形成し、形成されたイエローのトナー像は、図の矢印方向に回動する用紙搬送ベルト21上の記録用紙に転写ロール23を用いて転写される。同様にして、マゼンタ、シアン、黒のトナー像が各々の感光体ドラム12上に形成され、用紙搬送ベルト21上の記録用紙に転写ロール23を用いて多重転写される。多重転写された記録用紙上のトナー像は、定着器24に搬送されて、熱および圧力によって記録用紙に定着される。
図2は、記録ヘッドあるいはプリントヘッドであるLEDプリントヘッド(LPH)14の構成を示した図である。LPH14は、発光素子として多数のLEDが配列されたLEDアレイ51、LEDアレイ51を支持すると共にLEDアレイ51の駆動を制御するための回路が形成されたプリント基板52、各LEDから出射された光ビームを感光体ドラム12上に結像させるセルフォックレンズアレイ(SLA)53を備え、プリント基板52とセルフォックレンズアレイ53とは、ハウジング54に保持されている。LEDアレイ51は、LEDが主走査方向に画素数分、配列されたものからなる。例えば、A3サイズの短手(297mm)を主走査方向とする場合、600dpiの解像度では、約42.3μm毎に7020個のLEDが配列されている。尚、配列は、一列に並んでいる場合の他、千鳥状に配列される場合がある。
次に、LPH14の光量補正について説明する。
図3は、本実施の形態に係る光量補正系を説明するための図である。光量補正系を構成する補正データ生成部60は、LPH14すなわち本実施の形態に係る画像形成装置を用いて作成されたプリントサンプルPS上のテストパターンを読み取る読取部としてのプリントサンプル読取装置70に接続されている。ここで、プリントサンプル読取装置70としては例えばIIT3を利用することができるが、プリンタ等IIT3を有しない画像形成装置の場合には専用のプリントサンプル読取装置70を用いることができる。補正データ生成装置60は、プリントサンプル読取装置70による読み取りデータを受け付ける読取データ受付部61と、読取データ受付部61にて受け付けた読み取りデータを出力データ(濃度データ)としての濃度比データ(各画素の濃度を全画素の濃度の平均値で割ることによって得る)に変換する濃度比データ変換部62と、補正用基礎データとして色毎の補正分解能データがあらかじめ格納される補正分解能格納部63と、濃度比データ変換部63からの濃度比データと補正分解能格納部63からの色に対応する補正分解能データとに基づいて補正値を演算する補正データ演算部としての補正値演算部64と、色毎に得られた補正値をメモリ31に出力して書き込む出力部としての補正値出力部65とを有している。これら補正データ生成装置60とプリントサンプル読取装置70とで、補正データ生成装置が構成されている。
また、メモリ31は、画像形成装置の画像出力制御部30に取り付けられるようになっており、画像出力制御部30の書込制御部32によって格納された補正データが色毎に読み取られるようになっている。ここで、画像形成装置の各LPH14(14Y,14M,14C,14K)には、LEDアレイ51を駆動するドライバとしてのLPHドライバ55が取り付けられている。各LPHドライバ55は、画像出力制御部30の書込制御部32によって駆動制御されており、各LPHドライバ55には、補正値と露光エネルギーとを対応づけたテーブルが格納されている。補正値は、例えばLEDに流れる電流を補正する場合には書込動作量として補正電流値を変えるものである。なお、例えばLEDの駆動時間を補正する場合には書込動作量として補正駆動時間を変えることもできる。本実施の形態では、補正値1につき露光エネルギーが0.25%ずつ変化するようになっている。
次に、LPH14に対する色毎の補正値取得処理について説明する。図4は、本実施の形態における補正値取得処理を説明するためのフローチャートである。
まず、書込制御部32より出力を行って、LPHドライバ55よりLPH14のLEDアレイ51を構成する各LEDにそれぞれ一定の駆動電流を流して感光体ドラム12上に潜像を形成させ、形成された潜像をトナーで現像すると共に記録用紙に転写、定着してテストパターンを出力する(ステップ101)。なお、この説明では、テストパターンが形成された記録用紙をプリントサンプルPSとよぶ。また、一枚のプリントサンプルPSには、単色のテストパターンを形成することも可能であるし、四色のテストパターンを同時に形成することも可能である。次いで、得られたプリントサンプルPSに形成されたテストパターンの出力パターンをプリントサンプル読取装置70で読み取る(ステップ102)。次いで、プリントサンプル読取装置70で読み取られた出力パターンが補正データ生成装置60の読取データ受付部61に入力され、濃度比データ変換部62で濃度比データに変換される(ステップ103)。また、プリントサンプルPS上の画像形成位置等に基づいて得られた出力パターンを構成する色が判定される(ステップ104)。そして、補正値演算部64では、補正分解能格納部63より出力パターンを構成する色に対応する補正分解能データを読み出し(ステップ105)、得られた濃度比データに基づいて、読み出した補正分解能データを加味して各画素に対する補正値を計算する(ステップ106)。その後、得られた補正値を補正値出力部65を介してメモリ31に出力し、格納する(ステップ107)。このプロセスを四色すべてについて行う。その結果、メモリ31には、色毎に異なる補正値が格納されることになる。
その後、実際に画像形成を行う際には、書込制御部32が書き込みデータと共にメモリ31に格納される補正値を各LPHドライバ55に出力し、各LPHドライバ55では、入力された補正値に対応して各LEDの露光エネルギーを調整しながら各LPH14の駆動制御を行う。
次に、具体的な例を挙げて説明する。まず、補正値を計算するのに用いられる補正分解能について説明する。図5は、色をパラメータとした場合の、各画像形成ユニット11におけるLPH14の露光エネルギー変化率と、この露光エネルギー変化に対応して得られる画像の濃度変化率との関係を示している。同図より、露光エネルギーを同じ割合で変化させたとしても、色によって濃度変化の度合いが異なっていることが理解される。本実施の形態では、シアン(C)が露光エネルギーの変化に対して最も敏感に濃度が変化し(傾きが大きい)、次いでイエロー(Y)、黒(K)、マゼンタ(M)の順となっている。これは、同じ濃度変化を得るのに、シアン(C)の場合には露光エネルギーをわずかに変えるだけでよいのに対し、例えばマゼンタ(M)の場合には露光エネルギーを大きく変えなければならないことを意味している。このため、本実施の形態では、図5に示す関係に基づき、最も感度が低い(傾きが小さい)マゼンタを基準とし、各色に関して規格化した値を補正分解能データとしている。表1は、補正値生成部60の補正分解能格納部63に格納される補正分解能データを示している。
Figure 0004403744
また、図6は、ステップ103において、濃度比データ変換部62で変換して得られた濃度比データの一例を示している。図6の横軸はLPH画素番号(図には1000までを示す)、縦軸は濃度比である。なお、この濃度比データは黒のものである。補正を行う前は、濃度に関して各画素間のばらつきが大きいことがわかる。表2には、図6のA領域内(第560画素〜第574画素)における濃度比一覧を示す。
Figure 0004403744
次に、ステップ106における補正値の計算について説明する。なお、ここでは、上述したように画像の色が黒であるため、ステップ104において色が黒であることが判定され、ステップ105において黒に対応する補正分解能(1.1:表1参照)が読み出されているものとする。
表2において、例えば第567画素の濃度比は0.9624であり、黒に対応する補正分解能は1.1である。また、補正値の最小単位は上述したように0.25%であるので、黒の第567画素の補正値は、
補正値=(1−0.9624)/1.1/0.0025
≒13.6
≒14
と算出される。同様に他の画素についても計算を行って黒の補正値を得る。表3には、黒の第560画素〜第574画素における補正値計算結果を示す。このようにして得られた黒の補正値は、ステップ107においてメモリ31に格納される。
Figure 0004403744
そして、実際の画像形成時には、画像出力制御部30の書込制御部32によってメモリ31に格納された黒の補正値が読み出されて黒のLPH14Kへと受け渡され、LPHドライバ55によって光量補正が行われる。図7は、補正を行った後に出力したプリントサンプルPSの黒の濃度比データを示している。同図より、図6に示す補正前の濃度分布と比較してばらつきが小さくなり、略一定の濃度分布が得られていることがわかる。
また、黒以外のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)についても黒と同様のプロセスで補正値の計算が行われる。ここではシアンを例に説明する。なお、この説明では、シアンの濃度比分布データが黒と同じ(図6、表2参照)であるものとする。これは、例えば黒のLEDアレイ51をシアンのLPH14に装着することによって実現することができる。
次に、ステップ106における補正値の計算について説明する。ここでは、上述したように画像の色がシアンであるため、ステップ104において色がシアンであることが判定され、ステップ105においてシアンに対応する補正分解能(2.2:表1参照)が読み出されている。
表2において、例えば第567画素の濃度比は0.9624であり、シアンに対応する補正分解能は2.2である。また、補正値の最小単位は上述したように0.25%であるので、シアンの第567画素の補正値は、
補正値=(1−0.9624)/2.2/0.0025
≒6.8
≒7
と算出される。同様に他の画素についても計算を行ってシアンの補正値を得る。表4には、シアンの第560画素〜第574画素における補正値計算結果を示す。
Figure 0004403744
シアンの補正値は、黒の補正値(表3参照)と比較して絶対値が小さくなっている。これは、シアンの補正分解能の値が大きいこと、すなわち、黒に比べてシアンの感度が高いこと(図5参照)に起因する。このようにして得られたシアンの補正値は、ステップ107においてメモリ31に格納される。
そして、実際の画像形成時には、画像出力制御部30の書込制御部32によってメモリ31に格納されたシアンの補正値が読み出されてシアンのLPH14Cへと受け渡され、LPHドライバ55によって光量補正が行われる。図8は、補正を行った後に出力したプリントサンプルPSのシアンの濃度比データを示している。同図より黒と同様に、図6に示す補正前の濃度分布と比較してばらつきが小さくなり、略一定の濃度分布が得られていることがわかる。
ここで、図9は、表3に示す黒の補正値を用いてシアンの光量補正を行った場合におけるシアンの濃度比データを示している。この場合は、感度の低い黒の補正値を用いて感度の高いシアンの光量補正を行っているため、過剰な補正がなされてしまう。その結果、図6に示す補正前の濃度分布よりも多少ばらつきは小さくなっているものの、補正が不十分となってしまうことが理解される。
なお、イエロー(Y)、マゼンタ(M)についても、各色に対応する補正分解能(イエローの場合1.3、マゼンタの場合は1.0)を用いて補正値を作成することで、各色における濃度のばらつきを抑制できることになる。
このように、本実施の形態では、露光エネルギーと得られる画像の濃度との関係が、色毎に異なることに着目し、色毎に異なる補正値を設定するようにした。その結果、各色でそれぞれ略一定の濃度分布を得ることができ、全体として良好な画像を形成することが可能になる。
なお、本実施の形態では、各色の補正分解能に基づいて色毎に補正値の値を変えていたが、これに限られるものではなく、例えば各色毎に補正値1につき変化させる露光エネルギーの量を異ならせるようにしてもよい。また、本実施の形態では、濃度データ(濃度比データ)に基づいて補正を行っていたが、これに限られるものではなく、例えばプリントサンプルPSのテストパターンを読み取ることによって得られる画素と輝度との関係である輝度データに基づいて補正を行うようにしてもよい。
―実施の形態2―
本実施の形態は、実施の形態1と略同様であるが、露光エネルギーと得られる画像濃度との関係が、同じ色であっても階調Cin(Input Coverage)によって異なることに着目し、階調毎に異なる補正値を設定するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
次に、LPH14に対する階調毎の補正値取得処理について説明する。図10は、本実施の形態における補正値取得処理を説明するためのフローチャートである。
まず、書込制御部32より出力を行って、LPHドライバ55よりLPH14のLEDアレイ51を構成する各LEDにそれぞれ階段状に駆動電流を流して感光体ドラム12上に階調の異なる潜像を形成させ、形成された潜像をトナーで現像すると共に記録用紙に転写、定着してテストパターンを出力する(ステップ201)。次いで、得られたプリントサンプルPSに形成されたテストパターンの出力パターンをプリントサンプル読取装置70で読み取る(ステップ202)。次いで、プリントサンプル読取装置70で読み取られた出力パターンが補正データ生成装置60の読取データ受付部61に入力され、濃度比データ変換部62で濃度比データに変換される(ステップ203)。また、プリントサンプルPS上の画像形成位置等に基づいて得られた出力パターンの階調が判定される(ステップ204)。そして、補正値演算部64では、補正分解能格納部63より出力パターンの階調に対応する補正分解能データを読み出し(ステップ205)、得られた濃度比データに基づいて、読み出した補正分解能データを加味して各画素に対する補正値を計算する(ステップ206)。その後、得られた補正値を補正値出力部65を介してメモリ31に出力し、格納する(ステップ207)。このプロセスを予め設定された階調毎(例えば10%毎)に行う。その結果、メモリ31には、階調毎に異なる補正値が格納されることになる。
そして、実際に画像形成を行う際には、書込制御部32が書き込みデータと共にメモリ31に格納される補正値を各LPHドライバ55に出力し、各LPHドライバ55では、入力された補正値に対応して各LEDの露光エネルギーを調整しながら各LPH14の駆動制御を行う。
ここで、図11は、階調をパラメータとした場合の各画像形成ユニット11におけるLPH14の露光エネルギー変化率と、この露光エネルギー変化に対応して得られる画像の濃度変化率との関係を示している。なお、図11では、マゼンタの50%階調および20%階調を例示している。同図より、露光エネルギーを同じ割合で変化させたとしても、階調によって濃度変化の度合いが異なっていることが理解される。本実施の形態では、20%階調のときの傾きが50%階調の時の傾きよりも大きくなっている。このため、本実施の形態では、図11に示す関係に基づき、最も感度が低い(傾きが小さい)100%階調を基準とし、各階調(例えば10%刻み)に関して規格化した値を補正分解能としている。
本実施の形態では、実施の形態1で説明した色毎に加え、さらに階調毎に補正値を設定した結果、各色で略一定の濃度分布を得ることができるのに加え、各階調においても各色で略一定の濃度分布を得ることができ、さらに良好な画像を形成することが可能となる。
画像形成装置の全体構成を示した図である。 LPHの構成を示す図である。 各画像形成ユニットのLPHの光量補正系を示す図である。 LPHの色毎の補正値取得処理を説明するためのフローチャートである。 色をパラメータとした場合の、各画像形成ユニットにおけるLPHの露光エネルギー変化率と、この露光エネルギー変化に対応して得られる画像の濃度変化率との関係を示すグラフ図である。 濃度比データ変換部で変換して得られた濃度比分布データの一例を示す図である。 補正を行った後の黒の濃度比分布データを示す図である。 補正を行った後のシアンの濃度比分布データを示す図である。 黒の補正値を用いてシアンの光量補正を行った場合におけるシアンの濃度比分布データを示す図である。 LPHの階調毎の補正値取得処理を説明するためのフローチャートである。 階調をパラメータとした場合の、各画像形成ユニットにおけるLPHの露光エネルギー変化率と、この露光エネルギー変化に対応して得られる画像の濃度変化率との関係を示すグラフ図である。
符号の説明
1…本体、2…パーソナルコンピュータ(PC)、3…画像読取装置(IIT)、10…画像プロセス系、11(11Y,11M,11C,11K)…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、13…帯電器、14(14Y,14M,14C,14K)…LEDプリントヘッド(LPH)、15…現像器、21…用紙搬送ベルト、22…駆動ロール、23…転写ロール、24…定着器、30…画像出力制御部、31…メモリ、32…書込制御部、40…画像処理部(IPS:Image Processing System)、51…LEDアレイ、52…プリント基板、53…セルフォックレンズアレイ(SLA)、54…ハウジング、55…LPHドライバ、60…補正値生成部、61…読取データ受付部、62…濃度比データ変換部、63…補正分解能格納部、64…補正値演算部、65…補正値出力部、70…プリントサンプル読取装置

Claims (6)

  1. 発光することで画素を形成する複数の発光素子を有する記録ヘッドを用いて印字された単色の画像を読み取る読取部と、
    前記読取部により前記画像を読み取って得られた結果に基づき、複数の前記発光素子によって形成された各画素と当該各画素における画像の濃度との関係を対応付けた出力データを作成する出力データ作成部と、
    発光する前記発光素子の露光エネルギーの変化率および発光する当該発光素子によって形成される前記画素の画像濃度の変化率の関係に基づいて前記画像の色毎に予め定められた補正分解能を格納する補正分解能格納部と、
    前記出力データ作成部により作成された前記出力データと前記補正分解能格納部より読み出された前記画像の色に対応する補正分解能とに基づいて、複数の前記発光素子のそれぞれにおける発光光量を補正するための補正データを演算する補正データ演算部と、
    前記補正データ演算部により演算された前記補正データをメモリに書き込むために出力する出力部と
    を含む補正データ生成装置。
  2. 前記読取部は、前記記録ヘッドを用いて印字されたイエロー、マゼンタ、シアンまたは黒の画像を読み取り、
    前記補正分解能格納部は、イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の色毎に大きさが異なる補正分解能を格納すること
    を特徴とする請求項1記載の補正データ生成装置。
  3. 前記補正分解能格納部には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のうちシアンの値が最も大きく設定され、且つ、マゼンタの値が最も小さく設定された補正分解能が格納されることを特徴とする請求項2記載の補正データ生成装置。
  4. 発光することで画素を形成する複数の発光素子を有する光プリントヘッドを用いて印字された単色の画像を読み取るステップと、
    前記画像を読み取って得られた結果に基づき、複数の前記発光素子によって形成された各画素と当該各画素における画像の濃度とを対応付けた出力データを作成するステップと、
    前記出力データと、発光する前記発光素子の露光エネルギーの変化率および発光する当該発光素子によって形成される前記画素の画像濃度の変化率の関係に基づいて前記画像の色毎に予め定められた補正分解能とを用いて、複数の前記発光素子のそれぞれにおける発光光量を補正するための補正データを演算するステップと、
    演算された前記補正データをメモリに書き込むために出力するステップと
    を含むことを特徴とする光プリントヘッドの光量補正方法。
  5. 前記読み取るステップでは、前記光プリントヘッドを用いて印字されたイエロー、マゼンタ、シアンまたは黒の画像を読み取り、
    前記演算するステップでは、イエロー、マゼンタ、シアンおよび黒の色毎に大きさが異なる補正分解能を用いて前記補正データを演算すること
    を特徴とする請求項4記載の光プリントヘッドの光量補正方法。
  6. 前記演算するステップでは、イエロー、マゼンタ、シアン、黒のうちシアンの値が最も大きく設定され、且つ、マゼンタの値が最も小さく設定された補正分解能を用いること
    を特徴とする請求項5記載の光プリントヘッドの光量補正方法。
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