JP5155281B2 - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

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本発明は、魚釣用スピニングリールに関し、詳細には、ハンドル軸の防水機構に特徴を有する魚釣用スピニングリールに関する。
一般に、魚釣用スピニングリールは、リール本体と、リール本体に取り付けられて釣糸が巻回されるスプールとを備えている。前記リール本体には、前記スプールに釣糸を巻き取るために操作されるハンドルが回転可能に支持されている。そして、このハンドルは、通常、釣人が握持する摘み部と、リール本体の巻き取り駆動機構の一部である駆動歯車(駆動歯車を有する駆動軸)に連結されるハンドル軸と、このハンドル軸と摘み部とを繋ぐハンドル本体とによって構成されている。
従来、この種の魚釣用スピニングリールは、ハンドル軸の端部に軸心方向に延びる螺子孔を形成しておき、リール本体に設けられた前記駆動軸の一方側(例えば右側)で該駆動軸を前記螺子孔に挿入嵌合することにより、前記駆動軸にハンドルを取り付けるようにしている。そして、このような構成では、前記駆動軸の他方側(例えば左側)でも該駆動軸を前記螺子孔に挿入嵌合することが可能となっており、それにより、リール本体に対してハンドルを左右で組み替える(付け替える)ことができるようになっている。この場合、ハンドルが取り付けられない駆動軸の側では、リール本体内部を外部に対して閉塞するためのキャップがリール本体に対して取着される。
ところで、このようにハンドルを組み替えることができる構造では、ハンドル軸において防水を行なう必要がある。スピニングリールのハンドル軸の防水技術に関しては、例えば特許文献1や特許文献2に開示されるような技術が知られている。すなわち、特許文献1では、リール本体(ハウジング)の左右の両側において、駆動軸を回転可能に支持する軸受(ボールベアリング)の外側にシール部材(パッキンリング)が配設されており、該シール部材の径方向外側は軸受の外輪によって押し潰されることにより防水を行ない、シール部材の径方向内側は駆動軸(ハンドル軸)に摺動接触することにより防水を図っている。一方、特許文献2では、ハンドル軸上にシール部材が配設されており、該シール部材の径方向内側はハンドル軸に圧入されることにより防水を行ない、シール部材の径方向外側はリール本体側に摺動接触することにより防水を図っている。
特開2001−251996号公報 特開2002−191270号公報
しかしながら、特許文献1では、ハンドルを左右のいずれに組み付けても、常にリール本体(ハウジング)の左右の両側で、すなわち、駆動軸の両側でシール部材が摺動するため、シール部材と駆動軸(ハンドル軸)との間で生じる摩擦が大きくなり、したがって、ハンドルの回転操作が重くなるという問題がある。
一方、特許文献2では、ハンドル軸上にシール部材が配設されているため、ハンドルの組み付け位置にかかわらず、シール部材の摺動箇所はリール本体の片側(ハンドルが組み付けられる側の左右いずれか1箇所)であるが、シール部材の摺動部位がシール部材の径方向外側であるため、特許文献1のように径方向内側で摺動する場合に比べて摺動半径が大きくなってしまう。そのため、シール部材とリール本体側との間で生じる摩擦が大きくなり、したがって、ハンドルの回転操作が重くなる。
また、ハンドルの組み替えが可能な構造において、前記2つの特許文献の技術を組み合わせる場合、すなわち、シール部材をリール本体の片側で且つ径方向内側でのみ摺動させる場合には、ハンドルが取り付けられる側およびハンドルが取り付けられていない側のそれぞれにおいて形態の異なるシール部材を別々に設けて、ハンドルの左右の組み替え時にシール部材を左右で付け替える必要がでてくる場合もある。こうした場合には、付け替え作業に手間がかかるだけでなく、付け替え作業時にシール部材などの構成要素の紛失や付け忘れなどといった問題も発生し、ハンドルを釣り場で付け替えることが難しくなる。
また、前記2つの特許文献では、ハンドルを左右で組み替えても、シール部材が常に相手側の部材に摺動接触されるため、シール部材の消耗が激しい。
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ハンドルの回転操作を軽くでき、シール部材の消耗を最小限に抑えられるとともに、ハンドルの組み替えに際してシール部材の付け替えを必要としないシール構造を有する魚釣用スピニングリールを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、釣糸が巻回保持されるスプールを支持するリール本体と、前記リール本体に設けられ、前記スプールに釣糸を巻き取るべく構成された巻き取り駆動機構に連結される駆動軸と、前記駆動軸に着脱可能に嵌合するハンドル軸を有するハンドルとを備え、前記駆動軸に対する前記ハンドル軸の着脱によってハンドルをリール本体の左右で付け替え可能な魚釣用スピニングリールであって、前記リール本体の左右の両側でリール本体に対してシール状態で取り付けられ、その径方向内側で前記ハンドル軸と摺接するための左右のシール部材を備え、前記左右の各シール部材の径方向内側の摺接部は、前記駆動軸に対して前記ハンドル軸が取り付けられたときだけ前記ハンドル軸と摺接するように形成されることを特徴とする。
この請求項1に記載の発明によれば、シール部材の径方向内側の摺接部がハンドル軸と摺接しており、したがって、径方向外側で摺接する場合に比べて摺動半径が小さいため、また、駆動軸に対してハンドル軸が取り付けられたときだけハンドル軸と摺接するようにシール部材が形成されており、したがって、ハンドルが取り付けられる側のシール部材だけが摺接部でハンドル軸と摺接するため(シール部材がリール本体の片側でのみ摺接するため)、ハンドルの回転操作を従来(特に、特許文献1,2)に比べて軽くすることができる。また、上記構成では、ハンドルが取り付けられる側のシール部材だけが摺接部でハンドル軸と摺接するため、すなわち、ハンドルを左右で組み替えると、摺接に関与するシール部材も切り替わるため、一方のシール部材だけが常に摺接するようなことがなく、シール部材の消耗を最小限に抑えられる。更に、上記構成では、ハンドルの左右の組み替えに対応してシール部材が左右にそれぞれ設けられているため、ハンドルの組み替えに際してシール部材の付け替えを必要としない。そのため、ハンドルの左右の組み替えが容易であるとともに、組み替え作業時にシール部材などの構成要素の紛失や付け忘れなどといった問題も発生しない。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記各シール部材は、前記リール本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、シール部材がリール本体に対して着脱自在であるため、消耗したシール部材の交換が容易になる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記シール部材は、その径方向に対して略直交する方向に面して前記閉塞部材とシール状態で接触可能な側面部を有することを特徴とする。
この請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、シール部材が、その径方向に対して略直交する方向に面して前記閉塞部材とシール状態で接触可能な側面部を有しているため、ハンドルの左右の組み替えに伴って、長期間にわたる使用により径方向と異なる方向に変形された摺接部などのシール部材の部位をその側面部と閉塞部材とのシール接触により(正規の径方向に)矯正することが可能になる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記シール部材は、前記閉塞部材とシール状態で接触可能な外面部を前記摺接部と径方向で対向するその径方向外側に有することを特徴とする。
この請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明と同様の作用効果が得られるとともに、前記シール部材が、前記閉塞部材とシール状態で接触可能な外面部を前記摺接部と径方向で対向するその径方向外側に有しているため、シール部材に作用する負荷を径方向で分散させる(シール圧が径方向外側と内側とで分散される)ことができ、シール部材の耐久性が向上する。
また、請求項5に記載の発明は、釣糸が巻回保持されるスプールを支持するリール本体と、前記リール本体に設けられ、前記スプールに釣糸を巻き取るべく構成された巻き取り駆動機構に連結される駆動軸と、前記駆動軸に着脱可能に嵌合するハンドル軸を有するハンドルとを備え、前記駆動軸に対する前記ハンドル軸の着脱によってハンドルをリール本体の左右で付け替え可能であり、ハンドルが取り付けられていないリール本体の側のハンドル取付開口には該開口を塞ぐ閉塞部材が着脱自在に取着される魚釣用スピニングリールであって、前記リール本体の左右の両側でリール本体に対してシール状態で取り付けられ、その径方向内側で前記ハンドル軸と摺接する右側シール部材および左側シール部材を備え、前記ハンドルが前記リール本体の右側に取り付けられる際には、右側シール部材の径方向内側の摺接部が前記ハンドル軸と摺接するとともに、左側シール部材は、前記ハンドル軸と摺接することなく前記閉塞部材とシール状態で接触し、前記ハンドルが前記リール本体の左側に取り付けられる際には、左側シール部材の径方向内側の摺接部が前記ハンドル軸と摺接するとともに、右側シール部材は、前記ハンドル軸と摺接することなく前記閉塞部材とシール状態で接触することを特徴とする。
この請求項5に記載の発明によれば、シール部材の径方向内側の摺接部がハンドル軸と摺接しており、したがって、径方向外側で摺接する場合に比べて摺動半径が小さいため、また、ハンドルが取り付けられる側のシール部材だけが摺接部でハンドル軸と摺接するため(シール部材がリール本体の片側でのみ摺接するため)、ハンドルの回転操作を従来(特に、特許文献1,2)に比べて軽くすることができる。また、上記構成では、ハンドルが取り付けられる側のシール部材だけが摺接部でハンドル軸と摺接するため、すなわち、ハンドルを左右で組み替えると、摺接に関与するシール部材も切り替わるため、一方のシール部材だけが常に摺接するようなことがなく、シール部材の消耗を最小限に抑えられる。更に、上記構成では、ハンドルの左右の組み替えに対応してシール部材が左右にそれぞれ設けられているため、ハンドルの組み替えに際してシール部材の付け替えを必要としない。そのため、ハンドルの左右の組み替えが容易であるとともに、組み替え作業時にシール部材などの構成要素の紛失や付け忘れなどといった問題も発生しない。
本発明によれば、ハンドルの回転操作を軽くでき、シール部材の消耗を最小限に抑えられるとともに、ハンドルの組み替えに際してシール部材の付け替えを必要としないシール構造を有する魚釣用スピニングリールを提供できる。
を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの全体側面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの図2に対応する断面図である。 図4の要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る魚釣用スピニングリールの図2に対応する断面図である。 図6の要部拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1〜図3は本発明の第1の実施形態を示している。図1に示されるように、本実施形態の魚釣用スピニングリールのリール本体1には、釣竿に装着されるリール脚1aが一体形成されており、その前方には回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後動可能に支持され、釣糸が巻回保持されるスプール3が配設されている。
また、図2に示されるように、リール本体1内には、ロータ2を回転駆動すると共に、スプール3を前後往復動させるための(スプール3に釣糸を巻き取るべく構成された)公知の巻き取り駆動機構5が配設されている。この巻き取り駆動機構5には、スプール3の支軸に対して直交する方向に延出し、一対の軸受9,9を介して回転可能に支持された駆動軸6が連結されており、その駆動軸6の一端側には、巻き取り駆動機構5の一部を構成する駆動歯車(フェースギヤ)7が装着されている。
この場合、駆動歯車7は、駆動軸6と共に一体的に形成されていても良く、あるいは、別体として形成されて駆動軸6に対して一体回転可能に装着されていても良い。また、駆動軸6の両側には、以下に説明するハンドル取り付け構造によってハンドル10の後述するハンドル軸12が着脱可能に装着(嵌合)できるようになっており、ハンドル10が装着されない側の駆動軸6の端部は、リール本体1に対応して形成される取付開口60a(または60b)にキャップ(閉塞部材)8を被着することで閉塞された状態になる。すなわち、ハンドル取り付け構造によって、リール本体1の左右いずれにもハンドル10が装着可能となっている(駆動軸6に対するハンドル軸12の着脱によってハンドル10をリール本体1の左右で付け替え可能となっている)。
図2および図3に示されるように、本実施形態におけるハンドル10は、巻き取り駆動機構5の一部である駆動歯車7を回転駆動すべく駆動軸6に連結されるハンドル軸12と、このハンドル軸12を有するハンドル本体13と、ハンドル本体13に取り付けられ、釣人が握持する摘み部15とを備えている。ハンドル本体13は、ハンドル軸12と一体回転するよう構成されており、リール本体1からハンドル軸方向に沿って外方に突出するハンドルスタンド13aと、このハンドルスタンド13aの突出端に径方向外方に向けて設けられるアーム13bとを備えており、摘み部15は、アーム13bの先端部分に回転可能に設けられている。なお、アーム13bは、公知の折り畳み機構によって、ハンドルスタンド13aに対して折り畳みできるように構成されていても良い。
また、ハンドル軸12は、円筒状に構成されており、その内孔の内周面にはその開口端部から順次に大径雌ネジ部12aと小径雌ネジ部12bとが形成されている。一方、ハンドル軸12が着脱自在に取り付けられる駆動軸6には、小径雌ネジ部12bと螺合可能な小径雄ネジ部39が右側小径端部6bの外周面に形成されるとともに、大径雌ネジ部12aと螺合可能な大径雄ネジ部19が左側大径端部6aの外周面に形成されている。
また、リール本体1の左右両側にはそれぞれ、キャップ8を着脱自在に取り付けるための取付フランジ1a,1bが設けられており、各取付フランジ1a,1bの外周面には雄ネジ32a,32bが形成されている。また、これらの取付フランジ1a,1bには、ハンドル10を取り付けるための前述した取付開口60a,60bが形成されている。また、取付フランジ1a,1bの先端には、後述するシール部材20,22をシール状態で着脱自在に取り付けるための取付部30a,30bが設けられている。
また、取付開口60a,60bを閉塞するためのキャップ8は、開口端付近の内周面に、取付フランジ1a,1bの雄ネジ32a,32bに螺合可能な雌ネジ8bが形成されている。また、キャップ8は、その内側底面から円筒部8aが延出しており、この円筒部8aの外径はハンドル軸12の外径と略同一に設定されている。
リール本体1の取付部30a,30bに着脱自在に取り付けられるシール部材は、右側シール部材22と左側シール部材20とから成り、リール本体1とハンドル軸12との間をシールするようになっている。具体的には、各シール部材20,22は、リール本体1の取付部30a,30bの外周面の例えば凹陥溝にシール状態で係止される径方向外側の取付部20b,22bと、ハンドル軸12の外周面に摺接する径方向内側の摺接部20a,22aとを有しており、その断面が取付部20b,22bから摺接部20a,22aへ向かって略L字状に延びる略リング形状を成している。また、左右の各シール部材20,22の径方向内側の摺接部20a,22bは、駆動軸6に対してハンドル軸12が取り付けられたときに(特に本実施形態では、駆動軸6に対してハンドル軸12が取り付けられたときだけ)ハンドル軸12の外周面と摺接するように形成されている。具体的には、各シール部材20,22の内径(摺接部20a,22aの内径)がハンドル軸12の外径と略同一に設定されており、一方、駆動軸6の左側大径端部6aの外径は各シール部材20,22の内径(摺接部20a,22aの内径)よりも小さく設定されている。
したがって、上記構成では、図示のように、ハンドル軸12の小径雌ネジ部12bを駆動軸6の右側小径端部6bの小径雄ネジ部39に螺合させてハンドル10をリール本体1の右側に取り付けるとともに、リール本体1の左側の取付フランジ1aの雄ネジ32aにキャップ8の雌ネジ8bを螺合させて左側の取付開口60aを閉塞すると、右側シール部材22の径方向内側の摺接部22aがハンドル軸12と摺接するとともに、左側シール部材22は、ハンドル軸12および駆動軸6と摺接することなくキャップ8の円筒部8aとシール状態で接触してリール本体1とキャップ8との間をシールし、それにより、取付開口60aをシールする。一方、図示しないが、ハンドル軸12の小径雌ネジ部12bを駆動軸6の左側大径端部6aの大径雄ネジ部19に螺合させてハンドル10をリール本体1の左側に取り付けるとともに、リール本体1の右側の取付フランジ1aの雄ネジ32aにキャップ8の雌ネジ8bを螺合させて右側の取付開口60bを閉塞すると、左側シール部材20の径方向内側の摺接部20aがハンドル軸12と摺接するとともに、右側シール部材22は、ハンドル軸12および駆動軸6と摺接することなくキャップ8の円筒部8aとシール状態で接触してリール本体1とキャップ8との間をシールし、それにより、取付開口60bをシールする。
以上説明したように、本実施形態によれば、シール部材20,22の径方向内側の摺接部20a,22aがハンドル軸と摺接するようになっており、したがって、径方向外側で摺接する場合に比べて摺動半径が小さいため、また、駆動軸6に対してハンドル軸12が取り付けられたときだけハンドル軸12と摺接するようにシール部材20,22が形成されており、したがって、ハンドル10が取り付けられる側のシール部材20(または22)だけが摺接部20a(または22a)でハンドル軸12と摺接するため(シール部材20,22がリール本体1の片側でのみ摺接するため)、ハンドル10の回転操作を従来(特に、特許文献1,2)に比べて軽くすることができる。また、本実施形態の構成では、ハンドル10が取り付けられる側のシール部材20(または22)だけが摺接部20a(または22a)でハンドル軸12と摺接するため、すなわち、ハンドル10を左右で組み替えると、摺接に関与するシール部材も切り替わるため、一方のシール部材だけが常に摺接するようなことがなく、シール部材20,22の消耗を最小限に抑えられる。更に、本実施形態の構成では、ハンドル10の左右の組み替えに対応してシール部材20,22が左右にそれぞれ設けられているため、ハンドル10の組み替えに際してシール部材20,22の付け替えを必要としない。そのため、ハンドル10の左右の組み替えが容易であるとともに、組み替え作業時にシール部材20,22などの構成要素の紛失や付け忘れなどといった問題も発生しない。また、本実施形態では、シール部材20,22がリール本体に対して着脱自在であるため、消耗したシール部材の交換が容易になる。
図4および図5は本発明の第2の実施形態を示している。本実施形態は、キャップ8に対するシール部材20,22のシール接触位置が第1の実施形態と異なる。すなわち、シール部材20,22は、第1の実施形態では説明しなかったが、その径方向に対して略直交する方向に面してキャップ8とシール状態で接触可能な側面部20c,22cを有しており、本実施形態では、この側面部20c,22cでシール部材20,22がキャップ8の段部8cの端面にシール状態で接触できるようになっている。
このような構成では、シール部材20,22が、その径方向に対して略直交する方向に面してキャップ8とシール状態で接触可能な側面部20c,22cを有しているため、ハンドル10の左右の組み替えに伴って、長期間にわたる使用により径方向と異なる方向に変形された摺接部20a,22aなどのシール部材20,22の部位をその側面部20c,22cとキャップ8とのシール接触により(正規の径方向に)矯正することが可能になる(シール部材20,22の側面部20c,22cがキャップ8の段部8cの端面によって押圧されるため矯正できる)。
図6および図7は本発明の第3の実施形態を示している。本実施形態は、キャップ8に対するシール部材20,22のシール接触位置が第1および第2の実施形態と異なる。すなわち、シール部材20,22は、第1および第2の実施形態では説明しなかったが、キャップ8とシール状態で接触可能な外面部20d,22dを摺接部20a,22aと径方向で対向するその径方向外側に有しており、本実施形態では、この外面部20d,22dでシール部材20,22がキャップ8の周側面8dにシール状態で接触できるようになっている。
このような構成では、シール部材20,22が、キャップ8とシール状態で接触可能な外面部20d,22dを摺接部20a,22aと径方向で対向するその径方向外側に有しているため、ハンドル10の左右の組み替えに伴って、シール部材20,22に作用する負荷を径方向で分散させる(シール圧が径方向外側と内側とで分散される)ことができ、シール部材20,22の耐久性が向上する。
1 リール本体
3 スプール
5 巻き取り駆動機構
6 駆動軸
8 キャップ(閉塞部材)
10 ハンドル
12 ハンドル軸
20 左側シール部材
20a 摺接部
20c,22c 側面部
20d、22d 外面部
22 右側シール部材
22a 摺接部

Claims (5)

  1. 釣糸が巻回保持されるスプールを支持するリール本体と、前記リール本体に設けられ、前記スプールに釣糸を巻き取るべく構成された巻き取り駆動機構に連結される駆動軸と、前記駆動軸に着脱可能に嵌合するハンドル軸を有するハンドルとを備え、前記駆動軸に対する前記ハンドル軸の着脱によってハンドルをリール本体の左右で付け替え可能な魚釣用スピニングリールであって、
    前記リール本体の左右の両側でリール本体に対してシール状態で取り付けられ、その径方向内側で前記ハンドル軸と摺接するための左右のシール部材を備え、
    前記左右の各シール部材の径方向内側の摺接部は、前記駆動軸に対して前記ハンドル軸が取り付けられたときだけ前記ハンドル軸と摺接するように形成されることを特徴とする魚釣用スピニングリール。
  2. 前記各シール部材は、前記リール本体に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  3. 前記シール部材は、その径方向に対して略直交する方向に面して前記閉塞部材とシール状態で接触可能な側面部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 前記シール部材は、前記閉塞部材とシール状態で接触可能な外面部を前記摺接部と径方向で対向するその径方向外側に有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 釣糸が巻回保持されるスプールを支持するリール本体と、前記リール本体に設けられ、前記スプールに釣糸を巻き取るべく構成された巻き取り駆動機構に連結される駆動軸と、前記駆動軸に着脱可能に嵌合するハンドル軸を有するハンドルとを備え、前記駆動軸に対する前記ハンドル軸の着脱によってハンドルをリール本体の左右で付け替え可能であり、ハンドルが取り付けられていないリール本体の側のハンドル取付開口には該開口を塞ぐ閉塞部材が着脱自在に取着される魚釣用スピニングリールであって、
    前記リール本体の左右の両側でリール本体に対してシール状態で取り付けられ、その径方向内側で前記ハンドル軸と摺接する右側シール部材および左側シール部材を備え、
    前記ハンドルが前記リール本体の右側に取り付けられる際には、右側シール部材の径方向内側の摺接部が前記ハンドル軸と摺接するとともに、左側シール部材は、前記ハンドル軸と摺接することなく前記閉塞部材とシール状態で接触し、
    前記ハンドルが前記リール本体の左側に取り付けられる際には、左側シール部材の径方向内側の摺接部が前記ハンドル軸と摺接するとともに、右側シール部材は、前記ハンドル軸と摺接することなく前記閉塞部材とシール状態で接触することを特徴とする魚釣用スピニングリール。
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