JP5152301B2 - L型同軸コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、携帯電話やノートパソコン等のモバイル機器に使用されるL型同軸コネクタに関する。
従来、相手コネクタとの着脱方向に対して直交する方向に同軸ケーブルが引き出されるL型同軸コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種のL型同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体を保持する中心コンタクトと、この中心コンタクトを覆う絶縁体と、相手コネクタの筒状端子に接続される金属シェルと、を有する。金属シェルには、絶縁体とともに同軸ケーブルの中心導体を保持する一対のかしめ保持部が形成されている。
従来のかしめ保持部の形状としては、図10に示すようなものが知られている。図10は、従来のL型同軸コネクタにおいて、同軸ケーブルの中心導体が保持されている箇所近傍の断面図であり、(a)〜(c)の3つの構成例を示している。
まず、図10(a)に示した従来のL型同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体1を保持する中心コンタクト2、この中心コンタクト2を覆う絶縁体3、相手コネクタの筒状端子に接続される金属シェル4、この金属シェル4に形成され絶縁体3の周囲を保持する一対のかしめ保持部4a及び4bを有する。
次に、図10(b)に示した従来のL型同軸コネクタは、同軸ケーブルの中心導体5の外周面を包囲する中心導体被覆6、この中心導体被覆6を保持する絶縁体7、相手コネクタの筒状端子に接続される金属シェル8、この金属シェル8に形成され絶縁体7の周囲を保持する一対のかしめ保持部8a及び8bを有する。ここで、図10(b1)に示すように、かしめ保持部8a及び8bは、かしめ前において、それぞれ、L字状に予め曲げ加工がされている。
次に、図10(c)に示した従来のL型同軸コネクタは、図10(b)に示したものとは形状が異なる金属シェル9を有し、この金属シェル9に形成されたかしめ保持部9a及び9bが、かしめ前において、それぞれ、絶縁体7の側面に沿った形状に予め加工されている。
なお、図10(b)及び(c)においては、中心導体5を保持する中心コンタクトの図示を省略している。
特許第4481161号公報
しかしながら、従来のL型同軸コネクタにおいて、かしめ保持部は1枚の金属板をプレス成形して作製される金属シェルに一体形成されたものなので、過大なかしめ力をかしめ保持部に加えなければかしめ後にスプリングバックが発生し、図10に示したかしめ後の形状が得られないという課題があった。その結果、従来のL型同軸コネクタでは、スプリングバックを考慮した過大なかしめ力により、同軸ケーブルに不具合が発生することがあるという課題があった。
具体的には、図10(a)に示したものでは、かしめ保持部4a及び4bに過大なかしめ力が加えられることにより、同軸ケーブルの中心導体1と中心コンタクト2との接触不良が発生することがあるという課題があった。また、図10(b)及び(c)に示したものでは、かしめ保持部8a及び8bに過大なかしめ力が加えられることにより、同軸ケーブルの中心導体5の断線や中心導体被覆(誘電体)6の破損が発生することがあるという課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、かしめ保持部に過大なかしめ力を加えることなく同軸ケーブルを保持することができるL型同軸コネクタを提供することを目的とする。
本発明のL型同軸コネクタは、相手コネクタとの着脱方向に対して交差する方向に同軸ケーブルが引き出されるL型同軸コネクタであって、前記相手コネクタの中心端子に接触する中心接触部と同軸ケーブルの中心導体が電気的に接続される中心導体接続部とが連結された中心コンタクトと、前記相手コネクタとの着脱方向に前記中心接触部を通す貫通孔が設けられた本体絶縁部と、前記中心導体接続部を保持する保持絶縁部と、を有する絶縁体と、前記本体絶縁部の外周に沿って筒状に折り曲げられて前記着脱方向に沿った切れ目を有し前記相手コネクタの筒状端子に接触する筒状接触部と、前記筒状接触部に連結して設けられた連結部を介して順次形成された、前記本体絶縁部の前記相手コネクタ側とは逆側の面を示す背面を覆う蓋部と、前記保持絶縁部の周囲を包囲するように形成され互いにかしめられることにより前記保持絶縁部を保持する一対のかしめ保持部と、を有し一枚の金属板から一体形成された金属シェルと、を備え、前記金属シェルは、前記連結部を折り曲げ位置として前記蓋部が前記本体絶縁部の前記背面を覆うよう折り曲げられるものであり、前記一対のかしめ保持部は、互いに把持する把持機構をそれぞれ有し、前記把持機構は、前記一対のかしめ保持部の一方の先端に形成された矩形状の開口部と、前記一対のかしめ保持部の他方の先端に形成された、前記開口部に嵌合される矩形状の突起と、から構成される。
本発明は、かしめ保持部に過大なかしめ力を加えることなく同軸ケーブルを保持することができるという効果を有するL型同軸コネクタを提供することができるものである。
本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの平面図、側面図及び断面図である。 本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの中心コンタクトの斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの絶縁体の斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの金属シェルの斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタにおいて、中心コンタクトと絶縁体と金属シェルの組立説明図である。 本発明の第1実施形態におけるL型同軸プラグコネクタにおいて、かしめ前の状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの平面図である。 本発明の第3実施形態におけるL型同軸プラグコネクタの平面図である。 従来のL型同軸コネクタの断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明に係るL型同軸コネクタをプラグ側に適用したもの(以下「L型同軸プラグコネクタ」という。)を例に挙げて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態の構成について、図1〜図7の各図を適宜参照しながら説明する。ここで、図1は本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ100の斜視図、図2はL型同軸プラグコネクタ100の平面図、側面図及び断面図、図3は中心コンタクト10の斜視図、図4は絶縁体20の斜視図、図5は金属シェル30の斜視図、図6は中心コンタクト10と絶縁体20と金属シェル30の組立説明図、図7はL型同軸プラグコネクタ100のかしめ前の状態を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ100は、相手コネクタであるレセプタクルコネクタ120との着脱方向に対して直交する方向に同軸ケーブル110が引き出される構成を有する。このL型同軸プラグコネクタ100は、本発明に係るL型同軸コネクタを構成する。
レセプタクルコネクタ120は、中心端子121、筒状端子122、基板123、端子121a及び122aを有する。端子121aは中心端子121に接続され、端子122aは筒状端子122に接続されている。端子121a及び122aが図示しないプリント基板の所定のランドに半田付けされることにより、レセプタクルコネクタ120はプリント板に固定される。
L型同軸プラグコネクタ100は、図2に示すように、中心コンタクト10、絶縁体20、金属シェル30を有する。
中心コンタクト10は、図3に示すように、中心接触部11、中心導体接続部12を有し、中心接触部11と中心導体接続部12とがL字状に連結されている。中心接触部11は、図1に示したレセプタクルコネクタ120の中心端子121に接触するものである。中心導体接続部12は、同軸ケーブル110の中心導体111を把持する把持部12aを有し、図2(c)のC−C断面図である図2(e)に示すように、把持部12aが中心導体111を把持することにより、中心コンタクト10と中心導体111とが電気的に接続されるようになっている。
絶縁体20は、図4に示すように、本体絶縁部21、保持絶縁部22、カバープレート23を有する。
本体絶縁部21には、レセプタクルコネクタ120との着脱方向に中心コンタクト10の中心接触部11を通す貫通孔21aと、後述する金属シェル30に設けられた開き止め片31c及び31dを保持する開き止め片保持部21bと、背面21cとが形成されている。
保持絶縁部22には、溝部22a、ガイド片配置面22b及び22c、背面22d、ガイド片受け部22e及び22f、一対の折り曲げ片22g及び22hが形成されている。
溝部22aには、中心コンタクト10の中心導体接続部12が配置される。ガイド片配置面22b及び22cには、それぞれ、後述する金属シェル30に設けられたガイド片31a及び31bが配置される。ガイド片受け部22e及び22fは、それぞれ、後述するガイド片31a及び31bを受ける構成となっている。一対の折り曲げ片22g及び22hは、後述する金属シェル30に設けられたかしめ保持部35a及び35bのかしめ時に折り曲げられ、中心コンタクト10の把持部12aを押圧するものである。
金属シェル30は、図1及び図5に示すように、筒状接触部31、連結部32、蓋部33、係合手段34、かしめ保持手段35、外部導体固定部36、外被固定部37を有する。この金属シェル30は、一枚の金属板(例えば隣青銅板)をプレス加工により打ち抜いて、折り曲げられて形成される。
筒状接触部31は、本体絶縁部21の外周に沿って筒状に折り曲げられた形状に加工されている。また、筒状接触部31は、着脱方向に沿った切れ目31eを有し、レセプタクルコネクタ120の筒状端子122に接触するようになっている。また、筒状接触部31は、レセプタクルコネクタ120側とは逆側の端面31f側から切れ目31eを基準として対称に同軸ケーブル110の引出方向に向けて切り起こされて形成された一対のガイド片31a及び31bを有する。また、筒状接触部31は、筒状接触部31の外周径より小さい領域内で着脱方向に突出した一対の開き止め片31c及び31dを有する。
開き止め片31c及び31dは、絶縁体20が金属シェル30に組み込まれたとき、絶縁体20の本体絶縁部21に形成された開き止め片保持部21bにより保持固定されるようになっている。その結果、開き止め片保持部21bは、金属シェル30の筒状接触部31の内径が拡大することを防止するので、L型同軸プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ120との嵌合力が低下することが防止される。
連結部32は、筒状接触部31の端面31f側の、切れ目31eに対向する側に形成されている。連結部32を折り曲げ位置として金属シェル30が90度折り曲げられることにより、図1に示した形状となる。
蓋部33は、金属シェル30が連結部32で90度折り曲げられると、本体絶縁部21の背面21cを覆うように形成されている。
係合手段34は、アーム状の一対の係合部34a及び34bを有する。係合部34a及び34bは、それぞれ、三角錐形状の突起34c及び34dを有する。係合部34a及び34bは、金属シェル30が連結部32で90度折り曲げられると、それぞれ、突起34c及び34dにより、一対のガイド片31a及び31bに係合されるようになっている。この構成により、一対の係合部34a及び34bは、金属シェル30のスプリングバックにより、金属シェル30のA面とB面とのなす角度が略90度を超えることを防止できる。
なお、突起34c及び34dの形状は、三角錐形状に限定されるものではなく、係合部34a及び34bが、それぞれ、ガイド片31a及び31bに係合される形状であればよい。また、係合部34a及び34bが、それぞれ、突起34c及び34dに代わる係合手段を備える構成としてもよい。この係合手段としては、例えば、係合部34a及び34bの内面間の寸法をガイド片31a及び31bの外面間の寸法よりも小さくして圧入により両者を係合させる構成や、係合部34aとガイド片31aとが互いに接する面、係合部34bとガイド片31bとが互いに接する面を粗くすることにより両者間の摩擦抵抗を大きくして両者を係合させる構成等がある。
かしめ保持手段35は、図2(b)のC−C断面図である図2(d)に示すように、L字状に曲げ加工がされたアーム状の一対のかしめ保持部35a及び35bで構成されている。かしめ保持部35a及び35bは、保持絶縁部22の周囲を包囲するように形成され、互いにかしめられることにより、保持絶縁部22、ガイド片31a及び31bを保持するようになっている。
かしめ保持部35aの先端には、矩形状の開口部35cが形成されている。また、かしめ保持部35aの根元側には、凸部35eが形成されている。同様に、かしめ保持部35bの先端には、矩形状の突起35dが形成されている。また、かしめ保持部35bの根元側には、凸部35fが形成されている。ここで、開口部35c及び突起35dは、互いに嵌合する寸法で形成されている。この構成により、かしめ保持部35a及び35bのかしめ時に、開口部35cと突起35dとが嵌合され、かしめ保持部35a及び35bは、互いに把持するようになっている。なお、開口部35c及び突起35dは、本発明に係る把持機構を構成する。
外部導体固定部36は、同軸ケーブル110の外部導体113の周囲を包囲するように形成され、外部導体固定部36がかしめられることにより外部導体113を固定するようになっている。その結果、同軸ケーブル110の外部導体113と筒状接触部31とが電気的に接続されることとなる。
外被固定部37は、同軸ケーブル110の外被114の周囲を包囲するように形成され、外被固定部37がかしめられることにより外被114を固定するようになっている。
次に、中心コンタクト10、絶縁体20、金属シェル30の組立状態を図6に示す。図6に示すように、中心コンタクト10の中心導体接続部12は絶縁体20の溝部22aに配置されている。また、中心コンタクト10の中心接触部11は本体絶縁部21の貫通孔21aに挿入されている(図2(a)参照)。
本体絶縁部21は、金属シェル30の筒状接触部31に挿入されている。また、金属シェル30の筒状接触部31に形成されたガイド片31aは、保持絶縁部22のガイド片配置面22b(図4参照)に配置され、ガイド片31aの先端をガイド片受け部22eが受けている。同様に、他方のガイド片31bは、図示を省略したが、保持絶縁部22のガイド片配置面22cに配置され、ガイド片31bの先端をガイド片受け部22fが受けている。
次に、金属シェル30が連結部32で90度折り曲げられ、かしめ前の状態を図7に示す。図7に示すように、金属シェル30が連結部32で90度折り曲げられると、一対の係合部34a及び34bは、それぞれ、一対のガイド片31a及び31bに係合している。その結果、図2(a)に示した、金属シェル30のA面とB面とのなす角度が略90度に維持される。
次に、L型同軸プラグコネクタ100の組立工程を図6及び図7を中心に説明する。
まず、絶縁体20のカバープレート23が金属シェル30の蓋部33側となる姿勢で、絶縁体20の本体絶縁部21を金属シェル30の筒状接触部31に挿入する。このとき、筒状接触部31に形成されたガイド片31a及び31bは、それぞれ、保持絶縁部22のガイド片配置面22b及び22cに配置される。
続いて、中心コンタクト10の中心接触部11を本体絶縁部21の貫通孔21aに挿入し、中心コンタクト10の中心導体接続部12を保持絶縁部22の溝部22aに配置する。
その後、金属シェル30を連結部32で90度折り曲げ、図7に示したように、一対の係合部34a及び34bを、それぞれ、一対のガイド片31a及び31bに係合させて固定保持させる。このとき、カバープレート23が中心導体接続部12を押圧する状態となる(図2(a)参照)。
次いで、同軸ケーブル110の一端部で中心導体被覆112から露出された中心導体111を一対の把持部12aに挿入して図7に示した状態とする。
そして、外部導体固定部36及び外被固定部37のかしめにより、それぞれ、同軸ケーブル110の外部導体113及び外被114を固定する。
さらに、かしめ保持部35a及び35bを互いに内側方向に曲げ起こし、かしめ保持部35a及び35bが保持絶縁部22の周囲を包囲する状態とし、開口部35cと突起35dとをかしめて嵌合させる。このとき、凸部35e及び35fが、それぞれ、保持絶縁部22の折り曲げ片22g及び22hを押圧している。かしめ保持部35a及び35bが、かしめにより互いに嵌合されたことにより、かしめ保持部35a及び35bは、互いに把持することとなる(図2(c)参照)。このかしめ工程では、かしめ保持部35a及び35bを互いに嵌合するかしめ力を加えればよく、従来のように、過大なかしめ力を必要としない。
以上のように、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ100によれば、一対のかしめ保持部35a及び35bが、それぞれ、開口部35c及び突起35dを備え、開口部35cと突起35dとが嵌合することにより、かしめ保持部35a及び35bが互いに把持する構成としたので、かしめ保持部35a及び35bに過大なかしめ力を加えることなく同軸ケーブル110を保持することができる。
したがって、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ100は、従来かしめ時に発生していた、同軸ケーブル110の中心導体111と中心コンタクト10との接触不良、中心導体111の断線、中心導体被覆112の破損等を防止することができる。
また、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ100は、開き止め片保持部21bが開き止め片31c及び31dを保持固定する構成としたので、金属シェル30の筒状接触部31の内径が拡大することを防止することができる。その結果、L型同軸プラグコネクタ100は、L型同軸プラグコネクタ100とレセプタクルコネクタ120との嵌合力が低下することを防止することができる。
さらに、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ100は、一対の係合部34a及び34bが、それぞれ、一対のガイド片31a及び31bに係合して固定保持する構成としたので、金属シェル30のスプリングバックによる影響を抑制することができる。その結果、L型同軸プラグコネクタ100は、同軸ケーブル110を金属シェル30に固定する作業の作業性の改善や、レセプタクルコネクタ120との実装時の高さを低くする構成(低背化)を実現することができる。
なお、前述の実施形態では、本発明に係るL型同軸コネクタをプラグ側に適用したL型同軸プラグコネクタ100を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レセプタクル側に適用したL型同軸レセプタクルコネクタでも同様な効果が得られる。
また、前述の実施形態では、かしめ保持部35a及び35bのかしめ前の形状として、従来例の説明図である図10(b1)に示したタイプで説明したが(図2(d)参照)、これに代えて図10(c1)に示したタイプでもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8に示すように、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ200は、第1実施形態のかしめ保持手段35に代えて、かしめ保持手段41を備えたものである。したがって、第1実施形態と同様な構成には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
かしめ保持手段41は、アーム状の一対のかしめ保持部41a及び41bで構成されている。かしめ保持部41a及び41bは、保持絶縁部22の周囲を包囲するように形成され、互いにかしめられることにより、保持絶縁部22、ガイド片31a及び31bを保持するようになっている。なお、かしめ保持部41a及び41bのかしめ前の形状としては、従来例の説明図である図10(b1)に示したタイプが好ましい。
かしめ保持部41aの先端には、先端側の開口幅が狭い凹状部41cが形成されている。かしめ保持部41bの先端には、根元のくびれた凸状部41dが形成されている。この構成により、かしめ保持部41a及び41bのかしめ時に、凹状部41cと凸状部41dとが引っ掛かり、かしめ保持部41a及び41bは、互いに把持するようになっている。ここで、凹状部41c及び凸状部41dは、本発明に係る把持機構を構成する。
以上のように、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ200によれば、一対のかしめ保持部41a及び41bが、それぞれ、凹状部41c及び凸状部41dを備え、凹状部41cと凸状部41dとが引っ掛かることにより、かしめ保持部41a及び41bが互いに把持する構成としたので、かしめ保持部41a及び41bに過大なかしめ力を加えることなく同軸ケーブル110を保持することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図9に示すように、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ300は、第1実施形態のかしめ保持手段35に代えて、かしめ保持手段51を備えたものである。したがって、第1実施形態と同様な構成には同じ符号を付して重複する説明を省略する。
かしめ保持手段51は、アーム状の一対のかしめ保持部51a及び51bで構成されている。かしめ保持部51a及び51bは、かしめ保持部51aの先端側にかしめ保持部51bの先端側が重ねられて、保持絶縁部22の周囲を包囲するように形成されている。また、かしめ保持部51a及び51bは、互いにかしめられることにより、保持絶縁部22、ガイド片31a及び31bを保持するようになっている。なお、かしめ保持部51a及び51bのかしめ前の形状としては、従来例の説明図である図10(c1)に示したタイプが好ましい。
かしめ保持部51aの先端側には、矩形状の貫通孔51cが形成されている。かしめ保持部51bの先端側には、貫通孔51cの内壁に引っ掛かる爪部51dが形成されている。この構成により、かしめ保持部51a及び51bのかしめ時に、貫通孔51cの内壁に爪部51dが引っ掛かり、かしめ保持部51a及び51bは、互いに把持するようになっている。ここで、貫通孔51c及び爪部51dは、本発明に係る把持機構を構成する。
なお、貫通孔51cの形状は、矩形状に限定されず、円形、楕円形、三角形等であってもよい。
以上のように、本実施形態におけるL型同軸プラグコネクタ300によれば、一対のかしめ保持部51a及び51bが、それぞれ先端側に、貫通孔51c及び爪部51dを備え、貫通孔51cの内壁に爪部51dが引っ掛かることにより、かしめ保持部51a及び51bが互いに把持する構成としたので、かしめ保持部51a及び51bに過大なかしめ力を加えることなく同軸ケーブル110を保持することができる。
以上のように、本発明に係るL型同軸コネクタは、かしめ保持部に過大なかしめ力を加えることなく同軸ケーブルを保持することができるという効果を有し、携帯電話やノートパソコン等のモバイル機器に使用されるL型同軸コネクタとして有用である。
10 中心コンタクト
11 中心接触部
12 中心導体接続部
20 絶縁体
21 本体絶縁部
21a 貫通孔
21b 開き止め片保持部
21c 背面
22 保持絶縁部
22b、22c ガイド片配置面
30 金属シェル
31 筒状接触部
31a、31b ガイド片
31c、31d 開き止め片
31e 切れ目
32 連結部
33 蓋部
34a、34b 係合部
34c、34d 突起
35a、35b、41a、41b、51a、51b かしめ保持部
35c 開口部(把持機構)
35d 突起(把持機構)
41c 凹状部(把持機構)
41d 凸状部(把持機構)
51c 貫通孔(把持機構)
51d 爪部(把持機構)
100、200、300 L型同軸プラグコネクタ(L型同軸コネクタ)
110 同軸ケーブル
111 中心導体
120 レセプタクルコネクタ(相手コネクタ)
121 中心端子
122 筒状端子

Claims (6)

  1. 相手コネクタとの着脱方向に対して交差する方向に同軸ケーブルが引き出されるL型同軸コネクタであって、
    前記相手コネクタの中心端子に接触する中心接触部と同軸ケーブルの中心導体が電気的に接続される中心導体接続部とが連結された中心コンタクトと、
    前記相手コネクタとの着脱方向に前記中心接触部を通す貫通孔が設けられた本体絶縁部と、前記中心導体接続部を保持する保持絶縁部と、を有する絶縁体と、
    前記本体絶縁部の外周に沿って筒状に折り曲げられて前記着脱方向に沿った切れ目を有し前記相手コネクタの筒状端子に接触する筒状接触部と、前記筒状接触部に連結して設けられた連結部を介して順次形成された、前記本体絶縁部の前記相手コネクタ側とは逆側の面を示す背面を覆う蓋部と、前記保持絶縁部の周囲を包囲するように形成され互いにかしめられることにより前記保持絶縁部を保持する一対のかしめ保持部と、を有し一枚の金属板から一体形成された金属シェルと、を備え、
    前記金属シェルは、前記連結部を折り曲げ位置として前記蓋部が前記本体絶縁部の前記背面を覆うよう折り曲げられるものであり、
    前記一対のかしめ保持部は、互いに把持する把持機構をそれぞれ有し、
    前記把持機構は、前記一対のかしめ保持部の一方の先端に形成された矩形状の開口部と、前記一対のかしめ保持部の他方の先端に形成された、前記開口部に嵌合される矩形状の突起と、から構成されるL型同軸コネクタ。
  2. 相手コネクタとの着脱方向に対して交差する方向に同軸ケーブルが引き出されるL型同軸コネクタであって、
    前記相手コネクタの中心端子に接触する中心接触部と同軸ケーブルの中心導体が電気的に接続される中心導体接続部とが連結された中心コンタクトと、
    前記相手コネクタとの着脱方向に前記中心接触部を通す貫通孔が設けられた本体絶縁部と、前記中心導体接続部を保持する保持絶縁部と、を有する絶縁体と、
    前記本体絶縁部の外周に沿って筒状に折り曲げられて前記着脱方向に沿った切れ目を有し前記相手コネクタの筒状端子に接触する筒状接触部と、前記筒状接触部に連結して設けられた連結部を介して順次形成された、前記本体絶縁部の前記相手コネクタ側とは逆側の面を示す背面を覆う蓋部と、前記保持絶縁部の周囲を包囲するように形成され互いにかしめられることにより前記保持絶縁部を保持する一対のかしめ保持部と、を有し一枚の金属板から一体形成された金属シェルと、を備え、
    前記金属シェルは、前記連結部を折り曲げ位置として前記蓋部が前記本体絶縁部の前記背面を覆うよう折り曲げられるものであり、
    前記一対のかしめ保持部は、互いに把持する把持機構をそれぞれ有し、
    前記把持機構は、前記一対のかしめ保持部の一方の先端に形成された、根元のくびれた凸状部と、前記一対のかしめ保持部の他方の先端に形成された、前記凸状部に引っ掛かる凹状部と、から構成されるL型同軸コネクタ。
  3. 相手コネクタとの着脱方向に対して交差する方向に同軸ケーブルが引き出されるL型同軸コネクタであって、
    前記相手コネクタの中心端子に接触する中心接触部と同軸ケーブルの中心導体が電気的に接続される中心導体接続部とが連結された中心コンタクトと、
    前記相手コネクタとの着脱方向に前記中心接触部を通す貫通孔が設けられた本体絶縁部と、前記中心導体接続部を保持する保持絶縁部と、を有する絶縁体と、
    前記本体絶縁部の外周に沿って筒状に折り曲げられて前記着脱方向に沿った切れ目を有し前記相手コネクタの筒状端子に接触する筒状接触部と、前記筒状接触部に連結して設けられた連結部を介して順次形成された、前記本体絶縁部の前記相手コネクタ側とは逆側の面を示す背面を覆う蓋部と、前記保持絶縁部の周囲を包囲するように形成され互いにかしめられることにより前記保持絶縁部を保持する一対のかしめ保持部と、を有し一枚の金属板から一体形成された金属シェルと、を備え、
    前記金属シェルは、前記連結部を折り曲げ位置として前記蓋部が前記本体絶縁部の前記背面を覆うよう折り曲げられるものであり、
    前記一対のかしめ保持部は、互いに把持する把持機構をそれぞれ有し、
    前記把持機構は、前記一対のかしめ保持部の一方の先端に形成された前記着脱方向に貫通する貫通孔と、前記一方のかしめ保持部の先端に重ねられる前記一対のかしめ保持部の他方の先端に形成された、前記貫通孔の内壁に引っ掛かる爪部と、から構成されるL型同軸コネクタ。
  4. 前記筒状接触部は、前記同軸ケーブルの引出方向に向けて形成されたガイド片と、前記筒状接触部の外周径の領域内で前記着脱方向に突出した開き止め片と、を有し、
    前記本体絶縁部は、前記開き止め片を保持する開き止め片保持部を有し、
    前記保持絶縁部は、前記ガイド片が配置されるガイド片配置面を有し、
    前記一対のかしめ保持部は、前記ガイド片が前記保持絶縁部の側面に配置された状態で前記保持絶縁部の周囲を包囲するように保持するものである請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のL型同軸コネクタ。
  5. 前記金属シェルは、前記蓋部と前記一対のかしめ保持部との間に、前記ガイド片に係合される係合部を有する請求項に記載のL型同軸コネクタ。
  6. 前記中心導体接続部は、前記同軸ケーブルの中心導体を把持する把持部を有し、
    前記保持絶縁部は、前記一対のかしめ保持部に押圧されて折り曲げられる一対の折り曲げ片を有し、
    前記一対の折り曲げ片は、前記一対のかしめ保持部が互いにかしめられる際に前記把持部を押圧し、前記同軸ケーブルの中心導体を前記把持部に把持させるものである請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のL型同軸コネクタ。
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