JP5149824B2 - マス部材の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造に関するものである。
従来から、ブラケットの筒部にゴムブッシュを嵌入してなるトルクロッドやエンジンマウント、サスペンションリンクなどにおいて、車体側部材の共振の抑制等のため、そのブラケットにマス部材を取り付けることが知られている(例えば特許文献1及び2を参照)。
特開2008−95821号公報 特開平8−233030号公報
ところで、そのようにブラケットにマス部材を取り付ける手段として、ボルト締結や溶接が考えられるが、そうすると、工数が増加し、また、ボルト等が必要となるためコスト高となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造において、マス部材をブラケットに取り付けるのに要する工数やコストを削減することにある。
第1の発明は、ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造であって、上記筒部の内周面には、上記マス部材が収容される凹部が形成されており、上記マス部材は、該マス部材を上記凹部に収容しかつ上記ゴムブッシュを上記筒部に嵌入することにより、上記ブラケットに取り付けられており、上記マス部材の筒軸方向の変位を制限する変位制限手段をさらに備えており、上記変位制限手段は、上記マス部材の筒軸方向両端部に筒径方向外側に延びるようにそれぞれ形成された一対の壁部を有していて、該両壁部の間に上記筒部が介在するように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、マス部材をブラケットにおける筒部の内周面の凹部に収容しかつゴムブッシュを筒部に嵌入することにより、マス部材をブラケットに取り付けているので、マス部材をブラケットに取り付けるのにボルト締結や溶接をする必要がなくなる。このため、マス部材をブラケットに取り付けるのに要する工数やコストを削減することができる。
また、マス部材の筒軸方向両端部に筒径方向外側に延びるようにそれぞれ形成された一対の壁部の間に筒部が介在しているので、マス部材の筒軸方向の変位を制限することができる。
第2の発明は、ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造であって、上記筒部の内周面には、上記マス部材が収容される凹部が形成されており、上記マス部材は、該マス部材を上記凹部に収容しかつ上記ゴムブッシュを上記筒部に嵌入することにより、上記ブラケットに取り付けられており、上記マス部材の筒軸方向の変位を制限する変位制限手段をさらに備えており、上記変位制限手段は、上記ゴムブッシュの筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、上記凹部の筒軸方向他方側の端部を覆って塞ぐ蓋部とを有していて、上記フランジ部及び上記蓋部が上記マス部材を挟み込むように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、マス部材をブラケットにおける筒部の内周面の凹部に収容しかつゴムブッシュを筒部に嵌入することにより、マス部材をブラケットに取り付けているので、マス部材をブラケットに取り付けるのにボルト締結や溶接をする必要がなくなる。このため、マス部材をブラケットに取り付けるのに要する工数やコストを削減することができる。
また、ゴムブッシュの筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、凹部の筒軸方向他方側の端部を覆って塞ぐ蓋部とが、マス部材を挟み込んでいるので、マス部材の筒軸方向の変位を制限することができる。
第3の発明は、ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造であって、上記筒部の内周面には、上記マス部材が収容される凹部が形成されており、上記マス部材は、該マス部材を上記凹部に収容しかつ上記ゴムブッシュを上記筒部に嵌入することにより、上記ブラケットに取り付けられており、上記マス部材の筒軸方向の変位を制限する変位制限手段をさらに備えており、上記変位制限手段は、上記ゴムブッシュの筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、上記筒部の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、上記マス部材の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成された壁部とを有していて、上記両フランジ部が上記壁部を挟み込むように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、マス部材をブラケットにおける筒部の内周面の凹部に収容しかつゴムブッシュを筒部に嵌入することにより、マス部材をブラケットに取り付けているので、マス部材をブラケットに取り付けるのにボルト締結や溶接をする必要がなくなる。このため、マス部材をブラケットに取り付けるのに要する工数やコストを削減することができる。
また、ゴムブッシュの筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、筒部の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部とが、マス部材の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成された壁部を挟み込んでいるので、マス部材の筒軸方向の変位を制限することができる。
の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記筒部の外周面には、上記凹部に対応する部分に凸部が形成されていることを特徴とするものである。
これにより、筒部の外周面における凹部に対応する部分に凸部を形成しているので、筒部の内周面に凹部を形成しているにも拘わらず、筒部の十分な強度を確保することができる。
本発明によれば、マス部材をブラケットにおける筒部の内周面の凹部に収容しかつゴムブッシュを筒部に嵌入することにより、マス部材をブラケットに取り付けているので、マス部材をブラケットに取り付けるのにボルト締結や溶接をする必要がなくなり、マス部材をブラケットに取り付けるのに要する工数やコストを削減することができるとともに、マス部材の筒軸方向の変位を制限することができる
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態では、図1〜図3に示すように、防振装置としてのゴムブッシュ2,3を自動車のトルクロッドRに適用し、このトルクロッドRは、図示しない自動車のエンジンルームに横置きに搭載されるパワープラントの下端部を車体側の部材に連結して、例えば自動車の急加速時のように大きな駆動反力が作用して、パワープラント全体が振り子のように前後に揺れようとするときに、この揺れを規制するためのものである。
この実施形態ではトルクロッドRの前端部(図1では左端部)はパワープラントに連結されており、一方、トルクロッドRの後端部(図1では右端部)は、車体側の部材に連結されている。すなわち、トルクロッドRは、長手方向の両端部に中空円筒状の大筒部10及び小筒部11が平行に設けられたアルミニウム合金製ブラケット1を備え、その2つの
筒部10,11のうち車体後側に配置される大筒部10の内部には第1ゴムブッシュ2が圧入固定されており、この第1ゴムブッシュ2の内筒体20に嵌挿されたボルト(図示せず)によって車体フレームに締結されるようになっている。
一方、車体前側に配置されるトルクロッドRの端部(前端部)においては、小筒部11の内部に第2ゴムブッシュ3が嵌入固定され、この第2ゴムブッシュ3の内筒体30に嵌挿されたボルト(図示せず)によってパワープラントに締結されるようになっている。
第1ゴムブッシュ2は、中空円筒状の金属製内筒体20と、この内筒体20の外周囲に内筒体20と同軸に設けられた中空円筒状の樹脂製外筒体21と、これら両筒体20,21の間に設けられて両筒体20,21を互いに連結するゴム弾性体22とを備えるものである。内筒体20は、その筒軸方向長さが外筒体21よりも長く、その筒軸方向両端部が外筒体21の筒軸方向両端部よりも筒軸方向外側にそれぞれ位置している。
第2ゴムブッシュ3は、中空円筒状の金属製内筒体30と、この内筒体30の外周囲に内筒体30と同軸に設けられた中空円筒状の樹脂製外筒体31と、これら両筒体30,31の間に設けられて両筒体30,31を互いに連結するゴム弾性体32とを備えるものである。内筒体30は、その筒軸方向長さが外筒体31よりも長く、その筒軸方向両端部が外筒体31の筒軸方向両端部よりも筒軸方向外側にそれぞれ位置している。
ブラケット1には、車体フレームの共振の抑制等のため、マス部材(デッドウェイト)4が取付固定されている。以下、このマス部材4の取付構造について説明する。
大筒部10の内周面の車体後側には、マス部材4が嵌入収容される凹部10aが形成されており、この凹部10aは、大筒部10を筒軸方向に貫通している。大筒部10の外周面には、大筒部10の十分な強度を確保するため、凹部10aに対応する部分に凸部10bが形成されている。
マス部材4は、筒軸方向に延びかつ凹部10aの形状に略合致するように形成されており、その内周面は、大筒部10の内周面と略同一曲面をなしている。マス部材4の筒軸方向両端部には、筒径方向外側に延びる壁部40,40がそれぞれ形成されており、これら両壁部40,40の間には、マス部材4をブラケット1に取り付けた状態において、大筒部10の凹部10a底部及び凸部10bが介在して、これにより、マス部材4の筒軸方向の変位が制限される(マス部材4が筒軸方向に固定される)ようになっている。すなわち、両壁部40,40が変位制限手段を構成している。
そして、マス部材4は、マス部材4を凹部10aに嵌入収容した後に(図2、図3を参照)、第1ゴムブッシュ2を大筒部10に嵌入固定することにより(図1を参照)、ブラケット1に取付固定されている。このように第1ゴムブッシュ2を大筒部10に圧入することにより、マス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるようになっている。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、マス部材4をブラケット1における大筒部10の内周面の凹部10aに収容しかつ第1ゴムブッシュ2を大筒部10に嵌入することにより、マス部材4をブラケット1に取り付けているので、マス部材4をブラケット1に取り付けるのにボルト締結や溶接をする必要がなくなる。このため、マス部材4をブラケット1に取り付けるのに要する工数やコストを削減することができる。
また、大筒部10の外周面における凹部10aに対応する部分に凸部10bを形成しているので、大筒部10の内周面に凹部10aを形成しているにも拘わらず、大筒部10の
十分な強度を確保することができる。
さらに、マス部材4の筒軸方向両端部に筒径方向外側に延びるようにそれぞれ形成された一対の壁部40,40の間に大筒部10が介在しているので、マス部材4の筒軸方向の変位を制限することができる。
さらにまた、ゴムブッシュ2,3の外筒体21,31を樹脂製のものにしているので、ゴムブッシュ2,3をブラケット1の筒部10,11に嵌入する際に、公差を吸収することができる。
尚、本実施形態では、マス部材4を大筒部10に取り付けているが、小筒部11に取り付けてもよく、また、その両方に取り付けてもよい。その取付構造は、上述とほぼ同様の構成である。
また、本実施形態では、外筒体21,31を樹脂製のものにしているが、これに限らず、例えば金属製のものにしてもよい。但し、公差を吸収する観点からは、樹脂製の方がよい。
(実施形態2)
本実施形態では、図4〜図6に示すように、防振装置としてのゴムブッシュ5を自動車のエンジンマウントMに適用し、このエンジンマウントMは、図示しない自動車のパワープラントと車体との間に介在されて、そのパワープラントの荷重を支持するとともに、当該パワープラントからの振動を吸収し或いは減衰させて、車体への振動伝達を抑制するためのものである。
すなわち、ゴムブッシュ5は、中空円筒状の金属製内筒体50と、この内筒体50の外周囲に内筒体50と同軸に設けられた中空円筒状の金属製外筒体51と、これら両筒体50,51の間に設けられて両筒体50,51を互いに連結するゴム弾性体52とを備えるものである。内筒体50は、その筒軸方向長さが外筒体51よりも長く、その筒軸方向両端部が外筒体51の筒軸方向両端部よりも筒軸方向外側にそれぞれ位置している。そして、内部にゴムブッシュ5が圧入固定された中空円筒状の筒部60を有する金属製ブラケット6が、その外周に筒径方向外側に延びるように一体的に取り付けられた2つの金属製取付部材61,61によって振動受け側の車体フレーム(図示せず)に連結される一方、内筒体50は、その筒軸方向両端部がそれぞれボルト等により結合されるブラケット(図示せず)によって、振動源側のパワープラントに連結されるようになっている。
外筒体51の筒軸方向一方側の端部には、筒径方向外側に延びるフランジ部51aが取付部材61,61と干渉しないよう筒周方向の略半分に亘って形成されている。このフランジ部51aの筒軸方向一方側の端面には、ゴム製ストッパー53が形成されている。
ブラケット6は、筒部60に加えて、この筒部60の筒軸方向一方側(図5では手前側)の端部を筒径方向外側に90度折り曲げて形成された第1フランジ部62と、筒部60の筒軸方向他方側(図5では奥側)の端部を筒径方向内側に90度折り曲げて形成された第2フランジ部63とを有している。このように第2フランジ部63を筒径方向内側に突出させることにより、第2フランジ部63によってゴムブッシュ5が受け止められるようになっている。
ブラケット6には、車体フレームの共振の抑制等のため、マス部材4が取付固定されている。以下、このマス部材4の取付構造について説明する。
筒部60の内周面の上側には、マス部材4が嵌入収容される凹部60aが形成されており、この凹部60aには、その筒軸方向他方側(図5では奥側)の端部を覆って塞ぐ蓋部60bが形成されている。
マス部材4は、筒軸方向に延びかつ凹部60aの形状に略合致するように形成されており、その内周面は、筒部60の内周面と略同一曲面をなしている。マス部材4は、ブラケット6に取り付けられた状態では、その筒軸方向両側から外筒体51のフランジ部51a及び筒部60の蓋部60bによって挟み込まれ、その筒軸方向の変位が制限されるようになっている。すなわち、フランジ部51a及び蓋部60bが変位制限手段を構成している。
そして、マス部材4は、マス部材4を凹部60aに嵌入収容した後に(図5、図6を参照)、ゴムブッシュ5を筒部60に嵌入固定することにより(図4を参照)、ブラケット6に取付固定されている。このようにゴムブッシュ5を筒部60に圧入することにより、マス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるようになっている。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、ゴムブッシュ5の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部51aと、凹部60aの筒軸方向他方側の端部を覆って塞ぐ蓋部60bとが、マス部材4を挟み込んでいるので、マス部材4の筒軸方向の変位を制限することができる。
その他の点に関しては、実施形態1とほぼ同様の効果が得られる。
(実施形態3)
本実施形態は、マス部材4及び凹部60aの構成が実施形態2と異なるものであり、その他の点に関しては、実施形態2とほぼ同様の構成である。以下、その相違点について、図7〜図9を参照しながら説明する。
凹部60aは、その筒径方向外側から内側に行くに従って窄まるように形成されている。マス部材4は、筒軸方向に延びかつ凹部60aの形状に略合致するように形成されており、その内周面は、筒部60の内周面と略同一曲面をなしている。このようにマス部材4及び凹部60aが形成されることにより、凹部60aによってマス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるようになっている。
そして、マス部材4は、マス部材4を凹部60aに嵌入収容した後に(図8、図9を参照)、ゴムブッシュ5を筒部60に嵌入固定することにより(図7を参照)、ブラケット6に取付固定されている。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、凹部60aによってマス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるので、ゴムブッシュ5を筒部60に嵌入する作業性を向上させることができる。
その他の点に関しては、実施形態2とほぼ同様の効果が得られる。
(実施形態4)
本実施形態は、マス部材4及び凹部60aの構成が実施形態2と異なるものであり、その他の点に関しては、実施形態2とほぼ同様の構成である。以下、その相違点について、図10〜図12を参照しながら説明する。
凹部60の蓋部60bには、筒軸方向に貫通する貫通孔60cが形成されており、この貫通孔60cには、マス部材4をブラケット6に取り付けた状態において、マス部材4の筒軸方向他方側(図11では奥側)の端部が挿通されている。このようにマス部材4を貫通孔60cに嵌挿することにより、マス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるようになっている。
マス部材4は、筒軸方向に延びかつ凹部60aの側面及び底面との間に隙間が空くように形成されており、その内周面は、筒部60の内周面と略同一曲面をなしている。マス部材4の筒軸方向一方側(図11では手前側)の端部には、筒径方向外側に延びる壁部40が形成されており、この壁部40は、マス部材4をブラケット6に取り付けた状態では、その筒軸方向両側から外筒体51のフランジ部51a及びブラケット6の第1フランジ部62によって挟み込まれ、これにより、マス部材4の筒軸方向の変位が制限されるようになっている。すなわち、壁部40、フランジ部51及び第1フランジ部62が変位制限手段を構成している。
そして、マス部材4は、マス部材4を凹部60aに嵌入収容した後に(図11、図12を参照)、ゴムブッシュ5を筒部60に嵌入固定することにより(図10を参照)、ブラケット6に取付固定されている。このようにゴムブッシュ5を筒部60に圧入することにより、マス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるようになっている。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、ゴムブッシュ5の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部51aと、筒部60の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成された第1フランジ部62とが、マス部材4の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成された壁部40を挟み込んでいるので、マス部材4の筒軸方向の変位を制限することができる。
その他の点に関しては、実施形態2とほぼ同様の効果が得られる。
(実施形態5)
本実施形態は、エンジンマウントMの構成が実施形態2と相違するものである。
すなわち、図13〜図15に示すように、ゴムブッシュ7は、中空略円筒状の金属製内筒体70と、この内筒体70の外周囲に内筒体70と同軸に設けられた中空円筒状の樹脂製外筒体71と、これら両筒体70,71の間に設けられて両筒体70,71を互いに連結するゴム弾性体72とを備えるものである。内筒体70は、その筒軸方向長さが外筒体71よりも長く、その筒軸方向両端部が外筒体71の筒軸方向両端部よりも筒軸方向外側にそれぞれ位置している。そして、内部にゴムブッシュ7が圧入固定された中空円筒状の筒部80を有するブラケット8が、筒部80をその下側から支持する断面コ字状の金属製脚部81によって振動受け側の車体フレーム(図示せず)に連結される一方、内筒体70は、その筒軸方向両端部がそれぞれボルト等により結合されるブラケット(図示せず)によって、振動源側のパワープラントに連結されるようになっている。
ゴムブッシュ7は、内筒体70、外筒体71及びゴム弾性体72に加えて、図示しないが、このゴム弾性体72の内部における両筒体70,71の中間部分に埋設された中間筒体と、ゴム弾性体72の内部における内筒体70の下側部分及び上側部分にそれぞれ形成された主流体室及び副流体室と、これら両流体室を連通するオリフィス通路とをさらに備えている。そして、主流体室及び副流体室の液体がオリフィス通路を介して相互に流通することによって、内筒体70からゴム弾性体72に作用する低周波・大振幅の振動が減衰
されるようになっている。
ブラケット8には、車体フレームが共振することを抑制するため、マス部材4が取付固定されている。以下、このマス部材4の取付構造について説明する。
筒部80の内周面の下側には、マス部材4が嵌入収容される凹部80aが形成されている。マス部材4は、筒軸方向に延びかつ凹部80aの形状に略合致するように形成されており、その内周面は、筒部80の内周面と略同一曲面をなしている。マス部材4の筒軸方向両端部には、筒径方向外側に延びる壁部40,40がそれぞれ形成されており、これら両壁部40,40の間には、マス部材4をブラケット8に取り付けた状態において、凹部80a底部及び脚部81が介在して、これにより、マス部材4の筒軸方向の変位が制限されるようになっている。すなわち、両壁部40,40が変位制限手段を構成している。
そして、マス部材4は、マス部材4を凹部80aに嵌入収容した後に(図14、図15を参照)、ゴムブッシュ7を筒部80に嵌入固定することにより(図13を参照)、ブラケット8に取付固定されている。このようにゴムブッシュ7を筒部80に圧入することにより、マス部材4の筒軸直交方向の変位が制限されるようになっている。
以上により、本実施形態によれば、実施形態1とほぼ同様の効果が得られる。
尚、本実施形態では、外筒体71を樹脂製のものにしているが、これに限らず、例えば金属製のものにしてもよい。但し、公差を吸収する観点からは、樹脂製の方がよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、本発明をトルクロッドRやエンジンマウントMに採用しているが、ゴムブッシュをブラケットの筒部に嵌入するものである限り、それ以外のものに採用してもよい。例えば、サスペンションリンクに採用してもよい。
さらに、上記各実施形態では、ゴムブッシュが外筒体を備えているが、これを備えていなくてもよい。但し、マス部材4の筒軸直交方向の変位を確実に制限する観点からは、備えた方がよい。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明にかかるマス部材の取付構造において、マス部材をブラケットに取り付けるのに要する工数やコストを削減することが必要な用途等に適用できる。
本発明の実施形態1に係るトルクロッドの斜視図である。 実施形態1に係るトルクロッドの、マス部材及び第1ゴムブッシュをブラケットに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態1に係るトルクロッドの、マス部材をブラケットに収容した後でかつ第2ゴムブッシュをブラケットに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態2に係るエンジンマウントの斜視図である。 実施形態2に係るエンジンマウントの、マス部材及びゴムブッシュをブラケットに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態2に係るエンジンマウントの、マス部材をブラケットに収容した後でかつゴムブッシュをブラケットに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態3に係るエンジンマウントの図4相当図である。 実施形態3に係るエンジンマウントの図5相当図である。 実施形態3に係るエンジンマウントの図6相当図である。 実施形態4に係るエンジンマウントの図4相当図である。 実施形態4に係るエンジンマウントの図5相当図である。 実施形態4に係るエンジンマウントの図6相当図である。 実施形態5に係るエンジンマウントの斜視図である。 実施形態5に係るエンジンマウントの、マス部材及びゴムブッシュをブラケットに取り付ける前の状態を示す斜視図である。 実施形態5に係るエンジンマウントの、ゴムブッシュをブラケットに取り付ける前の状態を示す斜視図である。
R トルクロッド
M エンジンマウント
1 ブラケット
10 大筒部
10a 凹部
10b 凸部
2 第1ゴムブッシュ
4 マス部材
40 壁部
5 ゴムブッシュ
51a フランジ部
6 ブラケット
60 筒部
60a 凹部
60b 蓋部
62 第1フランジ部
7 ゴムブッシュ
8 ブラケット
80 筒部
80a 凹部

Claims (4)

  1. ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造であって、
    上記筒部の内周面には、上記マス部材が収容される凹部が形成されており、
    上記マス部材は、該マス部材を上記凹部に収容しかつ上記ゴムブッシュを上記筒部に嵌入することにより、上記ブラケットに取り付けられており、
    上記マス部材の筒軸方向の変位を制限する変位制限手段をさらに備えており、
    上記変位制限手段は、上記マス部材の筒軸方向両端部に筒径方向外側に延びるようにそれぞれ形成された一対の壁部を有していて、該両壁部の間に上記筒部が介在するように構成されていることを特徴とするマス部材の取付構造。
  2. ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造であって、
    上記筒部の内周面には、上記マス部材が収容される凹部が形成されており、
    上記マス部材は、該マス部材を上記凹部に収容しかつ上記ゴムブッシュを上記筒部に嵌入することにより、上記ブラケットに取り付けられており、
    上記マス部材の筒軸方向の変位を制限する変位制限手段をさらに備えており、
    上記変位制限手段は、上記ゴムブッシュの筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、上記凹部の筒軸方向他方側の端部を覆って塞ぐ蓋部とを有していて、上記フランジ部及び上記蓋部が上記マス部材を挟み込むように構成されていることを特徴とするマス部材の取付構造。
  3. ゴムブッシュが嵌入される筒部を有するブラケットにマス部材を取り付けるマス部材の取付構造であって、
    上記筒部の内周面には、上記マス部材が収容される凹部が形成されており、
    上記マス部材は、該マス部材を上記凹部に収容しかつ上記ゴムブッシュを上記筒部に嵌入することにより、上記ブラケットに取り付けられており、
    上記マス部材の筒軸方向の変位を制限する変位制限手段をさらに備えており、
    上記変位制限手段は、上記ゴムブッシュの筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、上記筒部の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成されたフランジ部と、上記マス部材の筒軸方向一方側の端部に筒径方向外側に延びるように形成された壁部とを有していて、上記両フランジ部が上記壁部を挟み込むように構成されていることを特徴とするマス部材の取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のマス部材の取付構造において、
    上記筒部の外周面には、上記凹部に対応する部分に凸部が形成されていることを特徴とするマス部材の取付構造。
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