JP5148215B2 - 無段変速機及び鞍乗型車両 - Google Patents

無段変速機及び鞍乗型車両 Download PDF

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Description

本発明は、無段変速機に関し、特に、鞍乗型車両のような車両に搭載されるのに適した無段変速機に関する。
スクータ型の自動二輪車などの鞍乗型車両には、広くVベルト式無段変速機が使われている。このVベルト式無段変速機は、エンジン等の動力源の出力が入力されるプライマリ軸と、駆動輪への出力を取り出すセカンダリ軸とにそれぞれ配された溝幅可変の一対のプライマリシーブ及びセカンダリシーブで構成され、両シーブにVベルトを巻掛し、溝幅調節機構によって各シーブの溝幅を変えることで、Vベルトの各シーブに対する巻掛け径を調節し、両シーブ間での変速比を無段階的に調節する。
通常、前記プライマリシーブ及びセカンダリシーブは、相互間にV溝を形成する固定フランジ及び可動フランジから構成され、各可動フランジがプライマリ軸又はセカンダリ軸の軸線方向に移動自在に設けられている。そして、溝幅調節機構により可動フランジを移動することによって、変速比を無段階に調節できる。
従来、この種のVベルト式無段変速機として、溝幅調節のためのプライマリシーブの可動フランジを電動モータで移動させるものがある。斯かるVベルト式無段変速機は、電動モータの移動推力によって、プライマリシーブの溝幅を狭める方向(Top側)、及び溝幅を広げる方向(Low側)のいずれの方向にも可動フランジを移動させることができるので、溝幅を自由に調節することができる(例えば、特許文献1等参照)。斯かるVベルト式の自動無段変速機は、鞍乗型車両(例えば、自動二輪車)にも適用されている。
特許第3043061号公報 特許第2950957号公報 特開昭62−175228号公報
Vベルト式の自動無段変速機を電子制御する機構を備えたスクータ型の自動二輪車は、ライダーの操作を必要とすることなく、無段変速機の変速比が自動的に変更される(例えば、特許文献3)。すなわち、予め設定されたプログラム(マップ)が実行され、車速と、エンジン回転速度と、アクセル開度などの情報に基づいて、無段変速機の変速比が自動的に変更される。このため、ライダーによる運転操作が容易であり、現在では様々な車種に自動無段変速機が適用されている。
この種の電子制御を行う自動無段変速機を備えた自動二輪車には、ライダーの意思を入力するための減速レバーが設けられている。減速レバーは、位置に応じて無段変速機の変速比をマニュアル設定できるようにしたもの(例えば、特許文献2参照)や、変速比を強制的に変えたり、手動でシフトダウンさせたりするスイッチを設けたもの(例えば、特許文献3参照)等が知られている。これらによれば、自動無段変速機の利点を活かしながら、ライダーの意思によって任意の変速比を随意に連続的に得ることができ、エンジンブレーキのドライビングへの活用、予めのシフトダウンを可能とし、加速のもたつきを解消することができる。
本発明者は、ライダーの意思に応じたシフトダウンを実現する制御プログラム(キックダウン)を備えたVベルト式の無段変速機の開発をしている。そして、斯かるキックダウンを備えたVベルト式の無段変速機について、様々な走行状態を検討した。その中で、キックダウンが実行されている場合は、減速後、再加速時に、不必要にエンジンが吹き上がり、スムーズな加速感が得られない場合があるとの問題を確認した。
本発明は、かかる問題を鑑みてなされたものである。本発明の無段変速機は、制御装置によって変速比が制御される無段変速機であって、キックダウン操作子を備えている。制御装置には、制御目標値を設定する通常モードと、通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードと、再加速時における制御目標値の制限値とが設定されている。制御装置は、キックダウン操作子の操作に応じて、制御装置に定められた通常モードに代えてキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、制御装置が、再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定する。
制御装置には、通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されていてもよい。この場合、制御装置は、キックダウン操作子の操作に応じて、制御装置に定められた通常モードに代えて複数段のキックダウンモードのうち一つのキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定する。
例えば、制御装置は、アクセル操作子の操作量を検知するセンサに基づいて、スロットル全閉後に加速されるか否かを判断することができる。
また、例えば、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、キックダウンモードによって、再加速時における制御目標値の制限値よりもTop側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値を制御目標値に設定し、キックダウンモードによって、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値に代えて前記再加速時における制御目標値の制限値を制御目標値に設定してもよい。
また、例えば、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、複数段のキックダウンモードのうち最もTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定してもよい。
また、例えば、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、複数段のキックダウンモードのうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定してもよい。
また、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的にエンジン回転速度の制御目標値が低下しないように、制御目標値を設定してもよい。
また、制御装置に設定されるキックダウンモードが、エンジンの回転速度について制御目標値を設定する場合には、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速の際に、キックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値に比べて小さく、かつ、スロットルが全開でないときは、当該エンジンの回転速度の制御目標値が、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を上回るまで、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を維持してもよい。
また、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的に制御目標値がTop側に変動しないように制御目標値を設定してもよい。
また、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速する際に実行されるキックダウンモードによって設定される制御目標値が、加速直前における制御目標値に比べてTop側で、かつ、スロットルが全開でないときは、加速する際に、キックダウンモードによって設定される制御目標値が、加速直前における制御目標値よりもLow側になるまで、加速直前における制御目標値を維持してもよい。
斯かる無段変速機は、例えば、アクセル操作子の操作に応じて出力が制御されるエンジンと、エンジンに接続された無段変速機と、無段変速機の変速比を制御する制御装置とを備えた鞍乗型車両の無段変速機に適用できる。
制御装置が、キックダウン操作子の操作に応じて、通常モードに代えてキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定する。このため、制御装置は、スロットル全閉後に加速される場合において、無段変速機は適切に制御され、不必要なエンジンの吹き上がりを防止できる。
また、制御装置は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、複数段のキックダウンモードのうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する。この場合には、スロットル全閉後に加速される場合において、さらなるキックダウン制御が可能になる。さらに、制御装置が、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的にエンジン回転速度の制御目標値が低下しないように無段変速機を制御する場合には、よりスムーズな加速が実現できる。
以下、本発明の一実施形態に係る無段変速機を搭載した鞍乗型車両を図面に基づいて説明する。また、本発明は以下の実施形態に限定されない。
無段変速機100の概略構成を図1に示す。なお、この無段変速機100は、図1に示すように、プライマリ軸101(クランクシャフト)と、プライマリシーブ102と、セカンダリ軸103と、セカンダリシーブ104と、Vベルト105と、アクチュエータ(モータ)106と、制御装置107で構成されている。無段変速機100は、図2に示すように、鞍乗型車両1000に搭載されている。図1中の108はエンジンを、111はスロットルバルブを、112は減速機構を、113はクラッチを、114は駆動輪をそれぞれ示している。
この実施形態では、エンジン108によって発生した駆動力は、無段変速機100、減速機構112を介して駆動輪114(後輪)に伝わる。クラッチ113は、この実施形態では、遠心クラッチで構成されており、減速時に略一定の車速よりも遅くなると、無段変速機100からセカンダリ軸103への動力の伝達が切れる。
無段変速機100は、図1に示すように、プライマリ軸101に装着されたプライマリシーブ102と、セカンダリ軸103に装着されたセカンダリシーブ104と、プライマリシーブ102と、セカンダリシーブ104に巻き掛けられたVベルト105で構成されている。
プライマリシーブ102は、固定フランジ121と可動フランジ122で構成されており、プライマリシーブ102の溝幅は、制御装置107により制御されるモータ106によって調整される。セカンダリシーブ104は、固定フランジ123と可動フランジ124で構成されており、内装されているばね(図示省略)の作用により、プライマリシーブ102の溝幅に応じた溝幅に調整される。
図3(a)は無段変速機100がローギア(Low)になった状態を示している。プライマリシーブ102は、図3(b)に示すように、固定フランジ121と可動フランジ122の間隔が広くなっており、Vベルト105は、プライマリシーブ102の内周側(プライマリ軸101の近傍)に位置している。また、セカンダリシーブ104は、図3(c)に示すように、固定フランジ123と可動フランジ124の間隔は狭くなっており、Vベルト105はセカンダリシーブ104の外周側に位置している。この場合、プライマリ軸101の回転は減速されてセカンダリ軸103に伝わり、低速で比較的大きな駆動力を伝達し得る状態になる。
図4(a)は無段変速機100がトップギア(Top)になった状態を示している。プライマリシーブ102は、図4(b)に示すように、固定フランジ121と可動フランジ122の間隔が狭くなっており、Vベルト105は、プライマリシーブ102の外周側に位置している。また、セカンダリシーブ104は、図4(c)に示すように、固定フランジ123と可動フランジ124の間隔は広くなっており、Vベルト105はセカンダリシーブ104の内周側(セカンダリ軸103の近傍)に位置している。この場合、プライマリ軸101の回転は加速されてセカンダリ軸103に伝わり、高速で比較的小さな駆動力を伝達し得る状態になる。
無段変速機100は、制御装置107に予め設定された目標値設定プログラムに従って、モータ106を駆動させて、プライマリシーブ102の溝幅を調整することによって、変速比が調整される。キックダウンは、ライダーの意思に応じたシフトダウンを実現するものであり、目標値設定プログラムに基づいた制御によって実現することができる。
本発明者は、このようなキックダウンを備えたVベルト式の無段変速機100について、キックダウンが実行されている場合に、減速後、再加速時に、不必要にエンジンが吹き上がり、スムーズな加速感が得られない場合があるとの問題を確認した。
上述した問題は、鞍乗型車両の安全性を損なわせるものではない。しかしながら、本発明者は、ライダーの乗り心地や、操作性を向上させるために、斯かる問題に対して、無段変速機の種々の改変を考えた。
以下、本発明の一実施形態における無段変速機の改変を説明する。
この実施形態では、鞍乗型車両1000は、図2に示すように、アクセル操作子131と、キックダウン操作子132を備えている。
アクセル操作子131は、ライダーがエンジン108の出力を操作する操作子である。この実施形態では、アクセル操作子131は、ハンドルに取り付けられたアクセル又はアクセルグリップで構成されている。制御装置107は、図1に示すように、アクセル操作子131の操作に応じて、スロットルバルブ111の開度を制御し、エンジン108の出力を制御している。
キックダウン操作子132は、ライダーによって操作され、後述するキックダウンモードを実行させる操作子である。この実施形態では、キックダウン操作子132は、アクセル操作子131とは別に設けられており、例えば、ボタン形態のキックダウンボタン(KDボタン)で構成され、ライダーの操作性を考慮してライダーが操作し易い場所に配設されている。制御装置107は、ライダーによるキックダウン操作子132の操作に応じて、キックダウンモードを実行する。
無段変速機100は、図1に示すように、エンジン108に接続されており、制御装置107を備えている。
制御装置107は、制御目標値に基づいて無段変速機100を制御する。
詳しくは、この実施形態では、制御装置107は、CPU、ROM、RAM、タイマーなどを有するマイクロコンピュータで構成されており、データやプログラムを記憶する記憶部と、プログラムに従って演算などの処理を行う処理部を備えている。
この実施形態では、制御装置107は、図1に示すように、鞍乗型車両1000に取り付けたアクセル操作センサ151、スロットル開度センサ152、エンジン回転センサ153、セカンダリシーブ回転センサ154および車速センサ155などの各種のセンサに電気的に接続されており、各種のセンサから鞍乗型車両の様々な状態について所要の情報を得ている。
このうち、アクセル操作センサ151は、アクセル操作子131の操作情報を検知するものである。スロットル開度センサ152は、スロットル開度を検知するセンサである。この実施形態では、スロットル開度センサ152は、スロットルバルブ111の支持軸近傍に設けられてスロットルバルブ111の回転角であるスロットル開度を検知している。エンジン回転センサ153は、エンジン回転速度を検知するセンサである。この実施形態では、エンジン回転センサ153は、エンジン108のクランクシャフト(プライマリ軸101)の近傍に設けられてエンジン回転速度を検知している。セカンダリシーブ回転センサ154は、セカンダリシーブ104の回転速度を検知するものである。この実施形態では、セカンダリシーブ回転センサ154は、セカンダリ軸103の近傍に設けられてセカンダリシーブ104の回転速度を検知している。また、車速センサ155は、鞍乗型車両1000の走行速度を検知するものである。この実施形態では、車速センサ155は、駆動輪114の駆動軸に設けられ、駆動輪114の駆動軸の回転速度を検知している。例えば、鞍乗型車両1000の車速(走行速度)は、車速センサ155で検知される駆動輪114の駆動軸の回転速度に基づいて算出するとよい。
制御装置107は、通常モード200と、キックダウンモード300と、再加速時における制御目標値の制限値400とが記憶されている。さらに、この実施形態では、制御装置107には、スロットル全閉時における制限値500が記憶されている。なお、この実施形態では、制御装置107は、無段変速機100を制御する制御目標値を設定する目標値設定部140を備えている。目標値設定部140は、斯かる制御装置107の記憶部に設けられている。通常モード200と、キックダウンモード300と、再加速時における制御目標値の制限値400と、スロットル全閉時における制限値500は、それぞれ当該目標値設定部140に設定されている。
この実施形態では、通常モード200は、キックダウンが実行されていない通常の走行において制御目標値を設定する。キックダウンモード300は、キックダウンが実行されたときに、通常モード200よりもLow側に制御目標値を設定する。通常モード200と、キックダウンモード300は、それぞれ制御装置107の記憶部に記憶されており、制御装置107に対して制御目標値を設定するプログラムである。
通常モード200およびキックダウンモード300は、それぞれ、スロットル開度センサ152、エンジン回転センサ153、セカンダリシーブ回転センサ154および車速センサ155などの車両の情報に基づいて制御目標値を定める。制御装置107は、斯かる制御目標値に基づいてモータ106を駆動させ、プライマリシーブ102の溝幅を制御する。
また、この実施形態では、通常モード200は、車速に対してエンジンの回転速度に、制御目標値を設定し、斯かる制御目標値が達成されるように、無段変速機100の変速比を制御している。キックダウンモード300は、通常モード200で設定されたエンジン回転速度の目標値に、予め定めた一定の割合(ダウン比)を乗算して、通常モード200よりもLow側に制御目標値を設定している。
制御装置107は、キックダウン操作子132の操作に応じて、目標値設定部140に定められた通常モード200に代えてキックダウンモード300によって制御目標値を設定する。
再加速時における制御目標値の制限値400には、スロットル全閉後に加速される場合に定められる無段変速機100の制御目標値に制限値を定めている。ここで、「スロットル全閉後に加速される場合」とは、具体的には、スロットル(アクセル)を閉じて減速した後、スロットル(アクセル)を開けて加速する操作がなされた場合をいう。
この実施形態では、再加速時における制御目標値の制限値400は、キックダウンモードによって制御目標値が設定されている場合に機能するものである。すなわち、通常モードは、この実施形態では、燃費性能等を考慮して、エンジンの吹き上がりが生じないように、無段変速機100の制御目標値を設定する。これに対し、キックダウンモード300は、通常モード200の変速特性(変速比)に一定の割合を乗算した目標値を設定するものである。このため、エンジンが吹き上がる問題が生じ得る。
再加速時における制御目標値の制限値400は、エンジンが吹き上がらないように、無段変速機を適切に制御するための制御目標値を定めている。なお、ここで「再加速時における制御目標値の制限値400」は、上述したようにエンジンの吹き上がりを抑えて適切な無段変速機を制御するための制御目標値であり、エンジンのリミッタを意味するものではない。
例えば、再加速時における制御目標値の制限値400は、無段変速機100が搭載される同型の鞍乗型車両について、予め実験を行い、スロットル全閉後に加速される場合に、エンジンが吹き上がらないように適切に無段変速機100を制御すべく、当該制御目標値を設定するとよい。
さらに、この実施形態では、スロットル全閉時における制限値500が設定されている。スロットル全閉時における制限値500には、スロットル全閉時に設定される無段変速機100の制御目標値に制限値を定めている。ここで、「スロットル全閉時」は、スロットルが閉じられた状態をいう。
この実施形態では、スロットル全閉時における制限値500は、スロットル(アクセル)を閉じて減速する際に、エンジンブレーキの作用によって、無段変速機100のプライマリシーブ102とVベルト105とが滑るのを低減させる効果を考慮して予め定められている。斯かる制限値は、例えば、シミュレーション結果又は実機試験などの結果を考慮して設定するとよい。なお、この実施形態では、斯かるスロットル全閉時における制限値500が設定されているが、スロットル全閉時における制限値500は設定されていなくてもよい。
図5は、この実施形態で目標値設定部140に設定されている通常モード200、キックダウンモード300、再加速時における制御目標値の制限値400、スロットル全閉時における制限値500を図示したものである。図5には、各目標値設定プログラムについて、それぞれ車速に対するエンジン108の回転速度(目標値)の関係が示されている。
詳しくは、図5の縦軸はエンジンの回転速度を、横軸は車速をそれぞれ示している。図5は、車速が同じであれば、エンジンの回転速度が高ければ高い程、無段変速機の変速比がLow側に制御されていることを意味する。また、エンジンの回転速度が同じであれば、車速が遅ければ遅い程、無段変速機の変速比がLow側に制御されていることを意味する。
エンジン108の回転速度は、例えば、エンジン回転センサ153の検知信号に基づいて演算により求められる。車速は、例えば、セカンダリシーブ回転センサ154又は車速センサ155の検知信号に基づいて演算により求められる。
図5中のpはエンジンの回転速度の下限を示しており、qはエンジン回転速度の上限を示している。また、図5中のrはプライマリシーブ102の溝幅を最もLow側にしたときの車速とエンジン108の回転速度との関係を示している。また、sはプライマリシーブ102の溝幅を最もTop側にしたときの車速とエンジン108の回転速度との関係を示している。
上述した通常モード200は、図5中の200aと200bの間に形成されている。図5中の200aはキックダウン制御が実行されていない通常の走行時に、スロットル全閉時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。また、200bはキックダウン制御が実行されていない通常の走行時に、スロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。
なお、ここで、「スロットル全閉時」とは、スロットル(アクセル)が閉じられた状態をいい、「スロットル全開時」とは、スロットル(アクセル)が最も開けられた状態をいう。この実施形態では、「スロットル全閉時」、「スロットル全開時」は、制御装置において、アクセル操作センサ151によるアクセル操作子の操作情報に基づいて判定している。なお、アクセル操作にスロットルバルブが連動する場合には、スロットルバルブの開度を検知するスロットル開度センサ152に基づいて判定してもよい。
また、この実施形態では、上述したキックダウンモード300は、通常モード200よりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段(図示例では3段)のキックダウンモード300が設定されている。
第1キックダウンモード301は、複数段のキックダウンモード300のうち、最もTop側に制御目標値を設定するキックダウンモードである。この実施形態では、第1キックダウンモード301は、図5中の301aと301bの間で制御目標値を設定する。301aは第1キックダウンモード301での制御で、スロットル全閉時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。また、301bは第1キックダウンモード301での制御で、スロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。なお、図5に示す例では、第1キックダウンモード301での制御でスロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値301aと、再加速時における制御目標値の制限値400は、一部が一致している。
第2キックダウンモード302は、第1キックダウンモード301よりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードである。この実施形態では、第2キックダウンモード302は、図5中の302aと302bの間で制御目標値を設定する。302aは第2キックダウンモード302での制御で、スロットル全閉時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。また、302bは第2キックダウンモードでの制御で、スロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。
第3キックダウンモード303は、第2キックダウンモード302よりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードである。この実施形態では、第3キックダウンモード303は、図5中の303aと303bの間で制御目標値を設定する。303aは第3キックダウンモード303での制御で、スロットル全閉時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。また、303bは第3キックダウンモード303での制御で、スロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を示している。
なお、図5は、通常モード200およびキックダウンモード300の理解を助けるべく図示したものである。上述したが、この実施形態では、各キックダウンモード300は、通常モード200で設定されたエンジン回転速度の目標値に、予め定めた一定の割合(ダウン比)を乗算して、通常モード200よりもLow側に制御目標値を設定する。
また、図5中の400は上述した再加速時における制御目標値の制限値を示している。また、500は上述したスロットル全閉時における制限値を示している。
目標値設定部140は、キックダウン操作子132の操作に応じて、目標値設定部140に定められた通常モード200に代えてキックダウンモード300によって制御目標値を設定する。そして、当該キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、目標値設定部140が、再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定する。
この実施形態では、複数段のキックダウンモード(301、302、303)が設定されている。そして、キックダウン操作子132の操作に応じて、複数段のキックダウンモード(301、302、303)のうち一つのキックダウンモードが実行される。具体的には、この実施形態では、ライダーがキックダウン操作子132を操作すると、これに応じて順次Low側に制御目標値を設定するキックダウンモードが実行され、徐々にダウンシフトする。
上述した通常モード200又はキックダウンモード(301、302、303)が実行されると、車速とスロットルの開度の情報に基づく演算によって、エンジンの回転速度の制御目標値が求められる。
具体的には、車速の情報に基づいて図5中の横軸上の位置を決める。そして、スロットル(アクセル)の開度に応じた所定の係数を乗じて、スロットル全閉時の制御目標値(200a、301a、302a、303a)と、スロットル全開時の制御目標値(200b、301b、302b、303b)の間で、エンジンの回転速度の制御目標値を定める。この場合、スロットルの開度が小さいとそれだけスロットル全閉時の制御目標値(200a、301a、302a、303a)に近い制御目標値が設定され、スロットルの開度が大きいとそれだけスロットル全開時の制御目標値(200b、301b、302b、303b)に近い制御目標値が設定される。
制御装置107は、そして、刻々と変化する車速とスロットル開度の情報に基づいて、上記のように演算を繰り返しながらエンジンの回転速度の制御目標値を更新して無段変速機100の変速比を制御している。
この実施形態では、制御装置107は、エンジンの吹き上がりを防止し、また、スロットル全閉後に加速される場合においてスムーズな加速を実現するため、第1の制御701と、第2の制御702と、第3の制御703とを実行する。
第1の制御701は、キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、目標値設定部140は、再加速時における制御目標値の制限値400をLow側に超えないように制御目標値を設定する。
この実施形態では、第1の制御701は、キックダウンモード300によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもTop側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値を制御目標値に設定する。また、キックダウンモード300によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもLow側に制御目標値が設定された場合には、再加速時における制御目標値の制限値400を制御目標値に設定する。
以下、図6に基づいて斯かる第1の制御701の制御フローを説明する。
第1の制御701は、まず、判定ステップ(S11)において、キックダウンモード300での制御中に、アクセルがOFFか否かを判定している。キックダウンモード300での制御中であるか否かは、例えば、キックダウン操作子132の操作に応じたキックダウン制御の実行情報などに基づいて判断するとよい。また、アクセルがOFFか否かは、例えば、アクセル操作センサ151などの情報に基づいて判断するとよい。
この判定ステップ(S11)において、YESと判定された場合には、次の判定ステップ(S12)が実行され、NOと判定された場合は第1の制御701は終了する。
判定ステップ(S12)は、スロットル全閉後に加速される場合か否かを判定している。図6に示す例では、アクセルOFFからアクセルONに切り替わったか否かに基づいて、スロットル全閉後に加速される場合か否かを判断している。アクセルOFFからアクセルONに切り替わったか否かは、アクセル操作センサ151の情報に基づいて判断している。
この判定ステップ(S12)でNOと判定された場合は、後述するステップ(S16)が実行され、スロットル全閉時のキックダウンモードで設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を最終的なエンジンの回転速度の制御目標値にする。この判定ステップ(S12)でYESと判定された場合には、次のステップ(S13)が実行される。
ステップ(S13)では、キックダウンモード300で設定される制御目標値を更新する。すなわち、この実施形態では、ステップ(S13)では、アクセルがONに切り替わった時に実行されるキックダウンモード300で設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を算出して制御目標値を更新する。そして、次に、判定ステップ(S14)が実行される。
判定ステップ(S14)は、ステップ(S13)で更新されたエンジン回転速度の制御目標値が、再加速時における制御目標値の制限値400よりも大きいか否かを判定する。換言すれば、キックダウンモード300によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもLow側に制御目標値が設定されたか否かを判定している。
この判定ステップ(S14)でNOと判定された場合には、ステップ(S13)で更新されたエンジン回転速度の制御目標値が、再加速時における制御目標値の制限値400よりも大きくない。この場合、(S13)で更新された当該制御目標値を制御目標値に設定する(S16)。
判定ステップ(S14)でYESと判定された場合には、ステップ(S13)で更新されたエンジン回転速度の制御目標値が、再加速時における制御目標値の制限値400よりも大きい。この場合、次のステップ(S15)が実行される。ステップ(S15)は、再加速時における制御目標値の制限値400を制御目標値に設定するステップである。すなわち、キックダウンモード300によって設定されたエンジンの回転速度の制御目標値に代えて、再加速時における制御目標値の制限値400をエンジンの回転速度の制御目標値にする。すなわち、このステップ(S15)によれば、再加速時における制御目標値の制限値400が制御目標値になる。
ステップ(S16)は、上述したステップ(S12)、ステップ(S14)、ステップ(S15)の処理を受けて、無段変速機100の制御目標値を設定する。
次に、図5に基づいて、第1の制御701を説明する。
図5において、例えば、キックダウン制御でない通常の走行(通常モードでの制御中)にスロットルを閉じて減速している時に、ライダーが、エンジンブレーキの作用をより強く得るために、キックダウン操作子132を複数回連続して操作した場合を考える。
例えば、3回キックダウン制御が行われると、図5中の矢印a〜cに示すように、第1キックダウンモード301から第2キックダウンモード302、第3キックダウンモード303へと実行されるキックダウン制御が移行する。そして、矢印dで示すように第3キックダウンモード303によって制御目標値が設定されつつ、減速していく。
この実施形態では、上述したようにスロットル全閉時における制限値500が設定されている。制御装置107は、スロットルを閉じて減速する際に、キックダウンモード300によって、スロットル全閉時における制限値500をLow側に超えて無段変速機100の制御目標値が設定される場合には、スロットル全閉時における制限値500を無段変速機100の制御目標値にする。
このため、この実施形態では、第3キックダウンモード303での制御中において、スロットル全閉時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値303aが、スロットル全閉時における制限値500をLow側に超える車速に減速されると、スロットル全閉時における制限値500が無段変速機100の制御目標値になる。このため、矢印eで示すように、スロットル全閉時における制限値500に沿って無段変速機100の制御目標値が設定される。
第1の制御701は、斯かるキックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速された場合に実行される。従って、矢印eで示すように、スロットル全閉時における制限値500に沿って制御目標値が設定されるときに、アクセルがOFFからONに切り替わると、第1の制御701は実行される。
アクセルがOFFからONに切り替わると、スロットルが開き、スロットル全閉時における制限値500による制限が解除される。そして、第3キックダウンモード303によって制御目標値が設定される。このため、矢印fで示すように、エンジンの回転速度の制御目標値は上昇する。
このとき、第3キックダウンモード303によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもLow側へ超える制御目標値が設定された場合には、上述した第1の制御701によって、再加速時における制御目標値の制限値400が制御目標値に設定される。これは、図6では、判定ステップ(S14)の判定処理によって実行される。このため、第3キックダウンモード303によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもLow側へ超える制御目標値が設定された場合には、図5中の矢印gで示すように、再加速時における制御目標値の制限値400が制御目標値に設定される。このため、再加速時における制御目標値の制限値400を超えてLow側に無段変速機100の制御目標値が設定されることがない。なお、第3キックダウンモード303によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもLow側へ超える制御目標値が設定されなかった場合には、第3キックダウンモード303によって設定される制御目標値が制御目標値に設定される。
以上のとおり、この第1の制御701によれば、判定ステップ(S14)の判定処理によって、キックダウンモード300によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもTop側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値が制御目標値に設定される。また、キックダウンモード300によって、再加速時における制御目標値の制限値400よりもLow側に制御目標値が設定された場合には、再加速時における制御目標値の制限値400を制御目標値に設定する。このため、再加速時における制御目標値の制限値400をLow側に超えて制御目標値が設定されることがない。これにより、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、再加速時における制御目標値の制限値400をLow側に超えないように無段変速機100を制御することができ、エンジンが吹き上がるのを防止できる。
なお、図5では、キックダウン制御でない通常の走行(通常モードでの制御中)にスロットルを閉じて減速している時に、ライダーが、エンジンブレーキの作用をより強く得るために、キックダウン操作子132を複数回連続して操作した場合を考えた。上述した第1の制御701はこのような状況以外でも機能する。例えば、単純に、キックダウンモードでの制御中に、スロットル(アクセル)を閉じて減速し、その後、スロットル(アクセル)を開けて加速する状況でも、上述した第1の制御701は機能する。
以上、斯かる第1の制御701について説明した。上述した実施形態では、目標値設定部140に複数段のキックダウンモードが設定されている場合を例示したが、斯かる第1の制御701は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、再加速時における制御目標値の制限値400をLow側に超えないように無段変速機100を制御するので、目標値設定部140に設定されるキックダウンモードは、必ずしも複数段のキックダウンモードである必要はない。
次に、第2の制御702を説明する。
上述した実施形態のように、目標値設定部140に複数段のキックダウンモードが設定されている場合、通常、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合は、加速される前のキックダウンモードが維持される。このとき加速前に、既に複数回のキックダウン制御が行われている場合には、加速後に更なるキックダウンが制限される場合がある。
第2の制御702は、キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、複数段のキックダウンモード300のうち最もTop側に設定されたキックダウンモード300によって制御目標値を設定する。すなわち、この実施形態では、キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合に、キックダウンモード300のうち最もTop側に設定されたキックダウンモード300によって制御目標値を設定する。これにより、加速後に、ライダーの要求に応えて更なるキックダウンが可能になる。
以下、図7に基づいて第2の制御702の制御フローを説明する。
第2の制御702は、まず、判定ステップ(S21)において、キックダウンモード300での制御中に、アクセルがOFFか否かを判定している。この判定ステップ(S21)においてYESと判定された場合には、次の判定ステップ(S22)が実行される。また、判定ステップ(S21)においてNOと判定された場合は第2の制御702は終了する。
判定ステップ(S22)は、スロットル全閉後に加速される場合か否かを判定している。なお、図7に示す例では、アクセルOFFからアクセルONに切り替わったか否かに基づいて、スロットル全閉後に加速される場合か否かを判断している。
この判定ステップ(S22)でNOと判定された場合は、当該キックダウンモードでの制御で設定される制御目標値を最終的な制御目標値にする(S25)。この判定ステップ(S22)でYESと判定された場合には、次のステップ(S23)が実行される。
ステップ(S23)では、複数段のキックダウンモード(301、302、303)のうち最もTop側に設定された第1キックダウンモードに移行する。すなわち、この実施形態では、ステップ(S23)では、アクセルがONに切り替わった時に、実行されるキックダウンモードが、複数段のキックダウンモード(301、302、303)のうち最もTop側に設定された第1キックダウンモード301に移行する。次に、ステップ(S24)を実行する。
ステップ(S24)は、ステップ(S23)で移行した第1キックダウンモードによって制御目標値を算出する。
ステップ(S25)は、上述した判定ステップ(S22)、ステップ(S24)の処理を受けて制御目標値を設定する。すなわち、判定ステップ(S22)で、スロットル全閉後に加速される場合と判定された場合には、ステップ(S23)でキックダウンモードが第1キックダウンモード301に移行される。そして、ステップ(S24)で第1キックダウンモード301によって制御目標値が算出され、ステップ(S25)で最終的な無段変速機100の制御目標値が設定される。
次に、図8に基づいて、第2の制御702を説明する。
図8において、例えば、キックダウン制御でない通常の走行、この実施形態では、通常モード200での制御中にアクセルを閉じて減速している時に、ライダーが、エンジンブレーキの作用をより強く得るために、キックダウン操作子132を複数回連続して操作した場合を考える。
例えば、3回キックダウン操作子132が操作されると、図8中の矢印a〜cに示すように、第1キックダウンモード301から第2キックダウンモード302、第3キックダウンモード303へと実行されるキックダウンモードが移行する。そして、矢印dで示すように第3キックダウンモード303によって制御目標値が設定されつつ、減速していく。
この実施形態では、上述したようにスロットル全閉時における制限値500が設定されている。このため、第3キックダウンモード303によって設定される制御目標値303aが、スロットル全閉時における制限値500よりもLow側へ超えると、スロットル全閉時における制限値500が制御目標値になる(矢印e)。
第2の制御702は、キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速された場合に実行される。従って、矢印eで示すように、スロットル全閉時における制限値500に沿って制御目標値が設定されるときに、アクセルがOFFからONに切り替わった場合に実行される。
アクセルがOFFからONに切り替わると、スロットルが開き、スロットル全閉時における制限値500による制限が解除される。また、図7に示すように、第2の制御702の判定ステップ(S22)の判定によって、ステップ(S23)が実行され、キックダウンモードが、第1キックダウンモード301に移行される。そして、第1キックダウンモード301によって制御目標値が設定される(S24、S25)。
第1キックダウンモード301によって設定される制御目標値は、アクセル操作子131の操作の程度によって決まる。このため、例えば、図8で矢印hで示すように制御目標値が設定される。
この際、ライダーは、感じられるトルクが満足できなければ、アクセル操作子131を操作することで、エンジンの回転速度を高くすることができる。さらに、ライダーは、キックダウン操作子132を操作することによって、更なるキックダウンを要求することができる。この第2の制御によれば、加速時に、キックダウンモードが、第3キックダウンモード303から第1キックダウンモード301に移行されている。このため、ライダーによって、更なるキックダウンの要求がなされた場合には、第1キックダウンモード301から、第2キックダウンモード302、第3キックダウンモード303へとキックダウンモードを順次移行することができる。
このように、第2の制御702によれば、キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、複数段のキックダウンモード(301、302、303)のうち最もTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する。このため、加速後に、ライダーによるキックダウンの要求に応えてダウンシフトができる。
また、図8に矢印hで示すように、第1キックダウンモード301によって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値は、第3キックダウンモード303によって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値に比べて低い。このため、この第2の制御702によれば、エンジンの吹き上がりを抑える効果が期待できる。
また、この第2の制御702は、キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合に機能する。例えば、図8に破線の矢印h1で示すように、第3キックダウンモード303での制御中に、スロットル(アクセル)が閉じられて減速しているときに、スロットル(アクセル)が開けられて加速する場合にも、第2の制御702が機能する。この場合も、第2の制御702によって、加速後は、第1キックダウンモード301に移行するから、ライダーによるキックダウンの要求に応えてダウンシフトが可能になる。また、この第2の制御702によれば、設定されるエンジンの回転速度の制御目標値は、第3キックダウンモード303での制御に比べて低い。このため、この第2の制御702によれば、エンジンの吹き上がりを抑える効果が期待できる。
以上、第2の制御702を説明した。この第2の制御702は、種々の変形が可能である。
例えば、上述した説明では、図7に示す制御フローにおいて、ステップ(S23)で、キックダウンモードを、第1キックダウンモード301を移行させる制御を例示した。これに代えて、ステップ(S23)で、複数段のキックダウンモード(301、302、303)のうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードに、キックダウンモードを移行させてもよい。
この制御によれば、スロットル全閉後に加速された後で、ライダーによる更なるキックダウンの要求に応えてダウンシフトが可能になる。また、スロットル全閉後に加速される直前に実行されていたキックダウンモードが維持される場合に比べて、不必要なエンジンの吹き上がりを抑止することができる。
なお、キックダウンモード300での制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、例えば、キックダウン制御を解除して、通常モード200を実行することも可能である。しかし、斯かる制御は、ライダーの意に反してキックダウンが解除されるため、加速時にライダーの意図するトルクが得られず、スムーズな加速が実現されない。上述した第2の制御702は、よりライダーの意に沿ったスムーズな加速を実現するとともに、不必要なエンジンの吹き上がりを抑止することができる。
また、この第2の制御は、上述した再加速時における制御目標値の制限値400を設けた第1の制御701を組み合わせて、スロットル全閉後に加速される場合に、再加速時における制御目標値の制限値400を超えないように、無段変速機100を制御してもよい。なお、この第2の制御は、上述した再加速時における制御目標値の制限値400を設けた第1の制御701を組み合わせることは、必ずしも必要ではない。また、上述した実施形態のように、スロットル全閉時における制限値500が設けられていることは、必ずしも必要ではない。
次に、第3の制御703を説明する。
例えば、上述した第2の制御702が機能する場合、キックダウンモードが、よりTop側に設定されたキックダウンモードに移行する。このため、例えば、図8に矢印h1で示すように、第3キックダウンモード303での制御から、第1キックダウンモード301での制御に移行した場合には、エンジンの回転速度の制御目標値が低くなる。このため、スロットル全閉後に加速される場合においては、加速時に、ライダーが意図するトルクよりも出力されるトルクが小さくなってしまい。ライダーの意図に比べてスムーズに加速できない可能性がある。第3の制御703は、第2の制御702を採用した場合において斯かる問題を改善し、スロットル全閉後に加速される場合に、スムーズに加速できるように制御する。
斯かる第3の制御703は、例えば、加速直後に一時的にエンジンの回転速度の制御目標値が低下しないように制御目標値を設定するとよい。また、例えば、斯かる第3の制御703は、加速直後に一時的に変速比の制御目標値がTop側に変動しないように制御目標値を設定するとよい。
この場合、例えば、制御装置107のタイマー機能により予め時間を設定し、スロットル全閉後に加速された直後から時間を計測して、予め設定した時間、無段変速機の制御目標値を維持してもよい。
これにより、第2の制御702が採用されている場合でも、加速直後に、無段変速機100の制御目標値が極端にLow側に設定されない。このため、加速時に、ライダーの意図により近いトルクを出力することができ、スムーズな加速が実現できる。
以下、斯かる第3の制御703について一つの実施形態を説明する。
この実施形態では、加速の際に、キックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値に比べて小さく、かつ、スロットルが全開でないときは、加速の際に、キックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を上回るまで、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を維持する。
この実施形態では、第3の制御703は、例えば、第2の制御に関する図7に示すフロー図において、ステップ(S24)と、ステップ(S25)の間に設けることができる。図9は、図7のステップ(S24)とステップ(S25)の間に、本実施形態における第3の制御703を設けたものである。
この実施形態では、ステップ(S24)の後、判定ステップ(S31)が実行される。判定ステップ(S31)は、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高いか否かを判定している。なお、図9では、便宜上、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値は、「加速直前の目標エンジン回転速度」と記載し、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値は、「加速直後の目標エンジン回転速度」と記載している。
加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高い場合には、判定ステップ(S31)でYESと判定される。この判定ステップ(S31)でYESと判定された場合、次の判定ステップ(S32)が実行される。
判定ステップ(S32)は、スロットル(アクセル)が全開でないかを判定している。加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高い場合で、かつ、スロットル(アクセル)が全開でない場合には、判定ステップ(S32)でYESと判定される。この判定ステップ(S32)でYESと判定された場合、次のステップ(S33)が実行される。
ステップ(S33)は、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値を制御目標値に設定する。
すなわち、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高い場合で、かつ、スロットル(アクセル)が全開でない場合には、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が制御目標値に設定される。
また、判定ステップ(S31)および判定ステップ(S32)でNOと判定された場合には、それぞれステップ(S34)が実行される。
すなわち、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高くない場合には、ステップ(S34)が実行される。また、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高い場合で、かつ、アクセルが全開である場合にも同様に、ステップ(S34)が実行される。
判定ステップ(S34)は、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値を制御目標値に設定する。
ステップ(S25)は、図示は省略するが上述した判定ステップ(S22)、ステップ(S33)、ステップ(S34)の処理を受けて、制御目標値を設定する。
次に、図8に基づいて第2の制御702と第3の制御703が採用された場合を説明する。例えば、スロットル全閉後に加速される場合において、第2の制御702によって矢印h1で示すようにエンジンの回転速度の制御目標値が設定される場合がある。この場合、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高い。このため、第3の制御703が機能する。第3の制御703が機能すると、矢印iに示すように、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値よりも高くなるまで、エンジンの回転速度の制御目標値が維持される。
このように、第3の制御703を採用すれば、第2の制御702が採用されている場合でも、加速直後に、無段変速機100の制御目標値が極端にLow側に設定されない。このため、加速時に、ライダーの意図により近いトルクを出力することができ、スムーズな加速が実現できる。
また、第3キックダウンモード303で、スロットル全閉時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値303aが、第1キックダウンモード301で、スロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値301aよりも高い位置では、少し事情が異なる。
例えば、第3キックダウンモード303によってスロットル全閉時に設定される制御目標値を示す303aの線上にある、jの状態を考える。
この場合、図8中のjの状態の車速では、第3キックダウンモード303によってスロットル全閉時に設定される制御目標値303aが、第1キックダウンモード301によって、スロットル全開時に設定されるエンジンの回転速度の制御目標値301aよりも高い。
以下、第3キックダウンモード303での制御で、アクセルを閉じて減速し、図8中のjの状態でアクセルを全開にして加速した場合を考える。
第3キックダウンモード303での制御で、アクセルを閉じて減速し、図8中のjの状態で加速した場合、第2の制御702によって第1キックダウンモード301に移行される。また、この実施形態では、第3の制御703が採用されている。jの状態でアクセルを全開にして加速するので、加速直前に設定されていたエンジンの回転速度の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値よりも高い場合で、かつ、アクセル全開の場合である。このため、ステップ(S34)が実行され、加速直後に移行された第1キックダウンモード301によってエンジンの回転速度の制御目標値が設定される。これにより、第1キックダウンモード301での制御がスムーズに維持される。
この第3の制御703によれば、第2の制御702によって、加速直後にTop側に設定されたキックダウンモード300によって制御目標値が設定される場合でも、エンジンの回転速度の制御目標値が低下しない。このため、加速直後によりスムーズな加速が実現される。
上述した実施形態では、第2の制御702によって、加速直後にTop側に設定されたキックダウンモード300によって制御目標値が設定される場合に、エンジンの回転速度の制御目標値が低下しないように、制御目標値を設定する第3の制御703の一例を例示した。斯かる第3の制御703は、変速比の制御目標値がTop側に変動しないように制御目標値を設定してもよい。
その具体的な一つの実施形態は、加速する際に実行されるキックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値が、加速直前における変速比の制御目標値に比べてTop側で、かつ、スロットルが全開でないときは、加速する際に、キックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値が、加速直前における変速比の制御目標値よりもLow側になるまで、加速直前における変速比の制御目標値を維持するとよい。
この場合、図9に示す制御フローにおいて、判定ステップ(S31)は、加速直前に設定されていた無段変速機100の変速比の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される無段変速機100の変速比の制御目標値よりもLow側か否かを判定するとよい。
この結果、加速直前に設定されていた変速比の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値よりもLow側の場合には、判定ステップ(S31)でYESと判定される。
判定ステップ(S32)は、アクセルが全開でないかを判定している。加速直前に設定されていた変速比の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値よりもLow側で、かつ、アクセルが全開でない場合には、判定ステップ(S32)でYESと判定される。
ステップ(S33)は、加速直前に設定されていた制御目標値を制御目標値に設定する。
これにより、加速直前に設定されていた変速比の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値よりもLow側で、かつ、アクセルが全開でない場合には、加速直前に設定されていた制御目標値が制御目標値に設定される。
また、ステップ(S34)は、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される制御目標値に設定する。
これにより、加速直前に設定されていた変速比の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値よりもLow側でない場合には、加速直後に移行されたキックダウンモードによって制御目標値が制御目標値に設定される。
また、加速直前に設定されていた変速比の制御目標値が、加速直後に移行されたキックダウンモードによって設定される変速比の制御目標値よりもLow側の場合で、かつ、アクセルが全開である場合にも同様に、加速直後に移行されたキックダウンモードによって制御目標値が設定される。
このように、第2の制御702および第3の制御703は、変速比の制御目標値を基準に制御を行うこともできる。
以上、本発明の一実施形態に係る無段変速機および鞍乗型車両を説明したが、本発明の無段変速機および鞍乗型車両は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、キックダウンモードは、複数段のキックダウンモードが設定されたもの、具体的には3段のキックダウンモードを例示したが、複数段のキックダウンモードが設定される場合には3段以外でもよい。また、上述した第1の制御701は、複数段のキックダウンモードが設定されていない場合にも適用できる。
また、上述した実施形態では、キックダウンモードは、通常モードの変速特性に一定の割合を乗算して設定されるものを例示したが、キックダウンモードの設定はこれに限定されない。
また、無段変速機の制御目標値は、エンジンの回転速度、無段変速機の変速比を例示したが、無段変速機の制御目標値はこれに限定されない。
また、アクセル操作センサ151や、スロットル開度センサ152は、スロットル全閉時、スロットル全開時が検知できるセンサを採用することができる。すなわち、アクセル操作センサ151や、スロットル開度センサ152は、必ずしもスロットルの開き具合を評価するセンサである必要はない。
また、鞍乗型車両には、キックダウンモードとは別に、通常モードに、ドライブモードとアシストモードの2つの目標値設定プログラムを備えたものがある。ドライブモードは、燃費等を考慮したモードであり、アシストモードはドライブモードに比べて変速比をLow側に設定したいわゆるスポーツモードとも呼ばれるモードである。この場合、ドライブモードとアシストモードのそれぞれにさらにキックダウンモードが設定されている場合もある。このような場合にも、上述したスロットル全閉時における制限値500を設けることによって、無段変速機のプライマリシーブ102とVベルト105との滑りを防止できる。
また、鞍乗型車両として、スクータ型の自動二輪車を例示したが、鞍乗型車両としてはこれに限定されない。また、本発明に係る無段変速機が搭載され得る車両は、鞍乗型の車両だけに限定されない。本発明に係る無段変速機は、例えば、二人乗り用の座席を持つSSV(サイドバイサイドビークル)などの車両にも搭載することができる。
また、無段変速機の構造は、上述した実施形態に限定されず、プライマリシーブとセカンダリシーブにVベルトが巻き掛けられた形態を有し、アクチュエータ及び制御装置によって、プライマリシーブの溝幅が調整される種々の無段変速機に適用可能である。
かかる無段変速機には、例えば、図10に示すように、Vベルトが金属製のベルトで構成された無段変速機を採用することができる。なお、図10において、図1に記載された実施形態の無段変速機と、同じ作用を奏する部材又は部位には、同じ符号を付している。
この実施形態では、Vベルトが金属製のベルトで構成された無段変速機800(以下、適宜「金属ベルトCVT」という。)は、図10に示すように、Vベルトを金属製のベルト801で構成した以外にも、種々の変更を行なっている。
この金属ベルトCVT800は、クラッチ802と、プライマリ回転センサ803と、油圧シリンダ804、805と、油圧制御弁806とを備えている。
クラッチ802は、エンジン108の出力軸と金属ベルトCVT800の入力軸との間に配設されている。エンジン108の出力軸と金属ベルトCVT800の入力軸との間で、動力の伝達を断接する。
プライマリ回転センサ803は、プライマリシーブ103の回転速度を検出している。この実施形態では、制御装置107は、無段変速機200の変速比を、プライマリ回転センサ803で検出されたプライマリシーブ103の回転速度と、車速センサ154によって検出される鞍乗型車両1000の車速との比で算出している。なお、無段変速機800の変速比は、プライマリ回転センサ803で検出されたプライマリシーブ103の回転速度と、セカンダリシーブ回転速度センサ153によって検出されるセカンダリシーブ104の回転速度との比で算出してもよい。
次に、油圧シリンダ804は、プライマリシーブ103の溝幅を調整する。この実施形態では、油圧シリンダ804は、プライマリシーブ103を構成する可動フランジ122に押圧力を付与して、プライマリシーブ103の溝幅を調整する。また、油圧シリンダ805は、セカンダリシーブ104の溝幅を調整する。この実施形態では、油圧シリンダ805は、セカンダリシーブ104を構成する可動フランジ124に押圧力を付与して、セカンダリシーブ104の溝幅を調整する。油圧制御弁806は、油圧シリンダ804、805に付与する油圧を調整する弁である。油圧制御弁806は、油圧シリンダ804、805のうち、一方の油圧シリンダ804(805)に油圧を高くするときには、他方の油圧シリンダ805(804)の油圧が低くなるように、油圧を制御する。油圧制御弁806は、制御装置107によって制御される。
この金属ベルトCVT800は、設定される制御目標値に応じて、制御装置107で油圧制御弁806を操作することによって、金属ベルトCVT800の変速比が変更される。制御装置107の制御については、無段変速機100と同様の制御が行なわれる。なお、この実施形態にかかる金属ベルトCVT800では、制御装置107は、エンジンの回転数を制御目標値とすることに代えて、プライマリシーブ103の回転数を制御目標値にしている。
以上のとおり、本発明に係るベルト式無段変速機は、鞍乗型車両用のベルト式無段変速機として広く利用可能である。
本発明の一実施形態に係る無段変速機を示す図。 本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両を示す側面図。 (a)は本発明の一実施形態に係る無段変速機がローギア(Low)になった状態を示している。(b)はそのプライマリシーブを示しており、(c)はそのセカンダリシーブを示している。 (a)は本発明の一実施形態に係る無段変速機がトップギア(Top)になった状態を示している。(b)はそのプライマリシーブを示しており、(c)はそのセカンダリシーブを示している。 本発明の一実施形態に係る無段変速機の制御装置に設定された目標値設定プログラム(マップ)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無段変速機の第1の制御を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る無段変速機の第2の制御を示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る無段変速機の制御装置に設定された目標値設定プログラム(マップ)を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無段変速機の第3の制御を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態に係る無段変速機を示す図である。
符号の説明
1000 鞍乗型車両
100 無段変速機
101 プライマリ軸
102 プライマリシーブ
103 セカンダリ軸
104 セカンダリシーブ
105 Vベルト
106 モータ
107 制御装置
108 エンジン
111 スロットルバルブ
112 減速機構
113 クラッチ(遠心クラッチ)
114 駆動輪(後輪)
121 プライマリシーブ側の固定フランジ
122 プライマリシーブ側の可動フランジ
123 セカンダリシーブ側の固定フランジ
124 セカンダリシーブ側の可動フランジ
131 アクセル操作子
132 キックダウン操作子
140 目標値設定部
151 アクセル操作センサ
152 スロットル開度センサ
153 エンジン回転センサ
154 セカンダリシーブ回転センサ
155 車速センサ
200 通常モード
300 キックダウンモード
301 第1キックダウンモード
302 第2キックダウンモード
303 第3キックダウンモード
400 再加速時における制御目標値の制限値
500 スロットル全閉時における制限値
701 第1の制御
702 第2の制御
703 第3の制御
800 無段変速機(金属ベルトCVT)
801 Vベルト
802 クラッチ
803 プライマリ回転センサ
804、805 油圧シリンダ
806 油圧制御弁

Claims (24)

  1. 制御装置によって変速比が制御される無段変速機であって、
    アクセル操作子と、
    前記アクセル操作子とは別に設けられたキックダウン操作子とを備え、
    前記制御装置には、制御目標値を設定する通常モードと、前記通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードと、再加速時における制御目標値の制限値とが設定されており、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、通常モードに代えてキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定し、
    前記再加速時における制御目標値の制限値は、当該制限値に沿った制御をした場合において車速とエンジン回転速度との関係は最もLow側から、当該車速の増加ともにTop側へと離れていく関係を有することを特徴とする、無段変速機。
  2. 前記制御装置には、前記通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されており、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、前記通常モードに代えて前記複数段のキックダウンモードのうち一つのキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定する、請求項1に記載の無段変速機。
  3. 前記制御装置は、前記アクセル操作子の操作量を検知するセンサに基づいて、スロットル全閉後に加速されるか否かを判断する、請求項1又は2に記載の無段変速機。
  4. 前記制御装置は、
    前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、
    前記キックダウンモードによって、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもTop側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値を制御目標値に設定し、
    前記キックダウンモードによって、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値に代えて前記再加速時における制御目標値の制限値を制御目標値に設定する、請求項1又は2に記載の無段変速機。
  5. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち最もTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、請求項2に記載の無段変速機。
  6. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、請求項2に記載の無段変速機。
  7. 制御装置によって変速比が制御される無段変速機であって、
    キックダウン操作子を備え、
    前記制御装置は、制御目標値を設定する通常モードと、前記通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードとが設定されており、
    前記制御装置には、前記通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されており、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、前記通常モードに代えてキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、
    前記キックダウンモードでの制御中に、全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち最もTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、
    無段変速機。
  8. 制御装置によって変速比が制御される無段変速機であって、
    キックダウン操作子を備え、
    前記制御装置は、制御目標値を設定する通常モードと、前記通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードとが設定されており、
    前記制御装置には、前記通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されており、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、前記通常モードに代えてキックダウンモードによって、制御目標値を設定するとともに、
    前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、
    無段変速機。
  9. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的にエンジン回転速度の制御目標値が低下しないように、制御目標値を設定する、請求項5から8の何れかに記載の無段変速機。
  10. 前記キックダウンモードは、エンジンの回転速度について制御目標値を設定し、
    前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記加速の際に、キックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値が、前記加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値に比べて小さく、かつ、前記スロットルが全開でないときは、当該エンジンの回転速度の制御目標値が、前記加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を上回るまで、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を維持する、請求項5から8の何れかに記載の無段変速機。
  11. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的に変速比の制御目標値がTop側に変動しないように制御目標値を設定する、請求項5から8の何れかに記載の無段変速機。
  12. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、
    前記加速する際に実行されるキックダウンモードによって設定される制御目標値が、前記加速直前における制御目標値に比べてTop側で、かつ、前記スロットルが全開でないときは、
    前記加速する際に、キックダウンモードによって設定される制御目標値が、前記加速直前における制御目標値よりもLow側になるまで、加速直前における制御目標値を維持する、請求項5から8の何れかに記載の無段変速機。
  13. アクセル操作子の操作に応じて出力が制御されるエンジンと、前記エンジンに接続された無段変速機と、前記無段変速機の変速比を制御する制御装置とを備えた鞍乗型車両であって、
    前記アクセル操作子とは別に設けられたキックダウン操作子を備え、
    前記制御装置には、制御目標値を設定する通常モードと、前記通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードと、再加速時における制御目標値の制限値とが設定されており、
    前記制御装置は、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、通常モードに代えてキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定し、
    前記再加速時における制御目標値の制限値は、当該制限値に沿った制御をした場合において車速とエンジン回転速度との関係は最もLow側から、当該車速の増加ともにTop側へと離れていく関係を有することを特徴とする、鞍乗型車両。
  14. 前記制御装置には、前記通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されており、
    前記制御装置は、前記キックダウン操作子の操作に応じて、前記通常モードに代えて前記複数段のキックダウンモードのうち一つのキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、当該キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合においては、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側へ超えないように制御目標値を設定する、請求項13に記載の鞍乗型車両。
  15. 前記制御装置は、前記アクセル操作子の操作量を検知するセンサに基づいて、スロットル全閉後に加速されるか否かを判断する、請求項13又は14に記載の鞍乗型車両。
  16. 前記制御装置は、
    前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、
    前記キックダウンモードによって、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもTop側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値を制御目標値に設定し、
    前記キックダウンモードによって、前記再加速時における制御目標値の制限値よりもLow側に制御目標値が設定された場合には、当該制御目標値に代えて前記再加速時における制御目標値の制限値を制御目標値に設定する、請求項13又は14に記載の鞍乗型車両。
  17. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち最もTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、請求項14に記載の鞍乗型車両。
  18. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、請求項14に記載の鞍乗型車両。
  19. アクセル操作子の操作に応じて出力が制御されるエンジンと、前記エンジンに接続された無段変速機と、前記無段変速機の変速比を制御する制御装置とを備えた鞍乗型車両であって、
    前記アクセル操作子とは別に設けられたキックダウン操作子を備え、
    前記制御装置には、制御目標値を設定する通常モードと、前記通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードとが設定されており、
    前記制御装置には、前記通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されており、
    前記制御装置は、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、前記通常モードに代えてキックダウンモードによって制御目標値を設定するとともに、
    前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち最もTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、
    鞍乗型車両。
  20. アクセル操作子の操作に応じて出力が制御されるエンジンと、前記エンジンに接続された無段変速機と、前記無段変速機の変速比を制御する制御装置とを備えた鞍乗型車両であって、
    前記アクセル操作子とは別に設けられたキックダウン操作子を備え、
    前記制御装置には、制御目標値を設定する通常モードと、前記通常モードよりもLow側に制御目標値を設定するキックダウンモードとが設定されており、
    前記制御装置には、前記通常モードよりも順次Low側に制御目標値を設定する複数段のキックダウンモードが設定されており、
    前記制御装置は、
    前記キックダウン操作子の操作に応じて、前記通常モードに代えてキックダウンモードによって、制御目標値を設定するとともに、
    前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記複数段のキックダウンモードのうち、スロットル全閉後加速される直前に実行されていたキックダウンモードよりもTop側に設定されたキックダウンモードによって制御目標値を設定する、
    鞍乗型車両。
  21. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的にエンジン回転速度の制御目標値が低下しないように、制御目標値を設定する、請求項17から20の何れかに記載の鞍乗型車両。
  22. 前記制御装置に設定されるキックダウンモードは、エンジンの回転速度について制御目標値を設定し、
    前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、前記加速の際に、キックダウンモードによって設定されるエンジンの回転速度の制御目標値が、前記加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値に比べて小さく、かつ、前記スロットルが全開でないときは、当該エンジンの回転速度の制御目標値が、前記加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を上回るまで、加速直前におけるエンジンの回転速度の制御目標値を維持する、請求項17から20の何れかに記載の鞍乗型車両。
  23. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、加速直後に一時的に変速比の制御目標値がTop側に変動しないように制御目標値を設定する、請求項17から20の何れかに記載の鞍乗型車両。
  24. 前記制御装置は、前記キックダウンモードでの制御中に、スロットル全閉後に加速される場合において、
    前記加速する際に実行されるキックダウンモードによって設定される制御目標値が、前記加速直前における制御目標値に比べてTop側で、かつ、前記スロットルが全開でないときは、
    前記加速する際に、キックダウンモードによって設定される制御目標値が、前記加速直前における制御目標値よりもLow側になるまで、加速直前における制御目標値を維持する、請求項17から20の何れかに記載の鞍乗型車両。
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