JP5146999B2 - 商品陳列用吊下げ具 - Google Patents
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Description
このうち、販売店の陳列棚に設けられた吊下棒に、商品を吊り下げて販売する形態が知られている。このような形態の場合、商品を吊り下げるために、吊下げ具が用いられている。
かかる吊下げ具として、商品の外周を環状に取り巻き結束する薄い合成樹脂製のフィルム状バンドと、該フィルム状バンドに溶着された厚い合成樹脂層のシート状ヘッダーと、を備え、シート状ヘッダーに商品吊下桿に係合される吊下係合部が設けられた商品陳列用吊下げ具が知られている(特許文献1)。
上記商品陳列用吊下げ具は、筒状シート片の下方部の内径が最も小さく形成されているので、吊下げた際に、商品が筒状シート片から抜け落ちることを防止できる。
従って、本発明によれば、商品を良好に吊下げ陳列できる商品陳列用吊下げ具を提供できる。
ただし、本発明に於いて、商品陳列用吊下げ具を吊り下げた状態を基準にして、「上」及び「下」という方向を示す用語を便宜上用いている。
商品陳列用吊下げ具1は、後述するように、柔軟性のあるシート材を組み立てて形成されている。
該商品陳列用吊下げ具1は、シート片を丸めて筒状に形成された筒状シート片2と、筒状シート片2の一部分に連設され且つ上方に延出された吊下げ用シート片3と、を有する。商品陳列用吊下げ具1は、前記筒状シート片2の内側に商品の胴部を嵌め入れて商品を保持した状態で、吊下げ用シート片3を陳列棚の吊下棒などに吊り下げることにより使用される。
上記筒状シート片2の内径は、下方に向かうに従って小さくなっている。
また、筒状シート片2の上縁のうち、吊下げ用シート片3が連設された部分に対向する側における筒状シート片2の上縁2bは、下方に抉れた略V字形状に形成されている。
筒状シート片2の内径は、下方に向かうに従って小さくなるように形成されている。
従って、この筒状シート片2の上方部における内径L1は、筒状シート片2の下方部における内径L2よりも大きく形成され、筒状シート片2の下方部における内径L2が、筒状シート片2の最小径となっている。筒状シート片2の下方部における内径L2は、保持する商品の胴部の外径と略同等又は前記外径よりも僅かに大きく形成される。
筒状シート片2の上方部における内径L1と下方部に於ける内径L2の径差は、特に限定されないが、好ましくは、上方部に於ける内径L1が、下方部に於ける内径L2の1.005倍〜1.05倍程度であり、より好ましくは、下方部に於ける内径L2の1.01倍〜1.03倍程度である。
一方、筒状シート片の上縁のうち、吊下げ用シート片3が連設された部分に対向する側における筒状シート片2の上縁2bは、下方に抉れた略V字形状に形成されている。
なお、この上縁2bは、略V字形状に限られず、略半円弧状、略台形状などでもよい。筒状シート片2の上縁の一部分が下方に抉れた形状(例えば、略V字形状など)に形成されていることにより、筒状シート片2の上方から商品を筒状シート片2の内側に嵌め入れ易くなる。このように筒状シート片2の上縁が抉れていると好ましいが、筒状シート片2の上縁を、下縁2aと同様に、直線状に形成してもよい。
該シート材としては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリスチレン系、ポリアミド系などの各種合成樹脂製シート、厚紙、合成紙などを用いることができる。また、シート材は、同種材料又は異種材料の積層シートでもよい。保持した商品を外部から視認できることから、透明(無色透明又は有色透明)なシート材を用いることが好ましい。中でも、適度な剛性と柔軟性を有することから、合成樹脂製シート又は合成樹脂シートが積層された積層シートを用いることが好ましい。前記合成樹脂製シートとしては、ポリプロピレン製シートを用いることがより好ましい。
シート材の厚みは、特に限定されないが、例えば、合成樹脂製シート又は合成樹脂製シートを含む積層シートの場合には、0.2mm〜1.0mm程度が例示される。
この展開シート10は、商品陳列用吊下げ具1の筒状シート片2を構成する帯状のシート片と、吊下げ用シート片3を構成する矩形状のシート片と、が連なって形成されている。
筒状シート片2を構成する帯状のシート片の上縁の幅W1は、帯状のシート片の下縁の幅W2よりも長く形成されている。
また、筒状シート片2を構成する帯状のシート片の面内には、一対の折り罫線53,53が形成され、そのうちの一方の折り罫線53を挟んで、糊代用シート片7が延出されている。
また、上記帯状のシート片の約半分の領域(一対の折り罫線53,53で挟まれた領域)における上縁は、下方に抉れた略V字形状に形成されている。
糊代用シート片7の接着方法は、特に限定されず、接着剤又は両面接着テープを介した接着、溶剤を塗布した溶着、熱で一部を溶かした融着などを例示できる。
筒状シート片2の内側に商品9を嵌め入れた商品陳列用吊下げ具1は、吊下げ用シート片3の孔31を、陳列棚の吊下棒99に挿入することにより、陳列棚に吊下げられる。
本発明の商品陳列用吊下げ具1に保持する商品9は、筒状の胴部91を有していれば、特に限定されない。本発明の商品陳列用吊下げ具1は、円筒状の胴部91を有する商品9であっても、該商品9を筒状シート片2で良好に保持することができる。このような円筒状の胴部91を有する商品9の具体例としては、化粧品などを充填したスプレー缶、口紅などを詰めた筒状容器、飲料などを充填したボトル型容器などが挙げられる。
上記実施形態において、筒状シート片2と吊下げ用シート片3との境界部に、折り罫線を形成してもよい。この場合、前記境界部の折り罫線は、吊下げ用シート片3の延出方向と略直交する方向に延びる、直線状に形成されていることが好ましい。
図5は、上下方向長さが短い筒状シート片2を有する商品陳列用吊下げ具1の実施形態を示す。図6は、その商品陳列用吊下げ具1を構成する展開シートを示す。
また、図7は、上下方向長さが長い筒状シート片2を有する商品陳列用吊下げ具1の実施形態を示す。図8は、その商品陳列用吊下げ具1を構成する展開シートを示す。
いずれの商品陳列用吊下げ具1も、筒状シート片2の上方部における内径L1が、筒状シート片2の下方部における内径L2よりも大きく形成され、筒状シート片2の下方部における内径L2が、筒状シート片2の最小径となっている。
Claims (1)
- 柔軟性のあるシート材からなり、
シート片を丸めて筒状に形成された筒状シート片と、前記筒状シート片の一部分に連設された吊下げ用シート片と、を有し、
前記筒状シート片の内側に商品の胴部を嵌め入れて前記商品を保持した状態で、前記吊下げ用シート片を介して吊り下げられる商品陳列用吊下げ具であって、
前記筒状シート片の全部又は一部において、その内径が下方に向かうに従って小さく形成されており、
前記筒状シート片の内径のうち、筒状シート片の下方部の内径が最も小さく形成されていることを特徴とする商品陳列用吊下げ具。
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