JP6391938B2 - Popラベル、及びラベル付き容器 - Google Patents
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Description
これら商品には、広告宣伝及び原材料表示などのため、ラベルが貼着されている。
このラベルの中で、主として消費者の注意を惹き且つ広告宣伝機能を高めるため、一部分を被着体から突出させた状態で貼着できるPOPラベルが知られている。POPラベルは、アイキャッチラベルとも呼ばれる。
POPラベルは、一般に、裏面が粘着面とされた貼着部と、裏面が非粘着面とされた起立部と、を有する。このようなPOPラベルを容器の上面(被着体の被着面)に貼着する場合、その貼着部を容器の上面に貼着すると共に貼着部と起立部の境界部分でPOPラベルを折り曲げることにより、起立部が被着面に対して起立し、被着体から突出するようになる。
さらに、起立部の起立状態を維持するため、起立部から一体的に延設された支持部を有するPOPラベルも知られている(特許文献1及び2)。
このラベル供給体からPOPラベルを引き剥がして容器に貼着する作業は、人力で行うこともできるが、機械的に行うこともできる。POPラベルの容器への貼着作業を機械的に行う場合、特許文献1に記載のように、立上手段である立上板31を備えるシート貼付装置1を用い、剥離シートRL(セパレータ)と起立部S2の間が前記立上板31に通過するように原反R(ラベル供給体)を下流側に送ることにより、起立部S2が、曲線状の案内傾斜端縁36に従い立ち上がり、さらに、折曲傾斜端縁37に従い接着部S1(貼着部)に向かい合って折れ曲がる。接着部S1の表面に起立部S2が重なり、2つ折りとなった接着シートS(POPラベル)の接着部S1を剥離シートRLから剥離し且つ容器の上面に移し替えることにより、起立部S2が立ち上がると共に立上維持部S4(支持部)が容器の上面に当接し、接着シートSの容器への貼着作業が完了する。
このようにしてPOPラベルが容器に貼着されてなるラベル付き容器は、起立部が上方に突出した状態で、搬送ラインにて搬送され、梱包されて出荷される。
ところが、起立部が突出したラベル付き容器の上面が、前記ガイドに接すると、起立部が倒れてしまい、元のように起立しなくなることがある。なお、このような問題は、ラベル付き容器の搬送過程だけでなく、輸送時や陳列時等において、何らかの異物に起立部が接触する場合にも同様に生じ得る。
本発明の第2の目的は、起立部の起立状態を維持できるラベル付き容器を提供することである。
本発明の好ましいPOPラベルは、前記貼着部の、前記起立部に近い側の2つのコーナー部が、傾斜状に角取りされている。
本発明のラベル付き容器は、上記いずれかのPOPラベルと、前記POPラベルが貼着された容器と、を有し、前記POPラベルの貼着部が、前記容器の上面に貼着され、前記POPラベルの連結部において折れ曲がり、前記起立部が上下方向に起立していると共に、前記POPラベルの支持部が、前記起立部から下方に突出し且つ前記容器の側面に接している。
また、本発明のラベル付き容器は、起立状態が良好に維持され、起立部が倒れても元のように起立しやすい。
なお、本明細書において、「上」及び「下」は、被着体を自立させた又は吊り下げた状態を基準にしている。また、「縦方向」は、起立部と貼着部が並んだ方向と平行な方向を言い、「幅方向」は、ラベルの面内で前記縦方向と直交する方向を言う。
また、本明細書において、「PPP〜QQQ」という表記は、「PPP以上QQQ以下」を意味する。
このPOPラベル1は、被着体に貼着されるときの被着体との位置関係に従って区分けすると、被着体の被着面に貼着可能な貼着部4と、被着体の被着面に対して交差して起立する起立部5と、前記貼着部4と起立部5とを連結し、且つ両部の間に介在された連結部6と、前記起立部5の起立状態を維持する支持部7と、を有する。前記貼着部4は、前記粘着領域2に具備され、前記起立部5、連結部6及び支持部7は、前記非粘着領域3に具備されている。
本発明のPOPラベル1は、前記連結部6の最小幅が前記貼着部4の最大幅及び起立部5の最大幅の何れよりも小さいことを特徴としている。
以下、具体的に説明する。
シート材Aの厚みは、特に限定されず、通常、30μm〜150μm程度である。
シート材Aの表面又は裏面には、所望のデザインを表す意匠印刷(図示せず)が施されている。なお、意匠印刷は、シート材Aの略全体に施されていてもよいし、シート材Aの一部分(少なくとも起立部5)に施されていてもよい。特に、被着体に施されたデザインを隠蔽しないよう、シート材Aとして透明なシートを用い、貼着部4を除くシート材Aの表面又は裏面に意匠印刷を施すことが好ましい。なお、シート材Aが透明である場合には、デザインの傷付き防止のため、前記意匠印刷は、シート材Aの裏面に施すことが好ましい。
なお、本明細書において、貼着部4の一方の端縁は、幅方向に延びる2つの端縁のうち切り欠きを挟んで起立部5の端縁に向かい合った端縁を指し、貼着部4の他方の端縁は、それとは反対側の端縁を指す。同様に、起立部5の一方の端縁は、幅方向に延びる2つの端縁のうち切り欠きを挟んで貼着部4の端縁に向かい合った端縁を指し、起立部5の他方の端縁は、それとは反対側の端縁を指す。
シート材Aのうち、前記粘着面を含む領域が粘着領域2であり、前記非粘着面を含む領域が非粘着領域3である。図2において、粘着面を判りやすくするため、便宜上、粘着面を薄墨塗りで示している。
前記粘着剤が実質的に露出していない面とは、(1)その面に粘着剤が存在しない(例えば、粘着剤が塗布されていない又は粘着剤が隠蔽剤で完全に隠蔽されている)、或いは、(2)その面の僅かな部分に粘着剤が存在していても、起立部5などが被着体の被着面に付着するほどの粘着力を有さない(例えば、粘着剤が僅かな部分に塗布されている又は粘着剤が隠蔽剤で不完全に隠蔽されている)、という意味である。
詳しくは、図3及び図4に示すように、シート材Aの裏面全体に粘着剤を塗布し、シート材Aの裏面に粘着剤層Bを積層する。この場合、シート材Aの裏面全体に粘着剤をベタ状に塗布してもよいし、又は、シート材Aの裏面全体に粘着剤を網目状若しくは無数のドット状に塗布してもよい。
前記粘着剤としては、感圧型粘着剤が好ましいが、感熱型粘着剤を用いることもできる。なお、感圧型粘着剤は、常温で粘着力を有し且つその粘着力が長期間持続している粘着剤であり、従来公知のタックラベルで広く使用されているものである。感熱型粘着剤は、加熱することにより粘着力を発揮し且つその粘着力が長期間持続する粘着剤である。
続いて、前記粘着剤層Bの上のうち、粘着面となる部分を除く部分に、粘着剤の粘着力を隠蔽するための隠蔽剤を塗布して隠蔽層Cを形成する。
隠蔽剤は、前記粘着面となる部分を除く部分の全体にベタ状に塗布される。前記隠蔽剤としては、紫外線硬化型インキ、シリコーンを含むコート剤などが挙げられる。隠蔽層Cの厚みは、通常、3μm〜20μmである。隠蔽層Cを比較的厚く形成することにより、粘着剤の粘着力を確実に隠蔽できる。
前記隠蔽層Cの設けられた部分が、非粘着領域3となる。また、前記隠蔽層Cが設けられていない部分は、粘着剤層Bの裏面が露出しており、粘着領域2となる。
本実施形態では、粘着領域2の略全体が貼着部4とされている。従って、貼着部4の裏面略全体が粘着面となっている。その貼着部4は、図1及び図2に示すように、平面視略矩形状に形成されている。具体的には、貼着部4は、縦方向に延びる一対の側縁と幅方向に延びる他方の端縁と連結部6の境界部分とで画成される平面視長方形状又は正方形状であって、その4つのコーナー部が角取りされた形状に形成されている。前記貼着部4の幅方向に延びる一方の端縁は、本実施形態では、連結部6の側縁を形成するための切り欠きによって左右に分割されているため、以下、貼着部4の一方の端縁のうち正面視左側の端縁を第1端縁といい、右側の端縁を第2端縁といい、第1端縁及び第2端縁を総称して一方の端縁という。
前記4つのコーナー部は、全て角取りされている。角取りとしては、コーナー部を曲線状に形成する、コーナー部を傾斜状に形成することなどが挙げられる。
図示例では、4つのコーナー部のうち、起立部5から遠い側の2つのコーナー部は、曲線状に形成され、起立部5に近い側の2つのコーナー部は、傾斜状(縦方向及び幅方向の双方に対して傾斜)に形成されている。もっとも、4つのコーナー部の全てが角取りされていなくてもよいし、或いは、そのうちの少なくとも1つが角取りされていなくてもよい。後述するように、POPラベル1を機械的に貼着する際に、貼着部4の縁が立上板にて捲れ難くなることから、起立部5に近い側の2つのコーナー部の少なくとも何れか一方が角取りされていることが好ましく、さらに、上述のように、傾斜状に角取りされていることがより好ましい。また、被着体に貼着した際に貼着部4が捲れ難くなるようにするため、4つのコーナー部の全てが角取りされていることが好ましい。
前記4つのコーナー部は、全て角取りされている。角取りとしては、コーナー部を曲線状に形成する、コーナー部を傾斜状に形成することなどが挙げられる。もっとも、4つのコーナー部の全てが角取りされていなくてもよいし、或いは、そのうちの少なくとも1つが角取りされていなくてもよい。
また、起立部5は、広告宣伝効果を高めるため、貼着部4よりも大面積に形成されている。図示例では、起立部5は、その最大幅が貼着部4の最大幅よりも大きくなるように形成されている。もっとも、起立部5の最大幅と貼着部4の最大幅が同じとなるように形成されていてもよいし、起立部5の最大幅が貼着部4の最大幅よりも小さくなるように形成されていてもよい。
連結部6は、その最小幅W6が貼着部4の最大幅W4及び起立部5の最大幅W5よりも小さくなるように形成されている。
連結部6、起立部5及び貼着部4の各幅は、それぞれ幅方向両側縁間の長さをいう。
具体的には、図1に示すように、連結部6の最小幅W6は、連結部6の幅方向両側縁を通る縦方向と平行な接線の間の直線(幅方向と平行な直線)の長さのうち最小のものをいう。連結部6の面内に形成した切込み線79によって支持部7が形成されている本実施形態においては、前記連結部6の幅方向両側縁の間に支持部7が含まれるが、あくまで、連結部の最小幅W6は、連結部6の幅方向両側縁間の長さである。なお、後述するように連結部の側縁よりも外側に支持部が形成される態様も本発明に含まれるが、その態様の連結部の最小幅も同様に連結部6の幅方向両側縁間の長さである(ただし、この態様は、連結部の幅方向両側縁の間に支持部が含まれない)。
貼着部4の最大幅W4は、貼着部4の幅方向両側縁を通る縦方向と平行な接線の間の直線の長さのうち最大のものをいい、起立部5の最大幅W5は、起立部5の幅方向両側縁を通る縦方向と平行な接線の間の直線の長さのうち最大のものをいう。なお、前記最小及び最大を規定した理由は、連結部6、貼着部4及び起立部5の各側縁の全体が必ずしも縦方向と平行でない場合があるからである。
連結部6の最小幅W6と起立部5の最大幅W5の比率は、特に限定されないが、連結部6の最小幅W6が起立部5の最大幅W5に比して余りに小さいと起立部5の起立状態を維持できないおそれがあり、他方、それが余りに大きいと、実質的に連結部6と起立部5とが同じ幅となる。このような観点から、連結部6の最小幅W6と起立部5の最大幅W5の比率(連結部6の最小幅W6:起立部5の最大幅W5)は、1:1.1〜1:5が好ましく、1:1.2〜1:4がより好ましく、1:1.2〜1:3.5が特に好ましい。
また、連結部6の最小幅W6と貼着部4の最大幅W4の比率は、特に限定されないが、連結部6の最小幅W6が貼着部4の最大幅W4に比して余りに小さいとセパレータからPOPラベル1を剥離する際に、連結部6において破断が生じるおそれがあり、他方、それが余りに大きいと、実質的に連結部6と貼着部4とが同じ幅となる。このような観点から、連結部6の最小幅W6と貼着部4の最大幅W4の比率(連結部6の最小幅W6:貼着部4の最大幅W4)は、1:1.1〜1:5が好ましく、1:1.1〜1:3がより好ましく、1:1.2〜1:2.5が特に好ましい。
連結部6の幅方向両側縁のうち一方の側縁61sは、起立部5の幅方向に延びる第1端縁51t及び貼着部4の幅方向に延びる第1端縁41tにそれぞれ連続している。好ましくは、図1及び図2に示すように、連結部6の幅方向両側縁のうち一方の側縁61sは、起立部5の幅方向に延びる第1端縁51t及び貼着部4の幅方向に延びる第1端縁41tにそれぞれ連続した曲線状に形成されている。従って、この起立部5の第1端縁51t、連結部6の一方の側縁61s及び貼着部4の第1端縁41tに亘って、縁形状が曲線状となっている。
また、連結部6の幅方向両側縁のうち他方の側縁62sは、起立部5の幅方向に延びる第2端縁52t及び貼着部4の幅方向に延びる第2端縁42tにそれぞれ連続している。好ましくは、連結部6の幅方向両側縁のうち他方の側縁62sは、起立部5の幅方向に延びる第2端縁52t及び貼着部4の幅方向に延びる第2端縁42tにそれぞれ連続した曲線状に形成されている。従って、この起立部5の第2端縁52t、連結部6の他方の側縁62s及び貼着部4の第2端縁42tに亘って、縁形状が曲線状となっている。
具体的には、シート材Aの面内には、起立部5の一部、連結部6及び貼着部4の一部に跨がる有端非直線状の切込み線79が形成されている。この切込み線79は、シート材Aの幅方向中途部に配置され、好ましくは、図示例のように、シート材Aの幅方向中央部に配置されている。切込み線79は、その一端及び他端が起立部5の面内に配置され、その一端及び他端から起立部5及び連結部6にかけて縦方向に延び、粘着面と非粘着面の境界又は境界近傍において繋がっている。従って、切込み線79は、貼着部4側に凸頂点を有する凸状(例えば、図示のような平面視略コの字状、その他、図示しないが、平面視略U字状や略V字状など)に形成されている。この切込み線79で囲われた領域が、支持部7である。従って、支持部7は、連結部6の幅方向中途部、好ましくは幅方向中央部に配置されている。なお、前記中途部は、幅方向において左右の距離が均等な位置又は不均等な位置を意味し、中央部は、左右の距離が均等な位置を意味する。
前記凸状の支持部7は、その一縁71aが起立部5に連設された状態で、起立部5及び連結部6から離反し得る。このように支持部7の一縁71aを起立部5の面内に配置し且つ支持部7の他縁を貼着部4内の粘着面と非粘着面との境界又は境界近傍に配置することにより、POPラベル1を被着体に貼着した後、異物等の接触に対する支持部7の緩衝性が向上し、起立部5の起立維持性が向上する。これは、支持部7を起立部5の面内から貼着部4の面内にまで形成することにより、支持部7の稼動範囲が適度に広くなること、及び、貼着部4の連結部6側に非粘着面があることにより、貼着部4の稼動範囲が適度に広くなるからである。
上記連結部6の最小幅W6に対する支持部7の最大幅の割合(連結部6の最小幅/支持部7の最大幅)は、3/10〜8/10であり、好ましくは、5/10〜7/10である。連結部6に対する支持部7の割合が大きすぎる又は小さすぎると、連結部6と支持部7の剛性のバランスが悪くなり、起立部5の起立性が悪くなるおそれがある。
また、連結部6の面内に形成した切込み線79によって支持部7が形成されている本実施形態においては、前記連結部6は、支持部7を基準に左右側に分割されていると言える。その分割された左右の連結部の幅は、特に限定されないが、それぞれ2mm以上であることが好ましい。
ラベル供給体10は、帯状のセパレータ8と、そのセパレータ8に仮貼付された複数枚のPOPラベル1と、を有する。複数枚のPOPラベル1は、セパレータ8の長手方向に所定間隔を開けてセパレータ8の離型面上に仮貼付されている。なお、各POPラベル1は、粘着面(貼着部4)にてセパレータ8に仮貼付されている。各POPラベル1は、向きを揃えて(各POPラベル1の幅方向がセパレータ8の長手方向と平行に且つ各POPラベル1の起立部5がセパレータ8の一方の長手縁に沿って)セパレータ8に仮貼付されている。
POPラベル1を機械的に貼着する場合、上記ラベル供給体10を用い、従前の貼付装置にて被着体に貼り付けることができる。
本発明のPOPラベル1は、起立部5と貼着部4の間に、それらよりも幅狭な連結部6が介在しているので、機械的に貼着した場合にも破断や詰まりを生じ難い。
この際、本発明のPOPラベル1は、その側縁から破断したり、或いは、立上板Yとセパレータ8の間に詰まり難い。この効果を奏する理由は、明確には判らないが、本発明者らは、次のように推定する。
ラベル供給体10を送ると、POPラベル1の起立部5のコーナー部(起立部5に近い側の2つのコーナー部のうち、ラベル供給体10の送り方向下流側のコーナー部)を含む側部領域55が、立上板Yの表面に載り上がる(図7参照)。本発明のPOPラベル1は起立部5と貼着部4の間に幅狭な連結部6を有し、さらに、立上板Yはある程度の厚みを有し且つラベル供給体10は立上板Yから少し離して送られるため、起立部5のうち前記側部領域55がその他の領域に対して湾曲しながら比較的大きく浮き上がる。このように起立部5の側部領域55が曲がりながら比較的大きく浮き上がるので、後述するPOPラベル1の側縁(連結部6の一方の側縁61s)が案内傾斜端縁Y1に当たった際に加わる衝撃が分散され、POPラベル1の側縁から破断を生じ難くなる。また、先に起立部5の側部領域55が曲がりながら比較的大きく浮き上がるので、起立部5が無秩序に折れ曲がることを防止できる。特に、連結部6の一方の側縁61sと起立部5の第1端縁51tが連続した曲線状に形成されているので、POPラベル1の側縁(連結部6の一方の側縁61s)が案内傾斜端縁Y1に当たった際に、その側縁の曲線に従い、起立部5が起き上がり易くなる。
POPラベル1の貼着部4を被着体の被着面に貼着すると、シート材Aの剛性により、折り曲げられていた起立部5が元の状態に戻ろうとして起立すると共に、支持部7が被着体に当たって起立部5の起立状態を維持する。特に、連結部6が起立部5及び貼着部4よりも狭幅に形成されていると共に、起立部5、連結部6及び貼着部4の境界部分にミシン目線等の折り曲げ手段が設けられていないので、POPラベル1を2つ折りにして被着体に貼着しやすく、また、折り癖がつき難いので、起立部5が起立しやすい。
その容器に収納されている物品は、特に限定されず、食品、日用品、飲料、菓子、化粧品、薬品、洗剤、シャンプー、おもちゃ、機械部品などの任意である。また、容器の材質も特に限定されず、プラスチック、紙、金属、ガラス、陶器などが挙げられる。なお、容器は、その外側を包材にて包装されているものでもよい。包材としては、シュリンクフィルム、包装紙などが挙げられる。
図8乃至図10に示す第1のラベル付き容器11は、POPラベル1の貼着部4が、容器9の上面91に貼着され、連結部6において折れ曲がり、起立部5が上下方向に起立していると共に、支持部7の他縁部72が起立部5から下方に突出し且つ容器9の側面92に接している。このラベル付き容器11は、支持部7が起立部5の起立とは反対側であって起立部5の表面の延長上に突出しており、支持部7の他縁部72の表面71が容器9の側面92に当たることによって、起立部5が倒れる(起立部5が容器9の上面91に沿うように戻る)ことを防止している。
前記支持部7のうち容器9の側面92に接している部分の上下方向長さH7は、特に限定されないが、余りに短いと後述するように起立部5が倒れた際に支持部7が容器9の側面92から外れるおそれがある。この点を考慮すると、前記支持部7の容器側面接触部分の上下方向長さH7は、2mm以上が好ましく、3mm以上がより好ましい。他方、前記容器側面接触部分の上下方向長さH7は長ければ長いほど起立部5の支持に優れているが、余りに長いと、上述の貼付装置にてPOPラベル1を2つ折りにする際に、支持部7が途中で折れ曲がって反転するおそれがある。この点を考慮すると、前記支持部7の容器側面接触部分の上下方向長さH7は、10mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましい。
なお、第1のラベル付き容器11において、その容器9として、ボトル形容器を図示し、第2のラベル付き容器12において、その容器9として、直方形容器を図示しているが、それぞれ、容器の具体的な形態は、図示例に限定されるものではない。例えば、容器は、自立可能な円錐台状容器(即席カップラーメンなどに広く用いられている)、自立可能な多角柱状容器(六角柱状容器など)、自立可能なその他の異形容器などでもよい。
また、図8乃至図12において、起立部5が容器9の上面91に対して直角状に起立して表されているが、実際には、起立部5は、厳密に直角に起立するわけではなく、容器9の上面91から上下方向に起立する(被着面に対して交差して起立する)ことに留意されたい。
さらに、図8乃至図12では、便宜上、図5に示すPOPラベル(粘着面にのみ粘着剤層が設けられたPOPラベル)を図示している。
一方、第2のラベル付き容器12は、支持部7の他縁71bが容器9の上面91に当たって突っ張ることによって起立部5の起立状態が維持されている。この第2のラベル付き容器12においては、ガイドなどの異物に当たって起立部5が倒れた際に、支持部7の他端71bが容器9の上面91を滑ってその上面91から外れ、起立部5と共に支持部7も倒れることがある。こうなると、支持部7の突っ張りが効かなくなるので、起立部5が元のように起立しなくなる。
このように連結部6の幅方向の一方の側縁61sのみが内側に位置しているPOPラベル1の複数をセパレータ8に仮貼付してラベル供給体10を作製する場合には、図14に示すように、連結部6の一方の側縁61sを送り方向下流側に向けてPOPラベル1がセパレータ8に仮貼付される。
例えば、図16に示す他の実施形態のPOPラベル1は、連結部6の一方の側縁61sよりも外側に支持部7が形成され、且つ、連結部6の他方の側縁62sよりも外側に支持部7が形成されている。これらの支持部7,7のそれぞれ及び連結部6は、上記実施形態と同様にシート材Aの両側部を切り欠くと共に、そのシート材Aの面内に有端非直線状の切込み線79,79(ただし、切込み線79の一部が前記切り欠きと重複するので、有端非直線状の切込み線79は、一部欠損している)を形成することによって、形成できる。この図示例の場合、2つの支持部7,7の間に連結部6が形成される。また、図16では、連結部6の両方の外側に支持部7をそれぞれ設けているが、一方の外側のみに設けてもよい(図示せず)。もっとも、起立部5を安定的に支持する観点から、支持部7を連結部6の側縁よりも外側に形成する場合には、図16のようにそれを両方に形成することが好ましい。
なお、本発明の意図する範囲で、上記各実施形態に示した様々な構成を、適宜組み合わせ、又は、置換することができる。
Claims (4)
- 裏面が粘着面とされた粘着領域と裏面が非粘着面とされた非粘着領域とを有するシート材から形成され、且つ被着体に貼着されるPOPラベルであって、
前記粘着領域が、被着体の被着面に貼着可能な貼着部を有し、
前記非粘着領域が、被着体の被着面に対して交差して起立する起立部と、前記起立部と貼着部との間に位置する連結部と、前記起立部の起立状態を支持する支持部と、を有し、
前記連結部が、前記起立部と貼着部の境界部分におけるシート材の幅方向両側部をそれぞれ切り欠くことによって形成され、
前記連結部の幅方向の一方の側縁が、前記起立部の幅方向に延びる第1端縁及び前記貼着部の幅方向に延びる第1端縁にそれぞれ連続し、前記起立部の第1端縁と前記貼着部の第1端縁の間で全体的に曲線状に形成され、且つ、前記連結部の幅方向の他方の側縁が、前記起立部の幅方向に延びる第2端縁及び前記貼着部の幅方向に延びる第2端縁にそれぞれ連続し、前記起立部の第2端縁と前記貼着部の第2端縁の間で全体的に曲線状に形成されており、
前記連結部の幅方向両側縁が前記貼着部及び起立部の各両側縁よりも内側に位置しており、
前記支持部が、前記連結部の面内に形成された凸頂点を有する平面視凸状の切込み線で囲われた領域から構成されており、
前記連結部の最小幅が、前記貼着部の最大幅及び起立部の最大幅よりも小さい、POPラベル。 - 前記起立部の第1端縁と前記貼着部の第1端縁が、平行に形成されている、請求項1に記載のPOPラベル。
- 前記貼着部の、前記起立部に近い側の2つのコーナー部が、傾斜状に角取りされている、請求項2に記載のPOPラベル。
- 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のPOPラベルと、前記POPラベルが貼着された容器と、を有し、
前記POPラベルの貼着部が、前記容器の上面に貼着され、前記POPラベルの連結部において折れ曲がり、前記起立部が上下方向に起立していると共に、前記POPラベルの支持部が、前記起立部から下方に突出し且つ前記容器の側面に接している、ラベル付き容器。
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