JP5146516B2 - エバポリークチェックシステム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクからの蒸発燃料(以下、「エバポ」という)のリークをチェックするエバポリークチェックシステムに関する。
近年、燃料タンクの内部から外部へリークするエバポの排出規制が厳しくなっている。特にアメリカ合衆国環境庁(EPA)およびカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクの微小な開口からのエバポのリークを検出することを要求している。特許文献1のエバポリークチェックシステムでは、ポンプにより基準オリフィスに空気を流したときの圧力を基準圧力として検出し、その後、ポンプにより燃料タンクを減圧または加圧したときの圧力と前記基準圧力とを比較することで、燃料タンクからのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定している。
特許第3896588号公報 特開2007−77950号公報
特許文献1のエバポリークチェックシステムでは、基準オリフィスを流れる空気は、大気側から取り込まれるため多くの異物を含んでいる。そのため、空気中に含まれる異物により基準オリフィスの径が縮小あるいは閉塞することが懸念される。基準オリフィスの径が縮小あるいは閉塞した場合、前記基準圧力が変動し、エバポリークのチェックが正確に行えなくなるおそれがある。この問題への対応として基準オリフィスの上流側に異物を捕集するフィルタ等を設けることが考えられる。しかしながら、別途フィルタ等を設ける場合、部品点数が増大するとともにシステム(製品)の構成が複雑になるおそれがある。
一方、特許文献2の蒸発燃料処理装置では、ポンプ上流または下流側の通路を閉塞した状態でポンプを駆動したときの前記通路内の圧力を締切圧として検出している。そして、ポンプによって空気を基準オリフィスに流したときの圧力とポンプによってエバポを含む混合気を基準オリフィスに流したときの圧力との差圧、および、前記締切圧に基づき、エバポの濃度を算出している。しかしながら、この蒸発燃料処理装置では、エバポの濃度を算出するにあたり基準オリフィスに空気または混合気を流すことを要件としているため、空気または混合気中の異物等により基準オリフィスの径が縮小あるいは閉塞した場合、エバポの濃度を正確に算出することができなくなるおそれがある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で、長期に亘り精度の高いエバポリークチェックを実施可能なエバポリークチェックシステムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成することにより、燃料タンクからのエバポリークをチェックするエバポリークチェックシステムであって、ポンプとモータとポンプ通路部と第1通路部と第2通路部と切替手段と圧力検出手段と吸着手段と制御部とを備えている。モータは、ポンプを駆動する。ポンプ通路部は、一端がポンプに接続している。第1通路部は、一端が燃料タンクに接続し、他端がポンプ通路部の他端に接続している。第2通路部は、一端が大気に開放され、他端が第1通路部の他端に接続している。切替手段は、ポンプ通路部と第1通路部との間を閉塞したとき第1通路部と第2通路部との間を開放し、ポンプ通路部と第1通路部との間を開放したとき第1通路部と第2通路部との間を閉塞する。圧力検出手段は、ポンプ通路部に設けられ、ポンプ通路部の内部の圧力を検出する。吸着手段は、第1通路部に設けられ、燃料タンクで発生したエバポを吸着する。制御部は、ポンプの駆動および切替手段の作動を制御する。
そして、本発明では、制御部は、締切圧検出手段、開放時圧力検出手段、ポンプ特性式導出手段、基準圧力算出手段およびリークチェック手段を含む。締切圧検出手段は、切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を閉塞した状態でポンプを駆動し、このとき圧力検出手段で検出した圧力を締切圧として検出する。開放時圧力検出手段は、ポンプを駆動した状態で切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を開放した直後に圧力検出手段で検出した圧力を開放時圧力として検出する。
ポンプ特性式導出手段は、締切圧検出手段で検出した締切圧と、開放時圧力検出手段で検出した開放時圧力と、「ポンプ通路部の流量特性の式」とから、「ポンプのポンプ特性の式」を導出する。ここで、「ポンプ通路部の流量特性の式」とは、所定の流路面積をもつポンプ通路部に例えば空気などの流体を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式である。また、「ポンプのポンプ特性の式」とは、ポンプに吸入あるいはポンプから吐出される流体の圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、ポンプの性能に対応する式である。
基準圧力算出手段は、ポンプ特性式導出手段で導出した「ポンプのポンプ特性の式」と、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」との交点を求めることにより基準圧力を算出する。ここで、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」とは、所定の流路面積(流路径)をもつオリフィスに例えば空気などの流体を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式である。リークチェック手段は、切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を開放した状態でポンプを所定期間駆動し、このとき圧力検出手段で検出した圧力と、基準圧力算出手段で算出した基準圧力とを比較することにより、燃料タンクからのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定する。
このように、本発明では、締切圧と開放時圧力とを検出することのみで基準圧力を算出し、当該基準圧力と燃料タンクを減圧または加圧したときの圧力とを比較することによって、エバポリークをチェックすることができる。つまり、本発明では、「基準圧力を検出(算出)するために基準オリフィスに実際に流体を流す」必要がない。本発明では、従来技術のような基準オリフィスを備えていないため、「基準オリフィスの径が異物等により縮小あるいは閉塞することで基準圧力の検出(算出)精度が低下する」といったことがない。よって、基準圧力を高精度に算出できるとともに、基準圧力の算出精度を高いまま維持できる。その結果、エバポリークの検出精度が低下するのを防ぐことができる。したがって、長期に亘り精度の高いエバポリークチェックを実施することができる。
また、本発明では、基準オリフィスを必要としないため、基準オリフィスを形成する部材を削減することができる。これにより、エバポリークチェックシステムの構成を簡単にでき、部材コストおよび組付コスト等を低減することができる。
さらに、本発明では、エバポのリークの許容範囲(基準値)を変更する場合、前記「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」のパラメータを変更するのみでよい。よって、エバポの排出規制の基準が変更された場合でも、容易かつ柔軟に対応することができる。
請求項2に記載の発明は、燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成することにより、燃料タンクからのエバポリークをチェックするエバポリークチェックシステムであって、ポンプとモータとポンプ通路部と第1通路部と第2通路部と切替手段と圧力検出手段と流量検出手段と吸着手段と制御部とを備えている。モータは、ポンプを駆動する。ポンプ通路部は、一端がポンプに接続している。第1通路部は、一端が燃料タンクに接続し、他端がポンプ通路部の他端に接続している。第2通路部は、一端が大気に開放され、他端が第1通路部の他端に接続している。切替手段は、ポンプ通路部と第1通路部との間を閉塞したとき第1通路部と第2通路部との間を開放し、ポンプ通路部と第1通路部との間を開放したとき第1通路部と第2通路部との間を閉塞する。圧力検出手段は、ポンプ通路部に設けられ、ポンプ通路部の内部の圧力を検出する。流量検出手段は、ポンプ通路部に設けられ、ポンプ通路部の内部を流れる流体の流量を検出する。吸着手段は、第1通路部に設けられ、燃料タンクで発生したエバポを吸着する。制御部は、ポンプの駆動および切替手段の作動を制御する。
そして、本発明では、制御部は、締切圧検出手段、開放時流量検出手段、ポンプ特性式導出手段、基準圧力算出手段およびリークチェック手段を含む。締切圧検出手段は、切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を閉塞した状態でポンプを駆動し、このとき圧力検出手段で検出した圧力を締切圧として検出する。開放時流量検出手段は、ポンプを駆動した状態で切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を開放した直後に流量検出手段で検出した流量を開放時流量として検出する。
ポンプ特性式導出手段は、締切圧検出手段で検出した締切圧と、開放時流量検出手段で検出した開放時流量と、「ポンプ通路部の流量特性の式」とから、「ポンプのポンプ特性の式」を導出する。ここで、「ポンプ通路部の流量特性の式」とは、所定の流路面積をもつポンプ通路部に例えば空気などの流体を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式である。また、「ポンプのポンプ特性の式」とは、ポンプに吸入あるいはポンプから吐出される流体の圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、ポンプの性能に対応する式である。
基準圧力算出手段は、ポンプ特性式導出手段で導出した「ポンプのポンプ特性の式」と、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」との交点を求めることにより基準圧力を算出する。ここで、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」とは、所定の流路面積(流路径)をもつオリフィスに例えば空気などの流体を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式である。リークチェック手段は、切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を開放した状態でポンプを所定期間駆動し、このとき圧力検出手段で検出した圧力と、基準圧力算出手段で算出した基準圧力とを比較することにより、燃料タンクからのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定する。
このように、本発明では、締切圧と開放時流量とを検出することのみで基準圧力を算出し、当該基準圧力と燃料タンクを減圧または加圧したときの圧力とを比較することによって、エバポリークをチェックすることができる。つまり、本発明では、「基準圧力を検出(算出)するために基準オリフィスに実際に流体を流す」必要がない。本発明では、請求項1に記載の発明と同様、従来技術のような基準オリフィスを備えていないため、「基準オリフィスの径が異物等により縮小あるいは閉塞することで基準圧力の検出(算出)精度が低下する」といったことがない。よって、基準圧力を高精度に算出できるとともに、基準圧力の算出精度を高いまま維持できる。その結果、エバポリークの検出精度が低下するのを防ぐことができる。したがって、長期に亘り精度の高いエバポリークチェックを実施することができる。
また、本発明では、基準オリフィスを必要としないため、基準オリフィスを形成する部材を削減することができる。これにより、エバポリークチェックシステムの構成を簡単にでき、部材コストおよび組付コスト等を低減することができる。
さらに、本発明では、エバポのリークの許容範囲(基準値)を変更する場合、前記「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」のパラメータを変更するのみでよい。よって、エバポの排出規制の基準が変更された場合でも、容易かつ柔軟に対応することができる。
請求項3に記載の発明では、制御部は、ポンプを駆動した状態で切替手段によりポンプ通路部と第1通路部との間を開放した直後に圧力検出手段で検出した圧力を開放時圧力として検出する開放時圧力検出手段を含む。そして、ポンプ特性式導出手段は、締切圧検出手段で検出した締切圧と、開放時圧力検出手段で検出した開放時圧力と、「ポンプ通路部の流量特性の式」とから、「ポンプのポンプ特性の式」を導出する。本発明では、例えば、開放時流量検出手段で検出した開放時流量に基づき「ポンプのポンプ特性の式」を導出することに加え、開放時圧力検出手段で検出した開放時圧力に基づき「ポンプのポンプ特性の式」を導出することで、「ポンプのポンプ特性の式」を補正可能である。この場合、エバポリークの検出精度をより高めることができる。また、本発明では、例えば流量検出手段の故障等により開放時流量が検出不可となった場合でも、開放時圧力検出手段で開放時圧力を検出し「ポンプのポンプ特性の式」を導出することによって、エバポリークのチェックが可能である。
請求項4に記載の発明では、制御部は、ポンプを駆動するとき、ポンプ通路部、第1通路部および燃料タンクの内部が減圧されるようポンプの駆動を制御する。このように、ポンプ通路部、第1通路部および燃料タンクの内部を減圧することによって、締切圧および開放時圧力または開放時流量を検出可能であり、エバポリークをチェックすることが可能である。また、本発明では、リークチェック手段によってエバポのリークをチェックするとき、燃料タンクの内部は減圧されるため、このとき、燃料タンクの微小隙間からエバポが流出するといった事態を防ぐことができる。
請求項5に記載の発明では、制御部は、ポンプを駆動するとき、ポンプ通路部、第1通路部および燃料タンクの内部が加圧されるようポンプの駆動を制御する。このように、ポンプ通路部、第1通路部および燃料タンクの内部を加圧することによっても、締切圧および開放時圧力または開放時流量を検出可能であり、エバポリークをチェックすることが可能である。
本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムを適用したエバポシステムを示す概略図。 本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムのチェックモジュールを示す断面図であって、切替弁装置がオフのときの状態を示す図。 本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムのチェックモジュールを示す断面図であって、切替弁装置がオンのときの状態を示す図。 本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムによるエバポリークのチェック処理を示すフロー図。 本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムの圧力センサの出力の変化を示す図。 本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムのポンプのポンプ特性の式を示す図。 本発明の第2実施形態によるエバポリークチェックシステムのチェックモジュールを示す断面図。 本発明の第2実施形態によるエバポリークチェックシステムによるエバポリークのチェック処理を示すフロー図。 本発明の第3実施形態によるエバポリークチェックシステムの圧力センサの出力の変化を示す図。 本発明の第3実施形態によるエバポリークチェックシステムのポンプのポンプ特性の式を示す図。
以下、本発明の複数の実施形態によるエバポリークチェックシステムを図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるエバポリークチェックシステムを適用したエバポシステムを図1に示す。
エバポシステム2は、エバポリークチェックシステム1、燃料タンク5および吸気装置80等から構成されている。エバポリークチェックシステム1は、チェックモジュール10、吸着手段としてのキャニスタ3、および、制御部としての電子制御ユニット(以下、「ECU」という)4等を備えている。
チェックモジュール10は、図2に示すように、ハウジング20、ポンプ11、モータ12、切替手段としての切替弁装置30、および、圧力検出手段としての圧力センサ13等を有している。
ハウジング20には、ポンプ11、モータ12および切替弁装置30が収容されている。ハウジング20は、ポンプ11を収容するポンプ室21、ならびに切替弁装置30を収容する弁室22を有している。ハウジング20は、第1通路部としてのタンク通路41、第2通路部としての開放通路42、ポンプ通路部としての第1ポンプ通路43、および、第2ポンプ通路44を有している。
タンク通路41は、ハウジング20の弁室22から図1に示すようにキャニスタ3を経由して燃料タンク5に連通している。開放通路42は大気に開放されている開放端42aを有しており、図2に示すハウジング20の弁室22から開放端42aに連通している。図2に示すように、第1ポンプ通路43はポンプ室21と弁室22とを連通している。すなわち、第1ポンプ通路43は一端がポンプ室21を経由してポンプ11に接続している。また、タンク通路41は、一端が燃料タンク5に接続し、他端が弁室22を経由して第1ポンプ通路43の他端に接続している。また、開放通路42は、一端が大気に開放され、他端が弁室22を経由してタンク通路41の他端に接続している。このように、第1ポンプ通路43、タンク通路41および開放通路42の他端は、弁室22を介して互いに接続している。第2ポンプ通路44は、弁室22を経由してポンプ室21と開放通路42とを連通し、ポンプ11から排出され大気中へ放出される空気が流れる。
ポンプ11は、ポンプ室21に収容されており、吸入口14および吐出口15を有している。吸入口14は第1ポンプ通路43に配置され、吐出口15はポンプ室21に配置されている。本実施形態では、モータ12によりポンプ11を駆動することにより、第1ポンプ通路43の空気はポンプ11へ吸入される。モータ12は、図示しないコイルへの通電位置を変更することにより、図示しない可動子を回転駆動する電気的に無接点の直流ブラシレスモータである。図1に示すように、モータ12は、ECU4に接続されている。
切替弁装置30は、図2に示すように弁ボディ31、弁部材50および電磁駆動部60から構成されている。弁ボディ31は、ハウジング20の弁室22に収容されている。弁ボディ31は、タンク通路41側に第1弁座部32を有している。弁部材50に装着されているワッシャ部材51は第1弁座部32に当接可能であり、弁部材50の移動にともなってワッシャ部材51が第1弁座部32に当接することにより、タンク通路41と開放通路42との間が閉塞されるとともに、タンク通路41と第1ポンプ通路43との間が開放される。また、弁部材50は当接部52を有しており、当接部52はハウジング20の第1ポンプ通路43の弁室22側の端部に形成されている第2弁座部33に当接可能である。弁部材50の移動にともなって当接部52が第2弁座部33に当接すると、タンク通路41と開放通路42との間が開放されるとともに、タンク通路41および開放通路42と第1ポンプ通路43との間が閉塞される。すなわち、切替弁装置30は、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を閉塞したときタンク通路41と開放通路42との間を開放し、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を開放したときタンク通路41と開放通路42との間を閉塞するよう作動する。
弁部材50は電磁駆動部60により駆動される。弁部材50は、電磁駆動部60とは反対側の端部に上述の当接部52を有し、ワッシャ部材51が装着されている。電磁駆動部60は図1に示すECU4に接続されているコイル61を有している。コイル61に通電することにより、コア62に磁界が発生し、弁部材50を吸引する。弁部材50は、スプリング63によりコイル61による吸引方向とは逆方向へ付勢されている。
コイル61への通電が停止されているとき、図2に示すように弁部材50はスプリング63の付勢力により下方へ移動し、当接部52が第2弁座部33に当接している。そのため、このとき、タンク通路41と開放通路42との間は開放され、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間は閉塞された状態である。つまり、このとき、第1ポンプ通路43の他端は、当接部52によって締め切られた状態である。
一方、コイル61へ通電されると、図3に示すようにスプリング63の付勢力に抗して弁部材50はコア62へ吸引され、ワッシャ部材51と第1弁座部32とが当接した位置で弁部材50は停止する。そのため、タンク通路41と開放通路42との間が閉塞されるとともに、タンク通路41と第1ポンプ通路43との間が開放される。
圧力センサ13は、第1ポンプ通路43に設置されている。圧力センサ13は、第1ポンプ通路43の圧力を検出し、ECU4に圧力に応じた信号を出力する。ECU4は、図示しないCPU、ROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータから構成されており、チェックモジュール10が適用されるエンジンの各部を制御するために搭載されている。ECU4には、圧力センサ13をはじめエンジンの各部に設けられている種々のセンサから出力された信号が入力される。ECU4は、これら入力された種々の信号からROMに記録されている所定の制御プログラムにしたがってエンジンの各部を制御する。また、ECU4は、モータ12およびコイル61に接続しており、モータ12の回転およびコイル61の駆動を制御可能である。これにより、ECU4は、ポンプ11の駆動および切替弁装置30の作動を制御可能である。
図1に示すように、キャニスタ3は吸着剤3aを有している。吸着剤3aは、例えば活性炭などであり、燃料タンク5で発生したエバポ(蒸発燃料)を吸着する。キャニスタ3は、図2に示すハウジング20の弁室22と燃料タンク5とを連通するタンク通路41の途中に設置されている。また、キャニスタ3には、吸気装置80の吸気管81へ連通するパージ通路82が接続されている。キャニスタ3を通過することにより、燃料タンク5で発生したエバポは吸着剤3aに吸着され、キャニスタ3から流出する空気に含まれるエバポは所定の濃度以下となる。吸気装置80はエンジンの吸気系に連通する吸気管81を有しており、吸気管81には内部を流れる吸気流量を調整するスロットル弁83が設置されている。また、パージ通路82には、パージ弁84が設けられている。吸気管81に吸気が流れているときパージ弁84を開くとパージ通路82に負圧が生じ、吸着剤3aに吸着されていたエバポは、吸気管81へパージされる。
次に、上記の構成のエバポリークチェックシステム1の作動について、図2〜6に基づき説明する。
図4は、ECU4によるエバポリークのチェックに関する処理フローを示したものである。また、図5は、ポンプ11および切替弁装置30を駆動または作動(ON)させたときの時間の経過に伴う圧力センサ13の出力の変化を示したものである。
図4に示す一連の処理は、エンジンの運転が停止されて所定期間が経過すると開始される。この所定期間は、車両の温度が安定するために必要な期間に設定されている。
S101では、ECU4は、大気圧を検出する。このとき(図5に示す時刻t1)、ポンプ11および切替弁装置30は、OFFの状態である。すなわち、切替弁装置30は、図2に示す状態であり、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間は閉塞されている。一方、第1ポンプ通路43のタンク通路41とは反対側は、ポンプ11の内部、第2ポンプ通路44および開放通路42を経由して大気と連通した状態である。そのため、このとき圧力センサ13で検出した圧力を大気圧として検出することができる。ECU4は、このとき圧力センサ13から出力された信号の値を「大気圧に対応する値」としてRAMに記憶する。
S102では、ECU4は、ポンプ11を駆動(ON)する。このとき(図5に示す時刻t2)、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間は閉塞された状態のため、第1ポンプ通路43の内部は減圧される。
S103では、ECU4は、締切圧検出手段として機能し、締切圧を検出する。ここで、締切圧とは、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を閉塞した状態でポンプ11を駆動したときの第1ポンプ通路43の圧力のことである。ECU4は、「このとき(図5に示す時刻t3)圧力センサ13から出力された信号の値」から「S101で記憶した大気圧に対応する値」を減じた値を「締切圧に対応する値」としてRAMに記憶する。ここで、「締切圧に対応する値(締切圧)」をaとする。本実施形態では、締切圧は大気圧より低いため、aは負の値となる。すなわち、本実施形態では、aの絶対値は、大気圧と締切圧との相対的な圧力差を示す。
S104では、ECU4は、切替弁装置30を作動(ON)させる(図5に示す時刻t4参照)。これにより、切替弁装置30は、図3に示す状態となる。
S104の直後に実施されるS105では、ECU4は、開放時圧力検出手段として機能し、開放時圧力を検出する。ここで、開放時圧力とは、ポンプ11を駆動した状態で第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を開放したときの第1ポンプ通路43の圧力のことである。ECU4は、「このとき(図5に示す時刻t4の直後)圧力センサ13から出力された信号の値」から「S101で記憶した大気圧に対応する値」を減じた値を「開放時圧力に対応する値」としてRAMに記憶する。ここで、「開放時圧力に対応する値(開放時圧力)」をbとする。本実施形態では、開放時圧力は大気圧より低いため、bは、aと同様、負の値となる。すなわち、本実施形態では、bの絶対値は、大気圧と開放時圧力との相対的な圧力差を示す。
S106では、ECU4は、ポンプ特性式導出手段として機能し、ポンプ11のポンプ特性の式を導出する。具体的には、S103で検出した締切圧aと、S105で検出した開放時圧力bと、「第1ポンプ通路43の流量特性の式」とから、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出する。
上記「第1ポンプ通路43の流量特性の式」とは、所定の流路面積をもつ第1ポンプ通路43に負圧をかけて空気を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式(下記式1)である。
Q=α11√(2P/ρ) ・・・式1
ここで、α1は第1ポンプ通路43の流量係数、A1は第1ポンプ通路43の流路面積、ρは空気の密度(0℃、1atm)であり、いずれも所定の値である。また、Pは負の値である。式1をグラフで示すと図6の曲線L1のようになる。なお、本実施形態では、第1ポンプ通路43の流路径は約2mmに設定されている。
また、上記「ポンプ11のポンプ特性の式」とは、ポンプ11に吸入される流体の圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式(下記式2)のことであり、ポンプ11の性能に対応する式である。
Q=K1P+K2 ・・・式2
上記式2をグラフで示すと図6の直線L2のようになる。ここで、K1は直線L2の傾き(圧力に対する流量の変化率)であり、K2は無負荷時の流量である。
ECU4は、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出するにあたり、まず、式1のPに開放時圧力bを代入することによって、第1ポンプ通路43の開放時の流量(開放時流量)を算出する。ここで算出した開放時流量をcとする。続いて、締切圧aと開放時圧力bと開放時流量cとから、式2のK1およびK2を求める。この例では、例えば傾きK1は、c/(b−a)となる。このように、ECU4は、検出した締切圧aと開放時圧力bとに基づきK1およびK2を求めることにより、このとき(図5に示す時刻t4)の「ポンプ11のポンプ特性の式」(上記式2)を導出する。
S107では、ECU4は、基準圧力算出手段として機能し、基準圧力を算出する。具体的には、S106で導出した「ポンプ11のポンプ特性の式」(上記式2)と、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」との交点を求めることにより基準圧力を算出する。
上記「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」とは、所定の流路面積をもつオリフィスに負圧をかけて空気を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式(下記式3)である。
Q=α22√(2P/ρ) ・・・式3
ここで、α2はオリフィスの流量係数、A2はオリフィスの流路面積、ρは空気の密度(0℃、1atm)であり、いずれも所定の値である。また、Pは負の値である。なお、α2、A2、ρはROMに記憶されている所定値であり、前記オリフィスが例えばハウジング20等に実際に設けられているわけではない。
式3をグラフで示すと図6の曲線L3のようになる。例えば、CARBおよびEPAの基準では、燃料タンク5からのエバポリークの検出精度としてφ0.5mm相当の開口からのエバポリークの検出が要求されている。そのため、本実施形態では、前記オリフィスの流路径をφ0.5mmと想定している。よって、A2は具体的には0.0625πmm2である。
ECU4は、基準圧力を算出するために、式2(L2)と式3(L3)との交点O1を求める。そして、当該交点O1の圧力の値を基準圧力dとする(図6参照)。つまり、基準圧力dは、流路径がφ0.5mmのオリフィスに、ポンプ11の駆動により負圧をかけて空気を流したときに検出される圧力に等しい。
S108では、ECU4は、リークチェック手段として機能し、燃料タンク5からのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定する。具体的には、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を開放した状態でポンプ11を所定期間駆動し、このとき(図5に示す時刻t5)圧力センサ13で検出した圧力と、S107で算出した基準圧力dとを比較する。
図5に示すように、時刻t4の時点で切替弁装置30は図3に示す状態となり、かつ、ポンプ11は駆動した状態のため、時刻t4以降、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部は圧力が低下していく。そして、時刻t4から所定期間経過した時刻t5では、圧力センサ13で検出した圧力(第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部の圧力)は基準圧力dを下回っている。この場合、燃料タンク5の外部から内部への空気の侵入は基準値より少なく、燃料タンク5の気密は十分に保たれていると考えられる。そのため、燃料タンク5の内部で発生したエバポが基準値以上に外部へ放出されることはなく、エバポリークは許容範囲内であると考えることができる。よって、この例のように第1ポンプ通路43の圧力が基準圧力dを下回った場合、ECU4は「燃料タンク5からのエバポのリークは許容範囲内である」と判定する。
一方、時刻t4から所定期間経過した時刻t5において、第1ポンプ通路43の圧力が基準圧力dを下回らなかった場合、燃料タンク5の内部の減圧に伴って外部から空気が基準値より多く侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク5の内部で発生したエバポは基準値以上に外部へ放出され、許容範囲を超えたエバポリークが生じていると考えられる。よって、第1ポンプ通路43の圧力が基準圧力dを下回らなかった場合、ECU4は「燃料タンク5からのエバポのリークは許容範囲を超えている」と判定する。この場合、ECU4は、エンジンの次回の運転時において、例えば図示しないダッシュボードに警告ランプを点灯させる。これにより、許容範囲を超えたエバポリークが生じていることを運転者に知らせることができる。
なお、前記所定期間は、ポンプ11の性能や燃料タンク5の容量等を考慮し設定されている。
S109では、ECU4は、ポンプ11および切替弁装置30の駆動および作動を停止(オフ)する(図5に示す時刻t6参照)。これにより、切替弁装置30は図2に示す状態となり、ポンプ11の駆動が停止するため、第1ポンプ通路43および燃料タンク5の内部の圧力は、大気圧と同等になる。
S109の後、ECU4は、図4に示す一連の処理を抜け、エバポリークのチェックを終了する。
以上説明したように、本実施形態では、締切圧(a)と開放時圧力(b)とを圧力センサ13によって検出することのみで基準圧力(d)を算出し、当該基準圧力(d)と燃料タンク5を減圧したときの圧力とを比較することによって、エバポリークをチェックすることができる。つまり、本実施形態では、「基準圧力を検出(算出)するために基準オリフィスに実際に流体を流す」必要がない。本実施形態では、従来技術のような基準オリフィスを備えていないため、「基準オリフィスの径が異物等により縮小あるいは閉塞することで基準圧力の検出(算出)精度が低下する」といったことがない。よって、基準圧力(d)を高精度に算出できるとともに、基準圧力の算出精度を高いまま維持できる。その結果、エバポリークの検出精度が低下するのを防ぐことができる。したがって、長期に亘り精度の高いエバポリークチェックを実施することができる。
また、本実施形態では、基準オリフィスを必要としないため、基準オリフィスを形成する部材を削減することができる。これにより、エバポリークチェックシステム1の構成を簡単にでき、部材コストおよび組付コスト等を低減することができる。
また、本実施形態では、ECU4は、ポンプ11を駆動するとき、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部が減圧されるようポンプ11の駆動を制御する。このように、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部を減圧することによって、締切圧(a)および開放時圧力(b)を検出可能であり、エバポリークをチェックすることが可能である。また、本実施形態では、ECU4によってエバポのリークをチェックするとき、燃料タンク5の内部は減圧されるため、このとき、燃料タンク5の微小隙間からエバポが流出するといった事態を防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、エバポのリークの許容範囲(基準値)を変更する場合、前記「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」(上記式3)のパラメータ(例えばα2、A2)を変更するのみでよい。よって、エバポの排出規制の基準が変更された場合でも、容易かつ柔軟に対応することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるエバポリークチェックシステムの構成要素のうちの1つ(チェックモジュール)を図7に示す。
第2実施形態では、チェックモジュール10は、第1実施形態と比べ、流量検出手段としての流量センサ16をさらに備えている。流量センサ16は、第1ポンプ通路43に設けられ、第1ポンプ通路43を流れる空気の流量を検出する。
次に、上記の構成のエバポリークチェックシステムの作動について、図8に基づき説明する。
図8は、第2実施形態でのECU4によるエバポリークのチェックに関する処理フローを示したものである。図8に示す一連の処理は、第1実施形態でのエバポリークのチェック処理(図4)と同様、エンジンの運転が停止されて所定期間が経過すると開始される。
図8に示すS101〜104での処理は、第1実施形態での処理(図4)と同じなので、説明を省略する。
第2実施形態では、S104の直後に実施されるS205において、ECU4は、開放時流量検出手段として機能し、開放時流量を検出する。ここで、開放時流量とは、ポンプ11を駆動した状態で第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を開放したときに第1ポンプ通路43を流れる空気の量(流量)のことである。ECU4は、「このとき(図5に示す時刻t4の直後)流量センサ16から出力された信号の値」を「開放時流量に対応する値」としてRAMに記憶する。ここで、「開放時流量に対応する値(開放時流量)」をcとする。
S206では、ECU4は、ポンプ特性式導出手段として機能し、ポンプ11のポンプ特性の式を導出する。具体的には、S103で検出した締切圧aと、S205で検出した開放時流量cと、「第1ポンプ通路43の流量特性の式」(上記式1)とから、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出する。
ECU4は、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出するにあたり、まず、式1のQに開放時流量cを代入することによって、第1ポンプ通路43の開放時の圧力(開放時圧力)を算出する。ここで算出した開放時圧力をbとする。続いて、締切圧aと開放時流量cと開放時圧力bとから、式2のK1およびK2を求める。この例では、例えば傾きK1は、c/(b−a)となる。このように、ECU4は、検出した締切圧aと開放時流量cとに基づきK1およびK2を求めることにより、このとき(図5に示す時刻t4)の「ポンプ11のポンプ特性の式」(上記式2)を導出する。
図8に示すS107〜109の処理についても、第1実施形態での処理(図4)と同じなので、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では、締切圧(a)と開放時流量(c)とを圧力センサ13および流量センサ16によって検出することのみで基準圧力(d)を算出し、当該基準圧力(d)と燃料タンク5を減圧したときの圧力とを比較することによって、エバポリークをチェックすることができる。つまり、本実施形態では、第1実施形態と同様、「基準圧力を検出(算出)するために基準オリフィスに実際に流体を流す」必要がない。本実施形態では、従来技術のような基準オリフィスを備えていないため、「基準オリフィスの径が異物等により縮小あるいは閉塞することで基準圧力の検出(算出)精度が低下する」といったことがない。よって、基準圧力(d)を高精度に算出できるとともに、基準圧力の算出精度を高いまま維持できる。したがって、第1実施形態と同様、エバポリークの検出精度が低下するのを防ぐことができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるエバポリークチェックシステムの作動について、図2〜4、9および10に基づき説明する。第3実施形態は、エバポリークチェックシステムの物理的な構成は第1実施形態と同様であるものの、ポンプを駆動するモータの回転方向が第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、ポンプ11を駆動するとき、モータ12を第1実施形態とは反対方向へ回転させる。よって、ポンプ11が駆動すると、第2ポンプ通路44の空気は、吐出口15を経由してポンプ11に吸入され、吸入口14を経由して第1ポンプ通路43に排出される。そのため、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間が閉塞された状態(図2に示す状態)のときポンプ11が駆動すると、第1ポンプ通路43は加圧される。また、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間が開放され、タンク通路41と開放通路42との間が閉塞された状態(図3に示す状態)のときポンプ11が駆動すると、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5は加圧される。
第3実施形態では、ECU4によるエバポリークのチェックに関する処理自体は第1実施形態の処理(図4参照)と同じであるが、ポンプ11により第1ポンプ通路43等が加圧されるため、検出する締切圧や開放時圧力、および、基準圧力を算出するのに用いる各特性の式のとり得る値の正負が第1実施形態と異なる。
図4に示す一連の処理において、S101の処理は第1実施形態での処理と同じなので説明を省略する。
第3実施形態では、S102でポンプ11を駆動(ON)すると、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間は閉塞された状態のため、第1ポンプ通路43は加圧される(図9に示す時刻t2参照)。
S103では、ECU4は、締切圧検出手段として機能し、締切圧を検出する。ECU4は、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を閉塞した状態でポンプ11を駆動したときの第1ポンプ通路43の圧力を検出する。ECU4は、「このとき(図9に示す時刻t3)圧力センサ13から出力された信号の値」から「S101で記憶した大気圧に対応する値」を減じた値を「締切圧に対応する値」としてRAMに記憶する。ここで、「締切圧に対応する値(締切圧)」をfとする。本実施形態では、締切圧は大気圧より高いため、fは正の値となる。
S104では、ECU4は、切替弁装置30を作動(ON)させる(図9に示す時刻t4参照)。これにより、切替弁装置30は、図3に示す状態となる。
S104の直後に実施されるS105では、ECU4は、開放時圧力検出手段として機能し、開放時圧力を検出する。ECU4は、ポンプ11を駆動した状態で第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を開放したときの第1ポンプ通路43の圧力を検出する。ECU4は、「このとき(図9に示す時刻t4の直後)圧力センサ13から出力された信号の値」から「S101で記憶した大気圧に対応する値」を減じた値を「開放時圧力に対応する値」としてRAMに記憶する。ここで、「開放時圧力に対応する値(開放時圧力)」をgとする。本実施形態では、開放時圧力は大気圧より高いため、gは、fと同様、正の値となる。
S106では、ECU4は、ポンプ特性式導出手段として機能し、ポンプ11のポンプ特性の式を導出する。具体的には、S103で検出した締切圧fと、S105で検出した開放時圧力gと、「第1ポンプ通路43の流量特性の式」とから、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出する。
上記「第1ポンプ通路43の流量特性の式」とは、所定の流路面積をもつ第1ポンプ通路43に正圧をかけて空気を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式(下記式4)である。
Q=α11√(2P/ρ) ・・・式4
ここで、α1は第1ポンプ通路43の流量係数、A1は第1ポンプ通路43の流路面積、ρは空気の密度(0℃、1atm)であり、いずれも所定の値である。また、Pは正の値である。式4をグラフで示すと図10の曲線L4のようになる。
また、上記「ポンプ11のポンプ特性の式」とは、ポンプ11から吐出される流体の圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式(下記式5)のことであり、ポンプ11の性能に対応する式である。
Q=K3P+K4 ・・・式5
上記式5をグラフで示すと図10の直線L5のようになる。ここで、K3は直線L5の傾き(圧力に対する流量の変化率)であり、K4は無負荷時の流量である。
ECU4は、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出するにあたり、まず、式4のPに開放時圧力gを代入することによって、第1ポンプ通路43の開放時の流量(開放時流量)を算出する。ここで算出した開放時流量をhとする。続いて、締切圧fと開放時圧力gと開放時流量hとから、式5のK3およびK4を求める。この例では、例えば傾きK3は、h/(g−f)となる。このように、ECU4は、検出した締切圧fと開放時圧力gとに基づきK3およびK4を求めることにより、このとき(図9に示す時刻t4)の「ポンプ11のポンプ特性の式」(上記式5)を導出する。
S107では、ECU4は、基準圧力算出手段として機能し、基準圧力を算出する。具体的には、S106で導出した「ポンプ11のポンプ特性の式」(上記式5)と、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」との交点を求めることにより基準圧力を算出する。
上記「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」とは、所定の流路面積をもつオリフィスに正圧をかけて空気を流したときの圧力(P)と流量(Q)との関係を示す式のことであり、所定の式(下記式6)である。
Q=α22√(2P/ρ) ・・・式6
ここで、α2はオリフィスの流量係数、A2はオリフィスの流路面積、ρは空気の密度(0℃、1atm)であり、いずれも所定の値である。また、Pは正の値である。なお、第1実施形態と同様、α2、A2、ρはROMに記憶されている所定値であり、前記オリフィスが例えばハウジング20等に実際に設けられているわけではない。
式6をグラフで示すと図10の曲線L6のようになる。本実施形態では、第1実施形態と同様、前記オリフィスの流路径をφ0.5mmと想定している。
ECU4は、基準圧力を算出するために、式5(L5)と式6(L6)との交点O2を求める。そして、当該交点O2の圧力の値を基準圧力iとする(図10参照)。つまり、基準圧力iは、流路径がφ0.5mmのオリフィスに、ポンプ11の駆動により正圧をかけて空気を流したときに検出される圧力に等しい。
S108では、ECU4は、リークチェック手段として機能し、燃料タンク5からのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定する。具体的には、第1ポンプ通路43とタンク通路41との間を開放した状態でポンプ11を所定期間駆動し、このとき(図9に示す時刻t5)圧力センサ13で検出した圧力と、S107で算出した基準圧力iとを比較する。
図9に示すように、時刻t4の時点で切替弁装置30は図3に示す状態となり、かつ、ポンプ11は駆動した状態のため、時刻t4以降、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部は圧力が増大していく。そして、時刻t4から所定期間経過した時刻t5では、圧力センサ13で検出した圧力(第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部の圧力)は基準圧力iを上回っている。この場合、燃料タンク5の内部から外部への空気(エバポ)の漏れは基準値より少なく、燃料タンク5の気密は十分に保たれていると考えられる。そのため、燃料タンク5の内部で発生したエバポが基準値以上に外部へ放出されることはなく、エバポリークは許容範囲内であると考えることができる。よって、この例のように第1ポンプ通路43の圧力が基準圧力iを上回った場合、ECU4は「燃料タンク5からのエバポのリークは許容範囲内である」と判定する。
一方、時刻t4から所定期間経過した時刻t5において、第1ポンプ通路43の圧力が基準圧力iを上回らなかった場合、燃料タンク5の内部の加圧に伴って内部から空気(エバポ)が基準値より多く漏れていると考えられる。そのため、燃料タンク5の内部で発生したエバポは基準値以上に外部へ放出され、許容範囲を超えたエバポリークが生じていると考えられる。よって、第1ポンプ通路43の圧力が基準圧力iを上回らなかった場合、ECU4は「燃料タンク5からのエバポのリークは許容範囲を超えている」と判定する。この場合、ECU4は、第1実施形態と同様、エンジンの次回の運転時において、例えば図示しないダッシュボードに警告ランプを点灯させる。これにより、許容範囲を超えたエバポリークが生じていることを運転者に知らせることができる。
S109では、ECU4は、ポンプ11および切替弁装置30の駆動および作動を停止(オフ)する(図9に示す時刻t6)。これにより、切替弁装置30は図2に示す状態となり、ポンプ11の駆動が停止するため、第1ポンプ通路43および燃料タンク5の内部の圧力は、大気圧と同等になる。
S109の後、ECU4は、図4に示す一連の処理を抜け、エバポリークのチェックを終了する。
以上説明したように、本実施形態では、ECU4は、ポンプ11を駆動するとき、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部が加圧されるようポンプ11の駆動を制御する。このように、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部を加圧することによっても、締切圧(f)および開放時圧力(g)を検出可能であり、エバポリークをチェックすることが可能である。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、第2実施形態において、ポンプ11を駆動するとき、第1ポンプ通路43、タンク通路41および燃料タンク5の内部が加圧されるようポンプ11の駆動を制御することとしてもよい。このようにポンプ11を制御しても、第3実施形態と同様、エバポリークをチェックすることが可能である。
上記第2実施形態では、流量センサ16により開放時流量を検出し、当該開放時流量と締切圧と「第1ポンプ通路43の流量特性の式」とから、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出する例を示した。これに対し本発明の他の実施形態では、圧力センサ13により開放時圧力を検出し、当該開放時圧力と締切圧と「第1ポンプ通路43の流量特性の式」とから、「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出してもよい。この実施形態では、例えば、流量センサ16により検出した開放時流量に基づき「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出することに加え、圧力センサ13により検出した開放時圧力に基づき「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出することで、「ポンプ11のポンプ特性の式」を補正可能である。この場合、エバポリークの検出精度をより高めることができる。また、この実施形態では、例えば流量センサ16の故障等により開放時流量が検出不可となった場合でも、圧力センサ13により開放時圧力を検出し「ポンプ11のポンプ特性の式」を導出することによって、エバポリークのチェックが可能である。
また、本発明の他の実施形態では、モータは、ブラシ付きモータであってもよい。
このように、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
1 ・・・・エバポリークチェックシステム
3 ・・・・キャニスタ(吸着手段)
4 ・・・・ECU(制御部、締切圧検出手段、開放時圧力検出手段、ポンプ特性式導出手段、基準圧力算出手段、リークチェック手段)
5 ・・・・燃料タンク
11 ・・・ポンプ
12 ・・・モータ
13 ・・・圧力センサ(圧力検出手段)
30 ・・・切替弁装置(切替手段)
41 ・・・タンク通路(第1通路部)
42 ・・・開放通路(第2通路部)
43 ・・・第1ポンプ通路(ポンプ通路部)

Claims (5)

  1. 燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成することにより、前記燃料タンクからのエバポリークをチェックするエバポリークチェックシステムであって、
    ポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    一端が前記ポンプに接続しているポンプ通路部と、
    一端が前記燃料タンクに接続し、他端が前記ポンプ通路部の他端に接続している第1通路部と、
    一端が大気に開放され、他端が前記第1通路部の他端に接続している第2通路部と、
    前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を閉塞したとき前記第1通路部と前記第2通路部との間を開放し、前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放したとき前記第1通路部と前記第2通路部との間を閉塞する切替手段と、
    前記ポンプ通路部に設けられ、前記ポンプ通路部の内部の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記第1通路部に設けられ、前記燃料タンクで発生したエバポを吸着する吸着手段と、
    前記ポンプの駆動および前記切替手段の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を閉塞した状態で前記ポンプを駆動し、このとき前記圧力検出手段で検出した圧力を締切圧として検出する締切圧検出手段、
    前記ポンプを駆動した状態で前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放した直後に前記圧力検出手段で検出した圧力を開放時圧力として検出する開放時圧力検出手段、
    前記締切圧検出手段で検出した前記締切圧と、前記開放時圧力検出手段で検出した前記開放時圧力と、「前記ポンプ通路部の流量特性の式」とから、「前記ポンプのポンプ特性の式」を導出するポンプ特性式導出手段、
    前記ポンプ特性式導出手段で導出した「前記ポンプのポンプ特性の式」と、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」との交点を求めることにより基準圧力を算出する基準圧力算出手段、および、
    前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放した状態で前記ポンプを所定期間駆動し、このとき前記圧力検出手段で検出した圧力と、前記基準圧力算出手段で算出した前記基準圧力とを比較することにより、前記燃料タンクからのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定するリークチェック手段、を含むことを特徴とするエバポリークチェックシステム。
  2. 燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成することにより、前記燃料タンクからのエバポリークをチェックするエバポリークチェックシステムであって、
    ポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    一端が前記ポンプに接続しているポンプ通路部と、
    一端が前記燃料タンクに接続し、他端が前記ポンプ通路部の他端に接続している第1通路部と、
    一端が大気に開放され、他端が前記第1通路部の他端に接続している第2通路部と、
    前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を閉塞したとき前記第1通路部と前記第2通路部との間を開放し、前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放したとき前記第1通路部と前記第2通路部との間を閉塞する切替手段と、
    前記ポンプ通路部に設けられ、前記ポンプ通路部の内部の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記ポンプ通路部に設けられ、前記ポンプ通路部の内部を流れる流体の流量を検出する流量検出手段と、
    前記第1通路部に設けられ、前記燃料タンクで発生したエバポを吸着する吸着手段と、
    前記ポンプの駆動および前記切替手段の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を閉塞した状態で前記ポンプを駆動し、このとき前記圧力検出手段で検出した圧力を締切圧として検出する締切圧検出手段、
    前記ポンプを駆動した状態で前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放した直後に前記流量検出手段で検出した流量を開放時流量として検出する開放時流量検出手段、
    前記締切圧検出手段で検出した前記締切圧と、前記開放時流量検出手段で検出した前記開放時流量と、「前記ポンプ通路部の流量特性の式」とから、「前記ポンプのポンプ特性の式」を導出するポンプ特性式導出手段、
    前記ポンプ特性式導出手段で導出した「前記ポンプのポンプ特性の式」と、「所定の流路面積をもつオリフィスの流量特性の式」との交点を求めることにより基準圧力を算出する基準圧力算出手段、および、
    前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放した状態で前記ポンプを所定期間駆動し、このとき前記圧力検出手段で検出した圧力と、前記基準圧力算出手段で算出した前記基準圧力とを比較することにより、前記燃料タンクからのエバポのリークが許容範囲内であるか否かを判定するリークチェック手段、を含むことを特徴とするエバポリークチェックシステム。
  3. 前記制御部は、前記ポンプを駆動した状態で前記切替手段により前記ポンプ通路部と前記第1通路部との間を開放した直後に前記圧力検出手段で検出した圧力を開放時圧力として検出する開放時圧力検出手段を含み、
    前記ポンプ特性式導出手段は、前記締切圧検出手段で検出した前記締切圧と、前記開放時圧力検出手段で検出した前記開放時圧力と、「前記ポンプ通路部の流量特性の式」とから、「前記ポンプのポンプ特性の式」を導出することを特徴とする請求項2に記載のエバポリークチェックシステム。
  4. 前記制御部は、前記ポンプを駆動するとき、前記ポンプ通路部、前記第1通路部および前記燃料タンクの内部が減圧されるよう前記ポンプの駆動を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエバポリークチェックシステム。
  5. 前記制御部は、前記ポンプを駆動するとき、前記ポンプ通路部、前記第1通路部および前記燃料タンクの内部が加圧されるよう前記ポンプの駆動を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のエバポリークチェックシステム。
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