JP5143493B2 - 固定式等速自在継手 - Google Patents

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Description

本発明は、固定式等速自在継手に関し、詳しくは、自動車や各種産業機械の動力伝達系において使用されるもので、駆動側と従動側の二軸間で角度変位のみを許容する固定式等速自在継手に関する。
例えば、自動車のエンジンから車輪に回転力を等速で伝達する手段として使用される等速自在継手の一種に固定式等速自在継手がある。この固定式等速自在継手は、駆動側と従動側の二軸を連結してその二軸が作動角をとっても等速で回転トルクを伝達し得る構造を備えている。一般的に、前述した固定式等速自在継手としては、バーフィールド型(BJ)やアンダーカットフリー型(UJ)が広く知られている。
例えば、BJタイプの固定式等速自在継手は、図21と図22に示すように内球面1に複数のトラック溝2が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材としての外輪3と、外球面4に外輪3のトラック溝2と対をなす複数のトラック溝5が円周方向等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材としての内輪6と、外輪3のトラック溝2と内輪6のトラック溝5との間に介在してトルクを伝達する複数のボール7と、外輪3の内球面1と内輪6の外球面4との間に介在してボール7を保持するケージ8とを備えている。ケージ8には、ボール7が収容されるポケット9が周方向に沿って複数配設されている。
内輪6のトラック溝5の曲率中心O1および外輪3のトラック溝2の曲率中心O2は、継手中心Oに対して等距離F、Fだけ軸方向に逆向きにオフセットされている(トラックオフセット)。
近年においては、コンパクト化を図るために、図22に示すようにボールを8個としたものがある(特許文献1)。この場合、ボールのピッチ円径とボールの直径との比を、所定に設定している。ここで、ボールのピッチ円径とは、2×PCRである。また、PCRは、外輪のトラック溝の中心又は内輪のトラック溝の中心とボールの中心とを結ぶ線分の長さである。
特許第3859264号公報
特許文献1に記載のものでは、ボールが6個の等速自在継手と比較して、ボールサイズを小さくするとともに、ボール数を増加させている。すなわち、ボールサイズを小さくすることによって、ボール1個が許容できるトルク負荷レベルも小さくなる。これを補うために、ボールを6個から8個に増加させている。
しかしながら、等速自在継手の更なる外径のコンパクト化を図ってボールの数を増加させようとすれば、ケージ(保持器)のポケット間の柱幅(周方向長さ)が細くなってしまう。ケージの柱部の剛性は高作動角時のジョイント強度(継手強度)を確保するうえで重要である。
このため、ボール数が8個の等速自在継手は、現在の設定以上に柱部の肉厚を細くすれば、高作動角時の強度に余裕が無くなるので、更なるコンパクト化を狙うのは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みて、小型化を図ることができ、しかも小型化しても、作動角をとった際においても、負荷容量の低下が少なく、また高角時のトラックエッジ部へのボールの乗り上げを緩和することによって、高角度強度及び耐久性を向上させることができる固定式等速自在継手を提供する。
本発明の固定式等速自在継手は、内球面に複数のトラック溝が形成された外方部材と、外球面に複数のトラック溝が形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、このボールを収容するポケットを有するとともに外方部材と内方部材との間に介装されるケージとを備えた固定式等速自在継手において、前記ボールの数を6個とするとともに、ボールのピッチ円径とボールの直径との比を、3.0以上3.3以下とし、かつ、外方部材の外径とボールの直径との比を、4.6以上4.8以下とし、さらに、外方部材のトラック溝の曲率中心と内方部材のトラック溝の曲率中心とを、継手中心に対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせるとともに、ケージの外球面の曲率中心とケージの内球面の曲率中心とを、継手中心に対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせ、外方部材のトラック溝の曲率中心のオフセット量及び内方部材のトラック溝の曲率中心のオフセット量をkとし、ケージの外球面の曲率中心のオフセット量及びケージの内球面の曲率中心のオフセット量をk2としたときに、0<(k−k2)/k≦0.3として、このケージのオフセット量を大きくしたものである。
本発明の固定式等速自在継手では、ボールの数が6個であるので、比較的大きなボールを使用することができ、しかもケージのポケット間の柱幅も厚くすることができる。ボールのピッチ円径とボールの直径との比を、3.0以上3.3以下としたことによって、等速自在継手としての強度・耐久性を確保することができる。
ピッチ円径とボールの直径との比をr1としたときに、r1<3.0であると、ボールの直径が大きい場合は内方部材の肉厚が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じ、ボールのピッチ円径が小さい場合は内方部材(内輪)・外方部材(外輪)とボール間の面圧が大きくなり、耐久性の点で懸念が生じる。逆に、r1>3.3であると、ボールの直径が小さい場合はボールの負荷容量が小さくなり、耐久性の点で懸念が生じ、ボールのピッチ円径が大きい場合は、外方部材外径が大きくなり、コンパクト化が達成できない。
外方部材の外径とボールの直径との比を、4.6以上4.8以下とするのが好ましい。外方部材の外径とボールの直径との比r2としたときに、r2<4.6であると、ボールの直径が大きい場合は外方部材の肉厚が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じ、外方部材の外径が小さい場合は内方部材・外方部材とボール間の面圧が大きくなり、耐久性の点で懸念が生じる。逆に、r2>4.8であると、ボールの直径が小さい場合はボールの負荷容量が小さくなり、耐久性の点で懸念が生じ、外方部材の外径が大きい場合はコンパクト化が達成できない。
0<(k−k2)/k≦0.3に設定することによって、継手奥側のトラック溝深さが浅くなるのを防止できるとともに、開口側のケージの肉厚(径方向厚さ)を大きくすることができる。
内方部材のトラック溝及び外方部材のトラック溝を円周方向に不等ピッチで配設したものであってもよい。トラック溝を円周方向に不等ピッチで配設すれば、これに対応してケージのポケットも円周方向に不等ピッチで配設される。このため、周方向間隔が大の長ポケットが形成される。これによって、周方向長さが大となるポケットを有し、保持器に内輪を組み込む際に、この組立時に周方向長さが大となるポケットを利用することができる。
すなわち、内輪をケージに組み込むに際しては、ケージの軸線に対して内輪をその軸線が垂直になるように配置した状態(ケージに対して内輪を90°回転させた状態)で、その内輪の外球面の一部(トラック溝間の突部)をケージのポケットに落とし込み、この状態で内輪をケージに挿入し、その後、内輪をケージに対して90°回転させて、ケージの軸線に内輪6の軸線を一致させて正規の姿勢に配置する方法が一般的である。このため、周方向長さが大となるポケットを内輪の外球面の一部が落とし込むポケットとすることができる。
また、(ピッチが小さいボール間の柱部を省略することによって、)周方向間隔が大の一対の長ポケットと、周方向間隔が小の一対の短ポケットとの4個を有し、一対の長ポケットを周方向に沿って180度ずらせるとともに、一対の短ポケットを周方向に沿って180度ずらせて、長ポケットと短ポケットとを周方向に沿って交互に配置し、かつ長ポケットには2個のボールを収容するとともに、短ポケットには1個のボールを収容するのが好ましい。
長ポケットに収容される2個のボールのPCD上のピッチ角を60度よりも小さくするとともに、その他のボールのピッチ角を60度よりも大きくすることができる。これにより、長ポケットに収納した2個のボールのピッチ間距離が小さくなり、これに対応する外方部材のトラック溝のピッチ間距離が小さくなる。
長ポケットの相対面する長辺の少なくとも一方に長ポケット内方側へ張り出す膨出部を設けて、長ポケットにスリットを介して連設される2つのボール収容部を設けることができる。
また、内方部材の少なくとも一つのトラック溝の奥側端部に切欠部を設けるようにするのも好ましい。この切欠部を設けることによって、内方部材に組み込む際に、この切欠部を起点として、内方部材を回転させることができ、内方部材の回転半径を小さくすることができる。このためケージのインロー内径と、内方部材との間でより大きなスペースを確保することができ、その分、ケージのインロー径を小さく設定できる。
等速自在継手として、内方部材および外方部材のトラック溝底が円弧部とストレート部とを備えたものであっても、内方部材および外方部材のトラック溝底が円弧部とテーパ部とを備えたものであってもよい。
本発明では、比較的大きなボールを使用することができるので、ボール1個の許容できるトルク容量が確保でき、小さいPCDに配置、つまり外径をコンパクトにすることができる。しかも、保持器のポケット間の柱部の肉厚も厚くすることができるので、高作動角時の強度を確保できる。
特に、ボールのピッチ円径とボールの直径との比を、3.0以上3.3以下としたことによって、等速自在継手としての強度・耐久性を確保することができ、高精度の等速自在継手を提供することができる。また、外方部材の外径とボールの直径との比を、4.6以上4.8以下とすることによって、一層強度・耐久性を確保することができる。
トラック溝のオフセットを小さく、ケージ(保持器)のオフセット量を大きくしたので、継手奥側のトラック溝深さが浅くなるのを防止できるとともに、開口側のケージの肉厚(径方向厚さ)を大きくすることができる。このため、高角時のボールがトラックエッジに乗り上げるのを防止でき、エッジに過大な応力が作用することがなくなる。すなわち、高角時の捩りトルク負荷容量の低下を防ぎ、高角耐久寿命の向上(改善)や高角時の内方部材と外方部材のトラック溝の塑性変形に起因する破損強度の向上(改善)を図ることができる。
内方部材のトラック溝及び外方部材のトラック溝を円周方向に不等ピッチで配設したものであれば、保持器のポケットも円周方向に不等ピッチで配設される。これによって、保持器に内輪を組み込む際に、この組立時に周方向長さが大となるポケットを利用することができ、組立性の向上を図ることができる。
周方向間隔が大の一対の長ポケットと、周方向間隔が小の一対の短ポケットとの4個を有し、一対の長ポケットを周方向に沿って180度ずらせるとともに、一対の短ポケットを周方向に沿って180度ずらせて、長ポケットと短ポケットとを周方向に沿って交互に配置したことによって、ケージのポケット間の柱部の数を4つとすることができる。また、長ポケットに収容される2個のボールのPCD上のピッチ角を60度よりも小さくするとともに、その他のボールのピッチ角を60度よりも大きくすることにより、1本あたりの柱部の周方向長さを長くすることができる。これにより、ケージ柱部の剛性を大きくすることができる。
膨出部を設けることによって、この長ポケットを構成するための枠(窓枠)の剛性を向上できる。これによって、窓枠の剛性不足によるケージの変形を防止でき、この継手の作動性を損なわずに済み、長期に亘って安定した作動性を発揮することができる。
膨出部を継手開口部側の長辺に設けた場合において、外方部材の開口(入口)のインローエッジ部と、ケージ外球面側のポケットエッジ部との干渉を遅らせたり、無くしたりすることができ、膨出部を継手奥側の長辺に設けた場合において、内方部材の外球面の奥側エッジ部とケージ内球面側のポケットエッジ部との干渉を遅らせたり、無くしたりすることができる。このため、ケージを外方部材の内球面や内方部材の外球面に案内しやすくなり、継手の作動性が悪化するのを防止でき、窓枠の剛性向上による継手の作動性の悪化防止と相俟って、ケージの欠けや割れを有効に防止できる。
長ポケットに収納した2個のボールのピッチ間距離を小さくでき、これに対応する外方部材のトラック溝のピッチ間距離を小さくできる。これにより、ケージの外輪への組込みが容易となる。特に、このピッチ間距離(トラック溝間肩幅寸法)を、ケージ軸方向におけるポケット幅よりも小さくでき、これにより、ケージの外輪への組込みが一層容易となって、組立作業性を向上することができる。
内方部材の少なくとも一つのトラック溝の奥側端部に切欠部を設けることによって、ケージに組み込む際に、この切欠部を起点として、内方部材を回転させることができ、内方部材の回転半径を小さくすることができる。このためケージのインロー内径と、内方部材との間でより大きなスペースを確保することができ、その分、ケージのインロー径を小さく設定できる。これによって、ケージのインロー側の断面積を拡大させることができ、ケージの薄肉の側枠部の剛性の向上を図ることができると共に、また、球面接触面積を確保することができるので、接触面圧の増加を防止し、発熱や耐久性の低下を回避することができ、さらにはケージの変形や強度の低下も回避できる。すなわち、内方部材の負荷容量や球面面積を減少させることなく、ケージの剛性を向上させることができる。
内方部材および外方部材のトラック溝底が円弧部とストレート部とを備えたものであれば、継手作動角の高角化を図ることができる。特に、トラック溝底が円弧部とテーパ部とを備えたものであれば、より一層の高角化が可能である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図20に基づいて説明する。
この固定式等速自在継手は、図1に示すように内球面21に複数(6個)のトラック溝22が円周方向不等間隔に軸方向に沿って形成された外方部材としての外輪23と、外球面24に外輪23のトラック溝22と対をなす複数(6個)のトラック溝25が円周方向不等間隔に軸方向に沿って形成された内方部材としての内輪26と、外輪23のトラック溝22と内輪26のトラック溝25との間に介在してトルクを伝達する複数(6個)のボール27と、外輪23の内球面21と内輪26の外球面24との間に介在してボール27を保持するポケット29を有するケージ28とを備えている。この場合、図2に示すように、ポケット29は円周方向に沿って等ピッチ(60°ピッチ)で6個配設されている。
前記外輪23のトラック溝22は、トラック溝底が円弧部となる奥側トラック溝22aと、トラック溝底が外輪軸線と平行なストレート部となる開口側トラック溝22bとからなる。奥側トラック溝22aは、その曲率中心O1を継手中心Oから軸方向に外輪23の開口側にずらしている。また、内輪26のトラック溝25は、トラック溝底が内輪軸線と平行なストレート部となる奥側トラック溝25aと、トラック溝底が円弧部となる開口側トラック溝25bとからなる。開口側トラック溝25bの曲率中心O2を継手中心Oから
軸方向に外輪23の奥側トラック溝22aの曲率中心O1と反対側の奥側に等距離kだけ離して設けている。
ケージ28は、外球面28aの曲率中心O3と内球面28bの曲率中心O4とを、継手中心(ケージ中心)Oに対して等距離k2だけ軸方向に逆向きにオフセットさせ、このケージ28のオフセット量をトラック溝のオフセット量と略同一として大きくしている。ここで、略同一とは、外輪23のトラック溝22の曲率中心O1のオフセット量及び内輪26のトラック溝25の曲率中心O4のオフセット量をkとし、ケージ28の外球面28aの曲率中心O3のオフセット量及びケージ28の内球面28bの曲率中心O4のオフセット量をk2としたときに、0<(k−k2)/k≦0.3となる範囲のことである。
このため、ケージ28の外球面28aは、外輪23の奥側トラック溝22aの溝底とほぼ同心円弧(曲率半径は相違する同心円弧)を形成することができ、継手奥側のトラック溝深さが浅くなるのを防止できるとともに、ケージ28の開口側の肉厚(径方向厚さ)を大きくすることができる。
図2に示すように、ボール27のピッチ円径PCDBALLとボール27の直径DBALLとの比r1を、3.0以上3.3以下とした。すなわち、3.0≦r1≦3.3としている。外輪23の外径DOUTERとボール27の直径DBALLとの比r2を、4.6以上4.8以下とした。すなわち、4.4≦r2≦4.8としている。
ここで、ピッチ円径PCDBALLとは、2×(外輪のトラック溝の中心又は内輪のトラック溝の中心とボールの中心とを結ぶ線分の長さ)であり、ボール中心が描く円の軌跡の直径である。
本発明では、ボール27の数が6個であるので、比較的大きなボール27を使用することができ、しかも、ケージ28のポケット29間の柱部33の肉厚も厚くすることができる。ボール27のピッチ円径とボールの直径との比を、3.0以上3.3以下としたことによって、等速自在継手としての強度・耐久性を確保することができる。
ピッチ円径とボール27の直径との比をr1としたときに、r1<3.0であると、ボールの直径が大きい場合は内輪26の肉厚が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じ、ボールのピッチ円径が小さい場合は内・外輪26、23とボール間の面圧が大きくなり、耐久性の点で懸念が生じる。逆に、r1>3.3であると、ボール27の直径が小さい場合はボール27の負荷容量が小さくなり、耐久性の点で懸念が生じ、ボール27のピッチ円径が大きい場合は、外輪23の肉厚が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じたり、或いは外輪外径が大きくなり、コンパクト化が達成できない。
外輪23の外径とボール27の直径との比を、4.6以上4.8以下とするのが好ましい。外輪23の外径とボール27の直径との比r2としたときに、r2<4.6であると、ボール27の直径が大きい場合は外輪23の肉厚が薄くなりすぎて、強度の点で懸念が生じ、外輪23の外径が小さい場合は内・外輪26、23とボール間の面圧が大きくなり、耐久性の点で懸念が生じる。逆に、r2>4.8であると、ボール27の直径が小さい場合はボールの負荷容量が小さくなり、耐久性の点で懸念が生じ、外輪23の外径が大きい場合は、コンパクト化が達成できない。
また、本発明では、外輪23のトラック溝22の曲率中心O1と内輪26のトラック溝25の曲率中心O2とを、継手中心Oに対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせるとともに、ケージ28の外球面28aの曲率中心O3とケージ28の内球面28bの曲率中心O4とを、継手中心Oに対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせ、このケージ28のオフセット量をトラック溝22、25のオフセット量と略同一として大きくしている。このように、本発明では、トラック溝溝22、25のオフセットを小さく、ケージ(保持器)28のオフセット量を大きくしたので、継手奥側のトラック溝深さが浅くなるのを防止できるとともに、開口側のケージ28の肉厚(径方向厚さ)を大きくすることができる。このため、高角時のボール27がトラックエッジに乗り上げるのを防止でき、エッジに過大な応力が作用することがなくなる。すなわち、高角時の捩りトルク負荷容量の低下を防ぎ、高角耐久寿命の向上(改善)や高角時の内輪26と外輪22のトラック溝22、25の塑性変形に起因する破損強度の向上(改善)を図ることができる。
図3はケージ28の変形例を示し、この場合、周方向間隔が大の一対の長ポケット30と、周方向間隔が小の一対の短ポケット31との4個を有している。そして、一対の長ポケット30を周方向に沿って180度ずらせるとともに、一対の短ポケット31を周方向に沿って180度ずらせて、長ポケット30と短ポケット31とを周方向に沿って交互に配置している。このため、ポケット間に設けられる柱部(ケージ柱部)33が4個となる。そして、長ポケット30には2個のボール27を収容するとともに、短ポケット31には1個のボール27を収容する。
長ポケット30に収容される2個のボール27のPCD上のピッチ角eを60度よりも小さくするとともに、その他のボール27のピッチ角dを60度よりも大きくしている。このため、図4に示すように、ケージ28の長ポケット30に対応する外輪23の2つのトラック溝間肩幅寸法fを、ケージ軸方向におけるポケット幅gよりも小さく設定している。さらに、図5に示すように、長ポケット30の周方向間隔hよりも内輪26の軸方向長さiを短くしている。
ところで、長ポケット30には、図4と図5に示すように、長ポケット30の相対面する長辺35a、35bの長手方向中央部に、長ポケット内方側へ張り出す膨出部36、36を設けて、長ポケット30にスリット37を介して連設される2つのボール収容部38、38を形成している。また、膨出部36、36は、その外面がケージ28の外球面28aと同一曲率半径の連続した球面であり、内面がケージ28の内球面28bと同一曲率半径の連続した球面である。なお、この実施形態では、膨出部36の形状を、ケージ外周側からみて側辺が円弧面とされた台形状(いわゆる富士山形状)である。このため、各膨出部36の突出端面36aは、ケージ周方向に沿って延びる平面であり、所定間隔Mをもって対向(対面)している。
所定間隔Mとしては、図5に示すように、組立時に内輪26の肩部47(隣合うトラック溝間の突部)に干渉しない寸法とする。また、膨出部36の大きさや形状としても、作動角を付けて回転したとき等において、ボール収容部38に収容されるボール27の動きを阻害しないようにする必要がある。なお、膨出部36としては、長ポケット30を形成する際に、機械加工や塑性加工で形成することができる。
このように、周方向間隔が大の一対の長ポケット30と、周方向間隔が小の一対の短ポケット31との4個を有し、一対の長ポケット30を周方向に沿って180度ずらせるとともに、一対の短ポケット31を周方向に沿って180度ずらせて、長ポケット30と短ポケット31とを周方向に沿って交互に配置したことによって、ケージ28のポケット間の柱部33の数を4つとすることができ、1本あたりの柱部33の周方向長さを長くすることができる。
これにより、各ケージ柱部33の剛性を大きくすることができるので、小さなPCDに大きなボール27を配置することができ、負荷容量を低下させずにコンパクト化が可能となる固定式等速自在継手として小型化を図ることができ、しかも、高角度時の捩りトルク負荷に対して、ケージ28の破損を防止できる。また、長ポケット30を有することによって、内輪26のケージ28への組込みが容易となる。すなわち、内輪26のケージ28への組み込みは、図5と図6に示すように、内輪26の一の肩部47を一の長ポケット30に落とし込むことになるから、肩部47を落とし込むポケット29に、長ポケット30を用いることによって、その作業性の向上を図ることができる。
長ポケット30に膨出部36、36を設けることによって、この長ポケット30を構成するための枠(窓枠)の剛性を向上できる。これによって、窓枠の剛性不足によるケージ28の変形を防止でき、この継手の作動性を損なわずに済み、長期に亘って安定した作動性を発揮することができる。
さらに、継手開口側の長辺35a側の膨出部36によって、作動角をとる際に、外輪23の開口(入口)のインローエッジ部と、ケージ外球面28a側のポケットエッジ部との干渉を遅らせたり、無くしたりすることができ、継手奥側の長辺35bの膨出部36によって、内輪26の外球面24の奥側エッジ部とケージ内球面28b側のポケットエッジ部との干渉を遅らせたり、無くしたりすることができる。このため、ケージ28の外方部材の内球面21や内方部材の外球面24に案内しやすくなり、継手の作動性が悪化するのを防止でき、窓枠の剛性向上による継手の作動性の悪化防止と相俟って、ケージ28の欠けや割れを有効に防止できる。
前記実施形態の長ポケット30は図7(a)に記載のように、膨出部36、36がいわゆる富士山形状であったが、図7(b)(c)(b)のような形状であってもよい。すなわち、図7(b)の膨出部36、36は、膨出部36の突出端面36aのコーナ部がアール状とされ、図7(c)の膨出部36、36は、基部コーナ部がなだらかでない台形状とされ、図7(d)の膨張部36、36は矩形状とされている。
この図7(b)(c)(b)のような形状の長ポケット30を有するケージ28であっても、図7(a)のケージ28と同様の作用効果を奏する。
また、図8に示すように、一対の膨出部36、36のうちいずれか一方を省略してもよい。図8(a)では膨出部36を継手開口部側の長辺35a側にのみ設け、図8(b)では膨出部36を継手開口部側の長辺35b側にのみ設けている。
すなわち、図8(a)に示すものでは、外輪23の開口(入口)のインローエッジ部と、ケージ外球面28a側のポケットエッジ部との干渉を遅らせたり、無くしたりすることができ、図8(b)に示すものでは、内輪26の外球面24の奥側エッジ部とケージ内球面28b側のポケットエッジ部との干渉を遅らせたり、無くしたりすることができる。
また、図9と図10に示すように、長ポケット30に膨出部36を設けない長円孔としてもよい。このようなものでは、膨出部36に基づく作用効果を享受できないが、内輪26のケージ28への組込性向上や軽量性向上を達成できる。
図11〜図13に示すように、内輪26の一つのトラック溝25(25A)の奥側端部に切欠部45を設けてもよい。この場合の切欠部45は、奥側端と内輪端面46とのコーナ部に形成されるテーパ面にて構成される。なお、この切欠部45は、機械加工による成形であっても、塑性加工による成形であってもよい。
ところで、内輪26をケージ28に組み込むに際しては、ケージ28の軸線に対して内輪26をその軸線が垂直になるように配置した状態(ケージ28に対して内輪26を90°回転させた状態)とする。その状態で、図14に示すように、その内輪26の外球面24の一部(周方向に隣合うトラック溝25間の突部47A)をケージ28のポケット29(長ポケット30)に落とし込む。すなわち、切欠部45が形成されたトラック溝25Aを、ポケット30よりも薄肉側の側枠部48に嵌合させて、トラック溝25Aよりも反時計廻り側の突部47Aをケージ28のポケット30に落とし込んで、切欠部35の底を中心に矢印X方向に内輪26を回転させることになる。この際、この回転半径Cを、切欠部45を有さない回転半径B(従来品の回転半径)よりも小さくすることができる。ここで、この回転半径Cは、切欠部45の底中心部と、このトラック溝25Aと180度反対のトラック溝25Bの一方の開口縁50との間の寸法である。
このため、ケージ28のインロー径をAとし、内輪26の回転半径を従来品をBとし、本発明品をCとしたときには、B>Cであるので、A−B<A−Cとなる。これにより、従来品よりも本発明品のインロー径Aを小さくすることができ、薄肉側の側枠部48の厚さを大きくすることができる。
内輪26がケージ28に嵌入された後は、内輪26をケージ28に対して90°回転させて、ケージ28の軸線に内輪26の軸線を一致させて正規の姿勢に配置する。これによって、内輪26をケージ28内に組み込むことができる。
トラック溝25の奥側端部に切欠部45を設けたので、ケージ28に組み込む際に、この切欠部45を起点として、内輪26を回転させることができ、内輪26の回転半径を小さくすることができる。このためケージ28のインロー内径と、内輪26との間でより大きなスペースを確保することができ、その分、ケージ28のインロー径を小さく設定できる。これによって、ケージ28のインロー側の断面積を拡大させることができ、ケージ28の薄肉の側枠部48の剛性の向上を図ることができると共に、球面接触面積を確保することができるので、接触面圧の増加を防止し、発熱や耐久性の低下を回避することができ、さらにはケージ28の変形や強度の低下も回避できる。すなわち、内輪26の負荷容量や球面面積を減少させることなく、ケージ28の剛性を向上させることができる。また、ケージ28の内球面28bの面積も拡大できるので、内輪26の外球面24との接触面積を拡大でき、剛性向上に加え、耐久性の安定化という利点もある。
切欠部45の大きさとしては、ケージ28への内輪26の組み込み時における内輪26の回転半径を小さくできる範囲で変更できるが、大きすぎると、内輪26が強度不足となったり、トラック溝25のボール転動範囲が小さくなったりし、また、小さすぎると、回転半径をあまり小さくできない。
次に図15から図17は、全トラック溝25の奥側端部に切欠部45を形成したものである。このため、この内輪26であっても、前記図11から図13に示す内輪26と同様、組み込む際に、この切欠部45を起点として、内輪26を回転させることができ、内輪26の回転半径を小さくすることができる。このため、この図15から図17に示す内輪26は、図11から図13に示す内輪26と同様の作用効果を奏する。
特に、全トラック溝25の奥側端部に切欠部45を形成しているので、この内輪26をケージ28に組み込む際に、いずれの突部47をポケット30に挿入してもよい。このため、組み込み性の向上を図ることができる利点がある。
ところで、前記各実施形態では、切欠部45を、開口側トラック溝25b側から内輪端面46側に向かって順次縮径するテーパ面にて形成していたが、切欠部45としては図18(a)(b)に示す形状であってもよい。図18(a)に示す切欠部45は凹アール状とされ、図18(b)に示す切欠部45は凸アール状とされている。
この図18(a)(b)に示す切欠部45であっても、組み込む際に、この切欠部35を起点として、内輪26を回転させることができ、内輪26の回転半径を小さくすることができる。また、図19(a)(b)に示すように、この切欠部45はトラック溝端の一部(図例では底部)に形成されていても良い。
次に、図20は別の実施形態を示し、この場合、内輪26および外輪23のトラック溝底が円弧部とテーパ部とを備えたものである。すなわち、トラック溝底が円弧部となる奥側トラック溝22cと、トラック溝底が奥側から開口側に向かって外径側へ傾斜する開口側トラック溝22dとからなる。奥側トラック溝22cは、その曲率中心O1を継手中心Oから軸方向に外輪23の開口側にずらしている。また、内輪26のトラック溝25は、トラック溝底が開口側から奥側に向かって外径側へ傾斜する奥側トラック溝25cと、トラック溝底が円弧部となる開口側トラック溝25dとからなる。開口側トラック溝25bの曲率中心O2を継手中心Oから軸方向に外輪23の奥側トラック溝22aの曲率中心O1と反対側の奥側に等距離kだけ離して設けている。
この場合も、ケージ28の外球面28aの曲率中心O3とケージ28の内球面28bの曲率中心O4とを、継手中心Oに対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせ、このケージ28のオフセット量をトラック溝22、25のオフセット量と略同一としている。
図20の固定式等速自在継手の他の構成は前記図1に示す固定式等速自在継手と同様であり、同一部材には図1と同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
このため、図20に示す固定式等速自在継手においても、図1に示す固定式等速自在継手と同様の作用効果を奏する。図1においては、内輪26および外輪26のトラック溝底が円弧部とストレート部とを備えたアンダーカットフリー型を採用することによって、継手作動角の高角化を図ることができる。これに対して、図20に示す固定式等速自在継手のように、トラック溝底が円弧部とテーパ部とを備えたものであれば、より一層の高角化が可能である。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、前記実施形態では、曲率中心O1と曲率中心O3とは僅かにずれた位置に配置されるとともに、曲率中心O2と曲率中心O4とは僅かにずれた位置に配置されているが、そのずれ量は、任意に設定できるが、オフセット量kとずれ量(k−k2)との比は(k−k2)/k≦0.3となるのが好ましい。(k−k2)/k>0.3になると、図21に示す従来の固定式等速自在継手と差異が無くなって、継手奥側のトラック溝深さが浅くなるとともに、開口側のケージ28の肉厚を大きくできなくなり、ジョイントの必要強度を下回る。
また、長ポケット30の周方向間隔hとしても、内輪26へのケージ28の組込み性の向上が図れて、しかも、柱部33の剛性が低下しない範囲で種々設定できる。さらに、トラック溝間肩幅寸法fやケージ28のケージ軸方向におけるポケット幅g等も、ケージ28の外輪23への組込み性等を考慮して設定できる。なお、膨出部36の突出端面36aを平面とすることなく、曲面であってもよい。
図20に示す固定式等速自在継手において、ケージ28に図7〜図10に示すような長ポケット30を有するものを用いてもよい。また、内輪26に図11や図15に示すような切欠部45を有する内輪26を用いてもよい。
図3等に示すように、内輪26のトラック溝25及び外輪23のトラック溝22を円周方向に不等ピッチで配設する場合、ボール27の円周方向に不等ピッチで配設されることになる。このため、前記実施形態では、60°未満で配設される2個のボールを一つの長ポケット30に収容させていた。すなわち、60°未満で配設される2個のボール間の柱部を省略した形状となっている。これに対して、この柱部を省略しないようなものであってもよく、この場合、図1に示すように柱部が6個形成されることになり、ケージ全体の強度が向上するとともに、剛性が大となる。
本発明の実施形態を示す固定式等速自在継手の縦断面図である。 前記固定式等速自在継手の横断面図である。 本発明の他の実施形態を示す固定式等速自在継手の横断面図である。 図3に示す固定式等速自在継手の外輪とケージとの関係を示す正面図である。 図3に示す固定式等速自在継手の内輪とケージとの関係を示す側面図である。 図3に示す固定式等速自在継手のケージへに内輪の組み込み状態を示す側面図である。前記固定式等速自在継手の内輪の断面図である。 ケージを示し、(a)は前記図3の固定式等速自在継手のケージの側面図であり、(b)は第1の変形例を示す側面図であり、(c)は第2の変形例を示す側面図であり、(d)第3の変形例を示す側面図である。 ケージを示し、(a)は第4の変形例を示す側面図であり、(b)は第5の変形例を示す側面図である。 ケージの第6変形例を示す側面図である。 ケージの第6変形例を示す斜視図である。 内輪の変形例を示す斜視図である。 前記図12に示す内輪の正面図である。 前記図12に示す内輪の断面図である。 前記図12に示す内輪を用いたケージへの組み込み方法を示す断面図である。 内輪の他の変形例を示す斜視図である。 前記図15に示す内輪の正面図である。 前記図15に示す内輪の断面図である。 内輪の形成される切欠部を示し、(a)は第1変形例を示す拡大断図であり、(b)は第2変形例を示す拡大断図である。 内輪の形成される切欠部を示し、(a)は第3変形例の正面図であり、(b)は第3変形例の断面図である。 本発明の別の実施形態を示す固定式等速自在継手の縦断面図である。 従来の固定式等速自在継手の縦断面図である。 従来の固定式等速自在継手の横断面図である。
符号の説明
21 内球面
22 トラック溝
24 外球面
25 トラック溝
27 ボール
28 ケージ
28a 外球面
28b 内球面
29 ポケット
35 切欠部

Claims (8)

  1. 内球面に複数のトラック溝が形成された外方部材と、外球面に複数のトラック溝が形成された内方部材と、前記外方部材のトラック溝と内方部材のトラック溝との間に介在してトルクを伝達する複数のボールと、このボールを収容するポケットを有するとともに外方部材と内方部材との間に介装されるケージとを備えた固定式等速自在継手において、
    前記ボールの数を6個とするとともに、ボールのピッチ円径とボールの直径との比を、3.0以上3.3以下とし、かつ、外方部材の外径とボールの直径との比を、4.6以上4.8以下とし、さらに、外方部材のトラック溝の曲率中心と内方部材のトラック溝の曲率中心とを、継手中心に対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせるとともに、ケージの外球面の曲率中心とケージの内球面の曲率中心とを、継手中心に対して等距離だけ軸方向に逆向きにオフセットさせ、外方部材のトラック溝の曲率中心のオフセット量及び内方部材のトラック溝の曲率中心のオフセット量をkとし、ケージの外球面の曲率中心のオフセット量及びケージの内球面の曲率中心のオフセット量をk2としたときに、0<(k−k2)/k≦0.3として、このケージのオフセット量を大きくしたことを特徴とする固定式等速自在継手。
  2. 内方部材のトラック溝及び外方部材のトラック溝を円周方向に不等ピッチで配設したことを特徴とする請求項1に記載の固定式等速自在継手。
  3. 前記ケージのポケットは、周方向間隔が大の一対の長ポケットと、周方向間隔が小の一対の短ポケットとの4個を有し、一対の長ポケットを周方向に沿って180度ずらせるとともに、一対の短ポケットを周方向に沿って180度ずらせて、長ポケットと短ポケットとを周方向に沿って交互に配置し、かつ長ポケットには2個のボールを収容するとともに、短ポケットには1個のボールを収容したことを特徴とする請求項に記載の固定式等速自在継手。
  4. 長ポケットに収容される2個のボールのPCD上のピッチ角を60度よりも小さくするとともに、その他のボールのピッチ角を60度よりも大きくしたことを特徴とする請求項に記載の固定式等速自在継手。
  5. 長ポケットの相対面する長辺の少なくとも一方に長ポケット内方側へ張り出す膨出部を設けて、長ポケットにスリットを介して連設される2つのボール収容部を設けたことを特徴とする請求項に記載の固定式等速自在継手。
  6. 内方部材の少なくとも一つのトラック溝の奥側端部に切欠部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の固定式等速自在継手。
  7. 内方部材および外方部材のトラック溝底が円弧部とストレート部とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の固定式等速自在継手。
  8. 内方部材および外方部材のトラック溝底が円弧部とテーパ部とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の固定式等速自在継手。
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