JP5142892B2 - 照明光学系及び露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は照明光学系及び露光装置に関する。
解像度向上の観点から、より短波長の光源を用いる露光装置として、波長10〜15nmの極端紫外(Extreme Ultra Violet:EUV)領域の光(EUV光)を用いる露光装置(EUV露光装置)が提案されている。そして、特許文献1は、複数の円筒反射面の母線方向を揃えた反射型インテグレータ上に半円形状の開口を有する開口絞りを配置した、EUV露光装置用の照明光学系を提案している。
その他の従来技術としては特許文献2がある。
特開2005−141158号公報 特開2008−098527号公報
露光装置において、投影光学系による高品位な結像を実現するためには、被照明面の各位置から見た照明光学系の有効光源の歪みを小さく抑える必要がある。特許文献1に開示されている照明光学系は、その時点での従来例に対しては有効光源の歪みが十分に小さく抑えられていた。しかしながら、発明者らの検討によれば、特許文献1の照明光学系には有効光源の歪みがなお残存し、それが無視できないことが分かってきた。特許文献1の照明光学系で有効光源が歪む理由は、平行光の一部が2次光源を形成する前に開口絞りによって制限されてしまうためである。また、特許文献1及び2に開示されている照明光学系は、二重極照明など強い変形照明の際は絞りの遮光によって達成していたため、光利用効率の悪化も招いていた。
本発明は、光利用効率の改善と、照明光学系の有効光源の歪みを抑えて良好な照明を行うことの少なくとも一方を提供することが可能な照明光学系及び露光装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての照明光学系は、被照明面を照明する照明光学系であって、光源からの光で複数の光源を形成する第1の反射型インテグレータと、母線方向が揃った複数の円筒反射面を有し、前記第1の反射型インテグレータからの光で複数の線状光源を形成する第2の反射型インテグレータと、前記複数の線状光源を挟むように、前記円筒反射面の母線方向に沿って対向して配置された一対の平面ミラーと、前記被照明面に対して光学的にフーリエ変換の関係を有し、前記円筒反射面の母線方向に垂直な方向に前記第2の反射型インテグレータの射出側に配置され、開口形状が切り替え可能な開口絞りと、前記開口絞りの前記開口形状の切り替えに応じて前記一対の平面ミラーの間隔を調整する調整手段と、を有することを特徴とする。
本発明の他の側面としての照明光学系は、被照明面を照明する照明光学系であって、光源からの光で複数の光源を形成し、発散角が異なる複数の第1の反射型インテグレータと、前記複数の第1の反射型インテグレータのうちの一つを光路に選択的に配置する第1選択部と、母線方向が揃った複数の円筒反射面を有し、前記第1の反射型インテグレータからの光で複数の線状光源を形成する第2の反射型インテグレータと、前記複数の線状光源を挟むように、前記円筒反射面の母線方向に沿って対向して配置された一対の平面ミラーと、前記被照明面と光学的にフーリエ変換の関係を有する位置に配置されると共に、前記円筒反射面の母線方向に垂直な方向に前記第2の反射型インテグレータの射出側に配置され、開口パターンが異なる複数の開口絞りと、前記複数の開口絞りのうちの一つを光路に選択的に配置する第2選択部と、前記一対の平面ミラーの間隔を調整する調整手段と、を有し、前記第2選択部による選択に応じて前記第1選択部による選択と前記調整手段による調整を行うことを特徴とする。
本発明によれば、光利用効率の改善と、照明光学系の有効光源の歪みを抑えて良好な照明を行うことの少なくとも一方を提供することが可能な照明光学系及び露光装置を提供することができる。
以下、図1を参照して、本実施例の露光装置1000について説明する。ここで、図1は、露光装置1000の概略断面図である。露光装置1000は、露光光としてEUV光(例えば、波長13.5nm)を用いてステップアンドスキャン方式でマスク(原版)Rの回路パターンをウエハ(基板)Wに露光するEUV露光装置である。
露光装置1000は、光源部100と装置本体200によって構成される。光源部100及び装置本体200の各構成要素は、それぞれ真空容器101、201に収納される。真空容器101と201は、接続部120によって接続されている。真空容器101及び201並びに接続部120の内部は、EUV光の減衰を防ぐために、露光中、真空に維持される。
光源部100は、真空容器101の内部に、放電ヘッダ111、集光ミラー112、デブリフィルタ113、波長フィルタ114、差動排気機構115、アパーチャ116を有する。
集光ミラー112は、プラズマ発光部EPからほぼ等方的に放射されるEUV光を集光する回転楕円ミラーで構成される。デブリフィルタ113は、EUV光が発生する際に生じるデブリ(飛散粒子)の露光経路への侵入を低減する。波長フィルタ114は、発光部EPから発せられるEUV光以外の波長の光を除去する。差動排気機構115は、真空容器101から真空容器201に向けて段階的に内部圧力を減少させる。アパーチャ116は、集光ミラー112の集光点近傍に配置されたピンホール状の開口である。露光光としてのEUV光は、アパーチャ116を通過して装置本体200側に進む。
なお、本実施例では、光源部100として放電型プラズマ光源を使用しているが、レーザープラズマ光源など他の種類のEUV光源を使用してもよい。
装置本体200は、真空容器201の内部に、照明光学系210、マスクステージ220、投影光学系230、ウエハステージ240を有する。
照明光学系210は、EUV光を伝播してマスクRを照明する光学系である。照明光学系210は、第1光学ユニット211、第1の反射型インテグレータ212、第2光学ユニット213、第2の反射型インテグレータ214、補助ミラー215、開口絞り216、第3光学ユニット217、平面ミラー218、スリット219を有する。照明光学系210は、光路に沿ってこれらの部材を配置している。
照明光学系210は、集光の際に生じるボケ量を小さくする必要のある第3光学ユニット217を除く全てが全反射領域で使用されるため、ミラーの反射率を高め、効率の良くマスクRを照明することができる。
第1光学ユニット211は平行変換光学系として機能する。
第1の反射型インテグレータ212は、照明条件により交換可能な一又は複数(本実施例では一対の)インテグレータ212a及び212bを含む。図19を参照して後述するように、一対のインテグレータ212a及び212bは発散角が異なり、交換手段212cによって交換される。交換手段212cは、複数のインテグレータのうちの一つを光路に選択的に配置する第1選択部として機能すると共に第1の反射型インテグレータ212の発散角を変更する変更手段として機能する。反射型インテグレータ212の参照符号「212」は212aなどを総括する。また、後述するように、交換に伴って照明効率が向上するように第2の反射型インテグレータ214及び補助ミラー215は調整される。第1の反射型インテグレータ212は、第2の反射型インテグレータ214を均一に照明し、第1光学ユニット211からの光で2次光源として機能する複数の点光源を形成する。第1の反射型インテグレータ212は全反射領域で使用されるため、図2に示すように、X軸の極率RxとY軸の極率Ryが異なる複数のトロイダル面によって構成される。ここで、図2は、第1の反射型インテグレータ212の斜視図及び点線で示すA部の部分拡大斜視図である。なお、第1光学ユニット211において、図2に示すような区切られた領域を「素子」と呼ぶ場合がある。
第2光学ユニット213は、第1の反射型インテグレータ212からの光を第2の反射型インテグレータ214の方に偏向する偏向部材である。また、第2光学ユニット213は、第1の反射型インテグレータ212からの発散光を集光する機能も有する。
第2の反射型インテグレータ214は、マスクRを均一に照明するため、第2光学ユニット213からの光で複数の線状光源を形成する。複数の線状光源は3次光源として機能する。第2の反射型インテグレータ214は、図3(a)及び図3(b)のどちらかの反射型インテグレータを適用することができる。第2の反射型インテグレータ214は、母線の方向(母線方向G)が揃った複数の円筒反射面214aを備える。図3(a)は各円筒反射面が凸形状の場合、図3(b)は各円筒反射面が凹形状の場合を示している。なお、図2におけるHは、複数の円筒反射面の配列方向である。また、「円筒反射面」は完全な円筒形状から多少ずれた曲率を有していてもよく、本実施例では、これも含めて「円筒反射面」と呼んでいる。
第2の反射型インテグレータ214の母線方向Gに平行な両側の端面214bの近傍には、反射面が互いに対向して配置された一対の平面ミラー(補助ミラー)215a、215bが配置されている。平面ミラー215a及び215bの作用については後述する。なお、参照番号「215」は215aなどを総括する。
第2の反射型インテグレータ214で形成された3次光源からの光は、直接あるいは補助ミラー215を介して、開口絞り216に設けられた開口216aを通過する。開口絞り216の開口216aは有効光源の形状を定める。
第3光学ユニット217は、第2の反射型インテグレータ214からの光を円弧状に集光し、複数の2次光源それぞれからの光を、平面ミラー218を介して被照明面(マスク面)上で重ね合わせるための円弧変換光学系である。第2光学ユニット217は、凸面鏡217a及び凹面鏡217bを有し、マスクRの照明に好適な円弧照明領域を形成する。
平面ミラー218は、第3光学ユニット217からの光を、マスクRへ所定の角度で入射させるための偏向部材である。
第2の反射型インテグレータ214の各円筒反射面214aにより分割されて発散する光束は、第3光学ユニット217により円弧状に集光されて、スリット219の開口219a、ひいてはマスクR面上で、均一な照度分布をもつ円弧照明領域を形成する。円弧照明領域は、その曲率中心が投影光学系230の光軸(中心軸)AX1に一致するよう設定される。
スリット219は、マスクR上での照明領域を定める部材である。図7の平面図に示すように、スリット219は、円弧状の開口219aと、開口219aの幅を部分的に調節する可動部219bと、を有する。また、図7において、AIAは第2の反射型インテグレータ214及び第3光学ユニット217により形成された円弧状の照明領域である。照明領域AIAと開口219aによりマスクRの照明領域が決定される。
走査露光(ステップアンドスキャン方式)において、開口219aのスリット長手方向Xに照度ムラが存在すると、露光ムラの要因となる。この問題を解決するために、可動部219bを用いてスリット幅をスリット長手方向Xの位置に応じて調整する。これにより、露光領域全面で積算露光量を均一にして露光することができる。なお、走査露光中のスリット219は投影光学系230に対して静止している。
マスク(原版)Rは、反射型マスクであり、転写されるべき回路パターンが形成されている。回路パターンは、多層膜反射鏡と、その上に設けられたEUV吸収体などからなる非反射部によって形成される。マスクRは、マスクステージ(原版ステージ)220にチャックを介して載置され、マスクステージ220によって図1の矢印Y軸方向に駆動される。
投影光学系230は、複数(本実施例では6枚)の多層膜ミラーによって構成され、光軸AX1に対して軸外の円弧状の領域が良好な結像性能をもつように設計されている。投影光学系230は、像側テレセントリックな系で構成されている。物体側(マスクR側)は、マスクRに入射する照明光との物理的干渉を避けるために、非テレセントリックな構成となっている。例えば、本実施例においては、物体側主光線はマスクRの法線方向に対して6度程度傾いている。
マスクRから発せられた回折光は、投影光学系230を介してウエハ(基板)W上に達し、マスクRに形成された回路パターンがウエハW上に縮小投影される。ウエハWは、ウエハステージ240にチャックを介して載置され、ウエハステージ(基板ステージ)240によって矢印Y軸方向に駆動される。露光装置1000は、ステップアンドスキャン方式の露光装置であるため、マスクRとウエハWとを各ステージにより縮小倍率比の速度比で走査しながら、回路パターンの露光転写を行う。
次に、図3〜6を参照して、第2の反射型インテグレータ214が円弧状の領域を均一に照明する原理を説明する。図3は、前述したように、第2の反射型インテグレータ214の斜視図である。図4は、図3(a)に示す凸形状の円筒反射面214aでのEUV光の反射を説明するための部分拡大斜視図である。図5は、図4に示す円筒反射面214aの部分拡大断面図である。図6は、円筒反射面214aで反射したEUV光の角度分布を表す図である。
図3(a)に示すように、複数の円筒反射面214aを有する第2の反射型インテグレータ214に平行な照明光ILが入射すると、第2の反射型インテグレータ214の表面近傍に母線方向Gに伸びる線状の光源が形成される。この線状光源から放射されるEUV光の角度分布は円錐面状となっている。次に、この線状光源の位置を焦点とする第3光学ユニット217でEUV光を反射してマスクR又はそれと共役な面を照明することにより、円弧形状の照明が可能となる。
図4を参照して、第2の反射型インテグレータ214の作用を説明するために、一つの円筒反射面214aに照明光ILが入射した場合の反射光の振る舞いを説明する。今、一つの円筒反射面214aに、その中心軸(z軸)に垂直な面(xy面)に対してθの角度で照明光ILが入射する場合を考える。照明光ILの光線ベクトルP1を次式のように定義し、円筒反射面214aの法線ベクトルnを次式のように定義する。
すると、反射光の光線ベクトルP2は次式のようになる。
反射光の光線ベクトルを位相空間にプロットすれば、図5に示すように、直交座標上で半径r=cosθの円となる。即ち、反射光は円錐面状の発散光となり、この円錐面の頂点の近傍に2次光源が存在することになる。2次光源は、円筒反射面214aが図3(a)に示す凸形状であれば内部に虚像として存在し、図3(b)に示す凹形状であれば外部に実像として存在する。また、図5に示すように、円筒反射面214aが円筒面の一部であり、その中心角が2φである場合は、図6に示すように、反射光の光線ベクトルP2の存在範囲はxy平面上で中心角4φの円弧状領域Aとなる。
次に、2次光源の位置に焦点を持つ焦点距離fの回転放物面ミラーを設け、この反射鏡からfだけ離れた位置に被照明面を配置した場合を考える。2次光源から出た光は円錐面状の発散光になり焦点距離fの反射鏡で反射したのち平行光となる。このときの反射光は半径f×cosθで中心角4φの円弧状断面のシートビームになる。従って、図6に示す被照明面上の半径f×cosθで中心角4φの円弧状領域Aのみが照明される。
これまでは1つの円筒反射面214aに照明光ILが入射した場合の挙動について説明してきたが、第2の反射型インテグレータ214に照明光ILが入射した場合の挙動について説明する。図8は、照明光ILが入射する第2の反射型インテグレータ214の断面図である。図8において、IPは被照明面であり、マスク面と等価である。
第3光学ユニット217は、軸AX2を中心対称軸とした共軸系である。第3光学ユニット217は、開口絞り216の開口中心ACと被照明面IPとを互いに光学的なフーリエ変換の関係に配置している。即ち、開口絞り216は被照明面IPの瞳面に相当する。
第3光学ユニット217は、像側非テレセントリックである。第3光学ユニット217からの像側主光線の被照明面IPへの入射角度U1は、投影光学系230の物体側主光線の傾斜角と等しくなるように設定されている。また、被照明面IPの法線と主光線との間隔が被照明面IPに近づくにつれて狭くなる方向に主光線は傾斜している。例えば、本実施例は、入射角度U1を約6°に設定している。また、第3光学ユニット217は、被照明面IP上でのボケについても良好に補正されており、スポット径が5mm以下、望ましくは1mm以下になるように設定されている。
第3光学ユニット217を構成する凸面鏡217a及び凹面鏡217bへの主光線の入射角は、低入射角度、具体的には20°以下に設定されている。これにより、円弧変換光学系を1つの回転放物面ミラーで構成する場合よりも、被照明面IPへの集光の際に生じるボケ量を小さくして円弧照明領域への集光効率を高めることができる。また、スリット219におけるケラレによる光の損失を抑え、照明効率を向上することができる。
平面ミラー218で照明光を反射してマスクRの方向へはね上げることによって、円弧照明領域の円弧の向きは反転する。この場合、円弧照明領域の曲率中心は投影光学系230の光軸AX1とマスクRの交点に一致するように設定される。そして、前述したように入射角度U1を設定することによって、第3光学ユニット217の像側主光線と投影光学系230の物体側主光線とを、マスクRの前後で互いに一致させることが可能となる。
第2の反射型インテグレータ214の各円筒反射面214aで反射された光の角度分布は、前述した単一の円筒反射面での例と変わらない。従って、被照明面IPの一点に入射する光は、第2の反射型インテグレータ214への照明光ILの照射領域全域から到達する。照明光ILの光束径をD、第3光学ユニット217の焦点距離をfとすると、その角度広がり(即ち、集光NA)U2は、次式で表される。
このとき、円弧照明領域においては、円弧に沿った方向に多数の円筒反射面214aからの各光束が重畳されて照度の均一性を達成する。これにより、効率がよく均一な円弧照明を行うことが可能となる。
次に、図9を参照して、第2の反射型インテグレータ214と、第2の反射型インテグレータ214の両側に設けられた一対の平面ミラー215a及び215bの配置について説明する。図9において、IL1は第2の反射型インテグレータ214に入射する照明光ILにおける主光線を示している。主光線IL1は、第2の反射型インテグレータ214の中心付近のyz断面内を通過する。ACは、先に述べたように、開口絞り216の開口中心であり、第3光学ユニット217の瞳面の中心に相当する。この開口中心ACを原点としてxyz座標が記載されているが、z軸は第3光学ユニット217の光軸AX2と一致している。これにより、特許文献1とは異なり、有効光源の歪みを抑えることができる。
補助ミラー215は、第2の反射型インテグレータ214の照明領域を挟むように、第2の反射型インテグレータ214の各円筒反射面214aの母線方向Gに沿って対向して配置された一対の平面ミラー215a、215bを含む。図9では、補助ミラー215は固定されているように描かれているが、後述するように開口絞り216の開口形状に応じて、2枚の平面ミラー215a、215bの間隔を調整する調整機構(調整手段)215cを設けている。調整手段215cは、開口絞り216の開口形状の切り替えに応じて一対の平面ミラー215a及び215bをX軸方向に開口中心ACに関して等距離だけ移動して両者間の間隔を調整する。
開口絞り216は、開口216aが第2の反射型インテグレータ214の各円筒反射面214aの母線方向Gに垂直となるように、第2の反射型インテグレータ214の射出側に配置されている。図9に示される開口絞り216の開口形状は、標準的な照明モードにおける円形開口の例を示している。このように、開口絞り216は、光束を透過する開口216aと、光束を遮光する遮光部216bと、を有する。
有効光源分布の微調整のために、開口絞り216は第2の反射型インテグレータ214の各円筒反射面214aの母線方向Gに完全に垂直ではなく、若干(1〜2°程度)傾けて配置してもよい。本実施例では、このように垂直から僅かに傾けた場合も含めて、開口絞り216の配置を「円筒反射鏡の母線方向に垂直に配置」と記述している。また、有効光源分布の調整やテレセントリック性の度合いの調整を可能とするため、第2の反射型インテグレータ214に対する開口絞り216の角度を調整する駆動機構を設けてもよい。
次に、補助ミラー215の効果について説明する。本実施例では、有効光源分布の歪みを抑制するために、第2の反射型インテグレータ214の射出側に開口絞り216を配置し、第3光学ユニット217の光軸が開口絞り216の開口中心ACを通るように構成している。この際、考えられる最も単純な構成は、図10に示すように、補助ミラー215を用いることなく第2の反射型インテグレータ214の後に開口絞り216を配置する構成である。
しかしながら、図10に示すような構成は問題がある。この問題を、図11〜14を参照して説明する。図11〜図14は、図10に示す構成を第2の反射型インテグレータ214の反射面に垂直な方向(Y軸方向の上)から見た平面図であり、簡単のため、第2の反射型インテグレータ214と円弧状の照明領域AIAとの間の第3光学ユニット217を省略している。
図11において、第2光学ユニット213からの照明光ILは、図示した方向から第2の反射型インテグレータ214を照射する。IA1、IA2、IA3はそれぞれ、照明領域AIAの各観測点AIA1、AIA2、AIA3で有効光源分布が正円となるために必要な照明光ILを照射すべき領域である。領域IA1、IA2、IA3は、開口絞り216を中心として放射状に延びている領域である。
このとき注目すべきは、これらの領域の重なりである。図12〜14を用いて、領域IA1、IA2、IA3の重なりと、開口絞り216の開口216aを通過する光線の関係を説明する。
図12〜14における矢印は、第2の反射型インテグレータ214からの発散光を表したもので、その中の3つの方向の光線を代表としてa、b、cで表現している。光線a、b、cにおいて、実線は後段の系で照明光として利用される光線であり、点線で示されたものは、開口絞り216によってケラレて、照明光として利用されない光線である。
図12は、開口絞り216に近い位置で領域IA1〜IA3が重なった部分を示している。この部分からの発散光は、各観測点AIA1〜AIA3での有効光源分布全てに寄与していることが分かる。つまり、この部分からの光線a〜cは、無駄なく照明光として利用される。
図13に示すように、開口絞り216から少し離れた位置では、2つの領域が重なり、第2の反射型インテグレータ214からの発散光のうちの一部は開口絞り216でケラレて被照明面の照明には寄与しない。具体的には、図13に示す領域IA1とIA2のみが重なる部分では、光線b、cは照明光として利用されるが、光線aは開口絞り216によりケラレることになる。
図14に示すように、開口絞り216から更に離れた領域IA1〜IA3が重なることのない位置では、大部分の発散光が開口絞り216でケラレることになり、ほんの一部の光線しか照明光として利用されない。具体的には、図14に示す領域IA2の部分では、光線cのみが照明光として利用され、光線a、bは開口絞り216によりケラレる。他の領域でも同様に、光線a、b、cのうち、いずれか一つの光線しか照明光として利用されない。
このように、図10に示す構成は光利用効率を改善する余地があるため、本実施例は、第2の反射型インテグレータ214の両側に一対の補助ミラー215を配置している。
図15及び図16は補助ミラー215の効果を説明するための平面図である。VIA3で示される点線で囲まれた領域は、補助ミラー215がない場合、すなわち図12に示したような構成において、観測点AIA3で有効光源分布が正円となるために必要な照明光ILの照射領域であり、図11における領域IA3に対応する。図15では、平面ミラー215aが存在するため、観測点AIA3で有効光源分布が正円となるために必要な照明光ILの照射領域は、実線で示した領域IA30となる。平面ミラー215aを配置することで、有効光源の歪み抑制に必要な照射領域を、図11に示したような開口絞り216を中心として放射状に伸びる形状ではなく、それを平面ミラー215aで折り返した形状とすることができる。
これは観測点AIA2でも同様である。各観測点AIA1〜AIA3で、有効光源分布がいずれも正円となるために必要な照射領域は、図16に示すように、補助ミラー215で挟まれた領域となる。補助ミラー215を設けると、図11の構成と比較して、第2の反射型インテグレータ214に照明光ILを照射すべき範囲が狭くてよいことが分かる。また、図16に示す光線a、cは、図11の構成では開口絞り216によってケラレ、後段の系で照明光として利用されていなかったが、補助ミラー215によって、開口絞り216にケラレることなく、照明光として利用することができる。結果的に照明光ILのうち被照明面IPの照明に用いられる光線が増え、光利用効率が向上する。
このように一対の平面ミラー215a、215bを、照明光ILによる照射領域、結果的には複数の線状光源を挟むように、円筒反射面214aの母線方向Gに沿って対向して配置することにより、被照明面IPの光照明効率が向上する。平面ミラー215a、215bの間隔は、開口絞り216の開口216aの最外径と同じか、若干大きいことが光利用効率を高める上で好ましい。
次に、開口絞り216の切り替えにより、コヒーレンスファクタσを変える方法について述べる。開口絞り216と投影光学系230の瞳面とは互いに共役な関係にあるので、開口絞り216の開口形状、つまり光の透過パターンが投影光学系230の瞳面における分布と対応している。図17は、開口絞り216が有する開口部の形状の例を示す図である。より詳細には、図17(a)は通常照明(即ち、変形照明ではない通常の円形照明)の大σ照明、図17(b)は通常の円形照明の小σ照明、図17(c)は二重極照明、図17(d)は四重極照明、図17(e)は輪帯照明にそれぞれ対応している。このような幾つかの開口パターンを、例えば、一列に並べて用意しておき、図9に示す開口絞り駆動系216cにより順次切り替えることで、所望のコヒーレンスファクタσに交換することが可能である。このように、開口絞り駆動系216cは、複数の開口絞り216のうちの一つを光路に選択的に配置する第2選択部として機能する。
次に、所定のコヒーレンスファクタσに対して効率よく被照明面IPを照明するため、第1の反射型インテグレータ212の発散角や第1の反射型インテグレータ212を構成する素子一つ一つの角度を変更する効果について説明する。所定のコヒーレンスファクタσに対して効率よく被照明面IPを照明するため、補助ミラー215の間隔を変更する効果について説明する。所定のコヒーレンスファクタσに対して効率よく被照明面IPを照明するため、第2の反射型インテグレータ214の位置を変更する効果について説明する。
まず、通常照明において大σ照明から小σ照明に変更する方法を説明する。
図18は、コヒーレンスファクタσを大σから小σに変更するため、開口絞り216のみを変更したときの第2の反射型インテグレータ214の反射面に垂直な方向から見た平面図である。IA1、IA2、IA3はそれぞれ、照明領域AIAの各観測点AIA1、AIA2、AIA3で小σの有効光源分布が正円となるために必要な照明光ILを照射すべき領域である。領域IA1、IA2、IA3に重なりはなく、光利用効率は低い。これは、開口絞り216の開口216aと第2の反射型インテグレータ214が離れていることに起因する問題であり、開口絞り216の外径(Y軸方向)と合っていないためである。
また、照明光ILによる照明領域ILAは領域IA1、IA2、IA3以外のマスクRの照明に寄与しない部分まで広がっているため、光利用効率が低くなっている。
図19は第1の反射型インテグレータ212、第2の反射型インテグレータ214、開口絞り216の関係を示す断面図である。具体的には、図19(a)は、図17(a)に示す大σ照明に対応する開口絞り216を使用した場合の三者の関係を示す断面図である。図19(b)は、図17(b)に示す小σ照明の開口絞り216を使用した場合の三者の関係を示す断面図である。図19(c)は、図19(b)において小σの開口絞り216を使用して、第1の反射型インテグレータ212の発散角、第2の反射型インテグレータ214のY軸方向の位置を変更した場合の三者の関係を示す断面図である。図19(c)は、図19(b)と異なり、第1の反射型インテグレータ212の発散角をθ1からθ2に変更することによって第2の反射型インテグレータ214を必要最小限の領域で照明していることが分かる。θ1>θ2が成り立つ。本実施例では曲率の違う第1の反射型インテグレータ212aと212bを交換手段212cによって切り替えることによって発散角を変更している。
また、図19(c)は、図19(b)と異なり、第2の反射型インテグレータ214を移動手段214cによってY軸方向に移動し、開口絞り216の開口216aの外径(Y軸方向)とあわせている。これにより、図19(a)のときの照明光IL、反射型インテグレータ214、開口絞り216の位置関係をそのまま比例縮小した構成を実現している。
図20は図19(c)に示す構成を第2の反射型インテグレータ214の反射面に垂直な方向から見た平面図である。図20においては、平面ミラー215a、215bの間隔を開口絞り216の開口216aの最外径と同じか、若干大きい程度に調整し、開口絞り216の開口216aの外径(X軸方向)に合わせている。図20から理解されるように、各観測点AIA1〜AIA3で、有効光源分布がいずれも正円となるために必要な照射領域は、図16に示す大σの開口絞り216を使用したときの照射領域を比例縮小したものとなっている。これによって光利用効率を落とすことなく大σから小σへ変更することができる。
次に、図17(c)に示す二重極照明に対応する開口絞り216に変更する方法を説明する。
図21は、コヒーレンスファクタσを大σ照明から二重極照明に変更するため、開口絞り216のみを変更したときの第2の反射型インテグレータ214の反射面に対して垂直な方向から見た平面図である。IA1、IA2、IA3はそれぞれ、照明領域AIAの各観測点AIA1、AIA2、AIA3での有効光源分布が二重極照明となるために必要な照明光ILを照射すべき領域である。
図21から分かるように、二重極照明で必要な照明光ILを照射すべき領域は2つの領域に分かれており、大σ照明用の第1の反射型インテグレータ212では不必要に広い領域を照明している。このため、第1の反射型インテグレータ212を交換することによって光利用効率を向上することができる。また、領域IA1、IA2、IA3はそれぞれの重なりが少なく、光利用効率が悪い。これは補助ミラー215が大σ照明のときと同じ間隔であり、二重極照明の開口絞り216の外径(X軸方向)と合っていないためである。そのため、大σ照明から小σ照明に変更したときと同じように、補助ミラー215の間隔を狭めることが好ましい。
図22は、第1の反射型インテグレータ212から開口絞り216までを屈折系で表現した断面図であり、第2インテグレータ214については省略しているが、開口絞り216とほぼ一致していると考えることができる。
図22(a)は、大σ照明の場合を示している。図22(a)は、第1の反射型インテグレータ212が、発散角θ1を有する大σ照明用の第1の反射型インテグレータ212aを使用する場合を示している。図22(a)においては、第1インテグレータ212aによる二次光源から発する中心光線は全て光軸AX3とほぼ平行に発せられ、開口絞り216上で重畳されている。
一方、図22(b)は、二重極照明の場合を示している。図22(b)は、第1の反射型インテグレータ212が、発散角θ3を有し、角度が付けられた素子のペアを複数有する二重極照明用の第1の反射型インテグレータ212baを使用する場合を示している。第1の反射型インテグレータ212baによる二次光源から発する中心光線は、第1の反射型インテグレータ212baを構成する素子一つ一つに異なる二つの角度を持たせているため光軸AX3に対して異なる2つの角度を持っている。このため、開口絞り216上の二つの領域を重畳するように照明している。図22(b)に示すように、二次光源から発する中心光線に光軸AX3と異なる2つの角度を持たせるためには、図23に示すように、第1の反射型インテグレータ212baを構成する素子に異なる二つの傾斜角度(偏向作用)を与えればよい。
図23(a)は、第1の反射型インテグレータ212baの反射面を垂直方向(Y軸方向)から見た平面図と、その右側に水平方向(X軸方向)から見た断面図と、その下側に奥行き方向(Z軸方向)から見た断面図を示している。図23(b)は、図23(a)の点線で囲った範囲の部分拡大斜視図である。
第1の反射型インテグレータ212baは、図22(b)に示すように発散角θ1とは異なる発散角θ3を有する。また第1の反射型インテグレータ212baは、図23(a)に示すように、X軸方向から見ると鋸歯状又は山状に素子212ba及び212baからなるペアが複数並んでおり、各素子には角度が付けられている。また、第1の反射型インテグレータ212baは、図23(a)に示すように、Z軸方向から見ると、素子の上面は一定の高さになっている。図23(b)から分かるように、第1の反射型インテグレータ212baを構成する各素子は矢印の方向に向かって盛り上がるように傾斜している。
図24は、図21において、図23に示す第1の反射型インテグレータ212baを使用して補助ミラー215の間隔を狭めた場合に光利用効率が改善した状態を示す平面図である。図24から分かるように、二重極照明で必要な照明すべき領域ILA1及びILA2が効率良く照明されている。また、補助ミラー215の間隔は開口絞り216の外径(X軸方向)に合っており、領域IA1、IA2、IA3の重なりが増えて、図21と比較して光利用効率が改善している。
図17(d)に示す四重極形状の開口絞り216を使用する場合、第1の反射型インテグレータ212は、図25に示す第1の反射型インテグレータ212bbを使用すればよい。第1の反射型インテグレータ212bbは、その複数の素子に異なる四つの傾斜角度(偏向作用)を与えている。
図25(a)は、第1の反射型インテグレータ212bbの反射面を垂直方向(Y軸方向)から見た平面図と、その右側に水平方向(X軸方向)から見た断面図と、その下側に奥行き方向(Z軸方向)から見た断面図を示している。図25(b)は、図25(a)の点線で囲った範囲の部分拡大斜視図である。
第1の反射型インテグレータ212bbは、図25(a)に示すように、X軸方向及びZ軸方向のそれぞれから見ると、平坦部と傾斜部が交互に繰り返されるペアが複数並んでおり、各素子には角度が付けられている。また、図25(a)及び図25(b)から分かるように、第1の反射型インテグレータ212bbは、矢印の方向に向かって盛り上がるように傾斜している四種類の素子212bb〜212bbの組を含んでいる。これにより、図26に示すように、四重極照明で必要な照明すべき4つの領域ILAが効率良く照明することができる。図26は、四重極照明において、図25に示す第1の反射型インテグレータ212bbを使用して光利用効率が改善した状態を示す平面図である。なお、補助ミラー215の間隔を調節してもよいことは上述の例と同様である。
図17(e)に示す輪帯形状の開口絞り216を使用する場合、第1の反射型インテグレータ212は、図27に示す第1の反射型インテグレータ212bcを使用すればよい。第1の反射型インテグレータ212bcは、その複数の素子に異なる多数の傾斜角度(偏向作用)を与えている。
図27(a)は、第1の反射型インテグレータ212bcの反射面を垂直方向(Y軸方向)から見た平面図と、その右側に水平方向(X軸方向)から見た断面図と、その下側に奥行き方向(Z軸方向)から見た断面図を示している。図27(b)は、図25(a)の点線で囲った範囲の部分拡大斜視図である。
第1の反射型インテグレータ212bcは、図27(a)に示すように、X軸方向及びZ方向のそれぞれから見ると、傾斜角度が変化する複数の傾斜部が並んでおり、各素子には角度が付けられている。また、図27(a)及び図27(b)から分かるように、第1の反射型インテグレータ212bcは、矢印の方向に向かって盛り上がるように傾斜している複数の素子を含んでいる。これにより、図28に示すように、輪帯照明で必要な照明すべき輪帯状の領域ILAが効率良く照明することができる。図28は、輪帯照明において、図27に示す第1の反射型インテグレータ212bcを使用して光利用効率が改善した状態を示す平面図である。なお、補助ミラー215の間隔を調節してもよいことは上述の例と同様である。
本実施例では図17に示す開口絞り216の形状を例に説明してきたが、それらの形状に限定することなく様々な形状に適用することができる。
露光において、光源部100で生成されたEUV光は接続部120を介して装置本体200の照明光学系210に導入されて形状と光強度分布が整えられて被照明面であるマスク面を照明領域AIAで均一に照明する。その際、本実施例は、開口絞り駆動部(第2選択部)216cによる開口絞りの選択(即ち、有効光源の形状の選択)に応じて、交換手段(第1選択部)212cによる選択と、調整手段215cによる調節の両方を行っている。交換手段(第1選択部)212cによる第1の反射型インテグレータ212の選択によって光利用効率を向上することができる。また、調整手段215cによる補助ミラー215a及び215bの間隔の調節によって有効光源の歪みを抑えて良好な照明を行うことができると共に光利用効率を向上することもできる。但し、本発明は、開口絞り駆動系216cによる開口絞りの選択に応じて、交換手段212cによる選択と調整手段215cによる調節の少なくとも一方が行われる場合も許容する。マスクパターンは投影光学系230を介してウエハWに投影されるが、有効光源の歪みが抑えられているので解像度の高い露光を提供することができる。
デバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)の製造方法は、前述のいずれかの実施例の露光装置を使用して感光剤を塗布した基板(ウエハ、ガラスプレート等)を露光する工程と、その基板を現像する工程と、他の周知の工程と、を経ることにより製造される。
本実施例の露光装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す第1の反射型インテグレータの斜視図及び部分拡大図である。 図1に示す第2の反射型インテグレータに適用可能な反射型インテグレータの斜視図である。 図3(a)に示す第2の反射型インテグレータの部分拡大斜視図である。 図4に示す円筒面で反射した光束の角度分布を説明する断面図である。 図5に示す円筒面で反射した光束により円弧領域が形成されることを示す図である。 図1に示すスリットの平面図である。 図1に示す第2の反射型インテグレータ近傍の部分拡大断面図である。 図1に示す第2の反射型インテグレータの近傍の斜視図である。 図9に示す補助ミラーを設けない場合の斜視図である。 図10に示す構成の問題を説明するための平面図である。 図10に示す構成の問題を説明するための平面図である。 図10に示す構成の問題を説明するための平面図である。 図10に示す構成の問題を説明するための平面図である。 図9に示す補助ミラーの効果を説明するための平面図である。 図9に示す補助ミラーの効果を説明するための平面図である。 図1に示す開口絞りに適用可能な二種類の切換え可能な開口絞りの平面図である。 図1に示す開口絞りを小σの開口絞りにしたときの平行光照射領域を示す平面図である。 開口絞りを小σ用に変更したときに、第1の反射型インテグレータの発散角と第2の反射型インテグレータ位置を変更した効果を説明する図である。 図19(c)の平面図である。 大σ照明から二重極照明に変更した場合に開口絞りのみを変更したときの平面図である。 大σ照明の場合と二重極照明の場合に第1の反射型インテグレータから開口絞りまでを屈折系で表現した断面図である。 図22(b)に示す第1の反射型インテグレータの平面図、断面図及び部分拡大斜視図である。 図21において、図23に示す第1の反射型インテグレータを使用すると共に補助ミラーの間隔を狭めて光利用効率を改善した状態を示す平面図である。 四重極照明用の第1の反射型インテグレータの平面図、断面図及び部分拡大斜視図である。 四重極照明において、図25に示す第1の反射型インテグレータを使用して光利用効率が改善した状態を示す平面図である。 輪帯照明用の第1の反射型インテグレータの平面図、断面図及び部分拡大斜視図である。 輪帯照明において、図27に示す第1の反射型インテグレータを使用して光利用効率が改善した状態を示す平面図である。
符号の説明
210 照明光学系
211 第1光学ユニット
212a、212b、212ba−c 第1の反射型インテグレータ
212c 交換手段(第1選択部)
213 第2光学ユニット
214 第2の反射型インテグレータ
214a 円筒反射面
214c 移動手段
215a、215b 平面ミラー
215c 調整手段
216 開口絞り
216c 開口絞り駆動系(第2選択部)
217 第3光学ユニット
218 平面ミラー
219 スリット
1000 露光装置

Claims (8)

  1. 被照明面を照明する照明光学系であって、
    光源からの光で複数の光源を形成する第1の反射型インテグレータと、
    母線方向が揃った複数の円筒反射面を有し、前記第1の反射型インテグレータからの光で複数の線状光源を形成する第2の反射型インテグレータと、
    前記複数の線状光源を挟むように、前記円筒反射面の母線方向に沿って対向して配置された一対の平面ミラーと、
    前記被照明面に対して光学的にフーリエ変換の関係を有し、前記円筒反射面の母線方向に垂直な方向に前記第2の反射型インテグレータの射出側に配置され、開口形状が切り替え可能な開口絞りと、
    前記開口絞りの前記開口形状の切り替えに応じて前記一対の平面ミラーの間隔を調整する調整手段と、
    を有することを特徴とする照明光学系。
  2. 被照明面を照明する照明光学系であって、
    光源からの光で複数の光源を形成し、発散角が異なる複数の第1の反射型インテグレータと、
    前記複数の第1の反射型インテグレータのうちの一つを光路に選択的に配置する第1選択部と、
    母線方向が揃った複数の円筒反射面を有し、前記第1の反射型インテグレータからの光で複数の線状光源を形成する第2の反射型インテグレータと、
    前記複数の線状光源を挟むように、前記円筒反射面の母線方向に沿って対向して配置された一対の平面ミラーと、
    前記被照明面と光学的にフーリエ変換の関係を有する位置に配置されると共に、前記円筒反射面の母線方向に垂直な方向に前記第2の反射型インテグレータの射出側に配置され、開口パターンが異なる複数の開口絞りと、
    前記複数の開口絞りのうちの一つを光路に選択的に配置する第2選択部と、
    前記一対の平面ミラーの間隔を調整する調整手段と、
    を有し、
    前記第2選択部による選択に応じて前記第1選択部による選択と前記調整手段による調整の少なくとも一方を行うことを特徴とする照明光学系。
  3. 前記開口絞りの前記開口形状の切り替えに応じて前記円筒反射面の母線方向に垂直な前記方向に前記第2の反射型インテグレータを移動する移動手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  4. 前記複数の第1の反射型インテグレータの少なくとも一つは、互いに異なる偏向作用を有する複数の素子を有することを特徴とする請求項2に記載の照明光学系。
  5. 路に沿って前記第1の反射型インテグレータと前記第2の反射型インテグレータとの間に前記第1の反射型インテグレータからの発散光を集光する光学ユニットを更に有することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の照明光学系。
  6. 前記開口絞りは、変形照明を形成する形状を有することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の照明光学系。
  7. 原版を照明する請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の照明光学系と、
    原版のパターンを基板に投影する投影光学系と、
    を有することを特徴とする露光装置。
  8. 請求項7に記載された露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とするデバイスの製造方法。
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