JP5137849B2 - ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとしての置換インドリル−アルキル−アミノ−誘導体 - Google Patents

ヒストンデアセチラーゼのインヒビターとしての置換インドリル−アルキル−アミノ−誘導体 Download PDF

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Description

本発明はヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害酵素活性を有する化合物に関する。本発明は更に、それらの製造方法、それらを含んでなる組成物並びに、HDACを阻害するための、そして医薬としての、例えば、癌及び乾癬のような増殖性状態を抑制するための医薬としての、インビトロ及びインビボ双方のそれらの使用にも関する。
核のヒストンは、遺伝子の転写並びに、複製、修復、組み換え及び染色体分離のような他のDNAテンプレート過程を制御する役目をもつ機構の不可欠な、動的成分として知られる。それらはアセチル化、リン酸化、メチル化、ユビキチン化及びADPリボシル化を包含する翻訳後修飾の対象である。
本明細書で「HDAC」と呼ばれる1種又は複数のヒストンデアセチラーゼは、核のヌクレオソームのヒストンH2A、H2B、H3及びH4を包含する、タンパク質のリシン残基上のアセチル修飾物の除去を触媒する酵素である。HDACは、本明細書で「HAT」と呼ばれる1種又は複数のヒストンアセチルトランスフェラーゼと一緒に、ヒストンのアセチル化レベルを制御する。ヌクレオソームのヒストンのアセチル化の平衡は多数の遺伝子の転写に重要な役割を果たす。ヒストンのアセチル化低下は遺伝子転写の後退をもたらす凝縮されたクロマチン構造を伴ない、他方アセチル化されたヒストンは、より開放されたクロマチン構造及び転写の活性化を伴なう。
11種の、構造的に関連したHDACが記載されており、2群に分類される。第I群のHDACはHDAC1、2、3、8及び11よりなり、他方第II群のHDACはHDAC4、5、6、7、9及び10よりなる。第3群のHDACのメンバーは第I群及び第II群のHDACと構造的には関連していない。第I/II群のHDACは亜鉛依存性機序により作動し、他方第III群のHDACはNAD依存性である。
ヒストンに加えて、その他のタンパク質、とりわけp53、GATA−1及びE2Fのような転写因子;グルココルチコイド受容体、甲状腺ホルモン受容体、エストロゲン受容体のような核受容体;並びにpRbのような細胞周期制御タンパク質もまた、アセチル化のための基質であった。タンパク質のアセチル化は、p53の安定化、コファクターの採用及び増加したDNA結合のようなタンパク質の安定化と関連付けられてきた。p53は、DNA損傷のような種々のストレス信号に反応して細胞周期の停止又は細胞死を誘発する可能性がある腫瘍サプレッサーである。p53誘発の細胞周期停止の主要標的はp21遺伝子であるように見える。p53によるその活性化の次に、p21は、G1及びG2相の両方における細胞周期停止、老衰期間中のその調節過剰及び増殖している細胞核の抗原とのその相互反応をもたらすサイクリン/サイクリン依存性キナーゼ複合物とのその関連により特定されてきた。
HDACのインヒビターの研究により、それらが細胞周期停止、細胞分化、細胞死及び形質転換された表現型の逆転において重要な役割を果たすことが示される。
例えば、インヒビターのトリコスタチンA(TSA)はG1及びG2相の両方において細胞周期停止を誘発し、異なる細胞系列の形質転換表現型を逆転し、そしてフレンド白血病細胞及び他の細胞の分化を誘発する。TSA(及びスベロイルアニリドヒドロキサム酸SAHA)はマウスにおいて、細胞増殖を阻害し、末端の分化(terminal di
fferentiation)を誘発し、そして腫瘍の形成を抑制することが報告された(非特許文献1参照)。
トリコスタチンAはまた、繊維症、例えば肝繊維症及び肝硬変の処置に有用であることが報告された(特許文献1参照)。
HDACインヒビターの薬作用発生団は、HDACの亜鉛含有活性部位と相互反応する金属結合領域、リンカー領域及び、活性部位の縁上の残基と相互反応する表面認識領域又はキャッピング領域よりなる。
HDACのインヒビターはまた、p21遺伝子の発現を誘発することが報告されている。これらのインヒビターによるp21遺伝子の転写活性化は、p21プロモーター領域における、ヒストンH3及びH4のアセチル化の後のクロマチン再形成により促進される。p21のこの活性化はp53−非依存性の様態で起り、従ってHDACインヒビターは多数の腫瘍の証明の、突然変異p53遺伝子をもつ細胞中で作用する。
更にHDACインヒビターは宿主の免疫反応の増強及び腫瘍脈管形成の抑制のような間接的作用をもつことができ、従って原発腫瘍の増殖を抑制し、転移を妨げることができる(非特許文献2参照)。
以上を考察すると、HDACインヒビターは、突然変異p53遺伝子をもつ腫瘍を包含する細胞増殖疾患又は状態の処置に大きな可能性をもつことができる。
2003年8月14日公開の特許文献2はヒストンデアセチラーゼのインヒビターとしての2環式ヒドロキサメートを開示している(特許文献2参照)。
なかでも2003年9月18日に公開された特許文献3、4、5、6、7、8、9、10はヒストンデアセチラーゼのインヒビターとしての置換ピペラジニルピリミジニルヒドロキサム酸を開示しており、特許文献8は更にR306465を開示している(特許文献3〜10参照)。
2003年10月9日公開の特許文献11はHDACインヒビターとしての、ピペラジン結合を含んでなるカルバミン酸化合物を開示している(特許文献11参照)。
2003年10月23日公開の特許文献12はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしての置換ピペラジニルフェニルベンズアミド化合物を開示している(特許文献12参照)。
2003年11月13日公開の特許文献13はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのベンズアミドを開示している(特許文献13参照)。
2004年1月29日に公開の特許文献14はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのアリール基とヒドロキサメート間にアルキルリンカーを含有する誘導体を開示している(特許文献14参照)。
2004年2月12日公開の特許文献15はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしての、(ヘテロ)アリールアルケニル置換2環式ヒドロキサメートを開示している(特許文献15参照)。
2004年6月24日公開の特許文献16は薬理学的物質としてのアリーレン−カルボ
ン酸(2−アミノ−フェニル)−アミド誘導体を開示している(特許文献16参照)。
2004年7月29に公開の特許文献17は抗炎症及び抗腫瘍作用をもつN−ヒドロキシ−ベンズアミドの誘導体を開示している(特許文献17参照)。
2004年7月29日公開の特許文献18はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしての、置換アリールヒドロキサメート誘導体を開示している(特許文献18参照)。
2004年、8月19日に公開の特許文献19は薬理学的物質としてのモノ−アシル化O−フェニレンジアミン誘導体を開示している(特許文献19参照)。
2004年8月19日公開の特許文献20はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのジアミノフェニレン誘導体を開示している(特許文献20参照)。
2004年8月26日公開の特許文献21はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのベンズアミド誘導体を開示している(特許文献21参照)。
2004年8月26に公開の特許文献22はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのインドール、ベンズイミダゾール及びナフトイミダゾールを開示している(特許文献22参照)。
2004年9月30日に公開の特許文献23はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしての非芳香族複素環式環系に結合されたヒドロキサメートを開示している(特許文献23参照)。
2004年10月14日公開の特許文献24はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのオキシム誘導体を開示している(特許文献24参照)。
2004年10月28日に公開の特許文献25はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのヒドロキサメート誘導体を開示している(特許文献25参照)。
2005年、3月31に公開の特許文献26はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのベンズイミダゾールを開示している(特許文献26参照)。
2005年、4月7日に公開の特許文献27及び28はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのベンズアミドを開示している(特許文献27、28参照)。
2005年5月6日に公開された特許文献29はヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのアシル尿素に結合された及びスルホニル尿素に結合されたヒドロキサメートを開示している(特許文献29参照)。
2005年5月6日に公開の特許文献30はまた、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしての二アリール結合ヒドロキサメートを開示している(特許文献30参照)。
2005年8月18日に公開の特許文献31は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのチアゾリルヒドロキサム酸及びチアジアゾリルヒドロキサム酸を開示している(特許文献31参照)。
2005年9月22日に公開の特許文献32は、ヒストンデアセチラーゼインヒビターとしてのヘテロ五環式ヒドロキサム酸を開示している(特許文献32参照)。
2005年10月6日に公開の特許文献33は、ヒストンデアセチラーゼとしてのアルケニルベンズアミドを開示している(特許文献33参照)。
本発明の化合物は構造、それらの薬理作用及び/又は薬理学的効力において先行技術と異なる。
解決するべき問題は、増加した生体利用能及び/又はインビボの効力を有する、高い酵素活性及び細胞活性をもつヒストンデアセチラーゼインヒビターを提供することである。
本発明の新化合物は前記の問題を解決する。本発明の化合物は優れたヒストンデアセチラーゼ阻害酵素活性及び細胞活性を示す。それらはp21遺伝子を活性化する高い能力を有する。それらは望ましい薬物動態学的プロファイル及びP450酵素に対する低い親和性をもつことができ、それがより広い安全範囲をも許容する、不都合な薬物−薬物相互作用の危険性を軽減する。
本化合物の有利な特徴は代謝安定性、溶解度及び/又はp21誘発能であることができる。
Geerts et al.,欧州特許第0 827 742号明細書、1998年3月11日公開 欧州特許第1472216号明細書 欧州特許第1485099号明細書 欧州特許第1485348号明細書 欧州特許第1485353号明細書 欧州特許第1485354号明細書 欧州特許第1485364号明細書 欧州特許第1485365号明細書 欧州特許第1485370号明細書 欧州特許第1485378号明細書 欧州特許第1492534号明細書 欧州特許第1495002号明細書 欧州特許第1501508号明細書 国際公開出願第04/009536号パンフレット 欧州特許第1525199号明細書 欧州特許第1572626号明細書 欧州特許第1581484号明細書 欧州特許第1585735号明細書 欧州特許第1592667号明細書 欧州特許第1590340号明細書 欧州特許第1592665号明細書 国際公開出願第04/072047号パンフレット 欧州特許第1608628号明細書 欧州特許第1613622号明細書 欧州特許第1611088号明細書 国際公開出願第05/028447号パンフレット 国際公開出願第05/030704号パンフレット 国際公開出願第05/030705号パンフレット 国際公開出願第05/040101号パンフレット 国際公開出願第05/040161号パンフレット 国際公開出願第05/075469号パンフレット 国際公開出願第05/086898号パンフレット 国際公開出願第05/092899号パンフレット Finnin et al.,Nature,401:188−193.1999 Mai et al.,Medicinal Research Reviews,25:261−309,2005
本発明は式(I)
Figure 0005137849
[式中、
nは0又は1であり、そしてnが0である時は直接結合が意図されており、
mは0、1又は2であり、そしてnが0である時は直接結合が意図されており、
pは0又は1であり、そしてnが0である時は直接結合が意図されており、
Xはそれぞれ独立してN又はCHであり、
Yはそれぞれ独立してO、NH、N−C1−6アルキル、CH又はCHであり、そしてYがCHである時は、置換基は環式構造物のY原子に結合されており、
はヒドロキシ又は式(a−1)
Figure 0005137849
の基であり、ここで
はヒドロキシ又は−NHであり、
10は水素、チエニル、フラニル又はフェニルであり、そしてチエニル、フラニル又はフェニルはそれぞれ、場合によりハロ、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フェニル、C1−6アルキル、(ジC1−6アルキル)アミノ、C1−6アルキルオキシ、フェニルC1−6アルキルオキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニル、ポリハロC1−6アルキルオキシ、ポリハロC1−6アルキル、C1−6アルキルスルホニル、ヒドロキシカルボニルC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、アミノスルホニル、アミノスルホニルC1−6アルキル、イソオキサゾリル、アミノカルボニル、フェニルC2−6アルケニル、フェニルC3−6アルキニル又はピリジニルC3−6アルキニルで置換されていてもよく、
、R及びRはそれぞれ独立して水素、−NH、ニトロ、フラニル、ハロ、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、トリフルオロメチル、チエニル、フェニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルC1−6アルキル又は−C≡C−CH−R11であり、ここで
11は水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミノ又はC1−6アルキルオキシであり、
はC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルキルアミノカルボニル又はC1−6アルキルオキシカルボニルであり、
は水素、C1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシカルボニル又はC1−6アルキルアミノカルボニルであるか、あるいは
及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋により架橋されていてもよく(すなわち環式環系を形成する)、
は水素、C1−6アルキル、−C(=O)−CHR1213又は−S(=O)−N(CHであり、ここで
12及びR13はそれぞれ独立して水素、アミノ、C1−6アルキル又はアミノC1−6アルキルであり、そして
は水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1−6アルキル,ポリハロC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−6アルキルカルボニルアミノ、C1−6アルキルオキシ又はモノ−もしくはジ(C1−6アルキル)アミノである]
の化合物、それらのN−オキシド、製薬学的に許容できる付加塩及び立体化学的異性体を対象とする。
置換基から二環式環系中に引かれた線は、その結合が二環式環系の適当な環原子のいずれにも結合されることができることを示す。
用語「ヒストンデアセチラーゼインヒビター」又は「ヒストンデアセチラーゼのインヒビター」は、ヒストンデアセチラーゼと相互反応することができ、その活性、より具体的にはその酵素活性を阻害することができる化合物を特定するために使用される。ヒストンデアセチラーゼ酵素活性を阻害する方法は、ヒストンからアセチル基を除去するヒストンデアセチラーゼの能力を減少させる方法を意味する。このような阻害は好ましくは特異的である、すなわちヒストンデアセチラーゼインヒビターが何か他の、無関係の生物学的効果をもたらすために要するインヒビターの濃度より低い濃度で、ヒストンからアセチル基を除去するためのヒストンデアセチラーゼの能力を低下させる。
以上の定義及び以後に使用される、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを包含し、C1−6アルキルは例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピル、ペンチル、2−メチルーブチル、ヘキシル、2−メチルペンチル等のような、1〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖飽和炭化水素基を定義し、C2−6アルケニルは、例えば、エテニル、2−プロペニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、3−メチル−2−ブテニル、等のような、1個の二重結合を含有し、そして2〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖炭化水素基を定義し、C3−6アルキニルは例えば2−プロピニル、3−ブチニル、2−ブチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、3−ヘキシニル、等のような、1個の三重結合を含有し、そして3〜6個の炭素原子を有する直鎖及び分枝鎖の炭化水素基を定義し、ポリハロC1−6アルキルは3個の同一の又は異なるハロ置換基を含有するC1−6アルキル、例えばトリフルオロメチルを定義し、そしてC3−7シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘプチル等のような3〜6個の炭素を有する環式炭化水素基を包含する。
製薬学的に許容できる付加塩は、製薬学的に許容できる酸付加塩及び製薬学的に許容できる塩基の付加塩を包含する。前記の製薬学的に許容できる酸付加塩は、式(I)の化合物が形成することができる治療的に有効な無毒の酸付加塩形態を含んでなることを意味する。塩基性を有する式(I)の化合物は、前記の塩基形態を適当な酸で処理することにより、それらの製薬学的に許容できる酸付加塩に転化させることができる。適当な酸は例えば、ハロゲン化水素酸(例えば塩酸又は臭化水素酸)、硫酸、硝酸、リン酸等の酸のような無機酸、あるいは例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、琥珀酸(すなわちブタンジオン酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノ−サリチル酸、パモエ酸等の酸のような有機酸を含んでなる。酸性を有する式(I)の化合物は、前記の酸形態を適当な有機又は無機塩基で処理することにより、それらの製薬学的に許容できる塩基付加塩に転化させることができる。適当な塩基塩形態は例えば、アンモニウム塩、アルカリ及びアルカリ土類金属塩(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩等)、有機塩基との塩(例えばベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩)及び、例えばアルギニン、リシン等のようなアミノ酸との塩を含んでなる。用語の「酸又は塩基付加塩」はまた、式(I)の化合物が形成することができる水和物及び溶媒付加物形態を含んでなる。このような形態の例は例えば、水和物、アルコラート等である。本明細書で使用される用語「式(I)の化合物の立体化学的異性体」は、式(I)の化合物が所有することができる、同一配列の結合により結合された同一原子よりなるが、互換性でない異なる三次元構造を有するすべての可能な化合物を定義する。別に言及され又は示されない限り、化合物の化学名は、該化合物が所有することができるすべての可能な立体化学的異性体の混合物を包含する。該混合物は該化合物の基礎分子構造のすべてのジアステレオマー及び/又はエナンチオマーを含有することができる。純粋な形態物又は相互に混合された、双方の、式(I)の化合物のすべての立体化学的異性体が本発明の範囲内に包含されることが意図されている。
式(I)の化合物のN−オキシド形態はそこで、1個又は複数の窒素原子がいわゆるN−オキシド、特にその1個又は複数のピペリジン−、ピペラジン又はピリダジニル−窒素がN−酸化されているN−オキシドに酸化されている、式(I)化合物を含んでなることを意味する。幾つかの式(I)化合物はまた、それらの互変異性体として存在することができる。前記の式中には明白に記載されていないが、このような形態物は本発明の範囲内に包含されることが意図される。用語「式(I)の化合物」はまた、以後使用される時はいつも、製薬学的に許容できる付加塩及びすべての立体異性体をも包含することを意味する。本明細書で使用される用語「ヒストンデアセチラーゼ」及び[HDAC]は、ヒストンのN−末端のリシン残基のε−アミノ基からアセチル基を除去する酵素の1族のいずれか1個を表すことが意図される。文脈により別に示されない限り、用語「ヒストン」はあらゆる種からのH1、H2A、H2B、H3、H4及びH5を包含するいずれかのヒストンタンパク質を表すことを意味する。ヒトのHDACタンパク質又は遺伝子生産物はそれらに限定されることなく、HDAC−1、HDAC−2、HDAC−3、HDAC−4、HDAC−5、HDAC−6、HDAC−7、HDAC−8、HDAC−9、HDAC−10及びHDAC−11を包含する。ヒストンデアセチラーゼはまた、原生動物又はカビ真菌源から誘導することができる。
興味深い化合物の第1の群は、1項又は複数の以下の制約が適用される式(I)の化合物よりなる:
a)nが1であり、
b)pが0であり、
c)XがそれぞれNであり、
d)YがそれぞれCHであり、
e)Rがヒドロキシであり、
f)RがC1−6アルキルであり、
g)R及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋で架橋されていてもよく、
h)Rが水素であり、
i)RがC1−6アルキルであり、そして
j)Rが水素である。
興味深い化合物の第2の群は、1項又は複数の以下の制約が適用される第1の群の化合物よりなる:
a)nが1であり、
b)pが0であり、
c)YがそれぞれCHであり、
d)R10が水素であり、
e)R、R及びRがそれぞれ独立して水素であり、
f)RがC1−6アルキルであり、
g)R及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋で架橋されていてもよく、
h)Rが水素であり、
i)RがC1−6アルキルであり、そして
j)Rが水素である。
興味深い化合物の第3の群は、1項又は複数の以下の制約が適用される式(I)の化合物又は第1及び第2群の化合物よりなる:
a)nが0であり、
b)Yがそれぞれ独立してO、CH又はCHであり、
c)Rがヒドロキシであり、そして
d)RがC3−7シクロアルキル、C1−6アルキルオキシカルボニル又はC1−6アルキルアミノカルボニルである。
興味深い化合物の第4群は、1項又は複数の以下の制約が適用される式(I)の化合物よりなる:
a)nが1であり、
b)mが1又は2であり、
c)pが0であり、
d)XがそれぞれNであり、
e)YがそれぞれCHであり、
f)R及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋で架橋されており、
g)RがC1−6アルキルであり、
h)Rが水素である。
好ましい化合物の1つの群は、nが1であり、pが0であり、XがそれぞれNであり、YがそれぞれCHであり、Rがヒドロキシであり、RがC1−6アルキルでありそしてRが水素であるかあるいはR及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋で架橋されていてもよく、RがC1−6アルキルでありそしてRが水素である、式(I)の化合物よりなる。
もう1つの好ましい化合物の群は、nが1であり、pが0であり、YがそれぞれCHであり、R10が水素であり、R、R及びRがそれぞれ独立して水素であり、RがC1−6アルキルでありそしてRが水素であるかあるいはR及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋で架橋されていてもよく、RがC1−6アルキルでありそして
が水素である、式(I)の化合物よりなる。
より好ましい化合物の1つの群は、nが1であり、mが1又は2であり、pが0であり、XがそれぞれNであり、YがそれぞれCHであり、R及びRがメチレン、エチレン又はプロピレン橋で架橋されており、RがC1−6アルキルでありそしてRが水素である、式(I)の化合物よりなる。
もっとも好ましい化合物は化合物No.2及び化合物No.3である。
Figure 0005137849
式(I)の化合物及びそれらの製薬学的に許容できる塩及びN−オキシド及び立体化学的異性体は、従来の方法で製造することができる。出発材料及び幾つかの中間体は知られた化合物であり、そして市場で入手することができるか又は当該技術分野で一般に知られた従来の反応方法に従って又は欧州特許出願第1485099号、第1485348号、第1485353号、第1485354号、第1485364号、第1485365号、第1485370号及び第1485378号明細書中に記載されたように製造することができる。
幾つかの製造方法が以下に更に詳細に説明される。式(I)の最終化合物を得る他の方法は実施例中に説明される。
本明細書で式(I−a)の化合物と呼ばれ、そのRがヒドロキシである式(I)のヒドロキサム酸は、式(II)の中間体を例えばトリフルオロ酢酸のような適当な酸と反応させることにより調製することができる。前記反応は例えばメタノール又はジクロロメタンのような適当な溶媒中で実施される。
Figure 0005137849
本明細書で式(I−b)の化合物と呼ばれ、式(I)のRが式(a−1)の基であり、そしてRが−NHである化合物は、例えばベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)のような適当な試薬の存在下で、本明細書で式(III−a)の化合物と呼ばれ、そのMが水素あるいはナトリウム又はリチウム又はアルカリ金属カチオン、例えばナトリウムを表す式(III)の中間体を、式(IV)の中間体と反応させることにより製造することができる。反応は、ジクロロメタン及びテトラヒドロフランの混合物のような適当な溶媒中で、トリエチルアミンのような塩基の存在下で実施することができる。
Figure 0005137849
式(I−b)の化合物はまた、式(V)の中間体を例えばトリフルオロ酢酸のような適当な酸と反応させることにより製造することができる。前記反応は例えばメタノール又はジクロロメタンのような適当な溶媒中で実施される。
Figure 0005137849
本明細書で式(I−c)の化合物と呼ばれ、そのRが式(a−1)の基であり、そしてRがヒドロキシである式(I)の化合物は、例えばテトラヒドロフランのような適当な溶媒中で、式(VI)の中間体をテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させることにより製造することができる。式(VI)の中間体中のTBDMSはtert−ブチル(ジメチル)シラニルを意味する。
Figure 0005137849
式(II)の中間体は、N’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミン、一塩酸(EDC)及び1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(HOBT)のような適当な試薬の存在下で、式(III)の中間体を式(VII)の中間体と反応させることにより製造することができる。その反応はジクロロメタン及びテトラヒドロフランの混合物のような適当な溶媒中で、トリエチルアミンのような塩基の存在下で実施することができる。
Figure 0005137849
式(V)の中間体は、ベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)及び水素化ナトリウムの存在下で、式(III)の中間体を式(VIII)の適当なtert−ブチルオキシカルボニル(Boc)保護フェニルアミンと反応させることにより製造することができる。前記反応は例えばピリジンのような適当な溶媒中で実施することができる。
Figure 0005137849
式(VI)の中間体はベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)及びトリエチルアミンの存在下で、式(III)の中間体を式(IX)の適当なtert−ブチル(ジメチル)シラニル(TBDMS)保護フェニルアミンと反応させることにより製造することができる。前記反応は例えばN,N−ジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中で実施される。
Figure 0005137849
式(III)の中間体は、適当な溶媒、例えばエタノール又はプロパノール又はジオキサンのようなアルコール中で、式(X)の中間体を適当な酸性溶液、例えば塩酸あるいは塩基性溶液、例えば水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムと反応させることにより製造することができる。
Figure 0005137849
そのRが水素以外の前記に定義された通りである式(X)の中間体は、そのRが水素である式(X)の対応する化合物を、適当なR基を導入する役割をもつ適当な官能試薬と反応させることにより製造することができる。例えば、RがC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシC1−6アルキル又はC1−6アルキルオキシC1−6アルキルである時は、試薬は適当なアルキル化剤、例えば適当なアルキルハロゲン化物、例えば塩化物であり、ここで反応はジメチルホルムアミドのような適当な溶媒中で、例えばトリエチルアミンを使用する塩基性条件下で実施される。RがC1−6アルキルオキシカルボニル又はC1−6アルキルアミノカルボニルである時は、試薬は適当なアシル化剤、例えば適当なアシルハロゲン化物、例えば塩化物であり、ここで反応はジクロロメタンのような適当な溶媒中で、塩基性条件下で、例えばトリエチルアミンを使用して実施される。
本明細書で式(X−a)の中間体と呼ばれ、そのRが水素である式(X)の中間体は、NaBH(OAc)及びTi(OEt)のような適当な試薬の存在下で、ジクロロエタン又はメタノールのような適当な溶媒中で、式(XI)の中間体を式(XII)の中間体と反応させることにより製造することができる。あるいはまた、反応はメタノールのような適当な溶媒中で酸性条件下で、例えば酢酸を使用して、BHCNを使用して、あるいはメタノールのような適当な溶媒中でパラジウム−炭素触媒を使用する水素化条件下で実施することができる。
Figure 0005137849
本明細書で式(X−b)の中間体と呼ばれ、そのnが1であり、R及びRが架橋されており、点線がメチレン、エチレン又はプロピレン橋を表し、そしてnが1である式(X)の中間体は、ジクロロエタンのような適当な溶媒中でNaBH(OAc)及びTi(OEt)の存在下で式(XIII)の中間体を式(XIV)の中間体と反応させることにより製造することができる。
あるいはまた、反応は、メタノールのような適当な溶媒中で酸性条件下で、例えば酢酸を使用してBHCNを使用して、あるいはメタノールのような適当な溶媒中でパラジウム−炭素触媒を使用する水素化条件下で実施することができる。
Figure 0005137849
本発明はまた、そのQがC1−2アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル又
はテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルであり、そしてn、m、p、X、Y、Z、R、R、R及びRが式(I)に対して定義されたとおりである、集合的に式(A)の化合物と呼ばれる、式(II)、(III)、(X)、(X−a)及び(X−b)の中間体並びにそれらのN−オキシド、製薬学的に許容できる付加塩及び立体化学的異性体を対象とする。
Figure 0005137849
興味深い、好ましい、より好ましいそしてもっとも好ましい化合物の群は、式(I)の化合物について定義された群に従って、前記の中間体に対し定義することができる。
式(I)の化合物及び幾つかの中間体はそれらの構造中に少なくとも1個のステレオジェン中心をもつかも知れない。このステレオジェン中心はR又はS配置で存在することができる。
前述の方法で製造される式(I)の化合物は一般に、エナンチオマーのラセミ混合物であり、それらは当該技術分野で知られた分割法に従って相互から分割することができる。式(I)のラセミ化合物は適当なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩に転化させることができる。該ジアステレオマー塩を次に、例えば選択的又は分別結晶化により分離して、エナンチオマーをアルカリによりそれらから遊離させる。式(I)の化合物のエナンチオマーを分離する代りの方法は、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーを伴なう。該純粋な立体化学異性体はまた、その反応が立体特異的に起る場合は、適当な出発材料の、対応する純粋な立体化学的異性体から誘導することができる。特定の立体異性体が所望される場合は、該化合物は好ましくは立体特異的調製法により合成されるであろう。これらの方法は有利にはエナンチオマーとして純粋な出発材料を使用するであろう。
式(I)の化合物、それらの製薬学的に許容できる酸付加塩及び立体異性体は、それらがヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害効果を有するという貴重な薬理学的特性を有する。
本発明は、有効量の本発明の化合物を投与することにより、形質転換細胞を包含する細胞の異常増殖を抑制する方法を提供する。細胞の異常増殖は正常な制御機構と独立した細胞増殖(例えば接触阻止の喪失)を表す。これは直接には癌細胞の増殖の停止、末端分化及び/又は細胞死を誘発することによる、そして間接的には、腫瘍の新生血管形成を抑制する双方による、腫瘍増殖の抑制を包含する。
本発明はまた、有効量の本発明の化合物をこのような処置を要する被験体、例えば哺乳動物(そしてより具体的にはヒト)に投与する方法による、腫瘍の増殖を抑制する方法を提供する。とりわけ本発明は、有効量の本発明の化合物の投与による腫瘍の増殖を抑制する方法を提供する。抑制することができる腫瘍の例は、限定せずに、肺癌(例えば腺癌及び非小細胞肺癌を包含する)、膵臓癌(例えば外分泌膵癌のような膵癌)、結腸癌(例え
ば結腸腺癌及び結腸腺腫のような、例えば結腸直腸癌)、進行疾患を包含する前立腺癌、リンパ系の造血器官腫瘍(例えば急性リンパ性白血病、B−細胞リンパ腫、ブルキットリンパ腫)、骨髄性白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺濾胞腺癌、骨髄異形成症候群(MDS)、間葉細胞源の腫瘍(例えば繊維肉腫及び横紋筋肉腫)、メラノーマ、奇形癌、神経芽細胞腫、神経膠腫、皮膚の良性腫瘍(例えば、角化棘細胞腫)、乳癌(例えば進行乳癌)、腎臓癌、卵巣癌、膀胱癌及び表皮癌である。
本発明に従う化合物は、他の治療目的、例えば、
a)癌を処置するための腫瘍の放射線照射前、その間又はその後に本発明に従う化合物を投与することにより放射線治療に対して腫瘍を感受性化させる、
b)関節リューマチ、変形性関節炎、若年性関節炎、痛風、多発性関節炎、乾癬性関節炎、強直性脊椎炎及び全身性エリテマドーデスのような関節症及び骨病理状態を処置する、c)血管増殖障害、アテローム性動脈硬化症及び再狭窄を包含する平滑筋細胞増殖を抑制する、
d)潰瘍性大腸炎、クローン病、アレルギー性鼻炎、移植片対宿主病、結膜炎、喘息、ARDS、ベーチェット病、移植拒絶、蕁麻疹、アレルギー性皮膚炎、円形脱毛症、強皮症、発疹、湿疹、皮膚筋炎、ニキビ、糖尿病、全身性エリテマドーデス、川崎病、多発性硬化症、気腫、嚢胞性繊維症及び慢性気管支炎のような炎症状態及び皮膚状態を処置する、e)子宮内膜症、子宮筋腫、不正子宮出血及び子宮内膜増殖症を処置する、
f)網膜及び脈絡膜血管に影響する血管疾患を包含する眼科血管形成を処置する、
g)心機能不全を処置する、
h)HIV感染症の処置のような免疫抑制状態を抑制する、
i)腎機能不全を処置する、
j)内分泌障害を抑制する、
k)糖新生の機能不全を抑制する、
l)神経病理、例えばパーキンソン病あるいは、認識障害、例えばアルツハイマー病又はポリグルタミン関連神経疾患をもたらす神経病理を処置する、
m)精神障害、例えば精神***病、双極性障害、鬱病、心配症及び精神病を処置する、
n)神経筋肉病理、例えば筋萎縮性側索硬化症を抑制する、
o)脊髄筋萎縮症を処置する、
p)遺伝子の発現を強化することにより、処置に敏感な他の病理学的状態を処置する、
q)遺伝子治療を高める、
r)脂質生成を抑制する、
s)マラリアのような寄生虫症を処置する、
のために、使用することができる。
従って、本発明は、医薬としての使用のための式(I)の化合物並びに、1種又は複数の前記の状態を処置するための医薬の製造のための、式(I)のこれらの化合物の使用を開示する。
式(I)の化合物、それらの製薬学的に許容できる酸付加塩及び立体異性体は、それらを、標識化合物とHDAC間の複合体の形成を検出又は測定する方法を含んでなる、生体サンプル中のHDACを検出又は特定するために使用することができるという貴重な診断的特性を有することができる。
検出又は特定法は、放射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光物質、等のような標識物質で標識される化合物を使用することができる。放射性同位元素の例は125I、131I、H及び14Cを包含する。酵素は通常、順次検出可能な反応を触媒する適当な基質の共役により検出可能にさせられる。それらの例は、例えばベータ−ガラクトシダーゼ、ベータ−グルコシダーゼ、アルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ及びマレートデヒド
ロゲナーゼ、好ましくはホースラディッシュのペルオキシダーゼを包含する。発光物質は例えばルミノール、ルミノール誘導体、ルシフェリン、エクオリン及びルシフェラーゼを包含する。
生体サンプルは体組織又は体液と定義することができる。体液の例は脳脊髄液、血液、血漿、血清、尿、喀痰、唾液等である。
それらの有用な薬理学的特性を考慮すると、主題化合物は投与目的のための種々の製薬学的剤形に調合することができる。
本発明の製薬学的組成物を調製するためには、有効成分として、有効量の塩基又は酸付加塩の特定の化合物を、投与に所望される調製物の形態に応じて広範な形態を採ることができる、製薬学的に許容できる担体と密接な混合物に組み合わせる。これらの製薬学的組成物は望ましくは、好ましくは経口、直腸内、経皮的又は非経口注射による投与に適した単一の投与剤形にある。例えば、経口投与剤形の組成物を調製する際には、懸濁物、シロップ、エリキシル及び液剤のような経口液体調製物の場合には、例えば水、グリコール、油、アルコール、等のようないずれかの通常の製薬学的媒質、あるいは散剤、ピル、カプセル及び錠剤の場合にはデンプン、糖、カオリン、滑沢剤、結合剤、崩壊剤等のような固形担体を使用することができる。
それらの投与の容易さのために錠剤及びカプセルがもっとも有利な経口投与単位剤形を表し、その場合には明らかに固形の製薬学的担体が使用される。非経口組成物のための担体は、例えば溶解性を補助するための他の成分を包含することはできるが、通常は、少なくとも大部分は滅菌水を含んでなるであろう。例えば、その担体が生理食塩水、ブドウ糖液又は生理食塩水とブドウ糖液の混合物を含んでなる注射液を調製することができる。適当な液体担体、懸濁剤等を使用することができる注射用懸濁液もまた調製することができる。経皮的投与に適した組成物中では、担体は、場合により、皮膚に対して有意な有害効果を誘発しない、少量の、あらゆる性状の適当な添加剤と組み合わせてもよい浸透促進剤及び/又は適当な湿潤化剤を場合により含んでなる。該添加剤は皮膚に対する投与を容易にし、そして/又は所望の組成物を調製する補助になることができる。これらの組成物は種々の方法で、例えば経皮的パッチとして、スポットオン剤として又は軟膏として投与することができる。
投与の容易さ及び用量の均一性のために、前記の製薬学的組成物を投与単位剤形に調合することは特に有益である。本明細書及び請求項に使用される投与単位剤形は、各単位が、必要な製薬学的担体と一緒に、所望の治療効果をもたらすように計算された、前以て決定された量の有効成分を含有する、単一投与物として適した物理的に分割された単位を表す。このような投与単位剤形の例は錠剤(刻み目付き錠剤又はコート錠)、カプセル、ピル、散剤分包、ウエファー、注射液又は懸濁物、小匙1杯、大匙1杯等並びにそれらの分離された複数物である。
当業者は、以後に提示される試験結果から、有効量を容易に決定することができるであろう。概括的に治療的有効量は0.005mg/kg〜100mg/kg体重、そしてとりわけ0.005mg/kg〜10mg/kg体重であろうと推測される。必要量を1日に適当な間隔を空けて2、3、4又は5回以上の分割量として投与することが適当かも知れない。該分割量は例えば、単位投与剤形当たり0.5〜500mg、そしてとりわけ10mg〜500mgの有効成分を含有する単位投与剤形として調合することができる。
本発明のもう1つのアスペクトとして、特に医薬としての使用のための、より具体的には癌又は関連疾患の処置における、もう1種の抗癌剤とのHDAC−インヒビターの組み
合わせ物が想定される。
前記の状態の処置のために、本発明の化合物を有利には、1種又は複数の他の医薬、より具体的には他の抗癌剤と組み合わせて使用することができる。抗癌剤の例は、
−白金配位化合物、例えばシスプラチン、カルボプラチン又はオキサリプラチン、
−タキサン化合物、例えばパクリタキセル又はドセタキセル、
−カンプトテシン化合物のようなトポイソメラーゼIインヒビター、例えばイリノテカン又はトポテカン、
−抗癌性ポドフィロトキシン誘導体のようなトポイソメラーゼIIインヒビター、例えばエトポシド又はテニポシド、
−抗腫瘍ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、ビンクリスチン又はビノレルビン−抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば5−フルオロウラシル、ゲンシタビン又はカペシタビン、
−ナイトロジェンマスタード又はニトロソ尿素のようなアルキル化剤、例えばシクロホスホアミド、クロランブシル、カルムスチン又はロムスチン、
−抗腫瘍、アントラサイクリン誘導体、例えばダウノルビシン、ドキソルビシン、イダルビシン又はミトキサントロン、
−HER2抗体、例えばトラストズマブ、
−エストロゲン受容体アンタゴニスト又は選択的エストロゲン受容体モジュレーター、例えばタモキシフェン、トレミレン、ドロルオキシフェン、ファスロデックス又はラルオキシフェン、
−エキセメスタン、アナストロゾール、レトラゾール及びボロゾールのようなアロマターゼインヒビター、
−レチノイド、ビタミンD及びレチノイン酸代謝阻害剤(RAMBA)のような分化剤、例えばアキュタン、
−DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター、例えばアザシチジン、
−キナーゼインヒビター、例えばフラボペリドール、イマチニブメシレート又はゲフィチニブ、
−ファルネシルトランスフェラーゼインヒビター、
−他のHDACインヒビター、
−ユビキチン−プロテアソム経路のインヒビター、例えばVelcade、あるいは
−Yondelis、
である。
用語「白金配位化合物」は本明細書では、イオンの形態の白金を提供するいずれかの腫瘍細胞増殖阻害白金配位化合物を表すために使用される。
用語[タキサン化合物]はタキサン環系を有し、特定の種のイチイの木(Taxus)からの抽出物に関連した又はそれから誘導される化合物の1クラスを示す。
用語「トポイソメラーゼインヒビター」は真核細胞中のDNA位相を変えることができる酵素を示すために使用される。それらは重要な細胞機能及び細胞増殖に必須である。真核細胞には2種のトポイソメラーゼ、すなわちI型及びII型がある。トポイソメラーゼIは約100,000の分子量のモノマー酵素である。この酵素はDNAに結合して、一時的な単鎖分解を誘発し、二重らせんを解き(又は解かせ)、そして次にDNA鎖から解離する前にその分解を再シールする。トポイソメラーゼIIはDNA鎖分解物の導入又は遊離ラジカルの形成に関与する、同様な作用機序を有する。
用語「カンプトテシン化合物」は中国茶のカンプトテシンアクミナタ(Camptothecin acuminata)及びインドの木のノタポヂテフェチダ(Nothap
odytes foetida)に由来する非水溶性アルカロイドである親カンプトテシン化合物に関連した、又はそれから誘導される化合物を表すために使用される。
用語[ポドフィロトキシン化合物]はマンドレークの植物から抽出される、親ポドフィロトキシンに関連した、又はそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「抗腫瘍ビンカアルカロイド」はツルニチソウ(Vinca rosea)の抽出物に関連した、又はそれから誘導される化合物を示すために使用される。
用語「アルキル化剤」は生理学的条件下で、DNAのような生物学的に必須の高分子にアルキル基を与える能力を有するという共通の特徴をもつ広範な化学薬品の群を包含する。大部分はナイトロジェンマスタード及びニトロソ尿素のような、より重要な物質であるが、有効なアルキル化部分は、複雑な分解反応(その幾つかは酵素による)後にインビボで生成される。アルキル化剤のもっとも重要な薬理学的作用は、細胞増殖、とりわけDNA合成及び細胞***に関与する基本的機序を乱すものである。急速に増殖している組織中のDNA機能及び結合性を阻害するアルキル化剤の能力が、それらの治療的適用及び多数のそれらの毒性の基礎を提供する。
用語「抗腫瘍アントラサイクリン誘導体」は、グリコシド結合により結合された稀有な糖のダウノスアミンをもつテトラサイクリン環構造をもつことを特徴とする、カビ真菌のStrep.peuticus var.caesiusから得られる抗生物質及びそれらの誘導体を含んでなる。
原発性乳癌におけるヒト表皮増殖因子受容体2タンパク質(HER2)の増殖は、特定の患者に対する低い臨床予後と関連することが示された。トラストズマブはHER2受容体の細胞外領域に高い親和性及び特異性をもって結合する、著しく精製された組み換えDNA誘導ヒト化モノクローナルIgG1カッパ抗体である。
多数の乳癌はエストロゲン受容体を有し、これらの腫瘍の増殖はエストロゲンにより刺激され得る。用語「エストロゲン受容体アンタゴニスト」及び「選択的エストロゲン受容体モジュレーター」は、エストロゲン受容体(ER)に結合するエストラジオールの競合的インヒビターを示すために使用される。選択的エストロゲン受容体モジュレーターはERに結合されると、受容体の三次元形態に変化を誘発し、DNA上のエストロゲン反応性要素(ERE)に対するその結合を変化させる。
閉経後の女性においては、循環エストロゲンの主要な生成源は、末梢組織におけるアロマターゼ酵素による、副腎及び卵巣のアンドローゲン(アンドロステンジオン及びテストステロン)のエストロゲン(エストロン及びエストラジオール)への転化からである。アロマターゼ阻害又は不活性化によるエストロゲンの剥奪はホルモン依存性乳癌をもつ何人かの閉経後患者に対する有効な選択的処置である。
用語「抗エストロゲン剤」は本明細書では、エストロゲン受容体アンタゴニスト及び選択的エストロゲン受容体モジュレーターのみならずまた、前記のようなアロマターゼインヒビターを包含するために使用される。
用語「分化剤」は種々の方法で、細胞増殖を阻害し、分化を誘発することができる化合物を包含する。ビタミンD及びレチノイドは、広範な正常及び悪性の細胞タイプの増殖及び分化を制御するのに重要な役割を果たすことが知られている。レチノイン酸代謝阻害剤(RAMBA)は、レチノイン酸のチトクロームP450−媒介異化作用を阻害することにより内在レチノイン酸のレベルを増加する。
DNAメチル化の変化はヒト新生物におけるもっとも一般的な異常の1つである。選択される遺伝子のプロモーター内のメチル化亢進は通常、関与する遺伝子の不活性化を伴なう。用語「DNAメチルトランスフェラーゼインヒビター」は、DNAメチルトランスフェラーゼの薬理学的阻害及び腫瘍サプレッサーの遺伝子発現の再活性化により作用する化合物を示すために使用される。
用語「キナーゼインヒビター」は細胞周期の進行及びプログラムされた細胞死(細胞死)に関与するキナーゼの強力なインヒビターを含んでなる。
用語「ファルネシルトランスフェラーゼインヒビター」はRas及び他の細胞内タンパク質のファルネシル化を抑制するようにされた化合物を示すために使用される。それらは悪性細胞の増殖及び生存に影響をもつことが示されている。
用語「他のHDACインヒビター」は、限定せずに、
−カルボキシレート、例えばブチレート、桂皮酸、4−フェニルブチレート又はバルプロ酸、
−ヒドロキサム酸、例えばスベロイルアニリドヒドロキサム酸(SAHA)、ピペラジン含有SAHA類似体、二アリールヒドロキサメートA−161906及びそのカルボゾリルエーテル−、テトラヒドロピリジン−及びテトラロン−類似体、二環式アリール−N−ヒドロキシカルボキシアミド、ピロキシアミド、CG−1521、PXD−101、スルホンアミドヒドロキサム酸、LAQ−824、LBH−589、トリコスタチンA(TSA)、オキサムフラチン、スクリプタイド、スクリプタイド関連三環式分子、m−カルボキシ桂皮酸ビスヒドロキサム酸(CBHA)、CBHA−様ヒドロキサム酸、トラポキシン−ヒドロキサム酸類似体、CRA−024781、R306465及び関連ベンゾイル−及びヘテロアリール−ヒドロキサム酸、アミノスベレート及びマロニルジアミド、
−環式テトラペプチド、例えばトラポキシン、アピジシン、デプシペプチド、スピルコスタチン−関連化合物、RedFK−228、スルフヒドリル−含有環式テトラペプチド(SCOP)、ヒドロキサム酸含有環式テトラペプチド(CHAP)、TAN−174及びアズムアミド、
−ベンズアミド、例えばMS−275又はCI−994、あるいは
−デプデシン
を含んでなる。
用語「ユビキチン−プロテアソム経路のインヒビター」は細胞周期の制御タンパク質を包含するプロテアソム中の細胞タンパク質の標的とされた破壊を阻害する化合物を特定するために使用される。
癌の処置のためには、本発明に従う化合物を、放射線照射と一緒に前記のような患者に投与することができる。放射線照射はイオン化光線、そしてとりわけガンマ光線、特に線形加速器により又は今日一般に使用されている放射性核種により放出されるものを意味する。放射性核種による腫瘍の照射は外部からでも内部からでもよい。
本発明はまた、抗癌剤及び本発明に従うHDACインヒビターの本発明に従う組み合わせ物を対象にする。
本発明はまた、例えば腫瘍細胞の増殖を抑制するための医学的治療における使用のための本発明に従う組み合わせ物を対象とする。
本発明はまた、腫瘍細胞の増殖を抑制するための本発明に従う組み合わせ物を対象とす
る。
本発明はまた、有効量の本発明に従う組み合わせ物を被験体に投与する方法を含んでなる、ヒトの被験者における腫瘍細胞の増殖を抑制する方法を対象とする。
本発明は更に、有効量の本発明に従う組み合わせ物を投与する方法により、形質転換細胞を包含する細胞の異常増殖を抑制する方法を提供する。
他の医薬及びHDACインヒビターは同時に(例えば別の組成物又は単一組成物中で)又はどんな順序でも連続的に投与することができる。後者の場合には、2種の化合物は有益な又は相乗的効果が確実に達成されるのに十分な期間内そして量及び方法で投与されるであろう。投与の好ましい方法及び順序並びに組み合わせ物の各成分それぞれの投与量及び計画は、投与される特定のその他の医薬及びHDACインヒビター、それらの投与経路、処置される特定の腫瘍及び処置される特定の宿主に左右されるであろう。投与の最適な方法及び順序並びに投与量及び計画は、従来の方法を使用し、そして本明細書に提示された情報を考慮して当業者により容易に決定されることができる。
白金配位化合物は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき1〜500mg(mg/m)、例えば50〜400mg/m、特にシスプラチンに対しては約75mg/m、そしてカルボプラチンに対しては約300mg/mの用量で投与される。
タキサン化合物は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき50〜400mg(mg/m)、例えば75〜250mg/m、特にパクリタキセルに対しては約175〜250mg/m、そしてドセタキセルに対しては約75〜150mg/mの用量で投与される。
カンプトテシン化合物は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき0.1〜400mg(mg/m)、例えば1〜300mg/m、特にイリノテカンに対しては約100〜350mg/m、そしてトポテカンに対しては約1〜2mg/mの用量で投与される。
抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき30〜300mg(mg/m)、例えば50〜250mg/m、特にエトポシドに対しては約35〜100mg/m、そしてテニポシドに対しては約50〜250mg/mの用量で投与される。
抗腫瘍ビンカアルカロイドは有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき2〜30mg(mg/m)、特にビンブラスチンに対しては約3〜12mg/m、ビンクリスチンに対しては約1〜2mg/m、そしてビノレルビンに対しては約10〜30mg/mの用量で投与される。
抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき200〜2500mg(mg/m)、例えば700〜1500mg/m、特に5−FUに対しては約200〜500mg/m、ゲムシタビンに対しては約800〜1200mg/m、そしてカペシタビンに対しては約1000〜2500mg/mの用量で投与される。
ナイトロジェンマスタード又はニトロソ尿素のようなアルキル化剤は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき100〜500mg(mg/m)、例
えば120〜200mg/m、特にシクロホスホアミドに対しては約100〜500mg/m、クロランブシルに対しては約0.1〜0.2mg/kg、カルムスチンに対しては約150〜200mg/m、そしてロムスチンに対しては約100〜150mg/mの用量で投与される。
抗腫瘍アントラサイクリン誘導体は有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき10〜75mg(mg/m)、例えば15〜60mg/m、特にドキソルビシンに対しては約40〜75mg/m、ダウノルビシンに対しては約25〜45mg/m、そしてイダルビシンに対しては約10〜15mg/mの用量で投与される。
トラストズマブは有利には、1コースの処置当たり、体表面積1平方メーターにつき1〜5mg(mg/m)、特に2〜4mg/mの用量で投与される。
抗エストロゲン剤は有利には、特定の薬剤及び処置される状態に応じて1日に約1〜100mgの用量で投与される。タモキシフェンは有利には5〜50mg、好ましくは10〜20mgを1日2回の用量で経口投与され、治療効果を達成し、維持するために十分な期間、治療を継続する。トレミフェンは有利には1日1回約60mgの用量で経口投与され、治療効果を達成し、維持するために十分な期間治療を継続する。アナストロゾールは有利には1日1回約1mgの用量で経口投与される。ドロロキシフェンは有利には1日1回約20〜100mgの用量で経口投与される。ラロキシフェンは有利には1日1回約60mgの用量で経口投与される。エキセメスタンは有利には1日1回約25mgの用量で経口投与される。
これらの用量は1コースの処置当たり例えば1回、2回又は3回以上投与することができ、それを例えば7、14、21又は28日毎に反復することができる。
それらの有用な薬理学的特性を考慮すると、本発明に従う組み合わせ物の成分、すなわち他の医薬及びHDACインヒビターは、投与目的のための種々の製薬学的剤形に調合することができる。成分は個々の製薬学的組成物中に別々に又は両成分を含有する単一の製薬学的組成物中に調合することができる。
従って、本発明はまた1種又は複数の製薬学的担体と一緒に、他の医薬及びHDACインヒビターを含んでなる製薬学的組成物を対象とする。
本発明はまた、1種又は複数の製薬学的担体と一緒に、抗癌剤及び本発明に従うHDACインヒビターを含んでなる製薬学的組成物の形態の本発明に従う組み合わせ物を対象とする。
本発明は更に、腫瘍細胞の増殖を抑制するための製薬学的組成物の製造における本発明に従う組み合わせ物の使用を対象とする。
本発明は更に、癌を罹患する患者の処置における、同時の、別々の又は連続的使用のための組み合わせ調製物としての、第1の有効成分としての本発明に従うHDACインヒビター及び第2の有効成分としての抗癌剤を含有する製品を対象とする。
実験部門
以下の実施例は本発明を具体的に示す。
以後、「EDC」はN’−(エチルカルボンイミドイル)−N,N−ジメチル−1,3
−プロパンジアミン、一塩酸、「DCM」はジクロロメタン、「DMSO」はジメチルスルホキシド、「EtOAc」は酢酸エチル、「EtOH」はエタノール、「HOBt」は1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール、「MeOH」はメタノール、「TFA」はトリフルオロ酢酸、そして「THF」はテトラヒドロフランとして定義される。
A.中間体化合物の調製
〈実施例A1〉
a)中間体1の製造
Figure 0005137849
チタン(IV)エトキシド(0.017モル)を2−[4−(アミノメチル)−1−ピペリジニル]−5−ピリミジンカルボン酸、エチルエステル(0.0083モル)及び1−(1−メチル−1H−インドル−3−イル)−エタノン(0.01モル)の溶液(150mlの1,2−ジクロロ−エタン中)に室温、N流下で添加した。混合物を室温で4日間撹拌し、トリス(アセタト−α−O)ヒドロボレート(1−)、ナトリウム(0.017モル)を添加した。混合物を室温で3日間撹拌し、炭酸カリウム10%中に注入した。DCMを添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次にシーライト上で濾過した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(5g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 97/3/1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、1.9g(54%)の中間体1を収穫した。
b)中間体2の製造
Figure 0005137849
中間体1(0.0045モル)及び水酸化ナトリウム(0.018モル)の混合物(190mlのEtOH中)を4時間撹拌還流し、次に室温に冷却し、蒸発乾燥させた。残渣をジエチルエーテル中に取った。沈殿物を濾取し、乾燥すると1.6g(86%)の中間体2、融点>260℃を収穫した。
c)中間体3の製造
Figure 0005137849
EDC(0.0117モル)及びHOBT(0.0117モル)を中間体2(0.0039モル)の溶液(160mlのTHF及び160mlのDCM中)をN流下で添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(0.0117モル)を添加した。混合物を室温で3日間撹拌し、氷水中に注入し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(3g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 93/7/0.5)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、1.55g(82%)の中間体3を収穫した。
〈実施例A2〉
a)中間体4の製造
Figure 0005137849
シアノホウ水素化ナトリウム(0.0034モル)及び酢酸(0.037モル)を中間体8(0.0038モル)及び1−メチル−3−(3−ピロリジニル)−1H−インドール(0.0034モル)の溶液(70mlのMeOH中)に室温、N流下で添加した。混合物を室温で48時間撹拌し、炭酸カリウム10%中に注入し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(1.6g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(5μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 99/1/0.05〜94/6/0.3)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.38g(26%)の中間体4を収穫した。
b)中間体5の製造
Figure 0005137849
中間体4(0.0096モル)及び水酸化ナトリウム(0.038モル)の混合物(450mlのEtOH中)を4時間撹拌還流し、次に室温に冷却し、そしてジエチルエーテルに取った。沈殿物を濾取し、乾燥すると、3.8g(90%)の中間体5、融点>260℃を収穫した。
c)中間体6の製造
Figure 0005137849
EDC(0.0172モル)及びHOBT(0.0172モル)を中間体5(0.0086モル)の溶液(400mlのTHF及び400mlのDCM中)に室温、N流下で添加した。混合物を45分間撹拌した。O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ヒドロキシルアミン(0.0172モル)を添加した。混合物を室温で24時間撹拌し、氷水中に注入し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(6.8g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 95/5/0.1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、3g(68%)の中間体6、融点80℃を収穫した。
〈実施例A3〉
a)中間体7の製造
Figure 0005137849
2−(メチルスルホニル)−5−ピリミジンカルボン酸、エチルエステル(0.094モル)の溶液(40mlのアセトニトリル中)を4−ピペリジンメタノール(0.086モル)及び炭酸カリウム(0.172モル)の懸濁物(200mlのアセトニトリル中)に10℃、N流下で添加した。混合物を室温に戻し、次に4時間撹拌し、水中に注入し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣(23g)をCHCN/ジエチルエーテルから結晶化させた。沈殿物を濾取し、乾燥すると、7.8g(34%)の中間体7を収穫した。残渣をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(20〜45μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 97/3/0.1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、4.6g(20%)の中間体7、融点129℃を収穫した。
b)中間体8の製造
Figure 0005137849
DMSO(0.127モル)をエタンジオイル二塩化物(0.061モル)の溶液(110mlのDCM中)に−78℃、N流下で添加した。混合物を15分間撹拌した。中間体7(0.051モル)の溶液(200mlのDCM中)を添加した。混合物を−78℃で1時間30分間撹拌した。トリエチルアミン(0.26モル)を滴下した。混合物を−78℃で15分間撹拌し、次に室温に2時間30分間冷却した。水を添加した。混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣(14g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(20〜45μm)(溶離剤:シクロヘキサン/EtOAc 70/30)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、7.6g(57%)の中間体8を収穫した。
c)中間体9の製造
Figure 0005137849
チタン(IV)エトキシド(0.0019モル)を中間体8(0.0014モル)及び1−メチル−3−(3−ピペリジニル)−1H−インドール(0.0012モル)の溶液(25mlの1,2−ジクロロ−エタン中)に室温、N流下で添加した。混合物を60℃で24時間撹拌し、次に5℃に冷却した。トリス(アセタト−α−O)ヒドロボレート(1−)、ナトリウム(0.0036モル)をN流下で添加した。混合物を室温で48時間撹拌し、炭酸カリウム10%中に注入した。DCMを添加した。混合物をシーライト上で濾過した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(1g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 97/3/0.1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.36g(44%)の中間体9を収穫した。
d)中間体10の製造
Figure 0005137849
中間体(0.0008モル)及び水酸化ナトリウム(0.0032モル)の混合物(40mlのEtOH中)を4時間30分間撹拌還流し、次に室温に冷却し、蒸発乾燥した。残渣をジエチルエーテル中に取った。沈殿物を濾取し、乾燥すると、0.36g(100%)の中間体10、融点>260℃を収穫した。
e)中間体11の製造
Figure 0005137849
EDC(0.0024モル)及びHOBT(0.0024モル)を中間体10(0.0008モル)の溶液(40mlのTHF及び40mlのDCM中)に室温、N流下で添加した。混合物を15分間撹拌した。O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミン(0.0024モル)を添加した。混合物を室温で4日間撹拌し、水中に注入し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.49g)をクロマシル上カラムクロマトグラフィー(5μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 98/2/0.2〜93/7/0.7)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.26g(61%)の中間体11を収穫した。
〈実施例A4〉
a)中間体12の製造
Figure 0005137849
エタノール、チタン(4+)塩(0.0172モル)を中間体8(0.0104モル)及び1−メチル−3−(3−ピロリジニル)−1H−インドール(0.0115モル)の溶液(50mlの1,2−ジクロロエタン中)に室温、N流下で添加した。混合物を60℃で3時間撹拌し、次に室温で1晩撹拌した。トリス(アセタト−α−O)ヒドロボレート(1−)、ナトリウム(0.0345モル)を分割添加した。混合物を室温で1晩撹拌し、氷水中に注入した。DCMを添加した。混合物をシーライト上で濾過した。濾液をDCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(3.2g)をシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(15〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 96/4/0.2)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.55g(11%)の中間体12を収穫した。
b)中間体13の製造
Figure 0005137849
中間体12(0.0012モル)及び水酸化ナトリウム(0.0024モル)の混合物(40mlのEtOH中)を60℃で8時間撹拌し、室温に冷却した。沈殿物を濾取し、EtOH、次にジエチルエーテルで洗浄し、乾燥すると、0.6g(100%)の、ナトリウム塩として単離された中間体13を収穫した。
c)中間体14の製造
Figure 0005137849
HOBt(0.0024モル)及びEDC(0.0024モル)を中間体13(0.0016モル)及びトリエチルアミン(0.0048モル)の溶液(20mlのDCM/THF中)に室温で添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。O−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−ヒドロキシルアミン(0.0032モル)を添加した。混合物を室温で48時間撹拌し、水中に注入し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、そして溶媒を蒸発させた。残渣(0.6g)をクロマシル上カラムクロマトグラフィー(10μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 97/3/0.3)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.046g(6%)の中間体14を収穫した。
B.最終化合物の製造
〈実施例B1〉化合物1の製造
Figure 0005137849
中間体3(0.003モル)の混合物(7.5mlのTFA及び150mlのMeOH中)を室温で24時間撹拌し、次に30℃で蒸発させた。残渣をアミノコートシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(25〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/水 80/20/2)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.453g、37%)をMeOH/CHCN/ジエチルエーテルから結晶化させた。沈殿物を濾取し、乾燥させると、0.255g(18%)の化合物1、融点296℃を収穫した。
〈実施例B2〉化合物2の製造
Figure 0005137849
中間体6(0.0003モル)の混合物(0.9mlのTFA及び18mlのMeOH中)を室温で24時間撹拌し、次に蒸発乾燥させた。残渣をアミノコートシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(25〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/水 90/10/1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.195g)をジエチルエーテルで数回取った。混合物を蒸発させ、乾燥させると、0.122g(66%)の化合物2、融点231℃を収穫した。
〈実施例B3〉化合物3の製造
Figure 0005137849
中間体11(0.0005モル)の混合物(1.5mlのTFA及び30mlのMeOH中)を室温で24時間撹拌し、次に30℃で蒸発させた。残渣をCHCN/MeOH/ジエチルエーテルから結晶化させた。沈殿物を濾取し、乾燥すると、0.17g(56%)の化合物3、融点224℃を収穫した。
〈実施例B4〉化合物4の製造
Figure 0005137849
中間体14(0.00009モル)の混合物(0.2mlのTFA及び2mlのMeOH中)を室温で24時間撹拌し、次に蒸発乾燥させた。残渣(0.05g)をアミノコートシリカゲル上カラムクロマトグラフィー(25〜40μm)(溶離剤:DCM/MeOH/水 85/15/1)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.022g(56%)の化合物4、融点70℃を収穫した。
〈実施例B5〉化合物5の製造
Figure 0005137849
トリエチルアミン(0.0027モル)を中間体13(0.00063モル)、1,2−ベンゼンジアミン(0.0016モル)及びベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(0.0014モル)の溶液(5mlのDCM及び5mlのTHF中)に室温で添加した。混合物を室温で72時間撹拌し、水中に注入し、DCMで抽出した。有機層を分離し、乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を蒸発させた。残渣(0.8g)をクロマシル上カラムクロマトグラフィー(3.5μm)(溶離剤:DCM/MeOH/NHOH 97/3/0.3〜92/8/0.3)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を蒸発させると、0.014g(4%)の化合物5、融点90℃を収穫した。
表F−1は前記の実施例の1つに従って製造された化合物を記載する。
Figure 0005137849
C.薬理学的実施例
ヒストンデアセチラーゼの阻害のインビトロアッセイ(実施例C.1参照)は、式(I)の化合物により得られるHDAC酵素活性の阻害を測定する。
式(I)の化合物の細胞活性は、細胞毒性又は生存に対し、比色アッセイを使用して、A2780腫瘍細胞について測定した(Mosmann Tim,Journal of
Immunological Methods 65:55−63,1983)(実施例C.2参照)。
化合物の溶解度は溶液中に滞留する化合物の能力を測定する。第1の方法において、希釈時に水溶液中に滞留する化合物の能力を測定する(実施例C.3.a参照)。DMSO−ストック溶液を異なる連続工程で単一のバッファー水性溶媒で希釈する。次に混合物をBD Gentest Solubility Scanner中で沈殿物の存在についてスキャンする。第2の方法において、異なるpHにおける化合物の溶解度を化学発光窒素検出計の使用により測定することができる(実施例C.3.b参照)。
薬剤の透過性は1つの媒質からもう1つの媒質中へ又はそれを通って移動するその能力を表す。特に、腸膜を通って血流中へそして/又は血流から標的中へ移動するその能力を表す。透過性(実施例C.4参照)はフィルター固定された人工膜のリン脂質の2層の形成により測定することができる。フィルター固定人工膜アッセイにおいては、システムがバッファー水溶液と接触する時に、多層状の2層がフィルターチャンネルの内側に形成する条件下で、各複合体のウェルが、ジオレオイルホスファチジル−コリンの2%(wt/v)のドデカン溶液でコートされた、125μmの微細フィルターディスク(0.45μmの孔)により分離された、底部に供与体溶液そして上部に受容体溶液を含む2室に分けられるように、96−ウェルの微量滴定プレート及び96−ウェルフィルタープレートにより「サンドイッチ」が形成される。この人工膜を通る化合物の透過性はcm/秒で測定される。その目的は2種の異なるpH、4.0と7.4における平行な人工膜を通る薬剤の透過性を求めることである。化合物の検定は250と500nm間の最適な波長でUV−分光分析により実施される。
薬剤の代謝は、脂溶性の生体異物又は生物体内生化合物が1種又は複数の極性の、水溶性の、そして***可能な代謝物に酵素により転化されることを意味する。薬剤代謝の主要器官は肝臓である。代謝生成物はしばしば、親薬剤より活性が低いか又は不活性である。しかし、いくつかの代謝物は高められた活性又は毒性効果を有することがある。従って薬剤代謝は「解毒」及び「中毒」双方の過程を包含する可能性がある。薬剤及び化学薬品を処理する生物の能力を決定する主要な酵素系の1つは、NADPH依存性酵素であるチトクロームP450モノオキシゲナーゼにより代表される。化合物の代謝安定性は細胞以下のヒト組織の使用によりインビトロで決定することができる(実施例C.5.参照)。ここで化合物の代謝安定性はミクロソームとのこれらの化合物の15分間のインキュベート後に代謝された薬剤の%として表される。化合物の定量はLC−MS分析により決定された。
DNA損傷剤及びヒストンデアセチラーゼインヒビターを包含する広範な抗腫瘍剤がp21タンパク質を活性化することが示された。DNA損傷剤は腫瘍サプレッサーp53によりp21遺伝子を活性化し、他方ヒストンデアセチラーゼインヒビターは転写因子Sp1によりp21遺伝子を転写により活性化する。従って、DNA損傷剤はp53反応性要素によりp21プロモーターを活性化し、他方、ヒストンデアセチラーゼインヒビターはsp1部位(TATAボックスに対して−60bp〜+40bp領域に位置する)によりp21プロモーターを活性化し、両者がp21タンパク質の増加した発現をもたらす。細胞中のp21プロモーターがp53反応性要素を含まないp21の1300bpプロモーターフラグメントよりなる時は、それに従ってDNA損傷剤に非反応性である。
p21を誘発する化合物の能力は、細胞レベルのHDAC阻害の結果としてのp21を誘発する化合物の能力を試験することにより評価することができる。細胞はp53反応性
要素を含有しないp21の1300bpプロモーターフラグメントを含有する発現ベクトルで安定にトランスフェクションすることができ、そこで対照レベルに比較して、リポーター遺伝子発現の増加が化合物をp21誘発能をもつものと特定する。リポーター遺伝子は蛍光タンパク質であり、リポーター遺伝子の発現は発光される蛍光の量として測定される(実施例C.6.a参照)。
最後の方法は、化合物の製薬学的活性をスクリーニングするためにマウスを使用するインビボ法である。腫瘍を生成するのに十分量の、前記の、安定に形質転換された腫瘍細胞をマウスに投与することができる。腫瘍細胞が腫瘍を形成するのに十分な時間を経過した後に、有効な可能性のある化合物を動物に投与し、腫瘍細胞に対する前記化合物の効果をリポーター遺伝子の発現を測定することにより評価する。製薬学的に有効な化合物とともにインキュベートすると、対照レベルに比較してリポーター遺伝子発現の増加をもたらすであろう(実施例C.6.b.参照)。
特異的HDACインヒビターは豊富なCYP P450タンパク質のような他の酵素を阻害しないにちがいない。CYP P450(大腸菌発現)タンパク質3A4、2D6及び2C9はそれらの特異的基質を蛍光分子に転化させる。CYP3A4タンパク質は7−ベンジルオキシ−トリフルオロメチルクマリン(BFC)を7−ヒドロキシ−トリフルオロメチルクマリンに転化させる。CYP2D6タンパク質は3−[2−(N,N−ジエチル−N−メチルアミノ)エチル]−7−メトキシ−4−メチルクマリン(AMMC)を3−[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン塩酸に転化し、そしてCYP2C9タンパク質は7−メトキシ−4−トリフルオロメチルクマリン(MFC)を7−ヒドロキシ−トリフルオロメチルクマリンに転化させる。酵素反応を阻害する化合物は蛍光信号の減少をもたらすであろう(実施例C.7参照)。
〈実施例C.1.〉ヒストンデアセチラーゼの阻害に対するインビトロアッセイ
BiomolのHDAC蛍光活性アッセイ/薬剤発見キット(カタログ番号:AK−500−0001)を使用した。HDAC蛍光活性アッセイはFluor de Lys(Fluorogenic Histone deAcetylase Lysyl(蛍光発生ヒストンデアセチラーゼリシル))基質及び発色剤の組み合わせ物に基づく。Fluor de Lys基質はアセチル化リシン側鎖を含んでなる。その基質の脱アセチル化は、第2工程において、Fluor de Lys発色剤による処理が発蛍光団を生成するように基質を感受性にさせる。
HeLa核抽出物(供給会社:Biomol)を75μMの基質とともに60μg/mlでインキュベートした。Fluor de Lys基質を25mMのトリス、137mMのNaCl、2.7mMのKCl及び1mMのMgCl.6HOを含有するバッファー(pH7.4)中に添加した。30分後、1容量の発色剤を添加した。発蛍光団を355nm光線で励起し、発光(450nm)を蛍光プレート読み取り装置上で検定した。
各実験につき、対照(HeLa核抽出物及びバッファーを含有)、ブランクインキュベート(バッファーを含有するが、HeLa核抽出物を含まない)及びサンプル(DMSOに溶解され、更にバッファー中に希釈された化合物及びHeLa核抽出物を含有)を平行して実施した。第1に、化合物を10−5Mの濃度で試験した。化合物が10−5Mで活性を示した時に、そこで化合物が10−5Mと10−9Mの間の濃度で試験される濃度−反応曲線を作成した。すべてのサンプルを4回試験した。各試験において、ブランク値を対照及びサンプル値の両方から差し引いた。対照サンプルは100%の基質の脱アセチル化を表した。各サンプルに対する蛍光は対照の平均値の百分率として表した。適当なIC50−値(代謝物の量を対照の50%に減少させるために要する薬剤濃度)を漸増データに対するprobit分析を使用して計算した。ここで試験化合物の効果はpIC50
IC50−値のマイナス対数値)として表される(表F−2参照)。
〈実施例C.2.〉A2780細胞に対する抗増殖作用の測定
試験されるすべての化合物をDMSOに溶解し、更に培養培地中に希釈した。細胞増殖アッセイにおける最終DMSO濃度は0.1%(v/v)を決して超えなかった。対照は化合物を含まずにA2780細胞及びDMSOを含有し、そしてブランクはDMSOを含有したが、細胞を含まなかった。MTTをPBS中5mg/mlに溶解した。NaOH(1N)でpH10.5にバッファーされた、0.1Mのグリシン及び0.1MのNaClよりなるグリシンバッファーを調製した(すべての試薬はMerckから購入した)。
ヒトA2780卵巣ガン細胞(T.C.Hamilton博士[Fox Chase Cancer Centre,Pennsylvania,USA]からの提供品)を、2mMのL−グルタミン、50μg/mlゲンタマイシン及び10%のウシ胎仔血清を添加されたRPMI 1640培地中で培養した。細胞を37℃の湿潤化5%CO雰囲気内で単層培養物として定常的に維持した。細胞は1:40の分離比率のトリプシン/EDTA溶液を使用して、毎週1回処理した(passaged)。すべての培地及び補助物はLife Technologiesから購入した。細胞はGen−Probe マイコプラズマ組織培養キット(供給会社:BioMerieux)を使用して決定されるようにマイコプラズマ汚染はなかった。
細胞をNUNCTM96−ウェル培養プレート(供給会社:Life Technologies)中に播種し、1晩プラスチックに付着させた。プレート付着に使用された密度は,200μlの培地総量でウェル当たり1500の細胞であった。プレートに対する細胞付着後に、培地を変え、薬剤及び/又は溶媒を200μlの最終容量まで添加した。4日間のインキュベート後、培地を200μlの新鮮な培地と交換し、細胞密度及び生存性をMTT−基質のアッセイを使用して測定した。各ウェルに対し、25μlのMTT溶液を添加し、細胞を更に37℃で2時間インキュベートした。次いで培地を注意して吸引し、青色のMTT−フォルマザン生成物を、25μlのグリシンバッファー、次いで100μlのDMSOの添加により可溶化させた。微量試験プレートを微量プレートシェーカー上で10分間震盪し、540nmにおける吸収をEmax 96−ウェル分光比色計(供給会社:Sopachem)を使用して測定した。1回の実験中、各実験条件に対する結果は3回の重複ウェルの平均である。最初のスクリーニングの目的のためには、化合物を10−6Mの単一の固定濃度で試験した。有効化合物に対しては実験を反復して、完全な濃度−反応曲線を確立した。各実験に対し、対照(薬剤を含まない)及びブランクインキュベート(細胞も薬剤も含まない)を平行して実施した。ブランク値をすべての対照及びサンプル値から差し引いた。各サンプルに対し、細胞増殖に対する平均値(吸収単位における)は対照の細胞増殖の平均値の百分率として表された。適当な場合には、IC50−値(対照の50%まで細胞増殖を減少させるために要する薬剤の濃度)を漸増データに対するprobit分析を使用して計算した(Finney,D.J.,Probit Analyses,2nd Ed.Chapter 10,Graded Responses,Cambridge University Press,Cambridge 1962)。ここで試験化合物の効果はpIC50(IC50−値のマイナス対数値)として表される(表F−2参照)。
〈実施例C.3.〉溶解度/安定性
C.3.a.水性媒質中の動力学的溶解度
5000−9.8μM(1/2希釈物)からのDMSO−ストック溶液を96ウェルストック溶液プレート中でDMSO中に調製する(200μl/ウェル)。各希釈後、サンプルを混合する。次にこれらのDMSO溶液のアリコート(2μl)を、200μl/ウェルの水性バッファーを含有する2個の他の96ウェルバッファープレートに移す。各バッファープレートは水性バッファー(pH7.4)又は水性バッファー(pH4.0)のいずれかを含有する。最後の希釈後、バッファープレートを混合し、サンプルを1/2時間室温で安定化する。偶発的誤差を排除するために各化合物に対して希釈を二重に実施する。次に混合物を沈殿の発生に対してBD Gentest Solubility Scannerにおいてスキャンする。混合物中の沈殿物の不在/存在に基づき、動力学的溶解度を外挿により計算する。3クラスへの評価を実施する。
高い溶解度をもつ化合物は3の評価を与えられ、そして50μM以上の溶解度を有する。中程度の溶解度をもつ化合物は2の評価を与えられ、10μMを超え、50μM未満の溶解度を有する。低い溶解度をもつ化合物は1の評価を与えられ、これらの化合物に対して、溶解度は10μM以下である(表F−2参照)。
C.3.b.溶解度
異なるpHにおける化合物の溶解度はまた、化学発光窒素検出計の使用により測定することができる(表F−2を参照)。
〈実施例C.4〉平行な人口膜の透過性の分析
ストックサンプル(100%DMSO中5mMのストック溶液の10μlのアリコート)をpH4又はpH7.4の水性バッファー系の2ml含有ディープウェルプレート又はプレミックスプレート中に希釈した(PSR4 System Solution Concentrate(pION))。
サンプルを対照プレートに添加する前に、150μlのバッファーをウェルに添加し、ブランクのUV−測定を実施した。その後、バッファーを廃棄し、そのプレートを対照プレートとして使用した。すべての測定をUV−抵抗性プレート(供給会社:Costar又はGreiner)において実施した。
対照プレートのブランク測定後、150μlの希釈サンプルを対照プレートに添加し、200μlの希釈サンプルを供与体プレート1に添加した。受容体フィルタープレート(供給会社:Millipore,タイプ:MAIP N45)を4μlの人口膜形成溶液(0.1%の2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールを含有するドデカン中1,2−ジオレオイル−sn−グリセル−3−ホスホコリン)でコートしそして供与体プレート1の上部に配置して、「サンドイッチ」を形成した。バッファー(200μl)を上部の受容体ウェル中に分配した。サンドイッチを蓋でカバーし、暗所、室温で18時間保存した。
受容体プレート2のブランク測定を、ウェルに150μlのバッファーを添加し、次にUV−測定により実施した。受容体プレート2のブランク測定後、バッファーを廃棄し、150μlの受容体溶液を受容体フィルタープレート1から受容体プレート2に移した。次に受容体フィルタープレート1をサンドイッチから外した。供与体プレート2のブランク測定後(前記参照)、150μlの供与体溶液を供与体プレート1から供与体プレート2に移した。供与体プレート2、受容体プレート2及び対照プレートウェルのUVスペクトルをスキャンした(SpectraMAX 190)。すべてのスペクトルをPSR4p Command Softwareにより処理して、透過性を計算した。すべての化合物を三重測定した。カルバマゼピン、グリセオフルビン、アシクログアニシン、アテノロール、フロセミド及びクロロチアジドを各実験の標準物として使用した。化合物を低い透過性(平均効果<0.5×10−6cm/秒;評価1)、中程度の透過性(1×10−6cm/秒>平均効果≧0.5×10−6cm/秒;評価2)又は高い透過性(≧1×10−6cm/秒;評価3)をもつ3分類に評価した。
〈実施例C.5〉代謝の安定性
細胞以下の組織調製物をGorrod等(Xenobiotica 5:453−462.1975)に従って、組織の機械的ホモジネート化後の遠心分離により調製した。肝組織を氷冷した0.1MのTris−HCl(pH7.4)バッファー中ですすいで、過剰な血液を洗浄した。次に組織をブロット乾燥し、秤量し、外科用はさみを使用して粗く刻んだ。組織片を、Teflon乳棒の付いたPotter−S(Braun,Italy)又はSorvall Omni−Mixホモジナイザーのいずれかを使用して、7×10秒間、3容量の氷冷0.1Mのリン酸バッファー(pH7.4)中にホモジナイズした。双方の場合に、容器はホモジナイズ工程中氷中/上に維持された。
組織ホモジネートをSorvall遠心分離装置又はBeckman Ultracentrifugeを使用して4℃で20分間9000×gで遠心分離した。生成された上澄みを−80℃で保存し、「S9」と記号を付けた。
S9画分を更に、Beckman超遠心分離装置を使用して60分間(4℃)100.000×gで遠心分離することができる。生成された上澄みを注意して吸引し、アリコートし、「シトソール」と記号を付けた。ペレットを0.1Mのリン酸バッファー(pH7.4)中に再懸濁させて、0.5gの最初の組織重量に対して1mlの最終容量にし、「ミクロソーム」と記号を付けた。
すべての細胞以下の画分をアリコートし、液体窒素中で瞬間凍結し、使用まで−80℃で保存した。
試験されるサンプルとして、インキュベート混合物はPBS(0.1M)、化合物(5μM)、ミクロソーム(1mg/ml)及びNADPH−生成系(0.8mMのグルコース−6−リン酸、0.8mMの塩化マグネシウム及び0.8単位のグルコース−6−リン酸脱水素酵素)を含有した。対照サンプルは同様な物質を含有したが、ミクロソームは熱不活性化(95℃で10分間)ミクロソームで置き換えられた。対照サンプル中の化合物の回収は常に100%であった。
混合物を37℃で5分間プレインキュベートした。反応は0.8mMのNADPの添加により時点ゼロ(t=0)で開始し、サンプルを15分間(t=15)インキュベートした。反応を2容量のDMSOの添加により終結した。次にサンプルを900×gで10分間遠心分離し、上澄みを分析まで24時間を超えないように室温で保存した。すべてのインキュベートを二重に実施した。上澄みの分析をLC−MS分析により実施した。サンプルの溶離をXterra MS C18(50×4.6mm、5μm、Waters,US)上で実施した。Alliance 2790(供給会社:Waters,US)HPLCシステムを使用した。溶離は2.4ml/分の流速で、バッファーA(HO/アセトニトリル(95/5)中25mMの酢酸アンモニウム(pH5.2))、アセトニトリルの溶媒B及びメタノールの溶媒Cにより実施された。使用した勾配は、有機相濃度を、5分間にわたり0%から50%のB及び50%のCに、1分間にわたり100%Bまで直線状に増加し、有機相濃度は更に1.5分間一定に維持された。サンプルの総注入容量は25μlであった。
検出計として、ESI源を備えたQuattro(供給会社:Micromass,Manchester,UK)トリプル四極子質量分析装置を使用した。エネルギー源及び脱溶媒和温度はそれぞれ120及び350℃に設定され、ネブライザー及び乾燥ガスとして窒素を使用した。データをポジティブスキャンモード(単一イオン反応)で獲得した。コーン電圧を10Vに設定し、滞留時間は1秒であった。
代謝安定性は活性ミクロソーム(E(act))の存在下で15分間のインキュベート後の化合物の代謝%として表した、
Figure 0005137849
20%未満の代謝率を有する化合物は著しく代謝的に安定であるものと定義された。20〜70%の間の代謝を有する化合物は中程度に安定であると定義され、そして70%を超える代謝率を示す化合物は低い代謝安定と定義された。代謝安定性のスクリーニングが実施される時は3種の対照化合物が常に包含された。べラパミルは低い代謝安定性(代謝%=73%)をもつ化合物として包含された。シサプリドは中程度の代謝安定性(代謝%=45%)をもつ化合物として包含され、そしてプロパノールは中程度から高い代謝安定性(25%の代謝)をもつ化合物として包含された。これらの対照化合物は代謝安定性アッセイの有効性を証明するために使用された。化合物2及び3が試験され、それぞれ代謝的に著しく安定であり、そして中程度に代謝であることが認められた。
〈実施例C.6〉p21誘発能
〈実施例C.6.a.〉細胞法
A2780細胞(ATCC)を37℃の、5%COを含む湿潤化インキュベーター内の、10%FCS、2mMのL−グルタミン及びゲンタマイシンを添加されたRPMI 1640培地中で培養した。すべての細胞培養液はGibco−BRL(Gaithersburg,MD)により提供される。他の材料はNuncにより提供される。
ゲノムDNAを、増殖しているA2780細胞から抽出し、p21プロモーターのネスト化されたPCR単離物のテンプレートとして使用した。第1の増殖を、テンプレートとしてゲノムDNAを含むオリゴヌクレオチド対GAGGGCGCGGTGCTTGG及びTGCCGCCGCTCTCTCACCを使用して55℃のアニーリング温度で20周期につき実施した。TATAボックスに対して−4551〜+88フラグメントを含有する生成された4.5kbのフラグメントを、88℃のアニーリングにより20周期につき、オリゴヌクレオチドTCGGGTACCGAGGGCGCGGTGCTTGG及びATACTCGAGTGCCGCCGCTCTCTCACCで再増殖させて4.5kbフラグメントを生成し、次いで88℃のアニーリングにより20周期につき、オリゴヌクレオチド対TCGGGTACCGGTAGATGGGAGCGGATAGACACATC及びATACTCGAGTGCCGCCGCTCTCTCACCにより再増殖させて、TATAボックスに対して−1300〜+88フラグメントを含有する1.3kbフラグメントをもたらした。オリゴヌクレオチド中に存在する制限部位XhoI及びKpnI(下線配列)をサブクローン生成に使用した。
ルシフェラーゼリポーターをKpnI及びXbaI制限部位においてpGL3−塩基性から除去し、ZsGreenリポーター(pZsGreen1−N1プラスミドから)により置き換えた。XhoI及びKpnI部位のpGL3−塩基性−ZsGreen中へのヒトp21プロモーター領域の前記の1.3kbフラグメントの挿入により、pGL3−塩基性−ZsGreen−1300を構成した。すべての制限酵素はBoehringer Manheim(ドイツ)により提供される。A2780細胞を2×10細胞の密度で6−ウェルのプレートに添加し、24時間インキュベートし、製造業者により説明されるようにLipofectamin 2000(Invitrogen,Brussels,ベルギー)を使用することにより、2μgのpGL3−塩基性−ZsGreen−1300及び0.2μgのpSV2neoベクトルによりトランスフェクションさせた。
トランスフェクション細胞はG418(Gibco−BRL,Gaithersburg,MD)により10日間選択し、単一の細胞懸濁物を増殖させた。3週後、単一のクローンを得た。
A2780の選択されたクローンを増量させ(expanded)、96−ウェルのプレート中にウェル当たり10000細胞で播種した。播種の24時間後に、細胞を化合物(近位のp21プロモーター領域中のsp1部位に影響する)とともに更に24時間処理した。次いで、細胞を30’間、4%のPFAで固定し、Hoechstの染料により対比染色した。ZsGreen生産及び従って蛍光をもたらすp21プロモーターの活性化をAscent Fluoroskan(Thermo Labsystems,Brussels,ベルギー)によりモニターした。
各実験につき、対照(薬剤を含まない)及びブランクインキュベート(細胞も薬剤も含まない)を平行して実施した。ブランク値をすべての対照及びサンプル値から差し引いた。各サンプルにつき、p21誘発の値は、対照中に存在するp21の値の百分率として表した。130%を超える誘導百分率を有意な誘発と定義した。
化合物1、2及び3が試験され、100nMの濃度で有意な誘発を示した。
〈実施例C.6.b.〉インビボ法
選択されたクローンをヌードマウスの脇腹に皮下注射し(10細胞/200μl)、12日後に、カリパー測定可能な腫瘍を得た。12日から、動物に溶媒及び20〜40mpkの化合物(各4〜10匹の動物)を6日間毎日経口又は静脈内投与した。腫瘍を、社内で開発されたAutomated Whole Body Imaging System(自動化全身撮影システム)(GFPフィルターを備え、National Instruments(R)からのIMAQ Vision Softwareに基づくソフトウエアパッケージにより制御されるCCDカメラタイプのJAI(R)CV−M90に接続された蛍光立体顕微鏡タイプのOlympus(R)SZX12)により蛍光を評価した。
化合物2を試験し、対照に匹敵する増加した蛍光を示した。
〈実施例C.7〉P450阻害能
試験されたすべての化合物をDMSO(5mM)に溶解し、アセトニトリル中に5 10−4Mに更に希釈した。アッセイバッファー(0.1MのNaKリン酸バッファー、pH7.4)中に更に希釈し、最終溶媒濃度は2%を決して超えなかった。
CYP3A4タンパク質のアッセイは、100μlの総アッセイ容量中に、ウェル当たり15pモルのP450/1mgのタンパク質(0.01MのNaKリン酸バッファー+1.15%のKCl中)、NADPH生成系(アッセイバッファー中、3.3mMのグルコース−6−リン酸、0.4U/mlのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、1.3mMのNADP及び3.3mMのMgCl.6HO)及び化合物を含んでなる。37℃で5分間のプレインキュベート後に、アッセイバッファー中に150μMの蛍光プローブ基質BFCの添加により酵素反応を開始した。室温で30分間のインキュベート後に、2容量のアセトニトリルの添加後に反応は終結した。405nmの励起波長及び535nmの発光波長で蛍光の測定を実施した。本実験における対照化合物としてケトコナゾール(IC50−値=3×10−8M)を包含した。
CYP2D6タンパク質のアッセイは、100μlの総アッセイ容量において、ウェル当たり、6pモルのP450/1mgのタンパク質(0.01MのNaKリン酸バッファ
ー+1.15%のKCl中)、NADPH生成系(アッセイバッファー中、0.41mMのグルコース−6−リン酸、0.4U/mlのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、0.0082mMのNADP及び0.41mMのMgCl.6HO)及び化合物を含んでなる。37℃で5分間のプレインキュベート後に、アッセイバッファー中に3μMの蛍光プローブ基質AMMCの添加により酵素反応を開始した。室温で45分間のインキュベート後、2容量のアセトニトリルの添加後に反応を終結した。405nmの励起波長及び460nmの発光波長で蛍光の測定を実施した。本実験の対照化合物としてキニジン(IC50−値<5×10−8M)を包含した。
CYP2C9タンパク質のアッセイは、100μlの総アッセイ容量において、ウェル当たり、15pモルのP450/1mgのタンパク質(0.01MのNaKリン酸バッファー+1.15%のKCl中)、NADPH生成系(アッセイバッファー中、3.3mMのグルコース−6−リン酸、0.4U/mlのグルコース−6−リン酸デヒドロゲナーゼ、1.3mMのNADP及び3.3mMのMgCl.6HO)及び化合物を含んでなる。37℃で5分間のプレインキュベート後、アッセイバッファー中に200μMの蛍光プローブ基質MFCの添加により酵素反応を開始した。室温で30分間のインキュベート後、2容量のアセトニトリルの添加後に反応は終結した。405nmの励起波長及び535nmの発光波長で蛍光の測定を実施した。本実験の対照化合物としてスルファフェナゾール(IC50−値=6.8×10−7M)を包含した。
最初のスクリーニングの目的のためには、化合物は1×10−5Mの単一の固定濃度で試験された。有効な化合物に対しては、全体の濃度−反応曲線を確立するために実験を反復した。各実験につき、対照(薬剤を含まない)及びブランクインキュベート(酵素も薬剤も含まない)を平行して実施した。すべての化合物を4重実験で測定した。ブランク値をすべての対照及びサンプル値から引いた。各サンプルにつき、サンプルのP450活性の平均値(相対的蛍光単位で)を対照のP450活性の平均値の百分率として表した。抑制百分率は100%引く、サンプルのP450活性の平均値として表した。適当な場合には、IC50−値(対照の50%までP450活性を減少させるために要する薬剤の濃度)を計算した。
Figure 0005137849
D.組成物実施例:フィルムコート錠
錠剤コアの調製
100gの式(I)の化合物、570gのラクトース及び200gのデンプンの混合物を十分混合し、その後、5gのナトリウムドデシルスルフェート及び10gのポリビニル−ピロリドンの溶液(約200mlの水中)で湿潤化する。湿った粉末混合物をふるい、乾燥し、再度ふるう。次いで100gの微細結晶セルロース及び15gの水素化植物油を添加する。全体を十分に混合し、打錠すると、各10mgの式(I)の化合物を含んでなる10.000錠を与える。
コーティング
10gのメチルセルロースの溶液(75mlの変性エタノール中)に5gのエチルセルロースの溶液(150mlのジクロロメタン中)を添加する。次いで75mlのジクロロメタン及び2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを添加する。10gのポリエチレングリコールを融解し、75mlのジクロロメタン中に溶解する。後者の溶液を前者に添加し、次に2.5gのマグネシウムオクタデカノエート、5gのポリビニルピロリドン及び30mlの濃厚色素懸濁液を添加し、全体をホモジネート化する。コーティング装置内で、錠剤のコアをこのように得た混合物でコートする。

Claims (18)

  1. 式(I)
    Figure 0005137849
    [式中、
    nは0又は1であり、そしてnが0である時は直接結合が意図されており、
    mは0、1又は2であり、そしてnが0である時は直接結合が意図されており、
    pは0又は1であり、そしてnが0である時は直接結合が意図されており、
    Xはそれぞれ独立してN又はCHであり、
    Yはそれぞれ独立してO、NH、N−C1-6アルキル、CH又はCH2であり、そしてYがCHである時は、置換基は環式構造物のY原子に結合されており、
    1はヒドロキシ又は式(a−1)
    Figure 0005137849
    の基であり、ここで
    9はヒドロキシ又は−NH2であり、
    10は水素、チエニル、フラニル又はフェニルであり、そしてチエニル、フラニル又はフェニルはそれぞれ、場合によりハロ、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、フェニル、C1-6アルキル、ジ(1-6アルキル)アミノ、C1-6アルキルオキシ、フェニルC1-6アルキルオキシ、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニル、ポリハロC1-6アルキルオキシ、ポリハロC1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、ヒドロキシカルボニルC1-6アルキル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、アミノスルホニル、アミノスルホニルC1-6アルキル、イソオキサゾリル、アミノカルボニル、フェニルC2-6アルケニル、フェニルC3-6アルキニル又はピリジニルC3-6アルキニルで置換されていてもよく、
    6、R7及びR8はそれぞれ独立して水素、−NH2、ニトロ、フラニル、ハロ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、トリフルオロメチル、チエニル、フェニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、アミノカルボニルC1-6アルキル又は−C≡C−CH2−R11であり、ここで
    11は水素、C1-6アルキル、ヒドロキシ、アミノ又はC1-6アルキルオキシであり、
    2はC1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C1-6アルキルアミノカルボニル又はC1-6アルキルオキシカルボニルであり、
    3は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル又はC1-6アルキルアミノカルボニルであるか、あるいは
    2及びR3がメチレン、エチレン又はプロピレン橋により架橋されていてもよく(すなわち環式環系を形成する)、
    4は水素、C1-6アルキル、−C(=O)−CHR1213又は−S(=O)2−N(CH32であり、ここで
    12及びR13はそれぞれ独立して水素、アミノ、C1-6アルキル又はアミノC1-6アルキルであり、そして
    5は水素、ヒドロキシ、アミノ、ハロ、C1-6アルキル,ポリハロC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルキルオキシ又はモノ−もしくはジ(C1-6アルキル)アミノである]
    の化合物、又は該化合物のN−オキシド、製薬学的に許容できる付加塩若しくは体異性体。
  2. nが1であり、pが0であり、YがそれぞれCHであり、R10が水素であり、R6、R7及びR8がそれぞれ独立して水素であり、R2がC1-6アルキルでありそしてR3が水素であるかあるいは、R2及びR3がメチレン、エチレン又はプロピレ橋で架橋されていてもよく、R4がC1-6アルキルであり、そしてR5が水素である、請求項1記載の化合物。
  3. nが1であり、mが1又は2であり、pが0であり、XがそれぞれNであり、YがそれぞれCHであり、R2及びR3がメチレン、エチレン又はプロピレ橋で架橋されており、R4がC1-6アルキルであり、そしてR5が水素である、請求項1又は2記載の化合物。
  4. 化合物が下記の化合物No.2又は化合物No.3について化学構造式で表される、請求項1、2及び3のいずれかに記載の化合物。
    Figure 0005137849
  5. 製薬学的に許容できる担体及び、有効成分として、治療的有効量の、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物を含んでなる製薬学的組成物。
  6. 製薬学的に許容できる担体及び請求項1〜4のいずれかに記載の化合物が密接に混合される、請求項5に記載の製薬学的組成物の調製方法。
  7. 医薬としての使用のための請求項1〜4のいずれかに記載の化合物。
  8. 増殖性疾患の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物の使用。
  9. 抗癌剤及び請求項1〜4のいずれかに記載の化合物活性成分として含んでなる、増殖性疾患の処置のための併用剤
  10. 請求項1に記載の式(I)で表される化合物であって、R 1 がヒドロキシである化合物の製造方法において、
    下記式(II)で表される中間体をCF 3 COOHと反応させて、下記式(I−a)で表される化合物を生成することを特徴とする方法。
    Figure 0005137849
  11. 請求項1に記載の式(I)で表される化合物であって、R 1 が式(a−1)であり、かつR 9 が−NH 2 である化合物の製造方法において、
    適当な試薬の存在下でそして適当な溶媒中で、そのMが水素又はナトリウム又はリチウム又はアルカリ金属カチオンを表す下記式(III)で表される中間体を、下記式(IV)で表される中間体と反応させて、下記式(I−b)で表される化合物を生成することを特徴とする方法。
    Figure 0005137849
  12. 請求項1に記載の式(I)で表される化合物であって、R 1 が式(a−1)であり、かつR 9 が−NH 2 である化合物の製造方法において、
    適当な溶媒中で、式(V)で表される中間体を適当な酸と反応させて、式(I−b)で表される化合物を生成することを特徴とする方法。
    Figure 0005137849
  13. 請求項1に記載の式(I)で表される化合物であって、R 1 が式(a−1)であり、かつR 9 がヒドロキシである化合物の製造方法において、
    適当な溶媒中で、下記式中のTBDMSがtert−ブチル(ジメチル)シラニルを意味する式(VI)で表される中間体をテトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させて、式(I−c)で表される化合物を生成することを特徴とする方法。
    Figure 0005137849
  14. 式(A)
    Figure 0005137849
    式中、
    QがC1-2アルキルオキシカルボニル、ヒドロキシカルボニル又はテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルであり、そして
    n、m、p、X、Y、Z、R2、R3、R4及びR5請求項1における式(I)について定義されたとおりである、
    で表される化合物、又は該化合物のN−オキシド、製薬学的に許容できる付加塩若しくは立体化学的異性体。
  15. 請求項11に記載の式(A)で表される化合物であって、Qがテトラヒドロピラニルオキシアミノカルボニルである化合物の製造方法において、
    下記式(III−a)で表される中間体を、下記式(VII)で表される中間体と反応させて、式(II)により表され化合物を生成することを特徴とする方法。
    Figure 0005137849
  16. 請求項11に記載の式(A)で表される化合物であって、Qがヒドロキシカルボニルである化合物の製造方法において、
    式(X)で表される中間体を適当な酸性溶液と反応させて、下記式(III)で表される化合物を生成することを特徴とする方法
    Figure 0005137849
  17. 請求項11に記載の式(A)で表される化合物であって、QがC 1-2 アルキルオキシカルボニルであり、かつR 3 が水素である化合物の製造方法において、
    下記式(XI)で表される中間体を式(XII)で表される中間体と反応させて、下記式(X−a)で表され、ここで、C 1-2 アルキルはC 1-2 アルキルオキシを意味する化合物を成することを特徴とする方法。
    Figure 0005137849
  18. 請求項11に記載の式(A)で表される化合物であって、QがC 1-2 アルキルオキシカルボニルであり、そしてR 2 及びR 3 が架橋されており、そこで点線がメチレン、エチレン又はプロピレン橋を表し、そしてnが1である化合物の製造方法において、
    下記式(XIII)で表される中間体を下記式(XIV)で表される中間体と反応させて、下記式(X−b)で表され、ここで、C 1-2 アルキルはC 1-2 アルキルオキシを意味する化合物を成することを特徴とする方法
    Figure 0005137849
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