JP5137739B2 - 多芯筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、多芯筆記具に関する。詳細には、軸筒内に複数の筆記体を収容し、前記各々の筆記体のペン先を選択的に出没させる多芯筆記具に関する。
従来この種の多芯筆記具において、特許文献1には、ペン先没入状態にある筆記体を前方に移動させることによって揺動部材のカム部を径方向に移動させ、それにより、先にペン先突出状態にある筆記体のスライダーとノック筒体の先端との係止状態を解除する構造が記載されている。さらに、特許文献1には、各々のスライダーが、前記カム部と係合可能で且つ互いに異なる方向へカム部を揺動させるカム面を2つ有することが記載されている。
特開平11−180092号公報
前記特許文献1の多芯筆記具は、各々のスライダー(本願の操作体に相当)が、2つのカム面を有するため、スライダーの構造が特殊な形状となり、一般的な形状の操作体(即ち操作体同士が直接当接してペン先突出状態を解除するタイプ)を採用することが困難となり、その結果、操作体の部品コストが上昇するおそれがある。
また、従来の多芯筆記具において、一般に、軸筒内に収容する筆記体の本数が多くなるに従い、軸筒の外径も大きくなり、その結果、操作体の径方向の長さ(即ち操作部と解除突起との径方向の距離)も長くなり、筆記体の収容本数の比較的少ない多芯筆記具(例えば筆記体の収容本数が2本〜3本の多芯筆記具)と、筆記体の収容本数の多い多芯筆記具(例えば筆記体の収容本数が4本〜5本の多芯筆記具)とでは、操作体の形状を共通にすることは困難であった。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、一般的な形状の操作体を採用でき、しかも、筆記体の収容本数の多い多芯筆記具であっても筆記体の収容本数の少ない多芯筆記具と操作体の形状を共通にでき、その結果、操作体の部品コストの上昇を抑え、ユーザーに安価に提供できる多芯筆記具を得ようとするものである。尚、本発明において、「前」とはペン先側を指し、「後」とは反対側を指す。
[1]本願の第1の発明は、軸筒2内に複数の筆記体7を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体7を弾発体9により後方に付勢し、前記各々の筆記体7の後端に操作体8を連結し、前記軸筒2の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔22aを径方向に貫設し、前記各々の窓孔22aから径方向外方に前記各々の操作体8を突出させ、一つの操作体8を窓孔22aに沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体8に連結された筆記体7のペン先71を軸筒2の前端孔21aから突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体7のペン先71を軸筒2内に没入させてなり、前記各々の操作体8が、前記軸筒2の窓孔22aより径方向外方に突出する操作部81と該操作部81の径方向反対側に位置する解除突起82とを備え、前記軸筒2の内壁に、ペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8が係止される係止壁部22bを設けた多芯筆記具であって、前記軸筒2内部の軸心に、後方への移動が規制されるとともに径方向に変位可能な可動部5を配置し、前記可動部5が、軸方向に延びる複数本の突条51と、前記隣り合う突条51と突条51の間に形成される軸方向に延びる複数本の溝52とを備え、前記各々の溝52に、各々の筆記体7に連結された操作体8の解除突起82が摺動可能に構成され、一つの筆記体7のペン先71が前端孔21aより突出状態にあるとき、前記ペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8が、前記係止壁部22bに係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の解除突起82が、前記可動部5を径方向に押圧変位させてなり、前記ペン先突出状態において、ペン先没入状態にある他の筆記体7の後端に連結された操作体8を前方にスライド操作したとき、前記他の筆記体7の後端に連結された操作体8の解除突起82が、前記溝52の後端開口縁に摺接することにより前記可動部5が径方向に押圧変位され、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、前記ペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8と前記係止壁部22bとの係止状態を解除してなることを要件とする。
前記第1の発明の多芯筆記具1は、操作体8を特殊な形状とする必要がなく、一般的な形状の操作体8を採用でき、一般的な形状の操作体8を採用した他の多芯筆記具と操作体8を共通にでき、しかも、筆記体7の収容本数が比較的多く且つ軸筒2の外径が比較的大きい多芯筆記具であっても、筆記体7の収容本数が比較的少なく且つ軸筒2の外径が比較的小さい多芯筆記具と操作体8を共通にできる。したがって、前記第1の発明の多芯筆記具1は、操作体8の部品コストの上昇を抑え、ユーザーに安価に提供できる。
[2]本願の第2の発明は、前記第1の発明において、前記軸筒2の軸心に、軸方向に延び且つ径方向に撓み変形可能な軸部4を設け、前記軸部4の一端を軸筒2の内壁に固定し、前記軸部4の他端を径方向に変位可能に設け、前記径方向に変位可能な軸部4端部に前記可動部5を設けたことを要件とする。
前記第2の発明の多芯筆記具1は、可動部5を、容易に、後方への移動が規制され且つ径方向に変位可能な構成にできるとともに、可動部5を、軸筒2内の適正位置に確実且つ容易に配置することができる。
[3]本願の第3の発明は、前記第1または第2の発明において、前記各々の溝52の後端開口縁に傾斜面53を設けたことを要件とする。
前記第3の発明の多芯筆記具1は、各々の溝52の後端開口縁に傾斜面53を設けたことにより、前方にスライド操作された操作体8の解除突起82が、スムーズに溝52の開口縁と摺接し、可動部5を容易に径方向に押圧変位させることができ、その結果、ペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8と係止壁部22bとの係止状態を、容易に解除することができる。
[4]本願の第4の発明は、前記第1、第2または第3の発明において、前記各々の溝52の後端開口縁に摺接される解除突起82の前面に傾斜面82cを設けたことを要件とする。
前記第4の発明の多芯筆記具1は、前記解除突起82の前面に傾斜面82cを設けたことにより、前方にスライド操作された操作体8の解除突起82が、スムーズに溝52の開口縁と摺接し、可動部5を容易に径方向に押圧変位させることができ、その結果、ペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8と係止壁部22bとの係止状態を、容易に解除することができる。
[5]本願の第5の発明は、前記第1、第2、第3または第4の発明において、前記軸筒2内壁に、前記各々の筆記体7を後方に付勢する弾発体9を支持し且つ前記各々の筆記体7が挿通可能な内孔31が貫通された弾発体支持体3を固定し、前記弾発体支持体3の後端軸心に前記軸部4を一体に形成し、前記弾発体支持体3の後端より前記軸部4を後方に突出させ、前記軸部4の後端部に前記可動部5を一体に形成したことを要件とする。
前記第5の発明の多芯筆記具1は、部品点数の増加及び組立工程の増加を抑え、製造コストの上昇を防止できる。
[6]本願の第5の発明は、前記第1、第2、第3、第4または第5の発明において、筆記体7の後端に操作体8が連結された状態で、筆記体7を軸筒2内から取り出し可能且つ軸筒2内に挿入可能であり、軸筒2内に4本以上の筆記体7が収容されることを要件とする。
前記第6の発明の多芯筆記具1は、筆記体7の後端に操作体8が連結された状態で、筆記体7を軸筒2内から取り出し可能且つ軸筒2内に挿入可能であり、軸筒2内に4本以上の筆記体7が収容されることにより、2本または3本の筆記体7のみを収容可能な軸筒2を備えた多芯筆記具と、共通の形状の操作体8を使用できるため、操作体8が連結された状態で筆記体7を交換する際、操作体8の形状の種類を区別する必要がなくなり、筆記体7の交換作業が容易となる。
尚、本発明で、筆記体7とは、例えば、ボールペン、マーキングペン、シャープペンシル等が挙げられる。尚、本発明で、軸筒2は、筆記体7のペン先71が突出可能な前端孔21aを備えた前軸と、側壁に窓孔22aを備える後軸とからなる構成でもよい。また、本発明で、軸筒2内に収容する筆記体7の本数は、2本以上であればよく、具体的には、2本、3本、4本、5本、6本等が挙げられる。本発明の多芯筆記具1では、軸筒2内に収容する筆記体7の本数は、4本以上が好ましい。
本発明は、一般的な形状の操作体を採用でき、しかも、筆記体の収容本数の多い多芯筆記具であっても筆記体の収容本数の少ない多芯筆記具と操作体の形状を共通にでき、その結果、操作体の部品コストの上昇を抑え、ユーザーに安価に提供できる。
<第1の実施の形態>
図1乃至図15に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には4本)の筆記体7が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体7は、弾発体9(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸21と、該前軸21の後端に接続される円筒状の後軸22とからなる。本実施の形態では、前記弾発体支持体3の前端が前記前軸21の後端開口部に固着され、前記弾発体支持体3の後端が前記後軸22の前端開口部に固着される。前記弾発体支持体3によって、前記前軸21の後端と、前記後軸22の前端とが接続される。
前記前軸21の前端軸心には、各々の筆記体7のペン先71が突出可能な前端孔21aが軸方向に貫設される。前記前軸21及び後軸22は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記後軸22の後部の側壁には、複数本(具体的には4本)の前後方向に延びる細長状の窓孔22aが、径方向に貫設される。前記4本の窓孔22aは、互いに、円周方向に90度回転した位置に等間隔に形成される。前記窓孔22aと窓孔22aの間の後軸22の一つの側壁には、クリップ22eが設けられる。
前記後軸22の各々の窓孔22a相互間の側壁内面には、軸方向に延びるリブよりなる係止壁部22bが一体に形成される。前記係止壁部22bに、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の後端が係止される。
(蓋部)
図14及び図15に示すように、前記各々の窓孔22aの後端は、軸筒2後端より後方に切り欠き状に開口する開口部22cが形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸22の後端)には、前記開口部22cを開閉自在にする蓋部6が設けられる。前記蓋部6は、ヒンジ部63に回動自在に取り付けられる。前記蓋部6の前面には、当接壁部61が形成される。前記当接壁部61に、没入状態の筆記体7の後端に連結された各々の操作体8の後端が当接される。
前記蓋部6の前面には、係合部62(具体的には係合孔)が設けられ、前記後軸22の後端には、前記係合部62と係合可能な被係合部22d(具体的には係合突起)が設けられる。前記係合部62と前記被係合部22dとは、蓋部6が開口部22cを閉鎖した際、互いに係合状態にあり、弾発体9の後方への付勢による操作体8と蓋部6前面の当接壁部61との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部6が開くことはない。
(弾発体支持体)
軸筒2の内壁(即ち前軸21の後端開口部内壁及び後軸22の前端開口部内壁)には、円筒状の弾発体支持体3が固着される。図12及び図13に示すように、前記弾発体支持体3は、筆記体7が挿通される複数(具体的には4個)の内孔31が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持体3の後面と、各々の操作体8の鍔部85の前面との間には、弾発体9が配置される。前記各々の弾発体9の内部に筆記体7が遊挿される。前記各々の弾発体9の前端は弾発体支持体3の後面により係止され、前記各々の弾発体9の後端は操作体8の鍔部85の前面に係止される。前記弾発体支持体3は、合成樹脂の射出成形から得られる。
また、弾発体支持体3の後面の各々の内孔31の周囲には、後方に突出する筒状突出部よりなる保持部32が形成される。前記各々の保持部32の内面は、各々の弾発体9の前端部外面が圧入保持される。それにより、各々の筆記体7及び操作体8を交換する際、軸筒2内から開口部22cを通して各々の弾発体9が脱落することを防止できる。
また、前記保持部32の後端には、各々の弾発体9同士の接触を回避する隔壁33が形成される。前記各々の隔壁33は、前記保持部32の後端より軸方向後方に延設される。
(軸部)
前記弾発体支持体3の後端面の軸心には、軸方向に延びる棒状の軸部4が後方に突設される。前記軸部4は、弾発体支持体3の後端面の軸心に一体に形成される。前記軸部4は、弾発体支持体3と同じ材料の合成樹脂からなる。前記軸部4は、径方向に撓み変形可能(即ち径方向に弾性変形可能)である。前記軸部4の後端部は、軸部4自体の撓み変形により径方向に変位可能である。
(可動部)
前記軸部4の後端部には、可動部5が一体に形成される。前記可動部5は、係止壁部22bの前端より前方に配置される。前記可動部5が、軸方向に延びる複数本(4本)の突条51と、前記隣り合う突条51と突条51の間に形成された軸方向に延びる複数本(4本)の溝52とを備える。前記各々の溝52に、各々の筆記体7の操作体8の解除突起82(第1の解除突起82a及び第2の解除突起82b)が摺動可能に構成される。前記各々の突条51は、円周方向に90度回転した位置に等間隔に配置される。前記各々の溝52は、円周方向に90度回転した位置に等間隔に配置される。
前記可動部5の各々の溝52によって、一つの筆記体7のペン先71が突出した際、他のペン先没入状態の筆記体7の操作体8と可動部5が強く接触することを回避でき、可動部5の適正な径方向の変位が可能となる。
本実施の形態では、径方向の可撓性を備えた棒状の軸部4の後端部に可動部5を設けたことにより、可動部5が軸方向後方への移動が規制されるとともに、可動部5が径方向に変位可能(径方向に可動自在)に構成され、しかも、可動部5の円周方向の回転が抑制される。
(傾斜面)
前記各々の溝52の後端開口縁には、傾斜面53が形成される。前記傾斜面53は、各々の溝52の開口縁の全領域に設けてもよいが、少なくとも、後端開口縁の径方向外端部に設けられる。本実施の形態では、各々の溝52の後端開口縁の径方向外端部の対向する両側のみに設けられる。前記傾斜面53は、前記傾斜面53に沿って前方に移動するに従い内方の溝52に接近する形状を有する。前記傾斜面53は、円錐面状であってもよいが、本実施の形態では、平面状の傾斜面からなる。
(弾発体)
前記各々の弾発体9は、各々の操作体8(即ち各々の筆記体7)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体9は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体7が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体8の前後のがたつきが防止される。
(筆記体)
前記各々の筆記体7は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先71)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管72とからなる。前記インキ収容管72の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管72内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
また、前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成でもよい。また、ボールペンチップは、インキ収容管の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管72の前端開口部に固着される。
(操作体)
前記各々の筆記体7の後端(即ちインキ収容管72の後端開口部)には、操作体8が取り付けられる。前記各々の操作体8は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔22aから外部に突出する操作部81と、該操作部81の径方向反対側の後端に設けられる第1の解除突起82aと、該操作部81の径方向反対側の第1の解除突起82aの前方に設けられる第2の解除突起82bと、前端部に形成され且つインキ収容管72の後端開口部に嵌入される嵌入部84と、該嵌入部84の後方に形成される鍔部85とを備える。前記嵌入部84は、インキ収容管72の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管72の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管72の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部85の前面には、弾発体9の後端が係止される。また、前記操作体8の両方の側面には係止突起86が形成される。前記係止突起86は窓孔22aの両側壁に係合可能である。前記操作体8は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
前記第2の解除突起82bの前面には、傾斜面82cが形成される。前記傾斜面82cは、後方に向かうに従い軸筒2の軸心に近付く形状を有する。
尚、本発明において、本実施の形態以外に、第1の解除突起82aと第2の解除突起82bの間に凹部を形成せず(即ち第1の解除突起82aと第2の解除突起82bとの間を凹部で分離せず)、前記第1の解除突起82aと前記第2の解除突起82bとを一つの解除突起82からなる構成にしてもよい。
(ペン先没入状態)
筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、窓孔22a後端に形成された当接壁部61に当接される。筆記体7の全てのペン先71が没入状態のとき、前記可動部5は、軸筒2の軸心に位置している。
(ペン先突出状態)
一方、一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、軸筒2の内面の係止壁部22bに係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の第1の解除突起82aにより、前記可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位される。
(ペン先71の出没作動)
本実施の形態におけるペン先の出没作動について説明する。
・解除操作1
図9及び図10に、先にペン先突出状態にある筆記体7に対して隣接する、ペン先没入状態の他の筆記体7(即ち先にペン先突出状態にある筆記体7に対して軸筒2の円周方向に90度隔てた位置にある筆記体7)の操作体8を前方に押圧操作(スライド操作)する場合を示す。
前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8の第2の解除突起82の前面の傾斜面82cが、可動部5の溝52の後端開口縁の傾斜面53に摺接し、可動部5が径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先71が突出状態となる。
・解除操作2
図11に、先にペン先突出状態にある筆記体7に対して径方向反対側にある、ペン先没入状態の他の筆記体7(即ち先にペン先突出状態にある筆記体7に対して軸筒2の円周方向に180度隔てた位置にある筆記体7)の操作体8を前方に押圧操作する場合を示す。
前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8の第2の解除突起82bの前面の傾斜面82cが、可動部5の溝52の後端開口縁(ここでは傾斜面を備えない部分)に摺接し、可動部5が径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先が突出状態となる。
(筆記体及び操作体の交換)
本実施の形態における筆記体7及び操作体8の交換について説明する。(図14及び図15参照)
筆記体7を交換する際、蓋部6が軸筒2の後端の開口部22cを閉鎖した状態から、蓋部6のヒンジ部63と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部62と被係合部22dとの係合を解除し、蓋部6を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部22cを開口する。前記軸筒2の後端の開口部22cが開口した状態で、操作体8を取り出すことにより、その操作体8と互いに連結状態にある筆記体7を前記開口部22cを介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体7と新たな操作体8とを前記開口部22cを介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部6の当接壁部61に各々の操作体8を当接させ、各々の操作体8を前方に押圧しながら蓋部6を前方に回動させ、その後、係合部62と被係合部22dとを係合させ、開口部22cを閉鎖する。これにより、筆記体7及び操作体8の交換作業が終了する。
<第2の実施の形態>
図16乃至図26に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には5本)の筆記体7が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体7は、弾発体9(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
(軸筒)
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸21と、該前軸21の後端に接続される円筒状の後軸22とからなる。本実施の形態では、前記弾発体支持体3の前端が前記前軸21の後端開口部に固着され、前記弾発体支持体3の後端が前記後軸22の前端開口部に固着される。前記弾発体支持体3によって、前記前軸21の後端と、前記後軸22の前端とが接続される。
前記前軸21の前端軸心には、各々の筆記体7のペン先71が突出可能な前端孔21aが軸方向に貫設される。前記前軸21及び後軸22は、合成樹脂(例えば、ポリカーボネイト等)の射出成形により得られる。
前記後軸22の後部の側壁には、複数本(具体的には5本)の前後方向に延びる細長状の窓孔22aが、径方向に貫設される。前記5本の窓孔22aは、互いに、円周方向に72度回転した位置に等間隔に形成される。前記窓孔22aと窓孔22aの間の後軸22の一つの側壁には、クリップ22eが設けられる。
前記後軸22の各々の窓孔22a相互間の側壁内面には、軸方向に延びるリブよりなる係止壁部22bが一体に形成される。前記係止壁部22bに、ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の後端が係止される。
(蓋部)
前記各々の窓孔22aの後端は、第1の実施の形態と同様、軸筒2後端より後方に切り欠き状に開口する開口部22cが形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸22の後端)には、第1の実施の形態と同様、前記開口部22cを開閉自在にする蓋部6が設けられる。前記蓋部6は、第1の実施の形態と同様、ヒンジ部63に回動自在に取り付けられる。前記蓋部6の前面には、第1の実施の形態と同様、当接壁部61が形成され、前記当接壁部61に、没入状態の筆記体7の後端に連結された各々の操作体8の後端が当接される。
前記蓋部6の前面には、第1の実施の形態と同様、係合部62(具体的には係合孔)が設けられ、前記後軸22の後端には、前記係合部62と係合可能な被係合部22d(具体的には係合突起)が設けられる。第1の実施の形態と同様、前記係合部62と前記被係合部22dとは、蓋部6が開口部22cを閉鎖した際、互いに係合状態にあり、弾発体9の後方への付勢による操作体8と蓋部6前面の当接壁部61との当接では、その係合状態は解除されず、蓋部6が開くことはない。本実施の形態の筆記体7及び操作体8の交換作業は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
(弾発体支持体)
軸筒2の内壁(即ち前軸21の後端開口部内壁及び後軸22の前端開口部内壁)には、円筒状の弾発体支持体3が固着される。図23及び図24に示すように、前記弾発体支持体3は、筆記体7が挿通される複数(具体的には5個)の内孔31が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持体3の後面と、各々の操作体8の鍔部85の前面との間には、弾発体9が配置される。前記各々の弾発体9の内部に筆記体7が遊挿される。前記各々の弾発体9の前端は弾発体支持体3の後面により係止され、前記各々の弾発体9の後端は操作体8の鍔部85の前面に係止される。前記弾発体支持体3は、合成樹脂の射出成形から得られる。
また、弾発体支持体3の後面の各々の内孔31の周囲には、後方に突出する筒状突出部よりなる保持部32が形成される。前記各々の保持部32の内面は、各々の弾発体9の前端部外面が圧入保持される。それにより、各々の筆記体7及び操作体8を交換する際、軸筒2内から開口部22cを通して各々の弾発体9が脱落することを防止できる。
また、前記保持部32の後端には、各々の弾発体9同士の接触を回避する隔壁33が形成される。前記各々の隔壁33は、前記保持部32の後端より軸方向後方に延設される。
(軸部)
前記弾発体支持体3の後端面の軸心には、軸方向に延びる棒状の軸部4が後方に突設される。前記軸部4は、弾発体支持体3の後端面の軸心に一体に形成される。そのため、前記軸部4は、弾発体支持体3と同じ材料の合成樹脂からなる。前記軸部4は、径方向に撓み変形可能(即ち径方向に弾性変形可能)である。前記軸部4の後端部は、軸部4自体の撓み変形により径方向に変位可能である。
(可動部)
前記軸部4の後端部には、可動部5が一体に形成される。前記可動部5は、係止壁部22bの前端より前方に配置される。前記可動部5が、軸方向に延びる複数本(5本)の突条51と、前記隣り合う突条51と突条51の間に形成された軸方向に延びる複数本(5本)の溝52とを備える。前記各々の溝52に、各々の筆記体7の操作体8の解除突起82(第1の解除突起82a及び第2の解除突起82b)が摺動可能に構成される。前記各々の突条51は、円周方向に72度回転した位置に等間隔に配置される。前記各々の溝52は、円周方向に72度回転した位置に等間隔に配置される。
前記可動部5の各々の溝52によって、一つの筆記体7のペン先71が突出した際、他のペン先没入状態の筆記体7の操作体8と可動部5が強く接触することを回避でき、可動部5の適正な径方向の変位が可能となる。
本実施の形態では、径方向の可撓性を備えた棒状の軸部4の後端部に可動部5を設けたことにより、可動部5が軸方向後方への移動が規制されるとともに、可動部5が径方向に変位可能(径方向に可動自在)に構成され、しかも、可動部5の円周方向の回転が抑制される。
(傾斜面)
前記各々の溝52の後端開口縁には、傾斜面53が形成される。前記傾斜面53は、各々の溝52の開口縁の全領域に設けてもよいが、少なくとも、後端開口縁の径方向外端部に設けられる。本実施の形態では、各々の溝52の後端開口縁の径方向外端部の対向する両側のみに設けられる。前記傾斜面53は、前記傾斜面53に沿って前方に移動するに従い内方の溝52に接近する形状を有する。前記傾斜面53は、円錐面状であってもよいが、本実施の形態では、平面状の傾斜面からなる。
(弾発体)
前記各々の弾発体9は、各々の操作体8(即ち各々の筆記体7)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体9は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体7が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体8の前後のがたつきが防止される。
(筆記体)
前記各々の筆記体7は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先71)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管72とからなる。前記インキ収容管72の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管72内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
また、前記ボールペンチップは、前端に回転可能に抱持されたボールを弾発体等により前方に付勢し、前端縁部の内面にボールを密接させる構成でもよい。また、ボールペンチップは、インキ収容管72の前端開口部に圧入等により直接、取り付けてもよいが、本実施の形態ではペン先ホルダーを介してインキ収容管72の前端開口部に固着される。
(操作体)
前記各々の筆記体7の後端(即ちインキ収容管72の後端開口部)には、操作体8が取り付けられる。前記各々の操作体8は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔22aから外部に突出する操作部81と、該操作部81の径方向反対側の後端に設けられる第1の解除突起82aと、該操作部81の径方向反対側の第1の解除突起82aの前方に設けられる第2の解除突起82bと、前端部に形成され且つインキ収容管72の後端開口部に嵌入される嵌入部84と、該嵌入部84の後方に形成される鍔部85とを備える。前記嵌入部84は、インキ収容管72の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管72の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管72の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部85の前面には、弾発体9の後端が係止される。また、前記操作体8の両方の側面には係止突起86が形成される。前記係止突起86は窓孔22aの両側壁に係合可能である。前記操作体8は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
前記第2の解除突起82bの前面には、傾斜面82cが形成される。前記傾斜面82cは、後方に向かうに従い軸筒2の軸心に近付く形状を有する。
尚、本発明において、本実施の形態以外に、第1の解除突起82aと第2の解除突起82bの間に凹部を形成せず(即ち第1の解除突起82aと第2の解除突起82bとの間を凹部で分離せず)、前記第1の解除突起82aと前記第2の解除突起82bとを一つの解除突起82からなる構成にしてもよい。
(ペン先没入状態)
筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、窓孔22a後端に形成された当接壁部61に当接される。筆記体7の全てのペン先71が没入状態のとき、前記可動部5は、軸筒2の軸心に位置している。
(ペン先突出状態)
一方、一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、軸筒2の内面の係止壁部22bに係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の第1の解除突起82aにより、前記可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位される。
(ペン先の出没作動)
本実施の形態におけるペン先71の出没作動について説明する。
図21及び図22に、ペン先突出状態の可動部5を示す。
一つの筆記体7のペン先71が突出状態を解除するには、他の4本のいずれか一つのペン先没入状態の筆記体7を前方に押圧操作する。
一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、ペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8の第1の解除突起82aにより可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位されている。そのため、他のペン先没入状態の筆記体7の後端の操作体8を前方に押圧操作すると、前記押圧操作した操作体8の第2の解除突起82bの前面の各々が、各々の溝52の後端開口縁の傾斜面53に摺接する。それにより、可動部5が軸筒2の径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先71が突出状態となる。
本発明の第1の実施の形態の全ペン先没入時の正面図である。 図1の縦断面図である。 図2の要部拡大縦断面図である。 図3のA−A線断面図である。 第1の実施の形態のペン先突出時の縦断面図である。 図5の要部拡大縦断面図である。 図6の斜視図である。 図6のB−B線断面図である。 第1の実施の形態の解除操作1を説明する斜視図である。 図9の要部拡大斜視図である。 第1の実施の形態の解除操作2を説明する斜視図である。 第1の実施の形態の弾発体支持体の斜視図である。 図10の可動部の拡大斜視図である。 第1の実施の形態の蓋部開口時の斜視図である。 図14の要部拡大斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の全ペン先没入時の正面図である。 図16の縦断面図である。 図17の要部拡大縦断面図である。 図18のC−C線断面図である。 第2の実施の形態のペン先突出時の縦断面図である。 図20の要部拡大縦断面図である。 図21のD−D線断面図である。 第2の実施の形態の弾発体支持体の斜視図である。 図23の可動部の拡大斜視図である。 第2実施の形態の全ペン先没入時の要部縦断面斜視図である。 第2実施の形態のペン先突出時の要部縦断面斜視図である。
符号の説明
1 多芯筆記具
2 軸筒
21 前軸
21a 前端孔
22 後軸
22a 窓孔
22b 係止壁部
22c 開口部
22d 被係合部
22e クリップ
3 弾発体支持体
31 内孔
32 保持部
33 隔壁
4 軸部
5 可動部
51 突条
52 溝
53 傾斜面
6 蓋部
61 当接壁部
62 係合部
63 ヒンジ部
7 筆記体
71 ペン先
72 インキ収容管
8 操作体
81 操作部
82 解除突起
82a 第1の解除突起
82b 第2の解除突起
82c 傾斜面
84 嵌入部
85 鍔部
86 係止突起
9 弾発体

Claims (6)

  1. 軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させてなり、前記各々の操作体が、前記軸筒の窓孔より径方向外方に突出する操作部と該操作部の径方向反対側に位置する解除突起とを備え、前記軸筒の内壁に、ペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体が係止される係止壁部を設けた多芯筆記具であって、
    前記軸筒内部の軸心に、後方への移動が規制されるとともに径方向に変位可能な可動部を配置し、
    前記可動部が、軸方向に延びる複数本の突条と、前記隣り合う突条と突条の間に形成される軸方向に延びる複数本の溝とを備え、
    前記各々の溝に、各々の筆記体に連結された操作体の解除突起が摺動可能に構成され、
    一つの筆記体のペン先が前端孔より突出状態にあるとき、前記ペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体が、前記係止壁部に係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体の後端に連結された操作体の解除突起が、前記可動部を径方向に押圧変位させてなり、
    前記ペン先突出状態において、ペン先没入状態にある他の筆記体の後端に連結された操作体を前方にスライド操作したとき、前記他の筆記体の後端に連結された操作体の解除突起が、前記溝の後端開口縁に摺接することにより前記可動部が径方向に押圧変位され、前記可動部が、先にペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体を径方向外方に押し上げ、前記ペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体と前記係止壁部との係止状態を解除してなることを特徴とする多芯筆記具。
  2. 前記軸筒の軸心に、軸方向に延び且つ径方向に撓み変形可能な軸部を設け、
    前記軸部の一端を軸筒の内壁に固定し、前記軸部の他端を径方向に変位可能に設け、
    前記径方向に変位可能な軸部端部に前記可動部を設けた請求項1記載の多芯筆記具。
  3. 前記各々の溝の後端開口縁に傾斜面を設けた請求項1または2記載の多芯筆記具。
  4. 前記各々の溝の後端開口縁に摺接される解除突起の前面に傾斜面を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の多芯筆記具。
  5. 前記軸筒内壁に、前記各々の筆記体を後方に付勢する弾発体を支持し且つ前記各々の筆記体が挿通可能な内孔が貫通された弾発体支持体を固定し、前記弾発体支持体の後端軸心に前記軸部を一体に形成し、前記弾発体支持体の後端より前記軸部を後方に突出させ、前記軸部の後端部に前記可動部を一体に形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の多芯筆記具。
  6. 筆記体の後端に操作体が連結された状態で、筆記体を軸筒内から取り出し可能且つ軸筒内に挿入可能であり、軸筒内に4本以上の筆記体が収容される請求項1乃至5のいずれかに記載の多芯筆記具。
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