JP5137739B2 - 多芯筆記具 - Google Patents
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Description
図1乃至図15に本発明の第1の実施の形態を示す。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には4本)の筆記体7が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体7は、弾発体9(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸21と、該前軸21の後端に接続される円筒状の後軸22とからなる。本実施の形態では、前記弾発体支持体3の前端が前記前軸21の後端開口部に固着され、前記弾発体支持体3の後端が前記後軸22の前端開口部に固着される。前記弾発体支持体3によって、前記前軸21の後端と、前記後軸22の前端とが接続される。
図14及び図15に示すように、前記各々の窓孔22aの後端は、軸筒2後端より後方に切り欠き状に開口する開口部22cが形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸22の後端)には、前記開口部22cを開閉自在にする蓋部6が設けられる。前記蓋部6は、ヒンジ部63に回動自在に取り付けられる。前記蓋部6の前面には、当接壁部61が形成される。前記当接壁部61に、没入状態の筆記体7の後端に連結された各々の操作体8の後端が当接される。
軸筒2の内壁(即ち前軸21の後端開口部内壁及び後軸22の前端開口部内壁)には、円筒状の弾発体支持体3が固着される。図12及び図13に示すように、前記弾発体支持体3は、筆記体7が挿通される複数(具体的には4個)の内孔31が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持体3の後面と、各々の操作体8の鍔部85の前面との間には、弾発体9が配置される。前記各々の弾発体9の内部に筆記体7が遊挿される。前記各々の弾発体9の前端は弾発体支持体3の後面により係止され、前記各々の弾発体9の後端は操作体8の鍔部85の前面に係止される。前記弾発体支持体3は、合成樹脂の射出成形から得られる。
前記弾発体支持体3の後端面の軸心には、軸方向に延びる棒状の軸部4が後方に突設される。前記軸部4は、弾発体支持体3の後端面の軸心に一体に形成される。前記軸部4は、弾発体支持体3と同じ材料の合成樹脂からなる。前記軸部4は、径方向に撓み変形可能(即ち径方向に弾性変形可能)である。前記軸部4の後端部は、軸部4自体の撓み変形により径方向に変位可能である。
前記軸部4の後端部には、可動部5が一体に形成される。前記可動部5は、係止壁部22bの前端より前方に配置される。前記可動部5が、軸方向に延びる複数本(4本)の突条51と、前記隣り合う突条51と突条51の間に形成された軸方向に延びる複数本(4本)の溝52とを備える。前記各々の溝52に、各々の筆記体7の操作体8の解除突起82(第1の解除突起82a及び第2の解除突起82b)が摺動可能に構成される。前記各々の突条51は、円周方向に90度回転した位置に等間隔に配置される。前記各々の溝52は、円周方向に90度回転した位置に等間隔に配置される。
前記各々の溝52の後端開口縁には、傾斜面53が形成される。前記傾斜面53は、各々の溝52の開口縁の全領域に設けてもよいが、少なくとも、後端開口縁の径方向外端部に設けられる。本実施の形態では、各々の溝52の後端開口縁の径方向外端部の対向する両側のみに設けられる。前記傾斜面53は、前記傾斜面53に沿って前方に移動するに従い内方の溝52に接近する形状を有する。前記傾斜面53は、円錐面状であってもよいが、本実施の形態では、平面状の傾斜面からなる。
前記各々の弾発体9は、各々の操作体8(即ち各々の筆記体7)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体9は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体7が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体8の前後のがたつきが防止される。
前記各々の筆記体7は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先71)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管72とからなる。前記インキ収容管72の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管72内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
前記各々の筆記体7の後端(即ちインキ収容管72の後端開口部)には、操作体8が取り付けられる。前記各々の操作体8は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔22aから外部に突出する操作部81と、該操作部81の径方向反対側の後端に設けられる第1の解除突起82aと、該操作部81の径方向反対側の第1の解除突起82aの前方に設けられる第2の解除突起82bと、前端部に形成され且つインキ収容管72の後端開口部に嵌入される嵌入部84と、該嵌入部84の後方に形成される鍔部85とを備える。前記嵌入部84は、インキ収容管72の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管72の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管72の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部85の前面には、弾発体9の後端が係止される。また、前記操作体8の両方の側面には係止突起86が形成される。前記係止突起86は窓孔22aの両側壁に係合可能である。前記操作体8は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、窓孔22a後端に形成された当接壁部61に当接される。筆記体7の全てのペン先71が没入状態のとき、前記可動部5は、軸筒2の軸心に位置している。
一方、一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、軸筒2の内面の係止壁部22bに係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の第1の解除突起82aにより、前記可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位される。
本実施の形態におけるペン先の出没作動について説明する。
図9及び図10に、先にペン先突出状態にある筆記体7に対して隣接する、ペン先没入状態の他の筆記体7(即ち先にペン先突出状態にある筆記体7に対して軸筒2の円周方向に90度隔てた位置にある筆記体7)の操作体8を前方に押圧操作(スライド操作)する場合を示す。
前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8の第2の解除突起82の前面の傾斜面82cが、可動部5の溝52の後端開口縁の傾斜面53に摺接し、可動部5が径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先71が突出状態となる。
図11に、先にペン先突出状態にある筆記体7に対して径方向反対側にある、ペン先没入状態の他の筆記体7(即ち先にペン先突出状態にある筆記体7に対して軸筒2の円周方向に180度隔てた位置にある筆記体7)の操作体8を前方に押圧操作する場合を示す。
前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8の第2の解除突起82bの前面の傾斜面82cが、可動部5の溝52の後端開口縁(ここでは傾斜面を備えない部分)に摺接し、可動部5が径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先が突出状態となる。
本実施の形態における筆記体7及び操作体8の交換について説明する。(図14及び図15参照)
筆記体7を交換する際、蓋部6が軸筒2の後端の開口部22cを閉鎖した状態から、蓋部6のヒンジ部63と反対側の操作端部を後方に押圧し、係合部62と被係合部22dとの係合を解除し、蓋部6を後方に回動させ、軸筒2の後端の開口部22cを開口する。前記軸筒2の後端の開口部22cが開口した状態で、操作体8を取り出すことにより、その操作体8と互いに連結状態にある筆記体7を前記開口部22cを介して軸筒2内から取り出し、その後、互いに連結状態にある新たな筆記体7と新たな操作体8とを前記開口部22cを介して軸筒2内に挿入する。そして、蓋部6の当接壁部61に各々の操作体8を当接させ、各々の操作体8を前方に押圧しながら蓋部6を前方に回動させ、その後、係合部62と被係合部22dとを係合させ、開口部22cを閉鎖する。これにより、筆記体7及び操作体8の交換作業が終了する。
図16乃至図26に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態の多芯筆記具1は、軸筒2内に複数本(具体的には5本)の筆記体7が前後方向に移動可能に収容されている。前記各々の筆記体7は、弾発体9(具体的には圧縮コイルスプリング)により、後方に付勢されている。
前記軸筒2は、先細円筒状の前軸21と、該前軸21の後端に接続される円筒状の後軸22とからなる。本実施の形態では、前記弾発体支持体3の前端が前記前軸21の後端開口部に固着され、前記弾発体支持体3の後端が前記後軸22の前端開口部に固着される。前記弾発体支持体3によって、前記前軸21の後端と、前記後軸22の前端とが接続される。
前記各々の窓孔22aの後端は、第1の実施の形態と同様、軸筒2後端より後方に切り欠き状に開口する開口部22cが形成される。前記軸筒2の後端(即ち後軸22の後端)には、第1の実施の形態と同様、前記開口部22cを開閉自在にする蓋部6が設けられる。前記蓋部6は、第1の実施の形態と同様、ヒンジ部63に回動自在に取り付けられる。前記蓋部6の前面には、第1の実施の形態と同様、当接壁部61が形成され、前記当接壁部61に、没入状態の筆記体7の後端に連結された各々の操作体8の後端が当接される。
軸筒2の内壁(即ち前軸21の後端開口部内壁及び後軸22の前端開口部内壁)には、円筒状の弾発体支持体3が固着される。図23及び図24に示すように、前記弾発体支持体3は、筆記体7が挿通される複数(具体的には5個)の内孔31が軸方向に貫設されている。前記弾発体支持体3の後面と、各々の操作体8の鍔部85の前面との間には、弾発体9が配置される。前記各々の弾発体9の内部に筆記体7が遊挿される。前記各々の弾発体9の前端は弾発体支持体3の後面により係止され、前記各々の弾発体9の後端は操作体8の鍔部85の前面に係止される。前記弾発体支持体3は、合成樹脂の射出成形から得られる。
前記弾発体支持体3の後端面の軸心には、軸方向に延びる棒状の軸部4が後方に突設される。前記軸部4は、弾発体支持体3の後端面の軸心に一体に形成される。そのため、前記軸部4は、弾発体支持体3と同じ材料の合成樹脂からなる。前記軸部4は、径方向に撓み変形可能(即ち径方向に弾性変形可能)である。前記軸部4の後端部は、軸部4自体の撓み変形により径方向に変位可能である。
前記軸部4の後端部には、可動部5が一体に形成される。前記可動部5は、係止壁部22bの前端より前方に配置される。前記可動部5が、軸方向に延びる複数本(5本)の突条51と、前記隣り合う突条51と突条51の間に形成された軸方向に延びる複数本(5本)の溝52とを備える。前記各々の溝52に、各々の筆記体7の操作体8の解除突起82(第1の解除突起82a及び第2の解除突起82b)が摺動可能に構成される。前記各々の突条51は、円周方向に72度回転した位置に等間隔に配置される。前記各々の溝52は、円周方向に72度回転した位置に等間隔に配置される。
前記各々の溝52の後端開口縁には、傾斜面53が形成される。前記傾斜面53は、各々の溝52の開口縁の全領域に設けてもよいが、少なくとも、後端開口縁の径方向外端部に設けられる。本実施の形態では、各々の溝52の後端開口縁の径方向外端部の対向する両側のみに設けられる。前記傾斜面53は、前記傾斜面53に沿って前方に移動するに従い内方の溝52に接近する形状を有する。前記傾斜面53は、円錐面状であってもよいが、本実施の形態では、平面状の傾斜面からなる。
前記各々の弾発体9は、各々の操作体8(即ち各々の筆記体7)を、常時、後方に付勢している。前記各々の弾発体9は、ペン先突出状態及びペン先没入状態のいずれにおいても圧縮状態(即ち筆記体7が後方に付勢された状態)にあり、それにより、各々の操作体8の前後のがたつきが防止される。
前記各々の筆記体7は、ボールペンレフィルであり、前端にボールが回転可能に抱持されたボールペンチップ(即ちペン先71)と、該ボールペンチップを前端に備え且つ後端が開口されたインキ収容管72とからなる。前記インキ収容管72の内部には、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、低粘度の油性インキ、または高粘度の油性インキからなるインキが収容される。前記インキが、剪断減粘性を有する水性ゲルインキ、低粘度の水性インキ、または低粘度の油性インキの場合、インキ収容管72内のインキの後端には、インキの消費に伴い前進する高粘度流体からなる追従体が充填される。
前記各々の筆記体7の後端(即ちインキ収容管72の後端開口部)には、操作体8が取り付けられる。前記各々の操作体8は、後端部に形成され且つ軸筒2の窓孔22aから外部に突出する操作部81と、該操作部81の径方向反対側の後端に設けられる第1の解除突起82aと、該操作部81の径方向反対側の第1の解除突起82aの前方に設けられる第2の解除突起82bと、前端部に形成され且つインキ収容管72の後端開口部に嵌入される嵌入部84と、該嵌入部84の後方に形成される鍔部85とを備える。前記嵌入部84は、インキ収容管72の後端開口部に嵌入された際、インキ収容管72の後端開口部を完全には塞がず、インキ収容管72の内部と外部とを通気可能にする。また、前記鍔部85の前面には、弾発体9の後端が係止される。また、前記操作体8の両方の側面には係止突起86が形成される。前記係止突起86は窓孔22aの両側壁に係合可能である。前記操作体8は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂等)の成形体により得られる。
筆記体7のペン先71が没入状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、窓孔22a後端に形成された当接壁部61に当接される。筆記体7の全てのペン先71が没入状態のとき、前記可動部5は、軸筒2の軸心に位置している。
一方、一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、その筆記体7に取り付けられた操作体8の後端部は、軸筒2の内面の係止壁部22bに係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体7の後端に連結された操作体8の第1の解除突起82aにより、前記可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位される。
本実施の形態におけるペン先71の出没作動について説明する。
一つの筆記体7のペン先71が突出状態を解除するには、他の4本のいずれか一つのペン先没入状態の筆記体7を前方に押圧操作する。
一つの筆記体7のペン先71が突出状態のとき、ペン先突出状態の筆記体7の後端の操作体8の第1の解除突起82aにより可動部5が軸筒2の軸心から径方向に押圧変位されている。そのため、他のペン先没入状態の筆記体7の後端の操作体8を前方に押圧操作すると、前記押圧操作した操作体8の第2の解除突起82bの前面の各々が、各々の溝52の後端開口縁の傾斜面53に摺接する。それにより、可動部5が軸筒2の径方向に押圧変位され、可動部5が軸筒2の軸心に位置されるとともに、前記可動部5が、先にペン先突出状態にある筆記体7の後端に連結された操作体8を径方向外方に押し上げ、それにより、ペン先突出状態にある筆記体7後端に設けた操作体8と係止壁部22bとの係止状態が解除される。前記押圧操作した他の筆記体7のペン先71を突出させるには、さらに、押圧操作を続け、前記押圧操作した他の筆記体7後端に設けた操作体8が係止壁部22bに係止され、前記押圧操作した筆記体7のペン先71が突出状態となる。
2 軸筒
21 前軸
21a 前端孔
22 後軸
22a 窓孔
22b 係止壁部
22c 開口部
22d 被係合部
22e クリップ
3 弾発体支持体
31 内孔
32 保持部
33 隔壁
4 軸部
5 可動部
51 突条
52 溝
53 傾斜面
6 蓋部
61 当接壁部
62 係合部
63 ヒンジ部
7 筆記体
71 ペン先
72 インキ収容管
8 操作体
81 操作部
82 解除突起
82a 第1の解除突起
82b 第2の解除突起
82c 傾斜面
84 嵌入部
85 鍔部
86 係止突起
9 弾発体
Claims (6)
- 軸筒内に複数の筆記体を前後方向に移動可能に収容し、前記各々の筆記体を弾発体により後方に付勢し、前記各々の筆記体の後端に操作体を連結し、前記軸筒の側壁に前後方向に延びる複数の窓孔を径方向に貫設し、前記各々の窓孔から径方向外方に前記各々の操作体を突出させ、一つの操作体を窓孔に沿って前方にスライドさせることにより、その一つの操作体に連結された筆記体のペン先を軸筒の前端孔から突出させるとともに、先に突出状態にあった他の筆記体のペン先を軸筒内に没入させてなり、前記各々の操作体が、前記軸筒の窓孔より径方向外方に突出する操作部と該操作部の径方向反対側に位置する解除突起とを備え、前記軸筒の内壁に、ペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体が係止される係止壁部を設けた多芯筆記具であって、
前記軸筒内部の軸心に、後方への移動が規制されるとともに径方向に変位可能な可動部を配置し、
前記可動部が、軸方向に延びる複数本の突条と、前記隣り合う突条と突条の間に形成される軸方向に延びる複数本の溝とを備え、
前記各々の溝に、各々の筆記体に連結された操作体の解除突起が摺動可能に構成され、
一つの筆記体のペン先が前端孔より突出状態にあるとき、前記ペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体が、前記係止壁部に係止されるとともに、前記ペン先突出状態の筆記体の後端に連結された操作体の解除突起が、前記可動部を径方向に押圧変位させてなり、
前記ペン先突出状態において、ペン先没入状態にある他の筆記体の後端に連結された操作体を前方にスライド操作したとき、前記他の筆記体の後端に連結された操作体の解除突起が、前記溝の後端開口縁に摺接することにより前記可動部が径方向に押圧変位され、前記可動部が、先にペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体を径方向外方に押し上げ、前記ペン先突出状態にある筆記体の後端に連結された操作体と前記係止壁部との係止状態を解除してなることを特徴とする多芯筆記具。 - 前記軸筒の軸心に、軸方向に延び且つ径方向に撓み変形可能な軸部を設け、
前記軸部の一端を軸筒の内壁に固定し、前記軸部の他端を径方向に変位可能に設け、
前記径方向に変位可能な軸部端部に前記可動部を設けた請求項1記載の多芯筆記具。 - 前記各々の溝の後端開口縁に傾斜面を設けた請求項1または2記載の多芯筆記具。
- 前記各々の溝の後端開口縁に摺接される解除突起の前面に傾斜面を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の多芯筆記具。
- 前記軸筒内壁に、前記各々の筆記体を後方に付勢する弾発体を支持し且つ前記各々の筆記体が挿通可能な内孔が貫通された弾発体支持体を固定し、前記弾発体支持体の後端軸心に前記軸部を一体に形成し、前記弾発体支持体の後端より前記軸部を後方に突出させ、前記軸部の後端部に前記可動部を一体に形成した請求項1乃至4のいずれかに記載の多芯筆記具。
- 筆記体の後端に操作体が連結された状態で、筆記体を軸筒内から取り出し可能且つ軸筒内に挿入可能であり、軸筒内に4本以上の筆記体が収容される請求項1乃至5のいずれかに記載の多芯筆記具。
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