JP4739593B2 - 筆記具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャープペンシル用リフィールを含む複数のリフィールを軸筒内に備え、選択されたリフィールの筆記先端部を軸筒より出没させる筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の筆記具には、複数色のボールペン用リフィールと、これら各リフィールの後端に接続されるとともに後部側を軸筒外周面から露出した押子とを備え、選択された一つの押子を前方へスライド操作して軸筒内の掛止段部に掛止させて、その押子に対応するリフィールの筆記先端部の突出状態を維持するようにした多色ボールペンがある。
ところで、上記多色ボールペンにシャープペンシルの機能も付加するためには、例えば、上記多色ボールペンにおける何れかのボールペン用リフィールを、後側部位の軸方向への往復動により芯が繰り出されるシャープペンシル用リフィールに置き換え、該シャープペンシル用リフィールに接続されているシャープペンシル用押子が軸方向へ往復動されることにより、筆記先端部から芯が繰り出されるように構成することが考えられる。
【0003】
しかしながら、上記のようにして多色ボールペンを改良した構成では、シャープペンシル用リフィールから芯を繰り出す際、軸筒外周面から露出したシャープペンシル用押子を軸方向へ往復動させるため、その操作がリフィールの筆記先端部を軸筒より出没させる操作と重複して著しく困難であるという問題を有することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、シャープペンシル用リフィールの芯の繰り出し操作を、軸筒後端のノック操作によって容易に行うことができる筆記具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための技術的手段は、少なくともシャープペンシル用リフィールを含む複数のリフィールと、各リフィールの後端部に接続されるとともに後部側を軸筒外周面から露出した押子とを軸筒内に備え、選択された押子を前方へスライド操作することにより、該押子が掛止段部に掛止されて、該押子に対応するリフィールの突出状態が維持されるようにし、前記軸筒の後端部には、軸方向へスライド可能にノック棒が設けられ、シャープペンシル用リフィールの前記突出状態でノック棒がノック操作されることにより、シャープペンシル用押子と共にシャープペンシル用リフィールの後側部位を往復動させて筆記先端部から芯を繰り出すように構成し、ノック棒に緩衝部材を設けて、前記各リフィールの没入時に後方へスライドした押子を、該緩衝部材に当接させるようにし、上記ノック棒は、軸筒後端部から後方へ突出したノック部と、軸筒内に挿入された掛止片部とからなり、該掛止片部には、シャープペンシル用押子を突出状態で掛止する上記掛止段部が形成されていることを特徴とする。
また、他の手段では、少なくともシャープペンシル用リフィールを含む複数のリフィールと、各リフィールの後端部に接続されるとともに後部側を軸筒外周面から露出した押子とを軸筒内に備え、選択された押子を前方へスライド操作することにより、該押子が掛止段部に掛止されて、該押子に対応するリフィールの突出状態が維持されるようにし、前記軸筒の後端部には、軸方向へスライド可能にノック棒が設けられ、シャープペンシル用リフィールの前記突出状態でノック棒がノック操作されることにより、シャープペンシル用押子と共にシャープペンシル用リフィールの後側部位を往復動させて筆記先端部から芯を繰り出すように構成し、軸筒内に、軸筒外周面からクリップ内面側へ突出する押動突部と軸筒の軸心方向へ突出する解除突起とを一体的に備えた解除部材を設け、該解除部材は、クリップと軸筒との間に挟持される被挟持物によって前記押動突部が押動され、前記押動突部と共に押動する前記解除突起により、掛止されている前記押子をその内側から押し動かし、同押子を前記掛止段部から離脱させて前記リフィールを没入させるように構成されていることを特徴とする。
【0006】
第一の形態では、少なくともシャープペンシル用リフィールを含む複数のリフィールと、各リフィールの後端部に接続されるとともに後部側を軸筒外周面から露出した押子とを軸筒内に備え、選択された押子を前方へスライド操作することにより、該押子が掛止段部に掛止されて、該押子に対応するリフィールの突出状態が維持されるようにし、前記軸筒の後端部には、軸方向へスライド可能にノック棒が設けられ、シャープペンシル用リフィールの前記突出状態でノック棒がノック操作されることにより、シャープペンシル用押子と共にシャープペンシル用リフィールの後側部位を往復動させて筆記先端部から芯を繰り出すように構成した。
上記形態によれば、シャープペンシル用押子を前方へスライド操作することにより、該シャープペンシル用押子が掛止片部に掛止される。そして、ノック棒をノック操作すると、該ノック棒の往復動が、シャープペンシル用押子へ伝達され、更に、シャープペンシル用押子からシャープペンシル用リフィールの後側部位へ伝達される。したがって、シャープペンシル用リフィールの後側部位が軸方向へ往復動されることで、筆記先端部からは芯が繰り出される。
また、第二の形態では、上記ノック棒は、軸筒後端部から後方へ突出したノック部と、軸筒内に挿入された掛止片部とからなり、該掛止片部には、シャープペンシル用押子を突出状態で掛止する上記掛止段部が形成されている。
【0007】
更に、第三の形態では、上記ノック棒の掛止片部は、一片部と他片部とからなる二股状に形成されるとともに、前記一片部と他片部との各々の前端部に、外向きに突出する係合突部を有し、上記ノック棒は、二股状の前記掛止片部を、軸筒内に挿入して後方へのスライド時に前記係合突部が軸筒内に係止するように設けられるとともに、前記掛止片部の開いた状態が維持されるように、前記掛止片部の一片部と他片部との間に、上記シャープペンシル用押子を挿入している。
【0008】
更に、第四の形態では、ノック棒の上記ノック部の前端側に緩衝部材を設けることによって、上記各リフィールの没入時に後方へスライドした押子を、該緩衝部材に当接させるようにした。
【0009】
また、第五の形態では、軸筒内に、軸筒外周面からクリップ内面側へ突出する押動突部と軸筒の軸心方向へ突出する解除突起とを一体的に備えた解除部材を設け、該解除部材は、クリップと軸筒との間に挟持される被挟持物によって前記押動突部が押動され、前記押動突部と共に押動する前記解除突起により、掛止されている上記押子をその内側から押し動かし、同押子を上記掛止段部から離脱させて上記リフィールを没入させるように構成されている。
【0010】
また、第六の形態では、上記解除部材には、軸筒外周面から露出する押しボタン部が、上記押動突部及び上記解除突起と一体的に設けられている。
【0011】
以下、上記形態を適用した具体例を図面に基づいて説明する。
図1乃至7は、本発明に係わる筆記具の一例を示す。
この筆記具Aは、一本のシャープペンシル用リフィール21及び異なる色の二本のボールペン用リフィール22,22と、各リフィールの後端部に接続されるとともに後部側を軸筒10外周面から露出したシャープペンシル用押子31及びボールペン用押子32,32とを軸筒10内に有し、選択された押子を前方へスライド操作することにより、該押子が掛止されて、該押子に対応するリフィールの突出状態が維持されるようにした筆記具であり、シャープペンシル用リフィール21から芯を繰り出すべくノック操作されるノック棒60、そして、クリップ41と軸筒10との間に被挟持物xが挟まれることによって突出状態にあるリフィールを没入させる解除部材50等を備えている(図2参照)。
【0012】
軸筒10は、エラストマー樹脂からなるグリップ11bが二重成形によって一体に形成された前側軸筒11に、後側軸筒12を螺合してなる。
【0013】
後側軸筒12は、その周壁に、解除部材50を内側から嵌着する嵌合孔12bと、同解除部材50の押動突部52を露出させる窓部12aと、シャープペンシル用押子31及びボールペン用押子32,32のそれぞれを外部に露出させるとともに軸方向に案内スライドさせる三箇所の案内孔12d,12d,12dと、クリップ41を板バネ42によって弾性的に開閉すべく支持するクリップ支持部12e(図1参照)とを形成し、そして、後端部には、ノック棒60を軸方向へスライド可能に取付けるノック棒挿通孔12f(図3参照)が形成されている。
また、後側軸筒12の内周面には、ボールペン用押子32を、ボールペン用リフィール22の突出状態で掛止する掛止段部12c(図7参照)が形成されている。
【0014】
シャープペンシル用リフィール21は、筆記先端部側の段部21aを前側軸筒11の内面に係止された状態で、スプリング21bよりも後側部位の芯タンク21cがシャープペンシル用押子31に押されて軸方向へ往復動することによって、筆記先端部から芯を繰り出すように構成された周知構造のシャープペンシル用リフィールである。
【0015】
また、各ボールペン用リフィール22は、インクが充填されたインク収容管22aの前端に、回動自在に転写ボールを抱持したチップ22bを嵌着してなる。
【0016】
シャープペンシル用押子31は、その前端部にシャープペンシル用リフィール21の後端に嵌合する先端嵌合部31aを形成するとともに、その後端部には、後側軸筒12周壁の案内孔12dから外部に露出される操作突部31bを形成している(図2参照)。
更に、シャープペンシル用押子31は、後側軸筒12内に組込まれた際に、長手方向の中途部分で軸筒10の求心方向(図2における左方向)に突出する掛外突起31cと、この掛外突起31cよりも後端側で同じく前記求心方向に突出する後端内突起31dとを形成している。
【0017】
同様にして、ボールペン用押子32も、先端嵌合部32a、操作突部32b、掛外突起32c、後端内突起32d等を具備している。
【0018】
そして、これらシャープペンシル用押子31及びボールペン用押子32は、その先端部がシャープペンシル用リフィール21及びボールペン用リフィール22の後端に嵌着され、スプリング71により後方へ付勢されるとともに、操作突部31b,32b,32bを後側軸筒12後端の案内孔12d,12d,12dから露出させて、軸筒10内に収納されている。
【0019】
ノック棒60は、後側軸筒12後端部のノック棒挿通孔12fから後方へ突出するノック部61と、軸筒内に挿入された掛止片部62とからなる。
【0020】
前記掛止片部62は、弾性的に開閉可能な一片部62aと他片部62bとからなる二股状に形成されるとともに、前記一片部62aと他片部62bとの各々の前端部に、外向きに突出する係合突部63,63と、シャープペンシル用押子31を突出状態で掛止する掛止段部64,64(図2では裏面側に有する)を形成している。
【0021】
そして、上記構成のノック棒60は、図3に示すように、後側軸筒12のノック棒挿通孔12fに取り付けられる際、二股状の掛止片部62が、閉じられながらノック棒挿通孔12fに挿入され、後側軸筒12内で弾性的に復元して開かれる。
したがって、ノック棒60は、後方へのスライド時に係合突部63,63が後側軸筒12内に係止することで、後方へ抜けないように後側軸筒12に取り付けられる。
【0022】
そして、前記掛止片部62の開いた状態が維持されるように、前記掛止片部62の一片部62aと他片部62bとの間には、シャープペンシル用押子31の後部側が挿入される(図3(b)参照)。
すなわち、ノック棒60は、掛止片部62の一片部62aと他片部62bとの間にシャープペンシル用押子31を挟み込むことにより、不意の衝撃等によって掛止片部62が閉じて容易に抜けることがないように、後側軸筒12のノック棒挿通孔12fに取付けられる。
【0023】
また、ノック棒60のノック部61の前端側には、緩衝部材90が嵌着されている。
この緩衝部材90は、エラストマー樹脂等の弾性材料からなり、上記各リフィール21,22,22が突出状態から没入される際に、各リフィール21,22,22の後端部を当接させることで、各リフィール21,22,22が受ける後方への衝撃(バックショック)を緩和するものである。
【0024】
すなわち、没入されるのがシャープペンシル用リフィール21である場合には、チャック(図示せず)に挟持された芯がバックショックにより食い千切られるようにして折れるのを防止することができる。
また、没入されるのがボールペン用リフィール22である場合には、バックショックにより筆記先端部からチップ22b内に空気が侵入し筆記掠れや不書きを生じるのを防止することができる。
【0025】
解除部材50は、ポリアセタール等の強靭性を有する樹脂材料で略棒状に成形され、その一端側に、軸筒10の遠心方向に突出した嵌合突起51を有し、他端側には、同遠心方向に突出した押動突部52と軸筒10の求心方向に突出した解除突起53(図1参照)とを有し、押動突部52を後側軸筒12の窓部12aからクリップ41内面側へ露出させた状態で、前記嵌合突起51を後側軸筒12の嵌合孔12bに嵌着している。
【0026】
この解除部材50は、クリップ41と後側軸筒12との間に挟持される被挟持物xによって前記押動突部52が押し動かされることで、軸筒10の求心方向へ弾性的に撓む。そして、その撓みによって前記押動突部52と共に押動した解除突起53が、掛止されているシャープペンシル用押子31及びボールペン用押子32,32の内の何れかを、その内側から押し動かして掛止段部12c又は64から離脱させる。
【0027】
尚、解除部材50の押動突部52はその頂部に平坦部52aを有し、一方、クリップ41の内面には、該平坦部52aに当接する複数のリブ41aを有する。そして、これら平坦部52aとリブ41aとによって、被挟持物xが撓んでしまい、解除動作に支障をきたすのを防止している。
すなわち、例えば、前記押動突部52の頂部が三角突状に形成されるとともにクリップ41の前記リブ41aを有さない場合には、被挟持物xは、押動突部52の頂部形状にならって撓んでしまい、解除部材50が押動されなくなってしまう。
【0028】
また、図中符号80は、後側軸筒12内の先端側に嵌着されるとともに、シャープペンシル用リフィール21及びボールペン用リフィール22,22を貫挿させているガイド体である。このガイド体80は、シャープペンシル用リフィール21及びボールペン用リフィール22,22のそれぞれを軸方向へスライドするように案内するとともに、シャープペンシル用押子31及びボールペン用押子32,32の各々を後方へ付勢している各スプリング71の先端部を受け、さらに、解除部材50の嵌合突起51の裏面側を押圧することで、嵌合突起51と後側軸筒12の嵌合孔12bとの嵌着を補強している。
【0029】
次に、上記構成の筆記具Aの動作を詳細に説明にする。
まず、シャープペンシル用リフィール21を、その筆記先端部が軸筒10前端から突出された突出状態にするには、図1(b)に示すように、シャープペンシル用押子31が前方へスライド操作される。すると、シャープペンシル用押子31の後端部がノック部61前端の掛止段部64に掛止され、シャープペンシル用リフィール21の突出状態が維持される。
【0030】
次に、突出状態のシャープペンシル用リフィール21の筆記先端部から芯を繰り出すには、図1(c)に示すように、ノック棒60がノック操作される。その際、ノック棒60の軸方向の往復動に伴って、ノック棒60の掛止段部64に掛止されているシャープペンシル用押子31も、軸方向へ往復動する。
したがって、シャープペンシル用リフィール21は、筆記先端部側の段部21aを前側軸筒11の先端口11a内面に係止された状態で、スプリング21bよりも後側部位の芯タンク21cがシャープペンシル用押子31に押されて軸方向へ往復動するため、芯を繰り出すことになる。
【0031】
また、シャープペンシル用リフィール21の突出状態においてクリップ41と軸筒10との間に被挟持物xが挟まれた際には、図4(a)(b)及び図5(a)乃至(c)に示すように、被挟持物xによって前記押動突部52が押し動かされることで、解除部材50が弾性的に撓み、解除突起53が、掛止されているシャープペンシル用押子31を、その内側から押し動かして掛止段部64から離脱させ、シャープペンシル用リフィール21が没入する。
【0032】
前記動作において、シャープペンシル用リフィール21がボールペン用リフィール22であった場合も、上記同様にして、解除部材50の解除突起53により、ボールペン用押子32がその内側から押し動かされ掛止段部12cから離脱させられることで、ボールペン用リフィール22が没入する。尚、ボールペン用押子32は、図6(a)乃至(c)に示すように、ボールペン用押子32を、横方向へ押し退けるようにして押し動かす。
【0033】
また、突出状態のシャープペンシル用リフィール21をボールペン用リフィール22の突出動作により没入させるには、図7(a)乃至(c)に示すように、シャープペンシル用リフィール21の突出状態において、ボールペン用押子32を前方へスライド操作すると、ボールペン用押子32の掛外突起32cが、掛止されているシャープペンシル用リフィール21の後端内突起31dを押し上げ、シャープペンシル用押子31と掛止段部64との掛止が外される。
尚、ボールペン用リフィール22をシャープペンシル用リフィール21の突出動作により没入させる場合や、一方のボールペン用リフィール22を他方のボールペン用リフィール22の突出動作による没入させる場合については、基本的に前記動作と同様であるため、重複する詳細説明を省略する。
【0034】
次に、図8に示す筆記具Bについて説明する。
この筆記具Bは、突出状態にあるリフィールが軸筒10外周面の押しボタン部54によって没入されるように構成したものであり、基本的構造を上述した筆記具Aと同様にしているため、同様に作用する部位については同一の符号を付けることで重複説明を省略する。
【0035】
筆記具Bは、解除部材50’に形成された押しボタン部54を、後側軸筒12’の外周面から露出している。
解除部材50’は、上述した解除部材50における嵌合突起51と押動突部52との間に、押しボタン部54を突出形成している。
後側軸筒12’は、クリップ41前端よりも前方側の外周面に、前押しボタン部54を露出する窓部12gを形成している。
【0036】
而して、上記筆記具Bによれば、押しボタン部54が外部から押されることにより、解除部材50’が撓むため、突出状態にあるシャープペンシル用リフィール21又はボールペン用リフィール22を没入させることができる。
尚、解除部材50’が撓むことで、解除部材50’の解除突起53がシャープペンシル用押子31又はボールペン用押子32を押す動作は、上記筆記具Aと同様である。
また、この筆記具Bにおいて、クリップ41と軸筒10との間に被挟持物xが挟まれることによって、突出状態のシャープペンシル用リフィール21又はボールペン用リフィール22を没入させる動作、及び突出状態にあるリフィールを没入状態にある他のリフィールの突出により没入させる動作については、上記筆記具Aと同様である。
【0037】
尚、上記筆記具Bにおいて、解除部材50’の押動突部52を省くことにより、クリップ41と軸筒10との間に被挟持物xが挟さまれた際の解除機構を無くした構成とすることも可能である。
また、上記筆記具A及び筆記具Bにおいて、解除部材50又は解除部材50’を省いた構成とすることも可能であり、この構成の場合も、突出状態にあるリフィールを没入状態にある他のリフィールの突出動作により没入させることができる。
【0038】
上記形態は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
第一の形態によれば、シャープペンシル用リフィールの突出状態における芯の繰り出し操作を、軸筒後端のノック棒のノック操作によって容易に行うことができる。
更に、第二の形態によれば、ノック棒の掛止片部に掛止段部を有するため、軸筒内周面にはシャープペンシル用押子を掛止するための掛止段部を形成する必要がなく、軸筒内形状を簡素にすることができる。
更に、第三の形態によれば、ノック棒を容易に軸筒へ組み付けられる上、二股状の掛止片部にシャープペンシル用押子が挿入されるため、不意の衝撃等によって掛止片部が閉じられ、ノック棒が後方へ引き抜けてしまうのを確実に防止することができる。
しかも、第四の形態によれば、各リフィールが没入する際の衝撃(バックショック)を緩衝部材によって吸収することができる。したがって、ボールペン用リフィールにおいては、バックショックに起因する筆記掠れや不書きを防止することができ、その上、シャープペンシル用リフィールにおいては、バックショックに起因する芯折れを防止することができる。
更に、第五の形態によれば、クリップと軸筒との間に被挟持物が挟まれることによって、突出状態にあるリフィールを没入させることができる。
更に、第六の形態によれば、筆記姿勢のままで軸筒外周面の押しボタン部を押せるため、突出状態にあるリフィールを没入させる操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる筆記具の一例を、ボールペン用リフィール及びボールペン用押子を省略して示す縦断面図であり、(a)はシャープペンシル用リフィールの筆記先端部が没入されている状態を示し、(b)は同シャープペンシル用リフィールの筆記先端部が突出されている状態を示し、(c)はノック棒のノック操作によって同シャープペンシル用リフィールの筆記先端部から芯が繰り出されている状態を示す。
【図2】 同筆記具の分解平面図を示す。
【図3】 ノック棒が軸筒へ組み付けられ押子によって抜け防止される状態を(a)と(b)に順次に示す要部断面図。
【図4】 クリップと軸筒との間に被挟持物が挟まれることで、シャープペンシル用リフィールが没入する状態を(a)と(b)に順次に示す縦断面図。
【図5】 クリップと軸筒との間に被挟持物が挟まれることで、シャープペンシル用押子の掛止状態が解除される状態を(a)乃至(c)に順次に示す横断面図。
【図6】 クリップと軸筒との間に被挟持物が挟まれることで、ボールペン用押子の掛止状態が解除される状態を(a)乃至(c)に順次に示す横断面図。
【図7】 同筆記具を、クリップを省略して示す縦断面図であり、(a)はシャープペンシル用リフィールとボールペン用リフィールとが共に没入されている状態を示し、(b)はシャープペンシル用リフィールが突出された状態を示し、(c)はボールペン用リフィールを突出させることにより、シャープペンシル用リフィールが没入された状態を示す。
【図8】 本発明に係わる筆記具の他例を、ボールペン用リフィール及びボールペン用押子を省略して示す縦断面図である。
【符号の説明】
10:軸筒
21:シャープペンシル用リフィール
31:シャープペンシル用押子
31b:操作突部
50:解除部材
52:押動突部
53:解除突起
54:押しボタン部
60:ノック棒
61:ノック部
62:掛止片部
62a:一片部
62b:他片部
63:係合突部
64:掛止段部
90:緩衝部材
A,B:筆記具

Claims (5)

  1. 少なくともシャープペンシル用リフィールを含む複数のリフィールと、各リフィールの後端部に接続されるとともに後部側を軸筒外周面から露出した押子とを軸筒内に備え、選択された押子を前方へスライド操作することにより、該押子が掛止段部に掛止されて、該押子に対応するリフィールの突出状態が維持されるようにし、
    前記軸筒の後端部には、軸方向へスライド可能にノック棒が設けられ、
    シャープペンシル用リフィールの前記突出状態でノック棒がノック操作されることにより、シャープペンシル用押子と共にシャープペンシル用リフィールの後側部位を往復動させて筆記先端部から芯を繰り出すように構成し、
    ノック棒に緩衝部材を設けて、前記各リフィールの没入時に後方へスライドした押子を、該緩衝部材に当接させるようにし
    上記ノック棒は、軸筒後端部から後方へ突出したノック部と、軸筒内に挿入された掛止片部とからなり、
    該掛止片部には、シャープペンシル用押子を突出状態で掛止する上記掛止段部が形成されていることを特徴とする筆記具。
  2. 少なくともシャープペンシル用リフィールを含む複数のリフィールと、各リフィールの後端部に接続されるとともに後部側を軸筒外周面から露出した押子とを軸筒内に備え、選択された押子を前方へスライド操作することにより、該押子が掛止段部に掛止されて、該押子に対応するリフィールの突出状態が維持されるようにし、
    前記軸筒の後端部には、軸方向へスライド可能にノック棒が設けられ、
    シャープペンシル用リフィールの前記突出状態でノック棒がノック操作されることにより、シャープペンシル用押子と共にシャープペンシル用リフィールの後側部位を往復動させて筆記先端部から芯を繰り出すように構成し、
    軸筒内に、軸筒外周面からクリップ内面側へ突出する押動突部と軸筒の軸心方向へ突出する解除突起とを一体的に備えた解除部材を設け、
    該解除部材は、クリップと軸筒との間に挟持される被挟持物によって前記押動突部が押動され、前記押動突部と共に押動する前記解除突起により、掛止されている前記押子をその内側から押し動かし、同押子を前記掛止段部から離脱させて前記リフィールを没入させるように構成されていることを特徴とする筆記具。
  3. 上記解除部材には、軸筒外周面から露出する押しボタン部が、上記押動突部及び上記解除突起と一体的に設けられていることを特徴とする請求項2記載の筆記具。
  4. 上記ノック棒は、軸筒後端部から後方へ突出したノック部と、軸筒内に挿入された掛止片部とからなり、
    該掛止片部には、シャープペンシル用押子を突出状態で掛止する上記掛止段部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3何れか1項記載の筆記具。
  5. 上記ノック棒の掛止片部は、一片部と他片部とからなる二股状に形成されるとともに、前記一片部と他片部との各々の前端部に、外向きに突出する係合突部を有し、
    上記ノック棒は、二股状の前記掛止片部を、軸筒内に挿入して後方へのスライド時に前記係合突部が軸筒内に係止するように設けられるとともに、前記掛止片部の開いた状態が維持されるように、前記掛止片部の一片部と他片部との間に、上記シャープペンシル用押子を挿入していることを特徴とする請求項1又は4記載の筆記具。
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