JP5131350B2 - キャパシタの余寿命診断装置および余寿命診断装置を備えた電力補償装置 - Google Patents

キャパシタの余寿命診断装置および余寿命診断装置を備えた電力補償装置 Download PDF

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Description

本発明は、キャパシタの余寿命診断装置および余寿命診断装置を備えた電力補償装置に関し、キャパシタにより構成した蓄電体の内部抵抗等を考慮することにより、蓄電体を使用することができる余寿命を正確に診断することができるようにしたものである。
電気二重層キャパシタ(EDCL:Electric Double Layer Capacitor)を用いて形成した蓄電体を備えた電力補償装置としては、瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置(UPS:Uninterrupted Power Supply)がある。
ここで、図12を参照して、蓄電体としてEDCLを用いた瞬時電圧低下補償装置を説明する。
図12に示すように、系統電源1から高速スイッチ2を介して負荷3に電力が供給されるようになっている。
高速スイッチ2は、制御装置4の制御により、系統電源1が正常状態であるときには投入状態となっており、系統電源1に瞬低が発生すると遮断状態となり、瞬低発生後に瞬低状態が解消されて系統電源1が正常状態に復帰すると投入状態に戻る。
系統電源1の交流電流は交流電流測定器5により測定され、測定された交流電流値が制御装置4に送られ、系統電源1の交流電圧は交流電圧測定器6により測定され、測定された交流電圧値が制御装置4に送られる。
キャパシタ列盤7はEDCLを用いて形成した蓄電体である。更に詳しく説明すると、EDCLを11個並列接続した複数のキャパシタモジュールを、金属製の導線や導体により、例えば、3並列・3直列接続して列盤構成にしている。
図13はその一例を示しており、7a〜7iが、それぞれキャパシタモジュール(11個のEDCLを並列接続した物)であり、キャパシタモジュール7a〜7cが並列接続され、キャパシタモジュール7d〜7fが並列接続され、キャパシタモジュール7g〜7iが並列接続されている。
そして、並列接続されたキャパシタモジュール7a〜7cの組と、並列接続されたキャパシタモジュール7d〜7fの組と、並列接続されたキャパシタモジュール7g〜7iの組が直列接続されて、3並列・3直列接続した列盤構成を成している。
図12に戻り説明を続けると、電力変換器(コンバータ/インバータ)8は、制御装置4の制御により、コンバータ動作とインバータ動作をするものである。つまり、系統電源1が正常であるときには、コンバータ動作してキャパシタ列盤7を充電し、充電が完了したらコンバータ動作を停止し、瞬低が発生したときにはインバータ動作してキャパシタ列盤7の電力をDC/AC変換して負荷3に電力を供給する。
キャパシタ列盤7の直流電圧は直流電圧測定器9により測定され、測定された直流電圧値が制御装置4に送られ、キャパシタ列盤7から出力される直流電流は直流電流測定器10により測定され、測定された直流電流値が制御装置4に送られる。
キャパシタ列盤7を使用場所に最初に設置した際や、メンテナンスのためキャパシタ列盤7を完全放電した際には、キャパシタ列盤7には全く充電がされていないため、キャパシタ列盤7を充電するために、コンバータ11と予備充電用昇降圧チョッパ12が配置され、コンバータ11と予備充電用昇降圧チョッパ12を用いて、キャパシタ列盤7の予備充電をする。
なお予備充電が完了した後は、キャパシタ列盤7への充電は、電力変換器8により行う。
制御装置4は、予備充電制御部4aと、キャパシタ制御部4bと、高速スイッチ制御部4cと、インバータ制御部4dを有している。
予備充電制御部4aは、予備充電をする際にコンバータ11及び予備充電用昇降圧チョッパ12の動作を制御し、キャパシタ制御部4bは、電力変換器8によるキャパシタ列盤7への充電動作を制御し、高速スイッチ制御部4cは、瞬低の発生・解消に応じて高速スイッチ2を遮断・投入する動作を制御し、インバータ制御部4dは、電力変換器8をコンバータ動作させたりインバータ動作させたりする制御をする。
図12の例は、瞬時電圧低下補償装置として説明したが、無停電電源装置であっても基本的な構成は同じである。
なお、瞬時電圧低下補償装置の場合には、キャパシタ列盤7が数秒程度の時間(定格補償時間)にわたって定格電力を出力できるように設計しており、無停電電源装置の場合には、キャパシタ列盤7が数分程度の時間(定格補償時間)にわたって定格電力を出力できるように設計している。
上記のような構成となっている瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置は、長期間にわたって使用されるものであるため、EDCLの余寿命がどの程度あるのかを診断する必要がある。
このような要請のもと、キャパシタの状態を計測・把握するシステムは特許第3562633号(特許文献1)に開示されており、静電容量を用いて余寿命を予測するシステムは特許第4011016号(特許文献2)及び特開2008−17691号(特許文献3)に開示されている。
特許第3562633号 特許第4011016号 特開2008−17691号
特許文献2,3(特許第4011016号、特開2008−17691号)に示す技術では、キャパシタを適用した電源装置に、電圧と電流と雰囲気温度を計測する装置を組み込んで計測した結果から、静電容量を求めて寿命を判断する方法を採っている。
しかし、この手法ではキャパシタの持つ内部抵抗の影響が評価できないため、結果として、瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置の機能として必要な、「予め決めた定格電力や負荷所要電力を、予め決めた定格補償時間だけ出力する」という要件を満足しないことがある。
つまり、キャパシタが単に放電することができる放電時間が、定格補償時間よりも長くなっていたとしても、「定格電力や負荷所要電力を出力することを確保しつつ放電できる放電時間」が、定格補償時間よりも長くなっているかどうかを判断することができなかった。
なお負荷所要電力とは、負荷(3)が消費する電力を意味しており、負荷が最適に稼動するのに必要な電力を意味する。したがって、負荷容量が定格容量と異なっている場合には、負荷所要容電力と定格電力とは異なり(負荷所要電力は定格電力よりも小さくなり)、負荷容量が定格容量となっている場合には、負荷所要電力と定格電力とが等しくなる。
特に、瞬時電圧低下補償装置ではキャパシタにかかる電流値が大きく、一方で、キャパシタの内部抵抗は使用される環境温度によって大きく変化するために、内部抵抗の影響を考慮しないわけにはいかない。
また特許文献1(特許第3562633号)に示す技術では、放電電力量から寿命推定を行っているが、装置が補償する電力量の実負荷が装置定格と異なった場合(特に装置定格電力量以下で運転していた場合)に、「予め決めた定格電力を、予め決めた定格補償時間だけ出力する」という要件を満足するかどうかを判断する基準になり得ない。
つまり、キャパシタが単に放電することができる放電時間が、定格補償時間よりも長くなっていたとしても、「定格電力や負荷所要電力を出力することを確保しつつ放電できる放電時間」が、定格補償時間よりも長くなっているかどうかを判断することができなかった。
更に特許文献1(特許第3562633号)に示す技術では、装置が補償すべき電力量の実負荷と電気二重層キャパシタの静電容量、およびその劣化度合から動作可能時間を求めているが、内部抵抗の影響が評価されていないため、電源装置が正常に動作するか否かを正確を判断することができない。
瞬時電圧低下補償装置や無停電電源装置などのキャパシタ適用機器においては、「予め決めた定格電力や負荷所要電力を、予め決めた定格補償時間(例えば瞬時電圧低下補償装置では予め設定した数秒間、無停電電源装置では予め決めた数分間)だけ出力する」という要件を満足できないことは、装置としての責務が全うできないため、社会的な問題となる場合もある。
本発明は、上記従来技術に鑑み、キャパシタにより構成した蓄電体が定格電力や負荷所要電力を出力しつつ放電することができる放電時間が、各電力補償装置に応じて要求される定格補償時間(定格電力を出力することができる時間)を越えているという状態の下で、キャパシタにより構成した蓄電体を使用することができる余寿命を診断する、キャパシタの余寿命診断装置および余寿命診断装置を備えた電力補償装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のキャパシタの余寿命診断装置の構成は、
電力補償装置に備えられる、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体の寿命を診断する余寿命診断装置であって、
前記蓄電体の温度を測定する温度測定手段と、前記蓄電体の直流電圧を測定する電圧測定手段と、前記蓄電体が出力する直流電流を測定する電流測定手段と、
前記蓄電体が放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の静電容量を演算する静電容量演算手段と、
前記放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段と、
前記静電容量演算手段により求めた前記静電容量と、前記内部抵抗演算手段により求めた前記内部抵抗を基に、前記放電状態となっているときにおいて、前記蓄電体が定格電力を出力しつつ放電をすることができる放電時間を演算する放電時間演算手段と、
前記蓄電体の放電時間が、前記電力補償装置が定格電力を出力すべき時間として要求されている定格補償時間未満となる時点が、当該放電状態となった時点からどれくらい先の時間であるかを示す余寿命を、前記放電時間演算手段により求めた前記放電時間と、前記温度測定手段により求めた測定温度と、予め記憶されている余寿命特性を基に演算する余寿命演算手段とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明のキャパシタの余寿命診断装置の構成は、
前記余寿命演算手段には、前記余寿命特性として、複数の温度条件下における複数の余寿命特性が記憶されており、
前記余寿命演算手段は、前記温度測定手段により求めた前記測定温度が前記複数の温度条件の温度と異なる場合には、前記測定温度に対応した余寿命特性を、前記複数の余寿命特性から求め、この求めた余寿命特性を用いて余寿命を演算することを特徴とする。
また本発明のキャパシタの余寿命診断装置の構成は、
電力補償装置に備えられる、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体の寿命を診断する余寿命診断装置であって、
前記蓄電体の温度を測定する温度測定手段と、前記蓄電体の直流電圧を測定する電圧測定手段と、前記蓄電体が出力する直流電流を測定する電流測定手段と、
前記蓄電体が放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の静電容量を演算する静電容量演算手段と、
前記放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段と、
前記蓄電体の静電容量と前記蓄電体の内部抵抗を基に、前記蓄電体が定格電力を出力しつつ放電をすることができる放電時間を演算する放電時間演算手段と、
前記蓄電体の放電時間が、前記電力補償装置が定格電力を出力すべき時間として要求されている定格補償時間未満となる時点が、当該放電状態となった時点からどれくらい先の時間であるかを示す余寿命を求める余寿命演算手段とを有し、
前記余寿命演算手段は、
前記蓄電体の静電容量が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す静電容量変化率特性と、前記蓄電体の内部抵抗が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す内部抵抗変化率特性を予め記憶しており、
前記放電状態となったときにおける時点で前記静電容量演算手段により求めた前記静電容量と、前記放電状態となったときにおける時点で前記内部抵抗演算手段により求めた前記内部抵抗と、前記定格電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた放電時間を、前記定格補償時間で割った割合と、
前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での内部抵抗を前記内部抵抗変化率特性から求め、前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での静電容量を前記静電容量変化率特性から求め、このようにして求めた複数の時間における内部抵抗と静電容量と、前記定格電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた複数の時間における放電時間を、前記定格補償時間で割った複数の時間における割合を求め、
求めた各割合を外挿演算して外挿演算特性線を求め、この外挿演算特性線が100%になる時点を求め、この時点と前記放電状態となった時点との時間を余寿命であるとして求めることを特徴とする。
また本発明の余寿命診断装置を備えた電力補償装置の構成は、
前記の余寿命診断装置が電力補償装置に設置されており、
電力補償時に前記蓄電体の電力を逆変換して負荷に供給する電力変換器が作動している時に、前記蓄電体の直流電圧を測定できる位置に前記電圧測定手段が配置され、前記蓄電体が出力する直流電流を測定できる位置に前記電流測定手段が配置されていることを特徴とする。
また本発明の余寿命診断装置を備えた電力補償装置の構成は、
前記の余寿命診断装置が電力補償装置に設置されており、
前記電力補償装置には、抵抗器と、チョッパ動作することにより前記蓄電体の電力を放電して前記抵抗器に供給して消費させるチョッパが備えられており、
前記チョッパがチョッパ動作している時に、前記蓄電体の直流電圧を測定できる位置に前記電圧測定手段が配置され、前記蓄電体が出力する直流電流を測定できる位置に前記電流測定手段が配置されていることを特徴とする。
また本発明のキャパシタの余寿命診断装置の構成は、
電力補償装置に備えられる、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体の寿命を診断する余寿命診断装置であって、
前記蓄電体の温度を測定する温度測定手段と、前記蓄電体の直流電圧を測定する電圧測定手段と、前記蓄電体が出力する直流電流を測定する電流測定手段と、前記電力補償装置により電力補償される負荷が消費する電力である負荷所要電力を測定する電力測定手段と、
前記蓄電体が放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の静電容量を演算する静電容量演算手段と、
前記放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段と、
前記蓄電体の静電容量と前記蓄電体の内部抵抗と前記負荷所要電力を基に、前記蓄電体が前記負荷所要電力を出力しつつ放電をすることができる放電時間を演算する放電時間演算手段と、
前記蓄電体の放電時間が、前記電力補償装置が前記負荷所要電力を出力すべき時間として要求されている定格補償時間未満となる時点が、当該放電状態となった時点からどれくらい先の時間であるかを示す余寿命を求める余寿命演算手段とを有し、
前記余寿命演算手段は、
前記蓄電体の静電容量が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す静電容量変化率特性と、前記蓄電体の内部抵抗が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す内部抵抗変化率特性を予め記憶しており、
前記放電状態となったときにおける時点で前記静電容量演算手段により求めた前記静電容量と、前記放電状態となったときにおける時点で前記内部抵抗演算手段により求めた前記内部抵抗と、前記電力測定手段により求めた前記負荷所要電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた放電時間を、前記定格補償時間で割った割合と、
前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での内部抵抗を前記内部抵抗変化率特性から求め、前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での静電容量を前記静電容量変化率特性から求め、このようにして求めた複数の時間における内部抵抗と静電容量と、前記電力測定手段により求めた前記負荷所要電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた複数の時間における放電時間を、前記定格補償時間で割った複数の時間における割合を求め、
求めた各割合を外挿演算して外挿演算特性線を求め、この外挿演算特性線が100%になる時点を求め、この時点と前記放電状態となった時点との時間を余寿命であるとして求めることを特徴とする。
本発明によれば、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体(キャパシタ列盤)が定格電力や負荷所要電力を出力しつつ放電することができる放電時間が、各電力補償装置に応じて要求される定格補償時間を越えているという状態の下で、蓄電体を使用することができる余寿命を正確に診断することができる。
このため、定格電力や負荷所要電力を放電することができる時間が、定格補償時間に達しないといった不具合を未然に防ぐことが可能になる。
本発明の実施例1にかかる、余寿命診断装置を備えた電力補償装置を示す構成図。 キャパシタ余寿命診断部を示す機能ブロック図。 静電容量変化率の時間変化特性を示す特性図。 内部抵抗変化率の時間変化特性を示す特性図。 「放電時間/定格補償時間」の時間変化特性を示す特性図。 電力補償時にキャパシタ列盤から出力される電流特性を示す特性図。 電力補償時のキャパシタ列盤の電圧特性を示す特性図。 外挿演算により求めた「放電時間/定格補償時間」の特性を示す特性図。 本発明の実施例2にかかる、余寿命診断装置を備えた電力補償装置を示す構成図。 本発明の実施例3にかかる、余寿命診断装置を備えた電力補償装置を示す構成図。 外挿演算により求めた「放電時間/定格補償時間」の特性を示す特性図。 電力補償装置を示す構成図。 キャパシタ列盤を示す構成図。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る、余寿命診断装置を備えた瞬時電圧低下補償装置を示す。なお、図12に示す瞬時電圧低下補償装置と同一機能を果たす部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施例1では、瞬時電圧低下補償装置に、余寿命診断装置の部材要素として、キャパシタ余寿命診断部100と、温度測定器110と、表示装置120を備えている。
更に、瞬時電圧低下補償装置にもともと備えられていた、直流電圧測定器9と直流電流測定器10を、余寿命診断装置の部材要素とし流用している。直流電流測定器10としては、高い応答速度を持つ電流計測用クランプメータを用いることが好適である。
温度測定器110は、キャパシタ列盤7内のキャパシタモジュールのいずれかの温度を測定し、測定した温度値を示す温度信号Tが、制御装置4を介してキャパシタ余寿命診断部100に送られる。温度測定器100を配置する部分は、キャパシタモジュールの電気絶縁を損なわない場所としている。
直流電圧測定器9は、キャパシタ列盤7の直流電圧を測定し、測定した直流電圧値を示す電圧信号Vが、制御装置4を介してキャパシタ余寿命診断部100に送られる。
直流電流測定器10は、キャパシタ列盤7から出力される放電電流を測定し、測定した直流電流値を示す電流信号Iが、制御装置4を介してキャパシタ余寿命診断部100に送られる。
図2は、キャパシタ余寿命診断部100の構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、キャパシタ余寿命診断部100は、タイマ/時間積算計101と、信号入力ポート102と、データ保存RAM103と、プログラム保存RAM104と、メモリ装置105と、中央演算装置(CPU)106を有している。
タイマ/時間積算計101は、システムタイマとしての機能と、キャパシタ列盤7の動作時間を計時する機能を有している。「動作時間」とは、キャパシタ列盤7に充電が完了して、電力補償装置(本例では瞬時電圧低下補償装置)として、機能が発揮可能な状態になった時点からの時間を意味する。
温度信号T,電圧信号V,電流信号Iは、信号入力ポート102を介してキャパシタ余寿命診断部100に入力される。
データ保存RAM103は、測定データの保存や、CPU106のワークエリアとして使用される。
プログラム保存RAM104には、CPU106を動作させて所定の演算動作をさせる演算プログラムが記憶されている。この演算プログラムとしては、次のようなものがある。
(1)静電容量演算プログラム
(2)内部抵抗演算プログラム
(3)放電時間演算プログラム
(4)余寿命診断プログラム
メモリ装置105には、図3に示すような、温度別の課電時におけるキャパシタ列盤7の静電容量変化率を示す特性と、図4に示すような、温度別の課電時におけるキャパシタ列盤7の内部抵抗変化率と、図5に示すような、使用温度別でのキャパシタ列盤7の放電時間/定格補償時間を示す特性が記憶されている。図3〜図5に示す特性は、予め測定して求めたものである。
また、図3〜図5において、高温は例えば60°Cであり、中温は例えば30°Cであり、低温は例えば10°Cであり、横軸は課電時間であり前述した動作時間に対応する。
図3の特性を説明すると、横軸は時間であり、キャパシタ列盤7をフローティング充電した状態において、キャパシタ温度を高温、中温、低温にしたときの、各温度におけるキャパシタ列盤7の静電容量が時間の経過と共に変化する状態を示す特性である。図3の特性から、キャパシタ温度が高いほど、そして、時間が経過するほど、静電容量が低下していくことが分かる。
図4の特性を説明すると、横軸は時間であり、キャパシタ列盤7をフローティング充電した状態において、キャパシタ温度を高温、中温、低温にしたときの、各温度におけるキャパシタ列盤7の内部抵抗が時間の経過と共に変化する状態を示す特性である。図4の特性から、キャパシタ温度が高いほど、そして、時間が経過するほど、内部抵抗が上昇していくことが分かる。
図5の特性を説明すると、横軸は時間であり、縦軸は「放電時間/定格補償時間」を示す。この図5の特性は、キャパシタ温度を各温度(高温,中温,低温)にしたときにおいて、補償動作が通常の頻度で行われたときのキャパシタ列盤7の「放電時間/定格補償時間」が、時間の経過と共に変化する状態を示す特性である。
ここにおいて、図5の縦軸の分母である「定格補償時間」とは、電力補償装置(本例では瞬時電圧低下補償装置)が確実に電力補償(瞬低補償)動作できるように、蓄電体(キャパシタ列盤7)が、予め決めた定格電力や負荷所要電力を出力しつつ放電すべき時間として要求された時間を意味する。
また図5の縦軸の分子である「放電時間」とは、キャパシタ列盤7が単に放電することができる時間を意味しているわけではなく、キャパシタ列盤7が定格電力や負荷所要電力を出力しつつ放電することができる時間を意味している。
図5の特性において、「放電時間/定格補償時間」が100%未満になったら、蓄電体(キャパシタ列盤7)の寿命が尽きたことを意味する。
つまり、「放電時間/定格補償時間」が100%未満になったら、蓄電体は放電することは可能ではあっても、定格電力や負荷所要電力を定格補償時間未満の時間しか出力できず、このような状態になったら本実施例では寿命が尽きたと判定する。
このような余寿命診断装置では、系統電源1に瞬低が発生していない正常時には、キャパシタ余寿命診断部100は、例えば10〜30分間隔で、温度信号T,電圧信号V,電流信号Iを取り込み(サンプリングし)、データ保存RAM103に記憶する。
系統電源1に瞬低が発生すると、制御装置4により、高速スイッチ2が遮断されると共に、電力変換器8がインバータ動作を開始してキャパシタ列盤7の電力が負荷3に供給される。つまり、キャパシタ列盤7が放電動作をする。
瞬時電圧低下補償装置が瞬低補償動作を開始して、キャパシタ列盤7が定電力放電動作を開始したときの、キャパシタ列盤7から出力される電流特性は図6に示すようになり、キャパシタ列盤7の電圧特性は図7に示すようになる。
図6,図7において、時点t0は瞬低補償動作を開始した時点であり、この時点t0から電力変換器8がコンバータ動作を開始してキャパシタ列盤7からの放電が開始される。そして時点t1以降になったら、定電力放電状態となる。
図7において、時点t0における電圧V0は、キャパシタ列盤7が電流を出力していないときの電圧、つまり、内部抵抗の影響が無いときの電圧である。また、時点t1における電圧V1は、キャパシタ列盤7が定格電流を出力しているため、内部抵抗による電圧降下分だけ低下した電圧である。
瞬低が発生して瞬時電圧低下補償装置により瞬低補償動作を開始した時点t0以降は、キャパシタ余寿命診断部100は、サンプリング周期を例えば20m秒以下に速めて、温度信号T,電圧信号V,電流信号Iをサンプリング周期毎に取り込み、各時点(サンプリング周期毎)の温度信号T,電圧信号V,電流信号Iをデータ保存RAM103に時系列的に記憶する。
データ保存RAM103に時系列的に記憶した電流信号Iから得た特性曲線が、図6であり、データ保存RAM103に時系列的に記憶した電圧信号Vから得た特性曲線が、図7である。
図6,図7に示す特性曲線を得たら、CPU106は、次に示す各ステップの演算動作をする。
[静電容量と内部抵抗を求めるステップ]
CPU106は、プログラム保存RAM104から、「静電容量演算プログラム」を読み出し、この静電容量演算プログラムにより、次のような演算をしてキャパシタ列盤7の静電容量Cを求める。
即ち、時点t0以降に時々刻々サンプリングした電圧信号V(t)と電流信号I(t)を次式に適用する。
C∫I(t)dt=∫(dV(t)/dt)dt
この場合、積分範囲は、例えば、時点t0から瞬低補償動作が終了した時点までとする。そして、上記式を解くことにより、今回の瞬低が発生した時における、キャパシタ列盤7の静電容量Cを求める。
CPU106は、プログラム保存RAM104から、「内部抵抗演算プログラム」を読み出し、この内部抵抗演算プログラムにより、次のような演算をしてキャパシタ列盤7の内部抵抗Rを求める。
即ち、時点t1における電流I1と、時点t1における電圧V1を次式に適用して、今回の瞬低が発生した時における、内部抵抗Rを求める。
R=V1/I1
なお、この例では時点t1における電流I1と電圧V1を使用したが、時点t1以降の時点、つまり、定電力放電ができるようになった期間における時点であれば、時点t1でなくてもよい。このように電流,電圧を取り込む時点(定電力放電ができるようになった時点、例えばt1)は、キャパシタ列盤7を適用する電力補償装置の特性に応じて予め設定している。
[放電時間を求めるステップ]
CPU106は、プログラム保存RAM104から、「放電時間演算プログラム」を読み出し、この放電時間演算プログラムに、前述した静電容量演算プログラムを用いて求めたキャパシタ列盤7の静電容量Cと、前述した内部抵抗演算プログラムを用いて求めた内部抵抗Rを適用して、今回の瞬低が発生した時における、キャパシタ列盤7の放電時間を求める。
前述したように、ここでいう「放電時間」とは、キャパシタ列盤7が単に放電することができる時間を意味しているわけではなく、キャパシタ列盤7が定格電力や負荷所要電力を出力しつつ放電することができる時間である。
放電時間演算プログラム(放電時間演算式)としては、各種のプログラム(演算式)が既に公知になっているが、例えば、文献「The 12th international seminar double layers capacitor and similar energy storage devices, Dec9.11 (2002):岡村 廸夫」に示されている演算プログラムを用いて、キャパシタ列盤7の放電時間を求めている。
上記文献に示されている放電時間演算式の一例を示すと、次の通りである。
Figure 0005131350
なお、この放電時間演算式(1)はキャパシタの放電終止電圧が(1/2)voの場合であり、tは定格電力を放電可能な放電時間、Cは静電容量(F)、Rは内部抵抗(Ω)、Wは出力電力(W)、vは電圧(V)を示す。
電力Wとしては、定格電力や、負荷所要電力が用いられる。
なお静電容量Cと、内部抵抗Rと、温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度をパラメータとして、放電時間を求めるデータベースを予め設定しておき、このデータベースを基に放電時間を求めるようにしてもよい。
[余寿命を診断するステップ(第1の手法)]
CPU106は、プログラム保存RAM104から、「余寿命を診断する第1のプログラム」を読み出し、この余寿命を推定する第1のプログラムにより、図5の特性曲線を利用して次のような演算をしてキャパシタ列盤7の余寿命を推定する。
即ち、前述した放電時間演算プログラムを用いて求めた、瞬低が発生した時点t0における放電時間を、定格補償時間で割った割合P0[%]を求める。
また瞬低が発生した時点t0の温度を判定する。ここでは、例えば、温度が高温(60°C)であった場合には、図5の特性から、高温時の特性曲線において、時点t0における割合P0H[%]を求める。
なお、時点t0の温度としては、温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度を採用している。
平均温度が60°Cの場合には、余寿命をXとすると、図5の特性から
P0H/P0=(tH−to)/X・・・・(2)
という関係式が成り立ち、この式から余寿命Xを求める。
上記関係式は、図5に示す特性が略線形である場合に適用することができるものである。
また瞬低が発生した時点t0の温度が中温(30°C)であった場合には、図5の特性から、中温時の特性曲線において、時点t0における割合P0M[%]を求める。
なお、時点t0の温度としては、温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度を採用している。
平均温度が30°Cの場合には、余寿命をXとすると、図5の特性から
P0M/P0=(tM−to)/X・・・・(3)
という関係式が成り立ち、この式から余寿命Xを求める。
上記関係式は、図5に示す特性が略線形である場合に適用することができるものである。
また瞬低が発生した時点t0の温度が低温(10°C)であった場合には、図5の特性から、低温時の特性曲線において、時点t0における割合P0L[%]を求める。
なお、時点t0の温度としては、温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度を採用している。
平均温度が10°Cの場合には、余寿命をXとすると、図5の特性から
P0L/P0=(tL−to)/X・・・・(4)
という関係式が成り立ち、この式から余寿命Xを求める。
上記関係式は、図5に示す特性が略線形である場合に適用することができるものである。
なお図5の特性図では、高温(60°C)時の特性曲線と、中温(30°C)時の特性曲線と、低温(10°C)時の特性曲線のみがあるが、瞬低が発生した温度が、上記の高温(60°C),中温(30°C),低温(10°C)以外の温度(例えば40°C)である場合には、高温(60°C),中温(30°C),低温(10°C)の3本の特性曲線を、最小二乗法などの演算により回帰式を求め、この回帰式を用いて、例えば40°Cにおける特性曲線を求める。
そして、例えば40°Cにおける特性曲線を用いて、前述した式(2)(3)(4)と同様な演算をして、余寿命Xを求める。
キャパシタ余寿命診断部100にて求めた余寿命Xは、表示装置120に表示される。
なお、求めた余寿命Xが、瞬時電圧低下補償装置の保証寿命期間に達しない場合や、今回の瞬低が発生した時に求めた割合(=放電時間/定格補償時間)P0[%]が100%未満になっている場合には、警報を発することもできる。
[余寿命を診断するステップ(第2の手法)]
余寿命を診断する手法としては、上述した第1の手法の他に、次に説明する第2の手法を用いることもできる。
CPU106は、プログラム保存RAM104から、「余寿命を診断する第2のプログラム」を読み出す。
本例では、瞬低発生時の検出温度が例えば高温(60°C)であったとして説明をする。なお、瞬低発生時の検出温度としては、温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度を採用している。
まず、前述した放電時間演算プログラムを用いて求めた、瞬低が発生した時点t0における放電時間を、定格補償時間で割った割合P0[%]を求める。この時点t0における割合P0[%]を、図8に示すようにプロットする。
本例では、前述した放電時間演算式(1)により放電時間を求める場合には、電力Wとして定格電力を用いる。
次に時点t0とは異なる時点、例えば時点t10における静電容量C10を、図3に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。また、時点t10における内部抵抗R10を、図4に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。
次に、前述した放電時間演算プログラムに、静電容量C10と、内部抵抗R10を適用して、時点t10におけるキャパシタ列盤7の放電時間を予想する。
本例では、前述した放電時間演算式(1)により放電時間を求める場合には、電力Wとして定格電力を用いる。
そして、時点t10における放電時間(予想した放電時間)を、定格補償時間で割った割合P10[%]を求め、時点t10における割合P10[%]を、図8に示すようにプロットする。
次に、時点t0,t10とは異なる時点、例えば時点t20における静電容量C20を、図3に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。また、時点t20における内部抵抗R20を、図4に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。
次に、前述した放電時間演算プログラムに、静電容量C20と、内部抵抗R20を適用して、時点t20におけるキャパシタ列盤7の放電時間を予想する。
本例では、前述した放電時間演算式(1)により放電時間を求める場合には、電力Wとして定格電力を用いる。
そして時点t20における放電時間(予想した放電時間)を、定格補償時間で割った割合P20[%]を求め、時点t20における割合P20[%]を、図8に示すようにプロットする。
このように少なくとも3つの時点(本例ではt0,t10,t20の時点)における割合P0[%],P10[%],P20[%]をプロットする。
なお、正確性をより向上するには、t0,t10,t20以外の時点における割合もプロットする。
そして、プロットした割合P0[%],P10[%],P20[%]を、外挿演算することにより、図8に示すような外挿演算特性線を求める。
この外挿演算特性線が100%になる時点はtsであるので、キャパシタ余寿命診断装置100は、時点t0から見た余寿命Xは(ts−t0)であると診断する。
なお上記の説明では、瞬低が発生した時の温度(温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度)が高温(60°C)である時を例として説明したが、瞬低が発生したときの温度が、中温や低温であるときには、図4,図5に示す中温や低温における特性を用いて、中温や低温における静電容量や内部抵抗を求める。
また図4,図5に示す温度特性は、3種類の温度(高温、中温,低温)における特性のみが示されているが、瞬低発生時の温度が他の温度である場合には、3本の特性曲線を最小二乗法などの演算により回帰式を求め、この回帰式を用いて、他の温度における特性曲線を求める。
そしてこのようにして求めた特性を利用して他の温度における、静電容量や内部抵抗を求める。
キャパシタ余寿命診断部100にて求めた余寿命Xは、表示装置120に表示される。
なお、求めた余寿命Xが、瞬時電圧低下補償装置の保証寿命期間に達しない場合や、今回の瞬低が発生した時に求めた割合(=放電時間/定格補償時間)P0[%]が100%未満になっている場合には、警報を発することもできる。
上述した実施例1では、電力補償動作(瞬低補償動作や停電補償動作)をするために電力変換器8がコンバータ動作して、キャパシタ列盤7が放電(定電力放電)して負荷3に電力を供給する際における、キャパシタ列盤7の直流電圧や直流電流や温度を測定して、余寿命を診断していた。
これに対して実施例2では、メンテナンスモードにおいて、キャパシタ列盤7が放電する際における、キャパシタ列盤7の直流電圧や直流電流や温度を測定して、余寿命を診断する。
図9に示すように予備充電用昇降圧チョッパ12の出力側には、バイパススイッチ121を介して抵抗器122が接続されている。バイパススイッチ121と抵抗器122とを接続する導線には、直流電流測定器123と直流電圧測定器124が備えられている。
メンテナンスモードでは、電力変換器8とコンバータ11は停止状態になり、バイパススイッチ121が投入され、予備充電用昇降圧チョッパ12が定電流放電モードで運転される。
このため、キャパシタ列盤7から定電流放電がされ、放電電流が抵抗器122で消費され、最終的にはキャパシタ列盤7が完全放電状態になる。
このように、メンテナンスモードにおいて、キャパシタ列盤7を放電させる際に、直流電流測定器123は、キャパシタ列盤7から出力される放電電流を測定し、測定した直流電流値を示す電流信号Iを、キャパシタ余寿命診断部100に送る。
また、直流電圧測定器124は、キャパシタ列盤7の直流電圧を測定し、測定した直流電圧値を示す電圧信号Vを、キャパシタ余寿命診断部100に送る。
更に、温度測定器110は、キャパシタ列盤7の温度を測定し、測定した温度値を示す温度信号Tを、制御装置4を介してキャパシタ余寿命診断部100に送る。
余寿診断部100は、実施例1のときと同様にして、直流信号Iと直流電圧Vと温度信号Tを取り込み、各演算プログラムにより演算をして、静電容量と内部抵抗を求め、次に放電時間を求め、最終的に余寿命を求めて、キャパシタ7の余寿命を診断する。この診断結果は、表示部120に表示される。
次に本発明の実施例3を説明する。
前述した実施例1の余寿命を診断するステップ2(第2の)の手法では、放電時間演算式(1)により放電時間を求める場合には、電力Wとして定格電力を用いていたが、実施例3では、電力Wとして負荷所要電力を用いる。
負荷における実際の消費電力は設備増強に伴う下流側負荷の増加や、負荷形態の変化(容量性負荷(整流器)の増加や、誘導性負荷(電動機等)の増加)によって変動するものである。
このため、このような実負荷において、電力補償装置が補償することができる余寿命を正確に診断することが重要である。
実施例3では、電力補償装置により電力補償される実負荷が消費する電力(負荷所要電力)を蓄電体が出力することができる放電時間が、定格補償時間を越えているという状態の下での、余寿命を診断するものである。
図10に示すように、本実施例3では、交流電力測定器130が備えられている。この交流電力測定器130は、高速スイッチ2が投入されているときに、系統電源1から負荷3に供給される電力を測定して、測定した電力値を示す電力信号Wを出力する。
この電力信号Wは、制御装置4を介してキャパシタ余寿命診断部100に送られる。
キャパシタ余寿命診断部100には、図2に示すのと同様に、タイマ/時間積算計101と、信号入力ポート102と、データ保存RAM103と、プログラム保存RAM104と、メモリ装置105と、中央演算装置(CPU)106を有している。
他の部分の構成及び作用は、図1に示す実施例と同じであるため、同一部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
次に実施例3の動作を説明する。
本例では、瞬低発生時の検出温度が例えば高温(60°C)であったとして説明をする。なお、瞬低発生時の検出温度としては、温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度を採用している。
まず、前述した放電時間演算式(1)を用いて求めた、瞬低が発生した時点t0における放電時間を、定格補償時間で割った割合Q0[%]を求める。この時点t0における割合Q0[%]を、図11に示すようにプロットする。
本例では、前述した放電時間演算式(1)により放電時間を求める際に、電力Wとして負荷所要電力を用いる。
次に時点t0とは異なる時点、例えば時点t10における静電容量C10を、図3に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。また、時点t10における内部抵抗R10を、図4に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。
次に、前述した放電時間演算式(1)に、静電容量C10と、内部抵抗R10を適用して、時点t10におけるキャパシタ列盤7の放電時間を予想する。
本例では、前述した放電時間演算式(1)により放電時間を求める際に、電力Wとして負荷所要電力を用いる。
そして、時点t10における放電時間(予想した放電時間)を、定格補償時間で割った割合Q10[%]を求め、時点t10における割合Q10[%]を、図11に示すようにプロットする。
次に、時点t0,t10とは異なる時点、例えば時点t20における静電容量C20を、図3に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。また、時点t20における内部抵抗R20を、図4に示す特性のうち今回の瞬低発生時の温度(例えば高温の60°C)に対応した特性から求める。
次に、前述した放電時間演算式(1)に、静電容量C20と、内部抵抗R20を適用して、時点t20におけるキャパシタ列盤7の放電時間を予想する。
本例では、前述した放電時間演算式(1)により放電時間を求める際に、電力Wとして負荷所要電力を用いる。
そして時点t20における放電時間(予想した放電時間)を、定格補償時間で割った割合Q20[%]を求め、時点t20における割合Q20[%]を、図11に示すようにプロットする。
このように少なくとも3つの時点(本例ではt0,t10,t20の時点)における割合Q0[%],Q10[%],Q20[%]をプロットする。
なお、正確性をより向上するには、t0,t10,t20以外の時点における割合もプロットする。
そして、プロットした割合Q0[%],Q10[%],Q20[%]を、外挿演算することにより、図11に示すような外挿演算特性線を求める。
この外挿演算特性線が100%になる時点はtsであるので、キャパシタ余寿命診断装置100は、時点t0から見た余寿命Xは(ts−t0)であると診断する。
なお上記の説明では、瞬低が発生した時の温度(温度信号Tの温度履歴から求めた平均温度)が高温(60°C)である時を例として説明したが、瞬低が発生したときの温度が、中温や低温であるときには、図4,図5に示す中温や低温における特性を用いて、中温や低温における静電容量や内部抵抗を求める。
また図4,図5に示す温度特性は、3種類の温度(高温、中温,低温)における特性のみが示されているが、瞬低発生時の温度が他の温度である場合には、3本の特性曲線を最小二乗法などの演算により回帰式を求め、この回帰式を用いて、他の温度における特性曲線を求める。
そしてこのようにして求めた特性を利用して他の温度における、静電容量や内部抵抗を求める。
キャパシタ余寿命診断部100にて求めた余寿命Xは、表示装置120に表示される。
なお、求めた余寿命Xが、瞬時電圧低下補償装置の保証寿命期間に達しない場合や、今回の瞬低が発生した時に求めた割合(=放電時間/定格補償時間)Q0[%]が100%未満になっている場合には、警報を発することもできる。
なお上述した実施例1〜3では、電力補償装置が瞬時電圧補償装置であるとして説明したが、無停電電源装置であっても、同様にして余寿命を診断することができることは勿論である。
本発明は、瞬時電圧補償装置や無停電電源装置の他に、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体を備えた各種の電力補償機器に適用することができる。
1 系統電源
2 高速スイッチ
3 負荷
4 制御装置
5 交流電流測定器
6 交流電圧測定器
7 キャパシタ列盤
8 電力変換器(コンバータ/インバータ)
9 直流電圧測定器
10 直流電流測定器
11 コンバータ
12 予備充電用昇降圧チョッパ
100 キャパシタ余寿命診断部
110 温度測定器
120 表示装置
121 バイパススイッチ
122 抵抗器
123 直流電流測定器
124 直流電圧測定器
130 交流電力測定器

Claims (6)

  1. 電力補償装置に備えられる、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体の寿命を診断する余寿命診断装置であって、
    前記蓄電体の温度を測定する温度測定手段と、前記蓄電体の直流電圧を測定する電圧測定手段と、前記蓄電体が出力する直流電流を測定する電流測定手段と、
    前記蓄電体が放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の静電容量を演算する静電容量演算手段と、
    前記放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段と、
    前記静電容量演算手段により求めた前記静電容量と、前記内部抵抗演算手段により求めた前記内部抵抗を基に、前記放電状態となっているときにおいて、前記蓄電体が定格電力を出力しつつ放電をすることができる放電時間を演算する放電時間演算手段と、
    前記蓄電体の放電時間が、前記電力補償装置が定格電力を出力すべき時間として要求されている定格補償時間未満となる時点が、当該放電状態となった時点からどれくらい先の時間であるかを示す余寿命を、前記放電時間演算手段により求めた前記放電時間と、前記温度測定手段により求めた測定温度と、予め記憶されている余寿命特性を基に演算する余寿命演算手段と、
    を有することを特徴とするキャパシタの余寿命診断装置。
  2. 請求項1に記載のキャパシタの余寿命診断装置において、
    前記余寿命演算手段には、前記余寿命特性として、複数の温度条件下における複数の余寿命特性が記憶されており、
    前記余寿命演算手段は、前記温度測定手段により求めた前記測定温度が前記複数の温度条件の温度と異なる場合には、前記測定温度に対応した余寿命特性を、前記複数の余寿命特性から求め、この求めた余寿命特性を用いて余寿命を演算することを特徴とするキャパシタの余寿命診断装置。
  3. 電力補償装置に備えられる、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体の寿命を診断する余寿命診断装置であって、
    前記蓄電体の温度を測定する温度測定手段と、前記蓄電体の直流電圧を測定する電圧測定手段と、前記蓄電体が出力する直流電流を測定する電流測定手段と、
    前記蓄電体が放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の静電容量を演算する静電容量演算手段と、
    前記放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段と、
    前記蓄電体の静電容量と前記蓄電体の内部抵抗を基に、前記蓄電体が定格電力を出力しつつ放電をすることができる放電時間を演算する放電時間演算手段と、
    前記蓄電体の放電時間が、前記電力補償装置が前記定格電力を出力すべき時間として要求されている定格補償時間未満となる時点が、当該放電状態となった時点からどれくらい先の時間であるかを示す余寿命を求める余寿命演算手段とを有し、
    前記余寿命演算手段は、
    前記蓄電体の静電容量が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す静電容量変化率特性と、前記蓄電体の内部抵抗が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す内部抵抗変化率特性を予め記憶しており、
    前記放電状態となったときにおける時点で前記静電容量演算手段により求めた前記静電容量と、前記放電状態となったときにおける時点で前記内部抵抗演算手段により求めた前記内部抵抗と、前記定格電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた放電時間を、前記定格補償時間で割った割合と、
    前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での内部抵抗を前記内部抵抗変化率特性から求め、前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での静電容量を前記静電容量変化率特性から求め、このようにして求めた複数の時間における内部抵抗と静電容量と、前記定格電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた複数の時間における放電時間を、前記定格補償時間で割った複数の時間における割合を求め、
    求めた各割合を外挿演算して外挿演算特性線を求め、この外挿演算特性線が100%になる時点を求め、この時点と前記放電状態となった時点との時間を余寿命であるとして求めることを特徴とするキャパシタの余寿命診断装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のキャパシタの余寿命診断装置が電力補償装置に設置されており、
    電力補償時に前記蓄電体の電力を逆変換して負荷に供給する電力変換器が作動している時に、前記蓄電体の直流電圧を測定できる位置に前記電圧測定手段が配置され、前記蓄電体が出力する直流電流を測定できる位置に前記電流測定手段が配置されていることを特徴とする余寿命診断装置を備えた電力補償装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のキャパシタの余寿命診断装置が電力補償装置に設置されており、
    前記電力補償装置には、抵抗器と、チョッパ動作することにより前記蓄電体の電力を放電して前記抵抗器に供給して消費させるチョッパが備えられており、
    前記チョッパがチョッパ動作している時に、前記蓄電体の直流電圧を測定できる位置に前記電圧測定手段が配置され、前記蓄電体が出力する直流電流を測定できる位置に前記電流測定手段が配置されていることを特徴とする余寿命診断装置を備えた電力補償装置。
  6. 電力補償装置に備えられる、電気二重層キャパシタを用いて形成した蓄電体の寿命を診断する余寿命診断装置であって、
    前記蓄電体の温度を測定する温度測定手段と、前記蓄電体の直流電圧を測定する電圧測定手段と、前記蓄電体が出力する直流電流を測定する電流測定手段と、前記電力補償装置により電力補償される負荷が消費する電力である負荷所要電力を測定する電力測定手段と、
    前記蓄電体が放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の静電容量を演算する静電容量演算手段と、
    前記放電状態となっているときに、前記電圧測定手段で測定した測定電圧と前記電流測定手段で測定した測定電流を基に、当該放電状態となっているときにおける、前記蓄電体の内部抵抗を演算する内部抵抗演算手段と、
    前記蓄電体の静電容量と前記蓄電体の内部抵抗と前記負荷所要電力を基に、前記蓄電体が前記負荷所要電力を出力しつつ放電をすることができる放電時間を演算する放電時間演算手段と、
    前記蓄電体の放電時間が、前記電力補償装置が前記負荷所要電力を出力すべき時間として要求されている定格補償時間未満となる時点が、当該放電状態となった時点からどれくらい先の時間であるかを示す余寿命を求める余寿命演算手段とを有し、
    前記余寿命演算手段は、
    前記蓄電体の静電容量が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す静電容量変化率特性と、前記蓄電体の内部抵抗が時間の経過と共に変化する特性を各温度毎に示す内部抵抗変化率特性を予め記憶しており、
    前記放電状態となったときにおける時点で前記静電容量演算手段により求めた前記静電容量と、前記放電状態となったときにおける時点で前記内部抵抗演算手段により求めた前記内部抵抗と、前記電力測定手段により求めた前記負荷所要電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた放電時間を、前記定格補償時間で割った割合と、
    前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での内部抵抗を前記内部抵抗変化率特性から求め、前記放電状態となったときにおける時点とは異なる複数の時点で、且つ、前記放電状態となった時点における温度と同じ温度での静電容量を前記静電容量変化率特性から求め、このようにして求めた複数の時間における内部抵抗と静電容量と、前記電力測定手段により求めた前記負荷所要電力を基に、前記放電時間演算手段により求めた複数の時間における放電時間を、前記定格補償時間で割った複数の時間における割合を求め、
    求めた各割合を外挿演算して外挿演算特性線を求め、この外挿演算特性線が100%になる時点を求め、この時点と前記放電状態となった時点との時間を余寿命であるとして求めることを特徴とするキャパシタの余寿命診断装置。
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