JP5130876B2 - 永久磁石同期電動機のV/f制御装置 - Google Patents

永久磁石同期電動機のV/f制御装置 Download PDF

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本発明は、永久磁石同期電動機のV/f制御装置に係り、特に180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御するための磁極位相の検出に関する。
永久磁石同期電動機は、通常、回転子の磁極位置情報を位置センサで検出する必要があるが、使用環境によっては位置センサの取り付けが困難、あるいは低コスト化や位置センサ故障回避のために、位置センサがなくても駆動できるセンサレス制御法が数多く提案されている。
V/f制御法は、電動機の一次電圧を回転数に合わせて一定に制御する手法であり、基本的に位置センサや電流センサを用いないオープンループ構成となる。しかし、V/f制御法を同期電動機の駆動装置に適用した場合は、磁極位置を検出していないために負荷の急変などによって不安定な制御状態を招き、場合によっては脱調する可能性が高い。
図12は、一般的な電圧形PWMインバータによる同期電動機の駆動装置である。この装置をV/f制御法で制御する場合に脱調なく安定化を図るために、同期電動機1の2相の電流を交流電流センサ2で検出し、このモータ電流に含まれる脈動成分をコントローラ3で抽出することでPWMインバータ4の制御位相を補正する。5はPWMインバータ4の直流電圧源、6は平滑コンデンサである。
このV/f制御における安定化手法として、モータ電流検出値をインバータ電圧基準のγδ座標(インバータの電圧ベクトル方向をδ軸として、δ軸より90度遅れた位相をγ軸とするインバータの直交座標)に変換し、γ軸電流の脈動成分を周波数指令値にフィードバックして安定化する手法がある(例えば、非特許文献1参照)。この手法では電流をフィードバックすることで負荷変動にも対応できる。
図13の(a)は、非特許文献1等で提案される同期電動機のV/f安定化制御の構成図である。V/f制御装置になるコントローラ3は、基本的にはf/V変換器31では周波数指令値ω*から所望の電圧振幅値になる電圧指令V*を求める。このf/V変換は、駆動する同期電動機の定格速度と定格電圧の比率を用いる。積分器32は周波数指令値ω*の積分によってインバータ電圧指令値の位相θを求める。これら電圧指令V*(vδ*)と位相θおよびγ軸成分の電圧指令vγ*から座標変換器33がPWMインバータ4の3相電圧指令値に変換する。
V/f安定化制御手段として、座標変換器34は電流センサ2で検出するモータ電流iu,iwを、PWMインバータの一次電圧の位相情報θを基に座標変換してγ、δ軸の電流iγ,iδに変換し、安定化処理部35は座標変換器34からのδ軸電流iδを用いて補正周波数Δωを求め、補正周波数Δωで周波数指令値ω*をω1*に補正する。安定化処理部35は、例えば、図13の(b)に示す構成とし、ハイパスフィルタ35Aで直流に近い成分をカットして脈動成分(補正周波数Δω)のみを抽出し、安定化ゲイン設定器35Bで補正ゲインKiを決定する。
図13の構成では、交流電流センサが必要となり、この交流電流センサがコスト高の要因となるし、実装スペースの問題も発生する。交流電流センサを不要とする手法として、インバータの直流電流を1つのシャント抵抗で検出し、この直流電流から3相のモータ電流を再現するものが提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
ところで、上記のような、永久磁石同期電動機の位置・交流電流センサレスでV/f制御を行う装置において、永久磁石同期電動機がフリーラン(空転)している状態でインバータを再起動し、直ちにトルクを与えなければならない場合がある。この再起動を可能とする手法として、空転中の永久磁石同期電動機の磁極位置と速度情報を検出してインバータをスムーズに再起動するものが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
伊東、豊崎、大沢「永久磁石同期電動機のV/f制御の高性能化」、電学論D,122巻3号、2002年 福本、渡邉、濱根、林「三相PWインバータの直流電流検出による交流電流演算の一手法」、電学論D,127巻2号、2007年 特開2004−215466 特開2007−166695
前記のように、永久磁石同期電動機の位置・交流電流センサレスでV/f制御を行う装置において、電動機がフリーラン(空転)している状態で磁極位置と速度情報を検出してインバータをスムーズに再起動することができる。
特許文献2では、電動機の端子電圧から磁極位置と速度情報を検出する方式を用いる。永久磁石同期電動機は永久磁石により常に界磁されており、回転することで誘起起電力を発生する。したがって、電動機の端子電圧を検出しておけば、回転速度や磁極位相情報をインバータ起動前に知ることができる。
しかし、端子電圧値をA/D変換器等で取り込む手法は、例えば毎分10万回転を上回るような超高速回転領域になると、A/D変換処理やソフトウェア演算処理の遅れなどで、正確な磁極位相情報を検知することが困難になり、超高速運転の安定化制御および空転状態からの再起動が難しくなる。
本発明の目的は、永久磁石同期電動機の端子電圧信号からの磁極位相検出を確実、容易にして超高速運転および空転状態からの再起動ができる永久磁石同期電動機のV/f制御装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、永久磁石同期電動機の端子電圧と3相の中性点電位を比較、または相電圧間の比較もしくは端子電圧を積分した磁束情報により、相電圧/線間電圧/磁束の正負の位相パルスとして検出し、この位相パルス信号のエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行してエッジをリセットタイミングとするカウンタによって端子電圧位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値を同期電動機の速度情報とし、この速度情報を積分器で積分することで位相情報を求めるもので、以下の構成を特徴とする。
(1)180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
前記3相端子電圧の中性点電位と該3相端子電圧との比較で3相端子電圧の位相に一致した相電圧位相パルスを発生する3相誘起電圧位相検出回路と、
前記相電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して相電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって3相端子電圧位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/6周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする。
(2)180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
前記3相端子電圧同士の比較で線間電圧位相に一致した線間電圧位相パルスを発生する3相誘起線間電圧位相検出回路と、
前記線間電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して線間電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって3相端子電圧位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/6周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする。
(3)180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
前記3相端子電圧を積分回路で積分することで磁束情報に変換し、この磁束情報からハイパスフィルタで直流分をカットし、前記磁束情報の中性点電位と該磁束情報との比較で3相磁束位相に一致した磁束位相パルスを発生するフィルタ出力比較回路と、
前記磁束位相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して磁束位相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって3相磁束位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/6周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする。
(4)180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
前記3相端子電圧の中性点電位と該3相端子電圧との比較で3相端子電圧の位相に一致した相電圧位相パルスを発生する3相誘起電圧位相検出回路と、
前記3相端子電圧同士の比較で線間電圧位相に一致した線間電圧位相パルスを発生する3相誘起線間電圧位相検出回路と、
前記3相端子電圧を積分回路で積分することで磁束情報に変換し、この磁束情報からハイパスフィルタで直流分をカットし、前記磁束情報の中性点電位と該磁束情報との比較で3相磁束位相に一致した磁束位相パルスを発生するフィルタ出力比較回路と、
前記相電圧位相パルスと線間電圧位相パルスと磁束位相パルスのいずれか2つの3相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して前記2つの3相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって該2つの3相パルスの位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/12周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする。
(5)前記3相端子電圧の中性点電位は、前記3相端子電圧を基にして計算で求める中性点電位検出回路、または前記インバータの直流電圧の1/2電圧を中性点とする中性点電位検出回路としたことを特徴とする。
(6)前記位相リセット値は、次回に想定される位相リセット値を超えた場合は、そのときの位相リセット値に飽和させる手段を備えたことを特徴とする。
(7)前記インバータで同期電動機を駆動している通常運転時には、V/f制御における速度指令値を切換器を通して前記積分器の入力とし、同期電動機の空転状態からの再起動には前記カウンタ値から求める速度情報を前記積分器の入力に切り替え、同期電動機の再起動後は通常運転時の速度指令値に切り換える速度指令生成手段を備えたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、永久磁石同期電動機の端子電圧と3相の中性点電位を比較、または相電圧間の比較もしくは端子電圧を積分した磁束情報により、相電圧/線間電圧/磁束の正負の位相パルスとして検出し、この位相パルス信号のエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行してエッジをリセットタイミングとするカウンタによって端子電圧位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値を同期電動機の速度情報とし、この速度情報を積分器で積分することで位相情報を求めるため、永久磁石同期電動機の端子電圧信号からの磁極位相検出を確実、容易にして超高速運転および空転状態からの再起動ができる。
(実施形態1)
図1は、本発明に係るV/f制御装置の全体構成図であり、180度通電正弦波駆動、位置センサレス・交流電流センサレスのV/f制御装置に構成し、永久磁石同期電動機を毎分数千回転から数十万回転(低速〜超高速)の広範囲の運転および空転状態からの再起動を可能にするものである。
図1において、永久磁石同期電動機1は電圧形PWMインバータ4で駆動する。直流電圧源5は、バッテリ電源、あるいは交流電源の整流など、その形態は問わない。シャント抵抗器7は、インバータの直流電流を検出する。このシャント抵抗器7はその位置をインバータの母線上側でも下側でも可能で、他の直流電流検出手段に置換してもよい。端子電圧検出器8は、永久磁石同期電動機の空転再起動を行うために、電動機の端子電圧を検出する。この端子電圧検出器8は、インバータのデッドタイム補償にも流用できることを示唆しておく。
コントローラ9による駆動方式については任意であるが、磁極位置センサを用いない位置センサレス方式である。また、交流電流センサを用いずに、インバータ直流母線の電流情報をシャント抵抗器7で検出する方式を用いる。この直流母線電流から交流電流検出には、低速駆動においては直流母線のシャント抵抗器の電流情報から同期電動機の3相交流電流を再現する方式も存在するが、複雑なソフトウェア処理と高速なA/D変換器を必要とするため、超高速駆動用途には向かない。
この問題を解消するV/f制御装置として、図14に示すように、シャント抵抗器7で検出されたパルス状の電流をフィルタ平均処理部36で平均処理(ローパスフィルタ処理)することで、直流母線電流に含まれるPWM周波数成分を除去し、この電流に含まれる周波数変動分を安定化制御器35にフィードバックすることで、V/f安定化制御を行うものを本願出願人は同時に提案しており、この方式を採用することで交流電流センサレスにもなる。なお、3相電圧指令値生成部37は座標変換器33と同等の演算を行う。
図14の構成とする場合、シャント抵抗器では3相交流電流を再現できないため、永久磁石同期電動機の制御で一般に広く用いられている電流ベクトル制御に適用できないが、直流平均電流のフィードバックによるV/f安定化制御に適用できる。これにより、例えば毎分10万回転を超える超高速領域においても交流電流センサレスで同期電動機を正弦波駆動することができる。
一方、永久磁石同期電動機の空転状態から再起動制御するには、例えば前記の特許文献1のように、3相交流電流情報とPWMインバータのスイッチングパターンを用いて磁極位相情報および回転速度情報を読み取ることができる。しかしながら、上記の図1の回路構成で、超高速駆動で3相交流電流情報を再現できない用途では、空転している同期電動機の位相情報を読み取ることは難しい。そこで、最も単純に、電動機の端子電圧を検出してA/D変換器で取り込み、空転時の誘起電圧位相情報を読み取る手法が一般に考えられる。ただし、この場合も比較的高速なA/D変換器が必要となり、位相誤差の影響も懸念される。始動時の位相誤差が大きいと、過電流や速度変動などの問題が起こりやすい。
そこで、本実施形態では、端子電圧検出器8で検出する電動機の端子電圧から、高速A/D変換器を不要にして、空転状態での正確な位相情報を求め、超高速運転および空転状態からの再起動を可能にする。
図2は、本実施形態のコントローラの位相情報処理回路図であり、図1の回路構成で端子電圧を検出する際に、瞬時値(アナログ値)をA/D変換することなく、3相誘起電圧の位相のみを検出してデジタル値として抽出する方式を採る。これは、超高速回転におけるソフトウェア演算処理の困難を回避するためである。また、各相の端子電圧検出器は、空転再起動だけでなくデッドタイム補償演算にも流用できることを示唆しておく。
図2において、まず、3相誘起電圧位相検出部10は、端子電圧検出器8で検出する3相電圧Vu,Vv,Vwから3相端子電圧の中性点電位「Vnp=(Vu+Vv+Vw)/3」を中性点電位検出回路11で計算的に求め、比較器12〜14で各相電位を中性点電位との比較で3相端子電圧の位相に一致した相電圧位相パルス(デジタル信号)を発生する。次に、FPGAやASIC等のハードウェア構成のテジタル処理部20にて、永久磁石同期電動機の速度情報と位相情報を生成する。この生成には位相検出部10からの相電圧位相パルスを用いて、図3に示す6つの位相リセットモードを定義する。
テジタル処理部20の位相リセット処理部21では、図3の定義に従い、位相リセット値とリセット信号で後段の積分器22の入力とし、リセット信号による積分器22のリセットとこのときの値をリセット値に制御する。また、エッジ検出部23で相電圧位相パルスの立ち上がり/立ち下がりエッジを検出し、このエッジをリセットタイミングとするカウンタ24によって、3相端子電圧位相と同期したカウンタ値を得る。この値は、空転する場合も含めて、同期電動機の電気的回転数における1/6周期のカウント値に相当するため、速度演算部25では同期電動機の空転時にも以下の式で速度情報を求めることができる。
Figure 0005130876
ωm:回転周波数[rad/s]、ωe:電気的周波数[rad/s],p:極対数、fclk=カウンタのクロック周波数[Hz]、Npls:1/6周期のカウンタ値
上式で求めた速度を積分器22の積分入力とすることで磁極位相情報θを得ることができる。この位相情報は前述した図3のタイミングで積分器22の出力値を位相リセット値に強制リセットされる。これにより、確実に1/6周期毎に誘起電圧位相を合わせ込むことができるとともに、1/6周期のタイミングの間の状態は、積分器22の出力位相を用いて補完することができる。
速度指令生成部30は、インバータで同期電動機を駆動している通常運転時には上位コントローラから送信されてくるV/f制御の速度指令値、または図14の補正した速度指令値ω1*を切換器26を通して積分器22の入力とする。また、空転状態からの再起動には、速度演算部25の速度演算結果を積分器22の入力に切り替え、積分器22からは位相情報を得て再起動をすることができる。さらに、空転再起動後は、通常運転時の速度指令値に切り換えて、引き続き積分すれば位相情報が得られる。
本実施形態によれば、高性能なA/D変換器を用いずに、空転時の位相および速度情報を入手でき、再起動も確実にする。
(実施形態2)
本実施形態は、基本的には実施形態1と同様である。異なる点は、誘起電圧位相検出回路10で誘起電圧位相を検出する際に、図4のようにインバータ直流電圧の1/2電圧を中性点とする中性点電位検出回路とし、これを比較器12〜14の比較基準とすることである。
本実施形態によれば、実施形態1の効果に加え、中性点電位検出回路11による中性点電位の計算が不要なため、実施形態1よりもオペアンプ等のアナログ回路の点数を減らせる可能性がある。
(実施形態3)
本実施形態では、実施形態1、2と異なり、誘起電圧の線間電圧位相を検出するもので、図5に位相情報処理回路図を示す。
各線間電圧の位相は、3端子電圧同士を各比較器(コンパレータ)12〜14で直接比較することで得られる。ただし、線間電圧位相は相電圧よりも30度位相が進むため、図3のリセットタイミングとは異なる。図6は、本実施形態における位相リセット処理タイミングを示したものである。この図に基づいて位相情報をリセットする点以外は、実施形態1,2と同様の処理を行えばよい。
本実施形態によれば、実施形態1,2の効果に加え、中性点電位の検出回路を要することなく実現できる。
(実施形態4)
本実施形態では、120度通電インバータの位置センサレス技術として広く用いられている120度通電パターン発生回路を流用する。図7は、本実施形態の位相情報処理回路図であり、前記までの3相誘起電圧位相検出回路10に代えて、フィルタ出力比較回路40を設ける。
フィルタ出力比較回路40は、3相端子電圧から120度通電センサレス駆動を実現する方式のひとつであり、3相端子電圧を積分回路41で積分することで磁束情報に変換する。また、積分によってノイズを除去する。ハイパスフィルタ42はオフセット等の直流分をカットする意味で挿入している。また、中性点電位検出部43は3相電圧の加算値を1/3倍することで中性点電位を得る。比較器44〜46は、各相電圧を中性点電位と比較して磁束位相の正負に相当するパルス情報を得る。
なお、中性点電位は、実施形態2でも述べたように、インバータ直流電圧の1/2電圧を用いてもよい。また、このフィルタ処理の課程は様々であるが、本実施形態では任意のフィルタ処理とコンパレータ処理によって3相分の「磁束位相パルス」が得られたものとする。
デジタル処理部20における位相情報、速度情報の処理は基本的に実施形態1〜3と同様であるが、相電圧を積分した結果、位相が90度遅れるので、位相リセット処理タイミングとリセット値が異なる。図8は、本実施形態における位相リセット値とリセットタイミングを示している。
本実施形態は、実施形態1〜3に比べてアナログ回路が増加するが、アナログ積分回路によりノイズ等に強い。実施形態1〜3の方式はインバータが始動した後、インバータのPWMパルスの影響で電圧位相から速度情報を読み取ることができない。一方、本実施形態では積分回路を有するため、端子電圧に基づいた速度情報を得ることができる。また、120度通電インバータの通電パターンとしても利用できるため、正弦波駆動と120度矩形波駆動の両方の制御法に対応できる。
(実施形態5)
本実施形態では、実施形態1〜3を組み合わせた回路構成を考える。すなわち、相電圧と線間電圧の両方の情報を使用する。ここでは例として、実施形態2と実施形態3の構成で説明するが、実施形態1と実施形態3、実施形態1と実施形態4、実施形態2と実施形態4の組合せでも同様に実現できることを示唆しておく。図9は、実施形態2と実施形態3を組み合わせた構成例を示す。誘起電圧位相検出回路10Aでは線間電圧位相を検出する比較器12A〜14Aと、中性点と比較して相電圧位相を検出する比較器12B〜14Bをもつ。位相リセット処理部21Aは、線間電圧位相または相電圧位相をもとにリセット値とリセット信号を発生する。また、エッジ検出回路23Aは線間電圧位相および相電圧位相の両方のエッジを検出し、各エッジ検出タイミングでカウンタ24をリセットする。
誘起電圧の相電圧/線間電圧をそれぞれ検出する回路については前述の実施形態と同様である。線間電圧位相パルスと相電圧位相パルスが得られたとして、それらを位相リセット処理部21Aに入力する。相電圧と線間電圧は30度のずれがあるので、位相リセットのタイミングとしては図10に示すとおりである。
実施形態1でも説明したように、強制リセットタイミング以外の時間は速度情報を積分したものを位相情報としてリセットタイミングの間の位相情報を補完している。このときの速度情報は前回のリセットタイミングで演算した速度をラッチしたものであるため、一定の値で積分値(位相)が増減する。したがって、電動機の速度変動が大きいときは位相補完誤差を生じることになる。実施形態1〜4では、電気的周波数の1/6周期でリセットしているため、1/6周期間の速度変動(すなわち位相変動)には厳密に対応できない。
一方、本実施形態では、図10を見て分かるように、電気的周波数の1周期におけるリセット回数は12回に倍増する。すなわち、誘起電圧の正確な位相を拾える回数(分解能)が増えることになる。また、速度情報を演算するためのエッジ検出回数も増えるため、速度変動もより速く正確に捉えることが可能になる。
(実施形態6)
前述の通り、位相補完処理時は正確な位相情報とはならない場合がある。例えば、図11の(a)は、強制リセット以外の位相補完処理期間において実回転速度が遅くなり、位相補完で予測したリセットタイミングより遅れたタイミングで強制リセットが行われた様子を示している。位相は、次のリセット値を大きく超えた後に、強制リセットで位相が再び戻っている。このように位相リセット値を大きく超えた状態の時に、タイミング悪くインバータの再起動が行われる場合も想定されるため、位相誤差はできる限り小さくした方が好ましい。
そこで、本実施形態では、図11の(b)のように、次回に想定される位相リセット値を超えた場合は、その値で飽和させる処理を行う。これにより、位相誤差が拡大することを防止することができる。
本発明に係るV/f制御装置の全体構成図。 実施形態1のコントローラの位相情報処理回路図。 実施形態1の位相タイムチャート。 実施形態2のコントローラの位相情報処理回路図。 実施形態3のコントローラの位相情報処理回路図。 実施形態3の位相タイムチャート。 実施形態4のコントローラの位相情報処理回路図。 実施形態4の位相タイムチャート。 実施形態5のコントローラの位相情報処理回路図。 実施形態5の位相タイムチャート。 実施形態6の位相飽和処理波形図。 電圧形PWMインバータによる同期電動機の駆動装置。 同期電動機のV/f安定化制御の従来構成図。 交流電流センサを不要にしたV/f制御の構成図。
符号の説明
1 同期電動機
3、9 コントローラ
4 PWMインバータ
7 シャント抵抗器
8 電圧検出器
11、43 中性点電位検出器
12〜14,12A〜14A、12B〜14B、44〜46 比較器
21 位相リセット処理部
22 積分器
23 エッジ検出器
24 カウンタ
25 速度演算部
30 速度指令生成部
40 フィルタ出力比較回路
41 積分器
42 ハイパスフィルタ

Claims (7)

  1. 180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
    永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
    前記3相端子電圧の中性点電位と該3相端子電圧との比較で3相端子電圧の位相に一致した相電圧位相パルスを発生する3相誘起電圧位相検出回路と、
    前記相電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して相電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって3相端子電圧位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/6周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
  2. 180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
    永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
    前記3相端子電圧同士の比較で線間電圧位相に一致した線間電圧位相パルスを発生する3相誘起線間電圧位相検出回路と、
    前記線間電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して線間電圧位相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって3相端子電圧位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/6周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
  3. 180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
    永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
    前記3相端子電圧を積分回路で積分することで磁束情報に変換し、この磁束情報からハイパスフィルタで直流分をカットし、前記磁束情報の中性点電位と該磁束情報との比較で3相磁束位相に一致した磁束位相パルスを発生するフィルタ出力比較回路と、
    前記磁束位相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して磁束位相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって3相磁束位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/6周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
  4. 180度通電正弦波駆動・位置センサレス・交流電流センサレスの装置構成にしたインバータで永久磁石同期電動機をV/f制御する装置において、
    永久磁石同期電動機の3相端子電圧を検出する電圧検出器と、
    前記3相端子電圧の中性点電位と該3相端子電圧との比較で3相端子電圧の位相に一致した相電圧位相パルスを発生する3相誘起電圧位相検出回路と、
    前記3相端子電圧同士の比較で線間電圧位相に一致した線間電圧位相パルスを発生する3相誘起線間電圧位相検出回路と、
    前記3相端子電圧を積分回路で積分することで磁束情報に変換し、この磁束情報からハイパスフィルタで直流分をカットし、前記磁束情報の中性点電位と該磁束情報との比較で3相磁束位相に一致した磁束位相パルスを発生するフィルタ出力比較回路と、
    前記相電圧位相パルスと線間電圧位相パルスと磁束位相パルスのいずれか2つの3相パルスのエッジをリセットタイミングとして積分器をリセットし、かつエッジの位相に応じたリセット値に積分器をリセットし、これに並行して前記2つの3相パルスのエッジをリセットタイミングとするカウンタによって該2つの3相パルスの位相と同期したカウンタ値を得、このカウンタ値から1/12周期の速度情報を求め、この速度情報を前記積分器の積分入力とすることで該積分器に磁極位相情報を求めるハードウェア構成のデジタル処理部を備えたことを特徴とする永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
  5. 前記3相端子電圧の中性点電位は、前記3相端子電圧を基にして計算で求める中性点電位検出回路、または前記インバータの直流電圧の1/2電圧を中性点とする中性点電位検出回路としたことを特徴とする請求項1,3、4のいずれか1項に記載の永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
  6. 前記位相リセット値は、次回に想定される位相リセット値を超えた場合は、そのときの位相リセット値に飽和させる手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
  7. 前記インバータで同期電動機を駆動している通常運転時には、V/f制御における速度指令値を切換器を通して前記積分器の入力とし、同期電動機の空転状態からの再起動には前記カウンタ値から求める速度情報を前記積分器の入力に切り替え、同期電動機の再起動後は通常運転時の速度指令値に切り換える速度指令生成手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の永久磁石同期電動機のV/f制御装置。
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