JP5130088B2 - 車両用物体検知装置 - Google Patents

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Description

この発明は車両用物体検知装置に関し、より具体的には車両、即ち、自車の走行路上の標識などの物体を検知してその高さを判定するようにした装置に関する。
自車の走行路上の標識などの物体を検知してその高さを判定することは良く行われており、その例として下記の特許文献1記載の技術を挙げることができる。特許文献1記載の技術は、車幅方向と高さ方向のそれぞれの所定角度範囲にわたって送信波を照射し、その反射波に基づいて反射物体までの距離と車幅と高さの2方向の角度とを検出するレーダ手段の検出結果に基づいて障害物を認識すると共に、認識された障害物の高さ方向の位置を検出し、検出された位置が通常の車両ではとり得ない領域に所定時間内に少なくとも一度でも存在した場合、認識された障害物は車両ではないと判定するように構成される。
特許第3684776号公報
特許文献1記載の技術においては、上記した如く、認識された障害物の高さ方向の位置を検出することで認識された障害物が真の障害物か否か判定しているが、そのために障害物までの距離と車幅と高さの2方向の角度とを検出し、それに基づいて障害物の高さ方向の位置を逐一検出する必要があって、構成が複雑で処理に時間を要する不都合があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、簡易な構成でありながら自車の走行路上の標識などの物体を検知してその高さを精度良く判定するようにした車両用物体検知装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、所定の時間間隔で自車の周辺の路面と平行な水平方向と路面に直交する垂直方向にそれぞれ所定範囲にわたって電磁波を送信すると共に、物体に反射させて得た反射波を受信する送受信手段と、前記送受信手段の受信結果に基づいて前記物体を検知する物体検知手段とを備えた車両用物体検知装置において、前記送受信手段が前記物体からの反射波を受信したとき、前記物体の検知位置で分解能を上げつつ前記垂直方向に再度電磁波を送信するように前記送受信手段を動作させる送受信動作手段と、前記分解能を上げた後の受信結果に基づいて前記検知された物体の前記路面からの高さを判定する物体高さ判定手段とを備え、前記垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲と前記第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲と前記第2の角度範囲の下端に隣接する第3の角度範囲とから少なくともなると共に、前記送受信動作手段は、前記物体が前記第1の角度範囲と第2の角度範囲で検知された場合、前記分解能を上げつつ前記第2の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する一方、前記物体が前記第2の角度範囲と第3の角度範囲で検知された場合、前記分解能を上げつつ前記第2の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信する如く構成した。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、前記物体が前記第1の角度範囲で検知された場合、前記送受信動作手段は、前記分解能を上げつつ前記第1の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信する如く構成した。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、前記物体が前記第3の角度範囲で検知された場合、前記送受信動作手段は、前記分解能を上げつつ前記第3の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する如く構成した。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、前記第1、第2、第3の角度範囲は、前記水平方向を含む如く構成した。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、前記自車の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記検出された走行状態に基づいて前記自車の進路を推定する進路推定手段とを備えると共に、前記送受信動作手段は、前記推定された進路上に前記検知された物体が存在するとき、前記物体の検知位置で分解能を上げつつ前記垂直方向に再度電磁波を送信するように前記送受信手段を動作させる如く構成した。
請求項1にあっては、所定の時間間隔で自車の周辺の路面と平行な水平方向と路面に直交する垂直方向にそれぞれ所定範囲にわたって電磁波を送信して物体に反射させて得た反射波を受信する送受信手段の受信結果に基づいて物体を検知する車両用物体検知装置において、物体からの反射波を受信したとき、物体の検知位置で分解能を上げつつ垂直方向に再度電磁波を送信するように送受信手段を動作させると共に、分解能を上げた後の受信結果に基づいて検知された物体の路面からの高さを判定し、垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲と第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲と第2の角度範囲の下端に隣接する第3の角度範囲とから少なくともなると共に、物体が第1の角度範囲と第2の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ第2の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する一方、物体が第2の角度範囲と第3の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ第2の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信する如く構成したので、簡易な構成でありながら自車の走行路上の標識などの物体を検知してその高さを精度良く判定することができる。即ち、物体の検知位置でのみ垂直方向に送信することで構成を簡易にできると共に、分解能を上げた後の受信結果に基づいて判定することで物体の高さを精度良く判定することができる。また、物体の検知位置に応じて電磁波を送信することとなり、処理時間を短縮することができる。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、物体が前記第1の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ前記第1の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、同様に物体の検知位置に応じて電磁波を送信することとなり、処理時間を短縮することができる。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、物体が第3の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ第3の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、同様に物体の検知位置に応じて電磁波を送信することとなり、処理時間を短縮することができる。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、第1、第2、第3の角度範囲は、水平方向を含む如く構成したので、上記した効果に加え、水平方向を基準として垂直方向の角度範囲を設定することができ、物体の高さを一層精度良く判定することができる。
請求項に係る車両用物体検知装置にあっては、自車の走行状態に基づいて自車の進路を推定すると共に、推定された進路上に検知された物体が存在するとき、物体の検知位置で分解能を上げつつ垂直方向に再度電磁波を送信する如く構成したので、上記した効果に加え、不要な処理を省くことで処理時間を一層短縮することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る車両用物体検知装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の実施例に係る車両用物体検知装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は自車(車両)を示し、その前部には4気筒の内燃機関(図1で「ENG」と示し、以下「エンジン」という)12が搭載される。エンジン12の出力は自動変速機(図1で「T/M」と示す)14に入力される。エンジン12の出力は自動変速機14で適宜変速されて左右の前輪16に伝えられ、左右の前輪16を駆動しつつ、左右の後輪20を従動させて自車10を走行させる。
自車10の運転席にはオーディオスピーカとインディケータからなる警報装置22が設けられ、音声と視覚によって運転者に警報する。自車10の運転席床面に配置されたブレーキペダル24は、マスタバック26、マスタシリンダ30およびブレーキ油圧機構32を介して左右の前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ(ディスクブレーキ)34に接続される。
運転者がブレーキペダル24を操作すると(踏み込むと)、その踏み込み力(踏力)はマスタバック26で増力され、マスタシリンダ30は増力された踏み込み力で制動圧を発生し、ブレーキ油圧機構32を介して前輪16と後輪20のそれぞれに装着されたブレーキ34を動作させ、自車10を減速させる(制動する)。ブレーキペダル24の付近にはブレーキスイッチ36が配置され、運転者によってブレーキペダル24が操作されるとき、オン信号を出力する。
ブレーキ油圧機構32は、リザーバに接続される油路に介挿された電磁ソレノイドバルブ群、油圧ポンプ、および油圧ポンプを駆動する電動モータ(全て図示せず)などを備える。電磁ソレノイドバルブ群は駆動回路(図示せず)を介してECU(電子制御ユニット)40に接続され、よって4個のブレーキ34は、運転者によるブレーキペダル24の操作とは別に、ECU40によっても相互に独立して作動するように構成される。
自車10の前部にはレーダ(レーザスキャンレーダ)42が設けられる。レーダ42は自車10の進行方向の周辺に向けて所定の時間間隔でレーザ光(電磁波(搬送波))を送信し、周辺に存在する物体にレーザ光を反射させて得た反射波を受信することにより、物体を検知する。
レーダ42の出力は、マイクロコンピュータからなるレーダ出力処理ECU(電子制御ユニット)44に送られる。レーダ出力処理ECU44では、反射点を2次元平面に投影して得た点群の配列に基づいて物体の輪郭を構成する線分を認識すると共に、認識された線分に基づいて物体の端点を抽出する。また、反射波の入射方向から物体の方位を検知し、物体の二次元情報を得る。
またレーダ出力処理ECU44は、レーザ光を発射してから抽出された端点での反射光を受信するまでの時間を測定して物体までの相対距離(相対位置)を算出し、さらに相対距離を微分することで物体との相対速度を求める。
符号42aは、レーダ42の水平方向の検知領域(スキャン範囲)を示す。即ち、レーダ42は所定の時間間隔、例えば100msecで図2に示すように自車10の周辺の路面Rと平行な水平方向と、図3に示すように路面Rに直交する垂直方向にレーザ光を送信する。
より具体的には、レーダ42は、図2に示すように細いレーザビーム42bを左から右に照射して水平方向の検知領域42aをスキャン(走査)すると共に、検知領域42aを図3に示すように垂直方向に1度ずつ上下させる。図3に示す垂直方向において上下の検知領域42aをレイヤという。
図3において検知領域42aを上から順にレイヤ1、レイヤ2、レイヤ3という。レイヤ1,2,3が前記した垂直方向の所定範囲で第1、第2、第3の角度範囲に相当する。第1、第2、第3の角度範囲は水平方向の所定範囲、即ち、検知領域42aを含む。
図4は自車10が走行する走行路を自車10の室内から撮影した画像である。図4において(a)は画像、(b)(c)(d)は(a)に示される走行路をレーダ42でスキャンするときの説明図である。図4(b)においてレイヤ1,2,3(検知領域42a)の窓のそれぞれがレーザビーム42bに対応する。図示の如く、レーザビーム42bは、検知領域42aをレイヤごとに図において常に左から右にスキャンされる。
図1の説明に戻ると、レーダ出力処理ECU44の出力は、ECU(電子制御ユニット)40に送られる。図示は省略するが、ECU40は、CPU,RAM,ROM、入出力回路などからなるマイクロコンピュータから構成される。
前輪16と後輪20の付近には車輪速センサ46がそれぞれ配置され、各車輪の所定回転角度ごとにパルス信号を出力する。自車10の運転席に設けられたステアリングホイール50の付近には操舵角センサ52が配置され、運転者によって入力されたステアリングホイール50の操舵角に比例する出力を生じる。また、自車10の中央位置付近にはヨーレートセンサ56が配置され、自車10の重力軸回りのヨーレート(角速度)に応じた出力を生じる。
上記したセンサ群の出力も、ECU40に送出される。ECU40は4個の車輪速センサ46の出力をカウントし、その平均値を算出するなどして自車10の走行速度(車速)を検出する。
図5は、図1に示す車両用物体検知装置の動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはECU40において所定時間、例えば100msecごとに実行される。
以下説明すると、S10においてスキャンを開始する。即ち、レーダ42から所定の時間間隔で自車10の進行方向前方にレーザ光を送信して検知領域42aを左から右にスキャンすると共に、その角度を1度ずつ上下させる。
次いでS12に進み、検出された車速とヨーレートに基づいて自車10の進路を推定し、S14に進み、レーザ光の反射波を受信して物体の位置と高さを算出する。
次いでS16に進み、算出された自車10の進路上に検知された物体が存在するか否か判断し、否定されるときは後述するような物体との接触可能性判断や警報装置22などを介しての接触回避支援手段の作動の必要がないことから、以降の処理をスキップする。
他方、S16で肯定されるときはS18に進み、垂直方向の再スキャン処理を実行する。即ち、物体からの反射波を受信したとき、垂直方向にレーザ光を送信して再スキャン処理を実行する。
図6はその処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
同図の説明に入る前に、図2と図3を参照して再スキャン処理を説明する。
図2と図3に示す如く、自車10が走行する走行路の路面Rには路面上に高さ20cm程度の缶100が置かれていると共に、上方には交通用の標識102が設置されているとする。自車10は缶100の上を通行でき、標識102も通常車両が接触しない高さに設置されているため、自車10はその下を通行できる。
前記した如く、レーザビーム42bは1度ずつ上下させられるが、標識102はレイヤ1と2で検知されたとすると、垂直方向の分解能が低いため、標識102はレイヤ1の上端からレイヤ2の下端まで存在していると誤検知されることがある。尚、図2で白丸はレーダ42で検出された缶100と標識102の反射点を示す。
即ち、図4(c)の右側に示されるように、標識102の高さは自車10でのレーダ42の取り付け位置に対して下端−0.5度(deg)、上端1.5度の高さ(大きさ)を有すると誤認されてしまう。実際には、標識102は下端0.4度、上端1.4度である。
また、缶100もレイヤ2で検知されるとき、レイヤ2の下端から上端までの高さを有すると誤検知されることがある。上記は自車10が標識102や缶100にさらに接近した時点で誤検知と判定されるが、それまでに接触可能性判断や接触回避支援手段の作動がなされて乗員に煩わしさを感じさせる恐れがある。他方、物体の高さ判定精度を上げるために垂直方向を逐一スキャンすると、前記した特許文献1と同様の不都合を免れない。
その点を鑑み、この発明においては、図4(c)に示す如く、検知領域42a(レイヤ1,2,3)での物体の検知位置42a1でのみ、分解能を上げつつ、垂直方向にスキャンする、即ち、0.1度ごとに上下にスキャンする如く構成した。
上記を前提として図6フロー・チャートを参照して説明すると、先ずS100において隣り合う複数のレイヤで物体を検知しているか否か判断する。尚、物体は標識102とし、レイヤの構成は図3と図4(b)に示す如く、上からレイヤ1、レイヤ2、レイヤ3とする。
図6のS104に図示される状態にあるとすると、S100の判断は肯定され、S102での標識102をレイヤ1とレイヤ2で検知しているか否かの判断も肯定されてS104に進み、レイヤ2のみ上から下に向けて高分解能でスキャン、即ち、上から下に向けて0.1度ずつスキャンする。
レイヤは前記した垂直方向の所定範囲に相当するが、その中でレイヤ1が「第1の角度範囲」、レイヤ2が「第2の角度範囲」、レイヤ3が「第3の角度範囲」に相当するとみなすと、上記は換言すれば、垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲と第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲から少なくともなると共に、物体(標識102)が第1の角度範囲と第2の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ第2の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信することに相当する。
また、図6フロー・チャートのS106に図示される状態にあるとすると、標識102をレイヤ2と3で検知していることから、S102での判断は否定されてS106に進み、レイヤ2のみ下から上に向けて高分解能でスキャン、即ち、下から上に向けて0.1度ずつスキャンする。
S104と異なり、レイヤ2が「第1の角度範囲」、レイヤ3が「第2の角度範囲」に相当するとみなすと、上記は換言すれば、垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲と第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲から少なくともなると共に、物体(標識102)が第1の角度範囲と第2の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ第1の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信することに相当する。
また、図6フロー・チャートのS108に図示される3つの状態にあるとすると、標識102を隣り合う複数のレイヤで検知していないことから、S100での判断は否定されてS108に進み、検知したレイヤごとにスキャンする。具体的には、レイヤ1および/またはレイヤ3で検知されていることからレイヤ1のみ下から上に向けて高分解能でスキャン、即ち、下から上に向けて0.1度ずつスキャンするか、レイヤ3のみ上から下に向けて高分解能でスキャン、即ち、上から下に向けて0.1度ずつスキャンする。
レイヤ1が「第1の角度範囲」、レイヤ2が「第2の角度範囲」、レイヤ3が「第3の角度範囲」に相当するとみなすと、前者は換言すれば、垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲と第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲と第2の角度範囲の下端に隣接する第3の角度範囲から少なくともなると共に、物体(標識102)が第1の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ第1の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信することに相当する。また、後者は同様の構成において、物体(標識102)が第3の角度範囲で検知された場合、分解能を上げつつ前記第3の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信することに相当する。
図5フロー・チャートの説明に戻ると、次いでS20に進み、物体の高さ情報を補正する。図4(c)の右側に示される図を再び参照して説明すると、これは、標識102の高さを自車10でのレーダ42の取り付け位置に対して下端−0.5度、上端1.5度から、下端0.4度、上端1.4度に補正する処理を意味する。
次いでS22に進み、補正された高さ情報の物体との接触の可能性があるか否か判断し、否定されるとき以降の処理をスキップすると共に、肯定されるとき、S24に進み、警報装置22、あるいはブレーキ油圧機構32とブレーキ34からなる接触回避支援手段を作動させる(換言すれば危険度に応じて警報、ブレーキを行う)。
この実施例は上記の如く、所定の時間間隔で自車(車両)10の周辺の路面Rと平行な水平方向と路面に直交する垂直方向にそれぞれ所定範囲(検知領域42a、レイヤ1,2,3)にわたって電磁波を送信すると共に、物体(缶100、標識102)に反射させて得た反射波を受信する送受信手段(レーダ42、レーダ出力処理ECU44)と、前記送受信手段の受信結果に基づいて前記物体を検知する物体検知手段(ECU40)とを備えた車両用物体検知装置において、前記送受信手段が前記物体からの反射波を受信したとき、前記物体の検知位置で分解能を上げつつ前記垂直方向に再度電磁波を送信するように前記送受信手段を動作させる送受信動作手段(ECU40、具体的にはS14からS18)と、前記分解能を上げた後の受信結果に基づいて前記検知された物体の前記路面からの高さを判定(あるいは高さを補正)する物体高さ判定手段(ECU40、具体的にはS20)とを備え、前記垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲(レイヤ1)と前記第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲(レイヤ2)と前記第2の角度範囲の下端に隣接する第3の角度範囲(レイヤ3)とから少なくともなると共に、前記送受信動作手段は、前記物体(標識102)が前記第1の角度範囲と第2の角度範囲で検知された場合、前記分解能を上げつつ前記第2の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する(S18,S100,S102,104)一方、前記物体(標識102)が前記第2の角度範囲と第3の角度範囲で検知された場合、前記分解能を上げつつ前記第2の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信す(S18,S100,S102,106)如く構成したので、簡易な構成でありながら自車の走行路上の標識102などの物体を検知してその高さを精度良く判定することができる。即ち、物体(標識102)の検知位置42a1でのみ垂直方向に送信することで構成を簡易にできると共に、分解能を上げた後の受信結果に基づいて判定することで物体(標識102)の高さを精度良く判定することができる。また、物体の検知位置に応じて電磁波を送信することとなり、処理時間を短縮することができる。
また、前記垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲(レイヤ1)と前記第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲(レイヤ2)と前記第2の角度範囲の下端に隣接する第3の角度範囲(レイヤ3)から少なくともなると共に、前記物体(標識102)が前記第1の角度範囲で検知された場合、前記送受信動作手段は、前記分解能を上げつつ前記第1の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信する(S18,S100,S108)、あるいは前記物体(標識102)が前記第3の角度範囲で検知された場合、前記送受信動作手段は、前記分解能を上げつつ前記第3の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する(S18,S100,S108)如く構成したので、上記した効果に加え、同様に物体の検知位置に応じて電磁波を送信することとなり、処理時間を短縮することができる。
また、前記第1、第2、第3の角度範囲(レイヤ1,2,3)は、前記水平方向を含む如く構成したので、上記した効果に加え、水平方向を基準として垂直方向の角度範囲を設定することができ、物体の高さを一層精度良く判定することができる。
また、前記自車(車両)10の走行状態を検出する走行状態検出手段(ECU40、具体的にはS12)と、前記検出された走行状態に基づいて前記自車の進路を推定する進路推定手段(ECU40、具体的にはS12)とを備えると共に、前記送受信動作手段は、前記推定された進路上に前記検知された物体が存在するとき、前記物体の検知位置で分解能を上げつつ前記垂直方向に再度電磁波を送信するように前記送受信手段を動作させる(ECU40、具体的にはS14からS18)如く構成したので、上記した効果に加え、不要な処理を省くことで処理時間を一層短縮することができる。
尚、上記において、レーザレーダの出力から物体を検知するようにしたが、それに代え、あるいはそれに加え、ミリ波レーダを用いても良い。
この発明の実施例に係る、レーダを含む、車両用物体検知装置を全体的に示す概略図である。 図1に示すレーダの水平方向の検知領域(スキャン範囲)を示す車両(自車)の平面図である。 図1に示すレーダの垂直方向の検知領域(レイヤ)を示す車両の側面図である。 車両の走行路を室内から撮影した画像とその走行路をレーダでスキャンするときの説明図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。 図5フロー・チャートの垂直方向の再スキャン処理を示すサブ・ルーチン・フロー・チャートである。
符号の説明
10 自車(車両)、12 エンジン(内燃機関)、16 前輪、20 後輪、22 警報装置、34 ブレーキ、36 ブレーキスイッチ、40 ECU(電子制御ユニット)、42 レーダ、44 レーダ出力処理ECU、100 缶(物体)、102 標識(物体)

Claims (5)

  1. 所定の時間間隔で自車の周辺の路面と平行な水平方向と路面に直交する垂直方向にそれぞれ所定範囲にわたって電磁波を送信すると共に、物体に反射させて得た反射波を受信する送受信手段と、前記送受信手段の受信結果に基づいて前記物体を検知する物体検知手段とを備えた車両用物体検知装置において、前記送受信手段が前記物体からの反射波を受信したとき、前記物体の検知位置で分解能を上げつつ前記垂直方向に再度電磁波を送信するように前記送受信手段を動作させる送受信動作手段と、前記分解能を上げた後の受信結果に基づいて前記検知された物体の前記路面からの高さを判定する物体高さ判定手段とを備え、前記垂直方向の所定範囲が第1の角度範囲と前記第1の角度範囲の下端に隣接する第2の角度範囲と前記第2の角度範囲の下端に隣接する第3の角度範囲とから少なくともなると共に、前記送受信動作手段は、前記物体が前記第1の角度範囲と第2の角度範囲で検知された場合、前記分解能を上げつつ前記第2の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信する一方、前記物体が前記第2の角度範囲と第3の角度範囲で検知された場合、前記分解能を上げつつ前記第2の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信することを特徴とする車両用物体検知装置。
  2. 記物体が前記第1の角度範囲で検知された場合、前記送受信動作手段は、前記分解能を上げつつ前記第1の角度範囲の下端から上端に再度電磁波を送信することを特徴とする請求項1記載の車両用物体検知装置。
  3. 記物体が前記第3の角度範囲で検知された場合、前記送受信動作手段は、前記分解能を上げつつ前記第3の角度範囲の上端から下端に再度電磁波を送信することを特徴とする請求項1または2記載の車両用物体検知装置。
  4. 前記第1、第2、第3の角度範囲は、前記水平方向を含むことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の車両用物体検知装置。
  5. 前記自車の走行状態を検出する走行状態検出手段と、前記検出された走行状態に基づいて前記自車の進路を推定する進路推定手段とを備えると共に、前記送受信動作手段は、前記推定された進路上に前記検知された物体が存在するとき、前記物体の検知位置で分解能を上げつつ前記垂直方向に再度電磁波を送信するように前記送受信手段を動作させることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の車両用物体検知装置。
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