JP5128878B2 - 開口部装置 - Google Patents
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Description
この横軸回転窓は、ロッドやアームが室内側に露出するため、窓の意匠性が損なわれる。また、障子を上下方向に複数設ける場合には、上下の障子ごとにロッドやモーターを設ける必要があり、コストがかさむ。
竪枠4は、図2に示すように、竪枠本体4aと、横軸回転パネル1a,1bの側面に対向する室外側部材4bとに分割して構成してあり、室外側部材4bは、竪枠本体4aの内周側面に鉤状の係合部20を室外側から係合し、内周側からのビス21で固定してある。室外側部材4bには、横軸回転パネル1a,1bの回転軸2がビス22で固定してある。左右の竪枠4,4間には、図1,4に示すように、上下に隣接する横軸回転パネル1a,1bの間ごとに横繋ぎ材5がそれぞれ架設してあり、横繋ぎ材5により竪枠4にねじれ等の変形が生じないように補強している。横繋ぎ材5は、図5に示すように、端面を竪枠の室外側部材4bの内周側面に当接し、外周側からのネジ48で固定している。なお、横繋ぎ材5の端部の竪枠4への固定方法として、横繋ぎ材5の端部を加工して雄ネジ部を形成し、当該雄ネジ部を竪枠4に挿通してナット掛けすることにより固定することもできる。
図1に示すように、室内側面材23の上端部には、パネル上面の室内側端部より上方に突出する立ち上がり部6が設けてある。立ち上がり部6の室外側面には、ゴムで形成したヒレ状のタイト材26が取付けてあり、該タイト材26は、上方に隣接する横軸回転パネル1aの室内側面材23の下面に垂下して設けた当接部27に当接している。室内側面材24の室外側面の上部と下部には、略T字状断面の錘取付部28a,28bが設けてあり、上パネル1aでは上側の錘取付部28aに錘3がビス29で取付けてあり、下パネル1bでは下側の錘取付部28bに錘3がビス29で取付けてある。錘3は、帯状の金属板を複数枚重ねたものとなっており、重ねる枚数を変更することで重さを簡単に調節することができ、錘3の重さを調節することで、横軸回転パネル1a,1bが風圧を受けて回転するときの動きやすさ、及び無風時の開き角度を調節できる。
室外側面材24は、上部と下部と中間部とに室内側に向けて突出する鉤状の係合部30a,30b,30cを有し、係合部30a,30b,30cを室内側面材23に形成された被係合部に上方から係合するとともに、上方からのビス31で室内側面材23に固定してある。室外側面材24の下端部には、パネル下面の室外側端部より下方に垂下する垂下部7が設けてあり、垂下部7の下端にはゴムで形成したヒレ状のタイト材32が取付けてあり、該タイト材32は、下方に隣接する横軸回転パネル1a,1bの室外側面材24の上端部に当接している。
左右の側面材25は、室内側面材23と室外側面材24を合わせた側面に当接し、室内側面材23に形成されたタッピングホール33にビス(図示省略)を捩じ込んで取付けてある。側面材25には、図2に示すように、回転軸2の挿通孔34が、上パネル1aでは上方、下パネル1bでは下方に偏心した位置に設けてあり、当該挿通孔34の裏側にベアリングを内装した軸受け部材35がネジ止めしてあり、軸受け部材35で回転軸2の先端部を回転自在に受けている。竪枠4と側面材25の隙間は、ゴムで形成したヒレ状のタイト材52により塞いでいる。
竪枠4の室内側の見込み面には、図2に示すように、長手方向に沿ってレール49が取付けてあり、当該レール49に係合してスライド棒9が竪枠4に沿って上下にスライド自在に取付けてある。スライド棒9には、水平軸で軸支したローラーよりなる押圧突部11が、室外側に向けて取付けてある。押圧突部11は、図1に示すように、各横軸回転パネル1a,1bの回転軸2付近にそれぞれ位置するように、横軸回転パネル1a,1bの数だけ設けてある。
図1,2に示すように、横軸回転パネル1a,1bの室内側面の側端部には、前記押圧突部11が当接する被当接部材37が回転軸2の高さ付近に上下方向の向きで取付けてある。被当接部材37は、平坦部38と、平坦部38の下端に連続する略半円形の突起部10を有し、突起部10は回転軸2の少し下方に位置している。
方立本体17の側面には、図2と図6に示すように、操作ボックス39が取付けてある。操作ボックス39内には、上下方向に移動可能に設けたラック40と、これと噛み合うギア41を備え、ラック40は連結部材42によりスライド棒9と連結されている。ギア41の回転軸にはハンドル43が取付けてある。ギア41は、ハンドル43が真下を向いた状態からハンドル43が室内側向きに水平になるまでの90°の範囲で回転する。
ハンドル43を室内側に回転すると、ラック40と共にスライド棒9が下方にスライドし、図7(a)に示すように、押圧突部11がパネルの突起部10を乗り越えることで各横軸回転パネル1a,1bが一斉に連動して開く。その後、横軸回転パネル1a,1bは、無風状態では、回転軸2よりも上側の自重によりパネルを開く方向に回転しようとするモーメントと、回転軸2よりも下側の自重によりパネルを閉じる方向に回転しようとするモーメントとが吊り合う位置で停止する。方立本体17には、図7(b)に示すように、ストッパー44が取付けてあり、ストッパー44により横軸回転パネル1a,1bの最大の開き角度を規制している。ハンドル43を室外側に回転して元の位置に戻すと、図7(c)に示すように、スライド棒9は上方にスライドし、押圧突部11が平坦部38に当接して押し上げるので、各横軸回転パネル1a,1bが連動して一斉に閉じる。
一方、図8(b)に示すように、建物から離れる方向に風45bが吹き、横軸回転窓部16に負圧がかかると、上パネル1aは、回転軸2より下側の面積が上側の面積よりも広いために風圧によりパネルを開ける方向の力が生じるので、開いたままとなり、下パネル1bは、回転軸2より上側の面積が下側の面積よりも広いために風圧によりパネルを閉じる方向の力が生じるので、風圧を受けて自然に閉じる。そのため、開いた上パネル1aを通じて窓の上の方から室内の暖かい空気が室外に排出される。
無風状態では、図8(c)に示すように、上パネル1aも下パネル1bも開いており、室内外の空気の温度差による空気密度の差により、温度が低く重い室外の空気46aが窓の下の方から室内に流れ込み、室内の温度の高い軽い空気46bが窓の上の方から室外に排出される。
本サッシも、先に説明した実施形態と同様に、正圧時には下パネル1bのみが開き、負圧時には上パネル1aのみが開いて、建物の一側面に設けた単体の窓で効率良く換気が行える。
1b 下パネル(横軸回転パネル)
2 回転軸
3 錘
4 竪枠
5 横繋ぎ材
6 立ち上がり部
7 垂下部
8 立ち上がり部と垂下部の間の隙間
9 スライド棒
10 突起部
11 押圧突部
36 開閉機構
45a,45b 風
Claims (1)
- 左右の竪枠と、左右の竪枠間に回転自在に軸支してあり風圧により開閉する横軸回転パネルと、竪枠に沿ってスライド自在に設けたスライド棒とを備え、横軸回転パネルは、下部側が外側に突き出す方向に回転して開くものであり、回転軸よりも下方の内側に突起部を有し、スライド棒は、横軸回転パネルよりも内側に位置し、外側に向けて押圧突部が設けてあり、スライド棒が上方にスライドして押圧突部が横軸回転パネルの回転軸よりも上方の内側面を押すことで横軸回転パネルが閉まり、スライド棒が下方にスライドして押圧突部が横軸回転パネルの突起部を乗り越えることで横軸回転パネルが開くことを特徴とする開口部装置。
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JP2007220756A JP5128878B2 (ja) | 2007-08-28 | 2007-08-28 | 開口部装置 |
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Family
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Family Applications (1)
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