JP5128639B2 - ロック機構 - Google Patents
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Description
コネクタプラグは、電気的列型端子の位置可変部材をなしている。
この部材は、ベース端子の対応する差込み箇所に差し込まれるか、または、ベース端子から引き抜かれることができる。
差し込まれた状態においてコネクタプラグのコンタクトエレメントとベース端子の対応するコンタクトエレメントとの間に確実な電気接点を得ることができる。
これらのねじは、コネクタプラグの固定カバーのように、1つのブロックをなす対応する板状ベース端子部材の側方を画定して、ベース端子の対応する差込み箇所をまとめて規定して、固定ベース端子のねじ山付きインサートに螺入されている。
このロックされた状態を解除する場合、すなわち、コネクタプラグが引き抜かれる場合にもねじ回しなどの工具が再び必要である。
本実施例で使用される固定ベース端子が、それぞれ2つのねじ山付きインサートを有しており、これにより固定カバーのねじ収容部が中心線に対してコネクタプラグの対向する両側で適切にずらすことができるため、相並んで配置された2つの差込み箇所に対して固定ベース端子が1つだけ必要であることにも言及している。
この公知の列型端子では差し込まれた状態のロックを達成するために工具を用いる必要はない。
コネクタプラグが、ばね弾性的係止アームのような固定エレメントを備え、このばね弾性的係止アームが、ベース端子のハウジングの突出部の下を掴持する係止ノーズを有することで、コネクタプラグをベース端子に差し込むと自動的にロックされた状態に導かれるためである。
このロックされた状態を解除する場合、すなわち、コネクタプラグが引き抜かれるべき場合に、コネクタプラグが引き抜かれる間コネクタプラグから相当に突出するばね弾性的係止アームの部分を押圧することが必要である。
このばね弾性的係止アームの押圧は、コネクタプラグの引き抜き工程全体において継続的に行わなければならないので、極めて煩わしく感じられる。
差込み部材のロック状態は、差込み時に自動的に生じる。
このために、ロック機構は、ロック状態を引き起こす係合エレメントと称する係合手段を有している。
ロック機構の第1安定位置に対応した自動的に生じるロック状態は、差込み時に係合手段が係合することにより達成できる。
差込み部材を引き抜くために操作可能な解除手段が設けられており、この解除手段は操作時にロック状態を解消すると同時にロック機構を第2安定位置に導き、これにより差込み部材を引き抜いて新たに差し込んだ後に初めてロック機構の第2安定位置を解消するようになっている。
コネクタプラグが差込み可能および引抜き可能なベース部材は、通常、定置的に設けられている。
ベース部材は、特に電気的列型端子のベース端子を備えている。
さらに、このロック解消位置は、ベース部材への差込み部材の差込み時に再び解消される。
ベース部材へ差込み部材を完全に差し入れた場合には、このロック状態が自発的または自動的に達成されることで、求められるロック状態が非常に容易に達成される。
例えば、ロック機構全体が差込み方向に対して平行に差込み部材の隣に配置され、解除手段のヘッド状操作部材が差込み部材から突出するならば、特に簡単に操作できるようになる。
こうしてロック機構の第2安定位置も達成可能であり、ベース部材から差込み部材を引抜くことができる。
それゆえ、解除手段の棒状部材は、ベース部材への差込み部材の差込み時にその原位置に押し戻され、これにより、ロック機構の第2安定位置が解消される。
こうして、ロック機構が係合手段の新たな係合のために「シャープ(scharf)」にされる。
また、スライダが、係止フランジに収容され、さらにヘッド部材と接続されて、特に、差込み部材の差込み方向への解除手段の解除時にロック解消位置または第2安定位置が達成可能な範囲でヘッド部材が操作可能となっている。
これにより、ベース端子を隣り合わせて配置することができ、かつ1つのベースフランジが2つの収容縦穴を具有しているので、隣り合うベース端子間にベースフランジを1つだけ挿入すればよいという利点が生じる。
なお、ベース端子の収容縦穴は、互いに区切られる必要はなく、それぞれの係止フランジを収容するための各1つの空間領域に適合し、かつそれぞれにばねアームを有する空間領域が設けられていればよい。
こうすると一義的な割り当てが達成される。
また、プラグ端子ブロック2a〜cの左右に左側壁3lおよび右側壁3rが設置されており、これらもプラグ端子ブロックのプラグ端子部材2aと2bと2cとに係止されている。
右側壁3rにも、このような係合手段を取り付けることができる。
係止フック5は、側方領域で開いた状態の係止フランジ6と全体として単一ピースに接続され、この係止フランジ6もまた左側壁3lまたは右側壁3rの少なくとも1つと接続または係止することができる。
スライダのヘッド部8は、図3乃至図8に示されるように、最大の程度で上部の縦穴入口開口部9から延出する。
スライダのヘッド部8は、残りのスライダ7よりも大きい断面を有しているので、同時に残りのスライダ7に対するスライダのヘッド部8の断面突出部により係止フランジ6へのスライダ7の進入深さが制限される。
左側ベースフランジ23lおよび右側ベースフランジ23rが、このベース端子ブロック22a〜cの左右に取り付けられている。
すなわち、図1Cにも示されているように、個々の収容縦穴に仮想的に割り当てられ得る領域にすぎない。
すなわち、1つのコネクタプラグ1には合計4つの利用可能な収容縦穴または縦穴領域のうち左側収容縦穴(1)24lおよび右側収容縦穴(2)24’rだけが必要とされている。
また、さらなるベースフランジを設けることを必要とせずに、図示されるベース端子21の左右にさらなるベース端子を取り付けることができる。
コネクタプラグ1を最初にベース端子21に差し込むことが可能であり、特に、コネクタプラグ1と接続された電力消費機器にサービス作業が実行され、これが終了してから、例えば、配電盤格納箱内でベース端子21のコンタクトと接続された制御器によって電力消費機器を再び始動させる。
ロック機構30は、ベース端子21からのコネクタプラグ1の最後の引抜きによるロック解消位置をとっている。
係止フック5は、先に説明したように弾性プレストレスを有するので、スライダ7の先端領域は左側収容縦穴(1)24lの開口領域のエッジに抗して確実に押される。
特に図5a)から、係止フック5の先端が、隔壁のように左側ベースフランジ23lの収容縦穴の下部分に形成されたばねアーム26に突き当っている。
ここでコネクタプラグ1は、確かな電気的接触が形成されるように差し込まれている。
さらに、コネクタプラグ1は、ベース端子21において機械的にも完全にロックされているが、このロック状態はコネクタプラグ1の差込み時に自動的に生じる。
こうして第1安定位置が達成される。
図1および図8に図示されているとおり、段部27の下側の係止フック5、係止フランジ6、スライダ7、左側ベースフランジ23lの左側収容縦穴(1)24l、ばねアーム26および自由空間部分28により全体としてロック機構30が形成され、第1安定位置が達成されている。
このため、第1安定位置を解消することが必要である。
本発明によると、ロック機構30をロック解消位置または第2安定位置に運ぶことができる。
すなわち、実施例に関して、スライダのヘッド部8がその下限位置に達するまで押圧されている。
したがって、スライダの先端11がばねアーム26の力と係止フック5の弾性プレストレスとに抗して係止フック5を外方に押し、係止フック5のフック部が係合領域の自由空間部分28から引き抜かれることにより、係止フック5を第1安定位置から解消することができる。
図1に示されるように、コネクタプラグ1とベース端子21との割り当てが達成されるまでボタンなどを絶えず操作しなくても、コネクタプラグ1をベース端子21から引き抜くことができる。
特に、割り当てられるコネクタプラグの左側のスライダのヘッド部8lまたはコネクタプラグの右側のスライダのヘッド部8rがロック機構またはプラグに被さることができるので、一義的に割り当てることができる。
2a、2b、2c プラグ端子部材
2a〜c プラグ端子ブロック
3l 左側壁
3r 右側壁
5 係止フック
6 ガイド縦穴(係止フランジ)
7 スライダ
7a スライダの側方領域(横断面を拡大した)
8 スライダのヘッド部
8l コネクタプラグの左側のスライダのヘッド部
8r コネクタプラグの右側のスライダのヘッド部
10 縦穴出口開口部(係止フランジのストッパ)
11 スライダの先端
21 ベース端子
22a、22b、22c ベース端子部材
22a〜c ベース端子ブロック
23l 左側ベースフランジ
23r 右側ベースフランジ
24l 左側収容縦穴(1)
24’l 左側収容縦穴(2)
24r 右側収容縦穴(1)
24’r 右側収容縦穴(2)
26 ばねアーム
27 段部
28 自由空間部分
30 ロック機構
30l コネクタプラグの左側ロック機構
30r コネクタプラグの右側ロック機構
Claims (12)
- ベース部材(21)に差し込まれて前記ベース部材(21)にロックされ且つ前記ベース部材(21)に対して差込み及び引抜き自在である差込み部材(1)に用いられるロック機構(30)であって、
前記ベース部材(21)に前記差込み部材(1)を差し込む時に係合することにより第1安定位置でロック状態を生じる係合手段(5、6)が設けられているとともに、
前記差込み部材(1)を引き抜く際に前記係合手段(5、6)を第2安定位置に移動させて前記ロック状態を解除するように操作自在な解除手段(7、8)が設けられ、
前記差込み部材(1)を引き抜いて新たに差し込んだ後に前記解除手段(7、8)が原位置に押し戻されることにより、前記第2安定位置が解消することを特徴とするロック機構(30)。 - 前記解除手段(7、8)が、前記差込み部材(1)の外側から該差込み部材(1)の差込み方向に操作可能であることを特徴とする請求項1に記載のロック機構(30)。
- 前記解除手段(7、8)が、前記係合手段(5、6)のロック状態を解消する棒状部材を有するとともに、
前記差込み部材(1)が、前記ベース部材(21)内にあることを特徴とする請求項2に記載のロック機構(30)。 - 前記第2安定位置が、前記係合手段(5、6)のロック状態解消時に達成可能であり、
前記差込み部材(1)が、前記ベース部材(21)から引抜き可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のロック機構(30)。 - 前記解除手段(7、8)の棒状部材が、前記ベース部材(21)への前記差込み部材(1)の差込み時に原位置に押し戻されて前記第2安定位置を解消可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のロック機構(30)。
- 前記ベース部材(21)のばね弾性部材(26)によって補強される係止フック(5)が、該係止フック(5)に作用する係合力により前記ロック状態を引き起こす係合手段(5)として設けられていることを特徴とする請求項1に記載のロック機構(30)。
- 前記差込み部材(1)が、コネクタプラグ(1)で形成されているとともに、
前記ベース部材(21)が、列状端子のベース端子(21)で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のロック機構(30)。 - 前記コネクタプラグ(1)が、少なくとも1つの側壁(3l、3r)と係止フック(5)が一体的に形成されている係止フランジ(6)とを有し、
前記解除手段(7、8)が、スライダ(7)と該スライダ(7)のヘッド部(8)とで構成され、
前記スライダ(7)が、前記係止フランジ(6)内に収容されるとともに、前記ヘッド部(8)と接続されており、
前記ヘッド部(8)が、前記解除手段(7、8)の解除時に、前記第2安定位置を達成可能な範囲で前記差込み部材(1)の差込み方向へ操作可能であることを特徴とする請求項7に記載のロック機構(30)。 - 前記ベース端子(21)が、前記係止フランジ(6)を導入するベースフランジ(23l、23r)を少なくとも1つ備え、
前記係止フランジ(6)に形成されている係止フック(5)が、収容縦穴(24l、24’l;24r、24’r)の段部(27)の下側で自由空間部分(28)に係合し、
前記係止フランジ(6)に形成されている係止フック(5)の係合力を補強するばねアーム(26)が、前記収容縦穴(24l、24’l;24r、24’r)内に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のロック機構(30)。 - 前記ベース端子(21)の各側に取り付けられた前記ベースフランジ(23l;23r)が、それぞれ2つの収容縦穴(24l、24’l;24r、24’r)を有し、
前記コネクタプラグ(1)の係止フランジ(6)が、前記収容縦穴(24’l;24r)の1つに導入可能であることを特徴とする請求項9に記載のロック機構(30)。 - 前記ベース端子(21)が、ベースフランジ(23l;23r)とロック機構(30l;30r)とをそれぞれ左右に有し、
前記コネクタプラグ(1)が、適切に割り当てられた係止フランジ(6)を左右に有し、
該割り当てられた係止フランジ(6)のヘッド部(8l、8r)が、それぞれ隣接するコネクタプラグ(1)に対して色又はサイズの違いで容易に認識可能であるように形成されていることを特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載のロック機構(30)。 - 前記ロック機構(30l;30r)が、前記割り当てられた係止フランジ(6)および該割り当てられた係止フランジ(6)のヘッド部(8l、8r)に被さっていることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載のロック機構(30)。
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